JP3920661B2 - 光起電力装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光起電力装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の光起電力装置の製造方法が、特開平10−214983号公報に開示されている。図3及び図4に開示されているように、基板10の全外周の内側に位置する第1外周絶縁部材60上の第1上部外周溝90と、この第1上部外周溝90の外側に配置された第2外周絶縁部材61上の第2上部外周溝91とにより、半導体膜70及び第2導電膜80を分離している。
【0003】
この構成により、基板の外周部から進入する水分により、第1導電膜、半導体膜及び第2導電膜が腐食し、剥離することを防止することができる。また、第2電極膜を確実に電気的に分離することができ、基板の側面或るいは裏面に不所望に付着した第2導電膜材料を通じて、各発電領域間が導通状態となり特性不良となることを低減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の製造方法においては、第1外周絶縁部材上にレーザビームを照射して第1上部外周溝を形成するときに、偶発的なレーザビーム出力の過剰や、半導体膜及び第2導電膜の膜厚が不所望に薄いこと等により、第1上部外周溝が第1外周絶縁部材を貫き、発電領域の第1電極層に到達することがあった。そして、発電領域において第2電極層と第1電極層との間、セルショ−トが発生する。また、第1外周絶縁部材を貫くなら、貫いた部分より水分が侵入し、第1電極層に至り、第1電極層が腐食することがある。
【0005】
本発明はこのような問題点を解決するために成されたものであり、レーザ等のエネルギービームを利用した発電領域の分割等に際して、外周溝が外周絶縁部材を貫いても、セルショ−トが発生せず、耐湿性の大きい光起電力装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の光起電力装置の製造方法における主要な構成は、第1電極層、半導体光活性層及び第2電極層の積層体からなる光起電力装置の製造方法であって、絶縁表面を有する基板の略全表面上に、前記第1電極層を構成する第1導電膜を形成する工程と、前記絶縁表面上で前記基板の外周の内側に前記第1導電膜を分割する第1下部外周溝を形成すると共に、該第1下部外周溝の外側に第2下部外周溝を形成し、前記第1電極層を分割形成する工程と、前記第1及び第2下部外周溝にまたがって、これら外周溝及び前記第1導電膜上に外周絶縁部材を配置する工程と、前記第1導電膜上の略全面に前記半導体光活性層を構成する半導体膜及び第2電極層を構成する第2導電膜の積層体を形成する工程と、この第2導電膜の露出方向から、前記外周絶縁部材上に位置する部分に、エネルギービームを照射して、照射部分の前記半導体膜及び前記第2導電膜を除去し、前記外周絶縁部材に到達する上部外周溝を形成して、前記半導体光活性層及び前記第2電極層を分割形成する工程とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の光起電力装置の製造方法の第1実施例を、図1〜5を用いて詳細に説明する。
【0008】
まず、図1において、10は可撓性を有するステンレスやアルミニウム等の金属シートとこの上に形成されたポリイミド等の絶縁樹脂膜からなる基板、又は、ポリイミド等の樹脂からなるフィルムの基板である。この基板10は、矩形状であり、透光性でも、非透光性でもよい。20a〜20cは後述する第1電極層、半導体光活性層及び第2電極層の積層体で構成される発電領域である。また、20at、20ctは、光起電力装置からの出力を取り出すための左端、右端出力端子領域である。
【0009】
まず基板10上において、発電領域20a〜20cの各領域間において基板10の側辺に平行に、帯状の銀ペースト等からなる導電ペースト30ab、30bcを配置する。そして、左端、右端出力端子領域20at、20ctにおいても、基板10の側辺に平行に帯状の導電ペースト31、32を配置する。ここで、導電ペースト30ab、30bc、31、32は、ポリイミド又はフェノール系のバインダーに銀、ニッケル又はアルミニウム等の粉末(粒径約3〜7μm)を含むもので、スクリーン印刷によりパターニングされた後、250〜300℃で焼成され、高さ約10〜50μmに形成され、導電ペースト30ab、30bcは幅約0.2〜0.6mmに、導電ペースト31、32は幅約1〜4mmに、形成される。
【0010】
基板10上の全面に、厚さ約0.1〜1.0μmの第1導電膜40が形成される。この第1導電膜40としては、アルミニウム、チタン、ニッケル等の金属が、単層又は多層にて用いられる。
【0011】
次に、基板10の上下辺の内側、即ち、発電領域の配列方向に沿った基板10の外周の内側に、レーザビームや電子ビーム等のエネルギービームを照射して、照射部分の第1導電膜を除去し、第1導電膜40を分割する第1下部外周溝50(幅約50μm)を形成すると共に、この第1下部外周溝50の外側に第2下部外周溝55(幅約50μm)を形成する。また、基板10の左右辺の内側に、第1導電膜40を分割する縦下部外周溝56を形成する。加えて、左端出力端子領域20atと発電領域20aとの間に、及び各発電領域に、レーザビームや電子ビーム等のエネルギービームを照射して、照射部分の第1導電膜を除去し、領域間溝51、51、端子部溝52(幅約50μm)を形成する。これにより、各発電領域毎に対応した第1電極層40a〜40cが分割形成される。よって、第1下部外周溝50と第2下部外周溝55との間には、分離された第1電極膜41(幅約0.05〜0.3mm)が存在することになる。
【0012】
次に、図2に示す工程においては、第1下部外周溝50及び第2下部外周溝55にまたがって、これら外周溝50、55及び第1導電膜40上に外周絶縁部材60を配置する。また、縦下部外周溝56、領域間溝51、端子部溝52においても、各々、絶縁部材66、61、62を配置する。加えて、第1電極層40a〜40c各々の右端で、これら各々の上に、分割絶縁部材63・・・を配置する。これら絶縁部材60、61、62、63、66は、ポリイミド又はフェノ−ル系のバインダーに二酸化シリコン等の無機材料の粉末(粒径約1.5〜7.0μm)を含むもので、スクリーン印刷法によりパタ−ニングされた後、250〜300℃で乾燥され、高さ約10〜50μmに形成され、外周絶縁部材60は幅約0.2〜1.0mm、絶縁部材61、62、63、66は幅約0.2〜0.6mmに形成される。
【0013】
基板10の絶縁樹脂表面と、金属膜からなる第1導電膜40との密着力は比較的小さく、剥離しやすい。この実施例では、樹脂材料を含むことより、基板10と外周絶縁部材60とは密着力が良好で、この外周絶縁部材60は、第1下部外周溝50及び第2下部外周溝55にまたがって形成し、これら溝にて直接基板10上に形成している。ここで、外周絶縁部材60が、第1下部外周溝50、第2下部外周溝55にて直接基板10上に接触していることと、第1下部外周溝50及び第2下部外周溝55にまたがって形成していることより、外周絶縁部材60の基板10及び分離された第1導電膜41との密着力は良好である。また、縦下部外周溝56、領域間溝51、端子部溝52において、絶縁部材66、61、62も、基板10と密着力が十分に、接触している。
【0014】
次に、図3に示す工程においては、第1電極層上で基板10上方の略全面に、アモルファスシリコン、アモルファスシリコンカーバイド、アモルファスシリコンゲルマニウム等をpnまたはpinに積層した半導体膜70(厚さ約0.3〜1.0μm)を、及び、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム錫(ITO)、酸化錫(SnO2)等の透明導電膜からなる第2導電膜80(厚さ約0.3〜1.0μm)を積層形成する。
【0015】
次に、図4に示す工程においては、この第2導電膜80の露出方向から、第1下部外周溝50と第2下部外周溝55との間における外周絶縁部材60上に、レーザビームや電子ビーム等のエネルギービームを照射して、照射部分の半導体膜70及び第2導電膜80を除去し、外周絶縁部材60に到達する上部外周溝90(幅約50μm)を形成する。詳細には、上部外周溝90の下には、外周絶縁部材60を介して、第1下部外周溝50及び第2下部外周溝55により分離された第1導電膜41が位置している。そして、同様に、この第2導電膜80の露出方向から、分割絶縁部材63・・・上に位置する部分に、レーザビームや電子ビーム等のエネルギービームを照射して、照射部分の半導体膜70及び第2導電膜80を除去し、分割絶縁部材63に到達する上部溝93(幅約50μm)を形成する。同様に、基板10の左右辺の内側における絶縁部材66上に、上下分割溝96を形成する。そして、これらの上部外周溝90、上部溝93により、各発電領域に対応した半導体光活性層70a〜70c及び第2電極層80a〜80cに分割形成される。加えて、右端出力端子領域20ctにおいては、半導体膜材料からなる半導体層70ct及び第2導電膜材料からなる第2電極パッド80ctが分割形成されることになる。一方、左端出力端子領域20atにおいては、半導体光活性層70aから延出した半導体層70at及び第2電極層80aから延出する第2電極延出部80atが形成されることになる。
【0016】
更に、第2導電膜の露出側から、導電ペースト30ab、30bc、31、32上に位置する部分に、レーザビームや電子ビーム等のエネルギービームを照射する。これにより、導電ペースト30ab、30bcと、第2電極層80b、80cが各々溶着されて電気的に接続され、各発電領域20a〜20cが直列に接続される。また、右端出力端子領域20ctにおいては、導電ペースト32と第2電極パッド80ctが電気的に接続され、第1電極層20cからの出力を導出することができる。更には、左端出力端子領域20atにおいては、導電ペースト31と第2電極延出部80atとが電気的に接続され、この導電ペースト32により出力端子での電気抵抗を低減し、集電効率が向上する。
【0017】
図5に示す工程においては、基板10の上下辺に平行な複数の枝部分101とこれら枝部分101の左端で連続している幹部分102からなる集電極100・・・を第2電極層80a〜80c上に形成する。これらの集電極100の幹部分102は、各々、導電ペースト30ab、30bc、32の上方に位置すると共に、基板10の側辺に平行に配置され、帯状の形状を有する。ここで、左端出力端子領域20atに位置する集電極100の幹部分102は、出力端子103として機能している。また、右端出力端子領域20ctにおいては、導電ペースト32上方の第2電極パッド80ct上に、集電極100と同一工程にて形成され同一材料の導電ペーストからなる帯状の出力端子104を形成する。そして、出力端子103、104の下辺側を除いて、基板10上の全面に、透明樹脂からなる保護膜110がスクリーン印刷法を用いて形成される。
【0018】
次に、出力端子103、104からの出力取出しの構造、製造方法について、説明する。このような構造、製造方法については、本出願人による特開2000−286436号に詳細に記載されている。出力端子103、104上に、半田材料が被う金属箔22(厚さ約50〜300μm)を固着する。次に、基板10上の上面、裏面上に、フィルム状の透明な保護フィルム124、125を形成する。これらの保護フィルム124、125は、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、フッ素樹脂材料等からなる厚さ約25〜1000μmのフィルム体であり、エチレン−酢酸ビニル共重合体(=EVA)等の熱可塑性樹脂からなる接着層(厚み約20〜100μm、図示せず)が片面に被着されており、熱ローラ間を通過させることによって、保護フィルム124、125を同時にラミネ−トして形成する。更には、基板10の裏面側より、金属箔22に至る開口128を形成し、この開口128を介して、金属箔22と、リード体129とを半田材料130を介して、接続する。
【0019】
以上の本実施例においては、複数の発電領域20a〜20cの配列方向に沿った基板10の外周の内側に、第1導電膜40を分割する第1下部外周溝50及び第2下部外周溝55を形成し、これらにまたがって、これら外周溝及び第1導電膜上に外周絶縁部材60を配置している。そして、外周絶縁部材60に到達する上部外周溝90を形成している。上部外周溝90の下には、第1下部外周溝50及び第2下部外周溝55により分離された第1導電膜41が位置している。従って、レーザ等のエネルギービームを利用して半導体膜及び第2導電膜を分割して、発電領域を形成するとき、偶発的なエネルギービーム出力の過剰や、半導体膜及び第2導電膜の膜厚が不所望に薄いこと等により、上部外周溝90が外周絶縁部材60を貫いても、上部外周溝90に下には、分離された第1導電膜41が位置するだけなので、発電領域の第1電極層と第2電極層とがセルショ−トすることがない。
【0020】
更には、本実施例においては、外周絶縁部材60が、第1下部外周溝50、第2下部外周溝55にて直接基板10上に接触していることと、第1下部外周溝50及び第2下部外周溝55にまたがって形成していることより、外周絶縁部材60の基板10及び分離された第1導電膜41との密着力は良好である。従って、本実施例を長期使用したり、耐湿性テストを行う場合、外周より水分が侵入して、基板10上にて、外周より第1導電膜40、半導体膜70、第2導電膜80が剥離するときでも、外周絶縁部材60にて、外周からの剥離の進行を止めることができる。
【0021】
なお、基板10の左右辺においては、その内側に、縦下部外周溝56に、絶縁部材66が配置され、上下分割溝96が形成されている。縦下部外周溝56が1本であり、絶縁部材66の幅も狭く、外周からの水分の侵入により剥離が進行することもあるが、内側に幅が広い導電ペースト31、32が存在するので、発電領域に剥離が進行することを止めることができる。
【0022】
一方、図6、7は、本発明の第2実施例において製造された光起電力装置を示す。第1実施例との大きな違いは、その中心に開口11を有する円形の基板10を用いた点である。また、第1実施例と同じような製造工程を有するものであり、第1実施例と同じ名称のものは、同一の材料、製造方法を示すものであり、詳細な説明は省略する。円形の基板15上には、左右方向に配列された発電領域25a〜25d、配列方向の左端、右端には、略三日月状の左端、右端出力端子領域25at、25dtが配置されている。
【0023】
まず、基板10上の全面に、第1導電膜45が形成される。次に、発電領域の外周に沿って、エネルギービームを照射して、照射部分の第1導電膜を除去し、第1導電膜40を分割する第1下部外周溝50S(幅約50μm)を形成すると共に、この第1下部外周溝50Sの外側に第2下部外周溝55S(幅約50μm)を形成する。このように、これら外周溝50S、55Sは、全周に略円状に形成されることになる。
【0024】
また、開口11周端より基板10側に第1導電膜40を分割する第1下部外周溝50I(幅約50μm)を形成すると共に、該第1下部外周溝50Iより、前記開口11に対して離れる方向である基板10内側に第2下部外周溝55Iを形成する。このように、これら外周溝50I、55Iは、開口11まわりの全周に略円状に形成されることになる。加えて、領域間溝51、51、端子部溝52により、各発電領域毎に対応した第1電極層40a〜40dが分割形成される
次に、外周において、第1下部外周溝50S及び第2下部外周溝55Sにまたがって、これら外周溝50S、55S及び第1導電膜40上に外周絶縁部材60Sを配置する。また、開口11の周縁において、第1下部外周溝50I及び第2下部外周溝55Iにまたがって、これら外周溝50I、55I及び第1導電膜40上に外周絶縁部材60Iを配置する。領域間溝51、端子部溝52においても、各々、絶縁部材66、61、62を配置する。加えて、第1電極層45a〜45d各々の右端で、これら各々の上に、分割絶縁部材63・・・を配置する。
【0025】
次に、発電領域25a〜25dの各領域間において、導電ペースト35ab、35bc、35cdを配置する。なお、導電ぺースト35bcについては、真ん中に開口11が存在するので、図6の紙面上下方向に、2分割されている。そして、左端、右端出力端子領域25at、25ctにおいても、導電ペースト36、37を配置する。
【0026】
次に、第1電極層上で基板10上方の略全面に、半導体膜70及び第2導電膜80を積層形成する。次に、この第2導電膜80の露出方向から、外周絶縁部材60S、60I上に、エネルギービームを照射して、照射部分の半導体膜70及び第2導電膜80を除去し、外周絶縁部材60S、60Iに到達する上部外周溝90S、90Iを形成する。
【0027】
そして、これらの上部外周溝90、上部溝93により、各発電領域に対応した半導体光活性層70a〜70d及び第2電極層80a〜80dに分割形成される。加えて、右端出力端子領域25ctにおいては、半導体膜材料からなる半導体層70dt及び第2導電膜材料からなる第2電極パッド80dtが分割形成されることになる。一方、左端出力端子領域25atにおいては、半導体光活性層70aから延出した半導体層70at及び第2電極層80aから延出する第2電極延出部80atが形成されることになる。
【0028】
更に、第2導電膜の露出側から、導電ペースト30ab、30bc、30cd、36、37上に位置する部分に、レーザビームや電子ビーム等のエネルギービームを照射する。これにより、導電ペースト30ab、30bc、30cdと、第2電極層80b、80c、80dが各々溶着されて電気的に接続され、各発電領域25a〜25dが直列に接続される。また、右端出力端子領域25dtにおいては、導電ペースト37と第2電極パッド80dtが電気的に接続され、第1電極層20dからの出力を導出することができる。更には、左端出力端子領域25atにおいては、導電ペースト36と第2電極延出部80atとが電気的に接続され、この導電ペースト32により出力端子での電気抵抗を低減し、集電効率が向上する。
【0029】
なお、発電領域25b、25cとの分割、電気接続について、補足説明する。図6(a)、図7等に示されるように、発電領域25b、25c間の分割については、開口11の(図6(a)紙面における)上下側において直線状の上部溝93と、円状の上部外周溝90Iとにより第2電極層、半導体光活性層が分割され、また、開口11の上下側で直線状の領域間溝51と、円状の下部外周溝50I、55Iとにより、第1電極層が分割されている。電気接続については、開口11の上下側で直線状に配置された導電ペースト30ab上に、直線状に走査したエネルギービームを照射することで電気接続している。
【0030】
次の工程においては、発電領域の配列方向に平行な複数の枝部分101とこれら枝部分101の左端で連続している幹部分102からなる集電極100・・・を第2電極層80a〜80d上に形成する。これらの集電極100の幹部分102は、各々、導電ペースト30ab、30bc、30cd、37の上方に位置する。ここで、左端出力端子領域25atに位置する集電極100の幹部分102は、出力端子103として機能している。また、右端出力端子領域20dtにおいては、導電ペースト37上方の第2電極パッド80dt上に導電ペーストからなる帯状の出力端子104を形成する。第1実施例と同様に、基板10の裏面側より、開口128を介して、金属箔22と、リード体129とを半田材料130を介して、接続する。
【0031】
以上の本実施例においては、基板10の外周の内側に、また、基板10の開口11の周端に、第1導電膜40を分割する第1下部外周溝50S及び第2下部外周溝55S、第1下部外周溝50I及び第2下部外周溝55Iを形成し、これらにまたがって、これら外周溝及び分離された第1導電膜41S、41I上に外周絶縁部材60S、60Iを配置している。そして、外周絶縁部材60S、60Iに到達する上部外周溝90S、90Iを形成している。上部外周溝90S、90Iの下には、第1下部外周溝50S及び第2下部外周溝55S、第1下部外周溝50I及び第2下部外周溝55Iにより分離された第1導電膜41S、41Iが位置している。従って、レーザ等のエネルギービームを利用して半導体膜及び第2導電膜を分割して、発電領域を形成するとき、偶発的なエネルギービーム出力の過剰や、半導体膜及び第2導電膜の膜厚が不所望に薄いこと等により、上部外周溝90S、90Iが外周絶縁部材60S、60Iを貫いても、上部外周溝90S、90Iに下には、分離された第1導電膜41S、41Iが位置するだけなので、発電領域の第1電極層と第2電極層とがセルショ−トすることがない。
【0032】
更には、本実施例においては、外周絶縁部材60S、60Iが、第1下部外周溝50S、50I、第2下部外周溝55S、55Iにて直接基板10上に接触していることと、第1下部外周溝50S及び第2下部外周溝55S、第1下部外周溝50I及び第2下部外周溝55Iにまたがって形成していることより、外周絶縁部材60S、60Iの基板10及び分離された第1導電膜41S、41Iとの密着力は良好である。従って、本実施例を長期使用したり、耐湿性テストを行う場合、外周より水分が侵入して、基板10上にて、外周より第1導電膜40、半導体膜70、第2導電膜80が剥離するときでも、外周絶縁部材60S、60Iにて、外周からの剥離の進行を止めることができる。
【0033】
また、両実施例においては、第2電極層と保護膜とを透明として、この側より光を入射しているが、第1電極層と基板とを透明として、この側より光を入射させてもよい。
【0034】
なお、本発明の外周溝及び第2下部外周溝、外周絶縁部材に到達する上部外周溝等については、基板外周又は基板開口の周端における一部に、配置しても、上述の利点、効果がある。
【0035】
【発明の効果】
本発明の光起電力装置の製造方法は、基板の外周の内側に、又は、基板開口の周端に、第1導電膜を分割する第1下部外周溝及び第2下部外周溝を形成し、これらにまたがって、これら外周溝及び第1導電膜上に外周絶縁部材を配置している。そして、外周絶縁部材に到達する上部外周溝を形成している。上部外周溝の下には、第1下部外周溝及び第2下部外周溝により分離された第1導電膜が位置している。従って、レーザ等のエネルギービームを利用して半導体膜及び第2導電膜を分割して、発電領域を形成するとき、偶発的なエネルギービーム出力の過剰や、半導体膜及び第2導電膜の膜厚が不所望に薄いこと等により、上部外周溝が外周絶縁部材を貫いても、上部外周溝に下には、分離された第1導電膜が位置するだけなので、第1電極層と第2電極層とがセルショ−トすることがない。
【0036】
更には外周絶縁部材が、第1下部外周溝、第2下部外周溝にて直接基板上に接触していることと、第1下部外周溝及び第2下部外周溝にまたがって形成していることより、外周絶縁部材の基板及び分離された第1導電膜との密着力は良好である。よって、長期使用したり、耐湿性テストを行う場合、外周より水分が侵入して、基板上にて、外周より第1導電膜、半導体膜、第2導電膜が剥離するときでも、外周絶縁部材にて、外周からの剥離の進行を止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における第1工程を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるB−B断面図である。
【図2】本発明の第1実施例における第2工程を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるB−B断面図である。
【図3】本発明の第1実施例における第3工程を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるB−B断面図である。
【図4】本発明の第1実施例における第4工程を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるB−B断面図である。
【図5】本発明の第1実施例における第5工程を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるB−B断面図である。
【図6】本発明の第2実施例により製造された光起電力装置を示し、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は(a)におけるC−C断面図である。
【図7】図6(a)におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
10 基板
20a〜20c 発電領域
40 第1電極膜
50 第1下部外周溝
55 第2下部外周溝
60 外周絶縁部材
70 半導体光活性層
80 第2導電膜
90 上部外周溝

Claims (3)

  1. 絶縁表面を有する基板上に、第1電極層、半導体光活性層及び第2電極層の積層体からなる複数の発電領域を配設し、これら積層体を電気接続した光起電力装置の製造方法であって、
    前記絶縁表面の略全面上に、第1電極層を構成する第1導電膜を形成する工程と、
    前記絶縁表面上で、前記複数の発電領域の配列方向に沿った前記基板の外周の内側に、前記第1導電膜を分割する第1下部外周溝を形成すると共に、該第1下部外周溝の外側に第2下部外周溝を形成し、前記各発電領域間に前記第1導電膜を分割する領域間溝を形成して、前記各発電領域毎に対応した第1電極層を形成する工程と、
    前記第1及び第2下部外周溝にまたがって、これら外周溝及び前記第1導電膜上に外周絶縁部材を配置する工程と、
    前記第1導電膜上の略全表面に前記半導体光活性層を構成する半導体膜及び前記第2電極層を構成する第2導電膜の積層体を形成する工程と、
    この第2導電膜の露出方向から、前記外周絶縁部材上に位置する部分に、エネルギービームを照射して、照射部分の前記半導体光活性層及び前記第2導電膜を除去し、前記外周絶縁部材に到達する上部外周溝を形成する工程と、
    各発電領域に対応した前記半導体光活性層及び前記第2電極層を分割形成する工程と、
    隣接する前記第1電極層及び前記第2電極層を電気的に接続することによって、複数の前記発電領域を電気接続する工程と、を有することを特徴とする光起電力装置の製造方法。
  2. 第1電極層、半導体光活性層及び第2電極層の積層体からなる光起電力装置の製造方法であって、
    絶縁表面を有する基板の略全表面上に、前記第1電極層を構成する第1導電膜を形成する工程と、
    前記絶縁表面上で前記基板の外周の内側に前記第1導電膜を分割する第1下部外周溝を形成すると共に、該第1下部外周溝の外側に第2下部外周溝を形成し、前記第1電極層を分割形成する工程と、
    前記第1及び第2下部外周溝にまたがって、これら外周溝及び前記第1導電膜上に外周絶縁部材を配置する工程と、
    前記第1導電膜上の略全面に前記半導体光活性層を構成する半導体膜及び第2電極層を構成する第2導電膜の積層体を形成する工程と、
    この第2導電膜の露出方向から、前記外周絶縁部材上に位置する部分に、エネルギービームを照射して、照射部分の前記半導体膜及び前記第2導電膜を除去し、前記外周絶縁部材に到達する上部外周溝を形成して、前記半導体光活性層及び前記第2電極層を分割形成する工程とからなることを特徴とする光起電力装置の製造方法。
  3. 第1電極層、半導体光活性層及び第2電極層の積層体からなる光起電力装置の製造方法であって、
    絶縁表面を有し、開口を有する基板の略全表面上に、前記第1電極層を構成する第1導電膜を形成する工程と、
    前記絶縁表面上で、前記基板の開口周端より基板側に前記第1導電膜を分割する第1下部外周溝を形成すると共に、該第1下部外周溝より、前記開口に対して離れる方向である基板内側に第2下部外周溝を形成し、前記第1電極層を分割形成する工程と、
    前記第1及び第2下部外周溝にまたがって、これら外周溝及び前記第1導電膜上に外周絶縁部材を配置する工程と、
    前記第1導電膜上の略全面に前記半導体光活性層を構成する半導体膜及び第2電極層を構成する第2導電膜の積層体を形成する工程と、
    この第2導電膜の露出方向から、前記外周絶縁部材上に位置する部分に、エネルギービームを照射して、照射部分の前記半導体膜及び前記第2導電膜を除去し、前記外周絶縁部材に到達する上部外周溝を形成して、前記半導体光活性層及び前記第2電極層を分割形成する工程とからなることを特徴とする光起電力装置の製造方法。
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