JP4008767B2 - コンバインの脱穀装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、扱室から送塵される処理室を備えたコンバインの脱穀装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平5−80235号公報に示されるように、扱室から送塵される処理室を有し該処理室が固定室壁とこれに脱着可能に固定された処理網部とで形成されてなる脱穀部を備え、この脱穀部の後側に排藁処理部を配設されているコンバインは存在している。
このコンバインでは、比較的長い連結ピンの抜き挿し操作により前記処理網部を前記室壁に対し取外し或いは取付の行える構造となされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したコンバインにおいては、前記処理網部の取外し又は取付に際して比較的長い前記連結ピンの抜き挿し操作を行わなければならず、また、前記室壁から分離された前記処理網部を前記脱穀部の外方に取り出すときには前記室壁に形成された窓を通じて外方へ引き出すように行うのであり、これらの処理は必ずしも容易でないのである。
本発明は斯かる実情に鑑みて、前記処理網部を新規な手段で簡易に取外し或いは取付の行えるものとしたコンバインの脱穀装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、扱胴(5)を内設する扱室(21)の後端側に送塵通路を介して前端側を連通させる処理室(46)を備え、該処理室(46)に、前記扱胴(5)に平行する固定室壁(3d)と該室壁(3d)に脱着可能に固定される処理網部(51)を設けると共に、処理網部(51)の下辺部 ( 51a)を前記室壁(3d)の特定位置に位置保持させるための雌雄嵌合手段(62)(66)と、前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)の特定位置に押圧して位置保持させるための押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)とを設け、この際、前記押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)は、処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧するための押圧爪(69)を有し、該押圧爪(69)が一側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧した状態と、他側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)の押圧を解放した状態となるようにしたコンバインの脱穀装置(3)において、前記雌雄嵌合手段(62)(66)を、処理網部(51)の下辺部(51a)の前後箇所に形成されて後方視半円状の凹み部となされた一対の雌部(62)と、前記室壁 ( 3d)に固定されて前記一対の雌部(62)が外嵌する前後向きの軸部材(66)を具備した構成にしたコンバインの脱穀装置にしている
【0005】
また、扱胴(5)を内設する扱室(21)後端側に送塵通路を介して前端側を連通させる処理室(46)を備え、該処理室(46)に、前記扱胴(5)平行する固定室壁(3d)と該室壁(3d)に脱着可能に固定され処理網部(51)を設けると共に、処理網部(51)の下辺部 ( 51a)を前記室壁(3d)の特定位置に位置保持させるための雌雄嵌合手段(62)(66)と、前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)の特定位置に押圧して位置保持させるための押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)とを設け、この際、前記押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)は、処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧するための押圧爪(69)を有し、該押圧爪(69)が一側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧した状態と、他側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)の押圧を解放した状態となるようにしたコンバインの脱穀装置(3)において、前記押圧爪(69)を揺動操作するための操作部材(70)を、穀粒処理空間の外方で脱穀装置(3)の後側に揺動変位可能に配設されている排藁処理部(8)の内方に位置させ、排藁処理部(8)が揺動変位されたとき、前記操作部材(70)が操作可能になると共に前記脱穀装置(3)の後端面の開口を通じての前記処理網部(51)の出し入れが可能となる構成にしたコンバインの脱穀装置にしている。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
図1はコンバインの全体の左側面図、図2は同右側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)に支持された機台、(3)はフィードチェン(4)を左側に張架し扱胴(5)及び処理胴(6)などを内蔵する脱穀部、(7)は刈刃及び穀稈搬送機構などを備える刈取部、(8)は脱穀後の排藁を排藁チェン(9)を介して搬入される排藁処理部、(10)はコンバインの各部を駆動するエンジン(11)を内蔵するエンジン部、(12)は脱穀部(3)から揚穀筒(13)により搬入される穀粒を貯留する籾タンク、(14)は運転席(15)及び運転操作部(16)を備える運転台であり、刈取部(7)で穀稈を刈取り、脱穀部(3)で脱穀処理するように構成している。
【0007】
また、前記籾クンク(12)内の籾は籾排出オーガ(17)により外方へ排出されるものとなされており、籾排出オーガ(17)は縦向きオーガ(18)と横向きオーガ(19)を備えている。
そして、縦向きオーガ(18)は機台(1)に起立状且つ特定軸線(20)回りの回動可能に装設され、前記籾タンク(12)はこの縦向きオーガ(18)にヒンジ機構(図示しない)を介して支持され、且つ、縦向きオーガ(18)回りへの揺動可能となされている。
【0008】
また、図4にも示す如く、図中(21)は機体の前後方向に軸架する軸流型の扱胴(5)を内設した扱室、(22)は前記扱室(21)に穀稈を挿入する扱口、(23)は扱室(21)下方に張架させるクリンプ網、(24)は揺動リンク(25)(26)を介して前後方向に揺動自在に支持する揺動選別盤であり、前記クリンプ網(23)下方に位置させるフィードパン(27)と、前記クリンプ網(23)後部及び排塵口(28)の下方に位置させる横桟であるチャフフィン(29)と、このチャファイン(29)後方に配設するストローラック(30)と、前記フィン(29)下方に配設するグレンシーブ(31)と、前記ストローラック(30)下方に配設する二番流穀板(32)とで前記揺動選別盤(24)を構成する。
【0009】
また、図中(33)は前記選別盤(24)方向に選別風を送給する選別用ファンである唐箕、(34)は前記揚穀筒(13)に連通させて前記籾タンク(12)に穀粒を取出す一番スクリューコンベア、(35)は二番物を前記揺動選別盤(24)に還元する二番スクリューコンベア、(36)は二番還元口、(37)は前記ストローラック(30)上方に配置された吸排塵用横断流ファンであり、前記扱胴(5)及び処理胴(6)により脱穀された穀粒を揺動選別盤(24)で選別し一番粒のみを前記籾タンク(12)に取出すと共に、排藁を排藁チェン(9)を介し排藁カッタ(38)(39)を有する排藁処理部(8)に送り込んで切断後、機外に排出させるように構成している。
【0010】
排藁処理部(8)のカッタ(38)(39)及びこれを包囲したカバー(40)及び該カバー(40)に支持された吸排塵用横断流ファン(37)は、該カバー(40)の右側部の縦支点軸(41)回りへの揺動可能となされており、これらが仮想線(42)で示すように揺動変位された状態では、上下左右の固定室壁(3a)(3b)(3c)(3d)で囲まれた図4に示す穀粒処理空間(43)の後端面には後面視四角状の開口(44)が作業者の近寄れる状態に解放される構成となされている。
【0011】
図5に示す如く、前記籾タンク(12)の左側に面した脱穀部(3)の右側固定室壁(3d)に、二番スクリューコンベア(35)により脱穀部(3)からこの右側に取出される二番物を前記二番還元口(36)に搬送する二番還元用のスクリューコンベア筒(45)が取り付けられ、このスクリューコンベア筒(45)のさらに外側に前記揚穀筒(13)を立設している。
そして、前記右側固定室壁(3d)の一部は右側へ膨出した状態となされて、前記処理胴(6)の内設される処理室(46)を包囲した箱状室壁部(3d1)となされている。(47)は箱状室壁部(3d1)の内面に配置された送塵弁で前後方向へ複数設けられている。
【0012】
そして、扱胴軸(5a)の後端側を枢支させる扱室(21)の後壁(48)の下縁を、扱胴軸(5a)を中心とするR状(48a)に形成して、後壁(48)の下縁中央部より両側部を高くし、また前記後壁(48)は、右側縁が脱穀部(3)の右側固定室壁(3d)に、左側縁が脱穀部(3)の左側固定室壁(3c)に一体連結する両持ち構造で支持され、後壁(48)の剛性アップを図っている。
【0013】
さらに、前記後壁(48)には、脱穀後の排藁を扱室(21)から排出するための排出口(48b)が左側縁から形成されると共に、前記処理胴(6)に干渉する後壁(48)の右側高さ途中箇所に半円状の凹部(48c)を形成している。
【0014】
図4、図6乃至図8に示す如く、前記箱状室壁部(3d1)の前面部(49a)と後面部(49b)間に処理胴軸(6a)を回転自在に枢支し、処理室(46)内部で扱胴(5)と平行に処理胴(6)を回転自在に枢支している。
そして、箱状室壁部(3d1)の内側面は脱穀部(3)内側に開放され、扱室(21)の後壁(48)より前側の処理室(46)内側面を送塵口(50)を介して扱室(21)の後端部右側に連通接続し、扱室(21)の後壁(48)より後側の処理室(46)内側面を処理網部(51)で覆い、処理室(46)後端内側面を前記選別盤(24)のストローラック(30)上方に排塵口(52)を介して開放している。
【0015】
前記処理網部(51)はクリンプ網からなる後面視円弧状の処理網(53)と、これを固定された枠部材(54)とからなっている。枠部材54は処理網(53)の周囲を支持した枠板(55)と、この枠板(55)の処理室(46)外方側の前後端に固定された弓状の外側補強板(56)と、前記枠板(55)の処理室(46)内方側の前後端に固定された弓状の内側補強板(57)とを備えている。
そして、処理網部(51)の下辺部(51a)に下側縦面部(58)を、そして上辺部(51b)に上側縦面部(59)を形成されると共に、図4に示すように下側縦面部(58)の前後端に円錐周面部を具備した一対からなる右向きの位置決め突起(60a)(60b)を固設され、上側縦面部(59)の前後方向中央箇所に円錐周面部を具備した1つの右向きの位置決め突起(61)を固設されており、また処理網部(51)の下辺部(51a)の前後の2つの外側補強板(57)のそれぞれの下端縁に雌雄嵌合手段の雌部として後面視半円状の凹み部(62)を形成すべく、U字形に屈曲した板部材(63)を固着している。
【0016】
前記右側固定室壁(3d)の一部で前記下側縦面部(58)が当接される処理室下側部位(3d2)には一対からなる前記位置決め突起(60a)(60b)が嵌入される前後一対の円形孔(63)が形成され、また前記右側固定室壁(3d)の一部で、前記上側縦面部(59)が当接される処理室上側部位(3d3)には1つの前記位置決め突起(61)が嵌入される1つの円形孔(64)が形成されている。
そして、前記後壁(48)と後面部(49b)との間に位置した前記処理室下側部位(3d2)で、前記円形孔(63)の下側箇所には支持片(65)などを介して雌雄嵌合手段の雌部としての前後向き丸棒軸部材(66)が固設され、この丸棒軸部材(66)に2つの前記凹み部(62)が外嵌されるようになされている。
【0017】
一方、前記処理室上側部位(3d3)で、前記円形孔(64)の上側箇所には前記後壁(48)及び前記後面部(49b)に固定された軸受部材(67)(67)を介して前後向き支持回動軸(68)が装着されており、この支持回動軸(68)の長さ途中の2箇所のそれぞれに前記上側縦面部(59)を右側から左側へ押圧するための押圧爪(69)(69)を固着し、また支持回動軸(68)の後部は前記後面部(49b)よりも後方で前記カバー(40)の内方に延出させ、これの後端に操作部材(70)を固定してこの操作部材(70)も前記カバー(40)内に位置させ、また、支持回動軸(68)の後部にバネ受け片(71)を固着し、このバネ受け片(71)と操作部材(70)との間となる支持回動軸(68)部分にバネ部材としてのコイルバネ(72)を外挿してこのコイルバネ(72)の一端をバネ受け片(71)に係止させ、そのコイルバネ(71)の他端を前記後面部(49b)の適宜箇所に係止させ、コイルバネ(71)の弾力が支持回動軸(68)を後方視左回りへ付勢させるようになされている。
【0018】
本実施例は上記の如く構成しており、扱室(21)の後端に送塵口(50)を介して連通接続させる処理室(46)に内設した処理胴(6)は、扱室(21)で処理し得なかった未処理粒と共に扱室(21)で発生した藁屑を処理するため、扱胴(5)よりも高い周速度で回転し、扱室(21)からの供給物を受取り、処理室(46)後端の排塵口(52)へと送塵弁(47)によって螺旋回転させながら処理し送塵して行く。
【0019】
穀粒処理空間(43)内では穀粒や藁屑などが流動するが、これらは各凹み部(62)の開口が下向き傾向となっているため凹み部(62)へ堆積するものとならず、また前後向き丸棒軸部材(66)の円形上面にも堆積するものとならない。
【0020】
また操作部材(70)やコイルバネ(72)は排藁処理部(8)のカバー(40)で覆われるため、操作部材(70)が他物と衝突することは回避され、また操作部材(70)やコイルバネ(72)に直接、雨水や洗浄水がかかることも回避されるものとなる。
【0021】
そして、脱穀部(3)の使用状態では処理網部(51)は図7に示す状態に装着されているのであるが、この処理網部(51)を取り外すときは、例えば次のように行われる。即ち、各作動部を停止状態とした後、排藁処理部(8)のカバー(40)を縦支点軸(41)回りへ揺動させて図3に仮想線(42)で示す状態とする。これにより、操作部材(70)及び、穀物処理空間(43)の後端面の開口(44)が作業者の接近し得る状態に解放される。
【0022】
次に作業者は操作部材(70)をコイルバネ(72)の弾力に抗して後方視右回りへ揺動操作し、押圧爪(69)(69)が前後向き支持回動軸(68)回りへ略90度回動した状態で図示しない係止部材に掛け止める。これにより、処理網部(51)の上辺部(51b)は押圧爪(69(69)による押圧や押圧爪(69(69)との干渉から解放される。
【0023】
次に、前記開口(44)を通じて手を挿入し、処理網部(51)を持ってその上辺部(51b)を図8に示すように前後向き丸棒軸部材(66)回りの左側へ揺動変位させて位置決め突起(61)を円形孔(64)から離脱させ、続いて前後の凹み部(62)を前後向き丸棒軸部材(66)から離脱させ、自由状態となった処理網部(51)を前記開口(44)を通じて穀物処理空間(43)の外方へ取り出すようにする。
【0024】
逆に、上記のようにして外方へ取り出された処理網部(51)を装着して使用可能状態となすときは、例えば次のように行われる。
即ち、先と同様に、各作動部の停止状態の下で、排藁処理部(8)のカバー(40)を縦支点軸(41)回りへ揺動させて図3中の仮想線(42)で示す状態とする。
【0025】
次に作業者は前記開口(44)を通じて、処理網部(51)を穀物処理空間(43)内に挿入し、前後の凹み部(62)を前後向き丸棒軸部材(66)に外嵌し、続いて処理網部(51)を必要に応じて前後向き丸棒軸部材(66)上で前後移動させるなどして処理網部(51)の前後位置をその正規位置に概略位置させ、続いて処理網部(51)を前後向き丸棒軸部材(66)回りの右側へ揺動させる。
これにより、先ず処理網部(51)の下辺部(51a)の前後の位置決め突起(60a)(60b)がこれに対応した円形孔(63)に嵌挿されるのであり、この際、各位置決め突起(60a)(60b)の円錐周面部が求心作用を奏して処理網部(51)を前後方向及び上下方向へ案内してその正規位置に合致させる。
そして、処理網部(51)が略垂直状になったとき、処理網部(51)の上辺部(51b)の位置決め突起(61)がこれに対応した円形孔(64)に完全に嵌挿され、この状態となった後では処理網部(51)は3つの位置決め突起(60a)(60b)(61)で確実にその正規位置に合致される。
作業者は処理網部(51)が正規位置に合致された状態を手で一時的に保持させる。
【0026】
次に、前記作業者は他方の手により、操作部材(70)をコイルバネ(72)の弾力で付勢された方向、即ち、後方視左回りへ凡そ90度揺動させた後に操作部材(70)から手を離して自由状態とする。
これにより、前後の押圧爪(69)(69)はコイルバネ(72)の弾力により上側縦面部(59)を右側から左側へ押圧するように作用して右側の固定壁面(3d)に適当力で押圧した状態となる。
この状態では、処理網部(51)は位置決め突起(60a)(60b)(61)を介してその位置を確実にその正規位置に合致されると共に、常にコイルバネ(72)の弾力が押圧爪(69)(69)に作用するため、その正規位置を安定的に保持されるものとなる。
【0027】
この後、前記作業者は処理網部(51)を支えていた手を前記開口(44)から抜き出し、排藁処理部(8)のカバー(40)を図2に実線で示す元位置に復帰させる。
【0028】
上記実施例は次のように変形することができる。
即ち、位置決め突起(60a)(60b)(61)を設けることに代えて、処理網部(51)の前後方向位置を特定するための任意な位置決め部材或いは段差部を形成してもよいのであり、例えば前後向き丸棒部材(66)に各凹み部(62)の前後方向位置を正規位置に案内して位置決めするための案内規制部材を設けるようになすこともできる。
【0029】
また、1本の前後向き丸棒軸部材(66)を設けることに代えて、2つの短い丸棒軸部材を2つの凹み部(62)に対応させて設けるようになしてもよい。
【0030】
また、凹み部(62)と前後向き丸棒軸部材(66)とからなる雌雄嵌合手段を、これに準じた作用を奏する別異な構造となすことも差し支えない。
【0031】
また、脱穀部(3)はコンバインの一部をなすものであるが、これを本願発明の要旨の範囲内で適宜に変形し、独立構造の脱穀装置となすこともできる。
この場合、操作部材(70)やコイルバネ(72)は穀粒や排藁に接触しないものとなり、また操作部材(70)は作業者が直ちに接近して操作されるものとなる。
【0032】
【発明の効果】
上記のように構成した本発明によれば次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載のものによれば、押圧爪(69)を揺動操作するという簡易な処理により、処理網部(51)の取付或いは取外しできるようにな、処理網部(51)の下辺部(51a)の位置決めを押圧爪(69)によらないで雌雄嵌合手段の雄部(66)と雌部(62)との嵌合操作で行、一対の雌部(62)及び軸部材(66)により処理網部(51)の下辺部(51a)を確実に位置決めして処理網部(51)の固定状態を安定的となすことができると共に、処理網部(51)の軸部材(66)回りの回動変位が容易となって処理網部(51)の取外しを円滑に行えるようになすことができる。
【0033】
また、請求項記載のものによれば、請求項1記載の発明の場合と同様な効果が得られる上に次のような効果が得られるのであって、即ち、操作部材(70)が他物と接触するのを排藁処理部(8)に阻止させることができ、また、排藁処理部(8)の揺動変位により、脱穀部(3)の後端の開口(44)や操作部材(70)に作業者が直ちに接近し得るようになすことができ、処理網部の脱着を容易となす
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図である。
【図2】前記コンバインの右側面図である。
【図3】前記コンバインの平面図である。
【図4】前記コンバインの脱穀部の断面図である。
【図5】前記脱穀部を後方から見た図である。
【図6】前記脱穀部の平面図である。
【図7】前記脱穀部の処理室を後方から見た断面図である。
【図8】前記処理室の処理網部を取り外す過程を示す断面図である。
【符号の説明】
(3) 脱穀部(脱穀装置)
(3d) 固定室壁
(21) 扱室
(43) 穀粒処理空間
(44) 開口
(46) 処理室
(51) 処理網部
(51a) 下辺部
(51b) 上辺部
(60a) 位置決め突起
(60b) 位置決め突起
(61) 位置決め突起
(62) 凹み部(雌部、雌雄嵌合手段)
(63) 円形孔
(64) 円形孔
(66) 丸棒軸部材(雄部、雌雄嵌合手段)
(68) 支持回動軸(押圧位置保持手段)
(69) 押圧爪(押圧位置保持手段)
(70) 操作部材(押圧位置保持手段)
(72) コイルバネ(バネ部材、押圧位置保持手段)

Claims (2)

  1. 扱胴(5)を内設する扱室(21)の後端側に送塵通路を介して前端側を連通させる処理室(46)を備え、該処理室(46)に、前記扱胴(5)に平行する固定室壁(3d)と該室壁(3d)に脱着可能に固定される処理網部(51)を設けると共に、処理網部(51)の下辺部 ( 51a)を前記室壁(3d)の特定位置に位置保持させるための雌雄嵌合手段(62)(66)と、前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)の特定位置に押圧して位置保持させるための押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)とを設け、この際、前記押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)は、処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧するための押圧爪(69)を有し、該押圧爪(69)が一側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧した状態と、他側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)の押圧を解放した状態となるようにしたコンバインの脱穀装置(3)において、前記雌雄嵌合手段(62)(66)を、処理網部(51)の下辺部(51a)の前後箇所に形成され後方視半円状の凹み部となされた一対の雌部(62)と、前記室壁(3d)に固定され前記一対の雌部(62)外嵌る前後向きの軸部材(66)具備した構成にしてあることを特徴とするコンバインの脱穀装置。
  2. 扱胴(5)を内設する扱室(21)後端側に送塵通路を介して前端側を連通させる処理室(46)を備え、該処理室(46)に、前記扱胴(5)平行する固定室壁(3d)と該室壁(3d)に脱着可能に固定され処理網部(51)を設けると共に、処理網部(51)の下辺部 ( 51a)を前記室壁(3d)の特定位置に位置保持させるための雌雄嵌合手段(62)(66)と、前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)の特定位置に押圧して位置保持させるための押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)とを設け、この際、前記押圧位置保持手段(68)(69)(70)(72)は、処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧するための押圧爪(69)を有し、該押圧爪(69)が一側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)を前記室壁(3d)に押圧した状態と、他側へ揺動されることにより前記処理網部(51)の上辺部(51b)の押圧を解放した状態となるようにしたコンバインの脱穀装置(3)において、前記押圧爪(69)を揺動操作するための操作部材(70)を、穀粒処理空間の外方で脱穀装置(3)の後側に揺動変位可能に配設されている排藁処理部(8)の内方に位置させ、排藁処理部(8)が揺動変位されたとき、前記操作部材(70)が操作可能になると共に前記脱穀装置(3)の後端面の開口を通じての前記処理網部(51)の出し入れが可能となる構成にしてあることを特徴とするコンバインの脱穀装置。
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