JP4177322B2 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、弁作用金属の多孔質焼結体を備えた固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
固体電解コンデンサとしては、CPUなどのデバイスから発生するノイズ除去や、電子機器への電源供給の安定化のために用いられるものがある(たとえは、特許文献1参照)。図21は、このような固体電解コンデンサの一例を示している。この固体電解コンデンサXは、弁作用を有する金属の多孔質焼結体90を備えている。陽極ワイヤ91は、陽極導通部材の一例であり、その一部が多孔質焼結体90から突出するように設けられている。多孔質焼結体90の表面には、陰極を構成する導電層92が形成されている。導体部材93,94は、それぞれ陽極ワイヤ91および導電層92と導通しており、それぞれのうち封止樹脂95から露出した部分が、面実装用の陽極端子93aおよび陰極端子94aとなっている。ここで、固体電解コンデンサのインピーダンスZの周波数特性は、数式1により決定される。
Figure 0004177322
上記の式から理解されるように、自己共振点よりも周波数の低い低周波数領域においては、1/ωCが支配的であるために、固体電解コンデンサXの大容量化によりインピーダンスを小さくすることができる。自己共振点付近の高周波数領域においては、抵抗Rが支配的であるために、固定電解コンデンサXの低ESR(等価直列抵抗)化を図ることが望ましい。さらに自己共振点よりも周波数の高い超高周波数領域においては、ωLが支配的となるために、固体電解コンデンサXの低ESL(等価直列インダクタンス)化が求められる。
近年、クロック周波数が高周波数化されたCPUなどのデバイスからは、高調波成分を含む周波数の高いノイズが発生している。また、電子機器の高速化およびデジタル化に伴い、高速応答が可能な電源系が必要となっている。これらの用途に用いられる固体電解コンデンサXとしても、低ESL化が強く望まれている。低ESL化に対応する手段としては、たとえば、多孔質焼結体90の形状を扁平とすることが考えられる。しかしながら、多孔質焼結体90を扁平とするほど、多孔質焼結体90のうち陽極ワイヤ91を覆う部分の厚みが薄くなる。たとえば固体電解コンデンサXの製造工程において陽極ワイヤ91に外力が作用すると、多孔質焼結体90が破損し、陽極ワイヤ91が多孔質焼結体90から抜けるおそれがある。このように、低ESL化を目的として多孔質焼結体90の薄型化を図った場合に、陽極ワイヤ90の接合強度が不足するという問題があり、低ESL化を阻害する一因ともなっていた。
特開2003−163137号公報(図15)
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、低ESL化を図りつつ、
陽極導通部材の接合強度を高めることが可能な固体電解コンデンサ、およびその製造方法を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される固体電解コンデンサは、弁作用を有する金属の多孔質焼結体と、上記多孔質焼結体に導通する陽極導通部材と、上記陽極導通部材に導通する面実装用の陽極端子と、面実装用の陰極端子と、を備えた固体電解コンデンサであって、上記多孔質焼結体は、第1の多孔質焼結体と、上記第1の多孔質焼結体および上記陽極導通部材間に介在する第2の多孔質焼結体とを含んでおり、上記陽極導通部材は、板状の貼付部を有しており、かつ、この貼付部において上記第2の多孔質焼結体を介して上記第1の多孔質焼結体に貼付されているとともに、上記貼付部には、孔が形成されており、かつ上記貼付部は、上記孔の内面から上記第1の多孔質焼結体と反対側の面にわたって上記第2の多孔質焼結体に覆われていることを特徴としている。
このような構成によれば、上記第1の多孔質焼結体内には、上記陽極導通部材が進入しない。このため、たとえば低ESL化を目的として上記第1の多孔質焼結体を薄型としても、上記第1の多孔質焼結体に厚さが極端に薄い部分が形成されることがなく、上記第1の多孔質焼結体が破損するおそれが少ない。また、上記第2の多孔質焼結体は、上記第1の多孔質焼結体および上記陽極導通部材の双方と馴染みが良い。したがって、低ESL化を図りつつ、上記陽極導通部材の接合強度を高めることができる。また、上記陽極導通部材と上記第1の多孔質焼結体との貼付面積を大きくするのに有利である。また、上記貼付部に上記孔が設けられることにより、上記貼付面積をより大きくするとともに、上記第2の多孔質焼結体のうち上記孔内にある部分により、いわゆるアンカー効果を発揮させることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2の多孔質焼結体は、NbOを含んでいる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2の多孔質焼結体は、Nbをさらに含んでいる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2の多孔質焼結体は、その平均粒径が上記第1の多孔質焼結体の平均粒径よりも小さい。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陽極導通部材は、弁作用を有する金属製である。
このような構成によれば、上記第2の多孔質焼結体を、上記第1の多孔質焼結体および上記陽極導通部材とさらに馴染みやすいものとすることができる。NbOは、たとえばNbと比べて脆い材料であるため、平均粒径の小さい微粉末とするのに適している。また、上記第2の多孔質焼結体にNbが含まれていれば、この第2の多孔質焼結体を形成するための焼結温度を低くするのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の多孔質焼結体には、凹部が形成されており、かつ、この凹部に上記貼付部が貼付されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の多孔質焼結体には、上記貼付部の上記孔に進入する突起が形成されている。このような構成によれば、上記第1の多孔質焼結体に設けられた上記突起により、上記アンカー効果を高めることができる。このように、本発明の好ましい実施形態によれば、上記陽極導通部材と上記第1の多孔質焼結体との接合強度を高めるのに好適である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記貼付部は、鋸刃状の縁部を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の多孔質焼結体は、扁平であり、上記陽極導通部材は、上記貼付部と垂直に連結された板状の延出部を有しているとともに、上記貼付部は、上記第1の多孔質焼結体のうちその厚さ方向に垂直な方向を向く面に貼付されており、上記延出部は、上記第1の多孔質焼結体の厚さ方向に垂直な方向に延びており、かつ、この延出部には、上記陽極端子が接合されている。
このような構成によれば、上記陽極導通部材と上記第1の多孔質焼結体との接合強度を高めつつ、上記第1の多孔質焼結体の厚さ方向における上記陽極端子と上記陽極導通部材との距離を小さくすることが可能である。これにより、上記陽極端子と上記第1の多孔質焼結体との間を流れる電流の経路は、起立した部分の少ない平坦な形状となる。したがって、この固体電解コンデンサの低ESL化を図るのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の多孔質焼結体は、扁平であり、上記陽極導通部材は、上記貼付部と同方向に連結された板状の延出部を有しているとともに、上記貼付部は、上記第1の多孔質焼結体のうちその厚さ方向を向く面に貼付されており、上記延出部は、上記第1の多孔質焼結体の厚さ方向と垂直な方向に延びており、かつ、この延出部には、上記陽極端子が接合されている。
このような構成によれば、上記貼付部は、上記第1の多孔質焼結体の表面のうち最も大きな面に貼付される。したがって、上記貼付部と上記第1の多孔質焼結体との貼付面積を大きくして、その接合強度を高めるのに好適である。
本発明の第2の側面によって提供される固体電解コンデンサの製造方法は、弁作用を有する金属の多孔質体または多孔質焼結体からなる中間品に、弁作用を有する金属の微粉末を含むペーストを用いて弁作用を有する金属の陽極導通部材を貼付する工程と、上記中間品および上記ペーストを焼結することにより、上記中間品から第1の多孔質焼結体を形成し、かつ、上記ペーストから第2の多孔質焼結体を形成する工程と、を有することを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される固体電解コンデンサを適切に製造することができる。また、弁作用を有する金属の微粉末を加圧成形することにより上記中間品を形成する際には、上記微粉末中に上記陽極導通部材をあらかじめ進入させておく必要がない。したがって、上記中間品の形成が容易であり、上記固体電解コンデンサの製造効率を高めることができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ペーストは、NbOの微粉末を含んでいる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ペーストは、Nbの微粉末をさらに含んでいる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記ペーストに含まれる上記微粉末の平均粒径は、上記中間品を構成する上記多孔質体または上記多孔質焼結体の平均粒径よりも小さい。
このような構成によれば、上記ペーストを上記第2の多孔質焼結体とするための焼結温度を低くすることが可能である。焼結温度が低いほど、この焼結工程において、上記ペーストから上記第2の多孔質焼結体となる際の体積縮小が抑制される。したがって、上記第2の多孔質焼結体が上記陽極導通部材から剥離することなどを回避して、上記陽極導通部材を高い強度で接合することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陽極導通部材としては、それぞれが板状の延出部を有する複数の陽極導通部材を使用するとともに、上記複数の陽極導通部材のうち少なくとも1つの陽極導通部材は、その延出部の延出寸法が他の陽極導通部材の延出部の延出寸法よりも大きい。また、さらに好ましい実施の形態においては、上記陽極導通部材は、板状の貼付部を有しており、かつ、この貼付部において上記第2の多孔質焼結体を介して上記第1の多孔質焼結体に貼付する。また、上記第1の多孔質焼結体には、凹部が形成されており、かつ、この凹部に上記貼付部を貼付する。また、上記貼付部には、孔が形成されている。
このような構成によれば、上記延出部のうち他の延出部より長いものを挟持することにより、上記第1および第2の多孔質焼結体と上記陽極導通部材とを確実に保持することが可能である。したがって、たとえば、誘電体層や固体電解質層を形成するための処理液に、上記第1および第2の多孔質焼結体を浸漬させる作業を容易に行うことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、固体電解コンデンサの参考例を示している。図1に示すように、固体電解コンデンサAは、多孔質焼結体1、第1および第2の陽極導通部材21A,21B、陽極端子3A,3B、陰極導通部材41および封止樹脂7を備えている。なお、図2においては、封止樹脂7は、省略されている。
多孔質焼結体1は、図1に示すように、第1の多孔質焼結体1Aと第2の多孔質焼結体1Bとにより構成されている。
図2に示すように、第1の多孔質焼結体1Aは、扁平な矩形板状であり、弁作用を有する金属であるニオブ(Nb)の粉末を加圧成形し、これを焼結することにより形成されている。第1の多孔質焼結体1Aは、ニオブの粉末どうしが焼結したものであり、これらの間に微小な隙間が形成された構造を有している。上記粉末の表面には、たとえば五酸化ニオブ(Nb25)からなる誘電体層(図示略)が形成されている。また、この誘電体層の表面上には、固体電解質層(図示略)が形成されている。この固体電解質層は、たとえば二酸化マンガンあるいは導電性ポリマーからなり、好ましくは上記隙間の全体を埋めつくすように形成されている。多孔質焼結体1の材質としては、弁作用を有する金属であればよく、ニオブに代えてたとえばタンタル(Ta)などを用いても良い。
第1の多孔質焼結体1Aの側面には、4つの凹部1Aaが形成されている。これらの凹部1Aaには、4つの第2の多孔質焼結体1Bを介して2つずつの陽極導通部材21A,21Bが貼付されている。
各第2の多孔質焼結体1Bは、弁作用を有する金属である酸化ニオブ(NbO)の粉末を焼結することにより形成されている。各第2の多孔質焼結体1Bは、第1の多孔質焼結体1Aと同様に微小な隙間が形成された構造を有しており、上記誘電体層および上記固体電解質層が形成されている。本参考例においては、第2の多孔質焼結体1Bを形成する酸化ニオブの微粉末は、その平均粒径が第1の多孔質焼結体1Aを形成するニオブの微粉末の平均粒径よりも小さいものとされている。
2つずつの第1および第2の陽極導通部材21A,21Bは、略L字形状の板状であり、弁作用を有する金属であるニオブ製である。各陽極導通部材21A,21Bは、互いに垂直に連結された貼付部21aと延出部21bとを有している。各陽極導通部材21A,21Bは、貼付部21aにおいて第2の多孔質焼結体1Bを介して第1の多孔質焼結体1Aの凹部1Aaに貼付されている。各貼付部21aには、孔21cが形成されている。図1に示すように、第2の多孔質焼結体1Bは、各貼付部21aと各凹部1Aaとの間の空間を埋めるとともに、各孔21cの内面を覆うように形成されている。
図1に示すように、各延出部21bは、第1の多孔質焼結体1Aの厚さ方向と垂直な方向(図中左右方向)に延出している。第1の陽極導通部材21Aの延出部21bの図中下面には、第1の陽極端子3Aが接合されており、第2の陽極導通部材21Bの延出部21bの図中下面には、第2の陽極端子3Bが接合されている。これらの接合は、たとえば導電性樹脂6によりなされている。図2に示すように、第1および第2の陽極端子3A,3Bは、長矩形状であり、たとえば銅製である。
第1の多孔質焼結体1Aの図中下面には、陰極導通部材41が設けられている。この陰極導通部材41は、たとえば導電層5を介して第1の多孔質焼結体1Aに接合されている。この導電層5は、第1の多孔質焼結体1Aの表面に形成された上記固体電解質層(図示略)上にグラファイト層と銀ペーストの層とを積層させることにより形成されている。図2に示すように、陰極導通部材41には、4つの延出部が形成されており、これらの延出部が2つずつの第1および第2の陰極端子4A,4Bとなっている。
図1に示すように、封止樹脂7は、多孔質焼結体1、陽極導通部材21A,21Bなどを覆うことにより、これらを保護するためのものであり、樹脂パッケージを構成している。封止樹脂7は、たとえばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を用いて形成される。第1および第2の陽極端子3A,3Bと、第1および第2の陰極端子4A,4Bは、それぞれの下面が封止樹脂7から露出しており、固体電解コンデンサAの面実装に用いられる。このように、固体電解コンデンサAは、入力用および出力用としての第1および第2の陽極端子3A,3Bと入力用および出力用としての第1および第2の陰極端子4A,4Bとを備えることにより、いわゆる四端子型の固体電解コンデンサとして構成されている。
次に固体電解コンデンサAの製造方法の一例について、図3〜図6を参照しつつ、以下に説明する。本製造方法は、本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法の一例に相当する。
まず、図3に示すように、弁作用を有する金属としてのニオブの多孔質焼結体11を準備する。具体的には、ニオブ(Nb)の微粉末を金型に充填し、加圧成形することによりニオブの多孔質体を形成する。この多孔質体に焼結を施すことにより多孔質焼結体11が得られる。上記焼結は、焼結温度および焼結時間を調節することにより、多孔質焼結体11の焼結度合いが図1に示す第1の多孔質焼結体1Aよりも小さくなるように、焼結させ
る程度を弱めて行う。この多孔質焼結体11は、本発明でいう第1の多孔質焼結体の中間品の一例に相当するものである。
多孔質焼結体11を形成した後は、その凹部11aにペースト12を塗布する。ペースト12は、酸化ニオブ(NbO)の微粉末とたとえばアクリルなどの有機溶媒とを混ぜ合わせたものである。酸化ニオブの微粉末は、その平均粒径が上記多孔質体を形成する際に用いたニオブの微粉末の平均粒径よりも小さいものとしておく。
ペースト12を塗布した後は、略L字形状の陽極導通部材21A,21A’,21Bを凹部11aに貼付する。陽極導通部材21A,21A’,21Bの貼付は、それぞれの貼付部21aを凹部11a内のペースト12に押し付けるようにして行う。各貼付部21aには3つずつの孔21cが形成されている。このため、上記貼付の際には、各孔21c内にペースト12が充填された状態となる。陽極導通部材21A,21A’,21Bには、延出部21b,21b’が形成されている。このうち、陽極導通部材21A’の延出部21b’は、その他の延出部21bよりも長いものとされている。陽極導通部材21A,21A’,21Bを貼付した状態で、所定時間放置しておくことにより、ペースト12に含まれる上記有機溶媒が蒸発し、ペースト12の固化が進行する。
次いで、陽極導通部材21A,21A’,21Bが貼付された多孔質焼結体11に対して、再度焼結を施す。多孔質焼結体11は、上述したようにこれに先立って既に焼結を施されているために、計2回の焼結が施されることとなる。その結果、多孔質焼結体11は、図4に示すように、第1の多孔質焼結体1Aとなる。図3に示すペースト12においては、有機溶媒が焼結によりさらに蒸発され、もしくは高温により分解される。この有機溶媒の蒸発および分解の過程において、ペースト12に含まれる酸化ニオブの微粉末は互いに密着しあうように凝縮する。この酸化ニオブの微粉末は、平均粒径が比較的小さいために、1回だけの焼結により十分に焼結されることとなる。この結果、ペースト12は、図4に示すように、第2の多孔質焼結体1Bとなる。
酸化ニオブは、たとえばニオブと比べて脆い材料であるために、微細化が容易であり、平均粒径の小さい微粉末とするのに適している。また、酸化ニオブの微粉末の平均粒径が小さいほど、より低い焼結温度で第2の多孔質焼結体1Bを得ることができる。焼結温度が低ければ、第1および第2の多孔質焼結体1A,1Bを形成する際の体積縮小を小さくすることが可能であり、陽極導通部材21A,21A’,21Bの貼付部21aの貼付面において、第2の多孔質焼結体1Bが滑るように剥離することを防止することができる。なお、ペースト12に、酸化ニオブの微粉末に加えてニオブの微粉末を混入しても良い。ニオブの混入により、平均粒径が同程度であっても、焼結温度をさらに下げることが可能である。
図5に示すように、孔21c内は、ペースト12により充填された状態とされる。第2の多孔質焼結体1Bは、上記蒸発および焼結の工程を経て形成されるために、ペースト12よりもその体積が縮小される。このため、第2の多孔質焼結体1Bは、孔21aの内面を覆うように形成される。
なお、本実施形態とは異なり、第1の多孔質焼結体1Aの中間品として、多孔質焼結体11にかえて焼結を施す前の多孔質体を用いても良い。この場合、焼結処理は、陽極導通部材21A,21Bを貼付した後に1回だけ施される。
第1および第2の多孔質焼結体1A,1Bを形成した後は、第1および第2の多孔質焼結体1A,1Bに誘電体層(図示略)および固体電解質層(図示略)を形成する。上記誘電体層の形成においては、図4に示す陽極導通部材21A’の延出部21b’を挟持しな
がら、第1および第2の多孔質焼結体1A,1Bをたとえばリン酸水溶液の化成液に浸漬させる。これにより、第1および第2の多孔質焼結体1A,1Bに陽極酸化処理が施され、五酸化ニオブ(Nb25)からなる上記誘電体層が形成される。また、上記固体電解質層の形成は、第1および第2の多孔質焼結体1A,1Bをたとえば硝酸マンガンの水溶液に浸漬させ、これを引き揚げてから焼成することを複数回にわたって繰り返すことにより行う。延出部21b’は、たとえばその他の延出部21bよりも長いものとされているため、これを挟持して上述した浸漬させる作業を行うのに便利である。
上記固体電解質層を形成した後は、たとえばグラファイト層および銀ペースト層からなる導電層5を形成する。この際、図6に示すように、第1の多孔質焼結体1Aの図中下面には、導電層5を介して陰極導通部材41を接合する。一方、陽極導通部材21A’の延出部21b’をその他の延出部21bと同じ寸法となるように切断する。これにより陽極導通部材21A’は、延出部21bを有する陽極導通部材21Aとなる。2つずつの第1および第2の陽極導通部材21A,21Bの延出部21bの図中下面には、第1および第2の陽極端子3A,3Bをたとえば導電性樹脂を用いて接合する。
こののちは、エポキシ系樹脂を用いたモールド成形を施すことにより、図1に示すように封止樹脂7を備えた樹脂パッケージ型の固体電解コンデンサAが得られる。
次に、固体電解コンデンサAの作用について説明する。
参考例によれば、低ESL化を図るとともに、陽極導通部材21A,21Bの接合強度を高めることができる。すなわち、第1の多孔質焼結体1Aとしては、扁平な形状であるほど、第1の多孔質焼結体1A内のインダクタンスを小さくして低ESL化を図るのに有利となる。本参考例の第1の多孔質焼結体1Aは、扁平な矩形板状となっており、低ESL化に適した構成となっている。一方、本参考例と異なり、たとえば金属ワイヤを陽極導通部材として用い、この金属ワイヤの一部を多孔質焼結体内に進入させた構成がある。このような場合、上記多孔質焼結体を薄型とするほど、上記金属ワイヤを進入させることが困難となる。また、上記金属ワイヤの直径と上記多孔質焼結体の高さとの寸法差が小さくなるほど、上記多孔質焼結体のうち上記金属ワイヤを覆う部分が薄くなる。このようなことでは、上記金属ワイヤに力が作用した場合に、上記多孔質焼結体が破損して上記金属ワイヤが抜け落ちるなどの不具合が生じる。このような不具合を回避するために、たとえば、上記金属ワイヤの細径化を図ることも可能であるが、上記金属ワイヤ自体の抵抗が大きくなり、固体電解コンデンサ全体としてもESRが大きくなってしまう。本参考例によれば、陽極導通部材21A,21Bは、第1の多孔質焼結体1Aに貼付される構成であるために、第1の多孔質焼結体1Aを薄型としても、第1の多孔質焼結体1Aが破損するなどのおそれがない。
また、図1に示すように、陽極導通部材21A,21Bの延出部21bは、第1の多孔質焼結体1Aの図中下面と同程度の高さにおいて、図中左右方向に延出している。このため、第1および第2の陽極端子3A,3Bと第1の多孔質焼結体1Aとの間の電流経路は、おおむね平坦な形状となっており、大きく起立する部分がない。したがって、上記電流経路におけるインダクタンスを小さくすることが可能であり、固体電解コンデンサAの低ESL化を図ることができる。
第2の多孔質焼結体1Bは、酸化ニオブの微粉末を用いて形成されていることにより、第1の多孔質焼結体1Aと陽極導通部材21A,21Bとを適切に接合させることができる。図3に示すように、あらかじめ焼結を施された多孔質焼結体11とペースト12に含まれた酸化ニオブの微粉末とは互いによく馴染み、その後の焼結により図1に示すように一体の多孔質焼結体1として形成することができる。また、陽極導通部材21A,21B
は、ニオブ製であるために、図3に示すペースト12に含まれる酸化ニオブの微粉末とよく馴染む。さらに、第2の多孔質焼結体1Bを形成するための焼結工程は、その平均粒径が小さいことにより焼結温度が低く、焼結時間も短い。このため、図5に示すペースト12から第2の多孔質焼結体1Bが形成される過程における体積縮小を小さくすることができる。したがって、第2の多孔質焼結体1Bを形成する過程において、上記体積縮小により、陽極導通部材21A,21Bが剥離することを防止可能である。
図1に示すように、陽極導通部材21A,21Bの貼付部21aに設けられた孔21cは、その内面が第2の多孔質焼結体1Bにより覆われている。このため、固体電解コンデンサAの製造工程などにおいて陽極導通部材21A,21Bに力が作用しても、第2の多孔質焼結体1Bのうち孔21c内にある部分により、いわゆるアンカー効果が発揮される。したがって、陽極導通部材21A,21Bの接合強度を高めるのに好適である。また、陽極導通部材21A,21Bは、凹部1Aa内に貼付部21aが収納されるように接合されている。このため、上記アンカー効果との相乗効果により、陽極導通部材21A,21Bが横ずれすることなどを防止できる。
参考例においては、第2の多孔質焼結体1Bを形成する酸化ニオブの微粉末を平均粒径の小さいものとするほど、陽極導通部材21A,21Bの接合強度を高めるのに有利である。すなわち、上記酸化ニオブの微粉末の平均粒径が小さければ、図5に示すように、ペースト12に含まれる有機溶媒が蒸発する際に、上記微粉末どうしにいわゆるファンデルワールス力(分子間力)が作用しやすく、強固な結合が促進される。一方、このような作用は、第2の多孔質焼結体1Bを高密度化させるとともに、その内部の隙間を縮小化させるが、図1に示すように多孔質焼結体1はその大部分が第1の多孔質焼結体1Aにより構成されている。このため、第1の多孔質焼結体1Aを十分な隙間を有するものとしておけば、固体電解コンデンサAの大容量化を適切に図ることができる。
図7〜図12、および図17〜20は、固体電解コンデンサの他の参考例を示し、図13〜図16は、本発明に係る固体電解コンデンサの例を示している。これらの図7〜図20に示す固体電解コンデンサは、本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法によって製造できる。なお、これらの図においては、上記参考例と類似の要素については、同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
図7に示す固体電解コンデンサの参考例においては、陽極導通部材22A,22Bの形状が、上述した参考例の陽極導通部材21A,21Bと異なる。なお、本図においては、陽極端子、陰極端子、および封止樹脂が省略されている。具体的には、陽極導通部材22A,22Bは、それぞれ2つの直角部を有する断面カギ形状とされている。陽極導通部材22A,22Bのそれぞれのうち、図中上部と中央部とがそれぞれ貼付部22a,22a’となっている。各貼付部22a,22a’は、第1の多孔質焼結体1Aの図中上面から図中側面にわたる部分に第2の多孔質焼結体1Bを介して貼付されている。
このような参考例によれば、陽極導通部材22A,22Bと第1の多孔質焼結体1Aとの貼付面積を大きくすることが可能である。また、互いに垂直に連結された貼付部22a,22a’を用いて貼付することにより、その貼付方向は2方向となっている。したがって、陽極導通部材22A,22Bの接合強度を高めるのに有利である。
図8は、固体電解コンデンサの他の参考例の変形例を示している。本参考例においては、陽極導通部材22A,22Bとしては、幅広状のものが1つずつ用いられている。このような参考例によれば、陽極導通部材22A,22Bの貼付面積をさらに大きくすることができる。
図9は、固体電解コンデンサの他の参考例を示している。本参考例においては、陽極導通部材23A,23Bは、ニオブ製の帯板である。これらの陽極導通部材23A,23Bの中央寄りの部分が貼付部23aとなっており、第1の多孔質焼結体1Aの図中上面に貼付されている。陽極導通部材23A,23Bのうち貼付部23aを挟んで両側に延びる部分が、延出部23bとなっており、これらの延出部に陽極端子(図示略)が接合される。
このような参考例によっても、低ESL化と陽極導通部材23A,23Bの接合強度の向上とを図ることができる。帯板状の陽極導通部材23A,23Bは、たとえばニオブの平板材料を切断することにより容易に作成することが可能である。
図10は、固体電解コンデンサの参考例の変形例を示している。本参考例においては、陽極導通部材23A,23Bに、4つずつの孔23cが形成されている。これにより、いわゆるアンカー効果が発揮されて、陽極導通部材23A,23Bの接合強度をさらに高めることができる。
図11は、固体電解コンデンサの参考例の他の変形例を示している。本参考例においては、陽極導通部材23A,23Bのうち幅方向に離間する縁部23dが鋸刃状とされている。これらの縁部23dのうち、谷にあたる部分は、第2の多孔質焼結体1Bにより覆われている。このような参考例によっても、アンカー効果が発揮され、陽極導通部材23A,23Bの接合強度の向上を図ることができる。
図12は、固体電解コンデンサの参考例の他の変形例を示している。本参考例においては、帯板状の陽極導通部材23の貼付部23aが、第1の多孔質焼結体1Aに形成された溝1Ab内に収納されている。また、溝1Abのうち貼付部23a以外の空間は、第2の多孔質焼結体1Bにより埋められている。このような参考例によれば、陽極導通部材23の接合強度を高めるとともに、貼付部23aを第1の多孔質焼結体1Aから突出させないことが可能である。したがって、固体電解コンデンサ全体としても、小型化を図ることができる。
図13は、本発明に係る固体電解コンデンサの一例を示している。本実施形態においては、平板状の陽極導通部材24の貼付部24aに孔24cが設けられている。第2の多孔質焼結体1Bは、陽極導通部材24のうち孔24cの内面から貼付部24aの図中上面にわたる領域を覆うように形成されている。このような実施形態によれば、陽極導通部材24の接合強度を高めることができる。本実施形態の固体電解コンデンサは、図3〜図6に示した固体電解コンデンサの製造方法において、陽極導通部材21A,21A’,21Bに代えて孔24cを有する陽極導通部材24を用いることにより製造することができる。
さらに、図14に示す変形例においては、第1の多孔質焼結体1Aに、孔24cに進入する突起1Acが形成されている。突起1Acは、円錐の頂部を切断したような形状とされている。このような実施形態によれば、アンカー効果をさらに高めることができる。また、図15に示すように、この陽極導通部材24を中間品11に貼付する際に、凹部11aに形成された突起11cが孔24cに挿入されながらいわゆるセンタリング効果を発揮する。したがって、陽極導通部材24を中間品11に対してより高い位置精度で貼付することができる。
図16は、図14および図15に示した実施形態と類似の接合構造を有する固体電解コンデンサの一例である。本実施形態においては、第1の多孔質焼結体1Aの図中下面に凹部1Aaが形成されており、この凹部1Aaの底面に突起1Acが設けられている。陽極導通部材24は、その孔24cに突起1Acが進入しており、この状態で、突起1Acおよび貼付部24aは、第2の多孔質焼結体1Bに覆われている。また、凹部1Aaの下方領域は、導電層5が充填されている。これにより、第1の多孔質焼結体1Aの下面は、平滑な面とされている。このような平滑面としておけば、陰極導通部材41としても、大き
なサイズのものを採用することができる。また、本実施形態においては、陽極導通部材24には、段差部24eが形成されており、延出部24bが図中下方寄りに位置している。これにより、この延出部24bに接合された陽極端子3は、陰極導通部材41に設けられた陰極端子(図示略)とともに、この固体電解コンデンサの下面において面一状に設けられる。このような構成は、上述したとおり、低ESL化を図るのに好適である。
図17は、固体電解コンデンサの他の参考例を示している。本参考例においては、陽極導通部材25A,25Bには、起立した貼付面25aと、この貼付面25aと垂直に連結された貼付面25a’とが形成されている。これらの貼付面25a,25a’は、第1の多孔質焼結体1Aの側面および図中下面に貼付されている。貼付面25a’からは延出部25bが延出している。この延出部25bには、段差部25eが形成されている。これにより、延出部25bの先端寄りの部分は、陰極端子4A,4Bと同じ高さとなっており、この部分が陽極端子3A,3Bを兼ねた構造となっている。このような参考例によれば、陽極端子3A,3Bと陰極端子4A,4Bとを同じ方向に向くように配置することが可能であり、この固体電解コンデンサを実装する基板上のパターンをまとめて配置することができる。
図18〜図20は、固体電解コンデンサの他の参考例を示している。これらの参考例においては、陽極導通部材として陽極ワイヤが用いられている点が、上述した参考例と異なっている。
図18に示した参考例においては、陽極導通部材としての陽極ワイヤ26A,26Bが、第1の多孔質焼結体1Aの両側面に貼付されている。陽極ワイヤ26A,26Bの両端部は、本発明でいう延出部26bとなっており、この部分に陽極端子(図示略)が接合される。陽極ワイヤ26A,26Bと第1の多孔質焼結体1Aの側面との間の領域は、第2の多孔質焼結体1Bにより埋められている。この領域は円弧形状面と平面とにより囲まれたものであるため、比較的大きな隙間となっているが、本参考例においては、第2の多孔質焼結体1Bは、酸化ニオブの微粉末を含んだペーストから形成されるために、不当な空隙などを生じることなく第2の多孔質焼結体1Bが密に充填されている。したがって、抵抗が不当に大きくなることが無く、低ESR化に好ましい。
図19に示した参考例においては、陽極ワイヤ26は、その一部が第1の多孔質焼結体1Aに形成された凹部1Aa内に進入しており、第2の多孔質焼結体に覆われている。このような参考例によれば、たとえば第1の多孔質焼結体1Aの中間品にあたる多孔質体を形成する際に、陽極ワイヤ26を進入させておく必要がない。そのため、製造効率を高めることが可能である。また、図20に示す参考例のように、陽極ワイヤ26A,26Bを、第1の多孔質焼結体1Aに形成した溝1Abを貫通するように設ける構成としても良い。
本発明に係る固体電解コンデンサは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る固体電解コンデンサの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
多孔質焼結体および陽極導通部材の材質としては、ニオブ、酸化ニオブあるいはタンタルなどの弁作用を有する金属であればよい。また、本発明に係る固体電解コンデンサは、その具体的な用途も限定されない。
体電解コンデンサの参考例の断面図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法の一例を説明する斜視図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法の一例を説明する斜視図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法の一例を説明する要部断面図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法の一例を説明する斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの一例の要部断面図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの一例の要部断面図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの一例の要部斜視図である。 本発明に係る固体電解コンデンサの一例の断面図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 体電解コンデンサの参考例の要部斜視図である。 従来の固体電解コンデンサの一例の断面図である。
符号の説明
A 固体電解コンデンサ
1 多孔質焼結体
1A 第1の多孔質焼結体
1Aa 凹部
1Ab 溝
1B 第2の多孔質焼結体
10 微粉末
11 多孔質体
12 ペースト
21A,21B,22A,22B,23,23A,23B,24,25A,25B,26,26A,26B 陽極導通部材
21a,22a,23a,24a,25a,26a 貼付部
21b,22b,23b,24b,25b,26b 延出部
3,3A,3B 陽極端子
4,4A,4B 陰極端子
5 導電層
6 導電性樹脂
7 封止樹脂

Claims (12)

  1. 弁作用を有する金属の多孔質焼結体と、
    上記多孔質焼結体に導通する陽極導通部材と、
    上記陽極導通部材に導通する面実装用の陽極端子と、
    面実装用の陰極端子と、
    を備えた固体電解コンデンサであって、
    上記多孔質焼結体は、第1の多孔質焼結体と、上記第1の多孔質焼結体および上記陽極導通部材間に介在する第2の多孔質焼結体とを含んでおり、
    上記陽極導通部材は、板状の貼付部を有しており、かつ、この貼付部において上記第2の多孔質焼結体を介して上記第1の多孔質焼結体に貼付されているとともに、
    上記貼付部には、孔が形成されており、かつ上記貼付部は、上記孔の内面から上記第1の多孔質焼結体と反対側の面にわたって上記第2の多孔質焼結体に覆われていることを特徴とする、固体電解コンデンサ。
  2. 上記第1の多孔質焼結体には、凹部が形成されており、かつ、この凹部に上記貼付部が貼付されている、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 上記第1の多孔質焼結体には、上記貼付部の上記孔に進入する突起が形成されている、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 上記第2の多孔質焼結体は、その平均粒径が上記第1の多孔質焼結体の平均粒径よりも小さい、請求項1ないし3のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  5. 弁作用を有する金属の多孔質体または多孔質焼結体からなる中間品に、弁作用を有する金属の微粉末を含むペーストを用いて弁作用を有する金属の陽極導通部材を貼付する工程と、
    上記中間品および上記ペーストを焼結することにより、上記中間品から第1の多孔質焼結体を形成し、かつ、上記ペーストから第2の多孔質焼結体を形成する工程と、を有することを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  6. 上記ペーストは、NbOの微粉末を含んでいる、請求項5に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  7. 上記ペーストは、Nbの微粉末をさらに含んでいる、請求項6に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 上記ペーストに含まれる上記微粉末の平均粒径は、上記中間品を構成する上記多孔質体または上記多孔質焼結体の平均粒径よりも小さい、請求項5ないし7のいずれかに記載の固定電解コンデンサの製造方法。
  9. 上記陽極導通部材としては、それぞれが板状の延出部を有する複数の陽極導通部材を使用するとともに、
    上記複数の陽極導通部材のうち少なくとも1つの陽極導通部材は、その延出部の延出寸法が他の陽極導通部材の延出部の延出寸法よりも大きい、請求項5ないし8のいずれかに記載の固体電解コンデンサの製造の方法。
  10. 上記陽極導通部材は、板状の貼付部を有しており、かつ、この貼付部において上記第2の多孔質焼結体を介して上記第1の多孔質焼結体に貼付する、請求項5に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  11. 上記第1の多孔質焼結体には、凹部が形成されており、かつ、この凹部に上記貼付部を貼付する、請求項10に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  12. 上記貼付部には、孔が形成されている、請求項10または11に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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