JP3991193B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は窒化ガリウム系化合物半導体を用いた半導体発光素子に関し、詳細には反射層を有する半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
GaN(窒化ガリウム)、GaAlN(窒化ガリウム アルミニウム)、InGaN(窒化インジウム ガリウム)、InGaAlN(窒化インジウム ガリウム アルミニウム)等の窒化ガリウム系化合物半導体を用いた例えば青色発光ダイオード等の半導体発光素子は公知である。この種の発光素子は、サファイアから成る絶縁性基板即ちサブストレートの上に窒化ガリウム系化合物半導体層を形成し、一対の電極を素子の上面に配置した構造、又はシリコンカーバイドから成る低抵抗性基板の上に窒化ガリウム系化合物半導体層を形成し、一対の電極を素子の上面と下面に配置した構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の発光素子は周知のように多数の素子の作り込まれたウエハをダイシング、スクライビング、へき開等によって切り出して製作される。この時、サファイア等から成る基板は硬度が高いため、このダイシングを良好に且つ生産性よく行うことが困難であった。また、サファイア等はそれ自身高価であり、材料コストの面でも不利である。
【0004】
そこで、本願出願人の一方は、サファイアやシリコンカーバイドから成る基板の代わりに、シリコンから成る低抵抗基板を使用した半導体発光素子を試作した。硬度がサファイアのように高くないシリコン等によって基板を構成すれば、ダイシング工程などを良好に且つ生産性よく行うことが可能であり、また一対の電極を半導体基体の上面と下面に対向して配置すれば、電流通路を半導体基体の厚み方向に形成することができ、電流通路の抵抗値を下げて消費電力及び動作電圧の低減化も期待された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリコン等から成る基板は、窒化ガリウム系化合物半導体から成る発光層から放出された波長365〜620nmの光に対して吸収層として機能する。このため、サファイア又はシリコンカーバイドから成る基板を用いた発光素子に比べて発光層からの光を効率よく外部に放出し難いことが分かった。即ち、サファイア又はシリコンカーバイドから成る基板を用いた発光素子によれば、基板が発光層から放出される光を吸収しないため、基板内を透過した光を基板下面で反射させることによって光を比較的良好に素子外部に取り出すことができる。一方、シリコン等から成る基板は発光層から放出された光を吸収してしまうため、発光層から下側に導出された光についての損失が大きく、発光効率(外部量子効率)を高めることが困難であった。
【0006】
そこで、シリコシ等から成る基板と発光層との間に、DBR(Distributed
Bragg Reflectors)反射膜を形成することが考えられる.DBR反射膜を形成すれば、発光層から素子の下面側に放出きれた光の一部を反射させて素子上面から取り出すことができ、発光効率を増加することができる。
ここで、DBR反射膜の反射効率を増加するためには、反射膜を構成する低屈折率領域と高屈折率領域の屈折率の差を大きくする必要がある。低屈折率領域は例えはAlxGa1-xNによって形成することができ、そのAl混晶比を増加すれば屈折率が大きくなり、高屈折率領域との屈折率差を大きくすることができる。
【0007】
一方、このDBR反射膜は電流経路を構成する為、DBR反射膜を低抵抗化する必要がある。ところで、屈折率を低下させるために、AlxGa1-xNから形成される低屈折率領域のAl混晶比が大きい場合には、低屈折率領域を低抵抗化するために導電性付与不純物(Si)を多量にドープしなければならない。
【0008】
しかし、低屈折率領域に多量の不純物をドープすると、低屈折率領域の結晶性が劣化してしまう。反射膜の結晶性の劣化はその上面に形成される発光層の結晶性の劣化を招来し、発光特性等を低下させる原因となる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、シリコン等から成る低抵抗性半導体基板を使用して低コスト化されているにも拘らず、外部量子効率即ち発光効率が高く、良好な発光特性を有している発光素子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、上記目的を達成するための本発明は、不純物を含むシリコン又はシリコン化合物から成り且つ低い抵抗率を有している基板と、
前記基板の一方の主面上に配置された反射層と、
発光機能を得るために前記反射層の上に配置された複数の窒化ガリウム系化合物層を含んでいる半導体領域と、
前記半導体領域の表面上に配置された第1の電極と、
前記基板の他方の主面に配置された第2の電極と
を備えており、
前記反射層は、Alを含む窒化ガリウム系化合物半導体から成り且つ小さい屈折率を有している低屈折率領域と、Alを含まない又は前記低屈折率領域よりも低い割合でAlを含む窒化ガリウム系化合物半導体から成り且つ前記低屈折率領域よりも大きい屈折率を有している高屈折率領域との複合体から成っており、
前記低屈折率領域はドナ−不純物又はアクセプタ不純物が高濃度にドーピングされた高濃度層とこの高濃度層よりも低い濃度にドナ−不純物又はアクセプタ不純物がドーピングされ且つ前記高濃度層よりも良い結晶性を有している低濃度層とを備えていることを特徴とする半導体発光素子に係わるものである。
【0011】
なお、請求項2に示すように、前記低屈折率領域の前記高濃度層及び前記低濃度層は、ドナ−不純物又はアクセプタ不純物がドーピングされた
化学式 AlxGa1-x
ここで、xは0<x≦1を満足する数値、
で示すことができる材料から成り、
前記高屈折率領域は、GaN、又は
化学式 AlyGa1-y
ここで、yはy<x及び0<y<1を満足する数値、
で示すことができる材料から成ることが望ましい。
また、請求項3に示すように、前記低屈折率領域の前記高濃度層及び前記低濃度層は、ドードナ−不純物又はアクセプタ不純物がド−ピングピングされた、
化学式 AlxGa1-x
ここで、xは0<x≦0.8を満足する数値、
で示すことができる材料から成ることが望ましい。
また、請求項4に示すように、前記低屈折率領域は、複数の前記濃度層と単数又は複数の前記濃度層とを有し、前記高濃度層と前記低濃度層とが交互に配置されていることが望ましい。
また、請求項5に示すように、前記反射層は、複数の前記低屈折率領域と複数の前記高屈折率領域とから成り、前記低屈折率領域と前記高屈折率領域とが交互に配置されていることが望ましい。
【0012】
【発明の効果】
本願各請求項の発明は次の効果を有する。
(1) 基板即ちサブストレートに半導体を使用してコストの低減を図っているにも拘らず、反射層を形成したので、発光素子の発光効率を増大することができる。
(2) 消費電力及び動作抵抗を低減することができる。即ち、基板が電流通路を形成することができる低抵抗性半導体基板であるので、電流通路を半導体基板の厚み方向に形成することができ、更に、低屈折率領域にドナ−不純物又はアクセプタ不純物が高濃度にドープされた領域(デルタド−プ領域)が設けられているので、電流通路の抵抗値を下げて消費電力及び動作電圧の低減化を図ることができる。
(3)低屈折率領域がドナ−不純物又はアクセプタ不純物が高濃度にドーピングされた高濃度層とこの高濃度層よりも低濃度にドナ−不純物又はアクセプタ不純物がドーピングされた低濃度層とから成るので、低濃度層が結晶性の劣化を防ぐ。従って、低屈折率領域の抵抗が平均的に見て低いにもかかわらず低屈折率領域の結晶性が比較的良好となる。この結果、反射層の上方に形成される窒化ガリウム系化合物半導体の結晶性、及び平坦性が良好となり、優れた発光特性を有する半導体発光素子を提供できる。
また、請求項2、3、4、5の発明によれば、より好ましい低屈折率領域を得ることができる。
【0013】
【実施形態】
次に、図1〜図3を参照して本発明の実施形態に係わる半導体発光素子としての窒化ガリウム系化合物青色発光ダイオードを説明する。
【0014】
図1に示す本発明の1実施形態に従う青色発光ダイオードは、不純物を含むシリコンから成る低抵抗性半導体基板即ちサブストレート(以下、低抵抗性基板という)11、分布ブラッグ反射膜即ちDBR(Distributed Bragg Reflectors)から成る反射層12、及び発光機能を得るための半導体領域13を有している。発光機能を有する半導体領域13は、主成分としてガリウムと窒素とを含む化合物半導体層即ち窒化ガリウム系化合物半導体層を複数有する。即ち、この発光用半導体領域13は、n形GaN(窒化ガリウム)から成る第1の半導体領域としてのn形半導体領域14、p形のInGaN(窒化ガリウムインジウム)から成る発光層15、及び第2の半導体領域としてのp形GaN(窒化ガリウム)から成るp形半導体領域16、n形GaNから成る電流制限領域17を順次に積層したものである。なお、n形半導体領域14はn形クラッド層、p形半導体領域16はp形クラッド層、発光層15は活性層の機能を有する。また、反射層12には、光反射機能のみならず、電流通路を形成する導電機能及びバッファ機能を有する。
【0015】
p形半導体領域16及び電流制限領域17の上に周知の光透過性導電膜18を介して第1の電極19即ちアノード電極が形成されている。なお、p形半導体領域16の上面は平面形状四角形であって、電流制限領域17はp形半導体領域16の中央に配置されている。第1の電極19は光透過性導電膜18を介して電流制限領域17に対向するように配置されている。
【0016】
低抵抗性基板11の下面には、第2の電極20即ちカソード電極が接続されている。なお、DBR反射層12、n形半導体領域14、発光層15、及びp形半導体領域16は低抵抗性基板11の上に順次にそれぞれの結晶方位を揃えて成長させたものである。また、p形半導体領域16の上面及び基板11の下面は平坦面であり、互いに平行に配置されている。
【0017】
低抵抗性基板11は、n形導電形不純物として例えばAs(砒素)が5×1019cm−3〜5×10 9cm−3程度の高濃度で導入され且つ(111)結晶面を有するn形のシリコン単結晶基板から成り、その抵抗率は0.0001Ω・cm〜0.01Ω・cm程度であって、実質的に導電体と呼ぶことができるものである。従って、この低抵抗性基板11は第2の電極20と共に発光ダイオードのカソード電極として機能する。なお、本実施形態では、反射層12及び主半導体領域13の機械的支持体として機能するように低抵抗性基板11の厚みが約350μmに設定されている。
【0018】
低抵抗性基板11の平面形状四角形の一方の主面全体を被覆するように形成された導電性を有するDBR反射層12は、図2に示すように層又は膜から成る低屈折率領域12aと層又は膜から成る高屈折率領域12bとが交互に積層されたものである。図2では図示の都合上低屈折率領域12aと高屈折率領域12bとの一部のみ示されているが、実際のDBR反射層12は20箇の低屈折率領域12aと20箇の高屈折率領域12bとを有し、これ等が交互に積層され、合計で40層に形成されている。
【0019】
低屈折率領域12aと高屈折率領域12bの厚みは、発光層15から放出される光の波長等によって決定される。本実施形態では波長450nm付近に発光波長ピークを有するGaN系化合物半導体発光素子が形成されているため、DBR反射層12は450nmの波長の光に対して最大反射率(反射ピーク)を有するように形成されている。ここで、低屈折率領域12aと高屈折率領域12bの厚みは、(λ/4)×(1/n)(ただし、λは発光波長、nは屈折率)により求めることができる。
本実施形態の低屈折率領域12aの実効屈折率は2.45であり、その膜厚は約459オングストロームである。高屈折率領域12bの実効屈折率は2.6であり、その膜厚は約432オングストロームである。従って、DBR反射層12の全体の厚みは約1782オングストロームである。
【0020】
図2の低屈折率領域12aのそれぞれは、図3に示すように複数(3個)のシリコン低濃度層21と複数(2個)のシリコン高濃度層22とを交互に積層したものから成る。低濃度層21及び高濃度層22は、導電形決定不純物としてのシリコンがドープされた
化学式 AlxGa1-x
ここで0<x≦1を満足する数値、
で示すことができる材料から成る。本実施例では、低濃度層21及び高濃度層22として、上記化学式においてx=0.5にしたもものに相当するAl0.5Ga0.5Nにシリコンをドープしたものが使用されている。
低濃度層21のシリコンドープ量は約2×1018cm-3であり、高濃度層22のシリコンドープ量は約2×1019cm-3である。低濃度層21よりもシリコンが高濃度にドープされた高濃度層22は、低濃度層21に比較して結晶性が良好に得られない。このため、高濃度層22の厚みは、低屈折率領域12aの厚みの30%以下に設定することが望ましい.一方、高濃度層22の厚みがあまり小さいと、低屈折率領域12aを低抵抗化することが難しくなる。したがって、高濃度層22の厚みは、低屈折率領域12aの厚みの5%以上に設定することが望ましい。本実施例では、低屈折率領域12aの結晶性が良好に得られ且つ十分に低抵抗化されるように、高濃度層22の合計の厚みを低屈折率領域12aの厚みの20%とした。したがって、各高濃度層22の厚みは約46オングストロームであり、各低濃度層21の厚みは約122オングストロームである。
【0021】
高屈折率領域12bは、GaN、又は化学式
AlyGa1-y
ここで、yはy<x及び0<y<1を満足する数値、
で示すことができる材料から成る膜であり、導電性を付与する不純物としてシリコンがドーピングされている。したがって、高屈折率領域12bは導電性を有する膜である。なお、本実施例の高屈折率領域12bは上記式のy=0に相当するものであり、シリコンがドーピングされたGaNからなる。高屈折率領域12bにおけるシリコン分布はその厚み方向にほぼ均一である。高屈折率領域12bはAlを含まないか又は少しのみ含む膜であるので、シリコンのドープ量を比較的小さくしてもその抵抗値を下げることができる。このため、シリコンの高ドーブによる結晶性劣化の間題が生じない。本実施例では、高屈折率領域12bのシリコンドープ量を約1×1019cm-3とした。
【0022】
本実施例のDBR反射層12は、周知のMOCVD(有機金属化学気相成長方法)によってシリコンドープのAl0.5Ga0.5Nから成る低屈折率領域12aとシリコンドープのGaNから成る高屈折率領域12bとを順次連続して積層形成したものである。
【0023】
次に、発光ダイオ−ドの製造方法を詳しく説明する。
まず、シリコン単結晶の低抵抗性基板11に弗酸系のエッチング液によって周知の水素終端処理を施す。次に、この基板11をMOCVD装置の反応室内に配置し、1210℃、7分間真空中で加熱処理して表面の酸化膜を除去する。
【0024】
次に、反応室の温度を1100℃まで低下させて安定化した後、反応室内に、TMA(トリメチルアルミニウム)ガスを63μmol /min、TMG(トリメチルガリウム)ガスを63μmol /min、アンモンニアを0.14mol /min、及びシラン(SiH4 )を20nmol /min流して厚さ約122オングストロームのシリコンドープAl0.5Ga0.5Nから成る導電性を有する低濃度層21を気相成長法で形成する。また、TMA(トリメチルアルミニウム)ガスを63μmol /min、TMG(トリメチルガリウム)ガスを63μmol /min、及びシラン(SiH4 )を400nmol /min流して厚さ約46オングストロームのシリコンドープAl0.5Ga0.5Nから成る高濃度層22を気相成長法で形成する。上記の低濃度層21と高濃度層22を繰返して形成して厚さ約459オングストロームの低屈折率領域12aを得る。
【0025】
次に、TMAガスの供給をストップしてTMG(トリメチルガリウム)ガスを63μmol /min、アンモンニアを0.14mol /min、及びシラン(SiH4 )を20nmol /min流して厚さ約432オングストロームのn形GaNから成る高屈折率領域12bを気相成長法で形成する。
低屈折率領域12aと高屈折率領域12bとを交互に20回繰り返して形成し合計40層のDBR反射層12を得る。
【0026】
DBR反射層12の上にn形半導体領域14、発光層15、p形半導体領域16を周知のMOCVD法によって順次連続して形成する。即ち、DBR反射層12の形成後にまずMOCVD装置の反応室に配置された低抵抗性基板11の温度を1040℃とした後、TMGガスの流量即ちGaの供給量を約4.3μmol /min、NH3 ガスの流量即ちNH3 の供給量を約53.6mmol/min、シランガスの流量即ちSiの供給量を約1.5nmol /minとして、n形GaNを約2μmの厚さに成長させてn形半導体領域14を得る。このn形半導体領域14の不純物濃度は約3×1019cm-3であって、低抵抗性基板11の不純物濃度より十分に低い。
なお、本実施例によればバッファ層としても機能するDBR反射層12が介在することにより、比戟的高温でn形半導体層14をDBR反射層12の上面に直接に形成することが可能になる。
【0027】
続いて、低抵抗性基板11の加熱温度を800℃とし、反応室内にTMGガス、アンモニアガスに加えてトリメチルインジウムガス(TMInガス)とビスシクロペンタジェニルマグネシウムガス(以下、Cp2 Mgガスという)を供給してn形半導体領域14の上面にp形InGaNから成る発光層15を形成する。ここで、Cp2 Mgガスは形成膜中にp形導電形の不純物としてのMgを導入するためのものである。本実施形態では、TMGガスの流量を約1.1mmol /min、NH3 ガスの流量を約67mmol /min、TMInガスの流量即ちInの供給量を約45μmol /min、Cp2 Mgガスの流量即ちMgの供給量を約12nmol/minとした。また、発光層15の厚みは約20オングストローム、この不純物濃度は約3×1017cm-3である。
【0028】
続いて、低抵抗性基板11の加熱温度を1040℃とし、反応室内にTMGガス、アンモニアガス及びCp2 Mgガスを供給して発光層15の上面にp形GaNから成るp形半導体領域16を形成する。本実施形態では、この時のTMGガスの流量を約4.3μmol /min、アンモニアガスの流量を約53.6mmol /min、Cp2 Mgガスの流量を約0.12μmol /minとした。なお、p形半導体領域16の厚みは約0.5μm、この不純物濃度は約3×1018cm-3である。
【0029】
続いて、原子状水素がp形GaN中に存在できない溶解安定化温度以上である1050℃の状態で、TMGを63μmol/minとシラン(SiH4)を21nmol/minを流してp形GaNから成るp形半導体領域16上にn形GaNを25nm成長させる。このn形GaNは図1に示すn形GaNから成る電流制限層17を得るためのものであって、p形GaNから成るp形半導体領域16への水素の溶解を防止する。
【0030】
次に、このウエハを反応炉から取り出した後、フォトリソグラィ−と酸化を利用したガスエッチングを使用して、最上層のn形GaN層の一部を除去して、後に形成する第1の電極19と概ね同じ平面形状を有するn形GaN電流制限層17を図1に示すようにp形半導体領域16の中央部に残存させる。ウエハを反応炉から取り出した時にウエハは原子状水素の溶解安定化温度以下に曝されるが、最上層のn形GaN層の存在によって原子状水素がp形半導体領域16のp形GaNに溶け込むことが防止できる。この結果、原子状水素がp形GaN系化合物中に安定して存在することが防止され、p形不純物元素(アクセプタ元素)の活性化率が向上し、抵抗(比抵抗)の低いp形GaN系化合物半導体から成るp形半導体領域16が得られる。
【0031】
次に、残存するn形GaNから成る電流制限層17とその周囲に露出するp形半導体領域16の上面に光透過性導電膜18を形成し、更にn形GaN電流制限層17の上面に光透過性導電膜18を介して第1の電極19を形成する。第1の電極19の下側に配置されたn形GaN電流制限層17は第1の電極の下部に電流が流れることを防止する電流ブロック層として機能する。なお、光透過性導電膜18は、例えばニッケルと金とで形成し、第1の電極19は金で形成する。
第2の電極20は、例えばチタンとニッケルを周知の真空蒸着法等によって低抵抗性基板11の下面に形成し、低抵抗性基板11の下面全体に低抵抗接触させたものである。
【0032】
図1の青色発光ダイオードを外部装置に取付ける時には、例えば第2の電極20を回路基板等の外部電極に対して半田又は導電性接着剤で固着し、第1の電極19を周知のワイヤボンディング方法等によって外部電極に対してワイヤで電気的に接続する。
【0033】
本実施形態の青色発光ダイオードは次の効果を有する。
(1) サファイアやシリコンカーバイドに比べて著しく低コストであり加工性も良いシリコンから成る半導体基板11を使用することができるので、材料コスト及び生産コストの削減が可能である。このため、従来では他の発光素子に比べて高価であったGaN系発光ダイオードのコスト削減が可能となる。
(2) 光吸収性を有するシリコンから成る低抵抗性基板11の上に、異なる実効屈折率を有する低屈折率領域12aと高屈折率領域12bとを一組とする分布ブラッグ反射膜(DBR膜)の複数から成るDBR反射層12が形成されている。従って、発光層15から基板11の側に放出された光は、DBR反射層12によって基板11の上面方向に反射される。この結果、発光素子の外部量子効率即ち発光効率を増大することができる。
(3) Al0.5Ga0.5Nからなる低屈折率領域12aにシリコンが高濃度にドープされた高濃度層21が形成されているため、低屈折率領域12a全体の平均抵抗値即ち実効的な抵抗値が小さくなっている。このため、DBR反射層12を介して半導体基体の縦方向に流れる電流通路の抵抗を十分に小さくすることができ、消費電力及び動作電圧の小さな発光素子を実現できる。
(4) Al0.5Ga0.5Nからなる低屈折率領域12aにシリコンが低濃度にドープされた低濃度層22が形成されているため、低抵抗化したにもかかわらず低屈折率領域12aの結晶性が比較的良好となる。したがってDBR反射層12の上方に形成される窒化ガリウム系化合物半導体層の結晶性及び平坦性が良好となり、優れた発光特性を有する半導体発光素子を実現できる。
(5) 反射層12は、AlxGa1-xNから成る低屈折率領域12aとGaN又はAlyGa1-yNから成る高屈折率領域12bとの複合層であるので、バッファ層として有効に機能する。即ち、反射層12の線膨張係数はシリコン又はこの化合物から成る基板11の線膨張係数とGaN系化合物から成る半導体領域13の線膨張係数との中間の値を有し、基板11と半導体領域13との熱膨張係数の差に起因する歪の発生を防止する。これにより、発光特性が向上する。
【0034】
【変形例】
本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 低屈折率領域12aのAl混晶比を0.5以外に設定しても良い。ただし、低屈折率領域12aと高屈折率領域12bとの間に屈折率差を持たせて十分な反射効率を得るためには、Alの混晶比xを0.2以上に設定することが望ましい。一方、Alの混晶比xが0.8を超えると低屈折率領域12aのドーピング効率が低下するので、Alの混晶比xは0・8以下に設定することが望ましい。
(2) 低濃度層21の不純物濃度は、低屈折率領域12aの結晶性を良好にするために、約5×1018cm-3以下にするのがよい。高濃度層22の不純物濃度は、低屈折率領域12aの抵抗値を低減する為に、1×1019cm-3以上にするのが良い。
(3) 低屈折率領域12aに形成する高濃度層22の数は増減することができる。例えば、図4に示すように1つの低屈折率領域12aに単一の高濃度層22を形成しても良い。また、3個以上の高濃度層22を形成しても良い。なお、高濃度層22を複数形成して、隣り合う低濃度層21の厚みを量子力学的なトンネル効果が発生する程度に薄く形成すれば、低濃度層21の不純物濃度を実質的に絶縁物とみなせるように十分に小さくしても低屈折率領域12aの低抵抗化が達成される。この結果、更なる結晶性の向上が期待される。
(4) 高屈折率領域12bをA1yGa1-yN(但し、yはy<x及び0<y<1を満足する数値である。)で形成しても良い。この場合、高屈折率領域12bにもSi低濃度層とSi高濃度層を形成すると良い。
(5) 図2の高屈折率領域12bを組成の異なる複数の層で形成することができる。
(6) 上述の実施形態では低屈折率領域12aが20層、高屈折率領域12bが20層、合計40層のDBR反射層12を示したが、低屈折率層12aと高屈折率層12bとをそれ以上のペアー、又はそれ以下のペアーで交互に積層しても良い。但し、良好な反射機能と平坦性の良い窒化ガリウム系化合物半導体を形成するためのバッファ機能を良好に得るために3ペアー以上、望ましくは5ペアー以上設けることが良い。また多数に積層してもDBR反射層12の反射効率が飽和するので、生産性などの観点から150ペアー以下とすることが望ましい。
(7) 基板11を単結晶シリコン以外の導電性を有する多結晶シリコン、シリコン化合物で構成しても良い。
(8) 基板11、反射層12及び半導体領域13の各半導体の導電形を上述の実施形態と反対の導電形にすることもできる。
(9) 光透過性導電膜18とp型半導体領域16との間にp+形半導体領域等を介在させることができる。
(11) 図5に示すように電流制限用GaN層17及び光透過性導電膜18を省いて第1の電極19aをp形半導体領域16の一部に接続することができる。
(12) 実施形態では、低屈折率領域12aの高濃度層22と低濃度層21にドナ−不純物としてSiをド−ピングした半導体発光素子を示したが、シリコンの代りにSe(セレン)、Te(テルル)、S(硫黄)、O(酸素)などのドナー不純物をド−ピングしても良い。但し、Se、Te、S、O等はSiに比べて、伝導帯から深いエネルギ−準位にドナ−レベルが形成されるため、ドナ−化率があまり良くない。このため、Siと同様のキャリア密度を得ようとすると、ドナ−不純物を高濃度にド−ピングする必要があり、結晶性の劣化を招く恐れがある。また、Siに比べて拡散定数が大きいため、ド−ピングすべき層以外にも不純物が拡散し、急峻なド−ピングプロファイルを作り込むのが難しい。従って、実施形態のように、ドナ−不純物としては、Siを使用することが最も望ましい。
(13) 実施形態では、低屈折率領域12aの高濃度層22と低濃度層21にドナ−不純物としてのシリコンをド−ピングした半導体発光素子を示したが、低屈折率領域12aの高濃度層22と低濃度層21にドナ−不純物(シリコン)の代りにアクセプタ不純物をド−ピングした半導体発光素子としても良い。このアクセプタ不純物として、Mg(マグネシウム)、Be(ベリリウム)、Zn(亜鉛)、Cd(カドミウム)、C(炭素)などが使用できる。ただし、Be、Zn、Cd、C等はMgに比べて、価電子帯から深いレベルにアクセプタレベルが形成されるため、アクセプタ化率があまり良くない。このため、Mgと同様のキャリア密度を得ようとすると、アクセプタ不純物を高濃度にド−ピングする必要があり、結晶性の劣化を招く恐れがある。従って、アクセプタ不純物としては、Mgを使用することが最も望ましい。
(14) 本発明は、垂直共振器型面発光レ−ザ等にも適用できる。垂直共振器型面発光レ−ザは、例えば特開平8−213693号公報に示されているように、発光層、第1導電形のクラッド層及び第2導電形のクラッド層を第1導電形のDBR反射膜と第2導電形のDBR反射膜で挟んだ構造を有する。本発明に基づいて、第1導電形のDBR反射膜と第2導電形のDBR反射膜の少なくとも一方のDBR反射膜の低屈折領域に、ドナ−不純物又はアクセプタ不純物が高濃度にド−ピングされた高濃度層とドナ−不純物又はアクセプタ不純物が低濃度にド−ピングされた低濃度層を形成することにより、低濃度層の結晶性の劣化を防いで消費電力及び動作電圧の低減化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の発光ダイオードを示す中央縦断面図である。
【図2】図1の発光ダイオードの反射層を詳しく示す断面図である。
【図3】図2の低屈折率領域の1つを詳しく示す断面図である。
【図4】変形例の低屈折率領域を示す断面図である。
【図5】変形例の発光素子の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
11 シリコン単結晶から成る低抵抗性基板
12 DBR反射層
12a 低屈折率領域
12b 高屈折率領域
14 n形半導体領域
15 発光層
16 p形半導体領域
21 低濃度層
22 高濃度層

Claims (5)

  1. 不純物を含むシリコン又はシリコン化合物から成り且つ低い抵抗率を有している基板と、
    前記基板の一方の主面上に配置された反射層と、
    発光機能を得るために前記反射層の上に配置された複数の窒化ガリウム系化合物層を含んでいる半導体領域と、
    前記半導体領域の表面上に配置された第1の電極と、
    前記基板の他方の主面に配置された第2の電極と
    を備えており、
    前記反射層は、Alを含む窒化ガリウム系化合物半導体から成り且つ小さい屈折率を有している低屈折率領域と、Alを含まない又は前記低屈折率領域よりも低い割合でAlを含む窒化ガリウム系化合物半導体から成り且つ前記低屈折率領域よりも大きい屈折率を有している高屈折率領域との複合体から成っており、
    前記低屈折率領域はドナ−不純物又はアクセプタ不純物が高濃度にドーピングされた高濃度層とこの高濃度層よりも低い濃度にドナ−不純物又はアクセプタ不純物がドーピングされ且つ前記高濃度層よりも良い結晶性を有している低濃度層とを備えていることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記低屈折率領域の前記高濃度層及び前記低濃度層は、ドナ−不純物又はアクセプタ不純物がドーピングされた
    化学式 AlxGa1-x
    ここで、xは0<x≦1を満足する数値、
    で示すことができる材料から成り、
    前記高屈折率領域は、GaN、又は
    化学式 AlyGa1-y
    ここで、yはy<x及び0<y<1を満足する数値、
    で示すことができる材料から成ることを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記低屈折率領域の前記高濃度層及び前記低濃度層は、ドナ−不純物又はアクセプタ不純物がドーピングされた、
    化学式 AlxGa1-x
    ここで、xは0<x≦0.8を満足する数値、
    で示すことができる材料から成ることを特徴とする請求項2記載の半導体発光素子。
  4. 前記低屈折率領域は、複数の前記濃度層と単数又は複数の前記濃度層とを有し、前記高濃度層と前記低濃度層とが交互に配置されていることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の半導体発光素子。
  5. 前記反射層は、複数の前記低屈折率領域と複数の前記高屈折率領域とから成り、前記低屈折率領域と前記高屈折率領域とが交互に配置されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4記載の半導体発光素子。
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