JP4068692B2 - 二軸押出機および二軸押出機の圧力制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ポリオレフィンなどの合成樹脂パウダーを、溶融、混練して、ペレット状に成形する二軸押出機および二軸押出機の圧力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、ポリオレフィンなどの合成樹脂パウダーを溶融、混練して、ペレット状に成形し、そのペレットを各種成形品を製造するためのプラスチック材料とする際に、二軸押出機がよく用いられている。
【0003】
図7に示したように、この二軸押出機101は、樹脂パウダーを樹脂供給口102から、押出機101のシリンダー本体103内に供給し、その樹脂パウダーは、シリンダー本体103内に軸方向に相互に回転可能に配設されたフルフライトと呼ばれる二軸のスクリュー104、104の間に入り、まず供給部105において、樹脂パウダーの送りと余熱が行われる。そして、供給部105から送られた樹脂パウダーは、混練部106にて、圧縮されてそのせん断熱によって発熱し、溶融、混練される。この際、混練部106の下流側には、混練部での樹脂の混練度を調整するために、混練部での充満度を調整する開度調整可能なゲート部107が設けられている。混練部106で溶融、混練された溶融樹脂は、ゲート部107を通過して、搬送部108にて前方へ搬送されて、シリンダー本体103の側部に設けられた排出口109へ送られる。さらに、排出口109に接続された搬送部110を通り、ギアポンプ111にて下流側に圧送される。ギアポンプ111にて圧送された溶融樹脂は、スクリーン112にて、異物などが除去された後、ダイ116を水中に置き、ダイ面に設けられた回転刃113にてカットするいわゆるアンダーウォーターカット方式のペレタイザー114にて、ペレット状に成形され、その後ペレットの分離搬出装置(図示せず)にて外部へと搬出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような二軸押出機101では、樹脂粉末材料の分子量、スクリューの回転数、樹脂粉末のフィード量などに起因して、シリンダー本体103内の混練部106近傍の圧力が上昇または下降することがある。この場合、特に、搬送部108のシリンダー本体103内の圧力が外部の圧力より低下した場合には、ゲート部107のシール部分を介して、外部の空気、特に酸素が、シリンダー本体103内に侵入することがある。
【0005】
このように、外部から酸素が侵入した場合には、例えば、ポリプロピレンの場合では、樹脂分解が発生し、ポリエチレンの場合では、樹脂分解または架橋が生じ、物性が変化してしまう。すなわち、樹脂分解が起こった場合には、生成した低分子量物が、臭いや変色の原因となり、一方、架橋が生じた場合には、高分子量のゲル状物が生成し、いわゆる「フィッシュアイ」と呼ばれ、フィルム状に成形した場合に小さな凹凸部として観察される異物が生じてしまい商品価値が低下する。
【0006】
このため、図示しないが、従来より、ゲート部107のシール部分やラビリンスシール部分に一定量の窒素ガスをパージして、酸素の侵入を防止している。
しかしながら、このような方法では、シリンダー本体103内の圧力が大きく変動して低下した場合には、パージした窒素ガスだけでなく、酸素も外部より侵入して、前述と同様な問題が生じるおそれがある。また、このように一定量の窒素ガスをパージするだけでは、シリンダー本体103内の圧力変動を抑えることができないので、樹脂のフィード量に変化が生じ、ペレタイザー114への溶融樹脂の供給量に変動が生じて、ペレットの寸法が不揃いとなっていた。
【0007】
一方、従来より、このようなシリンダー本体103内における樹脂圧力を制御するために、図7に示したように、ギアポンプ111の上流側近傍に圧力センサー115を配置して、溶融樹脂のサクション圧力を測定し、サクション圧力が低下した場合には、ギアポンプ111の回転数を上昇して送り量を増加し、シリンダー本体103内の圧力を低下させる一方、サクション圧力が増加した場合には、ギアポンプ111の回転数を減少して送り量を低下し、シリンダー本体103内の圧力を増加させ、常に一定量の溶融樹脂をフィードするように制御する方法が採用されている。
【0008】
しかしながら、このような方法では、樹脂の圧力を制御しているので、圧力変動が非常に大きく、また、混練部106近傍とギアポンプ111近傍との間に圧力差があるため、独立に制御することができず、シリンダー本体103内の圧力変動を綿密に制御することは困難である。
【0009】
従って、この場合にも、シリンダー本体103内の圧力変動を抑えることができないので、樹脂のフィード量に変化が生じ、ペレタイザー114への溶融樹脂の供給量に変動が生じて、ペレットの寸法が不揃いとなっていた。
【0010】
本発明は、このような実情を考慮して、二軸押出機のシリンダー本体内のゲート部下流に、シール部分などから空気が侵入して、樹脂分解や架橋を生じて樹脂の物性が変化することがなく、しかも、シリンダー本体内の圧力変動を抑えることができ、樹脂のフィード量が一定であり、その結果、ペレタイザーへ溶融樹脂を一定の供給量で安定して供給することができ、ペレットの寸法のばらつきが生じることのない二軸押出機および二軸押出機の圧力制御方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の二軸押出機は、樹脂パウダーを押出機のシリンダー本体内に供給するための樹脂供給口と、
前記樹脂供給口より供給された樹脂パウダーを溶融、混練するために、押出機のシリンダー本体内に軸方向に相互に回転可能に配設された二軸のスクリューと、前記スクリューにて溶融、混練された溶融樹脂をペレット状に成形するために、前記スクリューの下流側に配設されたペレタイザーとを備え、
前記シリンダー本体が、樹脂パウダーの送りと余熱を行う供給部と、
前記供給部より送られた樹脂パウダーを溶融、混練する混練部と、
前記混練部の下流側に配設され、該混練部での樹脂の混練度を調整するために、前記混練部から前記ペレタイザーへの送り量を調整する絞り手段と、
前記スクリューの混練部と前記ペレタイザーとの間に配置され、前記混練部で溶融、混練された溶融樹脂を、ペレタイザーへ圧送するための圧送手段とを備えた二軸押出機において、
前記シリンダー本体の前記絞り手段の下流側に、窒素ガスをシリンダー本体内に供給しまたはシリンダー本体内から余分のガスを排出して、前記シリンダー本体内の圧力を一定圧力に制御するためのガス給排制御手段を接続するとともに、
前記ガス給排制御手段は、前記シリンダー本体内の圧力を検知する圧力検知手段を備えており、前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を下回った場合に、窒素ガス供給源から窒素ガスをシリンダー本体内に供給するとともに、前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を超えた場合に、前記シリンダー本体内から余分のガスを外部に排出するように構成されていることを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の二軸押出機の圧力制御方法は、前述したような構造の二軸押出機において、前記シリンダー本体の前記絞り手段の下流側に、窒素ガスをシリンダー本体内に供給しまたはシリンダー本体内から余分のガスを排出して、前記シリンダー本体内の圧力を一定圧力に制御するためのガス給排制御手段を接続するととともに、
前記ガス給排制御手段は、前記シリンダー本体内の圧力を検知する圧力検知手段を備えており、
前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を下回った場合に、窒素ガス供給源から窒素ガスをシリンダー本体内に供給するとともに、
前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を超えた場合に、前記シリンダー本体内から余分のガスを外部に排出することを特徴とする。
【0015】
このように構成することによって、シリンダー本体内の圧力が外部の圧力よりも低下した場合には、窒素ガスを導入してシリンダー本体内の圧力を一定圧力に維持できるとともに、シリンダー本体内に供給される樹脂粉末材料に同伴する窒素ガスなどのガスによってシリンダー圧力が一定圧力よりも増加した場合には、シリンダー本体内から窒素ガスを排出して、シリンダー本体内の圧力を一定圧力に維持できる。
【0016】
従って、シリンダー本体内の圧力変動を抑えて一定圧力に維持できるので、シリンダー本体内の圧力が低下して、二軸押出機のシリンダー本体内のゲート部下流近傍に、シール部分などから空気が侵入して、樹脂分解や架橋を生じて樹脂の物性が変化することがなく、しかも、シリンダー本体内の圧力の変動を抑えることができるので、樹脂のフィード量が一定となり、その結果、ペレタイザーへ溶融樹脂を一定の供給量で安定して供給することができ、ペレットの寸法のばらつきが生じることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本発明の二軸押出機の押出機本体の第1の実施例の縦断面図、図2は、本発明の二軸押出機の第1の実施例のペレット製造機本体の縦断面図、図3は、本発明の第1の実施例の二軸押出機全体の概略平面図である。
【0018】
図1および図2において、1は全体で本発明の二軸押出機を示している。この二軸押出機1は、図1に示したような、押出機本体2と、図2に示したように、押出機本体2の下流側に、図3に示したように、平面でL字形状に接続されたペレット製造機本体3とを備えている。
【0019】
押出機本体2は、シリンダー本体4を備えており、シリンダー本体4には、図2に示したように、二つの略円筒形状のシリンダ室5、6が形成されている。これらのシリンダー室5、6にはそれぞれ、フルフライトと呼ばれる二軸のスクリュー7、8が、シリンダー本体4内に軸受ベアリング9を介して回転可能に配設されている。なお、これらのスクリュー7、8は、図示しないモータによって駆動され、スクリュー7、8に設けられ、噛合する歯車10によって、矢印で示したように相互に反対方向に回転駆動されるようになっている。
【0020】
また、シリンダー本体4には、例えば、重合装置で製造したポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンなどの合成樹脂パウダーを、ホッパー11で受け入れ、その後、押出機1のシリンダー本体4内に供給するための樹脂供給口12 'が設けられている。
【0021】
シリンダー本体4内には、樹脂供給口12 'より供給された樹脂パウダーをスクリュー7、8の回転によって下流側へ送るとともに、図示しないシリンダー本体に設けられたヒーターによって余熱が行われる供給部12が設けられている。
【0022】
そして、この供給部12aの下流側には、スクリュー7、8の溝深さを減じて、両スクリュー7、8の間で、供給部12aから送られた樹脂を、圧縮してそのせん断熱によって発熱させ、溶融、混練するための混練部13が設けられている。また、混練部13の下流側には、混練部13での樹脂の混練度を調整するために、混練部13での充満度を調整する開度調整可能なゲート部14が設けられている。
【0023】
さらに、この混練部13の下流側には、混練部13で溶融、混練され、ゲート部14を通過した溶融樹脂を、下流側に搬送する搬送部15が形成されている。この搬送部15のシリンダー本体4の下方に排出口16が設けられ、排出口16には、搬送管17が接続されており、排出口16を介して排出された溶融樹脂が、搬送管17に接続されたギアポンプ18に送られるようになっている。
【0024】
ギアポンプ18は、相互に反対方向に回転するギア部材19、20によって、搬送管17にて搬送されてきた溶融樹脂を、ギアポンプ18の下流側に圧送するように構成されている。そして、ギアポンプ18にて圧送された溶融樹脂は、メッシュなどで構成されたスクリーン21にて、異物などが除去された後、ペレタイザー22に供給されるようになっている。
【0025】
このペレタイザーは、ダイ23を水中に置き、モータ25で駆動される回転刃24にて、水中にてダイ面で、樹脂をカットするいわゆるアンダーウォーターカット方式のペレタイザーであり、これによって、ペレット状に成形されるようになっている。ペレタイザー22によって、ペレット状に成形された合成樹脂は、分離搬出装置(図示せず)にて外部へと搬出されるようになっている。
【0026】
ところで、このような二軸押出機1では、樹脂粉末材料の分子量等の性状、スクリューの回転数、樹脂粉末のフィード量などに起因して、シリンダー本体4内の混練部13近傍の圧力が上昇または下降することがあり、この場合、前述したように、特に、シリンダー本体4内の圧力が外部の圧力より低下した場合には、ゲート部14のシール部分を介して、外部の空気、特に酸素が、シリンダー本体4内に侵入して、樹脂分解または架橋が生じ、物性に変化が起こる。
【0027】
そのため、本発明の押出機1では、ガス給排制御手段40が設けられている。すなわち、シリンダー本体4の搬送部15に、開口部26を設けて、開口部26に開口ボックス27を形成し、この開口ボックス27にガス給排ライン28が接続されている。ガス給排ライン28は、分岐ライン29を介して、窒素ガス導入制御バルブ30によって窒素ガス供給源31に接続されている。一方、ガス給排ライン28の他端は、ガス排出制御バルブ32を介して、外部に開放されている。
【0028】
また、開口ボックス27の内部には、圧力センサー33が配設されており、圧力センサー33に接続された圧力計34によって、搬送部15のシリンダー4内の圧力が検知されるようになっている。そして、圧力計34によって検知された圧力値は、圧力制御部35に入力されるようになっている。
【0029】
一方、圧力制御部35から、ライン36、37を介して、それぞれ、窒素ガス導入制御バルブ30、ガス排出制御バルブ32の開閉を制御する信号が送られるよになっている。
【0030】
具体的には、この圧力制御部35では、図4に示したように、圧力制御がなされるようになっている。
先ず、ステップS1で、供給される樹脂パウダーの種類、供給量、スクリュー7、8の回転数、およびギアポンプ18の回転数が入力される。
【0031】
ステップS2にて、これらの入力値に基づいて、予め、圧力制御部35のメモリーに蓄積されたデータベースから、樹脂パウダーの種類、供給量、スクリュー7、8の回転数およびギアポンプ18の回転数に応じて、予め記憶された搬送部15での最適圧力値Pが読み出される。なお、この最適圧力値は、搬送部15のシリンダー本体4内の圧力が外部の圧力よりも、高くなるような所定圧力に設定されている。
【0032】
そして、ステップS3にて、圧力計34によって、搬送部15のシリンダー本体4内の圧力が測定され、実測圧力値pを得る。
ステップS4にて、この実測圧力値pと最適圧力値Pが同じ値か否か、許容範囲内か否かが比較される。実測圧力値pと最適圧力値Pが同じ値でない場合又は許容範囲からはずれる場合には、ステップS5へと進む。一方、実測圧力値pと最適圧力値Pが同じ値ある場合には又は許容範囲内である場合には、圧力制御の必要がないので、終了する。
【0033】
ステップS5では、実測圧力値pが最適圧力値Pよりも大きいか否か判別されるようになっている。
すなわち、実測圧力値pが最適圧力値Pよりも大きい場合には、ステップS6へと進み、ステップS6において、窒素ガス導入制御バルブ30を閉止して、窒素ガス供給源31から、搬送部15のシリンダー本体4内への窒素ガスの導入が停止されるとともに、ガス排出制御バルブ32を開放して、搬送部15のシリンダー本体4内から窒素ガス等のシリンダー本体内に存在するガスを外部に排出して、シリンダー本体4内の圧力を低下するように制御されるようになっている。
【0034】
逆に、実測圧力値pが最適圧力値Pよりも小さい場合には、ステップS7へと進み、ステップS7において、ガス排出制御バルブ32を閉止するとともに、窒素ガス導入制御バルブ30を開放して、窒素ガス供給源31から、搬送部15のシリンダー本体4内へ窒素ガスが導入され、シリンダー本体4内の圧力を上昇するように制御されるようになっている。
【0035】
そして、これらのステップS6、S7の後、再びステップS3へ戻り、これらのステップS3〜S6が繰り返し行われるようになっている。なお、この場合、ステップS3は、連続的に実施することも、予め設定されたタイミングにて実施することも可能である。
【0036】
このように、本発明の押出機1では、搬送部15のシリンダー本体4内の圧力が所定圧力になるように、シリンダー本体内の圧力が所定圧力を下回った場合に、窒素ガス供給源から窒素ガスをシリンダー本体内に供給するとともに、所定圧力を超えた場合に、シリンダー本体内から窒素ガス等のガスを外部に排出するように制御されるようになっている。
【0037】
従って、シリンダー本体内の圧力変動を抑えて一定圧力に維持できるので、シリンダー本体内の圧力が低下して、二軸押出機のシリンダー本体内のゲート部下流近傍に、シール部分などから空気が侵入して、樹脂分解や架橋を生じて樹脂の物性が変化することが防止できる。
【0038】
しかも、シリンダー本体内の圧力の変動を抑えることができるので、樹脂のフィード量が一定であり、その結果、ペレタイザーへ溶融樹脂を一定の供給量で安定して供給することができ、ペレットの寸法や生産量のばらつきが生じることが防止できる。
【0039】
なお、この場合、このような制御とともに、従来のように、ゲート部14のシール部分やラビリンスシール部分に一定量の窒素ガスをパージして、酸素の侵入を防止する方法を併用することも勿論可能である。また、ギアポンプ18の上流側近傍に圧力センサーを配置して、溶融樹脂のサクション圧力を測定して、サクション圧力が低下した場合には、ギアポンプ18の回転数を上昇して送り量を増加して、シリンダー本体4内の圧力を低下させる一方、サクション圧力が増加した場合には、ギアポンプ18の回転数を減少して送り量を低下して、シリンダー本体4内の圧力を増加させて、一定量の溶融樹脂をフィードするように制御する方法を併用することも勿論可能である。
【0040】
また、本実施例では、ゲート部14にて、混練部13での充満度を調整するようにしたが、ゲート部14の代わりに、オリフィスとすることも可能である。
さらに、搬送部15のシリンダー本体に、開口部26を設けて、開口部26に開口ボックス27を形成したが、従来の押出機に設けられているベントボックスを利用して、ガス給排ライン28を接続するようにすれば、別途開口ボックス27を形成する必要がないので、製造コストなどが低減できる。
【0041】
また、第1の実施例では、図3に示したように、押出機本体2と、押出機本体2の下流側に、平面でL字形状に接続されたペレット製造機本体3とを備えるように構成したが、図5に示したように、押出機本体2と、ペレット製造機本体3とを直線的に接続した押出機1に適用することも勿論可能である。
【0042】
さらに、図6に示したように、押出機本体2の下流側に、ギアポンプの代わりに、押出機18’にて溶融樹脂をペレタイザー22に供給するタイプの押出機に適用することも可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、搬送部のシリンダー本体内の圧力が所定圧力になるように、シリンダー本体内の圧力が所定圧力を下回った場合には、窒素ガス供給源から窒素ガスをシリンダー本体内に供給するとともに、所定圧力を超えた場合に、シリンダー本体内から窒素ガス等のガスを外部に排出するように制御されるようになっている。
【0044】
従って、シリンダー本体内の圧力変動を抑えて一定圧力に維持できるので、シリンダー本体内の圧力が低下して、二軸押出機のシリンダー本体内のゲート部近傍の、シール部分などから空気が侵入して、樹脂が分解したり架橋を生じて、樹脂の物性が変化することを防ぐことができる。
【0045】
しかも、シリンダー本体内の圧力の変動を抑えることができるので、樹脂のフィード量が一定となり、ペレタイザーへ溶融樹脂を一定の供給量で安定して供給することができ、ペレットの寸法や生産量のばらつきを生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の二軸押出機の押出機本体の第1の実施例の縦断面図である。
【図2】図2は、本発明の二軸押出機の第1の実施例のペレット製造機本体の縦断面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施例の二軸押出機全体の概略平面図である。
【図4】図4は、本発明のガス給排制御手段の制御方法を説明するフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の二軸押出機の別の実施例を示す概略図である。
【図6】図6は、本発明の二軸押出機の別の実施例を示す概略図である。
【図7】図7は、従来の二軸押出機の概略図である。
【符号の説明】
1・・・・二軸押出機
2・・・・押出機本体
3・・・・ペレット製造機本体
7、8・・・スクリュー
12・・・・供給部
12 ' ・・・樹脂供給口
13・・・・混練部
14・・・・ゲート部
15・・・・搬送部
16・・・・排出口
18・・・・ギアポンプ
22・・・・ペレタイザー
27・・・・開口ボックス
28・・・・ガス給排ライン
30・・・・窒素ガス導入制御バルブ
31・・・・窒素ガス供給源
32・・・・ガス排出制御バルブ
34・・・・圧力計
35・・・・圧力制御部
40・・・・ガス給排制御手段
Claims (2)
- 樹脂パウダーを押出機のシリンダー本体内に供給するための樹脂供給口と、
前記樹脂供給口より供給された樹脂パウダーを溶融、混練するために、押出機のシリンダー本体内に軸方向に相互に回転可能に配設された二軸のスクリューと、前記スクリューにて溶融、混練された溶融樹脂をペレット状に成形するために、前記スクリューの下流側に配設されたペレタイザーとを備え、
前記シリンダー本体が、樹脂パウダーの送りと余熱を行う供給部と、
前記供給部より送られた樹脂パウダーを溶融、混練する混練部と、
前記混練部の下流側に配設され、該混練部での樹脂の混練度を調整するために、前記混練部から前記ペレタイザーへの送り量を調整する絞り手段と、
前記スクリューの混練部と前記ペレタイザーとの間に配置され、前記混練部で溶融、混練された溶融樹脂を、ペレタイザーへ圧送するための圧送手段とを備えた二軸押出機において、
前記シリンダー本体の前記絞り手段の下流側に、窒素ガスをシリンダー本体内に供給しまたはシリンダー本体内から余分のガスを排出して、前記シリンダー本体内の圧力を一定圧力に制御するためのガス給排制御手段を接続するとともに、
前記ガス給排制御手段は、前記シリンダー本体内の圧力を検知する圧力検知手段を備えており、前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を下回った場合に、窒素ガス供給源から窒素ガスをシリンダー本体内に供給するとともに、前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を超えた場合に、前記シリンダー本体内から余分のガスを外部に排出するように構成されていることを特徴とする二軸押出機。 - 樹脂パウダーを押出機のシリンダー本体内に供給するための樹脂供給口と、
前記樹脂供給口より供給された樹脂パウダーを溶融、混練するために、押出機のシリンダー本体内に軸方向に相互に回転可能に配設された二軸のスクリューと、
前記スクリューにて溶融、混練された溶融樹脂をペレット状に成形するために、前記スクリューの下流側に配設されたペレタイザーとを備え、
前記シリンダー本体が、樹脂パウダーの送りと余熱を行う供給部と、
前記供給部より送られた樹脂パウダーを溶融、混練する混練部と、
前記混練部の下流側に配設され、該混練部での樹脂の混練度を調整するために、前記混練部から前記ペレタイザーへの送り量を調整する絞り手段と、
前記スクリューの混練部と前記ペレタイザーとの間に配置され、前記混練部で溶融、混練された溶融樹脂を、ペレタイザーへ圧送するための圧送手段とを備えた二軸押出機の圧力制御方法であって、
前記シリンダー本体の前記絞り手段の下流側に、窒素ガスをシリンダー本体内に供給しまたはシリンダー本体内から余分のガスを排出して、前記シリンダー本体内の圧力を一定圧力に制御するためのガス給排制御手段を接続するとともに、
前記ガス給排制御手段は、前記シリンダー本体内の圧力を検知する圧力検知手段を備えており、
前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を下回った場合に、窒素ガス供給源から窒素ガスをシリンダー本体内に供給するとともに、
前記圧力検知手段で検知された圧力が、所定圧力を超えた場合に、前記シリンダー本体内から余分のガスを外部に排出することを特徴とする二軸押出機の圧力制御方法。
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