JP3997172B2 - モータの制御装置、モータの制御方法、電子機器、記録装置およびモータドライバコントローラ - Google Patents

モータの制御装置、モータの制御方法、電子機器、記録装置およびモータドライバコントローラ Download PDF

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  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの制御装置に関し、特に、所定長のデジタル形式の駆動データの入力に応じて、モータを駆動するモータドライバを有する、モータの制御に関するものである。
【0002】
より詳細には、記録装置等のモータ制御部で生成するモータ駆動データを、メモリからDMA(Direct Memory Access)転送によって取得する構成において、その駆動データの一部を他のデータと置換する、モータの制御装置、並びに該制御装置に対応するモータの制御方法、電子機器、記録装置、及びモータドライバコントローラ等に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、記録装置の普及が進みその技術も飛躍的に進歩している。記録装置は画像情報に基づいて用紙上に画像を記録していくように構成されているが、このような記録装置の中で、最近、最も注目されている記録方法はインクジェット記録方法である。インクジェット記録方法は、記録ヘッドから用紙にインクを吐出して記録を行う方法であり、その長所は高精細な画像を高速で記録することができ、ランニングコスト、静粛性等、様々な点で他の記録方法よりも優れている点にある。
【0004】
インクジェット記録方法を採用したインクジェットプリンタにおいて、紙送り動作、キャリッジ動作、回復動作には一般にステッピングモータが用いられるが、最近では、その制御をCPUではなく、プリンタ全体をコントロールする専用のシステムLSI(以下、ASICと称する)内に設けられた、モータ制御回路によって行う構成が増えている。
【0005】
この理由は、プリンタの高画質化に伴う停止制御の複雑化及び低騒音化のため、モータの励磁方法も、W1−2相、2W1−2相、さらにはマイクロステップによって駆動されるものが増えており、また、プリンタの記録速度の高速化のために、モータの駆動速度も従来に比べて高速になっているため、相励磁切り替えタイミングが速くなり、CPUの負担が大きくなって、従来のシーケンス制御では間に合わなくなる場合が生じるからである。
【0006】
そのため、ASIC内にモータ制御用の専用ハードウエア回路を設け、ROM(Read Only Memory)内に記録されている駆動テーブルのデータをRAM上に展開し、その駆動テーブルのデータをDMA転送によりモータ制御用の専用ハードウエアに取り込んでモータドライバに送信して、CPUを介さずにモータを制御するような構成が取られている。
【0007】
例えば、特許文献1(特開2001−286190号公報)、及び特許文献2(特開2001−286189号公報)には、RAM内に記録されているモータ駆動テーブルのデータを、CPUを介さずに順次DMA転送によりモータドライバコントローラに取り込んでモータドライバを制御し、CPUの負担を軽減させる方法が提案されている。
【0008】
ここでDMA転送を用いた従来のモータ制御方法について、図を参照してより詳細に説明する。図2は、DMA転送を用いてモータの制御を行う従来例の構成を示すブロック図である。ここでは、モータドライバに駆動データをシリアル転送する構成を例に挙げている。
【0009】
図中、1はRAM、2はプリンタコントローラLSI(ASIC)、3はモータドライバ、4はCPU、5はROMである。プリンタコントローラLSI 2の内部には、プリンタの動作を制御する様々な機能ブロックが存在する。ここでは、モータ駆動に関する部分を主に示している。6はDMAコントローラであり、各機能ブロックのRAMアクセス要求に基づいて、RAM1とのDMA転送を行う。ROM5内に格納されているモータ駆動データも、ASIC2内のDMAコントローラ6を介してRAM1上に展開される。
【0010】
7はモータドライバコントローラである。モータドライバコントローラ7には、コントロールブロック8、データコントローラ9、シリアルデータ生成部12、タイミング制御部13が含まれている。コントロールブロック8にはモータドライバコントローラを駆動させるための制御レジスタ(以下、コントロールレジスタとも称する)が設けられており、そのレジスタの内容に基づいてモータドライバコントローラ内の各機能のシーケンス制御を行う。コントロールレジスタへのデータの書込みはCPUによって行われる。データコントローラ9はDMAコントローラ6に対してRAM1の指定アドレスからのDMAデータ転送を要求する。10およびに11はデータコントローラが取得してラッチしたデータであり、10はモータドライバ制御データ、11は時間データである。シリアルデータ変換部12は、ラッチされた駆動データをシフトレジスタによってパラレル信号から転送クロックに同期したシリアルデータに変換する。タイミング制御部13は、ラッチされた時間データを基に励磁時間を管理する。
【0011】
図3はモータドライバへの駆動データの転送タイミングの例を示す図である。ここでは図2のモータドライバコントローラ7を含んだプリンタコントローラLSI 2からモータドライバ3に送信されるストローブ信号14、転送クロック15、駆動データ16のタイミングと、モータドライバ3内部の簡単な構成を示している。
【0012】
駆動データ16は、転送クロック15に同期してモータドライバ3内部のシフトレジスタ17に順次格納される。それをストローブ信号14によってラッチ18にラッチする。ストローブ信号14の立ち上がりにより、モータドライバ3内部でラッチが行われた後にモータドライバの出力は確定する。つまり、励磁時間はストローブ信号14の発生間隔によって管理される。より具体的には、ラッチされたデータは各制御要素毎のビットに分割され、それぞれの駆動制御ブロックの制御に用いられる。
【0013】
19はトルクデータ制御であり、A相、B相の2つの位相の電流の設定値を保ったまま、両相の電流のレベルを切り替えるものである。これにより、A相、B相の電流設定の比率設定は同じ状態でモータに与える電流を段階的に設定できるため、トルク設定を行うことができる。20,21,22はA相側の制御ブロックである。20は回生電流の流し方(ディケイモード)、21は電流値、22は位相の制御をA相出力電流に対してそれぞれ行う。また、23,24,25はB相側の制御ブロックであり、それぞれの制御方法はA相側と同一である。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−286190号公報
【特許文献2】
特開2001−286189号公報
【特許文献3】
特開2001−327191号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、RAMに展開されているモータ駆動テーブルのデータをDMA転送によりモータドライバコントローラに取り込み、モータドライバコントローラではそのデータをモータドライバに設定された励磁時間毎に転送する。つまり、RAMに格納されている駆動テーブルのデータがそのままモータドライバに転送される。そのため、トルク設定ビット等のある特定の情報のみを変更したい場合には、RAM内の駆動テーブルの変更したい特定のビットを、1バイト、又は2バイト(=1ワード)単位でCPUによって書き換えるか、あるいは、RAM内の他の領域に、別のモータ駆動テーブルのデータとして格納する必要があった。
【0016】
CPUによって駆動テーブルの特定のビットを書き換えるようにすると、駆動テーブルのデータを書き換える時間CPUを占有することになり、他のタスクを実行できず、記録装置全体のパフォーマンスを低下させる可能性がある。一方、RAM内の他の領域に別のモータ駆動テーブルのデータを格納するようにすると、駆動データ中のある1ビットでも設定が異なる駆動モードが存在すると、その駆動モードの数だけ駆動テーブルのデータを格納しなければならず、RAMの容量、更にはROMの容量も増加することになる。
【0017】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、CPUの負荷を増やさずに、モータの制御に使用するメモリ容量を低減することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の一態様としてのモータの制御装置は、モータを動力源として使用して機構を駆動するモータの制御装置であって、
所定長のデジタル形式の駆動データの入力に応じて、前記モータを駆動するモータドライバと、
複数の駆動パターンに対応した前記駆動データを格納するメモリと、
前記メモリからDMAによって読み出した前記駆動データの一部を他のデータと置き換えて、前記モータドライバに出力するドライバ制御手段と、を備えている。
【0019】
すなわち、本発明では、所定長のデジタル形式の駆動データの入力に応じて、モータを駆動するモータドライバを有し、モータを動力源として使用して機構を駆動する、モータの制御装置において、複数の駆動パターンに対応した前記駆動データをメモリに格納し、メモリからDMAによって読み出した駆動データの一部を他のデータと置き換えて、モータドライバに出力する。
【0020】
このようにすると、メモリ内に格納された駆動データの一部を他のデータと置き換えることにより異なる駆動データを生成して、モータドライバに転送することができる。例えば、駆動データのトルク設定ビットを、他のデータと置換することによって、1種類の駆動データを用いて任意のトルクでモータを駆動することができる。
【0021】
従って、DMA転送を使用した構成において、メモリに格納するモータの駆動データの量を削減でき、モータの制御に使用するメモリ容量を低減することが可能となる。
【0022】
なお、本発明は、上記のモータの制御装置に対応したモータの制御方法、該制御方法をコンピュータによって実現するコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを格納する記憶媒体、更には、モータを使用する電子機器及び記録装置、モータドライバコントローラとしても実現され得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下では本発明に係るモータ制御装置を使用するインクジェットプリンタを例に挙げて説明する。
【0024】
(第1の実施形態)
(プリンタの全体構成)
図4は、本発明の第1の実施形態としてのインクジェットプリンタを正面から見た概略構成図である。ここで、26はインクジェットプリンタ、27は記録ヘッドを搭載するキャリッジである。キャリッジが28に示すシャフト軸に支持されて左右に移動する間に、記録ヘッドからインクが吐出されて記録が行われる。キャリッジ(CR)モータのシャフトに取り付けられたプーリ29と、それと対称位置にあるプーリ30に張架されたタイミングベルト31の一部がキャリッジに連結されており、CRモータの駆動力を伝達する。
【0025】
図5は、図4のインクジェットプリンタの用紙搬送に関する構成を側面から示した図であり、プラテン37、対構成からなる排紙ローラ38、搬送ローラ34、ピンチローラ35、記録用紙を積載し、それから1枚づつ用紙をプラテン上に給紙するオートシートフィーダー32、およびに給紙ローラ33で構成されている。給紙ローラ33によってオートシートフィーダ32から1枚ずつプラテン37に給紙された用紙36は、搬送ローラ34とピンチローラ35の2つのローラに挟持されて搬送される。これらのローラは図示されていない搬送用のモータによって駆動される。また、排紙ローラ38はプラテン37上の用紙に適度なテンションを加えるために搬送ローラ34に比べて若干、早めに回転するように設定されている。
【0026】
図6は、本実施形態のインクジェットプリンタの電気回路の全体構成を示した図である。プリンタの電気回路は、主として前述のように、CPU4,RAM1,ROM5,ASIC2から構成される。ASIC2は、モータ駆動制御を行いつつ、画像処理、インターフェイス44を介したホストコンピュータとの通信、記録ヘッド39のインク吐出制御等を行う。画像処理は、例えば、圧縮された画像データを伸張する処理、ラスター形式のデータをカラム形式のデータに変換する処理、画像データを間引きするマスク処理等がある。インクジェットプリンタ全体の制御を行うCPU4は、モータ駆動制御の処理の他に、画像処理、通信処理、インク吐出制御の処理を実行するためにASIC2に設定を行う。また、RAM1は、ホストコンピュータから送信された画像データの一時的な格納、画像処理を行う際のワークメモリ、及び記録データの格納にも用いられる。
【0027】
モータドライバは主にキャリッジ駆動用のCRモータドライバ41、および用紙搬送用のLFモータドライバ40の2つのドライバから構成され、また、43,42はそれぞれ、キャリッジモータ、用紙搬送モータである。図のモータドライバとモータの組み合わせは、ひとつの例であり、プリンタの構成に応じて、モータの数及びモータドライバの数はいくつでも良い。また、45は電源であり、商用電源から半導体デバイス駆動用のロジック電源、モータ駆動電源、および記録ヘッド39の駆動電源を生成する。
【0028】
(モータの制御)
以下、本実施形態におけるモータの制御について詳細に説明する。なお、ここでは制御対象となるモータ(CRモータ及びLFモータ)としてステップモータを用いる場合を例に挙げて説明する。
【0029】
図1は本実施形態におけるモータの制御に関する構成を示すブロック図である。本実施形態では、ROMからRAM内に展開されたモータ駆動テーブルデータをDMA転送によりモータドライバコントローラに取り込み、モータドライバコントローラがそのデータをモータドライバに設定された励磁時間毎に転送するように構成されており、従来例として図2に関して説明した構成と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0030】
図2の構成と比較すると、図1に示す本実施形態のモータの制御に関する構成は、モータドライバコントローラ7において、DMAデータセレクタ46、マスクデータレジスタ47、マスクデータセレクタ48、及び駆動データバッファ49が追加された構成となっている。なお、70はマスクデータレジスタに格納されたマスクデータを表わしている。
【0031】
DMAデータセレクタ46は、RAM1からDMA転送によってモータドライバコントローラ7内にラッチされたモータドライバ制御データ10を各ビット毎に選択するセレクタである。モータドライバ制御データ10の選択されたビットは駆動データバッファ49に転送される。マスクデータレジスタ47は、モータドライバ制御データ10の特定ビットの値を置換するためのマスクデータ70を格納しており、このマスクデータはCPUによって書き込まれる。
【0032】
また本実施形態では、モータドライバ制御データ10と同じビット幅のマスクデータレジスタ47を用いる例を示しているが、両者が同じビット幅である必要はない。あらかじめ、置換を行うビットが限定されていれば、マスクデータレジスタ47はそのビット幅以上であれば良い。マスクデータセレクタ48は、マスクデータレジスタ47に格納されたマスクデータ70を各ビット毎に選択するセレクタである。そして、選択されたデータは駆動データバッファ49に転送される。
【0033】
このような構成によって、DMA転送によって取得したモータドライバ制御データ10の特定のビットをマスクデータレジスタ47に格納した値でマスク(上書き)し置換することが可能となる。そして、特定のビットがマスクデータレジスタ47の値によって置換されたモータドライバ制御データは、駆動データバッファ49からシリアルデータ生成部12に転送され、駆動データとしてタイミング制御部13から発生される信号に従ってモータドライバ3に転送される。
【0034】
通常、DMA転送を用いたモータ制御では、あらかじめ設定されたステップ数だけハードウエアによって自動的に進める。そして、そのステップ数が終了した時点でモータドライバコントローラ7は割り込み信号を発生する。CPU4はこの割り込み信号を受けて、モータドライバコントローラ7のコントロールレジスタに、RAM内に格納されている次の駆動パターンデータの先頭アドレスを書き込むことにより次の駆動パターンデータが得られる。このコントロールレジスタは、コントロールブロック8内にある。
【0035】
本実施形態における駆動の際の処理を、図7のフローチャートを用いて説明する。ステップS50でモータ駆動開始命令が実行されるとCPUはモータドライバコントローラのコントロールレジスタに設定を行う(ステップS51)。ここで、設定するパラメータとしては、ハードウエアによって自動的に進めるステップ数Nや、RAMからDMA転送を開始する先頭アドレス等である。
【0036】
ステップS52で変数Mをゼロクリアするが、このMはモータドライバコントローラ内のデータコントローラがDMAコントローラを介してRAMからDMA転送を行った回数を示している。すなわち、DMA転送によって自動的に進められたステップ数と等しい。また、このステップS52を実行する際に、ステップS51で設定したモータドライバコントローラ内のコントロールレジスタの値をラッチして、次パターンの駆動のための準備を行う。
【0037】
ステップS53で、RAMからDMA転送を行う。ステップS54では、上記で図1に関して説明したように、DMA転送によって得られたモータドライバ制御データの特定のビットをマスクデータレジスタに格納された値でマスクして駆動データを生成し、モータドライバに転送する。そしてステップS55では、DMA転送回数を表わすMをインクリメントする。ステップS56では、現在の状態を指定された時間だけ維持した後、DMA転送回数Mの値が自動的に進めるステップ数Nに達したか否かを判定する。
【0038】
ステップS56で、MがN未満であればステップ53に戻り、駆動を継続すべく以降の処理を繰り返す。一方、MがNと等しければ、規定のステップ数に到達したのでステップS57に進み、モータドライバコントローラは割り込み信号を発生してCPUに通知する。
【0039】
割込み信号を受信したCPUは、ステップS58において、駆動を継続するか停止するかの判断を行う。駆動を継続する場合は、ステップS51に戻り、次パターンの情報をコントロールレジスタに設定する。一方、駆動を停止する場合はステップS59に進み、駆動を終了する。ステップS60において駆動を停止する場合は、停止のための駆動パターンをあらかじめ前のNステップの駆動パターンで設定しておく。CPUは、所定の回数割り込みを受けたか否かで駆動を継続するか否かを判断する。例えば、48回の自動転送を行う場合には、割り込みが3回発生したか否かによって駆動を継続するか否かをステップS58にて判断する。
【0040】
以上のようにN(N:2以上)ステップの間、モータ制御用ハードウエア回路(モータドライバコントローラ7)によって自動的に設定された励磁時間毎に駆動データがモータドライバに転送され、CPUはそのNステップが終了する毎に、ハードウエア回路から発生される割り込み信号に応じて、以降のNステップ分の駆動パターンのデータを設定する。
【0041】
マスクデータレジスタにマスクするデータを書込むタイミングは、CPUがモータ制御回路から割り込み信号を受けて次の駆動パターンの情報をコントロールレジスタに設定するタイミングであり、このときCPUはマスクデータレジスタにデータを書込むと共に、マスクデータセレクタにマスクするビットを設定する。
【0042】
また、このときDMAデータセレクタに、RAMからDMA転送されるモータドライバ制御データの中でマスクしない(有効とする)ビットを選択しておく。これにより以降のNステップの駆動パターンデータの特定のビットは、マスクデータレジスタに格納された値でマスクされ置換され、駆動データバッファに格納される。そして、駆動データバッファに格納されたデータがシリアルデータに変換されてモータドライバに転送される。
【0043】
従って、次のNステップのパターン情報を設定するタイミングで、特定のビットをマスクする情報を設定する。そして、次パターンのNステップ駆動時にRAMからDMA転送された駆動データの特定のビットをマスクデータレジスタの値によってマスクされた新たな駆動データによりモータドライバを駆動する。
【0044】
同様に、駆動データの特定のビットをマスクすることを止める、もしくは変更するタイミングも、次のNステップ分のパターン情報を設定するタイミングである。
【0045】
(駆動データ)
ここで、本実施形態で、モータドライバにシリアルで送信される駆動データについて説明する。
【0046】
図10は、本実施形態でモータ駆動を行うためのシリアルデータの構成を示す図である。位相情報はA相については15番目のビット(以降、ビット15のように称する)、B相においては、ビット8において設定を行う。ここで、その相を正側(+側)に励磁する場合はそのビットに‘1’を設定し、負側(−側)に励磁する場合は‘0’を設定する。
【0047】
各位相の電流設定は4ビットで表わされる16段階で指定することができる。A相に関する電流設定はビット14〜ビット11、B相に関する電流設定はビット7〜ビット4によって行う。図11は、4ビットの設定値と電流値の関係を示す図である。図示されたように“1111”が100%(最大電流)、“0000”が0%の設定を意味する。
【0048】
Decay Modeは、モータの巻き線に流れる電流の回生電流をモータドライバ内部で、どのように回生させるかを設定し、A相に関してはビット10及びビット9、B相に関してはビット3及びビット2の各2ビットで行う。図12は、2ビットの設定値と設定されるモードの関係を示す図である。Slow Decay Modeとは、モータの巻き線に流れる電流の回生電流をモータドライバ内部の閉ループによって回生させ、緩やかに電流を減衰させる設定である。一方、Fast Decay Modeとは回生電流をグランド、もしくはモータ駆動電源に回生させ、急速に電流を減衰させる設定である。Mixed Decayは両者の中間の設定である。
【0049】
ビット1及びビット0のトルク設定ビットは、AB両相に共通であり、A相設定電流とB相設定電流設定の比率を保ったまま、両相の電流の絶対レベルを設定するものである。このトルク設定ビットが、例えば、“11”では、モータドライバの出力電流としてA相設定電流値とB相設定電流値をそのまま出力するが、トルク設定ビットが50%を意味する“00”であると、A相設定電流値とB相設定電流値とをいずれも50%にした電流値がモータドライバからモータへ出力される。
【0050】
(実際の駆動例)
次に、本実施形態による具体的な駆動データについて説明する。図13は、W1−2駆動のパターンの例を示した図である。W1−2相駆動とは、2−2相駆動の1ステップを4分割し、2−2相駆動における1周期の4ステップを、図14に示すような16ステップに分割して駆動する方法である。
【0051】
図13(a)は、図10に示したビット順で、左から右にステップ番号1から16の駆動データを示しており、図13(b)はA相及びB相の電流設定を(a)に示した各ステップに合わせて示した図である。なお、図13に示した例では、Decay Modeは電流の立ち上がり方向ではMixed Decay37.5%、立下り方向ではMixed Decay75%である。また、トルク設定は100%である。
【0052】
この場合、本実施形態のハードウエア(モータドライバコントローラ)が自動的にモータドライバに駆動データを転送する回数(ステップ数)Nは16である。CPUはこの16ステップが終了する毎に、ハードウエアから発生される割り込み信号に応じて、次の16ステップの駆動パターンおよび励磁時間パターンが格納されたRAMの先頭アドレスをコントロールレジスタに設定する。同じパターンを繰り返す場合は、同じ先頭アドレスを設定する。
【0053】
具体的には、図13(a)に示す値がステップ番号(STEP NO)の順序(1〜16)に対応して16ビットずつ、RAMからDMA転送によってモータドライバコントローラに転送され、モータドライバコントローラは、転送された16ビットのデータのマスクデータセレクタで選択されたビットをマスクデータレジスタに格納された値で置換して駆動データを生成し、駆動データを励磁時間毎にモータドライバにシリアル転送する。
【0054】
マスクデータセレクタでマスクするビットが選択されていない場合、モータドライバには、各ステップに対応してビット15からビット1の順で以下の駆動データ、
1ステップ:1000010111110111
2ステップ:1010001111001011

16ステップ:0010010111000111
がシリアルに転送される。
【0055】
一般的に、モータの駆動開始時は、駆動対象の機械的摩擦のために大きな起動トルクを必要とし、そのため大電流を必要とするが、一旦駆動が安定すると、起動時ほど大きな電流は必要としない。また、低騒音化の観点からも、駆動が安定した後は、トルクが過大にならないように電流値を減少させることが望ましい。
【0056】
本実施形態では、DMA転送によってメモリ(RAM)から読み出されるデータの特定のビットをマスクして、その特定ビットをモータドライバコントローラに設けられたマスクデータによって置き換える。この方法によって、同じデータをメモリから読み出しているにも係わらず、必要な部分、例えば、トルク設定だけを変更して、電流値の設定を変えることができる。
【0057】
例えば、図13に示した駆動パターンで、電流値を50%に変更する場合、以下のようにビット1及びビット0で表わされるトルク設定ビットを、マスクデータレジスタのビット1及びビット0に“00”(50%設定)を設定し、ビットデータセレクタのビット1及びビット0を選択することにより、モータドライバに転送されるデータは、
1ステップ:1000010111110100
2ステップ:1010001111001000

16ステップ:0010010111000100
となる。
【0058】
図8は、用紙をある一定距離搬送させるためにモータを駆動した時のモータの巻き線に流れる電流を示すグラフである。駆動分割方法は、2−2相駆動における1ステップを16分割、つまり1周期4ステップ(2−2相)を64ステップに分割するマイクロステップ駆動であり、60はA相電流、61はB相電流を示している。ハードウエアが自動的にモータドライバに駆動データを転送する回数Nは64である。
【0059】
図中62で示す全ての駆動区間は、Nステップ単位で同じ駆動パターンデータを、前ホールド及び後ホールドに要する時間(10ms)を除き、RAMからDMA転送によってモータドライバコントローラに転送している。ただし、63の区間では、ビット1及びビット0で表わされるトルクデータの部分をマスクデータによってマスクして電流値を80%の設定にしている。これによって、同じ駆動テーブルをメモリから読み出しているにも係わらず、モータに与える電流を変更することができる。
【0060】
以上説明したように本実施形態によれば、メモリに格納された駆動パターンテーブルのデータの特定ビットのみを変更することができ、CPUの負荷を増やさずに、メモリに格納する駆動パターンテーブルのパターン数を少なくして、モータの制御に必要なメモリの容量を低減することが可能となる。
【0061】
(第1の実施形態の変形例)
以下、本発明に係るインクジェットプリンタの第1の実施形態の変形例について説明する。本変形例のインクジェットプリンタも第1の実施形態と同様な構成であり、同様な部分の説明は省略する。
【0062】
図15は、本変形例のインクジェットプリンタにおけるモータの制御に関する構成を図1と同様に示すブロック図である。図15において、49aは書き換えレジスタである。モータドライバ制御データは、DMAコントローラ6、及びデータコントローラ9を介してRAM等のメモリ素子1からモータドライバ制御データが書き換えレジスタ49aに転送される。
【0063】
書き換えレジスタ49aは、モータドライバ制御データをラッチ(保持)するタイミングにおいて以下の処理を行う。
【0064】
マスクデータレジスタ47にマスクデータが書き込まれ、かつその書き換え許可フラグがイネーブルになっている場合には、書き換えレジスタ49a内のモータドライバ制御データの一部をマスクデータレジスタ47のデータにより書き換えて書き換えレジスタ49aにラッチする。
【0065】
一方、マスクデータレジスタ47の書き換え許可フラグがディスイネーブルになっている場合には、マスクデータレジスタ47のデータ内容に関らず、モータドライバ制御データは書き換えられずに、DMA転送によって取得したモータドライバ制御データがそのままラッチされる。
【0066】
この書き換え許可フラグの設定タイミングは、CPUがモータ制御回路から割り込み信号を受けて、次の駆動パターンの情報を設定するタイミングであるのが好ましい。
【0067】
また、書き換えレジスタ49aのラッチのタイミングは、DMAコントローラ6から送信されるDMAデータがデータバス上に確定されたことを示すフラグ(データアック信号)を用いて設定される。つまり、DMAデータをデータバス上からラッチするのと同時に書き換えを実施する。そのため、新たにラッチタイミングを設定する必要がなく、回路構成も容易となる。
【0068】
モータドライバ制御データは、シリアルデータ生成部12に転送され、モータドライバ3に転送される。
【0069】
このように、自動的にモータドライバに駆動データを転送する回数Nについて、モータドライバ制御データはマスクデータレジスタに格納された値で書き換えられて転送される。
【0070】
(第2の実施形態)
以下、本発明に係るインクジェットプリンタの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のインクジェットプリンタも第1の実施形態と同様な構成であり、以下では第1の実施形態と同様な部分については説明を省略し、第2の実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
【0071】
図9は、第2の実施形態のインクジェットプリンタにおけるモータの制御に関する構成を示すブロック図である。図中64のモータドライバは第1の実施形態のモータドライバ3とは異なり、制御信号がパラレルに入力されるように構成されている。これに応じて65の駆動データ制御部は、駆動データバッファ49に格納された駆動データと、時間データ11とからパラレルデータを生成し、設定された励磁時間毎にモータドライバ64に送信する。
【0072】
このように、制御信号がパラレルに入力されるように構成されているモータドライバに対しても本発明に係るモータ制御方法は同様に適用できる。
【0073】
<その他の実施形態>
以上説明した実施形態は、CRモータ及びLFモータに本発明を適用した場合について説明したが、インクジェットプリンタの構成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段を駆動する回復用モータにも適用できる。この回復手段は、記録ヘッドに対しての例えば、キャッピング動作、クリーニング動作、加圧動作、吸引動作を行い、安定した記録を行うために有効である。
【0074】
また、例えばCRモータにはDCモータ(モータの駆動をサーボ制御により行う)を適用し、LFモータにはステップモータを適用した場合でも構わない。
【0075】
更に、インクジェットプリンタのモータを制御する場合を例に挙げて説明したが、モータを使用する装置であれば、本発明はインクジェットプリンタ以外の様々な装置に適用することができる。
【0076】
更に、モータの種類に関しては、ステップモータ以外のモータであっても、モータドライバにデジタルデータを送信することによって制御可能なモータであれば、本発明を適用できる。
【0077】
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態においては、RAM、CPU、ASIC,ROMのデバイスが単独の部品として構成されている例を挙げたが、CPUとASICがワンチップで構成されていても良い。同様にRAM、CPU、ASICがワンチップ、もしくは全てのデバイスがワンチップで構成されていても良い。
【0078】
また、RAMは、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)のいずれであっても良い。さらにROMはマスクROM,OTROM(One Time ROM)、Flash ROMのいずれであっても良い。
【0079】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0080】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0081】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0082】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0083】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0084】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0085】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図7に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0086】
なお、本発明の実施態様としては、以下のようなものがある。
【0087】
<実施態様1> モータを動力源として使用して機構を駆動するモータの制御装置であって、
所定長のデジタル形式の駆動データの入力に応じて、モータを駆動するモータドライバと、
複数の駆動パターンに対応した駆動データを格納するメモリと、
メモリからDMAによって読み出した駆動データの一部を他のデータと置き換えて、モータドライバに出力するドライバ制御手段と、を備えるモータの制御装置。
【0088】
<実施態様2> 駆動データは所定長のビットからなり、
ドライバ制御手段は、駆動データを格納するバッファと、他のデータを格納するレジスタと、置き換えるビットを選択するセレクタと、を含む実施態様1に記載のモータの制御装置。
【0089】
<実施態様3> ドライバ制御手段が、一部が置き換えられた駆動データをシリアルデータとしてモータドライバに出力するデータ出力手段を含む実施態様1又は2に記載のモータの制御装置。
【0090】
<実施態様4> ドライバ制御手段が、一部が置き換えられた駆動データをパラレルデータとしてモータドライバに出力するデータ出力手段を含む実施態様1又は2に記載のモータの制御装置。
【0091】
<実施態様5> モータがステップモータである実施態様1から4のいずれかに記載のモータの制御装置。
【0092】
<実施態様6> 所定長のデジタル形式の駆動データの入力に応じて、モータを駆動するモータドライバを有し、モータを動力源として使用して機構を駆動する、モータの制御装置におけるモータの制御方法であって、
複数の駆動パターンに対応した駆動データをメモリに格納する格納工程と、
メモリからDMAによって読み出した駆動データの一部を他のデータと置き換えて、モータドライバに出力するドライバ制御工程と、を備えるモータの制御方法。
【0093】
<実施態様7> 実施態様6に記載のモータの制御方法をコンピュータによって実現するコンピュータプログラム。
【0094】
<実施態様8> 実施態様7に記載のコンピュータプログラムを格納した記憶媒体。
【0095】
<実施態様9> モータを動力源として使用して機構を駆動し、所定長のデジタル形式の駆動データの入力に応じて、モータを駆動するモータドライバと、複数の駆動パターンに対応した駆動データを格納するメモリと、メモリからDMAによって読み出した駆動データの一部を他のデータと置き換えて、モータドライバに出力するドライバ制御手段と、を備えるモータの制御装置を含む電子機器であって、
ドライバ制御手段は、駆動データの読み出し及び出力を所定回数連続して処理した後に割込み信号を発生し、
電子機器のCPUは、割込み信号に応じて、ドライバ制御手段がメモリから読み出すアドレスを指定すると共に、他のデータを変更する電子機器。
【0096】
<実施態様10> モータによって記録媒体の搬送機構を駆動する実施態様9に記載の電子機器。
【0097】
<実施態様11> モータを駆動して記録動作を行う記録装置であって、
所定長のデジタル形式の駆動データに応じて、モータを駆動するモータドライバと、
複数の駆動パターンに対応した駆動データを格納するメモリと、
メモリからDMAによって読み出した駆動データの一部を他のデータに変更し、モータドライバに出力すると共に、駆動データの読み出し及び出力を所定回数連続して処理した後に割込み信号を発生するドライバ制御手段と、
割込み信号に応じて、ドライバ制御手段に対して、メモリの読み出しアドレスの指定を行うと共に、駆動データの変更設定を行う制御手段と、を備える記録装置。
【0098】
<実施態様12> 駆動データの変更によって、モータに与える電流値を変更する実施態様11に記載の記録装置。
【0099】
<実施態様13> メモリに格納されている所定長のデジタル形式の駆動データをDMA手段によって入力し、モータを駆動するモータドライバに対して駆動データを出力するモータドライバコントローラであって、
駆動データを書き換えるのに用いるマスクデータを保持するマスクデータレジスタと、
DMA手段によって入力する駆動データをラッチする際、マスクデータレジスタに格納されているマスクデータにより所定のビットを書き換えて保持する書き換えレジスタと、
書き換えレジスタに保持された駆動データをモータドライバへ出力するデータ出力手段と、を備えるモータドライバコントローラ。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、メモリ内に格納された駆動データの一部を他のデータと置き換えることにより異なる駆動データを生成して、モータドライバに転送することができる。例えば、駆動データのトルク設定ビットを、他のデータと置換することによって、1種類の駆動データを用いて任意のトルクでモータを駆動することができる。
【0101】
従って、DMA転送を使用した構成において、メモリに格納するモータの駆動データの量を削減でき、モータの制御に使用するメモリ容量を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるモータの制御に関する構成を示すブロック図である。
【図2】DMA転送を用いてモータの制御を行う従来例の構成を示すブロック図である。
【図3】モータドライバへの駆動データの転送タイミングの例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態としてのインクジェットプリンタを正面から見た概略構成図である。
【図5】図4のインクジェットプリンタの用紙搬送に関する構成を側面から示した図である。
【図6】第1の実施形態のインクジェットプリンタの電気回路の全体構成を示した図である。
【図7】第1の実施形態における駆動の際の処理を示すフローチャートである。
【図8】用紙をある一定距離搬送させるためにモータを駆動した時のモータの巻き線に流れる電流を示すグラフである。
【図9】第2の実施形態のインクジェットプリンタにおけるモータの制御に関する構成を示すブロック図である。
【図10】第1の実施形態でモータ駆動を行うためのシリアルデータの構成を示す図である。
【図11】4ビットの設定値と電流値の関係を示す図である。
【図12】2ビットの設定値と設定されるモードの関係を示す図である。
【図13】W1−2駆動のパターンの例を示した図である。
【図14】W1−2相駆動の16のステップを示す図である。
【図15】第1の実施形態の変形例のインクジェットプリンタにおけるモータの制御に関する構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 RAM
2 ASIC
3 モータドライバ
4 CPU
5 ROM
6 DMAコントローラ
7 モータドライバコントローラ
8 コントロールブロック
9 データコントローラ
10 モータドライバ制御データ
11 時間データ
12 シリアルデータ生成部
13 タイミング制御部
14 ストローブ
15 転送クロック
16 駆動データ
17 シフトレジスタ
18 ラッチ
19 トルク設定
20 回生電流設定(B相)
21 電流設定(B相)
22 位相情報(B相)
23 回生電流設定(A相)
24 電流設定(A相)
25 位相情報(A相)
26 プリンタ装置
27 キャリッジ
28 シャフト軸
29 駆動側プーリー駆動側
30 プーリー
31 タイミングベルト
32 オートシートフィーダー
33 ピックアップローラ
34 搬送ローラ
35 ピンチローラ
36 記録用紙
37 プラテン
38 排紙ローラ
39 記録ヘッド
40 搬送用(LF)モータドライバ
41 キャリッジ(CR)駆動用モータドライバ
42 搬送用(LF)モータ
43 キャリッジ(CR)モータ
44 インターフェイス(I/F)
45 電源ユニット
46 DMAデータセレクタ
47 マスクデータレジスタ
48 マスクデータセレクタ
49 駆動データバッファ
70 マスクデータ

Claims (10)

  1. モータを動力源として使用して機構を駆動するモータの制御装置であって、
    デジタル形式の駆動データの入力に応じて前記モータを駆動するモータドライバと、
    複数の駆動パターンに対応した前記駆動データを格納するメモリと、
    前記メモリからDMAによって読み出した前記駆動データの一部を他のデータと置き換えて前記モータドライバに出力するドライバ制御手段と、を備えることを特徴とするモータの制御装置。
  2. 前記駆動データは予め定めた長さのビットからなり、
    前記ドライバ制御手段は、前記駆動データを格納するバッファと、他のデータを格納するレジスタと、置き換えるビットを選択するセレクタと、を含む請求項1に記載のモータの制御装置。
  3. 前記ドライバ制御手段は、一部が置き換えられた前記駆動データをシリアルデータとして前記モータドライバに出力するデータ出力手段を含む請求項1又は2に記載のモータの制御装置。
  4. 前記ドライバ制御手段は、一部が置き換えられた前記駆動データをパラレルデータとして前記モータドライバに出力するデータ出力手段を含む請求項1又は2に記載のモータの制御装置。
  5. 前記モータがステップモータである請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモータの制御装置。
  6. デジタル形式の駆動データの入力に応じてモータを駆動するモータドライバを有し、前記モータを動力源として使用して機構を駆動するモータの制御装置におけるモータの制御方法であって、
    複数の駆動パターンに対応した前記駆動データをメモリに格納する格納工程と、
    前記メモリからDMAによって読み出した前記駆動データの一部を他のデータと置き換えて前記モータドライバに出力するドライバ制御工程と、を備えることを特徴とするモータの制御方法。
  7. モータを動力源として使用して機構を駆動し、デジタル形式の駆動データの入力に応じて前記モータを駆動するモータドライバと、複数の駆動パターンに対応した駆動データを格納するメモリと、前記メモリからDMAによって読み出した前記駆動データの一部を他のデータと置き換えて前記モータドライバに出力するドライバ制御手段と、を備えるモータの制御装置を含む電子機器であって、
    前記ドライバ制御手段は、前記駆動データの読み出し及び出力を予め定めた回数連続して処理した後に割込み信号を発生し、
    前記電子機器のCPUは、前記割込み信号に応じて、前記ドライバ制御手段が前記メモリから読み出すアドレスを指定すると共に、前記他のデータを変更することを特徴とする電子機器。
  8. モータを駆動して記録動作を行う記録装置であって、
    デジタル形式の駆動データに応じてモータを駆動するモータドライバと、
    複数の駆動パターンに対応した前記駆動データを格納するメモリと、
    前記メモリからDMAによって読み出した前記駆動データの一部を他のデータに変更して前記モータドライバに出力すると共に、前記駆動データの読み出し及び出力を予め定めた回数連続して処理した後に割込み信号を発生するドライバ制御手段と、
    前記割込み信号に応じて、前記ドライバ制御手段に対して前記メモリの読み出しアドレスの指定を行うと共に、前記駆動データの変更設定を行う制御手段と、を備えることを特徴とする記録装置。
  9. 前記駆動データの変更によって前記モータに与える電流値を変更する請求項8に記載の記録装置。
  10. メモリに格納されているデジタル形式の駆動データをDMA手段によって入力し、モータを駆動するモータドライバに対して前記駆動データを出力するモータ ドライバコントローラであって、
    前記駆動データを書き換えるのに用いるマスクデータを保持するマスクデータレジスタと、
    前記DMA手段によって入力する前記駆動データをラッチする際、前記マスクデータレジスタに格納されている前記マスクデータにより予め定めたビットを書き換えて保持する書き換えレジスタと、
    前記書き換えレジスタに保持された前記駆動データを前記モータドライバへ出力するデータ出力手段と、を備えることを特徴とするモータドライバコントローラ。
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