JP3947046B2 - ハーネスガイド及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、プリンタ、複写機、FAX、自動車ラジオ等、機器の内部にユニット単位の引き出し可能部を有する電気機器、及び画像形成装置に関する
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置を例に取ると、給紙装置により搬送された用紙が、感光体に形成された画像を用紙に転写させる転写装置と、転写された未定着画像を定着する定着装置と、その定着された用紙を排紙する排紙装置と、用紙両面画像形成のための両面搬送装置とが、一体のユニットに納まり機器本体から搬送方向に対して直角に引き出すことが可能な画像形成装置において、画像形成に必要な各装置を一体にして1つのユニットに収め、機器本体から引き出し可能にすることは、画像形成装置でジャムが発生した場合に操作性を向上させるということで有効であるが、ユニットを制御するための本体とユニット間でのハーネス本数が増加し、本体と移動可能なユニットとの信号接続に従来使用されてきたドロワコネクタでは複数のドロワコネクタを使用することになり、本体とユニットとの接続が困難であり、接続不良などの問題を引き起こしていた。
また、ドロワコネクタを使用しない方法として、コシが柔らかく、折り曲げが自在なフラットケーブルの使用が考えられるが、このコネクタはコスト高であった。
【0003】
そこで、特別なハーネス、コネクタを使用することなく、汎用で安価であるPVC、ハロゲンフリーハーネスなどを使用してユニット間を接続し、ハーネスを配回す方法が考えられるが、これにはハーネスが折れ曲がりなどの動作をすることによって生じるハーネスの挟み込みなどを防ぐための別途保護部材が必要である。この部材はハーネスの保護と共に屈曲動作なども可能に構成するため、複数の、形状の異なる部品が必要であり、また、使用する機器のスペース、サイズ等の制約により新規に型を起こしていたためコスト高でもあった。
このような問題は画像形成装置に限らず、機器本体からユニットを引き出すような構成を有する装置であれば、同様に抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、本体機器とユニットとの汎用ハーネスによる接続のためのハーネスガイドを、もっとも安価で簡潔な構成で、機器本体とユニットとのハーネス接続を可能にすることが目的である。
エッジ等によるハーネスの損傷を防ぎ、また、ガイド同士の連結部の可動をスムーズにすることが他の目的である。
【0005】
新たな部品を使用することなく、ハーネスの外れ等を防止することがさらに他の目的である。
屈曲動作に支障をきたさない連結を可能にすることがさらに他の目的である。ハーネス線長に合わせたハーネスガイドが得られるようにすることがさらに他の目的である。
ハーネスガイドを収納するスペース、屈曲回数、ハーネス線長等の要求に対応したハーネスガイドを構成することがさらに他の目的である。
【0006】
線数の多い場合でもハーネスガイドの屈曲性に支障をきたさないことがさらに他の目的である。
ハーネスに剛性があっても簡単に外れないハーネスガイドを得ることがさらに他の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明では、機器本体に組み込まれ、該機器の機能を分担する各ユニット、もしくはそれらユニットを纏めた総合ユニットが、前記機器本体から引き出すことが可能であり、前記機器本体側と前記各ユニット側もしくは前記総合ユニット側とを接続するハーネスをガイドするハーネスガイドであって、
一端の近傍に係合突起、他端の近傍に係合穴を有する長辺部分を有する、2枚の同型の板状の上下基板を、互いに対向する位置に置いて、所定の間隔を空けて後壁で接続し、一方の上下基板の前記係合突起と他方の上下基板の前記係合穴が同軸で、且つ、双方の前記係合突起が互いに外側に向くように構成され、さらに両端の係合突起および係合穴は前記後壁の面の中心を通り該面に垂直な仮想線に関し線対称に構成される基体を有し、該基体の複数個を前記係合突起と前記係合穴によって回動自在に連結したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のハーネスガイドにおいて、前記後壁は、前記係合突起および係合穴を結ぶ回動軸の近傍を除く長手方向に延接し、前記後壁の面に対向する方向に回動自在であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のハーネスガイドにおいて、前記上下基板の長手方向の、前記後壁と反対の側の端面に、対向する上下基板に向けてそれぞれ垂下片を設け、前記垂下片の端部同士の間に所定間隔を形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のハーネスガイドにおいて、2つの基体を組み合わせて複合基体とすることで、1つの基体として機能させることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のハーネスガイドにおいて、前記基体単体と組み合わせによってできた前記複合基体とを混在して使用し、前記複合基体の部分でハーネスを複数の系統に分けて配回すことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のハーネスガイドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0023】
【作用】
請求項1、または2記載の発明によれば、ユニットあるいは総合ユニットを有する機器からメンテナンス等のためユニットあるいは総合ユニットを引き出す際、ハーネスは複数の同形状の基体を連結したハーネスガイドに配回され、保護されて屈曲する。また、ハーネスガイドの組み付けにおいて、部品の上下の違い等を意識する必要がなく作業性に優れている。
請求項3記載の発明によれば、ユニットの引き出しに際して、ハーネスガイドに納められたハーネスが外れないで屈曲する。
【0024】
請求項4または5記載の発明によれば、線数が多いハーネスの場合、2つの系統にハーネスを分けて配回すことができる。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、ハーネスを傷めることなく、しかも他の構造材に引っかかることなく、安定したハーネスガイドを有する画像形成装置を提供することができる。
【0026】
【実施の形態】
図1は本発明を適用し得る機器の一例としての画像形成装置の、本体側の大部分を省略した図である。
図1において、符号1は総合ユニット、2は各種搬送ローラ、3は転写ベルトユニット、4は定着ユニット、5は両面ユニット、6はスライドレールをそれぞれ示す。
複写用紙が給紙されてから画像を転写、定着、排紙されるまでに必要な機能である各種搬送ローラー2、転写ベルトユニット3、定着ユニット4、両面ユニット5等の個別ユニットは、それら全体が1つの総合ユニット1として纏められている。総合ユニット1は、図示を省略した装置本体の左右に取りつけられたスライドレール6で、装置本体から引き出し可能になっている。
【0027】
図2は機器本体とユニットとのハーネス接続状態を示す概念図である。
図において、符号15はハーネスを示す。
機器本体と総合ユニット1は、同図に示すようにハーネス15で電気的に接続されている。総合ユニット1の引き出される距離に対してハーネス15の線長は十分に余裕があり、総合ユニット1の移動にあわせてハーネス15は屈曲動作をする。各個別ユニットも総合ユニット1から引き出せるようになっており、この両者の間にも同様なハーネスの関係が存在する。
【0028】
図3は本発明のハーネスガイドを構成する部材単体の基本構成を示す斜視図である。
図において、符号10は基体、11は上下基板、12は後壁、13は係合突起、14は係合穴をそれぞれ示す。以後、説明の都合上、基体に対し後壁のある側をうしろ側として扱う。
後壁12は前面から見た形が長方形に構成されており、基体10はその長方形の中心を通り後壁の面に垂直な仮想線Zに関し線対称に構成されている。したがって、係合突起13、及び係合穴14は上記対称位置にそれぞれ2個ずつ存在する。この形は、上下をひっくり返しても見かけは全く同じであるので、上下の区別は特にしないものとする。基体1個でもハーネスガイドとして使用しうるが、通常は何らかの形で複数の基体を連結して用いる。
【0029】
上下基板11もまた上面から見た形状が長方形になるよう構成されている。上下基板11の長方形の長さは、後壁12の長方形の長さよりも長く設定されている。上下基板11の端部は、後壁12の端部より少なくとも上下基板11の長方形の幅に等しい距離だけ延びていることが望ましい。
係合突起13は円柱型に形成され、係合突起13の中心線が、係合穴14の円形の中心に一致するような上下関係に配置されている。それぞれの円形の径は、係合突起13が係合穴14に遊嵌する大きさに設定されている。係合突起13及び係合穴14の、上下基板11に対する位置は、幅方向はなるべく長方形の幅の中央部が好ましく、また、長手方向はなるべく長方形の端部に近い方が好ましい。それぞれの円形の中心の、長方形端部からの距離は、上下基板11の長方形の幅の2分の1以下であることが望ましい。また、係合突起13の高さは、上下基板11の板厚tと同じ程度が望ましいが、板厚tより少し高くしても構わない。基体10はアルミダイカストによって作ることもできるが、後述のように、材質の弾力性を期待する構成もあるので、合成樹脂でつくるほうが取り扱いやすくてよい。
【0030】
図4はハーネス配回し位置を概念的に示す斜視図である。
図において、符号15はハーネスを示す。15a、15bは、ハーネスの分岐もしくは合流がある場合の例を示す支線である。これに対し、必要が有れば、符号15で示す線を本線と称して区別することにする。符号15Yは分岐点もしくは合流点を示す。以後簡略化のため、これらを単に「分岐」ないしは「分岐点」と称する。
【0031】
図5は他の実施例を示す斜視図である。図3と変わらない部分については同じ符号を付してあるので、説明は省略する。また、説明に関係しない部分については符号を省略する。以後の図面においても同様である。
同図において、符号20は基体、21は上下基板をそれぞれ示す。
本実施例は図3の実施例における上下基板11の長方形の平面端部を円弧状にして上下基板21としたものである。円弧部21aの中心は係合突起13、係合穴14のそれぞれの中心と一致させてある。このようにする理由は、後述の使用例において、ハーネスガイドがハーネスあるいはその他の構造体に引っかかるのを軽減させるためである。なお、以後の説明においては、図の簡略化のために、上下基板は長方形のものを用いて説明するが、端部が円弧のものも全く同様に扱えることは明らかである。
【0032】
図6はさらに他の実施例を示す断面図である。
図6において、符号30は基体、符号32は後壁をそれぞれ示す。後壁32の、上下基板に対し垂直な2カ所の垂直端部32aは板厚方向の断面が角部を有さない構成となっている。これは、このハーネスガイドの使用中、ハーネスが後壁部に接触することがあるので、ハーネスを傷つけないようにするためである。したがって、単に角部を面取りするだけでも効果は期待できるが、好ましくは、円弧状に構成する方がよい。なお、以後の説明においては、図の簡略化のため、角部を有する後壁を用いて説明するが、垂直端部が円弧状の後壁であっても全く同様に扱えることは明らかである。
【0033】
図7は本発明のさらに他の実施例を説明するための斜視図である。
図において符号40は基体、41は上下基板、42は後壁をそれぞれ示す。図3ないし図6に示した実施例においては、後壁は上下基板の内側に挟まれるように設けられていたが、本実施例では長方形の上下基板41の長手方向側端に後壁42の前面側上下端部が接続された構成となっている。このような構成にすることにより、基体としての大きさはあまり変わらないがハーネスの収容断面積が大きくとれるようになる。なお、以後の説明においては、図の簡略化のため、上下基板の内側に挟まれる後壁を用いて説明するが、本実施例に示す、上下基板の脇に付け足された形の後壁であっても全く同様に扱えることは明らかである。
【0034】
図8、および、図9は本発明の基体同士を連結する方法を説明するための図である。
図8において、2個の基体101、102は、基本的に同一の構成のものであるが、説明の便宜上添え字をつけて区別する。一方の基体101の係合突起131が他方の基体102の係合穴142に緩く嵌合するように組み合わせる。そのとき、必然的に、一方の基体101の係合突起131の真上にある係合穴141が他方の基体102の係合突起132と嵌合するようになる。組み合わせた結果は図9のようになる。前述の基体の構成の説明、及び、図からも明らかなように、両方の基体101、102は、係合突起131、132が同軸になるように設定されているので、係合突起13の軸径と係合穴14の穴径の関係を選べば、係合突起131、132の共通軸を軸として図の矢印A、あるいは、Bの方向に、相対的に回動可能になる。この回動により、本発明のハーネスガイドはユニット出し入れに伴うハーネスの屈曲に柔軟に対応できるようになる。上下基板の角部が後壁に当たらないように後壁の長さを短くするか、上下基板の角部を無くしてある場合は、両者は互いの上下基板がほぼ重なり、上下基板の後壁と対向する端部が相手側の後壁に衝突するところまで、すなわち、およそ180度回動可能である。因みに、図7に示した実施例の基体であれば丁度180度回動可能になる。
【0035】
図10、11は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
図10において、符号50は基体、51は上下基板をそれぞれ示す。上下基板51の長手方向の端部のうち、ハーネスと接触する部分51aの板厚方向に見て内側の端部を円弧状に形成し、角部をなくした。ハーネスガイドとハーネスとは、ユニット引き出しの都度、ハーネスの屈曲に伴い、互いのこすれが発生するが、角部をなくすことで、ハーネスを傷つけるおそれが無くなる。上記円弧状の面を示す51aは上下基板の長手方向端部のみならず、全周に施した方が、ハーネスの屈曲に伴うはみ出しが発生するような場合にも、効果が期待できる。
【0036】
図11において符号50’は基体、符号51’は上下基板をそれぞれ示す。
図に示すように、上下基板51’の長手方向の端部を51a’のように板厚方向に見て上下両面の角部をなくして、面取りを施すか、もしくは、円弧形状としてもよい。このようにすることで、ハーネスの屈曲に伴うハーネスガイドの動きによって、ハーネスガイドが他の構造体と接触する場合にも引っかかりの可能性がより少なくなる。角部をなくす部分は、上下基板の長手方向端部に限らず、上下基板全周に施しても良いことは図10の実施例の場合と同様である。なお、以後の説明においては、図の簡略化のため、端部の角部を有する上下基板を用いて説明するが、角部をなくした上下基板であっても全く同様に扱えることは明らかである。
【0037】
図12、ないし14は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。同図において、符号60は基体、61は上下基板、62は後壁をそれぞれ示す。この構成においては、上下基板61は単なる平板ではなく、中間に段差61Sからなる屈曲部を有し、上面、裏面とも2段の階段状になっている。段差61Sは上下基板61の板厚tにほぼ等しくしてあり、係合突起63のある側が低くなっている。こうすることにより、図のように2個の基体を組み合わせたとき、上下基板の上面も下面もそれぞれほぼ同一平面に高さが揃うことになり、多数の基体を連結して用いるような場合には特に安定したハーネスガイドを構成することができる。この構成の場合、後壁62は図3の実施例と異なり、長方形ではなくなるが、基本的な役割は全く変わらない。
【0038】
図13は段差の位置を変えた実施例である。図において下側の上下基板61’Lの段差61’LSは係合穴64の近傍にあり、上側の上下基板61’Uの段差61’USは係合突起63の近傍にある。両段差は上下方向が一致させてある。段差の位置をさらに詳しく述べると、係合突起63と係合穴64が嵌合して回動中心となったとき、上下基板の端部が段差部に接触しないように、段差の位置を選んである。このようにすることにより、ハーネスガイドの内側の下面はほぼ平らに構成することができ、ハーネスを痛める心配がより少なくなる。ただし、この構成は図3で示した基体の基本構成である対称性の1つが失われることになる。
【0039】
図14はさらに段差の位置を互いに変えた実施例である。この実施例は、図13に示した実施例の、下側の上下基板61’Lと同じ構成の上下基板61”を、上下両方の上下基板に適用したものである。この構成によれば、前記対称性も保持されるため、組み付けにおいて、上下の違い等を意識する必要がなく作業性に優れている。また、ハーネスの剛性が高くて波打つような場合は、上側の上下基板にも接触することがあり得るので、上側もほぼ平らに構成される本実施例は、ハーネスにとってより安全なガイドとなる。
なお、以後の説明においては、図の簡略化のため、段差のない上下基板を用いて説明するが、段差付きの上下基板であっても全く同様に扱えることは明らかである。
【0040】
図15、16は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
図15において、符号70は基体、71は上下基板、73は係合突起、74は係合穴をそれぞれ示す。本実施例の係合突起73の形状は、単なる円柱型ではなく、先端の方が太くなっており、いわゆる円錐台を逆さにした逆円錐台形である。最上面は面取りをしたほうが組み付けのとき有利である。そして、突起の上面側から見たとき十字型の摺り割りが突起の高さの半分、または、それ以上の深さまで入れてある。ただし、摺り割りの形は十字型に限るものではなく、一般に用いられている方法であればどれでも利用しうる。一方、係合穴74の形状は、上下基板のうち、ハーネスの入る内側から、外側に向けて拡開するような穴になっている。係合穴74の大きさは、大径側は係合突起73の最大径にほぼ等しく、小径側は係合突起73の最小径より少し大きめに設定される。端面は面取りしておく方がよい。
【0041】
上記構成の係合突起73と係合穴74の組合せ方を図16を用いて説明する。図は本実施例に基づく2個の基体701、702を組み合わせたときの係合部のみを拡大して示してある。基体701の係合突起731と、基体702の係合穴742の位置を合わせて押圧すると、係合突起731の面取り部と係合穴742の面取り部が合致した後、係合突起731の摺り割り部により変形して大径部が縮径して係合穴742に貫通し、上下基板71同士が当接する。係合穴742の大径側は係合突起731の最大径にほぼ等しくしてあるので、押圧により縮径した係合突起731の摺り割り部の変形は部材の持つ弾性力により復原し、係合突起731と係合穴742の形状がほぼ一致するようになる。この結果、両基体701、702は係合部を中心として、回動可能になる。しかも、両者を引き離すためには、係合させたときの押圧力にほぼ等しい力を、押圧力とは逆方向にかけなければならないので、ユニットの引き出しに伴うハーネスの屈曲によって簡単に外れるようなことがなくなる。このように、単なる摩擦力で2つの基体を組み合わせ保持させるのではなく、部品の構造的な組み合わせによって、簡単にはずせない状態になっていることを、構造的ロック状態と呼ぶことにする。
【0042】
図17ないし21は本発明のさらに他の実施例を説明するための部分拡大図である。これも構造的ロック状態を得る方法の1つである。
図17ないし21において、符号81は上下基板、83は係合突起、84は係合穴をそれぞれ示す。
図17は係合穴84の断面、図18は上面から見た穴の形状をそれぞれ示す図である。係合穴84は上下基板81の板厚方向の中央部が最も小径となり上面及び下面に行くほど大径になるよう構成されている。これは、係合突起がどちらの面から嵌合しても同等の機能が発揮できるようにするためである。
【0043】
図19は係合突起83の一部断面、図20は上面から見たときの頂部付近の形状をそれぞれ示す図である。係合突起83は高さ方向のほぼ中央部が最小径となるようにくびれており、それより上も、それより下も径が漸増するように構成されている。係合突起83の基部(上下基板81に接する部分)の径と頂部の径は同径に構成されている。頂部は面取りがされている方が組み合わせが容易になる。図15に示した実施例と同様に、頂部には十字型の摺り割りが、突起の高さの半分、もしくはそれ以上の深さに入れてある。
【0044】
図21はこれらの係合突起83と係合穴84が組合わさった場合の状態を示す。係合突起831と係合穴842の位置を合わせて押圧すると、図16に示した実施例の場合と同様に、係合突起831の大径部が摺り割りの変形によって縮径し、係合穴842に貫通した後、部材の持つ弾性力により復原し、係合突起831が係合穴842に丁度収まるような形となっている。したがって、この実施例の場合も、特別な力をかけない限り、係合した2個の基体は外れることがなくなる。なお、以後の説明においては、図の簡略化のため、単純な円筒型の係合突起とそれに対応する係合穴を用いて説明するが、図15ないし21に示す実施例の係合突起と係合穴であっても全く同様に扱えることは明らかである。
【0045】
図22ないし25は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
図22ないし25において、符号90は基体、91は上下基板、92は後壁をそれぞれ示す。
図22において、符号91bは上下基板91の、後壁92と対向する長辺に沿って形成された垂下片で、ハーネスがガイド部材から簡単に外れないような、あるいは、たるんだハーネスがハーネスガイドからはみ出さないような、保持機能を有するストッパである。ストッパ91bは、図では片方の上下基板に2個ずつ、計4個が、前述と同様、後壁の中心を通り後壁面に垂直な仮想線(図示せず)に関して線対称になるよう設けられている。片側1個ずつでも機能は達するが、複数個にして形状を複雑にした方がハーネスが外れにくくなる。
【0046】
ストッパの高さは、図23に距離dで示すように、上下の基板からのストッパ91bの頂点を結ぶ線が距離dだけ離れるように設定してある。これによって、ハーネスを組み込むとき、前面からはめ込む必要があるときは、ハーネスを若干屈曲させながらはめ込んだ後、直線状に伸ばしておけば、ユニットの引き出し程度の動きでは自然に外れる可能性が非常に低くなる。
【0047】
ストッパの高さを図24のようにさらに高くすることもできる。この図の例では、上下の基板からのストッパの頂点がすべて同一直線上に一致するような高さにしてある。ただし、この場合はそれぞれのストッパの幅を狭くしてストッパ間の隙間を大きくし、ハーネスが通りやすくなるようにしている。図23の実施例に比べて、柔軟性のより高いハーネスを用いる場合に適している。このようにする利点は、直線状に伸ばしたハーネスは自然に前面から外れることがなくなる点である。ストッパの高さはこの例に限るわけではなく、さらに高くして、頂点が互いに食い込むような高さに設定しても構わない。基体を合成樹脂で作る場合は、ストッパの厚さと長さを選ぶことによって、ストッパに若干の柔軟性を持たせることができる。このようにして、ハーネスを組み込むときに、ストッパを故意に若干変形させてハーネスを収めれば、ストッパは弾性力で元に戻り、一旦収まったものは、ユニットの引き出しに際しても、自然に外れることがなくなる。
【0048】
図25はストッパの他の形を示すため説明に必要な部分以外を省略した図である。図において、ストッパ91dは頂部の角部をなくし、ほぼ円弧状に形成してある。このようにすることによって、ハーネスを前面からはめ込む場合に、屈曲させたハーネスの引っかかりが少なくなり、はめ込みやすくなる。
なお、以後の説明においては、図の簡略化のため、ストッパのない上下基板を用いて説明するが、ストッパ付きの上下基板であっても全く同様に扱えることは明らかである。
【0049】
図26ないし28は、本発明のさらに他の実施例を説明するための、断面を含む図である。
図26(a)において、符号100は基体、102は後壁をそれぞれ示す。符号102aTは係止突起、102aUは係止穴をそれぞれ示す。前記後壁の裏面に設けられた係止突起102aTは、後壁102の背面の上下方向に関しては中央に、長手方向に関しては中央より一方にずれた位置に配置されている。そして、頂部は後壁と平行な面を持ち、後壁の端部のうち、近い方の端部に向けて突起自身の高さとほぼ同じくらいの長さで延びて係止部Fを構成している。後壁の面から上記係止部の内側までの高さは、後壁の厚さにほぼ等しく若干それより大きめに設定してある。
図示はしてないが、係止部Fは、図と逆の側、すなわち、後壁の端部のうち遠い方の端部に向けて延びていても機能的には全く同じに扱える。
【0050】
後壁に設けられた係止穴102aUは、その位置が後壁の長手方向の中心に関して、係止突起102aTとほぼ対称に配置されている。すなわち、係止突起102aTと係止穴102aUは、後壁の長手方向の中心線に沿って同一列に配置されている。
係止穴102aUの大きさは、係止突起102aTが無理なく貫入できる大きさに設定されている。
このように構成した基体を2個組み合わせる例を図26(b)を用いて説明する。2個の基体及び各部分を区別するため、それぞれの符号に添え字1および2をつける。
【0051】
両方の基体を後壁の裏側が向かい合うように置き、基体1001の係止突起102aT1と、基体1002の係止穴102aU2とを向かい合わせに置くと、、基体1001の係止穴102aU1と、基体1002の係止突起102aT2とが同時に向かい合うようになる。この状態で、両者の後壁を接触させるように近づけると、それぞれの係止突起が相手側の係止穴に貫入する。この状態から、両者を相対的に一方へずらすと、係止突起の係止部Fが相手側の後壁の端部近くの土手Gに乗り上げるように重なる。このとき、両基体の上下基板の端部は互いにほぼ一致するように設定してある。図26(c)は組合せ完了状態を示す図である。この状態の基体を複合基体と呼ぶことにする。複合基体は他の単体の基体と回動可能に連結することができるが、複合基体を構成する2個の基体の相互間では相対移動ができない。すなわち、複合基体はあたかも1個の基体であるかのように扱うことができる。
両基体はそれぞれにハーネスを通すことができるので、分岐点のように、2本のハーネスが部分的に一体で移動しなければならない場所に用いると好都合である。
【0052】
図27は係止突起と係止穴の異なる形状の実施例を示す部分拡大断面図である。
図27(a)において、符号102bTは係止突起、102bUは係止穴をそれぞれ示す。係止突起102bTは係止部Fの形状が、単に後壁に平行な平面ではなく、係止部Fの先端部が後壁の方向にやや折れ曲がったようになっており、且つ、角部が無いように、面取りされているか、もしくは、円弧形状にに構成されている。係止部Fの内側の最も高い部分が、後壁の厚さにほぼ等しくしてある。
【0053】
係止穴102bUは土手部Gの頂部がやはり、面取りされているか、もしくは、円弧形状に形成されている。このように構成された2個の基体を図26(b)で示したように組み合わせると、結果として、図27(b)に示すように、係止穴102bUの断面形状外側が、係止突起102bTの断面形状の内側とほぼ同形になる。
係止部Fの先端の折れ曲がり部分は係止穴の土手部Gに当たるが、両基体を相対的にずらすと、若干の抵抗はあるが、材料の弾性変形により、係止部Fの先端部が係止穴の土手部Gの傾斜部を乗り越えて反対側の傾斜部に落ち込んで安定状態、いわゆるロック状態になる。このように、単なる摩擦力で係止するのではなく構造的にロック状態にすれば、ユニットの引き出し時において、ハーネスの剛性に負けてハーネスガイドの組合せが外れてしまうおそれが無くなる。
図28は図26、あるいは、図27に示す実施例によって2個の基体を組み合わせたときの状態の複合基体の斜視図である。
【0054】
図27において、係止部Fの上面も角部を無くして、面取りされているか、もしくは円弧形状に形成されている。この構成は、上記ロック状態を得るためとは関係なく、ガイドに収められたハーネスを傷つけないための構成である。したがって、この構成は、ロック状態を得るための係止部Fの構成とは無関係に構成しうる。
なお、以後の説明においては、図の簡略化のため、角部のある係止突起を用いて説明するが、角部のない係止突起であっても全く同様に扱えることは明らかである。
【0055】
図29及び図30は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
図29において、符号110は基体、112は後壁をそれぞれ示す。本実施例は、図16に示す実施例を基本とし、係止穴の数を増やしたものになっている。すなわち、係止突起112aTは図26に示した102aTと同等であるが、係止穴112aUは、個別の形は図26に示した102aUと同等であるが、個数が1個ではなく、この例では3個用意してある。個数は3個に限定されるものではなく、後壁の長手方向の長さに依存することになる。
【0056】
このような構成の基体を2個組み合わせるときは、係止突起と一致させる係止穴の位置によってこの場合3通りの組合せ方がある。係止突起に一番遠い係止穴を選んだときは、2個の基体の相対位置は図28と同様になる。また、係止突起に一番近い係止穴を選んだときは図30に示すように、2つの基体は大きくずれたような位置関係に組み合わされ、全長の長い複合基体が得られる。どの状態を選ぶべきかは、ハーネスの分岐点の位置との関係で定める。すなわち、ハーネスガイドに収まらないハーネスの長さが最も短くなるように定めればよい。
【0057】
図31、及び、図32は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
図31において、符号120は基体、122は後壁をそれぞれ示す。この実施例は、図26に示した実施例の係止突起102aTを円筒型の係止突起122cTに置き換え、係止穴102aUを円形の係止穴122cUに置き換えたものである。係止突起122cTは図3に示した係合突起13とほぼ同等である。ただし、円筒の径、及び、高さは係合突起13と同じでもよいし、異ならせてもよい。対応する係止穴122cUも、図3における係合穴14とほぼ同等である。
この構成にすると、2個の基体を組み合わせるとき後壁が接触するように加圧するだけで組合せが完了し、図26で示した実施例のように相対的にずらしたりする必要がなくなる。
【0058】
図15、ないし図21に示したような係合突起と係合穴の関係を本実施例の係止突起と係止穴にもそっくり適用できる。こうすることにより、一旦組み合わせられた2個の基体は、構造的ロック状態となり、故意に外そうとしない限り、ユニットの引き出しに伴うハーネスの抵抗力程度では自然に外れることはない。以下の説明においても、円筒型の係止突起と円形の係止穴を使う実施例においては、図15ないし21に示した係合突起と係合穴の関係を準用できることは言うまでもない。
【0059】
図33、及び図34は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。図33において、符号130は基体、132は後壁をそれぞれ示す。この実施例は、図29に示した実施例における係止突起112aTを円筒型の係止突起132cTで置き換え、係止穴112aUを円形の係止穴132cUで置き換えたものである。構成、及び、使用法は既に説明済みの内容から明らかであるので説明を省略する。
【0060】
図35は本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
同図において、符号140は基体、142は後壁をそれぞれ示す。これまでの実施例と異なり、係止突起142cTは後壁の長手方向に関しては中心に位置するが、後壁の幅方向に関しては中心から一方に所定距離ずれた位置に配置してある。係止穴142cUは同中心から反対側に同じ距離離れた位置に複数、等間隔で配置してある。係止突起142cTと係止穴142cUとは重ならないように設定されている。すなわち、係止突起142cTと係止穴142cUとが、後壁の長手方向の中心線を挟んで互いに反対側に、等距離離れた位置に配置されている
【0061】
このような構成の基体を2個組み合わせるには、一方の基体を図の状態に置き、他方の基体を図の状態から上下を逆にして、後壁同士を接触させるように置く。図の例は係止穴142cUの個数が偶数で、係止突起142cTは中央に近い2個の係止穴142cUの中間に対応する位置にあるので、両方の基体は、係止穴142cUのピッチの半分だけ互いにずらすと係止突起と係止穴の位置が一致する。その状態で後壁同士が密着するように押圧すると係止突起が係止穴に貫入し、組合せが完了する。係止突起の貫入する係止穴を他の穴に換えることにより、基体同士のずれ量を変えることができる。
【0062】
係止穴142cUの個数が奇数であれば、中央の係止穴と係止突起の位置が、後壁の長手方向中央で一致させられるので、両基体をずらせることなく組み合わせることもできる。なお、係止穴142cUの個数は1個の場合もあり得る。
【0063】
図26の実施例と図31の実施例との関係から類推できるように、本実施例においても、特に図示はしないが、係止突起142cTの代わりに図26の実施例に示す係止突起102aTと同様の突起を用い、同様に、係止穴142cUの代わりに係止穴102aUと同様の穴を用いることができるのは明らかである。
【0064】
図36はハーネスガイドの回動の可能性を説明するための図である。
図26ないし35に示した実施例の基体をハーネスガイドとして組み合わせて、ハーネスの分岐をさせる場合、1組の基体が組合せによって後壁同士密着して複合基体を構成しており、それらにつながる他の基体の回動範囲に制約を与える可能性について以下に説明する。
図36において4個の基体10は、1ないし4の添え字をつけて区別する。なお、図を簡略化するため、係止突起及び係止穴の図示は省いてある。基体101と基体102は組合せにより後壁が密着した状態であり、互いの間では動くことができない。基体103は基体101に連結され、基体101の係合突起の位置が両者の回動中心C1となる。同様に、基体104は基体102に連結され、基体102の係合突起の位置が両者の回動中心C2となる。実使用に際しては、さらに多数の基体が連続的に連結される可能性があるが、基本的な説明のため、図26の状態で説明する。なお、可能性の説明なので、ハーネスが入ってない状態として説明する。
【0065】
図において、基体103は回動中心C1を中心に図の矢印Aの方向はほぼ180度、すなわち、上下基板が互いにほぼ重なって、一方の基体の上下基板が他方の基体の後壁内側に当たるところまで回動できる。基体104も回動中心C2を中心に矢印Bの方向はほぼ180度回動可能である。
これに対し、基体103に関して図の矢印A’の方向は、基体102に連結される更なる基体が基体104と反対側に有る場合は、その基体との衝突が起こるので、回動不可となる。更なる基体が連結されていない場合は、基体103が基体102に衝突するまで回動可能になる。基体104は基体103と対称的な関係にあるため、B’方向の回動の可能性については全く同様なので説明は省略する。
【0066】
図37は分岐点を有するハーネスの、ハーネスガイドへの収め方を示す図である。
同図において、図36に示す部材と同じ部材には図36と同じ符号を付してその説明を省略する。ハーネスの符号は図4に準ずる。ハーネスは途中で2つの系統に分けて配回す必要が生ずることがある。そこで、図はハーネスの本線15が基体104に有り、支線15aを基体102に収納する場合を示している。ハーネスの分岐点15Yが、基体102の後壁122と、基体104の後壁124の間に空いている間隙Vの近傍にくるように互いの位置を合わせる。支線15bを、間隙Vから基体101の有る側に貫通させ、基体101の内側に収める。分岐点15Yは回動中心C2の回動軸に非常に近い位置になるので、基体102と基体104が回動中心C2を中心に相対的に回動する場合でも、分岐点15Yに無理な力がかかることはない。
【0067】
図38は本発明のハーネスガイドの使用状態を説明する概念図である。
図において符号16は本体側ハーネス取り付け部、17はユニット側ハーネス取り付け部をそれぞれ示す。説明を簡単にするため、ハーネスガイドは最も基本的な構成で説明し、図も説明に使用しない部分は省略し、3つの状態を重ね書きしてある。
2個の基体101、及び102は、互いの係合突起と係合穴を貫入させて回動中心Cとしてハーネスガイドを形成する。本体側ハーネス取り付け部16から引き出したハーネスを基体101、及び102の内側を通した後、ユニット側ハーネス取り付け部17へと接続する。
【0068】
ユニットが本体側に格納されている状態では、ハーネスガイドは一点鎖線で示すIの状態を取る。このとき、ハーネスガイドを構成する2つの基体101、及び、102は互いの重なり部分が多くなり、ハーネスは回動中心C付近で急角度に屈曲している。ユニットを中途まで引き出したときは破線で示すIIのような状態を取る。ユニットを全部引き出し切ったときは実線で示すIII の状態を取る。このとき2つの基体はかなり直線状態に近づいているが、まだ若干、屈曲状態を残してある。これは、再度ユニットを本体側に収納するときに、ハーネスガイドの屈曲方向が常に所定の方向になるよう、方向付けをするためである。図のI、II、III の各状態において、ハーネスのたるみ状態は変動するが、これまでの説明で明らかなように、ハーネスは基体に拘束していないので、たるみ状態の変動はユニットの引き出し動作に悪影響はない。
【0069】
【発明の効果】
請求項1または2記載の発明によれば、単純な構成の基体を複数連結して用いることによって、あらゆる状況にあるハーネスに対して有効なハーネスガイドを構成できる。
請求項3記載の発明によれば、ユニットの引き出しに際して、ハーネスガイドに納められたハーネスが外れないで屈曲できる。
請求項4記載の発明によれば、2つの基体を一体化してあたかも1つの基体として扱うことができる。
【0070】
請求項5記載の発明によれば、複合基体と単体基体を混在して用いるので、状況に応じた柔軟性の高いハーネスガイドを提供できる。
請求項6記載の発明によれば、ハーネスを傷めることなく、しかも他の構造材に引っかかることなく、安定したハーネスガイドを有する画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用し得る画像形成装置の、本体側の大部分を省略した図である。
【図2】機器本体とユニットとのハーネス接続状態を示す概念図である。
【図3】本発明のハーネスガイドを構成する部材単体の1実施例を示す斜視図である。
【図4】ハーネス配回し位置を概念的に示す斜視図である。
【図5】他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を説明するための断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例を説明するための斜視図である。
【図8】本発明の基体同士を連結する方法を説明するための図である。
【図9】本発明の基体同士を連結する方法を説明するための図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図16】本発明のさらに他の実施例を説明するための部分拡大図である。
【図17】本発明のさらに他の実施例の係合穴を説明するための部分拡大断面図である。
【図18】上記係合穴を平面側から見た部分拡大端面図である。
【図19】上記実施例に係合する係合突起を説明するための部分拡大図である。
【図20】上記系合突起を上面側から見た部分拡大端面図である
【図21】上記実施例の組み付け方を説明するための図である。
【図22】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図23】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図24】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図25】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図26】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図27】係止突起と係止穴の異なる形状の例を示す部分拡大断面図である。
【図28】2個の基体を組み合わせたときの状態の斜視図である。
【図29】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図30】上記実施例に示す基体を組み付けたときの形を説明するための図である。
【図31】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図32】上記実施例の組み付け方を説明するための図である。
【図33】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図34】上記実施例の組み付け方を説明するための図である。
【図35】本発明のさらに他の実施例を説明するための図である。
【図36】ハーネスガイドの回動の可能性を説明するための図である。
【図37】分岐点を有するハーネスの、ハーネスガイドへの収め方を示す図である。
【図38】本発明のハーネスガイドの使用状態を説明する概念図である。
【符号の説明】
1 総合ユニット
3 転写ベルトユニット
4 定着ユニット
5 両面ユニット
6 スライドレール
10 基体
11 上下基板
12 後壁
13 係合突起
14 係合穴
15 ハーネス
Claims (6)
- 機器本体に組み込まれ、該機器の機能を分担する各ユニット、もしくはそれらユニットを纏めた総合ユニットが、前記機器本体から引き出すことが可能であり、前記機器本体側と前記各ユニット側もしくは前記総合ユニット側とを接続するハーネスをガイドするハーネスガイドであって、
一端の近傍に係合突起、他端の近傍に係合穴を有する長辺部分を有する、2枚の同型の板状の上下基板を、互いに対向する位置に置いて、所定の間隔を空けて後壁で接続して基体を構成し、該基体は一方の上下基板の前記係合突起と他方の上下基板の前記係合穴が同軸で、且つ、双方の前記係合突起が互いに外側に向くように構成され、さらに両端の係合突起および係合穴は前記後壁の面の中心を通り該面に垂直な仮想線に関し線対称に構成され、複数の前記基体を前記係合突起と前記係合穴によって回動自在に連結したことを特徴とするハーネスガイド。 - 請求項1に記載のハーネスガイドにおいて、前記後壁は、前記係合突起および係合穴を結ぶ回動軸の近傍を除く長手方向に延接し、前記後壁の面に対向する方向に回動自在であることを特徴とするハーネスガイド。
- 請求項1または2に記載のハーネスガイドにおいて、前記上下基板の長手方向の、前記後壁と反対の側の端面に、対向する上下基板に向けてそれぞれ垂下片を設け、前記垂下片の端部同士の間に所定間隔を形成したことを特徴とするハーネスガイド。
- 請求項1ないし3のいずれか1つに記載のハーネスガイドにおいて、
2つの基体を組み合わせて複合基体とすることで、1つの基体として機能させることを特徴とするハーネスガイド。 - 請求項4に記載のハーネスガイドにおいて、前記基体単体と組み合わせによってできた前記複合基体とを混在して使用し、前記複合基体の部分でハーネスを複数の系統に分けて配回すことを特徴とするハーネスガイド。
- 請求項1ないし5のいずれか1つに記載のハーネスガイドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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