JP3964578B2 - 陰極線管用赤色発光蛍光体および陰極線管 - Google Patents

陰極線管用赤色発光蛍光体および陰極線管 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーブラウン管などの陰極線管の蛍光膜の形成に用いられる赤色発光蛍光体と、それを用いた陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー陰極線管の蛍光膜は、一般に以下のようにして作製される。すなわち、まずポリビニルアルコール(PVA)、重クロム酸アンモニウムおよび界面活性剤を含む水溶液に、蛍光体を分散させて蛍光体スラリーを調製する。これをガラスパネルに塗布して蛍光体の塗布膜を形成する。次いで、蛍光体の塗布膜にシャドウマスクを通して紫外線を照射して、照射部分のPVAを硬化させる。現像により硬化させた部分以外の蛍光膜を除去する。このようにして、ストライプ状またはドット状の蛍光膜が形成される。
【0003】
上述したような塗布法を適用して蛍光膜を形成する場合、蛍光体には以下に示すような特性が要求される。(1) 緻密なストライプ状またはドット状の蛍光膜を形成することができる。(2) 混色を生じない。(3) パネルに対する付着力が強い。(4) 十分な蛍光膜の膜厚が得られる。また、顔料付着蛍光体においては、スラリー溶液中で顔料剥離がないことが要求される。
【0004】
従来、上記したような蛍光体への要求特性を満足させるために、蛍光体に表面処理を施すことで種々の改良・開発が行われてきた。例えば、特開昭 54-102299号公報や特公昭 59-8310号公報には、顔料付着蛍光体を水溶性有機化合物溶液と接触させ、分散性を向上させる処理方法が記載されている。
【0005】
また、特公昭60-21675号公報、特公昭61-46512号公報、特公昭62-39186号公報には、無機化合物を蛍光体表面に付着させて、蛍光体の分散性を向上させる方法が記載されている。さらに、特開平2-178387号公報には、無機化合物および有機化合物を蛍光体表面に付着させて、蛍光体のスラリー溶液中での沈降性を改善する方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、蛍光体に無機化合物や有機化合物を付着させる表面処理によって、蛍光膜の品位はある程度改良されてきた。しかし、最近のコンピュータ市場の拡大に伴い、カラー陰極線管はコンピュータディスプレイ用として高性能化が求められており、それに用いられる蛍光膜にも高品質化が要求されている。特に、高コントラスト化に対する要求が強い。また、カラーテレビジョン用の陰極線管においても、大面積化や高精細化を図る上で、蛍光膜の高品質化、特に高コントラスト化が要求されている。
【0007】
高コントラスト化を達成する 1つの手法として、蛍光膜の発光輝度を向上させることが挙げられる。蛍光膜の発光輝度を向上させるためには、蛍光体自体の発光輝度を向上させるか、あるいはより緻密な蛍光膜を形成して、蛍光膜としての発光輝度を向上させることが考えられる。
【0008】
ここで、本発明者等は蛍光膜の緻密化に基づく発光輝度の向上、さらにはカラー陰極線管の高コントラスト化に着目し、従来のカラー陰極線管用の蛍光膜の品位を詳細に調査した結果、赤色発光蛍光体による膜の緻密性が緑色および青色発光蛍光体による膜に比べて著しく低いことを見出した。赤色発光蛍光体による膜の緻密性の低さは、 3色の蛍光体の塗布する順序に関係しない。
【0009】
このように、赤色発光蛍光体による蛍光膜の緻密性を改善することによって、赤色発光蛍光体膜の輝度を向上させることができ、ひいてはカラー陰極線管の高コントラスト化を実現することが可能となる。しかし、従来の赤色発光蛍光体では、このような蛍光膜の緻密化を達成することができない。
【0010】
なお、特開平3-220286号公報には、粒径8.01μm 以上の粗大粒子の粒度分布を 10%以下とした赤色発光蛍光体(酸硫化イットリウムを母体とする蛍光体)が記載されている。このように、粗大粒子の比率を低減しただけでは、赤色発光蛍光膜の緻密性を十分に高めることはできない。
【0011】
また、特開平 8-41453号公報には、希土類酸化物原料にアルカリ金属炭酸塩、アルミニウム化合物および硫黄原料を混合し、この混合物を焼成する希土類酸硫化物蛍光体の製造方法が記載されている。この公報の実施例には、粒度分布として-log(d84/d50)および+log(d16/d50)が記載されている。しかしながら、ここに示されている粒度分布を有する赤色発光蛍光体では膜の緻密性を十分に高めることはできない。
【0012】
本発明はこのような課題に対処するためになされたものであり、緻密性が非常に高い蛍光膜を再現性よく得ることを可能にした陰極線管用赤色発光蛍光体を提供することを目的としており、さらにそのような赤色発光蛍光体を用いることによって、蛍光膜の輝度を向上させ、ひいては高コントラスト化を実現した陰極線管を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の陰極線管用赤色発光蛍光体は、請求項1に記載したように、酸硫化イットリウムを母体とする蛍光体粉体を具備する陰極線管用赤色発光蛍光体であって、前記蛍光体粉体はその粒度分布をコールターカウンター法で測定したとき、粒径4.0μm未満の成分が15%以下、粒径4.0μm以上8.0μm未満の成分が75%以上、粒径8.0μm以上の成分が10%以下の粒度分布を有することを特徴としている。
【0014】
第1の陰極線管用赤色発光蛍光体は、例えば請求項2に記載したように、累積粒度分布の 50%D値が例えば 5.0μm 以上 6.5μm 以下である、中粒子タイプの赤色発光蛍光体の粒度分布を規定したものである。このような中粒子タイプの赤色発光蛍光体は、コンピュータディスプレイ用の陰極線管に好適である。
【0015】
本発明の第2の陰極線管用赤色発光蛍光体は、請求項7に記載したように、酸硫化イットリウムを母体とする蛍光体粉体を具備する陰極線管用赤色発光蛍光体であって、前記蛍光体粉体はその粒度分布をコールターカウンター法で測定したとき、粒径5.04μm未満の成分が20%以下、粒径5.04μm以上10.079μm未満の成分が70%以上、粒径10.079μm以上の成分が10%以下の粒度分布を有することを特徴としている。
【0016】
第2の陰極線管用赤色発光蛍光体は、例えば請求項8に記載したように、累積粒度分布の 50%D値が例えば 6.5μm 以上 8.0μm 以下である、大粒子タイプの赤色発光蛍光体の粒度分布を規定したものである。このような大粒子タイプの赤色発光蛍光体は、カラーテレビジョン用の陰極線管に好適である。
【0017】
本発明の第1の陰極線管は、請求項13に記載したように、外囲器を構成するパネルと、前記パネルの内面に形成された、上記本発明の第1の陰極線管用赤色発光蛍光体を含む蛍光膜と、前記蛍光膜に電子線を照射する電子源とを具備することを特徴としている。本発明の第1の陰極線管は例えばコンピュータディスプレイ用に好適である。
【0018】
本発明の第2の陰極線管は、請求項17に記載したように、外囲器を構成するパネルと、前記パネルの内面に形成された、上記本発明の第2の陰極線管用赤色発光蛍光体を含む蛍光膜と、前記蛍光膜に電子線を照射する電子源とを具備することを特徴としている。本発明の第2の陰極線管は例えばカラーテレビジョン用に好適である。
【0019】
本発明では、酸硫化イットリウムを母体とする陰極線管用赤色発光蛍光体の粒度分布を最適化している。すなわち、蛍光体の粒度分布と蛍光膜の緻密性との関係を調査した結果、赤色発光蛍光体の粒度分布をシャープにすることによって、蛍光膜の緻密性が大幅に向上することを見出した。このような知見に基づいて、粒度分布を最適化した本発明の赤色発光蛍光体を使用することによって、蛍光膜の緻密性を大幅に向上させることが可能となる。
【0020】
前述したように、従来の赤色発光蛍光体による膜は、緑色および青色発光蛍光体による膜と比べて緻密性が著しく劣っていた。このような赤色発光蛍光体による膜の緻密性は、粒度分布の最適化により大幅に改善することができる。そして、緻密な蛍光膜を有する陰極線管によれば、輝度を向上させることできる。従って、高コントラストで高品位の陰極線管を提供することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
【0022】
本発明の陰極線管用赤色発光蛍光体は、酸硫化イットリウムを母体とするものである。その代表例としては、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム(Y2 2 S:Eu)蛍光体が挙げられる。酸硫化イットリウム蛍光体には、ユーロピウム(Eu)以外に、Tb、Pr、Er、Smなどの希土類元素を共付活剤として含有させてもよく、さらにはW、Sbなどを含有させることもできる。
【0023】
付活剤としてのEuは 3〜 8重量% の範囲で含有させることが好ましい。Euの含有量が 3重量% 未満であると発光色がオレンジ色となり、赤色発光成分としての特性が低下する。一方、Euの含有量が 8重量% を超えると、輝度の低下を招くおそれがある。Tb、Pr、Er、Smなどの他の希土類元素、さらにW、Sbなどの共付活剤を使用する場合には、0.0001〜 1重量% の範囲で含有させることが好ましい。
【0024】
なお、本発明における赤色発光の蛍光体材料は、上記したユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体に限定されるものではなく、種々の酸硫化イットリウムを母体とする蛍光体を使用することができる。
【0025】
本発明の第1の陰極線管用赤色発光蛍光体は、上述したような酸硫化イットリウムを母体とする赤色発光蛍光体の粒度分布を、粒径 4.0μm 未満の成分が 15%以下、粒径 4.0μm 以上 8.0μm 未満の成分が 75%以上、粒径 8.0μm 以上の成分が 10%以下という構成としている。なお、本発明における粒度分布はコールターカウンター法で測定した値とする。
【0026】
第1の陰極線管用赤色発光蛍光体は、例えば 5.0μm 以上 6.5μm 以下の 50%D値を有し、中粒子タイプの赤色発光蛍光体である。ここで、 50%D値とは累積粒度分布が 50%のときの粒径である。中粒子タイプの赤色発光蛍光体において、累積粒度分布の 50%D値が例えば 5.0μm 未満のタイプは、輝度が低くなる傾向があり、用途にもよるが製品の品質低下を招くおそれがある。中粒子タイプの赤色発光蛍光体は例えばコンピュータディスプレイ用の陰極線管に用いられる。
【0027】
中粒子タイプの赤色発光蛍光体粉体において、粒径が 8.0μm 以上の比較的粗大な粒子は、特に蛍光膜の緻密性の低下原因となるため、蛍光体粉体中の存在比率は 10%以下とする。粒径 8.0μm 以上の成分の比率は特に8%以下とすることが好ましい。一方、粒径が 4.0μm 未満の比較的微細な粒子は、発光効率の低下要因となると共に、粗大な粒子と同様に蛍光膜の緻密性の低下原因となる。このため、蛍光体粉体中の存在比率は 15%以下とする。粒径 4.0μm 未満の成分の比率は 10%以下とすることがさらに好ましい。
【0028】
言い換えると、緻密な蛍光膜の形成に適していると共に、発光効率にも優れる粒径 4.0μm 以上 8.0μm 未満の成分が 75%以上となるように、中粒子タイプの赤色発光蛍光体の粒度分布をシャープにすることによって、それを用いた蛍光膜の緻密性を大幅に向上させることが可能となる。粒径 4.0μm 以上 8.0μm 未満の成分の存在比率は 82%以上とすることがさらに好ましい。
【0029】
本発明の第2の陰極線管用赤色発光蛍光体は、上述したような酸硫化イットリウムを母体とする赤色発光蛍光体の粒度分布を、粒径5.04μm 未満の成分が 20%以下、粒径5.04μm 以上10.079μm 未満の成分が 70%以上、粒径10.079μm 以上の成分が 10%以下という構成としている。
【0030】
第2の陰極線管用赤色発光蛍光体は、例えば 6.5μm 以上 8.0μm 以下の 50%D値を有し、大粒子タイプの赤色発光蛍光体である。大粒子タイプの赤色発光蛍光体において、累積粒度分布の 50%D値が例えば 8.0μm を超えるタイプは、膜品質が低下する傾向がある。大粒子タイプの赤色発光蛍光体は、例えばカラーテレビジョン用の陰極線管に用いられる。
【0031】
大粒子タイプの赤色発光蛍光体粉体において、粒径が10.079μm 以上の比較的粗大な粒子は、特に蛍光膜の緻密性の低下原因となるため、蛍光体粉体中の存在比率は 10%以下とする。粒径10.079μm 以上の成分の比率は特に8%以下とすることが好ましい。一方、粒径が5.04μm 未満の比較的微細な粒子は、発光効率の低下要因となると共に、粗大な粒子と同様に蛍光膜の緻密性の低下原因となる。このため、蛍光体粉体中の存在比率は 20%以下とする。粒径5.04μm 未満の成分の比率は 15%以下とすることがさらに好ましい。
【0032】
言い換えると、緻密な蛍光膜の形成に適していると共に、発光効率にも優れる粒径5.04μm 以上10.079μm 未満の成分が 70%以上となるように、大粒子タイプの赤色発光蛍光体の粒度分布をシャープにすることによって、それを用いた蛍光膜の緻密性を大幅に向上させることが可能となる。粒径5.04μm 以上10.079μm 未満の成分の存在比率は 75%以上とすることがさらに好ましい。
【0033】
なお、従来の陰極線管用赤色発光蛍光体においては、発光効率が非常に低い粒径 2μm 以下の成分、および蛍光膜を形成したときにブツ不良となりやすい粒径20μm 以上の成分を、できるだけ除去するようなプロセスがとられていただけであり、本発明のような粒度分布の規制および制御は実施されていない。
【0034】
本発明は、蛍光体の粒度分布と蛍光膜の緻密性との関係を調査した結果、赤色発光蛍光体の粒度分布をシャープに規制すると蛍光膜の緻密性が向上することを見出し、それに基づいて上述したような粒度分布を採用している。本発明では、中粒子タイプおよび大粒子タイプの赤色発光蛍光体にそれぞれ対応させて粒度分布を規定している。そして、このような粒度分布を有する本発明の陰極線管用赤色発光蛍光体を使用することによって、赤色発光蛍光体による蛍光膜の緻密性を大幅に向上させることが可能となる。
【0035】
本発明の陰極線管用赤色発光蛍光体は、例えば以下に示すような方法により調製することができる。
【0036】
すなわち、まず純水中にユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体などの赤色発光蛍光体を入れ、十分に撹拌する。次いで、この蛍光体スラリーの撹拌を停止し、一定時間蛍光体を沈降させる。その後、所定の高さまでの上部スラリーをサイホンで除去する。このような手段により微小粒子成分を除去することができる。必要に応じて、予めスラリー中に水硝子などを加えておいてもよい。さらに同様の操作を行い、今度は所定の高さまでの下部スラリーを除去する。これによって、粗大粒子成分を除去することができる。
【0037】
このようにして、微小粒子成分と粗大粒子成分を除去することによって、中粒子タイプでは粒径 4.0μm 以上 8.0μm 未満の成分が 75%以上、大粒子タイプでは粒径5.04μm 以上10.079μm 未満の成分が 70%以上と非常にシャープな粒度分布を有する本発明の陰極線管用赤色発光蛍光体を調製することができる。各タイプに応じた粒度分布は、それぞれ微小粒子成分および粗大粒子成分を除去する際のスラリー高さなどを制御することで得ることができる。
【0038】
また、一般に市販されている陰極線管用の赤色発光蛍光体をサイクロン分級、あるいは篩分けすることによっても、同様に本発明の陰極線管用赤色発光蛍光体を調製することができる。さらに、赤色発光蛍光体の合成工程にて、融剤、焼成容器、焼成条件などを適切に選択することも重要である。これによって、目的に応じた粒度分布を有する赤色発光蛍光体を調製することができる。
【0039】
本発明の陰極線管は、上述したような本発明の陰極線管用赤色発光蛍光体を含む蛍光膜を具備するものである。図1は本発明の一実施形態によるカラー陰極線管の要部構成を示す断面図である。
【0040】
同図において、1は内面に蛍光膜2が形成されたパネル部である。蛍光膜2はドット形状またはストライプ形状を有する。ドット状の蛍光膜はコンピュータディスプレイ用ブラウン管(CDT)に対して有効である。ストライプ状の蛍光膜はカラーテレビジョン用ブラウン管(CPT)に対して有効である。
【0041】
パネル部1の内側には、その内面に形成された蛍光膜2に対して所定の間隙をもってシャドウマスク3が対向配置されている。シャドウマスク3には、図示を省略した細孔またはスリットが多数形成されている。パネル部1にはファンネル部4を介してネック部5が接続されている。ネック部5には電子銃6が設置されている。電子銃6から照射された電子ビームは、シャドウマスク3の細孔やスリットを介して蛍光膜2に照射される。
【0042】
図1に示すカラー陰極線管では、電子銃6からの電子線照射により発光する蛍光膜2の赤色発光蛍光体として、本発明による第1もしくは第2の陰極線管用赤色発光蛍光体が用いられている。ここで、カラー陰極線管を構成する際の赤色発光蛍光体以外の蛍光体、例えば緑色発光蛍光体や青色発光蛍光体には、従来から用いられている公知の蛍光体を使用することができる。例えば、緑色発光蛍光体としてはZnS:Cu,AlやZnS:Cu,Au,Alなどが用いられる。青色発光蛍光体としてはZnS:AgやZnS:Ag,Clなどが用いられる。
【0043】
本発明の陰極線管は、粒度分布をシャープに規制した赤色発光蛍光体(中粒子タイプまたは大粒子タイプ)を含む蛍光膜を具備している。ここで、従来の陰極線管においては、緑色および青色発光蛍光体による蛍光膜に比べて、赤色発光蛍光体による蛍光膜の緻密性が著しく劣っていた。このような点に対して、本発明では粒度分布を最適化することによって、赤色発光蛍光体による膜の緻密性を大幅に向上させているため、非常に緻密なドット状またはストライプ状の蛍光膜を得ることができる。その結果として、そのような蛍光膜を具備するカラー陰極線管の輝度を向上させることができ、さらには高コントラストで高品位のカラー陰極線管を提供することが可能となる。
【0044】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例およびその評価結果について説明する。
【0045】
実施例1
まず、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体 1kgを 8L(リットル)の純水中に分散させた。この分散液に水硝子(Siを 25%含む)を 3.3cc加え、30分間撹拌した。撹拌後60分静置し、蛍光体スラリーの上部から6Lのスラリーをサイホンにて除去した。
【0046】
さらに、6Lの純水を加えて30分間撹拌した。その後15分静置し、蛍光体スラリーの下部から6Lのスラリーをサイホンにて取り出した。このような処理を行った蛍光体スラリーを純水で洗浄し、ろ過、乾燥した。十分に乾燥させた後、 400メッシュ篩で篩分けすることによって、本発明の第1の赤色発光蛍光体(中粒子タイプ)を得た。
【0047】
このようにして得た赤色発光蛍光体の粒度分布をコールターカウンター法で測定した。その結果を表1に示す。この赤色発光蛍光体の累積粒度分布の 50%D値は 5.8μm であった。
【0048】
なお、表1中の比較例1は従来の赤色発光蛍光体であり、発光効率が非常に低い粒径 2μm 以下の成分、およびブツ不良になりやすい粒径15μm 以上の成分のみを除去するようなプロセスを採用したものである。比較例2は従来の赤色発光蛍光体(特開平 8-41453号公報相当品)であり、粒径10μm 以上の成分のみを除去するようなプロセスを採用したものである。
【0049】
【表1】
Figure 0003964578
【0050】
さらに、実施例1、比較例1および比較例2の各赤色発光蛍光体の粒度分布を図2に示す。図2から明らかなように、実施例1の赤色発光蛍光体は比較例1および比較例2に比べて粒度分布がシャープであり、蛍光膜の緻密化および発光効率の向上に寄与する粒径 4.0μm 以上 8.0μm 未満の成分の存在比率が極めて高いことが分かる。
【0051】
上述した実施例1、比較例1および比較例2の各赤色発光蛍光体を用いて、通常の方法で蛍光体スラリーをそれぞれ調製した。これらを通常の方法でカラーブラウン管用パネル上に塗布し、蛍光膜をそれぞれ形成した。このようにして形成した各蛍光膜の状態を光学顕微鏡で観察した。その結果、実施例1の赤色発光蛍光体を用いた蛍光膜は、比較例1、2の赤色発光蛍光体を用いた蛍光膜に比べて緻密性に優れることが確認された。
【0052】
実施例1および比較例1による各蛍光膜の透過率の測定結果を図3および図4に示す。図3は実施例1による蛍光膜の透過率、図4は比較例1による蛍光膜の透過率である。比較例1による蛍光膜の平均透過率を 100とすると、実施例1による蛍光膜の平均透過率は90であり、これは 10%緻密性が改善されたことを示唆している。緻密性の改善については、蛍光膜のSEM観察においても明らかであった。特に、 8μm 以上の大粒子成分の除去が効果的であった。
【0053】
さらに、各蛍光膜の発光輝度(赤色単色)を測定したところ、比較例1の蛍光膜の発光輝度を 100としたとき、実施例1の蛍光膜の発光輝度は 110であった。比較例2の蛍光膜の発光輝度は 102であった。なお、赤色発光蛍光膜の緻密性が向上したため、アルミ成膜性もよくなり、その結果として緑色および青色の輝度もそれそれ5%、2%向上し、白色輝度も7%向上した。このように、本発明の中粒子タイプの赤色発光蛍光体を使用することによって、蛍光膜の発光輝度を向上させることができる。これはカラー陰極線管の高コントラスト化および高品位化に大きく寄与する。
【0054】
実施例2
まず、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体 1kgを8Lの純水中に分散させた。この分散液に水硝子(Siを 25%含む)を 3.3cc加え、30分間撹拌した。撹拌後 120分静置し、蛍光体スラリーの上部から6Lのスラリーをサイホンにて除去した。
【0055】
さらに、6Lの純水を加えて30分間撹拌した。その後15分静置し、蛍光体スラリーの下部から6Lのスラリーをサイホンにて取り出した。このような処理を行った蛍光体スラリーを純水で洗浄し、ろ過、乾燥した。十分に乾燥させた後、 400メッシュ篩で篩分けすることによって、本発明の第1の赤色発光蛍光体(中粒子タイプ)を得た。
【0056】
得られた赤色発光蛍光体の粒度分布をコールターカウンター法で測定した。その結果を表2に示す。この赤色発光蛍光体の累積粒度分布の 50%D値は 5.6μm であった。
【0057】
【表2】
Figure 0003964578
【0058】
上述した実施例2の赤色発光蛍光体を用いて、通常の方法で蛍光体スラリーを調製した。これを通常の方法でカラーブラウン管用パネル上に塗布し、蛍光膜を形成した。得られた蛍光膜の透過率を測定したところ、比較例1による蛍光膜の平均透過率を 100とすると、実施例2による蛍光膜の平均透過率は88であり、やはり実施例1と同様に緻密性が改善されていることが確認された。
【0059】
さらに、実施例2による蛍光膜の発光輝度を測定したところ、比較例1による蛍光膜と比べて赤色単色で8%高い輝度が得られた。また、白色輝度も7%向上していることが確認された。
【0060】
実施例3〜6
実施例1、2と同様の方法で、各種の粒度分布を有する赤色発光蛍光体を調製した。表3に、実施例3〜6による各赤色発光蛍光体の粒度分布、およびそれを用いた各蛍光膜の輝度評価結果を示す。いずれの蛍光膜も比較例1による蛍光膜に対して 5〜 10%の輝度向上効果が認められた。
【0061】
【表3】
Figure 0003964578
【0062】
実施例7
まず、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体 1kgを 8L(リットル)の純水中に分散させた。この分散液に水硝子(Siを 25%含む)を 3.3cc加え、30分間撹拌した。撹拌後90分静置し、蛍光体スラリーの上部から6Lのスラリーをサイホンにて除去した。
【0063】
さらに、6Lの純水を加えて30分間撹拌した。その後10分静置し、蛍光体スラリーの下部から6Lのスラリーをサイホンにて取り出した。このような処理を行った蛍光体スラリーを純水で洗浄し、ろ過、乾燥した。十分に乾燥させた後、 400メッシュ篩で篩分けすることによって、本発明の第2の赤色発光蛍光体(大粒子タイプ)を得た。
【0064】
このようにして得た赤色発光蛍光体の粒度分布をコールターカウンター法で測定した。その結果を表4に示す。この赤色発光蛍光体の累積粒度分布の 50%D値は 7.0μm であった。なお、表4中の比較例3は従来の赤色発光蛍光体であり、発光効率が非常に低い粒径 2μm 以下の成分、およびブツ不良になりやすい粒径20μm 以上の成分のみを除去するようなプロセスを採用したものである。
【0065】
【表4】
Figure 0003964578
【0066】
上述した実施例7および比較例3の各赤色発光蛍光体を用いて、通常の方法で蛍光体スラリーをそれぞれ調製した。これらを通常の方法でカラーブラウン管用パネル上に塗布し、蛍光膜をそれぞれ形成した。このようにして形成した各蛍光膜の状態を光学顕微鏡で観察した。その結果、実施例7の赤色発光蛍光体を用いた蛍光膜は、比較例3の赤色発光蛍光体を用いた蛍光膜に比べて緻密性に優れるものであった。蛍光膜の透過率を測定したところ、比較例3による蛍光膜の平均透過率を 100とすると、実施例7による蛍光膜の平均透過率は90であり、緻密性が改善されていることが確認された。
【0067】
さらに、各蛍光膜の発光輝度を測定したところ、実施例7による蛍光膜は比較例3による蛍光膜と比べて赤色単色で 10%高い輝度が得られた。また、白色輝度も5%向上していることが確認された。本発明の大粒子タイプの赤色発光蛍光体を使用することによって、蛍光膜の発光輝度を向上させることができる。これはカラー陰極線管の高コントラスト化および高品位化に大きく寄与する。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の陰極線管用赤色発光蛍光体によれば、それを用いた蛍光膜の緻密性を大幅に向上させることができる。従って、そのような蛍光膜を具備する本発明の陰極線管は発光輝度に優れ、さらには高コントラスト化を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるカラー陰極線管の概略構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施例1による赤色発光蛍光体(中粒子タイプ)の粒度分布を従来の中粒子タイプの赤色発光蛍光体(比較例1、2)と比較して示す図である。
【図3】 本発明の実施例1による赤色発光蛍光体(中粒子タイプ)を用いて形成した蛍光膜の透過率を示す図である。
【図4】 従来の中粒子タイプの赤色発光蛍光体(比較例1)を用いて形成した蛍光膜の透過率を示す図である。
【符号の説明】
1……パネル部
2……蛍光膜
4……ファンネル部
5……ネック部
6……電子銃

Claims (20)

  1. 酸硫化イットリウムを母体とする蛍光体粉体を具備する陰極線管用赤色発光蛍光体であって、
    前記蛍光体粉体はその粒度分布をコールターカウンター法で測定したとき、粒径4.0μm未満の成分が15%以下、粒径4.0μm以上8.0μm未満の成分が75%以上、粒径8.0μm以上の成分が10%以下の粒度分布を有することを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  2. 請求項1記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉末は5.0μm以上6.5μm以下の50%D値を有することを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  3. 請求項1または請求項2記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉体は前記粒径4.0μm未満の成分を10%以下の範囲で含むことを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  4. 請求項1または請求項2記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉体は前記粒径4.0μm以上8.0μm未満の成分を82%以上の範囲で含むことを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  5. 請求項1または請求項2記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉体は前記粒径8.0μm以上の成分を8%以下の範囲で含むことを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記赤色発光蛍光体はY22S:Eu蛍光体からなることを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  7. 酸硫化イットリウムを母体とする蛍光体粉体を具備する陰極線管用赤色発光蛍光体であって、
    前記蛍光体粉体はその粒度分布をコールターカウンター法で測定したとき、粒径5.04μm未満の成分が20%以下、粒径5.04μm以上10.079μm未満の成分が70%以上、粒径10.079μm以上の成分が10%以下の粒度分布を有することを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  8. 請求項7記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉体は6.5μm以上8.0μm以下の50%D値を有することを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  9. 請求項7または請求項8記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉体は前記粒径5.04μm未満の成分を15%以下の範囲で含むことを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  10. 請求項7または請求項8記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉体は前記粒径5.04μm以上10.079μm未満の成分を75%以上の範囲で含むことを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  11. 請求項7または請求項8記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記蛍光体粉体は前記粒径10.079μm以上の成分を8%以下の範囲で含むことを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  12. 請求項7ないし請求項11のいずれか1項記載の陰極線管用赤色発光蛍光体において、
    前記赤色発光蛍光体はY22S:Eu蛍光体からなることを特徴とする陰極線管用赤色発光蛍光体。
  13. 外囲器を構成するパネルと、
    前記パネルの内面に形成された、請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の陰極線管用赤色発光蛍光体を含む蛍光膜と、
    前記蛍光膜に電子線を照射する電子源と
    を具備することを特徴とする陰極線管。
  14. 請求項13記載の陰極線管において、
    前記蛍光膜は、さらに青色発光蛍光体および緑色発光蛍光体を含むことを特徴とする陰極線管。
  15. 請求項13または請求項14記載の陰極線管において、
    前記蛍光膜はドット形状を有することを特徴とする陰極線管。
  16. 請求項13ないし請求項15のいずれか1項記載の陰極線管において、
    コンピュータディスプレイに用いられることを特徴とする陰極線管。
  17. 外囲器を構成するパネルと、
    前記パネルの内面に形成された、請求項7ないし請求項12のいずれか1項記載の陰極線管用赤色発光蛍光体を含む蛍光膜と、
    前記蛍光膜に電子線を照射する電子源と
    を具備することを特徴とする陰極線管。
  18. 請求項17記載の陰極線管において、
    前記蛍光膜は、さらに青色発光蛍光体および緑色発光蛍光体を含むことを特徴とする陰極線管。
  19. 請求項17または請求項18記載の陰極線管において、
    前記蛍光膜はストライプ形状を有することを特徴とする陰極線管。
  20. 請求項17ないし請求項19のいずれか1項記載の陰極線管において、
    カラーテレビジョンに用いられることを特徴とする陰極線管。
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