JP4190613B2 - 内視鏡キャリングケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内視鏡キャリングケース、特に内視鏡の出荷時等において包装手段として用いられるキャリングケースの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、工場等からの製品出荷においては、その製品の保護のため内視鏡スコープ等がキャリングケースに収納され包装されることになり、このキャリングケースの一例が図4に示される。
【0003】
図4において、キャリングケースの本体1及び蓋体2は、再生使用可能な発泡材を材料とし、この本体1にスコープの形状に合わせた収納溝3Aが形成され、蓋体2にも必要な溝3Bが形成される。また、本体1の上面周囲に例えば突起枠4が設けられ、他方の蓋体2にはこの突起枠4に嵌合する段差部5が形成される。
【0004】
従って、このキャリングケースでは上記本体1の収納溝3Aにスコープを配置し、上記段差部5と突起枠4の嵌合により上記蓋体2を本体1に取り付けることになる。そして、このキャリングケースは、ダンボール等の外装ケース等に更に入れられ、この状態で出荷される。なお、この場合のキャリングケースは内装ケースとして機能することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のキャリングケースは、一旦開封した後にも内視鏡を運搬するための収納ケースとして繰り返して用いられる可能性がある。しかしながら、医療分野では殺菌等の処理が施されていないキャリングケースを再度使用することは、各種感染等を考慮した衛生上の観点から好ましくない。
【0006】
また、このキャリングケースは容易に破損する発泡材等から形成されており、このケースだけの梱包で運搬すれば、ケースの破壊などにより内部の内視鏡自体が故障あるいは破損する等の問題が生じる。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、内視鏡運搬ケースとして再利用することを防止することにより、良好な衛生上状態を確保し、かつ内視鏡の故障、破損をなくすことができる内視鏡キャリングケースを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、再生使用可能な材質からなり、運搬が可能なようにスコープを収納する内視鏡のキャリングケースにおいて、上記スコープの収納部が形成された本体と、この本体に合体する蓋体と、上記本体と蓋体の合せ面の一方に形成された凹部と、上記合せ面の他方に形成され、上記凹部に係合する凸部とを有し、この凸部の底面部に、該凸部が壊れ易くなるように切込みを形成し、上記本体に上記スコープを収納して上記蓋体を閉じるとき、上記凹部と凸部が係合し、上記蓋体を開けるとき、上記凹部から離れる凸部が破損し、収納ケースとして機能しないようにする破損手段と、を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、再生使用可能な材質からなり、運搬が可能なようにスコープを収納する内視鏡のキャリングケースにおいて、上記スコープの収納部が形成された本体と、この本体に合体する蓋体と、上記本体と蓋体の合せ面の一方に形成された凹部と、上記合せ面の他方に形成され、上記凹部に係合する凸部とを有し、この凸部が壊れ易くなるように、上記凹部に接着剤を装填し、上記本体に上記スコープを収納して上記蓋体を閉じるとき、上記凹部と凸部が係合し、上記蓋体を開けるとき、上記凹部から離れる凸部が破損し、収納ケースとして機能しないようにする破損手段と、を設けたことを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、例えば蓋を本体に位置合わせ(固定)する部分に、破損構造を設ける。これにより、一旦梱包を開いた後は蓋を本体に位置合わせすることができず、運搬ケースとしての使用ができなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3には、実施形態例に係る内視鏡キャリングケースの構成が示されている。図1に示されるように、キャリングケース10は本体11と蓋体12からなり、これらは発泡ポリプロピレン等の再生使用可能な材質で形成される。上記本体11には、内視鏡スコープや付属部品の形に合った収納溝13Aが形成され、また上記蓋体12にも収納を補助するための溝13Bが形成される。
【0011】
そして、上記本体11側に位置合わせのための円錐台形状凹部15が四隅に形成され、一方の蓋体12にはこの溝15に嵌合する円錐台形状凸部16が同様に四隅に設けられる。
【0012】
図2には、上記の係合凹部15と凸部16の構造(図3のII−II線切断面)が示されており、図示されるように、この凹部15と凸部16は、完全な円錐台形ではなく、キャリングケース10の角部外周側に位置する角部側面S1,S2、例えば図2(B)の凸部16に示されるように、角部側面S2を角度α(90度)の範囲とし、この側面S2が本体11の合せ面11K、蓋体12の合せ面12Kのそれぞれに対して垂直となるように、円錐側面の傾斜角度を変化させて形成する。なお、上記の凹部15及び凸部16は完全な円柱形状としてもよい。
【0013】
また、任意事項であるが、当該例では凸部16側の底面部(合せ面12K)に、この凸部16が容易に壊れるように切込み18を設けている。これによれば、図2(C)に示されるように、蓋体12を本体11から外そうとするとき、他端側を支点として持ち上げることとなる図の一方端部側では、凸部16の角部側面S2(特に先端側)が凹部15の角部側面S1に圧接され、凸部16が切込み18の部分から壊れることになる。
【0014】
更に、当該例では、図1に示されるように、キャリングケース10の周囲を縛るバンド部材20が設けられる。また、このキャリングケース10においては、その外周に強度を高めるための外装コーティングを施したり、壊れ難い異なる材質の外装ケースを設けて二重構造としてもよい。なお、このバンド部材20を設けずに、本体11に蓋体12を合体させた状態で、図示していないダンボール箱等に収めるようにしてもよい。
【0015】
実施形態例は以上の構成からなり、このキャリングケース10の梱包は、図1に示した本体11の収納溝13Aにスコープを収納し、凹部15に凸部16を嵌合させながら蓋体12を閉め、図3に示されるように、バンド部材20で全体を縛ることにより行われる。もちろん、このバンド部材20によらず、蓋体12を取り付けた状態でダンボール箱に入れて梱包してもよい。
【0016】
その出荷後、このキャリングケース10を開封すると、図2(C)に示されるように、四隅の凸部16が凹部15により斜め方向の力を受けることになり、切込み18の部分から凸部16が壊れることになる。従って、凸部16の全てが破損するとは限らないが、この後は蓋体12が本体11に対して位置合わせして合体することができないことになり、キャリングケース10の再使用が不可能となる。
【0017】
なお、上記の凹部15と凸部16の構成においては、図2(A)の下側に示されるように、角部側面S2の位置を角部側面S1よりも長さDだけずらしてこれらの結合強度を高め、この凸部16を更に壊れ易くすることもできる。また、上記凹部15内に接着剤21を装填して凸部16を接着し(切込み18の有無は任意)、これによって蓋体12の取外し時の凸部16の壊れ易さを高めてもよい。
【0018】
上記例では、破損手段として蓋体12の位置合わせをする円形台形状の凹部15及び凸部16をケース10の四隅に設けたが、その他の形状及び構成の係合凹部及び凸部の破損手段を設けてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、スコープを収納した本体に蓋体を被せるキャリングケースで、本体と蓋体の合せ面の一方に形成された凹部と、合せ面の他方に形成された凸部とを有し、この凸部の底面部に、該凸部が壊れ易くなるように切込みを形成し、本体にスコープを収納して蓋体を閉じるとき、凹部と凸部が係合し、蓋体を開けるとき、凹部から離れる凸部が破損し、収納ケースとして機能しないようにする破損手段を設けたので、また請求項2の発明は、上記凸部が壊れ易くなるように、上記凹部に接着剤を装填することで、一旦開封した後は内視鏡運搬ケースとして再利用することが防止される。この結果、良好な衛生上状態を確保して各種の感染を防ぎ、また内視鏡の破損をなくすことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る内視鏡キャリングケースの構成を示す図である。
【図2】実施形態例の係合凸部と凹部の構成を示し、図3のII−II線切断面図である。
【図3】図1のキャリングケースを梱包した状態を示す図である。
【図4】従来のキャリングケースの構成を示す図である。
【符号の説明】
1,11 … 本体、
2,12 … 蓋体、
10 … キャリングケース、
15 … 凹部、
16 … 凸部、
18 … 切込み、
21 … 接着剤、
S1,S2 … 角部側面。
Claims (2)
- 再生使用可能な材質からなり、運搬が可能なようにスコープを収納する内視鏡のキャリングケースにおいて、
上記スコープの収納部が形成された本体と、
この本体に合体する蓋体と、
上記本体と蓋体の合せ面の一方に形成された凹部と、上記合せ面の他方に形成され、上記凹部に係合する凸部とを有し、この凸部の底面部に、該凸部が壊れ易くなるように切込みを形成し、上記本体に上記スコープを収納して上記蓋体を閉じるとき、上記凹部と凸部が係合し、上記蓋体を開けるとき、上記凹部から離れる凸部が破損し、収納ケースとして機能しないようにする破損手段と、を設けたことを特徴とする内視鏡キャリングケース。 - 再生使用可能な材質からなり、運搬が可能なようにスコープを収納する内視鏡のキャリングケースにおいて、
上記スコープの収納部が形成された本体と、
この本体に合体する蓋体と、
上記本体と蓋体の合せ面の一方に形成された凹部と、上記合せ面の他方に形成され、上記凹部に係合する凸部とを有し、この凸部が壊れ易くなるように、上記凹部に接着剤を装填し、上記本体に上記スコープを収納して上記蓋体を閉じるとき、上記凹部と凸部が係合し、上記蓋体を開けるとき、上記凹部から離れる凸部が破損し、収納ケースとして機能しないようにする破損手段と、を設けたことを特徴とする内視鏡キャリングケース。
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