JP4134246B1 - 遠赤外線浴装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠赤外線を輻射する床面20と、床面20から輻射される遠赤外線を反射する為の層が形成された周辺壁面30及び天井壁面40とに囲まれた遠赤外線浴装置10において、遠赤外線浴装置10内の空間内側から外側方向へ順に、床面20から輻射される遠赤外線を反射する為のセラミック層31と、セラミック層31にて反射されなかった遠赤外線を反射する為の反射層32と、遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層33とを備える層を、周辺壁面30及び天井壁面40に形成する。
【選択図】図7
Description
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層は、躯体として機能する第2木製合板を上記第2反射層よりも外側に更に備えていることにある。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記遠赤外線プレートは、上記発熱装置を埋設する為の溝が形成された溝付プレートと、上記床面の表面を形成する為の床部表面プレートとを備えており、上記溝付プレートの上記溝に上記発熱装置が埋設され、該発熱装置が埋設された後に遠赤外線パウダが配合されたセメントを用いて該溝が埋められ、該溝付プレートの上一面に上記床部表面プレートが配設されることで上記遠赤外線プレートが形成されることにある。このように構成された遠赤外線浴装置において、発熱装置が適切に遠赤外線プレート内に埋設されると共にその発熱装置により遠赤外線プレートが適切に暖められる一方で、床部表面プレートのみが床面の表面すなわち外観を構成する。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記発熱装置は、ケーブル自体が外気温を感知し自動的に電気量を増減することが可能な自己制御型のヒータである。このように構成された遠赤外線浴装置において、必要な部分に必要量の熱だけ供給して過剰加熱を抑制することが可能となる。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記床部断熱層は、断熱板の厚さ方向両面にアルミ箔が貼り合わされた断熱材である。このように構成された遠赤外線浴装置において、輻射された遠赤外線に伴う輻射熱が床部断熱層により確実に反射される。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記床面は、上記反射層と同一に構成された床部反射層を上記溝付プレートと上記床部断熱層との間に更に備えていることにある。このように構成された遠赤外線浴装置において、輻射された遠赤外線が床部反射層により空間内に反射される。また、例えばこの床部反射層が、遠赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布に、その不織布よりも外側となるように電磁波遮断シートを貼り合わせて形成された反射シートで構成されることで、遠赤外線パウダを含ませた不織布から遠赤外線が輻射されると共に、輻射された遠赤外線が電磁波遮断シートにより空間内に確実に反射される。
これにより、床面を除き、周辺壁面及び天井壁面の温度や空間内の温度分布が略均一となるような所謂空洞放射に近い状態とされる。
また、木製合板及び第2木製合板により上記周辺壁面及び天井壁面の強度が一層向上するので、床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間すなわち遠赤外線浴の為の部屋を一層簡単に設置することができる。
また、発熱装置が適切に遠赤外線プレート内に埋設されると共にその発熱装置により遠赤外線プレートが適切に暖められる一方で、床部表面プレートのみが床面の表面すなわち外観を構成するので、発熱装置を埋設する際の作業効率が向上すると共に遠赤外線プレートから適切に遠赤外線が輻射される一方で、ユーザは床部表面プレートのみを床面として接触したり見たりすることになりユーザビリティーが向上する。
また、発熱装置としての自己制御型のヒータは必要な部分に必要量の熱だけ供給して過剰加熱を抑制することができるので、見方を換えれば設定温度に対して下がった分の温度だけ上げることができるので、消費電力を抑制することができて経済性が向上する。
また、本発明の遠赤外線浴装置においては、自己制御型のヒータの作動時には室内の湿度が20%程度の乾燥状態となることから、遠赤外線浴時には加湿器を併用して湿度を60%程度に維持すればよりリラックスした環境が得られる。また、遠赤外線浴時以外の時にも自己制御型のヒータを作動させて乾燥状態を維持すれば、雑菌の繁殖を抑制することができる。
(1)遠赤外線浴装置の概略構成
(2)床面の構成
(3)周辺壁面及び天井壁面の構成
(4)まとめ
以下、図1、2を参照して本発明が適用される遠赤外線浴装置10の概略構成を説明する。図1は遠赤外線浴装置10の一例を示す外観図であり、図2は遠赤外線浴装置10の内部の概略図である。図1、2において、遠赤外線浴装置10は、下方を塞ぐ床面20と四方を塞ぐ周辺壁面30と上方を塞ぐ天井壁面40とに囲まれた略直方形の箱体の部屋であり、床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40に囲まれた空間内に遠赤外線を浴びせられる遠赤外線浴の為の部屋すなわち遠赤外線効果を利用する風呂(浴室)である。例えば、床面20は遠赤外線を輻射するように形成され、床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40にはその輻射された遠赤外線を反射する為の層が形成される。また、四方を塞ぐ周辺壁面30の内の少なくとも1カ所には人が遠赤外線浴装置10内に出入りする為の扉50が設けられている。
図3は、床面20周辺の断面を示す部分拡大図である。図3において、床面20は、上層部一面に配設されて遠赤外線を輻射する遠赤外線プレート21と、遠赤外線プレート21に埋設されてその遠赤外線プレート21を暖める熱源としての発熱装置22と、遠赤外線プレート21の下方一面すなわち既存の床面100上に配設されてその遠赤外線プレート21から輻射される遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の床部断熱層23と、遠赤外線プレート21と床部断熱層23との間に配設された床部反射層24とから形成されている。
図7は、周辺壁面30及び天井壁面40周辺の断面を示す部分拡大図である。尚、天井壁面40については周辺壁面30と同じ構成であるので、図7においてはその断面の詳細な図示を省略してある。図7において、周辺壁面30及び天井壁面40は、床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40に囲まれた空間内側から外側方向へ順に、遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線を反射する為のセラミック層31と、躯体として機能する木製合板36と、セラミック層31にて反射されなかった遠赤外線を反射する為の反射層32と、輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層33と、反射層32と同一に構成された第2反射層34と、躯体として機能する第2木製合板35とを備える層から形成されている。
上述のように、本実施例によれば、遠赤外線プレート21から3次元的に輻射された遠赤外線を床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40に囲まれた遠赤外線浴装置10内の空間内に確実に反射し、外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とすることができるので、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上することができる。遠赤外線の輻射効率が向上することで遠赤外線が体内水分子により強く作用し、遠赤外線浴時の空間内温度(室温)が体温に近い温度(例えば37℃〜40℃)であっても体内水分子の共振による体温上昇が顕著に現れる。このことにより、血管拡張を促して血流がより良くなり脂肪や重金属などの老廃物が汗と共に排泄されやすくなる。例えば、室温を37℃〜40℃に設定した遠赤外線浴時において、10分程度で発汗現象が顕著に現れ、副交感神経を刺激してリラックスできたり、内臓器官が活発になって下痢・便秘を改善することができたりする効果が期待できたり、遠赤外線浴後に体が軽く感じて爽快感を感じたりすることができるなど、遠赤外線浴時の室温が体温に近い温度であっても遠赤外線効果がより多く得られる。すなわち、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上させて遠赤外線浴時の室温を体への負担が少なくなる体温に近い温度とすることができる遠赤外線浴装置10が提供される。
20:床面
21:遠赤外線プレート
22:発熱装置、PCTヒータ(自己制御型のヒータ)
23:床部断熱層(断熱材)
23a:断熱板
23b:アルミ箔
24:床部反射層
25:溝付プレート
25a:溝
26:床部表面プレート
27:セメント
30:周辺壁面
31:セラミック層
31a:セラミック材
31b:遠赤外線パウダ壁(遠赤外線パウダの塗り壁)
32:反射層(反射シート)
32a:不織布
32b:電磁波遮断シート
33:壁部断熱層(断熱材)
33a:断熱板
33b:アルミ箔
34:第2反射層
35:第2木製合板
36:木製合板
40:天井壁面
100:既設の床面
Claims (3)
- 上層部一面に配設されて遠赤外線を輻射する遠赤外線プレートと、該遠赤外線プレートに埋設されて該遠赤外線プレートを暖める発熱装置と、上記遠赤外線プレートの下一面に配設されて該遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の床部断熱層とから形成された床面と、
上記遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線を反射する為の層が形成された周辺壁面及び天井壁面とに囲まれ、上記床面と上記周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に遠赤外線を浴びせられる遠赤外線浴装置において、
上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層は、
上記空間内側から外側方向へ順に、
上記遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線を反射する為のセラミック層と、
躯体として機能する木製合板と、
遠赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布と該不織布よりも外側に備えられた電磁波遮断シートとを貼り合わせて形成された反射シートであって、上記セラミック層にて反射されなかった上記遠赤外線を反射する為の反射層と、
断熱板の厚さ方向両面にアルミ箔が貼り合わされた断熱材であって、上記遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層と、
上記反射層と同一に構成された第2反射層と、
躯体として機能する第2木製合板とを、備えていると共に、
上記遠赤外線プレートは、
上記発熱装置を埋設する為の溝が形成された溝付プレートと、上記床面の表面を形成する為の床部表面プレートとを備え、上記溝付プレートの上記溝に上記発熱装置としてケーブル自体が外気温を感知し自動的に電気量を増減することが可能な自己制御型のヒータが埋設され、該発熱装置が埋設された後に遠赤外線パウダが配合されたセメントを用いて該溝が埋められ、該溝付プレートの上一面に上記床部表面プレートが配設されることで形成されており、
上記床部断熱層は、上記壁部断熱層と同一に構成された断熱材であり、
上記床面は、上記反射層と同一に構成された床部反射層を上記溝付プレートと上記床部断熱層との間に更に備えていることを特徴とする遠赤外線浴装置。 - 上記セラミック層は、一部分が上記木製合板に貼り付けられた複数のセラミック材で形成され、他部分が上記木製合板に塗布された遠赤外線パウダの塗り壁で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線浴装置。
- 住宅内の既設の床面上に設けることが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の遠赤外線浴装置。
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