JP4200476B2 - 家庭用薄葉紙用柔軟剤、それを使用した製紙方法、及び家庭用薄葉紙 - Google Patents
家庭用薄葉紙用柔軟剤、それを使用した製紙方法、及び家庭用薄葉紙 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、家庭用薄葉紙用柔軟剤、それを使用した製紙方法、及び家庭用薄葉紙に関し、更に詳しくは、紙料(パルプスラリー)に添加した際に優れた紙への定着を示し、また優れた柔軟効果を有する家庭用薄葉紙用柔軟剤、およびそれを使用した製紙方法、家庭用薄葉紙に適した紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
ティシュペーパー及びトイレットぺーパーに代表される家庭用薄葉紙は、その重要な物性のひとつに柔軟性があり、特に近年の高品質化の要求により、高い柔軟性が求められるようになってきている。また、家庭用薄葉紙以外でも、書籍用紙やコート紙などの一般紙においても、触わった時の風合を良くするために、紙の柔軟性が求められるようになりつつある。
【0003】
紙に柔軟性を付与する薬品としては、ジ長鎖アルキル型4級アンモニウム塩(例えば特許文献1参照)やイミダゾリン環を有するカチオン性界面活性剤(特許文献2参照)に代表されるカチオン性柔軟剤や、ポリアルキレンアルキルエーテルなどの非イオン性活性剤(特許文献3、及び特許文献4を参照)などが公知である。しかしながら、カチオン性柔軟剤は紙の強度の低下が大きくてその使用量に制限があった。また非イオン性界面活性剤は、パルプスラリーに添加した場合に、紙への定着が悪く、その柔軟効果は充分に満足されるものではなかった。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63 −165597号公報
【特許文献2】
特開昭46−57972号公報
【特許文献3】
特公昭41−9801号公報
【特許文献4】
特開昭56−107072号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、優れた紙料への定着能を有し、優れた柔軟効果を有する家庭用薄葉紙用柔軟剤、それを使用した製紙方法、及び家庭用薄葉紙を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、特定の非イオン性界面活性剤に特定のカチオン性界面活性剤を予め混合して成る混合物が優れたパルプへの定着能を有し、高い柔軟効果を発揮することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1)アルキル基及び/又はアルケニル基を有する非イオン性界面活性剤(A成分)とアルキル基及び/又はアルケニル基を有するカチオン性界面活性剤(B成分)とを含有し、
前記A成分が下記一般式(1)、(2)及び(3)で表される化合物の少なくとも一種であり、
R1−A1−(EO)m(PO)n−CO−R2 ・・・(1)
R1−O−(EO)m(PO)n−R2 ・・・(2)
R1−A1−(EO)m (PO)n H ・・・(3)
(但し、式中、−A1−は−O−又は−COO−を示し、R1とR2とは炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を示し、かつR1とR2とは同一又は相異してもよく、Eはエチレン基を示し、Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
前記B成分が下記一般式(4)で表される化合物であることを特徴とする家庭用薄葉紙用柔軟剤であり、
【0008】
【化3】
(但し、式中、R3は炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を、R4とR5とは(EO)m(PO)nH、炭素数1〜24のアルキル基、及び炭素数1〜24のアルケニル基から選ばれる1種を示し、かつR4とR5とは同一又は相異していてもよく、X−は陰イオンであり、前記Eはエチレン基を示し、前記Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
前記家庭用薄葉紙用柔軟剤の好適な態様において、B成分が炭素数6〜24のアルキル基を有するトリメチルモノアルキルアンモニウムハライド及び/又は炭素数6〜24のアルキル基を有するジメチルジアルキルアンモニウムハライドであることを特徴とする家庭用薄葉紙用柔軟剤である。
他の発明は、
アルキル基及び/又はアルケニル基を有する非イオン性界面活性剤 ( A成分 ) とアルキル基及び/又はアルケニル基を有するカチオン性界面活性剤(B成分)とを含有し、
前記A成分が下記一般式(1)、(2)及び(3)で表される化合物の少なくとも一種であり、
R 1 −A 1 − ( EO ) m (PO) n −CO−R 2 ・・・(1)
R 1 −O− ( EO ) m ( PO ) n −R 2 ・・・(2)
R 1 −A 1 − ( EO ) m ( PO ) n H ・・・(3)
(但し、式中、−A 1 −は−O−又は−COO−を示し、R 1 とR 2 とは炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を示し、かつR 1 とR 2 とは同一又は相異してもよく、Eはエチレン基を示し、Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
前記B成分がアルキル基及び/又はアルケニル基を有するイミダゾリン環を有する4級アンモニウム塩であることを特徴とする家庭用薄葉紙用柔軟剤であり、
前記家庭用薄葉紙用柔軟剤の好適な態様において、イミダゾリン環を有する4級アンモニウム塩が下記一般式(5)で表される化合物であることを特徴とする家庭用薄葉紙用柔軟剤であり、
【0009】
【化4】
(但し、式中、R6は炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を、R7は炭素数1〜24のアルキル基又は炭素数1〜24のアルケニル基を示し、X−は陰イオンである。)
前記家庭用薄葉紙用柔軟剤の好適な態様において、A成分とB成分との固形分重量比がA/B=100/0.5〜100/20であることを特徴とする家庭用薄葉紙用柔軟剤であり、
(2)上記いずれかに記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤を用いた製紙方法であり、
上記の家庭用薄葉紙用柔軟剤を紙料固形分に対し固形分で0.05〜3.0重量%の割合でパルプスラリーに添加して抄紙を行い、及び/又は紙表面に上記の家庭用薄葉紙用柔軟剤を紙の単位重量当たり0.05〜3.0重量%の割合で塗布することを特徴とする製紙方法であり、
(3)上記のいずれかの家庭用薄葉紙用柔軟剤を含有する家庭用薄葉紙である。
【0010】
本発明においては、A成分とB成分とを混ぜることにより、A成分のパルプへの定着を飛躍的に向上させることができる。その作用機構は次のように考えられる。すなわち、非イオン性のA成分が形成するミセル中、あるいはミセル表面にカチオン性のB成分が存在し、B成分がパルプへ吸着する際に、A成分も同時にパルプに吸着し、結果としてA成分のパルプへの定着が向上すると考えられる。これは単に、A成分とB成分とをパルプに別々に添加しただけでは得られない、相乗効果を有している。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される非イオン性界面活性剤(A成分)はアルキル基及び/又はアルケニル基を有し、炭素数6〜24のアルキル基及び/又は炭素数6〜24のアルケニル基を疎水部として有することが好ましい。本発明において、A成分の炭素数が6未満であると十分な柔軟効果が得られない場合があり、炭素数が24を超えると抄紙系に添加した際の分散性が悪くなったりする場合がある。従って、本発明のA成分の炭素数は6〜24の範囲であることが好ましい。
【0012】
このような非イオン性界面活性剤としては、高級アルコール又は高級脂肪酸にオキシアルキレン基が付加した非イオン性界面活性剤、多価アルコールと脂肪酸とのエステル、および下記一般式(1)および(2)で表される化合物(以下化合物Iとする)を挙げることができる。これらは単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
【0013】
高級アルコール又は高級脂肪酸にオキシアルキレン基が付加した非イオン性界面活性剤としては、下記一般式(3)で表される化合物を挙げることができる。R1−A1−(EO)m(PO)n−CO−R2 ・・・(1)
R1−O−(EO)m(PO)n−R2 ・・・(2)
R1−A1−(EO)m (PO)n H ・・・(3)
(但し、式中、−A1−は−O−又は−COO−を示し、R1とR2とは炭素数6〜24、好ましくは10〜22のアルキル基又は炭素数6〜24、好ましくは10〜22のアルケニル基を示し、かつR1とR2とは同一又は相異していてもよく、Eはエチレン基を示し、Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60、好ましくは2〜40である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)一般式(1)〜(3)で示される非イオン性界面活性剤の内、一般式(1)及び(2)で示される非イオン性界面活性剤が好ましく、更に好ましくは一般式(1)で示される非イオン性界面活性剤である。
【0014】
上記一般式(1)で表される化合物は、例えば炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のアルコール又は炭素数が7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸1モルにエチレンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドを付加した後に、炭素数が7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸1モルでエステル化して得ることができる。エチレンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドの付加形態はランダムでもブロックでも良く、炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のアルコール又は炭素数7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸1モルに対して1〜60モル、好ましくは2〜40モルの割合で付加される。60モルを超えると、柔軟効果が低くなることがある。
【0015】
上記一般式(2)で表される化合物は、例えば炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のアルコール1モルにエチレンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドを付加したのちに、炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のアルコールまたは炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のハロゲン化アルキル1モルでエーテル化して得ることができる。エチレンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドの付加形態はランダムでもブロックでも良く、炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のアルコール1モルに対して1〜60モル、好ましくは2〜40モルの割合で付加される。60モルを超えると、柔軟効果が低くなることがある。
【0016】
上記一般式(3)で表される化合物は、例えば炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のアルコール又は炭素数が7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸1モルにエチレンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドを付加して得ることができる。エチレンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドの付加形態はランダムでもブロックでも良く、炭素数が6〜24、好ましくは10〜22のアルコール又は炭素数7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸1モルに対して1〜60モル、好ましくは2〜40の割合で付加される。60モルを超えると、柔軟効果が低くなることがある。
【0017】
炭素数が6〜24のアルコールとしては、直鎖アルコール、分岐鎖を有するアルコール、飽和アルコール、及び不飽和アルコールの何れでも良い。これら各種のアルコールの中でも炭素数が10〜22のアルコールが好ましく、特に、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びオレイルアルコールが好ましい。これらはその一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
【0018】
炭素数7〜25の脂肪酸としては、直鎖脂肪酸、分岐鎖を有する脂肪酸、飽和脂肪酸、及び不飽和脂肪酸の何れでも良い。これら各種の脂肪酸の中でも、炭素数が10〜22の脂肪酸が好ましく、特に、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、及びオレイン酸が好ましい。これらはその一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
【0019】
本発明に使用されるカチオン性界面活性剤(B成分)としては、第1級アミン類、第2級アミン類、第3級アミン類、及び第4級アンモニウム塩などが挙げられる。これらはその一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。特に、第4級アンモニウム塩が好ましい。
【0020】
第1級アミン類としては下記一般式で表される化合物
R8−NH2 ・・・(6)
(但し、式中、R8は、炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基から選ばれる1種を示す。)
具体例としてはオレイルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミンが挙げられる。
【0021】
第2級アミン類としては下記一般式で表される化合物
R9R10−NH ・・・(7)
(但し、式中、R9は、炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基から選ばれる1種を示し、R10は(EO)m(PO)nH、炭素数1〜24のアルキル基、炭素数1〜24のアルケニル基から選ばれる1種を示し、前記Eはエチレン基を示し、前記Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
具体例としてはジオレイルアミン、モノオレイルモノメチルアミンが挙げられる。
【0022】
第3級アミン類としては下記一般式で表される化合物
R11R12R13N ・・・(8)
(但し、式中、R11は、炭素数6〜24のアルキル基、炭素数6〜24のアルケニル基から選ばれる1種を示し、R12とR13とは(EO)m(PO)nH、炭素数1〜24のアルキル基、及び炭素数1〜24のアルケニル基から選ばれる1種を示し、かつR12とR13とは同一であっても相違していてもよく、前記Eはエチレン基を示し、前記Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
この第3級アミン類の具体例としてはポリオキシアルキレンジオレイルアミン、ポリオキシアルキレンエチレングリコールラウリルアミン、ジメチルモノオレイルアミン、モノメチルジオレイルアミンが挙げられる。
【0023】
第4級アンモニウム塩としては、下記一般式(4)で表される化合物、及び下記一般式(5)のイミダゾリン環を有する4級塩などが挙げられる。これらはその一種を単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
【0024】
【化5】
(但し、式中、R3は炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を、R4とR5とは(EO)m(PO)nH、炭素数1〜24のアルキル基、及び炭素数1〜24のアルケニル基から選ばれる1種を示し、かつR4とR5とは同一又は相異していてもよく、X−は陰イオンであり、前記Eはエチレン基を示し、前記Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。エチレンオキサイド、及び/又はプロピレンオキサイドの付加形態はランダムでもブロックでも良い。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
上記一般式(4)で表される第4級アンモニウム塩としては、具体的にはトリメチルモノラウリルアンモニウムクロライド、トリメチルモノセチルアンモニウムクロライド、トリメチルモノパルミチルアンモニウムクロライド、トリメチルモノステアリルアンモニウムクロライド、トリメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、トリメチルモノベヘニルアンモニウムクロライド、ジメチルジラウリルアンモニウムクロライド、ジメチルジセチルアンモニウムクロライド、ジメチルジパルミチルアンモニウムクロライド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロライド、ジメチルジオレイルアンモニウムクロライド、ジメチルジベヘニルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルジオレイルアンモニウムクロライド、ビス(ポリアルキレンオキシ)モノメチルモノオレイルアンモニウムクロライドが挙げられる。
【0025】
このなかでもトリメチルモノステアリルアンモニウムクロライド、トリメチルモノオレイルアンモニウムクロライド、ジメチルジラウリルアンモニウムクロライド、ジメチルジオレイルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンオキシモノメチルジオレイルアンモニウムクロライド、ビス(ポリアルキレンオキシ)モノメチルモノオレイルアンモニウムクロライドが好ましい。
【0026】
イミダゾリン環を有する4級アンモニウム塩としては、下記一般式(5)で表される化合物を挙げることができる。これらを単独で用いても良いし、二種以上を併用しても良い。
【0027】
【化6】
(但し、式中、R6は炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を、R7は炭素数1〜24のアルキル基又は炭素数1〜24のアルケニル基を示し、X−は陰イオンである。)
本発明において、B成分の疎水部がアルキル基及び/又はアルケニル基のときは炭素数が6未満であると十分な界面活性能が得られない場合があり、炭素数が24を超えると分散安定性が悪くなったりする場合がある。したがって、本発明のB成分の炭素数は6〜24の範囲であることが好ましい。
上記一般式(5)で表されるイミダゾリン環を有する4級アンモニウム塩としては、具体的な化合物としては1−ヒドロキシエチル−1−エチル−2−オレイルイミダゾリンエチル硫酸塩、1−ヒドロキシエチル−1−メチル−2−オレイルイミダゾリンクロライド、1−ヒドロキシエチル−1−エチル−2−ラウリルイミダゾリンエチル硫酸塩などが挙げられる。
【0028】
上記以外のB成分としては、モノメチルエステル4級塩、ジメチルジエステル4級塩、トリメチルジエステル4級塩、エステルアミド型3級塩などが上げられる。モノメチルエステル4級塩としては、トリエタノールアミンを炭素数7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸、例えばステアリン酸でジエステル化し、ジメチル硫酸塩で4級化したものが挙げられ、ジメチルジエステル4級塩としては、N−メチルジエタノールアミンを炭素数7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸、例えばオレイン酸でジエステル化し、メチルクロライドで4級化したものが挙げられ、トリメチルジエステル4級塩としては、3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオールを炭素数7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸、例えばオレイン酸でジエステル化し、メチルクロライドで4級化したものが挙げられ、エステルアミド型3級塩としては、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−1,3−プロパンジアミンを炭素数7〜25、好ましくは11〜23の脂肪酸、例えばオレイン酸でエステル化、アミド化し、塩酸で中和して3級アンモニウム塩としたものなどが挙げられる。
【0029】
本発明におけるA成分とB成分との重量比は、通常、A/B=100/0.5〜100/20であり、好ましくは、A/B=100/2〜100/10である。A成分100重量部に対してB成分が0.5重量部未満であると充分に紙料へ吸着することができない場合があり、またB成分が20重量部を超えては、その経時安定性が悪くなる場合がある。
【0030】
本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤は、溶媒中又は無溶媒下に前記A成分及び前記B成分とを含有する。前記溶媒としては例えば水、イソプロピルアルコール等のアルコール等を挙げることができる。
【0031】
本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤は前記の割合でA成分とB成分とを混合することにより、いっそう好ましい家庭用薄葉紙用柔軟剤を得ることができる。この家庭用薄葉紙用柔軟剤は、紙料(パルプスラリー)に添加して使用してもよく、原紙の表面に塗工して(即ち、表面塗工して)使用しても良い。更に、本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を紙料に添加し、次いで抄紙し、乾燥して得られた原紙の表面に本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を塗工するようにして、本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を使用しても良い。何れの使用によっても、この家庭用薄葉紙用柔軟剤は、家庭用薄葉紙の柔軟性を向上させることができる。いずれにしてもこれらの割合でA成分及びB成分を含有する好適な家庭用薄葉紙用柔軟剤を有する成紙が得られる。A成分とB成分とを別々に紙料に添加すると本発明の目的は達成できず、また、A成分とB成分とを別々に原紙の表面に塗工しても本発明の目的は達成できない。このように本発明に係る家庭用薄葉紙用柔軟剤は、A成分における疎水部とB成分における疎水部とがファンデルワールス力により緩やかに結合し、A成分とB成分からなるミセルが形成されるため、A成分とB成分とを別々に添加乃至塗工したときには得られない本発明の技術的効果が奏されるものと考えられる。もっとも、A成分とB成分とがどのように会合しているかは、未だ明らかではなく推測の域をでない。
【0032】
本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を紙料に添加して使用する場合、その使用方法は特に制限はなく、工業水などにより希釈して添加することもでき、そのまま添加することもできる。いずれの場合も、本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を用いること以外は、一般的な家庭用薄葉紙の製造方法と同様の方法を採用できる。
【0033】
本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を表面塗工に適用する好ましい方法としては、スプレー法による塗工、フレキソ法又はグラビア法による印刷機による塗工、サイズプレス、ゲートロールコーター、ビルブレードコーター又はカレンダーなどでの塗工などが挙げられるが、いずれの場合も、本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を用いること以外は、一般的な家庭用薄葉紙の製造方法と同様の方法を採用できる。
【0034】
本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤は必要に応じて従来公知の方法で水等の溶媒に分散させることができる。従来公知の分散方法としては、転相乳化法、界面活性剤又は無機塩類を添加した後の転相乳化法、また機械的な方法により分散する機械的分散方法等が挙げられる。これらは単独でも二種以上の方法を併用しても差し支えない。機械的分散方法としては、ホモミキサー、高圧吐出型ホモジナイザー、高剪断型回転式乳化分散機、超音波乳化機等の各種公知の乳化機により均一に分散させる方法が挙げられる。
【0035】
本発明で用いる家庭用薄葉紙用柔軟剤は、通常、紙料固形分に対し固形分で0.05〜3重量%、好ましくは0.05〜1.5重量%の使用割合で添加すればよく、表面塗工に適用する場合には、紙の単位重量当たり0.05〜3重量%、好ましくは0.05〜1.5重量%の使用割合で塗布すれば良い。
【0036】
かくして、得られた本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤は、紙料に添加することにより、優れた紙料への定着および優れた柔軟効果を示す事ができる。
【0037】
本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を含有する紙としては、ティシュペーパー、トイレットペーパー、タオルペーパー、キッチンペーパーなどの家庭用薄葉紙が挙げられ、家庭用薄葉紙の中でも、ティシュペーパー、トイレットペーパーが特に好ましい。
【0038】
本発明の紙を製造するためのパルプ原料としては、クラフトパルプ又はサルファイトパルプなどの晒または未晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプ又はサーモメカニカルパルプなどの晒または未晒高収率パルプ、及び新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙又は脱墨古紙などの古紙パルプ等を挙げることができる。また、本発明の紙は、上記パルプ原料と岩綿、石綿、あるいはポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリオレフィン、及びポリビニルアルコール等の合成繊維との混合物を含有しても良い。
【0039】
本発明の紙を製造するにあたって、填料、硫酸バン土、サイズ剤、乾燥紙力向上剤、湿潤紙力向上剤、保湿剤、歩留り向上剤、及び濾水性向上剤などの添加物も、各々の紙種に要求される物性を発現するために、必要に応じて使用しても良い。これらは単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。また、これらを本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤と予め混合して紙料に添加して使用することもできる。
【0040】
填料としては、クレー、タルク、及び炭酸カルシウム等が挙げられ、これらは単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。サイズ剤としては、ステアリン酸ナトリウムのごとき脂肪酸石鹸のサイズ剤、ロジン、強化ロジン及びロジンエステルの水性エマルション、アルケニル無水コハク酸の水性エマルション、2−オキセタノンの水性エマルション、パラフィンワックスの水性エマルション、カルボン酸と多価アミンとの反応により得られるカチオン性サイズ剤及び脂肪族オキシ酸と脂肪族アミン又は脂肪族アルコールとの反応物の水性エマルション、並びにアニオン性及びカチオン性スチレン系サイズ剤等が挙げられる。これらは単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。乾燥紙力向上剤としては、アニオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カチオン化澱粉、及び両性澱粉等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、二種以上を併用しても良い。湿潤紙力向上剤としては、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、及び尿素・ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、アニオン性ポリアクリルアミドを併用しても良い。保湿剤としては、グリセリン、ソルビトール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール類が挙げられる。歩留り向上剤としては、アニオン性、カチオン性、又は両性の高分子量ポリアクリルアミドを使用したり、シリカゾルとカチオン化澱粉を併用したり、或いはベントナイトとカチオン性高分子量ポリアクリルアミドの併用したりすることができる。これらは単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。濾水性向上剤としては、ポリエチレンイミン、カチオン性又は両性又はアニオン性ポリアクリルアミド等が挙げられる。これらは単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。
【0041】
前記添加物は単独で用いても良く、二種以上を併用しても良い。また、前記の添加物は本発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を添加する前、添加した後、あるいは同時に添加して使用しても良い。
【0042】
また、本願発明の家庭用薄葉紙用柔軟剤を表面塗工に適用する際には、原紙の表面塗工に用いられる公知のものと併用することができ、具体的には澱粉、ポリビニルアルコール及びアクリルアミド系ポリマー等の表面紙力向上剤、染料、コーティングカラー、保湿剤、表面サイズ剤、並びに防滑剤などを挙げることができる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、各例中、%は特記しない限りすべて重量%である。
【0044】
(実施例1)
広葉樹晒亜硫酸塩パルプ(以下において、LBKPと略す。)を、CSF(カナディアン・スタンダード・フリーネス)420に調整した濃度2.4%の紙料に、表1の実施例1記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤を紙料に対して表1記載の量になるように添加した。攪拌した後、角型シートマシンにて抄紙して、坪量65g/m2の手抄き紙を得た。得られた手抄き紙を23℃、湿度50%の条件下に24時間調湿した後、A成分の紙中への定着率および柔軟性の測定を下記方法により測定した。なお、前記柔軟剤の添加率はパルプ絶乾重量に対する固形分重量比である。測定結果を表1に示す。
【0045】
(紙中への定着率)
手抄き紙からTHF(テトラヒドロフラン)を使用して抽出し、GPCにより家庭用薄葉紙用柔軟剤量を定量した。
【0046】
紙中への定着率は、(紙中の家庭用薄葉紙用柔軟剤量)/(紙料への家庭用薄葉紙用柔軟剤添加量)より算出した。
【0047】
(柔軟性)手抄き紙を握った時の柔らかさを次の5段階で官能評価した。
非常に柔らかい
5: 非常に軟らかい
4: 柔らかい
3: やや柔らかい
2: やや柔らかくない
1: 柔らかくない。
【0048】
(実施例2〜13)、(比較例1〜9)
実施例1で用いた家庭用薄葉紙用柔軟剤を表1、表2の実施例2〜13、比較例2〜9の家庭用薄葉紙用柔軟剤に代えた以外は実施例1と同様にして、坪量65g/m2の手抄き紙を得た。比較例1にあっては、家庭用薄葉紙用柔軟剤を用いない外は前記実施例1と同様にして、坪量65g/m2の手抄き紙を得た。得られた手抄き紙を23℃、湿度50%の条件下に24時間調湿した後、紙中への定着率および柔軟性を上記実施例1と同様の方法により測定した。測定結果を表1、表2に示す。
【0049】
(実施例14)
実施例1で用いた家庭用薄葉紙用柔軟剤を表1の実施例14の家庭用薄葉紙用柔軟剤に代えた以外は実施例1と同様にして、坪量65g/m2の手抄き紙を得た。得られた手抄き紙を23℃、湿度50%の条件下に24時間調湿した後、紙中への定着率および柔軟性を上記実施例1と同様の方法により測定した。測定結果を表1に示す。この表1の実施例14の家庭用薄葉紙用柔軟剤の粘度は、数日で上昇する傾向が見られた。
【0050】
(比較例10)
実施例5で用いた家庭用薄葉紙用柔軟剤のA成分とB成分とを別々に紙料に添加したこと以外は実施例1と同様にして、坪量65g/m2の手抄き紙を得た。得られた手抄き紙を23℃、湿度50%の条件下に24時間調湿した後、紙中への定着率および柔軟性を上記実施例1と同様の方法により測定した。測定結果を表2に示す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
(*1)はR1−A1−(EO)m(PO)n−Hに相当する。
(*2)はアルキル基が炭素数12〜18の混合物で、主成分はラウリル基。
(*3)は下記構造式で示される化合物である。
(但し、式中、R1は炭素数12〜18の混合物で、主成分はラウリル基である)。なお、表中、「−」は該当するものを使用しなかった又は測定できなかったことを示す。
【0053】
【化7】
【0054】
【発明の効果】
本発明によると、紙料(パルプスラリー)に本発明の界面活性剤A成分と界面活性剤B成分とを添加した際に、その添加率が低くとも優れた紙への定着を示し、また優れた柔軟効果を有する家庭用薄葉紙用柔軟剤を提供することができる。更にこれらを使用することにより、優れた柔軟性を付与できる製紙方法及び優れた柔軟性を有する家庭用薄葉紙を提供することができる。
Claims (8)
- アルキル基及び/又はアルケニル基を有する非イオン性界面活性剤(A成分)とアルキル基及び/又はアルケニル基を有するカチオン性界面活性剤(B成分)とを含有し、
A成分が下記一般式(1)、(2)及び(3)で表される化合物の少なくとも一種であり、
R 1 −A 1 − ( EO ) m (PO) n −CO−R 2 ・・・(1)
R 1 −O− ( EO ) m ( PO ) n −R 2 ・・・(2)
R 1 −A 1 − ( EO ) m ( PO ) n H ・・・(3)
(但し、式中、−A 1 −は−O−又は−COO−を示し、R 1 とR 2 とは炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を示し、かつR 1 とR 2 とは同一又は相異してもよく、Eはエチレン基を示し、Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
B成分が下記一般式(4)で表される化合物であることを特徴とする家庭用薄葉紙用柔軟剤。
- B成分が炭素数6〜24のアルキル基を有するトリメチルモノアルキルアンモニウムハライド及び/又は炭素数6〜24のアルキル基を有するジメチルジアルキルアンモニウムハライドであることを特徴とする前記請求項1に記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤。
- アルキル基及び/又はアルケニル基を有する非イオン性界面活性剤 ( A成分 ) とアルキル基及び/又はアルケニル基を有するカチオン性界面活性剤(B成分)とを含有し、
A成分が下記一般式(1)、(2)及び(3)で表される化合物の少なくとも一種であり、
R 1 −A 1 − ( EO ) m (PO) n −CO−R 2 ・・・(1)
R 1 −O− ( EO ) m ( PO ) n −R 2 ・・・(2)
R 1 −A 1 − ( EO ) m ( PO ) n H ・・・(3)
(但し、式中、−A 1 −は−O−又は−COO−を示し、R 1 とR 2 とは炭素数6〜24のアルキル基又は炭素数6〜24のアルケニル基を示し、かつR 1 とR 2 とは同一又は相異してもよく、Eはエチレン基を示し、Pはプロピレン基を示し、mとnとの合計は1〜60である。なお、m及びnは平均付加モル数である。)
B成分がアルキル基及び/又はアルケニル基を有するイミダゾリン環を有する4級アンモニウム塩であることを特徴とする家庭用薄葉紙用柔軟剤。 - A成分とB成分との固形分重量比がA/B=100/0.5〜100/20であることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤を用いた製紙方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤を紙料固形分に対し固形分で0.05〜3.0重量%の割合でパルプスラリーに添加して抄紙を行い、及び/又は紙表面に請求項1〜5のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤を紙の単位重量当たり0.05〜3.0重量%の割合で塗布することを特徴とする製紙方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙用柔軟剤を含有することを特徴とする家庭用薄葉紙。
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