JP4197876B2 - 液晶プロジェクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は液晶プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタなどを用いてプレゼンテーションを行うとき、スクリーンに対して正面から映像を投影できない場合がある。このような場合、スクリーンに投影された画像が台形状に歪んでしまう。そこで、台形歪み補正(以下、キーストーン補正という)を行うことによって、スクリーンに対して正面から投影されたような映像を生成している。
【0003】
キーストーン補正を行う手法の1つとして、画像データを1度メモリに取り込んで、変換処理を加えてから、再度メモリに格納する方法がある。このメモリを使用する方法では、入力される映像信号の解像度およびメモリの容量によってキーストーン補正の限界値が異なる。一般的には解像度が高いほど、メモリの使用量が多くなるのでキーストーン補正の限界値が小さくなる。
【0004】
たとえば、XGAパネルサイズ(1024×768)の信号より、SXGAパネルサイズ(1280×1024)の信号の方が、キーストーン補正量の限界値が小さくなる。
【0005】
また、最近では、縦方向のキーストーン補正に加え、横方向のキーストーン補正も行うモデルが増えている。この場合、縦方向のキーストーン補正量によって、横方向のキーストーン補正量の限界値が変化する。
【0006】
図7はキーストーン補正を行っていない状態の映像とすると、図8は図7の映像に対し、限界値まで縦方向キーストーン補正のみを行った場合の映像を示している。縦方向キーストーン補正には、画面の上側の幅が狭くなる上方向キーストーン補正と、画面の下側の幅が狭くなる下方向キーストーン補正との2種類があるが、図8は画面の上側の幅が狭くなる上方向キーストーン補正の例を示している。
【0007】
また、図9は、図7の映像に対し、限界値まで横キーストーン補正のみを行った場合の映像を示している。横方向キーストーン補正には、画面の右側の幅が狭くなる右方向キーストーン補正と、画面の左側の幅が狭くなる左方向キーストーン補正との2種類があるが、図9は画面の右側の幅が狭くなる右方向キーストーン補正の例を示している。
【0008】
図10は、縦方向キーストーン補正をある程度行った上で、横キーストーン補正を限界まで行ったの場合の映像を示している。図9と図10とを比較すると、縦キーストーン補正を行うことによって横キーストーン補正の限界値αが小さくなっていることがわかる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
キーストーン補正の限界値は、上述したように、入力映像の解像度、キーストーン補正に用いられるメモリの容量、縦方向と横方向のキーストーン補正の補正量によって変化する。
【0010】
ところで、キーストーン補正は、ユーザによる操作に基づいて行われる。たとえば、リモコン等の操作部に設けられたキーストーン補正キーが操作された後、カーソルキーのいずれかが操作された場合に、操作されたカーソルキーに応じた方向のキーストーン補正が行われる。
【0011】
しかしながら、ある方向に対するキーストーン補正量が限界値に達していても、ユーザはそのことを認識できないため、その方向に応じたカーソルキーを押し続けるといった無駄な操作を行うという問題がある。さらに、このような場合、カーソルキーを押し続けても、画像が変形しないので、ユーザは液晶プロジェクタに故障が発生したと勘違するという問題がある。
【0012】
この発明は、上記のような問題を解消でき、キーストーン補正のための操作性が向上する液晶プロジェクタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、スクリーンに投影された映像を上下左右方向に対してキーストーン補正を行うキーストーン補正機能を備えた液晶プロジェクターにおいて、前記キーストーン補正機能は、入力された画像データを記憶すると共に、記憶された画像データをキーストーン補正するスケーラーのキーストーン補正に関する設定内容を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶されているスケーラーのキーストーン補正に関する設定内容と入力される画像データの解像度に基づいて、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向とを判別する判別手段と、判別手段による判別結果に基づいて、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向とを識別しうるような識別画像をオンスクリーンに表示させる識別画像表示手段とを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、識別画像表示手段は、上下左右の方向を示す4つのマークを表示しうる機能を有しており、キーストーン補正の補正量を増大させることが不可能な方向に対応するマークが省略され、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向に対応するマークのみからなる識別画像を表示することを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、識別画像表示手段は、識別画像を表示する際に、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向のうち、キーストーン補正が現在行われている方向と、キーストーン補正が現在行われていない方向とを識別できるように、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向に対応するマークを表示させる手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
【0017】
図1は、液晶プロジェクタの構成を示している。
【0018】
液晶プロジェクタの制御は、電源関連の制御と、信号処理関連の制御とに分けることができる。
【0019】
まず、電源関連の制御から説明する。ACコンセント1から入力された交流電圧は、アクティブフィルタ2によって直流電圧に変換される。アクティブフィルタ2によって得られた直流電圧は、メイン電源回路3に送られるとともに、ランプ用電源スイッチ5を介してランプ用電源回路6にも送られる。
【0020】
メイン電源回路3はCPU用電源と、CPU以外の回路用電源とを生成する。メイン電源回路3によって生成されたCPU用電源はCPU30に供給される。メイン電源回路3によって生成された回路用電源は、回路用電源スイッチ4を介して、各回路の電源端子に供給される。
【0021】
ランプ用電源スイッチ5および回路用電源スイッチ4は、CPU30によってオン・オフ制御される。ランプ用電源スイッチ5がオンするとランプ(バックライト光源用ランプ)7に電圧が与えられ、ランプ7が点灯する。回路電源スイッチ4がオンされると、各回路に電源が供給される。
【0022】
次に、信号処理関連の制御について説明する。この液晶プロジェクタは、コンピュータからのアナログRGB信号(コンピュータ入力信号)を入力するための映像信号入力端子11と、AV入力信号(コンポジットビデオ信号)を入力するための映像信号入力端子12とを備えている。映像信号入力端子11に入力されたRGB信号は、入力切替スイッチ15に送られる。
【0023】
映像信号入力端子12に入力されたAV入力信号は、Y/C分離回路13で輝度信号と色信号に分離され、ビデオデコーダ14に入力される。CPU30は、ビデオデコーダ14から、信号の有無、カラーシステムなどを受信し、それに応じた制御データをビデオデコーダ14に送信する。ビデオデコーダ14は、入力信号をRGB信号に変換して出力する。ビデオデコーダ14からのRGB信号は、入力切替スイッチ15に送られる。
【0024】
CPU30は、リモコン35からリモコン受光器34を介して入力される入力切替信号に基づいて、入力切替スイッチ15を制御することにより、コンピュータ入力またはAV入力を選択させる。入力切替スイッチ15によって選択された信号はA/Dコンバータ16に送られる。
【0025】
VCO22は、CPU30からの制御データに基づいて入力信号に応じたサンプリング周波数を生成して、A/Dコンバータ16に出力する。A/Dコンバータ16は、VCO22から入力されるサンプリング周波数に同期して、入力信号をサンプリングし、得られたデジタル信号をスケーラ17に出力する。
【0026】
DRAM18は、映像信号を格納したり、映像信号以外の表示、いわゆるオンスクリーン表示を行うため等に使用される。
【0027】
スケーラ17は、A/Dコンバータ16から入力される映像データをDRAM18に一旦格納し、キーストーン補正、走査線変換等の処理を行うとともに、必要な場合には得られた映像信号にオンスクリーン画像を合成する。スケーラ17から出力されたデジタル映像信号はD/Aコンバータ19に送られる。
【0028】
D/Aコンバータ19に入力されたデジタル信号はアナログ変換され、色信号ドライバ20に入力される。色信号ドライバ20は、CPU30から受信した制御データに基づいて、明るさなどの色信号補正と、パネルの特性に応じたDCカーブの変換などを行う。色信号ドライバ20から出力された信号は、サンプル&ホールド回路21に送られ、液晶パネルに出力するためのサンプリングが行われる。
【0029】
液晶パネルに対しては通常6相、つまり6ドット単位で一括書き込みが行われるので、サンプル&ホールド回路21は、6ドット分のデータ取り込みと一括出力を行う。サンプル&ホールド回路21から、RGBそれぞれの液晶パネル23、24、25に対して、対応したデータが送られる。
【0030】
タイミングコントローラ26は、CPU30から受信した制御データに基づいて、サンプル&ホールド21および各液晶パネル23、24、25のタイミング制御を行う。
【0031】
CPU30は、そのプログラム、データ等を記憶するROM31、必要なデータを記憶するRAM32、現在設定されているキーストーン補正に関する設定内容を記憶する不揮発性メモリ33を備えている。現在設定されているキーストーン補正に関する設定内容とは、現在設定されているキーストーン補正の各方向と各方向についての補正量をいう。
【0032】
また、CPU30には、リモコン受光器34が接続されており、リモコン35からのリモコン信号がリモコン受光器34を介して入力される。リモコン35には、キーストーン補正のために用いられるキーストーン補正キーおよび左右上下の4つのキーからなるカーソルキーが設けられている。
【0033】
各方向のカーソルキーは、カーソルに応じた方向に対するキーストーン補正量を増大させるために用いられ他、カーソルに応じた方向の反対方向に対するキーストーン補正が行われている場合には、当該反対方向の補正量を減少させるためにも用いられる。たとえば、右方向にキーストーン補正が行われている場合に、左方向のカーソルキーが操作された場合には、右方向のキーストーン補正の補正量が所定量だけ減少せしめられる。
【0034】
図2は、CPU30によるキーストーン補正用の制御処理手順を示している。
【0035】
スタンバイ状態(CPU30にのみ電源が与えられている状態)において、リモコン35の操作によって映像表示指令が入力されると(ステップ1)、不揮発性メモリ33から現在設定されているキーストーン補正に関する設定内容をRAM32に読み込む(ステップ2)。
【0036】
そして、読み込んだキーストーン補正に関する設定内容に応じたキーストーン補正がスケーラ17によって行われるように、スケーラ17にキーストーン補正を行うべき方向と補正量とを設定する(ステップ3)。
【0037】
この後、リモコン35上のキーストーン補正キーが操作されると(ステップ4)、キーストーン補正モードに入り、現在設定されているキーストーン補正に関する設定内容と入力映像の解像度とに基づいて、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向とを判別し、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向とを識別しうるような識別画像をオンスクリーン表示する(ステップ5)。また、この際、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向のうち、キーストーン補正が現在行われている方向と、キーストーン補正が現在行われていない方向とを識別できるように、識別画像を表示する。
【0038】
キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向とは、その方向にキーストーン補正が行われていないかあるいはその方向にキーストーン補正が行われているがそのキーストーン補正の補正量が限界値に達していない方向をいう。さらにキーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向には、その方向と反対方向にキーストーン補正が行われている場合も含まれる。キーストーン補正の補正量を増大させることが不可能な方向とは、キーストーン補正が行われておりかつその補正量が限界値に達している方向をいう。
【0039】
識別画像としては、図3〜図5に示すように、上下左右方向を表す三角マークのうち、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向の三角マークのみを表示するとともに、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向に対応する三角マークのうち、キーストーン補正が現在行われている方向に対応する三角マークを黒の三角マークで表示し、キーストーン補正が現在行われていない方向に対応する三角マークを白の三角マークで表示する。
【0040】
図3は、全ての方向に対してキーストーン補正処理が現在行われていない場合の識別画像の例を示しており、4つのカーソルキー(上方向キー、下方向キー、左方向キー、右方向キー)に対応する白の三角マークU、D、L、Rがオンスクリーン表示される。
【0041】
図4は、右方向に対するキーストーン補正処理が現在行われておりかつその補正量が限界に達しておらず、他の方向に対するキーストーン補正処理が行われていない場合の識別画像の例を示しており、上方向キー、下方向キー、左方向キーに対応する内部が白の三角マークU、D、Lと、右方向キーに対応する黒の三角マークRがオンスクリーン表示される。
【0042】
図5は、右方向に対するキーストーン補正が現在行われておりかつその補正量が限界に達しており、他の方向についてキーストーン補正処理が行われていない場合の識別画像の例を示しており、上方向キー、下方向キー、左方向キーに対応する白の三角マークU、D、Lのみがオンスクリーン表示され、右方向キーに対応する三角マークRはオンスクリーン表示されない。
【0043】
つまり、識別画像の内容は、次のように定義される。
白の三角マーク:その方向に対するキーストーン補正が現在行われてないことを示す。
黒の三角マーク:その方向に対するキーストーン補正が現在行われているが、その補正量が限界値に達していないことを示す。
三角マークの表示なし:その方向に対するキーストーン補正が現在行われておりかつその補正量が限界値に達していることを示す。
【0044】
キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向の判別は、たとえば、入力映像の解像度毎に予め用意された、現在の各方向のキーストーン補正量に対する各方向の移動量の限界値を示すテーブルに基づいて決定される。このテーブルは、たとえば、図6に示すような、各方向相互の移動量の限界値の関係を表すグラフに基づいて作成される。このようなグラフは、入力映像の解像度、キーストーン補正に用いられるDRAM18の容量に基づいて予め作成される。
【0045】
図6において、縦軸は縦方向のキーストーン補正量を、横軸は横方向のキーストーン補正量をそれぞれ示している。縦方向キーストーン補正量のプラス側は上方向キーストーン補正量を、マイナス側は下方向キーストーン補正量をそれぞれ示している。同様に、横方向キーストーン補正量のプラス側は右方向キーストーン補正量を、マイナス側は左方向キーストーン補正量をそれぞれ示している。
【0046】
識別画像が表示された後に、リモコン35上のカーソルキーが操作されると(ステップ6)、操作されたカーソルキーに応じた方向が補正量を増大させることが可能な方向であるか否かを判定する(ステップ7)。操作されたカーソルキーに応じた方向が補正量を増大させることが不可能な方向である場合、つまり、操作されたカーソルキーに応じた方向のキーストーン補正の補正量が限界値に達している場合には、その方向に対するキーストーン補正量を変化させることなく、ステップ6に戻る。
【0047】
操作されたカーソルキーに応じた方向が補正量を増大させることが可能な方向である場合、つまり、操作されたカーソルキーに応じた方向に対するキーストーン補正が行われていない場合、操作されたカーソルキーに応じた方向に対するキーストーン補正が行われているがその補正量が限界値に達していない場合、あるいは操作されたカーソルキーに応じた方向と反対方向に対するキーストーン補正が行われている場合には、操作されたカーソルキーに応じた方向に対するキーストーン補正量を所定量だけ増大させるとともに、これに応じて不揮発性メモリ33に格納されているキーストーン補正に関する設定内容を変更させる(ステップ8)。なお、操作されたカーソルキーに応じた方向と反対方向のキーストーン補正が行われている場合には、操作されたカーソルキーに応じた方向に対するキーストーン補正量を所定量だけ増大させるとは、当該反対方向の補正量を減少させることを意味する。
【0048】
また、ステップ5と同様な方法で、変更後のキーストーン補正に関する設定内容と入力映像の解像度とに基づいて、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向を判別し、上記定義に従った識別画像をオンスクリーン表示する(ステップ9)。そして、ステップ6に戻る。
【0049】
なお、ステップ4でキーストーン補正キーが操作された後において、キーストーン補正キーが再度操作された場合(ステップ10でYES)、ステップ4でキーストーン補正キーが操作された後にカーソルキーが操作されないまま所定時間が経過した場合(ステップ11でYES)、またはステップでカーソルキーが操作された後にカーソルキーが操作されないまま所定時間が経過した場合(ステップ11でYES)には、ステップ4に戻る。
【0050】
上記実施の形態では、キーストーン補正の補正量を増大させることが不可能な方向、言い換えればキーストーン補正の補正量が限界に達している方向を、ユーザが認識できるようになるので、ある方向に対するキーストーン補正量が限界値に達している場合にその方向に応じたカーソルキーを押し続けるといった無駄な操作を行ってしまうといったことが回避される。
【0051】
また、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向とキーストーン補正が現在行われている方向とをユーザが認識できるようになるので、キーストーン補正を行うための操作性が向上する。
【0052】
【発明の効果】
この発明によれば、キーストーン補正を行うための操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶プロジェクタの構成を示すブロック図である。
【図2】CPU30によるキーストーン補正用の制御処理手順を示すフローチャートである。
【図3】全ての方向に対してキーストーン補正処理が現在行われていない場合の識別画像の例を示す模式図である。
【図4】右方向に対するキーストーン補正処理が現在行われておりかつその補正量が限界に達しておらず、他の方向に対するキーストーン補正処理が行われていない場合の識別画像の例を示す模式図である。
【図5】右方向に対するキーストーン補正が現在行われておりかつその補正量が限界に達しており、他の方向についてキーストーン補正処理が行われていない場合の識別画像の例を示す模式図である。
【図6】キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向とを判別するために用いられるテーブルの内容を説明するためのグラフである。
【図7】 キーストーン補正を説明するための模式図である。
【図8】 縦方向キーストーン補正の限界値を示す模式図である。
【図9】横方向キーストーン補正の限界値を示す模式図である。
【図10】 縦方向キーストーン補正が行われている場合における横キーストーン補正の限界値を示す模式図である。
【符号の説明】
30 CPU
31 ROM
32 RAM
17 スケーラ
18 DRAM
Claims (3)
- スクリーンに投影された映像を上下左右方向に対してキーストーン補正を行うキーストーン補正機能を備えた液晶プロジェクターにおいて、前記キーストーン補正機能は、入力された画像データを記憶すると共に、記憶された画像データをキーストーン補正するスケーラーのキーストーン補正に関する設定内容を記憶する記憶手段と、記憶手段により記憶されているスケーラーのキーストーン補正に関する設定内容と入力される画像データの解像度に基づいて、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向とを判別する判別手段と、判別手段による判別結果に基づいて、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向と不可能な方向とを識別しうるような識別画像をオンスクリーンに表示させる識別画像表示手段とを備えていることを特徴とする液晶プロジェクタ。
- 前記識別画像表示手段は、上下左右の方向を示す4つのマークを表示しうる機能を有しており、キーストーン補正の補正量を増大させることが不可能な方向に対応するマークが省略され、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向に対応するマークのみからなる識別画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の液晶プロジェクタ。
- 前記識別画像表示手段は、識別画像を表示する際に、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向のうち、キーストーン補正が現在行われている方向と、キーストーン補正が現在行えれていない方向とを識別できるように、キーストーン補正の補正量を増大させることが可能な方向に対応するマークを表示させる手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の液晶プロジェクタ。
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