JP4152052B2 - 精米機の精白装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は精米機の精白装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平11−138031号公報には図7〜図9に示すような縦型の精米機1が開示されている。
【0003】
縦方向に配置された本体ケーシング2内に、図外の駆動モータにより駆動プーリ3を介して回転される中空の駆動軸4が配設され、駆動軸4の上部に送りロール5が、また駆動軸4の下部に突条部を有する精米ロール6がそれぞれ取り付けられ、これらの送りロール5および精米ロール6が駆動軸4とともに一体的に回転する。送りロール5および精米ロール6の外周側には精米室7の外殻部分をなす金属製の網8が配置され、網8内の糠を糠排出部8a(図9参照)を介して空気とともに吸引して糠用送風機(図示せず)から排出する。また、本体ケーシング2の上部には、玄米を一時的に溜める玄米タンク25から供給された玄米を精米室7内に送り込む供給用スクリュ9および供給用ケーシング10を配設している。
【0004】
本体ケーシング2の下端部には、精米室7からの開度を調節することで精米の際の内部圧力を調整する開度調整部材11と、この開度調整部材11と精米ロール6との間から排出される白米を下方に案内する排出筒12とが、それぞれ昇降自在に嵌合されている。
【0005】
開度調整部材11の開度を調整するために設けられた開度調整用モータ13の回転軸には開度調整用ねじ軸15が一体的に回転するように連結されており、この開度調整用ねじ軸15に開度調整用ブロック16が螺合している。また、開度調整部材11や排出筒12に連結された開度調整用アーム14とともに開度調整用ねじ軸15に挿通された平ワッシャ17と開度調整用ブロック16との間に、開度調整用アーム14の一端を下方に付勢して開度調整部材11の出口開度が小さくなる方向に付勢する開度調整用付勢ばね18が介装され、この開度調整用付勢ばね18は、外力が作用していない状態では、ほぼ図7に示す長さになるものが使用されている。
【0006】
そして、開度調整用モータ13を駆動して、図7に示すように開度調整用ブロック16を下げた状態では、開度調整用アーム14に対する開度調整用付勢ばね18の付勢力が強められて開度調整部材11の出口開度が小さくなる方向に強く付勢される。一方、開度調整用モータ13を駆動して、図8に示すように開度調整用ブロック16を上端位置まで上昇させた状態では、開度調整用アーム14に対して開度調整用付勢ばね18の付勢力が作用せず、開度調整部材11および排出筒12の自重によりこれらが図8に示す位置まで下降して精米室7の出口が開けられた状態となるように構成されている。
【0007】
なお、図7、図8における19は開度調整用ブロック16が下限位置となった際にON状態となって開度調整用付勢ばね18による付勢力が最も強くなっていることを検知する下限位置検出スイッチ、20は開度調整用ブロック16が上限位置となった際にON状態となって開度調整用付勢ばね18による付勢力が最も弱くなっており、開度調整部材11が設けられている白米出口が開放状態となっていることを検知する上限位置検出スイッチ、21は開度調整用アーム14を揺動自在に支持するアーム支持ピン、22は開度調整用アーム14の端部と開度調整部材11および排出筒12とを連結する連結ピン、図9における26は玄米タンク25の玄米が無くなったことを検知する玄米量検知センサである。
【0008】
精米室7に連続的に玄米が供給される通常精米時には、図7に示すように、開度調整部材11が上方に押し上げられている。送りロール5による押し込みによって精米室7の内圧が規定以上に高くなると、開度調整部材11が開度調整用付勢ばね18の付勢力に抗して降下して精米室7の内圧が規定値になるように制御され、規定の内圧に調整された精米室7の中の玄米が精米ロール6によって掻き回されて精米される。精米室7において精米動作により発生した糠は、精米室7から網8を通って流れる空気流に伴って糠出口8aから放出され、精白された白米は、精米ロール6の下端部と開度調整部材11との間から排出される。精米時の白度は、例えば、「上白」、「標準」、「7ぶ」、「5ぶ」などに選択可能とされており、たとえば「標準」を選択した際には、「上白」を選択した際より規定の内圧が低く、「7ぶ」を選択した際より規定の内圧が高くなるように開度調整用付勢ばね18による付勢力が調整される。
【0009】
このように、開度調整部材11に付勢力を与えて精米室7が適正な内圧となるように調整することにより、選択した白度に応じて精米される。特に、開度調整用付勢ばね18の付勢力を与えて開度調整部材11の位置を調整しているので、精米室7の内圧が急激に変動することがあった場合でも、内圧の変動に基づいて開度調整用モータ13が駆動制御されることに先立って、精米室7が適正な内圧となるように開度調整用付勢ばね18がすぐに伸縮し、この結果、開度調整部材11が高い感度で適正な位置へ移動するように追随することとなり、適切な白度の米が良好に得られる利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の縦型の精米機1では、駆動軸4の回転負荷が規定範囲を越えて減少したこと(例えば駆動モータの電力量から判定する)、および玄米タンク25の玄米が無くなったことを検出すると、精米室7への玄米の送り込みがなくなった精米末期と判定して、開度調整用付勢ばね18による付勢力を自動的に大きくして精米室7の出口開度を小さくし、精米室7の内圧を上昇させる方向に最大締め上げ位置まで開度調整部材11を移動させて規定時間の間はこのままの状態で運転するようになっている。そして、この後に、開度調整部材11を降下させて精米室7の内部に残っている米を全量排出することで、精米室7への玄米の送り込みがなくなった精米末期でも良好に精米処理を行えるように構成されている。これにより、精米機1の中に未処理の米が残らないので、品種の異なる玄米を次々に精米処理する場合でも、前回に処理した別品種の米が混じらないようになっている。
【0011】
しかしながら、このような構造の従来の縦型の精米機1においては、本体ケーシング2の下端部と開度調整部材11との間などに糠が付着することなどに起因して、通常精米時から精米末期への切り換わりの際、特に、「5ぶ」や「7ぶ」などの低い白度で精米して開度調整用付勢ばね18による付勢力を比較的弱くしている場合に、開度調整部材11の移動状態が悪くなって、最大締め上げ位置まで開度調整部材11が移動するタイミングが遅れてしまい、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることがあった。
【0012】
本発明は上記課題を解決するもので、精米機の中に未処理の米が残らないようにしながら、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることのない精米機の精白装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、精米室の出口開度調整用の開度調整部材に対して付勢力を調整することで出口開度を調整しながら精米する精米機の精白装置であって、開度調整部材への付勢力とは別個の強制移動力を補助的に加えて開度調整部材を出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させる強制移動手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
この構成により、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、開度調整部材への付勢力に加えて、強制移動手段の強制移動力にて開度調整部材を、出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させることにより、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることが防止される。
【0015】
請求項2記載の発明は、精米室への送り込み玄米がなくなった精米末期に、精米室の出口開度を調整する開度調整部材の付勢力を強めることで出口開度を小さくして精米室の内圧を上昇させ、その後に出口開度を大きくして精米室の内部に残っている米を全量排出する精米機の精白装置であって、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、開度調整部材への付勢力とは別個の強制移動力を補助的に加えて開度調整部材を出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させる強制移動手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
この構成により、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時には、開度調整部材への付勢力に加えて、強制移動手段の強制移動力にて開度調整部材が、出口開度が小さくなる位置に強制的に移動されるので、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることが防止される。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の精米機の精白装置において、開度調整部材に付勢力を伝達する付勢力伝達部材へ強制移動手段からの強制移動力を作用させる強制移動力伝達レバーが、付勢力伝達部材へ強制移動力を伝達しない待避位置に移動自在に構成したことを特徴とする。
【0018】
この構成により、通常精米時や精米末期の白米排出時には、強制移動力伝達レバーを待避位置に移動させることで、付勢力伝達部材へ強制移動手段からの強制移動力が作用しないこととなり、良好な精米制御動作ならびに白米排出動作を行うことができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の精米機の精白装置において、強制移動手段は、補助駆動モータと、補助駆動モータの回転軸に連結されたねじ軸と、ねじ軸に螺合されてねじ軸の軸心方向に沿って移動する移動ブロックと、移動ブロックに連結されて移動ブロックの移動力を強制移動力として開度調整部材を駆動する部材に伝達する強制移動力伝達レバーと、移動ブロックを付勢する付勢手段とを備え、ねじ軸は、ねじが形成された雄ねじ部と、雄ねじ部に続けて設けられ、ねじが形成されておらず雄ねじ部より細径の細径部とを有しており、付勢手段により移動ブロックが雄ねじ部側に移動する方向に付勢されていることを特徴とする。
【0020】
この構成により、補助駆動モータの回転軸を十分回転して移動ブロックが細径部にある状態を原点として制御し、この原点からの補助駆動モータの回転量に応じて移動ブロックの位置を位置検知センサなどを用いることなく制御することができる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の精米機の精白装置において、精米機へ供給する玄米を一時的に溜める玄米タンクに、玄米タンクの玄米が無くなりかけていることを検知する検知手段を設け、この検知手段により玄米タンクの玄米が無くなりかけていることを検知した際に強制移動手段による強制移動動作を開始させることで、強制移動動作の開始時期を、精米機への玄米供給が終了するよりも前にしたことを特徴とする。
【0022】
この構成により、精米機への玄米供給が終了する前に、予め強制移動動作が開始されるので、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時には、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることが確実に防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる精米機について、図面に基き説明する。なお、従来の精米機と同じ構成要素には同符号を付してその説明は省略する。
【0024】
図1に示すように、この精米機30では、従来の精米機1の構成要素に付加して、開度調整部材11を所定位置に強制的に移動させる強制移動手段40を設けている。そして、図示しない制御手段により、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、開度調整部材11への付勢力とは別個の強制移動力を強制移動手段40にて補助的に加えて、開度調整部材11を、出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させるように制御する構成とされている。
【0025】
強制移動手段40は、支持ブラケット41により所定位置に固定された補助駆動モータ42と、補助駆動モータ42の回転軸に連結カプラ43を介して一体的に回転するように連結されたねじ軸44と、ねじ軸44に螺合されてねじ軸44の軸心方向に沿って移動する移動ブロック45と、支持アーム46により支持ピン47を介して揺動自在に支持され、移動ブロック45の移動力を強制移動力として開度調整アーム(付勢力伝達部材)14に伝達する強制移動力伝達レバー48と、移動ブロック45を下方に付勢する付勢手段としてのブロック付勢ばね49とを備えている。
【0026】
強制移動力伝達レバー48は、一端が移動ブロック45にピン部48aを介して連結され、かつ他端の鉤状係合部48bが開度調整アーム14の端部に設けられた被係合ピン14aに上方から係合自在とされている。ねじ軸44は、ねじが形成された雄ねじ部44aと、雄ねじ部44aに続けてその上方に設けられ、ねじが形成されておらず雄ねじ部44aより細径の細径部44bとを有している。
【0027】
なお、50は開度調整部材11の下限位置(白米排出時の開度調整部材11の下限位置)ならびに強制移動力伝達レバー48の鉤状係合部48bに対する開度調整アーム14の被係合ピン14aの上限係合位置を調整するための下限位置調整ボルトである。
【0028】
また、図2に示すように、玄米タンク25には、玄米タンク25の玄米が無くなったことを検知する第1の玄米量検知センサ26が下端部位置に設けられているだけでなく、玄米タンク25の玄米が無くなりかけていることを検知する検知手段としての第2の玄米量検知センサ27が、第1の玄米量検知センサ26よりも少し上方位置に設けられている。例えば、第1の玄米量検知センサ26は、この第1の玄米量検知センサ26にてそのセンサ配置位置に玄米が無くなったことを検知して2、3秒後に全ての玄米が精米室7内に供給される箇所に配置され、第2の玄米量検知センサ27は、この第2の玄米量検知センサ27にてそのセンサ配置位置に玄米が無くなったことを検知して約8秒後に全ての玄米が精米室7内に供給される箇所に配置されている。
【0029】
上記構成において、選択された白度に応じて開度調整部材11が適切な付勢力が与えられている通常精米時に、強制移動手段40においては、図1に示すように、付勢力伝達部材としての開度調整アーム14へ強制移動力を伝達しない待避位置に強制移動力伝達レバー48が移動される。すなわち、強制移動手段40の移動ブロック45がねじ軸44の雄ねじ部44aにおける下部まで移動されて、強制移動力伝達レバー48の鉤状係合部48bが開度調整アーム14の被係合ピン14aから大きく離れた状態とされ、開度調整アーム14は付勢力が調整されながら揺動可能とされる。この結果、選択された白度に応じた精米制御動作ならびに白米排出動作が良好に行われる。
【0030】
一方、精米室7への玄米の送り込みがなくなった精米末期になったと判定された際、より具体的には、第2の玄米量検知センサ27により玄米タンク25の玄米が無くなりかけていることを検知した際には、精米末期における精米室7の内圧を上昇させるべく、強制移動手段40にて、出口開度が小さくなる位置に開度調整部材11が位置するように強制的に移動される。すなわち、この際には、補助駆動モータ42が駆動されて、移動ブロック45がねじ軸44の雄ねじ部44a下部から細径部44bまで上昇される。この結果、図3に示すように、開度調整部材11が最大の出口開度やこれに近い出口開度の位置にあった場合でも、強制移動力伝達レバー48により開度調整アーム14の被係合ピン14aが強制的に押し下げられ、開度調整部材11が、図4に示すような出口開度が最も小さい最大締め上げ位置まで移動される。
【0031】
また、この後、第1の玄米量検知センサ26により玄米タンク25の玄米が無くなったことを検知し、かつ駆動軸4の回転負荷が規定範囲を越えて減少したこと(例えば駆動モータの電力量から判定する)を検出すると、精米室7への玄米の送り込みがなくなり、精米末期になったと判定して、開度調整用付勢ばね18による付勢力を自動的に大きくして精米室7の出口開度を小さくし、精米室7の内圧を上昇させる方向に最大締め上げ位置まで開度調整部材11を移動させて規定時間の間はこのままの状態で運転する。
【0032】
したがって、本体ケーシング2の下端部と開度調整部材11との間などに糠が付着することなどに起因して開度調整部材11の移動状態が悪くなっており、「5ぶ」や「7ぶ」などの低い白度で精米して開度調整用付勢ばね18による付勢力が比較的弱い状態で、通常精米から精米末期に切り換わった際でも、最大締め上げ位置まで開度調整部材11が確実かつスムーズに移動し、この結果、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることは防止される。
【0033】
この後、精米末期において、図4に示す状態で規定時間運転された後には、図5に示すように、移動ブロック45が下動されて強制移動力伝達レバー48が開度調整アーム14へ強制移動力を伝達しない待避位置に移動されるとともに、開度調整用ブロック16が上昇されて開度調整アーム14を介して開度調整部材11が降下され、精米室7の内部に残っている米が全量排出される。
【0034】
また、上記構成において、補助駆動モータ42は、例えば精米機1の起動時などにその回転軸を十分回転して移動ブロック45が細径部44bにある状態を原点として制御し、この原点からの補助駆動モータ42の回転量を制御することで移動ブロック45の位置を制御している。これにより、上限位置検知センサや上限位置検知センサを設けたりすることなく移動ブロック45の位置制御を良好に行え、製造コストの増加や、制御内容の複雑化を招くことが防止される。
【0035】
なお、上記構成においては、精米末期において精米室7の内圧を上昇させた時に、強制移動手段40にて開度調整部材11を出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させた場合を述べたが、これに限るものではなく、例えば、図6に示すように、強制移動力伝達レバー48の鉤状係合部48bに代えて、長孔部48cを形成し、米の排出動作時に、移動ブロック45を下降させることにより開度調整部材11を強制的に降下させるようにしてもよい。
【0036】
また、上記実施の形態においては、玄米タンク25の玄米が無くなりかけていることを検知する第2の玄米量検知センサ27と、玄米タンク25の玄米が無くなったことを検知する第1の玄米量検知センサ26との、2つのセンサを設ける場合を述べ、この場合には、精米機30への玄米供給が終了する前に、予め強制移動動作が開始されるので、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時には、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることがより確実に防止される利点がある。しかし、これに代えて、第1の玄米量検知センサ26を設けることなく、第2の玄米量検知センサ27のみを設けて、第2の玄米量検知センサ27により玄米が無くなりかけたことを検知して強制移動動作を行わせる制御指示を行った後に、所定時間経過したこと(例えば5秒間経過したこと)を制御的に検知して、精米末期を判定するようにしてもよく、この場合にはセンサの個数を低減することができる。なお、従来と同様に、第1の玄米量検知センサ26だけを設けて、第1の玄米量検知センサ26にて玄米タンク25の玄米が無くなったことを検知した際に、強制移動動作が開始させることも可能であり、この場合でも、従来の精米機に比べて、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることを最小限に抑えることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、開度調整部材への付勢力とは別個の強制移動力を補助的に加えて開度調整部材を出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させる強制移動手段を設けて、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、強制移動手段にて開度調整部材を、出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させることにより、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることが防止され、この結果、精白動作の信頼性が向上する。
【0038】
また、開度調整部材に付勢力を伝達する付勢力伝達部材へ強制移動手段からの強制移動力を作用させる強制移動力伝達レバーを、付勢力伝達部材へ強制移動力を伝達しない待避位置に移動自在に構成したことで、良好な精米制御動作ならびに白米排出動作を行うことができる。
【0039】
また、強制移動手段の補助駆動モータをその回転軸を十分回転して移動ブロックが細径部にある状態を原点として制御し、この原点からの補助駆動モータの回転量に応じて移動ブロックの位置を制御することで、製造コストの増加や、制御内容の複雑化を招くことを防止できる。
【0040】
また、玄米タンクの玄米が無くなりかけていることを検知した際に強制移動手段による強制移動動作を開始させて、強制移動動作の開始時期を、精米機への玄米供給が終了するよりも前にすることにより、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、設定している白度よりも小さな白度の米が排出されることを、一層確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる精米機の部分切欠き正面図で、通常精米時において出口開度が小さい状態を示す。
【図2】同精米機および玄米タンクなどを示す部分切欠き正面図である。
【図3】同精米機の部分切欠き正面図で、通常精米から精米末期への切換の際に出口開度が大きい場合の状態を示す。
【図4】同精米機の部分切欠き正面図で、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時の状態を示す。
【図5】同精米機の部分切欠き正面図で、通常精米時において白米が排出されている際などの出口開度が大きい場合の状態を示す。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかる精米機の部分切欠き正面図で、白米排出時などの出口開度が大きい場合の状態を示す。
【図7】従来の精米機の部分切欠き正面図で、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時の状態を示す。
【図8】同従来の精米機の部分切欠き正面図で、白米排出時などの出口開度が大きい場合の状態を示す。
【図9】同従来の精米機および玄米タンクなどを示す部分切欠き正面図である。
【符号の説明】
7 精米室
11 開度調整部材
14 開度調整アーム(付勢力伝達部材)
25 玄米タンク
26 第1の玄米量検知センサ
27 第2の玄米量検知センサ
30 精米機
40 強制移動手段
42 補助駆動モータ
44 ねじ軸
45 移動ブロック
48 強制移動力伝達レバー
49 ブロック付勢ばね(ブロック付勢ばね)
44a 雄ねじ部
44b 細径部
50 下限位置調整ボルト

Claims (5)

  1. 精米室の出口開度調整用の開度調整部材に対して付勢力を調整することで出口開度を調整しながら精米する精米機の精白装置であって、開度調整部材への付勢力とは別個の強制移動力を補助的に加えて開度調整部材を出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させる強制移動手段を設けた精米機の精白装置。
  2. 精米室への送り込み玄米がなくなった精米末期に、精米室の出口開度を調整する開度調整部材の付勢力を強めることで出口開度を小さくして精米室の内圧を上昇させ、その後に出口開度を大きくして精米室の内部に残っている米を全量排出する精米機の精白装置であって、精米末期において精米室の内圧を上昇させた時に、開度調整部材への付勢力とは別個の強制移動力を補助的に加えて開度調整部材を出口開度が小さくなる位置に強制的に移動させる強制移動手段を設けた精米機の精白装置。
  3. 開度調整部材に付勢力を伝達する付勢力伝達部材へ強制移動手段からの強制移動力を作用させる強制移動力伝達レバーが、付勢力伝達部材へ強制移動力を伝達しない待避位置に移動自在に構成した請求項1または2に記載の精米機の精白装置。
  4. 強制移動手段は、補助駆動モータと、補助駆動モータの回転軸に連結されたねじ軸と、ねじ軸に螺合されてねじ軸の軸心方向に沿って移動する移動ブロックと、移動ブロックに連結されて移動ブロックの移動力を強制移動力として開度調整部材を駆動する部材に伝達する強制移動力伝達レバーと、移動ブロックを付勢する付勢手段とを備え、ねじ軸は、ねじが形成された雄ねじ部と、雄ねじ部に続けて設けられ、ねじが形成されておらず雄ねじ部より細径の細径部とを有しており、付勢手段により移動ブロックが雄ねじ部側に移動する方向に付勢されている請求項1〜3の何れかに記載の精米機の精白装置。
  5. 精米機へ供給する玄米を一時的に溜める玄米タンクに、玄米タンクの玄米が無くなりかけていることを検知する検知手段を設け、この検知手段により玄米タンクの玄米が無くなりかけていることを検知した際に強制移動手段による強制移動動作を開始させることで、強制移動動作の開始時期を、精米機への玄米供給が終了するよりも前にした請求項1〜4の何れかに記載の精米機の精白装置。
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