JP4233495B2 - 体外循環回路用コネクタ及び体外循環回路 - Google Patents
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一端部が第1管体連接部となっている雄側連通管、及び、雄側連通管の外周に装着され、雄側係合部が形成された雄側リングを有する雄コネクタ組立体と、
一端部が第2管体連接部となっている雌側連通管、及び、雌側連通管の外周に装着され、雄側係合部と係合する雌側係合部が形成された雌側リングを有する雌コネクタ組立体と、
雄側連通管と雌側連通管との間を密封するパッキンと、を備え、
雄側リングが雄側連通管に対して回動自在となっているか、又は、雌側リングが雌側連通管に対して回動自在となっており、
雌側リングが雌側連通管の軸方向に摺動可能となっているか、又は、雄側リングが雄側連通管の軸方向に摺動可能となっており、
雄コネクタ組立体及び雌コネクタ組立体を、相対的に雄側連通管の軸方向に近づけることによって、パッキンにより雄側連通管と雌側連通管との間を密封させた状態で、雄側リング又は雌側リングを回動させることにより、雄側係合部および雌側係合部の回動方向の位置を一致させ、雄側リング又は雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、雄側係合部と雌側係合部とを係合させて、雄側連通管又は雌側連通管が回動しても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持され、雌側連通管は、一端部側に細径部、他端部側に太径部、細径部と太径部を繋ぐ段差部を有し、雄側リングは雄側連通管に対して回動自在となっていると共に、雄側リングは雄側連通管の軸方向に摺動できず、更に、雌側リングは雌側連通管に対して回動できないと共に、雌側リングは雌側連通管の軸方向に摺動可能となっており、パッキンは、雄側連通管外周部における第1管体連接部に対し反対側端部に固定されており、雄側係合部は切り欠き部、雌側係合部は切り欠き受部となっており、雄コネクタ組立体を雌コネクタ組立体に対し近づけることによって、パッキンを雌側連通管の段差部内面に当接させた状態で、雄側リングを回動させることにより、切り欠き部および切り欠き受部の回動方向の位置を一致させ、雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、切り欠き受部を切り欠き部に嵌め込んで、雄側連通管が回動しても、雄側リング、雌側リング、及び雌側連通管は固定状態に維持されるようになっており、切り欠き受部が切り欠き部に嵌め込まれた状態で、雄側連通管の流路と雌側連通管の流路との接続位置において、段差のない流路が形成されるようになっていることを特徴とする体外循環回路用コネクタである。
また、雄側リングは雄側連通管に対して回動自在となっていると共に、雄側リングは雄側連通管の軸方向に摺動できず、更に、雌側リングは雌側連通管に対して回動できないと共に、雌側リングは雌側連通管の軸方向に摺動可能となっているとの構成を備え、切り欠き受部を切り欠き部に嵌め込んだ際、雄側連通管が回動しても、雄側リング、雌側リング、及び雌側連通管は固定状態に維持されるようになっているので、雄側連通管が雌側連通管に対し密閉状態を損なうことなく回動可能となり、また、手術中等に、第1の管体が回転しても、第2の管体が回転等してしまうことを防止でき、第1の管体または第2の管体が捩れてしまうことを防止できて、手術の安全性を高めることができる。
この発明によれば、1の体外循環回路において、例えば、脱血回路及び吸引回路等の複数の回路部分を使用する場合、各々の回路部分を識別することが困難となることを防止でき、また、識別しやすくするために、手術毎等に、各々の回路部分に対し、色付きテープを貼り付ける等が必要となり、作業が煩雑となってしまうことを防止できる。
図1〜4は、本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27の接続動作を示す図であり、図4は、体外循環回路用コネクタ27の接続が完了した状態を示している。また、図5は、本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27の軸線方向に沿った断面図である。
雄コネクタ組立体1は、病院での、人工心肺用血液回路の吸引回路における術者側(患者の脱血口側)の第1の管体(第1のチューブ)(図示せず)と接続される。
雌コネクタ組立体9は、器械側(リザーバ側)の第2の管体(第2のチューブ)(図示せず)と接続される。
雄コネクタ組立体1は、内部が血液流路となっている雄側連通管2と、雄側連通管2の外周に嵌合される雄側リング3とを備えている。
雄側リング3は雄側連通管2に対して、回動可能であるが、摺動できないように構成されている。
雄側連通管2は、雄側連通管本体28と、環状突出体34と、パッキン係合突起35とを備えている。
雄側連通管本体28は、内部が流路となっており、患者の脱血口側の端部が雄側チューブ連接部5となっており、その反対側の端部が、雌コネクタ組立体9と雄側コネクタ組立体1とが接続された状態で、雌コネクタ組立体9の流路と接続する雄側連通管接続口4となっている。
パッキン係合突起35は、雄側連通管本体28の外周部の雄側連通管接続口4近傍に、雄側連通管本体28と一体に形成されており、パッキン6を係合させるための突起である。
雄側リング3は、例えば、予め、紫色に着色されている。尚、雄側リング3は、例えば、脱血回路に使用する場合は紫色に着色し、吸引回路に使用する場合は緑色に着色する等、回路部分の種類に応じて、1の体外循環回路において異なる色に着色して使用することができる。
雄側リング本体29における、雌側リング11との係合側(接続側)には、4箇所に、切り欠き部(雄側係合部)8が形成されている。
雄側リング内方突出部18は、雄側連通管2の一対のフランジ16、17の間の環状突出体先端凹部36内に、嵌め込まれ(スナップフィット)、これにより、雄側リング3が雄側連通管2に回動自在に固定される。
パッキン6は、後述するような、雌側連通管10における、太径部33内面及び段差部23内面を押圧した状態に維持されることにより、雄側連通管2と雌側連通管10とを密封状態に保つ。
雌側リング11は、雌側連通管10に対して、摺動可能であるが、回動できないように構成されている。
雌側連通管10は、雌側連通管本体30と、第1突起14と、雌側連通管係合部19と、第2突起20と、第3突起21とを備えている。
第1突起14は、太径部33の外周部における細径部32の近傍に形成されている。
雌側リング11は、例えば、予め、紫色に着色されている。尚、雌側リング11は、例えば、脱血回路に使用する場合は紫色に着色し、吸引回路に使用する場合は緑色に着色する等、回路部分の種類に応じて、1の体外循環回路において異なる色に着色して使用することができる。
雌側リング本体31は、接続先端側に対する接続反対側内方に、軸方向に4つの誘導溝15が穿設されており、誘導溝15が雌側連通管10の第1突起14と係合した状態で、雌側リング11が雌側連通管本体30の太径部33上を軸方向に摺動可能なようになっている。
この体外循環回路用コネクタ27を分岐部を介装しない回路で使用する場合、雄コネクタ組立体1の雄側チューブ連接部5、及び、雌コネクタ組立体9の雌側チューブ連接部12の夫々に、第1管体(第1チューブ)と第2管体(第2チューブ)の夫々の端部が接続される。
図3におけるように、雄側リング3を左方向(時計回りと逆方向)に回動させると、切り欠き部8の内面側に付設した雄側リング係合突起部7は、雌側連通管係合部19と係合しつつ誘導されて、雌側連通管係合部19のL字状における横板部分(移動止部)40まで移動して停止する。
この際、雌側連通管10の第2突起20上を雌側リング11の接続先端が通過することにより、操作者は、2回目のクリック感が得られ、雌側リング11が所定位置(雄側リング3との係合位置)に達することが把握される。
尚、雄側リング3は雄側連通管2に対して回動可能に装着されているので、接続ロック機構は、第1管体に対して回動可能となり、接続した回路に対して回動可能となる。
また、切り欠き受部22が切り欠き部8に嵌め込まれ、接続ロック機構が形成された状態で、雄側連通管2の流路と雌側連通管10の流路との接続位置において、段差のない流路が形成されるようになっている。
即ち、雌側リング11を接続側から反対方向に引くと、雌側リング11の接続先端が雌側連通管10の外周部に設けられた第1突起14で係止され、移動停止させられるまで、雌側連通管10の太径部33の外周部上を軸方向に移動する。
これにより、雌側リング11の切り欠き受部22と雄側リング3の切り欠き部8の嵌合(係合)が解除されるため、雄側リング3は右方向(時計回り方向)に回動可能となる。
Claims (2)
- 体外循環回路において使用される第1管体及び第2管体を接続する体外循環回路用コネクタにおいて、
一端部が第1管体連接部となっている雄側連通管、及び、雄側連通管の外周に装着され、雄側係合部が形成された雄側リングを有する雄コネクタ組立体と、
一端部が第2管体連接部となっている雌側連通管、及び、雌側連通管の外周に装着され、雄側係合部と係合する雌側係合部が形成された雌側リングを有する雌コネクタ組立体と、
雄側連通管と雌側連通管との間を密封するパッキンと、を備え、
雄側リングが雄側連通管に対して回動自在となっているか、又は、雌側リングが雌側連通管に対して回動自在となっており、
雌側リングが雌側連通管の軸方向に摺動可能となっているか、又は、雄側リングが雄側連通管の軸方向に摺動可能となっており、
雄コネクタ組立体及び雌コネクタ組立体を、相対的に雄側連通管の軸方向に近づけることによって、パッキンにより雄側連通管と雌側連通管との間を密封させた状態で、雄側リング又は雌側リングを回動させることにより、雄側係合部および雌側係合部の回動方向の位置を一致させ、雄側リング又は雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、雄側係合部と雌側係合部とを係合させて、雄側連通管又は雌側連通管が回動しても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持され、
雌側連通管は、一端部側に細径部、他端部側に太径部、細径部と太径部を繋ぐ段差部を有し、
雄側リングは雄側連通管に対して回動自在となっていると共に、雄側リングは雄側連通管の軸方向に摺動できず、更に、雌側リングは雌側連通管に対して回動できないと共に、雌側リングは雌側連通管の軸方向に摺動可能となっており、
パッキンは、雄側連通管外周部における第1管体連接部に対し反対側端部に固定されており、
雄側係合部は切り欠き部、雌側係合部は切り欠き受部となっており、
雄コネクタ組立体を雌コネクタ組立体に対し近づけることによって、パッキンを雌側連通管の段差部内面に当接させた状態で、雄側リングを回動させることにより、切り欠き部および切り欠き受部の回動方向の位置を一致させ、雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、切り欠き受部を切り欠き部に嵌め込んで、雄側連通管が回動しても、雄側リング、雌側リング、及び雌側連通管は固定状態に維持されるようになっており、
切り欠き受部が切り欠き部に嵌め込まれた状態で、雄側連通管の流路と雌側連通管の流路との接続位置において、段差のない流路が形成されるようになっていることを特徴とする体外循環回路用コネクタ。 - 請求項1に記載の体外循環回路用コネクタが複数、用いられており、複数の体外循環回路用コネクタのうち、1の体外循環回路用コネクタにおける雄側リング又は雌側リングの色と他の体外循環回路用コネクタにおける雄側リング又は雌側リングの色とが異なることを特徴とする体外循環回路。
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