JP3995837B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機に関し、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに、大当り状態に制御される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機において、従来から一般的に知られているものに、たとえば、図柄等の複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置における識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえばゾロ目)となった場合に、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当たり状態)に制御可能となるものがあった。
このような遊技機においては、たとえば、遊技機の所定箇所に7セグメント表示器等の表示器を設け、その表示器により、特定遊技状態における大入賞口の開放回数および大入賞口への入賞個数等の遊技状況に関連する情報(以下、遊技関連情報と呼ぶ)を表示するように構成されたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の従来の遊技機では、前述したような遊技関連情報の表示に際し、ただ単に遊技関連情報のみが単体で表示されるだけであったため、表示されている遊技関連情報がどのような内容の情報であるのか、遊技者にとって認識しにくいものであるという欠点があった。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、表示される遊技関連情報の内容を遊技者にとって認識しやすいものにすることが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技領域に打玉を打込んで遊技が可能であり、始動入賞口への打玉の入賞により可変表示装置が可変表示を行ない、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに、大当り状態となって可変入賞球装置が開放する遊技機であって、
前記始動入賞口に入賞した入賞玉を検出する始動入賞玉検出器と、
該始動入賞玉検出器による入賞玉の検出にもとづいて前記可変表示装置の表示結果を導出表示するための可変表示制御を行なったのち前記可変表示装置の表示結果を導出表示させる制御手段とを備え、
該制御手段は、
遊技機の遊技状態を制御するとともに、前記可変表示装置の表示状態を制御するための表示データを送信する遊技制御手段と、
該遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記可変表示装置を可変表示させた後表示結果を導出表示する制御を行なうとともに前記大当り状態における情報表示制御を行なう表示制御手段とを有し、
前記遊技制御手段は、
前記始動入賞玉検出器が検出した前記始動入賞口への打玉の入賞回数を所定の上限回数の範囲内で記憶する始動入賞記憶手段と、
前記可変表示装置の可変表示時間を前記始動入賞記憶手段による入賞回数の記憶の有無に応じて短縮する可変表示時間短縮手段とを備え、
記表示制御手段は、
前記遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記大当り状態における前記情報表示制御として前記可変表示装置に前記可変入賞球装置の開放回数を示す数値情報と該数値情報が前記可変入賞球装置の開放回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御を行なうことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記表示制御手段は、前記遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記大当り状態における前記情報表示制御として前記可変表示装置に前記可変入賞球装置への打玉の入賞回数を示す数値情報と該数値情報が前記可変入賞球装置への打玉の入賞回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御を行なうことを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、制御手段の働きにより、始動入賞玉検出器による入賞玉の検出にもとづいて可変表示装置の表示結果を導出表示するための可変表示制御が行なわれたのち前記可変表示装置の表示結果が導出表示される。遊技制御手段の働きにより、遊技機の遊技状態が制御されるとともに、前記可変表示装置の表示状態を制御するための表示データが送信される。表示制御手段の働きにより、前記遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記可変表示装置を可変表示させた後表示結果を導出表示する制御が行なわれるとともに前記大当り状態における情報表示制御が行なわれる。始動入賞記憶手段の働きにより、前記始動入賞玉検出器が検出した前記始動入賞口への打玉の入賞回数が所定の上限回数の範囲内で記憶される。可変表示時間短縮手段の働きにより、前記可変表示装置の可変表示時間が前記始動入賞記憶手段による入賞回数の記憶の有無に応じて短縮される。前記表示制御手段の働きにより、前記遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記大当り状態における前記情報表示制御として前記可変表示装置に前記可変入賞球装置の開放回数を示す数値情報と該数値情報が前記可変入賞球装置の開放回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御が行なわれる。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記表示制御手段の働きにより、前記遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記大当り状態における前記情報表示制御として前記可変表示装置に前記可変入賞球装置への打玉の入賞回数を示す数値情報と該数値情報が前記可変入賞球装置への打玉の入賞回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御が行なわれる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、その他コイン遊技機,スロットマシン等遊技機としてはどんなものであってもよい。
【0009】
図1は、本発明に係る液晶表示装置が用いられる遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【0010】
遊技盤1の前面には、パチンコ玉が打込まれる遊技領域2が形成されている。この遊技領域2には、複数種類の識別情報が可変表示可能な可変表示装置3と、可変入賞球装置4とが配設されている。さらに、遊技領域2には、始動入賞口10a,10b,10cが設けられており、これら始動入賞口10a,10b,10cに入賞した入賞玉が、それぞれ始動入賞玉検出スイッチ11a,11b,11cにより検出される。それらの始動入賞玉検出スイッチ11a〜11cの検出出力に基づいて、パチンコ玉が始動入賞口10a〜10cに入賞したことに基づいて、可変表示装置3が可変表示される。この可変表示装置3の可変表示は、所定時間の経過により停止制御され、その停止時の表示結果が予め定められた識別情報の組合せ(たとえば777)になった場合に、可変入賞球装置4の開閉板6が開成し、パチンコ玉が入賞しやすい遊技者にとって有利な第1の状態に変化する。なお、前記可変表示装置3は、遊技者の手動操作により停止制御するものであってもよく、また、所定時間の経過または遊技者の停止操作が行なわれたことのうちいずれか早いほうの条件が成立したことに基づいて停止制御されるものであってもよい。この可変表示装置3の可変表示の最中に再度パチンコ玉が始動入賞口10a〜10cに入賞した場合には、その始動入賞が記憶されてその記憶値が始動入賞記憶LED16により表示される。この始動入賞記憶の上限値はたとえば4回に定められている。
【0011】
前記可変入賞球装置4の開閉板6が開成している状態では、可変入賞球装置4の入賞領域5が開放され、その入賞領域5に入賞したパチンコ玉がすべて10カウント検出スイッチ9により検出される。また、入賞領域5に入賞したパチンコ玉のうちその入賞領域5の中央に形成されている特定入賞口(Vポケット)7に入賞したパチンコ玉は、特定入賞玉検出スイッチ8により検出される。この可変入賞球装置4の第1の状態は、所定時間(たとえば30秒間)の経過または10カウント検出スイッチ9の検出出力に基づいた所定個数(たとえば10個)の入賞玉検出に基づいて終了し、開閉板6が閉成された遊技者にとって不利な第2の状態に切換わる。なお、この第2の状態は、パチンコ玉が全く入賞できないものに限らずパチンコ玉が入賞困難な状態であってもよい。この可変入賞球装置4の第1の状態の最中に入賞領域5に入賞したパチンコ玉が特定入賞口7に入賞すれば、その回の可変入賞球装置4の第1の状態が終了した後再度可変入賞球装置4が第1の状態に繰返し継続制御される。この繰返し継続制御の上限回数はたとえば16回と定められている。遊技領域2には、さらにチャッカー13,通常入賞口12,14が設けられている。これらチャッカー13,通常入賞口14ならびに始動入賞口10a〜10c,可変入賞球装置4にパチンコ玉が入賞すれば、その入賞玉1個につき所定個数(たとえば15個,始動入賞口10a〜10cへの入賞の場合は7個)の景品玉が遊技者に払出される。なお、カード等の記録媒体の記録情報によって特定される有価価値を用いて遊技が可能なパチンコ遊技機においては、賞品玉の払出しの代わりに得点を加算するようにしてもよい。遊技領域2に打込まれたパチンコ玉がいずれの入賞口や可変入賞球装置4にも入賞しなかった場合は、アウト玉としてアウト口15から回収される。
【0012】
図中、20,21はチャッカーランプ、17は可変入賞球装置4が第1の状態となった大当たり時に点灯または点滅するサイドランプ、18はレール飾りランプ、22は前記大当たり時に点灯または点滅するアタッカーランプ、23はセンターランプである。
【0013】
図2は、可変表示装置3の構造を説明するための分解斜視図である。
可変表示装置3は、大きく分けて表飾りユニット24とユニットベース26と液晶表示装置90とからなる。表飾りユニット24は、遊技盤面に取付けるための取付基板29の中央に表示用の開口が形成されており、その表示用の開口の底面が玉転動面32に構成されている。この玉転動面32は、上方から玉転動面32上に落下してきたパチンコ玉を受止めて転動させて再度下方に落下させるものである。表示用の開口の上側には、ランプカバー30と通常入賞口12とが設けられている。このランプカバー30内にはセンターランプ23と始動入賞記憶LED16とが設けられている。このセンターランプ23と始動入賞記憶LED16とを表示駆動するための基板31が取付基板29の裏面側に設けられている。さらに取付基板29の裏面側には、係合凸部28が設けられている。
【0014】
ユニットベース26には、係合凹部27が設けられており、表飾りユニット24の係合凸部28とこの係合凹部27とが遊技盤1への組付けによって係合するとともに液晶表示装置90がこのユニットベース26の裏面側に位置決めされた状態でビスによりユニットベース26,液晶表示装置90が一体的に組付けられる。このユニットベース26と液晶表示装置90とによりLCDユニット25が構成される。ユニットベース26の裏面側には、ケーブルカバー部26Aが設けられており、液晶表示装置90とユニットベース26とが一体的に組付けられた状態で液晶表示装置90のケーブル40の上面がこのケーブルカバー部26Aによりカバーされて保護されるように構成されている。
【0015】
液晶表示装置90には、その前方側に液晶表示板(LCD)34が設けられ、液晶表示装置90とユニットベース26と表飾りユニット24とが一体的に組付けられた状態で表飾りユニット24の開口からこの液晶表示板(LCD)34が視認できるようになっている。液晶表示装置90の裏面側には、LCDドライバ基板41(図3参照)をカバーしている導電性板の一例のLCDドライバカバー板58が設けられており、このLCDドライバカバー板58の裏面側にインバータ基板62(図3参照)をカバーするためのインバータカバー64が設けられている。前記LCDドライバカバー板58は金属板で構成されている。図中44はLCDフレーム、51,56はCFLカバー部でありこれらについては後述する。
【0016】
図3は、液晶表示装置90の構造を説明するための分解斜視図である。液晶表示装置90のLCDフレーム44には、係止爪49,50が形成されるとともに前面側に光拡散フィルム47が貼着されており、この係止爪49,50により液晶表示板(LCD)34が係止保持される。この液晶表示板34は、3つの液晶表示部からなる左図柄表示部35,中図柄表示部36,右図柄表示部37が形成されている。この液晶表示板34の液晶表示部を駆動するためのLCDドライバ基板41がフィルムケーブル40により液晶表示板34に電気的に接続されている。このLCDドライバ基板41には、LCDを駆動するための第1ドライバ42aと第2ドライバ42bとが設けられている。さらに、LCDドライバ基板41には、後述するゲーム制御基板183のLED・LCD回路82(図8参照)に電気的に接続される接続端子43が形成され、この接続端子43に入力された各種信号に基づいて第1ドライバ42aおよび第2ドライバ42bが動作して各液晶表示部の各セグメント表示部が選択されて表示される。この第1ドライバ42aと第2のドライバ42bとは、電源が投入されている限り記憶が失なわれないスタティックなもので構成されている。この液晶表示板34とLCDドライバ基板41とにより液晶表示駆動装置91が構成される。
【0017】
LCDフレーム44の左右には、CFLカバー部51が突設されており、CFL(冷陰極螢光管)45の両側前面部分がこのCFLカバー部に一部入り込み、CFL45の両側前方部分がこのCFLカバー部51によりカバーされる。その状態で、CFLカバー52の左右両端に設けられた係止爪53がCFLカバー51に係止され、CFL45の両側部分がCFLカバー部51に保持される。この状態でCFL(冷陰極螢光管)45が点灯することにより、その光が光拡散フィルム47により拡散されて液晶表示板34にその拡散光が照射されて各図柄表示部35〜37が明るく見やすくなるように構成されている。なお図中46はコネクタであり、インバータ基板62に接続される。
【0018】
組付状態にあるCFLカバー52の後面側から導電性板の一例のLCDドライバ取付板54がLCDフレーム44に取付けられる。このLCDトライバ取付板54は金属板で構成されており、その四隅には、スペーサ57を位置決めするための凹部55が形成されている。この凹部55にスペーサ57を位置決めした状態でLCDドライバ基板41の四隅をこのスペーサ57に当接して、ビスによりLCDドライバ基板41,LCDドライバ取付板54とともにLCDフレーム44に取付ける。この取付状態では、スペーサ57の働きによりLCDドライバ基板41がLCDドライバ取付板54から所定寸法離れた状態で取付けられることになる。なおこのスペーサ57は導電性部材で構成されている。
【0019】
LCDドライバ取付板54の左右両側にはCFLカバー部56が形成されており、LCDドライバ取付板54をLCDフレーム44に組付けた状態で、CFL(冷陰極螢光管)45の両側後方部分がカバーされる。このように、CFLカバー部51,56により異物がCFL45の左右部分に衝突してCFLが故障することが防止できる。
【0020】
LCDドライバ基板41が金属板56に取付けられた状態で、その後面からLCDドライバカバー板58によりLCDドライバ基板41が覆われた状態でLCDドライバ取付板54にビス止固定される。このLCDドライバカバー板58には切欠部60が形成されており、LCDドライバ基板41を内部に収納した状態で接続端子43がこの切欠部60に臨み、この切欠部60を通して接続端子43とゲーム制御基板183のLED・LCD回路82(図8参照)との電気的な接続が可能となる。さらに、LCDドライバカバー板58の上方部には切欠部59が形成されており、使用に伴ってLCDドライバ基板41が発熱した場合にその熱を切欠部59を通して外部に放熱できるように構成されている。
【0021】
このLCDドライバカバー板58の後面部分には、インバータ基板取付板61がビス止固定され、このインバータ基板取付板61にインバータ基板62がビスによって取付けられる。さらに、インバータ基板取付板61に取付けられたインバータ基板62を後面から覆う形でインバータカバー64がインバータ基板取付板61にビスによって取付けられる。このインバータカバー64には、切欠部65が形成されており、この切欠部65を通してインバータ基板62の接続端子(図示せず)とCFL45のコネクタ46とが電気的に接続可能となる。LCDドライバ基板41の正面側と裏面側とがLCDドライバ取付板54とLCDドライバカバー板58により覆われているために、遊技場において静電気に起因して発生したノイズの悪影響がLCDドライバ基板41に及ぶことが極力防止できる利点がある。さらに、インバータ基板62は、直流を交流に変換してその交流をCFL(冷陰極螢光管)45に供給してそのCFL45を点灯させるものであり、比較的高い周波数の交流を発振するものであるために、このインバータ基板62から電波が発せられるのであるが、このインバータ基板62とLCDドライバ基板41とが別体に構成されしかもLCDドライバ基板41がLCDドライバ取付板54とLCDドライバカバー板58によってその両面を覆われているために、前記インバータ基板62から発生した電波の悪影響がLCDドライバ基板41に及んで誤動作する不都合が極力防止できる利点がある。なお、LCDドライバ取付板54とLCDドライバカバー板58とは、その目的からして導電性を有する材料であれば事足り、たとえば導電性を有する樹脂等で構成してもよい。
【0022】
図4は、液晶表示装置90が遊技機に取付けられた状態を示す縦断面図である。液晶表示装置90はパチンコ遊技機の遊技盤1に形成されている開口部に組込まれた形でユニットベース26によって遊技盤裏面にビス止固定される。表飾りユニット24が遊技盤面に取付けられた状態で、遊技盤1の前面側に形成される遊技領域2に通常入賞口12が形成され、その通常入賞口12に入賞した入賞玉は入賞玉集合カバー体69によって所定箇所に集められる。通常入賞口12の下方部分には、始動入賞記憶LED16とセンターランプ23とがランプ・LED基板31に取付けられた状態で設けられている。このセンターランプ23の前方側にはランプカバー30が設けられている。玉転動面32(図2参照)は、パチンコ玉を中央方向に誘導するための第1傾斜面32aとパチンコ玉を前方に誘導するための第2傾斜面32bとからなる曲面で構成されており、この玉転動面32上に落下したパチンコ玉が中央方向に誘導されながら前方に誘導されて始動入賞口10aに入賞しやすくなる。
【0023】
なお、玉転動面32の樹脂表面には金属メッキが施されているが、この玉転動面32の後方側(液晶表示板34側)には、図4にも示されているように金属メッキが施されていない樹脂が露出した非メッキ部分32’がユニットベース26に形成されている。この非メッキ部分32’は、玉転動面32後方縁とカバー33下方縁とのコーナー部分にパチンコ玉が転動して来たときに、液晶表示板34と玉転動面32のメッキが施されている部分とがカバー33とパチンコ玉とを介して電機的に接続されることがない程度の前後幅に構成されており、液晶表示板34と玉転動面32の金属メッキ部分との間で静電気が流れて液晶表示板34が誤動作することが防止できる利点がある。なお図中72は遊技盤1の前面を覆うガラス板である。また70は液晶表示装置90の後方側を覆うLCDユニットカバーである。
【0024】
ユニットベース26には透明のカバー33が取付けられており、この透明のカバー33によって液晶表示板34の前面側が覆われている。LCDフレーム44に形成された係止爪49,50により液晶表示板34が光拡散フィルム47と共に係止保持されている。このLCDフレーム44の内部に形成されている照明空間48には、CFL(冷陰極螢光管)45がLCDフレーム44の後方から挿入され、前述したCFLカバー部51,CFLカバー52,係止爪53により固定保持されている。なお、LCDフレーム44の後方側に形成されたCFL45の挿入のための開口はCFLカバー52により閉塞される。
【0025】
このLCDフレーム44の後方側には、LCDドライバ取付板54,58が箱状の形となって取付けられており、LCDドライバ板41をスペーサ57を介して取付けることによりLCDドライバカバー板54,58内にLCDドライバ基板41が収納された形で設けられる。図中42bは第2ドライバであり、43は接続端子、66はコネクタ、60はコネクタ66を挿入するための切欠部である。この組付状態で、LCDドライバ基板41と液晶表示板34とがフィルムケーブル40により電気的に接続されており、このフィルムケーブル40の上方側がケーブルカバー部26Aによってカバーされて保護されている。
【0026】
LCDドライバカバー板58の後面側には、インバータ基板取付板61が設けられており、このインバータ基板取付板61にインバータ基板62が取付けられ、そのインバータ基板62の後方側がインバータカバー64によりカバーされている。図中63はコネクタであり、コネクタ67と接続されている。このコネクタ67と前記コネクタ66とは、ケーブル68を介してゲーム制御基板に接続されている。図中71はコネクタ67,66を挿通するための切欠部である。
【0027】
図5は、液晶表示板34の正面図である。液晶表示板34の各図柄表示部35,36,37は、複数のセグメント表示部で構成されている。具体的には、左図柄表示部35は、メイン表示用のセグメント表示部35a〜35gと表示を立体的に見せるための立体表示用のセグメント表示部35a′〜35g′との各セグメント表示部で構成されている。中図柄表示部36は、メイン表示用のセグメント表示部36a〜36gと立体表示用のセグメント表示部36a′〜36g′との各セグメント表示部で構成されている。右図柄表示部37は、メイン表示用のセグメント表示部37a〜37gと立体表示用のセグメント表示部37a′〜37g′との各セグメント表示部で構成されている。大当たりが発生すれば、前述したように可変入賞球装置4の第1の状態が繰返し継続制御されるのであるが、大当たり中においては、その繰返し継続制御の継続回数が左図柄表示部35と中図柄表示部36とにより表示される。その繰返し継続回数が表示される旨を遊技者に認識させるためにラウンド表示部38が設けられており、左図柄表示部35と中図柄表示部36とによって継続回数が表示されているときにはこのラウンド表示部38が表示される。さらに、大当たりが発生して可変入賞球装置4が第1の状態になり、大当たり中においてはその可変入賞球装置4に入賞した入賞玉の個数が右図柄表示部37により表示されるのであり、その右図柄表示部37によって入賞個数が表示される旨を認識させるためにカウント表示部39が設けられており、右図柄表示37によって入賞個数が表示されているときにはこのカウント表示部39が表示される。
【0028】
前述した各セグメント表示部35a〜35g,35a′〜35g′,36a,36d〜36g,36a′,36d′〜36g′,38が前述した第1ドライバ42aによって表示制御され、その他のセグメント表示部36b,36c,36b′,36c′,37a〜37g,37a′〜37g′,39が前述した第2ドライバ42bにより表示制御される。このように、各セグメント表示部がそれぞれ第1ドライバ42a,第2ドライバ42bによって分担されて表示制御される。また、これら各セグメント表示部は、緑色表示用制御信号が入力されることにより緑色に表示され、赤色表示用制御信号が入力されることにより赤色に表示され、緑色,赤色の両表示用制御信号が入力されることにより黄色に表示される。
【0029】
図6は、液晶表示部によって表示可能な図柄を示した図である。
図6に示した塗りつぶして表現されているセグメント表示部は緑色に表示されており、斜線で示されたセグメント表示部は黄色に表示される。向かって左側の上から順番に、0,1,2,3,4が表示され、中央の上から順番に、5,6,7,8,9が表示され、向かって右側の上から順番に、C,F,J,L,Pが表示され、合計15種類の図柄が表示可能に構成されている。
【0030】
図7は、パチンコ遊技機の各種動作状態に対応した液晶表示装置や始動入賞記憶LEDによって表示される表示内容および表示状態ならびに効果音の種類を説明するための表を示した図である。
【0031】
図示するように、電源投入時においては、左,中,右の各図柄表示部35,36,37のメイン表示用のセグメント表示部によりそれぞれ「000」が緑色で点灯表示されるとともに立体表示用のセグメント表示部は黄色に点灯表示されて立体表示される。
【0032】
始動入賞時においては、それぞれの図柄表示部35〜37が変動表示する。左図柄表示部35は1周期420mSで変動表示され、中図柄表示部36は1周期480mSで変動表示され、右図柄表示部37は1周期540mSで変動表示される。また、本実施例におけるパチンコ遊技機はA〜Jの10種類の効果音を発生することができ、この始動入賞時においては、まず第1効果音Aが発生した後左図柄停止時に第3の効果音Cが発生する。
【0033】
次に、左図柄と中図柄が停止したときにその両図柄が同じ図柄であるリーチ状態が発生した場合には、停止した図柄を黄色に変えて点灯表示させるとともに、その図柄の立体表示部が赤に点灯表示される。さらに、右図柄表示部37では、1周期4500mSで図柄が変動表示される。このリーチ状態のときの効果音は、中図柄停止時に第3効果音Cが発せられ、それ以降第2効果音Bが発せられる。
【0034】
各図柄停止後においてその停止図柄が大当たり以外の図柄であった場合には1.500秒の間だけ、各図柄表示部35〜37が停止した図柄をそのまま点灯表示する。そのときの効果音は、右図柄停止時に第3効果音Cが発せられその後第8効果音Hが発せられる。
【0035】
一方、停止時の図柄が大当たりの組合せであった場合には、次のような制御が行なわれる。
【0036】
可変入賞球装置4の開放前4.200秒間の間、各図柄表示部35〜37において、停止した図柄を緑,赤に交互に表示するとともにその図柄の立体部分を黄色で表示する。この緑色,赤色に切換表示される表示時間は256mSである。このときの効果音は第4効果音Dが発せられる。
【0037】
次に大当たり状態において可変入賞球装置が開放中においては、左図柄表示部35が可変入賞球装置4の開放回数(繰返し継続回数)を緑色で表示するとともにその表示図柄の立体部分が黄色で点灯表示される。なお、開放回数が10回以上になった場合には「1」が表示される。また、中図柄36では、開放回数(繰返し継続回数)が10回以上になったときの1桁目が緑色で点灯表示されるとともに、その表示図柄の立体部分が黄色で点灯表示される。そして、右図柄37では、入賞個数が黄色で点灯表示され、その表示図柄の立体部分が赤で点灯表示される。なお、この状態においては、ラウンド表示部38とカウント表示部39が共に赤色で点滅表示される。
【0038】
次に、大当たり状態が発生して特定入賞口7(図1参照)にパチンコ玉が入賞した後においては、可変入賞球装置4の第1の状態が繰返し継続制御されるのであるが、その特定入賞口へのパチンコ玉の入賞後においては、左図柄表示部35と中図柄表示部36は、特定入賞口へのパチンコ玉の入賞前の前述した可変入賞球装置開放中と同じ表示状態で表示制御される。一方、右図柄表示部37は、可変入賞球装置4へのパチンコ玉の入賞個数が赤で点灯表示されるとともにその表示図柄の立体部分が黄色で点灯表示される。なお、繰返し継続制御の最終回においては、この右図柄表示部37により入賞個数が黄色で点灯表示されることになる。この特定入賞口へのパチンコ玉の入賞後においては、ラウンド表示部38およびカウント表示部39が黄色で点灯表示される。また、前述した可変入賞球装置開放中および特定入賞口へのパチンコ玉の入賞後における効果音は、まず第5効果音Eが発せられ、繰返し継続制御の最終回に至っては第6効果音Fが発せられ、それに特定入賞口へのパチンコ玉の入賞時に第9効果音Iが発せられる。
【0039】
大当たり状態における可変入賞球装置は、所定時間の経過または所定個数のパチンコ玉の入賞のうちいずれか早いほうの条件が成立したことにより開放状態が終了して閉成されるのであるが、この可変入賞球装置の開放後においてかつ特定入賞口へのパチンコ玉の入賞が行なわれている場合には、各図柄表示部35〜37により、停止した図柄が緑色と赤色とで交互に点滅表示されるとともにその表示図柄の立体部分が黄色で点滅表示される。なお、この緑色と赤色の交互の切換表示の表示時間は256mSである。このときの効果音は第7効果音Gが発せられる。
【0040】
次に、可変入賞球装置の開放後であって、かつ特定入賞口にパチンコ玉が入賞していない場合または繰返し継続制御の最終回が終了した後においては、各図柄表示部35〜37により、停止した図柄が緑色で点灯表示される。このときの効果音は第7効果音Gが発せられる。なお、前述した始動入賞が行なわれてからこの可変入賞球装置の開放後までの各遊技状態において、始動入賞記憶LED16(図1参照)では、記憶数を左より点灯表示する。
【0041】
次に、パチンコ遊技機において何らかの異常が発生した場合には、左図柄表示部35によりEの図柄が緑色で点灯表示され、中図柄表示部36によりマイナスの表示が緑色で点灯表示され、右図柄表示部37により、1,2,3,4のいずれかの数字が緑色で点灯表示される。なおそれら各図柄表示部35〜37によって表示される図柄の立体部分は黄色で点灯表示される。このときの始動入賞記憶LED16は、異常発生前の表示状態が保持されている。このときの効果音は、第10効果音Jが発せられる。
【0042】
図8は、パチンコ遊技機を制御するための制御回路を示すブロック図である。パチンコ遊技機の制御回路は、各種機器を制御するためのプログラムに従って、遊技機制御を行なうマイクロコンピュータを含む基本回路77と、電源投入時に基本回路77にリセットパルスを与えるための初期リセット回路78と、初期リセット回路78によってリセットされ、基本回路77から与えられるクロック信号を分周して定期的(たとえば2msec毎)にリセットパルスを基本回路77に与えるためのパルス分周回路からなる定期リセット回路79と、10カウント検出スイッチ9、特定入賞玉検出スイッチ8、始動入賞玉検出スイッチ10a,10b,10cに接続され、与えられるアドレス信号によって選択されるスイッチからの信号を基本回路77に与えるためのスイッチ回路81と、基本回路77およびスイッチ回路81に接続され、基本回路77から与えられるアドレス信号をデコードしてスイッチ回路81,基本回路77に与えるためのアドレスデコード回路80と、基本回路77によって制御されるLED・LCD回路82と、基本回路77からの音信号を受取り図示されないスピーカを駆動して効果音を発生するための音回路86とを含む。さらにパチンコ遊技機の制御回路には、基本回路77からの大当たり発生時に出力されるソレノイド駆動信号が入力されるソレノイド回路83が設けられており、このソレノイド回路83にソレノイド駆動信号が入力されるとこのソレノイド回路83から可変入賞球装置開成用のソレノイド73に励磁信号が出力され、ソレノイド73が励磁されて可変入賞球装置4が遊技者にとって有利な第1の状態に駆動制御されるとともに、飾りLED76が点灯または点滅表示される。さらに、パチンコ遊技機の制御回路は、基本回路77からランプ点灯用制御信号が入力されるランプ回路84を含み、各種ランプ17〜23が点灯または点滅表示される。LED・LCD回路には、液晶表示駆動装置91(図3を参照)が接続されており、この液晶表示駆動装置91に、電圧VDD,第1ドライバへのチップセレクト信号CE1,第2ドライバへのチップセレクト信号CE2,データビット信号DATA,クロック信号CLOCKが入力される。なお図示GNDはアースに接続されるグランド線である。また、LED・LCD回路82には、始動入賞記憶LED16が接続されて始動入賞記憶値が点灯表示され、V表示LEDが接続されて特定入賞口7へのパチンコ玉の入賞が点灯表示され、飾りLED75が接続されて所定の遊技状態時に飾りLED75が点灯または点滅表示される。
【0043】
また、パチンコ遊技機の制御回路には、AC24Vの交流電源に接続され、直流の5V、12V、21V,30Vの電圧を発生する電源回路87が含まれている。さらに制御回路には、インバータ62が設けられており、前記電源回路87の電圧12Vが入力され、その入力された直流がこのインバータ62により交流に変換されてその交流がCFL45に供給されてCFL(冷陰極螢光管)45が点灯する。なおこのインバータ62の一方入力端子はグランドに接続されている。また、前記V表示LED74は、入賞領域5(図1参照)の奥方に配設されている。基本回路77,LED・LCD回路82,スイッチ回路81,アドレスデコード回路80,初期リセツト回路78,定期リセツト回路79,大当り情報出力回路85,音回路86,ソレノイド回路83,ランプ回路84はゲーム制御基板183に設けられている。このゲーム制御基板183は、パチンコ遊技機の機構板の裏面側に設けられ、遊技制御を行なうための制御基板である。
【0044】
図9は、図8に示した制御回路の動作を説明するためのプログラムのメインルーチンを示すフローチャートである。
【0045】
このメインルーチンは前述した定期セットパルスが2msecの周期で1回発生される毎に1回実行される。ステップ(以下単にSという)1において、スタックポインタとして使用されるアドレスの指定が行なわれる。次にS2によりRAMエラーがあったか否かの判断がなされる。この判断は、たとえばRAMの所定のアドレスのデータを読出し、読出されたデータが予め定められた値と等しいか否かによって判断される。RAMエラーがない場合には制御がS4に進む。しかし、プログラムの暴走や電源投入時などには、RAMの格納内容は不定であるためRAMエラーが発生し、制御はS3に進む。
【0046】
S3においては、RAMへの初期データの設定などシステムイニシャル処理が行なわれ、さらに待合せ処理に入る。待合せ処理中にMPUには定期リセットパルスが与えられ、これによってシステムはリセットされて再びメインルーチンが先頭から開始されることになる。
【0047】
次に、S4により、スイッチ入賞判定が行なわれる。このスイッチ入賞判定は、スイッチ回路81から入力される信号に基づいていずれのスイッチ8,9,10a〜10cがONになったかの判定が行なわれる。その判定結果に基づいて、S5により出力ポートA出力,S6による出力ポートC出力の処理が行なわれる。この出力ポートA出力とは、始動入賞記憶LED16(図1参照)の点灯表示用の信号出力,V表示LED74(図8参照)の点灯表示用の出力,飾りLED75,76(図8参照)点灯用の出力を行なうものである。また出力ポートC出力とは、レール飾りランプ18,風車ランプ19,アタッカーランプ22,センターランプ23等の各種ランプの点灯用の出力や可変入賞球装置4の開成用のソレノイド73を励磁するための制御出力を行なうものである。
【0048】
次にS7に進み、LCDデータ転送数に8がセットされる。これは、このメインルーチンの1回の実行に際し8ビットずつ液晶表示制御用のデータビットが液晶表示駆動装置91(図8参照)に送られるため、このS7により「8」をセットし、このメインルーチンの1回の実行に際しS14〜20までの表示用データビットの転送制御が8回繰返して実行される。次にS8に進み、第1ドライバ用チップセレクト信号がセットされる。次にS9に進み、LCDデータカウンタが0〜6であるか否かの判断が行なわれる。このLCDデータカウンタは、後述するS22により「1」ずつ加算されS24によりクリアされるものであり、液晶表示駆動装置に8ビットからなる表示用データビットが何回転送されたかをカウントするものである。そして、LCDデータカウンタの値が0〜6の範囲内であった場合にはS11に進むが、LCDデータカウンタの値が7〜14であった場合にはS10に進み、第2ドライバ用チップセレクト信号がセットされた後にS11に進む。つまり、8ビットからなる液晶表示用データビットが0〜13の14回繰返して液晶表示駆動装置91に転送されるのであり、その前半の7回からなる56ビットの液晶表示用データが第1ドライバに与えられ、後半の7〜13の56ビットからなる液晶表示用データが第2ドライバに与えられる。
【0049】
S11では、ボートB出力データがセットされ、前記S8または前記S10によってセットされたチップセレクト信号が出力される。次にS12に進み、LCD出力データがセットされる。このS12により、8ビットの液晶表示用データビット(図10参照)がセットされる。次にS13に進み、LCD CE(チップセレクト信号)がセットされ、通信開始の初期化処理が行なわれる。次にS14に進み、まず1ビット分の液晶表示用データビットがLCDドライバ基板41側に転送される。次にS15によりデータの選出が行なわれ、S16によりLCD データがセットされ、S17により、LCD クロックがセットされ、S18によりそのクロック信号の立上がり時点で液晶表示用データビットがラッチされて読込まれてS19によりLCDデータが更新される。このS17のクロック信号は、前述した基本回路77(図8参照)内において発せられるクロック信号であり、そのクロック信号と液晶表示用データビットの関係が図10に示されている。
【0050】
この図10において、クロック信号における各立上がり時点に対応する液晶表示用データビットがラッチされ、そのデータビットが読込まれて液晶表示用データとして更新される。この図10はLCDデータカウンタが「0」のデータ転送開始時の図を示したものであり、その段階においては第1ドライバ用チップセレクト信号がセットされてCE1がハイレベルとなっている。このCE1は、8ビットからなる液晶表示用データが7回送られて合計56ビットの液晶表示用データが送られた時点で立下がりローレベルとなる。すなわち、第1ドライバ42aへの表示用制御信号は、56ビットの液晶表示用データからなっている。また、8ビットからなる液晶表示用データビットが7回送られた後においては、今度は第2ドライバ42bがハイレベル状態となり、8ビットからなる液晶表示用データが7回この第2ドライバ42bに送られ、合計56ビットの液晶表示用データが第2ドライバ42bに転送される。すなわち、第2ドライバ42bに転送される液晶表示用データも56ビットのデータによって構成されている。
次に、S20に進み、S7によってセットされたLCDデータ転送数から「1」を減算処理し、S21に進み、LCDデータ転送数が「0」であるか否かの判断が行なわれ、未だに「0」でなければ再度S14に戻り、次の1ビットの液晶表示用データの選出および転送の制御が繰返される。この液晶表示用データの選出および転送の制御が8回繰返されて8ビットの液晶表示用データが転送し終わった段階でS21によりYESの判断がなされ、S22に進み、LCDデータカウンタに「1」が加算される。次にS23により、LCDデータカウンタの値が「14」以上であるか否かの判断が行なわれ、「14」以上であった場合にはS24によりLCDデータカウンタの値がクリアされた後にS25に進むが、「14」未満であった場合にはそのままS25に進む。つまり、LCDデータカウンタは0〜13の値を繰返してカウントアップするものである。S25では、ランダム1作成処理が行なわれ、S26では、ランダム2作成処理が行なわれる。このランダム1作成処理とランダム2作成処理は、可変表示装置3の停止時の表示結果を大当たりの識別情報の組合せにするか否かを決定するための処理であり、具体的には、S25によりランダム1カウンタの値を「1」加算処理し、S26によりランダム2カウンタの値を「1」加算処理する。なお、ランダム1カウンタは、0〜22の値をカウントアップし、22に達した時点で再度0からカウントアップしなおすものであり、ランダム2カウンタは0〜9の値をカウンタアップし、9に達した段階で再度0からカウンタアップしなおすものである。次にS27に進み、スタックされていたデータを参照してリセット回数が1,3または2または4であるか否かの判断が行なわれる。リセット回数が1,3の場合にはS28によるプロセス処理が行なわれS31に進む。一方、リセット回数が2の場合にS29による図柄表示データセット,音データ制御の処理が行なわれてS31に進む。このS29による図柄表示データとは、可変表示装置3で表示させるための図柄データであり、このS29によってセットされた図柄表示データの内容がS14〜S21によりLCDドライバ41に転送されるのである。その結果、可変表示装置3が転送されてきた内容に基づいた表示が行なわれ、この図柄表示データの内容を遊技状態に応じて切換えることにより、図7に示すような表示制御が行なわれる。この可変表示装置3の可変表示の具体的な制御内容は、始動入賞記憶が全くない状態でパチンコ玉が始動入賞した場合には、基本時間(たとえば5秒)可変表示された後に可変表示装置を停止させるための制御が行なわれる。一方、始動入賞記憶が1以上あったときに始動入賞があった場合には、可変表示装置を短縮時間(たとえば2秒)可変表示させた後に可変表示装置を停止させるための制御が行なわれる。この始動入賞記憶は、可変表示装置の可変開始時に「1」ずつ減算される。なお、始動入賞記憶が1以上のときに始動入賞があったとしても、その始動入賞に基づく可変開始時に既に始動入賞記憶が「0」になっている場合には通常どおり基本時間(たとえば5秒)可変表示を行なった後可変表示装置を停止させるための制御に移行する。
【0051】
S27によりリセット回数が「4」であると判断された場合にはS30に進み、記憶LEDデータ制御,ランプデータ制御,音データ制御の各処理が行なわれた後にS31に進む。S31では、ランダム2作成処理が行なわれる。またS32では図柄表示用ランダム作成処理が行なわれる。このS31とS32の処理は、定期リセット回路79からリセットパルスが基本回路77に入力されるまでのリセット待時間を利用して繰返し実行される。S31の具体的処理内容は、前記ランダム2カウンタの値を繰返しカウントアップするものであり、S32の処理内容は、図柄表示用ランダムカウンタの値を繰返しカウントアップするものである。
【0052】
可変表示装置の停止時の表示結果を大当たりの識別情報の組合せにするか否かの決定は、次のようにして行なわれる。つまり、パチンコ玉の始動入賞時に前記ランダム1カウンタの値を抽出し、可変表示装置の左図柄の停止時に前記ランダム2カウンタの値を抽出し、その抽出されたランダム1カウンタの値とランダム2カウンタの値とが共に「1」であった場合にのみ大当たりと決定する。その結果、大当たりが発生する確率は、1/23×1/10=1/230となる。ランダム1カウンタはS25によりこのメインルーチンプログラムが1回実行される毎に「1」ずつ加算され、一方、ランダム2カウンタのほうは、S26によりメインルーチンプログラムの1回の実行毎に「1」ずつ加算されるばかりでなく、S31によりリセット待時間を利用して繰返し加算されるものであり、両者の加算方法が異なっているため、ランダム1カウンタの値とランダム2カウンタの値とが同期してしまうことが回避され、よりランダムに大当たりの決定が行なわれる。
【0053】
図柄表示用ランダムカウンタは、左図柄用と中図柄用と右図柄用との3つのカウンタから構成されており、各カウンタ共に0から15の値をカウントできるように構成されている。そして、S32が1回処理される毎に左図柄用カウンタに「11」が加算され、その左図柄用カウンタが桁上りした場合には中図柄用カウンタに「1」が加算され、その中図柄用カウンタが桁上りした場合には右図柄用カウンタに「7」が加算される。そして、左図柄用カウンタの値が可変表示装置の可変開始時に抽出され、ランダム1カウンタ、ランダム2カウンタの抽出の結果可変表示装置の停止時の表示結果を大当たりの識別情報の組合せにすると決定された場合には、その抽出した左図柄用カウンタの値に対応する図柄に中,右図柄を一致させて、可変表示装置の停止時の表示結果が同じ図柄の組合せ(いわゆるゾロ目)になるように停止制御する。一方、可変表示装置の停止時の表示結果をはずれの識別情報の組合せにすることが決定された場合には、中,右図柄用カウンタの値を左図柄停止時に抽出し、それら抽出したカウンタの値と可変開始時に抽出された左図柄用カウンタの値とに基づいてそれぞれの値に対応する図柄になるように可変表示装置を停止制御する。その際に、たまたま抽出されたそれぞれの図柄用カウンタの値が同じ識別情報の組合せ(いわゆるゾロ目)になる場合には、そのまま表示制御したのでははずれと決定されたにもかかわらず表示結果が当りの識別情報の組合せになってしまうために、それを避けるべく右図柄を強制的に他の図柄にずらして停止制御させる。
【0054】
以上説明したように、液晶表示用データがゲーム制御基板からLCDドライバ基板41にシリアル転送されるために、ゲーム制御基板とLCDドライバ基板41とを接続する電気配線が図8に示すように7本ですみ、複雑な電気配線を行なう必要がなくなる利点がある。なお、液晶表示板34には、合計44個のセグメント表示部が設けられており、緑,赤2色の液晶部分からなる1つの液晶表示部を表示するためには2本の表示用信号線が必要となるために、44×2+2(各ドライバのコモン線)=90の90本の信号線で液晶表示板34とLCDドライバ基板41とを接続する必要がある。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に関しては、大当り状態における情報表示制御として可変表示装置に可変入賞球装置の開放回数を示す数値情報と該数値情報が可変入賞球装置の開放回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御が行なわれるため、可変入賞球装置の開放回数を示す数値情報の内容を遊技者にとって認識しやすく、見やすいものにすることができる。さらに、別の表示装置を用意することなく、可変入賞球装置の開放回数を示す数値情報および該数値情報が可変入賞球装置の開放回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を表示することができる。さらに、可変表示装置の可変表示時間を始動入賞記憶手段による入賞回数の記憶の有無に応じて短縮させることが可能になる。
請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、大当り状態における情報表示制御として可変表示装置に可変入賞球装置への打玉の入賞回数を示す数値情報と該数値情報が可変入賞球装置への打玉の入賞回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御が行なわれるため、可変入賞球装置への打玉の入賞回数を示す数値情報の内容を遊技者にとって認識しやすく、見やすいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図である。
【図2】可変表示装置の構造を説明するための分解斜視図である。
【図3】液晶表示装置の構造を説明するための分解斜視図である。
【図4】液晶表示装置をパチンコ遊技機に組付けた状態を示す縦断面図である。
【図5】液晶表示板の正面図である。
【図6】液晶表示板の液晶表示部で表示可能な図柄の種類を示した図である。
【図7】パチンコ遊技機の各遊技状態に対応した液晶表示状態や始動入賞記憶LEDの表示状態や効果音の種類を示した表を表わす図である。
【図8】パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示したブロック図である。
【図9】図8に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】クロック信号と液晶表示用データとチップセレクト信号との対応関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
90は液晶表示装置、91は液晶表示駆動装置、45はCFL(冷陰極螢光管)、34は液晶表示板(LCD)、54はLCDドライバ取付板、58はLCDドライバカバー板、41はLCDドライバ基板、62はインバータ基板、61はインバータ基板取付板、35は左図柄表示部、36は中図柄表示部、37は右図柄表示部である。

Claims (2)

  1. 遊技領域に打玉を打込んで遊技が可能であり、始動入賞口への打玉の入賞により可変表示装置が可変表示を行ない、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様となったときに、大当り状態となって可変入賞球装置が開放する遊技機であって、
    前記始動入賞口に入賞した入賞玉を検出する始動入賞玉検出器と、
    該始動入賞玉検出器による入賞玉の検出にもとづいて前記可変表示装置の表示結果を導出表示するための可変表示制御を行なったのち前記可変表示装置の表示結果を導出表示させる制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    遊技機の遊技状態を制御するとともに、前記可変表示装置の表示状態を制御するための表示データを送信する遊技制御手段と、
    該遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記可変表示装置を可変表示させた後表示結果を導出表示する制御を行なうとともに前記大当り状態における情報表示制御を行なう表示制御手段とを有し、
    前記遊技制御手段は、
    前記始動入賞玉検出器が検出した前記始動入賞口への打玉の入賞回数を所定の上限回数の範囲内で記憶する始動入賞記憶手段と、
    前記可変表示装置の可変表示時間を前記始動入賞記憶手段による入賞回数の記憶の有無に応じて短縮する可変表示時間短縮手段とを備え、
    記表示制御手段は、
    前記遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記大当り状態における前記情報表示制御として前記可変表示装置に前記可変入賞球装置の開放回数を示す数値情報と該数値情報が前記可変入賞球装置の開放回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
  2. 前記表示制御手段は、前記遊技制御手段から送信されてきた前記表示データに従って、前記大当り状態における前記情報表示制御として前記可変表示装置に前記可変入賞球装置への打玉の入賞回数を示す数値情報と該数値情報が前記可変入賞球装置への打玉の入賞回数である旨を遊技者に認識させるための文字情報を同時に表示する表示制御を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
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