JP3945226B2 - 高圧燃料ポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内噴射エンジンの燃料供給装置として好適な高圧燃料供給ポンプに係わり、その大流量化・高速化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料供給装置の制御方法としては、例えば国際公開番号WO00/47888号公報に記載されているように、吐出行程時に係合部材で吸入弁を開弁方向に付勢し、アクチュエータを用いて任意のタイミングで吸入弁を閉弁させることによって吐出量を制御するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の高圧燃料ポンプでは、高速回転時のように流量が多い場合、吐出行程時に係合部材で吸入弁を開弁保持しようとしても、逆流する燃料の液圧力により吸入弁に閉弁方向の力が作用し、係合部材の付勢力で支えることが難しくなる。このため、高圧燃料ポンプはある回転数以上では流量制御が難しくなる。また、高速回転でなくとも、ポンプの押しのけ容積が大きい場合では吸入弁を通過する流量が多く、強い液圧力が発生するため吸入弁が自閉しやすくなるという課題を有する。このため、高圧燃料ポンプの燃料圧送量に上限ができる。実際の自動車においては、これらの問題はエンジンの回転数、燃料消費量(排気量)の制限となって現れる。
【0004】
本発明の目的は、可変容量機構であるアクチュエータの駆動力を上げることなく、係合部材の付勢力を増幅する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の高圧燃料ポンプは、燃料の吸入通路と吐出通路に連通する加圧室と、該加圧室内の燃料を前記吐出通路に圧送する加圧部材と、前記吸入通路内に設けた吸入弁と、前記吐出通路内に設けた吐出弁と、前記吸入弁が閉弁方向に移動した際に係合するように第一の付勢力を与えられた係合部材と、外部入力により前記第一の付勢力と逆方向の第二の付勢力を前記係合部材に作用させるアクチュエータとを設けた吐出量可変制御型高圧燃料ポンプであって、前記係合部材の変位によって容積が増減する制御室と、前記制御室と前記吸入通路を連通、または遮断をおこなう制御弁とを備え、吐出行程中に前記制御弁を前記係合部材が前記第二の付勢力によって動作するよりも先に開弁させるものである。
このとき、前記アクチュエータは電磁力により付勢力を発生することとし、かつ、前記係合部材と前記制御弁は同一のアクチュエータにより駆動されるようにするとよい。
また、前記制御弁のストロークは前記係合部材のストロークよりも短くするとよい。
また、前記制御弁と前記係合部材を駆動するアクチュエータを各々に設け、前記制御弁は前記係合部材よりも応答が早くなるように構成するとよい。
上記目的を達成するために、本発明の高圧燃料ポンプは、燃料の吸入通路と吐出通路に連通する加圧室と、該加圧室内の燃料を前記吐出通路に圧送する加圧部材と、開弁方向にばねで付勢され電磁力によって前記ばねによる付勢方向と反対向きに吸引され前記吸入通路と前記加圧室とを連通・遮断する電磁弁と、前記吐出通路内に吐出弁を設けた吐出量可変制御型高圧燃料ポンプであって、前記電磁弁の弁変位によって容積が増減する制御室と、前記制御室と前記吸入通路を連通、または遮断をおこなう制御弁とを備え、吐出行程中に前記制御弁を前記電磁弁の弁が前記ばねによる付勢力に抗して電磁力によって閉弁方向に動作するよりも先に開弁させるものである。
このとき、前記電磁弁と前記制御弁は同一のアクチュエータにより駆動されるようにするとよい。
また、前記制御弁のストロークは、前記電磁弁のストロークよりも小さくするとよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る高圧燃料ポンプは、係合部材で吸入弁を開弁方向に付勢し、吐出行程毎に閉弁タイミングを制御して流量制御を行う燃料ポンプにおいて、係合部材が動作すると容積が増減する制御室と、制御室内の液体の流入出の制御を行う弁を備える。このような構成で、吐出行程時に制御室内に液体を密閉すると、係合部材に付勢力よりも強い外力がかけられた場合でも制御室内の圧力で係合部材を支え、吸入弁を開弁状態で保持することができる。また、制御弁を開き、制御室内の液体が逃げる通路を確保すると、アクチュエータ自身の力で係合部材を変位させることができ、任意のタイミングで係合部材を変位させ、吸入弁を閉じることができる。なお、この場合、制御弁は係合部材が押しのける液体を逃がすために、係合部材より先に動作して通路を開く。
このときアクチュエータは電磁力により付勢力を発生することとし、かつ、係合部材と制御弁は同一のアクチュエータにより駆動されるようにするとよい。電磁力を用いることにより複数の可動部を駆動することができ、部品点数の削減、ポンプの小型化が実現できる。さらに制御弁のストロークを係合部材のストロークよりも小さくするとよい。制御弁のストロークを係合部材のストロークより短くすることにより、制御弁は係合部材より早く応答できる。
また制御弁と係合部材を駆動するアクチュエータを各々に設け、制御弁は係合部材よりも応答が早くなるように構成するとよい。このようにして、制御弁のアクチュエータを係合部材のアクチュエータよりも応答性の早いものを用いれば確実に制御弁の方が早く駆動できる。あるいは、制御弁のアクチュエータ駆動信号を、係合部材のアクチュエータ駆動信号より先に送れば確実に制御弁の方を早く駆動できる。
また上記目的を達成するために、燃料の吸入通路と吐出通路に連通する加圧室と、加圧室内の燃料を吐出通路に圧送する加圧部材と、吸入通路と加圧室を連通・遮断する電磁弁と、吐出通路内に吐出弁とを設けた吐出量可変制御型高圧燃料ポンプであって、流量制御弁の弁変位によって容積が増減する制御室と、制御室と吸入通路を連通、または遮断をおこなう制御弁とを備え、吐出行程中に制御弁を電磁弁が動作するよりも先に開弁させる。
この吐出量可変制御型高圧燃料ポンプでは、吐出行程中に制御弁を閉じて制御室内の液体を密閉することによって、電磁弁に閉弁方向に強い液圧力がかかっても制御室内の圧力で保持し、電磁弁を開弁状態で保持することができる。また、制御弁を開くと、制御室内の液体が逃げる通路ができ、電磁弁は任意のタイミングで閉弁することができる。
このとき電磁弁と制御弁は同一のアクチュエータにより駆動されるようにするとよい。そうすることにより部品点数の削減、ポンプの小型化が実現できる。さらに制御弁のストロークを電磁弁のストロークよりも小さくするとよい。そうすることにより制御弁は電磁弁より早く応答できる。
以下、本発明の実施例を説明する。
【0007】
まず、図1を用いて本実施例の高圧燃料ポンプを用いた燃料供給システムの構成を説明する。
【0008】
ポンプ本体1には、燃料吸入通路10、吐出通路11、加圧室12が形成されている。加圧室12には、加圧部材であるプランジャ2が摺動可能に保持されている。吸入通路10及び吐出通路11には、吸入弁5、吐出弁6が設けられており、それぞればねにて一方向に保持され、燃料の流通方向を制限する逆止弁となっている。また、詳細は図2に示すが、アクチュエータ8がポンプ本体1に保持されており、コントローラ57からの駆動信号によりロッド37を動作させ、吸入弁5に係合させたり、離したりする。アクチュエータ8に駆動信号が与えられていない時は、吸入弁5は図1のように開弁状態になっている。また、制御弁34はばね36にて一方向に保持され、アクチュエータ8へ駆動信号が与えられていない時は、制御室32内への燃料の流入のみを許す逆止弁となる。
【0009】
燃料はタンク50から低圧ポンプ51にてポンプ本体1の燃料導入口に、プレッシャレギュレータ52によって一定の圧力に調圧されて導かれる。その後、ポンプ本体1にて加圧され、燃料吐出口からコモンレール53に圧送される。コモンレール53には、インジェクタ54、圧力センサ56が装着されている。インジェクタ54は、エンジンの気筒数にあわせて装着されており、コントローラ57の信号に従って燃料を噴射する。
【0010】
プランジャ2は、エンジンカムシャフト等により回転されるカム100により、往復運動して加圧室12内の容積を変化させる。
【0011】
プランジャ2の吐出行程中に吸入弁5が閉弁すると、加圧室12内の圧力が上昇し、これにより吐出弁6が自動的に開弁し、燃料をコモンレール53に圧送する。
【0012】
吸入弁5は、加圧室12の圧力が燃料導入口より低くなると自動的に開弁するが、閉弁に関してはアクチュエータ8の動作によって決定される。図2に詳細を示すアクチュエータ8は、駆動信号を与えるとロッド37をソレノイド31側に引き寄せ、ロッド37と吸入弁5は分離する。この状態であれば、吸入弁5はプランジャ2の往復運動に同期して開閉する自動弁となる。従って、吐出行程中は、吸入弁5は閉塞し、加圧室12の容積減少分の燃料は、吐出弁6を押し開きコモンレール53へ圧送される。よって、ポンプ吐出流量は最大になる。
【0013】
これに対し、アクチュエータ8に駆動信号を与えないとロッド37は吸入弁5に係合して、吸入弁5を開弁状態に保持する。従って、吐出行程時においても加圧室12の圧力は燃料導入口部とほぼ同等の低圧状態を保つため、吐出弁6を開弁することができず、加圧室12の容積減少分の燃料は、吸入弁5を通り燃料導入口側へ戻される。よって、ポンプ吐出流量を0とすることができる。
【0014】
また、吐出行程の途中で、アクチュエータ8に駆動信号を与えると、アクチュエータ8は応答遅れの時間後、ロッド37をソレノイド31側に引き寄せる。そうすると吸入弁5が閉じ、燃料は加圧室で加圧されコモンレール53へ圧送される。一度圧送が始まれば加圧室12内の圧力は上昇するため、その後、アクチュエータ8の駆動信号を切っても吸入弁5は閉塞状態を維持し、吸入行程の始まりと同期して自動開弁する。よって、アクチュエータ8に駆動信号を与えるタイミングによってある吐出行程において、吐出量を0から最大吐出量の範囲で可変に調節することができる。
【0015】
また、圧力センサ56の信号に基づき、コントローラ57にて適切な吐出タイミングを演算しロッド37をコントロールすることにより、コモンレール53の圧力を略一定値に保つことができる。
【0016】
次にアクチュエータ8の構成と動作を図2(a)ないし(b)を用いて説明する。
図2(a)はアクチュエータ8のを中心とした要部の拡大断面図である。アクチュエータ8はソレノイド31、ロッド37、ロッド37を付勢するばね35、制御弁34、制御弁34を付勢するばね36、ソレノイド31を覆うヨーク33、ソレノイド31の内部に固定したコア38、ロッド37の一部またはロッド37と同期して動作する部品で壁面の一部を形成する制御室32で構成される。制御室32には制御弁34を介して燃料吸入通路10へ繋がる低圧流路93がある。ここで、制御弁34とコア38の距離(エアギャップ)はロッド37とコア38の距離(エアギャップ)より短く、ストロークも短いこととする。また、ロッド37が制御室32の壁面の一部を形成するため、ロッド37が変位すると制御室32の容積は変化する。
【0017】
アクチュエータ8に駆動信号を与えない場合は、図2(a)に示すようにロッド37と制御弁34はそれぞればね35とばね36の付勢力によりコア38から遠ざかる方向に付勢される。このとき、制御弁34は閉じているため制御室32内部の燃料は密封され、制御室32の容積は変化しない。このため、外部からロッド37にばね35の付勢力よりも強い逆向きの力が作用しても、ロッド37は変位しない。このような状態は吐出行程時にロッド37で吸入弁5を開弁保持するとき、すなわち燃料ポンプに少量吐出させたいときに有効である。燃料ポンプが高回転で運転している場合などでは、吸入弁5に強い液圧力がかかり、ばね35の付勢力よりも強い力でロッド37を押すことがあるが、このような構造にすれば吐出行程中にロッド37が押し戻されることがなく、流量制御を行うことができる。
【0018】
アクチュエータ8に駆動信号を与えた場合は、図2(b)に示すように、まず制御弁34が電磁力によりコア38に吸引される。そうすると制御室32内部の燃料が流出する経路を確保でき、次にロッド37に働く電磁力がばね35の付勢力よりも大きくなったときにロッド37がコア38に吸引される。減少した制御室32の容積分の燃料は開弁している制御弁34を通過し、低圧流路93に流出する。このような動作は、前述の吸入弁5を開弁保持している状態から、閉弁して燃料を吐出させることを可能にする。任意のタイミングでロッド37を吸引して、吸入弁5を閉弁させ、吐出量を制御できる。ここで、確実に制御弁34がロッド37よりも先に吸引できるようにするためには、制御弁34のエアギャップをロッド37のエアギャップより短くして、作用する電磁力を大きくする方法がある。また、ばね36の付勢力をばね35の付勢力よりも小さくする方法もある。
【0019】
続いて、アクチュエータ8の駆動信号を切った場合の挙動を説明する。まず電磁力が減少して制御弁34とロッド37は付勢しているばね力によりコア38から離れようとする。ロッド37はコア38から遠ざかると制御室32の容積は増えるので、増えた容積分の燃料が制御弁34を通じて流入する。制御弁34は電磁力が働いていない場合は逆止弁として作用し、制御室32に流入する方向には自在に開弁する。
【0020】
実際には、制御弁34を閉じてもロッド37や制御弁34などの可動部のすきまからの燃料漏れがあり、制御室32を完全に密閉することはむずかしい。吸入弁5を開弁保持している最中に制御室32の燃料が漏れると、漏れた量に比例してロッド37は閉弁方向に押し戻される。しかし、ロッド37が吸入弁5を開弁保持する時間は最長でも吐出行程の時間だけであり、高速で吸入−吐出を繰り返す高圧燃料ポンプにおいて、燃料漏れは1/2サイクルの時間内に燃料が漏れきらない程度に抑えられれば機能上問題はない。
【0021】
図3に燃料ポンプのアクチュエータの一例を示す。前述のアクチュエータとの違いは、ロッドと制御弁のソレノイドを別に設けたことである。
【0022】
制御室32aはロッド37aの変位により容積が増減し、制御室32aへの燃料の流入・流出は制御弁39aで制御される。制御弁39aは弁体34aがばね36aにより閉じる方向に付勢されており、駆動信号を送らない状態では逆止弁として作用し、低圧流路93aから制御室32aへは流体を通し、逆の場合は通さない。駆動信号を送るとソレノイド39aが電磁力を発生し、弁体34aが開く。このような構成にすることにより、前述のアクチュエータと同じ効果を得ることができる。すなわち、吐出行程時に吸入弁5を開弁保持したい場合は、ロッド37aを保持するために両方のソレノイドに駆動信号を与えず、ロッド37aはばね35aの付勢力によりコア38aから離れる方向に付勢し、制御弁39aを逆止弁として働かせ、制御室32a内部の燃料を密封する。そうすると、制御室32aの容積は変化しないため、外部からロッド37aにばね35aの付勢力よりも強い逆向きの力が作用しても、ロッド37aは変位しない。このようにして吐出行程中に吸入弁にばね35aの付勢力よりも強い外力がかけられても開弁保持する。また、吐出行程最中に吸入弁5を開弁状態から閉弁させる場合には両方のソレノイドに駆動信号を送り、まず制御弁34aを開き、制御室32a内の燃料の流出経路を確保し、次にロッド37aを変位させる。するとロッド37aにより押しのけられた燃料は開いている制御弁34aを通過して低圧流路93aへ流れ出る。このとき、制御弁34aの方が先に動作する必要があるが、その手段としては、最初の実施例で示したように、制御弁34aのエアギャップをロッド37aのエアギャップよりも短くする、あるいは、ばね36aの付勢力をばね35aの付勢力より弱くする、あるいは制御弁34aの駆動信号をロッド37aよりも先に送る、などの手段がある。最後に、もとの状態に戻る場合は、両方のソレノイドの駆動信号を止める。そうすると、付勢しているばね力により、ロッド37aはコア38aから離れようとし、制御弁34aは閉弁しようとする。制御室32aは広がるので増えた容積分の燃料が制御弁34aを通じて流入する。制御弁34aは電磁力が働いていない場合は逆止弁として作用するので、制御室32aの方向には自在に流入する。
【0023】
図4に燃料ポンプのアクチュエータの一例を示す。本例では、ロッドに吸入弁が一体となっている。制御室32bは弁体37bの変位により容積が増減し、制御室32bへの燃料の流入・流出は制御弁34bで制御される。制御弁34bはばね36bにより閉じる方向に付勢されており、駆動信号を送らない状態では逆止弁として作用する。すなわち低圧流路93bから制御室32bへは流体を通し、逆の場合は通さない。吸入弁5bはばね
35bの付勢力により開弁方向に付勢されている。吐出行程時に吸入弁5bを開弁保持したい場合は、ロッド37bを保持するために駆動信号を与えず、制御弁39aを逆止弁として働かせ、制御室32a内部の燃料を密封する。そうすることにより外部から吸入弁5bにばね35bの付勢力よりも強い閉弁方向の力が作用しても、吸入弁5bは閉弁しない。また、吐出行程最中に吸入弁5bを開弁状態から閉弁させる場合にはアクチュエータ8bに駆動信号を送り、まず制御弁34bを開き、制御室32b内の燃料の流出経路を確保し、次にロッド37bを変位させる。制御弁34bはロッド37bより先に動作する必要があるが、確実にそうするための手段は前の実施例で述べた通りである。最後に、もとの状態に戻す場合は、駆動信号を止める。そうすると、付勢しているばね力により、ロッド37bはコア38bから離れようとし、制御弁34bは閉弁しようとする。制御室32bの容積は増えるので増えた容積分の燃料が制御弁34bを通じて流入する。制御弁34bは電磁力が働いていない場合は逆止弁として作用するので、燃料は制御室32bの方向には自在に流入する。
【0024】
以上説明したように、本発明によれば、可変容量機構であるアクチュエータの駆動力を上げることなく、係合部材の付勢力を増幅することができ、高圧燃料ポンプを高速回転で制御可能にすることと、最大流量を増やすことが可能となる。
【0025】
実際の自動車においては、エンジンの高回転領域おいても必要な量の燃料を制御して供給することが可能となる。また、燃料の最大供給量を増やすために、ポンプの押しのけ容積を増やすか、カムの葉数を増やしてプランジャの往復回数を増やした場合でも、アクチュエータの駆動力を上げることなく可変容量制御を実現することができる。これにより燃料の消費量の多い大排気量エンジンやターボ付きエンジンにも十分な燃料を供給できる。
【0026】
また、アクチュエータの駆動力を上げないので、ソレノイドを小型にでき、騒音や消費電力の低減にも効果がある。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、可変容量機構であるアクチュエータの駆動力を上げることなく、係合部材の付勢力を増幅することができ、高圧燃料ポンプを高速回転で制御可能にすることと、最大流量を増やすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の高圧燃料ポンプの一実施例を示すシステム図。
【図2】 本発明の高圧燃料ポンプのアクチュエータを示す断面図。
【図3】 本発明の高圧燃料ポンプの一実施例を示す部分図。
【図4】 本発明の高圧燃料ポンプの一実施例を示す部分図。
【符号の説明】
1…ポンプ本体、2…プランジャ、5…吸入弁,6…吐出弁、8…アクチュエータ、10…吸入流路、11…吐出流路、31…ソレノイド、32…制御室、34…制御弁、37…ロッド。

Claims (7)

  1. 燃料の吸入通路と吐出通路に連通する加圧室と、該加圧室内の燃料を前記吐出通路に圧送する加圧部材と、前記吸入通路内に設けた吸入弁と、前記吐出通路内に設けた吐出弁と、前記吸入弁が閉弁方向に移動した際に係合するように第一の付勢力を与えられた係合部材と、外部入力により前記第一の付勢力と逆方向の第二の付勢力を前記係合部材に作用させるアクチュエータを設けた吐出量可変制御型高圧燃料ポンプであって、前記係合部材の変位によって容積が増減する制御室と、前記制御室と前記吸入通路を連通、または遮断をおこなう制御弁とを備え、吐出行程中に前記制御弁を前記係合部材が前記第二の付勢力によって動作するよりも先に開弁させることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  2. 請求項1に記載の高圧燃料ポンプにおいて、前記アクチュエータは電磁力により付勢力を発生することとし、かつ、前記係合部材と前記制御弁は同一のアクチュエータにより駆動されることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  3. 請求項2に記載の高圧燃料ポンプにおいて、前記制御弁のストロークは前記係合部材のストロークよりも短いことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  4. 請求項1に記載の高圧燃料ポンプにおいて、前記制御弁と前記係合部材を駆動するアクチュエータを各々に設け、前記制御弁は前記係合部材よりも応答が早くなるように構成したことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  5. 燃料の吸入通路と吐出通路に連通する加圧室と、該加圧室内の燃料を前記吐出通路に圧送する加圧部材と、開弁方向にばねで付勢され電磁力によって前記ばねによる付勢方向と反対向きに吸引され前記吸入通路と前記加圧室を連通・遮断する電磁弁と、前記吐出通路内に吐出弁を設けた吐出量可変制御型高圧燃料ポンプであって、前記電磁弁の弁変位によって容積が増減する制御室と、前記制御室と前記吸入通路を連通、または遮断をおこなう制御弁とを備え、吐出行程中に前記制御弁を前記電磁弁の弁前記ばねによる付勢力に抗して電磁力によって閉弁方向に動作するよりも先に開弁させることを特徴とする高圧燃料ポンプ。
  6. 請求項5に記載の高圧燃料ポンプにおいて、前記電磁弁と前記制御弁は同一のアクチュエータにより駆動されることを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
  7. 請求項6に記載の高圧燃料ポンプにおいて、前記制御弁のストロークは、前記電磁弁のストロークよりも小さいことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
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