JP4233495B2 - 体外循環回路用コネクタ及び体外循環回路 - Google Patents

体外循環回路用コネクタ及び体外循環回路 Download PDF

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Description

本発明は、人工心肺用血液回路等の体外循環回路において、分岐部のない回路部分で使用されるものであり、第1管体及び第2管体を接続する体外循環回路用コネクタ、及び、この体外循環回路用コネクタを使用した体外循環回路に関する。
血液を人体と体外装置間で循環させる際に使用される体外循環回路には、人工心肺用血液回路、人工腎臓用血液回路等がある。例えば、人工心肺用血液回路は、一般に、血液流路を形成する配管が患者の脱血口から順次、リザーバ(貯血槽)、送血ポンプ、熱交換器、人工肺、動脈フィルター等を介在させて、送血口に接続されている。
このような体外循環回路に装備される体外循環回路用コネクタとして、分岐部に介装するコネクタとしては、分岐部は、分岐管に接続される分岐管接続部と、本管に接続される本管接続部とからなり、分岐管接続部あるいは分岐管が本管接続部に回転自在に接続されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、例えば、患者の脱血口とリザーバとを繋ぐ吸引回路等の分岐部のない回路では、患者の脱血口側のチューブ(管体)とリザーバ側のチューブ(管体)とを繋ぐコネクタ等、ストレートコネクタとして、例えば、コネクタ両端部がタケノコ状部分(段差を有する円錐状部分)となっており、このタケノコ状部分の各々に、2つの管体を夫々押し入れて接続し、場合によって、チューブとコネクタの接続を安定にするため、結紮帯等で固定していた。
特開平10−263076号公報
しかしながら、従来から行われているように、コネクタ両端部のタケノコ状部分の各々に、2つのチューブを夫々押し入れて接続する場合、端部が細めであり開口状態のチューブにタケノコ状部分を押し入れる必要があり、チューブ内を滅菌状態に保ちつつ、チューブにコネクタを押し入れることが難しかった。特に、チューブは通常巻いた状態で保管されているため、チューブが捩れないようにしつつ、チューブにコネクタを押し入れることは、困難であった。また、チューブにタケノコ状部分を押し入れたのみでは、チューブとコネクタの接続が不安定になる恐れがあり、また、チューブとコネクタの接続を安定にすべく、結紮帯等で固定すれば、チューブとコネクタの接続が煩雑になって時間もかかっていた。
また、従来から行われているようなチューブとコネクタの接続方式では、チューブとコネクタの相対位置関係が固定であり、手術中等に、チューブに捩れが生じてしまって術者に不都合な状態となった場合、術者が我慢を強いられつつ手術を続けるか、または、チューブをコネクタに接続しなおさなければならないという不具合を生じていた。
更に、従来、1の体外循環回路において、例えば、脱血回路及び吸引回路等の複数の回路部分を使用する場合、各々の回路部分を識別することが困難であり、これを解消するためには、手術毎等に、各々の回路部分に対し、色付きテープを貼り付ける等が必要であり、作業が煩雑となってしまっていた。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、簡単な操作で、滅菌状態を保ちつつ、分岐部のない回路部分で使用される複数の管体を接続することが可能であり、手術中等に、管体が回転等した場合にも、管体が捩れることを防止できる体外循環回路用コネクタ、及び、この体外循環回路用コネクタを使用した体外循環回路を提供することを目的とする。
以上の目的のため、本発明は、体外循環回路において使用される第1管体及び第2管体を接続する体外循環回路用コネクタにおいて、
一端部が第1管体連接部となっている雄側連通管、及び、雄側連通管の外周に装着され、雄側係合部が形成された雄側リングを有する雄コネクタ組立体と、
一端部が第2管体連接部となっている雌側連通管、及び、雌側連通管の外周に装着され、雄側係合部と係合する雌側係合部が形成された雌側リングを有する雌コネクタ組立体と、
雄側連通管と雌側連通管との間を密封するパッキンと、を備え、
雄側リングが雄側連通管に対して回動自在となっているか、又は、雌側リングが雌側連通管に対して回動自在となっており、
雌側リングが雌側連通管の軸方向に摺動可能となっているか、又は、雄側リングが雄側連通管の軸方向に摺動可能となっており、
雄コネクタ組立体及び雌コネクタ組立体を、相対的に雄側連通管の軸方向に近づけることによって、パッキンにより雄側連通管と雌側連通管との間を密封させた状態で、雄側リング又は雌側リングを回動させることにより、雄側係合部および雌側係合部の回動方向の位置を一致させ、雄側リング又は雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、雄側係合部雌側係合部とを係合させて、雄側連通管又は雌側連通管が回動しても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持され、雌側連通管は、一端部側に細径部、他端部側に太径部、細径部と太径部を繋ぐ段差部を有し、雄側リングは雄側連通管に対して回動自在となっていると共に、雄側リングは雄側連通管の軸方向に摺動できず、更に、雌側リングは雌側連通管に対して回動できないと共に、雌側リングは雌側連通管の軸方向に摺動可能となっており、パッキンは、雄側連通管外周部における第1管体連接部に対し反対側端部に固定されており、雄側係合部は切り欠き部、雌側係合部は切り欠き受部となっており、雄コネクタ組立体を雌コネクタ組立体に対し近づけることによって、パッキンを雌側連通管の段差部内面に当接させた状態で、雄側リングを回動させることにより、切り欠き部および切り欠き受部の回動方向の位置を一致させ、雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、切り欠き受部を切り欠き部に嵌め込んで、雄側連通管が回動しても、雄側リング、雌側リング、及び雌側連通管は固定状態に維持されるようになっており、切り欠き受部が切り欠き部に嵌め込まれた状態で、雄側連通管の流路と雌側連通管の流路との接続位置において、段差のない流路が形成されるようになっていることを特徴とする体外循環回路用コネクタである。
この発明によれば、パッキンにより雄側連通管と雌側連通管との間を密封させた状態で、雄側リング又は雌側リングを回動させることにより、雄側係合部および雌側係合部の回動方向の位置を一致させ、雄側リング又は雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、雄側係合部雌側係合部とを係合させることにより、第1の管体及び第2の管体をコネタクで接続することができるので、簡単な操作で、滅菌状態を保ちつつ、複数の管体を接続できる。
また、雄側リングが雄側連通管に対して回動自在となっているか、又は、雌側リングが雌側連通管に対して回動自在となっており、雄側係合部雌側係合部とを係合させている状態において、雄側連通管又は雌側連通管が回動しても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持されるようになっているので、手術中等に、術者が操作しやすい位置に回路部分を動かしたい場合や誤って回路部分が移動された場合等により、第1の管体または第2の管体の位置が変わったり、回転したりしても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持されるため、雄側連通管と雌側連通管との密閉状態を維持できると共に、他方の管体が回転等してしまうことを防止でき、第1の管体または第2の管体が捩れてしまうことを防止でき、手術の安全性を高めることができる。
また、切り欠き受部が切り欠き部に嵌め込まれた状態で、雄側連通管の流路と雄側連通管の流路との接続位置において、段差のない流路が形成されるようになっているので、流路内において、段差に血液等が衝突してしまい溶血等が生じることを防止できる。
また、雄側リングは雄側連通管に対して回動自在となっていると共に、雄側リングは雄側連通管の軸方向に摺動できず、更に、雌側リングは雌側連通管に対して回動できないと共に、雌側リングは雌側連通管の軸方向に摺動可能となっているとの構成を備え、切り欠き受部を切り欠き部に嵌め込んだ際、雄側連通管が回動しても、雄側リング、雌側リング、及び雌側連通管は固定状態に維持されるようになっているので、雄側連通管が雌側連通管に対し密閉状態を損なうことなく回動可能となり、また、手術中等に、第1の管体が回転しても、第2の管体が回転等してしまうことを防止でき、第1の管体または第2の管体が捩れてしまうことを防止できて、手術の安全性を高めることができる。
また、本発明は、上記体外循環回路用コネクタが複数、用いられており、複数の体外循環回路用コネクタのうち、1の体外循環回路用コネクタにおける雄側リング又は雌側リングの色と他の体外循環回路用コネクタにおける雄側リング又は雌側リングの色とが異なることを特徴とする体外循環回路である。
この発明によれば、1の体外循環回路において、例えば、脱血回路及び吸引回路等の複数の回路部分を使用する場合、各々の回路部分を識別することが困難となることを防止でき、また、識別しやすくするために、手術毎等に、各々の回路部分に対し、色付きテープを貼り付ける等が必要となり、作業が煩雑となってしまうことを防止できる。
本発明によれば、パッキンにより雄側連通管と雌側連通管との間を密封させた状態で、雄側リング又は雌側リングを回動させることにより、雄側係合部および雌側係合部の回動方向の位置を一致させ、雄側リング又は雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、雄側係合部雌側係合部とを係合させることにより、第1の管体及び第2の管体をコネタクで接続することができるので、簡単な操作で、滅菌状態を保ちつつ、複数の管体を接続できる。
また、雄側リングが雄側連通管に対して回動自在となっているか、又は、雌側リングが雌側連通管に対して回動自在となっており、雄側係合部雌側係合部とを係合させている状態において、雄側連通管又は雌側連通管が回動しても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持されるようになっているので、手術中等に、術者が操作しやすい位置に回路部分を動かしたい場合や誤って回路部分が移動された場合等により、第1の管体または第2の管体の位置が変わったり、回転したりしても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持されるため、雄側連通管と雌側連通管との密閉状態を維持できると共に、他方の管体が回転等してしまうことを防止でき、第1の管体または第2の管体が捩れてしまうことを防止でき、手術の安全性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27につき、図面を参照して説明する。
図1〜4は、本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27の接続動作を示す図であり、図4は、体外循環回路用コネクタ27の接続が完了した状態を示している。また、図5は、本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27の軸線方向に沿った断面図である。
本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27は、雄コネクタ組立体1と、雌コネクタ組立体9と、パッキン6とを備えている。
雄コネクタ組立体1は、病院での、人工心肺用血液回路の吸引回路における術者側(患者の脱血口側)の第1の管体(第1のチューブ)(図示せず)と接続される。
雌コネクタ組立体9は、器械側(リザーバ側)の第2の管体(第2のチューブ)(図示せず)と接続される。
パッキン6は、雄側コネクタ組立体1と雌側コネクタ組立体9との間を密封させた状態に保つ。
雄コネクタ組立体1は、内部が血液流路となっている雄側連通管2と、雄側連通管2の外周に嵌合される雄側リング3とを備えている。
雄側リング3は雄側連通管2に対して、回動可能であるが、摺動できないように構成されている。
雄側連通管2は、雄側連通管本体28と、環状突出体34と、パッキン係合突起35とを備えている。
雄側連通管本体28は、内部が流路となっており、患者の脱血口側の端部が雄側チューブ連接部5となっており、その反対側の端部が、雌コネクタ組立体9と雄側コネクタ組立体1とが接続された状態で、雌コネクタ組立体9の流路と接続する雄側連通管接続口4となっている。
環状突出体34は、雄側連通管本体28の外周部の軸方向略中間部に、雄側連通管本体28と一体に設けられており、環状突出体34の先端には、一対のフランジ16、17が形成されており、一対のフランジ16、17の間は、環状突出体先端凹部36となっている。
パッキン係合突起35は、雄側連通管本体28の外周部の雄側連通管接続口4近傍に、雄側連通管本体28と一体に形成されており、パッキン6を係合させるための突起である。
雄側リング3は、雄側リング本体29と、雄側リング係合突起部7と、雄側リング内方突出部(フランジ)18とを備えている。
雄側リング3は、例えば、予め、紫色に着色されている。尚、雄側リング3は、例えば、脱血回路に使用する場合は紫色に着色し、吸引回路に使用する場合は緑色に着色する等、回路部分の種類に応じて、1の体外循環回路において異なる色に着色して使用することができる。
雄側リング本体29における、雌側リング11との係合側(接続側)には、4箇所に、切り欠き部(雄側係合部)8が形成されている。
雄側リング係合突起部7は、雄側リング本体29における雌側リング11との係合側端部であり、4つの切り欠き部8に対応する位置に、雄側リング本体29の内側に突出して設けられている。
雄側リング内方突出部18は、雄側連通管2の一対のフランジ16、17の間の環状突出体先端凹部36内に、嵌め込まれ(スナップフィット)、これにより、雄側リング3が雄側連通管2に回動自在に固定される。
パッキン6は、雄側連通管2の外周部の雄側連通管接続口4側の端部に嵌め込まれる。この際、パッキン凹部37が、雄側連通管2のパッキン係合突起35に嵌まることにより、パッキン6の雄側連通管2に対する位置が固定される。また、パッキン6には、パッキン孔38が形成されており、雄側連通管2外周のパッキン孔用突起39に嵌まり込む。
パッキン6は、後述するような、雌側連通管10における、太径部33内面及び段差部23内面を押圧した状態に維持されることにより、雄側連通管2と雌側連通管10とを密封状態に保つ。
雌コネクタ組立体9は、内部が血液流路となっている雌側連通管10と、雌側連通管10の外周に嵌合される雌側リング11とを備えている。
雌側リング11は、雌側連通管10に対して、摺動可能であるが、回動できないように構成されている。
雌側連通管10は、雌側連通管本体30と、第1突起14と、雌側連通管係合部19と、第2突起20と、第3突起21とを備えている。
雌側連通管本体30は、第2の管体と接続側が細径部32、雄側コネクタ組立体1との接続側が太径部33となっており、細径部32と太径部33とが段差部23を介して一体に形成されている。太径部33内には、雄側連通管2の雄側連通管接続口4側の端部及びその外周に嵌め込まれているパッキン6が入り込んでいる。
雌側連通管本体30の一端部は、雌側チューブ連接部12となっており、他端部は、雌側連通管接続口13となっている。
第1突起14は、太径部33の外周部における細径部32の近傍に形成されている。
雌側連通管係合部19は、雌側連通管本体30の外周部の他端部(雄側コネクタ組立体1側の端部)側先端部に、間隔を置いて、4ヶ所、設けられており、雄側リング3の雄側リング係合突起部7を係合した状態で回動させる。この内、1ヶ所は、L字状となっており、このL字状における横板部分40に雄側リング係合突起部7が当たって、雄側リング係合突起部7の回動が停止される。
第2突起20は、雌側連通管本体30の外周部の第1突起14よりも他端部側に形成されている。第2突起20は、雌側リング11を、雌側連通管10の太径部33外周部上を摺動させつつ、雄側連通管2の軸方向に移動させた場合、雌側リング11の雄側リング3側の先端部が当たって乗り越えることにより、作業者にクリック感をもたらすようにする。
第3突起21は、雌側連通管本体30の外周部における、L字状の雌側連通管係合部19よりも雄側リング係合突起部7の回動方向手前(直前)に形成される。雄側リング3を回動している際、雄側リング係合突起部7がL字状における横板部分(移動止部)40に当たる直前に、雄側リング係合突起部7が第3突起21を乗り越えることで、作業者にクリック感をもたらすようにする。
雌側リング11は、雌側リング本体31と切り欠き受部(雌側係合部)22とを備えている。
雌側リング11は、例えば、予め、紫色に着色されている。尚、雌側リング11は、例えば、脱血回路に使用する場合は紫色に着色し、吸引回路に使用する場合は緑色に着色する等、回路部分の種類に応じて、1の体外循環回路において異なる色に着色して使用することができる。
雌側リング本体31は、接続先端側に対する接続反対側内方に、軸方向に4つの誘導溝15が穿設されており、誘導溝15が雌側連通管10の第1突起14と係合した状態で、雌側リング11が雌側連通管本体30の太径部33上を軸方向に摺動可能なようになっている。
切り欠き受部22は、雌側リング本体31の接続先端側の4箇所に備えられており、雌側リング11が摺動して雄側リング3に近づいた際、雄側リング3の切り欠き部8に嵌まり込んで係合する。
尚、上記実施の形態において、雌側リング11が雌側連通管10の軸方向に摺動可能となっており、雌側リング11が雌側連通管10に対して回動できず、雄側リング3が雄側連通管2の軸方向に摺動できず、雄側リング3が雄側連通管2に対して回動可能である構成を示した。しかしながら、この構成とは反対に、雌側リング11が雌側連通管10の軸方向に摺動できず、雌側リング11が雌側連通管10に対して回動可能であり、雄側リング3が雄側連通管2の軸方向に摺動可能であり、雄側リング3が雄側連通管2に対して回動できない構成であっても良い。この構成であれば、雌側連通管10が雄側連通管2に対し密閉状態を損なうことなく回動可能となり、また、手術中等に、第2の管体が回転しても、第1の管体が回転等してしまうことを防止でき、第1の管体または第2の管体が捩れてしまうことを防止できて、手術の安全性を高めることができる。
次に、図1〜4を参照して、本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27を接続させる動作を示す。
この体外循環回路用コネクタ27を分岐部を介装しない回路で使用する場合、雄コネクタ組立体1の雄側チューブ連接部5、及び、雌コネクタ組立体9の雌側チューブ連接部12の夫々に、第1管体(第1チューブ)と第2管体(第2チューブ)の夫々の端部が接続される。
図1におけるような、雄コネクタ組立体1と雌コネクタ組立体9が離間した状態から、図2におけるように、雌側連通管10の雌側連通管接続口13における雌側連通管係合部19がない部分に雄側リング3の切り欠き部8を合わせて、パッキン6の先端が、雌側連通管10の段差部23の内面に当接する位置まで雄コネクタ組立体1を雌コネクタ組立体9に挿入する。
図3におけるように、雄側リング3を左方向(時計回りと逆方向)に回動させると、切り欠き部8の内面側に付設した雄側リング係合突起部7は、雌側連通管係合部19と係合しつつ誘導されて、雌側連通管係合部19のL字状における横板部分(移動止部)40まで移動して停止する。
この際、雌側連通管係合部19の横板部分40手前(直前)の第3突起21上を雄側リング係合突起部7が通過するので、操作者に、クリック感により、雌側リング11が回転停止位置に達したことが分かる。
次に、図4におけるように、雌側リング11を雄側リング3との接続側に押し込み、雌側連通管10の太径部33外周部上を摺動させると、雌側リング11は、軸方向に移動する。
この際、雌側連通管10の第2突起20上を雌側リング11の接続先端が通過することにより、操作者は、2回目のクリック感が得られ、雌側リング11が所定位置(雄側リング3との係合位置)に達することが把握される。
雌側リング11が所定位置に達すると、雌側リング11の切り欠き受部22が雄側リング3の切り欠き部8に嵌合し、雄側リング3と雌側リング11とが係着して、接続ロック機構が形成される。これにより、雄側連通管2が回動しても雄側リング3と雌側リング11とを一体として固定状態に維持させることができる。この接続ロック機構は、見かけ上、1つのリングとなるので、接続完了を目視でも確認できる。
尚、雄側リング3は雄側連通管2に対して回動可能に装着されているので、接続ロック機構は、第1管体に対して回動可能となり、接続した回路に対して回動可能となる。
また、切り欠き受部22が切り欠き部8に嵌め込まれ、接続ロック機構が形成された状態で、雄側連通管2の流路と雌側連通管10の流路との接続位置において、段差のない流路が形成されるようになっている。
一方、上記動作と逆の手順で、雄コネクタ組立体1と雌コネクタ組立体9との接続を解除できる。
即ち、雌側リング11を接続側から反対方向に引くと、雌側リング11の接続先端が雌側連通管10の外周部に設けられた第1突起14で係止され、移動停止させられるまで、雌側連通管10の太径部33の外周部上を軸方向に移動する。
この際、雌側連通管10の外周部に設けられた第2突起20上を、雌側リング11の接続先端が通過することにより、操作者にクリック感があり、雌側リング11が所定位置(雄側リング3との係合位置)から移動し始めたことが把握される。
これにより、雌側リング11の切り欠き受部22と雄側リング3の切り欠き部8の嵌合(係合)が解除されるため、雄側リング3は右方向(時計回り方向)に回動可能となる。
切り欠き部8が雌側リング11の雌側連通管係合部19のない位置に達するまで、雄側リング3を回動すると、切り欠き部8の内面側の雄側リング係合突起部7は、雌側連通管係合部19の回転停止位置から移動して、雌側連通管係合部19との係合が解除され、雄コネクタ組立体1を雌コネクタ組立体9から引き抜くことができる。これにより、体外循環回路用コネクタ27による接続が解除される。
上述のように、本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタ27では、雄側リング3、及び、雌側リング11の摺動の2動作により、雄コネクタ組立体1と雌コネクタ組立体9との接続および接続解除がなされるため、不注意による接続、接続解除を防止でき、事故の危険性を最小限にとどめることができる。
また、第3突起21上を雄側リング係合突起部7が通過した際のクリック感により、雌側リング11が回転停止位置に達したことや雌側リング11が回転停止位置から移動し始めたことが分かり、更に、第2突起20上を、雌側リング11の接続先端が通過することによるクリック感により、雌側リング11が所定位置(雄側リング3との係合位置)に達することや雌側リング11が所定位置(雄側リング3との係合位置)から移動し始めたことが把握されるので、不注意による接続、接続解除を防止でき、事故の危険性を最小限にとどめることができる。
本発明は、体外循環回路用コネクタを製造する産業で利用される。
本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタの接続動作を示す図である。 本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタの接続動作を示す図である。 本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタの接続動作を示す図である。 本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタを示す斜視図である。 本発明の実施の形態による体外循環回路用コネクタの軸線方向に沿った断面図である。
符号の説明
1‥‥雄コネクタ組立体、2‥‥雄側連通管、3‥‥雄側リング、5‥‥第1管体連接部(雄側チューブ連接部)、6‥‥パッキン、8‥‥雄側係合部(切り欠き部)、10‥‥雌側連通管、11‥‥雌側リング、12‥‥第2管体連接部(雌側チューブ連接部)、22‥‥雌側係合部(切り欠き受部)、23‥‥段差部、27‥‥体外循環回路用コネクタ、32‥‥細径部、33‥‥太径部

Claims (2)

  1. 体外循環回路において使用される第1管体及び第2管体を接続する体外循環回路用コネクタにおいて、
    一端部が第1管体連接部となっている雄側連通管、及び、雄側連通管の外周に装着され、雄側係合部が形成された雄側リングを有する雄コネクタ組立体と、
    一端部が第2管体連接部となっている雌側連通管、及び、雌側連通管の外周に装着され、雄側係合部と係合する雌側係合部が形成された雌側リングを有する雌コネクタ組立体と、
    雄側連通管と雌側連通管との間を密封するパッキンと、を備え、
    雄側リングが雄側連通管に対して回動自在となっているか、又は、雌側リングが雌側連通管に対して回動自在となっており、
    雌側リングが雌側連通管の軸方向に摺動可能となっているか、又は、雄側リングが雄側連通管の軸方向に摺動可能となっており、
    雄コネクタ組立体及び雌コネクタ組立体を、相対的に雄側連通管の軸方向に近づけることによって、パッキンにより雄側連通管と雌側連通管との間を密封させた状態で、雄側リング又は雌側リングを回動させることにより、雄側係合部および雌側係合部の回動方向の位置を一致させ、雄側リング又は雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、雄側係合部雌側係合部とを係合させて、雄側連通管又は雌側連通管が回動しても、雄側リング及び雌側リングは一体として固定状態に維持され、
    雌側連通管は、一端部側に細径部、他端部側に太径部、細径部と太径部を繋ぐ段差部を有し、
    雄側リングは雄側連通管に対して回動自在となっていると共に、雄側リングは雄側連通管の軸方向に摺動できず、更に、雌側リングは雌側連通管に対して回動できないと共に、雌側リングは雌側連通管の軸方向に摺動可能となっており、
    パッキンは、雄側連通管外周部における第1管体連接部に対し反対側端部に固定されており、
    雄側係合部は切り欠き部、雌側係合部は切り欠き受部となっており、
    雄コネクタ組立体を雌コネクタ組立体に対し近づけることによって、パッキンを雌側連通管の段差部内面に当接させた状態で、雄側リングを回動させることにより、切り欠き部および切り欠き受部の回動方向の位置を一致させ、雌側リングを、雄側連通管の軸方向に近づけて移動させることにより、切り欠き受部を切り欠き部に嵌め込んで、雄側連通管が回動しても、雄側リング、雌側リング、及び雌側連通管は固定状態に維持されるようになっており、
    切り欠き受部が切り欠き部に嵌め込まれた状態で、雄側連通管の流路と雌側連通管の流路との接続位置において、段差のない流路が形成されるようになっていることを特徴とする体外循環回路用コネクタ。
  2. 請求項1に記載の体外循環回路用コネクタが複数、用いられており、複数の体外循環回路用コネクタのうち、1の体外循環回路用コネクタにおける雄側リング又は雌側リングの色と他の体外循環回路用コネクタにおける雄側リング又は雌側リングの色とが異なることを特徴とする体外循環回路。
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