JP4080236B2 - 射出成形の見積りシステム及び見積りプログラム - Google Patents

射出成形の見積りシステム及び見積りプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【従来の技術】
従来より、射出成形品に関する所定の製造条件を入力すると、当該製造条件で射出成形品を製造した場合の見積り額を自動的に算出する見積りシステムが存在している。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、当該射出成形品の見積り額だけでなく、当該射出成形品を製造する際の金型の見積り額をも自動的に算出するシステムは存在していなかった。金型の見積りは、見積り額を左右する要因が複雑であり、特に射出成形品の製品形状にかかわる部分の加工費であるいわゆる変動部加工費については、見積り時間がかかりすぎたり、或いは見積り者によって見積り額にばらつきが生じるという問題があった。
【0003】
【発明の目的】
このような状況下において、本発明は、射出成形品の製造条件が指定されたときに、当該射出成形品を製造する金型に関する信頼度の高い見積り額を、迅速に出力するシステムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、情報の記憶手段、情報の入力手段、情報を外部へ出力する出力手段、及び上記各手段の動作を制御する処理手段を備え、上記記憶手段は、射出成形品の製造条件と当該製造に用いる金型の金型見積り額算出基準値とを関連付けた金型見積り額算出基準値テーブルを記憶すると共に、射出成形に用いる金型の製造コストの内訳に応じた内訳別金型見積り関数を記憶する。そして、上記処理手段が、a1)特定の射出成形品に関する製造条件の指定を入力手段から取得するステップと、b1)当該指定された製造条件の内容に対応する金型見積り額算出基準値を上記記憶手段の金型見積り額算出基準値テーブルから読み出すステップと、c1)各内訳別金型見積り関数を上記記憶手段からそれぞれ読み出すステップと、d1)当該読み出した金型見積り額算出基準値と金型見積り関数の内容に基づいて、上記特定の射出成形品の製造に用いる金型の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、e1)当該算出した各見積り内訳毎の見積り額を上記記憶手段に記憶するステップと、f1)当該記憶した各見積り内訳毎の見積り額を上記記憶手段から読み出すステップと、g1)当該読み出した各見積り内訳毎の見積り額を合算して、上記特定の射出成形品の製造に用いる金型の見積り額の総額を算出するステップと、h1)当該算出した見積り額の総額を上記出力手段を介して出力するステップと、を実行する。
【0005】
上記入力手段は、見積り者が直接製造条件を入力するキーボード等だけでなく、CAD等のアプリケーションで生成された製造条件のデータを取得する手段も含むものである。
【0006】
また、本発明において、上記処理手段は、上記f1)ステップで読み出した各見積り内訳毎の見積り額を上記出力手段を介して出力するステップを実行する。
【0007】
また、本発明において、上記記憶手段は、射出成形品の種別と、当該種別に応じて予め設定された上記金型見積り額算出基準値のデフォルト値との関連付けを記憶すると共に、上記種別毎の射出成形品の画像を記憶する。そして、上記処理手段は、a5)上記記憶手段から、各種別毎の射出成形品の画像を読み出すステップと、b5)当該読み出した各射出成形品の画像を出力手段を介して出力するステップと、c5)当該出力したいずれかの射出成形品の種別の選択を入力手段を介して取得するステップと、d5)当該選択された種別に対応する金型見積り額算出基準値のデフォルト値を上記記憶手段から読み出すステップと、e5)当該読み出した金型見積り額算出基準値のデフォルト値と上記記憶手段から読み出した内訳別金型見積り関数の内容とに基づいて、上記選択された種別の射出成形品の製造に用いる金型の、各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップとを実行する。
【0008】
また、本発明において、上記記憶手段は、射出成形品の製造条件と当該射出成形品の成形品見積り額算定基準値とを関連付けた成形品見積り額算定基準値テーブルを記憶すると共に、射出成形品の製造コストの内訳に応じた内訳別成形品見積り関数を記憶する。そして、当該処理手段は、a4)上記a1)ステップで指定された製造条件の内容に対応する成形品見積り額算定基準値を上記記憶手段の成形品見積り額算定基準値テーブルから読み出すステップと、b4)各内訳別成形品見積り関数を上記記憶手段からそれぞれ読み出すステップと、c4)上記読み出した成形品見積り額算出基準値と内訳別成形品見積り関数の内容とに基づいて、上記特定の射出成形品の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、d4)当該算出した各見積り内訳毎の見積り額を上記記憶手段に記憶するステップと、e4)当該記憶した各見積り内訳毎の見積り額を上記記憶手段から読み出すステップと、f4)当該読み出した各見積り内訳毎の見積り額を合算して、上記特定の射出成形品の見積り額の総額を算出するステップと、g4)当該算出した見積り額の総額を出力手段を介して出力するステップとを実行する。
【0009】
また、本発明において、上記処理手段は、上記e4)ステップで読み出した各見積り内訳毎の見積り額を上記出力手段を介して出力するステップを実行する。
【0010】
また、本発明において、上記記憶手段は、射出成形品の種別と、当該種別に応じて予め設定された上記成形品見積り額算定基準値のデフォルト値との関連付けを記憶すると共に、上記種別毎の射出成形品の画像を記憶し、上記処理手段は、a6)上記記憶手段から、各種別毎の射出成形品の画像を読み出すステップと、b6)当該読み出した各射出成形品の画像を上記出力手段を介して出力するステップと、c6)上記出力したいずれかの射出成形品の種別の選択を入力手段を介して取得するステップと、d6)当該選択された種別に対応する成形品見積り額算出基準値のデフォルト値を上記記憶手段から読み出すステップと、e6)当該読み出した成形品見積り額算定基準値のデフォルト値と上記記憶手段から読み出した内訳別成形品見積り関数の内容とに基づいて、上記選択された種別の射出成形品の、各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップとを実行する。
【0011】
また、本発明において、上記記憶手段は、射出成形品の種別とこれに対応する品種係数とを関連付けた品種係数テーブル、当該射出成形品の幾何公差数とこれに対応する幾何公差係数とを関連付けた幾何公差係数テーブル、当該射出成形品の寸法等級とこれに対応する寸法等級係数とを関連付けた寸法等級係数テーブル、及び当該射出成形品への焼入れ処理の有無とこれに対応する焼入れ係数とを関連付けた焼入れ係数テーブルを記憶すると共に、射出成形品の形状に係わる金型の部分の加工時間見積り関数を記憶する。そして、上記処理手段が、a7)射出成形品の体積と取り個数、及び当該射出成形品の種別、幾何公差数、寸法等級、焼入れ処理の有無の指定を入力手段を介して取得するステップと、b7)当該取得した種別の指定に対応する品種係数を上記品種係数テーブルから読み出すステップと、c7)当該取得した幾何公差数の指定に対応する幾何公差係数を上記幾何公差係数テーブルから読み出すステップと、d7)当該取得した寸法等級の指定に対応する寸法等級係数を上記寸法等級テーブルから読み出すステップと、e7)当該取得した焼入れ処理の有無の指定に対応する焼入れ係数を上記焼入れ係数テーブルから読み出すステップと、f7)上記記憶手段から加工時間見積り関数を読み出すステップと、g7)上記取得した射出成形品の体積及び取り個数の内容と、上記読み出した品種係数、幾何公差係数、寸法等級係数、及び焼入れ係数の内容と、上記記憶手段から読み出した加工時間見積り関数の内容とに基づいて、上記金型の部分の見積り加工時間を算出するステップとを実行し、上記記憶手段の加工時間見積り関数を下記(1)の算出式としたことを特徴とする。
【数3】
Figure 0004080236
ここにいう見積り係数は、0.7とすることが最も望ましい。また、取り個数とは、一つの金型に対する1ショットで製造できる射出成形品の個数を意味している。
【0012】
また、本発明は、射出成形品の種別とこれに対応する品種係数とを関連付けた品種係数テーブル、当該射出成形品の幾何公差数とこれに対応する幾何公差係数とを関連付けた幾何公差係数テーブル、当該射出成形品の寸法等級とこれに対応する寸法等級係数とを関連付けた寸法等級係数テーブル、当該射出成形品への焼入れ処理の有無とこれに対応する焼入れ係数とを関連付けた焼入れ係数テーブル、及び所定の見積り係数を記憶した記憶手段と、上記射出成形品の体積と取り個数、及び当該射出成形品の種別、幾何公差数、寸法等級、焼入れ処理の有無の指定を入力する入力手段とを備える。そして、当該入力手段を介して入力された種別に対応する品種係数を品種係数テーブルから、上記入力された幾何公差数に対応する幾何公差係数を幾何公差係数テーブルから、上記入力された寸法等級に対応する寸法等級係数を寸法等級係数テーブルから、上記焼入れ処理の有無の指定に対応する焼入れ係数を焼入れ係数テーブルからそれぞれ取得する係数取得手段と、上記係数取得手段が取得した幾何公差係数と寸法等級係数と1とを加算する第1の加算手段と、当該係数取得手段が取得した焼入れ係数と1とを加算する第2の加算手段と、上記入力手段を介して入力された射出成形品の体積と取り個数との積の平方根を算出するルート手段を備える。更に、上記第1の加算手段が算出した値と、上記第2の加算手段が算出した値と、上記ルート手段が算出した値と、上記係数取得手段が取得した品種係数と、上記記憶手段から読み出した見積り係数との積を当該射出成形品の形状に係わる金型の部分の見積り加工時間として出力する見積り時間算出手段を備える。ここで、上述の見積り係数は、0.7とすることが最も望ましい。また、取り個数とは、一つの金型に対する1ショットで製造できる射出成形品の個数を意味している。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本実施形態の全体構成を示すブロック図である。本実施形態は、情報の記憶手段41、情報の入力手段42、情報の出力手段43、情報の処理手段44を備えて構成される。
【0022】
記憶手段41は、例えば、メインメモリ、ハードディスク等を含み、物理的に単一の構成である必要はない。
【0023】
当該記憶手段41のハードディスクは、見積り処理を処理手段44に実行させるための見積りプログラムを記憶しており、当該見積りプログラムはメインメモリに適宜展開され、処理手段44によって実行されるようになっている。また、当該記憶手段41のハードディスクは、内訳別の金型見積り関数及び成形品見積り関数を記憶している。この金型見積り関数及び成形品見積り関数は、金型の見積り額の総額、或いは、成形品の見積り額の総額を算出するために予め設定された算出式である。金型の見積り額の総額及び成形品の見積り額の総額の算出は、いずれも、所定の見積り内訳毎の見積り額を個別に算出し、これらを最後に合算することにより行うのが一般的である。従って、本実施形態においては、金型の製造コストの内訳に応じた内訳別金型見積り関数、及び成形品の製造コストの内訳に応じた内訳別成形品見積り関数を記憶手段41に記憶している。各内訳別見積り関数の内容については、後の動作説明の項で詳述する。
【0024】
更に、当該記憶手段41のハードディスクには、見積り額算出基準値テーブルを記憶している。当該見積り額算出基準値テーブルは、射出成形品の製造条件と見積り額算出基準値との関連付けを記憶している。そしてここにいう射出成形品の製造条件は、後に詳述する製造条件入力画面から入力された各製造条件値を意味し、見積り額算出基準値は、上記両見積り関数に入力されるパラメータの値をそれぞれ意味している。そして、当該見積り額算出基準値テーブルには、金型見積り関数のパラメータとして入力される見積り額算出基準値を記憶したもの、成形品見積り関数のパラメータとして入力される見積り額算出基準値を記憶したもの、金型見積り関数及び成形品見積り関数の双方にパラメータとして入力される見積り額算出基準値を記憶したものがある。各見積り額算出基準値テーブルに記憶されたそれぞれの見積り額算出基準値が、どの内訳別見積り額の算出に利用されるかは、後の動作説明の項で詳述する。
【0025】
入力手段42は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等である。出力手段43は、例えば、コンピュータディスプレイである。
【0026】
処理手段44は、CPUを含み、分散処理を行う複数の演算装置を含んでもよい。
【0027】
当該処理手段44は、記憶手段41のハードディスクに記憶されたプログラムをメモリ上に展開し、これを実行する。図2のフローチャートを参照しつつ処理手段44が実行する基本的処理について説明する。
【0028】
まず、処理手段44は、特定の射出成形品に関する製造条件の指定を入力手段42から取得する(S1000)。この製造条件は、出力手段43に表示された製造条件入力画面の各製造条件入力欄から、所定の値が入力或いは選択されることにより取得される。図3乃至図7により当該製造条件入力画面を説明しておく。
【0029】
図3は、製造条件入力画面のメイン画面を示している。当該メイン画面に配置された主要な製造条件入力欄を説明する。まず品種入力欄a1のプルダウンメニューからは、見積り対象となる成形品の品種を選択できるようになっている。当該選択できる品種には、ホルダ、リンク、取手、レバー、受台、ダクト、トレイ、サイドフェンス等がある。月ロット入力欄b1からは、当該見積り対象成形品の1月あたりの生産量を入力するようになっている。総ロット入力欄b2からは、当該見積り対象成形品の総ロット数を入力する。材料コード入力欄b3は、当該見積り対象成形品の材料コードを入力する。当該材料コードは、当該入力欄右側の一覧ボタンを選択して材料一覧表を表示させ、この中から所望の材料コードを選択することによっても入力できるようになっている。当該材料一覧表は外部端末の所定のデータベースと連動しており、ABS、PS、PEといった汎用材のコードから、PC、POM、PA、PPEといったエンプラ材のコードに至るまで、多岐にわたる材料コードを取得できる。取出方法表示欄c1は、当該見積り対象成形品の取り出し方法が表示されるが、当該取出し方法は後に詳述するように他の入力事項の内容から決定されるため、見積り希望者が入力することはできないようになっている。金型プレート入力欄c2は、当該見積り対象となる金型が2プレート型か3プレート型かを選択する。設備能力表示欄c3は、当該見積り対象となる金型を取り付ける成形機の設備能力を表示するが、これも上記取りだし方法と同様に、他の入力事項の内容から決定されるため、見積り希望者が入力することはできないようになっている。取り個数入力欄c4は、当該見積り対象となる金型によって1ショット当りに製造する成形品の個数を入力する。特殊材質入力欄c5は、当該見積り対象成形品の材質の指定を、「無し」、「低発泡」、「ガラス入り材」、「透明材」のいずれかから選択する。外観等級入力欄c6は、当該見積り対象成形品の外観等級を選択する。成形インサート数入力欄c7は、成形品に埋め込むインサートの数を入力する。スライド入力欄c8は、スライドの「有り」、「無し」のいずれかを選択する。寸法等級入力欄c9は、寸法等級指定の「0級」、「0級以外」のいずれかを選択する。平均肉厚入力欄c10は、見積もり対象成形品の平均肉厚を入力する。ランナー種類入力欄c11は、「コールドランナー」、「ホットランナー」のいずれかを選択するようになっている。幾何公差指定入力欄c12は、幾何公差指定数を「無し」、「1〜4ヶ」、「5〜10ヶ」、「11ヶ〜」のいずれかから選択するようになっている。
【0030】
図3に示すメイン画面の材料情報ボタンdを選択すると材料情報画面に遷移するようになっている。図4に材料情報画面を示す。同画面に配置された主要な製造条件入力欄を説明する。製品寸法入力欄d1は、見積り対象となる成形品の製品寸法(長手、短手、深さ)をそれぞれ入力する。製品体積入力欄d2は、当該見積り対象成形品の製品体積を入力する。製品重量入力欄d3は、当該見積り対象成形品の製品重量を入力する。スプールランナー重量入力欄d4は、当該成形品の製造の際に必要となるスプールランナーの重量を入力する。当該入力欄d4には数値を直接入力することもできるが、製品重量の値と過去の実績とから算出した値が自動的に表示されるようにもなっている。ここでは、スプールランナー割合が30.5%であるとして自動的に算出された値が表示されている。製品投影面積入力欄d7は、当該成形品の投影面積を入力する。当該入力欄d7には、数値を直接入力することもできるが、製品寸法長手と製品寸法短手の積として算出した値が自動的に表示されるようにもなっている。当該製品投影面積入力欄d7の下には、上記メイン画面の外観等級入力欄c6で選択された設定を表示している。更に、JGMA等級入力欄d8は、JGMA等級を選択する。ギヤ爪有無入力欄d9は、「有」、「無」のいずれかを選択する。ギヤ種類入力欄d10は、「平歯ギヤ」、「ハス歯ギヤ」のいずれかを選択し、当該選択したギヤ種に対応するギヤ段数を入力する。
【0031】
図3に示すメイン画面の工程情報ボタンeを選択すると工程一括設定画面に遷移するようになっている。図5に工程一括設定画面を示す。同画面には、当該見積り対象成形品の製造に必要な工程の工程数を入力できるようになっている。必要な工程に対応する工程数を入力した後は、画面右上の「OK」のボタンを選択することにより、図6に示す工程内容設定画面に遷移するようになっている。同画面では、上記工程一括設定画面で工程数に0以外の値が入力された工程名を表示する。また、同画面右側には箇所数入力欄を備えており、当該工程による処理を行う箇所の箇所数を入力手段42から入力できるようになっている。
【0032】
図3に示すメイン画面の子部品情報ボタンfを選択すると、不図示の子部品情報入力画面に遷移するようになっている。当該子部品情報入力画面は、子部品の子部番、SFX、単価、管理対象、使用個数、単価等の入力欄を配置しているが、詳細については説明を省略する。
【0033】
図3に示すメイン画面の型代情報ボタンgを選択すると、金型情報入力画面に遷移するようになっている。図7に金型情報入力画面を示す。同画面に配置された主要な製造条件入力欄を説明する。スライドコア情報入力欄g1は、見積り対象となる金型に備えるスライドコアのサイズ(幅、高さ、奥行き)及び各サイズ毎のスライドコアの個数を選択する。ルーズコア情報入力欄g2は、当該見積り対象金型の備えるルーズコアのサイズ(幅、高さ)及び各サイズ毎のスライドコアの個数を選択する。シボ情報入力欄g3は、まずシボの「有」又は「無」を選択する。そして、「有」を選択したときは、当該シボを設置する箇所を「本体」、「ルーバー」、「入れ子」のいずれかより選択し、更に、当該シボのサイズ(縦、幅)を当該入力欄g3より入力するようになっている。彫刻情報入力欄g4は、成形品に彫刻を施す際の、原版枚数、各文字類(5種類)に対応する彫刻箇所数を、表示部分(凸面又は凹面)に対応させて入力するようになっている。ホットランナーゲート点数入力欄g5は、金型1つあたりのゲート点数を入力する。要支援・要技区分入力欄g6は、要支援・要技区分の「有」又は「無」のいずれかを選択する。
【0034】
図3に示すメイン画面の部品算出リストボタンhを選択すると、成形品費出力画面に遷移するようになっている。当該成形品費出力画面については後に図面を参照して詳述する。メイン画面の型代算出リストボタンiを選択すると、金型費出力画面に遷移するようになっている。当該金型費出力画面についても後に図面を参照して詳述する。メイン画面のCAD情報確認ボタンjを選択すると、CAD情報取得画面に遷移するようになっている。当該CAD情報確認画面では、所定のCAD用ファイルを読みこみ、当該読みこんだファイルの図面因子を解析して成形品及び金型の見積りに必要な各パラメータを自動的に取得できるようになっているが、詳細についてはここでの説明を省略する。
【0035】
以上説明した図3乃至図7の各画面から、金型又は成形品の見積りに必要なすべての製造条件の指定を入力できるようになっている。
【0036】
当該製造条件入力画面から製造条件を取得した処理手段44は、当該指定された製造条件の内容に対応する見積り額算出基準値を記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルから読み出す(S2000)。
【0037】
処理手段44は、各内訳別金型見積り関数を記憶手段41からそれぞれ読み出す(S3000)。
【0038】
処理手段44は、上記読み出した見積り額算出基準値と内訳別金型見積り関数の内容に基づいて、上記特定の射出成形品の製造に用いる金型の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出し、記憶手段41に記憶する(S4000)。本実施形態における金型の見積り額の内訳には、入れ子材料費、スライドコア用材料費、ルーズコア用材料費、入れ子窒化処理費、入れ子焼入れ費、スライドコア用窒化処理費、ルーズコア用窒化処理費、シボ加工費、彫刻費、固定部加工費、変動部加工費、スライドコア加工費、ルーズコア加工費、設計・プログラム費、ミガキ費、組立・調整費、トライ費、トライ材料費、測定費、材料管理費、一般管理費、利益費、ホットランナー費がある。よって、処理手段44は、これら各見積り内訳を個別に算出するものである。当該金型の内訳別見積りに必要な各内訳別見積り関数については後に個別に説明する。
【0039】
処理手段44は、上記記憶した各見積り内訳毎の見積り額を記憶手段41から読み出してこれらを合算し、当該特定の射出成形品の製造に用いる金型の見積り額の総額を算出する(S5000)。
【0040】
処理手段44は、上記読み出した見積り額算出基準値と内訳別成形品見積り関数の内容とに基づいて、上記特定の射出成形品の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出し、記憶手段41に記憶する(S6000)。本実施形態における成形品の見積り額の内訳には、材料費、加工費、2次加工費、材料管理費、一般管理販売費、利益、処理費、運送マテリアルハンドリング費(以下、運送マテハン費という。)がある。よって、処理手段44は、これら各見積り内訳を個別に算出するものである。当該成形品の内訳別見積りに必要な各内訳別見積り関数については後に詳述する。
【0041】
処理手段44は、上記記憶した各見積り内訳毎の見積り額を記憶手段41から読み出してこれらを合算し、当該特定の射出成形品の見積り額の総額を算出する(S7000)。
【0042】
処理手段44は、上記算出した金型の見積り額の総額と各見積り内訳毎の見積り額とを出力手段43を介して出力する(S8000)。当該金型の見積り額の総額と各見積り内訳毎の見積り額は、上記メイン画面の型代算出リストボタンiが選択されたときに金型費出力画面として出力されるようになっている。
【0043】
処理手段44は、上記算出した成形品の見積り額の総額と各見積り内訳毎の見積り額とを出力手段43を介して出力する(S9000)。当該成形品の見積り額の総額と各見積り内訳毎の見積り額は、上記メイン画面の部品算出リストボタンhが選択されたときに成形品費出力画面として出力されるようになっている。
【0044】
以上ですべての処理が終了する。
【0045】
本実施形態においては、金型もしくは成形品の製造コストの内訳に応じた内訳別の見積り関数を用意し、この内容と見積り額算出基準値テーブルから読み出したパラメータの内容とにより各見積り額を算出するようになっており、この点が本実施形態に特徴的な処理である。従って、当該内訳別の見積り関数と、これにパラメータとして入力される見積り額算出基準値を以下、順に説明する。
【0046】
[金型の内訳別見積り額の算出]
【0047】
上述のように、金型の見積り額の内訳は、モールドベース及び購入規格品費、入れ子材料費、スライドコア用材料費、ルーズコア用材料費、入れ子窒化処理費、入れ子焼入れ費、スライドコア用窒化処理費、ルーズコア用窒化処理費、シボ加工費、彫刻費、固定部加工費、変動部加工費、スライドコア加工費、ルーズコア加工費、設計・プログラム費、ミガキ費、組立・調整費、トライ費、トライ材料費、測定費、材料管理費、一般管理費、利益費、ホットランナー費があり、これらを算出するための見積り関数がそれぞれ用意されている。また、当該各見積り関数によって見積り額を算出するためのパラメータである見積り額算出基準値を取得するテーブルも各見積り関数により異なるものが用意されている。上記各内訳毎の見積り額を算出する算出式と、これに対応する見積り額算出基準値を取得するテーブルとの関係を更に詳細に説明する。
【0048】
まず、モールドベース及び購入規格品の見積り額について説明すると、処理手段44は、図8に示すモールドベース及び購入規格品価格テーブルから、購入規格品とモールドベースの価格を取得できるようになっている。同テーブルは、成形品サイズと、これに対応するモールドベース寸法、各金型プレートタイプに応じた購入規格品価格(円)、モールドベース価格(円)、及びそれらの合計額(円)を関連付けているので、処理手段44は、上記金型プレート数入力欄c2から選択されたプレート数の値と、上記製品寸法入力欄d1から入力された製品寸法長手、製品寸法短手、製品寸法深さに応じて特定した成形品サイズの内容に基づいて、当該テーブルから購入規格品価格及びモールドベース価格を取得するものである。なお、上記製品寸法入力欄d1から入力された製品寸法に対応する成形品サイズは、図9の成形品サイズ選定テーブルから取得できるようになっている。図9の成形品サイズ選定テーブルは、製品寸法とこれに対応する成形品サイズ寸法の長手(mm)、短手(mm)、深さ(mm)の各値とを関連付けている。従って、処理手段44は、上記製品寸法入力欄d1から入力された長手、短手、深さの各値に対応する成形品サイズ寸法の各値を記憶手段41の製品サイズ選定テーブルから取得できる。
【0049】
入れ子材料費の見積り額算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(2)乃至(8)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数4】
Figure 0004080236
当該(2)の算出式にいう入れ子材料重量は、下記(3)の算出式により算出し、当該(2)の算出式にいう材料切断費は、入れ子サイズ寸法深さが90mm以下であるときは下記(4)の算出式により算出し、90mmより大きいときは下記(5)の算出式により算出する。
【数5】
Figure 0004080236
【数6】
Figure 0004080236
【数7】
Figure 0004080236
【0050】
ここで、(2)の算出式にいう7.86(g/cm3)という数値は、当該入れ子の材料として使用されるプリバートン鋼の比重を示すものである(以下の算出式に同じ)。また、上記入れ子材料重量及び材料切断費はいずれも入れ子サイズ寸法に基づいて算出されるが、当該入れ子サイズ寸法の算出式は、金型による成形品の取り個数に応じて異なる。即ち、上記取り個数入力欄c4から入力された取り個数の値が1のときは下記算出式(6)で算出し、2のときは下記算出式(7)で算出し、4又は8のときは下記算出式(8)で算出する。
【数8】
Figure 0004080236
【数9】
Figure 0004080236
【数10】
Figure 0004080236
【0051】
スライドコア材料費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(9)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該スライドコア材料費は、上記スライド入力欄c8によって「有り」が選択され、且つ上記スライドコア情報入力欄g1のプルダウンメニューによっていずれかのサイズのスライドコアの箇所が設定されているときに算出される見積り費の一つである。
【数11】
Figure 0004080236
当該算出式の見積り額算出基準値であるスライドコア鋼材単価及びスライドコア購入規格品単価について説明すると、当該スライドコア鋼材単価とスライドコア鋼材規格品単価は、図10に示すスライドコア用鋼材費及び購入規格品価格テーブルから取得できるようになっている。同テーブルでは、スライドコアサイズ(mm)と、これに対応するスライドコア材料サイズ(mm)、鋼材単価(円)、購入規格品単価(円)、合計額(円)を関連付けている。従って、処理手段44は、上記スライドコア情報入力欄g1で選択されたスライドコアサイズに対応するスライドコア鋼材単価及びスライドコア購入規格品単価を当該テーブルから取得するものである。また、当該算出式の取り個数は上記取り個数入力欄c4から入力された値を、スライドコア個数は上記スライドコア情報入力欄g1で選択された値をそれぞれ使用する。なお、当該算出式は、「サイズ別」のスライドコア材料費を算出するためのものである。上記スライドコア情報入力欄g1では、各サイズ毎のスライドコアの個数を個別に入力する一方、上記スライドコア用鋼材費及び購入規格品価格テーブルは各サイズ別の単価を関連付けているので、処理手段44は、まず、上記算出式によってサイズ別のスライドコア材料費を算出し、当該サイズ別の材料費を合算してスライドコア材料費の総額を出力するようになっている。
【0052】
ルーズコア材料費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(10)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該ルーズコア材料費は、上記ルーズコア情報入力欄g2のプルダウンメニューによっていずれかのサイズのスライドコアの箇所が設定されているときに算出される見積り費の一つである。
【数12】
Figure 0004080236
当該算出式の見積り額算出基準値であるルーズコア鋼材単価及びルーズコア鋼材規格品単価について説明すると、当該算出式のルーズコア鋼材単価とルーズコア鋼材規格品単価は、図11に示すルーズコア用鋼材費及び購入規格品価格テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、ルーズコアの幅(mm)、奥行(mm)、そして、ルーズコア材料の幅×厚さ(mm)、及び高さ(mm)とこれに対応する鋼材単価(円)、購入規格品単価(円)、合計額(円)を関連付けている。これに対し、上記スライドコア情報入力欄g1からはスライドコアの幅、奥行だけを入力する。従って、本実施形態においては、図12に示すルーズコア材料高さテーブルを用意している。同テーブルは、成形品サイズ(mm)と、これに対応するルーズコア高さ(mm)、及びルーズコア材料高さ(mm)を関連付けているので、処理手段44は、まず、成形品サイズに対応するルーズコア材料サイズの高さの値を記憶手段41のルーズコア材料サイズ高さテーブルから取得し、この内容と上記ルーズコア情報入力欄g2から選択されたルーズコアの幅、奥行とに対応する鋼材単価及び購入規格品単価を、記憶手段41のルーズコア用鋼材費及び購入規格品価格テーブルから取得するものである。ルーズコア個数は、上記ルーズコア情報入力欄g2から選択された値を使用する。なお、当該算出式は、「サイズ別」のルーズコア材料費を算出するためのものである。上記ルーズコア情報入力欄g2では、各サイズ毎のルーズコアの個数を個別に入力する一方、上記ルーズコア用鋼材費及び購入規格品価格テーブルは、各サイズ別の単価を関連付ける為、処理手段44は、まず、上記算出式によってサイズ別のルーズコア材料費を算出し、当該サイズ別の材料費を合算してルーズコア材料費の総額を出力するようになっている。
【0053】
入れ子窒化処理費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(11)及び(12)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。上述のように、金型の入れ子はプリバートン鋼により製造するが、金型に射出される樹脂の素材及び総ショット数の内容によっては、プリバートン鋼に窒化処理を施し、その強度を強化する必要がある。この窒化処理に伴い生じる費用が入れ子窒化処理費である。また、この窒化処理が必要か否かは、図13に示す成形品材料別金型材料設定テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、入れ子、スライドコア、ルーズコアのそれぞれについて、材料がガラス入りの場合、または、ガラス入りではないがエンプラ材を使用している場合、汎用材の場合の各ケースについて、総ショット数と強化処理との関係を定義している。従って、処理手段44は、まず上記総ロット数入力欄b2から入力された総ロット数を上記取り個数入力欄c4から入力された取り個数で除して総ショット数を取得する。その後に、処理手段44は、当該取得した総ショット数と、上記特殊材質入力欄c5を介したガラス入り素材の指定の有無、及び上記材料コード入力欄d3から入力された材質の内容に応じて、入れ子窒化処理の見積りが必要か否かを判定する。
【数13】
Figure 0004080236
当該算出式の窒化処理単価の値は、700(円/kg)と予め設定されているものとする。
【数14】
Figure 0004080236
【0054】
入れ子焼入れ処理費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(13)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該入れ子焼入れ処理費は、入れ子のプリバートン鋼に施す焼き入れ処理に伴い生じる費用である。この焼入れ処理の見積りが必要か否かも、上記窒化処理と同様に図13に示す成形品材料別金型材料設定テーブルから判定できるようになっている。
【数15】
Figure 0004080236
当該算出式の焼入れ単価は、不図示の焼入れ単価テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、素材重量と、これに対応する焼入れ単価とを関連付けている。具体的には、素材重量が1kg以上のときは、750(円/kg)と、1kg以上10kg未満のときは500(円/kg)と、10kg以上20kg未満のときは400(円/kg)と、20kg以上のときは350(円/kg)と設定されている。また、当該(13)の算出式にいう素材重量は、上記(12)の算出式により算出する。
【0055】
スライドコア窒化処理費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(14)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該スライドコア窒化処理費は、スライドコアのプリバートン鋼に施す窒化処理に伴い生じる費用である。この窒化処理が必要か否かも、図13に示す成形品材料別金型材料設定テーブルから判定できるようになっている。
【数16】
Figure 0004080236
当該算出式の見積り額算出基準値であるスライドコア窒化処理単価について説明すると、当該窒化処理単価は、図14に示すスライドコア窒化処理価格テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、スライドコアサイズ(mm)と、これに対応するスライドコア材料サイズ(mm)、窒化処理単価(円)を関連付けている。従って、処理手段44は、上記スライドコア情報入力欄g1から入力されたスライドコアのサイズに対応する窒化処理単価を当該テーブルから取得できる。また、当該算出式のスライドコア個数は、上記スライドコア情報入力欄g1で指定された各サイズ毎のスライドコアの個数の値を、取り個数は上記取り個数入力欄c4から入力された値を用いる。なお、当該算出式も上記スライドコア材料費の算出式の項で説明したところと同様の理由により、サイズ別のスライドコア窒化処理費を個別に算出する式として準備されており、当該算出式により算出されたサイズ別のスライドコア窒化処理費が処理手段44によって合算されることになる。
【0056】
ルーズコア用窒化処理費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(15)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該ルーズコア用窒化処理費は、ルーズコアのプリバートン鋼に施す窒化処理に伴い生じる費用である。この窒化処理が必要か否かも、図13に示す成形品材料別金型材料設定テーブルから判定できるようになっている。
【数17】
Figure 0004080236
当該算出式の見積り額算出基準値であるルーズコア窒化処理単価について説明すると、当該窒化処理単価は、図15に示すルーズコア窒化処理価格テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、ルーズコアの幅(mm)、奥行(mm)、そして、ルーズコア材料の幅×厚さ(mm)、高さ(mm)と、窒化処理単価(円)を関連付けている。従って、処理手段44は、上記ルーズコア材料費算出と同様に、まず成形品サイズに対応するルーズコア材料サイズ高さの値を上記図12のルーズコア材料高さテーブルから取得し、この内容と上記ルーズコア情報入力欄g2から選択されたルーズコアの幅、奥行とに対応するルーズコア窒化処理単価を取得するものである。なお、当該算出式も上記ルーズコア材料費の算出式の項で説明したところと同様の理由により、サイズ別のルーズコア窒化処理費を個別に算出する式として準備されており、当該算出式により算出されたサイズ別のルーズコア窒化処理費が処理手段44によって合算されることになる。
【0057】
シボ加工費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(16)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。シボ加工費は、上記シボ情報入力欄g3において、シボ設定が「有」と設定されているときに算出されるようになっている。
【数18】
Figure 0004080236
当該算出式の見積り額算出基準値であるマスキング係数について説明すると、当該マスキング係数は、不図示のマスキング係数テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、マスキングする箇所(本体とルーバーと入れ子の種類がある)と、これに対応するマスキング係数とを関連付けている。具体的には、本体については1.2、ルーバーについては1.5、入れ子については1.0と定義している。従って、処理手段44は、上記シボ情報入力欄g3のプルダウンメニューから選択された箇所に対応するマスキング係数を当該マスキング係数テーブルから取得するものである。また、当該算出式の100の値は、1mmあたりのシボ加工費(円/mm)である。また、当該算出式のシボ係数は1.4と予め設定されているものとする。また、シボ長手は、上記シボ情報入力欄g3の「縦」として入力された値を、シボ短手は、「幅」として入力された値を利用する。
【0058】
彫刻費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(17)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該彫刻費は、上記彫刻情報入力欄g4において彫刻情報の設定が行われたときに算出されるようになっている。
【数19】
Figure 0004080236
当該算出式の見積り額算出基準値である絵文字単価について説明すると、当該算出式の絵文字単価は、表示部分の種類と、当該絵文字を凸面に付するか凹面に付するかによって異なり、図16の絵文字単価テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、絵文字と、これに対応する絵文字の単価(円/1文字)とを関連付けており、処理手段44は、彫刻情報入力欄g4から入力された内容に対応する絵文字単価を当該絵文字単価テーブルから取得するものである。また、当該算出式の原版単価は一枚あたり7500(円)と予め設定され、運送費は12000(円)と予め設定されているものとする。
【0059】
固定部加工費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(18)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。固定部加工費とは、射出成形品の製品形状に係わる部分以外のプレート部分の加工費を意味する。
【数20】
Figure 0004080236
当該算出式は、「設備別」加工費を算出するものである。これは、当該固定部が、マシニングセンタ(以下MCという。)、ラジアルボール盤(以下RBという。)、フライス盤、平面研削盤、ハンドタップによる各加工工程を経るため、これら各加工設備による加工工程毎の見積り額を別々に見積り、これら見積り額を合算して最終的な固定部加工費を算出するためである。
【0060】
当該算出式の見積り額算出基準値である設備別段取り時間、時間値係数、設備別加工時間、時間値係数、設・共費率、労・共費率、持ち台数について説明すると、設備別段取り時間、及び設備別加工時間の値(単位は共に時間)は、図17の固定部正味加工時間算出テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形品サイズと、これに対応する各設備毎の加工時間を関連付けている。また、加工時間は2プレートか3プレートかによって異なるので、当該固定部正味時間算出テーブルは、2プレートと3プレートの2種類が用意されている。従って、上記金型プレート数入力欄c2から入力され値が2か3かにより利用する固定部正味加工時間算出テーブルが異なる。
【0061】
また、当該算出式の時間値係数と持ち台数は、図18のコストセンター(以下、C/Cという)別時間値係数設定テーブルから取得できるようになっている。C/Cとは、加工処理に利用する設備を意味する。同テーブルは、C/Cの種類とこれに対応する時間値係数、持ち台数を関連付けている。また、当該算出式の設・共費率は、設備費率及び設備比例職場共通費率を、労・共費率は、労務費率及び労務比例職場共通費率をそれぞれ意味しており、図19の金型加工C/C加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、設・共費率と労・共費率とを各加工設備毎に定義している。なお、同テーブルは、設・共費率及び労・共費率を1時間あたりで算出した値(円/時間)と、設・共費率及び労・共費率を1秒あたりで算出した値(円/秒)とをそれぞれ定義しているが、当該固定部加工費を含め、金型に関する各見積りにおいては、1時間あたりで算出した値(円/時間)の方を使用する。一方で、後述の成形品に関する見積りにおいては、1秒あたりで算出した値(円/秒)の方を使用する。この点は、後に説明する図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブル並びに図41の成形2次加工C/C別加工費率総括テーブルについても同様である。また、上記金型加工C/C加工率総括テーブルでは、C/C能力のフィールドを設けているが、MCについては小型と中型と大型に、ワイヤ放電加工機については小型と大型に、放電加工機については小型と大型に、NCフライス盤については小型と中型に、フライス盤については小型と大型に、平面研削盤については小型と大型にそれぞれ分かれている。加工設備の規模に応じて、設・共費率、労・共費率も異なってくるからである。どの加工設備で見積りを行うかは、成形品のサイズによって異なり、図20の設備能力選定テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形品サイズ(mm)、及びこれに対応する入れ子サイズ(mm)、そして成形機の能力との関連付けを定義している。従って、処理手段44は、上記特定した成形品サイズ、或いは算出した入れ子サイズから、当該加工設備の設備能力を特定できるようになっている。
【0062】
変動部加工費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(19)及び(1')の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該変動部加工費は、射出成形品の製品形状に係わるプレート部分の加工費である。
【数21】
Figure 0004080236
【数22】
Figure 0004080236
【0063】
当該算出式(19)の固定部平均賃率(円/時間)は上記算出した固定部加工費(円)を固定部加工時間(単位は時間)で除した値である。
【0064】
上記(1')の算出式の見積り額算出基準値である幾何公差係数、寸法等級係数、焼入れ係数、品種係数について説明すると、まず、幾何公差係数は、図21(a)に示す幾何公差係数テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、幾何公差指定数とこれに対応する係数とを関連付けており、処理手段44は、上記幾何公差指定入力欄c12から入力された幾何公差指定数に対応する係数を取得するものである。寸法等級係数は、図21(b)に示す寸法等級係数テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、寸法等級とこれに対応する係数とを関連付けており、処理手段44は、上記寸法等級入力欄9から選択された寸法等級に対応する係数を取得するものである。焼き入れ係数は、図21(c)に示す焼き入れ係数テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、焼入れ処理の有無とこれに対応する係数とを関連付けており、上記図13に示す成形品材料別金型材質決定テーブルへの焼入れの有無の問い合わせ結果に応じた焼入れ係数を取得するものである。当該算出式の品種係数は、図22の品種係数テーブルから取得するものである。同テーブルは、品種とこれに対応する係数とを関連付けており、処理手段44は、上記品種入力欄a1から入力された品種に対応する係数を取得するものである。また、上記算出式の見積り係数は、過去の見積り実績から特定されるものであり、現在は0.7の値が予め設定されているものとする。更に、上記製品体積は上記製品体積入力欄d2から、取り個数は上記取り個数入力欄c4からそれぞれ入力された値を使用する。
【0065】
ここで、上記(1')の算出式は、本実施形態に特徴的であるため、図23の機能ブロック図を用いて説明する。処理手段44は、上記寸法等級入力欄c9から指定された寸法等級に対応する寸法等級係数と、上記幾何公差指定入力欄c12から選択された幾何公差数に対応する幾何公差係数と1とを加算する(44a)。次に、処理手段44は、上記成形品材料別金型材料設定テーブルへの問い合わせ結果に応じた焼入れ係数と1とを加算する(44b)。処理手段44は、上記取り個数入力欄c4から入力された取り個数の値と、上記製品体積入力欄d2から入力された製品体積の積を算出し(44c)、当該算出結果の値の平方根を算出する(44d)。処理手段44は、上記44aと44cと44dでそれぞれ求めた値の積を算出する(44e)。処理手段44は、上記44eの算出結果の値と予め設定された所定の係数である0.7との積を当該変動部の加工時間として算出する(44f)。
【0066】
通常であれば、変動部加工費の算出には、多数の要素が関連し、これらすべてを使った見積り関数により算出を行うのは時間的問題から非効率的であった。一方で、加工費の見積り額は、上記(1')の算出式によれば誤差が一定の範疇に収まることが経験上明らかになっており、本実施形態における変動部加工時間の見積りは上記(1')の算出式によることとしている。
【0067】
スライドコア加工費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(20)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該スライドコア加工費は、上記スライドコア情報入力欄g1のプルダウンメニューによっていずれかのサイズのスライドコアの箇所が設定されているときに算出される見積り費の一つである。
【数23】
Figure 0004080236
【0068】
当該スライドコアの加工は、フライス加工盤、平面研削盤、成形研削盤、WCによる各加工工程を経るため、これら各加工設備による加工工程毎の見積り額を別々に見積り、これら見積り額を合算して最終的な固定部加工費を算出する。当該算出式の段取り時間及び加工時間の値(単位は共に時間)は、図24に示すスライドサイズ別加工時間テーブルから取得できるようになっている。また、上記(19)の算出式で説明したところと同様に、当該算出式における時間値係数及び取り個数の各値は図18のC/C別時間値係数設定テーブルから取得でき、設・共費率及び労・共費率は図19の金型加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。なお、当該算出式も上記スライドコア材料費の算出式の項で説明したところと同様の理由により、サイズ別のスライドコア加工費を個別に算出する式として準備されており、上記算出式により算出されたサイズ別のスライドコア加工費が処理手段44によって合算されることになる。
【0069】
ルーズコア加工費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(21)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。当該ルーズコア加工費は、上記ルーズコア情報入力欄g2のプルダウンメニューによっていずれかのサイズのルーズコアの箇所が設定されているときに算出される見積り費の一つである。
【数24】
Figure 0004080236
【0070】
ルーズコアの加工は、MC、平面研削盤、成形研削盤、RB研削盤、ハンドタップによる各加工工程を経るため、これら各加工設備による加工工程毎の見積り額を別々に見積り、これら見積り額を合算して最終的な固定部加工費を算出する。
【0071】
当該算出式の段取り時間及び加工時間の値(単位は共に時間)は、図25に示すルーズコアサイズ別加工時間テーブルから取得できるようになっている。また、上記(19)の算出式で説明したところと同様に、当該算出式における時間値係数及び取り個数の各値は図18のC/C別時間値係数設定テーブルから取得でき、設・共費率及び労・共費率は図19の金型加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。なお、当該算出式も上記ルーズコア材料費の算出式の項で説明したところと同様の理由により、サイズ別のルーズコア加工費を個別に算出する式として準備されており、上記算出式により算出されたサイズ別のルーズコア加工費が処理手段44によって合算されることになる。
【0072】
設計・プログラム費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(22)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数25】
Figure 0004080236
当該算出式の見積り額算出基準値であるCAD/CAM/CAE設・共費率及びCAD/CAM/CAE労・共費率は、図19に示す金型加工C/C別加費率総括テーブルから取得できるようになっている。また、当該算出式の設計・プログラム時間は、下記(23)の算出式により算出する。
【数26】
Figure 0004080236
当該算出式の0.2の値は、予め設定された設計・プログラム算出係数であり、段取り時間は2(時間)と予め設定している。そして、当該算出式に示すように、設計・プログラム時間を算出するためには、上記固定部加工、変動部加工、ルーズコア加工に費やした時間の総計を特定する必要がある。上述したように、固定部加工は、MC、RB、フライス盤、平面研削盤、ハンドタップによる各加工工程により、スライドコアは、MC、平面研削、成形研削、RB、ハンドタップの各加工工程により、ルーズコアは、MC、フライス加工盤、平面研削盤、成形研削盤、WCによる各加工工程により行われるので、固定部加工時間は下記(24)の算出式により、スライドコア加工時間は下記(25)の算出式により、ルーズコア加工時間は下記(26)の算出式によりそれぞれ算出する。一方で、変動部加工時間は上記(1')の算出式により算出されることは既に説明したところである。
【数27】
Figure 0004080236
【数28】
Figure 0004080236
【数29】
Figure 0004080236
【0073】
ミガキ費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(27)及び(28)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数30】
Figure 0004080236
【数31】
Figure 0004080236
当該算出式(28)の見積り額算出基準値であるミガキ係数について説明すると、当該ミガキ係数は、図21(d)のミガキ係数テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形品の外観種類と、これに対応するミガキ係数とを関連付けている。従って処理手段44は、上記特殊材質入力欄c5から選択された「透明品」の指定、または、外観等級入力欄c6から選択された外観等級の指定に対応するミガキ係数を当該テーブルから取得するものである。また、当該ミガキ時間算出式の基本時間は、2(時間)と予め設定されているものとする。当該算出式の成形品体積は、上記製品体積入力欄d2から入力された製品体積を意味している。また、当該算出式の0.1の値はミガキ加工の実績から求められた値である。
【0074】
組立・調整費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(29)及び(30)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数のいずれかの内容とにより当該算出を行う。即ち、当該組立・調整費は、当該金型により成形品を製造する成形機の能力に応じて2通りの算出式により算出される。当該成形機の能力は、18トン、30トン、55トン、80トン、100トン、170トン、220トン、280トン、350トン、450トン、550トン、650トン、850トン、1300トン、1600トンの15種類があるが、当該成形機の能力が18トンから220トンの場合は下記(29)の算出式により算出し、当該成形機の能力が280トンから1600トンの場合は下記(30)の算出式により算出する。処理手段44は、当該成形機の能力(トン数)を図26の成形機トン数選定テーブルに基づいて特定できるようになっている。処理手段44は、上記品種入力欄a1から選択された品種の値と、上記製品投影面積入力欄d7から入力した値と、上記製品寸法入力欄d1から入力した長手、短手、深さの各値に対応する成形機能力を特定し、当該特定した成形機能力のトン数のうちの最大値により、当該見積りの対象となる金型の成形機を特定する。例えば、上記品種入力欄a1で「その他」が選択され、金型プレート数入力欄c2で「3」が選択され、上記製品寸法入力欄d1において、長手が「1620」、短手が「850」、深さが「355」、投影面積が「157000」と指定された場合、記憶手段41の成形機トン数選定テーブルを参照すると、品種「その他」で投影面積「157000」に対応する成形機能力は550トン、長手「1620」に対応する成形機能力は1300トン、短手「850」に対応する成形機能力も同じく1300トン、3プレートでの深さ「355」に対応する成形機能力が850トンということになり、このような状況下において、処理手段44は、上記特定した各成形機能力の最大値である1300トンを当該見積り対象となる金型の成形機として特定するようになっている。
【数32】
Figure 0004080236
【数33】
Figure 0004080236
上記両算出式の見積り額算出基準値である組立(ハンド)設・共費率、組立(ハンド)労・共費率、組立(ダイスポット、反転機)設・共費率、及び組立(ダイスポット、反転機)労・共費率について説明すると、これら各値は、図19に示す金型加工C/C別加工費率総括テーブルからすべて取得できるようになっている。また、上記両算出式の組立・調整時間は、下記(31)の算出式により算出する。
【数34】
Figure 0004080236
【0075】
当該算出式のトン別基本時間、幾何公差係数、寸法等級係数について説明すると、まず、トン別基本時間は、図27(a)の組立・調整基本時間テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、上記図26に示した成形機トン数テーブルによって特定する成形機能力のトン数とこれに対応する組立・調整基本時間とを関連付けている。幾何公差係数は、図27(b)の幾何公差係数テーブルから取得できるようになっている。寸法等級係数は、図27(c)に示す寸法等級係数テーブルから取得できるようになっている。また、当該算出式のスライドコア総数は、上記スライドコア情報入力欄g1で選択された各サイズ別のスライドコアの箇所の総数であり、当該算出式のルーズコア総数は、上記ルーズコア情報入力欄g2で選択された各サイズ別のルーズコアの箇所の総数である。
【0076】
トライ費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(32)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数35】
Figure 0004080236
当該算出式のトライ時間は、機械によるトライ作業に要する時間(トライ時間)と人手によるトライ作業に要する時間(トライ工数)を併せた時間を意味している。当該トライ費算出式にいうトライ時間は下記(33)の算出式による。また、成形機設・共費率及び成形機労・共費率は、図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形機能力(トン数)と当該成形機の種類(ガラス入り成形用、ホットランナー用、ガラス入り及びホットランナー用)の内容に応じた成形1次加工の設・共費率及び労・共費率を定義している。
【数36】
Figure 0004080236
当該算出式のトライ単位時間は、図29(a)のテーブルに示すトライ単位時間の値とトライ単位工数の値の和である。同テーブルは、成形機の成形機能力別のトライ単位時間及びトライ単位工数(単位は共に時間)を定義している。この成形機能力は、上記組立・調整費の項で詳述したところと同様に、既に説明した図26の成形機トン数選定テーブルの内容から特定することができる。また、当該算出式のトライ回数は、図29(b)に示すトライ回数テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、上記シボ情報入力欄g3の設定及び要支援・要技区分入力欄g6の設定に対応するトライ回数を定義している。更に、成形機設・共費率及び成形機労・共費率は、図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。
【0077】
トライ材料費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(34)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数37】
Figure 0004080236
【0078】
当該算出式の材料単価は、所定の原材料データベースから取得できるようになっている。また、当該算出式のトライ材料重量は下記(35)の算出式により算出する。
【数38】
Figure 0004080236
【0079】
当該算出式の100という値はトライ作業の際に100回のショットを行うためである。また、製品重量は上記製品重量入力欄d3から取得した値であり、スプールランナー重量はスプールランナー重量入力欄d4から入力された値であり、取り個数は、上記取り個数入力欄c4から入力された値である。
【0080】
測定費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(36)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数39】
Figure 0004080236
【0081】
当該算出式の測定設・共費率及び測定労・共費率は、図19の金型加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。また、当該算出式の測定時間は下記(37)の算出式により算出する。
【数40】
Figure 0004080236
【0082】
当該算出式のトン数別段取り時間は図30(a)に示す段取り時間テーブルから取得できるようになっており、トン数別測定時間は図30(b)に示すトン別測定時間テーブルから取得できるようになっている。幾何公差係数は図30(c)に示す幾何公差係数テーブルから取得できるようになっており、取り個数係数は図30(e)に示す取り個数係数テーブルから取得できるようになっている。寸法等級係数は、図30(d)の寸法等級係数テーブルから取得できるようになっており、要支援係数は、図30(f)の要支援係数テーブルから取得できるようになっている。
【0083】
トライ費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(38)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数41】
Figure 0004080236
当該算出式の材料管理費比率は、6.3(%)と予め設定されているものとする。
【0084】
一般管理販売費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(39)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数42】
Figure 0004080236
当該算出式の一般管理費販売費比率は、11.2(%)と予め設定されているものとする。
【0085】
トライ費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(40)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数43】
Figure 0004080236
当該算出式の利益率は、5(%)と予め設定されているものとする。
【0086】
ホットランナー金型付加費は、上記ランナー種類入力欄c11でホットランナーが選択されている場合に算出されるものであり、ホットランナーシステム購入費、GF対応チップヒーター費、入れ駒焼入れ費(ゲート近傍焼入れ費)、スペーサブロック費、ホットランナー加工費、ホットランナー組込・配線費、材料管理費・一般管理費、利益の総額である。従って、当該ホットランナー金型付加費の算出も、まず上記各内訳毎の見積り額を算出し、これらを合算して求められる。以下、ホットランナー金型付加費の各内訳毎に順に説明する。
【0087】
ホットランナーシステム購入費は、図31のホットランナーシステム価格一覧テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、当該金型を使用する成形機の能力(トン数)及び当該金型に付するバルブゲート点数と、これに対応するホットランナーシステム価格とを関連付けている。このバルブゲート点数は、上記ホットランナーゲート点数入力欄g5から選択されたホットランナーゲート点数を意味している。
【0088】
GF材対応チップヒーター費の算出に際し、処理手段44は、下記(41)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容により当該算出を行う。
【数44】
Figure 0004080236
【0089】
当該算出式のチップヒーター費は50000(円)と設定されている。また、当該算出式のゲート点数は、上記ホットランナーゲート点数入力欄g5から選択されたホットランナーゲート点数の値である。
【0090】
入れ駒焼入れ費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(42)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数45】
Figure 0004080236
【0091】
当該算出式の見積り額算出基準値である入れ駒材料単価及び焼入れ単価について説明すると、当該入れ駒材料単価及び焼き入れ単価は図32の入れ駒焼入れ費テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形品サイズと、これに対応するゲート径(mm)、入れ駒材料単価(円/個)、焼入れ単価(円/個)、当該入れ駒材料単価と焼入れ単価との合計額(円/個)、一点当りのゲート点数(円/点)を関連付けている。同算出式の2という値は、入れ駒を金型のキャビティ側とコア側に付することを考慮したものである。
【0092】
ホットランナースペーサブロック費は、図33のホットランナー用スペーサブロック材料費テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形品のサイズ(mm)と、これに対応するスペーサブロック金型サイズ(mm)、スペーサブロック左右のサイズ(mm)、当該スペーサブロック左右の価格(円)、スペーサブロック上下のサイズ(mm)、当該スペーサブロック上下の価格(円)、及びスペーサブロック価格の合計額(円)を関連付けている。従って、上記図9の成形品サイズ選定テーブルに問い合わせて取得した成形品サイズに対応するホットランナースペーサブロック費を当該テーブルから取得することができる。
【0093】
ホットランナー加工費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(43)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数46】
Figure 0004080236
【0094】
ルーズコアの加工は、MC、放電加工機、RB盤、ハンドタップによる各加工工程を経るため、これら各加工設備による加工工程毎の見積り額を別々に見積り、これら見積り額を合算して最終的な固定部加工費を算出する。当該算出式の時間値係数と持ち台数は、上記図18のC/C別時間値係数設定テーブルから取得できるようになっている。更に、設・共費率と労・共費率は、上記図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。当該算出式の設備別段取り時間及び加工時間は、図34のホットランナー正味時間テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形品サイズ(mm)と、MC、放電加工機、RB盤、ハンドタップによる各加工工程毎の段取り時間及び加工時間の値(単位は共に時間)とを関連付けている。
【0095】
ホットランナー組込み・配線費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(44)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数47】
Figure 0004080236
当該算出式の組込時間及び配線時間は、図35のホットランナー組込み・配線時間テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、ホットランナーゲート点数と、これに対応する組込み時間、配線時間、及びこれらの合計時間の値(単位は時間)とを関連付けている。また、当該算出式の組立設・共費率及び組立労・共費率は、図19の金型加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。
【0096】
ホットランナー材料管理費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(45)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数48】
Figure 0004080236
当該算出式の材料管理費比率は、6.3(%)と予め設定されているものとする。
【0097】
ホットランナー一般管理販売費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(46)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数49】
Figure 0004080236
当該算出式の一般管理販売費比率は、11.2(%)と予め設定されているものとする。
【0098】
ホットランナー利益費の算出に際し、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける所定の見積り額算出基準値と、下記(47)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数の内容とにより当該算出を行う。
【数50】
Figure 0004080236
当該算出式の利益率は、5(%)と予め設定されているものとする。
【0099】
[成形品の内訳別見積り額の算出]
【0100】
上述のように成形品の見積り額の内訳には、材料費、加工費、2次加工費、材料管理費、一般管理販売費、利益、処理費、運送マテハン費があり、処理手段44は、これら内訳別の見積り額を合算して成形品の見積り額を算出する。以下、各内訳毎の見積り額の算出について順に説明する。
【0101】
材料費は、下記(48)の算出式により算出する。
【数51】
Figure 0004080236
【0102】
そして、当該算出式の材料単価は、予め設定された所定の材料単価テーブル(不図示)から取得できるようになっている。また、当該算出式の標準材料使用量は、下記(49)の算出式により算出する。
【数52】
Figure 0004080236
【0103】
当該算出式の材料替重量は、図36に示す材料替え使用量テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、成形機の設備能力(トン数)と材料替え重量(g)とを関連付けている。また、当該算出式の不良係数及び再生材含有係数は、図37に示す不良係数及び再生材含有係数テーブルから取得できるようになっている。同テーブルは、上記特殊材質入力欄c5、外観等級入力欄c6、ランナー種類入力欄c11から選択された条件と、これに対応する不良係数及び再生材含有係数とを関連付けている。更に、当該算出式の試打材料使用量は、下記(50)の算出式により算出する。
【数53】
Figure 0004080236
当該算出式の10という数値は、試打ちの10ショット分を考慮したものである。
【0104】
成形品の加工費の見積りは、当該見積り対象成形品の製品取り出し方法の如何によってその算出式が異なる。したがって、処理手段44は、加工費の具体的な見積りの前に、当該成形品の取出し方法を特定する必要がある。当該取出し方法の判定は図38のフローチャートに示す手順に従って行われる。
【0105】
まず、処理手段44は、上記月ロット入力欄b1から入力された月ロットの値が100以下であるか判定する(S6001)。
【0106】
そして、当該月ロットの値が100以下であるとき、処理手段44は、当該成形品の取り出し方法を「半自動」と特定する(S6002)。一方、当該月ロットの値が100以下でないとき、処理手段44は、上記成形インサート数入力欄c7から取得した成形インサート数の値が0以外であるか判定する(S6003)。
【0107】
成形インサートがあると判定したとき、処理手段44は、当該成形品の取り出し方法を「半自動」と特定する(S6002)。一方、成形インサートが無いと判定したとき、処理手段44は、上記外観等級入力欄c6で外観等級の指定が入力され、或いは上記特殊材質入力欄c5で透明材の指定が入力されているかを判定する(S6004)。
【0108】
外観等級の指定もしくは透明材の指定があるとき、処理手段44は、当該成形品の取出し方法を「オートハンド」と特定する(S6005)。一方で、外観等級の指定及び透明材の指定のいずれもないとき、処理手段44は、当該成形品を製造する成形機の設備能力が100トン以上であるかどうかを判定する(S6006)。なお、成形機の設備能力の判定は、上記製品寸法入力欄d1から入力された製品寸法長手、製品寸法短手、製品寸法深さの値と、製品投影面積入力欄d7から入力された製品投影面積の値と、上記金型プレート数入力欄c2から入力された金型プレート数の内容に基づいて上記図26の成形能力選定テーブルに問合せる事により特定することは既に上述したところである。
【0109】
成形機の設備能力が100トン以上であるとき、処理手段44は、上記製品重量入力欄d3から入力された製品重量の値が20(グラム)を超えるか判定する(S6007)。
【0110】
当該製品重量の値が20(グラム)を超えるとき、処理手段44は、当該成形品の取り出し方法を「オートハンド」と特定する(S6005)。一方で、当該製品重量の値が20(グラム)を下回るとき、処理手段44は、上記ギヤ情報入力欄d10において、ギヤ部品の指定が入力さているか判定する(S6008)。当該ギヤ情報入力欄d10において、平歯ギヤ又はハス歯ギヤのギヤ段数が0以外と入力さているときは、ギヤ部品の指定が入力されていると判定する。
【0111】
ギヤ部品の指定がないとき、処理手段44は、当該成形品の取り出し方法を自動落下と特定する(S6009)。一方で、ギヤ部品の指定があるとき、処理手段44は、上記ギヤ爪有無入力欄d9で、「有」が選択されているか判定する(S6010)。
【0112】
当該ギヤ爪有無入力欄d9で、「有」が設定されているとき、処理手段44は、当該成形品の取り出し方法を、「オートハンド」と特定する(S6005)。一方で、当該ギヤ爪有無入力欄d9で、「無」が設定されているとき、処理手段44は、当該成形品の取り出し方法を、「自動落下」と特定する(S6009)。
【0113】
以上ですべての処理が終了する。
【0114】
上記取出し方法判定処理において、当該成形品の取り出し方法を「半自動」と特定したとき、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける見積り額算出基準値と、下記(51)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の段取り費を算出すると共に、上記見積り額算定基準値と、下記(52)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の設・共費を算出し、更に、上記見積り額算定基準値と、下記(53)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の労・共費を算出する。そして処理手段44は、これら、段取り費、設・共費、労・共費を合算して、成形品取り出し方法「半自動」に対応する最終的な加工費を算出するようになっている。
【数54】
Figure 0004080236
【数55】
Figure 0004080236
【数56】
Figure 0004080236
【0115】
上記算出式(51)の見積り額算出基準値である設・共費率、労・共費率及び時間値係数について説明すると、まず処理手段44は、当該算出式の設・共費率を上記図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。また当該算出式の正味成形時間(単位は秒)及び時間値係数を、図39の成形機所要時間テーブルから取得できるようになっている。
【0116】
上記算出式(52)の見積り額算出基準値である正味成形インサート時間、時間値係数、寸法等級係数、幾何公差係数、板厚係数、材質係数について説明すると、処理手段44は、当該算出式の正味成形インサート時間(単位は秒)及び時間値係数を図39の成形機所要時間テーブルから取得できるようになっている。そして、当該算出式の寸法等級係数を図40(B)の寸法等級係数テーブルから、幾何公差係数を図40(C)の幾何公差係数テーブルから、板厚係数を図40(D)の板厚係数テーブルから、材質係数を図40(E)の材質係数テーブルからそれぞれ取得できるようになっている。
【0117】
上記算出式(53)の見積り額算出基準値である正味成形インサート時間(単位は秒)、及び時間値係数は、図39の成形機所要時間テーブルから、設・共費率については図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できることは上述したところと同様である。
【0118】
上記取出し方法判定処理において、当該成形品の取り出し方法を「オートハンド」と特定したとき、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける見積り額算出基準値と、下記(54)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の段取り費を算出し、当該見積り額算定基準値と、下記(55)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の設・共費を算出し、更に、当該見積り額算定基準値と、下記(56)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の労・共費を算出する。そして処理手段44は、これら、段取り費、設・共費、労・共費を合算して、成形品取り出し方法「オートハンド」に対応する最終的な加工費を算出するようになっている。
【数57】
Figure 0004080236
【0119】
当該算出式(54)の正味成形段取り時間と正味オートハンド段取り時間(単位はいずれも秒)、並びに時間値係数については、図39の成形機所要時間テーブルから取得でき、設・共費率、労・共費率は、図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できる。
【数58】
Figure 0004080236
【数59】
Figure 0004080236
【0120】
当該両算出式の、正味成形基本時間及び正味オートハンド基本時間(単位はいずれも秒)は、上記図39の成形機所要時間テーブルから取得でき、設・共費率、労・共費率は、図28の成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できる。また、ホットランナー係数は、図40(N)のホットランナー係数テーブルから取得できるようになっている。寸法等級、幾何公差係数、材質係数を取得するテーブルについては、再度の説明を省略する。
【0121】
上記取出し方法判定処理において、当該成形品の取り出し方法を「自動落下」と特定したとき、処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルにおける見積り額算出基準値と、上記(51)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の段取り費を算出し、当該見積り額算定基準値と、下記(57)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の設・共費を算出し、更に、当該見積り額算定基準値と、下記(58)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより、加工費の労・共費を算出する。そして処理手段44は、これら、段取り費、設・共費、労・共費を合算して、成形品取り出し方法「自動落下」に対応する最終的な加工費を算出するようになっている。
【数60】
Figure 0004080236
【数61】
Figure 0004080236
【0122】
当該両算出式のギヤ付加時間は図40(M)のギヤ付加時間テーブルから、材質係数テーブルは図40(E)の材質係数テーブルから、ホットランナー係数は図40(N)のホットランナー係数テーブルからそれぞれ取得できるようになっている。時間値係数、正味成形基本時間、寸法等級係数、板厚係数、材質係数、ホットランナー係数、スライド時間、設・共費率、労・共費率を取得するテーブルについては既に述べたところであり再度の説明を省略する。
【0123】
次に2次加工費見積りの説明に移る。2次加工には、ゲートカット(サイドゲート)、ゲートカット(ジャンプゲート)、プレス圧入、ベアリング圧入機、ホットインサート、超音波インサート、熱カシメ、超音波溶着、ホットスタンプ、シルク印刷、ポリ袋梱包、外観清掃、特別工程の13種がある。当該2次加工費の算出において基本となる、設・共費率及び労・共費率の値は、当該2次加工の種類に応じて異なる設定となっており、図41に示す成形2次加工C/C別加工費率総括テーブルでこれを定義している。従って、当該2次加工費の見積りの際、処理手段44は、まず上記工程一括設定画面において設定された各工程の工程数から、見積りを行う成形品に関する工程の種別及びその工程数を特定する。次に処理手段44は、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルの見積り額算出基準値と、下記(59)の算出式として記憶手段41に記憶された見積り関数とにより2次加工の段取り費を算出すると共に、上記見積り額算出基準値と、下記(60)の算出式として記憶手段41に記憶した見積り関数とにより2次加工の設・共費を算出する。そして、処理手段44は、上記見積り額算出基準値と下記(61)の算出式として記憶手段41に記憶した見積り関数とにより2次加工の労・共費を算出する。更に、処理手段44は、これら段取り費、設・共費、労・共費を合算して、最終的な2次加工費を算出するものである。
【数62】
Figure 0004080236
【0124】
当該算出式の見積り額算出基準値である所要段取り時間について説明すると、処理手段44は、図42及び図43の2次加工時間値テーブルから所要段取り時間(単位は秒)を取得できるようになっている。また、当該算出式にいう加工費率とは、設・共費率と、労・共費率との和である。上述のように、本実施形態における2次加工には、ゲートカット(サイドゲート)、ゲートカット(ジャンプゲート)、プレス圧入、ベアリング圧入機、ホットインサート、超音波インサート、熱カシメ、超音波溶着、ホットスタンプ、シルク印刷、ポリ袋梱包、外観清掃、特別工程の13種があるが、このうち、上記工程内容設定画面で工程箇所数の指定が可能な2次加工である、プレス圧入インサート、ベアリング圧入インサート、ホットインサート、超音波インサート、熱カシメ、ゲートカット(サイドゲート)、ゲートカット(ジャンプゲート)については、図42に示すテーブルの方から所要段取り時間を取得し、上記工程内容設定画面で工程箇所数の指定ができない2次加工であるホットスタンプ、シルク印刷、ポリ袋梱包、超音波溶着、外観清掃については、図43に示すテーブルの方から所要段取り時間を取得するようになっている。
【数63】
Figure 0004080236
【数64】
Figure 0004080236
【0125】
上記両算出式の労・共費率及び設・共費率は、図41に示す成形2次加工C/C別加工費率総括テーブルから取得できるようになっている。また、両算出式の正味作業時間(単位は秒)は、図42及び図43の2次加工時間値テーブルから取得できるようになっている。図42と図43のいずれのテーブルから取得するかが2次加工の種類によって決定されることは、上記段取り時間と同様である。
【0126】
本実施形態の射出成形品の見積り額の総額は、以上説明した1次加工費、2次加工費のほかに、材料管理費、一般管理販売費、利益、運送マテハン費があるが、これらについても、記憶手段41の見積り額算出基準値テーブルと、成形見積り関数の内容とにより見積り額を算出する。詳細な処理については省略する。
【0127】
以上のようにして算出された金型見積り額或いは成形品見積り額は、上記メイン画面の型代算出リストボタンi或いは部品費算出リストボタンhが選択されると、出力手段43に出力されるようになっている。金型見積り額は金型費出力画面として出力され、成形品見積り額は成形品費出力画面として出力される。
【0128】
図44に金型費出力画面を示す。同画面上段には、当該金型によって製造される成形品の部番、生産拠点、総ロット数、金型のプレート数、取り個数、成形機の能力(トン数)が表示される。そして、画面中央には、上記算出された金型見積り費の総額の他に、各見積り内訳毎の見積り額を表示している。
【0129】
図45に成形品費出力画面を示す。同画面上段には、当該見積り対象となる射出成形品の一つあたりの見積り額、作業ロットを表示している。そして、中央には、加工費、及び成形機の能力(トン数)、段取り費、加工時間、設・共費等の情報を表示している。更に、画面下段には、成形加工情報を表示すると共に、材料管理費、一般管理販売費、利益、処理費、マテハン費及びこれら見積り額の算出式を表示している。
【0130】
以上説明した実施形態によれば、射出成形品の製造条件が指定されたときに、当該射出成形品を製造する金型に関する信頼度の高い見積り額を、迅速に出力することができる。特に、射出成形品の形状に係わる金型の部分の見積り額である、いわゆる変動部見積り額の算出については、多数の要素が関連し、これらすべてを使った関数により算出を行うのは時間的問題から非効率的であるところ、上記(1')の算出式を変動部加工費の見積り関数として準備することにより、見積り額の誤差の範疇を一定の範疇に止めるという要請と、算出処理の迅速化の要請とを両立させることができる。
【0131】
また、製造条件入力画面から入力された製造条件に基づいて、射出成形品の見積り額の算出と、当該成形品を製造する金型の見積り額の算出とを一括して行い、この算出結果を別々に出力することができる。
【0132】
更に、本実施形態によれば、主に製品の設計開発段階において、設計者自身がCAD上で設計しながらコスト計算すると同時に、コストを低減するにはどうしたらよいかを具体的な数値に基づいてシミュレーションすることができる。従って、設計開発段階での厳しいコスト目標を達成できると共に、開発期間短縮にも大きく寄与できる。
【0133】
[実施例]
【0134】
次に、上記実施形態に基づく詳細な実施例について紹介しておく。上記実施形態においては、メイン画面、材料情報入力画面、工程一括設定画面、工程内容設定画面、及び金型情報設定画面に配置された各入力欄から、必要な製造条件を入力し、この内容に応じて見積り額を算出する構成であった。しかしながら、上記各画面に配置された入力欄は多岐に渡るため、入力の煩雑さがある。本実施例では、この入力の煩雑さを回避できるような構成を紹介するものである。本実施例においては、上記メイン画面のCAD情報確認ボタンjが選択されたとき、処理手段44は、図46のCAD情報入力画面を出力手段43に出力する。同画面では、CADで描画された所定のファイルを解析し、金型及び成形品の見積りに必要なパラメータを抽出できるようになっている。更に、同画面中央左の「品種」ボタンが選択されたとき、処理手段44は、図47の成形品品種別画像選択画面を出力手段43に出力する。同画面では、各種成形品のサムネイル画像が配置されている。本実施例においては、記憶手段の所定領域に、成形品の種別と当該成形品に関する一般的な見積りを行うための各見積り額算定基準値のデフォルト値との関連付けを記憶している。そして、上記表示されたサムネイル画像のいずれかが入力手段42から選択されたとき、処理手段44は、当該選択された画像に対応する上記デフォルト値を記憶手段41から読み出し,この内容と記憶手段41の各見積り関数の内容とにより、当該選択された種別の成形品及びこれを製造する金型の見積り額を自動的に算出するようになっている。従って、上記各製造条件入力欄からの煩わしい入力操作を回避できる。
【0135】
尚、本発明の実施形態は上記に限るものではない。例えば、上記実施形態においては、金型加工C/C加工率総括テーブル、成形1次加工C/C別加工費総括テーブル、成形2次加工C/C別加工費率総括テーブルを別個のものとしているが、これらを一つのテーブルとして構成してもよい。
【0136】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成され、機能するので、これによれば、射出成形品の製造条件が指定されたときに、当該射出成形品を製造する金型に関する信頼度の高い見積り額を、迅速に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の基本動作を示すフローチャートである。
【図3】メイン画面である。
【図4】材料情報入力画面である。
【図5】工程一括設定画面である。
【図6】工程内容設定画面である。
【図7】金型情報入力画面である。
【図8】モールドベース及び購入規格品価格テーブルである。
【図9】成形品サイズ選定テーブルである。
【図10】スライドコア用鋼材費及び購入規格品価格テーブルである。
【図11】ルーズコア用鋼材費及び購入規格品価格テーブルである。
【図12】ルーズコア材料高さテーブルである。
【図13】成形品材料別金型材料設定テーブルである。
【図14】スライドコア窒化処理価格テーブルである。
【図15】ルーズコア窒化処理価格テーブルである。
【図16】絵文字単価テーブルである。
【図17】固定部正味加工時間算出テーブルである。
【図18】C/C別時間値係数設定テーブルである。
【図19】金型加工C/C加工費率総括テーブルである。
【図20】設備能力選定テーブルである。
【図21】各種係数テーブルである(変動部加工費関連)
【図22】品種係数テーブルである。
【図23】処理手段44の機能ブロック図である。
【図24】スライドサイズ別加工時間テーブルである。
【図25】ルーズコアサイズ別加工時間テーブルである。
【図26】成型機トン数特定テーブルである。
【図27】各種係数テーブルである(組立・調整費関連)。
【図28】成形1次加工C/C別加工費率総括テーブルである。
【図29】各種係数テーブルである(トライ費関連)。
【図30】各種時間値テーブル及び各種係数テーブルである(測定費関連)。
【図31】ホットランナーシステム価格一覧テーブルである。
【図32】入れ駒焼入れ費テーブルである。
【図33】ホットランナー用スペーサブロック材料費テーブルである。
【図34】ホットランナー正味時間テーブルである。
【図35】ホットランナー組込み・配線時間テーブルである。
【図36】材料替え使用量テーブルである。
【図37】不良係数及び再生材含有係数テーブルである。
【図38】取出し方法の判定手順を示すフローチャートである。
【図39】成形機所要時間テーブルである。
【図40】各種係数テーブルである(成型品の加工費関連)。
【図41】成型2次加工C/C別加工費率総括テーブルである。
【図42】2次加項時間値テーブルである(加工箇所指定可の場合)。
【図43】2次加工時間値テーブルである(加工箇所指定不可の場合)。
【図44】金型費出力画面である。
【図45】成形品費出力画面である。
【図46】CAD情報入力画面である。
【図47】成形品品種別画像選択画面である。
【符号の説明】
41 記憶手段
42 入力手段
43 出力手段
44 処理手段

Claims (13)

  1. 情報の記憶手段、情報の入力手段、情報を外部へ出力する出力手段、及び前記各手段の動作を制御する処理手段を備え、
    前記記憶手段は、射出成形品の製造条件と当該製造に用いる金型の金型見積り額算出基準値とを関連付けた金型見積り額算出基準値テーブルを記憶すると共に、射出成形に用いる金型の製造コストの内訳に応じた内訳別金型見積り関数を記憶し、
    特に、前記記憶手段は、射出成形品の種別とこれに対応する品種係数とを関連付けた品種係数テーブル、当該射出成形品の幾何公差数とこれに対応する幾何公差係数とを関連付けた幾何公差係数テーブル、当該射出成形品の寸法等級とこれに対応する寸法等級係数とを関連付けた寸法等級係数テーブル、及び当該射出成形品への焼入れ処理の有無とこれに対応する焼入れ係数とを関連付けた焼入れ係数テーブルを記憶すると共に、射出成形品の形状に係わる金型の部分の加工時間見積り関数を記憶し、
    前記処理手段が、
    a1)特定の射出成形品に関する製造条件の指定を前記入力手段から取得するステップと、
    b1)当該指定された製造条件の内容に対応する金型見積り額算出基準値を前記記憶手段の金型見積り額算出基準値テーブルから読み出すステップと、
    c1)各内訳別金型見積り関数を前記記憶手段からそれぞれ読み出すステップと、
    d1)前記読み出した金型見積り額算出基準値と金型見積り関数の内容に基づいて、前記特定の射出成形品の製造に用いる金型の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    e1)当該算出した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段に記憶するステップと、
    f1)当該記憶した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段から読み出すステップと、
    g1)当該読み出した各見積り内訳毎の見積り額を合算して、前記特定の射出成形品の製造に用いる金型の見積り額の総額を算出するステップと、
    h1)当該算出した見積り額の総額を前記出力手段を介して出力するステップとを実行し、
    この際、前記処理手段が、
    a7)射出成形品の体積と取り個数、及び当該射出成形品の種別、幾何公差数、寸法等級、焼入れ処理の有無の指定を前記入力手段を介して取得するステップと、
    b7)当該取得した種別の指定に対応する品種係数を前記品種係数テーブルから読み出すステップと、
    c7)当該取得した幾何公差数の指定に対応する幾何公差係数を前記幾何公差係数テーブルから読み出すステップと、
    d7)当該取得した寸法等級の指定に対応する寸法等級係数を前記寸法等級テーブルから読み出すステップと、
    e7)当該取得した焼入れ処理の有無の指定に対応する焼入れ係数を前記焼入れ係数テーブルから読み出すステップと、
    f7)前記記憶手段から加工時間見積り関数を読み出すステップと、
    g7)前記取得した射出成形品の体積及び取り個数の内容と、前記読み出した品種係数、幾何公差係数、寸法等級係数、及び焼入れ係数の内容と、前記記憶手段から読み出した加工時間見積り関数の内容とに基づいて、下記(1)の算出式によって、前記金型の部分の変動部加工時間を算出するステップとを実行し、
    Figure 0004080236
    この算出式により算出した変動部加工時間に基づく変動部加工費を前記見積り内訳毎の見積り額の一つとすることを特徴とした見積りシステム。
  2. 請求項1記載の見積りシステムにおいて、
    前記処理手段は、
    前記f1)ステップで読み出した各見積り内訳毎の見積り額を前記出力手段を介して出力するステップ、
    を実行する見積りシステム。
  3. 請求項1記載の見積りシステムにおいて、
    前記記憶手段は、射出成形品の種別と、当該種別に応じて予め設定された前記金型見積り額算出基準値のデフォルト値との関連付けを記憶すると共に、前記種別毎の射出成形品の画像を記憶し、
    前記処理手段は、
    a5)前記記憶手段から、各種別毎の射出成形品の画像を読み出すステップと、
    b5)当該読み出した各射出成形品の画像を前記出力手段を介して出力するステップと、
    c5)前記出力したいずれかの射出成形品の種別の選択を前記入力手段を介して取得するステップと、
    d5)当該選択された種別に対応する金型見積り額算出基準値のデフォルト値を前記記憶手段から読み出すステップと、
    e5)当該読み出した金型見積り額算出基準値のデフォルト値と前記記憶手段から読み出した内訳別金型見積り関数の内容とに基づいて、前記選択された種別の射出成形品の製造に用いる金型の、各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    を実行する見積りシステム。
  4. 請求項1記載の見積りシステムにおいて、
    前記記憶手段は、射出成形品の製造条件と当該射出成形品の成形品見積り額算定基準値とを関連付けた成形品見積り額算定基準値テーブルを記憶すると共に、射出成形品の製造コストの内訳に応じた内訳別成形品見積り関数を記憶し、
    前記処理手段は、
    a4)前記a1)ステップで指定された製造条件の内容に対応する成形品見積り額算定基準値を前記記憶手段の成形品見積り額算定基準値テーブルから読み出すステップと、
    b4)各内訳別成形品見積り関数を前記記憶手段からそれぞれ読み出すステップと、
    c4)前記読み出した成形品見積り額算出基準値と内訳別成形品見積り関数の内容とに基づいて、前記特定の射出成形品の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    d4)当該算出した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段に記憶するステップと、
    e4)当該記憶した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段から読み出すステップと、
    f4)当該読み出した各見積り内訳毎の見積り額を合算して、前記特定の射出成形品の見積り額の総額を算出するステップと、
    g4)当該算出した見積り額の総額を前記出力手段を介して出力するステップと、
    を実行する見積りシステム。
  5. 請求項4記載の見積りシステムにおいて、
    前記処理手段は、
    前記e4)ステップで読み出した各見積り内訳毎の見積り額を前記出力手段を介して出力するステップ、
    を実行する見積りシステム。
  6. 請求項4記載の見積りシステムにおいて、
    前記記憶手段は、射出成形品の種別と、当該種別に応じて予め設定された前記成形品見積り額算定基準値のデフォルト値との関連付けを記憶すると共に、前記種別毎の射出成形品の画像を記憶し、
    前記処理手段は、
    a6)前記記憶手段から、各種別毎の射出成形品の画像を読み出すステップと、
    b6)当該読み出した各射出成形品の画像を前記出力手段を介して出力するステップと、
    c6)前記出力したいずれかの射出成形品の種別の選択を前記入力手段を介して取得するステップと、
    d6)当該選択された種別に対応する成形品見積り額算出基準値のデフォルト値を前記記憶手段から読み出すステップと、
    e6)当該読み出した成形品見積り額算定基準値のデフォルト値と前記記憶手段から読み出した内訳別成形品見積り関数の内容とに基づいて、前記選択された種別の射出成形品の、各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    を実行する見積りシステム。
  7. 情報の記憶手段、情報の入力手段、情報を外部へ出力する出力手段、及び前記各手段の動作を制御する処理手段を備え、
    前記記憶手段は、射出成形品の製造条件と当該製造に用いる金型の金型見積り額算出基準値とを関連付けた金型見積り額算出基準値テーブルを記憶すると共に、射出成形に用いる金型の製造コストの内訳に応じた内訳別金型見積り関数を記憶し、
    特に、前記記憶手段は、射出成形品の種別とこれに対応する品種係数とを関連付けた品種係数テーブル、当該射出成形品の幾何公差数とこれに対応する幾何公差係数とを関連付けた幾何公差係数テーブル、当該射出成形品の寸法等級とこれに対応する寸法等級係数とを関連付けた寸法等級係数テーブル、当該射出成形品への焼入れ処理の有無とこれに対応する焼入れ係数とを関連付けた焼入れ係数テーブル、及び所定の見積り係数を記憶し、
    前記処理手段が、
    a1)特定の射出成形品に関する製造条件の指定を前記入力手段から取得するステップと、
    b1)当該指定された製造条件の内容に対応する金型見積り額算出基準値を前記記憶手段の金型見積り額算出基準値テーブルから読み出すステップと、
    c1)各内訳別金型見積り関数を前記記憶手段からそれぞれ読み出すステップと、
    d1)前記読み出した金型見積り額算出基準値と金型見積り関数の内容に基づいて、前記特定の射出成形品の製造に用いる金型の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    e1)当該算出した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段に記憶するステップと、
    f1)当該記憶した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段から読み出すステップと、
    g1)当該読み出した各見積り内訳毎の見積り額を合算して、前記特定の射出成形品の製造に用いる金型の見積り額の総額を算出するステップと、
    h1)当該算出した見積り額の総額を前記出力手段を介して出力するステップとを実行し、
    更に、前記射出成形品の体積と取り個数、及び当該射出成形品の種別、幾何公差数、寸法等級、焼入れ処理の有無の指定を入力する前記入力手段と、
    当該入力手段を介して入力された種別に対応する品種係数を上記品種係数テーブルから、前記入力された幾何公差数に対応する幾何公差係数を前記幾何公差係数テーブルから、前記入力された寸法等級に対応する寸法等級係数を前記寸法等級係数テーブルから、前記焼入れ処理の有無の指定に対応する焼入れ係数を焼入れ係数テーブルからそれぞれ取得する係数取得手段と、
    前記係数取得手段が取得した幾何公差係数と寸法等級係数と1とを加算する第1の加算手段と、
    前記係数取得手段が取得した焼入れ係数と1とを加算する第2の加算手段と、
    前記入力手段を介して入力された射出成形品の体積と取り個数との積の平方根を算出するルート手段と、
    前記第1の加算手段が算出した値と、前記第2の加算手段が算出した値と、前記ルート手段が算出した値と、前記係数取得手段が取得した品種係数と、前記記憶手段から読み出した見積り係数との積を当該射出成形品の形状に係わる金型の部分の変動部加工時間として出力する見積り時間算出手段とを備え、
    前記処理手段が、当該出力された変動部加工時間に基づく変動部加工費を前記見積り内訳毎の見積り額の一つとすることを特徴とした見積りシステム。
  8. 情報の記憶手段、情報の入力手段、情報を外部へ出力する出力手段、及び前記各手段の動作を制御する処理手段を備えたシステムの、
    前記記憶手段に、射出成形品の製造条件と当該製造に用いる金型の金型見積り額算出基準値とを関連付けた金型見積り額算出基準値テーブルを記憶すると共に、射出成形に用いる金型の製造コストの内訳に応じた内訳別金型見積り関数を記憶し、
    特に、前記記憶手段は、射出成形品の種別とこれに対応する品種係数とを関連付けた品種係数テーブル、当該射出成形品の幾何公差数とこれに対応する幾何公差係数とを関連付けた幾何公差係数テーブル、当該射出成形品の寸法等級とこれに対応する寸法等級係数とを関連付けた寸法等級係数テーブル、及び当該射出成形品への焼入れ処理の有無とこれに対応する焼入れ係数とを関連付けた焼入れ係数テーブルを記憶すると共に、射出成形品の形状に係わる金型の部分の加工時間見積り関数を記憶し、
    前記処理手段に、
    a9)特定の射出成形品に関する製造条件の指定を前記入力手段から取得するステップと、
    b9)当該指定された製造条件の内容に対応する金型見積り額算出基準値を前記記憶手段の金型見積り額算出基準値テーブルから読み出すステップと、
    c9)各内訳別金型見積り関数を前記記憶手段からそれぞれ読み出すステップと、
    d9)前記読み出した金型見積り額算出基準値と金型見積り関数の内容に基づいて、前記特定の射出成形品の製造に用いる金型の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    e9)当該算出した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段に記憶するステップと、
    f9)当該記憶した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段から読み出すステップと、
    g9)当該読み出した各見積り内訳毎の見積り額を合算して、前記特定の射出成形品の製造に用いる金型の見積り額の総額を算出するステップと、
    h9)当該算出した見積り額の総額を前記出力手段を介して出力するステップとを実行させ、
    この際、前記処理手段に、
    a7)射出成形品の体積と取り個数、及び当該射出成形品の種別、幾何公差数、寸法等級、焼入れ処理の有無の指定を前記入力手段を介して取得するステップと、
    b7)当該取得した種別の指定に対応する品種係数を前記品種係数テーブルから読み出すステップと、
    c7)当該取得した幾何公差数の指定に対応する幾何公差係数を前記幾何公差係数テーブルから読み出すステップと、
    d7)当該取得した寸法等級の指定に対応する寸法等級係数を前記寸法等級テーブルから読み出すステップと、
    e7)当該取得した焼入れ処理の有無の指定に対応する焼入れ係数を前記焼入れ係数テーブルから読み出すステップと、
    f7)前記記憶手段から加工時間見積り関数を読み出すステップと、
    g7)前記取得した射出成形品の体積及び取り個数の内容と、前記読み出した品種係数、幾何公差係数、寸法等級係数、及び焼入れ係数の内容と、前記記憶手段から読み出した加工時間見積り関数の内容とに基づいて、下記(1)の算出式によって、前記金型の部分の変動部加工時間を算出するステップとを実行させ、
    Figure 0004080236
    この算出式により算出した変動部加工時間に基づく変動部加工費を前記見積り内訳毎の見積り額の一つとさせることを特徴とした見積りプログラム。
  9. 請求項記載の見積りプログラムにおいて、
    前記処理手段に、
    前記f9)ステップで読み出した各見積り内訳毎の見積り額を前記出力手段を介して出力するステップ、
    を実行させる見積りプログラム。
  10. 請求項記載の見積りプログラムにおいて、
    前記記憶手段に、射出成形品の種別と、当該種別に応じて予め設定された前記金型見積り額算出基準値のデフォルト値との関連付けを記憶すると共に、前記種別毎の射出成形品の画像を記憶し、
    前記処理手段に、
    a11)前記記憶手段から、各種別毎の射出成形品の画像を読み出すステップと、
    b11)当該読み出した各射出成形品の画像を前記出力手段を介して出力するステップと、
    c11)前記出力したいずれかの射出成形品の種別の選択を前記入力手段を介して取得するステップと、
    d11)当該選択された種別に対応する金型見積り額算出基準値のデフォルト値を前記記憶手段から読み出すステップと、
    e11)当該読み出した金型見積り額算出基準値のデフォルト値と前記記憶手段から読み出した内訳別金型見積り関数の内容とに基づいて、前記選択された種別の射出成形品の製造に用いる金型の、各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    を実行させる見積りプログラム。
  11. 請求項記載の見積りプログラムにおいて、
    前記記憶手段に、射出成形品の製造条件と当該射出成形品の成形品見積り額算定基準値とを関連付けた成形品見積り額算定基準値テーブルを記憶すると共に、射出成形品の製造コストの内訳に応じた内訳別成形品見積り関数を記憶し、
    前記処理手段に、
    a12)前記a9)ステップで指定された製造条件の内容に対応する成形品見積り額算定基準値を前記記憶手段の成形品見積り額算定基準値テーブルから読み出すステップと、
    b12)各内訳別成形品見積り関数を前記記憶手段からそれぞれ読み出すステップと、
    c12)前記読み出した成形品見積り額算出基準値と内訳別成形品見積り関数の内容とに基づいて、前記特定の射出成形品の各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    d12)当該算出した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段に記憶するステップと、
    e12)当該記憶した各見積り内訳毎の見積り額を前記記憶手段から読み出すステップと、
    f12)当該読み出した各見積り内訳毎の見積り額を合算して、前記特定の射出成形品の見積り額の総額を算出するステップと、
    g12)当該算出した見積り額の総額を前記出力手段を介して出力するステップと、
    を実行させる見積りプログラム。
  12. 請求項11記載の見積りプログラムにおいて、
    前記処理手段に、
    前記e12)ステップで読み出した各見積り内訳毎の見積り額を前記出力手段を介して出力するステップ、
    を実行させる見積りプログラム。
  13. 請求項11記載の見積りプログラムにおいて、
    前記記憶手段に、射出成形品の種別と、当該種別に応じて予め設定された前記成形品見積り額算定基準値のデフォルト値との関連付けを記憶すると共に、前記種別毎の射出成形品の画像を記憶し、
    前記処理手段に、
    a14)前記記憶手段から、各種別毎の射出成形品の画像を読み出すステップと、
    b14)当該読み出した各射出成形品の画像を前記出力手段を介して出力するステップと、
    c14)前記出力したいずれかの射出成形品の種別の選択を前記入力手段を介して取得するステップと、
    d14)当該選択された種別に対応する成形品見積り額算出基準値のデフォルト値を前記記憶手段から読み出すステップと、
    e14)当該読み出した成形品見積り額算定基準値のデフォルト値と前記記憶手段から読み出した内訳別成形品見積り関数の内容とに基づいて、前記選択された種別の射出成形品の、各見積り内訳毎の見積り額をそれぞれ算出するステップと、
    を実行させる見積りプログラム。
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