JP3963087B2 - 制御ユニット及びその検査方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に搭載される制御ユニット及びその検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などに搭載される制御ユニットは、例えば基板上に予め所定の制御プログラムが組み込まれたマイクロコンピュータが実装されるとともに、複数の入力用端子及び出力用端子を具備し、各入力用端子に入力される入力信号に対応して前記出力用端子から所定の制御信号を出力するように構成されている。そして従来は、かかる制御ユニットの入力認識機能、内部ROMのチェック機能、出力機能等が接続不良や制御素子故障によって損なわれていないか否か(すなわち制御ユニットが良品であるか否か)を検査するために、各入力用端子に通常制御時に入力される信号と同等の信号を実際に入力し、これに対応して各出力用端子から出力される出力信号を確認するといった作業が行われている。
【0003】
このような検査のためのシステム例を図5に示す。このシステムでは、制御ユニット10に専用の検査機20が接続された構成となっている。
【0004】
図示の制御ユニット10は、外部接続用端子として、複数の入力用端子(バッテリー端子12A、IG端子12B、ACC端子12C、キースイッチ端子12D、リアワイパ間歇スイッチ端子12E、ドアスイッチ端子12F、ドアロックスイッチ端子12G、及びバックルスイッチ端子12H)と、アース端子13と、複数の出力用端子(室内灯端子14A、シートベルト警告灯端子14B、リアワイパ端子14C)とを具備する。車載時において前記入力用端子に入力される信号及び出力用端子に出力される信号の内容は次のとおりである。
【0005】
【表1】
Figure 0003963087
【0006】
そして、この制御ユニット10は、前記入力信号に対応して所定の出力信号を作成するマイクロコンピュータ等を内蔵している。その具体的な制御内容は次のとおりである(図6のタイムチャートも併せて参照)。
【0007】
▲1▼ ドアスイッチ端子12Fに入力されるスイッチ信号がオンになってから(すなわちドアが開いてから)15秒間、室内灯端子14Aより室内灯駆動信号を出力する。
【0008】
▲2▼ リアワイパ間歇スイッチ端子12Eに入力されるスイッチ信号がオンになった時点から、リアワイパ端子14Cよりリアワイパ駆動信号を12秒間隔で出力する。
【0009】
▲3▼ ドアロックスイッチ端子12Gに入力されるスイッチ信号がオンになってから(すなわちドアがロックされてから)15秒間、室内灯端子14Aより室内灯駆動信号を出力する。
【0010】
検査機20は、バッテリーBTに接続されるバッテリー端子21A,21Bと、キーボードに接続される操作入力端子22と、CRTに接続される画面表示端子23Aと、プリンタに接続されるプリンタ端子23Bと、前記制御ユニット10の入力端子12A,12B,12C,12D,12E,12F,12G,12Hにそれぞれ接続される出力端子24A,24B,24C,24D,24E,24F,24G,24Hと、前記制御ユニット10のアース端子13をアースに接続するアース端子26と、前記制御ユニット10の出力用端子14A,14B,14Cにそれぞれ接続される入力端子25A,25B,25Cとを有している。
【0011】
さらに、検査機20は、HDD(ハード・ディスク装置)27、ROM28、RAM29、及びCPU30を内蔵し、このCPU30が電源IC36を介して前記バッテリーBTに接続されるとともに、当該バッテリーBTと各出力端子24A,24B,24C,24D,24Eとの間にリレーAの接点、リレーBの接点、リレーCの接点、リレーDの接点、リレーEの接点がそれぞれ介在し、かつ、当該バッテリーBTと各入力端子25A,25B,25Cとの間に、テスト用ランプ(室内灯模擬用)35A、ランプ(シートベルト警告灯模擬用)35B、モータ(リアワイパ駆動モータ模擬用)35Cがそれぞれ介在している。また、前記出力端子24F,24G,24Hとアースとの間には、リレーFの接点、リレーGの接点、及びリレーHの接点がそれぞれ介在している。
【0012】
CPU30には、リレーA駆動回路32A、リレーB駆動回路32B、リレーC駆動回路32C、リレーD駆動回路32D、リレーE駆動回路32E、リレーF駆動回路32F、リレーG駆動回路32G、及びリレーH駆動回路32Hの各駆動回路が接続されるとともに、室内灯入力回路34A、シートベルト警告灯入力回路34B、及びリアワイパ入力回路34Cの各入力回路が接続されている。この構成において、CPU30から各駆動回路32A〜32Hに制御信号が入力されることにより、その制御信号が入力された駆動回路に対応するリレーの接点が閉じ、これに接続されている制御ユニット側入力用端子の入力信号がオンに切換えられる一方、制御ユニット10の各出力用端子14A〜14Cからランプ35A,35Bやモータ35Cに出力される信号が各入力回路34A〜34Cを通じてCPU30に取り込まれるようになっている。
【0013】
そして検査時においては、CPU30は、図6に示すように、ドアスイッチ信号、リアワイパ間歇スイッチ信号、ドアロックスイッチ信号を順にオンに切換え、これに対応して制御ユニット10から室内灯駆動信号やリアワイパ駆動信号といった応答信号が適正に出力されているかどうかをモニタすることにより、制御ユニット10の良否を判断するように構成されている。
【0014】
しかしながら、この制御ユニット10のように、入力信号に対する応答信号の出力時間や、出力信号間のインターバルが長いものでは、その時間が経過するまで最終的な良否の判断ができず、よって検査に時間がかかる不都合がある。例えば、前記制御ユニット10では、その検査をするのに、図6に示すように、ドアスイッチオンに対応する室内灯の点灯時間15秒と、2回のリアランプ駆動信号出力間のインターバル12秒と、ドアロックスイッチオンに対応する室内灯の点灯時間15秒とを合せた時間は最低要することになり、検査効率が非常に悪い。
【0015】
かかる検査所要時間を短縮させるためには、前記制御ユニット10の制御モードとして、通常制御モードとは別に検査専用のテストモードを設定し、このテストモードにおける前記室内灯の点灯時間やリアランプ駆動信号のインターバルを通常制御モードにおけるそれよりも短縮して、検査時には当該テストモードを用いるようにすることが考えられる。例えば、図7のタイムチャートに示すようなテストモードを設定すれば、ドアスイッチ信号やドアロック信号のオン切換に対応する室内灯の点灯時間やリアワイパ駆動の一時停止時間(インターバル)を僅か0.2秒とすることにより、通常の制御モードのまま検査を行う場合に比べ、当該検査に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0016】
ところで、このような通常制御モードとテストモードとを併有する制御ユニット10を検査するには、外部操作によって制御ユニット10のモード切換ができるようにする必要がある。このようなモード切換を可能にする手段として、例えば特開2001−51867号公報には次のようなシステムが開示されている。
【0017】
1)制御ユニット10側に、前述の入力用端子に加えてモード切換専用のテストエントリ入力用端子を設け、このエントリ入力用端子に例えば検査機20からエントリ信号が入力されることにより、制御ユニット10の制御モードが通常制御プログラムからテスト用プログラムに切換えられるようにする。
【0018】
2)前記入力用端子のうちの特定の入力用端子(例えばIG端子12B)に対して通常制御時には生じることのない入力条件で特定のエントリ信号が入力された場合にのみ前記制御モードが前記通常制御モードからテストモードに切換えられるようにする。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前記1)の構成では、制御ユニット10の制御モードを通常制御モードからテストモードへ切換操作するだけのために、テストモードエントリ入力用端子という専用の端子をわざわざ同ユニット10に増設しなければならない。このような端子の増設は、制御ユニット10の小型化及び低廉化の障害になるとともに、制御ユニット10と検査機20との配線作業を煩雑にする。
【0020】
これに対し、前記2)の構成によれば、特別な端子を増設する必要がなくなるが、通常制御時に用いられる入力用端子をモード切換指令入力用端子として兼用しているので、たとえそのモード切換用のエントリ信号として通常は考えられないパターンの信号を創成したとしても、例えばユニットの外部スイッチの故障等に起因して、出荷後の通常使用時に前記エントリ信号と偶然一致もしくは酷似した信号が入力されないとも限らない。このような信号の入力により制御ユニット10の制御モードが誤ってテストモードに切換わってしまうと、通常使用時での正常な制御動作が妨害される結果を招くことになる。
【0021】
本発明は、このような事情に鑑み、特別な入出力端子を設けることなく、しかもモード誤切換の発生をより確実に防ぎながら、制御モードを通常制御モードからテストモードに切換えることを可能にして検査効率を向上させることができる制御ユニット及びその検査方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、自動車等に搭載される制御ユニットにおいて、回路基板と、当該回路基板に実装されるマイクロコンピュータと、当該回路基板に実装されるコネクタとを備え、前記コネクタは前記制御ユニット外部の回路と接続可能な外部接続用端子を有し、前記マイクロコンピュータは、使用入力端子、使用出力端子および特定入力端子を有するとともに、その制御モードとして、前記使用入力端子に入力される入力信号に対応して前記使用出力端子から出力信号を出力する通常制御モードと、前記使用入力端子に入力される入力信号に対応して前記通常制御モードとは異なる時間特性で前記使用出力端子から出力信号を出力するテストモードとを含み、かつ、通常使用時には入力電圧が一定に維持される前記特定入力端子に所定のモード切換指令信号が入力されたときにのみ前記制御モードが前記通常制御モードからテストモードに切換えられるように構成されており、前記使用入力端子、使用出力端子および特定入力端子のうち前記使用入力端子と使用出力端子とのみが前記コネクタの外部接続用端子に接続されるものである。
【0023】
この構成において、例えば前記テストモードにおける出力信号の出力時間や出力信号のインターバルを前記通常制御モードよりも短く設定しておけば、前記テストモードに切換えた状態で制御ユニットの検査を行うことにより、検査時間を短縮することができる。
【0024】
さらに、前記テストモードに切換操作するためのモード切換指令信号は、マイクロコンピュータに既設の特定入力端子に直接入力されるため、制御ユニットにモード切換専用の端子を増設する必要がなく、よって制御ユニットの大型化及びコストアップを伴うことがない。しかも、前記特定入力端子は通常制御時には入力電圧が一定に保持されるものであり、この特定入力端子に特定のモード切換指令信号が入力されたときにのみ通常制御モードからテストモードへ切換えられるようにしているので、通常使用時に誤って前記モード切換指令信号が入力されてテストモードに切換わってしまうという誤動作がより確実に防止され、制御ユニット自体の信頼性がより向上する。また、前記特定入力端子は前記コネクタに設けられた外部接続用端子に接続しないようにしており、当該コネクタの外部接続用端子から特定入力端子に電気的ノイズが入るおそれがなくなり、当該ノイズに起因してモードが誤切換えされてしまうことがより確実に回避される。一方、前記構成によれば、コネクタを用いて前記外部接続用端子を制御ユニット外部の回路(例えばテストモードでは検査機内の回路)に簡単に接続することができる。
【0025】
ここで、モード切換指令信号が入力される端子、すなわち「使用入力端子以外の入力端子であって通常使用時には入力電圧が一定に維持される特定入力端子」としては、抵抗器を介してプルダウン処理またはプルアップ処理されているものが好適である。このような処理をした端子は通常制御時には確実に入力電圧が一定に維持されるので、当該端子を前記特定入力端子として選定することにより、通常制御時に誤って当該特定入力端子にモード切換指令信号に酷似した信号が入力されるのをより確実に回避することができる。
【0028】
また本発明は、前記コネクタを検査機につなぐことによって、前記使用入力端子及び使用出力端子を検査機に電気的に接続する接続工程と、この検査機から前記特定入力端子に、前記コネクタを経由する接続経路とは別の経路で、特定のモード切換指令信号を入力することにより前記制御ユニットの制御モードを通常制御モードからテストモードに切換えるモード切換工程と、当該テストモードにおいて前記検査機から前記使用入力端子に信号を入力してこのときに前記使用出力端子から出力される信号を監視することにより当該制御ユニットの良否を判断する検査工程とを含むものである。
【0029】
この方法では、マイクロコンピュータに既設の特定入力端子に特定のモード切換指令信号を入力することにより、特別な端子を用いることなく制御ユニットを通常制御モードからテストモードに切換えることができ、このテストモードにおいて制御ユニットの検査を効率良く行うことができる。
【0030】
具体的には、前記モード切換工程として、前記回路基板上に設けられた導体部分であって前記特定入力端子に接続された導体部分に信号入力端子を直接接触させ、この信号入力端子から前記導体部分を通じて前記特定入力端子に前記コネクタを経由する接続経路とは別の経路で前記モード切換指令信号を入力することにより、前記信号入力端子を通じて前記特定入力端子に所定のモード切換指令信号を入力することができる。また検査後は、前記信号入力端子を前記導体部分から離間させるだけで、特定入力端子を正規の状態(入力電圧が一定に維持される状態)に戻すことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、制御ユニット10及びその検査機20からなるシステムの全体構成は前記図5に示したものと同等であるので、ここでは説明を省略する。
【0032】
この実施の形態にかかる制御ユニット10は、図1に示すような回路基板15と、この回路基板15に実装されるマイクロコンピュータ16及び図略の回路素子とを備えている。
【0033】
前記回路基板15は、絶縁材からなる本体基板を備え、その上に導体からなる配線パターンが設けられている。マイクロコンピュータ16は、その周縁部に多数の入力端子及び出力端子を有し、これらの端子が前記回路基板15上の適当な配線パターンに半田付け等によって接続されている。
【0034】
このマイクロコンピュータ16の端子は全て通常制御時に使用されるわけではなく、その一部のみが使用入力端子及び使用出力端子として外部回路に接続される。前記使用入力端子以外の入力端子については、当該端子を抵抗器を介して接地するプルダウン処理または抵抗器を介してマイクロコンピュータ16の電源電位に接続するプルアップ処理がされている。
【0035】
代表的に、特定入力端子16vがプルダウン処理されている構造を図4に示す。回路基板15上には互いに絶縁された配線パターン15a,15bが配設され、そのうちの配線パターン15aに前記入力端子16vが半田付け等で接続される一方、配線パターン15bは前記図5に示したアース端子13を通じて接地され、かつ両配線パターン15a,15bの間に抵抗器18が介設されている。この構造により、前記特定入力端子16vは抵抗器18を介してアースに接続されている。
【0036】
一方、回路基板15上には、外部接続用端子を含む基板実装用のコネクタ17が実装されており、その外部接続用端子に前記使用入力端子及び使用出力端子が回路基板15上の配線パターンを介して接続されている。
【0037】
図1では、代表的に、外部接続用端子としてIG端子12B、キーSW端子12C,及びAcc端子12Dを示し、これらの外部接続用端子12B,12C,12Dに対応する使用入力端子としてマイクロコンピュータ側入力端子12b,12c,12dを示すとともに、抵抗器18を介して接地するプルダウン処理が施された入力端子16vを示している。
【0038】
なお、図1に示す使用入力端子16b〜16d以外の(マイクロコンピュータ16の)使用入力端子に接続される外部接続用端子(例えば前記図5に示したドアスイッチ端子12Fやリアワイパ間歇スイッチ端子12E、ドアロックスイッチ端子12Gといった入力用端子)、あるいは前記マイクロコンピュータ16の使用出力端子に接続される外部接続用端子(例えば室内灯端子14A、シートベルト警告灯端子14B、リアワイパ端子14C)は、同図のコネクタ17に含ませてもよいし、このコネクタ17とは別に構成されたコネクタに含ませるようにしてもよい。
【0039】
前記マイクロコンピュータ16には所定のプログラムが記録されており、その主たる機能として、図に示すようなモード切換部16xと制御部16yとを含んでいる。
【0040】
制御部16yは、その制御モードとして、通常制御モードとテストモードとを併有しており、前記通常制御モードでは、前記図6に示したタイムチャートと同様の応答信号を出力する。すなわち、次のような制御動作を行うように構成されている。
【0041】
▲1▼ ドアスイッチ端子12Fに入力されるスイッチ信号がオンになってから(すなわちドアが開いてから)15秒間、室内灯端子14Aより室内灯駆動信号を出力する。
【0042】
▲2▼ リアワイパ間歇スイッチ端子12Eに入力されるスイッチ信号がオンになった時点から、リアワイパ端子14Cよりリアワイパ駆動信号を12秒間隔で2回出力する。
【0043】
▲3▼ ドアロックスイッチ端子12Gに入力されるスイッチ信号がオンになってから(すなわちドアがロックされてから)15秒間、室内灯端子14Aより室内灯駆動信号を出力する。
【0044】
これに対し、前記テストモードでは、前記図7のタイムチャートに示すような応答信号を出力する、すなわち、次のような制御動作を行うように構成されている。
【0045】
▲1▼ ドアスイッチ端子12Fに入力されるスイッチ信号がオンになってから(すなわちドアが開いてから)、僅か0.2秒間だけ、室内灯端子14Aより室内灯駆動信号を出力する。
【0046】
▲2▼ リアワイパ間歇スイッチ端子12Eに入力されるスイッチ信号がオンになった時点から、リアワイパ端子14Cよりリアワイパ駆動信号を出力し、その途中で0.2秒間だけ出力を中断する。換言すれば、2回のリアワイパ駆動信号出力の間に僅か0.2秒だけインターバルをおく。
【0047】
▲3▼ ドアロックスイッチ端子12Gに入力されるスイッチ信号がオンになってから(すなわちドアがロックされてから)0.2秒間だけ、室内灯端子14Aより室内灯駆動信号を出力する。
【0048】
モード切換部16xは、特定入力端子として設定された前記入力端子16v(すなわちプルダウン処理されている入力端子)に所定のモード切換指令信号(この実施の形態では図3の最下段に示される特有形状のパルス信号)が入力された場合にのみ、制御部16yの制御モードを前記通常制御モードからテストモードに切換えるように構成されている。
【0049】
次に、この制御ユニット10を検査機20を用いて検査する方法の一例を説明する。
【0050】
1)接続工程
検査機20の各端子と制御ユニット10における外部接続用端子とを図1に示すコネクタ17を介して接続することにより、前記図5に示したような検査システムを構築する。
【0051】
2)モード切換工程
マイクロコンピュータ16の入力端子であってプルダウン処理されている特定入力端子16vに対し、所定のモード切換指令信号(この実施の形態では図3に示すようなパルス信号)を入力する。具体的に、図4に示す構造では、前記特定入力端子16vが接続されている配線パターン15aに対し、例えば図略の操作機構によって信号入力端子であるプローブピン40を上から当て、このプローブピン40から前記モード切換指令信号を入力するようにすればよい。このモード切換指令信号の入力によってマイクロコンピュータ16における制御部16yの制御モードがそれまでの通常制御モードからテストモードに切換わり、次の検査工程が実行可能な状態になる。
【0052】
なお、本発明において、前記プローブピン40に代表される信号入力端子は、検査機20に接続されたものでもよいし、他の専用回路(モード切換指令信号生成回路)に接続されたものでもよい。
【0053】
3)検査工程
検査機20は、前記制御ユニット10に設けられた各使用入力端子に適宜信号を入力し、その応答信号(使用出力端子から出力される信号)に基づいて制御ユニット10が正常であるか否かを判断する。
【0054】
具体的に、前記図5に示す検査機20のCPU30は、まずリレーFの接点を所定時間だけ閉じてドアスイッチ端子12Fへの入力信号をオンに切換える。制御ユニット10が正常な場合、同ユニット10は前記入力信号に応答して室内灯端子14Aから僅か0.2秒のパルス幅をもつ室内灯駆動信号を出力する。従って、この点灯信号が室内灯入力回路34Aを通じてCPU30に入力されると、同CPU30は制御ユニット10のドアスイッチに対する応答性が正常であると判定し、同点灯信号が入力されない場合には同応答性が異常であると判定する。
【0055】
次に、CPU30は、リレーEの接点を所定時間だけ閉じてリアワイパ間歇スイッチ端子12Eへの入力信号をオンに切換える。制御ユニット10が正常な場合、同ユニット10は前記入力信号に応答してリアワイパ端子14Cからリアワイパ駆動信号を出力するとともに、その途中で僅か0.2秒間だけ駆動信号を一時的にオフに切換える。すなわち、リアワイパの駆動に関して模擬的なインターバルをとる。従って、このインターバルをもった駆動信号がリアワイパ入力回路34Cを通じてCPU30に入力されると、同CPU30は制御ユニット10のリアワイパ間歇スイッチに対する応答性が正常であると判定し、同駆動信号が入力されない場合、あるいは駆動信号が入力されてもこれにインターバルが確保されていない場合には、同応答性が異常であると判定する。
【0056】
最後に、CPU30は、リレーGの接点を閉じてドアロックスイッチ端子12Gへの入力信号をオンに切換える。制御ユニット10が正常な場合、同ユニット10は前記入力信号に応答して室内灯端子14Aから僅か0.2秒のパルス幅をもつ室内灯駆動信号を出力する。従って、この点灯信号が室内灯入力回路34Aを通じてCPU30に入力されると、同CPU30は制御ユニット10のドアロックスイッチに対する応答性が正常であると判定し、同点灯信号が入力されない場合には同応答性が異常であると判定する。
【0057】
以上の検査工程が終了した時点で、制御ユニット10の制御モードが通常制御モードに復帰する。この時点で、前記図4に示した配線パターン15aからプローブピン40を離間させる。この配線パターン15aに接続されている特定入力端子16vはプルダウン処理により入力電圧が一定の接地電位に維持される状態に復帰し、制御ユニット10はそのまま出荷可能な状態となる。
【0058】
以上のように、この制御ユニット10では、制御モードとして通常制御モードとは別のテストモードを具備し、このテストモードではドアスイッチやドアロックスイッチの入力信号に対応する室内灯点灯時間やリアワイパ間歇駆動のインターバルを通常制御モードよりもはるかに短い0.2秒としているので、通常制御状態のまま検査を行うよりも当該検査の所要時間を大幅に短縮することができ、検査効率を著しく向上させることができる。
【0059】
しかも、前記通常制御モードからテストモードに切換えるためのモード切換指令信号を制御ユニット10に入力する端子として、通常制御時にはプルダウン処理されていて入力電圧が一定に維持される特定入力端子(不使用入力端子)16vを選定しているので、特別な端子を追加して設ける必要がなく、また、IG端子12BやACC端子12Cといった使用入力端子(通常制御時に使用される入力端子)を利用する場合に比べ、モード切換指令信号に類似した信号が入力されることにより通常使用時に誤ってテストモードに切換わってしまうのをより確実に防止することができる。
【0060】
なお、この実施の形態ではプルダウン処理されている入力端子16vを特定入力端子として選定しているが、逆にプルアップ処理されている入力端子(例えば抵抗及び図5に示す電源端子12Aを介してユニット電源に接続されている入力端子)を特定入力端子として選定してもよい。
【0061】
また、本発明においてテストモードから通常制御モードへの復帰条件については適宜設定可能である。例えば、モード切換指令信号が入力されている間はテストモードを維持し、同信号が入力されなくなった時点で直ちに通常制御モードに復帰するようにしてもよいし、一旦所定のモード切換指令信号が入力されたらテストモードを維持し、一連の検査プログラムが終わった時点、あるいは通常制御モードへの復帰指令信号が入力された時点で通常制御モードに復帰するようにしてもよい。
【0062】
また、本発明にかかる制御ユニットは車載用に限らず、特定の入力信号に対応して決まった信号を出力するものであれば広く適用が可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明は、制御ユニットに通常制御モードとは別のテストモードを設定し、このテストモードで制御ユニットの検査を行うようにするとともに、そのテストモードへの切換条件として、使用入力端子以外の入力端子であって通常使用時には入力電圧が一定に維持される特定入力端子に所定のモード切換指令信号が入力されたときにのみ前記制御モードが前記通常制御モードからテストモードに切換えられるようにしたものであるので、モード切換指令信号入力用の特別な端子を付設する必要をなくしてユニットの大型化及びコストアップを避けながら、通常使用時に制御モードが誤ってテストモードに切換えられてしまう事態を確実に防止することができる効果がある。さらに、前記のようにコネクタを設けるとともに、前記使用入力端子、使用出力端子および特定入力端子のうち前記使用入力端子と使用出力端子とのみをコネクタの外部接続用端子に接続すれば、コネクタを用いて制御ユニットを外部の回路に簡単に接続することができる一方、前記特定入力端子はこのコネクタの外部接続用端子に接続しないようにすることにより、当該コネクタ端子から特定入力端子に電気的ノイズが入るおそれがなくなり、当該ノイズに起因してモードが誤切換されてしまうことがより確実に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる制御ユニットの概略構成図である。
【図2】前記制御ユニットにおけるマイクロコンピュータの機能構成を示すブロック図である。
【図3】前記制御ユニットの検査時に入力される信号を示すタイムチャートである。
【図4】前記制御ユニットにモード切換指令信号を入力する手段の一例を示す断面図である。
【図5】従来の制御ユニット及びこれに接続される検査機の回路構成を示すブロック図である。
【図6】従来の制御ユニットの検査時における信号の入出力を示すタイムチャートである。
【図7】テストモードが設定された制御ユニットの検査時における信号の入出力を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 制御ユニット
12B IG端子(外部接続用端子)
12C キーSW端子(外部接続用端子)
12D ACC端子(外部接続用端子)
12E リアワイパ間歇スイッチ端子(外部接続用端子)
12F ドアスイッチ端子(外部接続用端子)
12G ドアロックスイッチ端子(外部接続用端子)
12H バックルスイッチ端子(外部接続用端子)
14A 室内灯端子(外部接続用端子)
14B シートベルト警告灯端子(外部接続用端子)
14C リアワイパ端子(外部接続用端子)
15 回路基板
16 マイクロコンピュータ
16b,16c,16d 使用入力端子
16v 特定入力端子
17 コネクタ
20 検査機

Claims (4)

  1. 自動車等に搭載される制御ユニットにおいて、
    回路基板と、
    当該回路基板に実装されるマイクロコンピュータと、
    当該回路基板に実装されるコネクタとを備え、
    前記コネクタは前記制御ユニット外部の回路と接続可能な外部接続用端子を有し、
    前記マイクロコンピュータは、
    使用入力端子、使用出力端子および特定入力端子を有するとともに、
    その制御モードとして、前記使用入力端子に入力される入力信号に対応して前記使用出力端子から出力信号を出力する通常制御モードと、前記使用入力端子に入力される入力信号に対応して前記通常制御モードとは異なる時間特性で前記使用出力端子から出力信号を出力するテストモードとを含み、かつ、通常使用時には入力電圧が一定に維持される前記特定入力端子に所定のモード切換指令信号が入力されたときにのみ前記制御モードが前記通常制御モードからテストモードに切換えられるように構成されており、
    前記使用入力端子、使用出力端子および特定入力端子のうち前記使用入力端子と使用出力端子とのみが前記コネクタの外部接続用端子に接続されることを特徴とする制御ユニット。
  2. 請求項1記載の制御ユニットにおいて、前記特定入力端子は抵抗器を介してプルアップ処理またはプルダウン処理されているものであることを特徴とする制御ユニット。
  3. 請求項1または2記載の制御ユニットを検査する方法であって、
    前記コネクタを検査機につなぐことによって、前記使用入力端子及び使用出力端子を検査機に電気的に接続する接続工程と、
    この検査機から前記特定入力端子に、前記コネクタを経由する接続経路とは別の経路で、特定のモード切換指令信号を入力することにより前記制御ユニットの制御モードを通常制御モードからテストモードに切換えるモード切換工程と、
    当該テストモードにおいて前記検査機から前記使用入力端子に信号を入力してこのときに前記使用出力端子から出力される信号を監視することにより当該制御ユニットの良否を判断する検査工程とを含むことを特徴とする制御ユニットの検査方法。
  4. 請求項3記載の制御ユニットの検査方法において、前記モード切換工程は、前記回路基板上に設けられた導体部分であって前記特定入力端子に接続された導体部分に信号入力端子を直接接触させ、この信号入力端子から前記導体部分を通じて前記特定入力端子に前記モード切換指令信号を入力するものであることを特徴とする制御ユニットの検査方法。
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