JP4066778B2 - 楽曲演奏システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯通信端末を用いた楽曲演奏システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯通信端末の音源の最大同時発音数は4音程度から40音へと早い速度で進歩しており、それに応じて多数の同時発音数を持つ配信コンテンツも入手できるようになった。一方、複数の携帯通信端末を用いて楽曲の演奏を楽しむ方法としては、同一曲の配信コンテンツに対して、それぞれが担当する個別のパートのデータを入手し、携帯通信端末の所有者が各々の顔を見合わせて演奏をスタートするのが一般的であった。これは、一昔前の最大発音数が少ない音源を持つ携帯通信端末でも最新の多数のパートを持つ配信コンテンツを再生する方法としても有効であった。また、カラオケのシステムにおいては、管理装置によって、複数のカラオケ端末に同一の楽曲を配信し、デュエット曲を楽しむ技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−39879号公報(第2−第8頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法では、携帯通信端末ごとにそれぞれの担当パートのデータを入手する必要があることから、データの入手が煩雑であるという問題があった。
また、携帯通信端末の所有者が各々の顔を見合わせて演奏をスタートするため、誰かが演奏のスタートタイミングを間違えると楽曲再生がずれてしまい、その修正も困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、複数の携帯通信端末による楽曲の演奏においても、楽曲データの取得が容易で、個々の携帯通信端末における楽曲演奏のズレを防止する楽曲演奏システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、ともに楽曲データを再生する楽曲再生手段を有する第1の携帯通信端末および少なくとも一つの第2の携帯通信端末からなり、該第1の携帯通信端末が楽曲データを記憶する記憶手段と、前記第1および第2の携帯通信端末のうち楽曲を再生可能な携帯通信端末の数に応じて該楽曲データに対する再生パート情報を生成するパート情報生成手段と、該パート情報生成手段により該第2の携帯通信端末の各々が再生する楽曲データを生成する楽曲データ生成手段と、該楽曲データ生成手段により生成された楽曲データを送信する送信手段とを有する楽曲演奏システムであって、前記パート情報生成手段は、前記送信手段が第2の携帯通信端末の各々に対して楽曲再生が可能であるかを確認する再生確認信号を送信し、該再生確認信号に対する応答信号により再生可能な携帯通信端末の数を判断することを特徴とする楽曲演奏システムを提案している。
【0007】
この発明によれば、パート情報生成手段の作動により携帯通信端末の数に応じて再生パート情報が生成される。また、楽曲データ生成手段の作動により、再生パート情報から携帯通信端末ごとの楽曲データが生成される。そして、送信手段の作動により、この情報が各携帯通信端末に送信される。したがって、各携帯通信端末においては、再生すべき楽曲データの取得が容易となる。また、この発明によれば、再生確認信号に対する応答信号により、再生可能な携帯通信端末の数が確定する。そして、この数に応じて各々の携帯通信端末が再生すべき楽曲データに対する再生パート情報が生成される。したがって、再生される楽曲データの曲調と再生可能な携帯通信端末の台数により、適切なパート構成が可能となる。
【0008】
請求項2に係る発明は、ともに楽曲データを再生する楽曲再生手段と楽曲データを記憶する記憶手段とを有する第1の携帯通信端末および少なくとも一つの第2の携帯通信端末からなり、該第1の携帯通信端末が前記第1および第2の携帯通信端末のうち楽曲を演奏する携帯通信端末の数に応じて該楽曲データに対する再生パート情報を生成するパート情報生成手段と、再生すべき楽曲データを該第2の携帯通信端末が有しているか否かを確認する楽曲データ確認信号を送信する送信手段とを有し、該第1の携帯通信端末が該楽曲データ確認信号に対する応答信号により、該再生すべき楽曲データを有していない携帯通信端末については、前記楽曲データと該再生パート情報を送信し、前記楽曲データを有している携帯通信端末については、該再生パート情報のみを送信する楽曲演奏システムを提案している。
【0009】
この発明によれば、楽曲データ確認信号に対する応答信号により、再生すべき楽曲データを有しているか否かの判断がなされる。そして、すでに再生すべき楽曲データを有している携帯通信端末については、楽曲データに替えて再生パート情報が送信される。したがって、同一の曲についてパートを替えて演奏する場合に、何度も楽曲データを送信する必要がない。
【0012】
請求項に係る発明は、請求項1または請求項のいずれかに記載された楽曲演奏システムについて、前記送信手段が楽曲の再生開始情報を送信するとともに、該再生開始情報に基づいて、前記第1および第2の携帯通信端末が前記楽曲データ生成手段により生成された楽曲データの再生を開始する楽曲演奏システムを提案している。
【0013】
この発明によれば、送信手段の作動により、各携帯通信端末に再生開始情報が送信される。そして、この信号に基づいて各携帯通信端末が各パートの楽曲データの再生を開始するため、各携帯通信端末間での楽曲再生にズレが生ずることがない。
【0014】
請求項に係る発明は、請求項1から請求項のいずれかに記載された楽音演奏システムについて、前記送信手段が前記楽曲データ生成手段により生成された楽曲データの再生開始後に、定期的に再生時間情報を前記第2の携帯通信端末に送信するとともに、前記第2の携帯通信端末が受信した該再生時間情報に基づいて再生している楽曲データの再生時間を修正する楽曲演奏システムを提案している。
【0015】
この発明によれば、送信手段の作動により、楽曲データの再生開始後に、定期的に再生時間情報が送信される。したがって、この情報とそれぞれの携帯通信端末が再生している楽曲データとを比較することにより、第2の携帯通信端末の再生時間を修正することができる。また、第1の携帯通信端末との楽曲再生のズレを定期的に補正することにより、全体として楽曲再生のズレを補正することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る楽曲演奏システムについて図1から図9を参照して詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る楽曲演奏システムは、図1より、マスターとしての携帯通信端末(以下、マスター端末機100という)と、これによりコントロールされる複数のスレーブとしての携帯通信端末(以下、スレーブ端末機200という)とから構成されている。また、各携帯通信端末のシステム構成は図2のように、CPU(CPU:Central Processing Unit)1と、音源2と、入力部3と、ROM(ROM:Read Only Memory)5と、RAM(RAM:Random Access Memory)6と、表示部7と、通信I/F(I/F:Interface)8とから構成されている。
【0017】
CPU1は、データバスを介して携帯通信端末のシステム全体を制御する。音源2は、送信されてきた楽曲データを処理し、これを音声信号に変換し、スピーカへ出力して楽音を再生する。入力部3は、文字や数字、記号をキー等により、入力するほかインターフェース用のケーブル等を用いてパソコン等の外部機器から楽曲データ等を入力する。
【0018】
ROM5は、システム全体を制御するためのプログラムやプリセットされた楽曲データ等が格納されている読み出し専用の記憶装置である。RAM6は、入力部3を介して外部機器から入力された楽曲データや通信I/F8を介してマスター端末機100から入力されたデータを一時的に格納する記憶装置である。表示部7は、入力部3から入力した文字や数字、記号等やその他の情報を表示する。通信I/F8は、マスター端末機100とスレーブ端末機200間の情報の送受信を行う。本実施形態においては、どのような通信手段でもよいが近距離通信を考慮すれば、BlueTooth等が好ましい。
【0019】
次に、本実施形態における音源システムについて詳細に説明する。
本実施形態における音源システムは、図3より、I/F部11と、FIFO(FIFO:First in First out)12と、シーケンサ13と、音源部14と、DAC15と、スピーカ16と、カウンタ17と、クロック生成部18と、CPU1と、RAM6と、ROM5とから構成されている。なお、図3(a)は、マスター端末機100側の音源システム構成を、同図(b)は、スレーブ側の音源システム構成を示している。また、図3におけるCPU1とRAM6とROM5を除く各部は図2の音源2を構成している。
【0020】
I/F11は、シーケンサ13や音源部14からなる音声再生のためのブロックとシステム制御系との間におけるデータのやりとりを行う。FIFO12はデータの格納と出力をコントロールするものであり、この方式では格納された順番にデータが出力される。シーケンサ13は、音程、音の長さや強さや音色といった情報を持つMIDIデータ(MIDI:Musical Instrument Digital Interface)などの楽曲データを解釈して音源部14に送るための機器、またはソフトウェアである。
【0021】
音源部14は、シーケンサ13から入力された音源パラメータを基に信号生成し、DAC(DAC:Digital/Analog Converter)に出力する。DAC15は、デジタル信号をアナログ信号に変換し、図示しない増幅器を介してスピーカ16に出力する。カウンタ17は、計数回路であり、クロック信号入力等にしたがって,時間的に状態の変化する信号を出力する回路である。クロック生成部18は、楽曲データから抽出されるテンポデータとシステムクロックからクロック信号を生成し、カウンタ17に出力する。
【0022】
本実施形態に係る音源システムにおいては、RAM6内に格納されている楽曲データをI/F11およびFIFO12を介してシーケンサ13に出力する。シーケンサ13では、楽曲データ内の複数のパートを含んだデータを解釈した後に、それらのデータを音源部14に出力する。なお、音源部14で同時に発音できるパート数には、一定の制限があり、同時に発音できるパート数は現在の音源では40音程度と多数であるが、ここでは説明を簡単にするために4音とする。
【0023】
また、シーケンサ13は、楽曲データに含まれているテンポデータを解釈し、これを抽出してクロック生成部18に出力する。一方、クロック生成部18にはシステムクロックが入力されており、クロック生成部18は、このシステムクロックとテンポデータに基づいてシーケンサ13の時間管理用のクロック信号を発生させる。発生したクロック信号はシーケンサ13内のカウンタ17に入力され、そのクロック信号をカウントする(図3(a)参照)。
【0024】
カウンタ値はCPU1に出力され、図示しない通信I/Fを介して、スレーブ端末機200に送信される。スレーブ端末機200で受信されたカウンタ値は、スレーブ端末機200のCPU1に入力される。CPU1では、スレーブ端末機200のカウンタ17から出力されたカウンタ値とマスター端末機100から送信されてきたカウンタ値とが比較され、シーケンサ13にテンポ制御信号が出力される。シーケンサ13は(図3(b)参照)、入力されたテンポ制御信号により、再生している楽曲データのテンポを可変して時間情報の補正を行う。
【0025】
次に、マスター端末機100からスレーブ端末機200への楽曲ファイルの送信手順について図4および図5を用いて説明する。本発明において、マスター端末機100からスレーブ端末機200への楽曲ファイルの送信方法としては、すべてのスレーブ端末機200に同一の楽曲データとパート情報を送信する方法(以下、楽曲ファイル同一型という)と各スレーブ端末機200に対して、担当パートごとの楽曲データを個別に送信する方法(以下、楽曲ファイル個別型という)がある。
【0026】
図4は、楽曲ファイル同一型について、その送信手順を記載したものである。
これによると、マスター端末機100は、まず、各スレーブ端末機200に対して、対象となる楽曲ファイルを有しているか否かの確認を行う(ステップ101)。次に、すべてのスレーブ端末機200からの応答信号を待って、受信の完了を判断する(ステップ102)。続いて、対象となる楽曲ファイルを有していないとの応答信号があったスレーブ端末機200に対してのみ楽曲ファイルを送信する(ステップ103)。さらに、各スレーブ端末機200に対してパートを割り付け、その情報を別途、送信する(ステップ104)。これら一連の動作の完了を確認して(ステップ105)、楽曲ファイルの送信を終了する。
【0027】
図5は、楽曲ファイル個別型について、その送信手順を記載したものである。これによると、マスター端末機100は、まず、各スレーブ端末機200に対して、楽曲データの再生が可能であるか否かの確認を行う(ステップ201)。次に、すべてのスレーブ端末機200からの応答信号を待って、受信の完了を判断する(ステップ202)。続いて、楽曲データの再生が可能であるとの応答信号があったスレーブ端末機200についてパートの割り振りを行う(ステップ203)。割り振ったパートを基に、楽曲ファイルをチャンネルごとに切り出して、スレーブ端末機200ごとの楽曲データを作成する(ステップ204)。作成した楽曲データは、各スレーブ端末機200に送信し(ステップ205)、すべてのスレーブ端末機200に楽曲データの送信が終了したことを確認(ステップ206)して、楽曲ファイルの送信を終了する。
【0028】
次に、演奏時の処理について図6を用いて説明する。
マスター端末機100から各スレーブ端末機200に対して楽曲データの送信が終了すると、続いて、マスター端末機100から各スレーブ端末機200に対して再生開始情報が送信される(ステップ301)。再生開始情報を送信したマスター端末機100および再生開始情報を受信したスレーブ端末機200は、この信号に合わせて指定されたチャンネルの演奏を開始する(ステップ302、402)。
【0029】
演奏を行って、楽曲データが終了したときは演奏を終了し(ステップ303、403)、楽曲データが終了にまで至っていない場合には、マスター端末機100はポインタに到達したかどうかを確認する(ステップ304)。なお、ポインタは、例えば、イベントデータのエクスクルーシブメッセージ内に配置するように、楽曲データの所々に適当な時間間隔をおいて配置されている。マスター端末機100がポインタの到達を確認したときは、現在のクロックカウンタ値をスレーブ端末機200に送信する(ステップ305)。一方、マスター端末機100がポインタの到達を確認していないときは、その他の演奏データにしたがって演奏を続行する(ステップ306)。
【0030】
スレーブ端末機200は、マスター端末機100からカウンタ値を受信すると、スレーブ端末機200のカウンタ17から出力されたカウンタ値と送信されてきたカウンタ値とが比較され、スレーブ端末機200の再生がマスター端末機100の再生と一致しているのかどうかを判断する。判断の結果、スレーブ端末機200の再生がマスター端末機100の再生に対して遅れている場合(ステップ405)にはスレーブ端末機200のCPU1がシーケンサ13に対してテンポ制御信号を出力して、再生テンポを一定時間高速にする処理を行う(ステップ406)。
【0031】
一方、スレーブ端末機200の再生がマスター端末機100の再生に対して進んでいる場合(ステップ405)にはスレーブ端末機200のCPU1がシーケンサ13に対してテンポ制御信号を出力して、再生テンポを遅らせる(一定時間ストップする)処理を行う(ステップ407)。また、スレーブ端末機200の再生がマスター端末機100の再生と一致している場合あるいはスレーブ端末機200の再生を補正した場合には、その他の演奏データにしたがって演奏を続行する(ステップ408)。
【0032】
次に、個別ファイル型の場合の楽曲データの分割例について説明する。
図7は、楽曲データの分割についての第1の実施例を示している。
図7(a)は、一般的な楽曲データのデータ構造を示しており、楽曲データは、デュレーションとイベントとが一組となって、これがシリーズにつながって構成されている。ここで、デュレーションは、一つ前のイベント開始時刻から現在のイベントの開始時間までの時間を示し、イベントは、ノートナンバ(音高)とゲートタイム(発音時間)とからなるノートメッセージと、音色設定およびエクスクルーシブメッセージ等から構成されている。
【0033】
今、楽曲データを4つのチャンネル(chA、chB、chC、chD)に分けて、chAおよびchCをスレーブ端末機A200に、chBおよびchDをスレーブ端末機B200に割り付けて、それぞれの楽曲データを生成する場合について説明する。まず、楽曲データを先頭からサーチして、該当するチャンネル(例えばchA)のイベントを検出し、これをその前のデュレーションとともに特定する。この処理をすべての楽曲データについて行う。
【0034】
他のチャンネルについても同様の処理を行った後、スレーブ端末機A200に該当する各チャンネルにおいて特定されたデュレーションとイベントをコピーし、図7(b)のように、楽曲データの先頭に近い順序でこれらをつなげる。次に、出来上がったデータの各デュレーションにおいて、現在のデュレーションと一つ前のデュレーションとの間で抜かれているデュレーションを足し込む。なお、先頭のデュレーションについては、演奏スタート位置との間のデュレーションを足し込む処理を行う。そして、これらの処理をスレーブ端末機B200についても同様に行う。
【0035】
図8は、楽曲データの分割についての第2の実施例を示している。
この実施例では、マスター端末機が有する楽曲データが図8(a)のように、予め所定のチャンネルごとのかたまり(以下、チャンクという)に分けられて構成されている。各チャンクのデータは、チャンネル(番号)と音色および各演奏イベントにより構成されており、演奏イベントは、デュレーションとイベントで構成されている。
【0036】
各スレーブ端末機の楽曲データは、元の楽曲データから、例えば、チャンネルAとCをスレーブ端末機A200用に分割し、チャンネルBとDをスレーブ端末機B200用に分割して生成される。具体的には、該当するチャンネルのチャンクをコピーし、コピーしたチャンクをつなげて一つの楽曲データを生成する。なお、楽曲データの生成に際しては、デュレーションやイベント以外のデータ(テンポデータや音色設定等)もそれぞれのスレーブ端末機用にコピーされる。
【0037】
上記、第2の実施例で生成された楽曲データを再生する音源システムは、図9に示されたような構成となる。構成上の特徴は、複数のシーケンサ13とこれに対応するFIFO12が設けられている点である。実施例2のデータ構造は、それぞれのデータがチャンネルごとのかたまりになって別れて構成されているため、各チャンネルのデータをそれぞれ別々に設けられたFIFO12に入力し、この楽曲データを別々のシーケンサ13で解釈するとともに、カウンタ17が一つで同時に4チャンネル分の時間管理を行う構成となっている。
【0038】
この実施形態によれば、マスター端末機が各スレーブ端末機に対する楽曲データの割り付け、演奏開始のタイミングや演奏のテンポ等を一括して管理しているため、複数の携帯通信端末を用いて一つの楽曲を演奏する場合にも、違和感のない演奏を行うことができる。
【0039】
以上、図面を参照して本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本実施形態に係る音源については、既存の音源ICを利用するハード的なものでもよいし、特に、音源ICを用いずに、これをソフト的に処理してもよい。また、音源の方式についても、FM方式、PCM方式およびその他の方式であってもよい。
【0040】
本実施形態においては、マスター端末機が楽曲データ中に所定の時間間隔で設けたポインタに到達すると、スレーブ端末機に対して、現在のクロックカウンタ値を送信し、スレーブ端末機は送信されてきたカウンタ値と自身が計数したカウンタ値とを比較してその結果により、テンポを制御する方法について説明したが、例えば、ポインタに先頭から順番に番号を付して、マスター端末機がこの番号をスレーブ端末機に送信するとともに、スレーブ端末機は、この番号と現在の再生位置との時間差に基づいて、テンポを制御する方法でもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、マスター端末機が各スレーブ端末機に対する楽曲データを割り付け、これを送信することとしたので、各スレーブ端末機は、楽曲データの入手が容易となる効果がある。また、すでに楽曲データを保有しているスレーブ端末機に対しては、パート情報のみを送信することとしたので、各端末機における楽曲データの管理が容易になるという効果がある。
【0042】
また、この発明によれば、マスター端末機が再生開始情報や再生情報をスレーブ端末機に送信して再生を管理しているため、スタートタイミングや再生にズレがなく、複数の携帯通信端末を用いた場合にも、楽曲を忠実に演奏することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るシステムの概略図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る携帯通信端末の構成図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る音源システムの構成図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る楽曲ファイル同一型の場合のファイル送信に関するフローチャートである。
【図5】 本発明の実施形態に係る楽曲ファイル個別型の場合のファイル送信に関するフローチャートである。
【図6】 本発明の実施形態に係る楽曲データ再生時のフローチャートである。
【図7】 個別楽曲ファイルの生成に関する第1の実施例についてのデータ構成図である。
【図8】 個別楽曲ファイルの生成に関する第2の実施例についてのデータ構成図である。
【図9】 第2の実施例に係る個別楽曲ファイルを再生するためのシステムの構成図である。
【符号の説明】
1・・・CPU、2・・・音源、3・・・入力部、5・・・ROM、6・・・RAM、7・・・表示部、8・・・通信I/F、11・・・I/F、12・・・FIFO、13・・・シーケンサ、14・・・音源部、15・・・DAC、16・・・スピーカ、17・・・カウンタ、18・・・クロック生成部、100・・・マスター端末機、200・・・スレーブ端末機、

Claims (4)

  1. ともに楽曲データを再生する楽曲再生手段を有する第1の携帯通信端末および少なくとも一つの第2の携帯通信端末からなり、
    該第1の携帯通信端末が楽曲データを記憶する記憶手段と、
    前記第1および第2の携帯通信端末のうち楽曲を再生可能な携帯通信端末の数に応じて該楽曲データに対する再生パート情報を生成するパート情報生成手段と、
    該パート情報生成手段により該第2の携帯通信端末の各々が再生する楽曲データを生成する楽曲データ生成手段と、
    該楽曲データ生成手段により生成された楽曲データを送信する送信手段と
    を有する楽曲演奏システムであって、
    前記パート情報生成手段は、前記送信手段が第2の携帯通信端末の各々に対して楽曲再生が可能であるかを確認する再生確認信号を送信し、該再生確認信号に対する応答信号により再生可能な携帯通信端末の数を判断する
    ことを特徴とする楽曲演奏システム
  2. ともに楽曲データを再生する楽曲再生手段と楽曲データを記憶する記憶手段とを有する第1の携帯通信端末および少なくとも一つの第2の携帯通信端末からなり、
    該第1の携帯通信端末が前記第1および第2の携帯通信端末のうち楽曲を演奏する携帯通信端末の数に応じて該楽曲データに対する再生パート情報を生成するパート情報生成手段と、
    再生すべき楽曲データを該第2の携帯通信端末が有しているか否かを確認する楽曲データ確認信号を送信する送信手段と
    を有し、該第1の携帯通信端末が該楽曲データ確認信号に対する応答信号により、該再生すべき楽曲データを有していない携帯通信端末については、前記楽曲データと該再生パート情報を送信し、前記楽曲データを有している携帯通信端末については、該再生パート情報のみを送信する楽曲演奏システム。
  3. 前記送信手段が楽曲の再生開始情報を送信するとともに、該再生開始情報に基づいて、前記第1および第2の携帯通信端末が前記楽曲データ生成手段により生成された楽曲データの再生を開始する請求項1または請求項のいずれかに記載された楽曲演奏システム。
  4. 前記送信手段が前記楽曲データ生成手段により生成された楽曲データの再生開始後に、定期的に再生時間情報を前記第2の携帯通信端末に送信するとともに、前記第2の携帯通信端末が受信した該再生時間情報に基づいて再生している楽曲データの再生時間を修正する請求項1から請求項のいずれかに記載された楽曲演奏システム。
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