JP3986484B2 - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯機や暖房機、若しくは、給湯暖房機の熱源として用いられるヒートポンプ装置に関するものである。
従来よりヒートポンプを用いた給湯機は、圧縮機、放熱器、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管接続した冷媒回路を用い、蒸発器において蒸発する冷媒の吸熱作用により外気から熱を汲み上げ、放熱器で放熱させて温水を生成するものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開昭57−16739号
図4に従来の一般的ヒートポンプ式給湯機100の実際の回路構成図を示す。この図において101は熱源機ユニットであり、屋外に設置される。また、102はタンクユニットであり、これは通常屋外(集合住宅の場合には建物内の通路も含む)に設置される。熱源機ユニット101は圧縮機103、ガスクーラ(放熱器)104、凍結防止コイル106、膨張弁(減圧装置)107、蒸発器108及びアキュムレータ109などから構成されており、これらを順次環状に配管接続して冷媒回路111が構成されている。尚、112は蒸発器108に外気を通風するための送風機である。
上記圧縮機103が運転されると、高温高圧のガス冷媒がガスクーラ104に吐出され、冷媒はそこで放熱する。ガスクーラ104を出た冷媒は凍結防止コイル106を経て膨張弁107に至り、そこで減圧された後、蒸発器108に入って蒸発する。このときの吸熱作用により冷媒は外気から熱を汲み上げる。蒸発器108を出た冷媒はアキュムレータ109で気液分離された後、ガス冷媒のみが圧縮機103に吸い込まれる循環を繰り返す。これにより、蒸発器108において外気から汲み上げた熱をガスクーラ104に搬送するヒートポンプ作用を発揮するものである。
前記ガスクーラ104には水回路105が交熱的に設けられており、この水回路105の両端には、後述する屋外配管122、123を接続するための接続口105A、105Bが形成されている。
一方、タンクユニット102は温水を貯留するための貯湯タンクTから構成され、これにポンプ114〜116や混合弁117、電磁弁118や浴槽保温用熱交換器119などを配管接続して構成されている。この場合、タンクユニット102には市水配管121から市水が供給され、この市水配管121は分岐し、貯湯タンクTの下部とポンプ114の吸込側、及び、混合弁117の一方の入口に接続されている。
前記屋外配管122は上記ポンプ114の吐出側に位置する接続口114Aと熱源機ユニット101の接続口105Aとの間に接続されて両者を連通する。また、屋外配管123は熱源機ユニット101の接続口105Bと貯湯タンクTの上部に接続された温水配管124の一端の接続口124A間に接続されて両者を連通する。この温水配管124には分岐して混合弁117の他方の入口とポンプ115の吸込側に接続されている。ポンプ115の吐出側は前記浴槽保温用熱交換器119の入口に接続され、浴槽保温用熱交換器119の出口は貯湯タンクTの中間部に接続されている。
タンクユニット102に供給された市水はポンプ114によって屋外配管122に吐出され、この屋外配管122を経て水回路105に流入する。市水はこの水回路105を流れる過程で前述した如きガスクーラ104の放熱により加熱されて所定温度の温水となる。そして、この水回路105で生成された温水は屋外配管123を経てタンクユニット102に戻り、温水配管124を経て貯湯タンクTに流入し、貯溜される。
この貯湯タンクT内に貯溜されている温水はポンプ115により汲み出され、浴槽保温用熱交換器119に循環される。この浴槽保温用熱交換器119には給湯配管126が交熱的に設けられており、この給湯配管126に浴槽Bとポンプ116が接続されている。前記混合弁117の出口にはシャワーヘッドSHと給水栓Nが接続されると共に、それらと混合弁117の間には電磁弁118を介して前記給湯配管126が分岐接続されている。
そして、シャワーヘッドSHや給水栓Nを開くと貯湯タンクT内に貯溜された温水が温水配管124、混合弁117を介して吐出される。また、これらには混合弁117にて市水も混合され、温度調節可能とされている。浴槽Bに給湯する場合には電磁弁118が開放され、混合弁117を経た温水が給湯配管126に導入されて浴槽Bに供給される。この浴槽B内の温水はポンプ116にて浴槽保温用熱交換器119に循環され、そこで、貯湯タンクT内から汲み出されて循環される高温の温水と熱交換される。これにより、浴槽B内の水の温度を維持する構成であった。
このように、従来のヒートポンプ式給湯機100は屋外にあるタンクユニット102と熱源機ユニット101間を屋外配管122、123を介して市水と温水が流れる構造であったため、特に屋外配管123において温水が外気に放熱してしまい、熱効率の悪いものであった。
本発明は係る従来の技術的課題を解決するものである。
本発明のヒートポンプ装置は、圧縮機、放熱器及び蒸発器などを環状に配管接続して成る冷媒回路と、放熱器により加熱された温水を貯溜する貯湯タンクとを備えものであって、少なくとも圧縮機及び放熱器を備えた圧縮機ユニットと、この圧縮機ユニットと配管接続され、少なくとも蒸発器を備えた蒸発器ユニットとが構成されており、圧縮機ユニットと貯湯タンクとでタンクユニットが構成されていると共に、圧縮機の吸込側の配管は、貯湯タンクの下部に交熱的に巻回された巻回部を有するものである。
請求項2の発明のヒートポンプ装置は、上記において放熱器を出た配管と蒸発器を出た配管とを熱交換させることを特徴とする
請求項3の発明のヒートポンプ装置は、上記において冷媒回路に封入する冷媒として二酸化炭素を使用したことを特徴とする
請求項4の発明のヒートポンプ装置は、上記各発明において放熱器を貯湯タンクに対して低い位置に配置したことを特徴とする
本発明によれば、圧縮機、放熱器及び蒸発器などを環状に配管接続して成る冷媒回路と、放熱器により加熱された温水を貯溜する貯湯タンクとを備えたヒートポンプ装置において、少なくとも圧縮機及び放熱器を備えた圧縮機ユニットと、この圧縮機ユニットと配管接続され、少なくとも蒸発器を備えた蒸発器ユニットとが構成されているので、例えば圧縮機ユニットを貯湯タンク近傍の屋内に設置し、蒸発器ユニットを屋外に設置することができるようになる。
これにより、屋内と屋外との間を流れる媒体は冷媒回路の放熱器を出た冷媒及び蒸発器から出た冷媒となるので、従来の如く冷媒回路を屋外に設置し、屋内の貯湯タンクとの間を水と温水とが流れる場合に比して熱損失を著しく低減させ、暖房・給湯性能と効率の改善を図ることが可能となる。
即ち、圧縮機ユニットが屋内で蒸発器ユニットが屋外であれば接続配管の熱損失を無くすることが可能となる。また、蒸発器ユニットに屋外と屋内の空気を熱交換させるようにすれば、熱交換した屋内の空気によって屋内を冷房し、また、屋内と屋外の換気を行わせることも可能となる。更に、蒸発器ユニットが圧縮機ユニットから独立していることで、太陽熱源や地中熱源用の熱交換器を蒸発器ユニットの前段若しくは並列で組み込むことで、複数種類の熱源利用が可能なシステムへの展開等も可能となるものである。
また、本発明によれば、圧縮機ユニットと貯湯タンクとでタンクユニットを構成しているので、屋内における設置スペースの削減と据え付け作業性の改善を図ることが可能となる。
更に、本発明では圧縮機の吸込側の配管が、貯湯タンクの下部に交熱的に巻回された巻回部を有しているので、特に圧縮機の起動時などに貯湯タンク周辺の余熱で圧縮機に吸い込まれる冷媒を蒸発させ、圧縮機への液戻りの発生をより効果的に解消することができるようになる。
請求項2の発明によれば、上記発明に加えて放熱器を出た配管と蒸発器を出た配管とを熱交換させるようにしたので、特に請求項3の如く二酸化炭素を冷媒として使用する場合に、蒸発器に入る冷媒の温度を低下させ、逆に圧縮機に吸い込まれる冷媒の蒸発を促進させて運転効率と圧縮機液戻りの防止効果の改善を図ることができるようになる。
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて放熱器を貯湯タンクに対して低い位置に配置したので、例えば除霜運転中に放熱器が過度に冷却されても、水の密度差による貯湯タンクからの温水の逆流が起こらなくなる。これにより、貯湯タンク内に貯溜した温水を放熱器で冷却してしまうと云う熱損失が発生しなくなる。また、放熱器に温水が逆流した場合、放熱器の出口温度が高温を維持することになり、除霜復帰時の立ち上がり運転において、循環水流量の過度な絞り込みによる圧力上昇でヒートポンプ装置が停止すると云う誤動作が発生するが、上記の如き配置関係とすることで係る誤動作も未然に防止することが可能となる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施例のヒートポンプ装置1の主要部の配管構成を示している。尚、実施例のヒートポンプ装置1は例えば集合住宅における給湯に用いられるものであり、この図においては示さないが、図4における貯湯タンクT以降の給湯回路の構成、即ち、シャワーヘッドSH、給水栓N、浴槽B、混合弁117、ポンプ115、116、電磁弁118、給湯配管126、浴槽保温用熱交換器119、市水配管121、温水配管124などの配管構成は、以下に説明する貯湯タンクTにおける場合も同様である。
この図において、2は圧縮機、3は放熱器としてのガスクーラ、4は減圧装置としての膨張弁、6は蒸発器であり、これらは順次環状の冷媒配管にて接続されて冷媒回路Rを構成している。尚、図1において、Tは前述同様の貯湯タンクであり、114は前述したものと同様の機能を奏するポンプである。また、8は送風機である。この場合、貯湯タンクT、ポンプ114、圧縮機2及びガスクーラ3は一体にユニット化されてタンクユニット7を構成しており、蒸発器6、膨張弁4及び送風機8は一体にユニット化されて蒸発器ユニット9を構成している。即ち、冷媒回路Rを構成する圧縮機2とガスクーラ3とは蒸発器ユニット9とは別体とされ、且つ、圧縮機2とガスクーラ3とから成るこの場合の圧縮機ユニット2Aはタンクユニット7内に吸収されて一体化されている。
そして、タンクユニット7は屋内(集合住宅における屋内通路も含む)に設置されると共に、蒸発器ユニット9は屋外に、若しくは、外気を内部に循環できるように屋外に面して設置されている。尚、実施例では集合住宅のパイプシャフト内に屋外に面して設置され、送風機9の運転により吸い込まれた外気が蒸発器6内を通過して外部に排出される構造とされている。また、各ユニット7、9を設置した後、タンクユニット7側の圧縮機2の吸込側と蒸発器ユニット9の蒸発器6の出口との間は低圧側の冷媒配管11にて連通接続されると共に、タンクユニット7側のガスクーラ3の出口と蒸発器ユニット9側の膨張弁4の入口との間は高圧側の冷媒配管12にて連通接続される。
この場合、両冷媒配管11、12は内部に多数の細通路が構成された多穴管であり、少なくとも一面が平面とされ、その平面同士を密着させた状態で相互に溶接などにより交熱的に固定されている。そして、両冷媒配管11、12は相互に密着固定された状態で、全体が断熱材13にて覆われている。これにより、両冷媒配管11、12はそれら以外の外部との熱の授受を阻止され、両冷媒配管11、12が相互に極めて効率的に熱交換できるように構成されている。
尚、上記に限らず、例えば高圧側の冷媒配管12を断面円形の配管とし、低圧側の冷媒配管11を窪み管としてこの冷媒配管11の凹所内に冷媒配管12を配設して両者をカシメ、接合面を溶着させる構造であってもよい。また、通常の断面円形の配管同士を線接触っせてもよく、単に断面円形の配管同士を一体にして断熱する構造であってもよい。
前記圧縮機2は密閉容器内に第1及び第2の回転圧縮要素と電動要素を収納して成る多段圧縮式内部中間圧型のロータリコンプレッサであり、冷媒としては所定量の二酸化炭素(CO2)が封入されている。
一方、市水配管121が吸込側に接続されたポンプ114の吐出側は水回路16に接続され、この水回路16はガスクーラ3と交熱的に配設された後、温水配管124に接続される。そして、この温水配管124が貯湯タンクTの上部に接続されている。この貯湯タンクTの上部には前述同様の温水配管124が接続され、以降の給湯回路(図4)に接続されている。また、市水配管121はこの場合も分岐して貯湯タンクTの下部に接続されている。
上記ポンプ114の運転によって市水配管121から吸引された水は水回路16に送られ、ガスクーラ3を通過する過程で後述する如く加熱されて温水となり、貯湯タンクTに送られて貯溜されるが、この場合、ガスクーラ3の位置は、空の状態からポンプ114が例えば90分運転されたときに貯溜される貯湯タンクT内の温水の水面よりも低くなる位置とする。このようにガスクーラ3を低い位置に設置することで、圧縮機2の停止中(蒸発器6の除霜時など)にガスクーラ3が冷えた場合に、自然対流によって貯湯タンクTから温水配管124を経てガスクーラ3に温水が逆流しなくなる。
実施例の場合、実際には、
ガスクーラ3の上面の位置−貯湯タンクTの最下点<1.5mm×貯湯タンクの容量(L)
となる高さ関係に配置する。この場合、例えば370(L)の貯湯タンクTでは、当該貯湯タンクTの底面から55.5mmの高さの位置にガスクーラ3の上面を抑えることになる。係る配置とすることで、除霜運転中にガスクーラ3が過度に冷却されても、水の密度差による逆流が起こらなくなる。これにより、貯湯タンクT内に貯溜した温水をガスクーラ3で冷却してしまうと云う熱損失が発生しなくなる。また、ガスクーラ3に温水が逆流した場合、ガスクーラ3の出口温度が高温を維持することになる。その場合は、除霜復帰時の立ち上がり運転において、循環水流量の過度な絞り込みによる圧力上昇でヒートポンプ装置1が停止すると云う誤動作が発生するが、上記の如き配置関係とすることで係る誤動作も未然に防止することが可能となる。
以上の構成で、圧縮機2の前記電動要素に通電されて運転されると、前記第1の回転圧縮要素に冷媒配管11から冷媒が吸い込まれて圧縮され(一段目の圧縮)、中間圧となって前記密閉容器内に吐出される。この密閉容器内の中間圧の冷媒は前記第2の回転圧縮要素に吸い込まれ、二段目の圧縮が行われて高温高圧となり、ガスクーラ3に吐出される。尚、この時点でCO2冷媒は十分な超臨界圧力となっている。
ガスクーラ3に流入した冷媒はそこで放熱した後、冷媒配管12を経て膨張弁4に至るが、ガスクーラ3を通過する過程でCO2冷媒は超臨界状態のままであり、液化しない。膨張弁4で冷媒は減圧され、その過程で液化して蒸発器6に流入する。蒸発器6に流入した冷媒はそこで蒸発し、そこを通過する外気から潜熱を奪う。この吸熱作用によって外気から冷媒に熱が汲み上げられることになる。
蒸発器6で蒸発した冷媒は冷媒配管11に流入し、そこを通過する過程で高圧側の冷媒配管12により加熱されるので、未蒸発の液冷媒はそこで蒸発し、ガス化する。これにより、レシーバータンクを設けない所謂満液式の蒸発器であっても、圧縮機2に液冷媒が吸い込まれる不都合を解消できることになる。一方、冷媒配管12を流れる高圧側の冷媒は冷媒配管11内を流れる低圧側の冷媒によって過冷却されることになるので、冷媒回路Rの運転効率が改善される。
一方、前述した如くポンプ114にて水回路16に吐出された水はそこを通過する過程でガスクーラ3により加熱され、高温の温水となって温水配管124を介し、貯湯タンクTに流入していく。貯湯タンクT内に貯溜された温水は前述(図4)した如くシャワーヘッドSHや給水栓N、浴槽Bへの給湯に用いられることになる。
この場合、屋内のタンクユニット7と屋外側の蒸発器ユニット9との間を流れる媒体は冷媒回路Rのガスクーラ3を出た冷媒配管12を流れる高圧側冷媒と蒸発器6から出た低圧側冷媒のみとなるので、従来(図4)の如く冷媒回路を屋外に設置し、屋内の貯湯タンクとの間を水と温水とが流れる場合のように、温水から外気への放熱が無くなる。また、冷媒配管12を流れる冷媒も、ガスクーラ3にて放熱し、温水の生成に使用された後の冷媒であるので、熱損失が著しく低減され、給湯性能と効率の改善が図られることになる。
即ち、圧縮機ユニット2Aが屋内で蒸発器ユニット9が屋外であれば接続配管の熱損失を無くすることが可能となる。また、蒸発器ユニット9に屋外と屋内の空気(図1に破線矢印で示す)を熱交換させるようにすれば、蒸発器6と熱交換した屋内の空気によって屋内を冷房し、また、屋内と屋外の換気を行わせることも可能となる。更に、蒸発器ユニット9が圧縮機ユニット2Aから独立していることで、太陽熱源や地中熱源用の熱交換器ユニットを蒸発器ユニット9の前段若しくは並列で組み込むことで、複数種類の熱源利用が可能なシステムへの展開等も可能となる。更に、圧縮機ユニット2Aと貯湯タンクTとでタンクユニット7を構成しているので屋内における設置スペースの削減と据え付け作業性の改善を図ることが可能となる。
即ち、圧縮機ユニットが屋内で蒸発器ユニットが屋外であれば接続配管の熱損失を無くすることが可能となる。また、蒸発器ユニットに屋外と屋内の空気を熱交換させるようにすれば、熱交換した屋内の空気によって屋内を冷房し、また、屋内と屋外の換気を行わせることも可能となる。更に、蒸発器ユニットが圧縮機ユニットから独立していることで、太陽熱源や地中熱源用の熱交換器を蒸発器ユニットの前段若しくは並列で組み込むことで、複数種類の熱源利用が可能なシステムへの展開等も可能となるものである。
次に、図2は本発明の第2の実施例を示している。尚、この図において図1と同一符号は同一若しくは同様の機能を奏するものとする。この場合、蒸発器ユニット9の蒸発器6を出た低圧側の冷媒配管11は、タンクユニット7に入った後、圧縮機2の吸込側に至る以前の箇所において、貯湯タンクTの下部に交熱的に巻回された巻回部11Aを有している。
このように、冷媒配管11の巻回部11Aを貯湯タンクTと交熱的に配設する構成とすることにより、特に圧縮機2の起動時などに貯湯タンクT周辺の余熱で圧縮機2に吸い込まれる冷媒を蒸発させ、圧縮機2と蒸発器6の間にレシーバータンクを用いなくとも、圧縮機2への液戻りの発生をより効果的に解消することができるようになる。
次に、図3は本発明の第3の実施例を示している。尚、この図においても図1と同一符号は同一若しくは同様の機能を奏するものとする。特に、この場合は圧縮機2とガスクーラ3がタンクユニット7とは別体とされた圧縮機ユニット2Aとされ、これも屋内のタンクユニット7近傍に設置されている。そして、この圧縮機ユニット2Aは前述同様に蒸発器ユニット9と冷媒配管11、12により接続され、前述同様にタンクユニット7と水回路16や温水配管124によって接続される。また、この場合のガスクーラ3の貯湯タンクTに対する高さも図1の場合と同様である。尚、12Aは膨張弁4の手前に設けられた凍結防止パイプである。
このように、圧縮機ユニット2Aと貯湯タンクTのあるタンクユニット7とを別体に構成したので、屋内における圧縮機ユニット2Aとタンクユニット7(貯湯タンクT)の設置場所の自由度が増し、汎用性に富んだものとなる。
即ち、圧縮機ユニット2Aと貯湯タンクTのあるタンクユニット7とを別体に構成することにより、既設の配管や既設のボイラシステムを利用することができるようになる。例えば、ガス熱源の温水暖房システムの熱源機に相当するガスボイラのみを圧縮機ユニット2Aと蒸発器ユニット9に置き換えることができるようになる。また、特に実施例の如く二酸化炭素冷媒を用いたヒートポンプ装置1の場合、係る構成としたことにより、例えば暖房の温水戻り部に更に換気熱交換器などの補助熱交換器を設置することにより、暖房COPを各段に上昇させることが可能となる。
但し、この場合の圧縮機ユニット2Aは図示しない接続具によって蒸発器ユニット9と着脱可能に接続し、一体化できるように構成されている。これにより、設置場所の事情により圧縮機ユニット2Aを屋内に設置できない場合でも、蒸発器ユニット9と一体化して屋外に設置できるようになり、各ユニットの配置を任意に変更可能となる。
尚、上記各実施例では本発明のヒートポンプ装置1を給湯機として使用したが、貯湯タンクT内の温水によって室内を暖房する暖房機に使用しても有効である。また、実施例ではCO2を冷媒として使用したが、請求項1乃至請求項5の発明では通常のHFC冷媒などを使用してもよい。更に、蒸発器ユニット9における吸熱対象には、外気に加えて、太陽熱や地熱を加味してもよい。
また、上記実施例では圧縮機として多段圧縮式内部中間圧型のロータリコンプレッサを採りあげたが、それに限らず、単段の内部高圧式や内部低圧式の圧縮機でも有効である。
本発明のヒートポンプ装置の主要部の配管構成図である(実施例1)。 本発明のヒートポンプ装置の主要部の配管構成図である(実施例2)。 本発明のヒートポンプ装置の主要部の配管構成図である(実施例3)。 従来のヒートポンプ給湯機の配管構成図である。
符号の説明
1 ヒートポンプ装置
2 圧縮機
2A 圧縮機ユニット
3 ガスクーラ(放熱器)
4 膨張弁(減圧装置)
6 蒸発器
7 タンクユニット
8 送風機
9 蒸発器ユニット
11、12 冷媒配管
16 水回路
114 ポンプ
121 市水配管
124 温水配管
R 冷媒回路
T 貯湯タンク

Claims (4)

  1. 圧縮機、放熱器及び蒸発器などを環状に配管接続して成る冷媒回路と、前記放熱器により加熱された温水を貯溜する貯湯タンクとを備えたヒートポンプ装置において、
    少なくとも前記圧縮機及び放熱器を備えた圧縮機ユニットと、該圧縮機ユニットと配管接続され、少なくとも前記蒸発器を備えた蒸発器ユニットとが構成されており、前記圧縮機ユニットと前記貯湯タンクとでタンクユニットが構成されていると共に、
    前記圧縮機の吸込側の配管は、前記貯湯タンクの下部に交熱的に巻回された巻回部を有することを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記放熱器を出た配管と前記蒸発器を出た配管とを熱交換させることを特徴とする請求項1のヒートポンプ装置。
  3. 前記冷媒回路に封入する冷媒として二酸化炭素を使用したことを特徴とする請求項2のヒートポンプ装置。
  4. 前記放熱器を前記貯湯タンクに対して低い位置に配置したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のヒートポンプ装置。
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