JP3993910B2 - 条帯付き錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は条帯付き錠装置に関する。本明細書において用いられる用語「条帯」は、ひも、芯材の回りを被覆したコード、革製又は合成樹脂性のベルトなど、ひも状又は帯状の長尺物を総称する。
【0002】
そして、この発明に係る条帯付き錠装置は、袋類の口部を開け閉めする締めひも(図3参照)、又は、かばん類の置き引きを防止するための結えひも(図4参照)等に対し錠を施すことができるようにしたものである。
【0003】
【従来の技術】
近似した技術としては、例えば、自転車やバイクの車輪に装着されるワイヤロック又はチェンロックを挙げることができるが、それらにおいては、チェン等の先端の係止片を錠ケースに対し係着することによりループが形成されるようにしてある。
【0004】
その為、ループの大きさは一定で調整することができず、袋類の口部の締めひもとしては用いることができないこと、また、結えひもとして用いるときは、ループが大き過ぎたり小さ過ぎたりして使い勝手が悪いことなどの問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の条帯付き錠装置は、施錠時におけるループの大きさ(長さ)を自由に調整出来るようにすることにより、袋類の口部を開け締めする締めひも(条帯)としての使用を可能とすると共に、結えひもとしての使用において使い勝手をよくすることを目的として提案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、中空の錠ケースと、一対の平行板及びこれらの平行板を一体に連結する背部とを有してなる横断面コ字状の枠体で、上記錠ケース内に固定された取付片と、この取付片の一対の平行板に垂直な板状体で、中央部両側端縁に夫々耳片を一体に垂設した係止部材と、この係止部材の一端部に設けられた抜け止め手段と、上記係止部材の他端部に一体に垂設されたT字状をなす作用片と、上記錠ケース内に固定され、鍵孔を外部に露出させたシリンダ錠と、このシリンダ錠の内筒に装着された断面異形のテイルピースとを有し、上記係止部材の幅方向の外法寸法を取付片の一対の平行板の間隔より小さく設定すると共に、係止部材の耳片及び取付片の一対の平行板を板厚方向に貫通する枢軸により、係止部材を上記一対の平行板の間で揺動可能に支承し、一方、基端を錠ケースに固着した可撓性を有する条帯を、錠ケース外でループを形成させた後、その先端部が、取付片の背部内面と係止部材との間を、後者の他端側から一端側に抜け出るように通し、更に、錠ケースを貫通させて錠ケース外に引出し、他方、シリンダ錠の内筒に設けたテイルピースを係止部材の作用片に係脱可能に臨ませ、施錠時係止部材を自由にしてその一端の抜け止め手段と取付片の背部との間に条帯を挟むようにし、錠ケース外でループをなす条帯を引いてその先端部を錠ケース内に戻そうとする操作に対し、係止部材の一端の抜け止め手段と条帯との間に作用する摩擦力の分力により、抜け止め手段が条帯を更に強く挟むようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基いて、この発明について説明する。
図1〜図4において、1は外形が直方体状その他任意形状をなす中空の錠ケースである。
【0008】
錠ケース1には外側に延出する可撓性を有する強靭な条帯2の基端を固定リング91等で固着すると共に、条帯21の先端側は該条帯2の中央部分21でループを形成できるように、錠ケース1に対をなして形成した貫通孔11、11に少なくも施錠時は挿通させてある。
【0009】
条帯2は、例えば、綿、絹、麻等の紐、ピアノ線を撚った細い芯材(芯線)の回りを例えば塩化ビニール等の合成樹脂で被覆したコード、革製又は合成樹脂製のベルト等で作られる。
【0010】
条帯2の先端側は、錠ケース1の貫通孔11、11から抜き出すようにしてもよいし、例えば袋類20の口部を開け締めする締めひも(図3参照)として用いるときは、条帯2の先端は錠ケース1から抜き出すことを要しないから、その先端部に対して結び目や短管(いずれも図示しない)等でストッパを作ってもよい。
【0011】
図中、符号92は錠ケース1の各貫通孔11に固着したブッシュで、条帯2はそのブッシュ92内を摺動可能に通って長さ方向に変位できるようにしてある。ブッシュ92は例えば合成樹脂材料で作られている。
【0012】
また、錠ケース1内には条帯2の受けを兼ねる横断面コ字状の受け部31を介し、中央部に一対の耳片を形成した全体の形状がL字状の係止部材3が揺動可能に設けてある。
【0013】
符号32は係止部材3の枢軸で、符号33は受け部31の背部と錠ケース1の内面との間に設けたスペーサである。
【0014】
中央部が枢支された係止部材3は、一端部に条帯2に対する抜け止め手段34を有し、その一端部が条帯2における錠ケース1内の挿通部分22に選択的に当接係合し又は、離間するようにしてある。
【0015】
図示例の抜け止め手段34は、係止部材3に固着させた薄いゴム状弾性体で形成されているが、他の抜け止め手段としては、例えば、条帯2における挿通部分22の長さ方向に対し直角をなすようにして係止部材3の表面に一体に設けた数本の突条(図示しない)を挙げることができる。
【0016】
他方、係止部材3の多端部には、本体部分から直角に延びるT字状をなす一体の作用片35を備えている。
【0017】
他方、係止部材の端部には、本体部分から直角に伸びるT字状をなす一体の作用片35を備えている。
【0018】
付勢手段4としての図示のねじりばねは、その中央のループ部分を枢軸32の回りに管体36を介して嵌挿させると共に、一端を係止部材3の一端部に、他端を後記のシリンダ錠5の胴部に、それぞれ押し当てることによリ、錠ケース1内において装着してある。
【0019】
更に、錠ケース1内には鍵孔を外部に露出させたシリンダ錠5がその胴部の雄ねじ51に螺合させたナット52により固定してある。
【0020】
そして、シリンダ錠5の内筒54に設けたテイルピース53は、例えば、横断面が半円状に形成してあって、鍵孔に差込まれた合鍵6の右又は左方向への回動操作により、係止部材3の作用片35に選択的に係合し又は離間し、もって、該係止部材3が図1に示す解錠位置又は図2に示す施錠位置を占めるように制御する。
【0021】
そして、係止部材3は図2に示す施錠時上述の抜け止め手段34の存在により条帯2に対しループ21の緩み方向(矢印P方向)への変位を拘束する一方、ループ21の締め付け方向(矢印Q方向)への変位においては付勢手段4に抗して係止部材3の一端部(34)を押し上げるので、その方向への条帯2の移動は許容される。
【0022】
次に、この発明の作用について説明する。
解錠状態を示す図1においては、条帯2の先端側が錠ケース1の貫通孔11、11に差込まれていても、係止部材3はその他端部の作用片35においてテイルピース53に係合しており、該係止部材3における一端部の抜け止め手段34は条帯2の挿通部分22から離間している。
【0023】
従って条帯2の先端部を手指で掴んで、錠ケース1に対し押し引きすれば条帯2は長さ方向について変位が自由で、そのループ21は大きさ(長さ)を変えることができる非固定状態にある。
【0024】
ここで、合鍵6を差し込み、右又は左回りに例えば180°回動させると、図2に示すように係止部材3のテイルピース53による拘束が解かれるので、係止部材3はねじりばね等の付勢手段4によって揺動し、その抜け止め手段34が受け部31との間で条帯2を挟持することになる。しかる後、鍵6を抜き取り保管する。
【0025】
そして、ループ21を適当な大きさにするためそれを絞って、すなわち条帯2を矢印Q方向に向け引き絞って調整する。なお、鍵6の抜き取りは、ループ21の調整後であってもよい。
【0026】
条帯2を矢印Q方向に引き絞ってループを小さくするときには、条帯2と抜け止め手段34との間に作用する摩擦力により、抜け止め手段34は図2で上方に引張られる。
【0027】
この摩擦力の図2において右方に向かう分力により、係止部材3の抜け止め手段34は条帯2から離間する方向に駆動されるが、図2から明らかなように、係止部材3は時計方向の回動は許容されているので、条帯2の矢印Q方向の移動は自由である。
【0028】
一方、条帯2を図2で矢印P方向に引張るときには、前記とは逆に、条帯2と抜け止め手段34との間に作用する摩擦力の分力は図2で左方に作用し、抜け止め手段34を条帯2に近接する方向に駆動する。
【0029】
しかしながら、図2から明らかなように、抜け止め手段34が条帯2に近接する方向に移動すると、抜け止め手段34が条帯2を更に強く挟む結果となり、摩擦力が更に増大するので、結局条帯2をそれ以上矢印P方向に引くことはできない。
【0030】
ここに、条帯2は錠ケース1に対しループ21の緩み方向、すなわち矢印P方向への変位が拘束されるので、条帯2は施錠状態となる。
【0031】
また、条帯2を解錠状態に戻すためには、鍵6で内筒54及びテイルピース53を逆方向に回して係止部材3を図1の解錠位置に戻せばよく、条帯2の錠ケース1に対する抜き差しは自由となる。
【0032】
なお、本錠装置の解錠時において鍵6の紛失を防止する目的で、構造的に抜けないようにすることは自由である。この場合、鍵6は施錠時においてのみ抜き出せることになる。
【0033】
このような本発明に係る条帯2を図3に示すように袋類10の口部の締めひもとして用いたときは、締め込まれたループ21は拡げることが不能であるから、袋類10の収容物は盗難にあったりすることがない。
【0034】
なお、図3において、符号10は自転車等の荷台20に固定された郵便配達用の荷物袋を示しており、10aは荷物袋10の下部を形成する箱体を10bは荷物袋10の上部を形成する網袋をそれぞれ表わしている。
【0035】
また、図4には、本発明に係る条帯2をかばん類30の結えひもとして用いた例を示している。この例では、列車内の荷物棚(網棚)40に乗せた旅行かばん30の置き引きを防止するため、旅行かばん30の取手30aと荷物棚40の一部を構成する管材40aとを条帯2のループ21をもって連結させてある。同図で符号50は列車の窓を示している。
【0036】
本発明に係る条帯付き錠装置の用途は、必ずしも上記した2つの例に限るものではなく、別の使用を妨げるものではない。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明の条帯付き錠装置は、郵便袋その他の袋類の収容物が抜き取られたり、かばん類が置き引きされたりすることを防止するについて有効であり、また、条帯のループの大きさは任意に変更できるので使い勝手がよいなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る錠装置の実施例を解錠状態で示す図で、(A)は部分縦断正面図、(B)は図1(A)のIB−IB線による横断底面図。
【図2】 図1の実施例の施錠状態で示す図で、(A)は部分縦断正面図、(B)は図2(A)のIIB−IIB線による横断底面図である。
【図3】 この発明に係る条帯付き錠装置の第1使用例を示す説明図。
【図4】 同じくその第2の使用例を示す説明図。
【符号の説明】
1 錠ケース
11 貫通孔
2 条帯
21 中央部分(ループ)
31 受け部
34 抜け止め手段
35 作用片
5 シリンダ錠
53 テイルピース
54 内筒

Claims (1)

  1. 中空の錠ケースと、一対の平行板及びこれらの平行板を一体に連結する背部とを有してなる横断面コ字状の枠体で、上記錠ケース内に固定された取付片と、この取付片の一対の平行板に垂直な板状体で、中央部両側端縁に夫々耳片を一体に垂設した係止部材と、この係止部材の一端部に設けられた抜け止め手段と、上記係止部材の他端部に一体に垂設されたT字状をなす作用片と、上記錠ケース内に固定され、鍵孔を外部に露出させたシリンダ錠と、このシリンダ錠の内筒に装着された断面異形のテイルピースとを有し、上記係止部材の幅方向の外法寸法を取付片の一対の平行板の間隔より小さく設定すると共に、係止部材の耳片及び取付片の一対の平行板を板厚方向に貫通する枢軸により、係止部材を上記一対の平行板の間で揺動可能に支承し、一方、基端を錠ケースに固着した可撓性を有する条帯を、錠ケース外でループを形成させた後、その先端部が、取付片の背部内面と係止部材との間を、後者の他端側から一端側に抜け出るように通し、更に、錠ケースを貫通させて錠ケース外に引出し、他方、シリンダ錠の内筒に設けたテイルピースを係止部材の作用片に係脱可能に臨ませ、施錠時係止部材を自由にしてその一端の抜け止め手段と取付片の背部との間に条帯を挟むようにし、錠ケース外でループをなす条帯を引いてその先端部を錠ケース内に戻そうとする操作に対し、係止部材の一端の抜け止め手段と条帯との間に作用する摩擦力の分力により、抜け止め手段が条帯を更に強く挟むようにしたことを特徴とする条帯付き錠装置。
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