JP4134246B1 - 遠赤外線浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】輻射された遠赤外線の輻射効率を向上させて遠赤外線浴時の室温を体温に近い温度とすることができる遠赤外線浴装置を提供する。
【解決手段】遠赤外線を輻射する床面20と、床面20から輻射される遠赤外線を反射する為の層が形成された周辺壁面30及び天井壁面40とに囲まれた遠赤外線浴装置10において、遠赤外線浴装置10内の空間内側から外側方向へ順に、床面20から輻射される遠赤外線を反射する為のセラミック層31と、セラミック層31にて反射されなかった遠赤外線を反射する為の反射層32と、遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層33とを備える層を、周辺壁面30及び天井壁面40に形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、遠赤外線浴装置に係り、特に、床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に遠赤外線を浴びせられる部屋に関するものである。
近年では、健康志向の高まりから発汗作用により新陳代謝の活発化を図る為の風呂が種々提案されている。このような風呂は、熱気を用いたフィンランド式の蒸し風呂であるサウナ風呂がよく知られるところであるが、温めた天然石や岩石を加工したベッドの上で横になって汗をかくサウナ形式の風呂の一種である岩盤浴を行う為の風呂もまたよく知られている。そして、上記サウナ風呂は室内を100℃程度の高温または高温多湿に保持することで単に発汗作用を促すものであるため、従来型のサウナ風呂より低温で発汗作用を促すことができるという点から遠赤外線効果を利用する風呂として、床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に遠赤外線を浴びせられる遠赤外線浴装置が注目されている。
例えば、特許文献1には、床の上層部を遠赤外線等が発生する床とし、その最下層に発熱装置を擁し、中層部にトルマリン鉱石等の鉱石を敷き詰めると共に、部屋全体を輻射熱反射装置で包む壁体とすることで、体の芯から発汗を促すことができるサウナ装置が開示されている。
また、特許文献2には、室内の遠赤外線放射用床の下に熱源を設け、その室温の範囲を摂氏40度乃至摂氏90度にした低温サウナ室の周側壁面部に扉を配設し、その扉とその扉を囲む部分との間に隙間を設け、扉閉鎖時には、その隙間を無くし、その隙間を気密状態にし、低温サウナ室の熱が低温サウナ室外に放出させないようにしてなる気密性扉を有する低温サウナ室構造体が開示されている。
特開2006−262941号公報 特開平6−63101号公報
ところで、遠赤外線浴時の体への負担を少なくするには、岩石等を熱することで輻射された遠赤外線の輻射効率を向上させて遠赤外線浴をする為の室内をより低温にすることが望ましい。輻射された遠赤外線の輻射効率を向上させるには、輻射された遠赤外線が室外へ漏れるのを遮断することが有効であると考えられる。上記特許文献1、2には、周辺壁面及び天井壁面に熱反射材を設けることにより床面から輻射された遠赤外線を反射することが示されているが、まだまだ十分とは言えず、更なる輻射効率の向上が望まれる。
本発明は上記課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上させて遠赤外線浴時の室温を体温に近い温度とすることができる遠赤外線浴装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、上層部一面に配設されて遠赤外線を輻射する遠赤外線プレートと、該遠赤外線プレートに埋設されて該遠赤外線プレートを暖める発熱装置と、上記遠赤外線プレートの下一面に配設されて該遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の床部断熱層とから形成された床面と、上記遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線を反射する為の層が形成された周辺壁面及び天井壁面とに囲まれ、上記床面と上記周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に遠赤外線を浴びせられる遠赤外線浴装置において、上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層は、上記空間内側から外側方向へ順に、上記遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線を反射する為のセラミック層と、該セラミック層にて反射されなかった上記遠赤外線を反射する為の反射層と、上記遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層とを、備えていることにある。
上記のように構成された本発明の遠赤外線浴装置において、周辺壁面及び天井壁面には、空間内側から外側方向へ順に、遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線を反射する為のセラミック層と、そのセラミック層にて反射されなかった遠赤外線を反射する為の反射層と、遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層とを備える層が形成されていることから、床面に形成された床部断熱層と相俟って、遠赤外線プレートから3次元的に輻射された遠赤外線を床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に確実に反射し、外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とすることが可能となる。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記反射層は、遠赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布と電磁波遮断シートとを貼り合わせて形成された反射シートであり、上記不織布よりも外側に上記電磁波遮断シートが備えられることにある。
上記のように構成された請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記反射層は、遠赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布に、その不織布よりも外側となるように電磁波遮断シートを貼り合わせて形成された反射シートで構成されていることから、遠赤外線プレートから輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を受けて遠赤外線パウダを含ませた不織布から遠赤外線が輻射されると共に、遠赤外線プレートから輻射されてセラミック層にて反射されなかった遠赤外線及び不織布から輻射された遠赤外線が電磁波遮断シートにより空間内に確実に反射される。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記壁部断熱層は、断熱板の厚さ方向両面にアルミ箔が貼り合わされた断熱材である。
上記のように構成された請求項に記載の遠赤外線浴装置において、上記壁部断熱層は断熱板の厚さ方向両面にアルミ箔が貼り合わされた断熱材で構成されていることから、壁部断熱層により輻射された遠赤外線に伴う輻射熱が確実に反射される。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層は、上記反射層と同一に構成された第2反射層を上記壁部断熱層よりも外側に更に備えていることにある。
上記のように構成された請求項に記載の遠赤外線浴装置において、上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層には、上記反射層と同一に構成された第2反射層が上記壁部断熱層よりも外側に更に備えられていることから、上記反射層にて反射されなかった遠赤外線が第2反射層により空間内に確実に反射される。また、例えばこの第2反射層が、遠赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布に、その不織布よりも外側となるように電磁波遮断シートを貼り合わせて形成された反射シートで構成されることで、遠赤外線パウダを含ませた不織布から遠赤外線が輻射されると共に、輻射された遠赤外線が電磁波遮断シートにより空間内に一層確実に反射される。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層は、躯体として機能する木製合板を上記セラミック層と上記反射層との間に更に備えていることにある。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層は、躯体として機能する第2木製合板を上記第2反射層よりも外側に更に備えていることにある。
上記のように構成された請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層には、躯体として機能する木製合板が上記セラミック層と上記反射層との間に更に備えられ、且つ躯体として機能する第2木製合板が上記第2反射層よりも外側に更に備えられていることから、上記周辺壁面及び天井壁面の強度が一層向上する。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記遠赤外線プレートは、上記発熱装置を埋設する為の溝が形成された溝付プレートと、上記床面の表面を形成する為の床部表面プレートとを備えており、上記溝付プレートの上記溝に上記発熱装置が埋設され、該発熱装置が埋設された後に遠赤外線パウダが配合されたセメントを用いて該溝が埋められ、該溝付プレートの上一面に上記床部表面プレートが配設されることで上記遠赤外線プレートが形成されることにある。このように構成された遠赤外線浴装置において、発熱装置が適切に遠赤外線プレート内に埋設されると共にその発熱装置により遠赤外線プレートが適切に暖められる一方で、床部表面プレートのみが床面の表面すなわち外観を構成する。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記発熱装置は、ケーブル自体が外気温を感知し自動的に電気量を増減することが可能な自己制御型のヒータである。このように構成された遠赤外線浴装置において、必要な部分に必要量の熱だけ供給して過剰加熱を抑制することが可能となる。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記床部断熱層は、断熱板の厚さ方向両面にアルミ箔が貼り合わされた断熱材である。このように構成された遠赤外線浴装置において、輻射された遠赤外線に伴う輻射熱が床部断熱層により確実に反射される。
また、請求項1に記載の遠赤外線浴装置において、上記床面は、上記反射層と同一に構成された床部反射層を上記溝付プレートと上記床部断熱層との間に更に備えていることにある。このように構成された遠赤外線浴装置において、輻射された遠赤外線が床部反射層により空間内に反射される。また、例えばこの床部反射層が、遠赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布に、その不織布よりも外側となるように電磁波遮断シートを貼り合わせて形成された反射シートで構成されることで、遠赤外線パウダを含ませた不織布から遠赤外線が輻射されると共に、輻射された遠赤外線が電磁波遮断シートにより空間内に確実に反射される。
これにより、床面を除き、周辺壁面及び天井壁面の温度や空間内の温度分布が略均一となるような所謂空洞放射に近い状態とされる。
また、好適には、上記セラミック層は、一部分が上記木製合板に貼り付けられた複数のセラミック材で形成され、他部分が上記木製合板に塗布された遠赤外線パウダの塗り壁で形成されても良い。
上記のように構成された遠赤外線浴装置において、上記セラミック層は上記木製合板に貼り付けられた複数のセラミック材で形成されているものであるが、その一部分においてはセラミック材に替えて上記木製合板に塗布された遠赤外線パウダの塗り壁で形成されていることから、セラミック材で形成された部分では遠赤外線プレートから輻射された遠赤外線が反射され、遠赤外線パウダの塗り壁で形成された部分では遠赤外線プレートから輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を受けて遠赤外線が輻射される。これにより、単に空間内への反射量だけを見ればセラミック材で形成された部分の方が遠赤外線パウダの塗り壁で形成された部分よりも遠赤外線プレートから輻射された遠赤外線を若干多く反射することになるが、遠赤外線の輻射を含めれば遠赤外線パウダの塗り壁で形成された部分からの方が空間内へ輻射される遠赤外線量が多くなる。尚、セラミック材で形成された部分と遠赤外線パウダの塗り壁で形成された部分とでは空間内への遠赤外線の反射量に差があるが、外側に上記反射層や壁部断熱層や第2反射層を備えているので問題は生じにくい。
また、好適には、本発明の遠赤外線浴装置は、住宅内の既設の床面上に設けることが可能である。
上記のように構成された遠赤外線浴装置において、遠赤外線浴装置自体を住宅内の既設の床面上に設けることができることから、住宅内の既設の床面に設置する場合であっても特別な基礎工事等を施すことなく床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間すなわち遠赤外線浴の為の部屋を簡単に設置することができる。
以上説明したように、請求項に記載の発明によれば、遠赤外線プレートから3次元的に輻射された遠赤外線を床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に一層確実に反射すると共により多くの遠赤外線をその空間内に輻射することができて輻射された遠赤外線を外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とすることができ、更に輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を確実に反射することができることから、床面を除き、周辺壁面及び天井壁面の温度や空間内の温度分布が略均一となるような所謂空洞放射に近い状態とされるので、輻射された遠赤外線の輻射効率を一層向上することができる。そして、遠赤外線の輻射効率が一層向上された遠赤外線浴装置内において人が遠赤外線を浴びることで、遠赤外線が体内水分子により強く作用し、遠赤外線浴時の空間内温度(室温)が体への負担がより少ない体温に近い温度(例えば37℃〜40℃)であっても体内水分子の共振による体温上昇が顕著に現れる。このことにより、血管拡張を促して血流がより良くなり脂肪や重金属などの老廃物が汗と共に排泄されやすくなる。例えば、室温を37℃〜40℃に設定した遠赤外線浴時において、10分程度で発汗現象が顕著に現れ、副交感神経を刺激してリラックスできたり、内臓器官が活発になって下痢・便秘を改善することができたりする効果が期待できたり、遠赤外線浴後に体が軽く感じて爽快感を感じたりすることができるなど、遠赤外線浴時の室温が体温に近い温度であっても遠赤外線効果がより多く得られる。すなわち、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上させて遠赤外線浴時の室温を体への負担が少なくなる体温に近い温度とすることができる遠赤外線浴装置が提供される。
また、木製合板及び第2木製合板により上記周辺壁面及び天井壁面の強度が一層向上するので、床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間すなわち遠赤外線浴の為の部屋を一層簡単に設置することができる。
また、発熱装置が適切に遠赤外線プレート内に埋設されると共にその発熱装置により遠赤外線プレートが適切に暖められる一方で、床部表面プレートのみが床面の表面すなわち外観を構成するので、発熱装置を埋設する際の作業効率が向上すると共に遠赤外線プレートから適切に遠赤外線が輻射される一方で、ユーザは床部表面プレートのみを床面として接触したり見たりすることになりユーザビリティーが向上する。
また、発熱装置としての自己制御型のヒータは必要な部分に必要量の熱だけ供給して過剰加熱を抑制することができるので、見方を換えれば設定温度に対して下がった分の温度だけ上げることができるので、消費電力を抑制することができて経済性が向上する。
また、本発明の遠赤外線浴装置においては、自己制御型のヒータの作動時には室内の湿度が20%程度の乾燥状態となることから、遠赤外線浴時には加湿器を併用して湿度を60%程度に維持すればよりリラックスした環境が得られる。また、遠赤外線浴時以外の時にも自己制御型のヒータを作動させて乾燥状態を維持すれば、雑菌の繁殖を抑制することができる。
また、本発明によれば、セラミック層においてセラミック材で形成された部分では遠赤外線プレートから輻射された遠赤外線が反射され、遠赤外線パウダの塗り壁で形成された部分では遠赤外線プレートから輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を受けて遠赤外線が輻射されるので、より多くの遠赤外線を床面と周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に輻射することができる。
また、本発明によれば、住宅内の既設の床面に設置する場合であっても特別な基礎工事等を施すことなく遠赤外線浴の為の部屋を簡単に設置することができるので、遠赤外線効果がより多く得られる遠赤外線浴装置が簡単な工事で提供される。
以下、下記の項目に従って本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(1)遠赤外線浴装置の概略構成
(2)床面の構成
(3)周辺壁面及び天井壁面の構成
(4)まとめ
(1)遠赤外線浴装置の概略構成
以下、図1、2を参照して本発明が適用される遠赤外線浴装置10の概略構成を説明する。図1は遠赤外線浴装置10の一例を示す外観図であり、図2は遠赤外線浴装置10の内部の概略図である。図1、2において、遠赤外線浴装置10は、下方を塞ぐ床面20と四方を塞ぐ周辺壁面30と上方を塞ぐ天井壁面40とに囲まれた略直方形の箱体の部屋であり、床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40に囲まれた空間内に遠赤外線を浴びせられる遠赤外線浴の為の部屋すなわち遠赤外線効果を利用する風呂(浴室)である。例えば、床面20は遠赤外線を輻射するように形成され、床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40にはその輻射された遠赤外線を反射する為の層が形成される。また、四方を塞ぐ周辺壁面30の内の少なくとも1カ所には人が遠赤外線浴装置10内に出入りする為の扉50が設けられている。
遠赤外線浴装置10内の空間サイズは、例えば幅2000〜3000mm×奥行き1800〜2200mm×高さ2100〜2200mmであり、この遠赤外線浴装置10を例えば住宅内の既設の床面100(図3参照)上に組み立てて簡単に設置することが可能である。
(2)床面の構成
図3は、床面20周辺の断面を示す部分拡大図である。図3において、床面20は、上層部一面に配設されて遠赤外線を輻射する遠赤外線プレート21と、遠赤外線プレート21に埋設されてその遠赤外線プレート21を暖める熱源としての発熱装置22と、遠赤外線プレート21の下方一面すなわち既存の床面100上に配設されてその遠赤外線プレート21から輻射される遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の床部断熱層23と、遠赤外線プレート21と床部断熱層23との間に配設された床部反射層24とから形成されている。
床部断熱層23は、例えば断熱板23aとアルミ箔23bとから構成されており、断熱板23aの厚さ方向両面にアルミ箔23bが貼り合わされた断熱材である。具体的には、断熱板23aは15〜35mm程度の厚さをもつフェノールフォーム等の発泡プラスチックであり、アルミ箔23bは30μm程度のアルミ箔であり、厚さ15〜35mm×巾900mm×長さ1800mm程度に形成された断熱材が遠赤外線浴装置10内の幅及び奥行き方向に隙間なく配設されて床部断熱層23が形成される。こうすることで、遠赤外線プレート21等から輻射された遠赤外線に伴う輻射熱が確実に反射される。
床部反射層24は、遠赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布24aと電磁波遮断シート24bとを貼り合わせて形成された反射シートである。具体的には、電磁波遮断シート24bは布状のナイロン糸に銀のコーティングを施した電磁波遮断シールドメッシュであり、不織布24aは遠赤外線パウダを塗布した不織布であり、不織布24aよりも外側(床面100側)に電磁波遮断シート24bを備えるように床部断熱層23上一面に配設されて床部反射層24が形成される。こうすることで、遠赤外線プレート21に加え不織布24aからも遠赤外線が輻射されると共に、遠赤外線プレート21や不織布24a等から輻射された遠赤外線が電磁波遮断シート24bにより空間内に確実に反射される。
発熱装置22は、例えばよく知られた電熱線ヒータでも良いが、ケーブル自体が外気温を感知し自動的に電気量を増減することが可能な自己制御型のヒータ(以下、PCTヒータ22という)であればなお良い。PCTヒータ22(図4参照)は、ポリマーと導電性カーボンとの特殊な配合から成る抵抗素子により、2本の導体全長にわたり無数の並列的電気回路が形成されている。そして、上記抵抗素子が熱くなるとこのコアが膨張し、電気抵抗が増加してヒーターの出力が減少する。反対にコアの温度が下がると収縮し、電気抵抗が減ってヒーターの出力が増大する。すなわち、PCTヒータ22が持つ抵抗素子は温度変化に応じて出力を制御するものであり、温度が下がれば出力は増加し、逆に温度が上がれば出力は低下します。このように、PCTヒータ22は温度の変化に対する反応を繰り返し続けて所定の設定温度を保持するものであり、必要な部分に必要量の熱だけ供給して過剰加熱がなく、従来のヒータと比べて大幅なエネルギーの削減ができる。また、たとえ曲げたり、重ねたり、或いは接近させたりしてもオーバーヒート(過剰加熱)することもなく高い安全性を持っている。また、電流は抵抗体内の平行導線間で連続的な発熱回路を形成して流れることから、必要な任意の長さに切って使用でき設計施工時間が大幅に削減される。さらに、直列回路の場合のような断線事故もなく耐久性は半永久的である。
遠赤外線プレート21は、例えばPCTヒータ22を埋設する為の図4に示すような溝25aが形成された溝付プレート25と、床面の表面を形成する為の床部表面プレート26とを備えている。具体的には、溝付プレート25の1片は、遠赤外線パウダやトルマリン等がブレンドされて厚さ40mm×巾400mm×長さ400mm程度に成型された遠赤外線プレートであり、厚さ方向と直行する一方の平面部25bには等間隔に並べられた巾50mm程度の複数(本実施例では4つ)の溝25aが形成されている。床部表面プレート26の1片は、自然石である麦飯石が厚さ20mm×巾400mm×長さ400mm程度に加工された遠赤外線プレートである。
図5は、溝付プレート25に例えば厚さ3〜5mm×巾10〜15mm程度のPCTヒータ22を埋設する際において床部表面プレート26を配設する前の状態を示す平面概略図である。図6は、図5において床部表面プレート26を配設した後の状態におけるA−A断面図である。図5、6において、床部反射層24上一面において溝25aが連続するように溝付プレート25が隙間なく配設され、その配設された溝付プレート25の溝25aにPCTヒータ22が連続的に埋設され、PCTヒータ22が埋設された後に35重量%程度の遠赤外線パウダが配合されたセメント27を用いてその溝25aが埋められ、そのセメント27を接着剤として溝付プレート25の上一面に床部表面プレート26が配設されることで遠赤外線プレート21が形成される。こうすることで、PCTヒータ22が適切に遠赤外線プレート21内に簡単に埋設されると共にそのPCTヒータ22により遠赤外線プレート21が適切に暖められる一方で、床部表面プレート26のみが床面20の表面すなわち外観を構成する。
(3)周辺壁面及び天井壁面の構成
図7は、周辺壁面30及び天井壁面40周辺の断面を示す部分拡大図である。尚、天井壁面40については周辺壁面30と同じ構成であるので、図7においてはその断面の詳細な図示を省略してある。図7において、周辺壁面30及び天井壁面40は、床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40に囲まれた空間内側から外側方向へ順に、遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線を反射する為のセラミック層31と、躯体として機能する木製合板36と、セラミック層31にて反射されなかった遠赤外線を反射する為の反射層32と、輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層33と、反射層32と同一に構成された第2反射層34と、躯体として機能する第2木製合板35とを備える層から形成されている
セラミック層31は、例えば1片が厚さ5mm×巾300mm×長さ300mm程度のタイルであるセラミック材31aが木製合板36上一面に複数貼り付けられることで形成されるが、天井壁面40と周辺壁面30の最上部及び最下部(腰部)とにおいては木製合板36に複数のセラミック材31aが貼り付けられることで形成され、周辺壁面30の中段部(腰上部)においては木製合板36に塗布された遠赤外線パウダの塗り壁である遠赤外線パウダ壁31bで形成されても良い。こうすることで、セラミック材31aで形成された部分では遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線が反射され、遠赤外線パウダ壁31bで形成された部分では遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を受けて遠赤外線が輻射される。これにより、単に空間内への遠赤外線の反射量だけを見ればセラミック材31aで形成された部分の方が遠赤外線パウダ壁31bで形成された部分よりも遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線を若干多く反射することになるが、遠赤外線パウダ壁31b自体の遠赤外線の輻射を含めれば遠赤外線パウダ壁31bで形成された部分からの方が空間内へ輻射される遠赤外線量が多くなる。尚、セラミック材31aで形成された部分と遠赤外線パウダ壁31bで形成された部分とでは空間内への遠赤外線の反射量に差があるが、外側に反射層32や壁部断熱層33や第2反射層34を備えているので問題は生じにくい。また、セラミック材31aは、意匠面でもあることから部分により色を変えたり、周辺壁面30の最上部と最下部(腰部)とで材質を変えるなどしても良い。
第2木製合板35および木製合板36は、例えば厚さ10〜15mm×巾900mm×長さ1800mm程度のベニヤ板であり、JAS規格でF☆☆☆☆のものを使用するのが望ましい。第2木製合板35を備えることで周辺壁面30及び天井壁面40の強度が向上することはもちろんであるが、木製合板36を更に備えることで周辺壁面30及び天井壁面40の強度が一層向上すると共に、セラミック材31aを貼り付け易くなったり遠赤外線パウダを塗布し易くなってセラミック層31を形成する作業効率が向上する。
壁部断熱層33は、床部断熱層23と同様に、例えば断熱板33aとアルミ箔33bとから構成されており、断熱板33aの厚さ方向両面にアルミ箔33bが貼り合わされた断熱材であり、厚さ15〜35mm×巾900mm×長さ1800mm程度に形成された断熱材が周辺壁面30及び天井壁面40において遠赤外線浴装置10の幅(或いは奥行き)及び高さ方向に隙間なく配設されて形成される。こうすることで、周辺壁面30及び天井壁面40において遠赤外線プレート21等から輻射された遠赤外線に伴う輻射熱が確実に反射される。
反射層32は、床部反射層24と同様に、遠赤外線パウダを含ませた不織布32aと電磁波遮断シート32bとを貼り合わせて形成された反射シートであり、不織布32aよりも外側に電磁波遮断シート32bを備えるように配設されて形成される。こうすることで、遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を受けて不織布32aからも遠赤外線が輻射されると共に、遠赤外線プレート21から輻射されてセラミック層31にて反射されなかった遠赤外線及び不織布32aから輻射された遠赤外線が電磁波遮断シート32bにより空間内に確実に反射される。
第2反射層34は、反射層32と同様に、不織布34aと電磁波遮断シート34bとを貼り合わせて形成された反射シートであり、不織布34aよりも外側に電磁波遮断シート34bを備えるように配設されて形成される。また、不織布34aからも遠赤外線が輻射されると共に、反射層32にて反射されなかった遠赤外線及び不織布34aから輻射された遠赤外線が電磁波遮断シート34bにより空間内に確実に反射される。
扉50は、例えば巾600mm×高さ1500mm程度の大きさである。扉50は、周辺壁面30及び天井壁面40と同様に構成されているので、その説明については省略する。但し、扉50には躯体としての機能を有する必要はなく、扉としての外観を重視するという観点から、セラミック層31を備えないと共に、意匠面となる第2木製合板35および木製合板36に替えて例えば木製無垢材を用いても良い。尚、反射層32や壁部断熱層33や第2反射層34を備えているのでセラミック層31を備えないことによる問題は生じにくい。
このように構成された遠赤外線浴装置10において、例えば所定の設定温度が80℃程度であるPCTヒータ22を使用することで、適度に暖められた遠赤外線プレート21から遠赤外線が3次元的に輻射される。また、輻射された遠赤外線に伴う輻射熱受けて遠赤外線パウダを含ませた不織布24a、32a、34aや遠赤外線パウダ壁31b等からも遠赤外線が輻射される。これら輻射された遠赤外線やそれら遠赤外線に伴う輻射熱は、床面20、周辺壁面30(扉50を含む)、及び天井壁面40によりそれらに囲まれた空間内に確実に反射させられ、外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とされる。これにより、床面20を除き、周辺壁面30及び天井壁面40の温度や空間内の温度分布が略均一となるような所謂空洞放射に近い状態とされる。
そして、遠赤外線の輻射効率が向上された遠赤外線浴装置10内において人が遠赤外線を浴びることで、遠赤外線が体内水分子により強く作用して体内水分子の共振による体温上昇が顕著に現れる。このようなことから、遠赤外線浴時の遠赤外線浴装置10内の室温を体への負担がより少ない低い温度例えば37℃〜40℃程度の体温に近い温度とすることができるのである。例えば、室温を37℃〜40℃に設定した遠赤外線浴時において、10分程度で発汗現象が顕著に現れる。PCTヒータ22の上記所定の設定温度は、遠赤外線浴装置10内の室温が37℃〜40℃程度となるように予め実験的に求められて設定されている。
また、本実施例の遠赤外線浴装置10においては、PCTヒータ22の作動時には室内の湿度が20%程度の乾燥状態となることから、遠赤外線浴時には加湿器を併用して湿度を60%程度に維持すればよりリラックスした環境が得られる。また、遠赤外線浴時以外の時にもPCTヒータ22を作動させて乾燥状態を維持すれば、雑菌の繁殖を抑制することができる。尚、このPCTヒータ22は経済性の高いヒータであり、本実施例の遠赤外線浴装置10においてはPCTヒータ22を1日24時間作動させても6000(円/月)程度の電気代で済む。
(4)まとめ
上述のように、本実施例によれば、遠赤外線プレート21から3次元的に輻射された遠赤外線を床面20、周辺壁面30、及び天井壁面40に囲まれた遠赤外線浴装置10内の空間内に確実に反射し、外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とすることができるので、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上することができる。遠赤外線の輻射効率が向上することで遠赤外線が体内水分子により強く作用し、遠赤外線浴時の空間内温度(室温)が体温に近い温度(例えば37℃〜40℃)であっても体内水分子の共振による体温上昇が顕著に現れる。このことにより、血管拡張を促して血流がより良くなり脂肪や重金属などの老廃物が汗と共に排泄されやすくなる。例えば、室温を37℃〜40℃に設定した遠赤外線浴時において、10分程度で発汗現象が顕著に現れ、副交感神経を刺激してリラックスできたり、内臓器官が活発になって下痢・便秘を改善することができたりする効果が期待できたり、遠赤外線浴後に体が軽く感じて爽快感を感じたりすることができるなど、遠赤外線浴時の室温が体温に近い温度であっても遠赤外線効果がより多く得られる。すなわち、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上させて遠赤外線浴時の室温を体への負担が少なくなる体温に近い温度とすることができる遠赤外線浴装置10が提供される。
また、本実施例によれば、遠赤外線パウダを含ませた不織布32aから遠赤外線が輻射されると共に、遠赤外線プレート21から輻射されてセラミック層31にて反射されなかった遠赤外線及び不織布32aから輻射された遠赤外線が電磁波遮断シート32bにより遠赤外線浴装置10内の空間内に確実に反射されるので、より多くの遠赤外線を遠赤外線浴装置10内の空間内に輻射することができると共にそれら輻射された遠赤外線を外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とすることができる。よって、輻射された遠赤外線の輻射効率を一層向上することができる。
また、本実施例によれば、壁部断熱層33により輻射された遠赤外線に伴う輻射熱が確実に反射されるので、輻射された遠赤外線の輻射効率を一層向上することができる。
また、本実施例によれば、反射層32にて反射されなかった遠赤外線が第2反射層34により遠赤外線浴装置10内の空間内に確実に反射されるので、輻射された遠赤外線を外部に漏らすことなく完全遮断により近い状態とすることができる。また、この第2反射層34が遠赤外線パウダを含ませた不織布34aと電磁波遮断シート34bとを貼り合わせて形成された反射シートで構成されていることから、不織布34aから遠赤外線が輻射されると共に、遠赤外線プレート21や不織布34aから輻射された遠赤外線が電磁波遮断シート34bにより空間内に一層確実に反射されるので、より多くの遠赤外線を遠赤外線浴装置10内の空間内に輻射することができると共にそれら輻射された遠赤外線を外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とすることができる。よって、輻射された遠赤外線の輻射効率を一層向上することができる。
また、本実施例によれば、第2木製合板35により周辺壁面30及び天井壁面40の強度が向上するので、遠赤外線浴装置10すなわち遠赤外線浴の為の部屋を簡単に設置することができる。
また、本実施例によれば、木製合板36により周辺壁面30及び天井壁面40の強度が一層向上するので、遠赤外線浴装置10を一層簡単に設置することができる。また、木製合板36を備えることでセラミック層31を形成する作業効率が向上する。
また、本実施例によれば、セラミック層31においてセラミック材31aで形成された部分では遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線が反射され、遠赤外線パウダの塗り壁である遠赤外線パウダ壁31bで形成された部分では遠赤外線プレート21から輻射された遠赤外線に伴う輻射熱を受けて遠赤外線が輻射されるので、より多くの遠赤外線を遠赤外線浴装置10内の空間内に輻射することができる。
また、本実施例によれば、PCTヒータ22が適切に遠赤外線プレート21内に埋設されると共にそのPCTヒータ22により遠赤外線プレート21が適切に暖められる一方で、床部表面プレート26のみが床面20の表面すなわち外観を構成するので、PCTヒータ22を埋設する際の作業効率が向上すると共に遠赤外線プレート21から適切に遠赤外線が輻射される一方で、ユーザは床部表面プレート26のみを床面20として接触したり見たりすることになりユーザビリティーが向上する。
また、本実施例によれば、PCTヒータ22は必要な部分に必要量の熱だけ供給して過剰加熱を抑制することができるので、見方を換えれば設定温度に対して下がった分の温度だけ上げることができるので、消費電力を抑制することができて経済性が向上する。
また、本実施例によれば、輻射された遠赤外線に伴う輻射熱が床部断熱層23により確実に反射されるので、輻射された遠赤外線の輻射効率を一層向上することができる。
また、本実施例によれば、輻射された遠赤外線が床部反射層24により遠赤外線浴装置10内の空間内に反射されるので、輻射された遠赤外線を外部に漏らすことなく完全遮断により近い状態とすることができる。また、この床部反射層24が遠赤外線パウダを含ませた不織布24aと電磁波遮断シート24bとを貼り合わせて形成された反射シートで構成されていることから、不織布24aから遠赤外線が輻射されると共に、遠赤外線プレート21や不織布24aから輻射された遠赤外線が電磁波遮断シート24bにより空間内に確実に反射されるので、より多くの遠赤外線を遠赤外線浴装置10内の空間内に輻射することができると共にそれら輻射された遠赤外線を外部に漏らすことなく完全遮断に近い状態とすることができる。よって、輻射された遠赤外線の輻射効率を一層向上することができる。
また、本実施例によれば、住宅内の既設の床面100に設置する場合であっても特別な基礎工事等を施すことなく遠赤外線浴の為の部屋を簡単に設置することができるので、遠赤外線効果がより多く得られる遠赤外線浴装置10が簡単な工事で提供される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、周辺壁面30及び天井壁面40は、セラミック層31と木製合板36と反射層32と壁部断熱層33と第2反射層34と第2木製合板35とから形成されていたが、少なくともセラミック層31と反射層32と壁部断熱層33とを備えておれば、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上する一定の効果は得られる。同様に、扉50は、少なくとも反射層32と壁部断熱層33とを備えておれば、輻射された遠赤外線の輻射効率を向上する一定の効果は得られる。
また、前述の実施例では、遠赤外線浴装置10内の空間サイズや各部のサイズを具体的に示したが、各サイズは設置場所、使用人数、作業効率等を考慮して適宜変更される。
また、前述の実施例では、床部反射層24(反射層32、第2反射層34)は、不織布24a(不織布32a、不織布34a)と電磁波遮断シート24b(電磁波遮断シート32b、電磁波遮断シート34b)とを貼り合わせて形成された反射シートであったが、遠赤外線を遮断する為の電磁波遮断シート24b(電磁波遮断シート32b、電磁波遮断シート34b)少なくとも備えていればよい。このようにしても、輻射された遠赤外線を遠赤外線浴装置10内の空間へ反射する効果は十分得られる。
また、前述の実施例では、周辺壁面30及び天井壁面40には躯体として機能する第2木製合板35および木製合板36を備えていたが、必ずしも合板でなくてもよく、躯体として機能する板材であれば良い。例えば、合板におけるホルムアルデヒドの放散を考慮すれば、特に遠赤外線浴装置10内側に備えられた木製合板36については石膏ボード等を用いても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明が適用される遠赤外線浴装置の一例を示す外観図である。 遠赤外線浴装置の内部の概略図である。 床面周辺の断面を示す部分拡大図である。 溝付プレートの一例を示す外観図である。 溝付プレートにPCTヒータを埋設する際において床部表面プレートを配設する前の状態を示す平面概略図である。 図5において床部表面プレートを配設した後の状態におけるA−A断面図である。 周辺壁面及び天井壁面周辺の断面を示す部分拡大図である。
符号の説明
10:遠赤外線浴装置
20:床面
21:遠赤外線プレート
22:発熱装置、PCTヒータ(自己制御型のヒータ)
23:床部断熱層(断熱材)
23a:断熱板
23b:アルミ箔
24:床部反射層
25:溝付プレート
25a:溝
26:床部表面プレート
27:セメント
30:周辺壁面
31:セラミック層
31a:セラミック材
31b:遠赤外線パウダ壁(遠赤外線パウダの塗り壁)
32:反射層(反射シート)
32a:不織布
32b:電磁波遮断シート
33:壁部断熱層(断熱材)
33a:断熱板
33b:アルミ箔
34:第2反射層
35:第2木製合板
36:木製合板
40:天井壁面
100:既設の床面

Claims (3)

  1. 上層部一面に配設されて遠赤外線を輻射する遠赤外線プレートと、該遠赤外線プレートに埋設されて該遠赤外線プレートを暖める発熱装置と、上記遠赤外線プレートの下一面に配設されて該遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の床部断熱層とから形成された床面と、
    上記遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線を反射する為の層が形成された周辺壁面及び天井壁面とに囲まれ、上記床面と上記周辺壁面及び天井壁面とに囲まれた空間内に遠赤外線を浴びせられる遠赤外線浴装置において、
    上記周辺壁面及び天井壁面に形成された層は、
    上記空間内側から外側方向へ順に、
    上記遠赤外線プレートから輻射される遠赤外線を反射する為のセラミック層と、
    躯体として機能する木製合板と、
    赤外線を輻射する遠赤外線パウダを含ませた不織布と該不織布よりも外側に備えられた電磁波遮断シートとを貼り合わせて形成された反射シートであって、上記セラミック層にて反射されなかった上記遠赤外線を反射する為の反射層と、
    熱板の厚さ方向両面にアルミ箔が貼り合わされた断熱材であって、上記遠赤外線に伴う輻射熱を反射する為の壁部断熱層と、
    上記反射層と同一に構成された第2反射層と、
    躯体として機能する第2木製合板とを、備えていると共に、
    上記遠赤外線プレートは、
    上記発熱装置を埋設する為の溝が形成された溝付プレートと、上記床面の表面を形成する為の床部表面プレートとを備え、上記溝付プレートの上記溝に上記発熱装置としてケーブル自体が外気温を感知し自動的に電気量を増減することが可能な自己制御型のヒータが埋設され、該発熱装置が埋設された後に遠赤外線パウダが配合されたセメントを用いて該溝が埋められ、該溝付プレートの上一面に上記床部表面プレートが配設されることで形成されており、
    上記床部断熱層は、上記壁部断熱層と同一に構成された断熱材であり、
    上記床面は、上記反射層と同一に構成された床部反射層を上記溝付プレートと上記床部断熱層との間に更に備えていることを特徴とする遠赤外線浴装置。
  2. 上記セラミック層は、一部分が上記木製合板に貼り付けられた複数のセラミック材で形成され、他部分が上記木製合板に塗布された遠赤外線パウダの塗り壁で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の遠赤外線浴装置。
  3. 住宅内の既設の床面上に設けることが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の遠赤外線浴装置。
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