JP4084640B2 - 車両用ドアのアウトハンドル装置 - Google Patents

車両用ドアのアウトハンドル装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ドアのアウトハンドル装置に関し、特に、合成樹脂から成るハンドル本体と、合成樹脂により形成されて前記ハンドル本体の外側を覆うカバーとから成るとともに車両用ドアの外面側に配置される操作ハンドル内に、一対の電極と、両電極間の静電容量の変化を検出する検出回路が設けられる基板と、前記両電極を前記カバー側から覆うグランドプレートとが収容される車両用ドアのアウトハンドル装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両ユーザによるドアの解錠意志を確認するものとして、たとえば特許文献1等で開示されたものが知られており、このものでは、静電容量センサが操作ハンドル内に配設され、操作ハンドルに車両ユーザの手が接近、もしくは接触したときの静電容量の変化によって車両ユーザの解錠意志を確認するようにしている。また車両ユーザが操作ハンドルの表面に無意識に接触するだけでドアの解錠意志が不所望に検出されたしまうことを防止するために、静電容量センサよりも操作ハンドルの表面側に配置されるグランドプレートが、操作ハンドルに内蔵されたものも既に実現されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−189538号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなアウトハンドル装置において、前記センサ等を内蔵する操作ハンドルは、合成樹脂から成るハンドル本体と、合成樹脂により形成されてハンドル本体の外側を覆うカバーとから成るものであり、しかも車両用ドアの外面側に配置されるので、前記センサ等の内蔵電気部品の防水性を充分に確保する必要があるが、そのような防水性の確保のために組付性が低下することは回避したい。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、操作ハンドルに内蔵される電気部品の防水性を確保しつつ組付け性も向上させるようにした車両用ドアのアウトハンドル装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、合成樹脂から成るハンドル本体と、合成樹脂により形成されて前記ハンドル本体の外側を覆うカバーとから成るとともに車両用ドアの外面側に配置される操作ハンドル内に、一対の電極と、両電極間の静電容量の変化を検出する検出回路が設けられる基板と、前記両電極を前記カバー側から覆うグランドプレートとが収容される車両用ドアのアウトハンドル装置において、前記カバー側に開口して前記ハンドル本体に形成される収容凹部に前記両電極ならびに両電極を覆う前記基板が収容、固定され、折り曲げ可能として前記グランドプレートに一端が一体に連設される支持脚の他端部が、前記収容凹部内の前記基板に連結され、前記両電極および前記基板の全部を埋没させるとともに前記支持脚の一部を埋没させるようにして前記収容凹部にポッティング材が充填され、前記ポッティング材の充填操作時には前記収容凹部の開口端を開放する位置に前記グランドプレートを配置する状態にある前記支持脚が、前記収容凹部への前記ポッティング材の充填後に前記収容凹部の開口端を前記グランドプレートで閉鎖するように折り曲げられることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、操作ハンドルに車両ユーザが触れることによって一対の電極間の静電容量が変化することを、検出回路で検出することになり、車両ユーザの解錠もしくは施錠意思を適確に確認することができる。またハンドル本体の収容凹部内に、一対の電極と、検出回路が設けられる基板とが基板で両電極を覆うようにして収容、固定され、両電極および基板の全部を埋没させるようにして収容凹部内にポッティング材が充填されるので、検出回路が設けられる基板および一対の電極を操作ハンドル内に容易に組付けることができる上に、基板および両電極の防水性を高めることができる。また収容凹部内に収容、固定された状態にある基板には、折り曲げ可能として一端がグランドプレートに一体に連設される支持脚の他端部が連結されるものであり、収容凹部内の両電極および基板の全部および支持脚の一部を埋没させるようにしてポッティング材を収容凹部に充填する際には収容凹部の開口端を開放する位置に前記グランドプレートを配置し、ポッティング材の充填後には収容凹部の開口端をグランドプレートで閉鎖するように支持脚が折り曲げられるので、ポッティング材の収容凹部への充填に支障を来すことがないようにして、ハンドル本体への両電極、基板およびグランドプレートの組付けを容易とし、組付け性の向上を図ることができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記支持脚の他端部は前記基板とともに共締めで前記ハンドル本体に締結されることを特徴とし、かかる構成によれば、部品点数の増大を回避しつつグランドプレートのハンドル本体への組付け性を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図13は本発明の一実施例を示すものであり、図1は車両用ドアの一部側面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は操作ハンドルの分解斜視図、図4は図1の4−4線拡大断面図、図5は操作ハンドルの一端側半部拡大横断面図、図6は操作ハンドルの他端側半部拡大横断面図、図7は電極ユニットの正面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は電極ユニットの背面図、図10は検出回路の構成を示す回路図、図11はグランドプレートの組付けを説明するための斜視図、図12は図6の要部拡大図、図13はスイッチボタンの斜視図である。
【0011】
先ず図1および図2において、たとえば乗用車両が備えるサイドドアである車両用ドア15のアウターパネル16には、アウトハンドル装置が取り付けられており、該アウトハンドル装置は、車両の前後方向(図1および図2の左右方向)に延びる操作ハンドル17と、該操作ハンドル17の一端側でアウターパネル16に取付けられる第1ベース部材18と、前記操作ハンドル17の他端側でアウターパネル16に取付けられる第2ベース部材19とを備える。
【0012】
図3および図4を併せて参照して、操作ハンドル17は、硬質の合成樹脂により形成されて車両の前後方向に延びるハンドル本体20と、合成樹脂により形成されてハンドル本体20の外側を覆うカバー21とが、複数たとえば一対のねじ部材22,22で相互に締結されて成るものである。
【0013】
ハンドル本体20は、アウターパネル16とは反対側に開いた略U字状の横断面形状を有して車両の前後方向に延びる把持部20aと、該把持部20aの一端部に一体に設けられる支持腕部20bと、前記把持部20aの他端部に一体に設けられるガイド腕部20cとを一体に備える。またカバー21は、ハンドル本体20の把持部20aを嵌合させるようにしてアウターパネル16側に開いた略U字状の横断面形状を有して車両の前後方向に延びるように形成されており、該カバー21の一端部には、前記ハンドル本体20の支持腕部20bと協働して略L字状の支持腕23を構成する支持腕部20aが一体に連設される。
【0014】
アウターパネル16には、前記把持部20aおよびアウターパネル16間に車両ユーザの手を挿入することを可能とするための差し込み凹部24を形成するための彎曲部16aが内方側に膨らむようにして設けられ、前記彎曲部16aを車両の前後方向に沿う前後から挟む位置でアウターパネル16には、わずかに凹んだ第1および第2取付け座25,26が、操作ハンドル17の一端部と、操作ハンドル17の他端部および第2ベース部材19とにそれぞれ対応するようにして設けられる。
【0015】
図5を併せて参照して、第1ベース部材18と、第1取付け座25との間には操作ハンドル17の一端部にも当接可能な合成樹脂製の第1シート部材27が介装される。しかも第1ベース部材18には、第1シート部材27およびアウターパネル16を貫通してアウターパネル16の内方に挿入されるハンドル支持部18aが一体に設けられ、このハンドル支持部18aおよびアウターパネル16の内面との間にはスペーサ28が挟まれる。また第1ベース部材18には、第1シート部材27およびアウターパネル16を貫通し、前記スペーサ28に先端を当接させる円筒状の締結ボス部18bが一体に設けられており、前記スペーサ28に挿通されたボルト29を前記締結ボス部18bに螺合して締めつけることにより、第1ベース部材18が第1シート部材27を介して第1取付け座25に取付けられる。
【0016】
操作ハンドル17の支持腕23は、第1ベース部材18、第1シート部材27およびアウターパネル16を貫通してアウターパネル16の内方に挿入されるものであり、第1ベース部材18のハンドル支持部18aに、前記支持腕23が支持ピン30を介して回動可能に支承される。これにより操作ハンドル17の一端部は、第1ベース部材18を介してアウターパネル16に回動可能に支承されることになる。
【0017】
図6を併せて参照して、硬質の合成樹脂から成る第2ベース部材19には円筒状のボス部材31がモールド結合されており、第2取付け座26との間に、合成樹脂製の第2シート部材32と、剛性金属から成る補強板33とを介在させた第2ベース部材19は、前記ボス部材31に螺合するボルト34により第2取付け座26に締結される。しかもボス部材31にはキャップ状のシート部材35が装着されており、このシート部材35を第2取付け座26との間に介装するようにして該ボス部材35のボルト34が螺合せしめられる。
【0018】
第2ベース部材19には、キーシリンダ錠36に図示しないキーを差し込んで操作するためのキー挿入孔37が設けられており、そのキー挿入孔37に一端を臨ませるキーシリンダ錠36のシリンダボディ38には、アウターパネル16の内面に当接するブラケット39が固設され、ブラケット39、アウターパネル16、シート部材35に挿通されてボス部材31に螺合するボルト34を締めつけることにより、キーシリンダ錠36のシリンダボディ38が、アウターパネル16を挟んで第2ベース部材19に固定される。またブラケット39はねじ部材40によって補強板33にも締結される。
【0019】
第2ベース部材19には、アウターパネル16を貫通して該アウターパネル16の内方に突入するガイド筒部19aが一体に設けられており、操作ハンドル17の他端側のガイド腕部20cはガイド筒部19a内に移動可能に挿入される。またガイド筒部19aには、操作ハンドル17の回動軸線に直交する軸線まわりに回動可能としてベルクランク42が回動自在に支承され、ガイド腕部20cに設けられている係合孔43にベルクランク42の一端部が係合される。すなわち操作ハンドル17がベルクランク42に連結されることになる。
【0020】
ベルクランク42の他端部は図示しないラッチ機構に連結される。而して、キーシリンダ錠36が解錠状態に在るときに、操作ハンドル17を操作しない場合にベルクランク42は図6で示す非作動位置に在り、このとき前記ラッチ機構で車両用ドア15の閉状態が保持される。また操作ハンドル17を操作することによるガイド腕部20cの作動により、ベルクランク42が図6の位置から作動位置に回動したときに、前記ラッチ機構は、車両用ドア15の閉状態を解除することになり、操作ハンドル17の操作により車両用ドア15を開放することが可能となる。
【0021】
ベルクランク42とガイド筒部19aとの間には図示しないねじりばねが設けられており、このねじりばねのばね力により、ベルクランク42は非作動位置側に付勢され、それにより操作ハンドル17が開位置側にばね付勢されることになる。
【0022】
車両の前後方向に沿って間隔をあけた位置でハンドル本体20の把持部20aには、一対の仕切り壁45,46が一体に設けられており、それらの仕切り壁45,46間で前記把持部20aには、カバー21側に開放した矩形の収容凹部44が形成される。
【0023】
前記収容凹部44には、電極ユニット47および基板48が、基板48で前記電極ユニット47を覆うようにして収容、固定され、電極ユニット47および基板48を埋没させるようにして収容凹部44内にポッティング材49が充填される。
【0024】
図7〜図9において、前記電極ユニット47は、平板状に形成されて平行に並ぶ一対の電極50,50が合成樹脂から成る絶縁体51で一体に被覆されて成るものであり、裏面には剥離紙52で覆われた両面テープ53が接着される。しかも各電極50,50に一体に設けられた突部50a,50aの先端が外部に露出しないようにするための絶縁テープ54で、絶縁体51の一端部は覆われる。
【0025】
このような電極ユニット47は、剥離紙52を除いた後に収容凹部44の底に両面テープで接着される。しかも両電極50,50は、絶縁体51から基板48側に突出した接続端子50b,50bを一体に備えており、電極ユニット47を覆うようにして収容凹部44に収容される基板48に前記両接続端子50b,50bが挿通される。
【0026】
基板48上には、前記両電極50,50間の静電容量の変化を検出する検出回路55が設けられており、この検出回路55に、前記両電極50,50が接続される。
【0027】
図10において、検出回路55は、一方の電極50に接続される発振器56と、一方の電極50および発振器56間に接続される整流器57と、該整流器57に直列接続される増幅器58と、増幅器58に直列接続される微分回路59と、一方の電極50および接地間に設けられる抵抗60と、他方の電極50に接続される整流器61と、該整流器61に直列接続される増幅器62と、他方の電極50および接地間に設けられる抵抗63と、前記微分回路59および増幅器62の出力が並列に入力される差動増幅器64と、該差動増幅器64の出力が一方の入力端に入力される比較器65と、該比較器65の他方の入力端に接続される定電圧回路66とを備え、このような比較器65からは、両電極50,50間の静電容量が所定値を超えたときにハイレベルの信号が出力される。
【0028】
ところで、基板48を収容凹部44内に収容固定するために、ハンドル本体20の把持部20aには第1および第2ボス部67,68が一体に突設される。第1ボス部67には基板48がねじ部材69により締結される。第2ボス部68は収容凹部44内で仕切り壁46に連なるように形成されており、この第2ボス部68に基板48がねじ部材70により締結される。而して電極ユニット47には、第1ボス部67を挿通せしめるための挿通孔71と、第2ボス部68を配置するための半円状の切欠き72とが設けられる。
【0029】
前記収容凹部44内に収容、固定された前記両電極50,50および基板48は、導電金属により矩形の薄板に形成されるグランドプレート73でカバー21側から覆われるものであり、このグランドプレート73には、支持脚74の一端が一体に連設され、支持脚74の他端部は収容凹部44内の基板48に連結される。すなわち基板48はねじ部材69でハンドル本体20の第1ボス部67に締結されるのであるが、支持脚74の他端部は、前記ねじ部材69による共締めで基板48とともにハンドル本体20の第1ボス部67に締結される。
【0030】
ところで、支持脚74は折り曲げ可能なものであり、収容凹部44内に収容、固定される両電極50,50および基板48の全部を埋没させるとともに支持脚74の他端側の一部を埋没させるポッティング材49を収容凹部44に充填する際には、図11(a)で示すように、支持脚74は収容凹部44の開口端を開放する位置にグランドプレート73を配置した状態にあるのであるが、収容凹部44へのポッティング材49の充填後には、図4および図11(b)で示すように、収容凹部44の開口端をグランドプレート73で閉鎖するように支持脚74が折り曲げられる。これにより、収容凹部44内でポッティング材49中に埋没した両電極50,50および基板48がグランドプレート73でカバー21側から覆われることになる。
【0031】
操作ハンドル17における支持腕23を構成する支持腕部20b,21a間には導線導入孔75が形成されており、該導線導入孔75から操作ハンドル17内に導入された複数たとえば4本の導線76…は、仕切り壁45に設けられた4個の保持溝77…で保持されて基板48上の導体部に接続される。
【0032】
ところで、操作ハンドル17におけるカバー21の表面には、該カバー21の長手方向に沿って延びる収容溝78が設けられており、金属板等の可撓性材料から成る装飾板79が前記収容溝78を閉じるようにしてカバー21に取付けられる。
【0033】
装飾板79の長手方向両端には略L字状に屈曲した係合爪79a,79aが一体に突設されており、それらの係合爪79a,79aを弾発的に係合させる係止孔80,80が収容溝78の両端に開口するようにしてカバー21に設けられる。また装飾板79の両側端において長手方向に間隔をあけた複数箇所には、装飾板79のカバー21への取付け前には平板状である係合突部79b,79b…が略直角にして一体に突設されており、前記収容溝78の両側に開口する複数の挿通孔81,81…がカバー21に設けられる。
【0034】
前記装飾板79をカバー21に取付けるにあたっては、収容溝78に収容される両面接着テープ82を収容溝78の閉塞端との間に介在させるようにした前記装飾板79をその長手方向中央部がカバー21から離反するように撓ませつつ、前記両係合爪79a,79aを係止溝80,80に弾発係合し、さらに各挿通孔81,81…に挿通されてカバー21の裏側に突出した係合突部79b,79b…をカバー21の裏面側に係合するように略直角に折り曲げる。これにより装飾板79は、カバー21に複数箇所で係合するとともに両面接着テープ82を介して接着されることになる。
【0035】
またハンドル本体20の仕切り壁45,46に対応する位置でカバー21には、前記収容溝78に開口する開口部83,83が設けられており、カバー21をハンドル本体20に組付けて操作ハンドル17を構成する際に、前記仕切り壁45に位置する導線76…ならびに前記仕切り壁46に位置する後述の導線94…の浮き上がりにより押されたグランドプレート73の一部は前記開口部83,83側に撓むことができる。
【0036】
図12において、前記収容凹部44から第2ベース部材19側にずれた位置で、操作ハンドル17のハンドル本体20における把持部20aには、車両ユーザの施錠意思を車両ユーザーの手動押圧操作によるタクトスイッチ86のスイッチング作動で確認するための意志確認手段85が配設される。
【0037】
この意志確認手段85は、タクトスイッチ86と、タクトスイッチ86を保持するスイッチホルダ87と、該スイッチホルダ87を固定的に収納する弾性材料製のスイッチボタン88とから構成され、スイッチボタン88は、前記タクトスイッチ86に弾性的に接触可能な押圧操作部88aと、ハンドル本体20に仮止めされる支持部88bとを一体に備える。
【0038】
図13を併せて参照して、スイッチボタン88は、押圧操作部88aを一端閉塞部に有するとともに他端開口部には内方に張りだす突縁部88cを有して、有底のたとえば矩形筒状に形成されるものであり、ハンドル本体20には、前記突縁部88cを受ける平坦な受け部89が後述の導線94…のガイド部を除いて設けられ、カバー21には、前記押圧操作部88aを臨ませる開口部90が設けられる。
【0039】
前記支持部88bは、ハンドル本体20の仕切り壁46側に延びるものであり、ハンドル本体20に一体に突設された支持突部91を前記支持部88bに設けられた嵌合孔92に嵌合することにより、支持部88bすなわちスイッチボタン88がハンドル本体20に仮止めされることになる。
【0040】
しかもスイッチボタン88は、ハンドル本体20およびカバー21間に挟持されるものであり、開口部90の周縁でカバー21の内面に対向する対向面88dが押圧操作部88aを囲むようにしてスイッチボタン88に形成され、該対向面88dに、前記開口部90の周縁でカバー21の内面に弾発的に接触するたとえば一対のリブ88e,88eが突設される。
【0041】
すなわちハンドル本体20に仮止めされた状態にあるスイッチボタン88は、ハンドル本体20にカバー21を組付けて操作ハンドル17を組み立てる際に、開口部90に押圧操作部88aを臨ませた状態で、ハンドル本体20の受け部89と、カバー21における開口部90の周縁部との間に、前記リブ88e,88eを押し潰しながら挟持されることになる。
【0042】
スイッチボタン88の中間部内面には、押圧操作部88aとは反対側に臨む係止段部88fが設けられており、該係止段部88fに係合するようにしてスイッチホルダ87がスイッチボタン88内に収容される。しかもスイッチホルダ87で保持されたタクトスイッチ86および基板48間は一対の導線94…で接続されており、これらの導線94…は、仕切り壁46に設けられた保持溝95…で保持される。
【0043】
しかも前記スイッチホルダ87および前記突縁部88c間でスイッチボタン88内には、導線94…およびタクトスイッチ86の接続部を覆うようにしてポッティング材93が充填される。
【0044】
このような意志確認手段85では、操作ハンドル17の開口部90に臨む押圧操作部88aにわずかな押圧力が作用するように押圧操作部88aの外面に車両ユーザが触れることで、ユーザの施錠意志を確認するようにタクトスイッチ86がそのスイッチング態様を変化することになる。
【0045】
次にこの実施例の作用について説明すると、合成樹脂から成るハンドル本体20と、合成樹脂により形成されてハンドル本体20の外側を覆うカバー21とから成る操作ハンドル17内に、一対の電極50,50を有する電極ユニット47と、両電極50,50間の静電容量の変化を検出する検出回路55が設けられる基板48と、両電極50,50および基板48をカバー21側から覆うグランドプレート73とが収容されているので、操作ハンドル17に車両ユーザが触れることによって一対の電極50,50間の静電容量が変化することを、検出回路55で検出することになり、車両ユーザの解錠もしくは施錠意思を適確に確認することができる。
【0046】
しかもハンドル本体20には、一対の電極50,50を有する電極ユニット47と、電極ユニット47を覆う基板48とを収容、固定する収容凹部44がカバー21側に開口するようにして形成され、前記電極ユニット47および基板48の全部を埋没させるようにして収容凹部44内にポッティング材49が充填されるので、検出回路55が設けられる基板48および一対の電極50,50を操作ハンドル17内に容易に組付けることができる上に、基板48および両電極50,50の防水性を高めることができる。
【0047】
また折り曲げ可能としてグランドプレート73に一端が一体に連設される支持脚74の他端部が収容凹部44内の基板48に連結され、支持脚74の一部を埋没させるようにして収容凹部44にポッティング材49を充填する際には該収容凹部44の開口端を開放する位置に前記グランドプレート73を配置した状態にある支持脚74が、ポッティング材49の充填後には収容凹部44の開口端をグランドプレート73で閉鎖するように折り曲げられるので、ポッティング材49の収容凹部44への充填に支障を来すことがないようにして、ハンドル本体20への両電極50,50、基板48およびグランドプレート73の組付けを容易とし、組付け性の向上を図ることができる。
【0048】
しかも支持脚74の他端部は基板48とともに共締めでハンドル本体20に締結されるので、品点数の増大を回避しつつグランドプレート73のハンドル本体20への組付け性を向上させることができる。
【0049】
また車両ユーザーの施錠意志を該車両ユーザーの手動押圧操作によるタクトスイッチ86のスイッチング作動で確認する意志確認手段85が、該意志確認手段85の押圧操作部88aを操作ハンドル17の表面側に臨ませて操作ハンドル17に設けられており、意志確認手段85は、タクトスイッチ86と、該タクトスイッチ86を保持するスイッチホルダ87と、タクトスイッチ86に弾性的に接触可能な押圧操作部88aおよびハンドル本体20に仮止めされる支持部88bを有してスイッチホルダ87を固定的に収納するスイッチボタン88とで単純に構成され、しかもカバー21に設けられた開口部90に押圧操作部88aを臨ませるようにして弾性材料により形成されるスイッチボタン88が、ハンドル本体20およびカバー21間に挟持されているので、スイッチボタン88および操作ハンドル17の製作誤差や組付け誤差等をスイッチボタン88自体が弾性的に撓むことで吸収することができ、押圧操作部88aを開口部90の所定位置に確実に臨ませるようにして意志確認手段85を操作ハンドル17に容易に組付けることができる。
【0050】
またスイッチボタン88には、開口部90の周縁でカバー21の内面に対向する対向面88dが押圧操作部88aを囲むようにして形成され、該対向面88dに、開口部90の周縁でカバー21の内面に弾発的に接触するリブ88e,88eが突設されているので、押圧操作部88aの周囲で前記リブ88e,88eがカバー21の内面に弾発的に接触するので、押圧操作部88aを押圧操作することによってスイッチボタン88のがたつきが生じることを防止することができる。
【0051】
さらに押圧操作部88aを一端閉塞部に有するとともに他端開口部には内方に張りだす突縁部88cを有して有底筒状に形成されるスイッチボタン88の中間部内面に、押圧操作部88aとは反対側に臨む係止段部88fが設けられ、該係止段部88fに係合するようにしてスイッチボタン88内に収容されるスイッチホルダ87および突縁部88c間でスイッチボタン88内にはポッティング材93が充填されるので、タクトスイッチ86を保持したスイッチホルダ87をスイッチボタン88内に挿入して係止段部88fに突き当て、さらにポッティング材93を充填することにより、スイッチボタン88内にスイッチホルダ87を収納、固定することができるとともにタクトスイッチ86への導線94…の接続部の防水性を維持することができる。
【0052】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、検出回路が設けられる基板および一対の電極を操作ハンドル内に容易に組付けることができる上に、基板および両電極の防水性を高めることができ、またハンドル本体への両電極、基板およびグランドプレートの組付けを容易とし、組付け性の向上を図ることができる。
【0054】
また請求項2記載の発明によれば、部品点数の増大を回避しつつグランドプレートのハンドル本体への組付け性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ドアの一部側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】操作ハンドルの分解斜視図である。
【図4】図1の4−4線拡大断面図である。
【図5】操作ハンドルの一端側半部拡大横断面図である。
【図6】操作ハンドルの他端側半部拡大横断面図である。
【図7】電極ユニットの正面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】電極ユニットの背面図である。
【図10】検出回路の構成を示す回路図である。
【図11】グランドプレートの組付けを説明するための斜視図である。
【図12】図6の要部拡大図である。
【図13】スイッチボタンの斜視図である。
【符号の説明】
15・・・車両用ドア
17・・・操作ハンドル
20・・・ハンドル本体
21・・・カバー
44・・・収容凹部
48・・・基板
49・・・ポッティング材
50・・・電極
55・・・検出回路
73・・・グランドプレート
74・・・支持脚

Claims (2)

  1. 合成樹脂から成るハンドル本体(20)と、合成樹脂により形成されて前記ハンドル本体(20)の外側を覆うカバー(21)とから成るとともに車両用ドア(15)の外面側に配置される操作ハンドル(17)内に、一対の電極(50)と、両電極(50)間の静電容量の変化を検出する検出回路(55)が設けられる基板(48)と、前記両電極(50)を前記カバー(21)側から覆うグランドプレート(73)とが収容される車両用ドアのアウトハンドル装置において、前記カバー(21)側に開口して前記ハンドル本体(20)に形成される収容凹部(44)に前記両電極(50)ならびに両電極(50)を覆う前記基板(48)が収容、固定され、折り曲げ可能として前記グランドプレート(73)に一端が一体に連設される支持脚(74)の他端部が、前記収容凹部(44)内の前記基板(48)に連結され、前記両電極(50)および前記基板(48)の全部を埋没させるとともに前記支持脚(74)の一部を埋没させるようにして前記収容凹部(44)にポッティング材(49)が充填され、前記ポッティング材(49)の充填操作時には前記収容凹部(44)の開口端を開放する位置に前記グランドプレート(73)を配置する状態にある前記支持脚(74)が、前記収容凹部(44)への前記ポッティング材(49)の充填後に前記収容凹部(44)の開口端を前記グランドプレート(73)で閉鎖するように折り曲げられることを特徴とする車両用ドアのアウトハンドル装置。
  2. 前記支持脚(74)の他端部は前記基板(48)とともに共締めで前記ハンドル本体(20)に締結されることを特徴とする請求項1記載の車両用ドアのアウトハンドル装置。
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