JP3967138B2 - 有料tv番組サービスシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送を行う放送事業者が、番組単位の有料放送サービスを行なう場合等において、予め用意された広告を視聴者が選択して有料番組と合わせて視聴する場合には、有料放送の料金を割引いて提供することが可能なデジタル放送番組の提供方法に関する。
【0002】
【従来技術】
視聴者が見たい番組だけを視聴できる放送サービスとしていわゆるペイ・パー・ビュー(以下PPV)と呼ばれる番組単位の有料放送サービスがある。我国では、CSデジタル放送にてサービスされている。PPVサービスを受けるためには、番組視聴中は、専用のCS放送受信機を電話回線に接続して、放送局のサービスセンターと必要な情報を交換する必要がある。
【0003】
また、データ放送を伴うデジタル放送サービスとしては、BSデジタル放送が2000年よりサービスを開始した。BSデジタル放送の有料放送局では、一部の番組のPPVによる提供も行なっている。デジタル放送に付随したデータ放送は、TV放送に様々な機能を付加できるため、その有効な利用方法が模索されている。尚、2002年より蓄積型データ放送サービスを行うCSデジタル放送が開始されることが予定されている。蓄積型データ放送とは、放送番組をデジタルデータとして蓄積できるデジタル放送受信機を前提とした放送サービスであって、放送番組を受信機に蓄積した上で、後で都合のよい時に必要な番組だけを選択して再生視聴できるような番組を提供する放送サービスである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
TV放送におけるコマーシャル(以下CM)というものは、視聴者にとってはやっかいものであると同時に必要なものであった。すなわち視聴者は全く関心のない商品・サービスのCMを我慢してやり過ごす代わりに、無料でそのTV番組を視聴できたのである。一方、PPVに代表される有料TVサービスでは、CMを見る必要がない代わりに視聴料金を視聴者が支払う必要がある。従って、コンテンツそのものの魅力やCMがないことのメリットよりも番組が無料で視聴できることを重視する視聴者には有料TVサービスの訴求力が弱いという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような問題点を考慮してなされたものであり、視聴者にとって関心のある商品・サービスのCMを見ることは、一般に番組視聴の障害とはならないことに注目して、有料放送の視聴料金を、視聴者が主体的に選択したCMの視聴に応じて割引く仕組みの有料TV番組サービス方法およびシステムを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための第1の発明は、蓄積型データ放送を利用した有料TV番組サービス方法であって、その第1の態様は、
視聴料金が定められている有料番組と割引額が定められている広告番組を放送するデジタル放送局と、放送局から送信される番組データを蓄積する記憶装置と、ネットワークインターフェース装置と、番組データに含まれるスクリプトを解釈してデータ放送画面を生成する中央演算プロセサを備えたデジタル放送受信機と、この受信機とネットワークにより接続されるセンターサーバーと、から構成される有料TV番組サービスシステムにおいて、
前記デジタル放送受信機は、視聴者に、前記記憶装置に蓄積された有料番組の中から再生視聴する番組を、幾つかの広告番組とともに選択させ、選択結果を得る蓄積番組選択手段と、この選択結果から、広告番組と有料番組とを連続して再生し、有料番組の視聴料金から視聴した広告番組に応じた割引額が差し引かれた額を視聴者に課金する選択番組再生スクリプトを生成し、これを起動させる選択番組再生手段と、前記デジタル放送受信機の内蔵記憶装置、または前記デジタル放送受信機に挿入されたICカード、に一時記録された課金記録に視聴者の識別情報を付加して課金記録要求メッセージを作成し、これを、一定時間間隔で、または、再生番組再生後にその都度、ネットワークを通じて前記センターサーバーに送信する課金記録送信手段とを備えた構成としたものであって、
前記センターサーバーは、契約視聴者の課金情報を記録管理する課金データベースを管理する割引課金集計手段を備えており、デジタル放送受信機から送り付けられた課金記録要求メッセージを受付けて前記課金データベースを更新するものとして構成されているものであって、
前記デジタル放送局から送出される前記広告番組は、ある有料番組を選択した時だけ選択できるものと、選択する有料番組にかかわらず選択できるものの2通りあり、
広告番組であるか有料番組であるかの種別、広告番組である場合の割引額または有料番組である場合の視聴料金額、有料番組と有料番組に依存する広告番組との対応付け、および、広告番組については、ある有料番組を選択した時だけ選択できるものか、選択する有料番組にかかわらず選択できるものかの区別、をBMLのタグによって記述して有料番組または広告番組の番組データに含めて放送されるものであることを要旨とする。
【0007】
視聴者は、広告番組を幾つか選択して視聴すれば有料番組をより安く視聴できるというメリットがある。
【0008】
また、広告番組は、ある有料番組を選択した時だけ選択できるものと、選択する有料番組にかかわらず選択できるものの2通りあることを特徴とするものである。このようなTV番組サービス方法は、特定の有料番組だけに広告を載せたい場合と、そうでない場合との自由な選択が可能なので、広告主の選択肢が広がる。
【0009】
なお、前記デジタル放送局が放送する番組が、広告番組であるか有料番組であるかの種別、広告番組である場合の割引額または有料番組である場合の視聴料金額、有料番組と有料番組に依存する広告番組との対応付け、広告番組についての、ある有料番組を選択した時だけ選択できるものか、選択する有料番組にかかわらず選択できるものかの区別はデータ放送番組記述言語であるBMLのタグによって番組データに含めて記述する。
【0010】
デジタル放送のデータ放送番組記述言語としては、既にサービスが開始したBSデジタル放送の他、東経110度CS放送、地上波デジタル放送のいずれもXMLをベースとしたBML(Broadcast Markup Language)が用いられることが予定されている。BMLは、XML(eXtensible Markup Language)を基本にデータ放送用途に専用化した記述言語である。データ放送画面上で動的な動作を表現可能とするために、ECMAScriptという手続き記述言語で、処理手順を記述させることができる。ECMAScriptは、JavaScript(登録商標)をベースとしたオブジェクト指向スクリプト言語である。また、文書内の各オブジェクトを動的に操作するためにDOM Level1 I/Fを備えている。DOM(Document Object Model)は、HTML文書や、XML文書の内容構造を動的に操作するために規定された文書構造のモデルである。
【0011】
さらに、上記ECMAScriptには、放送サービスに必要な種々の機能を実現するための関数群が追加されている。これらの関数群には、受信機内蔵の小容量不揮発記憶領域を読み書きする関数、番組間(BML文書間)でパラメータを受け渡す機能を提供する関数が含まれる。従って放送番組データの中に、ECMAScriptで記述した手順(これをスクリプトと呼ぶ)を記述することにより、受信機内で様々な処理を実行させることが可能である。
【0012】
本発明の第1の態様の変形態様としては、前記蓄積番組選択手段、および前記選択番組再生手段は、前記デジタル放送受信機に固定的に備えられた部品あるいはソフトウエアプログラム等である必要はなく、蓄積番組選択手段、選択番組再生手段として動作するスクリプトを含んだ特別な放送番組として、放送されるものであってもよい。この特別な放送番組は、放送される度に必ず前記デジタル放送受信機の記憶装置に蓄積され、視聴者のリモコン操作等によりすぐに再生が始まる状態になっていればよい。再生が始まれば、その中に含まれるスクリプトが前記デジタル放送受信機のCPUに解釈され、蓄積番組選択手段、選択番組再生手段として機能するわけである。
【0013】
また、前記特別な放送番組は、蓄積番組選択手段、選択番組再生手段として機能するだけでなく課金記録送信手段として機能するスクリプト部分を含んでいてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて、本発明の一実施形態として衛星を用いたデジタル放送を利用した有料TV番組サービスシステム1(以下サービスシステム1)を以下に説明してゆく。図2は、サービスシステム1の全体構成を説明する図である。10は放送局である。放送信号は放送アンテナ19から中継衛星6に向かって送られる。中継衛星6は常に上空の固定された方位に位置する静止衛星である。中継衛星6は放送信号を、視聴者宅の受信アンテナ29に向けてふりそそぐ。20は受信機である。視聴者は受信機20のケーブルをテレビモニタ(図示せず)に接続して受信した番組を再生する。視聴者は、リモコン27を操作して望みの番組を選択して楽しむことができる。また、受信機20は、ハードディスク28を備えており、視聴者は、番組データを一旦ハードディスク28に記録して、後で記録した番組データを再生して視聴することができる。
【0020】
また視聴者は、データ放送受信・再生中に、リモコン操作を行うことにより受信機20に内蔵されているネットワークインターフェースであるモデムによりネットワーク7を通じて放送局10が管理するセンター30の管理サーバー31と情報のやり取りを行うことができる。このネットワーク7を通じて、例えば、データ放送を伴う番組において番組に連動した資料情報の検索や視聴者からの資料請求あるいはアンケート回答を伝える通信路として使用する。管理サーバー31は課金データベース38、広告選択記録データベース39を管理する。
【0021】
受信機20は、ハードディスク28の他に、内蔵するCPUがBMLで記述された放送番組データを解釈して実行する際必要なデータの一時記憶場所として、または、表示画面データの構成のために使用する記憶領域として用いる揮発性メモリを内蔵する。また、小容量の不揮発メモリも内蔵する。
【0022】
受信機20は、ICカードリーダライタを備えることにより、視聴者の課金情報の一時記憶場所として、ハードディスク28あるいは小容量の不揮発メモリではなく、ICカードを挿入した場合に、そのICカードの不揮発メモリに課金に関わる情報を記録するような構成をとることもできる。
【0023】
30は、放送局10が設置する管理センター30である。管理センター30には管理サーバー31が設置され、ネットワーク7を通じて、受信機20から送られてくる様々なリクエストメッセージを処理する。具体的には、受信機20からの課金記録更新リクエスト等である。管理サーバー31は、割引課金集計手段32、広告相関解析手段33を備える。割引課金集計手段32は、登録視聴者毎の課金情報を記録管理する課金データベース38、および、放送番組コンテンツ毎に、同時に視聴された広告番組の組合わせを記録蓄積した広告選択記録データベース39を視聴者の視聴実績により更新する。広告相関解析手段33は、広告選択記録データベース39に蓄積されたデータを分析するアプリケーションソフトウエアである。
【0024】
受信機20は、また、蓄積番組選択手段24、選択番組再生手段25、課金記録送信手段26を備えている。蓄積番組選択手段24は、受信機20のハードディスク28に蓄積された有料番組および広告番組を選択するユーザーインターフェースを提供する。選択番組再生手段25は、選択された有料番組および広告番組のセットから、それらを1本の映像ストリームとして再生するBMLファイルであるスクリプトデータを生成する。課金記録送信手段26は、選択した有料番組および広告番組を再生した結果記録された課金データをあるタイミングで管理サーバー31に転送する。
【0025】
図3は、サービスシステム1の利用形態を、視聴者の側から説明するものである。以下サービスシステム1の利用形態を説明する。尚、これ以後の説明では、受信機20はICカードリーダライタを備え、視聴者(契約受信者)の識別情報を記録させたICカードを挿入して使用するものとして説明する。
【0026】
まず、視聴者は、受信機20を予め予約設定することによって、放送される番組データをハードディスク28に蓄積する(S1)。これはビデオデッキを録画設定するのと同じように、例えば毎日見る夜の定時ニュースは、毎日記録するように設定し、毎週見るドラマは、毎週決まった曜日時間に記録するよう設定し、スポーツイベントのような不定期の特別番組は、その都度受信機20の予約設定を行うことにより、該当する番組データがハードディスク28に記録される。
【0027】
視聴者は、受信機20をONすると、リモコン操作により、現在放送中の番組をそのまま視聴するか、ハードディスク28に記録された番組を再生するかを選択する。後者の場合には、蓄積番組選択手段24が起動され、番組選択メニューがTV画面上に表示される。このメニュー画面で、視聴者は蓄積された番組とCMの選択を行う(S2)。図1は、その時表示される番組選択メニュー画面100である。101は、本線映像表示領域である。102は、ハードディスク28に記録されている番組を選択するボタンである。番組のタイトル名がボタンに表示されている。103は、視聴者が選択可能なCMを選択するボタンである。104も同じく視聴者が選択可能なCMを選択するボタンである。103と104の違いは、後者は、102で選択した番組によって入れ替わるCMであるのに対し、前者は、102で選択する番組に関わりなく選択できるCMであることである。104のCMは番組のスポンサーCMに相当する。実際には、103、104のボタンには、登録商標や商品名等が表示される。
【0028】
視聴者は、102から一つの番組を選択し、103または104から幾つかのCMを選択して、最後に選択終了ボタン105を選択する。すると、蓄積番組選択手段24は終了し、代わって起動される選択番組再生手段25は、選択された有料番組を視聴可能とするため、有料番組の番組識別コード等を受信機20に挿入されたICカードの不揮発メモリ領域に記録させた後、受信機20のスクランブル解除機能を有効にする(S3)。次に、選択番組と選択した広告番組を1本の映像ストリームとして再生できるように再生制御スクリプトを作成し、この再生制御スクリプトを起動する。すると蓄積された番組の再生が始まる(S4)。
【0029】
PPV番組の視聴記録は、上記のように番組再生前にICカードの不揮発メモリに記録される。一方、広告番組を視聴したことによる割引額は、先の再生制御スクリプトに挿入されているスクリプト行の実行により、広告番組を視聴した直後にICカードの不揮発メモリ領域のある番地に記憶されている割引金額の値に加算される(S5)。受信機20側から1日1回など一定時間間隔で、課金記録送信手段26の働きによりサービスセンター30へネットワーク7を通じて、前記視聴したPPV番組の番組識別コードとその時点で集積された割引額記録データを送出する(S6)ことで管理サーバー31側で最終的な課金処理が行なわれる。
【0030】
以上が、サービスシステム1の利用形態である。以下、蓄積された有料番組と広告番組の選択に関してさらに詳しく説明する。
【0031】
図4は、視聴者の選択に基づいて再生制御スクリプトが再現する1本の映像ストリームを模式的に表現したものである。図4は、視聴者が、共通CMとして3本、番組連動CMとして2本を選択したと想定した場合の例である。視聴者は、60分のコンテンツ本編を見る前に、共通CMを3本(45秒)、連動CMを2本(60秒)、合計105秒間CMを見ることとなる。その結果、視聴料金は200円に対して、視聴したCMの合計額により割引金額は60円となり、両者の差額140円が実際の請求金額となるわけである。
【0032】
次に、受信機20に備えられる蓄積番組選択手段24および選択番組再生手段25の働きを図5および図6のフローチャートにより説明する。蓄積番組選択手段24は、視聴者がリモコン27の操作で、蓄積番組の再生を選択した時に起動される。まず、ハードディスク28にどのような番組が記録蓄積されているかを調べる(S10)。その結果に基づいて、蓄積番組のタイトルをタイトルボタン群102に設定し、その時点でハードディスク28に記録されている共通CMのタイトル(商品名等)を共通CMボタン群103に設定する。このようにして番組選択構成メニュー画面100を構成し、TVモニタに表示する(S11)。初期状態では、連動CMのボタン群104はまだ存在しない(選択できない)状態である。
【0033】
番組選択構成メニュー画面100表示後、受信機20は、リモコンの入力イベント待ちの状態となる。利用者が、番組選択構成メニュー画面100上で、共通CMボタン104のどれか、または、蓄積番組ボタン102のどれかを選択すると、その結果、選択したボタンと関連付けられている共通CMコンテンツまたは蓄積番組が、受信機20内の一時記憶バッファ領域に記録される(S16、S17)。蓄積番組が選択された場合は、さらに、選択された番組に連動するCMのタイトルが連動CMのボタン群104に表示される(S18)。利用者は、選択した蓄積番組に関連したCMコンテンツを選択することができるようになる。連動CMコンテンツが選択された場合も、受信機20内の一時記憶バッファ領域に記録される(S16)。
【0034】
利用者が、選択終了ボタン105を選択して設定終了を指示すると、一時記憶バッファ領域の内容が退避され(S20)、蓄積番組選択手段24に代わって、選択番組再生手段25が起動する(S22)。選択番組再生手段25は、まず、退避された選択内容に基づいて、選択された有料番組を視聴可能とするため、有料番組の番組識別コード等を受信機20に挿入されたICカードの不揮発メモリ領域に記録させた後、受信機20のスクランブル解除機能を有効にする(S30)。次に、選択された内容に基づいてBMLで記述された再生制御スクリプトを生成する(S32)。この再生制御スクリプトには選択された広告番組を再生する命令、その直後に、その広告番組に設定された割引料金に応じて割引金額を加算する命令、選択された有料番組を再生する命令を含む。そして再生制御スクリプトを実行する(S34)。
【0035】
実施形態の別な態様としては、上記蓄積番組選択手段24および選択番組再生手段25は、受信機20に備えられたソフトウエアプログラムのような固定的な手段ではなく、放送局10から定期的に放送され、受信機20に蓄積されるデータ放送番組の一つとして実現することも可能である。すなわち、番組選択メニュー画面100を表示し、図5および図6のフローチャートで示した動作を実行する一連の命令をスクリプトとして記述したBML形式の放送番組(以下メニュー番組)を受信機20に内蔵されたCPUが解釈実行することで蓄積番組選択手段24および選択番組再生手段25としての機能を実現してもよい。この場合、メニュー番組は、名前が固定されていて、放送局10から放送され、受信機20に取込まれるたびに最新のデータ内容に更新(上書き)され、リモコンの蓄積番組再生の操作により起動されるものとする。
【0036】
このような方式の利点は、共通CM番組の更新タイミングとメニュー番組の更新タイミングを同期させることにより、共通CMボタン群103のタイトルとリンク先を、メニュー番組のデータの中に最初から記述しておくことができるので、ステップS10において、どのような共通CM番組があるかを検索する手間が省けることである。また、メニュー番組の体裁(メニューボタンの配置や背景など)をその都度変化をつけることができるので、放送局側の工夫次第で、季節感や娯楽性を向上させたユーザーインターフェースを提供できることである。
【0037】
受信機20のハードディスク28に蓄積される番組のデータ形式について補足する。図7は、番組データの形式を概念的に説明する図であり、番組データ形式の一例を示す。図7では、有料番組200、有料番組200に連動したCM番組201、共通CM番組202の番組データを示している。各番組データは、BMLで記述されるため、タグを定義することにより番組データの属性情報を記述する。例えば<番組属性>タグを定義することにより、その番組の属性を記述する部分と、<番組内容>タグにより、番組そのものの表示および動的な動作を記述する部分とから構成されるものとして表現する。図7では、<番組属性>タグで記述するものとして番組の<タイトル>、一般コンテンツか、共通CMか番組連動CMかの<種類>の区別、視聴<料金>などを記述できることを例示している。<種類>が一般コンテンツの場合は、<連動CM>のタグにより、そのコンテンツに連動するCM番組を記述する。
【0038】
また、<番組内容>部分には、スクリプトの記述によりデータ放送画面上での表示レイアウトや、動的な動作が記述される。したがって、MPEG2形式の動画データの再生実行、動画再生後の視聴料金(割引料金)の加算処理等の動作記述が含まれる。
【0039】
蓄積番組選択手段24は、これらのタグを手がかりに、蓄積番組を調べてメニュー画面100を構成する(S11)。また、選択番組再生手段25は、視聴者の選択結果に基づき、選択されたコンテンツを把握し、各コンテンツの料金タグを調べて、再生制御スクリプトを生成する(S32)。このようにして生成される再生制御スクリプトの例を図8に示す。図8は、選択結果のリストから、それに対応して生成される再生制御スクリプトを概念的に表している。play()、charge()は、それぞれ、引数で与えられた動画データを再生する、与えられた値を料金としてあるいは割引額として加算する関数を表す。
【0040】
受信機20に備えられている課金記録送信手段26は、一定時間間隔で、不揮発メモリ領域に記録されている割引金額に視聴者の識別情報および視聴した有料番組および広告番組の識別情報を付加した課金記録要求メッセージを作成し、管理サーバー31に転送する。割引課金集計手段32は、課金記録要求メッセージを受取り、視聴者の識別情報、割引金額を読取り、課金データベース38に記録されている当該視聴者の課金レコードの内容を更新する。この結果視聴者の課金情報に、この回の割引額が反映される。
【0041】
また、割引課金集計手段32は、同時に視聴された有料番組と広告番組の記録を広告選択記録データベース39に記録する。広告選択記録データベース39は、番組毎に、同時に視聴されたCM番組が記録されており、その記録は選択した視聴者の属性と関係付けて記録管理されたデータベースである。
【0042】
広告相関解析手段33は、一般番組と、同時に視聴されるCM番組と、選択した視聴者の属性との関連性を解析するアプリケーションプログラムである。予め、放送番組の属性、広告番組の属性、を番組毎に番組マスター(図示せず)として登録してあり、また、視聴者の属性(性別、年代、居住地等)を契約者マスター(図示せず)から取出し、広告選択記録データベース39に蓄積されたデータについて、視聴者の属性毎に、放送番組の属性、同時に選択された広告番組の属性の相関を、統計処理計算する。統計処理は周知の統計計算手法を用いればよい。その結果を、コンテンツ属性(有料番組の属性)と広告属性および視聴者属性の相関性テーブルとして作成する。尚、番組マスター、契約者マスターとも管理サーバー31が管理するデータベースの一部である。
【0043】
上記相関性テーブルに基づき、ある番組を選択した視聴者が比較的好んで選択するCMの傾向を把握することができる。これは、放送局20がコンテンツに連動したCMを選択する際に活用できる。
【0044】
以上、広告割引型の有料TV番組サービスシステム1を詳細に説明した。これまでのシステム1の説明では、蓄積番組選択手段24、選択番組再生手段25および課金記録送信手段26をすべて、ソフトウエアプログラム等で実現し受信機20に固定的に備える場合と、メニュー番組に含まれ、蓄積番組選択手段24と選択番組再生手段25の動作を行う一連の命令記述したスクリプトとして実現する二つの態様が可能であることを説明した。これ意外に、メニュー番組が、上記3つの手段全てを実行するスクリプトを含む形態も可能である。ただし、その場合は、選択番組再生処理が終了するタイミングでその都度課金記録要求メッセージを作成し送信する動作となる。
【0045】
また、有料番組および広告番組選択後に管理サーバー31にアクセスするようにして、管理サーバー31の側で、選択番組再生手段25が作成する再生制御スクリプトを作成し、この再生制御スクリプトを受信機20に返信するような実現形態も可能である。
【0046】
以上説明したサービスシステム1の構成においては、広告相関解析手段33はオプション的な構成要素であり、省略してもよい。以下、サービスシステム1の効果について整理する。
【0047】
視聴者のメリットとしては、1)CM番組を視聴することで、視聴料を安くしてPPV番組を楽しむことができること。2)CM番組は視聴者が用意された範囲内ではあるが主体的に選択できる。したがって自分の全く興味のないCMを避けることが可能である、ということが挙げられる。
【0048】
広告主にとってのメリットは、1)広告選択記録データベース39の記録を参照することにより、自社が提供した広告が確実に視聴されたというデータを得ることができること、2)広告相関解析手段33の解析結果を活かすことにより、PPV番組に適した広告を打つことができること、等が挙げられる。ただし、2)の効果は、広告相関解析手段33を含む構成の時のみである。
【0049】
放送事業者にとってのメリットは、1)広告が実際に視聴された実績データに基づいて広告料設定を行うような広告枠の募集が可能であることから、新規クライアントの開拓が期待できること、2)広告相関解析手段33の解析結果を活かすことにより、効果的な広告媒体として顧客にアピールできること、等が挙げられる。ただし、2)の効果は、広告相関解析手段33を含む構成の時のみである。
【0050】
尚、本発明は、BSデジタル放送、CSデジタル放送および2003年にスタートが予定されている地上波デジタル放送においても適用可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る有料TV番組サービスシステムは、有料TV番組をより安く視聴者に提供するだけではなく、放送事業者、広告主にとっても様々なメリットをもたらすという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 番組選択メニュー画面100である。
【図2】 サービスシステム1の構成要素を説明する図である。
【図3】 サービスシステム1の利用形態を、視聴者の立場から説明する流れ図である。
【図4】 再生制御スクリプトが再現する1本の映像ストリームを模式的に表現したものである。
【図5】 蓄積番組選択手段24の働きを説明するフローチャートである。
【図6】 選択番組再生手段25の働きを説明するフローチャートである。
【図7】 番組データの形式を概念的に説明する図である。
【図8】 選択結果にしたがって生成される再生制御スクリプトの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 システム
6 中継衛星
20 デジタル放送受信機
24 蓄積番組選択手段
25 選択番組再生手段
26 課金記録送信手段
27 リモコン
28 ハードディスク装置
29 受信アンテナ
30 管理センター
31 管理サーバー
32 割引課金集計手段
33 広告相関解析手段
38 課金データベース
39 広告選択記録データベース

Claims (3)

  1. 視聴料金が定められている有料番組と割引額が定められている広告番組を放送するデジタル放送局と、放送局から送信される番組データを蓄積する記憶装置と、ネットワークインターフェース装置と、番組データに含まれるスクリプトを解釈してデータ放送画面を生成する中央演算プロセサを備えたデジタル放送受信機と、この受信機とネットワークにより接続されるセンターサーバーと、から構成される有料TV番組サービスシステムにおいて、
    前記デジタル放送受信機は、視聴者に、前記記憶装置に蓄積された有料番組の中から再生視聴する番組を、幾つかの広告番組とともに選択させ、選択結果を得る蓄積番組選択手段と、この選択結果から、広告番組と有料番組とを連続して再生し、有料番組の視聴料金から視聴した広告番組に応じた割引額が差し引かれた額を視聴者に課金する選択番組再生スクリプトを生成し、これを起動させる選択番組再生手段と、前記デジタル放送受信機の内蔵記憶装置、または前記デジタル放送受信機に挿入されたICカード、に一時記録された課金記録に視聴者の識別情報を付加して課金記録要求メッセージを作成し、これを、一定時間間隔で、または、再生番組再生後にその都度、ネットワークを通じて前記センターサーバーに送信する課金記録送信手段とを備えた構成としたものであって、
    前記センターサーバーは、契約視聴者の課金情報を記録管理する課金データベースを管理する割引課金集計手段を備えており、デジタル放送受信機から送り付けられた課金記録要求メッセージを受付けて前記課金データベースを更新するものとして構成されているものであって、
    前記デジタル放送局から送出される前記広告番組は、ある有料番組を選択した時だけ選択できるものと、選択する有料番組にかかわらず選択できるものの2通りあり、
    広告番組であるか有料番組であるかの種別、広告番組である場合の割引額または有料番組である場合の視聴料金額、有料番組と有料番組に依存する広告番組との対応付け、および、広告番組については、ある有料番組を選択した時だけ選択できるものか、選択する有料番組にかかわらず選択できるものかの区別、をBMLのタグによって記述して有料番組または広告番組の番組データに含めて放送することを特徴とする有料TV番組サービスシステム。
  2. 前記蓄積番組選択手段および選択番組再生手段は、これらの手段の動作を記述するスクリプトを含んだ特別な番組を前記デジタル放送受信機が受信し、受信機の中央演算プロセサにより解釈実行されることにより機能するものであって、前記デジタル放送受信機は、この特別な番組を受信後は、常にこの特別な番組を再生可能な状態としていることを特徴とする請求項1に記載の有料TV番組サービスシステム
  3. 前記蓄積番組選択手段、選択番組再生手段および課金記録送信手段は、これらの手段の動作を記述するスクリプトを含んだ特別な番組を前記デジタル放送受信機が受信し、受信機の中央演算プロセサにより解釈実行されることにより機能するものであって、前記デジタル放送受信機は、この特別場番組を受信後は、常にこの特別な番組を再生可能な状態としていることを特徴とする請求項1に記載の有料TV番組サービスシステム
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