JP4034313B2 - 樹脂瓦 - Google Patents

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本願発明は、軽量な屋根瓦として使用される樹脂瓦に関するものである。
古くから粘土瓦、セメント瓦等の窯業系瓦が屋根材として汎用されていた。
しかしながら、かかる窯業系瓦は、重量がきわめて大きいため、屋根葺き時の作業性が悪く、かつ、建物にも大きな負荷がかかり、建物の耐久性にも悪影響を与えるという問題があった。
そこで、かかる窯業系瓦の問題点を解消するため、ガラス繊維等の不燃性繊維を含有せる不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂よりなる樹脂瓦が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−276082号公報
上記従来の樹脂瓦においては、窯業系瓦の問題点である重量が大きいという点を解消した軽量な屋根瓦として優れている。
しかしながら、かかる樹脂瓦においても、長期間の使用に際して、紫外線等によって変色し易く、耐候性の点で問題があった。
そこで、上記特許文献1に記載された樹脂瓦においては、樹脂瓦の表面にシリコン樹脂層を形成した耐候性の高い樹脂瓦を提案しているが、表面シリコン樹脂層の形成によって、表面及び裏面及び側面及び内部の色調が異なり、外観が損われ、かつ、耐燃性も部分的に異なり、均一な耐燃性能が得られないという問題があった。
本願発明は、かかる樹脂瓦の問題点を解消するために為されたものであり、軽量な屋根瓦として使用される波形形状の樹脂瓦において、表面及び裏面及び側面及び内部の色調及び耐燃性が均質な樹脂瓦を提供することを課題とするものである。
本願発明は、上記課題を解決するため、不燃性繊維を含有せる熱硬化性樹脂よりなる波形形状の樹脂瓦であって、不燃性繊維として、表面側及び裏面側に波板成形用の上型及び下型とのなじみが良い不燃性短繊維片よりなるチョップドストランドを配設すると共に、芯材部に補強効果の大きな不燃性繊維布を配設した複合繊維層よりなる不燃性繊維を使用し、熱硬化性樹脂として、耐候性及び耐熱性顔料、並びに難燃性材料が均一に分散及び混合された熱硬化性樹脂を使用し、該不燃性繊維を含有せる熱硬化性樹脂を波板成形用の上型及び下型にて加熱加圧成形し、耐候性及び耐熱性顔料による采色作用及び耐熱化作用、並びに難燃性材料による難燃化作用によって、樹脂瓦の表面及び裏面及び側面及び内部の色調及び耐燃性を均質にしてなることを特徴としている。
本願発明の樹脂瓦は、不燃性繊維を含有せる熱硬化性樹脂よりなる波形形状の樹脂瓦において、不燃性繊維として、表面側及び裏面側に波板成形用の上型及び下型とのなじみが良い不燃性短繊維片よりなるチョップドストランドを配設すると共に、芯材部に補強効果の大きな不燃性繊維布を配設した複合繊維層よりなる不燃性繊維を使用し、熱硬化性樹脂として、耐候性及び耐熱性顔料及び難燃性材料が均一に分散して混合された熱硬化性樹脂を使用し、該不燃性繊維布を含有せる熱硬化性樹脂を波板成形用の上型及び下型にて加熱加圧成形し、耐候性及び耐熱性顔料による采色作用及び耐熱化作用、並びに難燃性材料による難燃化作用によって、樹脂瓦の表面及び裏面及び側面及び内部の色調及び耐燃性が均質な波形形状の樹脂瓦が得られる。
以下、本願発明の樹脂瓦を図面とともに説明する。
図1は、本願発明の樹脂瓦の一実施形態を例示した縦断面図である。
図1に例示したように、本願発明の樹脂瓦1は、不燃性繊維2を含有せる熱硬化性樹脂3よりなる波形形状の樹脂瓦1であって、熱硬化性樹脂3として、耐候性及び耐熱性顔料31、並びに難燃性材料32を配合せる熱硬化性樹脂3を使用し、耐候性及び耐熱性顔料31による采色作用及び耐熱化作用、並びに難燃性材料32による難燃化作用によって、樹脂瓦1の表面及び裏面及び側面及び内部の色調及び耐燃性を均質にしてなることを基本構造とするものである。
上記本願発明において、不燃性繊維2としては、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維等を使用すれば良い。
又、不燃性繊維2として、例えば、図1に例示したように、表面側及び裏面側に波板成形用の上型及び下型とのなじみが良い不燃性繊維片22(例えば、繊維長さが5〜90mm程度、好ましくは、30〜60mmの短繊維に切断又は解繊されたチョップストランド)を配設すると共に、芯材部に補強効果の大きな不燃性繊維布21を配設した複合繊維層よりなる不燃性繊維2を使用しているので、耐燃性及び強度を向上させるために、不燃性繊維2の含有量を増加させた複合繊維層にしても、不燃性繊維2を含有せる熱硬化性樹脂3の成形性を悪化させることなく、良好な成形性が要求される波形形状の樹脂瓦1を円滑に製造することができる。
又、熱硬化性樹脂3としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等を使用する。
又、耐候性及び耐熱性顔料31としては、例えば、耐候性(耐光性)及び耐熱性が優れ、かつ隠ぺい力が大きい無機顔料が最適であり、代表的なものとして、白色に采色を施す場合には、チタン白、亜鉛華、鉛白、リトポン、等を、黄色に采色を施す場合には、黄鉛、カドミウムイエロー、コバルトイエロー、等を、橙色に采色を施す場合には、モリブデン赤、等を、赤色に采色を施す場合には、カドミウムレッド、べんがら、鉛丹、等を、青色に采色を施す場合には、群青、紺青、等を、緑色に采色を施す場合には、コバルトグリーン、クロムグリーン、等を、黒色に采色を施す場合には、カーボンブラック、鉄黒、等を使用し、更に、体質顔料である炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、等を使用しても良い。
又、難燃性材料32としては、例えば、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、ほう酸亜鉛、ほう酸バリウム等の無機化合物や、炭酸カルシウム、けい酸カルシウム、タルク、マイカ、クレー、シリカ、アルミナ、けい砂等の無機充填材や、塩素化パラフィン、塩素化ポリエチレン、テトラブロムエタン、テトラブロムビスフェノールA等のハロゲン化合物や、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニールホスフェート、トリフェニールホスフェート、トリオクチルホスフェート等のりん酸エステルや、トリス(クロロエチル)ホスフェート、ビス(2,3−ジブロモプロピル)−2,3ジクロロプロピルホスフェート、トリス(2,3−ジブロモプロピル)−ホスフェート等の含ハロゲンリン酸エステル等の難燃剤を使用するのが好ましい。
又、上記耐候性及び耐熱性顔料31、並びに難燃性材料32の配合量は、所望する耐候性及び色調、並びに難燃性のレベルに応じて任意に選択、決定すれば良い。
又、不燃性繊維2として、前述した通り、不燃性繊維布21の表面側及び裏面側に不燃性繊維片22を配設した複合繊維層よりなる不燃性繊維2を使用して本願発明の波形形状の樹脂瓦1を製造する場合には、例えば、離型フィルムの上に、耐候性及び耐熱性顔料31、並びに難燃性材料32を配合せる熱硬化性樹脂3溶液を供給塗布し、次いで、裏面に配設する不燃性繊維片22を供給散布し、以下、順次、上記と同様の熱硬化性樹脂3溶液を供給塗布、不燃性繊維布21を供給敷設、上記と同様の熱硬化性樹脂3溶液を供給塗布、表面に配設する不燃性繊維片22を供給散布、上記と同様の熱硬化性樹脂3溶液を供給塗布し、離型フィルムを供給載置することによって、上記と同様の熱硬化性樹脂3及び不燃性繊維2(不燃性繊維布21、不燃性繊維片22)を離型フィルムで挟み、波板成形用の上型及び下型にて加熱加圧成形することにより、不燃性繊維2を含有せる上記と同様の熱硬化性樹脂3よりなる波形形状の樹脂瓦1を製造すれば良い。
しかしながら、上記本願発明の樹脂瓦1を製造する方法は、上記製造法に限定されるものではなく、例えば、通常通り不燃性繊維片22、不燃性繊維布21を、耐候性及び耐熱性顔料31、並びに難燃性材料32を配合せる熱硬化性樹脂3に、混合、浸漬等を行った後、熱硬化性樹脂3を半硬化させて得た不燃性繊維強化熱硬化性樹脂よりなるSMC(Sheet
Molding Compound)を加熱加圧成形することによって、樹脂瓦1を製造しても良い。
又、上記樹脂瓦1の製造に際しては、厚み3〜6mm等、所望する強度に応じた厚みを有する樹脂瓦1を製造すれば良い。
上記本願発明の樹脂瓦1は、耐候性及び耐熱性顔料31、並びに難燃性材料32を配合せる(均一に分散及び混合された)熱硬化性樹脂3を使用して波形形状の樹脂瓦1を形成し、樹脂瓦1の表面及び裏面及び側面及び内部の色調及び耐燃性を均質にしてなるので、樹脂瓦1の外部露出面及び内部の何れの部分においても均一な色調及び耐燃性を有しており、表面及び裏面及び側面及び内部の色調及び耐燃性が均質な波形形状の樹脂瓦1が得られる。
更に加えうるに、本願発明の樹脂瓦1は、不燃性繊維2の不燃性に基因する耐燃化作用と、耐候性及び耐熱性顔料31の耐熱化作用、並びに難燃性材料32の難燃性に基因する難燃化作用との相乗作用によって、優れた耐燃性を発揮し、火災に遭遇した際の耐燃性が優れた樹脂瓦1が得られる。
本願発明の樹脂瓦の一実施形態を例示した縦断面図である。
符号の説明
1 樹脂瓦
2 不燃性繊維
21 不燃性繊維布
22 不燃性繊維片
3 熱硬化性樹脂
31 耐候性及び耐熱性顔料
32 難燃性材料

Claims (1)

  1. 不燃性繊維を含有せる熱硬化性樹脂よりなる波形形状の樹脂瓦であって、不燃性繊維として、表面側及び裏面側に波板成形用の上型及び下型とのなじみが良い不燃性短繊維片よりなるチョップドストランドを配設すると共に、芯材部に補強効果の大きな不燃性繊維布を配設した複合繊維層よりなる不燃性繊維を使用し、熱硬化性樹脂として、耐候性及び耐熱性顔料、並びに難燃性材料が均一に分散及び混合された熱硬化性樹脂を使用し、該不燃性繊維を含有せる熱硬化性樹脂を波板成形用の上型及び下型にて加熱加圧成形し、耐候性及び耐熱性顔料による采色作用及び耐熱化作用、並びに難燃性材料による難燃化作用によって、樹脂瓦の表面及び裏面及び側面及び内部の色調及び耐燃性を均質にしてなることを特徴とする樹脂瓦。
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