JP4223650B2 - 作業車のジャッキ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにした車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置した作業車のジャッキ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の作業車は、車両上に旋回自在に配置した旋回台に伸縮ブームを起伏自在に設け、当該伸縮ブームの先端部にバケットを備えた高所作業車等がある。当該車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置している。一般に車両は前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにしている。(一般に後輪を制動させるようにしているのが通例である。以下の説明では、後輪を制動させるようにした高所作業車を例に説明する。)そして当該ジャッキを伸長し車両を支持させ、高所作業を行うようにしている。
【0003】
ところで、傾斜地で前記ジャッキを伸長させるに際してジャッキの伸長順序を誤ると作業車が傾斜地を移動する問題を有している。すなわち、制動させている後輪に近接した側のジャッキ(以下後ジャッキで説明する。)から伸長させると、後輪を持ち上げるようになり、後ジャッキと前輪とで作業車両を支持して、作業車を制動させるに十分な制動力が得られずに作業車が傾斜地を移動してしまうことがある。
【0004】
そこで、傾斜地で前記ジャッキを伸長させる際には、必ず前輪に近接した側のジャッキ(以下前ジャッキで説明する。)を接地させた後、後ジャッキを伸長させる方法が取られていた。この方法では、前ジャッキ接地検出器を配置し、当該接地検出器により前ジャッキが接地したことを検出した後でないと後ジャッキが伸長できなくしたインタロックが用いられている。ところが前ジャッキを伸長している時に前ジャッキが石等の障害物に当接して十分に前ジャッキが伸長していない状態で前ジャッキ接地検出器が接地を検出してしまい、この状態で後ジャッキを伸長させると高所作業車を前ジャッキで制動させるに十分な制動力が得られずに高所作業車が傾斜地を移動してしまうことがある。
【0005】
逆に、傾斜地で前記ジャッキを縮小させるに際してジャツキの縮小順序を誤ると作業車が傾斜地を移動する問題を有している。すなわち、制動させている後輪に支持させた後に前ジャッキを格納するようにしないと作業車を制動させるに十分な制動力が得られずに作業車が傾斜地を移動してしまうことがある。
【0006】
この場合においても、後ジャッキ非接地検出器を配置し、当該接地検出器により後ジャッキが非接地したことを検出した後でないと前ジャッキが縮小できなくしたインタロックが用いられている。ところが後ジャッキを縮小している時に後輪が石等の障害物に当接して十分に後ジャッキが縮小していない状態で後ジャッキ非接地検出器が非接地を検出してしまい、この状態で前ジャッキを縮小させると高所作業車を後輪で制動させるに十分な制動力が得られずに高所作業車が傾斜地を移動してしまうことがある。
【0007】
このようなことから、張出時には前ジャッキを十分に伸長させることの条件を付加させる方法が取られている。すなわち、前ジャッキを所定量伸長したことを検出する前ジャッキ伸長検出器を配置し、当該前ジャッキ伸長検出器と前ジャッキ接地検出器からの両検出器が作動した時に後ジャッキを伸長させるようにインタロックを用いる方法が取られていた。このようなインタロックを用いた場合は、前ジャッキ接地検出器が前ジャッキの接地を検出した後、前ジャッキ伸長検出器が前ジャッキの所定量伸長を検出すると言った順に前ジャッキが伸長作動すれば、前ジャッキの十分な支持を得た後、後ジャッキを伸長することができる。
【0008】
また、格納する時にも 後ジャッキを十分に縮小させることの条件を付加させる方法が取られている。すなわち、後ジャッキを所定量縮小したことを検出する後ジャッキ縮小検出器を配置し、当該後ジャッキ縮小検出器と後ジャッキ非接地検出器からの両検出器が作動した時に前ジャッキを縮小させるようにインタロックを用いる方法が取られていた。このようなインタロックを用いた場合は、後ジャッキ非接地検出器が後ジャッキの非接地を検出した後、後ジャッキ縮小検出器が後ジャッキの所定量縮小を検出すると言った順に後ジャッキが縮小作動すれば、後ジャッキの十分な支持を得た後、前ジャッキを伸長することができる。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】
ところが、張出し時には上記とは逆に各検出器が作動すれば前ジャッキの十分な支持を得ずに、後ジャッキを伸長することになる。すなわち、前ジャッキの接地面が凹面となっていると、まず前記前ジャッキ伸長検出器により前ジャッキが所定量伸長していることを検出し、その後、前ジャッキ接地検出器から前ジャッキの接地検出がされるようになる。したがって、前ジャッキの接地が検出されると、直ちに後ジャッキを伸長させるようになり、結局前ジャッキ伸長検出器を配置して前ジャッキが所定量伸長していることの条件を付加させたにも関わらず前ジャッキ接地検出器からの前ジャッキの接地検出のみで後ジャッキを伸長させるもので、前ジャッキの十分な支持を得ずに、後ジャッキを伸長することになる。
【0010】
同様にジャッキの格納時においても同様な問題が生じる。すなわち、後ジャッキの接地面が凹面となっていると、まず前記後ジャッキ縮小検出器により後ジャッキが所定量縮小していることを検出し、その後、後ジャッキ非接地検出器から後ジャッキの非接地検出がされるようになる。したがって、後ジャッキの非接地が検出されると、直ちに前ジャッキを縮小させるようになり、結局後ジャッキ縮小検出器を配置して後ジャッキが所定量縮小していることの条件を付加させたにも関わらず後ジャッキ非接地検出器からの後ジャッキの非接地検出のみで前ジャッキを縮小させるもので、後輪の十分な支持を得ずに、前ジャッキを縮小することになる。
【0011】
次に、通常の張出作業は、上記のように前ジャッキの十分な支持を得た後、後ジャッキを伸長させ、その後一旦各ジャッキを全伸長した後作業車に取付けた水準器を見ながら高位置のジャッキを適宜縮小して車両が略水平となるよう調整して張出作業を完了させるものである。ところが、傾斜地で張出す場合に傾斜状態(傾斜が急な場合)によっては 車両を略水平となるよう調整すると前輪が接地してしまう状態になり、折角前ジャッキの十分な支持を得た後、後ジャッキを伸長させたが、後ジャッキと前輪で作業車両を支持して、作業車両を制動させるに十分な制動力が得られずに作業車が傾斜地を移動してしまうことがある。
【0012】
本発明は、このような 課題を解決した作業車のジャッキ制御装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにした車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置した作業車のジャッキ制御装置であって、ジャッキを格納した姿勢からジャッキの張出し作動を開始させる張出操作手段と、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキが接地状態になったことを検出するジャッキ接地検出手段と、張出制御手段とを設け、当該張出制御手段は、前記ジャッキ接地検出手段からの信号を受けてスタートし所定時間後にタイムアップするタイマーを備え、前記張出操作手段からの信号を受けると駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみの伸長を開始して前記ジャッキ接地検出手段からの信号を受けるまで継続し、前記タイマーの作動中には駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみを伸長させ、タイムアップ後に駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの伸長を許容するように構成したことを特徴とするものである。
【0014】
請求項2に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項1記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキを車両の左右に一対配置して両方のジャッキに前記ジャッキ接地検出手段を配置し、前記張出制御手段の前記タイマーを両方のジャッキ接地検出手段から信号を受けた時にスタートさせるように構成したことを特徴とするものである。
【0015】
請求項3に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項1から請求項2のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記張出制御手段は、前記ジャッキ接地検出手段からの信号を受けた時または前記タイマーのタイムアップからスタートし前記タイマー時間より長い所定のタイマー時間経過後タイムアップする第2タイマーを備え、当該第2タイマーのタイムアップ信号を受けて前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0016】
請求項4に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項1から請求項2のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前ジャッキと後ジャッキに全伸長検出器をそれぞれ配置し、前記張出制御手段は、当該全伸長検出器からの信号を受けていずれかのジャッキが全伸長した時あるいは全てのジャッキが全伸長した時に前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0017】
請求項5に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにした車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置した作業車のジャッキ制御装置であって、ジャッキを格納した姿勢からジャッキの張出し作動を開始させる張出操作手段と、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキが接地状態になったことを検出する第1ジャッキ接地検出手段と、駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキが接地状態になったことを検出する第2ジャッキ接地検出手段と、張出制御手段とを設け、当該張出制御手段は、前記第1ジャッキ接地検出手段からの信号を受けてスタートし所定時間後にタイムアップするタイマーを備え、前記張出操作手段からの信号を受けると駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみの伸長を開始して前記第1ジャッキ接地検出手段からの信号を受けるまで継続し、前記タイマーの作動中には駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみを伸長させ、タイムアップ後に駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長を停止させるとともに駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの伸長を開始させ、第2ジャッキ接地検出手段からの信号を受けて再び駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長を許容するよう構成したことを特徴とするものである。
【0018】
請求項6に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項5記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記前ジャッキおよび後ジャッキを車両の左右に一対配置し、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第1ジャッキ接地検出手段を配置し、駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第2ジャッキ接地検出手段を配置して、前記張出制御手段の前記タイマーを両方の第1ジャッキ接地検出手段から信号を受けた時にスタートさせ、両方の第2ジャッキ接地検出手段からの信号を受けて再び駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長を許容するよう構成したことを特徴とするものである。
【0019】
請求項7に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項5から請求項6のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記張出制御手段は、前記第1ジャッキ接地検出手段からの信号を受けた時または前記タイマーからの信号を受けてスタートし前記タイマー時間より長い所定のタイマー時間経過後信号を出力する当該第2タイマーを備え、当該第2タイマーのタイムアップ信号を受けて前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0020】
請求項8に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項5から請求項6のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前ジャッキと後ジャッキに全伸長検出器をそれぞれ配置し、前記張出制御手段は、前記全伸長検出器からの信号を受けていずれかのジャッキが全伸長した時あるいは全てのジャッキが全伸長した時に前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0021】
請求項9に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、車両の走行用サービスブレーキにより前後輪を制動させていることを検出するサービスブレーキ作動検出手段を配置し、前記張出制御手段は、前記各ジャッキの縮小を前記サービスブレーキ作動検出手段により前後輪を制動させていることを検出している時に許容するよう構成したことを特徴とするものである。
【0022】
請求項10に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにした車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置した作業車のジャッキ制御装置であって、ジャッキを張出した作業姿勢からジャッキの格納作動を開始させる格納操作手段と、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキが非接地状態になったことを検出する第1ジャッキ非接地検出手段と、駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキが非接地状態になったことを検出する第2ジャッキ非接地状態検出手段と、格納制御手段とを備え、当該格納制御手段は、前記第2ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けてスタートし所定時間後にタイムアップするタイマーを備え、前記格納操作手段からの信号を受けると駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキのみの縮小を開始して前記第2ジャッキ非接地状態検出手段の信号を受けるまで縮小を継続し、前記タイマーの作動中に駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキのみを縮小させ、タイムアップ後に駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキの縮小を停止させると共に駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの縮小を開始させ、前記第1ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けて駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの縮小を許容させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0023】
請求項11に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項10記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記前ジャッキおよび後ジャッキを車両の左右に一対配置し、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第1ジャッキ非接地検出手段を配置し、駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第2ジャッキ非接地検出手段を配置して、前記格納制御手段の前記タイマーを両方の第2ジャッキ非接地検出手段から信号を受けた時にスタートさせ、両方の第1ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けて駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの縮小を許容させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0024】
請求項12に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項10から請求項11のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記格納制御手段は、前記第2ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けた時または前記タイマーのタイムアップからスタートし前記タイマー時間より長い所定のタイマー時間経過後タイムアップする第2タイマーを備え、当該第2タイマーからの信号を受けて前ジャッキと後ジャッキの縮小を停止させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0025】
請求項13に係る本発明の作業車のジャッキ制御装置は、請求項10から請求項11のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前ジャッキと後ジャッキに全縮検出器をそれぞれ配置し、前記格納制御手段は、前記全縮検出器からの信号を受けて全てのジャッキが全縮した時に前ジャッキと後ジャッキの縮小を停止させるよう構成したことを特徴とするものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明の作業車のジャッキ制御装置について、図1〜図15に基づいて以下に説明する。図3において、Aは、車両1上に旋回自在に配置した旋回台2に伸縮ブーム3を起伏自在に設け、当該伸縮ブーム3の先端部にバケット4を備えた高所作業車である。当該車両1の前輪5に近接して前ジャッキ6,7を左右に一対配置すると共に、後輪8に近接して後ジャッキ9,10を左右に一対配置している。そして車両1の後輪8を駐車ブレーキにより制動させるようにしている。このような高所作業車Aは、前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10を伸長してこれらジャッキにより車両1を支持させ、高所作業を行うようにしている。
【0027】
前ジャッキ6,7は、図4に図示するように、油圧シリンダ6a,7aと、フロート6b,7bと揺動バー6c,7cで構成している。油圧シリンダ6a,7aは、ロッド側端部を車両1のフレーム1aにブラケット1bを介して取付けている。すなわち、油圧シリンダ6a,7aのロッド側端部をブラケット1bの上方にピンにより揺動自在に取付け、シリンダ側中央部を揺動バー6c,7cを介してブラケット1bの下方に取付けている。油圧シリンダ6a,7aのシリンダ側下端にはフロート6b,7bを取付けている。この様に配置した前ジャッキ6,7は、油圧シリンダ6a,7aを伸長することにより油圧シリンダ6a,7aを揺動させフロート6b,7bを車両1の外方に張出し、縮小することにより車幅内に格納するようになっている。
【0028】
6d,7dは 、前ジャッキ6,7のフロート6d,7dが地面に接地したことを検出する前ジャッキ接地検出器(請求項1記載のジャッキ接地検出手段および請求項5記載の第1ジャッキ接地検出手段に該当する。)であって、ブラケット1bに取付けたリミットスイッチで構成している。この前ジャッキ接地検出器6d,7dは、油圧シリンダ6a,7aを伸長してフロート6b,7bが地面に接地した時に油圧シリンダ6a,7aを取付けたピンのガタ分だけ油圧シリンダ6a,7aが上方に移動するのを検出して信号を出力するようになっている。
【0029】
6e,7eは、前ジャッキ6,7が全縮したことを検出する前ジャッキ全縮検出器(請求項13記載の全縮検出器に該当する。)であって、ブラケット1bに取付けたリミットスイッチで構成し、当該リミットスイッチが油圧シリンダ6a,7aを全縮した時の揺動バーに6c,7cの揺動位置を検出し信号を出力するようになっている。
【0030】
6f,7fは、前ジャッキ6,7が全伸長したことを検出する前ジャッキ全伸長検出器(請求項4記載の全伸長検出器および請求項8記載の全伸長検出器に該当する。)であって、ブラケット1bに取付けたリミットスイッチで構成し、当該リミットスイッチが油圧シリンダ6a,7aを全伸長した時の揺動バーに6c,7cの揺動位置を検出し信号を出力するようになっている。
【0031】
後ジャッキ9,10は、図5に図示するように、油圧シリンダ9a,10aと、フロート9b,10bとで構成している。油圧シリンダ9a,10aは、フレーム1aに取付けたブラケット1cにシリンダ側を取付け、ロッド側先端部にフロート9b,10bを取付けている。
【0032】
9c,10cは 、後ジャッキ9,10のフロート9b,10bが地面に接地したことを検出する後ジャッキ接地検出器(請求項5記載の第2ジャッキ接地検出手段に該当する。)であって、ブラケット1cに取付けたリミットスイッチで構成している。この後ジャッキ接地検出器9c,10cは、油圧シリンダ9a,10aを伸長してフロート9b,10bが地面に接地した時に油圧シリンダ9a,10aを取付けたピンのガタ分だけ油圧シリンダ9a,10aが上方に移動するのを検出して信号を出力するようになっている。
【0033】
9d,10dは、油圧シリンダ9a,10aの伸縮長さを検出する後ジャッキ伸縮量検出器であって、後ジャッキ9,10の全伸長と全縮小時を検出するために配置したものであって、後ジャッキ9,10の全伸長検出時に信号を出力する右後ジャッキ全伸長検出器101d,左後ジャッキ全伸長検出器91d(請求項4記載の全伸長検出器および請求項8記載の全伸長検出器に該当する。)と、全縮小検出時に信号を出力する右後ジャッキ全縮検出器102d,左後ジャッキ全縮検出器92d(請求項13記載の全縮検出器に該当する。)を備えている。
【0034】
なお、前ジャッキ6,7および後ジャッキ9,10の各油圧シリンダ6a,7a,9a,10aは、それぞれにジャッキ制御用ソレノイドバルブ(図示しない。)を配置してあり、油圧源からの圧油をこのジャッキ制御用ソレノイドバルブを介して各油圧シリンダ6a,7a,9a,10aに供給することにより各ジャッキ6,7,9,10を伸縮制御するようにしてある。
【0035】
すなわち、左前ジャッキ6の油圧シリンダ6aを伸長させる時には、前記ジャッキ制御用ソレノイドバルブの左前ジャッキ伸長ソレノイド11に電気を通電させることにより伸長可能にしてある。同様に他のジャッキの油圧シリンダを伸長させる時も同様に、右前ジャッキ伸長ソレノイド12,左後ジャッキ伸長ソレノイド13,右後ジャッキ伸長ソレノイド14に電気を通電させることにより伸長可能にしてある。
【0036】
次に、制御について以下に説明する。まず、図1及び図2に請求項1〜請求項3に対応する実施形態について説明する。図1において、20は、高所作業車Aに備えられたジャッキを張出す時の張出制御手段である。21は、張出操作手段であって、張出操作スイッチで構成しており、ジャッキの張出し操作を開始する時に操作され操作信号を出力する。そしてこの操作信号は張出制御手段20に入力される。また、各前ジャッキの前ジャッキ接地検出器6d,7d(以下右前ジャッキの前ジャッキ接地検出器を右前ジャッキ接地検出器7d,左前ジャッキの前ジャッキ接地検出器を左前ジャッキ接地検出器6dとして説明する。)からの検出信号も張出制御手段20に入力されるようになっている。
【0037】
張出制御手段20は、図2に図示するフローチャートの如く制御するように構成している。以下図2に基づいて張出制御手段20について説明する。STEP1では、張出操作手段21を操作した信号を受けて張出制御を開始させる。STEP2では、フラグを0に初期設定する。STEP3では、右前ジャッキ伸長ソレノイド12に電気信号を通電させて右前ジャッキの油圧シリンダ7aを伸長させ、STEP4に進む。STEP4では、左前ジャッキ伸長ソレノイド11に電気信号を通電させて左前ジャッキの油圧シリンダ6aを伸長させ、STEP5に進む。
【0038】
STEP5では、右前ジャッキ接地検出器7dから信号を受けたかどうかを判別し、信号を受けていない時にはSTEP3に戻る。そして再びSTEP3,4で右前ジャッキと左前ジャッキを伸長させ、STEP5で右前ジャッキ接地検出器7dから信号を受けたかどうかを判別する。STEP5で右前ジャッキ接地検出器7dから信号を受けないと、右前ジャッキと左前ジャッキを伸長し続ける。STEP5で信号を受けた時にはSTEP6に進む。
【0039】
STEP6では、左前ジャッキ接地検出器6dから信号を受けたかどうかを判別し、信号を受けていない時にはSTEP3に戻り、再びSTEP3,4で右前ジャッキと左前ジャッキを伸長させ、STEP6で左前ジャッキ接地検出器6dから信号を受けたかどうかを判別する。STEP6で左前ジャッキ接地検出器6dから信号を受けないと、右前ジャッキと左前ジャッキを伸長し続ける。STEP6で信号を受けた時にはSTEP7に進む。
【0040】
STEP7では、フラグが1であるかどうかを判別し、1でないときにはSTEP8に進み、1である時にはSTEP10に進む。STEP8では、予め張出制御手段に備えた第1タイマーと第2タイマーをスタートさせ、STEP9に進む。なお、第1タイマーのタイマー時間は所定の短い時間(数秒程度)に設定され、第2タイマーのタイマー時間は第1タイマーのタイマー時間より長い所定の時間(数十秒程度に設定されており、ここでは各ジャッキ6,7,9,10が全伸長できるに十分な時間を設定している。)に設定されている。STEP9では、フラグを1に設定してSTEP10に進む。
【0041】
STEP10では、第1タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップしたかどうかを判別し、タイムアップしていない場合はSTEP3に戻り、再びSTEP3,4で右前ジャッキと左前ジャッキを伸長させ、STEP10で第1タイマーがタイムアップしているかどうかを判別する。STEP10で第1タイマーがタイムアップしていないと、右前ジャッキと左前ジャッキを伸長し続ける。STEP10でタイムアップしている場合はSTEP11に進む。
【0042】
STEP11では、右後ジャッキ伸長ソレノイド14に電気信号を通電させて右後ジャッキの油圧シリンダ10aを伸長させ、STEP12に進む。STEP12では、左後ジャッキ伸長ソレノイド13に電気信号を通電させて左後ジャッキの油圧シリンダ9aを伸長させ、STEP13に進む。
【0043】
STEP13では、第2タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップしたかどうかを判別し、タイムアップしていない場合はSTEP3に戻り、再びSTEP3,4で右前ジャッキと左前ジャッキを伸長させ、STEP13で第2タイマーがタイムアップしているかどうかを判別する。STEP13で第2タイマーがタイムアップしていないと、右前ジャッキと左前ジャッキを伸長し続ける。STEP13でタイムアップしている場合はSTEP14に進む。
【0044】
STEP14では、各ジャッキの伸長ソレノイド11,12,13,14への電気信号の通電を阻止して、各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させ、STEP15に進む。STEP15では、張出制御手段による制御を終了させる。
【0045】
このように構成した本発明に係る作業車のジャッキ制御装置は、次のように作用する。高所作業車Aのジャッキを張出すためにまず張出操作手段21を操作する。すると張出操作手段21からの信号が張出制御手段20に入力される。STEP1で張出制御手段20による制御が開始されSTEP2に進む。STEP2でフラグが0に初期設定され、STEP3に進む。
【0046】
STEP3,4で右前ジャッキ伸長ソレノイド12および左前ジャッキ伸長ソレノイド11に電気信号を通電させて右前ジャッキの油圧シリンダ7aおよび左前ジャッキの油圧シリンダ6aを伸長させ、STEP5に進む。STEP5で右前ジャッキ接地検出器7dから信号を受けたかどうかを判別する。当該信号を受けていない時にはSTEP3に戻り、STEP3,4で右前ジャッキ6と左前ジャッキ7を伸長させ再びSTEP5で 右前ジャッキ接地検出器7dから信号を受けたかどうかを判別する。そして右前ジャッキ接地検出器7dから信号を受けるまでSTEP3,4で右前ジャッキ7と左前ジャッキ6とを伸長し続ける。すなわち、右前ジャッキ7を伸長し続けるとフロート7bが地面に接地し右前ジャッキ接地検出器7dから信号を受けるようになる。この時にSTEP5からSTEP6に進む。
【0047】
STEP6で左前ジャッキ接地検出器6dから信号を受けたかどうかを判別する。当該信号を受けていない時にはSTEP3に戻り、STEP3,4で右前ジャッキ7と左前ジャッキ6とを伸長させ再びSTEP6で 左前ジャッキ接地検出器6dから信号を受けたかどうかを判別する。そして左前ジャッキ接地検出器6dから信号を受けるまでSTEP3,4で右前ジャッキ7と左前ジャッキ6を伸長し続ける。すなわち、右前ジャッキ7と左前ジャッキ6が接地するまで右前ジャッキ7と左前ジャッキ6を伸長することになる。そして左前ジャッキ6のフロート6bが地面に接地し左前ジャッキ接地検出器6dから信号を受けると、STEP6からSTEP7に進む。
【0048】
STEP7でフラグが1であるかどうかを判別するものであるが、ここでは初期設定された0のままであるので、STEP7からSTEP8に進む。STEP8で第1タイマーと第2タイマーをスタートさせ、STEP9に進む。STEP9で、フラグを1に設定してSTEP10に進む。
【0049】
STEP10で、第1タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップしたかどうかを判別し、タイムアップしていない場合はSTEP3に戻り、STEP3,4で右前ジャッキ7と左前ジャッキ6を伸長し続ける。そして第1タイマーが設定された所定時間に達するまで右前ジャッキ7と左前ジャッキ6を伸長し続けるものである。したがって、右前ジャッキ7と左前ジャッキ6が接地しても第1タイマーがタイムアップするまで右前ジャッキ7と左前ジャッキ6を伸長し続け、右前ジャッキ7と左前ジャッキ6で、十分な支持力を得るものである。
【0050】
STEP10で、第1タイマーが設定された所定時間に達してタイムアップすると、STEP11に進み、右後ジャッキ伸長ソレノイド14に電気信号を通電させて右後ジャッキの油圧シリンダ10aを伸長させる。そしてSTEP12に進み、左後ジャッキ伸長ソレノイド13に電気信号を通電させて左後ジャッキの油圧シリンダ9aを伸長させ、STEP13に進む。
【0051】
STEP13で第2タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップしたかどうかを判別し、タイムアップしていない場合はSTEP3に戻り、STEP3,4で右前ジャッキ7と左前ジャッキ6を伸長し続け、STEP11,STEP12で右後ジャッキ10と左後ジャッキ9を伸長し続ける。つまり第2タイマーがタイムアップするまで各ジャッキ6,7,9,10を伸長し続けるものである。STEP13で第2タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップすると、STEP14に進み各ジャッキの伸長ソレノイド11,12,13,14への電気信号の通電を阻止して、各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させ、STEP15に進む。STEP15では、張出制御手段による制御を終了させる。
【0052】
上記実施形態の場合、第2タイマーを各ジャッキ6,7,9,10が全伸長するに十分な時間を設定してあるものだから、張出制御手段による制御を第2タイマーによって終了した時には各ジャッキ6,7,9,10は全伸長しており、高所作業車Aは地面の傾斜に沿った状態になっている。そこで高所作業車Aに備えられた水準器(図示しない。)で車両の水平を確認しながら、高い方のジャッキを適度に縮小して高所作業車Aを水平にさせた後、高所作業を行うようにすればよい。
【0053】
このように構成し作用する本発明に係る作業車のジャッキ制御装置は、ジャッキを張出す際には、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側の前ジャッキ6,7を先に伸長させ、前ジャッキ6,7が接地していることを左前ジャッキ接地検出器6dと右前ジャッキ接地検出器7dで検出した時から第1タイマーをスタートさせ第1タイマーで設定されている所定時間だけ前ジャッキ6,7が接地してからも更に前ジャッキ6,7を伸長させ、その後後ジャッキ9,10を伸長させるようにしてある。
したがって、前ジャッキ6,7で十分な支持(ジャッキ反力)を得てから後後ジャッキ9,10を伸長させるもので、傾斜地でジャッキを張出しても作業車が傾斜地を移動するようなことにはならない。
【0054】
しかも、前ジャッキの接地面が凹面であっても、前ジャッキ6,7の接地を検出してから更に第1タイマー時間だけ前ジャッキを伸長して前ジャッキで十分な支持を得てから後ジャッキ9,10を伸長することになるものだから、従来の技術で説明した場合のように接地検出して直ちに後ジャッキ9,10を伸長すると言ったことにはならず、傾斜地であっても安全にジャッキを張出すことを可能にするものである。
【0055】
なお、上記実施形態では請求項2に対応すべく右前ジャッキ7と左前ジャッキ6の両方のジャッキが接地していることを検出した時に第1タイマーをスタートさせるようにして確実に両方の前ジャッキで支持できるようにしたが、いずれか一方のジャッキが接地したことを検出した時に第1タイマーをスタートさせるようにしてもよい。
【0056】
また、本実施形態のように、張出操作手段21を操作した時に前ジャッキ6,7(駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキ)の伸長から自動的に開始をするようにすれば、手動で開始する場合に誤って後ジャッキ9,10から伸長させるような誤操作を防止できる。
【0057】
更に、上記実施形態では請求項3に対応すべくジャッキの張出し終了を第2タイマーと当該タイマーからの信号を受けて各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させ張出制御を自動的に終了するようにしたが、手動で各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させて張出制御を終了させるようにしてもよい。特に、本実施形態のように第2タイマーにより張出制御を自動的に終了するようにすれば、オペレータは煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができ(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)、しかも制御手段20のソフトのみで対応できることから簡単に対応できる。
【0058】
なお、上記実施形態では、第2タイマーのスタートを第1タイマーと同じくしてスタートさせるようにしたが、STEP10により第1タイマーがタイムアップすると第2タイマーがスタートするようにしてもよい。
【0059】
次に、上記実施形態では、第2タイマーを用いて張出制御を終了させるようにしたが、前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10に全伸長検出器をそれぞれ配置し、いずれかのジャッキが全伸長した時あるいは全てのジャッキが全伸長した時に張出制御を終了させるようにしてもよい。以下この場合について(請求項4に対応する実施形態)図6及び図7に図示し説明する。
【0060】
すなわち、図6に図示するように、図1に図示した上記実施形態とは、右前ジャッキ全伸長検出器7f,左前ジャッキ全伸長検出器 6f,右後ジャッキ全伸長検出器101d,左後ジャッキ全伸長検出器 91dを追加していることと張出制御手段20を張出制御手段20aに変更した点が相違している。そして張出制御手段20aによる制御は、図7に図示するフローチャートの如く制御される。図7に図示するフローチャートは、図2に図示した上記実施形態のフローチャートとは、STEP8がSTEP8aに、STEP13がSTEP13aに変更している点で相違している。したがって、相違点のみ以下に説明し他の部分についての説明は上記実施形態と同じであるので、説明を省略する。
【0061】
図7のフロチャートでは、第2タイマーを用いていないのでSTEP8aでは第1タイマーのみスタートさせるようにしている。また、STEP13aでは前記各全伸長検出器6f,7f,91d,101dからの信号を受けて、全てのジャッキが全伸長したか判別し全てのジャッキが全伸長していない場合は、STEP3に戻る。そしてSTEP3,4ならびにSTEP11,12で前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10を伸長し、全てのジャッキが全伸長するまで伸長し続ける。
【0062】
全てのジャッキが全伸長したとSTEP13aで判断するとSTEP13aからSTEP14に進み各ジャッキの伸長ソレノイド11,12,13,14への電気信号の通電を阻止して、各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させ、STEP15に進む。STEP15では、張出制御手段による制御を終了させる。
【0063】
なお、上記図6および図7に図示する実施形態では、前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10が全て全伸長した時に張出制御を終了させるようにしているが、STEP13aで前記各全伸長検出器6f,7f,91d,101dからの信号を受けて、いずれかのジャッキが全伸長した時に張出制御を終了させるようにしてもよい。
【0064】
このように、上記図6および図7に図示する本実施形態の場合も、各全伸長検出器6f,7f,91d,101dからの信号を受けて張出制御を自動的に終了するようにしたものであるから、オペレータは煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。
【0065】
次に、上記図1及び図2に図示する実施形態では、第1タイマーがタイムアップするまで前ジャッキ6,7を伸長した後、後ジャッキ9,10を伸長させ、第2タイマーがタイムアップするまで後ジャッキ9,10と前ジャッキ6,7を伸長させるようにしたが、第1タイマーがタイムアップした後は一旦前ジャッキ6,7の伸長を停止させ後ジャッキ9,10を伸長させ、後ジャッキ9,10が接地した時に再び前ジャッキ6,7も伸長させるようにしてもよい。
【0066】
以下この場合の実施形態について、図8及び図9に基づいて説明する。図8及び図9に図示する実施形態は、請求項5〜請求項7に対応する実施形態である。図8に図示する本発明に係る作業車の制御装置は、図1に図示した上記実施形態とは、右後ジャッキ接地検出器10cと左後ジャッキ接地検出器9cを追加して配置した点と、張出制御手段20を張出制御手段20bに変更した点が相違している。
【0067】
なお、図8に図示する右前ジャッキ接地検出器7dと左前ジャッキ接地検出器6dは請求項5に記載の第1ジャッキ接地検出手段に該当し、右後ジャッキ接地検出器10cと左後ジャッキ接地検出器9cは請求項5に記載の第2ジャッキ接地検出手段に該当している。
【0068】
そして張出制御手段20bによる制御は、図9に図示するフローチャートの如く制御される。図9に図示するフローチャートは、図2に図示した上記実施形態とSTEP10とSTEP11の間にSTEP16とSTEP17を挿入した点、STEP12とSTEP13の間にSTEP18〜STEP21を挿入した点、で相違している。したがって、相違点のみ以下に説明し他の部分についての説明は上記図1及び図2に図示する実施形態と同じであるので、説明を省略する。
【0069】
図9のフローチャートでは、STEP10で第1タイマーが所定時間に達しタイムアップすると、STEP16で右前ジャッキ7,STEP17で左前ジャッキ6の伸長を停止させる。すなわち、右前ジャッキ伸長ソレノイド12と左前ジャッキ伸長ソレノイド11への電気信号の通電を遮断させる。そしてSTEP11で右後ジャッキ10,とSTEP12で左後ジャッキ9を伸長させる。すなわち、右後ジャッキ伸長ソレノイド14と左後ジャッキ伸長ソレノイド13へ電気信号を通電させる。
【0070】
その後STEP18に進み右後ジャッキ10が接地したかどうかを右後ジャッキ接地検出器10cからの信号を受けて判断する。右後ジャッキ接地検出器10cからの信号を受けなければSTEP11に戻り再びSTEP11で右後ジャッキ10とSTEP12で左後ジャッキ9を伸長させる。そしてSTEP18に進み再び前記判断をし、右後ジャッキ10が接地するまで右後ジャッキ10と左後ジャッキ9を伸長し続ける。STEP18で右後ジャッキ10が接地したことを右後ジャッキ接地検出器10cからの信号を受けるとSTEP18からSTEP19に進む。
【0071】
STEP19では左後ジャッキ9が接地したかどうかを左後ジャッキ接地検出器9cからの信号を受けて判断する。左後ジャッキ接地検出器9cからの信号を受けなければSTEP11に戻り再びSTEP11で右後ジャッキ10とSTEP12で左後ジャッキ9を伸長させる。そして再びSTEP18に進み、ここでは既に右後ジャッキ10が接地しているからSTEP19に進む。STEP19で再び前記判断をし、左後ジャッキ9が接地するまで右後ジャッキ10と左後ジャッキ9を伸長し続ける。STEP19で左後ジャッキ9が接地したことを左後ジャッキ接地検出器9cからの信号を受けるとSTEP19からSTEP20に進む。
【0072】
STEP20で右前ジャッキ7を伸長し、STEP21で左前ジャッキ6を伸長する。すなわち、右前ジャッキ伸長ソレノイド12と左前ジャッキ伸長ソレノイド11に電気信号を通電させるものである。そしてSTEP13で第2タイマー がタイムアップするまで各ジャッキ6,7,9,10を伸長する。その他については、上記図1及び図2に図示する実施形態と同じである。
【0073】
図8,9に図示する実施形態では、上記図1及び図2に図示する実施形態と同様に前ジャッキ6,7が接地した後にも第1タイマーがタイムアップするまで伸長するようにし、その後後ジャッキ9,10を伸長させるようにしたものであるから、前ジャッキ6,7で十分な支持(ジャッキ反力)を得てから後後ジャッキ9,10を伸長させるもので、傾斜地でジャッキを張出しても高所作業車が傾斜地を移動することを確実に防止できることは勿論である。
【0074】
しかも、図8,9に図示する実施形態では、第1タイマーがタイムアップした後は一旦前ジャッキ6,7の伸長を停止させ後ジャッキ9,10が接地するまで後ジャッキ9,10を伸長させものであるから、前ジャッキ6,7の伸長のみで車両が後傾斜していてるのを後ジャッキ9,10のみで後部を持ち上げて確実に車両の傾斜を立直した後各ジャッキ6,7,9,10を伸長させることができる。
【0075】
次に、上記図8,9に図示する実施形態では請求項6に対応すべく右前ジャッキ7と左前ジャッキ6の両方のジャッキが接地していることを検出した時に第1タイマーをスタートさせるようにして確実に両方の前ジャッキで支持できるようにしたが、いずれか一方のジャッキが接地したことを検出した時にスタートさせるようにしてもよい。
【0076】
また、上記図8,9に図示する実施形態のように、張出操作手段21を操作した時に前ジャッキ6,7(駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキ)の伸長から自動的に開始をするようにすれば、手動で開始する場合に誤って後ジャッキ9,10から伸長させるような誤操作を防止できる。
【0077】
更に、上記図8,9に図示する実施形態では請求項7に対応すべくジャッキの張出し終了を第2タイマーと当該タイマーからの信号を受けて各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させ張出制御を自動的に終了するようにしたが、手動で各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させて張出制御を終了させるようにしてもよい。特に、本実施形態のように第2タイマーにより張出制御を自動的に終了するようにすれば、オペレータは煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができ(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)、しかも制御手段20bのソフトのみで対応できることから簡単に対応できる。
【0078】
なお、上記図8,9に図示する実施形態でも第2タイマーのスタートをSTEP10により第1タイマータイムアップすると第2タイマーがスタートするようにしてもよい。
【0079】
次に、上記図8,9に図示する実施形態では、第2タイマーを用いて張出制御を終了させるようにしたが、前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10に全伸長検出器をそれぞれ配置し、いずれかのジャッキが全伸長した時あるいは全てのジャッキが全伸長した時に張出制御を終了させるようにしてもよい。以下この場合について(請求項8に対応する実施形態)図10及び図11に図示し以下に説明する。
【0080】
すなわち、図10に図示するように、図8に図示した上記実施形態とは、右前ジャッキ全伸長検出器7f,左前ジャッキ全伸長検出器 6f,右後ジャッキ全伸長検出器101d,左後ジャッキ全伸長検出器 91dを追加していることと張出制御手段20を張出制御手段20cに変更した点が相違している。そして張出制御手段20cによる制御は、図11に図示するフローチャートの如く制御される。図11に図示するフローチャートは、図9に図示した上記実施形態のフローチャートとは、STEP8がSTEP8aに、STEP13がSTEP13aに変更している点で相違している。したがって、相違点のみ以下に説明し他の部分についての説明は上記実施形態と同じであるので、説明を省略する。
【0081】
図11では、第2タイマーを用いていないのでSTEP8aでは第1タイマーのみスタートさせるようにしている。また、STEP13aでは前記各全伸長検出器6f,7f,91d,101dからの信号を受けて、全てのジャッキが全伸長したか判別し全てのジャッキが全伸長していない場合は、STEP11に戻る。そしてSTEP11,12ならびにSTEP20,21で後ジャッキ9,10と前ジャッキ6,7を伸長し、全てのジャッキが全伸長するまで伸長し続ける。
【0082】
全てのジャッキが全伸長したとSTEP13aで判断するとSTEP13aからSTEP14に進み各ジャッキの伸長ソレノイド11,12,13,14への電気信号の通電を阻止して、各ジャッキ6,7,9,10の伸長を停止させ、STEP15に進む。STEP15では、張出制御手段による制御を終了させる。
【0083】
なお、図10および図11に図示する実施形態では、前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10が全て全伸長した時に張出制御を終了させるようにしているが、STEP13aで前記各全伸長検出器6f,7f,91d,101dからの信号を受けて、いずれかのジャッキが全伸長した時に張出制御を終了させるようにしてもよい。
【0084】
このように、上記図10および図11に図示する本実施形態の場合も、各全伸長検出器6f,7f,91d,101dからの信号を受けて張出制御を自動的に終了するようにしたものであるから、オペレータは煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。
【0085】
次に、上記実施形態ではジャッキを張出す場合について説明したが、格納する場合について図12〜図15に図示し以下に説明する。図12及び図13に図示する実施形態は、請求項10〜請求項12に対応する実施形態である。なお、格納する場合には各ジャッキ6,7,9,10の非接地検出器を用いるが、本実施形態の場合は張出しの場合に用いた、各ジャッキ6,7,9,10の接地検出器を非接地検出器として用いる。すなわち、例えば、右前ジャッキ接地検出器7dでは、リミットスイッチがONになった時に接地したものとして信号を出力(張出制御手段20にアース信号を出力)するようにしていたが、右前ジャッキ非接地検出器7dでは、リミットスイッチがOFFになった時に非接地したものとして信号を出力(格納制御手段35にアースしていたのを開放した時の信号を出力)するようにしている。
【0086】
同様に、左前ジャッキ非接地検出器6d,右後ジャッキ非接地検出器10c,左後ジャッキ非接地検出器9cもリミットスイッチがOFFになった時に非接地したものとして信号を出力(格納制御手段35にアースしていたのを開放した時の信号を出力)するようにしている。
【0087】
なお、図12に図示する右前ジャッキ非接地検出器7dと左前ジャッキ非接地検出器6dは請求項10に記載の第1ジャッキ非接地検出手段に該当し、右後ジャッキ非接地検出器10cと左後ジャッキ非接地検出器9cは請求項10に記載の第2ジャッキ非接地検出手段に該当している。
【0088】
また、前ジャッキ6,7および後ジャッキ9,10の各油圧シリンダ6a,7a,9a,10aは、それぞれにジャッキ制御用ソレノイドバルブ(図示しない。)を配置してあり、油圧源からの圧油をこのジャッキ制御用ソレノイドバルブを介して各油圧シリンダ6a,7a,9a,10aに供給することにより各ジャッキ6,7,9,10を伸縮制御するようにしてあることは前述したが、左前ジャッキ6の油圧シリンダ6aを縮小させる時には、前記ジャッキ制御用ソレノイドバルブの左前ジャッキ縮小ソレノイド31に電気を通電させることにより縮小可能にしてある。他のジャッキの油圧シリンダを縮小させる時も同様に、右前ジャッキ縮小ソレノイド32,左後ジャッキ縮小ソレノイド33,右後ジャッキ縮小ソレノイド34に電気を通電させることにより縮小可能にしてある。
【0089】
次に、制御について以下に説明する。図12において、35は、高所作業車Aに備えられたジャッキを格納する格納制御手段である。36は、格納操作手段であって、格納操作スイッチで構成しており、ジャッキの格納操作を開始する時に操作され操作信号を出力する。そしてこの操作信号は格納制御手段35に入力される。また、各ジャッキのジャッキ非接地検出器6d,7d,9c,10cからの検出信号も格納制御手段35に入力されるようになっている。
【0090】
格納制御手段35は、図13に図示するフローチャートの如く制御するように構成している。以下図13のフローチャートに基づいて格納制御手段35を説明する。STEP41では、格納操作手段36を操作した信号を受けて格納制御を開始させる。STEP42では、フラグを0に初期設定する。STEP43では、右後ジャッキ縮小ソレノイド34に電気信号を通電させて右後ジャッキの油圧シリンダ10aを縮小させ、STEP44に進む。STEP44では、左後ジャッキ縮小ソレノイド33に電気信号を通電させて左後ジャッキの油圧シリンダ9aを縮小させ、STEP45に進む。
【0091】
STEP45では、右後ジャッキ非接地検出器10cから信号を受けたかどうかを判別し、信号を受けていない時にはSTEP43に戻る。そして再びSTEP43,44で右後ジャッキと左後ジャッキを縮小させ、STEP45で右後ジャッキ非接地検出器10cから信号を受けたかどうかを判別する。STEP45で右後ジャッキ非接地検出器10cから信号を受けないと、右後ジャッキと左後ジャッキを縮小し続ける。STEP45で信号を受けた時にはSTEP46に進む。
【0092】
STEP46では、左後ジャッキ非接地検出器9cから信号を受けたかどうかを判別し、信号を受けていない時にはSTEP43に戻り、再びSTEP43,44で右後ジャッキと左後ジャッキを縮小させ、STEP46で左後ジャッキ非接地検出器9cから信号を受けたかどうかを判別する。STEP46で左後ジャッキ非接地検出器9cから信号を受けないと、右後ジャッキと左後ジャッキを縮小し続ける。STEP46で信号を受けた時にはSTEP47に進む。
【0093】
STEP47では、フラグが1であるかどうかを判別し、1でないときにはSTEP48に進み、1である時にはSTEP50に進む。STEP48では、予め格納制御手段30に備えた第1タイマーと第2タイマーをスタートさせ、STEP49に進む。なお、第1タイマーのタイマー時間は所定の短い時間(数秒程度)に設定され、第2タイマーのタイマー時間は第1タイマーのタイマー時間より長い所定の時間(数十秒程度に設定されており、ここでは各ジャッキ6,7,9,10が全縮小できるに十分な時間を設定している。)に設定されている。STEP49では、フラグを1に設定してSTEP50に進む。
【0094】
STEP50では、第1タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップしたかどうかを判別し、タイムアップしていない場合はSTEP43に戻り、STEP43とSTEP44で右後ジャッキと左後ジャッキを縮小し、再びSTEP50で判別される。そして第1タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップするまで、右後ジャッキと左後ジャッキが縮小される。
【0095】
STEP50で第1タイマーが設定された所定時に達しタイムアップした場合はSTEP51に進む。STEP51では、右後ジャッキ縮小ソレノイド34に電気信号の通電を遮断して右後ジャッキの油圧シリンダ10aの縮小を停止させる。STEP52では、左後ジャッキ縮小ソレノイド33に電気信号の通電を遮断して左後ジャッキの油圧シリンダ9aの縮小を停止させる。
【0096】
次に、STEP53に進み、右前ジャッキ縮小ソレノイド32に電気信号を通電させて右前ジャッキの油圧シリンダ7aを縮小させ、STEP54に進み、左前ジャッキ縮小ソレノイド31に電気信号を通電させて左前ジャッキの油圧シリンダ6aを縮小させ、STEP55に進む。
【0097】
STEP55では、右前ジャッキ非接地検出器7dから右前ジャッキ7が非接地になった信号を受けたかどうかを判別し、非接地の信号を受けていない時にはSTEP53に戻り、STEP53とSTEP54で右前ジャッキと左前ジャッキを縮小する。そして再びSTEP55で判別され、右前ジャッキ7が非接地になるまで、右前ジャッキと左前ジャッキが縮小される。STEP55で、右前ジャッキ非接地検出器7dから右前ジャッキ7が非接地になった信号を受けると、STEP56に進み左前ジャッキ非接地検出器6dから左前ジャッキ6が非接地になった信号を受けたかどうかを判別する。
【0098】
STEP56で非接地の信号を受けていない時にはSTEP53に戻り、STEP53とSTEP54で右前ジャッキと左前ジャッキを縮小する。そして再びSTEP56で判別され、左前ジャッキ6が非接地になるまで、右前ジャッキと左前ジャッキが縮小される。STEP56で、左前ジャッキ非接地検出器6dから左前ジャッキ6が非接地になった信号を受けると、STEP57に進む。
【0099】
STEP57では、再び右後ジャッキ10を縮小し、STEP58に進む。STEP58では、再び左後ジャッキ9を縮小し、STEP59に進む。STEP59では、第2タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップしたかどうかを判別し、タイムアップしていない場合はSTEP53に戻り、STEP53とSTEP54で再び右前ジャッキと左前ジャッキが縮小され、STEP57とSTEP58で再び右後ジャッキ10と左後ジャッキ9が縮小される。そして再びSTEP59で、第2タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップしたかどうか判別され、タイムアップするまで、各ジャッキ6,7,9,10は縮小される。
【0100】
STEP59で、第2タイマーが設定された所定時間に達しタイムアップすると、STEP60に進み、STEP60では各ジャッキの縮小ソレノイド31,32,33,34への電気信号の通電を阻止して、各ジャッキ6,7,9,10の縮小を停止させ、STEP61に進む。STEP61では、格納制御手段による制御を終了させる。
【0101】
このように構成し作用する本発明に係る作業車のジャッキ制御装置は、ジャッキを格納する際には、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接した側の後ジャッキ9,10を先に縮小させ、後ジャッキ9,10が非接地になっていることを右後ジャッキ非接地検出器10cと左後ジャッキ非接地検出器9cで検出した時から第1タイマーをスタートさせ第1タイマーで設定されている所定時間だけ後ジャッキ9,10が接地してからも更に後ジャッキ9,10を縮小させ、その後前ジャッキ6,7を縮小させるようにしてある。
したがって、後輪8で十分な支持を得てから前ジャッキ6,7を縮小させるもので、傾斜地でジャッキを格納しても作業車が傾斜地を移動するようなことにはならない。
【0102】
しかも、後輪の下面に石等がありその上に後輪が位置して後ジャッキが瞬間的に非接地状態を検出しても、後ジャッキ9,10の非接地を検出してから更に第1タイマー時間だけ後ジャッキを縮小して後ジャッキで十分な支持を得てから前ジャッキ6,7を縮小することになるものだから、従来の技術で説明した場合のように非接地検出してただちに前ジャッキ6,7を縮小すると言ったことにはならず、傾斜地であっても安全にジャッキを格納することを可能にするものである。
【0103】
また、上記図12,13に図示し説明した実施形態では、第1タイマーがタイムアップした後は一旦駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側の後ジャッキ9,10の縮小を停止させ、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側の前ジャッキ6,7が非接地になるまで当該前ジャッキ6,7を縮小させるものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側の後ジャッキ9,10のみの縮小で車両が傾斜しているのを駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側の前ジャッキ6,7のみで車両を引下げて確実に車両の傾斜を立直した後各ジャッキ6,7,9,10を縮小させることができる。
【0104】
なお、上記図12,13に図示し説明した実施形態では、第1タイマーがタイムアップすると後ジャッキ9,10の縮小を一旦停止し(STEP51,52)、右前ジャッキ非接地検出器7dと左前ジャッキ非接地検出器6dを配置しこれら検出器からの信号を受けた時に再び右後ジャッキ9,10の縮小を再開する(STEP55〜STEP58)ようにしたが、これらの過程(STEP51,52、STEP55〜STEP58)を省略して後ジャッキ9,10の縮小を一旦停止させないようにしてもよい。
【0105】
また、上記図12,13に図示し説明した実施形態では請求項11に対応すべく右後ジャッキ10と左後ジャッキ9の両方のジャッキが非接地していることを検出した時に第1タイマーをスタートさせるようにして確実に両方のジャッキが非接地を検出させできるだけ後輪により支持させるようにしたが、いずれか一方のジャッキが非接地したことを検出した時にスタートさせるようにしてもよい。
【0106】
更に、上記図12,13に図示し説明した実施形態のように、格納操作手段36を操作した時に後ジャッキ9,10(駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキ)の縮小から自動的に開始をするようにすれば、手動で開始する場合に誤って前ジャッキ6,7から縮小させるような誤操作を防止できる。
【0107】
また、上記図12,13に図示し説明した実施形態では請求項12に対応すべくジャッキの格納終了を第2タイマーと当該タイマーからの信号を受けて各ジャッキ6,7,9,10の縮小を停止させ格納制御を自動的に終了するようにしたが、手動で各ジャッキ6,7,9,10の縮小を停止させて格納制御を終了させるようにしてもよい。特に、上記図12,13に図示し説明した実施形態のように第2タイマーにより格納制御を自動的に終了するようにすれば、オペレータは煩わしい格納操作をし続けることをなくすることができ(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)、しかも格納制御手段35のソフトのみで対応できることから簡単に対応できる。
【0108】
なお、上記図12,13に図示し説明した実施形態では、第2タイマーのスタートを第1タイマーと同じくしてスタートさせるようにしたが、STEP50により第1タイマーがタイムアップすると第2タイマーかスタートするようにしてもよい。
【0109】
次に、上記図12,13に図示し説明した実施形態では、第2タイマーを用いて張出制御を終了させるようにしたが、前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10に全縮検出器をそれぞれ配置し、いずれかのジャッキが全縮した時あるいは全てのジャッキが全縮小した時に格納制御を終了させるようにしてもよい。以下この場合について(請求項13に対応する実施形態)図14及び図15に図示し説明する。
【0110】
すなわち、図14に図示するように、図12に図示した上記実施形態とは、右前ジャッキ全縮検出器7e,左前ジャッキ全縮検出器 6e,右後ジャッキ全縮検出器102d,左後ジャッキ全縮検出器 92dを追加していることと格納制御手段35を格納制御手段35aに変更した点が相違している。そして格納制御手段35aによる制御は、図15に図示するフローチャートの如く制御される。図15に図示するフローチャートは、図13に図示した上記実施形態のフローチャートとは、STEP48がSTEP48aに、STEP59がSTEP59aに変更している点で相違している。したがって、相違点のみ以下に説明し他の部分についての説明は上記実施形態と同じであるので、説明を省略する。
【0111】
図15では、第2タイマーを用いていないのでSTEP48aでは第1タイマーのみスタートさせるようにしている。また、STEP59aでは前記各全縮検出器6e,7e,92d,102dからの信号を受けて、全てのジャッキが全縮したか判別し全てのジャッキが全縮していない場合は、STEP53に戻る。そしてSTEP53,54ならびにSTEP57,58で前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10を縮小し、全てのジャッキが全縮小するまで縮小し続ける。
【0112】
全てのジャッキが全縮したとSTEP59aで判断するとSTEP59aからSTEP60に進み各ジャッキの縮小ソレノイド31,32,33,34への電気信号の通電を阻止して、各ジャッキ6,7,9,10の縮小を停止させ、STEP61に進む。STEP61では、格納制御手段による制御を終了させる。
【0113】
このように図14および図15に図示する実施形態では、前ジャッキ6,7と後ジャッキ9,10が全て全縮小した時に格納制御を終了させるようにしている。また、STEP59aで前記各全縮検出器6e,7e,92d,102dからの信号を受けて、いずれかのジャッキが全縮小した時に格納制御を終了させるようにしてもよい。
【0114】
このように、上記図14および図15に図示する実施形態の場合も、各全縮検出器6e,7e,92d,102dからの信号を受けて格納制御を自動的に終了するようにしたものであるから、オペレータは煩わしい格納操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。
【0115】
なお、上記ジャッキ格納時の制御装置では、各接地検出器6d,7d,9c,10cを各非接地検出器として利用したが、接地検出器とは別に専用の非接地検出器を各ジャッキ6,7,9,10に配置するようにしてもよい。
【0116】
また、上記ジャッキ格納時の制御装置では、左後ジャッキ非接地検出器9cと右後ジャッキ非接地検出器10cを配置し当該検出器からの信号を受けてタイマーをスタートさせるようにしたが、左後ジャッキ非接地検出器9cと右後ジャッキ非接地検出器10cに替えて左後輪接地検出器と右後輪接地検出器を配置し、これら後輪接地検出器からの信号を受けてタイマーをスタートさせるようにしてもよい。この場合は、後輪の接地を検出してからも更にタイムアップするまで後ジャッキを縮小させるものであるから、後輪によって確実に支持した後前ジャッキ6,7を縮小することができる。
【0117】
更に、上記実施形態では、後輪を制動させるようにしたが後輪に替えて前輪を制動させるようにした場合も同様に実施できること勿論である。
【0118】
次に、上記張出時の実施形態では前ジャッキの十分な支持を得た後、後ジャッキを伸長させることについて述べたが、その後一旦各ジャッキを全伸長した後作業車に取付けた水準器を見ながら高位置のジャッキを適宜縮小して車両が略水平となるよう調整する張出作業についての実施形態を図16および図17に図示し以下に説明する。図16および図17に図示する実施形態は、請求項9に対応する実施形態である。
【0119】
38は、サービスブレーキ作動検出器(請求項9記載のサービスブレーキ作動検出手段に該当する。)であって、車両の走行用サービスブレーキにより前後輪を制動させていることを検出する検出器である。この検出器は、図示しないが車両の走行を制動させるために足踏みブレーキペタルを踏み込むと作動するスイッチ、あるいは前後輪に配置したブレーキシリンダを作動させる油圧を検出する圧力スイッチ等で構成している。このサービスブレーキ作動検出器38からの検出信号は、以下に説明する張出制御手段20dに入力される。
【0120】
37は、縮小操作手段であって、各ジャッキ6,7,9,10を個別に縮小操作する縮小操作スイッチで構成され、各ジャッキ6,7,9,10に対応してそれぞれ配置している。そしてこの縮小操作スイッチからの操作信号は、張出制御手段20dに入力される。張出制御手段20dには、縮小操作手段37の各縮小操作スイッチからの縮小操作信号を受けて各ジャッキ縮小ソレノイド31,32,33,34にそれぞれ対応して操作信号を出力するようになっている。
【0121】
張出制御手段20dは、図10に図示し説明した張出制御手段20cに図17に図示するフローチャートの如く制御する機能を付加させている。以下図17に基づいて張出制御手段20dについて説明する。STEP70では、前記いずれかの縮小操作スイッチが操作されたことを操作信号として受けると制御が開始される。STEP71で縮小操作が持続されているかどうかを判別し、縮小操作されていない時はSTEP72に進み制御を終わらせ、縮小操作が持続されている時はSTEP73に進む。
【0122】
STEP73では、サービスブレーキ作動検出器38からの信号を受けて、サービスブレーキが作動しているかどうかを判別する。サービスブレーキが作動していない時には、STEP74に進み縮小操作手段37からの操作信号を各ジャッキ縮小ソレノイド31,32,33,34に伝達させるのを張出制御手段20dで遮断して、各ジャッキ6,7,9,10の縮小を停止させる。また、STEP73でサービスブレーキが作動していると判断した時にはSTEP75に進み縮小操作手段37からの各操作スイッチからの操作信号を各ジャッキ縮小ソレノイド31,32,33,34に伝達され、各ジャッキの縮小が許容される。その後再びSTEP71に戻され再び縮小操作が持続されているかどうかが判断される。以下縮小操作が終わるまで繰り返される。
【0123】
このように構成し作用する本発明に係る作業車のジャッキ制御装置は、一旦各ジャッキを全伸長した後作業車に取付けた水準器を見ながら高位置のジャッキを適宜縮小して車両が略水平となるよう調整する張出作業時には、サービスブレーキにより前後輪を制動させた状態でないと各ジャッキを縮小作動できないようにしてある。したがって、水準器を見ながら高位置のジャッキを適宜縮小して車両が略水平となるよう調整した時に、後ジャッキと前輪で作業車両を支持して作業車両を制動させるに十分な制動力が得られずに作業車が傾斜地を移動してしまうようになっても、サービスブレーキにより前後輪を制動させているので作業車が傾斜地を移動してしまうことはない。
【0124】
そして水準器を見ながら高位置のジャッキを適宜縮小して車両が略水平となるよう調整した後、サービスブレーキにより前後輪の制動を開放した時に作業車が傾斜地を移動してしまうようなことになっても、この時は直ぐにサービスブレーキにより前後輪を制動させる状態であるので、直ちに作業車を停止させることができる。そしてこのような場合はジャッキにより略水平に設置できないと判断して各ジャッキを格納して別の設置場所を選ぶようにすればよい。
【0125】
なお、上記図16に図示する実施形態は張出制御手段20cに図17に図示するフローチャートの如く制御する機能を追加したものであるが、図1に図示する張出制御手段20、図6に図示する張出制御手段20a、図8に図示する張出制御手段20b、図10に図示する張出制御手段20cにもそれぞれ同様な機能を付加するようにしてもよい。
【0126】
また、図17に図示するフローチャートの制御を張出制御手段20のフローチャートに展開させるようにしてもよい。すなわち、図2のSTEP14から図17のSTEP71に進むようにすれば、一連の張出し制御を連続して行うことができる。
【0127】
同様に図17に図示するフローチャートの制御を張出制御手段20aのフローチャートに展開させるようにしてもよい。
【0128】
同様に図17に図示するフローチャートの制御を張出制御手段20bのフローチャートに展開させるようにしてもよい。
【0129】
同様に図17に図示するフローチャートの制御を張出制御手段20cのフローチャートに展開させるようにしてもよい。
【0130】
以上の上記実施形態では、高所作業車を例に説明したが、車両にジャッキを備えた作業車であれば、本発明を実施できること勿論である。
【0131】
【発明の効果】
以上の如く構成し作用する本発明の作業車のジャッキ制御装置は、次のような効果を得ることができる。
【0132】
請求項1においては、ジャッキを張出す際には、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキのみを先に伸長させ、当該ジャッキが接地していることをジャッキ接地検出器で検出した時からタイマーをスタートさせタイマーで設定されている所定時間だけ(タイムアップするまで)前記ジャッキが接地してからも更に当該ジャッキを伸長させ、タイムアップ後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキの伸長を許容するようにしてある。したがって、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキで十分な支持(ジャッキ反力)を得てから後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキを伸長させるもので、傾斜地でジャッキを張出しても作業車が傾斜地を移動するようなことにはならない。
【0133】
しかも、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキの接地面が凹面であっても、当該ジャッキの接地を検出してから更にタイマー時間だけ当該ジャッキを伸長してこのジャッキで十分な支持を得てから後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキ伸長することになるものだから、従来の技術で説明した場合のように接地検出して直ちに駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキを伸長するといったことにはならず、傾斜地であっても安全にジャッキを張出すことを可能にするものである。
【0134】
さらに、ジャッキの張出し開始を張出操作手段を操作した時に開始し、当該張出操作手段を操作した時に駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長から開始するようにして、張出制御を自動的に開始できるようにしているものであるから、手動で開始する場合に誤って駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキの伸長から開始すると言った誤操作を防止できる。
【0135】
請求項2においては、両方の前ジャッキが接地していることを検出した時にタイマーをスタートさせるようにして確実に両方の前ジャッキで支持できるようにしたものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキで更に十分な支持(ジャッキ反力)を得てから後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキを伸長させることができるものである。
【0136】
請求項3においては、ジャッキの張出し終了を第2タイマーと当該タイマーからの信号を受けて各ジャッキの伸長を停止させ張出制御を自動的に終了するようにして、オペレータの煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。しかも張出制御手段のソフトのみで簡単に対応することができる。
【0137】
請求項4においては、各ジャッキの全伸長検出器からの信号を受けて張出制御を自動的に終了するようにしたものであるから、オペレータは煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。
【0138】
請求項5においては、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキが接地した後にも第1タイマーがタイムアップするまで伸長するようにし、その後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキを伸長させるようにしたものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキで十分な支持(ジャッキ反力)を得てから後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキ伸長させるもので、傾斜地でジャッキを張出しても高所作業車が傾斜地を移動することを確実に防止できる。
【0139】
しかも、請求項5においては、第1タイマーがタイムアップした後は一旦駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキの伸長を停止させ駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキが接地するまで当該ジャッキを伸長させるものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキのみの伸長で車両が傾斜しているのを駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキのみの伸長で車両を持ち上げて確実に車両の傾斜を立直した後、各ジャッキ6,7,9,10を伸長させることができる。
【0140】
さらに、ジャッキの張出し開始を張出操作手段を操作した時に開始し、当該張出操作手段を操作した時に駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長から開始するようにして、張出制御を自動的に開始できるようにしているものであるから、手動で開始する場合に誤って駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキの伸長から開始すると言った誤操作を防止できる。
【0141】
請求項6においては、両方の前ジャッキが接地していることを検出した時にタイマーをスタートさせるようにして確実に両方の前ジャッキで支持できるようにしたものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキで更に十分な支持(ジャッキ反力)を得てから後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキを伸長させることができるものである。
【0142】
請求項7においては、ジャッキの張出し終了を第2タイマーと当該タイマーからの信号を受けて各ジャッキの伸長を停止させ張出制御を自動的に終了するようにして、オペレータの煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。しかも張出制御手段のソフトのみで簡単に対応することができる。
【0143】
請求項8においては、各ジャッキの全伸長検出器からの信号を受けて張出制御を自動的に終了するようにしたものであるから、オペレータは煩わしい張出操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。
【0144】
請求項9においては、一旦各ジャッキを全伸長した後作業車に取付けた水準器を見ながら高位置のジャッキを適宜縮小して車両が略水平となるよう調整する張出作業時には、サービスブレーキにより前後輪を制動させた状態でないと各ジャッキを縮小作動できないようにしてあるものだから、水準器を見ながら高位置のジャッキを適宜縮小して車両が略水平となるよう調整した時に、後ジャッキと前輪で作業車両を支持して作業車両を制動させるに十分な制動力が得られずに作業車が傾斜地を移動してしまうようなことを防止できる。
【0145】
請求項10においては、ジャッキを格納する際には、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキが非接地した後にも第1タイマーがタイムアップするまで縮小するようにし、その後駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキを縮小させるようにしたものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)で十分な支持を得てから駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキ縮小させるもので、傾斜地でジャッキを格納しても高所作業車が傾斜地を移動することを確実に防止できる。
【0146】
しかも、請求項10においては、第1タイマーがタイムアップした後は一旦駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキの縮小を停止させ駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキが接地するまで当該ジャッキを縮小させるものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接している側のジャッキのみの縮小で車両が傾斜しているのを駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキのみで車両を引下げて確実に車両の傾斜を立直した後各ジャッキ6,7,9,10を縮小させることができる。
【0147】
さらに、ジャッキの格納開始を格納操作手段を操作した時に開始し、当該格納操作手段を操作した時に駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキの縮小から開始するようにして、格納制御を自動的に開始できるようにしているものであるから、手動で開始する場合に誤って駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの縮小から開始すると言った誤操作を防止できる。
【0148】
請求項11においては、両方の前ジャッキが非接地していることを検出した時に第1タイマーをスタートさせるようにして確実に両方の後輪で支持できるようにしたものであるから、駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)で更に十分な支持(ジャッキ反力)を得てから駐車ブレーキにより制動させるようにした車輪(本実施形態では後輪)に近接していない側のジャッキを縮小させることができるものである。
【0149】
請求項12においては、ジャッキの格納終了を第2タイマーと当該タイマーからの信号を受けて各ジャッキの縮小を停止させ格納制御を自動的に終了するようにして、オペレータの煩わしい格納操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて 操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。しかも格納制御手段のソフトのみで簡単に対応することができる。
【0150】
請求項13においては、各ジャッキの全縮検出器からの信号を受けて格納制御を自動的に終了するようにしたものであるから、オペレータは煩わしい格納操作をし続けることをなくすることができる(操作レバーを持ち続けて操作すると言った煩わしいことをしなくても済む)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、ジャッキ張出時の制御装置を説明する説明図である。
【図2】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、図1の張出制御手段をフローチャートで説明する図である。
【図3】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を適用した高所作業車を説明する説明図である。
【図4】 高所作業車の前ジャッキに各検出器を取付けた説明図である。
【図5】 高所作業車の後ジャッキに各検出器を取付けた説明図である。
【図6】 本発明の他の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、ジャッキ張出時の制御装置を説明する説明図である。
【図7】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、図6の張出制御手段をフローチャートで説明する図である。
【図8】 本発明の他の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、ジャッキ張出時の制御装置を説明する説明図である。
【図9】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、図8の張出制御手段をフローチャートで説明する図である。
【図10】 本発明の他の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、ジャッキ張出時の制御装置を説明する説明図である。
【図11】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、図10の張出制御手段をフローチャートで説明する図である。
【図12】 本発明の他の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、ジャッキ格納時の制御装置を説明する説明図である。
【図13】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、図12の格納制御手段をフローチャートで説明する図である。
【図14】 本発明の他の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、ジャッキ格納時の制御装置を説明する説明図である。
【図15】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、図14の格納制御手段をフローチャートで説明する図である。
【図16】 本発明の他の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、ジャッキ張出時の制御装置を説明する説明図である。
【図17】 本発明の作業車のジャッキ制御装置を説明する説明図で、図16の張出制御手段をフローチャートで説明する図である。
【符号の説明】
5 前輪
6 左前ジャッキ
7 右前ジャッキ
8 後輪
9 左後ジャッキ
10 右後ジャッキ
6d 左前ジャツキ接地検出器(左前ジャツキ非接地検出器)
7d 右前ジャツキ接地検出器(右前ジャツキ非接地検出器)
6f 左前ジャツキ全伸長検出器
7f 右前ジャツキ全伸長検出器
9c 左後ジャツキ接地検出器(左後ジャツキ非接地検出器)
10c 右後ジャツキ接地検出器(右後ジャツキ非接地検出器)
91d 左後ジャツキ全伸長検出器
101d 右後ジャツキ全伸長検出器
92d 左後ジャツキ全縮検出器
102d 右後ジャツキ全縮検出器
20 張出制御手段
20a 張出制御手段
20b 張出制御手段
20c 張出制御手段
20d 張出制御手段
21 張出操作手段
35 格納制御手段
35a 格納制御手段
36 格納操作手段
37 縮小操作手段
38 サービスブレーキ作動検出器
A 高所作業車

Claims (13)

  1. 前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにした車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置した作業車のジャッキ制御装置であって、
    ジャッキを格納した姿勢からジャッキの張出し作動を開始させる張出操作手段と、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキが接地状態になったことを検出するジャッキ接地検出手段と、張出制御手段とを設け、
    当該張出制御手段は、前記ジャッキ接地検出手段からの信号を受けてスタートし所定時間後にタイムアップするタイマーを備え、前記張出操作手段からの信号を受けると駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみの伸長を開始して前記ジャッキ接地検出手段からの信号を受けるまで継続し、前記タイマーの作動中には駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみを伸長させ、タイムアップ後に駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの伸長を許容するように構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  2. 請求項1記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキを車両の左右に一対配置して両方のジャッキに前記ジャッキ接地検出手段を配置し、前記張出制御手段の前記タイマーを両方のジャッキ接地検出手段から信号を受けた時にスタートさせるように構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  3. 請求項1から請求項2のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記張出制御手段は、前記ジャッキ接地検出手段からの信号を受けた時または前記タイマーのタイムアップからスタートし前記タイマー時間より長い所定のタイマー時間経過後タイムアップする第2タイマーを備え、当該第2タイマーのタイムアップ信号を受けて前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  4. 請求項1から請求項2のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前ジャッキと後ジャッキに全伸長検出器をそれぞれ配置し、前記張出制御手段は、当該全伸長検出器からの信号を受けていずれかのジャッキが全伸長した時あるいは全てのジャッキが全伸長した時に前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  5. 前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにした車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置した作業車のジャッキ制御装置であって、
    ジャッキを格納した姿勢からジャッキの張出し作動を開始させる張出操作手段と、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキが接地状態になったことを検出する第1ジャッキ接地検出手段と、駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキが接地状態になったことを検出する第2ジャッキ接地検出手段と、張出制御手段とを設け、
    当該張出制御手段は、前記第1ジャッキ接地検出手段からの信号を受けてスタートし所定時間後にタイムアップするタイマーを備え、前記張出操作手段からの信号を受けると駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみの伸長を開始して前記第1ジャッキ接地検出手段からの信号を受けるまで継続し、前記タイマーの作動中には駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキのみを伸長させ、タイムアップ後に駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長を停止させるとともに駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの伸長を開始させ、第2ジャッキ接地検出手段からの信号を受けて再び駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長を許容するよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  6. 請求項5記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記前ジャッキおよび後ジャッキを車両の左右に一対配置し、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第1ジャッキ接地検出手段を配置し、駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第2ジャッキ接地検出手段を配置して、前記張出制御手段の前記タイマーを両方の第1ジャッキ接地検出手段から信号を受けた時にスタートさせ、両方の第2ジャッキ接地検出手段からの信号を受けて再び駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの伸長を許容するよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  7. 請求項5から請求項6のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記張出制御手段は、前記第1ジャッキ接地検出手段からの信号を受けた時または前記タイマーからの信号を受けてスタートし前記タイマー時間より長い所定のタイマー時間経過後信号を出力する当該第2タイマーを備え、当該第2タイマーのタイムアップ信号を受けて前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  8. 請求項5から請求項6のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前ジャッキと後ジャッキに全伸長検出器をそれぞれ配置し、前記張出制御手段は、前記全伸長検出器からの信号を受けていずれかのジャッキが全伸長した時あるいは全てのジャッキが全伸長した時に前ジャッキと後ジャッキの伸長を停止させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、車両の走行用サービスブレーキにより前後輪を制動させていることを検出するサービスブレーキ作動検出手段を配置し、前記張出制御手段は、前記各ジャッキの縮小を前記サービスブレーキ作動検出手段により前後輪を制動させていることを検出している時に許容するよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  10. 前輪または後輪のいずれか一方の車輪を駐車ブレーキにより制動させるようにした車両の前輪に近接して前ジャッキを配置すると共に後輪に近接して後ジャッキを配置した作業車のジャッキ制御装置であって、
    ジャッキを張出した作業姿勢からジャッキの格納作動を開始させる格納操作手段と、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキが非接地状態になったことを検出する第1ジャッキ非接地検出手段と、駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキが非接地状態になったことを検出する第2ジャッキ非接地状態検出手段と、格納制御手段とを備え、
    当該格納制御手段は、前記第2ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けてスタートし所定時間後にタイムアップするタイマーを備え、前記格納操作手段からの信号を受けると駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキのみの縮小を開始して前記第2ジャッキ非接地状態検出手段の信号を受けるまで縮小を継続し、前記タイマーの作動中に駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキのみを縮小させ、タイムアップ後に駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したジャッキの縮小を停止させると共に駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したジャッキの縮小を開始させ、前記第1ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けて駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの縮小を許容させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  11. 請求項10記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記前ジャッキおよび後ジャッキを車両の左右に一対配置し、駐車ブレーキを配置していない側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第1ジャッキ非接地検出手段を配置し、駐車ブレーキを配置している側の車輪に近接したそれぞれのジャッキに第2ジャッキ非接地検出手段を配置して、前記格納制御手段の前記タイマーを両方の第2ジャッキ非接地検出手段から信号を受けた時にスタートさせ、両方の第1ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けて駐車ブレーキを配置した側の車輪に近接したジャッキの縮小を許容させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  12. 請求項10から請求項11のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前記格納制御手段は、前記第2ジャッキ非接地検出手段からの信号を受けた時または前記タイマーのタイムアップからスタートし前記タイマー時間より長い所定のタイマー時間経過後タイムアップする第2タイマーを備え、当該第2タイマーからの信号を受けて前ジャッキと後ジャッキの縮小を停止させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
  13. 請求項10から請求項11のいずれかに記載の作業車のジャッキ制御装置において、前ジャッキと後ジャッキに全縮検出器をそれぞれ配置し、前記格納制御手段は、前記全縮検出器からの信号を受けて全てのジャッキが全縮した時に前ジャッキと後ジャッキの縮小を停止させるよう構成したことを特徴とする作業車のジャッキ制御装置。
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