JP4058535B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は球技媒体である遊技球を用いて遊技を行うパチンコ遊技機に関する。更に詳しく言えば、運搬が容易なパチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技球を用いて遊技を行うパチンコ遊技機は、縦が約81cm、横が約52cm、奥行きが外枠において10cm、最大突起部間(例えばパチンコ遊技機表側の上部受け皿の先端から遊技機裏側の賞球タンクの先端までの奥行き)において25cm程度の大柄な略直方体形状であり、20kg程度の重量を持つ。
このパチンコ遊技機をパチンコホールの島設備に取り付ける際には、ホール内の島設備間の通路等の狭い場所を運搬する必要がある。このため、大きな台車等の輸送設備を用いることができず、人間の手で持ち上げて取付場所まで運搬を行わねばならない。しかし、パチンコ遊技機は上記の通りの大きさ及び重量を有するため、その運搬は容易ではなかった。
【0003】
また、近年、パチンコ遊技機は、従来より用いられている遊技盤内の各種遊技機器に加え、液晶表示パネルや発光ダイオード等を用いた表示装置や、各種動作の制御を行う電子回路基板を装備することが多くなっている。このため、重量が増加する傾向にあり、人間の手による運搬は更に重労働となってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このパチンコ遊技機の運搬の際の困難さを低減するための発明として、遊技機の外枠に把持部を設けるという発明が、実開平8−678号公報において開示されている。この発明においては、パチンコ遊技機運搬の際にパチンコ遊技機の外枠に設けられた把持部を掴んで持ち上げて運搬することとして、運搬の困難さを軽減している。
しかし、この発明においては、パチンコ遊技機を運搬する際に遊技機の全重量が把持部を掴む者の手に掛かることとなり、腕部及び肩部の負担が大である。そしてこのために一人の人間が同時に複数台のパチンコ遊技機を移動させることが困難である。
【0005】
本発明は、上記観点に鑑みてなされたものであり、容易に移動することができ、しかも、移動の際に運搬者の手に重量負担がかかることがないパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、パチンコ遊技機本体と、前記パチンコ遊技機本体の上下左右を囲む略長方形状に形成されるとともに、相互に対向する一対の板状長辺部及び板状短辺部を有する外枠体と、前記外枠体を構成する板状長辺部の一方及び板状短辺部の一方に設けられるとともに断面四角形状を有するキャスター固定穴であって、そのキャスタ固定穴の2つの対角線が前記外枠体の前後方向及び左右方向に一致されたキャスター固定穴と、ローラ、ローラを回動可能に支持するローラ軸を有する支持部、及び、前記キャスター固定穴に対応する断面四角形状を有するとともにその四角形状の対角線の1つが支持部にて支持されるローラ軸と一致するように形成され、支持部をキャスター固定穴に固定する固定部とから構成されたキャスターと、を備え、前記キャスターのローラの外周面の少なくとも一部は、前記外枠体の板状長辺部及び板状短辺部から突出していることを特徴とするパチンコ遊技機である。
ここで、「板状短辺部」及び「板状長辺部」とは、外枠体の上下左右に位置する各辺を構成する各板状部分をいう。
請求項1に係る発明においては、キャスターは1であっても、2以上設けられてもよい。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパチンコ遊技機であって、前記板状長辺部の一方及び板状短辺部の一方には、複数の前記キャスターが、板状長辺部及び板状短辺部の長手方向に所定の間隔をもって設けられるものである。
請求項2に係る発明においては、複数のキャスターを備えた板状辺部は2以上であってもよい。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のパチンコ遊技機であって、前記キャスターが設けられた前記板状長辺部及び板状短辺部以外の板状長辺部又は板状短辺部には、把持部が設けられているものである。
請求項3に係る発明においては、キャスターが設けられた板状長辺部及び板状短辺部以外の板状長辺部又は板状短辺部にて把持部を特定することができればよいものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のパチンコ遊技機であって、前記キャスター及び前記把持部は、取り外し可能に設けられるものである。
また、請求項5に係る発明は、パチンコ遊技機本体と、前記パチンコ遊技機本体の上下左右を囲む外枠体と、前記外枠体を構成する板状辺部に設けられ、ローラ、ローラを回動可能に支持するローラ軸を有する支持部、支持部を外枠体から出し入れするリンク、及び、リンクに取り付けられたレバーを有するキャスターとを備え、前記キャスターのローラは、前記レバーを操作することにより外枠体から突出されるとともに外枠体の内側に収納されることを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ遊技機を実施例により詳細に説明する。
図1は、実施例1のパチンコ遊技機の背面図である。なお、図においてはパチンコ遊技機の右、左及び下側に3セット分のキャスターが取り付けられているが、実際の使用時には1セット取り付ければ十分である。図2は、実施例1のパチンコ遊技機を図1の矢印A方向から見た側面図である。
【0009】
図3(a)は、キャスターの正面図である。図3(b)は、キャスターの側面図である。図4(a)は、把手を寝かした状態を示す拡大平面図である。図4(b)は、把手を起こした状態を示す拡大正面図である。図5は、実施例2のパチンコ遊技機の背面図である。図6は、実施例2のパチンコ遊技機において、キャスターを収納した状態を示す説明図である。
【0010】
〔実施例1〕
(1)パチンコ遊技機の構成
図1及び2に示す本実施例のパチンコ遊技機1は、従来のパチンコ遊技機と略同様の外枠2を有し、その外枠2に、着脱式のキャスター3と、折り畳み式の把手4とを備える。この把手4は、外枠2の上辺に一つ設けられ、キャスター3は、例えば外枠2の下辺に左右対称の位置に2個取り付けられる。また、キャスター3は、左辺又は右辺に取り付けることも可能である。
この外枠2が特許請求の範囲記載の「外枠体」に相当し、外枠2の上下左右の各辺が「板状辺部」に相当する。
【0011】
本実施例では、上辺、下辺等の各辺は、略長方形の板状部材である。上辺、下辺ではパチンコ遊技機1の左右方向を板の長手方向とし、左右の辺ではパチンコ遊技機1の上下方向を板の長手方向とし、更にパチンコ遊技機1の前後方向をそれぞれの板の幅方向として組み合わされている。しかし、「板状辺部」はこの態様に限られるものではなく、外周からパチンコ遊技機の重量を支えることができ、キャスターを取り付けられてパチンコ遊技機が移動可能となるものであれば、どのような態様であってもよい。
ここで、パチンコ遊技機を遊技可能な状態においた姿勢における上と下を、それぞれ「上」、「下」とし、その姿勢で、パチンコ遊技機裏面に向かったときの左と右を「左」、「右」とする。また、パチンコ遊技機が遊技者に向かい合う方向を「前」、反対方向を「後」とする。
【0012】
外枠2の寸法は、縦約81cm、横約52cm、前後約7cm、上下左右の枠の厚みが約20mmであり、この外枠2には、従来の遊技盤、上部受け皿、下部受け皿等を有する内枠が取り付けられるほか、その下辺底面には、図1に示すように、キャスター固定穴211が設けられている。
【0013】
このキャスター固定穴211は四角の断面穴形状を有し、外枠2の下辺底面において間隔を空けて左右対称の位置に2か所、上向きに設けられているものである。そして、深さは約15mmで3mm角断面の四角穴であり、その四角穴の対角線がパチンコ遊技機1の左右方向及び前後方向に一致するように設けられている。
このキャスター固定穴211には、後述するローラ31のキャスター固定部33が嵌合され、ローラ31が取り付けられる。
【0014】
キャスター3は、図3に示すように、ローラ31と、ローラ31を回動可能に支持する車軸支持部32と、車軸支持部32に取り付けられキャスター3をパチンコ遊技機に固定するキャスター固定部33と、からなる。
ローラ31は外枠2の幅より広い約8cmの幅を持つ。また、キャスター固定部33は約3mm角の四角断面を有する長さ約15mmの棒状であり、その四角断面の対角線の一がローラ31の軸と一致するように設けられている。
【0015】
このキャスター固定部33が上記キャスター固定穴211に嵌合され、外枠2にローラ31が取り付けられる。
このキャスター3が、特許請求の範囲記載の「キャスター」に相当し、ローラ31が、「車輪」に相当する。
【0016】
把手4は、図4に示すように把持部材41と二つの固定部材42とからなり、図1及び4に示すように、外枠2の上面の中央に設けられた把手収納溝22内に回動可能に配設される。
把持部材41はその両端を蝶番抑えである固定部材42に回動可能に固定され、凸状に折り曲げられた中央部が両端を軸として回動する。このため、把持部材41は、倒れている状態では、図4(a)及び2に示すように、把手収納溝22内に収納されて外枠2外へ突出せず、起きている状態では図4(b)、1及び2に示すように外枠2外へ突出する。
この把手4が、特許請求の範囲記載の「把持部」に相当する。
【0017】
なお、本実施例においては、外枠2の下辺だけでなく、図1に示すように、左右の辺にもキャスター固定穴212、213を2か所づつ設けている。これらの構成をキャスター固定穴211と略同様であり、それぞれの四角穴の対角線はパチンコ遊技機1の上下方向及び前後方向と一致している。
【0018】
(2)パチンコ遊技機の使用方法
本実施例のパチンコ遊技機1のキャスター3は、主に人間の手によるパチンコ遊技機の運搬を行う際に使用される。
即ち、パチンコ遊技機の運搬を行う際には、図1に示すように、例えばキャスター3を外枠2のキャスター固定穴211に取り付け、把手4の把持部材41を把手収納溝22内から起こして外枠2外へ突出させる。そして、運搬者は外枠2の下辺に取り付けられたキャスター3のローラ31を接地させ、パチンコ遊技機1を直立させた状態で把手4を掴み、ローラ31の転がりを利用して、パチンコ遊技機1を押したり引いたりして運搬するものである。
【0019】
なお、本実施例においては、外枠2の左右の辺にもキャスター固定穴212、213を2か所ずつ設けているため、キャスター固定穴212、213にキャスター3を取り付けて、パチンコ遊技機1の外枠2の左辺又は右辺を下とした状態で運搬することもできる。
【0020】
そして、本実施例のパチンコ遊技機1をパチンコホールの島設備に取り付ける際には、キャスター3を外枠2から取り外し、把手4を倒して外枠2の把手収納溝22内に収納する。そして、外枠2から突出する部材がない状態としてパチンコ遊技機1を島設備に取り付けるものである。
【0021】
(3)パチンコ遊技機の効果
本実施例のパチンコ遊技機1は、キャスター3を左右対称の位置に2個取り付けることができるものであるため、安定して運搬することが可能である。またキャスター3は、パチンコ遊技機1の大きさに対して十分な幅を有するローラ31を備えるものであるため、ローラ31の車軸がパチンコ遊技機1の前後方向となるようにキャスター3を取り付けた際に、前後に転倒することなく安定してパチンコ遊技機1を運搬することができる。
【0022】
更に、把手4を上辺に設けているため、キャスター固定穴211にキャスター3を取り付けて、パチンコ遊技機1を下辺を下とした状態で運搬する場合には、運搬者は高さ80cm前後のパチンコ遊技機を腰をかがめることなく楽な姿勢で運搬することができる。
また、キャスター固定穴212又は213にキャスター3を取り付けて、パチンコ遊技機1を左辺又は右辺を下とした状態で運搬する場合には、パチンコ遊技機1は上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも大きいものであるため、キャスター3のローラ31の軸間距離をより広くとることができ、運搬の際の進行方向の安定性を高くすることができる。
【0023】
更に、本実施例のパチンコ遊技機1のキャスター3においては、キャスター固定部33の断面を四角形状とし、その対角線をローラ31の軸方向と一致させている。また、外枠2において、キャスター固定穴211、212、213の断面も四角形状とし、それぞれの対角線をパチンコ遊技機1の前後左右方向又は上下左右方向と一致させている。このため、ローラ31の軸方向をパチンコ遊技機1の前後、左右又は上下方向と容易に一致させることができる。そして、運搬中も二つのローラ31の軸方向がずれてしまうことがない。
【0024】
また、本実施例のパチンコ遊技機1においては、パチンコホールの島設備に取り付ける際には、キャスター3を取り外し、把手4を倒して外枠2から突出する部材がない状態とする。このため、移動を容易にするためのこれらの機構が島設備への取り付けの際の障害となることがなく、また、島設備側にこれらの設備が障害とならないような特殊な仕組みを必要とすることがない。
更に、キャスター3を取り外し可能としたため、すべてのパチンコ遊技機と同数組のキャスター3を用意する必要がなく、一組のキャスター3を複数台のパチンコ遊技機で共有することができる。
【0025】
〔実施例2〕
図5に示す実施例2のパチンコ遊技機1bは、実施例1のパチンコ遊技機1と略同様の構成を有するパチンコ遊技機であるが、キャスターをパチンコ遊技機の下部空隙内に収納可能に配設した実施例である。
【0026】
(1)パチンコ遊技機の構成
パチンコ遊技機の内部には、通常、遊技盤に設置した各種装置や遊技球の通路等を操作するための装置が収納されているが、図5に示す下部空隙11bは通常使用されておらず、その空間は約4cmの高さを持つ。本実施例においては、この下部空隙11b内に、キャスター3bを外枠2bから出し入れ可能なように配設した。
【0027】
本実施例のパチンコ遊技機1bに取り付けられるキャスター3bは、ローラ31bと、ローラ31bを回動可能に支持する車軸支持部32bと、車軸支持部32bを出し入れする収納リンク34bと、収納リンク34bに取り付けられる車輪収納レバー35bとを備える。
【0028】
図5及び6に示すように、キャスター3bは、外枠2b下辺の内側左右対称の位置に収納リンク34bを介して取り付けられ、いずれもパチンコ遊技機1bの前後方向をローラ31bの軸と一致させるように取り付けられている。このキャスター3bは、収納リンク34bに取り付けられる車輪収納レバー35bを左右外側下方に向かって押し出すことにより、ローラ31bの下端が外枠2bから押し出され、突出するように構成されている。そして、車輪収納レバー35bを内側上方に向かって引くことにより、ローラ31bの下端が外枠2b内に収納される。
【0029】
(2)パチンコ遊技機の使用方法及び効果
本実施例のパチンコ遊技機1bにおいては、図5に示すように、運搬の際には車輪収納レバー35bを押し出して、ローラ31bの下端を外枠2bから突出させる。そして、ローラ31bを転がすことにより運搬するものである。
このため、運搬者はパチンコ遊技機1bの重量を支える必要がなく、容易に運搬することができる。
【0030】
また、パチンコ遊技機1bの島設備への取り付け時や保管時には、図6に示すように、車輪収納レバー35bを上方に引き、ローラ31bの下端を外枠2b内に収納する。
このため、パチンコ遊技機1bの島設備への取り付けの際にローラ31bが邪魔になることがなく、島設備の改造、新設の必要もない。また、保管時にも安定して保管することができ勝手にパチンコ遊技機1bが転がっていってしまうことがない。そして、キャスターを別体で設けた場合の様に、キャスターを紛失してしまうということがない。
【0031】
〔他の実施例〕
尚、本発明は、上記具体的な実施例に示すものに限らず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した別の実施の形態をとることができる。
即ち、ローラ31は厚みの薄い車輪としてもよく、それに応じてキャスター3を並列に複数設けるものとすることができる。ローラ31は厚みの薄い車輪とすることで、キャスター3の製造コストを低くすることができ、一方、キャスター3を並列に複数設けることでパチンコ遊技機の運搬時の安定性が損なわれることがない。
【0032】
また、車軸支持部32を外枠2側に設け、車軸を備えたローラ31のみ取り付け取り外す態様とすることもできる。そうすることで、ローラ31の軸方向を外枠2において確定することができ、単純な構造で、容易にパチンコ遊技機を運搬することができる。
更に、外枠の一辺あたりに設けるキャスターの数を複数とすることでパチンコ遊技機をより安定して運搬できる。
そして、把手4は、折り畳み、伸縮等任意の方法で収納することができる。また、着脱可能に設けるものとしてもよく、そうすることで把手4を複数台のパチンコ遊技機で共有することができる。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載のパチンコ遊技機は、パチンコ遊技機本体の上下左右を囲む略長方形状に形成された外枠体にキャスターを有するため、その車輪の突出部のみを接地させて車輪を転がすことにより、容易に移動させることが可能である。即ち、運搬者はパチンコ遊技機の重量を支える必要がなく、またパチンコ遊技機を引きずることもなく、パチンコ遊技機を軽微な力で運搬することができる。
そして、運搬のための構造が大規模なものとならないため、狭い通路等においてもパチンコ遊技機を移動させることができる。
特に、略四角形状の外枠体を構成する板状長辺部の一方及び板状短辺部の一方にキャスターが設けられていることから、板状短辺部を下にしてパチンコ遊技機を運搬する場合には、板状長辺部の長さがパチンコ遊技機の運搬高さとなり、従って、運搬者は腰をかがめることなく楽な姿勢で運搬することができる。また、板状長辺部を下にしてパチンコ遊技機を運搬する場合には、板状短辺部よりも長い板状長辺部に設けられたキャスターを介して運搬の際における進行方向の安定性を高くすることができる。
更に、断面四角形状を有するキャスター固定穴の2つの対角線が外枠体の前後方向及び左右方向に一致されるとともに、キャスター固定穴に対応する断面四角形状を有するキャスターの固定部におけるその四角形状の対角線の1つがキャスターの支持部にて支持されるローラ軸と一致するように構成されているので、ローラを回動可能に支持するローラ軸を、パチンコ遊技機の前後方向と容易に一致させることができる。
【0034】
請求項2記載のパチンコ遊技機は、板状長辺部の一方及び板状短辺部の一方には、板状 長辺部及び板状短辺部の長手方向に所定の間隔で複数のキャスターを有するため、運搬者はその複数のキャスターにより安定してパチンコ遊技機を運搬することができる。また、複数のキャスターは板状長辺部及び板状短辺部の長手方向に間隔をとって配置されるため、キャスターの軸間距離を長くとることができ、より安定してパチンコ遊技機を運搬することができる。
請求項3記載のパチンコ遊技機は、キャスターが設けられた板状長辺部及び板状短辺部以外の板状長辺部又は板状短辺部に把持部を有するため、上記キャスターにより移動させる際、運搬者は、キャスターの車輪を接地させ、把持部によりパチンコ遊技機を把持して、安定した状態で容易にパチンコ遊技機を移動させることができる。
【0035】
請求項4記載のパチンコ遊技機では、キャスター及び把持部が取り外し可能に設けられているので、パチンコ遊技機を島設備に取り付ける際にこれらを取り外しすることにより、キャスター及び把持部が構造的に島設備取付けの障害となることがない。また、本発明のパチンコ遊技機を使用するにあたって、従来の島設備の改造、新設等の必要もない。
更に、キャスター、把持部を取り外し可能に設けた場合には、キャスター、把持部を複数のパチンコ遊技機で共有することができる。そして、キャスター、把持部を内部に収納可能に設けた場合には、キャスターや把持部をパチンコ遊技機と別に保管する必要がなく、保管が容易である。
請求項5記載のパチンコ遊技機では、外枠体を構成する板状辺部に、ローラ、ローラを回動可能に支持するローラ軸を有する支持部、支持部を外枠体から出し入れするリンク、及び、リンクに取り付けられたレバーを有するキャスターを設け、キャスターのローラが、レバーを操作することにより外枠体から突出されるとともに外枠体の内側に収納されるように構成したので、パチンコ遊技機を運搬する際には、レバーの操作によりキャスターのローラを外枠体から突出させて運搬すればよく、また、パチンコ遊技機を島設備に取り付ける際には、レバーの操作によりキャスターのローラを外枠体の内側に収納させて取り付ければよい。かかる取付の際に、キャスターが邪魔にすることはなく、また、島説設備の改造、新設の必要もない。また、パチンコ遊技機の保管時にも安定して保管することができ、キャスターを紛失してしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のパチンコ遊技機の背面図である。
【図2】 実施例1のパチンコ遊技機を図1の矢印A方向から見た側面図である。
【図3】 (a)は、キャスターの正面図である。
(b)は、キャスターの側面図である。
【図4】 (a)は、把手を寝かした状態を示す拡大平面図である。
(b)は、把手を起こした状態を示す拡大正面図である。
【図5】 実施例2のパチンコ遊技機の背面図である。
【図6】 実施例2のパチンコ遊技機において、キャスターを収納した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1;パチンコ遊技機、2;外枠、211,212,213;キャスター固定穴、22;把手収納溝、3;キャスター、31;ローラ、33;キャスター固定部、32;車軸支持部、4;把手、41;把持部材、42;固定部材、1b;パチンコ遊技機、11b;下部空隙、2b;外枠、3b;キャスター、31b;ローラ、32b;車軸支持部、34b;収納リンク、35b;車輪収納レバー、4b;把手。
Claims (5)
- パチンコ遊技機本体と、
前記パチンコ遊技機本体の上下左右を囲む略長方形状に形成されるとともに、相互に対向する一対の板状長辺部及び板状短辺部を有する外枠体と、
前記外枠体を構成する板状長辺部の一方及び板状短辺部の一方に設けられるとともに断面四角形状を有するキャスター固定穴であって、そのキャスタ固定穴の2つの対角線が前記外枠体の前後方向及び左右方向に一致されたキャスター固定穴と、
ローラ、ローラを回動可能に支持するローラ軸を有する支持部、及び、前記キャスター固定穴に対応する断面四角形状を有するとともにその四角形状の対角線の1つが支持部にて支持されるローラ軸と一致するように形成され、支持部をキャスター固定穴に固定する固定部とから構成されたキャスターと、を備え、
前記キャスターのローラの外周面の少なくとも一部は、前記外枠体の板状長辺部及び板状短辺部から突出していることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記板状長辺部の一方及び板状短辺部の一方には、複数の前記キャスターが、板状長辺部及び板状短辺部の長手方向に所定の間隔をもって設けられる請求項1記載のパチンコ遊技機。
- 前記キャスターが設けられた前記板状長辺部及び板状短辺部以外の板状長辺部又は板状短辺部には、把持部が設けられている請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。
- 前記キャスター及び前記把持部は、取り外し可能に設けられる請求項3記載のパチンコ遊技機。
- パチンコ遊技機本体と、
前記パチンコ遊技機本体の上下左右を囲む外枠体と、
前記外枠体を構成する板状辺部に設けられ、ローラ、ローラを回動可能に支持するローラ軸を有する支持部、支持部を外枠体から出し入れするリンク、及び、リンクに取り付けられたレバーを有するキャスターとを備え、
前記キャスターのローラは、前記レバーを操作することにより外枠体から突出されるとともに外枠体の内側に収納されることを特徴とするパチンコ遊技機。
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