JP3996417B2 - 永久磁石電動機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石電動機に関し、特に、圧縮装置等の駆動装置として用いられる永久磁石電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧縮装置の駆動装置として永久磁石電動機が用いられている。例えば、回転子コアに永久磁石が装着された回転子を有する永久磁石電動機が用いられる。その際、高効率である永久磁石埋込型電動機が用いられることが多い。永久磁石埋込型電動機は、回転子に設けられた磁石収容孔に永久磁石を埋め込んだ構造であり、永久磁石の磁束によるマグネットトルクと、回転子の逆突極性によるリラクタンストルクを利用するものである。
永久磁石埋込型電動機の従来例を図17、図18に示す。なお、巻線は便宜上省略する。
【0003】
図17は、分布巻方式で固定子巻線を巻回した、永久磁石回転式の永久磁石埋込型電動機を示す。図17に示す永久磁石埋込型電動機は、固定子410と回転子420により構成されている。
固定子410は、例えば、電磁鋼板を積層して構成され、ヨーク部411と、ヨーク部411から回転子420と対向する方向に突出する複数の磁極部(「ティース部」、「歯部」ともいう)412a〜412nを有している。磁極部412a〜412nの回転子420と対向する部分には、先端部(磁極先端部)が設けられている。磁極部412a〜412n間に形成されるスロットには、固定子巻線が分布巻方式で巻回される。また、固定子410には、冷媒ガス通路が設けられる。例えば、回転子420と対向する磁極部412a〜412nと反対側のヨーク部411に冷媒ガス通路用の凹部が設けられる。あるいは、固定子410に冷媒通路用の孔が設けられる。
回転子420は、例えば、電磁鋼板を積層して構成され、交互に設けられた突部421a〜421mと切欠部422a〜422mを有している。突部と切欠部によって回転子の磁極部が構成されている。また、回転子420には、各突部(各磁極)に対応させて磁石収容孔431a〜431mが設けられている。磁石収容孔431a〜431mには、永久磁石435a〜435mが収容される。永久磁石435a〜435mとしては、フェライト磁石や希土類磁石等が用いられる。また、隣り合う磁極が異極となるように、隣り合う磁石収容孔431a〜431mに収容される永久磁石435a〜435mは交互に着磁される。例えば、図17では、永久磁石435aは外周面側がS極、中心軸方向側がN極に着磁され、永久磁石435mは、外周面側がN極、中心軸方向側がS極に着磁されている。
図17に示す永久磁石埋込型電動機は、固定子410のスロット数は24であり、回転子420は4極構造であり、磁石収容孔431a〜431mは90度間隔で4個設けられており、各磁石収容孔431a〜431mにそれぞれ1個の永久磁石435a〜435mが埋め込まれている。
図18は、集中巻方式で固定子巻線を巻回した、永久磁石回転式の永久磁石埋込型電動機を示す。図18に示す永久磁石埋込型電動機は、固定子440と回転子450により構成されている。固定子440及び回転子450の構成は、固定子440の突部(磁極部)442a〜442nの数が異なる以外は、図17に示した永久磁石埋込型電動機と同様である。
図18に示す永久磁石埋込型電動機は、固定子440のスロット数が6であり、回転子450は4極構造であり、磁石収容孔461a〜461mは90度間隔で4個設けられており、各磁石収容孔461a〜461mにそれぞれ1個の永久磁石465a〜465mが埋め込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
圧縮機に用いられる永久磁石埋込型電動機は、通常、周波数変換装置あるいは周波数・電圧変換装置等のインバータ装置から駆動電源が供給される。インバータ装置は、例えば、交流電圧を直流電圧に変換する交流−直流変換回路(整流回路)、直流電圧を平滑する平滑回路、平滑された直流電圧を交流電圧に変換する直流−交流変換回路(インバータ回路)、交流−直流変換回路や直流−交流変換回路を制御する制御回路等によって構成される。
直流−交流変換回路(インバータ回路)は、例えば、所定周波数(キャリア周波数)でスイッチングする(PWM制御する)ことによって直流電圧を交流電圧に変換する。ここで、キャリア周波数が低い場合にはモータ鉄損の増加によって電動機の効率が低下し、高い場合には漏れ電流が発生する。このため、キャリア周波数としては、通常、3000Hz〜4000Hzの間の周波数が用いられる。
このようなインバータ装置により駆動される永久磁石電動機として、図17に示すような、分布巻方式で固定子巻線を巻回した永久磁石埋込型電動機を用いた場合、低速域の効率が低い。
一方、永久磁石電動機として、図18に示すような、集中巻方式で固定子巻線を巻回した永久磁石埋込型電動機を用いた場合、低速域の効率は向上するが、キャリア周波数帯域の騒音(キャリア騒音)が大きくなる。すなわち、分布巻方式で固定子巻線を巻回した場合には、図17に点線C及びDで示す磁束が発生するため、固定子の磁極先端部における磁気集中は少ない。しかしながら、集中巻方式で固定子巻線を巻回した場合には、図18に点線Eで示す異なる突部(磁極部)を流れる磁束以外に、点線Fで示す1つの突部(磁極部)のみを流れる磁束が発生する。この磁束Fによって、固定子440の突部(磁極部)442a〜442nに磁気集中が発生する。この固定子440の突部(磁極部)442a〜442nにおける磁気集中により、固定子440の突部(磁極部)442a〜442nの先端部に大きな磁気吸引力が発生する。このため、機械的剛性が低い固定子440の突部(磁極部)442a〜442nの先端部は大きなキャリア騒音を発生する。
図4には、分布巻方式を用いた永久磁石埋込型電動機(24スロット)と集中巻方式を用いた永久磁石埋込型電動機(6スロット)を、インバータ装置によりキャリア周波数3500Hzにて駆動した際の騒音を示す。
図4は、騒音を各周波数成分ごとに分解したものを表している。
図4から、分布巻方式を用いた永久磁石埋込型電動機では、3500Hz付近のキャリア騒音が小さいのに対して、集中巻方式を用いた永久磁石埋込型電動機では、3500Hz付近でのキャリア騒音が高くなっていることがわかる。
そこで、本発明は、集中巻方式で固定子巻線を巻回した場合でも、固定子の磁極部に磁気集中が発生するのを防止することができる永久磁石電動機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1発明は、請求項1に記載されたとおりの永久磁石電動機である。
請求項1に記載の永久磁石電動機は、回転子と固定子を備え、固定子は、ヨーク部と、ヨーク部から回転子と対向する方向に突出する複数の磁極部と、磁極部に集中巻方式で巻回された固定子巻線を有し、回転子は、周方向に交互に複数設けられた突部と切欠部により形成される外周面と、各突部に対応して設けられた複数の永久磁石を有し、各永久磁石は、回転子の中心と各突部の中央とを結ぶ線に交差する位置に配置されている永久磁石電動機であって、磁極部の、回転子の中心を中心点とする開角をθ1、切欠部の、回転子の中心を中心点とする開角をθ2、突部と磁極部との間の間隙をg、切欠部と磁極部との間の間隙をhとした時、 [ θ1≦θ2 ] および [ 2≦(h/g)≦4 ] が満足されるように構成されている。請求項1に記載の永久磁石電動機を用いれば、固定子の磁極部の先端部における磁気集中を防止することができ、磁気集中による影響、例えばキャリア騒音の発生を防止することができる。また、効率を向上させることもできる。
また、第2発明は、請求項2に記載されたとおりの永久磁石電動機である。
請求項2に記載の永久磁石電動機は、 [ θ1<θ2 ] が満足されるように構成されているため、固定子の磁極部における磁気集中を一層確実に防止することができる。
また、第3発明は、請求項3に記載されたとりの永久磁石電動機である。
請求項3に記載の永久磁石回転機では、回転子は、各突部に対応して設けられた複数の磁石収容孔を有し、各永久磁石は各磁石収容孔に収容されており、各磁石収容孔は、回転子の中心と各突部の中央とを結ぶ線に交差する位置に配置されている。これにより、高性能の永久磁石電動機を得ることができる。
また、第4発明及び第5発明は、請求項4及び請求項5に記載されたとおりの永久磁石電動機である。
請求項4及び請求項5に記載の永久磁石電動機では、回転子の軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いたV字形状あるいは台形形状の磁石収容孔が設けられている。これにより、磁石収容孔に収容する永久磁石として、例えば、長方形形状の永久磁石を用いることができるため、永久磁石の製造が容易である。
また、第6発明は、請求項6に記載されたとおりの永久磁石電動機である。
請求項6に記載の永久磁石電動機では、回転子の軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いた曲線形状の磁石収容孔が設けられている。これにより、永久磁石の磁束を有効に利用することができ、効率がより向上する。
また、第7発明は、請求項7に記載されたとおりの永久磁石電動機である。
請求項7に記載の永久磁石電動機では、磁石収容孔は、回転子の中心と突部の中央とを結ぶ線の位置で遮蔽部により仕切られている。これにより、回転子の強度が高くなり、キャリア騒音を一層低減することができる。
また、第8発明は、請求項8に記載されたとおりの永久磁石電動機である。
請求項8に記載の永久磁石電動機では、突部に対応する磁石収容孔は、半径方向に複数層設けられている。これにより、リラクタンストルクトとマグネットトルクをバランスよく利用でき、特性を改善することができる。
また、第9発明〜第11発明は、請求項9〜請求項11に記載されたとおりの永久磁石電動機である。
請求項9に記載の永久磁石電動機では、突部と当該突部に対応する磁石収容孔との間に空隙部が設けられている。これにより、空隙部によって磁束が分けられるため、固定子の磁極部の先端部における磁気集中を一層防止することができる。ここで、請求項10に記載の永久磁石電動機のように、空隙部を突部から当該突部に対応する磁石収容孔に向けて設けたり、請求項11に記載の永久磁石電動機のように、空隙部を各突部に対応させて複数設けるのが好ましい。
また、第12発明は、請求項12に記載されたとおりの圧縮装置である。
請求項12に記載の圧縮装置を用いれば、効率がよく、音が小さい圧縮装置を得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の永久磁石電動機の第1の実施の形態を示す図である。第1の実施の形態は、固定子のスロットの数が6で、回転子が4極構造であり、永久磁石を磁石収容孔に収容した永久磁石埋込型電動機である。本実施の形態の永久磁石埋込型電動機は、例えば、圧縮機の駆動装置として用いられる。
第1の実施の形態の永久磁石電動機は、固定子10と回転子20を備えている。固定子10及回転子20は、例えば、電磁鋼板を積層して構成される。電磁鋼板としては、例えば、JIS規格の35A300(板厚0.35mm)以上のものや、50A350(板厚0.5mm)以上のものが用いられる。また、鉄損W15/50(周波数50Hz時、最大磁束密度1.5Tの鉄損値)が、例えば、3.5W/kg以下のものが用いられる。
【0007】
固定子10は、ヨーク部11と、ヨーク部11から回転子20と対向する側に突出して設けられた複数の突部(磁極部)12a〜12nを有している。突部(磁極部)12a〜12nは、回転子20と対向する部分(内周側)に、回転子20の回転方向に延びる先端部(磁極先端部)12a1〜12n1が設けられている。突部(磁極部)の先端部12a1〜12n1の回転子20と対抗する面は、軸方向と直角な断面形状がほぼ円弧状に形成されており、回転子(回転子の突部)との間の距離がほぼ一定となるように構成されている。
また、ヨーク部11、突部(磁極部)12a〜12n、先端部12a1〜12n1によってスロット部13a〜13nが形成されている。このスロット部13a〜13nを利用して、突部(磁極部)12a〜12nに固定子巻線が集中巻方式によって巻回される。集中巻方式によって固定子巻線を巻回することにより、分布巻方式によって固定子巻線を巻回する場合に比べて、固定子の軸長を小型化することができる。また、固定子に固定子巻線を小さく巻くことができるため、銅損を低減することができ、永久磁石電動機の性能を向上させることができる。
【0008】
回転子20は、略円筒形状を有している。回転子20には、突部21a〜21mと切欠部22a〜22mが交互に設けられている。突部と切欠部によって回転子20の磁極部が構成される。本実施の形態では、切欠部22a〜22mは、回転子20の軸方向と直角な断面形状が、凸部側が外周側を向いたほぼ円弧状の底部と、底部と突部21a〜21mの外周面とを連結する壁部とにより形成されている。
磁極部に対応して磁石収容孔が設けられている。本実施の形態では、突部21a〜21mに対応して、磁石収容孔31a〜31mが設けられている。本実施の形態の磁石収容孔31a〜31mは、回転子20の軸方向と直角な断面形状が、突部21a〜21mの中央と回転子20の中心Pとを結ぶ線に略直交する、略直線形状に形成されている。磁石収容孔31a〜31mの半径方向外側の面(外周面)は、回転子20の外周面に近接する位置まで延び、そこから回転子の外周面に沿って延びている。また、磁石収容孔31a〜31mの半径方向内側の面(内周面)は、隣接する他の磁石収容孔に近接する位置まで延び、そこから、回転子20の外周面に向けて延びている。
磁石収容孔31a〜31mには、永久磁石が収容されている(埋め込まれている)。本実施の形態では、磁石収容孔31a〜31mに、回転子20の軸方向に直角な断面形状が長方形形状を有する永久磁石35a〜35mが収容されている。本実施の形態では、磁石収容孔31a〜31mに永久磁石35a〜35mを収容した時に、磁石収容孔31a〜31mの端部に空隙が形成されるように構成されている。勿論、磁石収容孔31a〜31mに空隙が形成されなくてもよい。
永久磁石35a〜35mは、磁極毎にS極、N極が交互となるように配置されている。永久磁石35a〜35mとしては、フェライト磁石や希土類磁石等が用いられる。希土類磁石はフェライト磁石より磁束密度が高いため、希土類磁石を用いることにより小型に構成することができる。軸方向に直角な断面形状が長方形形状を有する永久磁石は、製造が容易である。
回転子20には、回転軸を挿通するための孔23が設けられている。
なお、回転子20の軸方向の両端には端板が設けられ、この端板は孔24に挿通されるリベットピン等により回転子20に固定される。
【0009】
ここで、固定子10の突部(磁極部)12a〜12nの開角(中心点Pを中心とする角度)をθ1、回転子20の切欠部22a〜22mの開角(中心点Pを中心とする角度)をθ2とする。本実施の形態では、固定子10の突部12a〜12nの先端部(内周面)12a1〜12n1の開角を、固定子10の突部(磁極部)12a〜12nの開角θ1とする。また、回転子20の切欠部22a〜22mの開口部の開角を、回転子20の切欠部22a〜22mの開角θ2とする。
従来の永久磁石埋込形電動機は、[θ1>θ2]に設定されている。このため、従来の永久磁石埋込形電動機では、例えば、図18の点線Fで示すように、永久磁石465a→回転子450の突部451a→固定子440の突部442aの先端部→回転子450の突部451m→永久磁石465m→永久磁石465aの経路を流れる磁束が発生し、固定子440の突部(磁極部)442aの先端部(磁極先端部)に磁気集中が発生する。この突部の先端部(磁極先端部)における磁気集中によって、例えばキャリア騒音が大きくなる。
本実施の形態では、固定子10の突部(磁極部)12a〜12nの開角θ1と回転子20の切欠部22a〜22mの開角θ2とが、条件[θ1≦θ2]を満足するように構成されている。本実施の形態では、図2の点線Aに示す磁束が流れる。すなわち、図18の点線Fで示すような、固定子の1つの突部(磁極部)のみを通る磁束は発生しない。このため、固定子10の突部(磁極部)12a〜12nの先端部(磁極先端部)12a1〜12n1に磁気集中が発生するのを防止することができる。
なお、[θ1=θ2]の場合でも[θ1>θ2]の場合に比べれば固定子10の突部の先端部12a1〜12n1における磁気集中を低減することができるが、[θ1<θ2]の場合の方が固定子10の突部の先端部12a1〜12n1における磁気集中の低減効果は大きい。このため、固定子10の突部(磁極部)12a〜12nの開角θ1と回転子20の切欠部22a〜22mの開角θ2が、条件[θ1<θ2]を満足するように構成するのが好ましい。
回転子20の切欠部22a〜22mの開角θ2の上限は、所定の特性を得るために必要な回転子20の突部21a〜21mの開角によって定まる。
【0010】
また、図1において、回転子20の切欠部22a〜22mと固定子10の突部(磁極部)12a〜12nとの間の間隔をh、回転子20の突部21a〜21mと固定子10の突部(磁極部)12a〜12nとの間の間隔をgとする。本実施の形態では、回転子20の切欠部22a〜22mの底部と固定子10の突部12a〜12nの先端部12a1〜12n1の内周面との間の間隔を、回転子20の切欠部22a〜22mと固定子10の突部12a〜12nとの間の間隔hとして用いている。また、回転子20の突部21a〜21mの外周面と固定子10の突部12a〜12の先端部12a1〜12n1の内周面との間の距離を、回転子20の突部21a〜21mと固定子10の突部12a〜12nとの間の間隔gとして用いている。
ここで、回転子20の切欠部22a〜22mと固定子10の突部12a〜12nとの間の間隔hと、回転子20の突部21a〜21mと固定子10の突部12a〜12nとの間の間隔gとの比[h/g]と、キャリア騒音及び効率との関係を、図3に示す。図3において、丸印が付されている特性線がキャリア騒音を示し、三角印が付されている特性線が効率を示している。
図3から、[h/g]が2より大きくなると、キャリア騒音が低減していることがわかる。また、[h/g]が4より大きくなると、効率が低下していることがわかる。
このことから、[2≦(h/g)≦4]が満足されるように構成することにより、効率を低下させることなく、キャリア騒音を低減することができることがわかる。
【0011】
以上のように、本実施の形態の永久磁石電動機では、固定子10の突部(磁極部)12a〜12nの開角θ1と回転子20の切欠部22a〜22mの開角θ2とが、条件[θ1≦θ2]、好ましくは条件[θ1<θ2]を満足するように構成されている。これにより、固定子10の突部の先端部(磁極先端部)12a1〜12n1に磁気集中が発生するのを防止することができる。したがって、永久磁石電動機を周波数変換装置あるいは周波数・電圧変換装置等のインバータ装置によって駆動する場合に、キャリア騒音を低減することができる。
また、回転子20の切欠部22a〜22mと固定子10の突部(磁極部)12a〜12nとの間の間隔hと、回転子20の突部21a〜21mと固定子10の突部(磁極部)12a〜12nとの間の間隔gとの比[h/g]が、条件[2≦(h/g)≦4]が満足されるように構成されている。これにより、効率を低下させることなく、キャリア騒音を低減することができる。
なお、第1の実施の形態では、条件[θ1≦θ2]及び条件[2≦(h/g)≦4]が満足されるように構成したが、少なくとも条件[θ1≦θ2]が満足されるように構成されていればよい。この場合でも、固定子の磁極部の先端部における磁極集中を防止することができ、固定子の磁極部の先端部における磁気集中による影響、例えば、キャリア騒音を低減することができる。
【0012】
第1の実施の形態では、回転子の切欠部として、軸方向に直角な断面形状が、ほぼ円弧状の底部と、底部と突部の外周面とを連結する壁部とにより形成されている切欠部を用いたが、回転子の切欠部はこれ以外にも種々の形状の切欠部を用いることができる。
例えば、図5に示す第2の実施の形態のような形状であってもよい。図5に示す第2の実施の形態では、回転子50の切欠部52a〜52mは、軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いた曲線形状に形成されている。第2の実施の形態では、回転子50の切欠部52a〜52mの最も中心側の箇所と、固定子40の突部(磁極部)42a〜42nの先端部(磁極先端部)42a1〜42n1との間の間隔を、回転子50の切欠部52a〜52mと固定子40の突部(磁極部)42a〜42nとの間の間隔hとして用いている。
なお、回転子50の突部51a〜51mと切欠部52a〜52mとの境界部では、突部51a〜51mの形状から切欠部52a〜52mの形状への変化が大きい方が好ましい。
【0013】
次に、本発明の第3の実施の形態を図6に示す。
第3の実施の形態では、回転子80の突部81a〜81mに対応させて、軸方向に直角な断面形状がほぼ直線形状を有する2個の磁石収容孔91a〜91m及び92a〜92mが、遮蔽部93a〜93mにより仕切られて設けられている。
突部81a〜81mに対応する磁石収容孔91a〜91m及び92a〜92m、例えば、突部81aに対応する磁石収容孔91a及び2aは、軸方向に直角な断面形状において、遮蔽部93a〜93mの中心と中心点Pを通る直線の両側にほぼ対称に、凸部側が中心側を向いたV字形状となるように配置されている。すなわち、第3の実施の形態では、各突部に対応する磁石収容孔は、円周方向のほぼ中央部で仕切られている。
磁石収容孔91a〜91m及び92a〜92mには、軸方向に直角な断面形状が略長方形形状を有する永久磁石95a〜95m及び96a〜96mが収納されている。
磁石収容孔を、軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いたV字形状とすることにより、第1の実施の形態に比べて、永久磁石の量を多くとることができる。これにより、リラクタンストルクを有効に利用しつつ、マグネットトルクを増加させることができる。
また、各突部に対応する磁石収容孔を円周方向のほぼ中央部で仕切ることにより、回転子80が回転する時の遠心力に対する強度が向上する。
なお、第3の実施の形態では、遮蔽部93a〜93mで仕切られた磁石収容孔91a〜91m及び92a〜92mにより、軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いたV字形状を有する磁石収容孔を各突部81a〜81mに対応させて設けたが、連続した1個の磁石収容孔を設けてもよい。
また、磁石収容孔を、円周方向のほぼ中央部で仕切ることにより回転子の強度を向上させる構成は、他の実施の形態に適用することができる。
【0014】
次に、図7に本発明の第4の実施の形態を示す。
第4の実施の形態では、回転子120の突部に対応させて、軸方向に直行する断面形状が、凸部側が中心側を向いた台形形状を有する磁石収容孔131a〜131mが設けられている。
磁石収容孔131a〜131mには、軸方向に直行する断面形状が長方形形状を有する永久磁石135a〜135m、136a〜136m、137a〜137mが収納されている。すなわち、磁石収容孔131a〜131mの中央部に永久磁石136a〜136mが収容され、磁石収容孔131a〜131mの側部にそれぞれ永久磁石135a〜135m及び137a〜137mが収容されている。
磁石収容孔を、軸方向に直行する断面形状が、凸部側が中心側を向いた台形形状とすることにより、第1の実施の形態に比べて、永久磁石の量を多くとることができる。これにより、リラクタンストルクを有効に利用しつつ、マグネットトルクを増加させることができる。
【0015】
次に、図8に本発明の第5の実施の形態を示す。
例えば、永久磁石埋込型電動機を圧縮機の駆動装置として用いる場合には、永久磁石として、温度が高くなった場合の磁束密度の低下がフェライト磁石より少ない希土類磁石が用いられる。
しかしながら、永久磁石埋込型電動機の駆動装置としてPWM制御(パルス幅制御)方式のインバータを用いた場合、PWM制御による高調波が発生し、高調波磁束が回転子の外周面より流出入する。磁石収容孔に収容されている永久磁石の端部は、この回転子の外周面より流出入する高調波磁束の影響を強く受けることになる。特に、希土類磁石は金属系磁石のため、永久磁石の端部が高調波磁束の影響を受けやすく、その結果永久磁石の端部が発熱し鉄損を増加させることとなり、効率が低下する。
この回転子の外周面より流出入する高調波磁束が永久磁石の端部に影響を及ぼすのを防止するために、第5の実施の形態では、磁石収容孔の端部と回転子の外周面との間に空隙部が設けられている。すなわち、第5の実施の形態では、回転子150に、突部151a〜151mに対応させて、軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いた台形形状の磁石収容孔161a〜161mが設けられているとともに、空隙部162a〜162m及び163a〜163mが設けられている。空隙部162a〜162m及び163a〜163mは、磁石収容孔161a〜161mの端部と回転子150の外周面との間に設けられている。空隙部162a〜162m及び163a〜163mの幅は、磁石収容孔161a〜161mの端部の幅と同程度以上とするのが好ましい。磁石収容孔161a〜161mには、軸方向に直角な断面形状が長方形形状の永久磁石165a〜165m、166a〜166m、167a〜167mが収納されている。
これにより、回転子150の磁石収容孔161a〜161mに収容された永久磁石165a〜165m及び167a〜167mの回転子外周側の端部は、回転子の外周部から離れて配設されるため、PWM制御等による高調波磁束の影響を受けることがなく、永久磁石の端部発熱を減少させて、鉄損を減少させることができる。このことにより、効率を低下させることなく永久磁石の使用量を減少させることができる。
【0016】
第5の実施の形態では、磁石収容孔161a〜161mの端部と空隙部162a〜162m及び163a〜163mとの間に遮蔽部が形成されるため、回転子の強度が向上する。
なお、第5の実施の形態では、空隙部162a〜162mを設けることで永久磁石165a〜165m及び167a〜167mの回転子外周側の端部を回転子の外周部から離して配設したが、永久磁石の端部を回転子の外周側の端部から離して配設する構成はこれに限定されない。例えば、第1〜第3の実施の形態の構成を用いてもよい。
また、第5の形態では、磁石収容孔として台形形状の磁石収容孔を用いたが、磁石収容孔としては、種々の形状の磁石収容孔を用いることができる。
【0017】
次に、図9に本発明の第6の実施の形態を示す。
第6の実施の形態では、回転子の突部と当該突部に対応する磁石収容孔との間に、各突部を流れる磁束を分ける空隙部が設けられている。すなわち、第6の実施の形態では、回転子180に、軸方向に直角な断面形状が、突部181a〜181mに対応させて、凸部側が中心側を向いた台形形状の磁石収容孔191a〜191mと、空隙部201a〜201m、202a〜202m、203a〜203m、204a〜204mが設けられている。空隙部201a〜201m、202a〜202m、203a〜203m、204a〜204mは、突部181a〜181mと磁石収容孔191a〜191mの外周面との間に、突部181a〜181mから磁石収容孔191a〜191mの外周側の面に向けて(逆でもよい)設けられている。
磁石収容孔191a〜191mには、軸方向と直角な断面形状が長方形形状の永久磁石195a〜195m、196a〜196m、197a〜197mが収納されている。
本実施の形態では、空隙部201a〜201m、202a〜202m、203a〜203m、204a〜204mによって、磁石収容孔191a〜191mと突部181a〜181mとの間で磁束が分けられ、個別に流れる。このため、固定子170の突部(磁極部)172a〜172nにおける磁気集中を一層低減することができ、キャリア騒音を一層低減することができる。
なお、第6の実施の形態では、突部と磁石収容孔との間に、突部から磁石収容孔の外周側の面に向けられた複数の空隙部を設けたが、空隙部の数や形状は、磁束を分けることできれば種々変更可能である。
【0018】
次に、図10に本発明の第7の実施の形態を示す。
第7の実施の形態では、回転子210に、例えば、突部211aに対応させて、軸方向に直角な断面形状において、内周側の面及び外周側の面が、凸部側が中心側を向いた曲線形状(例えば、円弧形状)を有する磁石収容孔221aが設けられている(軸方向に直角な断面形状が逆円弧形状を有する磁石収容孔)。磁石収容孔221aには、軸方向の断面形状が、磁石収容孔221aとほぼ同じ形状(逆円弧形状)の永久磁石225aが収容されている。
曲線形状の永久磁石は、製造が困難であるが、磁束量を多く利用できる磁石配置が可能となるので、長方形形状の永久磁石を用いる場合より効率が良い。
【0019】
次に、図11に本発明の第8の実施の形態を示す。
第8の実施の形態では、回転子230に、例えば、突部231aに対応させて、軸方向に直角な断面形状において、内周側の面が、突部側が中心側を向いた曲線形状を有し、外周側の面が、直線形状を有する磁石収容孔241aが設けられている(軸方向に直角な断面形状が逆かまぼこ形状を有する磁石収容孔)。
磁石収容孔241aには、軸方向に直角な断面形状が、磁石収容孔241aとほぼ同じ形状(逆かまぼこ形状)の永久磁石245aが収容されている。
逆かまぼこ形状の磁石収容孔及び永久磁石を用いることにより、軸方向に直角な断面形状を、例えば第7の実施の形態より厚くとることができる。これにより、マグネットトルクを増加させることができるとともに、減磁耐力を向上させることができる。
【0020】
次に、図12に本発明の第9の実施の形態を示す。
第9の実施の形態では、回転子の各突部に対応させて半径方向に複数の磁石収容孔を設けることにより、多層構造としている。例えば、突部251aに対応させて、磁石収容孔261a及び262aを半径方向に設けている。磁石収容孔261a及び262aには、永久磁石265a及び266aが収容されている。本実施の形態では、磁石収容孔261a及び262a、永久磁石265a及び266aは、軸方向に直角な断面形状が逆円弧状を有している。
多層構造とすることにより、リラクタンストルクを有効に利用することができ、マグネットトルク及びリラクタンストルクをバランスよく利用することができる。
【0021】
次に、図13に本発明の第10の実施の形態を示す。
第10の実施の形態では、回転子270に、例えば、突部271aに対応させて、軸方向に直角な断面形状において、内周側の面及び外周側の面が、凸部側が外周側を向いた曲線形状(例えば、円弧形状)を有する磁石収容孔281aが設けられている(軸方向に直角な断面形状が円弧形状を有する磁石収容孔)。磁石収容孔281aには、軸方向の断面形状が、磁石収容孔281aとほぼ同じ形状(円弧形状)の永久磁石285aが収容されている。
円弧形状を有する磁石収容孔及び永久磁石を用いることにより、マグネットトルクが主体の構造とすることができる。これにより、リラクタンストルクの影響が少なくなり、インバータ装置等による制御性が向上し、騒音も少なくなる。
【0022】
次に、図14に本発明の第11の実施の形態を示す。
第11の実施の形態では、回転子310に、例えば、突部311aに対応させて、軸方向に直角な断面形状において、内周側の面が、直線形状を有し、外周側の面が、突部側が外周側を向いた曲線形状を有する磁石収容孔321aが設けられている(軸方向に直角な断面形状がかまぼこ形状を有する磁石収容孔)。
磁石収容孔321aには、軸方向に直角な断面形状が、磁石収容孔321aとほぼ同じ形状(かまぼこ形状)の永久磁石325aが収容されている。
かまぼこ形状の磁石収容孔及び永久磁石を用いることにより、軸方向に直角な断面形状を、例えば第7の実施の形態より厚くとることができる。これにより、マグネットトルクを増加させることができるとともに、減磁耐力を向上させることができる。尚且つ、リラクタンストルクの影響が少ないため、インバータ装置等による制御性もよく、騒音も少なくなる。
【0023】
次に、図15に本発明の第12の実施の形態を示す。
第12の実施の形態では、回転子330に、例えば、突部331aに対応させて、軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いた台形形状を有する磁石収容孔341aが設けられている。
磁石収容孔341aには、その中央部にのみ永久磁石345aが収納されている。永久磁石345aは、軸方向に直角な断面形状が長方形形状を有している。
このような形状の磁石収容孔及び永久磁石を用いることにより、永久磁石の使用量を低減することができ、コストを低減することができる。また、永久磁石が回転子の外周面より深埋めされているため、減磁界の影響を受けにくくなり、減磁耐力を向上させることができる。また、永久磁石がPWM制御によって発熱するのも防ぐことができる。
【0024】
次に、図16に本発明の第13の実施の形態を示す。
第13の実施の形態では、回転子350に、例えば、突部351aに対応させて、軸方向に直角な断面形状において、内周側の面及び外周側の面が、凸部側が中心側を向いた曲線形状を有する磁石収容孔361a及び362aが、遮蔽部363aにより仕切られて設けられている。
磁石収容孔361a及び362aには、軸方向の断面形状が、磁石収容孔361a及び362aとほぼ同じ形状(円弧形状)の永久磁石365a及び366aが収容されている。
磁石収容孔及び永久磁石を、軸方向に直角な断面形状が曲線形状とすることによる効果は、例えば、第7の実施の形態(図10)で説明したとおりである。
また、突部に対応する永久磁石を遮蔽部で仕切って設けることによる効果は、例えば、第3の実施の形態(図6)で説明したとおりである。
【0025】
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、磁石収容孔の形状や数、磁石収容孔に収容する永久磁石の数や形状等は、種々変更可能である。
また、各実施の形態で説明した各構成は、単独で使用してもよいし、他の構成と組み合わせて用いてもよい。
また、永久磁石埋込型電動機について説明したが、本発明は、永久磁石埋込型以外の種々の永久磁石電動機に適用することができる。
また、永久磁石電動機を圧縮装置の駆動装置として用いる場合について説明したが、本発明の永久磁石電動機は、圧縮装置以外の種々の装置の駆動装置として用いることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜請求項11に記載の永久磁石電動機および請求項12に記載の圧縮装置を用いれば、集中巻方式で固定子巻線を巻回した場合でも、固定子の突部(磁極部)に磁気集中が発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における磁束の流れを示す図である。
【図3】回転子の切欠部及び突部と固定子の突部との間の間隔hとgの比[h/g]とキャリア騒音及び効率との関係を示す図である。
【図4】キャリア周波数と騒音との関係を示す図である。
【図5】第2の実施の形態を示す図である。
【図6】第3の実施の形態を示す図である。
【図7】第4の実施の形態を示す図である。
【図8】第5の実施の形態を示す図である。
【図9】第6の実施の形態を示す図である。
【図10】第7の実施の形態を示す図である。
【図11】第8の実施の形態を示す図である。
【図12】第9の実施の形態を示す図である。
【図13】第10の実施の形態を示す図である。
【図14】第11の実施の形態を示す図である。
【図15】第12の実施の形態を示す図である。
【図16】第13の実施の形態を示す図である。
【図17】従来例を示す図である。
【図18】従来例を示す図である。
【符号の説明】
10,40,70,170,410,440・・・固定子
11,41,71,171,411,441・・・ヨーク
12a〜12n,42a〜42n,72a〜72n,172a〜172n,412a〜412n,442a〜442n・・・固定子の突部
20,50,80,120,150,180,210,230,250,270,310,330,350,420,450・・・回転子
21a〜21m,51a〜51m,81a〜81m,121a〜121m,151a〜151m,181a〜181m,211a,231a,251a,271a,311a,331a,351a,421a〜421m,451a〜451m・・・回転子の突部
22a〜22m,52a〜52m,82a〜82m,182a〜182m,422a〜422m,452a〜452m・・・切欠部
31a〜31m,61a〜61m,91a〜91m,92a〜92m,131a〜131m,161a〜161m,191a〜191m,221a,241a,261a,262a,281a,321a,341a,361a,362a,431a〜431m,461a〜461m・・・磁石収容孔
35a〜35m,65a〜65m,95a〜95m,96a〜96m,135a〜135m,136a〜136m,137a〜137m,165a〜165m,166a〜166m,167a〜167m、195a〜195m,196a〜196m、197a〜197m,225a,245a,265a,266a,285a,325a,345a,365a,366a,435a〜435m,465a〜465m・・・永久磁石
162a〜162m,163a〜163m,201a〜201m,202a〜202m,203a〜203m,204a〜204m・・・空隙部

Claims (12)

  1. 回転子と固定子を備え、
    固定子は、ヨーク部と、ヨーク部から回転子と対向する方向に突出する複数の磁極部と、磁極部に集中巻方式で巻回された固定子巻線を有し、
    回転子は、周方向に交互に複数設けられた突部と切欠部により形成される外周面と、各突部に対応して設けられた複数の永久磁石を有し、各永久磁石は、回転子の中心と各突部の中央とを結ぶ線に交差する位置に配置されている永久磁石電動機であって、
    磁極部の、回転子の中心を中心点とする開角をθ1、切欠部の、回転子の中心を中心点とする開角をθ2、突部と磁極部との間の間隙をg、切欠部と磁極部との間の間隙をhとした時、 [ θ1≦θ2 ] および [ 2≦(h/g)≦4 ] が満足されるように構成されている永久磁石電動機。
  2. 請求項1に記載の永久磁石電動機であって、[θ1<θ2]が満足されるように構成されている永久磁石電動機。
  3. 請求項1または2に記載の永久磁石電動機であって、回転子は、各突部に対応して設けられた複数の磁石収容孔を有し、各永久磁石は各磁石収容孔に収容されており、各磁石収容孔は、回転子の中心と各突部の中央とを結ぶ線に交差する位置に配置されている永久磁石電動機。
  4. 請求項3に記載の永久磁石電動機であって、磁石収容孔は、回転子の軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いたV字形状に形成されている永久磁石電動機。
  5. 請求項3に記載の永久磁石電動機であって、磁石収容孔は、回転子の軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いた台形形状に形成されている永久磁石電動機。
  6. 請求項3に記載の永久磁石電動機であって、磁石収容孔は、回転子の軸方向に直角な断面形状が、凸部側が中心側を向いた曲線形状に形成されている永久磁石電動機。
  7. 請求項3〜6のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、磁石収容孔は、回転子の中心と突部の中央とを結ぶ線の位置で遮蔽部により仕切られている永久磁石電動機。
  8. 請求項3〜7のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、磁石収容孔は、半径方向に複数層設けられている永久磁石電動機。
  9. 請求項3〜8のいずれかに記載の永久磁石電動機であって、突部と、当該突部に対応する磁石収容孔との間に空隙部が設けられている永久磁石電動機。
  10. 請求項9に記載の永久磁石電動機であって、空隙部は、突部から当該突部に対応する磁石収容孔に向けて設けられている永久磁石電動機。
  11. 請求項9または10に記載の永久磁石電動機であって、空隙部は、各突部に対応させて複数設けられている永久磁石電動機。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の永久磁石電動機を駆動装置として用いた圧縮装置。
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