JP4000115B2 - 面放電型プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、二等辺三角形の各頂点に配置された3つのサブピクセル(サブピクセルを単にセルとも称す)より構成される二等辺デルタ配列型ピクセルを有する面放電型プラズマディスプレイパネル(以下、プラズマディスプレイパネルを単にPDPとも称す)に関するものである。特に本発明は、PDPの駆動特性を高めるための技術に関している。
【0002】
【背景技術】
デルタ配列型ピクセルとは、三角形の頂点に配列された3つのサブピクセルより構成される1ピクセル(画素)であり、この様なデルタ配列型ピクセルをAC面放電型PDPに適用した例が、日本国特許出願の特開2000−357463号公報に開示されている。
【0003】
更に、この構造を基本としつつ、2本のデータ電極を共通化することによって回路コストを削減する方法(この方法を「W電極共通アドレス駆動方法」と称する)が、日本国特許出願の特開2000−298451号公報において開示されている。
【0004】
更に、日本国特許出願の特開2001−135242号公報においては、維持放電電流の経路を分散させることによって、放電電流のピーク電流値を減少させ、回路コストを削減する方法(この方法を「電流分散方法」と称する)が、開示されている。
【0005】
更に、デルタ配列型ピクセルを有するAC面放電型PDPにおいて、擬似的インタレース駆動を行うことによって解像度を向上させる方法(未公開技術:no prior art)が、最近、三菱電機株式会社より提案されている(日本国特許出願番号:特願2001−293473号、米国特許出願番号:09/990344)。
【0006】
この様に、デルタ配列型ピクセルを有するPDPは、上記の様な数々の利点を有する。
【0007】
しかしながら、今までに提案された公開済み及び未公開のデルタ配列型ピクセルを有するPDPにおいては、それぞれのサブピクセルの間隔が比較的大きいために、赤、青及び緑の色が混ざり合って表示光が白色に見えないと言う「色分離」が起こり易い点が指摘されている。
【0008】
そこで、この「色分離」の問題点を解決するために、三菱電機株式会社より、未公開技術(no prior art)であるけれども、新しいデルタ配列型ピクセルを有するPDPが提案されている(日本国特許出願番号:特願2002−7360号)。即ち、この未公開技術においては、二等辺三角形の底辺を成す両頂点に位置する二つのサブピクセルを接近させることによって、サブピクセル同士間の距離を比較的短く設定している。この構成によって、同一ピクセル内の各サブピクセル間ピッチが比較的小さくなり、「色分離」の問題を解決することが可能となる。このときのデルタ配列型ピクセルを、以後、「二等辺デルタ配列型ピクセル」と呼ぶことにする。
【0009】
【発明の開示】
しかしながら、二等辺デルタ配列型ピクセルを有するAC面放電型PDPにおいては、書込み電圧のマージンが小さくなるという新たな問題点が生じている。
【0010】
本発明は上記の様な問題点を解決するためになされたものであり、二等辺デルタ配列型ピクセルを有するAC面放電型PDPにおいて、書込み電圧のマージンを拡大して、ペアサブピクセル内における誤書込み放電の発生を抑圧することを主目的とする。
【0011】
更に、本発明は、各サブピクセル間における書込み電圧のマージンのずれを抑制することを、その副目的とする。
【0012】
更に、本発明は、サブピクセルの中心と発光分布の中心との間のずれを抑制することを、その副目的とする。
【0013】
第1局面に係る発明は、二等辺三角形の各頂点に位置する第1、第2及び第3サブピクセルより構成されるピクセルを有する面放電型プラズマディスプレイパネルであって、垂直方向に延在する第1書込み電極と、前記第1書込み電極を挟んで前記垂直方向に互いに延在する第2及び第3書込み電極とを有する背面基板と、前記背面基板と封着される周辺部と、表示面を成す外側表面と、前記背面基板の内側表面に対向する内側表面とを有する前面基板と、前記背面基板の前記内側表面上に形成され、前記垂直方向と直交する水平方向に延在する第1水平隔壁と、前記背面基板の前記内側表面上に形成され、前記第1水平隔壁を挟んで前記水平方向に延在する第2及び第3水平隔壁と、前記背面基板の前記内側表面の内で前記第1書込み電極の直上に位置する部分上に形成され、前記垂直方向に延在しつつ前記第1及び第2水平隔壁を互いに連結する第1垂直隔壁と、前記背面基板の前記内側表面上に形成され、前記第1垂直隔壁を挟んで前記垂直方向に延在すると共に、前記第1及び第2水平隔壁を互いに連結する第2及び第3垂直隔壁と、前記背面基板の前記内側表面の内で前記第1書込み電極と前記第2書込み電極との間に位置する部分上に形成され、前記垂直方向に延在して前記第1及び第3水平隔壁を互いに連結する第4垂直隔壁と、前記背面基板の前記内側表面の内で前記第1書込み電極と前記第3書込み電極との間に位置する部分上に形成され、前記垂直方向に延在して前記第1及び第3水平隔壁を互いに連結する第5垂直隔壁と、前記前面基板の前記内側表面上に形成され、且つ、前記水平方向に延在して前記第1、第2及び第3書込み電極と立体交差する維持電極と、前記前面基板の前記内側表面上に形成され、前記維持電極を挟んで前記水平方向に延在すると共に、前記第1、第2及び第3書込み電極と立体交差する第1及び第2走査電極と、前記前面基板の前記内側表面上に形成されており、前記維持電極、前記第1走査電極及び前記第2走査電極を被覆すると共に、前記第1水平隔壁、前記第2水平隔壁、前記第3水平隔壁、前記第1垂直隔壁、前記第2垂直隔壁、前記第3垂直隔壁、前記第4垂直隔壁及び前記第5垂直隔壁のそれぞれの頂部と接触する表面を有する誘電体層とを備え、前記第1書込み電極は、前記第4垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第5垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第1水平隔壁の水平方向中心軸と、前記第3水平隔壁の水平方向中心軸とで規定される孤立サブピクセル領域内に、少なくとも位置しており、前記第2書込み電極は、前記第1垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第2垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第1水平隔壁の前記水平方向中心軸と、前記第2水平隔壁の水平方向中心軸とで規定される第1ペアサブピクセル領域内に、少なくとも位置しており、前記第3書込み電極は、前記第1垂直隔壁の前記垂直方向中心軸と、前記第3垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第1水平隔壁の前記水平方向中心軸と、前記第2水平隔壁の水平方向中心軸とで規定される第2ペアサブピクセル領域内に、少なくとも位置しており、前記第1ペアサブピクセル領域は、前記二等辺三角形の底辺を構成する一方の頂点に位置する前記第1サブピクセルを形成しており、前記孤立サブピクセル領域は、前記底辺に対向する前記二等辺三角形の頂点に位置する前記第2サブピクセルを形成しており、前記第2ペアサブピクセル領域は、前記底辺を構成する他方の頂点に位置する前記第3サブピクセルを形成しており、前記面放電型プラズマディスプレイパネルは更に、少なくとも前記第1ペアサブピクセル領域内における前記背面基板の前記内側表面上に形成された第1蛍光体層と、少なくとも前記孤立ペアサブピクセル領域内における前記背面基板の前記内側表面上に形成された第2蛍光体層と、少なくとも前記第2ペアサブピクセル領域内における前記背面基板の前記内側表面上に形成された第3蛍光体層とを備えており、前記維持電極は、前記第1水平隔壁の直上に位置し且つ前記水平方向に延在する第1金属補助電極と、前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第1水平隔壁と前記第2垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記第1走査電極に向けて突出すると共に、前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する第1透明電極と、前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第1水平隔壁と前記第3垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記第1走査電極に向けて突出すると共に、前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する第2透明電極と、前記第1金属補助電極の内で、少なくとも、前記第1書込み電極との立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、前記第1書込み電極に平行に前記第2走査電極に向けて突出すると共に、前記孤立サブピクセル領域内に位置する第5透明電極とを備え、前記第1走査電極は、前記第2水平隔壁の直上に位置し且つ前記水平方向に延在する第2金属補助電極と、前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第2水平隔壁と前記第2垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記維持電極に向けて突出すると共に、前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する第3透明電極と、前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第2水平隔壁と前記第3垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記維持電極に向けて突出すると共に、前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する第4透明電極とを備え、前記第2走査電極は、前記第3水平隔壁の直上に位置し且つ前記水平方向に延在する第3金属補助電極と、前記第3金属補助電極の内で、少なくとも、前記第1書込み電極との立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分から、前記第1書込み電極に平行に前記維持電極に向けて突出すると共に、前記孤立サブピクセル領域内に位置する第6透明電極とを備え、前記第3透明電極は前記第2書込み電極の直上に位置しており、しかも、前記第3透明電極の垂直方向中心軸は前記第1ペアサブピクセル領域の垂直方向中心軸から前記第2垂直隔壁側に位置しており、前記第4透明電極は前記第3書込み電極の直上に位置しており、しかも、前記第4透明電極の垂直方向中心軸は前記第2ペアサブピクセル領域の垂直方向中心軸から前記第3垂直隔壁側に位置していることを特徴とする。
【0014】
第2局面に係る発明は、請求の範囲第1項に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、前記第2書込み電極は、前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部と、前記延在部の内で前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する部分から前記第1書込み電極に向けて前記水平方向に沿って突出する突出部とを備え、前記第3書込み電極は、前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部と、前記延在部の内で前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する部分から前記第1書込み電極に向けて前記水平方向に沿って突出する突出部とを備え、前記第1透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第2書込み電極側に隣接する部分から、前記垂直方向に平行に延在していると共に、矩形状の横断面形状を有しており、前記第2透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第3書込み電極側に隣接する部分から、前記垂直方向に平行に延在していると共に、矩形状の横断面形状を有しており、前記第3透明電極は、前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第2垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第1書込み電極側に隣接する部分から、前記第1透明電極の側面と対向しつつ、前記垂直方向に平行に延在しており、矩形状の横断面形状を有すると共に、前記第2書込み電極の前記突出部の直上に位置しており、前記第4透明電極は、前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第3垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第1書込み電極側に隣接する部分から、前記第2透明電極の側面と対向しつつ、前記垂直方向に平行に延在しており、矩形状の横断面形状を有すると共に、前記第3書込み電極の前記突出部の直上に位置しており、前記第1透明電極、前記第2透明電極、前記第3透明電極及び前記第4透明電極は、互いに、同一形状及び同一寸法を有することを特徴とする。
【0015】
第3局面に係る発明は、請求の範囲第2項に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、前記第5透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分、及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、前記第6透明電極は、前記第3金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、前記第6透明電極の先端部は、所定の間隔を以って、前記第5透明電極の先端部に対向しており、前記第5透明電極及び前記第6透明電極は、同一形状及び同一寸法を有しており、前記第1書込み電極は、前記垂直方向に平行に延在すると共に、矩形状の横断面形状を有する延在部と、前記第1書込み電極の前記延在部の内で前記孤立サブピクセル領域内に位置し且つ前記第6透明電極の直下に位置する部分から、前記第6透明電極の側面の直下部分へ向けて、前記水平方向に沿って突出する突出部とを備えることを特徴とする。
【0016】
第4局面に係る発明は、請求の範囲第1項に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、前記第2書込み電極は、前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部を備えており、前記第2書込み電極の前記延在部の内で前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する部分は、前記第1垂直隔壁の第1対向側面と前記第2垂直隔壁の対向側面との間に位置し、且つ、前記第2垂直隔壁の前記対向側面寄りに位置しており、前記第3書込み電極は、前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部を備えており、前記第3書込み電極の前記延在部の内で前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する部分は、前記第1対向側面とは反対側の前記第1垂直隔壁の第2対向側面と前記第3垂直隔壁の対向側面との間に位置し、且つ、前記第3垂直隔壁の前記対向側面寄りに位置しており、前記第1透明電極及び前記第3透明電極は、共に、前記第2書込み電極の前記延在部の内で前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する前記部分の直上に位置しており、しかも、矩形状の横断面形状を有しており、前記第1透明電極の先端部は、所定の間隔を隔てて、前記第3透明電極の先端部と対向しており、前記第2透明電極及び前記第4透明電極は、共に、前記第3書込み電極の前記延在部の内で前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する前記部分の直上に位置しており、しかも、矩形状の横断面形状を有しており、前記第2透明電極の先端部は、前記所定の間隔を隔てて、前記第4透明電極の先端部と対向しており、前記第1透明電極、前記第2透明電極、前記第3透明電極及び前記第4透明電極は、互いに、同一形状及び同一寸法を有することを特徴とする。
【0017】
第5局面に係る発明は、請求の範囲第4項に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、前記第5透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分、及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、前記第6透明電極は、前記第3金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、前記第6透明電極の先端部は、前記所定の間隔を以って、前記第5透明電極の先端部に対向しており、前記第5透明電極及び前記第6透明電極は、共に、前記第1透明電極と同一形状及び同一寸法を有することを特徴とする。
【0018】
第6局面に係る発明は、請求の範囲第5項に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、前記第1透明電極、前記第2透明電極、前記第3透明電極及び前記第4透明電極の各々は、対向する透明電極との間に前記所定の間隔を保ちつつ、前記先端部及びその近傍部分から前記第1書込み電極側に向けて第1突出距離だけ前記水平方向に突出する突出部を備えており、各透明電極はL字型の横断面形状を有することを特徴とする。
【0019】
第7局面に係る発明は、請求の範囲第6項に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、前記第5透明電極及び前記第6透明電極の各々は、対向する透明電極との間に前記所定の間隔を保ちつつ、前記先端部及びその近傍部分から前記第2書込み電極側及び前記第3書込み電極側の双方に向けて第2突出距離だけ前記水平方向に突出する突出部を備えており、前記第5透明電極及び前記第6透明電極の各々は、T字型の横断面形状を有することを特徴とする。
【0020】
第8局面に係る発明は、面放電型プラズマディスプレイ装置であって、請求の範囲第1項に記載の前記面放電型プラズマディスプレイパネルと、前記面放電型プラズマディスプレイパネルを駆動する信号を生成するために設けられたドライバとを備えることを特徴とする。
【0021】
第9局面に係る発明は、請求の範囲第1項に記載の前記面放電型プラズマディスプレイパネルに用いられる前面パネルであって、前記前面基板と、前記維持電極と、前記第1走査電極と、前記第2走査電極と、前記誘電体層とを備えることを特徴とする。
【0022】
本発明の第1、第2、第4、第8及び第9の各局面によれば、第1ペアサブピクセル領域の第3透明電極、及び第2ペアサブピクセル領域の第4透明電極が、共に孤立サブピクセル領域を選択するための第1書込み電極からより遠方に離れた位置に配設されているため、孤立サブピクセルを選択し且つ両ペアサブピクセルを非選択とする場合に、各ペアサブピクセル領域内で誤放電が発生しにくくなり、その結果、書込み電圧のマージンを拡大することが出来ると言う効果を奏する。
【0023】
本発明の第3局面によれば、孤立サブピクセル領域内における第1書込み電極と第6透明電極との間の書込み放電をより一層起こし易くすることが出来ると言う効果を奏する。
【0024】
本発明の第5局面によれば、個々のサブピクセルにおける書込み電圧マージンを同じ値にすることが出来るので、全体の電圧マージンをより一層拡大することが出来ると言う効果を奏する。
【0025】
本発明の第6局面によれば、各ペアサブピクセル領域における、当該領域の垂直方向中心軸の位置と、発光分布の中心位置とのずれの発生を無くすことが出来るので、色分離改善効果が得やすくなると言う効果を奏する。
【0026】
本発明の第7局面によれば、孤立サブピクセル領域においても、当該領域の垂直方向中心軸の位置と、発光分布の中心位置とのずれの発生を無くすことが出来るので、色分離改善効果が更に一層得やすくなると言う効果を奏する。
【0027】
本発明の目的、特徴、局面及び利点に関しては、上述したものの他、それ以外のものをも含めて、添付図面と共に、以下に詳述する。
【0028】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明に係るAC駆動面放電反射型PDPは二等辺デルタ配列型ピクセルを有するので、先ず、図面を参照しつつ、二等辺デルタ配列型ピクセルの構成及び各サブピクセルの定義について、記載する。
【0029】
ここで、図1は、二等辺デルタ配列型ピクセルの構成を模式的に示す図である。図1においては、互いに隣接し合う4個の二等辺デルタ配列型ピクセルP1、P2、P3、P4が描かれており、垂直方向(第2方向)vに隣接するピクセルP1、P3は共に同一のサブピクセル配列構成を有しており、同じく、ピクセルP2、P4もまた同一のサブピクセル配列構成を有している。ここでは、ピクセルP1を例に取上げることで、各ピクセルP1、P2、P3、P4の構成を記載することにする。
【0030】
図1に示す様に、ピッチpを有する正方形として表されるピクセルP1は、3個のサブピクセルPSP1、PSP2、ISPより構成されており、これらのサブピクセルPSP1、PSP2、ISPの中心点は、二等辺三角形の頂点A1、A3、A2に配置されている。これらのサブピクセルの内で、二等辺三角形の底辺TBを構成する両頂点A1、A3に位置する2個のサブピクセルPSP1、PSP2を「ペアサブピクセル」と定義する。特に、二等辺三角形の底辺TBを成す一方の頂点A1に位置する中心点を有する第1サブピクセルPSP1を「第1ペアサブピクセルA」と称し、上記底辺TBを成す他方の頂点A3に位置する中心点を有する第3サブピクセルPSP2を「第2ペアサブピクセルC」と称する。又、上記底辺TBに対向する二等辺三角形の残りの1頂点A2に位置する中心点を有する第2サブピクセルISPを、「孤立サブピクセルB」と定義する。
【0031】
そして、第1ペアサブピクセルA、孤立サブピクセルB及び第2ペアサブピクセルCの各々は、赤(R)、緑(G)及び青(B)より成る光の3原色中の何れかの色を発するサブピクセルに対応しているが、本明細書では、一般化の観点から、特に各サブピクセルに対応する色を表記することはしていない。尚、例えばサブピクセルA、B、Cの色がそれぞれR、G、Bである場合には、表示面内において垂直方向(第2方向)vと直交する水平方向(第1方向)hに関して、(R、G、B、R、G、B)から成る色配列が、形成される。
【0032】
尚、図1のピクセルP2における第1ペアサブピクセルA及び第2ペアサブピクセルCの位置を互いに逆転させることで、ピクセルP2のサブピクセル配列構成をピクセルP1のそれと同一にする様にしても良い。
【0033】
(実施の形態1)
<パネルの構造>
図2は、本実施の形態に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図であり、便宜上、互いに隣接し合う4個のピクセルP1、P2、P3、P4を構成する構造のみを拡大して描いた図である。即ち、図2は、電極対を成すX電極(走査電極とも称す)及びY電極(維持電極又は共通電極とも称す)、W電極(データ電極又は書き込み電極とも称す)、並びに隔壁(単にリブとも称す)の位置関係を示すものである。ここで、図2の各ピクセルP1、P2、P3、P4は、それぞれ図1に示す二等辺デルタ配列型ピクセルP1、P2、P3、P4に相当している。従って、各ピクセルP1、P2、P3、P4は、2個のペアサブピクセルPSP1(A)、PSP2(C)、及び1個の孤立サブピクセルISP(B)より構成されている。
【0034】
サブフィールド階調法における各電極の役割を、以下に簡単に記載する。先ず、X電極(Xi、Xi+1、Xi+2等)は、各サブフィールド内の書き込み期間において、各行に対応して、スキャンパルスが印加される電極である。又、Y電極は、各サブフィールド内の維持放電期間において、X電極との間で維持放電を発生させる電極である。更に、W電極(Wj(A)、Wj(B)、Wj(C)等)は、各サブフィールド内の書き込み期間において、各行の各色に対応して、選択又は非選択を示すデータパルスが印加される電極である。尚、図2及び後述する図面においては、各電極を第1、第2及び第3サブピクセルA、B、Cに対応させて表示する際には、対応するサブピクセルを示す参照記号(A、B、C)を括弧で囲んだ記号を各電極の参照記号に付記することとしている。例えば、第j番目の列に属する第1サブピクセルAのW電極は、Wj(A)電極と表記されている。
【0035】
又、図3は、図2に示すW電極とリブとの関係を示す透視平面図であり、図4は、図2に示すW電極、X電極及びY電極の関係を示す透視平面図である。又、図5は、図2におけるC1−C2線に関する縦断面図である。更に、図6は、図2における孤立サブピクセル領域ISPRを拡大して示す透視平面図であり、図7は、図6のA1−A2線に関する縦断面図であり、図8は、図6のB1−B2線に関する縦断面図である。
【0036】
以下においては、図2乃至図8の図面を参照しつつ、図2の第1ピクセルP1の構造を代表例として記載することで、本実施の形態に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を記載することにする。
【0037】
先ず、本PDPは、大別して、互いに周囲で封着された前面パネルFPと背面パネルRPとから成る。そして、前面パネルFPは、前面ガラス基板(単に前面基板とも称す)FSと、X電極及びY電極の電極対と、誘電体層とを、含む。ここで、MgO膜等の保護膜を誘電体層の表面上に設けるときには、この保護膜とその下地の誘電体層とを合わせた絶縁層を、「誘電体層」と定義する。他方、背面パネルRPは、背面基板RSと、リブと、蛍光体層とを、有する。ここで、背面基板RSは、背面ガラス基板RGSと、W電極と、グレーズ層GLとより成り、この場合には、グレーズ層GLの上側表面が背面基板RSの内側表面RSISに該当する。これに対して、グレーズ層GLを設けない場合には、背面基板RSの内側表面RSISとは、背面ガラス基板RGSの内側表面とW電極の表面とに該当する。以下、各部の構成の詳細を順次に記載する。
【0038】
背面基板RSは、垂直方向vに延在する第1書込み電極Wj(B)と、第1書込み電極Wj(B)を挟んで垂直方向vに互いに延在する第2書込み電極Wj(A)及び第3書込み電極Wj(C)とを有する。これらの書込み電極Wj(A)、Wj(B)、Wj(C)は、背面ガラス基板RGSの内側表面RGSIS上に形成されており、しかも、外部への取出し端子部(図示せず)を除いてグレーズ層GLによって被覆されている。
【0039】
前面基板FSは、背面基板RSの周辺部(図示せず)と封着される周辺部(図示せず)と、表示面を成す外側表面FSOSと、背面基板RSの内側表面RSISに対向する内側表面FSISとを有する。
【0040】
そして、上述の構造を備える前面ガラス基板FSと背面ガラス基板RGSとの間に形成される放電空間内には、Ne+Xe混合ガス又はHe+Xe混合ガス等の放電用ガスが、大気圧以下の圧力で、封入されている。
【0041】
次に、グレーズ層GLの表面上に格子状に形成されている、第1ピクセルP1内の隔壁群について、図3を参照しつつ記載する。この格子状隔壁群は、各放電セルを分離する役割を果たすと共に、PDPが大気圧により潰されない様にするために前面パネルFPを支える支柱としての役割をも果たす。
【0042】
図3に示す様に、第1水平隔壁HR1が、垂直方向vと直交する水平方向hに平行に延在する様に、背面基板RSの内側表面RSIS上に形成されている。更に、第2水平隔壁HR2及び第3水平隔壁HR3が、第1水平隔壁HR1を挟んで水平方向hに平行に延在する様に、背面基板RSの内側表面上RSISに形成されている。ここで、第1水平隔壁HR1の水平方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)と第2水平隔壁HR2の水平方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)との間隔はピッチp/2であり、同じく、第1水平隔壁HR1の水平方向中心軸と第3水平隔壁HR3の水平方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)との間隔もまたピッチp/2である。尚、これらの水平隔壁HR1、HR2、HR3は、水平方向hに一列に配列している全てのピクセルに渡って形成されている。図3では、水平隔壁HR1、HR2、HR3は、第1及び第2ピクセルP1、P2に渡って形成されている。
【0043】
これに対して、第1垂直隔壁VR1が、グレーズ層GLの内側表面RSISの内で第1書込み電極Wj(B)の直上に位置する部分上に形成されており、しかも、垂直方向vに平行に延在しつつ、第1及び第2水平隔壁HR1、HR2を互いに連結している。
【0044】
更に、第2垂直隔壁VR2及び第3垂直隔壁VR3が、第1垂直隔壁VR1を挟んで垂直方向vに平行に延在する様に、グレーズ層GLの内側表面RSIS上に形成されており、しかも、第1及び第2水平隔壁HR1、HR2を互いに連結している。ここで、第1垂直隔壁VR1の垂直方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)と第2垂直隔壁VR2の垂直方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)との間隔、及び、第1垂直隔壁VR1の垂直方向中心軸と第3垂直隔壁VR3の垂直方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)との間隔は、共にピッチd(=p/3)である(図1及び図4参照)。
【0045】
更に、第4垂直隔壁VR4が、背面基板RSの内側表面RSISの内で第1書込み電極Wj(B)と第2書込み電極Wj(A)との間に位置する部分上に形成されており、しかも、垂直方向vに平行に延在して第1及び第3水平隔壁HR1、HR3を互いに連結している。加えて、第5垂直隔壁VR5が、背面基板RSの内側表面RSISの内で第1書込み電極Wj(B)と第3書込み電極Wj(C)との間に位置する部分上に形成されており、且つ、第4垂直隔壁VR4と対向しつつ垂直方向vに平行に延在して第1及び第3水平隔壁HR1、HR3を互いに連結している。そして、第4垂直隔壁VR4の垂直方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)と第5垂直隔壁VR5の垂直方向中心軸(図3中において黒丸の配列によって示されている軸)との間隔は、ピッチdである。
【0046】
尚、第2ピクセルP2においては、水平隔壁HR2は「第3水平隔壁」に該当し、水平隔壁HR3は「第2水平隔壁」に該当する。
【0047】
尚、各垂直隔壁VR1−VR5は、真直ぐに延びるのではなくて、折れ曲がりながら垂直方向vに延在する形状を有していても良い(例えば、Asia Dispay/IDW’01 pp.865-868のFig.1に描かれた様な隔壁の形状)。
【0048】
ここで、「孤立サブピクセル領域ISPR」は、第4垂直隔壁VR4の上記垂直方向中心軸と、第5垂直隔壁VR5の上記垂直方向中心軸と、第1水平隔壁HR1の上記水平方向中心軸と、第3水平隔壁HR3の上記水平方向中心軸とで規定される、ないしは、取り囲まれる3次元領域として、定義される。この領域ISPRは、図1の孤立サブピクセルISPを形成する。そして、当該領域ISPR内には、第1書込み電極Wj(B)が配設されており、しかも、同電極Wj(B)の垂直方向中心軸と孤立サブピクセル領域ISPRの垂直方向中心軸とは一致する。更に、第2蛍光体層FL2が、少なくとも孤立サブピクセル領域ISPR内におけるグレーズ層GLの内側表面RSIS上に形成されている。ここでは、第2蛍光体層FL2は、孤立サブピクセル領域ISPRを規定ないしは取り囲む各隔壁VR4、VR5、HR1、HR3の側面上、及び、孤立サブピクセル領域ISPR内のグレーズ層GLの内側表面RSIS上に、全面的に形成されている。
【0049】
又、「第1ペアサブピクセル領域PSPR1」は、第1垂直隔壁VR1の上記垂直方向中心軸と、第2垂直隔壁VR2の上記垂直方向中心軸と、第1水平隔壁HR1の上記水平方向中心軸と、第2水平隔壁HR2の上記水平方向中心軸とで規定される、あるいは、取り囲まれる3次元領域として、定義される。この領域PSPR1は、図1の第1ペアサブピクセルPSP1を形成する。そして、当該領域PSPR1内には、第2書込み電極Wj(A)が配設されている。加えて、第1蛍光体層FL1が、少なくとも第1ペアサブピクセル領域PSPR1内におけるグレーズ層GLの内側表面RSIS上に形成されている。ここでは、第1蛍光体層FL1は、第1ペアサブピクセル領域PSPR1を規定ないしは取り囲む各隔壁VR1、VR2、HR1、HR2の側面上、及び、第1ペアサブピクセル領域PSPR1内のグレーズ層GLの内側表面RSIS上に、全面的に形成されている。
【0050】
又、「第2ペアサブピクセル領域PSPR2」は、第1垂直隔壁VR1の上記垂直方向中心軸と、第3垂直隔壁VR3の上記垂直方向中心軸と、第1水平隔壁HR1の上記水平方向中心軸と、第2水平隔壁HR2の上記水平方向中心軸とで規定される、ないしは、取り囲まれる3次元領域として、定義される。この領域PSPR2は、図1の第2ペアサブピクセルPSP2を形成する。そして、当該領域PSPR2内には、第3書込み電極Wj(C)が配設されている。加えて、第3蛍光体層FL3が、少なくとも第2ペアサブピクセル領域PSPR2内におけるグレーズ層GLの内側表面RSIS上に形成されている。ここでは、第3蛍光体層FL3は、第2ペアサブピクセル領域PSPR2を規定ないしは取り囲む各隔壁VR1、VR3、HR1、HR2の側面上、及び、第2ペアサブピクセル領域PSPR1内のグレーズ層GLの内側表面RSIS上に、全面的に形成されている。
【0051】
ここで、図3中の参照記号NDRは、面放電が生じない非放電領域であり、非放電セルを構成する。そして、第1ピクセルP1における、孤立サブピクセル領域ISPRに隣接する両非放電領域NDR内には、後述する第2及び第3書込み電極Wj(A)、Wj(C)の延在部WAE、WCEが、配設されている。尚、非放電領域NDRの直上に位置する前面パネルFPの部分内に(例えば、非放電領域NDRの直上に位置する前面基板FSの内側表面FSIS上に)、外光の反射を抑制するための黒色層(図示せず)を設ける様にしても良い。
【0052】
次に、各書込み電極Wj(A)、Wj(B)、Wj(C)の構成について、図2、図3及び図4を参照しつつ、詳述する。
【0053】
先ず、第1書込み電極Wj(B)は、垂直方向vに平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部のみから成り、その垂直方向中心軸は第1垂直隔壁VR1の垂直方向中心軸に対応する。
【0054】
次に、第2書込み電極Wj(A)は、(1)垂直方向vに平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部WAEと、(2)突出部WAPとから成る。これらの内で、延在部WAEの垂直方向中心軸は、第2垂直隔壁VR2の垂直方向中心軸に相当する。又、突出部WAPは、延在部WAEの内で第1ペアサブピクセル領域PSPR1内に位置する部分から、第1書込み電極Wj(B)に向けて水平方向hに沿って平行に突出している。
【0055】
更に、第3書込み電極Wj(C)は、(1)垂直方向vに平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部WCEと、(2)突出部WCPとから成る。これらの内で、延在部WCEの垂直方向中心軸は、第3垂直隔壁VR3の垂直方向中心軸に相当する。又、突出部WCPは、延在部WCEの内で第2ペアサブピクセル領域PSPR2内に位置する部分から、第1書込み電極Wj(B)に向けて水平方向hに沿って平行に突出している。
【0056】
次に、第1ピクセルP1内におけるX電極(Xi、Xi+1)及びY電極について、図2及び図4に基づき、詳述する。電極対を成すX電極及びY電極は、紫外線を生成する維持放電(表示放電)の形成に寄与する電極である。
【0057】
先ず、全てのピクセルに共通する維持電極(Y電極)105が、水平方向hに平行に延在する様に、且つ、第2、第1及び第3書込み電極Wj(A)、Wj(B)、Wj(C)と立体交差する様に、前面基板FSの内側表面FSIS上に形成されている。ここで、隣り合う維持電極105の水平方向中心軸同士の間隔は、ピッチpである。そして、維持電極105は、(1)対応する蛍光体層から出射される可視光線を効率良く表示面に取り出すための複数の透明電極と、(2)透明電極に外部の駆動回路から電流を供給するために設けられる、透明電極と比較して十分に低抵抗の金属補助電極(バス電極とも称す)とから、構成されている。この点を以下に詳述する。
【0058】
即ち、維持電極105は、第1水平隔壁HR1の直上に位置し、且つ、水平方向hに平行に延在する第1金属補助電極M1を有する。尚、第1金属補助電極M1を前面基板FSの内側表面FSIS上に直接に形成しても良いが(但し、後述する透明電極との連結部分においては、第1金属補助電極M1は当該透明電極の上に形成される)、これに代えて、第1水平隔壁HR1の直上に位置し、且つ、水平方向hに平行に延在すると共に、第1金属補助電極M1と同じ幅寸法を有する水平方向透明電極(図示せず)を前面基板FSの内側表面FSIS上に直接に形成した上で、この水平方向透明電極の上に、第1金属補助電極M1を重なる様に形成する方が、より好ましい。
【0059】
更に、維持電極105は、第1透明電極T1を有する。この第1透明電極T1は、第1ペアサブピクセル領域PSPR1内に位置すると共に、第1金属補助電極M1の内で、第1水平隔壁HR1と第1垂直隔壁VR1との連結部分の直上に位置する部分と、第1水平隔壁HR1と第2垂直隔壁VR2との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する電極部分(第1書込み電極Wj(B)側に寄った部分)から、第1走査電極1041のバス電極に向けて突出している。即ち、第1透明電極T1は、第1金属補助電極M1の内で、第1水平隔壁HR1と第1垂直隔壁VR1との上記連結部分の直上に位置する上記電極部分に対して第2書込み電極Wj(A)側に隣接する電極部分から、垂直方向vに平行に延在していると共に、矩形状の横断面形状を有している。
【0060】
更に、維持電極105は、第2透明電極T2を有する。この第2透明電極T2は、第2ペアサブピクセル領域PSPR2内に位置すると共に、第1金属補助電極M1の内で、第1水平隔壁HR1と第1垂直隔壁VR1との上記連結部分の直上に位置する上記電極部分と、第1水平隔壁HR1と第3垂直隔壁VR3との連結部分の直上に位置する電極部分との間に位置する電極部分(第1書込み電極Wj(B)側に寄った部分)から、第1走査電極1041のバス電極に向けて突出している。即ち、第2透明電極T2は、第1金属補助電極M1の内で、第1水平隔壁HR1と第1垂直隔壁VR1との上記連結部分の直上に位置する上記電極部分に対して第3書込み電極Wj(C)側に隣接する部分から、垂直方向vに平行に延在していると共に、矩形状の横断面形状を有している。換言すれば、第1及び第2透明電極T1、T2は、その間に第1書込み電極Wj(B)を立体的に挟み込む様に、互いに対面しつつ、同一距離だけ、第1金属補助電極M1から突出している(同一形状・同一寸法)。しかも、第1及び第2透明電極T1、T2は、それぞれ、第2書込み電極Wj(A)の突出部WAPの直上及び第3書込み電極Wj(C)の突出部WCPの直上に、位置している。
【0061】
更に、維持電極105は、第5透明電極T5を有する。同電極T5は、孤立サブピクセル領域ISPR内に位置する。そして、同電極T5は、第1金属補助電極M1の内で、少なくとも、第1書込み電極Wj(B)との立体交差電極部分に隣接し且つ第3書込み電極Wj(C)側に位置する電極部分から、第1書込み電極Wj(B)に平行に、第2走査電極1042側に向けて突出している。ここでは、第5透明電極T5は、第1金属補助電極M1の内で、第1書込み電極Wj(B)との上記立体交差電極部分、当該立体交差電極部分に隣接し且つ第2書込み電極Wj(A)側に位置する部分、及び当該立体交差電極部分に隣接し且つ第3書込み電極Wj(C)側に位置する部分から、突出しており、同電極T5の垂直方向中心軸は、同電極T5を表示面側から眺めた場合には、第1書込み電極Wj(B)の垂直方向中心軸と一致する。
【0062】
これに対して、第1走査電極(Xi+1電極)1041及び第2走査電極(Xi電極)1042が、維持電極105を挟んで水平方向hに平行に延在する様に、且つ、第1、第2及び第3書込み電極Wj(B)、Wj(A)、Wj(C)と立体交差する様に、前面基板FSの内側表面FSIS上に形成されている。維持電極105と同様に、両走査電極1041、1042は、共に、金属補助電極と、同補助電極から突出する複数の透明電極とから成る。ここでも、水平方向hに平行に延在し且つ金属補助電極と同一の幅を有する水平方向透明電極(図示せず)を内側表面FSIS上に形成した上で、その上に金属補助電極を重ねる様に形成するのが望ましいと言えるが、必ずしもその様にする必要性はない。例えば、後述する垂直方向vに突出する各透明電極のみを内側表面FSIS上に形成しておき、各透明電極との連結部分においては当該透明電極の上に金属補助電極の一部分を形成し(金属補助電極が当該透明電極を乗り越える様に形成する)、金属補助電極のその他の部分を内側表面FSIS上に直接に形成しても良い。以下、両走査電極1041、1042の各々について、図2及び図4を参照しつつ、詳述する。
【0063】
尚、第2ピクセルP2においては、走査電極1041が「第2走査電極」に該当し、走査電極1042が「第1走査電極」に該当する。
【0064】
先ず、第1走査電極1041は、第2水平隔壁HR2の直上に位置し且つ水平方向hに平行に延在する第2金属補助電極M2を有する。この第2金属補助電極M2の水平方向中心軸(図4中、一点鎖線で描かれたものに相当)と後述する第3金属補助電極M3の水平方向中心軸(図4中、一点鎖線で描かれたものに相当)との間隔はピッチpであり、又、第2金属補助電極M2の水平方向中心軸と第1金属補助電極M1の水平方向中心軸との間隔はピッチp/2である。
【0065】
更に、第1走査電極1041は、第1ペアサブピクセルPSPR1領域内に位置している第3透明電極T3を有する。同電極T3は、第2金属補助電極M2の内で、第2水平隔壁HR2と第1垂直隔壁VR1との連結部分の直上に位置する電極部分と、第2水平隔壁HR2と第2垂直隔壁VR2との連結部分の直上に位置する電極部分との間に位置する部分(第2書込み電極Wj(A)側に寄った部分)から、維持電極105の第1金属補助電極M1に向けて突出している。即ち、第3透明電極T3は、第2金属補助電極M2の内で、第2水平隔壁HR2と第2垂直隔壁VR2との上記連結部分の直上に位置する上記電極部分に対して第1書込み電極Wj(B)側に隣接する部分から、第1ギャップg1だけ離れた第1透明電極T1の側面と対向しつつ、垂直方向vに平行に延在している。そして、同電極T3は、矩形状の横断面形状を有しており、且つ、第1透明電極T1と同一形状及び同一寸法を有する。加えて、同電極T3は、第2書込み電極Wj(A)の突出部WAPの直上に位置している。
【0066】
更に、第1走査電極1041は、第2ペアサブピクセルPSPR2領域内に位置している第4透明電極T4を有する。同電極T4は、第2金属補助電極M2の内で、第2水平隔壁HR2と第1垂直隔壁VR1との上記連結部分の直上に位置する上記電極部分と、第2水平隔壁HR2と第3垂直隔壁VR3との連結部分の直上に位置する電極部分との間に位置する部分(第3書込み電極Wj(C)側に寄った部分)から、維持電極105の第1金属補助電極M1に向けて突出している。即ち、第4透明電極T4は、第2金属補助電極M2の内で、第2水平隔壁HR2と第3垂直隔壁VR3との上記連結部分の直上に位置する上記電極部分に対して第1書込み電極Wj(B)側に隣接する部分から、上記第1ギャップg1だけ離れた第2透明電極T2の側面と対向しつつ、垂直方向vに平行に延在している。しかも、同電極T4は、矩形状の横断面形状を有しており、第2及び第3透明電極T2、T3と同一形状及び同一寸法を有する。従って、第1透明電極T1、第2透明電極T2、第3透明電極T3及び第4透明電極T4は、互いに、同一形状及び同一寸法を有している。加えて、同電極T3は、第3書込み電極Wj(C)の突出部WCPの直上に位置している。
【0067】
そして、第1透明電極T1及び第3透明電極T3の組合せと、第2透明電極T2及び第4透明電極T4の組合せとは、第1書込み電極Wj(B)の垂直方向中心軸に関して、線対称の関係にある。
【0068】
ここで、本実施の形態における中核的構造は、次の点にあると言える。即ち、第3透明電極T3は、第2書込み電極Wj(A)の直上に位置しており、しかも、第3透明電極T3の垂直方向中心軸VCAT3は、第1ペアサブピクセル領域PSPR1の垂直方向中心軸CA1から見て、第2垂直隔壁VR2側に、ないしは、第2書込み電極Wj(A)の延在部WAE寄りに偏在している。同様に、第4透明電極T4は、第3書込み電極Wj(C)の直上に位置しており、しかも、第4透明電極T4の垂直方向中心軸VCAT4は、第2ペアサブピクセル領域PSPR2の垂直方向中心軸CA2から見て、第3垂直隔壁VR3側に、ないしは、第3書込み電極Wj(C)の延在部WCE寄りに偏在している。
【0069】
他方、第2走査電極1042は、第3水平隔壁HR3の直上に位置し、且つ、水平方向hに延在する第3金属補助電極M3を有する。この補助電極M3の水平方向中心軸(図4中、一点鎖線で描かれたものに相当)と、第1金属補助電極M1の水平方向中心軸との間隔もまた、ピッチpの半分である。
【0070】
更に、第2走査電極1042は、孤立サブピクセル領域ISPR内に位置する第6透明電極T6を有する。この第6透明電極T6は、第3金属補助電極M3の内で、少なくとも、第1書込み電極Wj(B)と立体交差する電極部分に隣接し且つ第2書込み電極Wj(A)側に位置する部分から、第1書込み電極Wj(B)に平行に維持電極105の第1金属補助電極M1に向けて突出している。ここでは、同電極T6は、第3金属補助電極M3の内で、第1書込み電極Wj(B)と立体交差する上記電極部分、当該立体交差電極部分に隣接し且つ第2書込み電極Wj(A)側に位置する部分、及び、当該立体交差電極部分に隣接し且つ第3書込み電極Wj(C)側に位置する部分から、第5透明電極T5に対面する様に突出している。即ち、第6透明電極T6の先端部は、第2ギャップg2(所定の間隔)を以って、第5透明電極T5の先端部に対向している。そして、第5透明電極T5及び第6透明電極T6は、共に、同一形状及び同一寸法を有しており、且つ、第1書込み電極Wj(B)の垂直方向中心軸に関して線対称な横断面形状を有する。
【0071】
又、誘電体層DLが、前面基板FSの内側表面FSIS上に形成されている。この誘電体層DLは、維持電極105、第1走査電極1041及び第2走査電極1042を、各電極の取出し端子部(図示せず)を除いて、被覆している。しかも、誘電体層DLは、第1水平隔壁HR1、第2水平隔壁HR2、第3水平隔壁HR3、第1垂直隔壁VR1、第2垂直隔壁VR2、第3垂直隔壁VR3、第4垂直隔壁VR4及び第5垂直隔壁VR5のそれぞれの頂部と接触する表面DLSを有する。
【0072】
以上の通り、本実施の形態のPDPでは、第1及び第2ペアサブピクセル領域PSPR1、PSPR2内における第1−第4透明電極T1−T4の配置関係に、その特徴点がある。この点を、整理する観点から、再度述べれば、次の通りである。即ち、図5に示される様に、透明電極部T3と透明電極部T4とは、それぞれのペアサブピクセル内で、第1書込み電極Wj(B)から、セル内で最も離れた場所に配置されている。他方、透明電極部T1と透明電極部T2とは、それぞれのサブピクセル内で、第1書込み電極Wj(B)W(b)に近い場所に配置されている。この様な構造を設定するために、図4に示される様に、透明電極部T3と透明電極部T1とは、第1ペアサブピクセルPSP1の垂直方向中心軸CA1に関して、互いに対向する位置関係を有している。同様に、透明電極部T4及び透明電極部T2も、第2ペアサブピクセルPSP2の垂直方向中心軸CA2に関して、互いに対向する位置関係を有している。つまり、孤立サブピクセルISPにおいては、X透明電極部T6及びY透明電極部T5が、孤立サブピクセルISPの水平方向中心軸に関して、互いに対向し合う様に、配置されているが、各ペアサブピクセルPSP1、PSP2においては、X電極の透明電極部及びY電極の透明電極部は、対応するペアサブピクセルの垂直方向中心軸CA1、CA2に関して、互いに対向し合う様に、配置されている。
【0073】
<構造上の変形例>
以下、W電極の形状の変形例について、図9を参照しつつ、記載する。
【0074】
(1) 図4では、孤立サブピクセルISPを選択するための第1書込み電極Wj(B)は、表示面FSOS(図5)側から本パネルを眺めた際には、孤立サブピクセル領域ISPR内のX電極用透明電極部T6及びY電極用透明電極部T5の垂直方向中心軸と重なる垂直方向中心軸CAを有し、且つ、その横断面形状は長方形である。
【0075】
これに代えて、孤立サブピクセル領域ISPR内のX電極用透明電極部T6と第1書込み電極Wj(B)との書込み対向放電をより一層起こり易くするために、図9に示す様に、第1書込み電極Wj(B)が、第6透明電極T6の直下に当る部分から、水平方向hに広がった形状を有する様にしても良い。
【0076】
即ち、本変形例1では、第1書込み電極Wj(B)は、(I)垂直方向vに平行に延在すると共に、矩形状の横断面形状を有する延在部WBEと、(II)延在部WBEの内で孤立サブピクセル領域ISPR内に位置し且つ第6透明電極T6の直下に位置する部分から、第6透明電極T6の側面の直下部分へ向けて、水平方向hに沿って突出する突出部WBPとを備える。
【0077】
(2) 図4では、ペアサブピクセルPSP1、PSP2を選択するための第2及び第3書込み電極Wj(A)、Wj(C)における、幹となる延在部WAE、WCEは、第1書込み電極Wj(B)から、水平方向hに等ピッチdで配置されている。そして、図4では、ペアサブピクセルにおける書込み放電を起こし易くするために、枝部分の突出部WAP、WCPが、それぞれ、Y電極用透明電極部T1、T2の直下にまで伸びている。
【0078】
しかしながら、例えば無効電力を低減させる目的を重視する場合には、図9に示す様に、枝部分の電極部WAP、WCPの突出長さを、それぞれ、延在部からX電極用透明電極部T3、T4の直下位置迄の長さに限定しても良い。
【0079】
<本パネルの駆動方法>
次に、本PDPの駆動方法を記載する。但し、本実施の形態の特徴点はそのパネル構造にあり、そこで用いられる駆動方法としては、基本的に、従来の駆動方式を採用出来る。従って、駆動方法については、各電極の役割を明確にするという程度で、簡単に記載することに留める。
【0080】
サブフィールド階調法においては、1画面内における全セルの発光及び非発光の制御を行う最小の時間単位は、「サブフィールド」と呼ばれる。このサブフィールドは、更に、「リセット期間」、「書き込み期間」及び「維持放電期間」の3つの期間に分けられる。
【0081】
先ず、「リセット期間」では、直前のサブフィールドにおける放電履歴のリセットを行う。即ち、直前のサブフィールドにおいて、誘電体層DLの表面DLSの内でX電極及びY電極の直上に位置する部分上に蓄積された「壁電荷」を、電圧印加により、キャンセルする。
【0082】
次の「書き込み期間」では、その後に続く「維持放電期間」において維持放電(表示放電)を発生させたいセルに対してのみ、壁電荷を与える。即ち、線順位走査によってX電極に順次に負のパルス電圧を印加し、そのパルス電圧のタイミングに応じて、画像データに基づき生成される正のパルス電圧をW電極に印加する。これにより、所望のセルのX電極とW電極との間に、「書き込み対向放電」を発生させる。又、書込み期間中は、Y電極にも、常時、正の電圧が印可されている。この場合のY電極への印可電圧は、X電極とW電極との間の「書き込み対向放電」がトリガ放電として作用することによりX電極とY電極との間に放電が引き起こされる場合を除いては、単独ではX電極とY電極との間に放電が起り得ない様な値に、予め設定されている。そのため、X電極とW電極との間で「書き込み対向放電」が起きると、この放電をトリガとして、対を成すX電極とY電極との間で、放電が起こる。この放電を「書き込み面放電」と呼び、「書き込み対向放電」と「書き込み面放電」とを合せて成る放電を、「書き込み放電」と呼ぶ。この「書き込み放電」によって、X電極直上の誘電体層表面上に正の壁電荷が蓄積され、他方、Y電極直上の誘電体層表面上には負の壁電荷が蓄積される。
【0083】
次の「維持放電期間」においては、X電極及びY電極間に、交互に、外部からパルス状の電圧が印加される。そして、外部印加電圧と、「書き込み期間」においてX電極上及びY電極上に蓄積された「壁電荷」により生成される電圧とを重畳して成る電圧が、放電開始電圧以上になると、維持放電が発生する。この維持放電により生じる紫外線が蛍光体層FL1−FL3を励起し、紫外線は可視光線に変換されて、各蛍光体層FL1−FL3に対応した色の可視光が発せられる。
【0084】
<本パネルの作用・効果>
本パネルの作用・効果を記載するに先だって、比較例として、既述した未公開技術(no prior art)における作用について、考察を加えることにする。
【0085】
ここで、図10は、未公開技術(no prior art)における問題点を示すための孤立サブピクセルBの縦断面図である。又、図11は、当該未公開技術(no prior art)における問題点を示すための第1及び第2ペアサブピクセルA、Cの縦断面図である。
【0086】
例えば、サブピクセル内で対向しているX電極とW電極間の放電開始電圧が200Vであると仮定する。そして、X電極に印加するスキャンパルスの電圧Vxaをパラメータとして、W電極に印加するデータパルスの電圧Vwaが50Vであるとすると、書込み放電が起こる最小の電圧Vxaは−150Vである。
【0087】
両図10、11から理解される通り、同一サブピクセル内で対向している電極間距離は、異なるサブピクセル間で対向している電極間距離よりも小さいため、異なるサブピクセル間で対向している両電極に印加される電圧に起因して生じ得る放電の開始電圧は、同一サブピクセル内で対向している電極間で生じ得る放電の開始電圧よりも高くなる。例えば、電極X(B)と電極Wj(A)間の放電開始電圧、及び、電極X(B)と電極Wj(C)間の放電開始電圧が、共に250Vであるとする。このとき、サブピクセルA、Cを選択し、且つ、サブピクセルBを選択しない場合には、電圧Vwa=50Vであれば、電極X(B)と電極Wj(A)間、及び、電極X(B)と電極Wj(C)間で誤放電が起きるときの最小の電圧Vxaは−200Vである。この場合、電圧Vxaのマージンは、−150Vから−200Vまでの電圧範囲に当る50Vとなる。
【0088】
これに対して、サブピクセルA、Cを非選択とし、且つ、サブピクセルBを選択した場合には、X(A)―Wj(B)電極間距離とX(C)―Wj(B)電極間距離とが、X(B)―Wj(A)電極間距離及びX(B)―Wj(C)電極間距離と同じであるならば、X(A)―Wj(B)電極間、及び、X(C)―Wj(B)電極間で、誤放電が起きるときの最小の電圧Vxaは−200Vであり、電圧マージンも50Vである。
【0089】
しかしながら、当該先行未公開技術に係る二等辺デルタ配列型AC面放電型PDPでは、X(A)―Wj(B)電極間距離、及び、X(C)―Wj(B)電極間距離は、X(B)―Wj(A)電極間距離、及び、X(B)―Wj(C)電極間距離と比較して、小さい。そのため、サブピクセルA、Cを非選択とし、サブピクセルBを選択した場合には、X(A)―Wj(B)電極間、及び、X(C)―Wj(B)電極間で誤放電が起きるときの最小の電圧Vxaは−200Vよりも低くなり、書込み電圧マージンは50Vよりも小さくなってしまうと言う問題点が顕出する。書込み放電における放電開始電圧は経時的に変化するため、書込み電圧のマージンは広い程良いのである。
【0090】
これに対して、本実施の形態では、その様な問題点は生じない。即ち、放電経路の距離を模式的に示す図5を参照すれば明らかな通り、X電極用透明電極部T3と第1書込み電極Wj(B)との電極間の電界及びX電極用透明電極部T4と第1書込み電極Wj(B)との電極間の電界は、両透明電極T3、T4が第1書込み電極Wj(B)から距離的により一層離れた分だけ、図10及び図11に示す先行未公開技術(no prior art)の場合と比較して、弱められる。そのため、第1ペアサブピクセルA及び第2ペアサブピクセルCにおいて、第1書込み電極Wj(B)の印加電圧に起因して生じ得る誤放電の開始電圧を上昇させることが出来、その結果、書込み電圧のマージンを拡大することが出来る。
【0091】
他方、書込み期間においてY電極105には第1書込み電極Wj(B)と同様に正の電位が印加されているので、Y電極用透明電極部T1及びY電極用透明電極部T2と、第1書込み電極Wj(B)との電位差は、小さい。そのため、第1書込み電極Wj(B)と第1及び第2透明電極T1、T2とが接近していても、書き込み期間においては、第1書込み電極Wj(B)とY電極105との間で、誤書き込み放電が発生することはない。
【0092】
(実施の形態2)
<着眼点>
実施の形態1では、孤立サブピクセル領域におけるX電極、Y電極、及びW電極の形状と、両ペアサブピクセル領域におけるX電極、Y電極、及びW電極の形状とは、互いに相違している。しかしながら、各サブピクセル間で電極形状が異なる場合には、各サブピクセル間で電圧マージンが異なることとなり、各サブピクセルにおけるマージンの重なり部分である全体のマージンは、全てのサブピクセルにおいて電極形状が互いに同じである場合と比較して、小さくならざるを得ない。実施の形態2の目的は、この問題点を解決することにある。
【0093】
<構成>
図12は、本実施の形態に係る、二等辺デルタ配列型ピクセルを有するAC駆動面放電反射型PDPの構成を模式的に示す透視平面図であり、実施の形態1の図4に対応するものである。従って、図12中、図4と同一の構成要素については、同一の参照記号を付している。本実施の形態が実施の形態1と相違する点は、孤立サブピクセル領域ISPR内における、第5及び第6透明電極の形状・寸法と第1書込み電極の形状とにある。以下、図12を参照しつつ、この特徴点についてのみ記載することにし、実施の形態1と共通する構成要素の記載に関しては、実施の形態1中の対応する記載を援用することとする。
【0094】
図12に示す様に、第1書込み電極Wj(B)は、(1)垂直方向vに平行に延在すると共に、矩形状の横断面形状を有する延在部WBEと、(2)延在部WBEの内で孤立サブピクセル領域ISPR内に位置する部分WBEIから、少なくとも第2書込み電極Wj(A)側へ向けて、水平方向hに沿って突出する突出部WBPとを備える。この例では、突出部WBPは、第2書込み電極Wj(A)側のみならず、第3書込み電極Wj(C)側にも等距離だけ、突出している。この様に、孤立サブピクセル領域ISPRの第1書込み電極Wj(B)は、同電極Wj(B)と孤立サブピクセル領域ISPR内のX電極用透明電極部T6Aとの電極間距離が最小になる様に突き出した部分WBPを有する。
【0095】
又、第1ピクセルP1における第5透明電極T5Aは、第1金属補助電極M1の内で、第1書込み電極Wj(B)と立体交差する上記電極部分に隣接し且つ第2書込み電極及び第3書込み電極の一方側(ここでは、第3書込み電極Wj(C)側)に位置する部分から、垂直方向vに平行に突出すると共に、矩形状の横断面形状を有している。尚、第2ピクセルP2における第5透明電極T5Aは、上記立体交差電極部分に隣接し且つ第2書込み電極Wj+1(A)側に位置する部分から、突出している。
【0096】
これに対して、第6透明電極T6Aは、第3金属補助電極M3の内で、第1書込み電極Wj(B)と立体交差する上記電極部分に隣接し且つ第2書込み電極及び前記第3書込み電極の他方側(ここでは、第2書込み電極Wj(A)側)に位置する部分から、延在部WBEIを挟み込む様に第5透明電極T5Aの側面と対向しつつ、垂直方向vに平行に突出すると共に、矩形状の横断面形状を有している。尚、第2ピクセルP2における第6透明電極T6Aは、上記立体交差電極部分に隣接し且つ第3書込み電極Wj+1(C)側に位置する部分から、突出している。
【0097】
そして、第5透明電極T5A及び第6透明電極T6Aは、共に、第1透明電極T1と同一形状及び同一寸法を有する。従って、本実施の形態では、全ての透明電極T1、T2、T3、T4、T5A、T6Aが、互いに、同一形状及び同一寸法を有するわけである。
【0098】
<作用・効果>
以上の様に、孤立サブピクセル及び両ペアサブピクセルは共に同様な形状・寸法の電極を有しているので、各サブピクセル間での書込み電圧のマージンにずれが無くなり、その結果、全体の書込み電圧のマージンを実施の形態1よりも大きくすることが出来る。
【0099】
(実施の形態3)
<構成>
図13は、実施の形態3に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図であり、実施の形態1の図4に対応するものである。但し、図13においては、隔壁群も共に透視的に図示されている。又、図13においては、平面図を見易くすると言う観点から、各部材の重なり順序が、実施の形態1の図1に示されるものとは異なっているが、実施の形態3における実際の部材の上下関係は、実施の形態1のそれと同じである。
【0100】
本実施の形態の動作原理は基本的には実施の形態1のそれと同じであるが、両形態の構造上の相違点は、第1透明電極及び第3透明電極の形状及び配置、第2透明電極及び第4透明電極の形状及び配置、第2垂直隔壁、第3垂直隔壁、第4垂直隔壁、及び第5垂直隔壁の配置、並びに、第2書込み電極及び第3書込み電極の形状にある。以下、図13に基づき、相違点を中心に、本実施の形態における構造上の特徴点を記載する。尚、実施の形態1と共通する構成要素については、実施の形態1で用いた参照記号をここでも援用する。
【0101】
先ず、第1隔壁VR1の垂直方向中心軸と第2隔壁VR2の垂直方向中心軸との間隔dAは、図4に示す間隔dよりも大きくなっている。即ち、図4では、第2隔壁VR2は第2書込み電極Wj(A)の直上に位置しているが(両部材の垂直方向中心軸も一致している)、図13では、第2書込み電極Wj(A)が両隔壁VR1、VR2間に位置する様に、間隔dAが設定されている。
【0102】
同様に、第1隔壁VR1の垂直方向中心軸と第3隔壁VR3の垂直方向中心軸との間隔dAもまた、図4に示す間隔dよりも大きくなっている。即ち、図4では、第3隔壁VR3は第3書込み電極Wj(C)の直上に位置しているが(両部材の垂直方向中心軸も一致している)、図13では、第3書込み電極Wj(C)が両隔壁VR1、VR3間に位置する様に、間隔dAが設定されている。
【0103】
同じく、第4隔壁VR4の垂直方向中心軸と第5隔壁VR5の垂直方向中心軸との間隔dAもまた、図4における対応する間隔dよりも大きくなっている。即ち、第1書込み電極Wj(B)の垂直方向中心軸が両隔壁VR4、VR5間の中心に位置する様に、間隔dAが設定されている。
【0104】
そして、第2書込み電極Wj(A)は、垂直方向vに平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部のみから成る。しかも、第2書込み電極Wj(A)の延在部の内で第1ペアサブピクセル領域PSPR1内に位置する部分は、第1垂直隔壁VR1の第1対向側面SS1と第2垂直隔壁VR2の対向側面との間に位置し、且つ、第2垂直隔壁VR2の上記対向側面寄りに位置している。
【0105】
同様に、第3書込み電極Wj(C)は、垂直方向vに平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部のみから成る。しかも、第3書込み電極Wj(C)の延在部の内で第2ペアサブピクセル領域PSPR2内に位置する部分は、第1対向側面SS1とは反対側の第1垂直隔壁VR1の第2対向側面SS2と第3垂直隔壁VR3の対向側面との間に位置し、且つ、第3垂直隔壁VR3の上記対向側面寄りに位置している。
【0106】
これに対して、第1透明電極T1B及び第3透明電極T3Bは、共に、第2書込み電極Wj(A)の上記延在部の内で第1ペアサブピクセル領域PSPR1内に位置する上記部分の直上に位置しており、しかも、矩形状の横断面形状を有している。そして、第1透明電極T1Bの先端部は、所定の間隔gを隔てて、第3透明電極T3Bの先端部と対向しており、両部T1B、T3Bの形状・寸法は互いに同一である。
【0107】
同様に、第2透明電極T2B及び第4透明電極T4Bは、共に、第3書込み電極Wj(C)の上記延在部の内で第2ペアサブピクセルPSPR2領域内に位置する上記部分の直上に位置しており、しかも、矩形状の横断面形状を有している。そして、第2透明電極T2Bの先端部は、所定の間隔gを隔てて、第4透明電極T4Bの先端部と対向しており、両部T2B、T4Bの形状・寸法は互いに同一である。しかも、第1透明電極T1B、第2透明電極T2B、第3透明電極T3B及び第4透明電極T4Bは、互いに、同一形状及び同一寸法を有する。
【0108】
又、孤立サブピクセル領域ISPRの構成に目を向けると、第5透明電極T5は、第1金属補助電極M1の内で、第1書込み電極Wj(B)との上記立体交差電極部分、当該立体交差電極部分に隣接し且つ第2書込み電極Wj(A)側に位置する部分、及び当該立体交差電極部分に隣接し且つ第3書込み電極Wj(C)側に位置する部分から、垂直方向vに突出している。又、第6透明電極T6は、第3金属補助電極M3の内で、第1書込み電極Wj(B)との上記立体交差電極部分、当該立体交差電極部分に隣接し且つ第2書込み電極Wj(A)側に位置する部分及び当該立体交差電極部分に隣接し且つ第3書込み電極Wj(C)側に位置する部分から、垂直方向vに突出している。そして、第6透明電極T6の先端部は、所定の間隔gを隔てて、第5透明電極T5の先端部に対向しており、第5透明電極T5及び第6透明電極T6は、共に、第1透明電極T1Bと同一形状及び同一寸法を有する。従って、全ての透明電極T1B、T2B、T3B、T4B、T5、T6は、同一形状及び同一寸法を有する。
【0109】
そして、図13においても、第1及び第3透明電極T1B、T3Bの垂直方向中心軸VCAT3は、第1ペアサブピクセル領域PSPR1の垂直方向中心軸CA1から見て、第2垂直隔壁VR2側に偏在している。従って、第3透明電極T3Bは、第1書込み電極Wj(B)から最も離れた箇所に配設されているのである。
【0110】
同様に、第2及び第4透明電極T2B、T4Bの垂直方向中心軸VCAT4は、第2ペアサブピクセル領域PSPR2の垂直方向中心軸CA2から見て、第3垂直隔壁VR3側に偏在している。従って、第4透明電極T4Bもまた、第1書込み電極Wj(B)から最も離れた反対側の箇所に配設されているのである。
【0111】
これに対して、第5及び第6透明電極T5、T6の垂直方向中心軸は、表示面FSOS側から本PDPを眺めたときには、孤立サブピクセル領域ISPRないしは第1書込み電極Wj(B)の垂直方向中心軸CAと一致する。
【0112】
以上の様に、実施の形態3では、孤立サブピクセル領域ISPR内のX電極用透明電極部T6及びY電極用透明電極部T5の電極構造と、両ペアサブピクセル領域PSPR1、PSPR2内のX電極用透明電極部T3B、Y電極用透明電極部T1B、X電極用透明電極部T4B、及びY電極用透明電極部T2Bの電極構造とは、形状及び寸法において、同じになっている。加えて、各書込み電極Wj(A)、Wj(B)、Wj(C)は、突出部分を有しておらず、その横断面形状は単純な長方形である。そして、孤立サブピクセルにおいては、4個のリブで構成される孤立サブピクセル領域ISPRの垂直方向中心軸CAと、両透明電極部T5、T6及び第1書込み電極Wj(B)の垂直方向中心軸とが一致している。他方、両ペアサブピクセルでは、その一方の第1サブピクセル領域PSPR1の垂直方向中心軸CA1と、両透明電極部T3B、T1B及び第2書込み電極Wj(A)の垂直方向中心軸とは一致せず、両透明電極部T3B、T1Bは、孤立サブピクセル内の第1書込み電極Wj(B)から離れる様に、配置されている。他方の第2サブピクセル領域PSPR2についても、同様の構造が設けられている。
【0113】
<作用・効果>
以上に記載した様な配置にすることによって、両ペアサブピクセル領域PSPR1、PSPR2においては、X電極用透明電極部T3B、T4Bは、孤立サブピクセル領域内の書込み電極Wj(B)からより遠ざかる様に離れて配置されているため、実施の形態1と同様に、誤書込み放電が発生しにくくなる。
【0114】
加えて、本実施の形態では、全ての透明電極の形状・寸法が同一に設定されているので、実施の形態2と同様に、電圧マージンが狭くなることがなく、全体の書込み電圧のマージンを拡大することが出来る。
【0115】
尚、図13では、各書込み電極Wは長方形状の延在部のみから成り立っているが、実施の形態1における変形例1に記載した構造と同様に、X電極との間の書込み放電を起こし易くするために、X電極の直下にW電極の突出部分を設けても良い。
【0116】
(実施の形態4)
<着眼点>
本実施の形態は、実施の形態3(図13)の基本構造を踏襲しつつ、各透明電極の構造を別の観点から修正するものである。
【0117】
即ち、実施の形態3(図13)における各ペアサブピクセルでは、X電極用透明電極及びY電極用透明電極の垂直方向中心軸は、4個のリブで構成されるペアサブピクセル領域の垂直方向中心軸とずれている。ところで、セル内の発光強度は分布を有しており、透明電極上方で発光強度が最も強くなる。そのため、実施の形態3の場合には、ペアサブピクセル内での発光強度分布は、透明電極上方に偏る可能性がある。この様に、発光強度の強い部分が、透明電極側に、つまり、外側に偏ると、色分離を改善すると言う効果が低減されることが懸念される。本実施の形態は、この点を改善するものである。
【0118】
<構成>
図14は、実施の形態4に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図であり、図13に対応している。本実施の形態の特徴点は各透明電極の構造にあるので、その他の構成要素は実施の形態3と同一である。従って、実施の形態3の構成要素と共通するものの記載については、対応する実施の形態3、1中の記載を援用することにする。
【0119】
先ず、両ペアサブピクセル領域PSPR1、PSPR2の構成に注目する。図14に示す様に、第1透明電極T1C、第2透明電極T2C、第3透明電極T3C及び第4透明電極T4Cの各々は、(1)当該透明電極と対応するバス電極との結合部から先端部まで垂直方向vに沿って平行に延在する延在部TCE1と(上記先端部と対向する透明電極との間隔g)、(2)延在部TCE1の上記先端部及びその近傍部分から第1書込み電極Wj(B)側に向けて第1突出距離d1だけ水平方向hに突出する突出部TCP1を備えている。これらの構成部分の内で、実施の形態3と相違する部分は、後者の突出部TCP1である。この構成により、本実施の形態における各透明電極T1C、T2C、T3C、T4Cは、L字型の横断面形状を有する。
【0120】
他方、孤立サブピクセル領域ISPRに目を向けると、第5透明電極T5C及び第6透明電極T6Cの各々は、(1)当該透明電極と対応するバス電極との結合部から先端部まで垂直方向vに沿って平行に延在する延在部TCE2と(上記先端部と対向する透明電極との間隔g)、(2)延在部TCE2の上記先端部及びその近傍部分から第2書込み電極Wj(A)側及び第3書込み電極Wj(C)側の双方に向けて第2突出距離d2だけ水平方向hに突出する突出部TCP2を備えている。これらの構成部分の内で、実施の形態3と相違する部分は、後者の突出部TCP2である。この構成により、本実施の形態における第5透明電極T5C及び第6透明電極T6Cの各々は、T字型の横断面形状を有する。
【0121】
<作用・効果>
本実施の形態は、実施の形態3が有する作用・効果を奏する上に、次の様な作用・効果をも奏する。
【0122】
即ち、各透明電極の抵抗は、当該透明電極に繋がったバス電極のそれと比較してかなり大きい。このため、各透明電極の延在部TCE1、TCE2に印加される電圧は、バス電極との結合部から先端部までの距離に依存する分布を有する。より詳細には、当該延在部と対応バス電極との結合部(接続部分)には電位がかかりやすいので、この結合部における印加電圧が最も大きくなり、当該結合部から先端部に向かう程に印加電圧は減少し、当該延在部の先端部における印加電圧は、結合部におけるそれと比べて、かなり小さい値となっている。従って、X電極用透明電極と、その直下の書込み電極Wとの間で生じる書き込み放電は、主に、上記結合部及びその近傍で、発生する。そのため、各ペアサブピクセル領域内の透明電極の延在部TCE1を、孤立サブピクセル領域の第1書込み電極Wj(B)からより遠方に離すことは、誤放電抑制に効果を発揮する。
【0123】
他方、各透明電極の突出部TCP1は、対応バス電極から最も離れているために印加電圧が最小値となっている先端部及びその近傍部分から形成されている。このため、突出部TCP1の書込み放電への寄与は低く、寧ろ、突出部TCP1、TCP2が、X電極とY電極との間の維持放電に対して寄与する度合いは、大きい。そして、両ペアサブピクセル領域及び孤立サブピクセル領域内における各透明電極の突出部TCP1、TCP2は、同様な配置関係を有している。そのため、維持放電においては、発光分布の偏りが緩和され、サブピクセルの中心と、発光分布の中心とのずれがなくなる。
【0124】
尚、図14では、各書込み電極Wは長方形状の延在部のみから成り立っているが、実施の形態1における変形例1に記載した構造と同様に、X電極との間の書込み放電を起こし易くするために、X電極の直下にW電極の突出部分を設けても良い。
【0125】
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
【0126】
【産業上の利用の可能性】
本発明に係るAC駆動面放電反射型PDPは、業務用大型ディスプレイ装置又はプラズマテレビジョン(TV)の様な、薄型・軽量・大画面・のフラットディスプレイ装置のパネルとして、利用可能である。
【0127】
ここで、図15は、実施の形態1−4の何れかに係るAC駆動面放電反射型PDPを有する面放電型プラズマディスプレイ装置の構成を模式的に示すブロック図である。図15に示す様に、プラズマディスプレイ装置は、大別して、(1)PDP本体と、(2)外部から入力されるデータ信号に基づいてPDP本体を駆動するための信号を生成し、当該駆動信号をPDP本体の既述した各電極に出力するドライバとを、備えている。このドライバは、大要、図15の、外部信号Sを受信する制御回路、Wドライバ、Xドライバ、Yドライバ、及び電源回路より、構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るAC駆動面放電反射型PDPが有する二等辺デルタ配列型ピクセルの構成を模式的に示す図である。
【図2】 実施の形態1に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図である。
【図3】 表示面側から眺めたときの、書込み電極とリブとの関係を示す透視平面図である。
【図4】 表示面側から眺めたときの、書込み電極とX電極及びY電極との関係を示す透視平面図である。
【図5】 第1及び第2ペアサブピクセル領域の構造を示す縦断面図である。
【図6】 孤立サブピクセル領域を拡大して示す透視平面図である。
【図7】 孤立サブピクセル領域の構造を示す縦断面図である。
【図8】 孤立サブピクセル領域の構造を示す縦断面図である。
【図9】 実施の形態1の変形例に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図である。
【図10】 比較例として、未公開技術(no prior art)における問題点を示す縦断面図である。
【図11】 比較例として、未公開技術(no prior art)における問題点を示す縦断面図である。
【図12】 実施の形態2に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図である。
【図13】 実施の形態3に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図である。
【図14】 実施の形態4に係るAC駆動面放電反射型PDPの構造を表示面側から眺めたときの透視平面図である。
【図15】 実施の形態1−4に係るAC駆動面放電反射型PDPを有するプラズマディスプレイ装置の構成を模式的に示すブロック図である。
Claims (9)
- 二等辺三角形の各頂点に位置する第1、第2及び第3サブピクセルより構成されるピクセルを有する面放電型プラズマディスプレイパネルであって、
垂直方向に延在する第1書込み電極と、前記第1書込み電極を挟んで前記垂直方向に互いに延在する第2及び第3書込み電極とを有する背面基板と、
前記背面基板と封着される周辺部と、表示面を成す外側表面と、前記背面基板の内側表面に対向する内側表面とを有する前面基板と、
前記背面基板の前記内側表面上に形成され、前記垂直方向と直交する水平方向に延在する第1水平隔壁と、
前記背面基板の前記内側表面上に形成され、前記第1水平隔壁を挟んで前記水平方向に延在する第2及び第3水平隔壁と、
前記背面基板の前記内側表面の内で前記第1書込み電極の直上に位置する部分上に形成され、前記垂直方向に延在しつつ前記第1及び第2水平隔壁を互いに連結する第1垂直隔壁と、
前記背面基板の前記内側表面上に形成され、前記第1垂直隔壁を挟んで前記垂直方向に延在すると共に、前記第1及び第2水平隔壁を互いに連結する第2及び第3垂直隔壁と、
前記背面基板の前記内側表面の内で前記第1書込み電極と前記第2書込み電極との間に位置する部分上に形成され、前記垂直方向に延在して前記第1及び第3水平隔壁を互いに連結する第4垂直隔壁と、
前記背面基板の前記内側表面の内で前記第1書込み電極と前記第3書込み電極との間に位置する部分上に形成され、前記垂直方向に延在して前記第1及び第3水平隔壁を互いに連結する第5垂直隔壁と、
前記前面基板の前記内側表面上に形成され、且つ、前記水平方向に延在して前記第1、第2及び第3書込み電極と立体交差する維持電極と、
前記前面基板の前記内側表面上に形成され、前記維持電極を挟んで前記水平方向に延在すると共に、前記第1、第2及び第3書込み電極と立体交差する第1及び第2走査電極と、
前記前面基板の前記内側表面上に形成されており、前記維持電極、前記第1走査電極及び前記第2走査電極を被覆すると共に、前記第1水平隔壁、前記第2水平隔壁、前記第3水平隔壁、前記第1垂直隔壁、前記第2垂直隔壁、前記第3垂直隔壁、前記第4垂直隔壁及び前記第5垂直隔壁のそれぞれの頂部と接触する表面を有する誘電体層とを備え、
前記第1書込み電極は、前記第4垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第5垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第1水平隔壁の水平方向中心軸と、前記第3水平隔壁の水平方向中心軸とで規定される孤立サブピクセル領域内に、少なくとも位置しており、
前記第2書込み電極は、前記第1垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第2垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第1水平隔壁の前記水平方向中心軸と、前記第2水平隔壁の水平方向中心軸とで規定される第1ペアサブピクセル領域内に、少なくとも位置しており、
前記第3書込み電極は、前記第1垂直隔壁の前記垂直方向中心軸と、前記第3垂直隔壁の垂直方向中心軸と、前記第1水平隔壁の前記水平方向中心軸と、前記第2水平隔壁の水平方向中心軸とで規定される第2ペアサブピクセル領域内に、少なくとも位置しており、
前記第1ペアサブピクセル領域は、前記二等辺三角形の底辺を構成する一方の頂点に位置する前記第1サブピクセルを形成しており、
前記孤立サブピクセル領域は、前記底辺に対向する前記二等辺三角形の頂点に位置する前記第2サブピクセルを形成しており、
前記第2ペアサブピクセル領域は、前記底辺を構成する他方の頂点に位置する前記第3サブピクセルを形成しており、
前記面放電型プラズマディスプレイパネルは更に、
少なくとも前記第1ペアサブピクセル領域内における前記背面基板の前記内側表面上に形成された第1蛍光体層と、
少なくとも前記孤立ペアサブピクセル領域内における前記背面基板の前記内側表面上に形成された第2蛍光体層と、
少なくとも前記第2ペアサブピクセル領域内における前記背面基板の前記内側表面上に形成された第3蛍光体層とを備えており、
前記維持電極は、
前記第1水平隔壁の直上に位置し且つ前記水平方向に延在する第1金属補助電極と、
前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第1水平隔壁と前記第2垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記第1走査電極に向けて突出すると共に、前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する第1透明電極と、
前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第1水平隔壁と前記第3垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記第1走査電極に向けて突出すると共に、前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する第2透明電極と、
前記第1金属補助電極の内で、少なくとも、前記第1書込み電極との立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、前記第1書込み電極に平行に前記第2走査電極に向けて突出すると共に、前記孤立サブピクセル領域内に位置する第5透明電極とを備え、
前記第1走査電極は、
前記第2水平隔壁の直上に位置し且つ前記水平方向に延在する第2金属補助電極と、
前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第2水平隔壁と前記第2垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記維持電極に向けて突出すると共に、前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する第3透明電極と、
前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第1垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分と、前記第2水平隔壁と前記第3垂直隔壁との連結部分の直上に位置する部分との間に位置する部分から前記維持電極に向けて突出すると共に、前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する第4透明電極とを備え、
前記第2走査電極は、
前記第3水平隔壁の直上に位置し且つ前記水平方向に延在する第3金属補助電極と、
前記第3金属補助電極の内で、少なくとも、前記第1書込み電極との立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分から、前記第1書込み電極に平行に前記維持電極に向けて突出すると共に、前記孤立サブピクセル領域内に位置する第6透明電極とを備え、
前記第3透明電極は前記第2書込み電極の直上に位置しており、しかも、前記第3透明電極の垂直方向中心軸は前記第1ペアサブピクセル領域の垂直方向中心軸から前記第2垂直隔壁側に位置しており、
前記第4透明電極は前記第3書込み電極の直上に位置しており、しかも、前記第4透明電極の垂直方向中心軸は前記第2ペアサブピクセル領域の垂直方向中心軸から前記第3垂直隔壁側に位置していることを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイパネル。 - 請求項1に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、
前記第2書込み電極は、
前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部と、
前記延在部の内で前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する部分から前記第1書込み電極に向けて前記水平方向に沿って突出する突出部とを備え、
前記第3書込み電極は、
前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部と、
前記延在部の内で前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する部分から前記第1書込み電極に向けて前記水平方向に沿って突出する突出部とを備え、
前記第1透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第2書込み電極側に隣接する部分から、前記垂直方向に平行に延在していると共に、矩形状の横断面形状を有しており、
前記第2透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1水平隔壁と前記第1垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第3書込み電極側に隣接する部分から、前記垂直方向に平行に延在していると共に、矩形状の横断面形状を有しており、
前記第3透明電極は、前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第2垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第1書込み電極側に隣接する部分から、前記第1透明電極の側面と対向しつつ、前記垂直方向に平行に延在しており、矩形状の横断面形状を有すると共に、前記第2書込み電極の前記突出部の直上に位置しており、
前記第4透明電極は、前記第2金属補助電極の内で、前記第2水平隔壁と前記第3垂直隔壁との前記連結部分の直上に位置する前記部分に対して前記第1書込み電極側に隣接する部分から、前記第2透明電極の側面と対向しつつ、前記垂直方向に平行に延在しており、矩形状の横断面形状を有すると共に、前記第3書込み電極の前記突出部の直上に位置しており、
前記第1透明電極、前記第2透明電極、前記第3透明電極及び前記第4透明電極は、互いに、同一形状及び同一寸法を有することを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイパネル。 - 請求項2に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、
前記第5透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分、及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、
前記第6透明電極は、前記第3金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、
前記第6透明電極の先端部は、所定の間隔を以って、前記第5透明電極の先端部に対向しており、
前記第5透明電極及び前記第6透明電極は、同一形状及び同一寸法を有しており、
前記第1書込み電極は、
前記垂直方向に平行に延在すると共に、矩形状の横断面形状を有する延在部と、
前記第1書込み電極の前記延在部の内で前記孤立サブピクセル領域内に位置し且つ前記第6透明電極の直下に位置する部分から、前記第6透明電極の側面の直下部分へ向けて、前記水平方向に沿って突出する突出部とを備えることを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイパネル。 - 請求項1に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、
前記第2書込み電極は、
前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部を備えており、
前記第2書込み電極の前記延在部の内で前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する部分は、前記第1垂直隔壁の第1対向側面と前記第2垂直隔壁の対向側面との間に位置し、且つ、前記第2垂直隔壁の前記対向側面寄りに位置しており、
前記第3書込み電極は、
前記垂直方向に平行に延在し且つ矩形状の横断面形状を有する延在部を備えており、
前記第3書込み電極の前記延在部の内で前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する部分は、前記第1対向側面とは反対側の前記第1垂直隔壁の第2対向側面と前記第3垂直隔壁の対向側面との間に位置し、且つ、前記第3垂直隔壁の前記対向側面寄りに位置しており、
前記第1透明電極及び前記第3透明電極は、共に、前記第2書込み電極の前記延在部の内で前記第1ペアサブピクセル領域内に位置する前記部分の直上に位置しており、しかも、矩形状の横断面形状を有しており、
前記第1透明電極の先端部は、所定の間隔を隔てて、前記第3透明電極の先端部と対向しており、
前記第2透明電極及び前記第4透明電極は、共に、前記第3書込み電極の前記延在部の内で前記第2ペアサブピクセル領域内に位置する前記部分の直上に位置しており、しかも、矩形状の横断面形状を有しており、
前記第2透明電極の先端部は、前記所定の間隔を隔てて、前記第4透明電極の先端部と対向しており、
前記第1透明電極、前記第2透明電極、前記第3透明電極及び前記第4透明電極は、互いに、同一形状及び同一寸法を有することを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイパネル。 - 請求項4に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、
前記第5透明電極は、前記第1金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分、及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、
前記第6透明電極は、前記第3金属補助電極の内で、前記第1書込み電極との前記立体交差部分、当該立体交差部分に隣接し且つ前記第2書込み電極側に位置する部分及び当該立体交差部分に隣接し且つ前記第3書込み電極側に位置する部分から、突出しており、
前記第6透明電極の先端部は、前記所定の間隔を以って、前記第5透明電極の先端部に対向しており、
前記第5透明電極及び前記第6透明電極は、共に、前記第1透明電極と同一形状及び同一寸法を有することを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイパネル。 - 請求項5に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、
前記第1透明電極、前記第2透明電極、前記第3透明電極及び前記第4透明電極の各々は、対向する透明電極との間に前記所定の間隔を保ちつつ、前記先端部及びその近傍部分から前記第1書込み電極側に向けて第1突出距離だけ前記水平方向に突出する突出部を備えており、
各透明電極はL字型の横断面形状を有することを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイパネル。 - 請求項6に記載の面放電型プラズマディスプレイパネルであって、
前記第5透明電極及び前記第6透明電極の各々は、対向する透明電極との間に前記所定の間隔を保ちつつ、前記先端部及びその近傍部分から前記第2書込み電極側及び前記第3書込み電極側の双方に向けて第2突出距離だけ前記水平方向に突出する突出部を備えており、
前記第5透明電極及び前記第6透明電極の各々は、T字型の横断面形状を有することを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイパネル。 - 請求項1に記載の前記面放電型プラズマディスプレイパネルと、
前記面放電型プラズマディスプレイパネルを駆動する信号を生成するために設けられたドライバとを備えることを特徴とする、
面放電型プラズマディスプレイ装置。 - 請求項1に記載の前記面放電型プラズマディスプレイパネルに用いられる前面パネルであって、
前記前面基板と、
前記維持電極と、
前記第1走査電極と、
前記第2走査電極と、
前記誘電体層とを備えることを特徴とする、
前面パネル。
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