JP4090149B2 - 搬送体牽引用コンベヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場等において、搬送台車や搬送スキッド等の搬送体を搬送するためのキャリア式搬送コンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工場内では、搬送台車や搬送スキッド等の搬送体を搬送するために、水平曲がり、縦曲がりなどの搬送ラインに応じて様々なキャリア式搬送コンベヤが用いられている。
【0003】
図7は、塗装工程で塗装を行った自動車のボディー等のワークを乾燥処理するために、ワークWを搭載した搬送台車をオーブン炉内で搬送するキャリア式搬送コンベヤの一例を示すものであって、ガイドレールA1に沿って駆動される屈曲自在なコンベヤチェーンA2と、ガイドレールA1に少なくとも前後左右に四輪配置されたガイドローラA3,A4を介して走行自在に支持される駆動キャリアA5と従動キャリアA6とを備えている。
【0004】
そして、前記駆動キャリアA5は、コンベヤチェーンA2に連結されて走行駆動され、ガイドレールA1の上方へ突出する駆動受け部A7を有しており、一方、前記従動キャリアA6は、ガイドレールA1上方へ突出する従動受け部A8を有している。
【0005】
そこで、従来のキャリア式搬送コンベヤは、搬送台車A9の後部下面に設けた駆動受け具A10を駆動キャリアA5の駆動受け部A7に、搬送台車A9の前部下面に設けた従動受け具A11を従動キャリアA6の従動受け部A8に係合支持させ、これらの駆動受け部A7と従動受け部A8によってワークWを搭載した搬送台車A9の全荷重を支持することができる。
【0006】
そして、このようなキャリア式搬送コンベヤは、水平曲がりや縦曲がりを形成する曲線状搬送ラインに設置された場合に、従動キャリアA6を駆動キャリアA5に対してガイドレールA1上を遊動させることによって、曲線状搬送ラインと搬送台車A9が形成する円弧と弦との幾何学的な搬送軌跡の差を吸収しながら、曲線状搬送ラインに対して搬送台車A9を走行させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に拡大して図示したような従来のキャリア式搬送コンベヤの駆動キャリアA5のキャリア構造から明らかなように、キャリア本体の前後に配置されたガイドローラA3,A3のほぼ中間位置にガイドレールA1の上方へ突出する駆動受け部A7が設けられており、この中間位置において搬送台車A9の荷重を受けることになる。
【0008】
すなわち、このような駆動キャリアA5と従動キャリアA6を備えたキャリア式搬送コンベヤを用いて縦曲がりなどの曲線状搬送ラインを搬送させた場合には、駆動キャリアA5と従動キャリアA6が前傾姿勢、あるいは、後傾姿勢の搬送状態を呈することになる。
【0009】
特に、前傾姿勢の搬送状態では、搬送台車A9の前部を支持するガイドローラに搬送台車A9の荷重が偏って集中的に負荷され、後傾姿勢の搬送状態では、搬送台車A9の後部を支持するガイドローラに搬送台車A9の荷重が偏って集中的に負荷される。
【0010】
したがって、ワークWを搭載した搬送台車A9が過度の前傾姿勢、あるいは、後傾姿勢の搬送状態を取らざる得ないような搬送ラインにおいては、駆動キャリアA5と従動キャリアA6のそれぞれを前方、あるいは、後方に転倒させるようなモーメントが作用するとともに、搬送台車A9を支持するガイドローラに対して反力を増大させるため、ワークWを搭載した搬送台車A9の搬送状態を著しく悪化させることになる。
【0011】
そこで、ワークWを搭載した搬送台車A9から受ける荷重に偏りがある場合には、駆動キャリアA5と従動キャリアA6に配置されたそれぞれの前後のガイドローラA3,A4のローラ径、相互設置間隔を大きくしなければならず、また、駆動キャリアA5と従動キャリアA6の大型化に伴ってガイドレールA1も大型化するため、コンベヤ全体の大型化、コンベヤ全体の材質変更、コンベヤ駆動力の増大、レイアウト設計上の制限などのキャリア式搬送コンベヤとして新たに解決すべき問題があった。
【0012】
また、このような従来のキャリア式搬送コンベヤにおける駆動キャリアA5の駆動受け部A7と従動キャリアA6の従動受け部A8は、キャリア本体の支持強度などを配慮して設計されており、その具体的な構造として台車下面に設けた駆動受け具A10、もしくは従動受け具A11を係合支持することができる有底の軸支穴A12が採用されている。
【0013】
しかしながら、このような有底の軸支穴A12を備えた駆動受け部A7と従動受け部A8は、塗装工程などにおいてゴミ、カス等が堆積し易く、このようなゴミ、カス等が長期に亙って堆積して付着すると、台車下面に設けた駆動受け具A10、もしくは従動受け具A11との係合不良を生じやすくなる。
【0014】
これを解決するために、キャリア本体の底部に通じる打ち抜き穴を形成すると、キャリア本体の支持強度などに支障があり、また、受け部に対して横穴式のゴミ抜き穴などを設けると、有底の軸支穴A12と横穴式のゴミ抜き穴との連通箇所に依然としてゴミ、カスなどが滞留するという保守メンテンナンスの問題があった。
【0015】
そこで、本発明の目的は、前述したような従来技術の問題を解決し、縦曲がりを含む搬送ラインであっても搬送体の荷重をキャリアの特定部位に集中負荷させることなく、分散させて円滑な搬送を達成することができ、搬送ラインのレイアウト設計の自由度を高めることができるとともに耐久性に優れた搬送体牽引用コンベヤを提供することである。
【0016】
本発明の更なる目的は、コンベヤ搬送時にゴミ、カス等の堆積のない優れた保守メンテンナンスを発揮するとともに、軽量化された搬送体牽引用コンベヤを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の請求項1に係る本発明の搬送体牽引用コンベヤは、縦曲がりを含むガイドレールに沿って駆動される屈曲自在な牽引駆動部材と、搬送体の前部下面と後部下面に設けた荷重支持軸に係合して前記搬送体の全荷重を支持して搬送する駆動キャリアと従動キャリアとを備え、前記駆動キャリアが、前記牽引駆動部材に連結されて走行駆動されるとともに、前記ガイドレールに走行自在に支持されるガイドローラと、前記ガイドレールの上方へ膨出して前記従動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した駆動側軸止部を有しており、前記従動キャリアが、前記ガイドレールに走行自在に支持されるガイドローラと、前記ガイドレールの上方へ膨出して前記駆動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した従動側軸止部を有していることによって、前記課題を解決した。
【0018】
また、上記の請求項2に係る本発明の搬送体牽引用コンベヤは、請求項1の発明に加えて、前記駆動側軸止部と前記従動側軸止部が、それぞれのキャリア本体の底部に開口する空洞部にそれぞれ連通していることによって、前記課題を更に解決した。
【0019】
なお、本発明の搬送体牽引用コンベヤに備えた駆動キャリアと従動キャリアは、その製造工程を簡略化して汎用化を図るとともに、上下いずれの縦曲がりであっても搬送できるようにするため、同一構造としており、互いに向きを前後逆にしてガイドレールに組み込み、一方を駆動キャリアとして、他方を従動キャリアとして使用する。そして、前記駆動キャリアと前記従動キャリアの何れか一方を搬送体の前部下面に設けた荷重支持軸に、他方を後部下面に設けた荷重支持軸に係合支持させるように配置するのが良い。
【0020】
また、前記駆動キャリアの駆動側軸止部と従動キャリアの従動側軸止部は、キャリア本体を真上から投影した範囲内にそれぞれ膨出して偏在するのが走行安定性の観点から望ましい。
【0021】
そして、前述した屈曲自在な牽引駆動部材としては、コンベヤチェーンが常用されているが、これに限らず、ワイヤロープ等を用いてもよく、また、前記牽引駆動部材は循環駆動せずに、一定の距離を往復駆動するようにしてもよい。
【0022】
さらに、本発明の搬送体牽引用コンベヤで搬送する搬送体としては、物品を載せて搬送するための搬送台車や搬送スキッドが好適であるが、下面に荷重支持軸を設けたパレットやコンテナ、さらに、箱等の定形物品等、幅広く適用可能である。
【0023】
そして、本発明の搬送体牽引用コンベヤは、工場などの各種工程における縦曲がりを含む搬送ラインに採用することができ、例えば、塗装工程や乾燥工程に見られるような前方上がりや前方下がりの搬送ラインを必要とする自動車のボディーなどのワークを搬送するためのオーブンコンベヤやブースコンベヤとして採用することができる。
【0024】
【作用】
本発明の搬送体牽引用コンベヤで搬送体を搬送する場合、搬送体の前部下面と後部下面に設けた荷重支持軸の何れか一方を駆動キャリアの駆動側軸支部に、他方を従動キャリアの従動側軸支部にそれぞれ係合支持させる。
【0025】
このような係合支持状態において、前記搬送体は前後の荷重支持軸を介して駆動キャリアと従動キャリアに搬送体の幅方向中央部で全荷重を支えられ、牽引駆動部材で駆動される駆動キャリアが前後何れか一方の荷重支持軸を介して搬送体を前進させる。
【0026】
この時、従動キャリアはこれに係合している搬送体の荷重支持軸で押され、駆動キャリアに追従してガイドレールに沿って移動する。
【0027】
したがって、ガイドレールの湾曲部分に沿って搬送体が搬送される際には、搬送体前後の荷重支持軸間のガイドレールの湾曲に沿った曲線距離と搬送体前後の荷重支持軸間の直線距離との差を、牽引駆動部材と連結されていない従動キャリアが駆動キャリアに対して離れる方向にガイドレール上を遊動することによって吸収する。
【0028】
つぎに、本発明の搬送体牽引用コンベヤにおけるガイドレールの湾曲部分が、特に、縦曲がりである場合について、その搬送作用を説明する。
【0029】
前記駆動キャリアが従動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した駆動側軸止部を有しており、前記従動キャリアが駆動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した従動側軸止部を有していることによって、
搬送体が後傾姿勢を呈する前方上がりの搬送ラインにおいては、搬送体の後部下面に設けた荷重支持軸に係合する駆動キャリアと従動キャリアのいずれか一方の前後のガイドローラのそれぞれに、ワークを搭載する搬送体の全荷重の大半が均等に負荷されて、ガイドローラに対する反力の増加を抑制するため、前方上がりの搬送ラインであっても円滑な走行搬送状態となり、
搬送体が前傾姿勢を呈する前方下がりの搬送ラインにおいては、搬送体の前部下面に設けた荷重支持軸に係合する駆動キャリアと従動キャリアのいずれか一方の前後のガイドローラのそれぞれにワークを搭載する搬送体の全荷重の大半が均等に負荷されて、ガイドローラに対する反力の増加を抑制するため、前方下がりの搬送ラインであっても円滑な走行搬送状態となる。
【0030】
さらに、本発明の搬送体牽引用コンベヤは、駆動側軸止部と従動側軸止部がそれぞれのキャリア本体の底部に開口する空洞部にそれぞれ連通していることによって、駆動側軸止部と従動側軸止部の内部に侵入したゴミ、カス等が空洞部を介してキャリア本体の底部に順次排出される。
【0031】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。本発明の一実施例である搬送体牽引用コンベヤは、塗装後の自動車ボディーの乾燥処理を行うための搬送台車を搬送体として、オーブン炉内に設置したものである。
【0032】
図1は、本発明の一実施例である搬送体牽引用コンベヤの横断面図であって、搬送体牽引用コンベヤ1は、オーブン炉内の床面G上に支持フレーム2によって支持された、凹部側を水平内向きに対向させて並行配置された一対の横断面コ字状のガイドレール3を有しており、これらのガイドレール3下方を屈曲自在な牽引駆動部材であるコンベヤチェーン4が図示しない駆動源によって循環駆動されるようになっている。
【0033】
また、図2、図3に示すように、前記一対のガイドレール3には、駆動キャリア5と従動キャリア6がガイドローラ7,8を介して走行自在に支持されており、駆動キャリア5は、コンベヤチェーン4のリンクの上部から一対のガイドレール3間に突設されている連結部Fに、前後方向の中央位置を水平な連結ピンPで揺動自在にコンベヤチェーン4と連結されている。
【0034】
そして、前記コンベヤチェーン4は、交互にピン連結された多数のリンクによって水平方向と上下方向に屈曲可能に編成されており、一定間隔毎のリンク上部に設けられている懸垂トロリ9の左右両側に回転自在に設けた前記駆動キャリア5のガイドローラ7を介することにより、ガイドレール3に沿って案内される。
【0035】
なお、駆動キャリア5の前後に配置された左右各一対のガイドローラ7の間の上方位置には、ガイドレール3に対する左右方向の蛇行を防止するガイドローラ8が回転自在に支持されている。
【0036】
また、前記コンベヤチェーン4には、前記駆動キャリア5とそのコンベヤチェーン4の移動方向前方に前後に対になった遊動制限トロリ10,10が、前記懸垂トロリ9と同様に取り付けられている。
【0037】
このようにして、本実施例の搬送体牽引用コンベヤ1における駆動キャリア5と従動キャリア6は、図1に示すように走行車輪を床面Gから浮かせた状態でワークW(この場合は自動車のボディ)を搭載した搬送台車11の全荷重を支持して搬送する。
【0038】
ここで、本実施例の搬送体牽引用コンベヤ1で搬送される搬送台車11について、補足説明すると、図3に示されているように、搬送台車11下面の幅方向中央位置には、前後一対の荷重支持軸12が取り付けられている。これらの荷重支持軸12は、搬送台車11下面にダブルナット、袋ナット等を用いて締め付け固定されたローラ支軸12Aと、前記ローラ支軸12Aに回転自在に支持されている係合ローラ12Bと、前記係合ローラ12B上端に一体に溶接固定されている着座フランジ12Cとを有している。
【0039】
つぎに、本実施例の搬送体牽引用コンベヤ1に備えた駆動キャリア5と従動キャリア6の具体的構造については、その製造工程を簡略化して汎用化を図るとともに上下いずれの縦曲がりであっても対応して搬送できるようにするため、同一の構造を有している。
【0040】
そこで、図3、4に示す駆動キャリア5の具体的構造について以下に詳説し、従動キャリア6の具体的構造については図3、4の駆動キャリア5に関する符号「5,5A,5B,5C,5D,5E,5F」を「6,6A,6B,6C,6D,6E,6F」にそれぞれ読み替えることによって、その図説を省略する。
【0041】
まず、駆動キャリア5には、一対のガイドレール3,3の間から上方に膨出して従動キャリア6側に偏在する駆動側軸支部5Aが設けられており、その上端には走行方向に延在する左右一対の荷重支持曲面5Bが形成されており、また、その内側には係合凹部5Cが形成されている。さらに、前記係合凹部5Cは、その上部が駆動キャリア5の前方へ向けてテーパ状に開口されているとともに、上端の荷重支持曲面5B,5B間へ開口されており、前述した図2及び図3に示す搬送台車11の後部の荷重支持軸12を前方から進入させて係合ローラ12Bの側面を後方の係合面5Dへ当接して係合できるようになっている。
【0042】
前記荷重支持曲面5Bは、駆動キャリア5の前後方向に湾曲するように形成されており、荷重支持軸12の係合ローラ12Bが前記係合面5Dと当接している位置で着座フランジ12Cの下面を支持するようになっている。
【0043】
また、係合凹部5Cの下部には、係合面5Dと対向する側にリテーナ面5Eが形成されていて、荷重支持軸12の着座フランジ12Cが荷重支持曲面5Bと当接する位置で、前記リテーナ面5Eは、係合ローラ12Bの下端部側面に対向して、荷重支持軸12が係合凹部5C内から前方へ抜け出すことを防止している。
【0044】
そして、前記駆動側軸支部5Aの係合凹部5Cは、キャリア本体の内部に設けられた空洞部5Fと連通し、さらに、この空洞部5Fはキャリア本体の底部に開口している。
【0045】
このようにして得られた搬送体牽引用コンベヤ1は、以下のように作動して搬送台車11を搬送する。
【0046】
まず、搬送体牽引用コンベヤ1は、搬送台車11の下面前部に設けられた荷重支持軸12の係合ローラ12Bを、従動キャリア6の従動側軸支部6Aの係合面6Dとリテーナ面6E間に係入させて着座フランジ12Cを荷重支持曲面6B上に支持させるとともに、下面後部に設けられた荷重支持軸12を駆動キャリア5の駆動側軸支部5Aの係合面5Dとリテーナ面5E間に係入させて着座フランジ12Cを荷重支持曲面5B上に支持させる。
【0047】
この状態で、ワークWを搭載した搬送台車11の全重量は、前後の荷重支持軸12を介して従動キャリア6と駆動キャリア5に支えられ、前記搬送台車11の走行車輪が床面Gから浮いた状態となり、コンベヤチェーン4で駆動される駆動キャリア5が搬送台車11後部の荷重支持軸12を介して前記搬送台車11を前進させる。
【0048】
この時、搬送台車11の重量の一部を前部の荷重支持軸12を介して支えている従動キャリア6は、前記荷重支持軸12で係合面6Dが押されて、駆動キャリア5に追従して一対のガイドレール3に沿って移動する。
【0049】
そして、一対のガイドレール3の水平面内、もしくは垂直面内の湾曲部分を搬送台車11が搬送する際には、搬送台車11前後の荷重支持軸12間の直線距離よりもこれらのガイドレール3に沿った曲線距離の方が長くなるため、コンベヤチェーン4と連結されていない従動キャリア6が駆動キャリア5に対して離れる方向にガイドレール3上を遊動して両者の距離の差分を吸収して、搬送台車11を支障なく通過させることができる。
【0050】
特に、図5、6に示すように、本実施例の搬送体牽引用コンベヤ1は、一対のガイドレール3の傾斜部前後の湾曲部分において、搬送台車11前後の荷重支持軸12,12が駆動キャリア5の駆動側軸支部5Aに形成された荷重支持曲面5Bと従動キャリア6の従動側軸支部6Aに形成された荷重支持曲面6Bに対して適宜傾斜回動すると同時に、従動キャリア6が駆動キャリア5に対してガイドレール3上を遊動してガイドローラ7に対する反力の増加を抑制するため、円滑に搬送することができる。
【0051】
さらに、本発明の搬送体牽引用コンベヤ1は、駆動側軸止部5Aと従動側軸止部6Aがそれぞれのキャリア本体の底部に開口する空洞部5F,6Fにそれぞれ連通していることによって、駆動側軸止部5Aと従動側軸止部6Aの内部に侵入したゴミ、カス等が空洞部5Fを介してキャリア本体の底部に順次排出されて、内部に堆積することがない。
【0052】
【発明の効果】
請求項1記載の搬送体牽引用コンベヤにおいては、搬送体の幅方向中央部分の前後位置を下方から支持して搬送する構造であるため、床面を占有する設置面積や上下方向の搬送スペースが少なくて済み、しかも、搬送台車や搬送スキッド等の様々な種類の搬送体を水平面内の湾曲部分や垂直面内の湾曲部分を含む搬送ラインであっても円滑に搬送することができるため、搬送ラインのレイアウト設計の自由度を高めることができる。
【0053】
そして、請求項1記載の搬送体牽引用コンベヤにおいては、特に、ガイドレールの上方へ膨出して前記従動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した駆動側軸止部と前記駆動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した従動側軸止部を有していることによって、搬送体が後傾姿勢となる前方上がりや搬送体が前傾姿勢となる前方下がりの縦曲がりなどの湾曲部分を含む搬送ラインであっても、従来の搬送体牽引用コンベヤにおいて生じたような搬送方向に逆行するような走行抵抗を生じることなく、ワークを搭載する搬送体の全荷重の大半が前後のガイドローラのそれぞれに均等に分散されて負荷されるため、円滑な搬送を達成することができ、長期に亙って耐久性を確保することができる。
【0054】
請求項2記載の搬送体牽引用コンベヤにおいては、駆動側軸止部と従動側軸止部がそれぞれのキャリア本体の底部に開口する係合凹部にそれぞれ連通していることによって、前記駆動側軸止部と前記従動側軸止部の内部に侵入したゴミ、カス等が係合凹部を介してキャリア本体の底部に排出され易くなるので、ゴミ、カス等による搬送体の下面に設けた荷重支持軸との係合不良を排除することができ、駆動キャリアと従動キャリアに対する清掃作業等の保守メンテンナンスが容易となるとともに、駆動キャリアと従動キャリアの軽量化を図ることができるので、搬送体牽引用コンベヤの駆動力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である搬送体牽引用コンベヤの横断面図。
【図2】 水平搬送路における搬送体牽引用コンベヤの側面図。
【図3】 図2の駆動キャリアの走行状態を拡大した側面図。
【図4】 駆動キャリアの全体斜視図。
【図5】 前上がり搬送路における搬送体牽引用コンベヤの側面図。
【図6】 図4の駆動キャリアの走行状態を拡大した側面図。
【図7】 水平搬送路における従来の搬送体牽引用コンベヤの側面図。
【図8】 図7の駆動キャリアを拡大した側面図。
【符号の説明】
1 搬送体牽引用コンベヤ
2 支持フレーム
3 ガイドレール
4 コンベヤチェーン(牽引駆動部材)
5 駆動キャリア
5A 駆動側軸支部
5B 荷重支持曲面
5C 係合凹部
5D 係合面
5E リテーナ面
5F 空洞部
6 従動キャリア
7,8 ガイドローラ
9 懸垂トロリ
10 遊動制限トロリ
11 搬送台車(搬送体)
12 荷重支持軸
12A ローラ支軸
12B 係合ローラ
12C 着座フランジ

Claims (2)

  1. 縦曲がりを含むガイドレールに沿って駆動される屈曲自在な牽引駆動部材と、搬送体の前部下面と後部下面に設けた荷重支持軸に係合して前記搬送体の全荷重を支持して搬送する駆動キャリアと従動キャリアとを備え、
    前記駆動キャリアが、前記牽引駆動部材に連結されて走行駆動されるとともに、前記ガイドレールに走行自在に支持されるガイドローラと、前記ガイドレールの上方へ膨出して前記従動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した駆動側軸止部を有しており、
    前記従動キャリアが、前記ガイドレールに走行自在に支持されるガイドローラと、前記ガイドレールの上方へ膨出して前記駆動キャリア側に偏在する荷重支持曲面を形成した従動側軸止部を有していることを特徴とする搬送体牽引用コンベヤ。
  2. 前記駆動側軸止部と前記従動側軸止部が、それぞれのキャリア本体の底部に開口する空洞部に連通していることを特徴とする請求項1記載の搬送体牽引用コンベヤ。
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