JP4201879B2 - 送風機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調用、換気用等に用いられ、架台を有する送風機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の送風機は、図１３および図１４に示すものが知られている。以下この図を参照しながら説明する。コの字型や、Ｌ字型の形鋼を使用し溶接による接続によりほぼ矩形に形成された架台１０１は羽根車を内蔵したケーシング１０２を支えるベース１０３と駆動源であるモーター１０４を支えるモーター台１０５と前記モーター１０４の駆動力を羽根車に伝達するベルト１０６の張力を調整する駆動伝達ベルト張力調整機構１０７と回転部を保護するベルトカバー１０８を載せて構成しているものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の送風機では、架台１０１により支持されているベース１０３とモーター台１０５と駆動伝達ベルト張力調整機構１０７とベルトカバー１０８の荷重や駆動伝達ベルト１０６の張力に耐え得る強度を確保するために板厚の大きい鋼材が使用され、送風機重量が大きくなるという課題があり、架台の薄板化による送風機の軽量化を実現することが要求されている。
【０００４】
また、ほぼ矩形に形成された架台１０１は溶接構造であり、溶接作業に時間を要し、形成してしまうと細分化できないという課題があり、組立作業時間短縮と分解搬入出による設置現場での設置作業の簡便さが要求されている。
【０００５】
また、駆動伝達ベルト張力調整機構１０７はほぼ矩形に形成された架台１０１と別に存在するため、架台の一方向に材料が３本必要となり送風機重量が大きくなりコストが高くなるという課題があり、送風機の軽量化とコストの低減が要求されている。
【０００６】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、送風機の軽量化とコストの低減を実現することができ、また、組立作業時間の短縮と分解搬入出による設置作業の簡便化のできる送風機用架台を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の送風機用架台は上記目的を達成するために、架台断面形状を変えることで強度を維持しつつ架台の板厚を低減したものである。
【０００８】
本発明によれば、架台断面形状を変えることにより、強度を維持した薄板架台が得られる。
【０００９】
また他の手段は、引掛けとねじによる取付により組立性を向上したものである。
【００１０】
そして本発明によれば、組立作業時間の短縮と分解搬入出による設置作業の簡便化のできる送風機用架台が得られる。
【００１１】
また他の手段は、駆動伝達ベルト張力調整機構とほぼ矩形に形成された架台の一辺とを兼用したものである。
【００１２】
そして本発明によれば、送風機の軽量化と材料費の低減のできる送風機用架台が得られる。
【００１３】
また他の手段は、駆動伝達ベルトと近い角度を持つバーをベースとモーター台に固定したものである。
【００１４】
そして本発明によれば、さらなる送風機用架台の薄板化とベルトカバーの容易な固定が得られる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有する架台を備え、架台強度を維持しつつ架台の板厚を低減できるという作用を有する。
【００１６】
また、相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台を備えたものであり、引掛けとねじによる取付により架台組立性を向上することができる。
【００１７】
また、相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台と、モーターと、駆動伝達ベルトと、駆動伝達ベルト張力調整機構とを備え、前記挟入部材片側は架台保持と駆動伝達ベルト張力調整機構とを兼用したものであり、送風機の軽量化と材料費の低減のできる送風機用架台が得られるという作用を有する。
【００１８】
また、相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台と、軸受台と、モーターを取付けたモーター台と、駆動伝達ベルトと、ベルトカバーと、片端を軸受台上部に他端をモーター台下部架台に固定するバーとを備え、架台板厚の低減とベルトカバー固定の兼用を可能にしたものである。
【００１９】
【実施例】
（参考例１）
図１に示すように、遠心型送風機は羽根車１を内蔵したケーシング２と前記ケーシング２を支えるベース３と駆動源であるモーター４と前記モーター４を支えるモーター台５と駆動伝達ベルト６と前記駆動伝達ベルト６の張力を調整する駆動伝達ベルト張力調整機構７と回転部８を保護するベルトカバー９と薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有する部材を図３に示すように長方形に配置した送風機用架台１０を備える。前記ケーシング２は側面に吸込口１１と吸込口１１面に直交する方向に吐出口１２を有している。また、前記架台１０は、一対の保持部材１３の間に２本の挟入部材１４を有し、その各部材の断面は２辺のほぼ釣針状に偏曲させた部位１５を持つ。
【００２０】
上記構成において、モーター４を運転すると駆動伝達ベルト６がモーター４の駆動力を羽根車１に伝達し羽根車１が回転することでケーシング２側面に有する吸込口１１から空気を吸入し、吐出口１２より排出される。
【００２１】
そして、モーター４の運転時に発生する振動や駆動伝達ベルト６の張力により、送風機用架台１０に曲げやひねりの力が加わるが、架台部材の断面のほぼ釣針状に偏曲させた部位１５の効果により、薄板材料にもかかわらず従来に対し断面係数を維持でき、その強度により曲げに対する歪みを抑制することとなる。強度を維持しつつ軽量化した送風機が提供できる。
【００２２】
なお、送風機に遠心型を用いたが、軸流型や斜流型を用いてもよく、その作用に差異を生じない。
【００２３】
（実施例２）
図４〜図１０に示すように、薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有し、両端に引掛け形状部１６と穴１７を有した突出部１８を備える挟入部材１４Ａと、挟入部材１４Ａとの当接部１９に長穴２０を２つ有し、長穴２０面と直交する面に２つの長穴２０の中間延長線上に穴１７Ａを有する保持部材１３Ａとを、長穴２０に引掛け形状部１６を挿入し突出部１８の穴１７と保持部材１３Ａの穴１７Ａを合わせ、ねじ２１にて固定することにより長方形に構成される。
【００２４】
上記構成において、送風機用架台１０Ａは長方形に配置された部材の保持部材１３Ａ方向と挟入部材１４Ａ方向への曲げおよびひねりに対し、２辺のほぼ釣針状に偏曲させた部位１５を持つ送風機用架台１０Ａが作用し、軽量化した上でも強度を維持でき、曲げに対する歪みを抑制するとともに、ねじ２１のみの組立となり、組立作業時間の短縮と分解搬入出による設置作業の簡便化を実現することとなる。
【００２５】
（実施例３）
図４〜図１１に示すように、薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有し、両端に引掛け形状部１６と穴１７を有した突出部１８を備える挟入部材１４Ａと、挟入部材１４Ａとの当接部１９に長穴２０を２つ有し、長穴２０面と直交する面に２つの長穴２０の中間延長線上に穴１７Ａを有する保持部材１３Ａとを、長穴２０に引掛け形状部１６を挿入し突出部１８の穴１７と保持部材１３Ａの穴１７Ａを合わせ、ねじ２１にて固定することにより長方形に構成された送風機用架台１０Ｂの片側挟入部材を駆動伝達ベルト張力調整機構用部材２２と兼用する。
【００２６】
上記構成において、送風機用架台１０Ｂの片側挟入部材１４Ａと駆動伝達ベルト張力調整機構用部材２２を兼用することにより、長方形に構成された送風機用架台１０Ｂの片側挟入部材１４Ａを省くことができ、送風機用架台１０Ｂの強度保持と図１に示す駆動伝達ベルト６の張力調整を可能にしつつ片側挟入部材１４Ａ分のコストと送風機重量を削減することとなる。
【００２７】
（実施例４）
図４〜図１２に示すように、薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有し、両端に引掛け形状部１６と穴１７を有した突出部１８を備える挟入部材１４Ａと、挟入部材１４Ａとの当接部１９に長穴２０を２つ有し、長穴２０面と直交する面に２つの長穴２０の中間延長線上に穴１７Ａを有する保持部材１３Ａとを、長穴２０に引掛け形状部１６を挿入し突出部１８の穴１７と保持部材１３Ａの穴１７Ａを合わせ、ねじ２１にて固定することにより長方形に構成された送風機用架台１０Ｃのモーター４を取付けたモーター台５の取付部と軸受台２３にバー２４の両端にて固定される。
【００２８】
上記構成において、送風機用架台１０Ｃと軸受台２３とバー２４にて形成される三角形により駆動伝達ベルト６の張力方向と近い角度を持つバー２４にて支えることでトラス状となり強度が向上し、送風機用架台１０Ｃのさらなる薄板化が可能となる。また、ベルトカバー９はバー２４に沿うように位置するので、ベルトカバー９をバー２４に固定することが可能となるため、ベルトカバー固定用の特別な部品が不要となる。
【００２９】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば送風機本体の重量が軽く、少ない本数でのねじによる組立が容易にでき、架台を分解しての設置現場への搬入出が可能であり、コストを安くすることができる送風機を提供できる。
【００３０】
また、溶接を廃止しねじによる組立を可能にすることにより塗装をなくすことができ、組立工場内および周辺環境への配慮のできた送風機を提供できる。
【００３１】
また、駆動伝達ベルトの張力方向と近い角度を持つバーを取付けることにより駆動伝達ベルトの張力に耐え易い構造となり、低振動を可能とした送風機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１の送風機を示す要部断面斜視図
【図２】同実施例１の架台形状を示す断面図
【図３】同実施例１の架台の構成を示す斜視図
【図４】本発明の実施例２の架台短辺の形状を示す側面図
【図５】同平面図
【図６】同実施例２の架台長辺の形状を示す側面図
【図７】同平面図
【図８】同実施例２の架台の組立端部構成を示す側面図
【図９】同平面図
【図１０】同実施例２の架台の構成を示す斜視図
【図１１】本発明の実施例３の架台の構成を示す斜視図
【図１２】本発明の実施例４の送風機を示す側面図
【図１３】従来の送風機の構成を示す側面図
【図１４】同送風機の架台の構成を示す斜視図
【符号の説明】
４ モーター
５ モーター台
６ 駆動伝達ベルト
７ 駆動伝達ベルト張力調整機構
９ ベルトカバー
１０ 架台
１０Ａ 架台
１０Ｂ 架台
１０Ｃ 架台
１３ 保持部材
１３Ａ 保持部材
１４ 挟入部材
１４Ａ 挟入部材
１６ 引掛け形状部
１７ 穴
１７Ａ 穴
１８ 突出部
２０ 長穴
２１ ねじ
２３ 軸受台
２４ バー
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調用、換気用等に用いられ、架台を有する送風機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の送風機は、図１３および図１４に示すものが知られている。以下この図を参照しながら説明する。コの字型や、Ｌ字型の形鋼を使用し溶接による接続によりほぼ矩形に形成された架台１０１は羽根車を内蔵したケーシング１０２を支えるベース１０３と駆動源であるモーター１０４を支えるモーター台１０５と前記モーター１０４の駆動力を羽根車に伝達するベルト１０６の張力を調整する駆動伝達ベルト張力調整機構１０７と回転部を保護するベルトカバー１０８を載せて構成しているものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の送風機では、架台１０１により支持されているベース１０３とモーター台１０５と駆動伝達ベルト張力調整機構１０７とベルトカバー１０８の荷重や駆動伝達ベルト１０６の張力に耐え得る強度を確保するために板厚の大きい鋼材が使用され、送風機重量が大きくなるという課題があり、架台の薄板化による送風機の軽量化を実現することが要求されている。
【０００４】
また、ほぼ矩形に形成された架台１０１は溶接構造であり、溶接作業に時間を要し、形成してしまうと細分化できないという課題があり、組立作業時間短縮と分解搬入出による設置現場での設置作業の簡便さが要求されている。
【０００５】
また、駆動伝達ベルト張力調整機構１０７はほぼ矩形に形成された架台１０１と別に存在するため、架台の一方向に材料が３本必要となり送風機重量が大きくなりコストが高くなるという課題があり、送風機の軽量化とコストの低減が要求されている。
【０００６】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、送風機の軽量化とコストの低減を実現することができ、また、組立作業時間の短縮と分解搬入出による設置作業の簡便化のできる送風機用架台を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の送風機用架台は上記目的を達成するために、架台断面形状を変えることで強度を維持しつつ架台の板厚を低減したものである。
【０００８】
本発明によれば、架台断面形状を変えることにより、強度を維持した薄板架台が得られる。
【０００９】
また他の手段は、引掛けとねじによる取付により組立性を向上したものである。
【００１０】
そして本発明によれば、組立作業時間の短縮と分解搬入出による設置作業の簡便化のできる送風機用架台が得られる。
【００１１】
また他の手段は、駆動伝達ベルト張力調整機構とほぼ矩形に形成された架台の一辺とを兼用したものである。
【００１２】
そして本発明によれば、送風機の軽量化と材料費の低減のできる送風機用架台が得られる。
【００１３】
また他の手段は、駆動伝達ベルトと近い角度を持つバーをベースとモーター台に固定したものである。
【００１４】
そして本発明によれば、さらなる送風機用架台の薄板化とベルトカバーの容易な固定が得られる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有する架台を備え、架台強度を維持しつつ架台の板厚を低減できるという作用を有する。
【００１６】
また、相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台を備えたものであり、引掛けとねじによる取付により架台組立性を向上することができる。
【００１７】
また、相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台と、モーターと、駆動伝達ベルトと、駆動伝達ベルト張力調整機構とを備え、前記挟入部材片側は架台保持と駆動伝達ベルト張力調整機構とを兼用したものであり、送風機の軽量化と材料費の低減のできる送風機用架台が得られるという作用を有する。
【００１８】
また、相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台と、軸受台と、モーターを取付けたモーター台と、駆動伝達ベルトと、ベルトカバーと、片端を軸受台上部に他端をモーター台下部架台に固定するバーとを備え、架台板厚の低減とベルトカバー固定の兼用を可能にしたものである。
【００１９】
【実施例】
（参考例１）
図１に示すように、遠心型送風機は羽根車１を内蔵したケーシング２と前記ケーシング２を支えるベース３と駆動源であるモーター４と前記モーター４を支えるモーター台５と駆動伝達ベルト６と前記駆動伝達ベルト６の張力を調整する駆動伝達ベルト張力調整機構７と回転部８を保護するベルトカバー９と薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有する部材を図３に示すように長方形に配置した送風機用架台１０を備える。前記ケーシング２は側面に吸込口１１と吸込口１１面に直交する方向に吐出口１２を有している。また、前記架台１０は、一対の保持部材１３の間に２本の挟入部材１４を有し、その各部材の断面は２辺のほぼ釣針状に偏曲させた部位１５を持つ。
【００２０】
上記構成において、モーター４を運転すると駆動伝達ベルト６がモーター４の駆動力を羽根車１に伝達し羽根車１が回転することでケーシング２側面に有する吸込口１１から空気を吸入し、吐出口１２より排出される。
【００２１】
そして、モーター４の運転時に発生する振動や駆動伝達ベルト６の張力により、送風機用架台１０に曲げやひねりの力が加わるが、架台部材の断面のほぼ釣針状に偏曲させた部位１５の効果により、薄板材料にもかかわらず従来に対し断面係数を維持でき、その強度により曲げに対する歪みを抑制することとなる。強度を維持しつつ軽量化した送風機が提供できる。
【００２２】
なお、送風機に遠心型を用いたが、軸流型や斜流型を用いてもよく、その作用に差異を生じない。
【００２３】
（実施例２）
図４〜図１０に示すように、薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有し、両端に引掛け形状部１６と穴１７を有した突出部１８を備える挟入部材１４Ａと、挟入部材１４Ａとの当接部１９に長穴２０を２つ有し、長穴２０面と直交する面に２つの長穴２０の中間延長線上に穴１７Ａを有する保持部材１３Ａとを、長穴２０に引掛け形状部１６を挿入し突出部１８の穴１７と保持部材１３Ａの穴１７Ａを合わせ、ねじ２１にて固定することにより長方形に構成される。
【００２４】
上記構成において、送風機用架台１０Ａは長方形に配置された部材の保持部材１３Ａ方向と挟入部材１４Ａ方向への曲げおよびひねりに対し、２辺のほぼ釣針状に偏曲させた部位１５を持つ送風機用架台１０Ａが作用し、軽量化した上でも強度を維持でき、曲げに対する歪みを抑制するとともに、ねじ２１のみの組立となり、組立作業時間の短縮と分解搬入出による設置作業の簡便化を実現することとなる。
【００２５】
（実施例３）
図４〜図１１に示すように、薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有し、両端に引掛け形状部１６と穴１７を有した突出部１８を備える挟入部材１４Ａと、挟入部材１４Ａとの当接部１９に長穴２０を２つ有し、長穴２０面と直交する面に２つの長穴２０の中間延長線上に穴１７Ａを有する保持部材１３Ａとを、長穴２０に引掛け形状部１６を挿入し突出部１８の穴１７と保持部材１３Ａの穴１７Ａを合わせ、ねじ２１にて固定することにより長方形に構成された送風機用架台１０Ｂの片側挟入部材を駆動伝達ベルト張力調整機構用部材２２と兼用する。
【００２６】
上記構成において、送風機用架台１０Ｂの片側挟入部材１４Ａと駆動伝達ベルト張力調整機構用部材２２を兼用することにより、長方形に構成された送風機用架台１０Ｂの片側挟入部材１４Ａを省くことができ、送風機用架台１０Ｂの強度保持と図１に示す駆動伝達ベルト６の張力調整を可能にしつつ片側挟入部材１４Ａ分のコストと送風機重量を削減することとなる。
【００２７】
（実施例４）
図４〜図１２に示すように、薄板にて形成された図２に示すような断面形状を有し、両端に引掛け形状部１６と穴１７を有した突出部１８を備える挟入部材１４Ａと、挟入部材１４Ａとの当接部１９に長穴２０を２つ有し、長穴２０面と直交する面に２つの長穴２０の中間延長線上に穴１７Ａを有する保持部材１３Ａとを、長穴２０に引掛け形状部１６を挿入し突出部１８の穴１７と保持部材１３Ａの穴１７Ａを合わせ、ねじ２１にて固定することにより長方形に構成された送風機用架台１０Ｃのモーター４を取付けたモーター台５の取付部と軸受台２３にバー２４の両端にて固定される。
【００２８】
上記構成において、送風機用架台１０Ｃと軸受台２３とバー２４にて形成される三角形により駆動伝達ベルト６の張力方向と近い角度を持つバー２４にて支えることでトラス状となり強度が向上し、送風機用架台１０Ｃのさらなる薄板化が可能となる。また、ベルトカバー９はバー２４に沿うように位置するので、ベルトカバー９をバー２４に固定することが可能となるため、ベルトカバー固定用の特別な部品が不要となる。
【００２９】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば送風機本体の重量が軽く、少ない本数でのねじによる組立が容易にでき、架台を分解しての設置現場への搬入出が可能であり、コストを安くすることができる送風機を提供できる。
【００３０】
また、溶接を廃止しねじによる組立を可能にすることにより塗装をなくすことができ、組立工場内および周辺環境への配慮のできた送風機を提供できる。
【００３１】
また、駆動伝達ベルトの張力方向と近い角度を持つバーを取付けることにより駆動伝達ベルトの張力に耐え易い構造となり、低振動を可能とした送風機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１の送風機を示す要部断面斜視図
【図２】同実施例１の架台形状を示す断面図
【図３】同実施例１の架台の構成を示す斜視図
【図４】本発明の実施例２の架台短辺の形状を示す側面図
【図５】同平面図
【図６】同実施例２の架台長辺の形状を示す側面図
【図７】同平面図
【図８】同実施例２の架台の組立端部構成を示す側面図
【図９】同平面図
【図１０】同実施例２の架台の構成を示す斜視図
【図１１】本発明の実施例３の架台の構成を示す斜視図
【図１２】本発明の実施例４の送風機を示す側面図
【図１３】従来の送風機の構成を示す側面図
【図１４】同送風機の架台の構成を示す斜視図
【符号の説明】
４ モーター
５ モーター台
６ 駆動伝達ベルト
７ 駆動伝達ベルト張力調整機構
９ ベルトカバー
１０ 架台
１０Ａ 架台
１０Ｂ 架台
１０Ｃ 架台
１３ 保持部材
１３Ａ 保持部材
１４ 挟入部材
１４Ａ 挟入部材
１６ 引掛け形状部
１７ 穴
１７Ａ 穴
１８ 突出部
２０ 長穴
２１ ねじ
２３ 軸受台
２４ バー
Claims (3)
- 相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台を備えた送風機。
- 相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台と、モーターと、駆動伝達ベルトと、駆動伝達ベルト張力調整機構とを備え、前記挟入部材片側は架台保持と駆動伝達ベルト張力調整機構とを兼用した送風機。
- 相対する両先端部をほぼ釣針状に互いに向き合う内側方向に偏曲させたコの字型断面形状を有し、ほぼ矩形に形成された架台において、両端部断面の向かい合う２辺に引掛け形状を備え、前記向かい合う２辺と直交した辺に穴を有した突出部を設けた挟入部材と、挟入部材との当接部に長穴を２ヶ所有し長穴面と直交する辺に穴を有した保持部材とを、引掛け形状部を長穴部に挿入し、穴同士をねじにて固定した架台と、軸受台と、モーターを取付けたモーター台と、駆動伝達ベルトと、ベルトカバーと、片端を軸受台上部に他端をモーター台下部架台に固定するバーとを備え、架台板厚の低減とベルトカバー固定の兼用を可能にした送風機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP12566198A JP4201879B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12566198A JP4201879B2 (ja) | 1998-05-08 | 1998-05-08 | 送風機 |
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|---|---|
| JPH11324999A JPH11324999A (ja) | 1999-11-26 |
| JP4201879B2 true JP4201879B2 (ja) | 2008-12-24 |
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Family Applications (1)
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Families Citing this family (1)
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-
1998
- 1998-05-08 JP JP12566198A patent/JP4201879B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH11324999A (ja) | 1999-11-26 |
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