JP4043976B2

JP4043976B2 - Reinforcing device

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Publication number: JP4043976B2
Application number: JP2003061037A
Authority: JP
Inventors: 祥仁高田
Original assignee: Neturen Co Ltd
Current assignee: Neturen Co Ltd
Priority date: 2003-03-07
Filing date: 2003-03-07
Publication date: 2008-02-06
Anticipated expiration: 2023-03-07
Also published as: JP2004270240A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造、木構造などの建築物、あるいは土木構造物などをブレースにより補強する補強装置に関する。
【０００２】
【背景技術】
従来、ビルや住宅などの建築構造物において、地震力や風圧力などによる建物の変形を防ぐための補強としてブレースを備えた補強装置がある。ブレースは、柱や梁などで構成された略長方形の構面の対角線に設けられた斜材である。この補強装置は、建築構造物に地震力や風圧力によって構面が変形しようとする外力が加わった場合、この構面の変形に対してブレースの引張応力および圧縮応力によって抵抗する。
【０００３】
この補強装置は、例えば木造家屋などの柱梁が軸組みされた在来構法の建築構造物に利用される場合、木製のブレースを直接柱や梁に釘打ちにより固定したり、柱や梁に取り付け固定した金具に金属棒状のブレースの両端部を引っ掛け、あるいはブレースの両端部をナット止めするなどして配設している。また、例えば鉄筋コンクリート構造の建築構造物に補強装置を利用する場合には、柱・梁を構成する鉄筋とともにブレースを同時に配筋してコンクリートを打設したり、コンクリートに埋設させたブレース取付用の金具にブレースを取り付けるなどにより補強装置を配設する。さらに、例えば鉄骨構造の建築構造物に補強装置を利用する場合には、柱や梁に直接溶接したブレース取付用の金具にブレースを取り付けるなどして補強装置を配設している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前述の補強装置では、柱や梁にブレースに対して外部からの応力が伝達できるように、ブレース取付用の金具を柱や梁に取り付けたり、ブレースを取り付けるための孔を直接柱や梁に設けるなど、作業が煩雑となる問題がある。
【０００５】
本発明の目的は、容易に設置することができる補強装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明はブレースとして略コ字型部を有する端部を備え、この端部を台座部の外側部に係合して前記目的を達成しようとするものである。
【０００７】
具体的には、本発明の補強装置は、構造体の構面を構成する一対の略平行な骨組み部材に、前記構面の対角線上で前記骨組み部材の相対向する側と反対側に位置して配設される取付部材をそれぞれ有する一対の台座部と、これら台座部により前記骨組み部材の外側に軸方向の両端部が保持されて前記台座部間の距離が広がる方向への応力に対して引っ張り力を作用させる長手状のブレースと、を備え、このブレースは、それぞれ略コ字状部を有する各端部と、これらの端部同士を接続する直線状の中央部とを備えるとともに、前記ブレースの端部における略コ字状を形成する平面が前記構面と交差する方向に配置され、前記ブレースの端部はそれぞれ、前記取付部材に係合されていることを特徴とする。
【０００８】
この構成の発明では、構造体の構面を構成する一対の略平行な骨組み部材に、構面の対角線上で骨組み部材の相対向する側と反対側に位置して一対の台座部を配設し、これら台座部にブレースの略コ字状部を係合させて長手状のブレースの軸方向の両端部を保持させて、台座部間の距離が広がる方向への応力が生じる際にはブレースに応力に対する引っ張り力を作用させる。ブレースに対する応力を引っ張り力を作用させるには適宜の手段を採用することができる。例えば、ブレースの途中にターンバックルを設けるものでもよい。
【０００９】
このことにより、例えば地震力や風圧力などの外力により構造体に構面が変形するような負荷が掛かって台座部間の距離が広がる方向への応力が生じた際に、ブレースに引っ張り応力が作用するので、台座部がブレースにて引っ張られ外側から骨組み部材に押し付けられる力が作用して位置ずれすることがない。そのため、台座部を強固に骨組み部材に取り付けるための構成が不要となり、簡単な構成で補強装置を配置することができ、配置作業の作業性を向上させることができる。
しかも、本発明では、ブレースの端部を略コ字状部を有する構造としたので、例えば、ブレースを略リング状に形成してもよく、鋼棒の端部にリング状のフックを取り付けてもよい。そのため、ブレースとして種々の構造のものを採用することができる。
その上、略コ字状部の端部が台座部に係合されているので、ブレースの端部をナット等の定着手段を用いて台座部に定着することを要しない。そのため、台座部にブレースを定着するための部品点数を減少させることができる。このように、定着させるための部品点数が少ない点からも、補強装置の配置作業の作業性を向上させることができる。
【００１０】
ここで、本発明では、前記ブレースは、互いに対向配置された略コ字状の端部とこれらの端部同士をそれぞれ接続する直線状の中央部とを有する略リング状のロープ部材であることが好ましい。
この構成の本発明では、ブレースを略リング状に形成することで、直線状の中央部が２本配置されることになり、補強効果を大きなものにできる。
【００１１】
さらに、前記取付部材には、前記ブレースの端部を係合する係合溝が形成され、前記係合溝の前記ブレースの端部を挟んで対向する位置に前記ブレースの端部を保持する保持金具が設けられていることが好ましい。
【００１２】
この構成の発明では、取付部材に形成された係合溝にブレースのコ字状端部を係合するだけで台座部へのブレースへの定着が行われる。
そのため、ブレースの台座部への定着作業が容易に行えるので、作業性がより向上する。
また、地震等で骨組み部材に振動が伝わった際に、取付部材の係合溝からブレースの端部が外れようとしても、このブレースの端部は保持金具で保持されているため、取付部材から誤って外れることがない。
【００１４】
また、本発明では、前記取付部材には、前記ブレースの端部を挿通する係合孔が形成されている構成が好ましい。
【００１５】
この構成の発明では、係合孔にコ字状部を挿通することで、台座部へのブレースの定着が行われる。
そのため、ブレースの台座部への定着作業が容易に行えるので、作業性がより向上する。しかも、係合孔に挿通されたコ字状部は地震等があっても、取付部材から誤って外れることがない。
また、本発明では、前記台座部は、骨組み部材を幅方向で挟持して前記骨組み部材に取り付けられる構成が好ましい。
この構成の発明では、骨組み部材を幅方向で挟持することにより台座部を骨組み部材に取り付ける。このことにより、ブレースに引っ張り力が作用しない場合でも、台座部が位置ずれすることなく骨組み部材の所定の位置に配設され、いずれの骨組み部材でも加工することなく容易に配設可能となる。
【００１６】
さらに、本発明は、構造体の構面を構成する一対の略平行な骨組み部材に、前記構面の対角線上で前記骨組み部材の相対向する側と反対側に位置して配設される取付部材をそれぞれ有する一対の台座部と、これら台座部により前記骨組み部材の外側に軸方向の両端部が保持されて前記台座部間の距離が広がる方向への応力に対して引っ張り力を作用させる長手状のブレースと、を備え、このブレースは、それぞれ略コ字状部を有する各端部と、これらの端部同士を接続する直線状の中央部とを備えるとともに、前記ブレースの端部における略コ字状を形成する平面が前記構面と略平行に配置され、前記ブレースの端部はそれぞれ、前記取付部材に係合されていることを特徴とする。
【００１７】
前記構成の発明では、構造体の構面を構成する一対の略平行な骨組み部材に、構面の対角線上で骨組み部材の相対向する側と反対側に位置して一対の台座部を配設し、これら台座部にブレースの略コ字状部を係合させて長手状のブレースの軸方向の両端部を保持させて、台座部間の距離が広がる方向への応力が生じる際にはブレースに応力に対する引っ張り力を作用させる。ブレースに対する応力を引っ張り力を作用させるには適宜の手段を採用することができる。例えば、ブレースの途中にターンバックルを設けるものでもよい。
このことにより、例えば地震力や風圧力などの外力により構造体に構面が変形するような負荷が掛かって台座部間の距離が広がる方向への応力が生じた際に、ブレースに引っ張り応力が作用するので、台座部がブレースにて引っ張られ外側から骨組み部材に押し付けられる力が作用して位置ずれすることがない。そのため、台座部を強固に骨組み部材に取り付けるための構成が不要となり、簡単な構成で補強装置を配置することができ、配置作業の作業性を向上させることができる。
しかも、本発明では、ブレースの端部を略コ字状部を有する構造としたので、例えば、ブレースを略リング状に形成してもよく、鋼棒の端部にリング状のフックを取り付けてもよい。そのため、ブレースとして種々の構造のものを採用することができる。
その上、略コ字状部の端部が台座部に係合されているので、ブレースの端部をナット等の定着手段を用いて台座部に定着することを要しない。そのため、台座部にブレースを定着するための部品点数を減少させることができる。このように、定着させるための部品点数が少ない点からも、補強装置の配置作業の作業性を向上させることができる。
この構成の発明では、取付部材の端部に形成された係合部にブレースのコ字状の端部を係合することで、台座部へのブレースの定着が行われる。
そのため、ブレースの台座部への定着作業が容易に行えるので、作業性がより向上する。
ここで、本発明では、前記ブレースは、互いに対向配置された略コ字状の端部とこれらの端部同士をそれぞれ接続する直線状の中央部とを有する略リング状のロープ部材であることが好ましい。
この構成の本発明では、ブレースを略リング状に形成することで、直線状の中央部が２本配置されることになり、補強効果を大きなものにできる。
【００１８】
また、本発明では、前記台座部は、骨組み部材を幅方向で挟持して前記骨組み部材に取り付けられる構成が好ましい。
この構成の発明では、骨組み部材を幅方向で挟持することにより台座部を骨組み部材に取り付ける。このことにより、ブレースに引っ張り力が作用しない場合でも、台座部が位置ずれすることなく骨組み部材の所定の位置に配設され、いずれの骨組み部材でも加工することなく容易に配設可能となる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の補強装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。ここで、各実施形態の説明中、同一構成部材は同一符号を付して説明を省略若しくは簡略にする。
［第１実施形態］
図１ないし図５には本発明の第１実施形態が示されている。
【００２０】
〔補強装置の構成〕
図１及び図２には補強装置１の全体構成が示されている。図１は補強装置１を配設した状態を示す正面図であり、図２は、その平面断面図である。
これらの図において、補強装置１は、例えばビルや住宅などの柱２および梁３などの骨組み部材にて軸組みされる図示しない構造体としての建築構造物に用いられ、柱２及び梁３などの骨組み部材にて構成される略長方形の構面４に１セット配設される。
そして、補強装置１は、一対のブレース１０と、一対の台座部２０とを備えている。
【００２１】
ブレース１０は、ロープ部材から略リング状に形成されており、かつ、その略リング状を形成する平面が構面４と直交配置されている。本実施形態では、ロープ部材は種々のものを用いることができ、例えば、鋼線を撚って成形したワイヤでもよく、１本の鋼線からなるものでもよく、チェーンや鎖でもよく、あるいは、天然繊維、炭素繊維、合成織維を撚って成形したものでもよい。
ブレース１０は、互いに対向配置された略コ字状の端部１０Ａと、これらの端部１０Ａ同士を接続する直線状の中央部１０Ｂとを有するものであり、コ字状の端部１０Ａがそれぞれ台座部２０に係合されている。
両端部１０Ａにそれぞれ接続される２本の中央部１０Ｂは柱２を挟んで互いに対向配置されている。中央部１０Ｂの一部は、所定箇所で切断されており、その切断箇所は所定の引っ張り力をもって適宜な接続手段、例えば、ターンバックル１１で接続されている。
【００２２】
台座部２０の具体的な構造が図３から図５に示されている。図３は台座部２０の保持具近傍を示す一部を切り欠いた側面図であり、図４は台座部２０の取付具近傍を示す一部を切り欠いた側面図であり、図５は台座部近傍を示す一部を切り欠いた正面図である。
これらの図において、台座部２０は、取付部材としての保持具２１と、取付具２２と、連結部材としての一対の連結具２３とを備えている。そして、連結具２３は、例えば鋼鉄製の細長丸棒状に形成されている。
この連結具２３は、長手方向の寸法が、例えば構面４に対して略平行となる骨組み部材である柱２の幅寸法より長く形成されている。さらに、連結具２３の両端部には雄ねじ２４が螺刻形成されている。
【００２３】
取付具２２は、例えば鋼鉄製の四角柱状に形成されている。この取付具２２は、軸方向である長手方向の寸法が、例えば構面４に対して垂直方向における柱２の幅寸法より長く形成されている。取付具２２の長手方向の両端部には、連結具２３を嵌挿可能な図示しない貫通孔が設けられている。連結具２３の一端部は雄ねじ２４が形成されるとともに、この雄ねじ２４にはナット３３が螺合されている。このナット３３は柱２との間で取付具２２を挟持固定するものである。
【００２４】
保持具２１は、取付具２２と対をなし、例えば鋼鉄製の四角柱状に形成されている。この保持具２１は、軸方向である長手方向の寸法が、例えば構面４に対して垂直方向における骨組み部材である柱２の幅寸法より長く形成されている。そして、この保持具２１の長手方向の両端部には、取付具２２の貫通孔に対応する位置に貫通孔を嵌挿した連結具２３の一端側の雄ねじ２４が螺合する取付雌ねじ（図示せず）が形成されている。
【００２５】
保持具２１は、柱２の外側にブレース１０の端部を係合する断面略半円状の係合溝２１Ａが略水平方向（保持具長手方向）に沿って形成されている。
係合溝２１Ａのブレース１０の端部を挟んで対向する位置にはブレース１０の端部１０Ａを保持する保持金具２５が２カ所設けられている
保持金具２５は、１枚の金属板を折り曲げて形成されるもので、保持具２１の外側に図示しないボルト等で取り付けられる平板部２５Ａと、この平板部２５Ａと一体に形成された湾曲部２５Ｂとを備えている。
湾曲部２５Ｂはブレース１０の端部と対向しており、この湾曲部２５Ｂの両端部に平板部２５Ａがそれぞれ接続されている。
【００２６】
〔補強装置の組み付け動作〕
次に、第１実施形態の組み付け動作について説明する。
まず、建築構造物の柱２及び梁３などの骨組み部材に、保持具２１の側面を、骨組み部材としての柱２の梁３側に位置する状態に当接させる。さらに、取付具２２を長手方向が保持具２１の長手方向と略平行となるように柱２を介在して対向する状態に位置させる。
そして、取付具２２の貫通孔に一対の連結具２３をそれぞれ嵌挿し、連結具２３の嵌挿した側の一端の雄ねじ２４を保持具２１の取付雌ねじにそれぞれ螺着する。
【００２７】
なお、あらかじめ保持具２１の取付雌ねじに連結具２３の雄ねじ２４を螺合して平面視でコ字状に一対の連結具２３を螺着した構成としておき、この保持具２１を連結具２３間に柱２が位置する状態で柱２の端部の側面に当接させる。そして、連結具２３をそれぞれ取付具２２の貫通孔に嵌挿しつつ取付具２２を保持具２１に対向する状態で柱２に当接させる手順とするなどしてもできる。
【００２８】
そして、取付具２２の貫通孔を貫通する連結具２３の取付具２２から突出する各雄ねじ２４にそれぞれナット３３を螺着し、柱２を保持具２１及び取付具２２が挟み込む状態で台座部２０を配設する。このようにして、図に示すように、台座部２０を構面４を構成する一対の柱２の両端部にそれぞれ配置する。
【００２９】
この後、構面４の対角線上に互いに位置する台座部２０の保持具２１にブレース１０を装着する。
そのため、直線状のロープ部材を所定位置で略直角に折り曲げて、その折り曲げ部近傍を上方に位置する保持具２１の係合溝２１Ａに係合させる。その後、折り曲げたロープ部材の先端側を折り曲げて一方の端部１０Ａとこの端部に続く直線状の中央部１０Ｂを形成し、この中央部１０Ｂの先端側を折り曲げ、この折り曲げた部分を下方に位置する保持具２１の係合溝２１Ａに係合させる。さらに、折り曲げた先端側のロープ部材を折り曲げて他方の端部１０Ａとこれに中央部１０Ｂを形成し、最後にロープ部材の端部同士をターンバックル１１で連結してロープ部材を略リング状に形成する。なお、台座部２０の保持具２１にブレース１０を装着する後又は前に保持金具２５を柱２に取り付ける。
ここで、直線状のロープ部材を曲線状に折り曲げるために、外周部に断面円弧状の加工溝が形成された円板部材をロープ部材に押しつけながら回転させる手法を採用できる。
【００３０】
この補強装置１が配設された建築構造物に地震力や風圧力などにて構面４が変形するような外力が作用した場合、図５に示すように、ブレース１０に引っ張り応力である引っ張り荷重Ｔｙが掛かる。この引っ張り荷重Ｔｙにより、台座部２０には、保持具２１を柱２の側面に押し付ける水平力Ｐｈと、保持具２１を柱２の側面に沿って移動させる鉛直力Ｐｖとが作用することとなる。
【００３１】
ここで、Ｐｈ×μ≧Ｐｖであれば、台座部２０が柱２の側面に沿って移動して外れることはない。このように、保持具２１と柱２との摩擦力を加味して、Ｐｈ×μ≧Ｐｖとなるようにブレース１０を水平方向に対して交差する状態に配設すればよいことになる。
【００３２】
〔補強装置の効果〕
前述の構成の第１実施形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
（１）補強装置１は、建築構造物の構面４を構成する一対の略平行な骨組み部材である柱２に、構面４の対角線上で柱２の相対向する側と反対側に位置、すなわち構面４を構成する側に対して外側の面に位置して一対の台座部２０を配設し、これら台座部２０に長手状のブレース１０の軸方向の両端部を保持させて、台座部２０間の距離が広がる方向への応力が生じる際にはブレース１０にて応力に対して引っ張り力を作用させる。このことにより、構面４を構成する一対の柱２の外側を掛け渡す状態に補強装置１が配設される状態となる。
このため、例えば地震力や風圧力などの外力により建築構造物に構面４が変形するような負荷が掛かって台座部２０間の距離が広がる方向への応力が生じた際に、ブレース１０に引っ張り応力が作用するので、台座部２０がブレース１０にて引っ張られ外側から柱２に押し付けられる力が作用して位置ずれすることを防止できる。そのため、台座部２０を強固に柱２に取り付けるための構成が不要となり、簡単な構成で補強装置を配置することがでる。
【００３３】
（２）ブレースのコ字状部の両端部１０Ａがそれぞれ台座部２０に係合されているので、ブレース１０の端部をナット等の定着手段を用いて台座部２０に定着することを要しない。そのため、定着手段の部品点数を減少させることができ、この点からも、補強装置の設置作業を簡略にすることができる。さらに、ブレース１０として使用されるロープ部材は鋼棒に比べて現場での加工が容易であるため、現場に適合した補強装置１を提供することができる。
（３）ブレース１０は、互いに対向配置された略コ字状の端部１０Ａとこれらの端部１０Ａ同士を接続する２本の直線状の中央部１０Ｂとを有する略リング状のロープ部材であるから、直線状の中央部１０Ｂが構面４と直交する平面内に２本配置されることになり、当該面内での補強効果を大きなものにできる。
【００３４】
（４）ブレース１０は、その略リング状を形成する平面が構面４と直交する方向に配置され、台座部２０は骨組み部材の外側に配置される保持具２１を備え、この保持具２１は、その外側にブレース１０の端部１０Ａを係合する係合溝２１Ａが形成されているので、保持具２１に形成された係合溝２１Ａにブレース１０のコ字状端部１０Ａを係合するだけで台座部２０へのブレース１０への定着が行われる。
従って、ブレース１０の台座部２０への定着作業が容易に行えるので、作業性が向上する。
【００３５】
（５）係合溝２１Ａのブレース１０の端部１０Ａを挟んで対向する位置にブレース１０の端部１０Ａを保持する保持金具２５が設けられているから、地震等で柱２に振動が伝わった際に、保持具２１の係合溝２１Ａからブレース１０の端部１０Ａが外れようとしても、この端部１０Ａは保持金具２５で保持されているため、保持具２１から誤って外れることがない。
【００３６】
（６）補強装置１は、柱２や梁３などの骨組み部材の軸組にて構面４を形成する建築構造物の骨組み部材としての柱２に、柱２の幅方向で挾持する状態に構面４の対角線上に位置して一対の台座部２０を取り付け、これら台座部２０に長手状のブレース１０の両端部を保持させて、台座部２０間の距離が広がる方向への応力に対して引っ張り力を作用させる状態に、ブレース１０を構面４の対角線上に軸方向が略沿うように配設する。このため、ブレース１０を配設するために柱２や梁３などの骨組み部材に釘打ちしたり孔を設けたり溶接するなどの加工を施す必要がなく、特別な技術を要することなく取付ナット３３を螺着するのみで容易に補強装置１を配設できる。そして、骨組み部材に加工を施すことがないので、骨組み部材が木造やコンクリート、鉄骨などの素材に係わらず補強装置１を同様に設けることができ、汎用性を向上できる。
【００３７】
（７）柱２の径方向に沿って対向する対をなす保持具２１及び取付具２２の両端部に、これら保持具２１及び取付具２２の対向方向の間隙を狭める方向に付勢力を作用させる、すなわち互いに対向方向に近づけるようにして柱２を挾持する方向に一対の連結具２３を設けて台座部２０を構成する。このため、保持具２１及び取付具２２間に柱２を介在させて一対の連結具２３を保持具２１及び取付具２２の両端部にそれぞれ設けることで、台座部２０を柱２にこの柱２を挾持する状態で取り付ける構成が、容易で簡単な構成ででき、容易に補強装置１を形成できる。
【００３８】
（８）柱２の構面４に対して略垂直方向における幅寸法より長手状に対をなす保持具２１及び取付具２２を形成し、長手状の連結具２３の一端の雄ねじ２４を一方の保持具２１の取付雌ねじに螺着するとともに、他端の雄ねじ２４を他方の取付具２２の貫通孔を貫通させてナット３３を螺合することにより、保持具２１及び取付具２２の間隙を狭める方向に付勢力を作用させて柱２を挟持する状態に台座部２０を柱２に取り付ける。このため、簡単な構成で容易に、柱２を挟持する状態に台座部２０を柱２に取り付ける構成が得られ、製造性を向上できるとともに、容易に補強装置１を配設できる。
【００３９】
［第２実施形態］
次に、本発明の第２実施形態を図６に基づいて説明する。第２実施形態は第１実施形態とは保持具の形状が異なるもので、他の構造は第１実施形態と同じである。
図６において、第２実施形態の保持具３１は保持具２１と同様に、例えば鋼鉄製の四角柱状に形成されている。この保持具３１は、軸方向である長手方向の寸法が、例えば構面４に対して垂直方向における柱２の幅寸法より長く形成されている。保持具３１の長手方向の両端部には、取付具２２の貫通孔に対応する位置に貫通孔を嵌挿した連結具２３の一端側の雄ねじ２４が螺合する取付雌ねじ（図示せず）が形成されている。
保持具３１は、柱２の外側にブレース１０の端部を挿通する断面円形の係合孔３１Ａが略水平方向（保持具長手方向）に沿って形成されている。
【００４０】
従って、第２実施形態では第１実施形態の（１）〜（３）（５）〜（７）と同様の作用効果を奏することができる他、次の作用効果を奏することができる。
（９）保持具３１は、ブレース１０の端部１０Ａを挿通する係合孔３１Ａが形成されているので、係合孔３１Ａにロープ部材を挿通することで、台座部２０へのブレース１０への定着が行われる。
そのため、ブレース１０の台座部２０への定着作業が容易に行えるので、作業性がより向上する。しかも、係合孔３１Ａに挿通されたロープ部材は地震等があっても、取付部材から誤って外れることがない。そのため、メンテナンスも容易となる。
【００４１】
［第３実施形態］
次に、本発明の第３実施形態を図７から図９に基づいて説明する。第３実施形態は第１実施形態とは保持具並びにブレース１０の配置状態が異なるもので、他の構造は第１実施形態と同じである。
全体構成を示す図７及び図８において、ブレース１０は、その略リング状を形成する平面が構面４と略平行に配置されている。第３実施形態では、ブレース１０は、柱２を挟んで互いに対向配置されている。
【００４２】
台座部２０の詳細な構造が図９に示されている。
図９において、台座部２０は骨組み部材の外側に配置される保持具４１を備えている。この保持具４１は、取付具２２と対をなし、例えば鋼鉄製の略半円柱状に形成されている。この保持具４１は、軸方向である長手方向の寸法が、例えば構面４に対して垂直方向における柱２の幅寸法より長く形成されている。そして、この保持具４１の長手方向の両端部には、ブレース１０の端部１０Ａを係合する係合部４１Ａが形成されている。保持具４１の取付具２２の貫通孔に対応する位置に貫通孔を嵌挿した連結具２３の一端側の雄ねじ２４が螺合する取付雌ねじ（図示せず）が形成されている。
【００４３】
従って、第３実施形態では第１実施形態の（１）〜（３）（５）〜（７）と同様の作用効果を奏することができる他、次の作用効果を奏することができる。
（１０）ブレース１０は、その略リング状を形成する平面が構面４と略平行に配置され、台座部２０は骨組み部材の外側に配置される保持具４１を備え、この保持具４１は、その端部にブレース１０の端部１０Ａを係合する係合部４１Ａを備えたから、ブレース１０の台座部２０への定着作業が容易に行えるので、作業性がより向上する。しかも、略リング状のロープ部材は、その平面が構面４と略平行に形成されるから、構面４と略平行な面にロープ部材の直線状の中央部１０Ｂが２本配置されることになり、１つの構面４内での補強効果を大きなものにできる。
（１１）ブレース１０は骨組み部材である柱２を挟んで互いに対向配置されているので、柱２を挟んで対称の補強構造を採用することができる。そのため、外力により建築構造物に構面４が変形するような負荷が掛かっても、この負荷が柱２を挟んで対向配置されたブレース１０に均等に分散されることになるので、柱２の所定個所のみ負荷がかかることがない。
【００４４】
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本発明は、構造体として建築構造物に用いて説明したが、例えば建築構造物を構築するための基礎に利用したり、基礎を形成するための補強に用いたり、土木分野に用いるなど、いずれの構造体にも利用できる。
【００４５】
さらに、前記各実施形態では、ブレース１０を略リング状のロープ部材から構成したが、本発明では、互いに対向配置された略コ字状部を有する端部１０Ａとこの端部１０Ａ同士を接続する直線状の中央部１０Ｂとを備え、その略コ字状の端部１０Ａがそれぞれ台座部２０に係合されている構成であれば、具体的な形状・構造は問われない。例えば、中央部１０Ｂとして１本の鋼棒やワイヤを用い、この鋼棒等の両端にループ状やフック状の端部を取り付けたものでもよい。この場合、ループ状やフック状の端部が略コ字状部を構成することになる。
【００４６】
また、ブレース１０を配設するための台座部２０として、柱２を挟持する状態に配設する構成について説明したが、柱２に取り付けるための構成がなく、単に張設したブレース１０の引っ張り力や仮止めなどの別構成を設けるなどして、構面４を構成する一対の柱２の外側を掛け渡す状態に補強装置１を配設してもできる。
例えば、台座部２０として保持具２１，３１，４１のように四角柱状や略半円柱状とし、柱２の相対向する側となる構面４側と反対側である外側に位置させる。この際、例えば接着剤や粘着剤にて貼り付けたり、紐やワイヤなどの紐状部材にて縛り付けたりして柱２の端部に仮止めしておくとよい。この状態で、ブレース１０の両端部を保持具２１，３１，４１に係合させる。なお、仮止めしなくてもよいが、仮止めすることにより、ブレース１０の配設の際に、台座部２０を柱２の端部に位置させておく作業が不要となり、作業性が向上するため好ましい。
【００４７】
そして、第３実施形態において、補強装置１として、保持具４１の両端部に２本のブレース１０をそれぞれ保持する構成としたが、例えば保持具４１の一方の端部のみにブレース１０を保持する構成としてもできる。
また、この構成を利用して、構面４を間に挟む状態で対角線上に交差する状態で２セット配設したり、構面４に対して１セットのみとして、隣接する構面４には、ブレース１０が同方向とならないように配設するなどしてもよい。
【００４８】
さらに、台座部２０として、略角柱状や略半円柱状の保持具２１，３１，４１及び略角柱状の取付具２２を用いて断面矩形状の柱２を挟持する構造としたが、例えば柱２が円柱状などの場合には、保持具２１，３１，４１及び取付具２２をコ字状に形成して円柱状の骨組み部材を挾持する構成とするなど、取り付ける骨組み部材に対応していずれの形状としてもできる。そしてさらに、上述したように、取付具２２や連結具２３を設けず、ブレース１０の引っ張り力で保持具２１を柱２に配設したり、貼り付けや縛り付けなどの別の構成にて配設するなどしてもできる。
【００４９】
また、保持具２１，３１，４１にブレース１０を保持したが、例えば取付具２２や連結具２３にブレースを保持させてもできる。
さらに、第３実施形態において、保持具４１は図７〜図９に示される形状に限定されるものではなく、ブレース１０の端部１０Ａが係合されるものであればどのような形状でもよい。例えば、第１実施形態で使用されるような略角柱状の部材を用い、この略角柱状部材の端面に略コ字型の端部１０Ａを嵌合するような嵌合溝を形成するものでもよく、あるいは、略角柱状の部材の端面に端部１０Ａを係止する突起を取り付けるものでもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【００５０】
【発明の効果】
本発明の補強装置によれば、構造体の構面を構成する一対の略平行な骨組み部材に、前記構面の対角線上で前記骨組み部材の相対向する側と反対側に位置して配設される一対の台座部と、これら台座部に軸方向の両端部が保持されて前記台座部間の距離が広がる方向への応力に対して引っ張り力を作用させる長手状のブレースとを備えた構成としたので、例えば地震力や風圧力などの外力により構造体に構面が変形するような負荷が掛かって台座部間の距離が広がる方向への応力が生じた際に、ブレースに引っ張り応力が作用するので、台座部がブレースにて引っ張られ外側から骨組み部材に押し付けられる力が作用して位置ずれすることがない。そのため、台座部を強固に骨組み部材に取り付けるための構成が不要となり、簡単な構成で補強装置を配置することができる。
しかも、ブレースは、互いに対向配置された略コ字状部を有する端部とこれらの端部同士を接続する直線状の中央部とを備えた構成であり、かつ、その略コ字状部を有する両端部がそれぞれ前記台座部に係合されている構成としたから、コ字状部が台座部に係合されることで、ブレースの端部をナット等の定着手段を用いて台座部に定着することを要しない。そのため、台座部にブレースを定着するための部品点数を減少させることができるので、この点からも、補強装置の設置作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態における建築構造物の構面に補強装置を配設した状態を示す正面図である。
【図２】前記平面断面図である。
【図３】前記台座部の保持具近傍を示す側面図である。
【図４】前記台座部の取付具近傍を示す側面図である。
【図５】前記台座部近傍を示す正面図である。
【図６】本発明の第２実施形態を示すもので図５に相当する図である。
【図７】本発明の第３実施形態を示すもので図１に相当する図である。
【図８】前記平面断面図である。
【図９】第３実施形態において前記台座部近傍を示すものであって図５に相当する図である。
【符号の説明】
１補強装置
２骨組み部材としての柱
３骨組み部材としての梁
４構面
１０ブレース
１０Ａ端部
１０Ｂ中央部
２０台座部
２１，３１，４１取付部材としての保持具
２１Ａ係合溝
２５保持金具
３１Ａ係合孔
４１Ａ端部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a reinforcing device for reinforcing a building such as a reinforced concrete structure, a steel frame structure, a wooden structure, or a civil engineering structure with braces.
[0002]
[Background]
Conventionally, in a building structure such as a building or a house, there is a reinforcing device having a brace as a reinforcement for preventing deformation of the building due to seismic force or wind pressure. The brace is an oblique material provided on a diagonal line of a substantially rectangular composition surface composed of columns, beams and the like. This reinforcement device resists the deformation of the structural surface by the tensile stress and the compressive stress of the brace when an external force is applied to the structural structure due to seismic force or wind pressure.
[0003]
When this reinforcement device is used for a building structure of a conventional construction in which column beams such as wooden houses are framed, for example, a wooden brace is directly fixed to the column or beam by nailing, or the column or beam is fixed. It is arranged by hooking the both ends of a brace in the form of a metal rod to the metal fitting that has been fixed, or by fastening both ends of the brace with nuts. For example, when using a reinforcing device for a reinforced concrete structure, a brace is placed at the same time together with the reinforcing bars that make up the columns and beams, or the brace is installed in the concrete. A reinforcing device is arranged by attaching braces to the metal fittings. Further, for example, when a reinforcing device is used for a steel structure building structure, the reinforcing device is disposed by attaching a brace to a brace mounting bracket directly welded to a column or a beam.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned reinforcing device, the brace mounting bracket is attached to the column or beam, or the hole for attaching the brace is provided directly in the column or beam so that external stress can be transmitted to the column or beam to the brace. There is a problem that the work becomes complicated.
[0005]
The objective of this invention is providing the reinforcement apparatus which can be installed easily.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, the present invention has an end portion having a substantially U-shaped portion as a brace, and this end portion is engaged with the outer side portion of the pedestal portion to achieve the above object.
[0007]
  Specifically, the reinforcing device of the present invention is located on a pair of substantially parallel frame members constituting the structural surface of the structure on the opposite side of the opposite side of the frame member on the diagonal line of the structural surface. ArrangedEach has a mounting memberA pair of pedestals and these pedestalsOn the outside of the framework memberA longitudinal brace that holds both ends in the axial direction and applies a tensile force to a stress in a direction in which the distance between the pedestal portions increases.AbbreviatedHas a U-shaped parteachAn end portion and a linear central portion connecting the end portions to each other.In addition, a plane forming a substantially U-shape at the end of the brace is disposed in a direction intersecting the construction surface, and each end of the brace is engaged with the mounting member.It is characterized by that.
[0008]
In the invention of this configuration, a pair of pedestal portions are disposed on a pair of substantially parallel frame members constituting the structure surface of the structure on the opposite side of the frame member opposite to each other on the diagonal line of the structure surface. When the stress occurs in the direction in which the distance between the pedestal portions is increased by engaging the substantially U-shaped portions of the braces with these pedestal portions to hold both ends of the longitudinal braces in the axial direction, A tensile force against stress is applied to the plate. Appropriate means can be employed to apply the tensile force to the stress on the brace. For example, a turnbuckle may be provided in the middle of the brace.
[0009]
As a result, for example, when a stress is applied in the direction in which the distance between the pedestals increases due to a load that causes deformation of the structure due to an external force such as seismic force or wind pressure, tensile stress is applied to the brace Since it acts, the pedestal is pulled by the brace, and the force that is pressed against the frame member from the outside does not act to shift the position. Therefore, a configuration for firmly attaching the pedestal portion to the frame member is not necessary, and the reinforcing device can be arranged with a simple configuration, and the workability of the arrangement work can be improved.
In addition, in the present invention, since the brace end has a substantially U-shaped structure, for example, the brace may be formed in a substantially ring shape, and a ring-shaped hook is attached to the end of the steel rod. Also good. Therefore, the thing of various structures can be employ | adopted as a brace.
In addition, since the end portion of the substantially U-shaped portion is engaged with the pedestal portion, it is not necessary to fix the end portion of the brace to the pedestal portion using fixing means such as a nut. Therefore, the number of parts for fixing the brace to the pedestal portion can be reduced. In this way, the workability of the reinforcing device arrangement work can be improved also from the point that the number of parts for fixing is small.
[0010]
Here, in the present invention, the brace is a substantially ring-shaped rope member having a substantially U-shaped end portion opposed to each other and a linear center portion that connects the end portions to each other. Is preferred.
In the present invention having this configuration, by forming the brace in a substantially ring shape, two linear central portions are arranged, and the reinforcing effect can be increased.
[0011]
  further,in frontThe mounting member is formed with an engaging groove for engaging the end of the brace.A holding fitting for holding the end portion of the brace is provided at a position opposite to the end portion of the brace of the engagement groove.It is preferable.
[0012]
  In the invention with this configuration, the brace is fixed to the pedestal by simply engaging the U-shaped end of the brace with the engaging groove formed in the mounting member.
  Therefore, the work of fixing the brace to the pedestal portion can be easily performed, so that workability is further improved.
  In addition, when vibration is transmitted to the frame member due to an earthquake or the like, even if the end of the brace is about to come off from the engaging groove of the mounting member, the end of the brace is held by the holding bracket, so There is no accidental disconnection.
[0014]
  In the present invention,The aboveThe mounting member is preferably configured with an engagement hole through which the end of the brace is inserted.
[0015]
  In the invention of this configuration, the brace is fixed to the pedestal portion by inserting the U-shaped portion through the engagement hole.
  Therefore, the work of fixing the brace to the pedestal portion can be easily performed, so that workability is further improved. Moreover, the U-shaped portion inserted through the engagement hole is not accidentally detached from the mounting member even if there is an earthquake or the like.
  In the present invention, it is preferable that the pedestal is configured to be attached to the frame member by sandwiching the frame member in the width direction.
In the invention of this configuration, the pedestal is attached to the frame member by sandwiching the frame member in the width direction. As a result, even when no tensile force is applied to the brace, the pedestal portion is disposed at a predetermined position of the frame member without being displaced, and can be easily disposed without processing any frame member.
[0016]
  Furthermore, the present invention providesA pair of substantially parallel frame members constituting the structure of the structure body have a pair of attachment members disposed on opposite sides of the frame member opposite to each other on the diagonal line of the structure surface. A pedestal portion, and a longitudinal brace that exerts a tensile force against stress in a direction in which both end portions in the axial direction are held outside the framework member by these pedestal portions and the distance between the pedestal portions increases. This brace is provided with each end portion having a substantially U-shaped portion, and a linear center portion connecting these end portions,BraceAt the end ofA plane forming a substantially U-shape is disposed substantially parallel to the composition surface,Each end of the brace is engaged with the mounting member.It is characterized by that.
[0017]
  In the invention having the above-described configuration, a pair of pedestal portions are disposed on a pair of substantially parallel frame members constituting the surface of the structure on the opposite side to the opposite side of the frame members on the diagonal line of the surface. When the stress occurs in the direction in which the distance between the pedestal portions is increased by engaging the substantially U-shaped portions of the braces with these pedestal portions to hold both ends of the longitudinal braces in the axial direction, A tensile force against stress is applied to the plate. Appropriate means can be employed to apply the tensile force to the stress on the brace. For example, a turnbuckle may be provided in the middle of the brace.
As a result, for example, when a stress is applied in the direction in which the distance between the pedestals increases due to a load that causes deformation of the structure due to an external force such as seismic force or wind pressure, tensile stress is applied to the brace. Since it acts, the pedestal is pulled by the brace, and the force that is pressed against the frame member from the outside does not act to shift the position. Therefore, a configuration for firmly attaching the pedestal portion to the frame member is not necessary, and the reinforcing device can be arranged with a simple configuration, and the workability of the arrangement work can be improved.
In addition, in the present invention, since the brace end has a substantially U-shaped structure, for example, the brace may be formed in a substantially ring shape, and a ring-shaped hook is attached to the end of the steel rod. Also good. Therefore, the thing of various structures can be employ | adopted as a brace.
In addition, since the end portion of the substantially U-shaped portion is engaged with the pedestal portion, it is not necessary to fix the end portion of the brace to the pedestal portion using fixing means such as a nut. Therefore, the number of parts for fixing the brace to the pedestal portion can be reduced. In this way, the workability of the reinforcing device arrangement work can be improved also from the point that the number of parts for fixing is small.
  In the invention of this configuration, the brace is fixed to the pedestal portion by engaging the U-shaped end portion of the brace with the engaging portion formed at the end portion of the mounting member.
  Therefore, the work of fixing the brace to the pedestal portion can be easily performed, so that workability is further improved.
  Here, in the present invention, the brace is a substantially ring-shaped rope member having a substantially U-shaped end portion opposed to each other and a linear center portion that connects the end portions to each other. Is preferred.
In the present invention having this configuration, by forming the brace in a substantially ring shape, two linear central portions are arranged, and the reinforcing effect can be increased.
[0018]
In the present invention, it is preferable that the pedestal is configured to be attached to the frame member by sandwiching the frame member in the width direction.
In the invention of this configuration, the pedestal is attached to the frame member by sandwiching the frame member in the width direction. As a result, even when no tensile force is applied to the brace, the pedestal portion is disposed at a predetermined position of the frame member without being displaced, and can be easily disposed without processing any frame member.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a reinforcing device of the present invention will be described with reference to the drawings. Here, in the description of each embodiment, the same constituent members are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted or simplified.
[First Embodiment]
1 to 5 show a first embodiment of the present invention.
[0020]
[Configuration of reinforcement device]
1 and 2 show the overall configuration of the reinforcing device 1. FIG. 1 is a front view showing a state in which the reinforcing device 1 is disposed, and FIG. 2 is a plan sectional view thereof.
In these drawings, the reinforcing device 1 is used in a building structure as a structure (not shown) that is framed by a frame member such as a column 2 and a beam 3 such as a building or a house. One set is disposed on a substantially rectangular surface 4 composed of the frame members.
The reinforcing device 1 includes a pair of braces 10 and a pair of pedestals 20.
[0021]
The brace 10 is formed in a substantially ring shape from a rope member, and a plane forming the substantially ring shape is arranged orthogonal to the construction surface 4. In the present embodiment, various rope members can be used, for example, a wire formed by twisting a steel wire, a single steel wire, a chain or a chain, or It may be formed by twisting natural fibers, carbon fibers, or synthetic fibers.
The brace 10 has a substantially U-shaped end portion 10A disposed opposite to each other, and a linear center portion 10B that connects these end portions 10A to each other. The base 20 is engaged.
The two central portions 10B connected to the both end portions 10A are opposed to each other with the pillar 2 interposed therebetween. A part of the central portion 10B is cut at a predetermined location, and the cut location is connected by a suitable connecting means, for example, a turnbuckle 11, with a predetermined tensile force.
[0022]
  The specific structure of the pedestal portion 20 is shown in FIGS. 3 is a side view with a part cut away showing the vicinity of the holder of the pedestal portion 20, FIG. 4 is a side view with a part cut away showing the vicinity of the fixture of the pedestal portion 20, and FIG. It is the front view which notched some showing the part vicinity.
  In these drawings, the pedestal portion 20 includes a holder 21 as an attachment member., TakeThe attachment 22 and a pair of connection tool 23 as a connection member are provided. And the connection tool 23 is formed in the shape of an elongated round bar made of steel, for example.
  The connecting tool 23 is formed so that the dimension in the longitudinal direction is longer than, for example, the width dimension of the column 2 that is a framework member that is substantially parallel to the construction surface 4. Furthermore, male screws 24 are formed on both ends of the connector 23 by screwing.
[0023]
The fixture 22 is formed in, for example, a steel quadrangular prism shape. The fixture 22 is formed such that the longitudinal dimension, which is the axial direction, is longer than, for example, the width dimension of the column 2 in the direction perpendicular to the construction surface 4. At both ends in the longitudinal direction of the fixture 22, through holes (not shown) into which the connector 23 can be inserted are provided. A male screw 24 is formed at one end of the connector 23, and a nut 33 is screwed into the male screw 24. The nut 33 sandwiches and fixes the fixture 22 between the column 2.
[0024]
The holder 21 is paired with the fixture 22 and is formed, for example, in a square prism shape made of steel. The holder 21 is formed such that the length in the longitudinal direction, which is the axial direction, is longer than the width of the column 2 that is a framework member in the direction perpendicular to the construction surface 4, for example. Then, at both ends in the longitudinal direction of the holding tool 21, a mounting female screw (not shown) in which a male screw 24 on one end side of the coupling tool 23 in which the through hole is fitted and inserted into a position corresponding to the through hole of the mounting tool 22 is screwed. ) Is formed.
[0025]
In the holder 21, an engagement groove 21 </ b> A having a substantially semicircular cross section that engages the end of the brace 10 is formed on the outer side of the pillar 2 along a substantially horizontal direction (longitudinal direction of the holder).
Two holding fittings 25 for holding the end portion 10A of the brace 10 are provided at positions facing each other across the end portion of the brace 10 of the engagement groove 21A.
The holding metal fitting 25 is formed by bending a single metal plate. The flat plate portion 25A is attached to the outside of the holder 21 with a bolt or the like (not shown), and the curved portion 25B is formed integrally with the flat plate portion 25A. And.
The curved portion 25B faces the end of the brace 10, and the flat plate portion 25A is connected to both ends of the curved portion 25B.
[0026]
[Assembly operation of reinforcement device]
Next, the assembly operation of the first embodiment will be described.
First, the side surface of the holder 21 is brought into contact with a frame member such as the column 2 and the beam 3 of the building structure in a state where the side surface of the holder 21 is positioned on the beam 3 side of the column 2 as the frame member. Further, the fixture 22 is positioned in a state of being opposed to each other with the pillar 2 interposed such that the longitudinal direction is substantially parallel to the longitudinal direction of the holder 21.
Then, the pair of connecting tools 23 are respectively inserted into the through holes of the mounting tool 22, and the male screw 24 at one end of the connecting tool 23 is inserted into the mounting female screw of the holding tool 21.
[0027]
It should be noted that the male screw 24 of the coupling tool 23 is screwed into the mounting female screw of the holding tool 21 in advance, and a pair of coupling tools 23 are screwed in a plan view, and the holding tool 21 is connected between the coupling tools 23. The column 2 is brought into contact with the side surface of the end portion of the column 2 with the column 2 being positioned. And it can also be set as the procedure of making the attachment tool 22 contact | abut to the pillar 2 in the state facing the holding tool 21, inserting the connection tool 23 in the through-hole of the attachment tool 22, respectively.
[0028]
Then, a nut 33 is screwed to each male screw 24 projecting from the fixture 22 of the connector 23 that passes through the through hole of the fixture 22, and the pedestal portion 20 is sandwiched between the holder 21 and the fixture 22. Is disposed. In this way, as shown in the figure, the pedestal portions 20 are respectively disposed at both ends of the pair of pillars 2 constituting the composition surface 4.
[0029]
Thereafter, the brace 10 is attached to the holder 21 of the pedestal portion 20 positioned on the diagonal of the construction surface 4.
Therefore, the linear rope member is bent at a substantially right angle at a predetermined position, and the vicinity of the bent portion is engaged with the engaging groove 21A of the holding tool 21 located above. Thereafter, the tip end side of the bent rope member is bent to form one end portion 10A and a linear center portion 10B following the end portion, the tip end side of the center portion 10B is bent, and the bent portion is directed downward. Engage with the engaging groove 21A of the holder 21 positioned. Further, the bent rope member on the tip side is bent to form the other end portion 10A and the central portion 10B, and finally the end portions of the rope member are connected to each other by the turnbuckle 11 so that the rope member is substantially ring-shaped. Form. The holding bracket 25 is attached to the column 2 after or before the brace 10 is mounted on the holder 21 of the pedestal portion 20.
Here, in order to bend the linear rope member into a curved shape, it is possible to employ a method in which a disk member having a circular arc-shaped processing groove formed on the outer peripheral portion is rotated while being pressed against the rope member.
[0030]
When an external force that deforms the structural surface 4 due to seismic force, wind pressure, or the like is applied to the building structure in which the reinforcing device 1 is disposed, as shown in FIG. A load Ty is applied. Due to this tensile load Ty, a horizontal force Ph that presses the holder 21 against the side surface of the column 2 and a vertical force Pv that moves the holder 21 along the side surface of the column 2 act on the pedestal portion 20. .
[0031]
Here, if Ph × μ ≧ Pv, the pedestal 20 does not move along the side surface of the column 2 and come off. In this way, considering the frictional force between the holder 21 and the column 2, the brace 10 may be disposed in a state intersecting with the horizontal direction so that Ph × μ ≧ Pv.
[0032]
[Effect of reinforcement device]
According to 1st Embodiment of the above-mentioned structure, there can exist the following effects.
(1) The reinforcing device 1 is positioned on the opposite side of the pillar 2 opposite to the opposite side of the pillar 2 on the diagonal of the construction face 4 on the pillar 2 which is a pair of substantially parallel frame members constituting the construction face 4 of the building structure. That is, a pair of pedestal portions 20 are disposed on the outer surface with respect to the side constituting the composition surface 4, and these pedestal portions 20 are held at both ends in the axial direction of the longitudinal brace 10, When a stress occurs in a direction in which the distance between the pedestal portions 20 increases, a tensile force is applied to the stress by the brace 10. As a result, the reinforcing device 1 is placed in a state where the outside of the pair of pillars 2 constituting the construction surface 4 is spanned.
For this reason, for example, when a stress is generated in the direction in which the distance between the pedestal portions 20 increases due to a load that deforms the structural surface 4 on the building structure due to an external force such as seismic force or wind pressure, the brace 10 Since the tensile stress acts, it is possible to prevent the pedestal portion 20 from being displaced due to the force that the pedestal portion 20 is pulled by the brace 10 and pressed against the column 2 from the outside. Therefore, a configuration for firmly attaching the pedestal portion 20 to the column 2 is not necessary, and the reinforcing device can be arranged with a simple configuration.
[0033]
(2) Since both end portions 10A of the U-shaped portion of the brace are respectively engaged with the pedestal portion 20, it is not necessary to fix the end portion of the brace 10 to the pedestal portion 20 using fixing means such as a nut. . Therefore, the number of parts of the fixing unit can be reduced, and the installation work of the reinforcing device can be simplified from this point. Furthermore, since the rope member used as the brace 10 is easier to process on site than the steel rod, the reinforcing device 1 suitable for the site can be provided.
(3) The brace 10 is a substantially ring-shaped rope member having a substantially U-shaped end portion 10A disposed opposite to each other and two linear center portions 10B connecting the end portions 10A. Thus, two linear central portions 10B are arranged in a plane orthogonal to the composition plane 4, and the reinforcing effect in the plane can be increased.
[0034]
(4) The brace 10 has a plane that forms a substantially ring shape arranged in a direction perpendicular to the construction surface 4, and the pedestal portion 20 includes a holding tool 21 that is arranged outside the framework member. Since the engaging groove 21A for engaging the end portion 10A of the brace 10 is formed on the outer side, the U-shaped end portion 10A of the brace 10 is engaged with the engaging groove 21A formed on the holder 21. Only the fixing to the brace 10 to the pedestal 20 is performed.
Accordingly, the work of fixing the brace 10 to the pedestal portion 20 can be easily performed, so that workability is improved.
[0035]
(5) Since the holding bracket 25 for holding the end portion 10A of the brace 10 is provided at a position facing the end portion 10A of the brace 10 of the engagement groove 21A, vibration is transmitted to the column 2 due to an earthquake or the like. At this time, even if the end portion 10A of the brace 10 is about to be detached from the engaging groove 21A of the holding tool 21, the end portion 10A is held by the holding metal fitting 25, so that it is not accidentally detached from the holding tool 21.
[0036]
(6) The reinforcing device 1 is held in a state in which it is held in the width direction of the column 2 by the column 2 as the framework member of the building structure that forms the composition surface 4 with the frame of the framework member such as the column 2 and the beam 3. A pair of pedestal portions 20 are mounted on diagonal lines of the construction surface 4, and both ends of the longitudinal brace 10 are held on these pedestal portions 20, so that the stress in the direction in which the distance between the pedestal portions 20 increases is applied. Thus, the brace 10 is disposed on the diagonal line of the structural surface 4 so that the axial direction is substantially along with the tensile force acting. For this reason, it is not necessary to perform a process such as nailing, forming a hole, or welding the frame member such as the column 2 or the beam 3 in order to dispose the brace 10, and the mounting nut 33 is not required to require a special technique. The reinforcing device 1 can be easily disposed simply by screwing the screws. Since the framework member is not processed, the reinforcement device 1 can be provided in the same manner regardless of whether the framework member is made of wood, concrete, steel, or the like, and versatility can be improved.
[0037]
(7) A biasing force is applied to both ends of the holder 21 and the fixture 22 that form a pair facing each other along the radial direction of the column 2 in a direction that narrows the gap in the opposing direction of the holder 21 and the fixture 22. That is, the pedestal portion 20 is configured by providing a pair of couplers 23 in the direction of holding the pillar 2 so as to be close to each other in the opposing direction. For this reason, the column 2 is interposed between the holder 21 and the fixture 22, and a pair of couplers 23 are provided at both ends of the holder 21 and the fixture 22, respectively, so that the pedestal portion 20 becomes the column 2. The structure attached in a state of holding can be easily and simply configured, and the reinforcing device 1 can be easily formed.
[0038]
(8) A holder 21 and a fixture 22 that are paired in a longitudinal direction with respect to a width dimension in a substantially vertical direction with respect to the structural surface 4 of the column 2 are formed, and the male screw 24 at one end of the longitudinal connection tool 23 is connected to one The gap between the holding tool 21 and the mounting tool 22 is narrowed by screwing onto the mounting female screw of the holding tool 21 and screwing the nut 33 with the male screw 24 at the other end passing through the through hole of the other mounting tool 22. The pedestal portion 20 is attached to the column 2 so as to sandwich the column 2 by applying an urging force in the direction. For this reason, the structure which attaches the base part 20 to the pillar 2 in the state which clamps the pillar 2 easily with a simple structure can be obtained, productivity can be improved and the reinforcement apparatus 1 can be arrange | positioned easily.
[0039]
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. The second embodiment is different from the first embodiment in the shape of the holder, and the other structure is the same as the first embodiment.
In FIG. 6, the holder 31 of the second embodiment is formed in a square prism shape made of steel, for example, like the holder 21. The holder 31 is formed such that the dimension in the longitudinal direction, which is the axial direction, is longer than the width dimension of the column 2 in the direction perpendicular to the construction surface 4, for example. At both ends in the longitudinal direction of the holding tool 31, there are mounting female screws (not shown) in which the male screw 24 on one end side of the connecting tool 23 in which the through hole is inserted into a position corresponding to the through hole of the mounting tool 22 is screwed. Is formed.
In the holder 31, an engagement hole 31 </ b> A having a circular cross section through which the end of the brace 10 is inserted is formed on the outer side of the pillar 2 along the substantially horizontal direction (longitudinal direction of the holder).
[0040]
Therefore, in 2nd Embodiment, there can exist the following effect other than the effect similar to (1)-(3) (5)-(7) of 1st Embodiment.
(9) Since the holding hole 31 is formed with the engagement hole 31A that passes through the end portion 10A of the brace 10, by inserting the rope member into the engagement hole 31A, the brace 10 to the pedestal portion 20 Fixing is performed.
For this reason, the work of fixing the brace 10 to the pedestal portion 20 can be easily performed, so that workability is further improved. In addition, the rope member inserted through the engagement hole 31A does not accidentally come off the mounting member even if there is an earthquake or the like. Therefore, maintenance is also easy.
[0041]
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The third embodiment is different from the first embodiment in the arrangement state of the holder and the brace 10, and the other structure is the same as that of the first embodiment.
7 and 8 showing the overall configuration, the brace 10 has a plane that forms a substantially ring shape disposed substantially parallel to the construction surface 4. In the third embodiment, the braces 10 are arranged to face each other with the pillar 2 interposed therebetween.
[0042]
The detailed structure of the pedestal 20 is shown in FIG.
In FIG. 9, the pedestal portion 20 includes a holder 41 that is disposed outside the framework member. The holder 41 is paired with the fixture 22 and is formed, for example, in a substantially semi-cylindrical shape made of steel. The holder 41 is formed such that the dimension in the longitudinal direction, which is the axial direction, is longer than the width dimension of the column 2 in the direction perpendicular to the construction surface 4, for example. And the engaging part 41A which engages the edge part 10A of the brace 10 is formed in the both ends of the longitudinal direction of this holder 41. As shown in FIG. An attachment female screw (not shown) is formed in which a male screw 24 on one end side of the connection tool 23 in which the through hole is inserted and inserted into a position corresponding to the through hole of the attachment tool 22 of the holder 41.
[0043]
Therefore, in the third embodiment, the same operational effects as the (1) to (3) (5) to (7) of the first embodiment can be obtained, and the following operational effects can be achieved.
(10) The brace 10 has a substantially ring-shaped plane disposed substantially parallel to the construction surface 4, and the pedestal portion 20 includes a retainer 41 disposed outside the framework member. Since the engaging portion 41A for engaging the end portion 10A of the brace 10 is provided at the end portion, the fixing work to the pedestal portion 20 of the brace 10 can be easily performed, so that the workability is further improved. Moreover, since the plane of the substantially ring-shaped rope member is formed substantially parallel to the construction surface 4, two linear central portions 10 </ b> B of the rope member are arranged on a surface substantially parallel to the construction surface 4. Thus, the reinforcing effect within one structural surface 4 can be increased.
(11) Since the braces 10 are arranged to face each other with the pillar 2 as a framework member interposed therebetween, a symmetrical reinforcing structure with the pillar 2 interposed therebetween can be adopted. Therefore, even if a load that deforms the construction surface 4 is applied to the building structure due to an external force, the load is evenly distributed to the braces 10 arranged opposite to each other with the pillar 2 interposed therebetween. A load is not applied only at a predetermined location.
[0044]
[Other Embodiments]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and modifications, improvements, etc. within a scope that can achieve the object of the present invention are included in the present invention.
Although the present invention has been described using a building structure as a structure, for example, it may be used as a foundation for constructing a building structure, used for reinforcement for forming a foundation, or used in the civil engineering field. It can also be used for other structures.
[0045]
Furthermore, in each said embodiment, although the brace 10 was comprised from the substantially ring-shaped rope member, in this invention, the edge part 10A which has the substantially U-shaped part mutually opposingly arranged, and this edge part 10A are connected. As long as it has a straight central portion 10B and its substantially U-shaped end portion 10A is engaged with the pedestal portion 20, the specific shape and structure are not limited. For example, one steel rod or wire may be used as the central portion 10B, and a loop-shaped or hook-shaped end portion may be attached to both ends of the steel rod or the like. In this case, the loop-shaped or hook-shaped end portion constitutes a substantially U-shaped portion.
[0046]
Moreover, although the structure arrange | positioned in the state which clamps the pillar 2 as the base part 20 for arrange | positioning the brace 10 was demonstrated, there is no structure for attaching to the pillar 2, and the pulling force of the brace 10 just stretched | stretched The reinforcing device 1 may be arranged in a state where the outside of the pair of pillars 2 constituting the construction surface 4 is spanned by providing another configuration such as a temporary fixing.
For example, the pedestal portion 20 has a quadrangular columnar shape or a substantially semi-cylindrical shape like the holders 21, 31, and 41 and is positioned on the outer side opposite to the construction surface 4 side that is the opposite side of the column 2. At this time, for example, it may be pasted with an adhesive or a pressure sensitive adhesive or tied with a string-like member such as a string or a wire and temporarily fixed to the end of the column 2. In this state, both ends of the brace 10 are engaged with the holders 21, 31, 41. Although temporary fixing is not necessary, the temporary fixing eliminates the need to place the pedestal portion 20 at the end of the pillar 2 when the brace 10 is disposed, thereby improving workability. Therefore, it is preferable.
[0047]
And in 3rd Embodiment, although it was set as the structure which hold | maintains the two braces 10 at the both ends of the holder 41 as the reinforcement apparatus 1, respectively, the brace 10 is hold | maintained only at one edge part of the holder 41, for example. It can also be configured.
In addition, by using this configuration, two sets are arranged in a state of intersecting diagonal lines with the composition plane 4 sandwiched therebetween, or only one set with respect to the composition plane 4 is provided on the adjacent composition plane 4. The brace 10 may be disposed so as not to be in the same direction.
[0048]
Further, the base 20 has a structure in which the column 2 having a rectangular cross section is sandwiched by using the substantially prismatic or semi-cylindrical holders 21, 31, 41 and the substantially prismatic attachment 22. In the case where 2 is a columnar shape or the like, the holders 21, 31, 41 and the fixture 22 are formed in a U shape so as to hold the columnar frame member. It can also be a shape. Further, as described above, the fixtures 22 and the coupling tools 23 are not provided, and the holding tools 21 are arranged on the pillars 2 by the pulling force of the brace 10, or arranged in another configuration such as pasting or binding. You can do it.
[0049]
Moreover, although the brace 10 was hold | maintained at the holders 21, 31, and 41, a brace can also be hold | maintained at the fixture 22 or the connection tool 23, for example.
Furthermore, in 3rd Embodiment, the holder 41 is not limited to the shape shown by FIGS. 7-9, What kind of shape may be sufficient if the edge part 10A of the brace 10 is engaged. . For example, a substantially prismatic member used in the first embodiment is used, and a fitting groove that fits the substantially U-shaped end portion 10A is formed on the end surface of the substantially prismatic member. Alternatively, a protrusion for locking the end portion 10A may be attached to the end face of the substantially prismatic member.
In addition, the specific structure and procedure for carrying out the present invention may be other structures as long as the object of the present invention can be achieved.
[0050]
【The invention's effect】
According to the reinforcing device of the present invention, the pair of substantially parallel frame members constituting the composition surface of the structure are arranged on the diagonal line of the composition surface on the opposite side of the opposite side of the frame member. And a pair of pedestal portions, and longitudinal braces that act on the stress in a direction in which both end portions in the axial direction are held by these pedestal portions and the distance between the pedestal portions increases. Therefore, for example, when stress is applied in the direction in which the distance between the pedestals increases due to a load that causes deformation of the structure due to external force such as seismic force or wind pressure, tensile stress is applied to the brace. Since it acts, the pedestal is pulled by the brace, and the force that is pressed against the frame member from the outside does not act to shift the position. Therefore, a configuration for firmly attaching the pedestal portion to the frame member is not necessary, and the reinforcing device can be arranged with a simple configuration.
In addition, the brace is configured to include an end portion having a substantially U-shaped portion disposed opposite to each other and a linear central portion that connects these end portions, and the substantially U-shaped portion is Since both end portions of the brace are engaged with the pedestal portion, the U-shaped portion is engaged with the pedestal portion, so that the end portion of the brace is attached to the pedestal portion using a fixing means such as a nut. There is no need to settle. Therefore, the number of parts for fixing the braces to the pedestal portion can be reduced, so that the installation work of the reinforcing device can be easily performed from this point.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a state in which a reinforcing device is disposed on a construction surface of a building structure according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the plane.
FIG. 3 is a side view showing the vicinity of the holder of the pedestal portion.
FIG. 4 is a side view showing the vicinity of the fixture of the pedestal portion.
FIG. 5 is a front view showing the vicinity of the pedestal portion.
FIG. 6 shows a second embodiment of the present invention and corresponds to FIG.
FIG. 7 shows a third embodiment of the present invention and corresponds to FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the plane.
FIG. 9 is a view showing the vicinity of the pedestal portion in the third embodiment and corresponding to FIG. 5;
[Explanation of symbols]
1 Reinforcing device
2 Pillars as frame members
3 Beams as frame members
4 composition
10 braces
10A end
10B center
20 pedestal
21, 31, 41 A holder as a mounting member
21A engagement groove
25 Retaining bracket
31A engagement hole
41A end

Claims

A pair of substantially parallel frame members constituting the structure of the structure body have a pair of attachment members disposed on opposite sides of the frame member opposite to each other on the diagonal line of the structure surface . a pedestal portion, a longitudinal-shaped braces both axial ends exerts a tensile force to the stress in the direction extending the distance between the base portion is retained on the outside of more the frame members to these base portion, the provided, this brace Rutotomoni provided with each end portion having a substantially U-shaped portion which respectively, and a linear central portion connecting these end portions, a substantially U at the end of the brace A plane forming a shape is arranged in a direction intersecting the construction surface,
Each of the end portions of the braces is engaged with the mounting member .

The reinforcing device according to claim 1,
The brace is a reinforcing device characterized by being a substantially ring-shaped rope member having substantially U-shaped end portions opposed to each other and a linear central portion connecting the end portions to each other.

The reinforcing device according to claim 1 or 2,
The front SL attachment member, an engaging groove for engaging the ends of the brace are formed,
Reinforcing apparatus characterized by holding fixture for holding the ends of the brace in a position facing each other across the end of the brace before Kigakarigomizo is provided.

The reinforcing device according to claim 1 or 2,
The reinforcing device is characterized in that an engagement hole for inserting the end portion of the brace is formed in the mounting member.

In the reinforcement apparatus in any one of Claims 1-4,
The pedestal portion is attached to the framework member by sandwiching the framework member in the width direction.

A pair of substantially parallel frame members constituting the structure of the structure body have a pair of attachment members disposed on opposite sides of the frame member opposite to each other on the diagonal line of the structure surface . a pedestal portion, a longitudinal-shaped braces both axial ends exerts a tensile force to the stress in the direction extending the distance between the base portion is retained on the outside of more the frame members to these base portion, the provided, this brace Rutotomoni provided with each end portion having a substantially U-shaped portion which respectively, and a linear central portion connecting these end portions, a substantially U at the end of the brace A plane that forms a shape is disposed substantially parallel to the construction surface,
Each of the end portions of the braces is engaged with the mounting member .

The reinforcing device according to claim 6, wherein
The brace is a reinforcing device characterized by being a substantially ring-shaped rope member having substantially U-shaped end portions opposed to each other and a linear central portion connecting the end portions to each other.

The reinforcing device according to claim 6 or 7,
The pedestal portion is attached to the framework member by sandwiching the framework member in the width direction.