JP4192492B2 - 対話エージェント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対話エージェントに関し、相手に応じた会話を行うことができる対話エージェントに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術に、一般的対話機能を有するロボット、エージェントと称される対話型の音声認識装置である「対話エージェント」がある。斯かる従来技術では、対話エージェントが発話者に話しかけ、それに対する答えを発話者が話し、その話した言葉を認識して、その言葉に対して話しかけるということを続けることで対話を行っている。斯かる対話エージェントの一例のブロック図を図3に示す。
【0003】
図3に示す従来の対話エージェント30は、音声認識部31と、発話内容決定部32と、発話部33と、認識辞書34とを有する。
【0004】
対話エージェント30の発話部33による発話内容を受けて、発話者40が話すと、音声認識部31は発話者40が話した言葉を受け取り、認識辞書34を使用して、音声認識処理を行い、認識結果を発話内容決定部32へ渡す。
【0005】
発話内容決定部32は、受け取った言葉に対する発話内容を決定し、発話内容を発話部33へ渡す。発話部33は、受け取った発話内容を音声として、発話者40へ話しかける。
【0006】
具体的には、認識辞書34に、例えば「音楽」という言葉があり、発話内容決定部32に「音楽」に対する発話内容がある場合について説明する。
【0007】
対話エージェント30の発話部33が「好きなものなあに?」と話しかけ、それに対し、発話者40が「音楽」と答えたと仮定する。
【0008】
音声認識部31は、対話エージェント30の発話部33が話した内容に対して発話者40が話した言葉を受け取り、認識辞書34を使用して音声認識を行い、認識辞書34に登録されている「音楽」という言葉を話したと判断する。その後、認識結果を「音楽」として発話内容決定部32へ渡す。
【0009】
発話内容決定部32は、受け取った認識結果の「音楽」に対する発話内容(例えば、「ベートーベンの曲聞いたことある?」)を決定し、発話内容を発話部33へ渡す。
【0010】
発話部33は、受け取った発話内容を音声として、発話者40へ「ベートーベンの曲聞いたことある?」と話しかけ対話が成立する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の対話エージェント方式は、次の如き問題を有する。
【0012】
第1に、対話エージェント30は発話者40が意味の分からない言葉を話すことがあり、その都度、対話がとぎれてしまうということである。
【0013】
その理由は、対話エージェント30は発話者40の年齢や過去の対話のやり取りから発話者40が分かる発話内容なのかを考慮せずに、発話者40が話した言葉に対するあらかじめ決められた発話内容を話しているからである。発話者40はその都度、その単語の意味を知らずに対話を続けるか、その単語を辞典等で調べてから対話を続けることになる。
【0014】
例えば、認識辞書34に「音楽」という言葉があり、発話内容決定部312に「音楽」に対する発話内容があったとする。
【0015】
対話エージェント30の発話部33が「好きなものなあに?」と話しかける。それに対し、発話者40が「音楽」と答えたと仮定する。
【0016】
音声認識部31は、対話エージェント30の発話部33が話した内容に対して発話者40が話した言葉を認識辞書34を使用して音声認識を行い、「音楽」という言葉を話したと判断する。その後、認識結果を「音楽」として発話内容決定部32へ渡す。
【0017】
発話内容決定部32は、受け取った認識結果の「音楽」に対する発話内容(例えば、「ベートーベンの曲聞いたことある?」)を決定し、発話内容を発話部33へ渡す。
【0018】
発話部33は、受け取った発話内容を音声として、発話者40へ「ベートーベンの曲聞いたことある?」と話しかける。ここで、発話者40の年齢が幼く、「ベートーベン」を知らないと仮定する。この時、発話者40は、「ベートーベン」の単語の意味を知らずに対話を続けるか、「ベートーベン」を辞典等で調べてから対話を続けることになる。
【0019】
本発明は、従来の対話エージェント方式の上述した課題に鑑みなされたものであり、対話エージェントの発話内容に発話者が理解できない単語の使用を避けることにより、対話を続けられる対話エージェントを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の対話エージェント方式は、単語毎に単語名とその単語の解説、および発話優先レベル、分野、理解推定年齢で構成されている発話単語集と、発話者が話した単語に対して複数の発話内容が登録している発話内容データと、発話者の理解レベルによって発話単語集の発話優先レベルを変更する発話優先レベル変更部と、発話者が話した単語に対する発話内容を発話単語集の発話優先レベルから決定する発話内容決定部と、対話エージェントが話した内容につき、発話者がその意味を問い掛けた場合に発話単語集からその単語の解説を取得し、発話者にその単語の説明する内容を決定する説明内容決定部とを設けたことを特徴とする。
【0021】
この発話単語集の発話優先レベルは、発話者の年齢や過去の対話のやり取りに応じて変化する。発話優先レベル変更部は、発話者が話した単語を理解している単語と判断して、発話優先レベルの数値を上げ、発話者の知らない単語を発話エージェントが話した場合に聞き返すと、その単語およびその分野の単語をあまり得意な分野でないと判断して数値を下げる等の制御を行うことで決定する。単語の発話優先レベルの数値が低いほど、発話内容でその単語の使用を避けるようにする。
【0022】
従って、発話者の得意でない分野の単語の発話優先レベルを下げることにより、対話エージェントからの発話内容に発話者が意味の分からない単語が出てくることを軽減することで、よりスムーズに対話を続けることができるという効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による対話エージェント方式の好適実施形態の構成および動作を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
先ず、図1は、本発明による対話エージェントの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0025】
図1には、本発明による対話エージェント100およびこれと対話する発話者130を示す。
【0026】
対話エージェント100は、音声認識部111と、発話優先レベル変更部112と、発話内容決定部113と、発話部114と、説明内容決定部115と、認識辞書121と、発話単語集122と、発話内容データ123とを備えている。
【0027】
次に、図1に示す対話エージェント100の各構成要素の主要機能を説明する。
【0028】
音声認識部111は、対話エージェント100の発話部114が話した内容に対して発話者130が話した内容を受け取り、認識辞書121を使用して音声認識処理を行い、認識結果を発話優先レベル変更部112に渡す。
【0029】
発話優先レベル変更部112は、認識結果の単語が発話単語集122にあるかを確認する。認識結果の単語は理解されている単語と判断し、発話単語集122にその単語があった場合は、発話単語集122の発話優先レベルの数値を上げ、今後の対話で話題になりやすくする。その後、認識結果を発話内容決定部113へ渡す。
【0030】
なお、発話単語集122は、単語とその単語の解説、および発話優先レベル、分野、理解推定年齢で構成されている。発話優先レベルの初期値は発話者の年齢を考慮して理解推定年齢より算出する。
【0031】
発話内容決定部113は、認識結果に対する発話内容が複数登録されている発話内容データ123から、その発話内容で使用している単語の発話単語集122の発話優先レベルの数値が低いものを避けて発話内容を決定し、その発話内容を発話部114に渡す。
【0032】
発話部114は、受け取った発話内容を音声として発話者130へ話しかける。
【0033】
また、対話エージェント100が発話者130の知らない単語を話した場合に、発話者130はその単語の意味を聞き返すと、音声認識部111は、認識辞書121を使用して音声認識処理を行い、認識結果を発話優先レベル変更部112に渡す。
【0034】
発話優先レベル変更部112は、認識結果より発話内容の単語が理解されなかったと判断する。そして、その理解されなかった単語が発話単語集122にあるかを確認する。発話単語集122にある場合は、その単語とその分野の単語を得意ではない分野と判断し、発話単語集122の発話優先レベルの数値を下げ、今後の対話で話題になりにくくする。その後、認識結果を説明内容決定部115へ渡す。
【0035】
説明内容決定部115は、理解できなかった単語の解説を発話単語集122より取得して、その単語の説明内容を決定し、発話部114に渡す。
【0036】
発話部114は、受け取った説明内容を音声として発話者130へ話しかける。
【0037】
なお、発話者130に理解されていないと判断し、発話単語集122の発話優先レベルの数値が下がった単語は、その後の対話において、その単語を話すことでその単語は理解されたと判断し、発話単語集122の発話優先レベルの数値を上げ、今後の対話で話題になりやすくなる。
【0038】
次に、具体例に基づいて図1に示す本発明の対話エージェント100の動作を説明する。
【0039】
認識辞書121に「音楽」という言葉が登録されており、発話単語集122に単語「ベートーベン」が発話優先レベル:3で、単語「いとまきのうた」が発話優先レベル:8で登録されており、単語「音楽」は登録されてないものとする。また、発話内容データ123に「音楽」に対する発話内容として「ベートーベンの曲聞いたことある?」と「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」の2つが登録されていたとする。この状況で、対話エージェント100の「好きなものなあに?」という問い掛けに関して、発話者130が「音楽」と答えたと仮定する。
【0040】
音声認識部111は、対話エージェント100の発話部114が話した内容に対して発話者130が話した言葉を受け取り、認識辞書121を使用して音声認識を行い、認識辞書121に登録されている「音楽」という言葉を話したと判断する。そして、認識結果を「音楽」として発話優先レベル変更部112へ渡す。
【0041】
発話優先レベル変更部112は、受け取った認識結果の「音楽」が発話単語集122にあるかを確認する。発話単語集122には、「音楽」は登録されていないので、認識結果「音楽」を発話内容決定部113へ渡す。
【0042】
発話内容決定部113は、発話内容データ123から認識結果「音楽」に対する発話内容「ベートーベンの曲聞いたことある?」と「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」を検索する。その発話内容の単語が発話単語集122にあるかを確認し、「ベートーベン」と「いとまきのうた」が登録されていることが分かる。ここで、これらの単語の発話優先レベルを比較し、発話優先レベルが低い「ベートーベン」を避け、発話内容を「いとまきのうた」がある「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」に決定する。その後、この発話内容を発話部114に渡し、「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」と発話者130に話す。発話優先レベルは発話者個人の嗜好に合わせて変化しているので、発話優先レベルによって発話内容を決定することで、発話者130にあった発話内容を提供することができる。
【0043】
次に、発話内容決定部113が決定した発話内容が発話者130に分からない単語があった場合を、具体例に基づいて図1に示す本発明の対話エージェント100の動作を説明する。
【0044】
認識辞書121に「音楽」、「ベートーベンってなに」、「いとまきのうたってなに」という言葉が登録されており、
図2に示すように、発話単語集122には
単語「ベートーベン」が発話優先レベル:6、分野:クラシックで登録されており、
単語「シューベルト」が発話優先レベル:6、分野:クラシックで登録されており、
単語「いとまきのうた」が発話優先レベル:5、分野:童謡で登録されており、
単語「音楽」は登録されてないものとする。
【0045】
また、発話内容データ123に「音楽」に対する発話内容として「ベートーベンの曲聞いたことある?」と「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」の2つが登録されていたとする。
【0046】
この状況で、対話エージェント100の「好きなものなあに?」という問い掛けに関して、発話者130が「音楽」と答えたと仮定する。
【0047】
音声認識部111、発話優先レベル変更部112は前記と同様な処理を行い、認識結果「音楽」を発話内容決定部113へ渡す。
【0048】
発話内容決定部113は、前記と同様に発話内容データ123から発話内容を検索し、その発話内容の単語が発話単語集122にあるかを確認する。前記と同様に「ベートーベン」と「いとまきのうた」が登録されているので、これらの単語の発話優先レベルを比較する。ここで、発話優先レベルが低い「いとまきのうた」を避け、発話内容を「ベートーベン」がある「ベートーベンの曲聞いたことある?」を決定する。その後、この発話内容を発話部114に渡し、「ベートーベンの曲聞いたことある?」と発話者130に話す。
【0049】
しかし、発話者130は「ベートーベン」を知らなかったとする。このとき、発話者130は、対話エージェント100に「ベートーベンってなに?」と問い掛ける。すると、音声認識部111は、前記と同様な処理を行い、認識結果「ベートーベンってなに」を発話優先レベル変更部112に渡す。
【0050】
発話優先レベル変更部112は、受け取った認識結果の「ベートーベンってなに」から発話者130は「ベートーベン」のことが分からないと判断し、単語「ベートーベン」とそれと同じクラシックの分野の単語「シューベルト」を得意でない分野と判断し、発話優先レベルの数値を下げる(ここでは仮に6から3まで下げるとする)。これにより、今後の対話で話題になりにくくなる。その後、認識結果を説明内容決定部115へ渡す。
【0051】
説明内容決定部115は、理解できなかった単語「ベートーベン」の解説を発話単語集122より取得し、説明内容として決定して発話部114へ渡す。
【0052】
発話部114は、受け取った説明内容を音声として発話者130へ話しかける。
【0053】
次から、対話エージェントからの「好きなものなあに?」の質問に対して、「音楽」と回答すると、発話単語集122には単語「ベートーベン」が発話優先レベル:3で、単語「いとまきのうた」が発話優先レベル:5で登録されているので、単語「いとまきのうた」を使用した発話内容が優先される。
【0054】
なお、本具体例により発話単語集122の発話優先レベルが下がった「ベートーベン」や「シューベルト」は、解説を聞いたことで理解し、今後の対話で発話者130が話すことで、発話優先レベル変更部112でそれらの単語を発話者130が理解したと判断し、発話単語集122の発話優先レベルの数値を上げ、今後の対話で話題になりやすくなる。
【0055】
次に、本発明による対話エージェントの他の(第2の)実施の形態を説明する。
【0056】
第2の実施の形態の基本構成は、図1に示した第1の実施の形態と同様であるが、発話内容決定部113で、発話内容データ123にある発話内容で使用している単語の発話単語集122の発話優先レベルの数値がいずれも低く、すべての発話内容を話しても発話者130には理解できないと判断した場合、その単語が使用されている発話内容を一時保管し、先にその単語を理解しているかどうかを発話者130に問い掛ける発話内容を決定し、発話部114に渡し、音声として発話者130へ話しかける。
【0057】
発話者130が「はい」等の肯定の返事をした場合、発話優先レベル変更部112は、発話者130がその単語を理解しているものと判断し、発話単語集122のその単語の発話優先レベルの数値を上げ、今後の対話で話題になりやすくする。その後、一時保管した発話内容を、発話部114に渡し、音声として発話者130へ話しかける。
【0058】
また、発話者130が「いいえ」等の否定の返事をした場合、発話優先レベル変更部112は、発話者130がその単語を理解していないものと判断し、その単語とその分野の単語を得意でない分野と判断し、発話単語集122の発話優先レベルの数値を下げ、今後の対話でさらに話題になりにくくする。その後、その単語を説明内容決定部115に渡す。説明内容決定部115は、理解できなかった単語の解説を発話単語集122より取得し、説明内容として決定し、発話部114に渡す。発話部114は音声として発話者130へ話しかける。
【0059】
次に、この第2の実施の形態について具体例に基づいて説明する。
【0060】
認識辞書121に「音楽」という言葉が登録されており、
発話単語集122に
単語「ベートーベン」が発話優先レベル:2で登録されており、
単語「いとまきのうた」が発話優先レベル:3で登録されており、
単語「音楽」は登録されてないものとする。
【0061】
また、発話内容データ123に「音楽」に対する発話内容として「ベートーベンの曲聞いたことある?」と「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」の2つが登録されていたとする。
【0062】
この状況で、対話エージェント100の「好きなものなあに?」という問い掛けに関して、発話者130が「音楽」と答えたと仮定する。
【0063】
音声認識部111、発話優先レベル変更部112は第1実施形態と同様な処理を行い、認識結果「音楽」を発話内容決定部113へ渡す。
【0064】
発話内容決定部113は、第1実施形態と同様に発話内容データ123から発話内容を検索し、その発話内容の単語が発話単語集122にあるかを確認する。「ベートーベン」と「いとまきのうた」が登録されているので、これらの単語の発話優先レベルを比較する。しかし、発話優先レベルがいずれも低いので、発話者130には理解できないものと判断する。ここで、発話優先レベルがより低い「ベートーベン」よりも「いとまきのうた」について発話者130が理解しているかどうかを問い掛ける発話内容を「いとまきのうたって知ってる?」に決定し、発話部114に渡し、音声として発話者130へ「いとまきのうたって知ってる?」と話しかける。その際、「いとまきのうた」が使用されている発話内容「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」を一時保管する。
【0065】
発話者130が「はい」等の肯定の返事をした場合、発話優先レベル変更部112は、発話者130が「いとまきのうた」を理解しているものと判断し、発話単語集122の「いとまきのうた」の発話優先レベルの数値を上げ、今後の対話で話題になりやすくする。その後、先ほど一時保管した発話内容「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」を、発話部114に渡し、音声として発話者130へ「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」と話す。
【0066】
また、発話者130が「いいえ」等の否定の返事をした場合、発話優先レベル変更部112は、発話者130が「いとまきのうた」を理解していないものと判断し、「いとまきのうた」とその分野「童謡」の単語を得意でない分野と判断し、発話単語集122の発話優先レベルの数値を下げ、今後の対話でさらに話題になりにくくする。その後、「いとまきのうた」を説明内容決定部115に渡す。説明内容決定部115は、理解できなかった「いとまきのうた」の解説を発話単語集122より取得し、「いとまきのうた」の解説の後に、先ほど一時保管した発話内容「いとまきのうたを一緒に歌おうよ。」を追加し、発話部114に渡す。発話部114は音声として発話者130へ話しかける。
【0067】
以上、本発明による対話エージェントの好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【0068】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、本発明の対話エージェント方式によると、次のような実用上の顕著な効果を奏する。
【0069】
第1に、発話者130の年齢や過去の対話のやり取りを考慮した発話単語集122の発話優先レベルによって、対話エージェント100の発話内容が決定するため、発話者130が理解できない単語を軽減し、よりスムーズに対話をつづけることができる。特に年齢により明らかに単語の知識レベルが異なる小学生に適用することにより、高いその効果が得られる。
【0070】
その理由は、発話単語集122の発話優先レベルの数値が低い単語を理解していない単語とし、その単語を避けた発話内容を提供しているからである。
【0071】
発話単語集122の発話優先レベルは、発話者が話す単語を理解している単語と判断して数値を上げ、対話エージェントが知らない単語を話した場合に聞き返すと、その単語およびその分野の単語をあまり得意な分野でないと判断して数値を下げる等の制御を行う。また、理解していない単語でもその単語の解説を聞いて、それ以降の対話で発話者が話すことにより、発話優先レベル変更部112でそれらの単語を発話者130が理解したと判断し、発話優先レベルの数値を上がる。
【0072】
第2に、発話者130が理解していない単語が含まれている発話内容の場合は、先にその単語を知っているか問い掛けることで、よりスムーズな対話を続けることができる。
【0073】
その理由は、対話エージェント100の発話内容データ123の発話内容に使用されている単語がいずれも発話単語集122の発話優先レベルが低い場合には、すべての発話内容を話しても理解できないと判断し、その単語を知っているかを先に問い掛けるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による対話エージェントの好適実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した対話エージェントで使用する発話単語集の一例を示す構造図である。
【図3】従来の対話エージェントの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 対話エージェント
111 音声認識部
112 発話優先レベル変更部
113 発話内容決定部
114 発話部
115 説明内容決定部
121 認識辞書
122 発話単語集
123 発話内容データ
130 発話者
30 従来の対話エージェント
31 音声認識部
32 発話内容決定部
33 発話部
34 認識辞書
40 発話者

Claims (11)

  1. 音声認識で受付ける言葉を登録している認識辞書と、発話者が話した言葉から前記認識辞書を用いて音声認識処理を行う音声認識手段と、決定した発話内容を話す発話手段とを備えた対話エージェントにおいて、
    単語毎に単語名とその単語の解説、および発話優先レベル、分野で構成されている発話単語集と、前記音声認識手段での認識結果に対する複数の発話内容が登録されている発話内容データと、前記音声認識手段で認識した単語の前記発話単語集の発話優先レベルを変更する発話優先レベル変更手段と、前記音声認識手段で認識した単語と前記発話単語集の発話優先レベルと前記発話内容データから発話内容を決定する発話内容決定手段と、前記音声認識手段で認識した単語と前記発話単語集の解説からその単語の説明内容を決定する説明内容決定手段とを備え
    前記発話手段が、前記発話内容決定手段によって決定された発話内容および前記説明内容決定手段によって決定された説明内容を話す
    ことを特徴とする対話エージェント。
  2. 前記発話単語集は、単語毎に単語名、前記説明内容決定手段で使用する単語の解説、発話者の理解レベルに応じて変化する発話優先レベル、その単語の分野で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の対話エージェント。
  3. 前記発話優先レベル変更手段は、前記音声認識手段で認識した言葉を発話者が理解している単語と判断し、前記発話単語集の発話優先レベルの数値を上げ、以降の対話でその単語が話題になりやすくすることを特徴とする請求項1または2に記載の対話エージェント。
  4. 前記発話優先レベル変更手段は、対話エージェントが話した内容に対して発話者が聞き返すことで、聞き返した単語は発話者が得意でない単語と判断し、前記発話単語集の発話優先レベルの数値を下げ、以降の対話でその単語が話題になりにくくすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の対話エージェント。
  5. 前記発話優先レベル変更手段は、対話エージェントが話した内容に対して発話者が聞き返すことで、聞き返した単語の分野は発話者が得意でない分野と判断し、その単語と同じ分野の単語の前記発話単語集の発話優先レベルの数値を下げ、以降の対話でその単語が話題になりにくくすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の対話エージェント。
  6. 前記発話内容決定手段は、前記音声認識手段の認識結果に対する発話内容が複数登録されている前記発話内容データから、その発話内容で使用されている単語の前記発話単語集の発話優先レベルの数値が低いものを避けて発話内容を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の対話エージェント。
  7. 前記説明内容決定手段は、発話者が問い掛けてきた単語の説明を前記発話単語集の解説から取得し、説明内容を決定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の対話エージェント。
  8. 前記発話内容決定手段は、前記音声認識手段の認識結果に対する発話内容が複数登録されている前記発話内容データから、その発話内容で使用されている単語を検索し、いずれの単語も前記発話単語集の発話優先レベルの数値が低い場合は、どの発話内容を話しても発話者は理解できないと判断し、その単語を理解しているかどうかを発話者に問い掛ける発話内容を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の対話エージェント。
  9. 前記発話優先レベル変更手段は、請求項8の前記発話内容決定手段で単語の問い掛ける発話内容に対して、発話者が「はい」等肯定の返事をした場合は、発話者はその単語を理解していると判断し、前記発話単語集の発話優先レベルの数値を上げ、以降の対話でその単語が話題になりやすくすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の対話エージェント。
  10. 前記発話優先レベル変更手段は、請求項8の前記発話内容決定手段で単語の問い掛ける発話内容に対して、発話者が「いいえ」等否定の返事をした場合は、その単語は発話者が得意でない単語と判断し、前記発話単語集の発話優先レベルの数値を下げ、以降の対話でその単語が話題になりにくくすることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の対話エージェント。
  11. 前記発話優先レベル変更手段は、請求項8の前記発話内容決定手段で単語の問い掛ける発話内容に対して、発話者が「いいえ」等否定の返事をした場合は、その単語の分野は発話者が得意でない分野と判断し、その単語と同じ分野の単語の前記発話単語集の発話優先レベルの数値を下げ、以降の対話でその単語が話題になりにくくすることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の対話エージェント。
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