JP4174963B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動的に原稿を順次給送し、その表裏両面の読み取りが可能なファクシミリ装置の原稿読取終了を確認する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の原稿読取装置では、原稿の両面を読み取る場合、まず、原稿を読取部へ給送してその表面を読み取り、排出ローラにより排紙トレイ上の排出口へ搬送していた。ここで、一旦、原稿を停止させてその表面終端に読取終了を確認する済みマークを押印し、この後に、原稿の終端を挟持する排出ローラの回転方向を逆転させ、該原稿を原稿戻し経路を通じて反転させつつ再度読取部へ給送して、次にその裏面を読み取っていた。そして、排出口まで搬送された原稿を一旦停止させ、その裏面に済みマークを押印し、再度スイッチバックさせて、もう一度原稿戻し経路を通じて読取部へ搬送し、このとき該読取部では読み取りを行わずそのまま通過させ、原稿表面を下にして排出していた。こうして、給紙口に積まれていたページ順に原稿を揃え直しながら、順次排出トレイに積載していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術において、原稿両面を読み取る場合に、その片面を読み終える毎に、済みスタンプにより済みマークを押印していたので、済みスタンプを押す度に原稿を停止させる必要があり、読取時間が増すのであった。
さらに、第1面の読み取りが終了し、その終端部に済みマークが押印された原稿を、スイッチバック反転させると、スイッチバック反転前の終端側が進行方向、つまり、先端側となって読取部へ送られる。このため、その第2面の読み取りが終了した後に、排出ローラにより排出口へ搬送され、ここで、一旦、原稿を停止させると、その裏面終端に済みマークが押印されることとなる。この済みマークの押された原稿裏面終端は、該スイッチバック反転前にあっては原稿の先端であり、すなわち、該スイッチバック反転前を基準に考えると、原稿表面にはその終端側に済みマークが押印され、一方、原稿裏面にあってはその先端側に押印されている。このため、ユーザは1枚ずつ原稿両面を確認しなければならず、しかも、それぞれの面において、その先端と終端の反対位置に押印されていると、なお一層、その確認が煩雑となり、その結果、確認し忘れ等、確認ミスの頻度も高まる。
【0004】
本発明では、前記の点を鑑み、原稿の両面の読み取りに要する時間を短縮し、且つ、容易に原稿読取終了の確認が行えるファクシミリ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。
すなわち、請求項1記載の如く、原稿の両面の読み取りが終了した後、その表裏面を反転させて排出するファクシミリ装置において、給紙口から排紙口までつながり、前記原稿が搬送される原稿搬送経路と、前記排紙口の近傍に設けられ、駆動源により駆動され、前記原稿を前記排紙口から排出させることができるエキストラローラと、前記エキストラローラの直後方に設けられ、前記原稿搬送経路に頭部を出没させて前記原稿に済マークを押印する済スタンプと、少なくとも前記駆動源及び前記スタンプに制御信号を出力するコントローラと、を備え、前記原稿の両面の読み取りが終了して、前記原稿の終端が所定の位置まで搬送されたときに、前記コントローラは前記駆動源を停止させ、該駆動源は前記エキストラローラを停止させ、該エキストラローラは前記原稿を停止させ、その後、前記駆動源を再び駆動させるのと同時に、該コントローラは前記済スタンプに連続して2度、前記原稿に前記済マークを押印させるものである。
【0008】
本発明の実施の形態を、添付の図面を基に説明する。
図1はファクシミリ装置の斜視図、図2は同じく側面断面図、図3はファクシミリ装置のADFの側面断面図、図4は済みスタンプの構成を示す側面断面図、図5はファクシミリ装置の制御構成を示すブロック図、図6はファクシミリ装置の第1過程での原稿の流れを示すADFの側面断面図、図7は同じく第2過程での原稿の流れを示すADFの側面断面図、図8は同じく第3過程での原稿の流れを示すADFの側面断面図、図9はファクシミリ装置の制御構成の第1段階を示す流れ図、図10は同じく第2段階を示す流れ図、図11は同じく第3段階を示す流れ図、図12は同じく最終段階を示す流れ図である。
【0009】
まず、本発明に係るファクシミリ装置の全体構成から説明する。
図1乃び図2に示すファクシミリ装置は、記録部2の上方に読取部1を配置して構成されている。記録部2には、記録装置3及び給紙カセット4がそれぞれ上下に内装されており、給紙カセット4内に堆積される用紙を記録装置3へ給紙して、記録した後に、記録紙排出トレイ5へ排出するように構成している。
【0010】
読取部1は、その一部構成体である読取ケース10の底面より延設されるヒンジ10bが、記録部2に配設されたヒンジピン1a上に枢支されていることにより、該記録部2に対して、ヒンジピン1aを支点として上下回動可能とされている。
【0011】
読取部1においては、読取ケース10内に読取装置6が収納されている。読取ケース10の上面には、透明状の静止原稿載置ベッド11を配設しており、該静止原稿載置ベッド11上に原稿が置かれると、該読取装置6が、図2の実線位置から仮想線位置まで移動して走査を行う。
【0012】
読取ケース10の上方には、その一辺を中心として上下開閉可能に構成される原稿押えカバー7が配置され、静止原稿載置ベッド11上に載置された原稿を原稿押えカバー7により上方から押えるものとしている。
【0013】
原稿押えカバー7の一端部には、ADF8が付設されている。ADF8の外観は、図1のように、読取装置6の走査方向と直交する方向上にて並列状にサイドフレーム7a・7bを立設しており、両サイドフレーム7a・7b間に、ADF8の原稿搬送部全体を覆う開閉可能なADFカバー14が挟まれるように配置されたものとなっている。各サイドフレーム7a・7bのADFカバー14側端部に沿う内側開口面には、図示されない板金製の側板がそれぞれ立状に固設されていて、例えば、後記の各フィードローラのうち、駆動ローラのローラ軸の各軸端を軸支している。原稿押さえカバー7と、サイドフレーム7a・7bの一方または両方は、該駆動ローラの駆動源及びその伝動系を覆っており、その内側面が該側板にて覆われているのである。
【0014】
これら原稿押えカバー7とサイドフレーム7a・7bがADF8の装置本体を形成し、該装置本体に左右を挟まれて、ADFカバー14にて覆われる原稿搬送部が配設されて、ADF8全体を構成している。
【0015】
ADF8の給紙口8aに連なるように、該原稿押えカバー7の上方に原稿供給トレイ9が配設されており、その下方における原稿押えカバー7の上面には、ADF8の該給紙口8aの直下に配置された排紙口8cに連なるように、原稿排出トレイ7cが一体成形されている。ADF8内には、給紙口8aから排紙口8cまで原稿搬送経路が構成されている。
【0016】
原稿供給トレイ9上に堆積されたシート原稿は、一枚ずつピックアップされ、給紙口8a下流に挿入される。ADF8にて給紙されてプラテンガラス12の上を通過する原稿は、図2中で実線にて示した初期位置の読取装置6により読み取られる。読み取られた後の原稿は、排紙口8cから原稿排出トレイ7c上に排出される。
【0017】
このように、読取部1は、読取装置6を走査させて静止原稿を読み取るフラットベッドタイプのスキャナとして用いるとともに、読取装置6を位置固定して原稿をADF8に給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成されている。
【0018】
また、読取ケース10の一側方にはキーパネル13が付設されている。該キーパネル13の各種操作キーを押すことにより、原稿内容の読み取りを行ったり、読み取った内容をファクシミリ送信する際の送信先の設定を行ったり、受信内容や読み取った内容の記録装置3による記録を行ったり、様々な操作がなされるのである。
【0019】
次に前記ADF8の内部構造について説明する。
なお、この説明において、図3に示す側面視にて、原稿搬送方向を前後方向(原稿搬送路について給紙口8a・排紙口8c側を前方、湾曲部(搬送方向折り返し部)側を後方とする。)とし、その水平方向における直交方向を左右方向として、各構造体の上下・前後位置を説明するものとする。
【0020】
図3に示すように、まず、給紙口8aから排紙口8cにかけて側面視略「?」の字を寝かせた形状の第1原稿搬送経路R1が形成されている。該第1原稿搬送経路R1は給紙口8aからの「C」状に湾曲した円弧状経路と、排紙口8cへ水平に向かう水平経路と、該円弧状経路と該水平経路とを結ぶ傾斜路とから成り、該水平経路の後端位置には分岐点Qが設けられ、該分岐点Qから後方へ向けて第2原稿搬送経路R2が延設され、該第1原稿搬送経路R1の湾曲部で連通されている。ここで、この連通個所を合流点Pとする。
【0021】
そして、前記第1原稿搬送経路R1における円弧状経路から傾斜路へ移行する個所に分岐点Sが設けられ、また、前記排紙口8cの下方にはシート原稿の搬送方向を逆転させる一時排出口8bが設けられ、該分岐点Sから該一時排出口8bに向けて第3原稿搬送経路R3が延設されている。
前記第3原稿搬送経路R3における分岐点Sと一時排出口8bとの中間位置に分岐点Tが設けられ、該分岐点Tからその上方を前後に走る第1原稿搬送経路R1にかけて、側面視、「U」字を寝かせた形状の第4原稿搬送経路R4が形成されている。ここで、この第4原稿搬送経路R4と第1原稿搬送経路R1との連通個所を合流点Rとする。
【0022】
次にシート原稿をフィードするローラの配置であるが、前記一時排出口8bと前記排紙口8cとの間には正逆回転可能なエキストラローラ30が配設され、その上下の原稿搬送経路R1・R3で摺接するように第1プレスローラ31と第2プレスローラ32とが配設されている。ここで、第1原稿搬送経路R1におけるエキストラローラ30と第1プレスローラ31とのニップ部をE、第3原稿搬送経路R3におけるエキストラローラ30と第2プレスローラ32とのニップ部をFとする。
【0023】
また、給紙口8aの近傍にはセパレートローラ22とリタードローラ23とのニップ部Aが配設され、該セパレートローラ22の両端より前方に向けてアーム20・20が揺動自在に配設され、該アーム20・20の前端部にピックアップローラ21が軸支されている。
そうして、給紙口8aから排紙口8cまでの第1原稿搬送経路R1に沿って、前記セパレートローラ22とリタードローラ23とのニップ部A、レジストローラ24とレジストフォローローラ25とのニップ部B、第1フィードローラ26と第1スレイブローラ27のニップ部C、第2フィードローラ28と第2スレイブローラ29のニップ部D、前記エキストラローラ30と第1プレスローラ31とのニップ部Eの順に配設されている。
【0024】
こうして、前記ピックアップローラ21、セパレートローラ22、及びリタードローラ23等により、原稿供給トレイ9上に堆積されたシート原稿を一枚ずつ分離して、給紙口8aから第1原稿搬送経路R1へ給送するようにしている。
【0025】
前述の各ローラのうち、レジストローラ24、第1フィードローラ26、第2フィードローラ28、及びエキストラローラ30の各ローラ軸24a・26a・28a・30aは、両軸端が、それぞれ前記のADF8装置本体の各側板に軸支されて、位置固定されており、ローラ22・24・26・28・30はサイドフレーム7a・7bのいずれか、あるいは両方の内部に配設された駆動源及び伝動機構により駆動されるようになっている。すなわち、図4に示すように、該ローラ22・23・24・26・28・30は駆動ローラであって、それぞれに接触する各ローラ25・27・29・31・32が各駆動ローラに連れ回る従動ローラとなっている。
【0026】
そうして、図3に示すように、前記分岐点Sの直前方の第1原稿搬送経路R1と第3原稿搬送経路R3との間に、該原稿搬送経路R1・R3間を切り換える第1ガイド部材37が配設され、また、前記分岐点Qの直後方の第1原稿搬送経路R1と第2原稿搬送経路R2との間に、該原稿搬送経路R1・R2間を切り換える第2ガイド部材38が配設され、そして、前記分岐点Tの直後方の第3原稿搬送経路R3と第4原稿搬送経路R4との間に、該原稿搬送経路R3・R4間を切り換える第3ガイド部材39が配設されている。
【0027】
前記第1ガイド部材37は、ソレノイド47等のアクチュエータを用いて電気的に経路の切り換えが行われ、原稿第1面(表面)の読み取り後には第1原稿搬送経路R1へ、原稿第2面(裏面)の読み取り後には第3原稿搬送経路R3へとシート原稿を給送するように制御されている。
一方、前記ガイド部材38・39にはフィルム等の可撓性部材を使用し、シート原稿の搬送方向により経路が開かれ、該シート原稿の通過後にはその自重、及びその弾性により元位置へ復帰して、その経路を閉じるように構成している。
【0028】
詳しくは、前記第2ガイド部材38は、通常、分岐点Rから合流点Pへ向けては通過自在で、分岐点Sから分岐点Rへ向けてはその経路を塞ぐように付勢されている。すなわち、排紙口8cから分岐点Qへ向けての搬送では、該第2ガイド部材38に沿って合流点P方向へと案内され、一方、分岐点Sから分岐点Qへ向けての搬送では、シート原稿の先端が該第2ガイド部材38を押し上げて排紙口8c方向へと搬送され、該シート原稿の終端が該分岐点Q位置を通過すると、該第2ガイド部材38はその自重、及びその弾性により元位置へ復帰する。
【0029】
前記第3ガイド部材39についても略同様の構成で、通常、ニップ部Fから合流点Rへ向けては通過自在で、分岐点Sからニップ部Fへ向けてはその経路を塞ぐように付勢されている。すなわち、一時排出口8bから分岐点Tへ向けての搬送では、該第3ガイド部材39に沿って合流点R方向へと案内され、一方、分岐点Sから分岐点Tへ向けての搬送では、シート原稿の先端が該第3ガイド部材39を押し上げて一時排出口8b方向へと搬送され、該シート原稿の終端が該分岐点T位置を通過すると、該第3ガイド部材39はその自重、及びその弾性により元位置へ復帰する。
このように、第2ガイド部材38と、第3ガイド部材39とは電気的に切り換えを行わず、安価な部材を使用し、且つ、シンプルな構成としている。
【0030】
次に送信済みの用紙に押印する済みスタンプ60ついて説明する。
前記済みスタンプ60はエキストラローラ30の直後方に配設され、第1原稿搬送経路R1の合流点Rとニップ部Eとの中間位置に切欠口を設けて、該切欠口より該済みスタンプ60の頭部を出没させるように構成されている。
そして、前記給紙口8aより排出口8cへと搬送される用紙は、読取後に前記ローラ30・31の上流側(図3における後部側)で、収納状態の済みスタンプ60を上昇させることにより押印され、読取確認がなされる。
尚、本発明では、片面読取時には、済みスタンプ60を出没させてシート原稿表面の終端部に1個の済みマークが押され、一方、両面読取時にはシート原稿を繰り送りながら該済みスタンプ60を連続して2回上昇させ、その表面の終端部に2個の済みマークが押されるように制御している。
以下、該済みスタンプ60の昇降機構について説明する。
【0031】
周知の通り、円筒状に巻回したコイルに電流を流せば軸方向に磁場を生じ、該磁場中に鉄芯を置けば磁化して磁石となり、一方、この電磁石は電流を切れば、磁化しない状態にもどる。本発明ではこの原理を利用して済みスタンプ60の印体62を昇降させている。
【0032】
すなわち、図4に示すように、前記済みスタンプ60は、円柱状のスタンプ本体61、鉄製の円筒ケース64、ソレノイド65、鉄芯66等から構成され、円筒状に捲回された該ソレノイド65を該円筒ケース64内に埋設し、該円筒ケース64を載置面67に固定する。また、該円筒ケース64の中空下部には鉄芯66が嵌設され、該鉄芯66上面には、円筒ケース64内に摺動自在に嵌装されるスタンプ本体61が載置されている。
【0033】
前記円筒ケース64のソレノイド65とターミナル69とをリード線68により接続し、図5に示すように、該ターミナル69と、ファクシミリ装置内に設けられるコントローラ40とを制御線により接続する。
【0034】
また、図4において、前記スタンプ本体61は、ゴム印等が貼設された印体62の下部にフェライト磁石63を取り付けて形成されており、ソレノイド65に電流を流して鉄芯66を磁化させると、該鉄芯66とフェライト磁石63とが反発して、スタンプ本体61が円筒ケース62内周面に沿って上昇する仕組みである。また、逆にソレノイド65の電流を切れば、該鉄芯66は磁化していない状態に戻り、スタンプ本体61は重力により自然に下降して元位置に収まる。
【0035】
ここで、前記スタンプ本体61の昇降のタイミングであるが、コントローラ40からの制御信号(通電命令)により、ターミナル69を通じてソレノイド65に瞬間的に電流が流されれば、発生した磁場によりスタンプ本体61は瞬時に上下し、該原稿の所定位置に押印がなされる。
尚、両面読取時には、コントローラ40からの制御信号によりシート原稿を繰り送りながら、ソレノイド65に2度、瞬間的に電流を流し、スタンプ本体61を連続して2度、上下させてやる。
【0036】
このように、片面読取時、及び両面読取時の両場合とも、シート原稿の同じ面の同じ位置に押印がなされるように制御され、しかも、両場合では押印の仕方が異なり、一目でその区別ができるので、ユーザーにとって読取確認がしやすく、使い勝手がよいのである。
【0037】
次にシート原稿の搬送に係る各センサについて説明する。
まず、図3に示すように、前記第1原稿搬送経路R1の給紙口8a付近にはドキュメントセットセンサ(以下、「DSセンサ」)43が配設されている。給紙口8a奥深くにシート原稿がセットされると、該DSセンサ43により検知され、これによりスタートボタン19と駆動源41との間の回路が接続されて、前記駆動源41の駆動が可能な状態となり、逆に言えば、原稿がセットされていない状態では、該回路が遮断されたままでスタートボタン19を押しても該駆動源41は始動せず、こうして原稿の空送りが防止されている。
そして、該第1原稿搬送経路R1に沿って、第2原稿搬送経路R2との合流点P付近にはレジストセンサ44が配設され、また、第3原稿搬送経路R3との分岐点S付近には反転センサ45が配設されている。
前記センサ43・44・45はそれぞれその搬送経路における一方の側に発光素子を配置し、他方の側に受光素子を配置した光センサ、またはリミットスイッチ等により構成されており、センサ配置位置を通過するシート原稿の通過開始時、または通過完了時等を検出し、図5に示すコントローラ40に制御信号(検出信号)を出力している。
【0038】
さらに、前記センサ43・44・45の他、図5に示す前述のコントローラ40には、以下に示す制御部材とも接続されており、シート原稿の搬送パターンを制御している。
37は、原稿の搬送方向を規制する前記した第1ガイド部材であり、該コントローラ40からの制御信号(切換信号)を受信して、原稿の搬送経路を切り換えている。
すなわち、通常状態では、第1ガイド部材37は第3原稿搬送経路R3を塞いで第1原稿搬送経路R1を開放しており、該コントローラ40からの制御信号(切換信号)を受信することで、前記ソレノイド47に電流が流され、アクチュエーターが作用して、該第1ガイド部材37はやや上方へ回動し、第1原稿搬送経路R1を塞いで第3原稿搬送経路R3を開放する。
【0039】
前記ピックアップローラ21は、ソレノイド46等のアクチュエータを用いて上下に揺動する構成で、該コントローラ40からの制御信号(駆動信号)を受信して、該ソレノイド46に電流が流され、該アクチュエーターが作用して、該ピックアップローラ21は下方へ回動し、シート原稿を押さえ込む。
また、各ローラ22・23・24・26・28・30の駆動源41は、該コントローラ40からの制御信号(駆動信号)を受信して、それぞれのローラ22・23・24・26・28・30を駆動・停止する。
尚、この駆動源41には、固定子の多相巻線に順次パルスを加え、その1パルスごとに回転子が一定角度だけ回転するステップモータ等を使用し、該コントローラ40ではステップ制御を行って、該駆動源41の回転ステップ数を計測している。
【0040】
前記ローラ22・23・24・26・28の回転方向は駆動源41の正逆回転に連動し、但し、エキストラローラ30においては図5に示す正逆回転切替機構48を介して制御され、適宜、回転方向を切り換えている。
前記正逆回転切換機構48は駆動源41とエキストラローラ30との間に設けられ、駆動源41からの動力が伝達される駆動軸と、エキストラローラ30へ出力する出力軸との間に、一方は駆動軸と同方向の回転を伝達する同方向伝達機構を、他方はその回転方向を逆転して伝達する逆転伝達機構を介装し、該駆動軸、または該出力軸にスプライン嵌合させた電磁クラッチ49を摺動変位させ、一方の伝達機構との接続を解除して、他方の伝達機構と接続し、該電磁クラッチ49を介して一方の回転のみが出力軸へ取り出される。
こうして、第1ガイド部材37の切換動作に連動して、該コントローラ40から正逆回転切換機構48の電磁クラッチ49へ制御信号(切換信号)が出力され、エキストラローラ30の回転方向が切り換わる。
尚、別構成として、駆動源41・41を2つ設け、一方の駆動源41によりローラ22・23・24・26・28を駆動し、他方の駆動源41によりエキストラローラ30を駆動する構成としてもよい。この場合、該一方の駆動源41は一定方向に回転し、該他方の駆動源41は適宜正逆回転して、前記正逆回転機構48を介することなく直にエキストラローラ30の回転方向を転換する。
【0041】
また、駆動源41とセパレートローラ22との間には電磁クラッチ51が介設され、該コントローラ40からの制御信号(停止命令信号)を受信して、該電磁クラッチ51を切断し、セパレートローラ22を停止させる。
そして、駆動源41とレジストローラ24との間には電磁クラッチ50が介設され、駆動源41が逆転方向に回転しているときのみ、その動力が伝達される構成としている。
また、図1に示すキーパネル13上には、片面/両面読取の変換等、読取モードの設定を行うファンクションキー18、シート原稿の取り込み操作を開始させるスタートボタン19、そして、複数枚のシート原稿を連続して読み取る時などその読取操作を途中で停止するストップボタン16等が配置されており、該ファンクションキー18やスタートボタン19、ストップボタン16等の操作が成されると、該コントローラ40へ制御信号が出力される。
【0042】
ここで、本発明に係るシート原稿の両面読み取りについて、その流れを概略説明する。
原稿給紙トレイ9に表面を上にしてセットされたシート原稿は、まず、図6に示すように、第1過程で、給紙口8a→ニップ部A→合流点P→ニップ部B→ニップ部C→ニップ部D→分岐点S→分岐点Q→合流点R→ニップ部E→排紙口8cへと搬送されて原稿第1面、すなわち、表面の読み取りがおこなわれる。次に、図7に示すように、第2過程で、排紙口8c→ニップ部E→合流点R→分岐点Q→合流点P→ニップ部B→ニップ部C→ニップ部D→分岐点S→分岐点T→ニップ部F→一時排出口8bへと搬送されて原稿第2面である裏面の読み取りがおこなわれる。そして、図8に示すように、第3過程で、一時排出口8b→ニップ部F→分岐点T→合流点R→ニップ部E→排紙口8cへと搬送して原稿表裏を反転し、ここで、前記済みスタンプ60により原稿表面に2個の済みマークが押印され、表面を下にして排出トレイ7cへ排出される。
以下、本発明に係るシート原稿の両面読み取りについて、図9乃至図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
また、適宜、図6乃至図8に示すシート原稿の搬送パターンを示す図を参照するとよい。
【0043】
図9に示すように、まず、ユーザーはシート原稿の表面を上にして原稿給紙トレイ9にセットし、給紙口8a奥深くに挿し込むと(ステップS1)、該シート原稿の先端は前記DSセンサ43により検知され(ステップS2)、これにより原稿の取り込み準備がなされる。
【0044】
次にユーザーは前記キーパネル13のファンクションキー18を操作して、原稿読取面を両面読取モードに選択し(ステップS3)、キーパネル13に配設されたスタートボタン19を押すと(ステップS4)、コントローラ40からピックアップローラ21、駆動源41、及びセパレートローラ22の電磁クラッチ51へ制御信号が出力され、該ピックアップローラ21のソレノイド46に正のパルスが印加され、該ソレノイド46は瞬間的に励磁される。これによりピックアップローラ21は下方へ回動して(ステップS5)、シート原稿を押さえ込み、その位置姿勢は全シート原稿の取り込みが終了するまで保持される。これと同時に、駆動源41が正転方向に回転し始め(ステップS6)、また、セパレートローラ22の電磁クラッチ51が接続されて(ステップS7)、各駆動ローラ22・26・28は正転方向(図6では時計方向)に回転し始める。
【0045】
尚、エキストラローラ30は前記正逆回転切換機構48の逆転伝達機構を介して逆転方向(図6では反時計方向)に回転し始め、また、レジストローラ24は前記電磁クラッチ50により回転動力が切断され、そのまま停止している。
こうして、ピックアップローラ21、セパレートローラ22、及びリタードローラ23等により最上層のシート原稿(1枚目のシート原稿)のみが分離されて給紙口8aからゆっくりと取り込まれる(ステップS8)。
【0046】
そして、前記1枚目のシート原稿の先端がレジストセンサ44で検知されると(ステップS9)、駆動源41のステップ制御により該シート原稿の先端を該レジストセンサ44位置からレジストローラ24とレジストフォローローラ25とのニップ部B位置まで搬送させた後、該駆動源41の回転方向を反転させる(ステップS10)。このとき、シート原稿の先端はレジストローラ24とレジストフォローローラ25とのニップ部Bに突き当てられた状態にあり、駆動源41が逆転方向に回転し始めると、前記電磁クラッチ50が接続されて、レジストローラ24は回転し始める。また、他のローラ26・28・30も回転方向が反転し、すなわち、フィードローラ26・28は逆転方向(図6では反時計方向)に回転し、正逆回転切替機構48の逆転伝達機構を介したエキストラローラ30は正転方向(図6では時計方向)に回転し始める。
尚、このとき前記セパレートローラ22の電磁クラッチ51へ制御信号が出力されて、該電磁クラッチ51が切られてセパレートローラ22の回転が停止し(ステップS11)、続けてシート原稿が取り込まれないのである。
【0047】
こうしてレジストローラ24とレジストフォローローラ25とによりシート原稿の斜行が整えられた後に搬送され、コントローラ40では、駆動源41のステップ制御により該シート原稿の先端が該レジストセンサ44位置からプラテンガラス12後端位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数(第1の回転角度)が計測され、図10に示すように、該第1の回転角度に達した後(ステップS12)、該コントローラ40から読取装置6へ制御信号が出力されて、まず、1枚目のシート原稿表面の読み取りが開始される(ステップS13)。
【0048】
こうして、前記1枚目のシート原稿はレジストローラ24とレジストフォローローラ25、第1フィードローラ26と第1スレイブローラ27、そして、第2フィードローラ28と第2スレイブローラ29とにより搬送され、レジストセンサ44により該1枚目のシート原稿の終端が通過し終えたことが検知されると(ステップS14)、その検知信号がコントローラ40へ出力され、該コントローラ40から読取装置6へ制御信号が出力される。
【0049】
また、このレジストセンサ44により1枚目のシート原稿の終端の通過が検知されたときから、前記コントローラ40では該シート原稿の終端が該レジストセンサ44位置からプラテンガラス12前端位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数(第2の回転角度)が計測され、該第2の回転角度に達した後(ステップS15)、1枚目のシート原稿表面の読み取りを終了する(ステップS16)。
【0050】
そうして、前記1枚目のシート原稿は第1ガイド部材37に沿ってさらに第1原稿搬送経路R1の下流側へと進み、第2ガイド部材38を押し上げて排紙口8c方向へと搬送される。そして、該1枚目のシート原稿はエキストラローラ30と第1ガイドローラ31とにより繰り出され、その先端が排紙口8cから排出されつつ、その終端が反転センサ45位置を通過すると(ステップS17)、該反転センサ45からその検知信号がコントローラ40へ出力される。このときより該コントローラ40では、シート原稿の終端が反転センサ45位置から合流点R位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数(第3の回転角度)が計測され、該第3の回転角度に達した後(ステップS18)、該コントローラ40から駆動源41へ制御信号が出力されて、駆動源41の回転方向が反転される(ステップS19)。
【0051】
ここで、駆動源41は正転方向に回転し始め、これにより前記電磁クラッチ50が切られ、レジストローラ24は停止する。また、他のローラ26・28・30は回転方向が反転し、すなわち、フィードローラ26・28は正転方向(図6では時計方向)に回転し、正逆回転切替機構48の逆転伝達機構を介したエキストラローラ30は逆転方向(図6では反時計方向)に回転し始める。
【0052】
ここで、エキストラローラ30と第1ガイドローラ31とによりニップされている1枚目のシート原稿はスイッチバック反転し、逆方向(後方)へ搬送される。尚、1枚目のシート原稿の終端が分岐点Qを通過した後は、前記第2ガイド部材38は自重により元位置に復帰しているため、該1枚目のシート原稿は該第2ガイド部材38に沿って第2原稿搬送経路R2へ給送されていく。
【0053】
そして、図11に示すように、前記1枚目のシート原稿の先端(スイッチバック反転前の終端)が再びレジストセンサ44で検知されると(ステップS20)、駆動源41のステップ制御により該シート原稿の先端を該レジストセンサ44位置からレジストローラ24とレジストフォローローラ25とのニップ部B位置まで搬送させた後、該駆動源41の回転方向を反転させる(ステップS21)。このとき、シート原稿の先端はレジストローラ24とレジストフォローローラ25とのニップ部Bに突き当てられた状態にあり、駆動源41が逆転方向に回転し始めると、前記電磁クラッチ50が接続されて、レジストローラ24は回転し始める。また、他のローラ26・28も回転方向が反転し、すなわち、フィードローラ26・28は逆転方向(図7では反時計方向)に回転し、正逆回転切替機構48の逆転伝達機構を介したエキストラローラ30はそのまま逆転方向の回転を続ける。
【0054】
また、このとき、コントローラ40から第1ガイド部材37に制御信号が出力されており、該第1ガイド部材37のソレノイド47に電流が流される。これにより該ソレノイド47が励磁されて第1ガイド部材37をやや上方へ回動させる(ステップS22)。
【0055】
こうして第1原稿搬送経路R1を塞いで第3原稿搬送経路R3を開き、この第1ガイド部材37の切り換えにより前記正逆回転切替機構48へ制御信号が出力され、電磁クラッチ49が切り換えられて、今度は該正逆回転切替機構48の同方向伝達機構を介して駆動源41からの動力が伝達され、エキストラローラ30はすぐさま逆転方向(図7では反時計方向)に回転し始める(ステップS23)。
【0056】
こうしてレジストローラ24とレジストフォローローラ25とによりシート原稿の斜行が整えられた後に搬送され、コントローラ40では、駆動源41のステップ制御により該シート原稿の先端が該レジストセンサ44位置からプラテンガラス12後端位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数(第1の回転角度)が計測され、該第1の回転角度に達した後(ステップS24)、該コントローラ40から読取装置6へ制御信号が出力されて、1枚目のシート原稿裏面の読み取りが開始される(ステップS25)。
【0057】
こうして、前記1枚目のシート原稿はレジストローラ24とレジストフォローローラ25、第1フィードローラ26と第1スレイブローラ27、そして、第2フィードローラ28と第2スレイブローラ29とにより搬送され、レジストセンサ44により該1枚目のシート原稿の終端が通過し終えたことが検知されると(ステップS26)、その検知信号がコントローラ40へ出力され、該コントローラ40から読取装置6へ制御信号が出力される。
【0058】
このレジストセンサ44により1枚目のシート原稿の終端の通過が検知されたときから、前記コントローラ40では該シート原稿の終端が該レジストセンサ44位置からプラテンガラス12前端位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数(第2の回転角度)が計測され、該第2の回転角度に達した後(ステップS27)、1枚目のシート原稿裏面の読み取りを終了する(ステップS28)。
【0059】
そうして、前記1枚目のシート原稿は第1ガイド部材37に沿って第3原稿搬送経路R1へと給送され、次に第3ガイド部材39を押し上げて一時排出口8b方向へと搬送される。そして、図12に示すように、該1枚目のシート原稿はエキストラローラ30と第2ガイドローラ32とにより繰り出され、その先端が一時排出口8bから排出されつつ、その終端が反転センサ45位置を通過すると(ステップS29)、該反転センサ45からその検知信号がコントローラ40へ出力される。
【0060】
このときよりコントローラ40では、シート原稿の終端が反転センサ45位置から分岐点Tとニップ部Fとの中間位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数(第4の回転角度)が計測され、該第4の回転角度に達した後(ステップS30)、該コントローラ40から駆動源41へ制御信号が出力される。これにより該駆動源41が正転方向に回転し始めて(ステップS31)、シート原稿はスイッチバック反転し、このときよりコントローラ40では、シート原稿の終端(スイッチバック反転前の先端)が分岐点R位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数(第5の回転角度)が計測され、該第5の回転角度に達した後(ステップS32)、コントローラ40から駆動源41、及び前記ターミナル69へと制御信号が出力される。ここで、駆動源41を一旦停止させ(ステップS33)、エキストラローラ30を停めて、シート原稿を一旦停止させた上で、前記ソレノイド65に通電し(ステップS34)、それと同時に駆動源41を正転方向に回転させ、再びエキストラローラ30を駆動させる(ステップS35)。これにより済みスタンプ60の印体62が2度続けて上昇し、但し、シート原稿も搬送されているため、シート原稿の終端部には所定間隔を空けて2個の済みマークが押印されることとなる。こうして、読取確認がなされた後、シート原稿は排出されるのである(ステップS36)。
【0061】
尚、給紙口8aに複数枚のシート原稿がセットされているときには、次のシート原稿は前のシート原稿が排出される前に、所定のタイミングを計って取り込まれ、その処理時間が短縮されるような制御となっている。
【0062】
また、済みスタンプ60の動作は、前記キーパネル13のファンクションキー18による片面、または両面読取の読取モードの選択により予め決定され、片面読取時にはシート原稿の終端が反転センサ45により検出されたときより、コントローラ40では、シート原稿の終端が反転センサ45位置から分岐点R位置まで搬送される距離に相当する駆動源41の回転ステップ数が計測され、押印準備がなされる。そして、該回転角度に達すると、コントローラ40から駆動源41、及び前記ターミナル69へと制御信号が出力され、ここで、駆動源41を一旦停止させて、エキストラローラ30を停止する。こうして、シート原稿を一旦停止させた上で、前記ソレノイド65に通電し、済みスタンプ60の印体62を1度だけ上昇させ、その直後に駆動源41を正転方向に回転させて、再びエキストラローラ30を駆動させ、シート原稿の終端部に1個の済みマークを押印した後、排出する。
【0063】
尚、済みスタンプ60の印体62が出没する個所と分岐点Rとの間に、新たにシート原稿の通過を検出するセンサを設けてもよく、この場合、片面読取、両面読取、両場合とも、該センサによりシート原稿の終端が検出されると、駆動源41を停止する制御とし、シート原稿の搬送を一旦停止した上で押印する。
また、この済みスタンプ60の押印方法についてであるが、両面読取の場合、上述のように、シート原稿を一旦停止させた上で1回押印し、そして、シート原稿を搬送して再び押印する方法の他、シート原稿を搬送しつつ、まず、1箇所に押印し、間を置いて、さらにもう1箇所押印する等、その押印方法については特に限定しない。
【0064】
このような構成で、シート原稿の両面を読み取る場合に、その片面を読み終える毎に、済みスタンプ60により押印していた処理操作を、排出前の1回のみで済ませることができ、また、両面読取時には停止することなくその処理が行われて続けてシート原稿を取り込むことができ、読取時間の短縮を図ることができる。
さらに、原稿片面だけの確認で、その両面が読み取られたことが確認できるよう配慮がなされ、読取確認の際の作業能率が向上する。また、この構成では、1つの済みスタンプ60で、片面読取時には1個の押印をし、両面読取時には2個押印してその区別をするため、片面用と両面用との、2つの済みスタンプを取り付けなくともよく、部品点数が減らせて、コスト削減も図られている。
そうして、シート原稿はページ順に揃えて排出されているため、そのまま若いページから順に済みマークが確認できるようにも配慮されており、裏面に済みマークが押された場合に比べてその確認はしやすく、作業性が向上し、見落とし等、確認ミスの頻度も少なくなる。
【0065】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、以下のような効果を奏するものである。
すなわち、請求項1記載の発明は、済スタンプが2度連続して押印する間に原稿も搬送され、原稿の終端部には所定間隔を空けて2個の済マークが押印される。そのため、原稿の両面の読み取りが終了した後、その表裏面を反転させて排出するファクシミリ装置において、読取時間の短縮を図ることができるとともに、原稿の両面の送信が重送なく終了したことを確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の斜視図。
【図2】同じく側面断面図。
【図3】ファクシミリ装置のADFの側面断面図。
【図4】済みスタンプの構成を示す側面断面図。
【図5】ファクシミリ装置の制御構成を示すブロック図。
【図6】ファクシミリ装置の第1過程での原稿の流れを示すADFの側面断面図。
【図7】同じく第2過程での原稿の流れを示すADFの側面断面図。
【図8】同じく第3過程での原稿の流れを示すADFの側面断面図。
【図9】ファクシミリ装置の制御構成の第1段階を示す流れ図。
【図10】同じく第2段階を示す流れ図。
【図11】同じく第3段階を示す流れ図。
【図12】同じく最終段階を示す流れ図。
【符号の説明】
8 ADF
8a 給紙口
8b 一時排出口
8c 排紙口
30 エキストラローラ
40 コントローラ
41 駆動源
60 済みスタンプ
61 スタンプ本体
62 印体
65 ソレノイド
69 ターミナル
R1 第1原稿搬送経路
R2 第2原稿搬送経路
R3 第3原稿搬送経路
R4 第4原稿搬送経路

Claims (1)

  1. 原稿の両面の読み取りが終了した後、その表裏面を反転させて排出するファクシミリ装置において、
    給紙口から排紙口までつながり、前記原稿が搬送される原稿搬送経路と、
    前記排紙口の近傍に設けられ、駆動源により駆動され、前記原稿を前記排紙口から排出させることができるエキストラローラと、
    前記エキストラローラの直後方に設けられ、前記原稿搬送経路に頭部を出没させて前記原稿に済マークを押印する済スタンプと
    少なくとも前記駆動源及び前記スタンプに制御信号を出力するコントローラと、を備え、
    前記原稿の両面の読み取りが終了して、前記原稿の終端が所定の位置まで搬送されたときに、前記コントローラは前記駆動源を停止させ、該駆動源は前記エキストラローラを停止させ、該エキストラローラは前記原稿を停止させ、その後、前記駆動源を再び駆動させるのと同時に、該コントローラは前記済スタンプに連続して2度、前記原稿に前記済マークを押印させる、ファクシミリ装置。
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