JP3916173B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に係わり、詳しくは前面装飾性等の向上を図った遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技機は、島設備へ遊技機を設置するための機枠と、この機枠に開閉可能に備えられ遊技領域を形成した遊技盤を収納可能な前面枠と、この前面枠に対して開閉可能で遊技領域の前面部を覆うクリア部材を保持して、遊技領域の外縁を構成するとともに前面側から遊技領域を視認可能とするガラス枠と、前面枠に対して開閉可能でガラス枠の下部に備えられて遊技球を貯留する上皿(遊技球貯留皿)が配設された開閉パネルと、この開閉パネルの下部に備えられ上皿のオーバーフロー球や玉抜き球を受ける下皿(遊技球受け皿)と発射装置の操作を行なう操作部と灰皿等が配設された操作パネル(下部パネル)と、から構成されていた。
【0003】
遊技領域には、可変表示装置、変動入賞装置、障害釘等が配設され、発射装置により遊技球を遊技領域に発射することにより遊技を可能にしていた。そして上皿は、発射装置(詳しくは発射装置における発射球待機部へ遊技球を送る玉送り装置)へ遊技球を供給する前の遊技球を貯留するものであった。
また上皿は、賞球や玉貸しにより遊技球を排出する玉排出口を有し、この玉排出口から排出された遊技球を多量に貯留するため横幅を広くした部分(遊技球貯留部)を備え、さらに貯留した遊技球を前記玉送り装置に1個づつ供給するために横幅を絞った整列部を備えていた。
【0004】
そして、従来の遊技機における遊技状態の報知や装飾、或いは枠側の機能である賞球や補給(遊技機内の玉不足状態)等の枠情報の報知や装飾は、遊技盤におけるランプ(電球)やLED、或いは前面枠上部に配設されたパイロットランプやスピーカーによりおこなわれていた。
また、最近の遊技機においてはガラス枠を樹脂化してランプやLEDを配設して主に遊技状態の装飾を行なうものも考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の遊技機にあっては、前面装飾性等の面で、以下のような問題点があった。
(イ)従来の遊技機の場合、遊技状態或いは枠情報の装飾や報知は、遊技盤や前面枠或いはガラス枠で行っていて、上皿部(開閉パネル部)には装飾や報知を行なう機能が備えられていなかったため、遊技機全体での装飾や報知が行なえず、装飾性と報知効果の面で十分ではなかった。
(ロ)特に最近の遊技店においては、照明や音響設備が充実した場合が多くなってきているが、それらの遊技店にマッチした遊技機になっていなくて、遊技店の要望に応えられていなかった。
【0006】
(ハ)また、最近の遊技店においては、遊技機の演出効果を上げるため店内照明を暗くして、より遊技機の照明を目立つようにしている場合があるが、それらの遊技店においても従来の遊技機の場合は装飾効果を十分にあげられるものではなかった。
(ニ)また、店内照明を暗くすることにより従来の遊技機の場合は、開閉パネル部回りが暗くなってしまうため、上皿や下皿内の玉の残量の確認が困難になったり、上皿部におけるカード操作部や玉抜き操作部が見づらくなったり、などの点で問題があった。
【0007】
そこで本発明は、遊技機前面の装飾性向上が実現できるとともに、遊技機において発生する多数種の状態報知又は状態演出が効果的に可能で、さらには店内照明が暗い場合でも上皿内或いはカード操作部等が見やすい遊技機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技機は、遊技領域へ遊技球を発射する発射装置と、該発射装置へ供給する前の遊技球を貯留する遊技球貯留 部を有する遊技球貯留皿とを備えた遊技機において、
前記遊技球貯留皿は、
前記遊技球貯留部の前面および下面を覆う皿カバー部と、
前記皿カバー部の左右両側に形成されるランプ装着部と、
前記ランプ装着部にはめ込まれ、遊技状態の装飾を行う電気的発光手段を有するランプユニットと、
を備え、
前記ランプ装着部は、内側壁として前記遊技球貯留部の縁部より上方に延設された遊技球貯留部囲い壁を備えるとともに、前記ランプユニットの前面を露出させるように当該ランプユニットがはめ込まれる枠体に構成し、
前記ランプユニットは、前記遊技球貯留部囲い壁に形成された照明窓を介して光を遊技球貯留部に照射して当該遊技球貯留部を照明する遊技球貯留部照明手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、前記遊技球貯留部内の遊技球を検出する球貯留量検出センサを該遊技球貯留部の左右方向の複数箇所に配設し、
前記皿カバー部は、前記球貯留量検出センサからの検出信号に基づき、前記遊技球貯留部における遊技球の貯留状態の報知を行う貯留状態報知手段を備えたようにしてもよい。
【0010】
また、例えば請求項3記載のように、前記皿カバー部の下面に、前記遊技球貯留皿の下部に配設された操作パネルに光を照射する操作パネル照明手段を備えたようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、パチンコ装置に適用した一実施例として図面を参照して説明する。
【0012】
A.パチンコ装置の正面構成及び全体構造
まず図1により、本例のパチンコ装置1の正面構成及び全体構造について説明する。
このパチンコ装置1は、図1に示すように、この場合いわゆるCR機(カードリーディング機)と称されるもので、大きく分けてパチンコ機2と、遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機3(以下、単に玉貸機或いはカードサンドという)とによって構成され、これらが対をなして設置される。玉貸機3には、カードリーダーが内蔵され、前面にはプリペイドカードが挿入されるカード挿入口4等が設けられている。
【0013】
パチンコ機2は、前面枠11がこの前面枠11の裏面側に配された機枠(図示省略)に対して開閉自在に取付けられ、遊技領域が形成された遊技盤(図示略)は、この前面枠11の上側中央部に取付けられている。また、この前面枠11には、その前面上側を覆うようにガラス枠13(前面開閉枠)が開閉自在に取付けられ、このガラス枠13により保持されるガラス14(クリア部材)を介して前面枠11に取付けられた遊技盤前面の遊技領域が視認可能となっている。また、このガラス枠13の下側には、前面枠11の前面下側を覆うように、開閉パネル15が配置され、前面枠11に対して開閉自在に取付けられている。さらに、この開閉パネル15の前面側には、上皿16(遊技球貯留皿)と操作パネル17が上下に配置されている。
【0014】
なお上皿16及び操作パネル17は、例えば開閉パネル15の前面の上下にそれぞれ取付けられて開閉パネル15とともに前面枠11に対して開閉自在に設けられている。また、これら上皿16及び操作パネル17は、開閉パネル15に一体成形されていてもよいし、開閉パネル15に対して別体の部材をネジ止め等により固定して設けてもよい。
またこのパチンコ機は、遊技盤、前面枠11、機枠、ガラス枠13、開閉パネル15、上皿16、及び操作パネル17等を構成する主な構成部材が、全て合成樹脂により形成されている。そしてこの場合、これら合成樹脂の成型方法としては、ガスインジェクション法を採用しているが、これについては図6,7により後述する。
またクリア部材は、上記ガラス14(ガラス板)に限られず、例えば透明又は半透明のプラスチックボードであってもよいことはいうまでもない。
【0015】
また、遊技盤の前面には、パチンコ玉を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領域(遊技領域)が形成され、入賞口に玉が入って有効にセーフとなる場合は、所定数の賞品玉が上皿16に排出されるように制御される構成となっている。
なおここでは、遊技盤における遊技領域はどのようなものでもよく、遊技球を使用するパチンコ遊技機であれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる「第1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能な可変表示装置を備え、この表示装置における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当り状態)を発生可能な遊技機でもよい。また、表示装置の図柄内容を変化させてゲームを行うもので、「第3種」に属する遊技機、あるいは表示装置を備えた他の種類の遊技機、いわゆる「第2種」に属する遊技機、又はその他の機種(例えば、他種タイプ)等に幅広く適用が可能である。また、表示装置を備えていない各種類の遊技機にも適用することができる。
本例では「第1種」に属するタイプのものを用いた例を以下説明する。
【0016】
前面枠11は、上部の左右両側に、後述のスピーカー159(図6に示す)が内蔵され、この箇所の表面に複数形成された放音孔19又は20を経由して前面側にステレオ音が放音される構成となっている。
また、前面枠11の開閉側(右側)の縁部には、前面枠11及びガラス枠13の施錠装置(図示省略)の鍵挿入部21が形成されている。前面枠11を開く場合には、鍵挿入部21に所定のキーを挿入して一方向(例えば時計回り方向)に回動操作すれば、施錠装置のロック状態が解除されて前面枠11のみがオープンし、また鍵挿入部21に所定のキーを挿入して他方向(例えば反時計回り方向)に回動操作すれば、ガラス枠13が前面枠11に対してオープンする。
なお、挿入したキーを一方向に所定角度(例えば90度)回転させると前面枠11がオープンし、さらに一方向に所定角度(例えばさらに90度)回転させるとガラス枠13もオープンするといった構成とすることもできる。
【0017】
また、開閉パネル15は、例えばガラス枠13を開けることにより、オープン可能となり、ガラス枠13が閉じていると、図示省略した係止部によりガラス枠13に対して係止し開動不能とされる(即ち、ロックされる)。或いは、開閉パネル15を前面枠11に対して施錠する施錠装置を設け、この施錠装置の解錠操作部を内部(ガラス枠13の裏側等)に設けて、ガラス枠13を開けることにより、この解除操作部が操作可能となる構成でもよい。
なお、図1に示すように、鍵挿入部21は若干ガラス枠13側に食込むように配置されており、ガラス枠13の側端面には、これに対応する位置に断面半円状の切り欠きが形成されている。
【0018】
ガラス枠13は、ほぼ中央に開口部13aが形成され、開口部13aを通して遊技盤における遊技領域が見えるようになっている。このガラス枠13の上部、即ちガラス面(視認領域)上部は、上方まで大きく延びており、またこのガラス枠13の上部左右両側は、前述のスピーカーの配置場所を避けるように、湾曲した外形となっていて、結果としてガラス枠13は全体として楕円形状の外形となっている。
このガラス枠13の外周部前面側には、前面側に突出するように膨出状に形成された前面開閉枠装飾部材30が設けられている。この前面開閉枠装飾部材30は、ガラス枠13の前面縁部における上辺部と左右の側辺部とに連続状態に配設され、内側に複数の電気的発光源(電球或いはLED等)が連続的に配設されたカバー部材よりなるもので、表面形状により或いは色分けにより区画されることにより、パイロットランプ31、補給ランプ32、玉排出ランプ33、ガラス枠LED部34,35、及び後述のガラス枠ランプ34a,35aが各部に形成されている。
すなわち、前面開閉枠装飾部材30を構成するカバー部材の上辺部が左右に細長い流線形とされ、さらに例えば赤系統の色に着色されることにより、パイロットランプ31が形成されている。また、上辺部の左右両側(パイロットランプ31の左右両側)の帯状部分が色分けされることにより(例えば灰色系統の色に着色されることにより)、補給ランプ32、或いは玉排出ランプ33がそれぞれ形成されている。また、左右側辺部の略中央には、縦長の線状部分が前面に小さく膨出するように区画され、左右側辺部の全体が例えば黄色系統の色に着色されているのに対して、この縦長部分のみが例えば赤系統の色に着色されることにより、ガラス枠LED部34,35が形成されている。
なお、前面開閉枠装飾部材30内には、上記各ランプやLED部以外の部分(例えば、ガラス枠LED部34,35に隣接する両側部分)にも複数の発光源(電球等)が連続状態に配設されており、以下これをガラス枠ランプ34a,35aと称することとする。
【0019】
上皿16は、賞出又は玉貸しにより排出された発射前の遊技球を一時保持し、これら遊技球を前面枠11の裏面下側に設けられた発射装置(図示省略)への玉送り装置(図示省略)に順次供給するもので、左右両側には自動車のヘッドライトをイメージしたようなデザインの上皿ランプ22,23(電気的装飾手段)が設けられ、さらに前面中央には、カード操作部24が形成されている。なお、この上皿16の詳細構成については、図2〜図5により後述する。
また、操作パネル17には、灰皿25と、下皿26(遊技球受け皿)と、下皿26に貯留された玉を外部下方に抜くための玉抜きレバー27と、前記発射装置の操作を行う発射操作ハンドル28(発射操作部)とが設けられている。
なお、図1において符号16aで示すものは、前面枠11の裏面等に設けられた排出装置(図示略)から送出される賞球や貸玉を上皿16内に排出するための上皿排出口であり、また符号26aで示すものは、発射されたが遊技領域に達しなかったファール球や、上皿16から抜き出された玉や、上皿16がいっぱいになったときに図示省略したオーバーフロー流路から流出する賞球等(いわゆるオーバーフロー球)を、下皿26内に排出するための下皿排出口である。
【0020】
なお、このパチンコ機の前面形状(前面開閉枠装飾部材30、上皿16、灰皿25、下皿26、発射操作ハンドル28等の形状)は、各部が丸みをおびた表面形状で前面に膨出する形とされ、全体としてコンセプトカーのような流面形スタイルとなっている。
また、各表面には一定の色彩が施されていてもよいし、統一された模様をなすカラフルな色彩が施されていてもよい。
【0021】
B.上皿の構造
(a)第1例
次に、上皿16の構成の第1例について、図2〜図4により説明する。図2は上皿16の斜視図であり、図3は上皿16の分解斜視図であり、図4は上皿ランプ23の分解斜視図である。
上皿16は、図2に示すように、前述した前面開閉枠装飾部材30の両側下端に連続するように開閉パネル15の上部前面に取付けられたもので、図3に示すように、開閉パネル15に取付けられる裏面カバー40と、この裏面カバー40の前面に取付けられる前面カバー50と、この前面カバー50の左右両側に取付けられて前記上皿ランプ22,23を構成するランプユニット60,70と、前面カバー50の内面に取付けられる玉貯留量表示基盤80及びカード操作基盤90と、前記前面カバー50の下面に取付けられる操作パネル照明ランプ100(操作パネル照明手段)とを備える。
【0022】
裏面カバー40は、図3に示すように、遊技球を貯留する皿状の遊技球貯留部41と、この遊技球貯留部41の左右両側に形成された扇状の取付け板部42,43とを有するものである。
そして、遊技球貯留部41内の奥面左側には、前述の上皿排出口16aを構成する開口部44が形成され、また遊技球貯留部41の下面右側には、上皿16内(遊技球貯留部41内)の玉を下皿26に移す玉通路開閉用の玉抜きレバー45が設けられている。また、この遊技球貯留部41の下面における左右方向の複数箇所(例えば3箇所)には、玉貯留量検出センサー46をワンタッチで装着するための取付部47が形成されている。
【0023】
なお、玉貯留量検出センサー46は、近接スイッチ等よりなり遊技球貯留部41内の遊技球を検出するもので、図2に示すように上皿16の遊技球貯留部41の左右方向の複数箇所(この場合3箇所)に配設されて、順次右側(発射装置への供給側)に移動する遊技球貯留部41内の遊技球の残量を後述の排出制御装置220又は枠制御装置300が判定するためのものである。すなわち、遊技球貯留部41内の遊技球の残量が少なくなると、遊技球貯留部41内の左側には遊技球が存在しなくなり、より残量が少なくなるにつれ、この遊技球が存在しない位置は右側に移動することになって、これにつれてより左側に位置するセンサー46の検出部からの検出信号が出力されなくなるので、これにより排出制御装置220等が遊技球の残量を検知するようになっている。
また、取付部47に装着された玉貯留量検出センサー46の配線46aは、開閉パネル15等の開閉枠のヒンジ側を経由して裏面側に引回されて、前面枠11の裏面等に配設された後述の排出制御装置220等に接続されている。
【0024】
取付け板部42,43は、裏面カバー40の取付状態において、前述した前面開閉枠装飾部材30の両側下部に接合されるもので、前面カバー50を取付けるためのネジを裏面から挿入するための貫通孔42a,43aが、それぞれ複数箇所(図3では3箇所)に形成されている。
また、これら取付け板部42,43の内縁上部には、図2に示す表示カード48の両端をそれぞれ上から挿入するための縦方向の溝42b,43bがそれぞれ形成され、これにより前記表示カード48が上皿16の奥面の表示カード設置部に脱着自在に配置できる構成となっている。
なお、ここで表示カード48は、遊技や遊技店のルールの説明や、特別台であることの表示等を行うパネルである。
【0025】
前面カバー50は、図3に示すように、裏面カバー40における遊技球貯留部41の前面及び下面を覆う皿カバー部51と、この皿カバー部51の左右両側に形成され、前記取付け板部42,43の前面を覆うとともに、ランプユニット60,70がそれぞれ裏面側からはめ込まれるランプ装着部52,53とを備える。
皿カバー部51の前面中央には、カード操作基盤90の後述する操作パネル91を前面に露出させるための開口54が形成され、またこの皿カバー部51の前面上縁部における左側、中央及び右側には、それぞれ後述の玉貯留量表示LED81又は92を露出させるための角孔55,56,57がそれぞれ複数個(この場合3個)横並びに形成されている。
なお、上記開口54に、カード操作基盤90の後述する操作パネル91がはめ込まれることにより、前述のカード操作部24が構成される。
【0026】
ランプ装着部52,53は、前面が略球面状である三角錐形のランプユニット60,70がそれぞれ裏面側からはめ込まれる枠体であり、裏面及び前面が開口して、はめ込まれたランプユニット60,70の前面(発光部)が前面に露出するようになっている。また、これらランプ装着部52,53の内側壁52c,53cには、後述する上皿照明ランプ74の出力光を導いて遊技球貯留部41内に照射する照明窓52a,53aがそれぞれ形成されている。なお、これら照明窓52a,53aは、遊技球貯留部41に向って開口したもので、この開口部を介して光を照射するものであってもよいし、或いは透明又は半透明とされて光を透過させることで遊技球貯留部41内に照射するものであってもよい。
なおここで、ランプ装着部52,53の内側壁52c,53cは、遊技球貯留部41の縁部より延設された本発明の遊技球貯留部囲い壁として機能している。
また、ランプ装着部52,53の内部裏面側における前述の貫通孔42a,43aに対応する位置には、図3に示すように取付けボス52b,53bが形成され、これら取付けボス52b,53bには前述の前面カバー50を取付けるためのネジが裏面から捩じ込み可能なネジ穴が形成されている。
【0027】
ランプユニット60,70は、前面カバー50の上記ランプ装着部52,53に装着されることにより、前述の上皿ランプ22,23を構成するもので、これらは互に左右対称構造であるため、以下代表として右側のランプユニット70について図4により説明し、左側のランプユニット60についてはその詳細構成の説明を省略する。
ランプユニット70は、ランプケース71内に、上皿ランプの本体である電球72(電気的発光手段)及び反射部材73と、遊技球貯留部41の照明手段である上皿照明ランプ74(遊技球貯留部照明手段)とを取付け、ランプケース71の前面をカバー75で覆ったものである。
【0028】
ここでランプケース71は、前述のランプ装着部52,53内に装着可能な三角錐形状のもので、略球面状の前面が開口し、この開口の周縁の複数箇所(この場合3箇所)には、カバー75をネジ止めするためのネジ穴71aが形成されている。
このランプケース71の内側面には、上皿照明ランプ74を内側に露出させるための開口76と、この開口76の周囲に複数形成されて上皿照明ランプ74を搭載した基盤74aに弾力的に係合する固定片77と、反射部材73の前面に形成された固定部73a,73bに弾力的に係合する固定片78a,78bとが形成されている。
また、このランプケース71における、前述の裏面カバー40の扇状の取付け板部42,43に接合する側面には、前述の貫通孔43aに対応する3箇所の位置に取付け片71bが突設され、これら取付け片71bには前述の貫通孔43aから挿通される取付けネジが貫通する貫通孔がそれぞれ形成されて、前述の貫通孔43aから挿通される取付けネジにより、前面カバー50のランプ装着部53とランプユニット70とが、前述の扇状の取付け板部43に一体的に締結される構成となっている。
【0029】
電球72は、反射部材73の後部内にその先端の発光部がはめ込まれた状態に取付けられ、その配線72aは、ランプケース71の底面等に形成された開口(図示省略)から引出され、開閉パネル15等の開閉枠のヒンジ側を経由して前面枠11の裏面等に配設された後述の遊技盤制御装置200又は枠制御装置300に接続されており、後述する如く点灯制御される。
反射部材73は、電球72から出力された光を反射して前面側に放射する金属製の部材で、ランプケース71内に全体が収納される形状寸法とされており、ランプケース71内にはめ込むと前述の固定片78a,78bが固定部73a,73bに弾力的に係合して、ワンタッチで取付け可能となっている。
【0030】
上皿照明ランプ74は、電球或いはLED等よりなり基盤74aに搭載されたもので、基盤74aを前述の固定片77に係合させて取付けるだけで、ワンタッチでランプケース71内の所定位置に装着可能となっており、この電球74の出力光は、前述した照明窓53aを介して遊技球貯留部41内に照射される構成となっている。なお、上皿照明ランプ74の配線74bは、ランプケース71の底面等に形成された開口(図示省略)から引出され、開閉パネル15等の開閉枠のヒンジ側を経由して前面枠11の裏面等に配設された後述の排出制御装置220又は枠制御装置300に接続されており、後述する如く点灯制御される。
【0031】
またカバー75は、ランプケース71の前面開口を覆うように外形が三角形で略球面状の形状とされ、透明又は半透明とされて反射部材73により反射された光も含めて上皿ランプ(電球72)からの出力光をパチンコ機の前面側に透過させるものである。このカバー75の三つの角部には、それぞれネジ挿通用の貫通孔75aが形成され、これら貫通孔75aに挿通したネジをランプケース71の前述のネジ穴71aに捩じ込むことにより、このカバー75がランプケース71に取付けられる。
なお、このカバー75には、例えば黄色系統の色を着色し、上皿ランプ(電球72)からの出力光を着色してさらに装飾効果を高めるようにしてもよい。
【0032】
次に玉貯留量表示基盤80は、図3に示すように、前述の皿カバー部51の上縁部の内側における左側及び右側の2箇所に、それぞれネジ止め等により取付けられるもので、前述の角孔55,57からそれぞれ前面側に露出する玉貯留量表示LED81(貯留状態報知手段)をこの場合3個づつ搭載している。なお、これら玉貯留量表示LED81の配線82は、開閉パネル15等の開閉枠のヒンジ側を経由して前面枠11の裏面等に配設された後述の排出制御装置220又は枠制御装置300に接続されており、後述する如く点灯制御される。
【0033】
カード操作基盤90は、前述の皿カバー部51の上縁部の内側における中央位置にネジ止め等により取付けられるもので、前述の開口54にはめ込まれてカード操作部24を構成する操作パネル91と、前述の角孔56から前面側に露出する玉貯留量表示LED92(貯留状態報知手段)とを搭載している。
ここで、操作パネル91には、図3に示すように、玉貨機3に投入されたプリペードカードの残高を表示するカード残高表示器94と、玉を購入するときに操作される玉貸釦95と、プリペイドカードを排出するときに操作されるカード排出釦96と、玉貸しの有効状態を表示する玉貸し有効表示LED97とが設けられている。
なお、このカード操作基盤90の配線93(玉貯留量表示LED92や操作パネル91上の機器の配線)は、開閉パネル15等の開閉枠のヒンジ側を経由して前面枠11の裏面等に配設された後述の排出制御装置220又は枠制御装置300或いは中継装置224等に接続されており、玉貯留量表示LED92は後述の排出制御装置220又は枠制御装置300により後述の如く点灯制御される。
【0034】
操作パネル照明ランプ100は、例えばネオン管よりなるもので、前面カバー50の下面に取付けられて、操作パネル17(特に、灰皿25、下皿26、発射操作ハンドル28等)に光を照射するものである。
この操作パネル照明ランプ100の配線101は、開閉パネル15等の開閉枠のヒンジ側を経由して前面枠11の裏面等に配設された後述の発射制御装置210や排出制御装置220或いは枠制御装置300に接続され、後述の如く点灯制御される。
【0035】
(b)第2例
次に、上皿16の構成の第2例について、図5により説明する。図5は右側のスピーカーユニットの分解斜視図である。
この例の上皿16は、前述の第1例における上皿ランプ22,23の箇所に、ランプユニット60,70に代えてスピーカーユニットを取付けたものであり、他の構成は第1例と同様であるので、他の構成については同符号を付してその説明を省略する。
なお本例のスピーカーユニットも、左右両側で対称構造であるため、以下右側のスピーカーユニット110についてのみ説明する。
【0036】
スピーカーユニット110は、図5に示すように、スピーカーケース111の内部に、スピーカー112(音声発生手段)を取付け、前面をカバー113で覆ったものである。
ここでスピーカーケース111は、前面カバー51のランプ装着部52,53内に装着可能な三角錐形状のもので、略球面状の前面が開口し、この開口の周縁の複数箇所(この場合3箇所)には、カバー113をネジ止めするためのネジ穴111aが形成されている。
このスピーカーケース111の内側面には、スピーカー112に弾力的に係合する固定片114,115が形成されている。
また、このスピーカーケース111における、前述の裏面カバー40の扇状の取付け板部42,43に接合する側面には、前述の貫通孔43aに対応する3箇所の位置に取付け片111bが突設され、これら取付け片111bには前述の貫通孔43aから挿通される取付けネジが貫通する貫通孔がそれぞれ形成されて、前述の貫通孔43aから挿通される取付けネジにより、前面カバー50のランプ装着部53とスピーカーユニット110とが、前述の扇状の取付け板部43に一体的に締結される構成となっている。
【0037】
なお、スピーカー112の配線(図示省略)は、スピーカーケース111の底面等に形成された開口(図示省略)から引出され、開閉パネル15等の開閉枠のヒンジ側を経由して前面枠11の裏面等に配設された後述の遊技盤制御装置200又は枠制御装置300に接続されており、後述する如く制御される。
またカバー113は、スピーカーケース111の前面開口を覆うように外形が三角形で略球面状の形状とされ、複数の放音孔113aが形成されてスピーカー112からの出力音を前面側に放音するものである。このカバー113の三つの角部には、それぞれネジ挿通用の貫通孔113bが形成され、これら貫通孔113bに挿通したネジをスピーカーケース111の前述のネジ穴111aに捩じ込むことにより、このカバー113がスピーカーケース111に取付けられる。
【0038】
C.前面枠の構造
次に、前面枠11の構造を、図6,7により説明する。図6は前面枠11の裏面図、図7は前面枠11の部分断面斜視図である。
前面枠11は、図6に示すように、外周縁151が裏側に折返された全体として額縁状のもので、この場合遊技盤を収納する取付けフレーム152とともに後述するガスインジェクション法による合成樹脂の成形によって一体的に形成されている。また、外周縁151と取付けフレーム152の外周面との間には、前面枠11の裏面側外周部の空間を直角に仕切る複数の補強リブ153が一体形成されるとともに、補強金属板154,155を取付けるためのネジ穴が形成された取付けボス156が複数箇所に一体成形さられている。
【0039】
なお補強金属板154は、前面枠11の裏面側上辺部を覆うように取付けられるもので、また補強金属板155は、前面枠11の裏面側における左右両側部を覆うように取付けられるものである。各補強金属板154,155には、これらを前面枠11に固定するために前述の取付けボス156に捩じ込まれるネジを挿通するための貫通孔154a,155aが対応位置に形成されている。
また、前面枠11の裏面の上辺部の左右両側において補強リブ153により仕切られた空間は、スピーカー収納部157,158を構成しており、これらスピーカー収納部157,158に前述のスピーカー159が収納されて取付けられている。なお、スピーカー159の配線159aは、補強金属板154の配線用開口154bから引出されて、前面枠11の裏面(遊技盤の裏面)等に配設された後述の遊技盤制御装置200又は枠制御装置300に接続されている。
【0040】
そして、この前面枠11の裏面側の折返し隅部(外周縁151の内側隅部、或いは取付けフレーム152の外周側の隅部等)には、図6,7で符号161,162で示すように、外周に沿う方向に連続する肉厚部が形成され、これら肉厚部161,162をガスチャンネルとして、この前面枠11の樹脂成形がガスインジェクション法により行われる構成となっている。
ここで用いられるガスインジェクション法は、成形時に成形品の裏面側の隅部(折返し部分)に肉厚部(ガスチャンネル)を形成し、この肉厚部の内部にガスを注入して成形する合成樹脂の成形方法であり、金型内部からガスを注入する方法と、成形品の外側からノズルにより注入する方法とがある。なお、図6に示す前面枠11の場合には、裏面下辺部中央に形成されたガス注入ゲート163や、或いは裏面上辺部中央に形成されたガス注入ゲート164から、それぞれ肉厚部161,162に対してノズルによりガスを注入する方法を採用している。
【0041】
なお本例では、前面枠11のみならず、前面枠11が取付けられる機枠(図示省略)、ガラス枠13、開閉パネル15、或いは操作パネル17等の少なくとも主要部が、全て上記ガスインジェクション法による合成樹脂の成形により構成されている。
また、従来は、例えば前面枠等を樹脂成形する場合には、主に樹脂の内部に発泡気体を注入する発泡成形(低発泡成形等)により樹脂の肉厚を増やすことにより強度を高めていた。しかし、このような従来の成形方法では、肉厚のために重量が非常に重くなってしまうという問題や、肉厚になってしまうために例えば前面枠の裏面側に各種機構体を配置するような空間部が形成できなくなるという問題があったが、本例のガスインジェクション法であれば、このような問題点が解決されて以下のような優れた効果が奏される。
すなわち、肉薄に成形でき軽量になるとともに、中空部(ガス注入部)の形成によりリブ効果が発揮されて強度が向上する。また、いわゆるヒケやソリといった樹脂成形における不具合の発生が格段に抑制され、寸法精度も向上する。また、肉薄であるため、例えば前面枠の裏面側に各種機構体(例えば、本例ではスピーカー159)を配置するような場合でも十分に配置スペースを確保できるとともに、釘打ちが可能になる。さらに、肉厚の違う部材を一体成形する場合でも、ヒケやソリといった不具合が発生しないので、より複雑な形状の部材を一体品として製作でき、部品点数の軽減や設計の自由度向上に貢献できる。
【0042】
D.制御系の構成(第1例)
次に、図8は本発明を適用したパチンコ装置における制御系の第1例のブロック図である。
図8において、この制御系は大きく分けると、遊技盤制御装置200、発射制御装置210、排出制御装置220、及びこれら各制御装置に接続されるセンサや表示器等の各種機器によって構成される。
遊技盤制御装置200は、マイクロコンピュータを含む回路で、例えば遊技盤の裏面に取付けられたボードユニット(図示省略)により実現されている。
この遊技盤制御装置200は、図8に示すように、遊技盤に設けられた各種電気機器201(例えば普通電動始動口の始動スイッチや駆動ソレノイド、特別入賞装置のカウントスイッチや継続スイッチ或いは駆動ソレノイド、普通図柄表示器等)や、表示制御装置202との間で信号の授受を行い、遊技盤上の特別入賞装置や普通図柄表示装置、或いは可変表示装置(特別図柄表示装置)を制御して遊技を進行させるものである。また遊技盤制御装置200は、スピーカー159や、前面開閉枠装飾部材30内のパイロットランプ31、ガラス枠LED34,35、ガラス枠ランプ34a,35a、及び左右の上皿ランプ(電球72等)にそれそれ接続されて、これらを制御し、後述するような遊技状態に関する各種報知又は演出(枠LED制御処理)を行う機能も有する。
【0043】
なお、ここで表示制御装置202は、遊技盤制御装置200から命令やデータを受けて可変表示装置(図示略)の図柄を可変作動させるための制御を行うものである。
また、遊技盤制御装置200は、遊技盤外部入出力端子204及び中継装置231を介して、遊技ホールの集中管理コンピュータ230に接続され、各種の遊技情報(例えば大当り回数等)が送受信されるようになっている。ここで、中継装置231は、例えば遊技ホールにおいて複数の遊技機が設置される遊技島に遊技機毎に設けられるものであって、この場合店員を呼出すための呼出ランプを備える。
【0044】
発射制御装置210は、発射関連機器211(例えば、発射装置や発射操作ハンドル28等)との間で信号の授受を行い、発射操作ハンドル28の操作に応じて遊技球を発射させる発射制御を行うものである。また発射制御装置210は、上皿16の下面に設けられた操作パネル照明ランプ100に接続されて、これを制御し、後述するような発射状態に関する報知又は演出(枠LED制御処理)を行う機能も有する。
【0045】
次に、排出制御装置220は、排出関連機器221(例えば入賞球センサ、排出装置等)や補給スイッチ222、オーバーフロースイッチ223或いはガラス枠スイッチ(図示略)との間で信号の授受を行うとともに、中継装置224を介して玉貸機(カードサンド)3と信号を送受信して、排出制御を行うものである。
ここで、排出制御とは、入賞があったときに所定数の賞球を排出したり、玉貸し指令に基づいて貸し玉を排出する制御である。
また排出制御装置220は、上皿16に設けられた前述の操作パネル照明ランプ100、上皿照明ランプ74、玉貯留量表示LED81(左右2ヵ所)又は92、或いは前面開閉枠装飾部材30内の補給ランプ32、玉排出ランプ33、ガラス枠ランプ34a,35aにそれそれ接続されて、これらを制御し、後述するような排出状態やその他の枠情報(補給スイッチオン状態、オーバーフロースイッチオン状態、ガラス枠開放状態含む)に関する各種報知又は演出(枠LED制御処理)を行う機能も有する。
【0046】
また、発射制御装置210及び排出制御装置220は、枠外部入出力端子212及び中継装置231を介して、遊技ホールの集中管理コンピュータ230に接続され、各種の枠情報が送受信されるようになっている。ここで、枠情報には、例えば、玉補給信号(大)、玉補給信号(小)、玉発射信号、賞球排出信号、及びガラス枠開放信号等がある。なお、ガラス枠開放信号は、ガラス枠13の施錠装置等に設けられてガラス枠13の開放を検出するガラス枠スイッチ(図示略)の信号を受けて、この場合排出制御装置220より出力される。
【0047】
E.制御系の動作(第1例)
次に、上記第1例の制御系により行われるパチンコ機の制御について説明する。なおここでは、繁雑になるのを避けるため、発射制御装置210による発射制御、及び排出制御装置220による排出制御についての説明は省略する。
(a)遊技制御
まず、遊技制御の概要について説明する。遊技制御は、遊技盤制御装置200により行われる。
始動スイッチからの信号により、遊技盤上の普通電動始動口(図示略)に玉が入ったことを検知した遊技盤制御装置200は、可変表示装置の表示図柄を回転させるとともに、所定の大当り確率に基づいて、所定のタイミングで乱数抽出等を行って特別遊技状態(大当り状態)を発生させるか否かの判定処理を実行し、さらに可変表示装置の停止図柄を決定して、これに応じて可変表示装置の表示図柄を変化させる。
例えば、大当りと決定した場合には、可変表示装置の表示図柄を最終的にゾロ目(例えば「777」)で停止させ、大当りでない場合には、表示図柄をゾロ目以外の状態(例えば「227」)で停止させる。
なおこの際の大当り確率の設定は、例えば乱数抽出において大当りとなる数字の設定数の増減等により行われる。この大当り確率は、いわゆる確率変動を行わないノーマル機においては予め設定された一定値であるが、いわゆる確率変動機と呼ばれる機種の場合には、遊技盤制御装置200の遊技制御中の処理において、遊技状態に応じて自動的に設定変更され増減する。例えば、大当りしたときの表示図柄が、所定の確率変動図柄であることを条件に、その後の大当り確率を一定期間増加させる等の処理が行われる。
また、可変表示装置の表示図柄の回転を停止させる際には、所定の条件によりリーチ発生か否かを決定し、リーチ発生の場合には所定のリーチアクションを行う。例えば、大当りを発生させないと決定した場合でも、決定された停止図柄の左右が等しい場合(例えば「232」)には、まず、左右の図柄を所定の停止図柄(「2」)に停止させた後、中央の図柄をゆっくり回転させた後、最終的に所定の停止図柄(「3」)に停止させるという表示動作を行って、遊技のスリル等を高める演出を行う。
なおこの際、遊技盤制御装置200の制御により、前面開閉枠装飾部材30内のガラス枠LED34,35等が点灯制御(詳細後述する)され、スピーカー159(或いはスピーカー112)から効果音出力が行われることによっても、このリーチアクションの演出が行われる。
【0048】
そして、前述の判定で大当りと決定し、可変表示装置の表示図柄を最終的にゾロ目(例えば「777」)で停止させると(即ち、大当りが発生すると)、遊技盤制御装置200は以下の大当り処理を行う。すなわち、特別変動入賞装置の大入賞口を所定期間開放して開く動作を複数回連続させる。例えば、特別変動入賞装置のカウントスイッチから検知される入賞球の数をカウントして所定数となったときに大入賞口を閉じる処理を行い、また大入賞口の開放中に継続スイッチの信号によりいわゆるV入賞した玉があったことを判別した場合には、一定の限界に達するまで再度連続して大入賞口を開放する処理を実行し、大当り状態を継続する。
なおこの大当り状態においても、遊技盤制御装置200の制御により、上皿ランプ、又は前面開閉枠装飾部材30内のパイロットランプ31、ガラス枠ランプ34a,35a等が点灯制御(詳細後述する)されることにより、或いはスピーカー159(或いはスピーカー112)から効果音が放音されることによって、この大当り状態の演出が行われる。
【0049】
また、遊技盤制御装置200は、上記大当りに関する処理を行う一方で、普通図柄表示器(通常一桁の数字等を回転表示する表示器で、以下普図という。)の動作を伴う普図当りに関する処理も行う。
すなわち、所定のセンサによりいわゆる遊技盤上の普図始動ゲート(いわゆるゴーチャッカー)を玉が通過したことを検知した遊技盤制御装置200は、遊技盤上の普図の表示図柄を回転させるとともに、所定の普図当り確率に基づいて、所定のタイミングで乱数抽出等を行って普図当り状態を発生させるか否かの判定処理を実行し、さらに普図の停止図柄を決定して、これに応じて普図の表示図柄を変化させる。
例えば、普図当りと決定した場合には、普図の表示図柄を最終的に所定の図柄(例えば「7」)で停止させ、普図当りでない場合には、表示図柄を所定の図柄以外の状態(例えば「2」)で停止させる。
【0050】
そして、上述の判定で普図当りと決定し、普図の表示図柄を最終的に所定の図柄(例えば「7」)で停止させると(即ち、普図当りが発生すると)、遊技盤制御装置200は以下の普図当り処理を行う。すなわち、例えばチューリップタイプの普通電動始動口を所定時間(通常0.5秒程度)開く動作を行い、普通電動始動口に入賞し易くする。
なお、上記普図当り処理において、普図の表示図柄の回転を開始し、最終的にいずれかの図柄に停止させるまでの時間(以下、普図回転時間という。)は、通常は例えば60秒程度であるが、例えば前述の大当りが発生した後の一定期間においては、この普図回転時間を例えば5〜6秒に短くして、普図当りが生じ易くする処理(以下、普図時短制御)が行われる。そして、この普図時短制御中に普図当りとなると、普通電動始動口を開く時間を例えば3秒程度に長くする。また、この普図時短制御は、例えば可変表示装置の表示図柄回転(大当り判定処理)が所定回数(例えば50回)行われると終了する。
【0051】
(b)遊技盤制御装置による枠LED制御処理
次に、上皿に設けられた各ランプ類や、前面開閉枠装飾部材30の各ランプ類を点灯又は点滅させることによって行われる報知又は演出処理(以下、枠LED制御処理という。)であって、遊技盤制御装置200により行われるものについて、図9のフローチャートにより説明する。
なおこの処理は、上記遊技制御の処理の一部であって、プログラム上では、上記遊技制御のメインルーチン(図示省略)、或いはその下位のサブルーチンに対するサブルーチンとして実行される処理である。そして、遊技制御のメインルーチンは、パチンコ装置の電源投入と同時に開始され、例えば最終ステップ終了後のリセット待ち処理において所定のサイクルタイムでハード的に割込みがかかって繰返し実行され、これに伴ってこの処理もメインルーチンの一部として繰返し実行される。
【0052】
この処理のサブルーチンが開始されると、まずステップS100で大当り状態であるか否か判定され、大当り状態であればステップS102〜S106に順次進み、大当り状態でなければステップS108に進む。
ステップS102〜S106では、大当り状態の報知及び演出のために、前面開閉枠装飾部材30内のパイロットランプ31を点滅させる処理、ガラス枠ランプ34a,35aを移動点滅させる処理、左右の上皿ランプ22,23(電球72)を点滅させる処理を順次行い、ステップS114に進む。
これらステップS102〜S106の処理により、大当り状態の枠側装飾による報知及び演出が従来にない効果的なものとなる。すなわち、前面開閉枠であるガラス枠13の周縁部分(上辺部及び左右両側辺部)と、ガラス枠13の両側下端に位置する自動車のヘッドライトのような上皿ランプ22,23の点滅により、パチンコ機前面全体での電気的な光の装飾による従来にない斬新的な演出がなされる。特に、遊技店の照明が暗い場合でも、自動車のヘッドライトのような上皿ランプ22,23の点滅により遊技者に強い印象を与える効果的な演出がなされる。また、大当りしたことが他の遊技者や遊技店の係員に直に認識させることができる。
なおここで、移動点滅とは、連続的に配置された複数の発光源を順次連続的に点滅させることで、点灯しているランプやLED等の位置が順次一方向又は両方向に進んで行くような点滅制御の方式をいう。
【0053】
次にステップS108では、リーチ状態であるか否か判定され、リーチ状態であればステップS110,S112に順次進み、リーチが発生していなければステップS114に進む。
ステップS110,S112では、リーチ状態の報知及び演出のために、前面開閉枠装飾部材30内のガラス枠ランプ34a,35a或いはガラス枠LED34,35を点滅させる処理を行い、ステップS114に進む。
具体的には、ガラス枠ランプ34a,35a或いはガラス枠LED34,35の全ての発光源を例えば同期させて一体的に点滅させる。
これにより、リーチ状態の枠側装飾による報知及び演出が従来にない効果的なものとなる。すなわち、前面開閉枠であるガラス枠13の周縁(即ち遊技領域の周囲)において、電気的な光の装飾による演出がなされる。
【0054】
次にステップS114では、確率変動状態であるか否か判定され、確率変動状態であればステップS116に進み、確率変動状態でなければステップS118に進む。
ステップS116では、確率変動状態の報知及び演出のために、前面開閉枠装飾部材30内のパイロットランプ31を所定のパターン(パターン1)で移動点滅させる処理を行い、ステップS118に進む。
具体的には、例えばパイロットランプ31内の複数の発光源を右端から左端に向けて順次点滅させ、点灯している箇所が右端から左端に移動するような移動点滅を行う。
これにより、確率変動状態の枠側装飾による報知及び演出が従来にない効果的なものとなる。すなわち、前面開閉枠であるガラス枠13の上辺部において、電気的な光の装飾による演出がなされる。
【0055】
次にステップS118では、普図時短制御中か否か判定され、普図時短制御中であればステップS120に進み、普図時短制御中でなければステップS122に進む。
ステップS120では、普図時短状態の報知及び演出のために、前面開閉枠装飾部材30内のパイロットランプ31を所定のパターン(パターン2)で移動点滅させる処理を行い、ステップS122に進む。
具体的には、例えばパイロットランプ31内の複数の発光源を中央から左右両側に向けて順次点滅させ、点灯している箇所が中央から右左両端に移動するような移動点滅を行う。
これにより、普図時短状態の枠側装飾による報知及び演出が従来にない効果的なものとなる。すなわち、前面開閉枠であるガラス枠13の上辺部(即ち遊技領域の上部)において、電気的な光の装飾による演出がなされる。
なお、移動点滅のパターンを、確率変動状態と普図時短状態とで異ならせたことにより、他の遊技者や係員に状態の違いを的確に認識させることができる。
【0056】
次にステップS122では、変動中(可変表示装置の表示図柄が回転中)か否か判定され、変動中であればステップS124に進み、変動中でなければメインルーチン等にリターンする。
ステップS124では、変動中の報知及び演出のために、前面開閉枠装飾部材30内のガラス枠LED34,35のみを点滅させる処理を行い、終了後にメインルーチン等にリターンする。
具体的には、ガラス枠LED34,35の全ての発光源(LED)を同期させて一体的に点滅させる。
これにより、変動中の枠側装飾による報知及び演出が従来にない効果的なものとなる。すなわち、前面開閉枠であるガラス枠13の周縁部(即ち遊技領域の周縁部)において、電気的な光の装飾による演出がなされる。
また、各遊技状態に対応する状態信号は、呼出しランプを備えた中継装置224に送信され、中継装置224の呼出しランプにおいてもこの遊技状態に応じた点灯表示が行われ、遊技機と島設備とで一体的な装飾及び報知が行われる。
【0057】
(c)発射制御装置によるによる枠LED制御処理
次に、発射制御装置210により行われる枠LED制御処理について、図10のフローチャートにより説明する。
なおこの処理は、発射制御の処理の一部であって、プログラム上では、発射制御のメインルーチン(図示省略)、或いはその下位のサブルーチンに対するサブルーチンとして実行される処理である。そして、発射制御のメインルーチンは、パチンコ装置の電源投入と同時に開始され、例えば最終ステップ終了後のリセット待ち処理において所定のサイクルタイムでハード的に割込みがかかって繰返し実行され、これに伴ってこの処理もメインルーチンの一部として繰返し実行される。
【0058】
この処理のサブルーチンが開始されると、まずステップS130で発射処理中であるか否か判定され、発射処理中であればステップS132,S134に順次進み、発射処理中でなければメインルーチン等にリターンする。なお、ステップS130での発射処理中であるか否かの判定は、発射装置のソレノイドが駆動中であるか否か、或いは発射操作ハンドル28に設けられたタッチセンサの検出信号が出力されているか否かにより行われる。
ステップS132,S134では、発射状態の報知及び演出のために、上皿16の下面に設けられた操作パネル照明ランプ100を点灯させる処理、上皿照明ランプ74を点灯させる処理を行い、メインルーチン等にリターンする。
【0059】
これにより、発射状態の枠側装飾による報知及び演出が従来にない効果的なものとなる。すなわち、操作パネル照明ランプ100により操作パネル17(灰皿25,下皿26及び発射操作ハンドル28)に光が照射され、また上皿照明ランプ74により上皿16の遊技球貯留部41等に光が照射されて電気的な光の装飾がなされる。また、遊技店の照明が暗い場合でも、上皿16、カード操作部24、下皿26、灰皿25、さらには発射操作ハンドル28等が遊技者によく見えて便利となる。
またこの場合、発射操作ハンドル28の近傍が発光することになるため、特に発射状態の報知が確実になる。
なお、発射制御装置210により行われる枠LED制御処理は、上記のような発射状態に基づく処理に限られず、例えばカードによる玉貸しが有効中であるときのみに、上記操作パネル照明ランプ100や上皿照明ランプ74を点灯させる処理であってもよい。
【0060】
(d)排出制御装置によるによる枠LED制御処理
次に、排出制御装置220により行われる枠LED制御処理について、図11のフローチャートにより説明する。
なおこの処理は、排出制御の処理の一部であって、プログラム上では、排出制御のメインルーチン(図示省略)、或いはその下位のサブルーチンに対するサブルーチンとして実行される処理である。そして、排出制御のメインルーチンは、パチンコ装置の電源投入と同時に開始され、例えば最終ステップ終了後のリセット待ち処理において所定のサイクルタイムでハード的に割込みがかかって繰返し実行され、これに伴ってこの処理もメインルーチンの一部として繰返し実行される。
【0061】
この処理のサブルーチンが開始されると、まずステップS140で賞球処理中(賞球排出処理中)であるか否か判定され、賞球処理中であればステップS142に進み、賞球処理中でなければステップS144に進む。
ステップS142では、賞球処理の報知及び演出のために、前面開閉枠装飾部材30内の玉排出ランプ33を点灯させる処理を行い、ステップS144に進む。具体的には、玉排出ランプ33内のLED98を例えば同期させて一体的に点灯させる。
これにより、前面開閉枠装飾部材30において他の部分と異なる固有の色彩が施された玉排出ランプ33のみが発光して、賞球処理の枠側装飾による報知及び演出が的確かつ効果的なものとなる。
【0062】
次にステップS144では、玉貸し処理中(貸し玉排出処理中)であるか否か判定され、玉貸し処理中であればステップS146に進み、玉貸し処理中でなければステップS148に進む。
ステップS146では、玉貸し処理の報知のために、前面開閉枠装飾部材30内の玉排出ランプ33を点灯させる処理を行い、ステップS148に進む。具体的には、玉排出ランプ33内のLED98を例えば同期させて一体的に点灯させる。
これにより、前面開閉枠装飾部材30において他の部分と異なる固有の色彩が施された玉排出ランプ33のみが発光して、玉貸し処理の報知が的確になされる。
【0063】
次に、ステップS148で補給スイッチ222がオンであるか否か判定され、オンであればステップS150に進み、オンでなければステップS152に進む。なおここで、補給スイッチ222とは、前面枠11の裏面上部等に取付けられて遊技島側から補給される遊技球を一時的に貯留する貯留タンク内に設けられたセンサで、この貯留タンク内の遊技球が残り少なくなるとオンするものであり、この補給スイッチのオンにより遊技球の補給処理が島側に指令されて実行される。
ステップS150では、補給スイッチのオン状態の報知のために、前面開閉枠装飾部材30内の補給ランプ32を点灯させる処理を行う。具体的には、補給ランプ32内の複数の発光源を例えば同期させて一体的に点灯させる。
これにより、前面開閉枠装飾部材30において他の部分と異なる固有の色彩が施された補給ランプ32のみが発光して、補給スイッチオン状態の枠側装飾による報知が的確になされる。
【0064】
次にステップS152では、ガラス枠スイッチがオンであるか否か判定され、オンであればステップS154に進み、オンでなければステップS156に進む。なおここで、ガラス枠スイッチ(図示省略)とは、ガラス枠13の施錠装置等に設けられてガラス枠13の開放を検出するスイッチである。
ステップS154では、ガラス枠開放状態の報知のために、前面開閉枠装飾部材30内のガラス枠ランプ34a,35aを単独で優先的に点灯させる処理を行う。具体的には、ガラス枠ランプ34a,35a内の複数の発光源を他のランプ類の点灯状態に係わらず例えば同期させて一体的に点灯させる。
これにより、ガラス枠13が開放されると、このガラス枠13の両サイドが発光することになり、ガラス枠13が開放状態であることの報知が的確になされるとともに、不正にガラス枠13を開放したことが即刻係員に分り不正行為が防止される。
【0065】
次にステップS156では、オーバーフロースイッチ223がオンであるか否か判定され、オンであればステップS158に進み、オンでなければステップS160を実行した後にメインルーチン等にリターンする。なおここで、オーバーフロースイッチ223とは、下皿26に賞球等をオバーフローさせる流路内に設けられ、この流路内に遊技球が充満したこと、即ち下皿26がいっばいであること(オバーフロー状態)を検出するスイッチである。
ステップS158では、上記オバーフロー状態の報知のために、操作パネル照明ランプ100を単独で優先的に点滅させる処理を行う。
これにより、オバーフロー状態であることが、操作パネル17(特に下皿26)への光の間欠的な照射により、的確に報知される。
【0066】
次にステップS160では、玉貯留量検出センサー46に基づく前述の上皿16内の遊技球の残量検知が行われ、この残量を表示すべく、上皿16の前面上縁に沿って横方向に複数配設された前述の玉貯留量表示LED81(左右2箇所)又は92(合計3箇所)のうち、この残量に応じた箇所のLEDのみを点灯させる。
具体的には、例えば上皿16の遊技球貯留部41内の3個の玉貯留量検出センサー46の検出信号に基づき、遊技球が存在している位置に対応するLEDのみを点灯させる。
これによって、遊技店の照明が暗い場合でも、遊技球貯留部41内を覗くことなく遊技者は確実に遊技球の残量を知ることができる。すなわち、この場合玉貯留量表示LED81又は92のうち全てのLEDが点灯していれば、遊技球貯留部41内の左端近傍まで遊技球が存在し、残量が多いことが分るし、また例えば玉貯留量表示LED81又は92のうち右端の一部のLEDのみが点灯していれば、遊技球貯留部41内の右側だけに遊技球が存在し、残量が少ないことが分る。
【0067】
以上のように本例では、遊技球貯留皿(上皿16)の所定箇所に、或いはこの遊技球貯留皿に隣接して備えられ、遊技に関連した状態の装飾或いは報知を行なう電気的装飾手段と、これら電気的装飾手段を制御する制御手段(遊技盤制御装置200、発射制御装置210、排出制御装置220)とを備えた。
そして、前記電気的装飾手段としては、遊技球貯留皿の両側部に配設されて遊技状態の装飾を行なう電気的発光手段(上皿ランプ22,23)、或いは遊技球貯留皿の両側部に配設されて遊技状態の音声装飾を行なう音声発生手段(スピーカー112)と、遊技球貯留皿における遊技球の貯留状態の報知を行なう貯留状態報知手段(玉貯留量表示LED81,92)と、遊技球貯留皿における遊技球貯留部41を照明する遊技球貯留部照明手段(上皿照明ランプ74)と、操作パネル17を照明する操作パネル照明手段(操作パネル照明ランプ100)とを設けた。
特に、上記遊技球貯留部照明手段(上皿照明ランプ74)は、遊技球貯留皿における遊技球貯留部41の縁部より延設した遊技球貯留部囲い壁(内側壁52c,53c)を形成し、この遊技球貯留部囲い壁の壁面に配設した。
したがって、以下の効果を得ることができる。
【0068】
(1)遊技球貯留皿の所定箇所に装飾或いは報知を行なう電気的装飾手段を備えたことにより、遊技機全体で装飾や報知が行なえ、従来の遊技機よりも装飾効果及び報知効果が向上する。また、最近の設備の充実した遊技店においても装飾的にマッチしたものになり、遊技店の要望に応えられるものになる。
(2)特に上記電気的装飾手段として、遊技球貯留皿の両側に配設され、遊技状態の装飾を行なう電気的発光手段(上皿ランプ22,23)を設けたため、自動車のヘッドライトのような従来にない斬新で強烈な感覚を遊技者に与えることができて、装飾効果の格段の向上が実現される。
(3)また、前記電気的装飾手段として、遊技球貯留皿における遊技球の貯留状態の報知を行なう貯留状態報知手段(玉貯留量表示LED81,92)を有しているため、遊技球貯留皿内を遊技者が覗かなくても遊技球の貯留量が的確かつ容易に(間接的に)認識でき、例えば、照明を暗くするような遊技店においてはより効果的である。
(4)また、電気的装飾手段として、遊技球貯留皿における遊技球貯留部を照明する遊技球貯留部照明手段(上皿照明ランプ74)を設けているため、遊技球の貯留量が的確に(直接的に)認識でき、例えば、照明を暗くするような遊技店においてはより効果的である。
【0069】
(5)また、遊技球貯留皿における遊技球貯留部41の縁部より延設した遊技球貯留部囲い壁(内側壁52c,53c)を形成し、この遊技球貯留部囲い壁の壁面に遊技球貯留部照明手段(上皿照明ランプ74)を配設したことにより、貯留部41より遊技球がこぼれることを防止するとともに、囲い壁により貯留部が見ずらくなることがない。また、遊技球貯留部照明手段により遊技球貯留部に光が照射されるので店内の照明を暗くする遊技店にも対応する。
(6)また、電気的装飾手段として、遊技球貯留皿の両側部に配設されて遊技状態の音声装飾を行なう音声発生手段(スピーカー112)を設けた場合には、遊技機前面の比較的低位置からの従来にない斬新な音声出力が可能であり、音声装飾効果が向上する。また、ステレオ出力回路を備えることにより、ステレオ音を効果的に出力可能である。
(7)また、電気的装飾手段として、操作パネルを照明する操作パネル照明手段(操作パネル照明ランプ100)が設けられているため、下皿26の玉貯留状態や発射操作ハンドル28の操作状態が的確に認識でき、照明を暗くするような遊技店においても効果的である。また、本例においては、灰皿も照明しているため、灰皿の位置がよく分り灰が落ちるなどを防止する効果もある。
【0070】
F.制御系の構成(第2例)
次に、図12は本発明を適用したパチンコ装置における制御系の他の例(第2例)のブロック図である。なお、図8に示す第1例の制御系と同様の構成要素には同符号を付してその説明を省略する。
この第2例の制御系は、各ランプ類やスピーカーの制御(即ち、枠LEDの制御処理等)を専用に行う枠制御装置300を備える点に特徴を有する。
枠制御装置300は、例えばマイクロコンピュータを含む回路で、例えば前面枠の裏面或いはガラス枠裏面に取付けられたボードユニット(図示省略)により実現されている。
この枠制御装置300は、図12に示すように、他の制御装置(遊技盤制御装置200,排出制御装置220及び発射制御装置210)と、各ランプ類(22,23,31,32,33,34,35,74,81,92,100)とに接続され、他の制御装置からの信号(遊技情報,発射情報及び排出情報等)に応じて、後述するように各ランプ類等を制御するものである。またこの枠制御装置300は、スピーカー159,112に接続されて、スピーカーによる音出力処理も行う。
【0071】
G.制御系の動作(第2例)
次に、上記第2例の制御系により行われるパチンコ機の制御について説明する。なおここでは、枠制御装置300による枠LED制御処理のみを、図13及び図14のフローチャートにより説明し、他の制御(遊技制御等)は、第1例と同様であるので、その説明を省略する。
なおこの処理は、例えばパチンコ装置の電源投入と同時に開始され、最終ステップ終了後のリセット待ち処理(図示略)において所定のサイクルタイムでハード的に割込みがかかって繰返し実行される。
【0072】
この処理が開始されると、まずステップS200,S202,S204で順次他の制御装置(遊技盤制御装置200、発射制御装置210、排出制御装置220)からの情報が受信される。具体的には、遊技盤制御装置200から、大当り状態か否か等の遊技情報を含む情報が入力され、発射制御装置210から、発射処理中か否か等の発射情報を含む情報が入力され、排出制御装置220からは、賞球処理中か否か等の排出情報を含む情報が入力される。
【0073】
そして、ステップS206〜S230では、図9に示す前述の遊技盤制御装置200による枠LED制御処理(ステップS100〜S124)と同様の処理が、枠制御装置300により行われる。
次いで、ステップS232〜S236では、図10に示す前述の発射制御装置210による枠LED制御処理(ステップS130〜S134)と同様の処理が、枠制御装置300により行われる。
さらに、ステップS238〜S258では、図11に示す前述の排出制御装置220による枠LED制御処理(ステップS140〜S160)と同様の処理が、枠制御装置300により行われる。
【0074】
この第2例の制御系の構成及び動作によっても、第1例と同様に、遊技機前面全体の装飾性の向上や、遊技状態等の効果的な演出又は報知が可能となる等の効果がある。
また、この第2例の制御系の構成によれば、上記第1例と同様の効果に加えて、以下の効果も奏する。すなわち、専用の枠制御装置300を備えることにより、他の制御装置で装飾部材のLEDの出力制御を行わなくてもよく、プログラム容量が軽減される。また、枠制御装置300内のROM内容を交換すれば、装飾部材のLEDの出力制御を容易かつ自由に変更できる。さらに、枠制御装置300は、枠側に残せるので、遊技盤交換時に交換する必要がなく、機種変更等に伴う遊技盤交換がさらに低コストで行えるといった効果がある。
【0075】
なお、本発明は上記形態例の態様に限られず、各種の変形,応用があり得る。例えば、本発明の電気的装飾手段を構成する発光手段としては、上述したような電球,LED,ネオン管等以外にも各種の発光手段(例えば、蛍光燈やEL(エレクトロルミネセンス)など)を使用することができる。また、電気的装飾手段を設ける位置は、遊技球貯留皿、或いはその隣接位置であればいずれに設けてもよい。例えば、遊技球貯留皿全体が発光するように複数の発光手段を遊技球貯留皿全体に配設してもよいし、また遊技球貯留皿の周辺(開閉パネル又は操作パネルの前面)に発光手段を配置してもよい。
【0076】
また、電気的装飾部材を構成する各レンズ部材(カバー部材)の色や発光手段の発光色を、各箇所で複雑に異ならせた構成でもよい。
また上記形態例では、操作パネル17が開閉パネル15の前面に取付けられた態様を例示したが、操作パネル17は開閉パネル15の下側に開閉パネル15とは独立に設けられ、前面枠11に一体成形されていてもよいし、或いは前面枠11に対して別体のパネル部材をネジ止め等により固定して設けられていてもよい。
【0077】
また、玉貸機の配置場所は上記例に限られず、例えば開閉パネルの部分等に設けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。
また、本発明はカードリーダを備えていないパチンコ機にも適用できるのは勿論である。
さらに本発明に係わる遊技機は上記例のようなプリペイドカード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することができる。また、例えばプリペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能である。また、アレンジボール機や雀球遊技機にも適用することができる。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技機全体で装飾や報知が行なえ、従来の遊技機よりも装飾効果及び報知効果が向上する。また、最近の設備の充実した遊技店においても装飾的にマッチしたものになり、遊技店の要望に応えられるものになる。
また、自動車のヘッドライトのような従来にない斬新で強烈な感覚を遊技者に与えることができて、装飾効果の格段の向上が実現される。
さらに、遊技球貯留部囲い壁を備えることにより、遊技球貯留部より遊技球がこぼれることを防止するとともに、囲い壁により貯留部が見ずらくなることがない。また、遊技球貯留部照明手段により遊技球貯留部に光が照射されるので店内の照明を暗くする遊技店にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例であるパチンコ装置の全体を示す正面図である。
【図2】同パチンコ装置の上皿の外観を示す斜視図である。
【図3】同パチンコ装置の上皿の構造を示す分解斜視図である。
【図4】同パチンコ装置の上皿ランプを構成するランプユニットの分解斜視図である。
【図5】本発明の他の形態例におけるスピーカーユニットの分解斜視図である。
【図6】本発明の一形態例であるパチンコ装置の前面枠の構造を示す裏面斜視図である。
【図7】同パチンコ装置の前面枠の要部構造を示す部分断面視図である。
【図8】同パチンコ装置の制御系の第1例の構成を示すブロック図である。
【図9】同パチンコ装置の制御系の第1例の動作を示すフローチャートであって、遊技盤制御装置による電気的発光手段(枠LED)の制御処理を示すフローチャートである。
【図10】同パチンコ装置の制御系の第1例の動作を示すフローチャートであって、発射制御装置による電気的発光手段(枠LED)の制御処理を示すフローチャートである。
【図11】同パチンコ装置の制御系の第1例の動作を示すフローチャートであって、排出制御装置による電気的発光手段(枠LED)の制御処理を示すフローチャートである。
【図12】同パチンコ装置の制御系の第2例の構成を示すブロック図である。
【図13】同パチンコ装置の制御系の第2例の動作を示すフローチャートであって、枠制御装置による電気的発光手段(枠LED)制御処理を示すフローチャートである。
【図14】同パチンコ装置の制御系の第2例の動作を示すフローチャートであって、枠制御装置による電気的発光手段(枠LED)制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ装置
2 パチンコ機
11 前面枠
13 ガラス枠
16 上皿(遊技球貯留皿)
22,23 上皿ランプ(電気的装飾手段、電気的発光手段)
26 下皿(遊技球受け皿)
28 発射操作ハンドル(発射操作部)
41 遊技球貯留部
46 玉貯留量検出センサー
51 皿カバー部
52,53 ランプ装着部
52c,53c 内側壁(遊技球貯留部囲い壁)
72 上皿ランプを構成する電球(電気的発光手段)
74 上皿照明ランプ(電気的装飾手段、遊技球貯留部照明手段)
81,92 玉貯留量表示LED(電気的装飾手段、貯留状態報知手段)
100 操作パネル照明ランプ(電気的装飾手段、操作パネル照明手段)
112 スピーカー(電気的装飾手段、音声発生手段)
200 遊技盤制御装置(制御手段)
210 発射制御装置(制御手段)
220 排出制御装置(制御手段)
300 枠制御装置(制御手段)

Claims (3)

  1. 遊技領域へ遊技球を発射する発射装置と、該発射装置へ供給する前の遊技球を貯留する遊技球貯留部を有する遊技球貯留皿とを備えた遊技機において、
    前記遊技球貯留皿は、
    前記遊技球貯留部の前面および下面を覆う皿カバー部と、
    前記皿カバー部の左右両側に形成されるランプ装着部と、
    前記ランプ装着部にはめ込まれ、遊技状態の装飾を行う電気的発光手段を有するランプユニットと、
    を備え、
    前記ランプ装着部は、内側壁として前記遊技球貯留部の縁部より上方に延設された遊技球貯留部囲い壁を備えるとともに、前記ランプユニットの前面を露出させるように当該ランプユニットがはめ込まれる枠体に構成し、
    前記ランプユニットは、前記遊技球貯留部囲い壁に形成された照明窓を介して光を遊技球貯留部に照射して当該遊技球貯留部を照明する遊技球貯留部照明手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技球貯留部内の遊技球を検出する球貯留量検出センサを該遊技球貯留部の左右方向の複数箇所に配設し、
    前記皿カバー部は、前記球貯留量検出センサからの検出信号に基づき、前記遊技球貯留部における遊技球の貯留状態の報知を行う貯留状態報知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記皿カバー部の下面に、前記遊技球貯留皿の下部に配設された操作パネルに光を照射する操作パネル照明手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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