JP4190378B2 - 内燃機関の触媒床温推定装置、及び内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
(手段)
請求項1に記載の発明は、内燃機関の触媒床温推定装置であって、標準環境条件での機関運転状態に応じた触媒床温であるベース床温を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース床温算出手段と、前記標準環境条件での機関運転状態に応じた吸入吸気量であるベース空気量を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース空気量算出手段と、前記ベース空気量と実吸入空気量との偏差率に応じて前記ベース床温を補正して、触媒床温の推定値を算出する推定値算出手段と、を備えることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、内燃機関の排気系に設けられた触媒に対する未燃燃料成分の供給を通じて触媒床温を目標床温まで昇温させる昇温制御を実施する内燃機関の制御装置において、未燃燃料成分が供給されていないときの標準環境条件での機関運転状態に応じた触媒床温であるベース床温を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース床温算出手段と、前記標準環境条件での機関運転状態に応じた吸入空気量であるベース空気量を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース空気量算出手段と、前記ベース空気量と実吸入空気量との偏差に応じて前記ベース床温を補正する補正手段と、その補正された前記ベース床温と前記目標床温との偏差に応じて前記未燃燃料成分の供給量を決定する供給量決定手段と、を備えることをその要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置において、前記触媒に対する未燃燃料成分の供給は、前記排気系の前記触媒の上流側に配設された添加弁から排気に対して燃料を添加することで行われることをその要旨とする。
排気温度や触媒床温自体の実測に基づくことなく、機関運転状態、すなわち機関回転速度や機関負荷(例えば燃料噴射量等)から排気系に設けられた触媒の床温を推定する場合、大気圧や外気温等の環境条件の変化によって、燃焼室から排出される排気の温度が変化してしまうこと等から、その推定に誤差が生じることがある。一方、環境条件の変化によっては、内燃機関の燃焼室内に導入される空気の量(吸入空気量)にも変化が生じる。こうした環境条件変化に対する吸入空気量の変化傾向と触媒床温の変化傾向との間には、高い相関性が存在する。すなわち環境条件の変化による吸入空気量の変化態様を見れば、その環境条件の変化に伴う触媒床温の変化態様を概ね把握することができる。
図1は、本実施形態の適用される内燃機関10の構成を示している。この内燃機関10は、コモンレール方式の燃料噴射装置、及びターボチャージャ11を備えるディーゼル機関となっており、大きくは吸気通路12、燃焼室13、及び排気通路14を備えて構成されている。
なお排気通路14の上記PMフィルタ26の上流側及び下流側には、PMフィルタ26に流入する排気の温度である入ガス温度を検出する入ガス温度センサ28、及びPMフィルタ26通過後の排気の温度である出ガス温度を検出する出ガス温度センサ29がそれぞれ配設されている。また排気通路14には、上記PMフィルタ26の排気上流側とその排気下流側との差圧を検出する差圧センサ30が配設されている。更に排気通路14の上記NOx触媒コンバータ25の排気上流側、及び上記PMフィルタ26と上記酸化触媒コンバータ27との間には、排気中の酸素濃度を検出する2つの酸素センサ31、32がそれぞれ配設されている。
さて本ルーチンの処理が開始されると、電子制御装置50はまずステップS100において、昇温制御の実施条件が成立しているか否かの判定を行う。ここで電子制御装置50は、実施条件が不成立であれば(NO)、そのまま本ルーチンの処理を一旦終了し、成立していれば(YES)、処理をステップS110に進める。ここでは、次の条件すべての成立をもって、昇温制御実施条件が成立したものとしている。
・出ガス温度センサ29の検出値が、同じく昇温制御に伴う発熱による触媒の過昇温を回避し得る温度範囲の上限値C未満である。
一般にベース床温は、機関運転状態、すなわち機関回転速度neと機関負荷とに基づいて推定して求められている。ちなみにディーゼル機関では通常、燃料噴射量が機関負荷の指標値として用いられている。ところが下記のように、例えば大気圧や外気温といった環境条件の変化によって燃焼室13から排出される排気の温度が変化することから、単に機関回転速度neと機関負荷とに基づくだけでは、ベース床温の推定に誤差が生じてしまう。
gndly=gn(i-1)+(gn(i)−gn(i-1))×T/k …(1)
以上の如く求められたベース空気量gnbse及び実吸入空気量gndlyからGN比gnrを算出した後、そのGN比gnrを用いてベース床温thcbの算出が行われる。図7は、そうした環境条件の変化を考慮したベース床温(以下これを環境補正後のベース床温thcbcmと記載する)の算出ロジックを示している。
thcbcm=thia+(thcb−thia)×mthcb+g …(2)
以上により算出された環境補正後のベース床温thcbcmは、上述した環境変化による触媒床温の変化が反映されたものとなる。よって、この環境補正後のベース床温thcbcmを用いて、昇温制御中の上記添加量及びアフター噴射量を設定すれば、環境変化に拘わらず適量の未燃燃料成分がNOx触媒コンバータ25及びPMフィルタ26に供給されるようになる。
(1)本実施形態では、環境条件変化に対する触媒床温の変化率に高い相関を有する吸入空気量の変化率の指標値であるGN比gnrに基づきベース床温thcbを補正しているため、環境変化の影響による触媒床温(ベース床温)の推定誤差を好適に抑制することができる。またそうした環境補正後のベース床温thcbcmと目標床温との偏差に応じて昇温制御中の添加量及びアフター噴射量を決定しているため、環境条件変化の影響によるベース床温の変化を、未燃燃料成分の供給量に適正に反映させて、環境変化の影響による触媒床温制御の制御性の悪化を好適に抑制することができる。
・上記実施形態では、GN比gnr及び大気圧paに基づき補正係数mthcbを求めているが、大気圧変化による吸気密度の変化が触媒床温に与える影響が無視できる場合等には、補正係数mthcbの算出をGN比gnrのみで行うようにしても良い。
Claims (8)
- 標準環境条件での機関運転状態に応じた触媒床温であるベース床温を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース床温算出手段と、
前記標準環境条件での機関運転状態に応じた吸入吸気量であるベース空気量を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース空気量算出手段と、
前記ベース空気量と実吸入空気量との偏差率に応じて前記ベース床温を補正して、触媒床温の推定値を算出する推定値算出手段と、
を備える内燃機関の触媒床温推定装置。 - 前記推定値算出手段は、前記ベース床温を更に外気温に応じて補正して前記触媒床温の推定値を算出する請求項1に記載の内燃機関の触媒床温推定装置。
- 内燃機関の排気系に設けられた触媒に対する未燃燃料成分の供給を通じて触媒床温を昇温する昇温制御を実施する内燃機関の制御装置において、
標準環境条件での機関運転状態に応じた吸入空気量であるベース空気量を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース空気量算出手段と、
前記ベース空気量と実吸入空気量との偏差率に応じて前記未燃燃料成分の供給量を補正する補正手段と、
を備える内燃機関の制御装置。 - 前記補正手段は、前記未燃燃料成分の供給量を更に外気温に応じて補正する請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
- 内燃機関の排気系に設けられた触媒に対する未燃燃料成分の供給を通じて触媒床温を目標床温まで昇温させる昇温制御を実施する内燃機関の制御装置において、
未燃燃料成分が供給されていないときの標準環境条件での機関運転状態に応じた触媒床温であるベース床温を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース床温算出手段と、
前記標準環境条件での機関運転状態に応じた吸入空気量であるベース空気量を機関回転速度及び機関負荷に基づき算出するベース空気量算出手段と、
前記ベース空気量と実吸入空気量との偏差に応じて前記ベース床温を補正する補正手段と、
その補正された前記ベース床温と前記目標床温との偏差に応じて前記未燃燃料成分の供給量を決定する供給量決定手段と、
を備える内燃機関の制御装置。 - 前記補正手段は、前記ベース床温を更に外気温に応じて補正する請求項5に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記触媒に対する未燃燃料成分の供給は、前記排気系の前記触媒の上流側に配設された添加弁から排気に対して燃料を添加することで行われる請求項3〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記触媒に対する未燃燃料成分の供給は、当該内燃機関の燃焼室での燃焼に供される燃料を噴射する燃料噴射弁から、該燃焼に供される燃料の噴射とは別途の燃料の副噴射を実施することで行われる請求項3〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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