JP4006580B2 - モータの組立装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの自動組立技術に関し、さらに詳しく言えば、例えばエアコンのファンモータなどに用いられる比較的小型のモータを人手による作業を極力少なくして効率よく低コストにて組立可能とするモータの組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアコンなどのファンを駆動するモータは、例えば回転磁界を発生するステータやその内側に配置されるロータ、そのロータ出力軸用のベアリングなど多数のモータ内装部品と、それらモータ内装部品を内部に収納するブラケットとから基本的に構成されている。
【0003】
従来の組立ラインでは、作業者がコンベア上を流れる搬送パレットで上記の各種部品を順次組み立てていき、ステータ圧入とブラケットかしめの各ステージ以外はほとんど全て人手によってモータを組み立てるようにしている。
【0004】
したがって、一応作業マニュアルを作成して作業者に教育を行うものの、どうしても作業者によって作業にバラツキが生ずる。そのためしばしば生産計画に狂いが生ずるばかりでなく、組立ミスによる部品破損などにより歩留まりが悪く、品質が安定していなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、可能な限りの作業工程を自動化し、生産性および品質の安定性を高めつつ、低コストにてモータを組立可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、回転磁界を発生するステータと、上記ステータのステータコア内に同軸的に配置されるロータと、上記ロータの出力軸の両端側に取り付けられる一対のベアリングと、一方の上記ベアリングに沿って配置される与圧バネおよび他方の上記ベアリングに沿って配置されるベアリング受けと、上記ステータの両面を絶縁する一対の絶縁シートとを少なくとも含むモータ内装部品と、実質的に上記モータ内装部品を内部に収納する第1ブラケットと、上記第1ブラケットに対して蓋として被せられる第2ブラケットとを備えるモータを、所定の搬送レーン上を移動して所定の組立ステージに運搬される搬送パレット上で組み立てるモータの組立装置において、上記搬送パレットには、上記第1ブラケットを収納するカップホルダーが設けられており、上記カップホルダーに上記第1ブラケットを取り付け、その第1ブラケット内に一方の上記絶縁シートと上記ステータとを仮入れした状態で上記ステータを上記第1ブラケット内に圧入するステータ圧入ステージと、上記与圧バネを上記ステーターコア内を通して上記第1ブラケット底部に配置する与圧バネ挿入ステージと、上記与圧バネに上記一方のベアリングが接触するように上記ロータを上記ステータコア内に挿入するロータ挿入ステージと、圧入された上記ステータ上に他方の上記絶縁シートを挿入する絶縁シート挿入ステージと、上記他方のベアリングに向けて上記ベアリング受けを挿入するベアリング受け挿入ステージと、上記第2ブラケットを上記モータ内装部品が挿入された上記第1ブラケットに載置する第2ブラケット載置ステージと、上記第2ブラケットを上記第1ブラケットに一体的に固定するシーミングステージとを備えていることを特徴としている。
【0007】
本発明のより好ましい態様によれば、上記搬送レーンは、所定間隔をもって平行に配置されたチェーンなどのフリーレール手段を有し、上記フリーレール手段によって上記搬送パレットが上記各ステージへ移動するとともに、上記搬送パレットと上記搬送レーンとの間には、上記搬送パレットが上記各ステージの所定位置への到来を感知する搬送パレット感知手段と、上記感知手段により駆動され、上記搬送パレットを上記各ステージの所定位置に停止させる搬送パレット停止手段とが設けられている。
【0008】
上記組立ステージには、上記シーミングステージの後に、組み立てられた上記モータの導通試験などを行う検査ステージ、組み立てられた上記モータに製品情報などを記載したラベルを貼着するラベル貼着ステージ、または上記出力軸に対して防錆処理を施す防錆処理ステージがさらに設けられていることが好ましい。
【0009】
これによれば、一連の組立工程が自動化されるばかりでなく、各組立ステージ毎に搬送パレットが高精度で固定されるため、組立精度が低下することなく、効率がよく生産することで、モータ単価を安くすることができる。
【0010】
より具体的な態様として、上記与圧バネ挿入ステージと上記ロータ挿入ステージとの間には、上記与圧バネの有無を含めてその個数を検知する与圧バネ検知手段と、上記与圧バネ検知手段が異常ありと検知した場合に、その異常を外部に発信する信号発生手段とを有する与圧バネ検査ステージがさらに設けられていることが好ましい。
【0011】
上記ロータ挿入ステージには、上記ロータの挿入前に上記出力軸に取り付けられた上記各ベアリングにグリースを塗布するグリース塗布ステージがさらに設けられており、グリースの塗布に当たっては、上記ロータの上記出力軸を垂直に立てた状態で上記各ベアリングにグリースを塗布することが好ましい。
【0012】
上記グリース塗布ステージのより具体的な態様として、上記グリース塗布ステージは、上記ベアリングの各々に対してその周方向から接触する少なくとも3つの塗布ローラを備え、上記各塗布ローラのうち、いずれか1つはグリースを供給するグリースポンプに接続され、いずれか1つは各塗布ローラ間に上記各ベアリングを導入するために所定の移動手段を介して移動可能に設けられている。
【0013】
より具体的な態様として、上記各塗布ローラのうち、上記出力軸の上部側に設けられている上記ベアリングを塗布する側の上記各塗布ローラには、グリースが上記ロータに付着しないようにするためのグリース回収部が設けられていることが好ましい。
【0014】
上記ステータには、モータ駆動用回路を有する回路基板および同回路基板に接続されたコネクタケーブルが設けられており、上記第1ブラケットおよび上記カップホルダーには、上記コネクタケーブルを外部に引き出す切欠部がそれぞれ設けられており、上記ステータ圧入ステージには、上記各切欠部同士を互いに位置決めするブラケット位置決め手段が設けられている。
【0015】
より具体的な態様としては、上記搬送パレットには、上記コネクタケーブルが接続されるコネクタ端子と、同コネクタ端子に電気的に導通し、上記検査ステージにて検査用プローブが接触する電極台が設けられている。これによれば、組み立てられたモータをいちいち搬送パレットから取り外すことなく検査することができる。
【0016】
より具体的な態様として、上記ステータ圧入ステージは、上記ステータを圧入する圧入ピストンと、その圧入時に上記コネクタケーブルを弾性的に押圧する押圧ピストンとが設けられていることが好ましい。これによれば、コネクタケーブルが正常な位置で圧入されるため、ステータに生じる誤差を最小限に抑えることができる。
【0017】
上記シーミングステージは、少なくとも2基のシーミングダイスを有し、上記各シーミングダイスにて上記第1ブラケットの端縁を2回に分けてシーミング加工するとともに、上記各シーミングダイス内部には、シーミング時に上記第2ブラケットの浮上を防止する浮上防止手段がさらに設けられていることが好ましい。これによれば、第2ブラケットの浮き上がりが防止され、より高精度でシーミングを行うことができる。
【0018】
上記ラベル貼着ステージは、所定のラベル印刷手段により印刷されたラベルを上記第1ブラケットの側面に対して直交する軸線方向から仮着する仮着アームと、上記仮着アームを挟んで左右対称に設置され、上記ラベルのラベル面と上記直交軸との交点を中心として互いに交差する方向に進退し、上記第1ブラケット側面に沿って移動して上記仮着状態にあるラベルを上記第1ブラケットに貼着する一対の貼着アームとを備えている。
【0019】
これによれば、仮着アームにてラベルを貼り付け、各貼着アームが左右斜め方向から相互に移動してラベルを固定することにより、円弧面であるブラケット側面に対して確実にラベルを貼り付けることができる。
【0020】
より具体的な態様として、上記各貼着アームには、上記第1ブラケット側面に沿って移動する貼着ローラが設けられているとともに、上記各貼着ローラが上記第1ブラケット側面に沿って適当な押圧力で移動可能な付勢手段が設けられていることが好ましい。
【0021】
防錆処理ステージは、内部に防錆処理剤が含有される塗布部を有し、所定の駆動手段にて回転駆動される防錆処理部を含み、上記防錆処理部には、その回転軸線から偏心した位置に上記出力軸の挿入孔が設けられていることにより、挿入孔内に出力軸を挿入し、防錆処理部を回転させると、偏心された挿入孔が出力軸に当たって防錆処理剤をまんべんなく塗布することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のモータの組立装置の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1(a)は本発明の組立装置によって組み立てられるモータの分解斜視図、図1(b)はその組立状態の斜視図であり、図2および図3は、本発明の組立装置の構成を模式的に示した平面図および側面図である。
【0023】
この組立装置によって組み立てられるモータ1は、回転磁界を発生するステータ2と、出力軸32を有し、同ステータ2のステータコア21内に同軸的に挿入されるロータ3と、その出力軸32にロータ本体31を挟んで両側に取り付けられる一対のベアリング33,34と、一方のベアリング33に沿って配置される与圧バネ4および他方のベアリング34に沿って配置されるベアリング受け5と、ステータ2の両面を絶縁する一対の絶縁シート6,6とを備えている。
【0024】
ステータ2は、図示しないコイルが巻回されたステータコア21を備えている。ステータコア21には、コイルを通電制御するためのモータ駆動用回路を有する回路基板22が設けられており、回路基板22にはコネクタケーブル23が接続されている。
【0025】
ロータ3は、ステータコア21内に同軸的に挿入されるロータ本体31と、同ロータ本体31に同軸的に設けられた出力軸32とを有し、この出力軸32にはロータ31を挟んで上下にベアリング33,34が一体的に取り付けられている。
【0026】
一方のベアリング33(図1では下側)に当接する与圧バネ4は、この実施形態において金属製のいわゆる波目ワッシャーからなり、中央に出力軸32の後端側が挿通される透孔41が設けられている。
【0027】
他方のベアリング34(図1では上側)に接触するベアリング受け5は、例えばゴムなどの弾性変形可能なリング体からなり、中央には出力軸32が挿通される透孔51が開口されている。
【0028】
絶縁シート6,6は、例えば合成樹脂製の絶縁フィルムからなり、ステータ2の両面に沿って接触するようにドーナツ状に形成されている。
【0029】
これら各モータ内装部品は、実質的にこれらを内部に収納する第1ブラケット7と、第1ブラケット7に対して蓋として被せられる第2ブラケット8とからなる外被によって保護されている。第1ブラケット7の側面には、定格電圧やシリアルナンバーなどの製品情報が記載されたラベル9が貼着されている。
【0030】
第1ブラケット7は、例えば金属板をプレス成形した有底の円筒体からなり、内部にステータ2の外径とほぼ同じもしくは若干小径に形成された内径を有する収納部71が設けられている。
【0031】
収納部71の底部には、与圧バネ4および下側のベアリング33が収納されるベアリング収納部72が設けられており、これに伴い、第1ブラケット7の外部底面は凸状に張り出されている。ベアリング収納部72の中央には、出力軸32を引き出す引出孔75(図7参照)が設けられている。
【0032】
第1ブラケット7の側端面には、回路基板22に接続されるコネクタケーブル23を外部に引き出すための切欠部73がコ字状に切り欠かれている。第1ブラケット7の端縁は、後にシーミングステージによってかしめ加工されるため他の部分よりも薄肉に形成されており、これにより、内周縁には第2ブラケット8の外周縁を受け入れる段差部74が形成されている。
【0033】
第2ブラケット8は、例えば金属板をプレス成形した円盤体からなり、上記第1ブラケット7の内径とほぼ同径の外径を備えている。第2ブラケット8の中央には、ベアリング受け5および上側のベアリング34が収納されるベアリング収納部81が設けられており、これに伴って、第2ブラケット8の中央部は外側に向かってボス状に張り出されている。
【0034】
第2ブラケット8のベアリング収納部81の中央には、ロータ3の出力軸32が引き出される引出孔82が設けられている。
【0035】
次に、図2および図3を参照して本発明のモータの組立装置の構成について説明する。この組立装置100は、各組立ステージを経て上記各種モータ内装部品および各ブラケット7,8が組み付けられる搬送パレット200と、搬送パレット200を各組立ステージに搬送する搬送レーン300とを備えている。
【0036】
図4および図5に示すように、搬送パレット200は、ベースとなる例えば金属製の平板材からなるパレットベース210と、同パレットベース210の上部中央に突設されたカップホルダー220と、ステータ2のコネクタケーブル23が接続されるコネクタ端子230と、同コネクタ端子230に電気的に接続された接触台240と、各ステージ毎に設置された近接センサ390により検出される被検出体250と、搬送レーン300上の他の搬送パレット200に接触した際に衝撃を吸収するショックアブソーバ260およびそのクッション270とが設けられている。
【0037】
パレットベース210の四隅には、搬送レーン300のガイドレール370,370に沿って移動するガイドローラ211〜214が回転可能に取り付けられている。
【0038】
パレットベース210にはさらに、後述するパレット停止手段280のガイドボス283,284が挿入されるガイド孔218,219がカップホルダー220を挟んで対称位置に設けられている。
【0039】
カップホルダー220は、第1ブラケット7を収納可能な収納凹部221を有するカップ状に形成されており、収納凹部221底面には第1ブラケット7のベアリング収納部72を収納するようさらに一段低く形成されている。
【0040】
なお、実際にはカップホルダー220はパレットベース210に対して着脱可能であり、この実施形態では、パレットベース210背面からボルト付けされている。
【0041】
カップホルダー220上端のパレット進行方向側(図4矢印方向)には、ステータ2のコネクタケーブル23を外部に引き出すための切欠部222がコ字状に設けられている。
【0042】
また、カップホルダー220の上端のパレット進行方向に対し垂直方向(図4では、上下方向)には、組立後のモータ1を取り出す際のきっかけを与える取出部223,224が同じくコ字状に設けられている。
【0043】
コネクタ端子230は、この実施形態ではパレットベース210の正面向かって左下に取り付けられており、コネクタ端子230には、ステータ2に接続されたコネクタケーブル23の電源供給用端子が接続される電源端子231と、制御用端子が接続される制御端子232とが設けられている。
【0044】
コネクタ端子230には、各端子231,232に接続されたフラットケーブル233が引き出されており、フラットケーブル233の他端側が接触台240に接続されている。なお、端子部は電源用、制御用だけに限られず、モータ1のスペックに応じて各種端子が設けられてよい。
【0045】
接触台240は、この実施形態ではパレットベース210の正面向かって左上に取り付けられており、その側面にはレア検査ステージ700にて検査用プローブ712が接触する接触端子241が外部に露出した状態で設けられている。
【0046】
被検出体250は、パレットベース210の正面向かって右上に設けられており、各ステージ毎に設けられた近接センサ390、この実施形態においてはリードスイッチを駆動する磁性体から構成されている。被検出体250は、これ以外に近接センサ390がフォトカプラの場合には、リフレクターなどがある。
【0047】
ショックアブソーバ260およびクッション270は、それぞれ搬送パレット200の進行方向の前端と後端に設けられている。この実施形態において、ショックアブソーバ260内部には、圧縮バネなどが内蔵されたサスペンション機構が設けられており、隣接する搬送パレット200に接触したときの衝撃を吸収する。
【0048】
ショックアブソーバ260が当接するクッション270は、例えばゴムなどの弾性体からなり、同じく接触による衝撃を吸収、緩和してモータ1に負荷が加わらないようにしている。なお、ショックアブソーバ260およびクッション270の具体的な構成は任意である。
【0049】
再び図2および図3を参照して、搬送レーン300は、搬送パレット200を各ステージに運搬する送りレーン310と、仕事を終え空になった搬送パレット200を再び送りレーン310の始端側に搬送する戻りレーン320と、仕事を終えた搬送パレット200を戻りレーン320に移動させるパレット返却エレベータ330と、戻りレーン320を帰ってきた搬送パレット200を再び送りレーン310に移動させるパレット供給エレベータ340とを備えており、この実施形態において、送りレーン310および戻りレーン320は上下2段に平行配置されている。
【0050】
図5に示すように、送りレーン310および戻りレーン320は、一定間隔をもって平行配置された一対のガイドレール370,370と、このガイドレール370,370に沿って移動する一対のチェーンベルト380,380とを備え、チェーンベルト380,380は、図示しない駆動手段によって互いに同じ方向に移動している。
【0051】
パレット返却エレベータ330には、垂直昇降式のエレベータ手段350が設けられており、送りレーン310の終端側に搬送パレット200が流れてくると、図示しない駆動手段によってその搬送パレット200をエレベータ手段350に積み込み、戻りレーン320と同一平面位置まで下降し、戻りレーン320の始端側に送り出す。
【0052】
パレット供給エレベータ340にも同様な垂直昇降式のエレベータ手段360が設けられている。このエレベータ手段360は、戻りレーン320の終端側に搬送パレット200が流れ着くと、図示しない駆動手段によってその搬送パレット200を積み込み、送りレーン310と同一平面位置まで上昇し、送りレーン310の始端側に搬送パレット200を送り出す。
【0053】
この実施形態において、搬送パレット200は送りレーン310および戻りレーン320にそれぞれ多数流されており、各搬送パレット200は、チェーンベルト380,380上を非固定状態で移動する、いわゆるフリーレール方式で移動している。
【0054】
なお、この実施形態において、搬送パレット200はチェーンベルト380,380によるフリーレール方式で移動するが、これ以外に、例えばワイヤー駆動やベルト駆動、リニア駆動などフリーレール方式で移動可能なものであれば、その構成は特に限定されない。
【0055】
次に、再び図2および図3を参照して、搬送レーン300上には、上流側から順に仮入れステージ400、ステータ圧入ステージ420、与圧バネ挿入ステージ440、ロータ挿入ステージ500、絶縁シート挿入ステージ560、ベアリング受け挿入ステージ600、第2ブラケット載置ステージ620、シーミングステージ640からなる組立ステージを有し、さらにその下流側には、レア検査ステージ700、特性検査ステージ720、ラベル貼付ステージ740、防錆処理ステージ760、梱包ステージ780からなる製品検査ステージが設けられている。
【0056】
各ステージの説明を始める前に、これら各ステージには、図5に示すように搬送パレット200の被検出体250と協働して、搬送パレット200の各ステージの所定位置への到来を感知するパレット感知手段(近接センサ390)と、同近接センサ390によって駆動されるパレット停止手段280とが設けられている。
【0057】
近接センサ390は、例えばリードスイッチなどの非接触式センサからなり、被検出体250が所定位置に到来してきたときにON/OFFする。この実施形態において、近接センサ390はガイドレール370に隣接して設けられているが、被検出体250の取付位置に応じて任意に変更可能である。
【0058】
パレット停止手段280は、各ガイドレール370,370間を通って昇降する昇降ベース281と、一端が昇降ベース281に固定され、他端が近接センサ390によって駆動される図示しない昇降手段に接続された昇降軸282とを備えている。
【0059】
昇降ベース281は、搬送パレット200底面に沿って当接可能な例えば金属板などの平板材からなり、その上面側には、搬送パレット200に形成されたガイド孔217,218に向けて差し込まれるガイドボス283,284が突設されている。
【0060】
この実施形態において、ガイドボス283,284は円錐状突起からなり、搬送パレット200との間に、多少のズレが生じていても、確実に定位置に搬送パレット200を保持できるようになっている。
【0061】
このパレット停止手段280は、各ステージにて作業者もしくは装置がOFF指令を出すことにより昇降手段が下降し、これにより、搬送パレット200のロックが解除され、再びチェーンベルト380上を流れ始める。
【0062】
以下に、図5〜図16を参照して、各ステージの具体的な構成と、各ステージの作業手順について順を追って説明する。
【0063】
仮入れステージ400は、図5に示すようにパレット供給エレベータ330から供給された空の搬送パレット200のカップホルダー220に、第1ブラケット7、一方の絶縁シート6、ステータ2の順に仮入れして、次のステータ圧入ステージ420に備える前準備工程である。
【0064】
この実施形態において、仮入れステージ400には、仮入れ作業を行う作業員401が配置され、第1ブラケット7、絶縁シート6およびステータ2の供給箱を載せ置くための作業台402,403が作業員401を挟んで左右両側に設けられている。
【0065】
この実施形態において、作業台402,403は単なるローラコンベアから構成されているが、例えばこれら部品の生産ステージから直接運搬するようにしてもよい。また、作業員401は、自動化されたロボットで構成してもよい。
【0066】
仮入れステージ400には、第1ブラケット7およびステータ2をカップホルダー220内の正規の位置に位置決めするための位置決め手段410が設けられている。
【0067】
位置決め手段410は、一端が図示しないアクチュエータに接続され、所定方向に回転可能に支持された位置決めレバー411と、同位置決めレバー411の先端側に取り付けられ、カップホルダー220に当接する当接子412とを備え、当接子412には、カップホルダー220および第1ブラケット7の各切欠部222、73に係合する係合凸部413が設けられている。
【0068】
この位置決め手段410は、上述した近接センサ(図5では390)と協働して駆動され、搬送パレット200が仮入れステージ400に搬送されて来たのとほぼ同時に位置決めレバー411がカップホルダー220に向けて移動し、係合凸部413が切欠部222に係合する。このとき、搬送レーン300の下部からパレット停止手段280も同時的に上昇し、搬送パレット200を固定する。
【0069】
この仮入れステージ400において、作業者401は、第1ブラケット7をその切欠部73が係合凸部413に係合するようにカップホルダー220内に差し入れた後、ステータ2を第1ブラケット7内に仮入れする。このとき、コネクタケーブル23を切欠部73を介して外部に引き出すとともに、各端子をコネクタ端子230に差し込む(図6参照)。
【0070】
なお、1枚目の絶縁シート6は、あらかじめ第1ブラケット7内に挿入しておいてもよいし、カップホルダー220に第1ブラケット7を入れた後で、挿入してもよく、挿入の順序は特に限定されない。
【0071】
仮入れ終了後、作業者401は、図示しない作業完了ボタンを押すことにより、位置決めレバー411およびパレット停止手段280が搬送パレット200の拘束を解除する。これにより、搬送パレット200は次のステータ圧入ステージ420に向けて移動を開始する。
【0072】
ステータ圧入ステージ420は、図6に示すように安全カバー内に設置されたステータ圧入装置421を備えている。ステータ圧入装置421は、例えば空気圧および/または油圧などにより駆動される駆動部422と、同駆動部422からの駆動力を伝達するシャフト423と、ステータ2に接触して、ステータ2を第1ブラケット7内に圧入する圧入部424とを備えている。
【0073】
圧入部424は、内部が中空な円筒体からなり、その周縁がステータ2上に設けられた回路基板22に接触することなく、ステータ本体の周縁にのみ接触するように精密加工されている。この圧入部424には、圧入時にステータ2に加わる浮力によって、コネクタケーブル23が所定位置からずれないようにするための押圧部425が設けられている。
【0074】
押圧部425は、例えばゴムなどの弾性変形可能なブロック体からなり、圧入部424側面のカップホルダー220の切欠部222に相対する位置に一体的に設けられている。これによれば、圧入時にコネクタケーブル23の接続部分を弾性的に押さえ付けるため、コネクタケーブル23が浮き上がりにより、ステータ2が傾くことなく、確実に定位置で圧入することができる。
【0075】
この実施形態において、押圧部425は、弾性変形可能なブロック体によって構成されているが、これ以外に、例えば所定のバネ手段からなるサスペンション機能を内蔵する押圧ピストンとしてもよく、コネクタケーブル23を適度な押圧力で押圧可能なものであれば、適宜選択して使用することができる。
【0076】
このステータ圧入ステージ420にも、搬送パレット200の到来を検知する近接センサ390(図示しない)および搬送パレット200を固定するパレット停止手段280が設けられており、所定位置に搬送パレット200が到来すると、パレット停止手段280が上昇し、搬送パレット200の移動を拘束する。
【0077】
搬送パレット200が固定されると、図示しない制御手段からの命令により駆動部422が駆動され、圧入部424を一定速度で下降させる。圧入部424は、ステータ2の外周面に当接すると、ステータ2を伴ってさらに下降し、内蔵するストッパー手段によって所定の位置にて停止する。
【0078】
このとき、圧入部424に設けられた押圧部425は、コネクタケーブル23の端部を押圧するため、コネクタケーブル23を浮き上がらすことなく、ステータ2を所定位置まで確実に圧入することができる。圧入部424は、その状態のまま一定時間保持された後に除荷され、再び初期位置まで上昇する。
【0079】
搬送パレット200は、圧入部424が上昇し、他に異常が無いかどうかを制御部が判断した後にパレット停止手段28に固定解除命令が送出されることにより、拘束が解除され、搬送レーン300によって次の与圧バネ挿入ステージ440に搬送される。
【0080】
与圧バネ挿入ステージ440は、図7に示すように安全カバー(図示しない)内に設置された与圧バネ挿入装置450と、その与圧バネ4が正しい数挿入されたかどうかを検知する与圧バネ検知装置460(与圧バネ検知手段)とを備えている。
【0081】
与圧バネ挿入装置450は、図示しない駆動手段に接続され、上下に昇降する昇降部451と、同昇降部451の先端側(図7では下端側)に一体的に取り付けられ、与圧バネ(この実施形態では波目ワッシャー)4を吸着しながら第1ブラケット7内に配置する吸着アーム452と、一端が吸着アーム453に接続され、他端側が図示しない吸引装置に接続された吸引パイプ453とを備えている。
【0082】
与圧バネ挿入装置450には、隣接して与圧バネ4を収納するストッカー(図示しない)が設けられており、昇降部451は、このストッカーから与圧バネ4を取り出して、第1ブラケット7内に送り届けるロボットアームである。
【0083】
この実施形態において、与圧バネ挿入装置450は、空気吸引式の吸着手段によって与圧バネ4を吸着しているが、例えば磁力など電気的な磁着方式やマジックハンドなどの機械的な保持方式を採用してもよい。
【0084】
与圧バネ検知装置460は、図示しない制御装置の命令によって駆動する駆動部461と、同駆動部461の下端側から出没可能に設けられた検査ロッド462と、同駆動部461の上端側に取り付けられ。検査ロッド461の移動距離を測定する測定部463とを備えている。
【0085】
この実施形態において、与圧バネ検知装置460は、第1ブラケット7底部に挿入された与圧バネ4に対して検査ロッド461を押し付け、検査ロッド461の移動距離によって、与圧バネ4の有無もしくは過剰供給を検知する。なお、与圧バネ検知装置460としては、これ以外にレーザー光を使って距離を測定する方法や重さで検知するようにしてもよい。
【0086】
これら与圧バネ挿入ステージ440には、与圧バネ挿入装置450と与圧バネ検知装置460のそれぞれに搬送パレット200を所定位置に固定するためのパレット停止手段280が設置されている。
【0087】
前のステータ圧入ステージ420から流れてくると、搬送パレット200は、まず与圧バネ挿入ステージ440で停止される。停止確認後、制御部より命令が下されると、昇降部451はストッカーから取り出した与圧バネ4を吸着した状態で下降して行き、ステータコア21を通って第1ブラケット7底部のベアリング収納部72内に与圧バネ4を配置する。
【0088】
与圧バネ4が配置されると、昇降部451は再びステータコア21を通って上昇し、初期位置に戻る。これと同時にパレット停止手段280は解除され、搬送パレット200は次の与圧バネ検知装置460に移動する。その後、昇降部451は、次に来る搬送パレット200に備えてストッカーに与圧バネ4を取りに行き、再び初期位置で待機する。
【0089】
搬送パレット200が、与圧バネ検知装置460まで到来すると、与圧バネ検知装置460にあるパレット停止手段280が作動して、搬送パレット200を停止する。停止確認後、制御部より命令が下されると、駆動部461は検査ロッド461を突き当たり位置まで下降させ、再び上昇される。
【0090】
このとき、測定部463は、検査ロッド462の移動距離を測定し、あらかじめインプットされた与圧バネ4の1枚厚に相当する移動距離と照らし合わせ、許容範囲内であれば、パレット停止手段280を解除して、搬送パレット200の停止状態を解除する。
【0091】
異常あり、すなわち与圧バネ4がない場合、もしくは例えば与圧バネ4が2枚ありと検知した場合には、所定の信号発生手段に命令を下し、その異常を作業者などに知らせる。この間、作業は一時停止され、作業者が手動で与圧バネ4を挿入もしくは回収した後に、作業は復帰される。なお、異常ありと認めた搬送パレット200を搬送レーン300から自動的に取り出すNG品排出手段をさらに設けてもよい。
【0092】
正常に与圧バネ4が挿入された搬送パレット200は、次のロータ挿入ステージ500に搬送される。ロータ挿入ステージ500は、ロータ3の挿入前に、ロータ3を垂直に立てた状態でベアリング33,34にグリースを塗布するグリース塗布装置520と、グリースが塗布されたロータ3を第1ブラケット7内に挿入するロータ挿入装置540とを備えている。
【0093】
図8(a)の側面図および同図(b)の平面図に示すように、グリース塗布装置520は、モータなどの駆動手段を有する基部521と、同基部521上に所定間隔、この実施形態ではロータ3の出力軸32を中心に120°間隔で3カ所立設され、上記駆動手段によって互いに同方向に回転する回転軸522〜524と、各回転軸522〜524に固定され、各ベアリング33,34の周方向に接触する位置に設けられた上下一対の塗布ローラ525〜527とを備えている。
【0094】
基部521には、出力軸32の端部(図8(a)では下端側)を支持する支持凸部528が設けられている。また、各回転軸522〜524のベアリング34に対する塗布ローラ525〜527の直下には、滴下したグリースがロータ本体31に付着しないようにするためのグリース受け529がそれぞれに設けられている。
【0095】
塗布ローラ525〜527は、例えばシリコンゴムなどの柔軟な合成樹脂製ローラからなり、その周面が両端から中央にかけてV字状に形成されている。塗布ローラ525〜527のうち、塗布ローラ527には、グリースを供給する例えばグリースポンプなどのグリース供給手段530が設けられている。
【0096】
また、塗布ローラ526を支持する回転軸523は、塗布ローラ525〜527間にロータ3を出入りさせるため、所定の移動手段によってスライド可能に支持されている。
【0097】
この実施形態において、塗布ローラ525〜527は、それぞれ120°間隔で3カ所設けられているが、これ以外に4カ所であってもよいし、可能であれば1点で塗布してもよい。
【0098】
ロータ挿入装置540は、図9に示すように制御手段により駆動される駆動部541と、駆動部541の下端側に取り付けられロータ3の出力軸32を保持するチャック部542とを備えている。
【0099】
チャック部542は、一方が移動可能、他方が固定とされた1対のチャックメンバー543,544を有し、移動側のチャックメンバー543をスライドさせることにより、ロータ3の出力軸32を挟み込んでチャッキングする。
【0100】
ロータ3は、あらかじめベアリング33,34が別の場所で組み付けられた状態で専用の収納箱に収納されており、図示しない搬送手段によって収納箱からグリース塗布装置520まで運ばれる。
【0101】
搬送手段によって、ロータ3がグリース塗布装置520に運ばれると、各塗布ローラ525〜527は所定の回転方向に回転して、グリースをベアリング33,34に転着する。グリースが塗布されたロータ3は、ロータ塗布装置540のチャック部542が到来するまでそのままの状態で保持される。
【0102】
搬送パレット200が、ロータ挿入ステージ500の所定位置に到来すると、今までの各ステージと同じく搬送パレット200はパレット停止手段280によって停止される。この状態で制御部より命令が出されると、駆動部541はグリース塗布装置520に垂直に支持された状態にあるロータ3にチャック部542を搬送し、出力軸32を掴んでグリース塗布装置520から取り出す。
【0103】
取り出されたロータ3は、そのまま搬送パレット200の直上まで搬送された後にステータコア21に向けて下降し、同ステータコア21内に同軸的に挿入される。このとき、ベアリング33が第1ブラケット7のベアリング収納部72内に入ることで、ロータ3は第1ブラケット7に直立した状態で支持される。
【0104】
ロータ3の挿入が完了すると、制御部はパレット停止手段280の停止状態を解除する。これにより、搬送パレット200は次の絶縁シート挿入ステージ560に搬送される。
【0105】
絶縁シート挿入ステージ560は、図10に示すように図示しない安全カバー内に設置された絶縁シート挿入装置570を備えている。絶縁シート挿入装置570は、図示しない駆動手段に接続され、上下に昇降する昇降部571と、同昇降部571の先端側(図10では下端側)に一体的に取り付けられ、絶縁シート6を吸着しながらステータ2上部に配置する吸着アーム572とを備えている。
【0106】
絶縁シート挿入装置570には、隣接して絶縁シート6を収納するストッカー(図示しない)が設けられており、昇降部571は、このストッカーから絶縁シート6を取り出して、ステータ2に送り届けるロボットアームである。この実施形態において、絶縁シート挿入装置570は、空気吸引式の吸着手段によって絶縁シート6を吸着しているが、これ以外の保持方式を採用してもよい。
【0107】
前のロータ挿入ステージ500から流れてきた搬送パレット200は、絶縁シート挿入ステージ560に設けられたパレット停止手段280によって停止される。停止確認後、制御部より命令が下されると、昇降部571はストッカーからあらかじめ取り出しておいた絶縁シート6を吸着した状態で下降して行き、ステータ2の回路基板22側(図10では上面側)に送り届ける。
【0108】
絶縁シート6がステータ2に送り届けられると、昇降部571は再び上昇し、初期位置に戻る。これと同時にパレット停止手段280は解除され、搬送パレット200は次のベアリング受け挿入ステージ600に向けて移動を開始する。その後、昇降部451は、次に来る搬送パレット200に備えてストッカーに絶縁シート6を取りに行き、再び初期位置で待機する。
【0109】
ベアリング受け挿入ステージ600は、図11に示すように図示しない安全カバー内に設置されたベアリング受け挿入装置610を備えている。ベアリング受け挿入装置610は、図示しない駆動手段に接続され、上下にする昇降部611と、同昇降部611の先端側(図11では下端側)に一体的に取り付けられ、ベアリング受け5を吸着しながらベアリング34上部に送り届ける吸着アーム612とを備え、その基本的な構成は、上述した与圧バネ挿入装置450と同じである。
【0110】
ベアリング受け挿入装置610には、隣接してベアリング受け5を収納するストッカー(図示しない)が設けられており、昇降部611は、このストッカーからベアリング受け5を取り出して、ベアリング34に送り届けるロボットアームである。この実施形態において、ベアリング受け挿入装置610は、空気吸引式の吸着手段によってベアリング受け5を吸着しているが、これ以外の保持方式を採用してもよい。
【0111】
前の絶縁シート挿入ステージ560から流れてきた搬送パレット200は、ベアリング受け挿入ステージ600に設けられたパレット停止手段280によって停止される。停止確認後、制御部より命令が下されると、昇降部611はストッカーからあらかじめ取り出しておいたベアリング受け5を吸着した状態で下降して行き、出力軸32を通ってベアリング34に送り届ける。
【0112】
ベアリング受け5がステータ2に送り届けられると、昇降部611は再び上昇し、初期位置に戻る。これと同時にパレット停止手段280は解除され、搬送パレット200は次の第2ブラケット載置ステージ620に向けて移動を開始する。その後、昇降部611は、次に来る搬送パレット200に備えてストッカーにベアリング受け5を取りに行き、再び初期位置で待機する。
【0113】
第2ブラケット載置ステージ620は、図12に示すように安全カバー(図示しない)内に設置された第2ブラケット載置装置630を備えている。第2ブラケット載置装置630は、制御手段により駆動される駆動部631と、駆動部631の下端側に取り付けられ第2ブラケット8を保持するチャック部632とを備えている。
【0114】
この実施形態においても、第2ブラケット載置装置630には、隣接して第2ブラケット8を収納するストッカー(図示しない)が設けられており、駆動部631は、このストッカーから第2ブラケット8を取り出して、第1ブラケット7に送り届けるロボットアームである。
【0115】
チャック部632は、駆動部631内に内蔵された駆動手段によって互いに接近および離反する方向にスライド可能な一対のチャックメンバー633,634を有し、各チャックメンバー633,634は、その先端で第2ブラケット8のベアリング収納部81を挟み込むことにより、第2ブラケット8を吊り持ちする。
【0116】
この実施形態において、チャック部632は、第2ブラケット8を挟んで保持する機械方式を採用しているが、これ以外に電磁石のような磁着手段でってもよいし、空気を使って吸い込む吸着手段であってもよい。
【0117】
ベアリング受け挿入ステージ600から流れてきた搬送パレット200は、第2ブラケット載置ステージ620に設けられたパレット停止手段280によって停止される。停止確認後、制御部より命令が下されると、駆動部631はストッカーからあらかじめ取り出しておいた第2ブラケット8をチャックした状態のまま下降して行き、出力軸32を通って第1ブラケット7に送り届ける。
【0118】
第2ブラケット8が第1ブラケット7に送り届けられると、駆動部部631は再び上昇し、初期位置に戻る。これと同時にパレット停止手段280は解除され、搬送パレット200は次のシーミングステージ640に向けて移動を開始する。その後、駆動部631は、次に来る搬送パレット200に備えてストッカーに第2ブラケット8を取りに行き、再び初期位置で待機する。
【0119】
シーミングステージ640は、図13に示すように保護カバー(図示しない)内に並設された2基のシーミング装置650、660を備えている。なお、これらシーミング装置650、660は、いずれも同じ構成であるため、一方のシーミング装置650(以下、第1シーミング装置650とする)についてのみ説明をし、他方のシーミング装置660(以下、第2シーミング装置660とする)についての説明は省略する。
【0120】
第1シーミング装置650は、例えば油圧などの駆動手段によって上下に昇降する駆動部651と、同駆動部651の先端(図13では下端側)に取り付けられた金型652とを備えている。この実施形態において、駆動手段は油圧と空気圧を併用した駆動手段によって駆動されているが、これ以外の駆動手段を採用してもよい。
【0121】
金型652は、カップホルダー220の内周面に沿って嵌合可能な内部が中空な円筒体からなり、その先端側には、第1ブラケット7の先端部を第2ブラケット8に向けて内側に折り曲げるための型面653が曲面状に形成されている。この第1シーミング装置650には、シーミング時に第2ブラケット8が浮き上がらないようにするためのブラケット押圧手段670が設けられている。
【0122】
ブラケット押圧手段670は、モータなどの駆動手段を内蔵する駆動部671と、同駆動部671によって駆動され、金型652を貫通して上下に昇降するシャフト672と、同シャフト672の先端(図13では下端)に一体的に取り付けられた押圧部673とを備えている。
【0123】
押圧部673は、ゴムなどの弾性変形可能な円盤体からなり、中央に第2ブラケット8のベアリング収納部81を逃がす逃げ孔674を有するドーナツ状に形成されている。なお、この実施形態において、ブラケット押圧手段670は、駆動部671によって機械的に駆動されているが、例えばシャフト672にサスペンション機構を設けて、第2ブラケット8を常に下側に押圧するようにしてもよい。
【0124】
このシーミングステージ640においては、第1ブラケット7の端部74は各シーミング装置650,660を使って2回に分けてかしめ加工される。第2ブラケット載置ステージ620から搬送されてきた搬送パレット200は、まず最初の第1シーミング装置650に設けられたパレット停止手段280によって停止される。
【0125】
搬送パレット200の停止確認後、制御部より第1シーミング装置650に命令が下されると、駆動部651は徐々に金型652をカップホルダー220に向けてインプットされた設定位置、すなわち第1ブラケット7の端部74を20°折り曲げる位置まで下降する。設定位置まで下降した金型652は、その状態を約10秒間ホールドした後に除荷され、再び初期位置まで上昇する。
【0126】
1回目のかしめ加工が第1シーミング装置650により終了すると、パレット停止手段280が解除され、次の第2シーミング装置660に搬送パレット200が搬送され、再びパレット停止手段280によって停止される。
【0127】
2回目のかしめ加工も一連の動作は同じであるが、この2回目のかしめ加工においては、金型652は第1ブラケット7の端部74を加工状態からさらに20°(初期状態から40°)折り曲げる位置まで下降するように設定されている。
【0128】
各シーミング装置650,660による2回のかしめ工程を経てモータ1の組立工程は全て完了するが、搬送パレット200はさらに搬送レーン300を移動しながら上述したレア検査ステージ700、特性検査ステージ720、ラベル貼付ステージ740、防錆処理ステージ760、梱包ステージ780からなる製品検査ステージにモータ1を搬送する。
【0129】
レア検査ステージ700は、図14に示すように組み立てられたモータ1の導通試験を行うレア検査装置710を備えている。レア検査装置710は、例えばモータなどの図示しない駆動手段によって搬送パレット200の接触台240に向けて移動可能に支持された駆動部711と、駆動部711の先端側に取り付けられ、接触台240の接触部241に接触する検査用プローブ712と、一端が検査用プローブ712に接続され、他端側が図示しない検査測定器に接続される接続ケーブル713とを備えている。
【0130】
この実施形態において、検査用プローブ712および接続ケーブル713は、それぞれ3本設けられているが、その数や形状は検査の内容によって適宜変更可能である。
【0131】
レア検査ステージ700に搬送パレット200が到達すると、レア検査ステージ700にも設けられたパレット停止手段280によって搬送パレット200が停止される。搬送パレット200が停止されると、駆動部711が自動的に接触台240に向けて移動開始し、検査用プローブ712を接触台240に接触させ、レア検査が開始される。
【0132】
レア検査は、主にモータ1の導通試験を行い、モータ1に不良がないかどうかを検査する。この実施形態においては導通試験のみを行っているが、これ以外に抵抗値測定や回路基板計測などを行ってもよく、その検査項目は特に限定されない。
【0133】
このレア検査ステージ700には、レア検査装置710にてNG(異常あり)と判断されたモータ1を搬送レーン300から除去するNG品排出装置701がさらに設けられている。このNG品排出装置701には、NG品と判断されたモータ1を搬送パレット200から排除する専用の排除手段が設けられており、この実施形態において、NG品排出装置701は上述した第2ブラケット載置装置とほぼ同じ構成を備えるロボットアームから構成されている。なお、NG品排出後の空パレットは、残りの各ステージで作業されることなく、搬送レーン300を移動する。
【0134】
レア検査ステージ700でOK(異常なし)と判断されると、制御部はパレット停止手段280を解除し、搬送パレット200を次の特性検査ステージ720に送り出す。図2に示すように、特性検査ステージ720は、周囲が防音壁で囲まれた防音室730内に設けられており、防音室730内には、モータ駆動装置731と、モータ1の駆動音を検査する検査員732とが配置されている。
【0135】
特性検査ステージ720内に搬送された搬送パレット200は、再度パレット停止手段280によって停止され、上述したレア検査装置710とほぼ同じ構成のモータ駆動装置731によってモータ1が自動運転される。検査員732は、モータ1の作動音に異音が含まれていないかどうかを判断する。
【0136】
OKであれば、検査員732は所定の検査終了ボタンを押すことでパレット停止手段280が解除され、次の工程へと搬送パレット200が搬送される。NGの場合には、作業員732がそのモータを回収する。ここまでの検査工程を経たモータ1は完成品として判断され、次のラベル貼付ステージ740でラベル9が貼り付けられる。
【0137】
ラベル貼付ステージ740は、図15に示すように安全カバー(図示しない)内に設置されたラベル貼付装置750を備えている。ラベル貼付装置750は、所定のラベル印刷手段により印刷されたラベル9を第1ブラケット7の側面に対して直交する軸線方向から仮着する仮着アーム751と、仮着アーム751を挟んで左右対称に設置され、ラベル9のラベル面91と直交軸線との交点を中心として互いに交差する方向に移動する一対の貼着アーム753,754とを備えている。なお、ラベル9の裏面(被貼付面)には、粘着材(もしくは接着材)が塗布されている。
【0138】
仮着アーム751は、図示しない駆動手段によって駆動され、先端にラベル9を吸着する吸着部752が設けられており、印刷されたラベル9を吸着部752によって吸着保持しながら、上記ラベル印刷装置から第1ブラケット7の側面に仮着する。
【0139】
貼着アーム753,754は、それぞれ仮着アーム751を挟んで左右対称に設けられており、図示しない駆動手段によって仮着されたラベル9の中心に向けて斜め方向に進退する。この貼着アーム753,754の先端には、第1ブラケット7の側面に沿って転動する貼着ローラ756,757が回転可能に設けられている。
【0140】
各貼着アーム753,754には、さらに貼着ローラ756,757を第1ブラケット7の側面に常に押圧した状態で転動させるための付勢手段が設けられており、この実施形態において、付勢手段は引張バネ758,759から構成されている。
【0141】
このラベル貼付ステージ740に搬送パレット200が到来すると、制御手段はまずパレット停止手段280を駆動させ、搬送パレット200をラベル貼付ステージ740の所定位置に停止する。停止が確認されると、制御部はラベル印刷装置によって印刷されたラベル9を仮着アーム751に取りに行かせ、そのラベル9を第1ブラケット7の側面に仮着させる。
【0142】
次に、一方の貼着アーム753が仮着されたラベル9の中心を目掛けて斜め手前方向から進出し、ラベル9の中央から進行方向の端部を第1ブラケット7の側面に貼り付ける。次に、他方の貼着アーム754が仮着されたラベル9の中心を目掛けて斜め手前方向から進出し、残り半分のラベル9を第1ブラケット7の側面に貼り付ける。これにより、ラベル9が第1ブラケット7の側面に全て貼付られる。
【0143】
貼着アーム754の貼付作業が終了後、パレット停止手段280が解除され、搬送パレット200は次の防錆処理ステージ760に搬送される。防錆処理ステージ760は、図16に示すように安全カバー(図示しない)内に設置され、モータ1の出力軸32に防錆処理剤を塗布する防錆処理装置770を備えている。
【0144】
防錆処理装置770は、図示しない駆動手段によって上下昇降する駆動部771と、同駆動部771内に設けられた例えばモータなどの回転駆動手段(図示しない)によって回転駆動可能に支持された防錆処理部772とを備えており、防錆処理部772には、モータ1の出力軸32が挿入される挿入孔773が防錆処理部772の回転軸線に対して偏心して設けられている。
【0145】
この実施形態において、防錆処理部772は、内部が中空な例えば金属製の容器内に、防錆処理剤を含浸させたフェルトなどの塗布部を収納したものからなるが、これ以外に例えば噴霧手段によって霧化された防錆処理剤からなる霧化雰囲気内に出力軸32を挿入してもよく、防錆処理が可能であれば、その態様は任意である。
【0146】
この防錆処理ステージ760に搬送パレット200が到来すると、まず最初に防錆処理ステージ760に設けられたパレット停止手段280によって搬送パレット200が停止される。
【0147】
搬送パレット200が停止されると、駆動部771は防錆処理部772を下降させてその挿入孔773内に出力軸32を挿入する。出力軸32が防錆処理部772内に完全に挿入されると、駆動部771内に設けられた回転駆動手段によって防錆処理部772が回転する。このとき、挿入孔773は偏心されているため、防錆処理剤を出力軸32にまんべんなく塗布することができる。
【0148】
防錆処理ステージ760を終えた搬送パレット200は、最後に梱包ステージ780に搬送され、梱包ステージ780に配置された作業員781によって、モータ1が取り出され、図示しない完成品収納箱内に納められる。以上、一連の動作によって、モータ1の組立は全て終了する。
【0149】
なお、梱包ステージ780を経て空になった搬送パレット200は、そのまま搬送レーン300の終端まで流れ着き、終端に設けられたパレット返却エレベータ330によって戻りレーン320に移送され、戻りレーン320、パレット供給エレベータ340を経て再び送りレーン310の始端に搬送される。
【0150】
また、各ステージには組立対象物の有無を検知する組立対象物検知手段が設けられており、これにより、仮に空の搬送パレット200(すなわちカップホルダー220内に組立対象物がない状態)が搬送レーン300を移動して、各ステージに搬送されてきた場合には、同組立対象物検知手段によって検知され、対象物なしと認められた場合には、各ステージは、各々の作業を行うことなく、順次搬送パレット200を搬送レーン300の下流側に搬送させるようになっている。
【0151】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、モータの組立作業の自動化できるばかりでなく、生産性および品質の安定性がよく、低コストなモータを大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組立装置によって組み立てられるモータの分解斜視図およびその組立状態の斜視図。
【図2】本発明の一実施形態に係る組立装置の平面図。
【図3】上記実施形態の組立装置の側面図。
【図4】本発明の組立装置に用いる搬送パレットの平面図。
【図5】仮入れステージの構成を説明する説明図。
【図6】ステータ圧入ステージの構成を説明する説明図。
【図7】与圧バネ挿入ステージの構成を説明する説明図。
【図8】グリース塗布装置を説明する説明図およびその塗布ローラの構成を模式的に示した模式図。
【図9】ロータ挿入ステージの構成を説明する説明図。
【図10】絶縁シート挿入ステージの構成を説明する説明図。
【図11】ベアリング受け挿入ステージの構成を説明する説明図。
【図12】第2ブラケット載置ステージの構成を説明する説明図。
【図13】シーミングステージの構成を説明する説明図。
【図14】レア検査ステージの構成を説明する説明図。
【図15】ラベル貼付ステージの構成を説明する説明図。
【図16】防錆処理ステージの構成を説明する説明図。
【符号の説明】
1 モータ
2 ステータ
3 ロータ
4 与圧バネ
5 ベアリング受け
6 絶縁シート
7 第1ブラケット
8 第2ブラケット
9 ラベル
100 組立装置
200 搬送パレット
210 パレットベース
220 カップホルダー
230 コネクタ端子
240 接触台
250 被検出体
260 ショックアブソーバ
270 クッション
280 パレット停止手段
300 搬送レーン
310 送りレーン
320 戻りレーン
330 パレット返却エレベータ
340 パレット供給エレベータ
400 仮入れステージ
420 ステータ圧入ステージ
440 与圧バネ挿入ステージ
500 ロータ挿入ステージ
650 絶縁シート挿入ステージ
600 ベアリング受け挿入ステージ
620 第2ブラケット載置ステージ
640 シーミングステージ
700 レア検査ステージ
720 特性検査ステージ
740 ラベル貼付ステージ
760 防錆処理ステージ
780 梱包ステージ

Claims (14)

  1. 回転磁界を発生するステータと、上記ステータのステータコア内に同軸的に配置されるロータと、上記ロータの出力軸の両端側に取り付けられる一対のベアリングと、一方の上記ベアリングに沿って配置される与圧バネおよび他方の上記ベアリングに沿って配置されるベアリング受けと、上記ステータの両面を絶縁する一対の絶縁シートとを少なくとも含むモータ内装部品と、実質的に上記モータ内装部品を内部に収納する第1ブラケットと、上記第1ブラケットに対して蓋として被せられる第2ブラケットとを備えるモータを、所定の搬送レーン上を移動して所定の組立ステージに運搬される搬送パレット上で組み立てるモータの組立装置において、
    上記搬送パレットには、上記第1ブラケットを収納するカップホルダーが設けられており、
    上記カップホルダーに上記第1ブラケットを取り付け、その第1ブラケット内に一方の上記絶縁シートと上記ステータとを仮入れした状態で上記ステータを上記第1ブラケット内に圧入するステータ圧入ステージと、
    上記与圧バネを上記ステーターコア内を通して上記第1ブラケット底部に配置する与圧バネ挿入ステージと、
    上記与圧バネに上記一方のベアリングが接触するように上記ロータを上記ステータコア内に挿入するロータ挿入ステージと、
    圧入された上記ステータ上に他方の上記絶縁シートを挿入する絶縁シート挿入ステージと、
    上記他方のベアリングに向けて上記ベアリング受けを挿入するベアリング受け挿入ステージと、
    上記第2ブラケットを上記モータ内装部品が挿入された上記第1ブラケットに載置する第2ブラケット載置ステージと、
    上記第2ブラケットを上記第1ブラケットに一体的に固定するシーミングステージとを備えていることを特徴とするモータの組立装置。
  2. 上記搬送レーンは、所定間隔をもって平行に配置されたチェーンなどのフリーレール手段を有し、上記フリーレール手段によって上記搬送パレットが上記各ステージへ移動するとともに、上記搬送パレットと上記搬送レーンとの間には、上記搬送パレットが上記各ステージの所定位置への到来を感知する搬送パレット感知手段と、上記感知手段により駆動され、上記搬送パレットを上記各ステージの所定位置に停止させる搬送パレット停止手段とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のモータの組立装置。
  3. 上記シーミングステージの後に、組み立てられた上記モータの導通試験などを行う検査ステージがさらに設けられている請求項1、または2に記載のモータの組立装置。
  4. 上記シーミングステージの後に、組み立てられた上記モータに製品情報などを記載したラベルを貼着するラベル貼着ステージがさらに設けられている請求項1、2または3に記載のモータの組立装置。
  5. 上記シーミングステージの後に、上記出力軸に対して防錆処理を施す防錆処理ステージがさらに設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のモータの組立装置。
  6. 上記与圧バネ挿入ステージと上記ロータ挿入ステージとの間には、上記与圧バネの有無を含めてその個数を検知する与圧バネ検知手段と、上記与圧バネ検知手段が異常ありと検知した場合に、その異常を外部に発信する信号発生手段とを有する与圧バネ検査ステージがさらに設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のモータの組立装置。
  7. 上記ロータ挿入ステージには、上記ロータの挿入前に上記出力軸に取り付けられた上記各ベアリングにグリースを塗布するグリース塗布ステージがさらに設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のモータの組立装置。
  8. 上記グリース塗布ステージでは、上記ロータの上記出力軸を垂直に立てた状態で上記各ベアリングにグリースを塗布する請求項7に記載のモータの組立装置。
  9. 上記グリース塗布ステージは、上記ベアリングの各々に対してその周方向から接触する少なくとも3つの塗布ローラを備え、上記各塗布ローラのうち、いずれか1つはグリースを供給するグリースポンプに接続され、いずれか1つは各塗布ローラ間に上記各ベアリングを導入するために所定の移動手段を介して移動可能に設けられている請求項7または8に記載のモータの組立装置。
  10. 上記各塗布ローラのうち、上記出力軸の上部側に設けられている上記ベアリングを塗布する側の上記各塗布ローラには、グリースが上記ロータに付着しないようにするためのグリース回収部が設けられている請求項9に記載のモータの組立装置。
  11. 上記ステータには、モータ駆動用回路を有する回路基板および同回路基板に接続されたコネクタケーブルが設けられており、上記第1ブラケットおよび上記カップホルダーには、上記コネクタケーブルを外部に引き出す切欠部がそれぞれ設けられており、上記ステータ圧入ステージには、上記各切欠部同士を互いに位置決めするブラケット位置決め手段が設けられている請求項1ないし10のいずれか1項に記載のモータの組立装置。
  12. 上記搬送パレットには、上記コネクタケーブルが接続されるコネクタ端子と、同コネクタ端子に電気的に導通し、上記検査ステージにて検査用プローブが接触する電極台が設けられている請求項11に記載のモータの組立装置。
  13. 上記ステータ圧入ステージは、上記ステータを圧入する圧入ピストンと、その圧入時に上記コネクタケーブルを弾性的に押圧する押圧ピストンとが設けられている請求項11または12に記載のモータの組立装置。
  14. 上記シーミングステージは、少なくとも2基のシーミングダイスを有し、上記各シーミングダイスにて上記第1ブラケットの端縁を2回に分けてシーミング加工するとともに、上記各シーミングダイス内部には、シーミング時に上記第2ブラケットの浮上を防止する浮上防止手段がさらに設けられている請求項1ないし13のいずれか1項に記載のモータの組立装置。
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