JP4025936B2 - フェンダーライニング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のフェンダーパネル及びバンパの内側に配置されるフェンダーライニングに係り、詳しくは、車両の前側に配置されるライニング板面を改良したフェンダーライニングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7乃至図9に示すように、車両1のフェンダーパネル2及びバンパ3と、車体側部材すなわち、エプロンパネル4(図8参照)との間には防錆用のフェンダーライニング5が配設されている。このフェンダーライニング5は、図10及び図11に示すように、車両1の前側に配置されるライニング板面6と湾曲面7とから概略構成されており、ライニング板面6をバンパ3とフェンダーパネル2との接合部A(図8参照)に沿って前方に延ばし、先端はランプサポートパネル8(図10参照)により車体に組み付けられている。
【0003】
この場合、フェンダーライニング5はクリップ(図示なし)にてフェンダーパネル2やエプロンパネル4等に固定されている。図7乃至図9において、符号9はタイヤを示し、図7、図9及び図10において、符号10はヘッドランプを各々示している。また、図7、図9及び図10において、符号11で示すものはフロントフードである。
【0004】
なお、フェンダプロテクタとして、実公昭60−39339号公報に開示されているものがある。この公報のものは、カウルグリルよりカウルトップパネルのエア導入口を経てエアと共にエアボックス内に浸入した水をフェンダプロテクタ上より後端部に流出させるため、フェンダプロテクタの上面に2枚の補強リブ兼仕切壁を突出形成し、これら仕切壁の間に排水路を形成させたものである(上記公報第2頁第3欄第5行から第10行の記載に基づく)。
【0005】
また、フェンダライナの泥垂れ防止構造として、実公昭64−7110号公報に開示されているものがある。この公報に開示されているものは、フェンダパネルとフェンダエプロンとの間に設けられたフェンダライナの前端部に、上方に起立した縦壁を全幅にわたって一体に形成したものである(上記公報第1頁第2欄第21行〜第2頁第3欄第1行の記載に基づく)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来技術において、図7及び図11に示すように、タイヤ9によって巻き上げられた泥水Wが、フェンダーライニング5の湾曲面7に沿って前方に流れてきて、図8に示すように、フェンダーパネル2とバンパ3との接合面Aよりバンパ3の横側に、また、図10に示すように、ヘッドランプ10とバンパ3との接合面Bよりバンパ3の前側に流れ出し、バンパ3の外面を汚してしまう問題があった。このためバンパ3回りの見栄えが悪くなる問題が生じた。
【0007】
なお、実公昭60−39339号公報に開示されているフェンダプロテクタは、補強リブ兼仕切壁がフェンダプロテクタのタイヤと対向する面に形成されていても、泥水がフェンダーパネルとバンパとの接合面に浸入する虞がある。
【0008】
また、実公昭64−7110号公報に開示されているフェンダライナの泥垂れ防止構造は、フェンダライナに設けた縦壁によって、フェンダライナの前側に流れる泥水は阻止され、バンパ上面の汚れは回避されるが、フェンダライナのタイヤと対向する面を流れる泥水がバンパとフェンダーパネルとの接合面に浸入する虞がある。
【0009】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、フェンダーパネルとバンパとの接合面に沿って延びるライニング板面を改良し、特に、泥水をフェンダーパネルとバンパとの接合面に浸入させず、泥水がバンパの外面に流れ落ちないようにして、バンパの外面の汚れをなくすと共に、見栄えを良くしたフェンダーライニングを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、フェンダーパネル及びバンパと、車体側部材との間に配置され、前側にライニング板面が形成されたフェンダーライニングにおいて、前記ライニング板面の車両横方向の略中央部に車両前後方向に沿う凹状部を形成し、該凹状部の底部を前記フェンダーパネルと前記バンパとの接合面より低い位置に形成し、また、前記ライニング板面の、前記凹状部より前記フェンダーパネル側の外側板面部を車体内側に向かって下がるように傾斜させたことを特徴とするものである。
【0011】
このように構成して、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水を車体内側の凹状部側に流れるようにすると共に、凹状部から車体下部に落下させて排出するようにし、さらに、ライニング板面の、凹状部よりフェンダーパネル側の外側板面部を車体内側に向かって下がるように傾斜させたことにより、泥水を積極的に車体内側の凹状部側に流 し、凹状部より車体下部に落下させて排出させ、泥水がフェンダーパネルとバンパとの接合面に、また、ヘッドランプとバンパとの接合面に浸入しないようにする。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記ライニング板面の先端部側の下面に車両横方向の縦壁を形成し、該縦壁と略L字形を成すように、前記外側板面部の下面に車両前後方向の側壁を形成したことを特徴とするものである。
【0013】
このように構成して、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水を、車両前後方向の側壁によって、フェンダーパネルとバンパとの接合面に浸入しないようにすると共に、車両横方向の縦壁によって、ヘッドランプとバンパとの接合面に浸入しないようにする。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記ライニング板面は、前記フェンダーパネルと前記バンパとの接合面に沿って延び、前記ライニング板面の前記フェンダーパネル側の下面に車両前後方向の側壁を設け、該側壁は、前記接合面よりも低い位置まで延設されると共に、前記接合面の端部に対向して配置されることを特徴とするものである。
【0015】
このように構成して、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水の内、ライニング板面の横方向でフェンダーパネル側に流れる泥水を側壁によって阻止し、フェンダーパネルとバンパとの接合面に浸入しないようにすると共に、泥水を側壁に沿わせて地面に落下させて排出させる。
【0016】
請求項4記載の発明は、フェンダーパネル及びバンパと、車体側部材との間に配置され、前側にライニング板面が形成されたフェンダーライニングにおいて、前記ライニング板面の車両横方向の略中央部に車両前後方向に沿う凹状部を形成し、該凹状部の底部を前記フェンダーパネルと前記バンパとの接合面より低い位置に形成し、また、前記ライニング板面の先端部側の下面に車両横方向の縦壁を形成し、該縦壁と略L字形を成すように、前記ライニング板面の、前記凹状部より前記フェンダーパネル側の外側板面部の下面に車両前後方向の側壁を設け、該側壁は、前記接合面よりも低い位置まで延設されると共に、該接合面の端部に対向して配置されることを特徴とするものである。
【0017】
このように構成して、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水を積極的に車体内側の凹状部側に流れるようにし、凹状部から車体下部に落下させて排出させる。さらに、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水の内、ライニング板面の横方向でフェンダーパネル側に流れる泥水を側壁によって阻止し、フェンダーパネルとバンパとの接合面に浸入しないようにすると共に、泥水を側壁に沿わせて地面に落下させて排出させる。また、ライニング板面の前方向に流れる泥水を縦壁によって阻止し、ヘッドランプとバンパとの接合面に浸入しないようにすると共に、泥水を縦壁に沿わせて車体下部に落下させて排出させる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の一例を図1及び図2に基づき、図7乃至図11と同一の部材には同一の符号を付して説明する。図1に示すものは、フェンダーパネル2及びバンパ3(図7乃至図9をも参照)と、車体側部材すなわち、エプロンパネル4との内側に配置される防錆用のフェンダーライニング15である。図2はこのフェンダーライニング15を配設した、図8に対応した断面図である。
【0019】
フェンダーライニング15は、ライニング板面16と湾曲面17とから概略構成されている。このライニング板面16の車両横方向の略中央部には車両前後方向に沿う凹状部18が形成されている。この凹状部18の底部19はフェンダーパネル2とバンパ3との接合面A(図2参照)よりも低い位置に形成されると共に、バンパ3とヘッドランプ10との接合面B(後述、図5参照)よりも低い位置に形成されている。
【0020】
さらにライニング板面16の、凹状部18よりフェンダーパネル2側に位置する外側板面部16aは、車体内側に向かって、すなわち凹状部18に向かって下降するように傾斜されている。
【0021】
このように構成したので、フェンダーライニング15の湾曲面17に沿って前方に流れてきた泥水Wは、ライニング板面16の傾斜した外側板面部16aにより車体内側の凹状部18側に流れるようになる。凹状部18の底部19は、フェンダーパネル2とバンパ3との接合面A及びバンパ3とヘッドランプ10との接合面B(図5参照、後述)よりも低い位置に形成されているので、泥水Wは接合面A、Bに浸入することなく、凹状部18の底部19より車体下部に落下して排出される。
【0022】
図3乃至図4に示す実施の形態は、図1及び図2に示したライニング板面16の下面の先端部側に車両横方向の縦壁20を形成し、さらに、この縦壁20に直交するように、すなわち、L字形を成すように、外側板面部16aの下面に車両前後方向に沿う側壁21を形成したものである。
また、この側壁21は、図4から解るように、フェンダーパネル2とバンパ3との接合面Aよりも低い位置まで延設されると共に、該接合面Aの端部に近接し対向するように配置されている。
【0023】
このように構成したので、フェンダーライニング15の湾曲面17に沿って前方に流れてきた泥水Wは、ライニング板面16の傾斜した外側板面部16aにより車体内側の凹状部18側に流れるようになる。凹状部18の底部19は、接合面A及び、接合面B(図5参照、後述)よりも低い位置に形成されており、さらに、ライニング板面16には縦壁20及び側壁21が形成されているので、泥水Wは接合面A、Bに浸入することはない。泥水Wは凹状部18の底部19、縦壁20及び側壁21より車体下部に落下して排出される。
【0024】
図5及び図6に示す実施の形態は、凹状部18が形成されていないライニング板面16の先端部側の下面に車両横方向の縦壁20を設けると共に、この縦壁20とL字形を成すように、フェンダーパネル2側の外側板面部16aの下面に車両前後方向の側壁21を設けたものである。
【0025】
このように構成して、フェンダーライニング15の湾曲面17に沿って前方側に流れてきた泥水Wを側壁21及び縦壁20によって阻止し、接合面A、Bに浸入させないようする。泥水Wは側壁21や縦壁20により車体下部に落下して排出される。
【0026】
【発明の効果】
請求項1記載の発明においては、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水を車体内側の凹状部側に流すことができる。さらに、凹状部の底部をフェンダーパネルとバンパとの接合面及びバンパとヘッドランプとの接合面より低く形成してあるので、泥水を前記凹状部の底部から車体下部に落下させて排出することができる。さらに、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水を車体内側に向かって下がるように傾斜させた外側板面部によって、積極的に車体内側の凹状部に流すことができ、泥水を凹状部より車体下部に落下させて排出することができる。したがって、泥水が前記各接合面に浸入するのを防止することができる。これによって、バンパの外面が汚れなくなり、見栄えをよくすることができる。
【0027】
請求項2記載の発明においては、フェンダーライニングに沿って前方側に流れてた泥水を、ライニング板面のフェンダーパネル側の外側板面部の下面に設けた車両前後方向の側壁によってフェンダーパネルとバンパとの接合面に浸入しないように阻止し、また、ライニング板面の先端部側の下面に設けた車両横方向の縦壁によってバンパとヘッドランプとの接合面に浸入しないように阻止し、車体下部に落下させて排出することができる。これによって、バンパの外面が汚れなくなって、バンパの見栄えを良くすることができる。
【0028】
請求項3記載の発明においては、フェンダーライニングに沿って前方側に流れてきた泥水を、車両前後方向の側壁によってフェンダーパネルとバンパとの接合面に浸入しないように阻止することができ、車体下部に落下させて排出させることができる。これによって、バンパの外面の汚れをなくし、バンパの見栄えを良くすることができる。
【0029】
請求項4記載の発明においては、フェンダーライニングに沿って前方に流れてきた泥水を積極的に車体内側の凹状部に流すことができると共に、泥水を凹状部から車体下部に落下させて排出することができる。さらに、ライニング板面の側壁及び縦壁によって、泥水がフェンダーパネルとバンパとの接合面及びバンパとヘッドランプとの接合面に浸入するのを阻止することができる。また、ライニング板面の前側に流れてきた泥水を縦壁より車体下部に排出することができる。これによって、バンパの外面が汚れなくなって、バンパの見栄えを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すフェンダーライニングの斜視図である。
【図2】 図1に示すフェンダーライニングをフェンダーパネルの内側に取り付け、図1のC−C線に沿って切断した断面図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図4】 図3に示すフェンダーライニングをフェンダーパネルの内側に取り付け、図3のD−D線に沿って切断した断面図である。
【図5】 本発明の更に他の実施の形態のフェンダーライニングをフェンダーパネルの内側に取り付けた状態の断面図で、図10に対応する図である。
【図6】 図5に示すフェンダーライニングを切断して示す、図4に対応する断面図である。
【図7】 従来のフェンダーライニングを取り付けた車両の前側側面図である。
【図8】 図7に示すもののE−E線に沿う断面図である。
【図9】 従来のフェンダーライニングを取り付けた車両の正面図である。
【図10】 図9に示すもののF−F線に沿う断面図である。
【図11】 図7に示すフェンダーライニングの拡大斜視図である。
【符号の説明】
2 フェンダーパネル
3 バンパ
4 エプロンパネル
15 フェンダーライニング
16 ライニング板面
16a 外側板面部
18 凹状部
19 底部
20 縦壁
21 側壁
A 接合部
B 接合部
Claims (4)
- フェンダーパネル及びバンパと、車体側部材との間に配置され、前側にライニング板面が形成されたフェンダーライニングにおいて、
前記ライニング板面の車両横方向の略中央部に車両前後方向に沿う凹状部を形成し、該凹状部の底部を前記フェンダーパネルと前記バンパとの接合面より低い位置に形成し、また、前記ライニング板面の、前記凹状部より前記フェンダーパネル側の外側板面部を車体内側に向かって下がるように傾斜させたことを特徴とするフェンダーライニング。 - 前記ライニング板面の先端部側の下面に車両横方向の縦壁を形成し、該縦壁と略L字形を成すように、前記外側板面部の下面に車両前後方向の側壁を形成したことを特徴とする請求項1記載のフェンダーライニング。
- 前記ライニング板面は、前記フェンダーパネルと前記バンパとの接合面に沿って延び、前記ライニング板面の前記フェンダーパネル側の下面に車両前後方向の側壁を設け、該側壁は、前記接合面よりも低い位置まで延設されると共に、前記接合面の端部に対向して配置されることを特徴とする請求項1記載のフェンダーライニング。
- フェンダーパネル及びバンパと、車体側部材との間に配置され、前側にライニング板面が形成されたフェンダーライニングにおいて、
前記ライニング板面の車両横方向の略中央部に車両前後方向に沿う凹状部を形成し、該凹状部の底部を前記フェンダーパネルと前記バンパとの接合面より低い位置に形成し、
また、前記ライニング板面の先端部側の下面に車両横方向の縦壁を形成し、該縦壁と略L字形を成すように、前記ライニング板面の、前記凹状部より前記フェンダーパネル側の外側板面部の下面に車両前後方向の側壁を設け、該側壁は、前記接合面よりも低い位置まで延設されると共に、該接合面の端部に対向して配置されることを特徴とするフェンダーライニング。
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