JP4222276B2 - 再生システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、コンサートホールなどで録音された音楽ソースをリスニングルームで再生する再生装置を複数用いて構成される再生システムに関するものである。
リスニングルームの音響特性は、リスニングルームの大きさ・形・内装の状態によってそれぞれ異なるものとされる。このため、リスニングルームの音響特性を、標準的な音響特性や聴取者の好みの音響特性に近づけるように補正を行う音響再生装置がある。
そのような音響再生装置では、例えばリスニングルーム内に音響特性を測定するための測定信号を放射し、その応答(反射音)を集音して、リスニングルームの室内音響特性の算出が行われる。そして、算出した室内音響特性から、リスニングルーム内の音響特性を補正するための補正特性を算出し、算出した補正特性により再生信号の補正を行うようにしたものがある(特許文献1)。
また、リスニングルームなどの室内音響特性を測定するには、音源位置から聴取位置までの伝達関数を求める必要がある。リスニングルームの場合、音源位置は音響再生装置のスピーカ位置になる。
例えば、インテンシティステレオ方式では、前方左右に配置された2個のスピーカが音源位置となる。また、例えば、5.1チャネル方式では、前方左右に配置された2個のスピーカと、前方中央の1個のスピーカ、後方左右に配置された2個のスピーカと、1個のウーファーからなり、これら6個のスピーカが音源位置になる。このように、スピーカが音源位置となる場合、その測定は各チャネルのスピーカごとに行うようにする。そして、全チャネルを駆動させたときの伝達関数は、各チャネルの伝達関数の和を演算することで求められる。
聴取位置に設置する測定用マイクロフォンは、指向特性が聴取者と同じような特性であるか、または、音源位置探索が可能な近接4点法マイクロフォンが用いられる(非特許文献1)。
また、聴取者の指向特性と同じ特性を持つマイクロフォンとしては、ダミーヘッドマイクロフォンがあり、簡易化したものとして、頭部に似せて作った回転楕円体の表面で人の耳に相当する両脇にマイクロフォンを埋め込んだものもある。
また、オーディオシステムの設置と特性調整とに関する情報を、ネットワークを介して取得し、それにしたがってオーディオシステムが自動的に特性を調整する方法なども提案されている。
例えば、センターサーバと、このセンターサーバと通信網を介して接続されるオーディオシステムによってサービスシステムを構築する。そして、センターサーバはオーディオシステムに対して、オーディオ機器調整用データ、及びオーディオ機器取付データを送信するようにされる。
一方、オーディオシステムは、受信したオーディオ機器調整用データを使用して音響特性を自動的に調整するようにされる。またオーディオシステムは、受信したオーディオ機器の取付データを表示して、ユーザは表示された取付方法に基づいて、オーディオ機器を車両に取り付けるようにしたものがある(特許文献2)。
なお、拡散音場における両耳間相関係数については非特許文献2がある。
特開平6−327089号公報 特開2002−67815号公報 近接4点法によるコンサートホールの音響測定、山崎芳男、伊藤毅、JAS Journal 1987年10月号 拡散及び再生音場における両耳間相関係数、東山三樹夫、他、日本音響学会聴覚研究会資料、H−84−28、1984年
ところで、オーケストラ等のように複数の演奏者によって楽曲が演奏される場合、演奏者は、互いの演奏によって影響を与え合い、潜在的な能力が引き出され、個々で演奏する場合よりも洗練された演奏となることが知られている。
しかしながら、演奏者同士が遠隔地にいる場合には、ネットワークを介して互いの演奏データを送受信することは可能であるが、まるで同じ空間で演奏しているかのようなライブ感を得ることは困難である。
そこで、本発明は、上述したような点に鑑みてなされたものであり、遠隔地にいる演奏者同士がまるで同じ空間で演奏しているかのようなライブ感を得ることができる再生システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、一の音場に配置されている第1の再生装置と、他の音場に配置されている第2の再生装置がネットワークを介して接続されてなる再生システムにおいて、第1の再生装置は、一の音場の音響特性を逆特性に変換する第1の逆特性変換手段と、ネットワークを介して第2の再生装置から供給される音楽データを再生する第1の再生手段と、一の音場の音響特性とは異なる音響特性を出力する第1の音響特性出力手段と、第1の逆特性変換手段により変換された一の音場の逆音響特性と、第1の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づいて、第1の再生手段により再生された音楽データを調整する第1の調整手段と、第1の調整手段により調整された音楽データを一の音場に出力する第1の出力手段と、第1の出力手段により出力された音楽データを集音する第1の集音手段と、第1の集音手段により集音された音楽データをネットワークを介して第2の再生装置に供給する第1の供給手段を備え、第2の再生装置は、他の音場の音響特性を逆特性に変換する第2の逆特性変換手段と、ネットワークを介して第1の再生装置から供給される音楽データを再生する第2の再生手段と、他の音場の音響特性とは異なる音響特性を出力する第2の音響特性出力手段と、第2の逆特性変換手段により変換された他の音場の逆音響特性と、第2の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づいて、第2の再生手段により再生された音楽データを調整する第2の調整手段と、第2の調整手段により調整された音楽データを他の音場に出力する第2の出力手段と、第2の出力手段により出力された音楽データを集音する第2の集音手段と、第2の集音手段により集音された音楽データをネットワークを介して第1の再生装置に供給する第2の供給手段を備える。
また、本発明に係る再生システムの第1の調整手段は、第1の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づく疑似反射音又は/及び疑似残響音を第1の再生手段により再生された音楽データに付加し、また、第2の調整手段は、第2の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づく疑似反射音又は/及び疑似残響音を第2の再生手段により再生された音楽データに付加する。
また、本発明に係る再生システムの第1の再生装置は、所定の測定信号を発生する第1の測定信号発生手段と、第1の測定信号発生手段により発生された信号が第1の出力手段を介して一の音場に出力され、当該一の音場に出力された信号を検出する第1のマイクロフォンと、第1のマイクロフォンにより検出された信号と、第1の測定信号発生手段により発生された信号に基づいて一の音場の音響特性を生成する第1の音響特性生成手段とを備え、第1の逆特性変換手段は、第1の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換し、また、第2の再生装置は、所定の測定信号を発生する第2の測定信号発生手段と、第2の測定信号発生手段により発生された信号が第2の出力手段を介して他の音場に出力され、当該他の音場に出力された信号を検出する第2のマイクロフォンと、第2のマイクロフォンにより検出された信号と、第2の測定信号発生手段により発生された信号に基づいて他の音場の音響特性を生成する第2の音響特性生成手段とを備え、第2の逆特性変換手段は、第2の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換する。
また、本発明に係る再生システムの第1の再生装置は、第1の再生手段により再生された音楽データが第1の出力手段を介して一の音場に出力され、当該一の音場に出力された音楽データを検出する第1のマイクロフォンと、第1のマイクロフォンにより検出された音楽データと、第1の再生手段により再生された音楽データに基づいて一の音場の音響特性を生成する第1の音響特性生成手段とを備え、第1の逆特性変換手段は、第1の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換し、また、第2の再生装置は、第2の再生手段により再生された音楽データが第2の出力手段を介して他の音場に出力され、当該他の音場に出力された音楽データを検出する第2のマイクロフォンと、第2のマイクロフォンにより検出された音楽データと、第2の再生手段により再生された音楽データに基づいて他の音場の音響特性を生成する第2の音響特性生成手段とを備え、第2の逆特性変換手段は、第2の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換する。
また、本発明に係る再生システムの第1の再生装置は、一の音場とは異なる複数の音響特性が格納されている第1のデータベースと、第1の再生手段により再生された音楽データに基づき、第1のデータベースから一の音響特性を読み出す第1の読出手段とを備え、第1の調整手段は、第1の逆特性変換手段により変換された一の音場の逆音響特性と、第1の読出手段により読み出された一の音響特性に基づいて、第1の再生手段で再生された音楽データを調整し、また、第2の再生装置は、他の音場とは異なる複数の音響特性が格納されている第2のデータベースと、第2の再生手段により再生された音楽データに基づき、第2のデータベースから一の音響特性を読み出す第2の読出手段とを備え、第2の調整手段は、第2の逆特性変換手段により変換された他の音場の逆音響特性と、第2の読出手段により読み出された一の音響特性に基づいて、第2の再生手段で再生された音楽データを調整する。
また、第1のデータベース及び第2のデータベースは、ネットワークを介して接続されてなる構成であっても良い。
本発明によれば、一のスタジオの音響・音場特性を他のスタジオの音響・音場特性と相互に交換することができるので、それぞれの演奏に対して、あたかも同一の場所で一緒に演奏しているかのようなLIVE感覚の音響・音場空間を与えることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
ここで、本発明は、例えば、図1に示すような構成の再生装置に適用される。再生装置1は、音声データが再生される音声データ再生部2と、音声データから空間特性データ(メタデータ)を抽出するメタデータ解析部3と、メタデータを記憶する音響特性データ記憶部4と、メタデータ解析部3で解析されたメタデータと、音響特性データ記憶部4に記憶されているメタデータのいずれかを切り替える切替スイッチ5と、メタデータと、室内音響特性とに基づき、再生特性調整部7に供給される再生信号を制御する再生特性制御部6と、再生特性制御部6の制御にしたがい再生信号を調整する再生特性調整部7と、音声データ再生部2から供給される音声データと、室内音響特性測定データ記憶部19から供給される信号とを切り替える切替スイッチ8と、再生特性調整部7から出力される音声データと、室内音響特性測定データ記憶部19から出力される音響特性測定データを切り替える切替スイッチ9と、切替スイッチ9を介して供給されるデータをアナログ信号に変換するD/A変換部10と、D/A変換部10で変換されたアナログ信号を増幅する電力増幅部11と、増幅された信号を出力するスピーカシステム12と、音響データを集音するマイクロフォンシステム13と、集音された音響データを増幅するマイクロフォン増幅部14と、増幅された音響データをデジタル信号に変換するA/D変換部15と、マイクロフォンシステム13で集音した環境の音響特性を解析する室内音響特性解析部16と、室内音響特性解析部16で解析された音響特性を記憶する室内音響特性データ記憶部17と、室内音響特性解析部16で解析されたデータと、室内音響特性データ記憶部17に記憶されているデータとを切り替える切替スイッチ18と、室内音響特性を測定するための測定データが格納されている室内音響特性測定データ記憶部19とを備えている。なお、以下の説明では、再生装置1は、所定のスタジオに配置されているものとする。
音声データ再生部2は、反射音や残響音が含まれないようにオンマイクで収録した音声データと共に、その音声データが再生される空間の性質を示すメタデータが記録されている光ディスク等の記録メディアを再生する。音声データ再生部2は、再生した音声データを再生特性調整部7と切替スイッチ8に供給する。また、音声データ再生部2は、記録メディアから再生したメタデータをメタデータ解析部3に供給する。
なお、音声データ再生部2は、ネットワークを介して異なる場所に配置されている他の再生装置から供給される音声データ及びメタデータを再生する構成であっても良い。
メタデータ解析部3は、音声データ入力部2から入力されるメタデータを取得するように構成されている。そして、取得したメタデータを解析して音声データを再生するのに適した再生音場空間であるスタジオの音響特性を決定するようにされる。記録メディアにメタデータとして記録される再生音場空間の性質は図2のように示すことができる。
再生音場空間の性質はリバーブによって示される。リバーブは、図2(b)に示すように原音(直接音)と初期反射音、リバーブ本体の残響音によって示されることになる。
このため、再生音場空間の性質を示すパラメータとその尺度(定義)は、図2(a)のように示すことができる。
レートリバーブレンス(late reverbrance)は、直接音からリバーブ本体までの残響時間長により示され、例えば、その数値は1.4〜2.8(sec)とされる。ライブネス(liveness)は、高音の残響時間長により示され、例えば、その数値は1.5〜2.2(sec)とされる。ソースプレゼンス(source presence)は、直接音と初期反射音との比により示され、例えば、その数値は−2〜2(dB)とされる。ワームス(warmth)は、低音の初期反射音と高音の初期反射音との比により示され、例えば、その数値は1.2〜1.25(dB)とされる。ルームプレゼンス(room presence)は、残響音のレベルにより示され、例えば、その数値は−0.5〜0.5(dB)とされる。ランニングリバーブレンス(running reverbrance)は、初期反射音の残響時間長により示され、例えば、その数値は1.8〜2.6(sec)とされる。さらに、エンベロープメント(envelopment)は、直接音に対する初期反射音の比率により示され、例えば、その数値は0.1〜0.3(%)とされる。
音響特性データ記憶部4は、例えば、メモリにより構成され、メタデータ解析部3で解析された音響特性データを記憶する。
切替スイッチ5は、端子aと端子bを有し、端子aにメタデータ解析部3が接続され、端子bに音響特性データ記憶部4が接続され、再生特性制御部6に対して、メタデータ解析部3の音響特性データ又は音響特性データ記憶部4の音響特性データの何れかを供給するためのスイッチである。
再生特性制御部6は、切替スイッチ5を介してメタデータ解析部3又は音響特性データ記憶部4から入力される音響特性データと、切替スイッチ18を介して入力されるスタジオの室内音響特性データとに基づいて、再生特性調整部7の制御を行うようにされる。なお、スタジオの音響特性データの取得方法については後述する。
再生特性調整部7は、再生特性制御部6の制御に基づいて音声データ入力部2で再生された音声データの音響特性を調整する。
切替スイッチ8は、端子cと端子dを有し、端子cに室内音響特性測定データ記憶部19が接続され、端子dに音声データ再生部2が接続され、室内音響特性解析部16に対して、室内音響特性測定データ記憶部19の測定データ、又は音声データ入力部2の音声データのいずれかを供給するためのスイッチである。
切替スイッチ9は、端子eと端子fを有し、端子eに再生特性調整部7が接続され、端子fに室内音響特性測定データ記憶部19が接続され、後段のD/A変換部10に対して、再生特性調整部7からの音声データ、又は後述する音響特性測定データ記憶部19からの音響特性測定データの何れかを供給するためのスイッチである。
D/A変換部10は、切替スイッチ9を介して入力されるデジタル信号(データ又は音響特性測定データ)をアナログ信号(音声信号又は音響特性測定信号)に変換して出力する。
電力増幅部11は、D/A変換部10から供給されるアナログ信号を所定レベルまで増幅し、増幅後の信号をスピーカシステム12に供給する。
スピーカシステム12は、電力増幅部11で増幅した信号を可聴音として出力する。
マイクロフォンシステム13は、例えば、スタジオの室内音響特性を測定するときに、所定のリスニングポイント(聴取位置)に配置され、その位置において音響を集音する。
マイクロフォン増幅部14は、マイクロフォンシステム13で集音して得られた集音信号を増幅して出力する。
A/D変換部15は、マイクロフォン増幅部14からのアナログ集音信号をデジタル集音信号に変換して出力する。
室内音響特性解析部16は、切替スイッチ8を介して入力される入力信号を基準信号として、A/D変換部15を介して入力される集音された音響データの解析を行うことでスタジオの室内音響特性を得る。
室内音響特性データ記憶部17は、例えば、メモリにより構成され、室内音響特性解析部16で得られた室内音響特性データを記憶する。
切替スイッチ18は、端子gと端子hを有し、端子gに室内音響特性解析部16が接続され、端子hに室内音響特性データ記憶部17が接続され、再生特性制御部6に対して、音響特性データとして室内音響特性データ記憶部17に一旦記憶した音響特性データ、又は、室内音響特性解析部16から直接出力される音響特性データの何れかを供給する。
室内音響特性測定データ記憶部19には、スタジオなどの室内音響特性を測定するための測定データが記憶されている。このような測定データは、M系列信号(Maximum Length Sequence)、TSP(Time Stretched Pulse)信号などが考えられる。
なお、このような再生装置1全体の制御や、切替スイッチ5,8,9,18の切り替え制御は、図示していないシステムコントローラによって行われている。
このように構成される再生装置1においては、記録メディアに記録されているメタデータ又は、ネットワークを介して供給されるメタデータから得られる音響特性と、実際のスタジオの室内音響特性に基づいて、スタジオに出力する音声データの音響特性の調整を行うようにしている。このため、再生装置1においては、音声データの音響特性を取得するメタデータ解析部3が設けられていると共に、スタジオの室内音響特性を測定するためのマイクロフォンシステム13が設けられている。
また、図3(a)、(b)は、再生装置1に設けられている音響特性を測定する要部を示す図である。図3(a)は、室内音響特性測定データ記憶部19を利用した音響特性を測定を行う要部を示す図である。この場合、室内音響特性測定データ記憶部19からは、測定項目に適した音源データを選択して読み出す。そして、再生装置1は、読み出された測定データを切替スイッチ9を介してD/A変換部10に伝送し、D/A変換部10でD/A変換した後、電力増幅部11で増幅し、増幅した測定信号をスピーカシステム12から出力する。
スピーカシステム12の出力音は、スタジオの所定の測定点に設置されたマイクロフォンシステム13のマイクロフォンにより集音される。
そして、マイクロフォンシステム13のマイクロフォンから出力される集音信号をマイクロフォン増幅部14で増幅し、増幅した集音信号をA/D変換部15でA/D変換した後、室内音響特性解析部16に伝送される。
この場合、室内音響特性解析部16では、切替スイッチ8を介して室内音響特性測定データ記憶部19から入力される測定データを基準データとして集音された音響データの解析を行うことで、スタジオの音響特性(伝達関数)を得るようにしている。また、室内音響特性解析部16の解析結果は、室内音響特性データ記憶部17に記憶する。
ここで、室内音響特性解析部16において、室内音響特性測定データ記憶部19の測定データを基準データとしてスタジオの伝達関数を得るようにしているのは以下のような理由による。
基本的には、スピーカシステム12から出力する測定音の信号をインパルス信号として、その応答をマイクロフォンシステム13で集音すれば、マイクロフォンシステム13の集音信号がスタジオの伝達関数となるが、この方法ではS/N(信号対雑音比)を上げることが困難とされる。このため、本実施の形態では、測定データとしてエネルギーが大きい信号を用い、室内音響特性解析部16において、A/D変換器15を介して入力される集音された音響データ(応答信号)を切替スイッチ8を介して入力される測定データで割り算することでスタジオの伝達関数を算出するようにしている。
また、非特許文献2によれば、等価両耳間距離(約30cm)で配置した2つの無指向性マイクロフォンの相関係数を解析することで、音場が自然な拡散性をもっているかを判断できるものとされる。したがって、例えば、再生特性を幾通りか変化させ、そのときの聴取位置での相関係数を測定すれば、室内音響特性解析部16において自然な拡散音場に近い条件を室内音響特性データが得られることになる。
なお、室内音響特性測定データ記憶部19から発生させる室内音響特性の測定データは、DSP(Digital Signal Processor)などの演算部によって、その都度生成するようにしても良い。
一方、図3(b)には、室内音響特性測定データ記憶部19を利用しない場合の音響特性の測定を行う要部を示した図である。
この場合は、音声データ入力部2で再生された音声データを測定データとして用いるようにしている。つまり、音声データ入力部2で再生した音声データを、再生特性調整部7、切替スイッチ9を介してD/A変換部10に伝送し、D/A変換部10でD/A変換した後、電力増幅部11で増幅し、増幅した音声信号をスピーカシステム12から出力するようにしている。
この場合も、スピーカシステム12の出力音は、マイクロフォンシステム13のマイクロフォンにより集音する。そして、マイクロフォンシステム13のマイクロフォンから出力される集音信号をマイクロフォン増幅部14で増幅し、増幅した集音信号をA/D変換部15でA/D変換した後、室内音響特性解析部16に伝送する。
室内音響特性解析部16では、切替スイッチ8を介して音声データ入力部2から入力される音声データ等を利用して、測定項目に応じた解析を行うことで、再生音場空間であるスタジオの音響特性(伝達関数)を得るようにしている。
このような室内音響特性解析部16の解析結果は、室内音響特性データ記憶部17に記憶するようにしている。この場合も、集音された音響データ(応答信号)を音声データ(入力信号)で割り算することで伝達関数が得られることになる。なお、室内音響特性データ記憶部17には、予め代表的なスタジオの室内音響特性を記憶させておくことも可能である。
そして、このように構成される本実施の形態の再生装置1では、スタジオの室内音響特性の測定を行い、測定したスタジオの音響特性と、記録メディアに記録されているメタデータの音響特性に基づいて、再生特性調整部7において音声データ入力部2から再生される音声データの音響特性を調整するようにしている。
このようにすれば、本実施の形態の再生装置1において、スタジオの室内音響特性と、再生すべき音楽ソースの音声信号を録音したときの音響特性に応じて、音声信号を再生するときの音響特性の調整を行うことができる。
この結果、再生装置1において録音環境やジャンルが異なる音楽ソースを再生する場合でも、ユーザが音響特性の調整を行うことなく、自動的に音楽ソースに適した音響特性に調整して再生することが可能になる。
ここで、スタジオが音像に影響を与える音響特性について説明する。音響特性に影響を与えるスタジオの構造としては、例えば、音響空間の左右の非対称性がある。そのようなスタジオの一例を図4に示す。
この図4に示すスタジオ20は、聴取者Uの左壁面21Lに比べて右壁面21Rのほうが吸音性が高く、右壁面21Rからの反射音が殆ど無いものとされる。つまり、左壁面21Lと右壁面21Rでは反射の状態が大きく異なるものとされる。
この場合、聴取者Uの左前方に配置されている左スピーカ12Lから聴取者Uに到達する音と、聴取者Uの右前方に配置されている右スピーカ12Rから聴取者Uに到達する音を比較すると、スピーカ12L,12Rからそれぞれ聴取者Uに到達する直接音SDL、SDRは、ほぼ同じとされるが、左右の壁面21L,21Rで反射した反射音SRL,SRRは大きく異なることになる。この結果、本来、左右スピーカ12L,12Rのほぼ中央位置に定位させるべきボーカルや主要楽器などの音像22が、反射音の大きい方向(この場合は左方向)にずれてしまったり、或いは特定方向からの響きだけが目立ってしまうなど、スタジオ20の音像に影響を与えることがある。
そこで、本実施の形態の再生装置1では、再生特性調整部7を図5に示すように構成して音声データの調整を行うようにしている。
この図5に示す再生特性調整部7は、擬似反射音付加回路23、チャネル間レベル差調整回路24により構成され、スタジオ20の右壁面21Rからの反射音がほとんど無い場合には、右スピーカ12Rから出力される音声データに対して擬似反射音付加回路23で擬似反射音データを付加した後、チャネル間レベル差調整回路24において左右チャネル間のレベル差を調整して出力するようにしている。
このように構成すると、スタジオ20の右壁面21Rからの反射音SRRが殆ど無い場合でも、右スピーカ12Rからの擬似反射音SRRにより、左右スピーカ12L,12Rのほぼ中央位置にボーカル等の音像22を定位させることができるようになる。
また、再生特性調整部7に対して、破線で示すような擬似残響音データを付加する擬似残響音付加回路25を設け、右スピーカ12Rの再生音に対して、擬似残響音を付加すれば、より自然にボーカル等の音像22を定位させることができる。
また、再生特性調整部7は、図6に示すように構成することも可能である。
この図6に示す再生特性調整部7は、キャンセリングフィルタ51と擬似反射音付加回路23とにより構成され、キャンセリングフィルタ51において、スタジオ20の左右スピーカ12L,12Rからの再生音をキャンセルしてから希望する反射音などの音響特性を付加するようにしている。つまり、スピーカ12L,12Rから聴取位置までの特性が平坦な周波数特性になるように逆特性をかけてから、疑似反射音付加回路23において希望する反射音の音響特性を付加するようにしている。
このように構成すると、スタジオ20の右壁面21Rからの反射音SRRが殆ど無い場合でも、左スピーカ12Lからの擬似反射音SRLと、右スピーカ12Rからの擬似反射音SRRにより、左右スピーカ12L,12Rのほぼ中央位置に拡がり感のあるボーカル等の音像22を定位させることができるようになる。
また、この場合も再生特性調整部7に対して、破線で示すような擬似残響音データを付加する擬似残響音付加回路25を設け、左右のスピーカ12L,12Rから出力される再生音に対して擬似残響音を付加すれば、さらにより自然に音像22を定位させることができるようになる。
ここで、上記したようなキャンセリングフィルタ51を図7を用いて説明する。なお、図7では、再生音場空間69における左スピーカ67から聴取者Uの左耳ELに至る経路の頭部回折伝達関数をHLS、右スピーカ68から聴取者Uの右耳ERに至る経路の頭部回折伝達関数をHRSとする。また、左スピーカ67から聴取者Uの右耳ERに至る経路の頭部回折伝達関数をHLO、右スピーカ68から聴取者Uの左耳ELに至る経路の頭部回折伝達関数をHROとする。
この図7に示すキャンセリングフィルタ51は、この図には示していないダミーヘッドマイクロフォンからの左集音信号SLinが左チャネル信号、右集音信号SRinが右チャネル信号として入力される。
左チャネル信号とされる左集音信号SLinは、加算器61とクロストークキャンセル部62に入力される。また、右チャネル信号とされる右集音信号SRinは、加算器64とクロストークキャンセル部63に入力される。
クロストークキャンセル部62,63は、それぞれ左スピーカ67から聴取者Uの右耳ERへのクロストーク成分と、右スピーカ68から聴取者Uの左耳ELへのクロストーク成分をキャンセルするためのフィルタとされる。この場合、クロストークキャンセル部62の伝達特性CRは−HRO/HRSと示される。また、クロストークキャンセル部63の伝達特性CLは、−HLO/HLSと示される。
そして、このようなクロストークキャンセル部62を通過した左集音信号SLinがキャンセル信号として加算器64に入力される。また、クロストークキャンセル部63を通過した右集音信号SRinがキャンセル信号として加算器61に入力される。
加算器61は、入力された左集音信号SLinと、クロストークキャンセル部63からのキャンセル信号を加算して出力する。このような加算器61の出力は、補正ブロック部65に供給される。
加算器64は、入力される右集音信号SRinとクロストークキャンセル部62からのキャンセル信号を加算して補正ブロック部66に供給するようにされる。
補正ブロック部65は、左チャネルについて左スピーカ67を含む再生系の補正を行うためのブロック部であり、クロストークキャンセル部63により生じる特性の変化を補正するための補正部65aと、スピーカ特性を補正するスピーカ補正部65bによって構成される。このような補正部65aの伝達特性は、1/(1−CL・CR)と示される。また補正部65bの伝達特性は、1/HLSと示されることになる。このような補正ブロック部65の出力は、キャンセリングフィルタ51から左集音信号SLoutとして出力される。
また、補正ブロック部66は、右チャネルについて右スピーカ68を含む再生系の補正を行うためのブロック部であり、クロストークキャンセル部62により生じる特性の変化を補正するための補正部66aと、スピーカ特性を補正するスピーカ補正部66bによって構成される。このような補正部66aの伝達特性は、1/(1−CL・CR)と示される。また、補正部66bの伝達特性は、1/HRSと示されることになる。このような補正ブロック部66の出力は、キャンセリングフィルタ51から右集音信号SRoutとして出力される。
そして、このようなキャンセリングフィルタ51から出力される左集音信号SLoutを再生音場空間69の左スピーカ67に、右集音信号SRoutを再生音場空間69の右スピーカ68に入力する。すると、再生音場空間の聴取者Uの左耳ELには、キャンセリングフィルタ51に入力した左集音信号SLinに対応した左耳音だけを再生することができる。また、聴取者Uの右耳ERには、同じくキャンセリングフィルタ51に入力した右集音信号SRinに対応した右耳音だけを再生することができる。
ところで、本実施の形態の再生装置1では、記録メディアの音声データと共に、その音声データが再生されるべき目標となる空間の性質を示すメタデータが記録されているものとして上述で説明したが、そのようなメタデータは必ずしも記録メディアに記録しておく必要はない。
例えば、記録メディアにコンテンツ識別コードを記録し、そのコンテンツ識別コードに対応するメタデータがネットワーク上のデータベースなどに記録しておくことも可能である。
そこで、次に、本実施の形態の再生装置の他の構成として、記録メディアに記録されているコンテンツ識別コードに対応するメタデータがネットワーク上のデータベースなどに記録されている場合に好適な再生装置について説明する。図8は、そのような再生装置の構成を示したブロック図である。なお、図1に示した再生装置1と同一部位には同一番号を付して説明は省略する。また、図8において、コンテンツ識別コード検出部31は、音声データ入力部2から出力される音声データから記録メディアに記録されているコンテンツ識別コードを検出するようにされる。
データベース検索部32は、コンテンツ識別コード検出部31において検出されたコンテンツ識別コードに基づいて、データベースからコンテンツ識別コードに対応するメタデータを読み出すようにされる。
例えば、データベース検索部32は、コンテンツ識別コードが再生装置30内のデータベース記憶装置部33に既にメタデータとともに記憶されている場合は、データベース記憶装置部33から対応するメタデータを読み出すようにされる。
一方、データベース記憶装置部33に未だ記憶されていない場合には、ネットワークアクセス部34を制御して、ネットワーク35上のデータベースからコンテンツ識別コードに対応するメタデータを読み出し、メタデータをコンテンツ識別コードとともにデータベース記憶装置部33に記憶するようにされる。
音声データ解析部36は、データベース検索部32によりデータベースから検索したメタデータを解析して記録メディアの音声データを再生するのに適したスタジオの音響特性を決定するようにされる。
このような再生装置30においても、スタジオ20の室内音響特性と、記録メディアに記録されている音声データに対応したメタデータに基づいて、再生した音声データの音響特性を調整することができるので、上述と同様、録音環境やジャンルが異なる音楽ソースをスタジオで再生する場合でも、自動的に音楽ソースに適した音響特性に調整して再生することが可能になる。
なお、記録メディアに記録されている音声データなどを識別するためのコンテンツ識別コードは、コンテンツを識別するために記録されたものである必要はなく、例えば、コンパクトディスクのTOCデータや楽曲信号データの一部分のように、同じ数値の組み合わせが存在する確率が非常に小さいものをコンテンツ識別コードとして用いることも可能である。
また、ここで、図8に示す再生装置30を複数台用いて構成される再生システムについて説明する。なお、再生システムは、スタジオ(以下、第1のスタジオという。)と当該スタジオとは異なる場所(以下、第2のスタジオという。)にネットワークを介して接続された再生装置30がそれぞれ配置されているものとする。また、第1のスタジオにいる一の演奏者と、第2のスタジオにいる他の演奏者が再生システムを利用してリアルタイムにセッションするものとする。
第1のスタジオに配置されている再生装置30(以下、第1の再生装置という。)は、演奏者による演奏を集音し、集音された音響データをネットワークを介して第2のスタジオに送信する。一方、第2のスタジオに配置されている再生装置30(以下、第2の再生装置という。)は、演奏者による演奏を集音し、集音された音響データをネットワークを介して第1のスタジオに送信する。
第1の再生装置では、第2の再生装置から供給された音響データを音声データ再生部2を介して再生特性調整部7に供給する。また、第2の再生装置から供給された第2のスタジオの音響特性が音声データ解析部36に供給される。なお、第1の再生装置は、第2のスタジオの音響特性をデータベース記憶装置部33から検出しても良いし、ネットワークアクセス部34を介してネットワークから検出しても良い。
第1の再生装置は、再生特性制御部6により、切替スイッチ5から供給される第2のスタジオの音響特性と、切替スイッチ18を介して供給される第1のスタジオの音響特性とに基づき、再生特性調整部7を制御する。再生特性制御部6は、第1のスタジオの音響特性を逆特性に変換し、再生特性調整部7に供給する。また、再生特性制御部6は、第2のスタジオの音響特性に基づき、疑似反射音及び/又は疑似残響音を生成し、再生特性調整部7に供給する。
再生特性調整部7は、第1のスタジオの逆特性の音響特性に基づいて、音声データ再生部2から供給される第2のスタジオで集音された音響データを調整し、また、調整後の音響データに、再生特性制御部6から供給された疑似反射音及び/又は疑似残響音を付加する。再生特性調整部7から出力された音響データは、切替スイッチ9、D/A変換部10、電力増幅部11及びスピーカシステム12を介して第1のスタジオに出力される。
したがって、第1のスタジオでは、第1のスタジオの音響特性がキャンセルされ、第2のスタジオの音響特性にしたがって音響データが出力される。ゆえに、第1のスタジオの演奏者は、あたかも第2のスタジオにおいて第2のスタジオで演奏している他の演奏者と共に演奏しているかのようなLIVE感覚を得ることができる。
また、第2のスタジオに配置されている第2の再生装置も上述と同様に、第1のスタジオから供給された音響データの処理を行う。ゆえに、第2のスタジオの演奏者は、あたかも第1のスタジオにおいて第1のスタジオで演奏している他の演奏者と共に演奏しているかのようなLIVE感覚を得ることができる。
したがって、本発明に係る再生装置からなる再生システムでは、一のスタジオの音響・音場特性を他のスタジオの音響・音場特性と相互に交換することができるので、それぞれの演奏に対して、あたかも同一の場所で一緒に演奏しているかのようなLIVE感覚の音響・音場空間を与えることができる。
また、再生システムは、第3のスタジオの音響特性と第1のスタジオの音響特性を交換し、第3のスタジオの音響特性と第2のスタジオの音響特性を交換するような構成であっても良い。このような構成の場合には、第1のスタジオの演奏者及び第2のスタジオの演奏者とは、あたかも第3のスタジオにおいて共に演奏しているかのようなLIVE感覚を得ることができる。
また、図9は、本実施の形態とされる再生装置のさらに他の構成を示したブロック図である。なお、図1及び図8に示した再生装置と同一部位には同一番号を付して説明は省略する。
この図9に示す再生装置40では、音声データ解析部36において、音声データ入力部2で再生した音声データの性質及び音声データが収録された音響空間、または、音声データが演奏されるであろう仮想音響空間の室内音響特性についての解析を行うようにしている。
例えば、音声信号の自己相関関数の形状やケプストラムの形状から反射音の含まれるタイミングやその大きさを解析し、チャネル間の相互相関関数から音像の拡がりなどの解析を行うようにしている。
このとき、音声データ解析部36には、音声データの解析を行うときに周波数帯域に分けて反射音の構造を解析できるように帯域分割フィルタ機能を設けることが好ましい。
また、音声データ解析部36の解析結果は、例えば、コンテンツ識別コードごとに音声特性データ記憶部4に記憶しておき、コンテンツが選ばれるごとに呼び出しても良い。
このような再生装置40においても、スタジオ20の室内音響特性と、記録メディアに記録されている音声データから得た音声データの音響特性に基づいて、再生した音声データの音響特性を調整することができるので、上述と同様、録音環境やジャンルが異なる音楽ソースをスタジオで再生する場合でも、自動的に音楽ソースに適した音響特性に調整して再生することが可能になる。
なお、これまで説明した再生装置の構成はあくまでも一例であり、記録メディアから再生すべき再生データの音響特性と、スタジオの室内音響特性とに基づいて、音響特性の調整を行うような再生装置であれば、何れの構成のものでも適用可能である。
また、本実施の形態では、記録メディアが光ディスクとして説明したが、これはあくまでも一例であり、例えばブルーレイ(Blu-Ray)方式のディスク、CD(Compact Disc)方式のディスク、ミニディスク(Mini Disk)、HDD(ハードディスクドライブ)、或いはフラッシュメモリなどのメモリカードなど各種考えられるものである。
本発明の実施の形態とされる再生装置の構成を示したブロック図である。 記録メディアにメタデータとして記録される再生音場空間の性質を示すパラメータを示した図である。 本実施の形態とされる再生装置に設けられている音響特性の測定を行う要部を示す図である。 スタジオの一例を示した図である。 再生特性調整部の構成例を示した図である。 再生特性調整部の他の構成例を示した図である。 キャンセリングフィルタの構成例を示した図である。 本実施の形態とされる再生装置の他の構成を示したブロック図である。 本実施の形態とされる再生装置のさらに他の構成を示したブロック図である。
符号の説明
1,30,40 再生装置、2 音声データ再生部、3 メタデータ解析部、4 音響特性データ記憶部、5,8,9,18 切替スイッチ、6 再生特性制御部、7 再生特性調整部、10 D/A変換部、11 電力増幅部、12 スピーカシステム、13 マイクロフォンシステム、14 マイクロフォン増幅部、15 A/D変換部、16 室内音響特性解析部、17 室内音響特性記憶部、19 室内音響特性測定データ記憶部、20 スタジオ、23 擬似反射音付加回路、24 チャネル間レベル差調整回路、25 擬似残響音付加回路、31 コンテンツ識別コード検出部、32 データベース検索部、33 データベース記憶装置部、34 ネットワークアクセス部、35 ネットワーク、36 音声データ解析部、51 キャンセリングフィルタ

Claims (6)

  1. 一の音場に配置されている第1の再生装置と、他の音場に配置されている第2の再生装置がネットワークを介して接続されてなる再生システムにおいて、
    上記第1の再生装置は、
    一の音場の音響特性を逆特性に変換する第1の逆特性変換手段と、
    ネットワークを介して上記第2の再生装置から供給される音楽データを再生する第1の再生手段と、
    上記一の音場の音響特性とは異なる音響特性を出力する第1の音響特性出力手段と、
    上記第1の逆特性変換手段により変換された一の音場の逆音響特性と、上記第1の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づいて、上記第1の再生手段により再生された音楽データを調整する第1の調整手段と、
    上記第1の調整手段により調整された音楽データを一の音場に出力する第1の出力手段と、
    上記第1の出力手段により出力された音楽データを集音する第1の集音手段と、
    上記第1の集音手段により集音された音楽データをネットワークを介して上記第2の再生装置に供給する第1の供給手段を備え、
    上記第2の再生装置は、
    他の音場の音響特性を逆特性に変換する第2の逆特性変換手段と、
    ネットワークを介して上記第1の再生装置から供給される音楽データを再生する第2の再生手段と、
    上記他の音場の音響特性とは異なる音響特性を出力する第2の音響特性出力手段と、
    上記第2の逆特性変換手段により変換された他の音場の逆音響特性と、上記第2の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づいて、上記第2の再生手段により再生された音楽データを調整する第2の調整手段と、
    上記第2の調整手段により調整された音楽データを他の音場に出力する第2の出力手段と、
    上記第2の出力手段により出力された音楽データを集音する第2の集音手段と、
    上記第2の集音手段により集音された音楽データをネットワークを介して上記第1の再生装置に供給する第2の供給手段を備える再生システム。
  2. 上記第1の調整手段は、上記第1の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づく疑似反射音又は/及び疑似残響音を上記第1の再生手段により再生された音楽データに付加し、
    上記第2の調整手段は、上記第2の音響特性出力手段により出力された音響特性に基づく疑似反射音又は/及び疑似残響音を上記第2の再生手段により再生された音楽データに付加する請求項1記載の再生システム。
  3. 上記第1の再生装置は、
    所定の測定信号を発生する第1の測定信号発生手段と、
    上記第1の測定信号発生手段により発生された信号が上記第1の出力手段を介して一の音場に出力され、当該一の音場に出力された信号を検出する第1のマイクロフォンと、
    上記第1のマイクロフォンにより検出された信号と、上記第1の測定信号発生手段により発生された信号に基づいて一の音場の音響特性を生成する第1の音響特性生成手段とを備え、
    上記第1の逆特性変換手段は、上記第1の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換し、
    上記第2の再生装置は、
    所定の測定信号を発生する第2の測定信号発生手段と、
    上記第2の測定信号発生手段により発生された信号が上記第2の出力手段を介して他の音場に出力され、当該他の音場に出力された信号を検出する第2のマイクロフォンと、
    上記第2のマイクロフォンにより検出された信号と、上記第2の測定信号発生手段により発生された信号に基づいて他の音場の音響特性を生成する第2の音響特性生成手段とを備え、
    上記第2の逆特性変換手段は、上記第2の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換する請求項1記載の再生システム。
  4. 上記第1の再生装置は、
    上記第1の再生手段により再生された音楽データが上記第1の出力手段を介して一の音場に出力され、当該一の音場に出力された音楽データを検出する第1のマイクロフォンと、
    上記第1のマイクロフォンにより検出された音楽データと、上記第1の再生手段により再生された音楽データに基づいて一の音場の音響特性を生成する第1の音響特性生成手段とを備え、
    上記第1の逆特性変換手段は、上記第1の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換し、
    上記第2の再生装置は、
    上記第2の再生手段により再生された音楽データが上記第2の出力手段を介して他の音場に出力され、当該他の音場に出力された音楽データを検出する第2のマイクロフォンと、
    上記第2のマイクロフォンにより検出された音楽データと、上記第2の再生手段により再生された音楽データに基づいて他の音場の音響特性を生成する第2の音響特性生成手段とを備え、
    上記第2の逆特性変換手段は、上記第2の音響特性生成手段により生成された音響特性を逆特性に変換する請求項1記載の再生システム。
  5. 上記第1の再生装置は、
    一の音場とは異なる複数の音響特性が格納されている第1のデータベースと、
    上記第1の再生手段により再生された音楽データに基づき、上記第1のデータベースから一の音響特性を読み出す第1の読出手段とを備え、
    上記第1の調整手段は、上記第1の逆特性変換手段により変換された一の音場の逆音響特性と、上記第1の読出手段により読み出された一の音響特性に基づいて、上記第1の再生手段で再生された音楽データを調整し、
    上記第2の再生装置は、
    他の音場とは異なる複数の音響特性が格納されている第2のデータベースと、
    上記第2の再生手段により再生された音楽データに基づき、上記第2のデータベースから一の音響特性を読み出す第2の読出手段とを備え、
    上記第2の調整手段は、上記第2の逆特性変換手段により変換された他の音場の逆音響特性と、上記第2の読出手段により読み出された一の音響特性に基づいて、上記第2の再生手段で再生された音楽データを調整する請求項1記載の再生システム。
  6. 上記第1のデータベース及び上記第2のデータベースは、ネットワークを介して接続されてなる請求項1記載の再生システム。
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