JP4109987B2 - 出窓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、出窓に係り、特に出窓本体の下部に設けられる底板の支持構造を改良した出窓に関する。
【0002】
【従来の技術】
出窓は、建物の躯体にこれよりも室外側に張出した状態で取付けられる出窓本体を有し、この出窓本体の上部には天板や屋根が設けられ、出窓本体の下部にはテーブル板や底板が設けられている。出窓は、前記開口の窓台に当接される窓台対向部材(水切り部材ともいう)を有しており、この窓台対向部材と出窓本体の下部の例えば下枠とで区画された領域にこれを覆うように前記底板が取付けられている。この底板は、前記窓台対向部材と下枠の間に掛け渡される補強ブラケットや前記出窓本体下部の内部領域に充填される断熱材等が露出しないように底部を隠すために取付けられている。
【0003】
一方、前記底板の下面を伝わって雨水が外壁側に流れ、外壁面に染みができたりして外壁面が汚れるのを防止するために、前記底板を室内側から室外側に向って下り傾斜で取付けた出窓が提案されるに至っている(実公昭63−43343号公報、特許第2879720号公報参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公昭63−43343号公報
【特許文献2】
特許第2879720号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記出窓においては、前記底板が窓台対向部材と下枠の正面内側部との間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されており、底板の側縁部が傾斜している構造上、その支持が難しく、このため、風の巻き上げなどにより底板の側縁部と下枠の側面内側部との隙間から雨水が入り込み易いという問題があった。
【0006】
本発明は、前記事情を考慮してなされたもので、底板の側縁部を確実に支持し、底板の側縁部と下枠の側面内側部との隙間から雨水が入り込み難い出窓を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち、請求項1の発明は、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体と、該出窓本体の上部に設けられる屋根と、前記開口の窓台に当接される窓台対向部材と、前記出窓本体の下部を形成する下枠または幅木と、前記窓台対向部材と下枠または幅木で区画された領域に設けられた底板とを備え、前記底板は窓台対向部材と下枠または幅木の正面内側部との間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板の側縁部に下方に折曲された側片部を有し、該側片部は底板を所定の傾斜角度で支持すべく高さが前縁部から後縁部に漸次増大して形成され、該側片部の下端部がその全長にわたって下枠または幅木の側面内側部における溝部の下鍔部上に当接して支持されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体と、該出窓本体の上部に設けられる屋根と、前記開口の窓台に当接される窓台対向部材と、前記出窓本体の下部を形成する下枠または幅木と、前記窓台対向部材と下枠または幅木で区画された領域に設けられた底板とを備え、前記底板は窓台対向部材と下枠または幅木の正面内側部との間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板の側縁部に上方に折曲された側片部を有し、該側片部は底板を所定の傾斜角度で支持すべく高さが前縁部から後縁部に漸次減少して形成され、該側片部の上端部が外向きに折曲した固定片部が長手方向に沿って形成され、下枠または幅木の側面内側部にはその長手方向に沿って鍔部が設けられ、該鍔部の下面に前記側片部の固定片部が当接されて固着具で固定されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基いて詳述する。図1は本発明の実施の形態を示す出窓の概略的縦断面図、図2は同出窓の部分的横断面図、図3は下枠補強ユニットの斜視図、図4は出窓の底板部を示す部分的斜視図、図5は同底板部を斜め下方から見た部分的分解斜視図である。
【0009】
図1ないし図2において、1は出窓で、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体2と、この出窓本体2の上部に設けられる屋根3と、前記開口の窓台4に当接される窓台対向部材(水切り部材ともいう)5と、この窓台対向部材5及び窓台4に基部が固定され、先端部11xが前記出窓本体2の下枠9の下部に設けられる幅木10を保持する補強ブラケット11とを備えている。
【0010】
図示例の出窓1は、いわゆる弓形の出窓(ボウウインド)であり、建物の躯体例えば左右の柱12に固着具例えばネジ13で取付固定される左右の縦枠6を有し、両縦枠6間には複数例えば3本の方立7が平面略弓形に配置されている。縦枠6と方立7の上端部間及び方立の上端部間に上枠8が掛け渡され、縦枠と方立の下端部間及び方立の下端部間に下枠9が掛け渡されている。出窓本体2は、これらの複数の枠材6〜9によって組立てられ、組立てられた出窓本体2の正面開口部には嵌め殺し窓のガラス14が取付けられ、側面開口部には縦辷り窓の障子15が取付けられている。
【0011】
前記枠材6〜9及び障子15の框材は例えば金属形材例えばアルミニウム合金の押出形材からなり、各金属形材の室内露出部には合成樹脂製の形材が取付けられ、室内外の断熱性の向上が図られている。下枠9下部の見栄えを良くするために、下枠9の下部には平面略弓形に設けられた幅木10がネジ16で取付けられている。出窓本体2の上部には天板17や屋根3が設けられ、出窓本体2の下部にはテーブル板18や底板19が設けられている。また、左右の縦枠6の上端部間には天板見切り縁20が掛け渡されている。
【0012】
前記窓台対向部材5は、本実施例では図3に示すように平面弓形の幅木10の両端部間に掛け渡されてネジ21で固定されている。この窓台対向部材5は例えばアルミニウム合金の押出形材からなり、横長の板状に形成されている。この窓台対向部材5は、前記窓台4の上面に係止される窓台係止片部22と、室外側下部横片部23と、上縁部にテーブル板18の下面との間をシールする気密材24を取付けるための気密材取付溝部25とを有している。主として前記窓台対向部材5、補強ブラケット11及び幅木10により出窓本体2の下枠部分を補強する下枠補強ユニット26が構成されている。27は、縦枠6を受けるクッション材である。
【0013】
前記補強ブラケット11は、断面逆U字状に形成された剛性を有する金属材からなり、その基部が窓台対向部材5の室外面に鍔部28を介して当接されてリベット29で固着されている。窓台対向部材5の上縁部には補強ブラケット11が室内外に貫通し得る切欠部30が設けられ、補強ブラケット11の基部詳しくは後端部11cが窓台対向部材5よりも室内側に突出されており、その後端部11c下面が鍔部31を介して前記窓台係止片部22上にリベット32で固着されている。また、後端部11c下面には窓台4上に当接されてネジ33で固定される鍔部34も形成されている。
【0014】
補強ブラケット11の本数は、出窓の幅により決定され、図示例では窓台対向部材5の中央部に1本であるが、2本或いは3本以上複数本であってもよい。前記幅木10の内周には溝部35が設けられ、前記補強ブラケット11の先端部11xは幅木10の溝部35に差込まれ、リベット36で固定されている。このように構成された下枠補強ユニット26の幅木10の上部に出窓本体2の下枠9がネジ16で固定されて、出窓本体2と下枠補強ユニット26が一体化されている。
【0015】
前記下枠9、すなわち正面下枠及び側面下枠には、これらで区画された形状のテーブル板18の室外側周縁部を差込んで保持するテーブル板保持溝部37が形成され、テーブル板18の室外側周縁部がそのテーブル板保持溝部37に差込まれてネジ38で固定されている。テーブル板18は、出窓本体2を躯体に取付けた後、室内側から補強ブラケット11の上面に沿ってスライドさせることにより前記テーブル板保持溝部37に差込まれ、簡単にセットできる。
【0016】
また、補強ブラケット11を一体的に有する窓台対向部材5により下枠部分の強度の向上が図れると共に、テーブル板保持溝部37、補強ブラケット11及び窓台対向部材5の上縁部により格子状に複数に区画されて略同一平面とされた上面部にテーブル板18を載置するようにして、テーブル板18の支持強度の向上を図っているため、テーブル板18を強度メンバーとする必要がなく、従ってテーブル板18の薄型化が図れると共にテーブル板18を必要以上に強固に固定する必要がない。また、テーブル板18の室内側後端部を固定するために、補強ブラケット11の後端部11cには引掛部39が水平に突出形成され、テーブル板18にはその引掛部39に係合する係合溝部40が形成されており、これによりテーブル板18の持上がりが防止されている。
【0017】
一方、前記補強ブラケット11は、前記窓台対向部材5よりも室外側が前後すなわち前端部材11aと基部材11bに二分割されていると共に、基部材11cに対して前端部材11aをジャッキアップするためのジャッキ機構例えばねじ部材42が設けられていることが好ましいが、通常のものであってもよい。図示例では、前記前端部材11aは、その後端部が基部材11b内に挿入し得るように基部材11bの内幅よりも若干小さい外幅に形成され、その後端部が基部材11bに水平の支軸43を介して垂直回動自在に支持されている。前記ねじ部材42は基部材11bの上面部の前端側に設けた孔部から挿入され、前記前端部材11aの後端部側の両側部間に水平に掛け渡された横材(例えば横軸)46に垂直に設けられたネジ穴に螺合されている。
【0018】
ねじ部材42の頭部には回転工具である例えば六角レンチを係合させるための係合凹部が設けられ、これによりねじ部材42を回転し得るようになっている。なお、前端部材11a及び基部材11b(後端部11cを含む)の上面部には長手方向に沿って溝49が設けられ、この溝49内に前記ねじ部材42の頭部が収容されていることが好ましい。ねじ部材42を緩めると前端部材11aが支軸43を支点に下降し、ねじ部材42を締めると前端部材11aが支軸43を支点に上昇しジャッキアップされる。
【0019】
前記出窓本体2の下部における窓台対向部材5と下枠9及び幅木10で区画された領域には図示しない断熱材が設けられる。そして、前記窓台対向部材5と幅木10で区画された領域には該領域を下方から覆うべく底板19が設けられている。前記底板19は、図1、図4ないし図5に示すように、窓台対向部材5と幅木10の正面内側部10aとの間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板19の側縁部19cに下方に折曲された側片部47を有し、該側片部47が幅木10の側面内側部10bに支持されている。
【0020】
前記窓台対向部材5の室外側下部横片部23の前縁部には底板19の後縁部(室内側端部)bの高さを前縁部(室外側縁部)aよりも高くするための立上り部23aが設けられ、この立上り部23aの上縁部には室内側に折曲した鍔部23bが形成されている。前記底板19の後縁部19bには前記立上り部23aの鍔部23bに引掛けられる断面略V字状に折曲した引掛け部45が形成されている。また、底板19の前縁部19aには上方に折曲した立上り片部46が形成され、この立上り片部46が幅木10の正面内側部10aの溝部35に挿入嵌合されるようになっている。
【0021】
前記底板19の両側縁部19cに下向きに折曲された側片部47は、図5に示すように幅木10の側面内側部10bの溝部35に挿入され、その溝部35の下鍔部35x上に支持されている。この場合、側片部47は、底板19を所定の傾斜角度で支持すべく、高さが前縁部19aから後縁部19bに漸次増大して形成されている。前記側片部47の下端部は、その全長にわたって前記幅木10の側面内側部10bにおける溝部35の下鍔部35x上に当接して支持されている。このような支持構造とすることにより、底板19の側縁部19cを確りと支持することができ、底板19の側縁部19cと幅木10の側面内側部10bとの隙間から雨水が入り込み難くなっている。
【0022】
前記幅木10の溝部35には、底板19の上面を傾斜に沿って前縁部19aまで流下した雨水等の水を左右に排水するための排水孔48が形成されている。この場合、底板19の前縁部19aの立上り片部46及びこれと対応する幅木10の溝部35にも排水孔(図示省略)が形成されていてもよい。前記底板19は、その後縁部19bが前記窓台対向部材5の立上り部23aの鍔部23bに固着具例えばネジ若しくはリベット49で固定されることが好ましい。この底板19の取付け後に、窓台対向部材5と下枠9及び幅木10で区画された内部に断熱材(図示省略)が上方から充填される。
【0023】
以上の構成からなる出窓1によれば、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体と、該出窓本体2の上部に設けられる屋根3と、前記開口の窓台4に当接される窓台対向部材5と、前記出窓本体2の下部を形成する幅木10と、前記窓台対向部材5と幅木10で区画された領域に設けられた底板19とを備え、前記底板19は窓台対向部材5と幅木10の正面内側部10aとの間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板19の側縁部19cに下方に折曲された側片部47を有し、該側片部47が幅木10の側面内側部10bに支持されているため、底板19の側縁部19cを確りと支持することができ、底板19の側縁部19cと幅木10の側面内側部10bとの隙間から雨水が入り込むのを抑制ないし防止することができる。また、窓台対向部材5と下枠9及び幅木10で区画された内部に雨水等の水が入ったとしても、底板19が室外側へ傾斜しているため、水を室外側へ容易に排水することができる。
【0024】
図6は他のタイプの出窓の概略的断面図、図7は同出窓の部分的横断面図、図8は出窓の底板部を示す部分的斜視図、図9は同底板の部分的斜視図である。本実施例において、前記実施例と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。本実施例の出窓1は、平面台形の出窓で、出窓本体2の正面開口部には嵌め殺し窓のガラス14が取付けられ、側面開口部には開き窓の障子50が取付けられている。
【0025】
前記出窓1は、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体2と、該出窓本体2の上部に設けられる屋根3と、前記開口の窓台4に当接される窓台対向部材5と、前記出窓本体2の下部を形成する下枠9と、前記窓台対向部材5と下枠9で区画された領域に設けられた底板19とを備え、前記底板19は窓台対向部材5と下枠9の正面内側部9eとの間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板19の側縁部19cに上方に折曲された側片部47を有し、該側片部47が下枠9の側面内側部9fに固定片部47aと鍔部9xを介して支持されている。
【0026】
下枠9は、正面下枠9Aと、側面下枠9Bとからなり、その正面下枠9Aの内側部(下枠の正面内側部)9eには溝幅の大きい上部溝部35aと、溝幅の狭い下部溝部35bとが設けられ、その上部溝部35aに補強ブラケット11の先端部11xが挿入され、ネジ51で固定されている。前記底板19の前縁部19aの立上り片部46は、更に室内側斜め上方へ折曲されており、この底板19の前縁部19aが前記正面下枠9Aの下部溝部35bに挿入嵌合されている。
【0027】
前記底板19の両側縁部19cに上向きに折曲された側片部47は、図8ないし図9に示すように、底板19を所定の傾斜角度で支持すべく、高さが前縁部19aから後縁部19bに漸次減少して形成されている。前記側片部47の上端部は、外向きに折曲した固定片部47aが長手方向に沿って形成されている。前記側面下枠9Bの内側部(下枠の側面内側部)9fにはその長手方向に沿って鍔部9xが設けられ、この鍔部9xの下面に前記底板19の側片部19cの固定片部47aが当接されてネジ52で固定されるようになっている。このような支持構造とすることにより、底板19の側縁部19cを確りと支持することができ、底板19の側縁部19cと下枠9の側面内側部9fとの隙間から雨水が入り込み難くなっている。底板19の側縁部19cの前縁部側には方立7との干渉を避けるための切欠部53が設けられており、傾斜した底板19の上面を流下した雨水等の水が左右の切欠部53から下方に排水されるようになっている。
【0028】
本実施例の出窓1によれば、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体2と、該出窓本体2の上部に設けられる屋根3と、前記開口の窓台4に当接される窓台対向部材5と、前記出窓本体2の下部を形成する下枠9と、前記窓台対向部材5と下枠9で区画された領域に設けられた底板19とを備え、前記底板19は窓台対向部材5と下枠9の正面内側部9eとの間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板19の側縁部19cに上方に折曲された側片部47を有し、該側片部47が下枠9の側面内側部9fに固定片部47aと鍔部9xで支持されているため、底板19の側縁部19cを確りと支持することができ、底板19の側縁部19cと下枠9の側面内側部9fとの隙間から雨水が入り込入り込むのを抑制ないし防止することができる。また、窓台対向部材5と下枠9で区画された内部に雨水等の水が入ったとしても、底板19が室外側へ傾斜しているため、水を室外側へ容易に排水することができる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態ないし実施例を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態ないし実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更等が可能である。例えば、実施例では補強ブラケット11が基部に後端部11cを一体に有する場合が示されているが、補強ブラケット11は基部に後端部11cを一体または別体で有していればよい。後端部11cが別体の場合は、後端部11cが窓台対向部材5の室内面にリベット等で固着されている。また、実施例の補強ブラケット11は前後に分割されて前端部材11aがジャッキアップ可能に構成されているが、補強ブラケットは前後に分割されていなくても良い。
【0030】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1)請求項1の発明によれば、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体と、該出窓本体の上部に設けられる屋根と、前記開口の窓台に当接される窓台対向部材と、前記出窓本体の下部を形成する下枠または幅木と、前記窓台対向部材と下枠または幅木で区画された領域に設けられた底板とを備え、前記底板は窓台対向部材と下枠または幅木の正面内側部との間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板の側縁部に下方に折曲された側片部を有し、該側片部は底板を所定の傾斜角度で支持すべく高さが前縁部から後縁部に漸次増大して形成され、該側片部の下端部がその全長にわたって下枠または幅木の側面内側部における溝部の下鍔部上に当接して支持されているため、底板の側縁部を確実に支持することができ、底板の側縁部と下枠または幅木の側面内側部との隙間から雨水が入り込むのを防止することができる。
(2)請求項2の発明によれば、建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体と、該出窓本体の上部に設けられる屋根と、前記開口の窓台に当接される窓台対向部材と、前記出窓本体の下部を形成する下枠または幅木と、前記窓台対向部材と下枠または幅木で区画された領域に設けられた底板とを備え、前記底板は窓台対向部材と下枠または幅木の正面内側部との間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板の側縁部に上方に折曲された側片部を有し、該側片部は底板を所定の傾斜角度で支持すべく高さが前縁部から後縁部に漸次減少して形成され、該側片部の上端部が外向きに折曲した固定片部が長手方向に沿って形成され、下枠または幅木の側面内側部には鍔部がその長手方向に沿って設けられ、該鍔部の下面に前記側片部の固定片部が当接されて固着具で固定されているため、底板の側縁部を確実に支持することができ、底板の側縁部と下枠または幅木の側面内側部との隙間から雨水が入り込むのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す出窓の概略的縦断面図である。
【図2】同出窓の部分的横断面図である。
【図3】下枠補強ユニットの斜視図である。
【図4】出窓の底板部を示す部分的斜視図である。
【図5】同底板部を斜め下方から見た部分的分解斜視図である。
【図6】他のタイプの出窓の概略的断面図である。
【図7】同出窓の部分的横断面図である。
【図8】出窓の底板部を示す部分的斜視図である。
【図9】同底板の部分的斜視図である。
【符号の説明】
1 出窓
2 出窓本体
3 屋根
4 窓台
5 窓台対向部材
9 下枠
10 幅木
11 補強ブラケット
19 底板
47 側片部
Claims (2)
- 建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体と、該出窓本体の上部に設けられる屋根と、前記開口の窓台に当接される窓台対向部材と、前記出窓本体の下部を形成する下枠または幅木と、前記窓台対向部材と下枠または幅木で区画された領域に設けられた底板とを備え、前記底板は窓台対向部材と下枠または幅木の正面内側部との間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板の側縁部に下方に折曲された側片部を有し、該側片部は底板を所定の傾斜角度で支持すべく高さが前縁部から後縁部に漸次増大して形成され、該側片部の下端部がその全長にわたって下枠または幅木の側面内側部における溝部の下鍔部上に当接して支持されていることを特徴とする出窓。
- 建物の躯体の開口に取付けられる出窓本体と、該出窓本体の上部に設けられる屋根と、前記開口の窓台に当接される窓台対向部材と、前記出窓本体の下部を形成する下枠または幅木と、前記窓台対向部材と下枠または幅木で区画された領域に設けられた底板とを備え、前記底板は窓台対向部材と下枠または幅木の正面内側部との間に室外側へ向って下り傾斜で掛け渡されると共に、底板の側縁部に上方に折曲された側片部を有し、該側片部は底板を所定の傾斜角度で支持すべく高さが前縁部から後縁部に漸次減少して形成され、該側片部の上端部が外向きに折曲した固定片部が長手方向に沿って形成され、下枠または幅木の側面内側部にはその長手方向に沿って鍔部が設けられ、該鍔部の下面に前記側片部の固定片部が当接されて固着具で固定されていることを特徴とする出窓。
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