JP3908649B2 - 環境同期制御システム、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽に対応させて室内の照明、空調等の聴環境を制御するシステム及び方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
演奏会の会場、及びカラオケルーム等において、演奏される音楽に対応させて、室内の照明を自動的に変化させ、演出効果を高めることが行われている。
例えば、特許文献1によれば、カラオケ装置の音量レベルに応じて周囲の照明を変化させる装置が提案されている。また、特許文献2によれば、楽音の低周波成分の繁忙度(ピーク成分とレベル変動分との比)により、楽曲のジャンルを分類し、楽曲のジャンルに対応させて予め設定された照明パターンで照明装置を制御するカラオケ装置が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−208886号公報
【特許文献2】
特開平6−19488号公報
【0004】
しかし、音量は、楽曲の曲調を反映するものではない。そのため、楽曲の音量レベルを判定基準として照明を変化させる場合には、演奏される音楽の曲調と調和のとれた制御を行うことはできない。また、低周波成分は、例えば、ベースやドラム等のリズムパートの楽器の楽音から主として構成され、楽曲の曲調そのものを表現するものではない。従って、音源の低周波成分を判定基準として照明を変化させる場合にも、必ずしも演奏される音楽と調和のとれた制御を行うことができるとは限らない。
【0005】
音楽の三要素は、リズム、旋律、ハーモニーであり、特に旋律の和音(コード)は、短調として構成されるか、若しくは長調であるかにより、楽曲の曲調に大きな影響を与える。例えば、短調の曲は、暗くもの悲しいイメージを、逆に長調の曲は、明るく快活な印象を聴取者に与える。
【0006】
そこで、特許文献3には、演奏中の楽曲の和音を電気的に検出し、その検出結果に応じた色に照明を制御する装置が提案されている。
【0007】
【特許文献3】
特開昭61−135093号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の場合には、和音を構成する各基音を検出しているので、基音の整数倍の周波数を有する倍音については考慮されていない。低次の倍音成分は、基音と共に聴感上のピッチに影響し、高次の倍音成分は、同じ和音であっても、その音色感を異ならせる。即ち、従来の基音に基づく和音検出においては、微妙な曲調の変化を検出することができず、これに基づいて照明の制御を行うと、曲調とのずれを生じることがあるという問題があった。換言すれば、基音のみに基づく和音検出では、曲調と同期した照明制御を行うことができないという欠点があった。
【0009】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、曲調と同期した環境制御を行うことができる環境同期制御システム及び方法等を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る環境同期制御システムは、
楽音の周波数に基づいて和音を検出する和音検出部と、
当該和音を構成する基音の整数倍の周波数を有する倍音の強度を検出する倍音検出部と、
前記和音検出部が検出した和音と、前記倍音検出部が検出した倍音と前記基音との強度比と、に基づいて楽音の調子を表す曲調を判別し、当該曲調を示す曲調情報を生成する曲調情報生成部と、
前記曲調情報生成部で生成した曲調情報に基づいて、所定の聴環境を実現する環境装置を制御して、曲調に同期させて聴環境を調整する環境制御部と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る環境同期制御システムは、
音源から供給される楽音に同期して、聴環境を制御するシステムであって、
所定の聴環境を実現する環境装置を調整する装置調整部と、
音源から供給される楽音を音響信号に変換する音響信号変換部と、
前記音響信号変換部で変換された音響信号の周波数に基づいて和音を構成する基音と当該基音の整数倍の周波数を有する倍音の強度とを検出して、前記和音と、前記倍音の前記基音に対する強度比と、に基づいて曲調を判別し、楽音の曲調を表す曲調情報を生成する曲調情報生成部と、
前記曲調情報生成部が生成した曲調情報に基づいて、前記装置調整部を制御して、音源から供給される楽音と同期して、聴環境を調節する環境調節部と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
環境装置は、照明装置と空調装置の少なくとも一方を含み、装置調整部は、照明装置の色及び/又は明るさと、空調装置の温度及び/又は風量の少なくとも1つを調整することができる。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る環境同期制御方法は、
音源から供給される楽音に同期して、聴環境を制御する方法であって、
音源からの楽音をピックアップして音響信号に変換する信号変換ステップと、前記信号変換ステップにて変換された音響信号の周波数に基づいて和音を構成する基音と当該基音の整数倍の周波数を有する倍音の強度とを検出する和音検出ステップと、
前記和音と、前記倍音の前記基音に対する強度比と、に基づいて曲調を判別し、楽音の曲調を表す曲調情報を生成する曲調情報生成ステップと、
前記曲調情報生成ステップにて生成した曲調情報に基づいて、照明装置と空調装置の少なくとも一方を制御して、音源から供給される楽音と同期して、聴環境を調節する環境調節ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる環境同期制御システム等について、以下図面を参照して説明する。
【0015】
図1に本発明の実施の形態にかかる環境同期制御システム1のブロック図を示す。
環境同期制御システム1は、音響信号変換部11と、和音分析部12と、曲調情報生成部13と、環境同期制御部14と、照明調整部15と、空調制御部16と、照明装置17と、空調装置18とから構成される。
【0016】
音響信号変換部11は、マイクロホンを備え、音源からの楽音をピックアップして音響信号に変換する。音響信号変換部11は、電気信号として出力される楽器の楽音を直接ライン入力するためのライン入力部を備えてもよい。
【0017】
和音分析部12は、FFT処理部、及び和音判定部を備える。
FFT処理部は、音響信号変換部11からの音響信号に、FFT(高速フーリエ変換)処理を施して、音響信号を周波数分析して、基音と倍音(基音の整数倍の周波数を有する成分)とを判別する。FFT処理部は、判別した基音信号を和音判定部に送信する。また、FFT処理部は、倍音成分と基音成分との強度比(振幅比)を求める。
【0018】
図2は、Aメジャーの和音をFFT処理した周波数スペクトルの一例を示す模式図である。図2には、説明の簡略化のために、Aメジャーの和音を構成する基音(C,E,A)と5次までの倍音(2C、3C、4C、5C、2E、3E、4E、5E、2A、3A、4A、5A)の周波数スペクトルが示されている。
【0019】
まず、FFT処理部は、判別した基音成分A(ここでは、周波数データに基づいて3つの基音のうちで根音である基音Aについて着目する)の振幅L1を求める。次いで、FFT処理部は、判別した倍音成分のうち基音Aの倍音成分2A、3A、4A、5Aの周波数スペクトルの振幅L2、L3、L4、L5を合計して総振幅Lbを求める。一般化すると、k次の倍音成分の振幅をLkとして、n次の倍音成分までの振幅を合計した総振幅Lbは、式1で示される。さらに、FFT処理部は、式2に示すように、n次までの倍音成分の総振幅Lbと基音成分の振幅L1との比Lrを求める。
【0020】
【数1】
【数2】
Lr=Lb/L1
【0021】
和音判定部は、所定の根音(ルート)に対する、メジャー(根音・長3度・短3度の三和音)、マイナー(根音・短3度・長3度の三和音)、ディミニッシュ(diminish、根音・短3度・短3度の三和音)、オーグメント(augment、根音・長3度・長3度の三和音)、セブンス(三和音に7度の音を加えた四和音)等の各種和音構成を予め和音構成テーブルとして記憶している。図3に和音構成テーブルの例を示す。図3に示すように、和音構成テーブルには、和音構成と、和音を構成する基音の周波数とが対応付けられている。和音判定部は、基音信号を受信すると、受信した基音信号の周波数を、予め記憶している和音構成の周波数と比較することにより、受信した基音信号に対する和音構成を判別する。
【0022】
和音分析部12は、FFT処理部で求めた倍音成分と基音成分との強度比Lrと、和音判定部で判別した和音構成とを、曲調情報生成部13に提供する。
【0023】
曲調情報生成部13は、和音構成と、倍音成分と基音成分との強度比Lrと、に対応させた曲調情報を曲調情報テーブルとして記憶する。ここで、曲調情報とは、メジャーの和音構成であれば、明朗な感じを、マイナーの和音構成であれば、暗く沈んだ感じを表現するように照明装置及び空調装置の稼動状態(設定条件)を示す情報である。
【0024】
図4に、曲調情報テーブルの例を示す。曲調情報テーブルには、C音からB音までの12の根音に対して、メジャー、マイナーの和音構成が曲調カラムに記憶されている。例えば、根音Cについて、メジャーであれば、C、E、Gの和音構成が、マイナーであれば、C、E♭、Gの和音構成が、曲調カラムに記憶されている。さらに、各和音構成に対応させて、それぞれの和音構成を示すコード名がコードカラムに記憶されている。
【0025】
また、それぞれの根音の各和音構成に対して倍音カラムが設けられている。この倍音カラムには、前述した倍音成分の基音成分に対する強度比Lrに対応して、1〜5の数値が設定される。数値1は、倍音成分が全くないか、非常に少ない場合、数値2は、倍音成分が少ない場合、数値3は、倍音成分が標準的な場合、数値4は、倍音成分が多い場合、数値5は、倍音成分が非常に多い場合に、それぞれ対応する。例えば、倍音カラムの数値は、曲調情報生成部が、取得したLrの値に対して、0≦Lr<2であれば数値1を、2≦Lr<5であれば数値2を、5≦Lr<10であれば数値3を、10≦Lr<20であれば数値4を、20≦Lrであれば数値5を、それぞれ選択するように設定される。この数値を相対倍音強度と呼ぶことにする。
【0026】
曲調情報生成部13は、和音分析部12から、和音構成と、倍音成分と基音成分との強度比Lrとを取得して、図4に示す曲調情報テーブルから、受信した和音構成を示すコード名、及び、相対倍音強度を読み出し、これらから構成される曲調情報を生成する。
【0027】
曲調情報生成部13は、生成した曲調情報を、環境同期制御部14に提供する。
【0028】
環境同期制御部14は、図5に示すような、コード名と、相対倍音強度とを、照明装置17及び空調装置18の設定条件と対応させた環境設定テーブルを記憶している。
【0029】
ここで、図5を参照して、環境設定テーブルについて簡単に説明する。
【0030】
まず、それぞれのコード名に対して相対倍音強度カラムが設けられている。この相対倍音強度カラムには、前述したように、倍音成分の基音成分に対する強度比Lrに対応して設定される、1〜5の相対倍音強度の数値が記憶されている。後述するように、この相対倍音強度に、照明装置17の明度レベルと、空調装置18の風量レベルとが、それぞれ対応付けされている。
【0031】
次に、設定条件の色カラムには、各コード名に対応する曲調を表現するための照明装置17の色が設定されている。例えば、Cメジャー(CM)の場合には、赤、Cマイナー(Cm)の場合には、青が設定される。これらの色を基準にして、音階が上がるにつれて、メジャーの場合には、所定割合で緑及び青を混色した色が、マイナーの場合には、所定割合で緑及び赤を混色した色が、それぞれ設定されている。
【0032】
設定条件の明度カラムには、相対倍音強度カラムの数値に対応させて、照明装置の明度レベルが1〜5の5段階で設定される。数値1が最も暗く、数値が増加するにつれて明るさが増し、数値5が最も明るい。
【0033】
設定条件の温度カラムには、各コード名に対応する曲調を表現するための空調装置の温度が設定される。例えば、Cメジャー(CM)の場合には、24℃が設定され、音階が上がるにつれて0.5℃ずつ設定温度も上昇し、Bメジャー(BM)の場合には、29.5℃に設定される。一方、Cマイナー(Cm)の場合には、18℃が設定され、音階が上がるにつれて0.5℃ずつ設定温度も上昇し、Bマイナー(Bm)の場合には、23.5℃に設定される。
【0034】
最後に、設定条件の風量カラムには、相対倍音強度カラムの数値に対応させて、空調装置の風量レベルが1〜5の5段階で設定される。数値1が最も小さく、数値が増加するにつれて風量も増し、数値5が最も風量が大きい。
【0035】
例えば、環境同期制御部14は、Cメジャー(CM)の和音構成(コード名)を取得すると、照明装置17に対しては、暖かく明るい色である赤色を指定する制御信号を、空調装置18に対しては、視聴者が暖かいと感じる温度である24℃に設定する制御信号を、それぞれ生成する。
【0036】
このとき、強度比Lrは、和音構成で示される曲調を表現するための色及び温度を、さらに精度良く設定し、あるいはこれらの環境要素を強調するように、以下に述べる効果を発揮する。図4の曲調情報テーブル及び図5の環境設定テーブルに基づいて、例えば、倍音成分が全くない場合には、環境同期制御部14は、照明装置17に対して、同じ色であっても明るさ(明度)の小さい(明度レベル1)色を発光させ、空調装置18に対しては、最少の風量(風量レベル1)を発生させるように制御する。図5に示すように、相対倍音強度が増加する(強度比Lrが増加する)のに対応して、明度レベルを大きく、また、風量レベルを大きくする制御信号がそれぞれ生成される。
【0037】
前述したように、環境同期制御部14は、照明装置17及び空調装置18を曲調情報に対応させて、図5の環境設定テーブルで指定された設定条件にするための制御信号を生成する。環境同期制御部14は、生成した制御信号を、照明調整部15と、空調制御部16とにそれぞれ送信する。環境同期制御部14は、照明調整部15、空調制御部16を介して、照明装置17の色及び明度、空調装置18の温度及び風量をそれぞれ制御する。
【0038】
照明調整部15は、照明装置17の赤、青、緑(光の3原色を構成する)のランプ群の発光度を調整するアンプ部とランプ出力(ランプの明度)を調整する明度調整部とを備える。
【0039】
アンプ部は、照明装置17のランプ群にぞれぞれ、各ランプの発光度を調整するための可変ゲイン信号を供給する。各ランプは、可変ゲイン信号に対応する所望の発光度でそれぞれ発光するので、これらの光が重なる部分は任意の色に設定され得る。そのため、照明調整部15は、発光度を調整した各ランプの光を集光させて重畳することにより、自在な色を出現させることができる。
【0040】
明度調整部は、電源装置を備え、この電源装置から所望の電力を照明装置17の各ランプに供給して、ランプ群を所定の出力で発光させ、その明度を調整する。
【0041】
空調制御部16は、空調装置18の冷媒の循環量及びファンの回転数を制御する。冷媒の循環量は温度に対応し、ファンの回転数は風量に対応する。
【0042】
照明装置17は、赤、青、緑のランプ群(発光部)、光反射部、集光・拡散レンズ等を備える。照明装置17は、照明調整部15により制御され、任意の色及び明度の光を生成する。
【0043】
空調装置18は、内部ファンを備える冷媒循環式の空調機器であり、冷媒の断熱圧縮及び断熱膨張により、空調効果を発揮する。空調装置18は、空調制御部16により制御され、所定の温度の風を任意の風量で発生する。
【0044】
(動作)
以上説明した環境同期制御システム1の各構成部分の動作について、以下に説明する。
コンサートホールでピアノが演奏されている場合を例として、図6に示すフローチャートを用いて各構成部分の動作を説明する。この例においては、最初に、ピアノからAメジャーの和音と、倍音成分の基音に対する強度比Lr=15に対応する強度の倍音成分とを含む楽音が供給されたとする。
【0045】
まず、音響信号変換部11は、ピアノからの楽音をマイクロホンでピックアップし、音響信号に変換する(ステップS101)。音響信号変換部11は、変換した音響信号を和音分析部12に送信する(ステップS102)。
【0046】
和音分析部12は、受信した音響信号を一旦バッファに取り込み、所定のタイミングで時系列の音響信号に窓関数をかけて、フレームとして取り出す。この例において、このフレームには、Aメジャーを構成する和音の音響信号が含まれる。和音分析部12のFFT処理部は、取り出したフレームに含まれる音響信号をFFT処理する(ステップS103)。FFT処理部は、図2に示す分析データから、C,E,Aの基音成分と、これらの周波数の整数倍の周波数を有する、2C、3C、4C・・・、2E、3E、4E・・・、2A、3A、4A・・・、の倍音成分とを周波数に基づいて判別する(ステップS104)。FFT処理部は、判別した基音成分の周波数データを和音判定部に送信する。
【0047】
和音分析部12の和音判定部は、図3に示す和音構成テーブルを参照して、FFT処理部から送信された基音成分の周波数データに基づいて、記憶している基音の周波数の組合せに対応する和音構成を判別する(ステップS105)。この例において、和音判定部は、当該基音はAメジャーの和音構成であると判別する。和音分析部12は、判別した和音構成を示す和音構成情報を曲調情報生成部13に提供する(ステップS106)。
【0048】
一方、FFT処理部は、判別した基音成分の振幅L1を求める。また、FFT処理部は、判別した倍音成分のうち基音Aの倍音成分2A、3A、4A・・・の周波数スペクトルの振幅L2、L3、L4、・・・を合計した総振幅Lbを求める。次いで、FFT処理部は、倍音成分の総振幅Lbと基音成分の振幅L1との比Lrを求める(ステップS107)。この例において、求めたLrの値は15である。
【0049】
和音分析部12は、FFT処理部が求めたLrを曲調情報生成部13に提供する(ステップS108)。
【0050】
曲調情報生成部13は、和音分析部12から和音構成情報を取得すると、図4に示す曲調情報テーブルを参照して、取得した和音構成情報に対応するコード名を読み出す。さらに、曲調情報生成部13は、和音分析部12から倍音成分と基音成分との強度比Lrを取得すると、図4の曲調情報テーブルを参照して、取得した倍音成分の強度比Lrに対応する倍音カラムの数値(相対倍音強度)を読み出す。
【0051】
曲調情報生成部13は、読み出したコード名と相対倍音強度とから曲調を表す基本情報である曲調情報を生成する(ステップS109)。曲調情報生成部13は、この曲調情報を環境同期制御部14に提供する(ステップS110)。この例において、コード名としてAM、相対倍音強度として数値4がそれぞれ選択され、曲調情報を構成する。
【0052】
環境同期制御部14は、曲調情報生成部13から曲調情報を取得すると、図5に示す環境設定テーブルを参照して、各設定条件カラムから、曲調情報に対応する、照明装置17の色及び明度レベル、空調装置18の温度及び風量レベルをそれぞれ読み出す(ステップS111)。この例においては、コード名がAMであり、相対倍音強度が4であるので、これらの曲調情報に対応する環境設定条件は、橙色で、明度レベル4、28.5℃の温度で、風量レベル4となる。
【0053】
環境同期制御部14は、読み出した設定条件に対応させて、照明装置17及び空調装置18を駆動するための制御信号を生成し(ステップS112)、当該制御信号を、照明調整部15、空調制御部16にそれぞれ送信する(ステップS113)。
【0054】
照明調整部15は、環境同期制御部14からの制御信号に基づいて、アンプ部を制御して、設定された色になるように、照明装置17の赤、青、緑のランプ群にぞれぞれ、各ランプの発光度を調整するための可変ゲイン信号を供給する。これにより、照明装置17は、各ランプの色を集光させて重畳することにより、設定された色を出現させる。
【0055】
また、照明調整部15は、明度調整部を制御して、明度調整部の電源装置から、照明装置17のランプ群の明度レベルを設定値に調整するための電力をランプ群に供給する。このようにして、照明調整部15は、設定された色であって、設定された明度レベルの光を出現させる(ステップS114)。この例においては、橙色で、明度レベルが4の光が発生される。
【0056】
空調制御部16は、環境同期制御部14からの制御信号に基づいて、空調装置18の冷媒循環量を調節して、室内温度を設定温度になるように調節する。また、空調制御部16は、空調装置18の内部ファンの駆動を制御して、設定された風量レベルとなるように吹き出し風量を調整する。このようにして、空調制御部16は、温度及び風量レベルが設定された条件となるように、空調装置18を稼動させる(ステップS115)。この例においては、温度が28.5℃で、風量レベルが4に制御される。
【0057】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、演奏される楽器の楽音を音響信号として取得し、FFT処理により、この音響信号を周波数分析して、所定の和音を構成する基音と、基音の整数倍の周波数を有する倍音成分とを判別する。判別した基音の構成する和音と、倍音成分の基音成分に対する強度比Lrとから、演奏される楽音の曲調を表現する曲調情報を生成する。環境同期制御部が、この曲調情報に基づいて、照明装置の色及び明度レベル、空調装置の温度及び風量レベルを決定し、決定した設定条件となるように、照明装置及び空調装置を制御する。
【0058】
即ち、本実施の形態の環境同期制御システムは、和音構成及び倍音成分の強度比Lrに基づいて楽音の曲調を表す曲調情報を生成し、この曲調情報に対応するように照明装置及び空調装置の設定条件を選択し、提供される音楽に同期させた環境制御を実現する。従って、和音構成のみならず、倍音成分が曲調に与える効果を考慮することにより、従来よりも、聴衆の聴感に適合する音楽鑑賞のための環境制御を精度良く実行することが可能となる。
【0059】
本発明は上記の実施の形態に限定されず、その応用及び変形等は任意である。例えば、上記実施の形態では、FFT処理により、基音成分と倍音成分とを同時に判別すると説明したが、基音成分と倍音成分との判別はFFT処理に限定されず任意である。例えば、所定の基音に対応するバンドパスフィルタで基音のみを抽出し、残りの音響信号を周波数分析することにより、倍音成分を検出するようにしてもよい。
【0060】
上記実施の形態では、時系列的な音響信号に、1つの和音が含まれるように窓関数をかけてフレームとして切り出し、このフレームに対してFFT処理、及び後続の処理を行うと説明した。音響信号をフレームとして切り出すタイミング、及びフレーム長さ等は任意である。例えば、1つの和音若しくは旋律音程ごとではなく、1小節ごと、4小節ごとであっても良く、この場合には、平均化した曲調情報を使用して、照明装置及び空調装置を制御するようにすることもできる。また、適当な時定数を有する遅延回路を使用して、例えば、1小節内の旋律音程から和音構成を判定するようにしてもよい。この場合には、分散和音も曲調情報に反映できるという利点がある。
【0061】
上記実施の形態では、倍音成分の振幅を所定の倍音成分(2次〜n次)まで合計すると説明したが、例えば、聴感上の音のピッチに影響する低次の倍音成分までの振幅のみを合計してLbを求めても良い。あるいは、音色に影響を及ぼす所定次数以上の高次の倍音成分(高調波成分)に着目して、それらの成分の振幅を合計してLbを求めても良い。
【0062】
上記実施の形態では、基音成分と倍音成分との強度比は、FFT処理された周波数スペクトルの各周波数成分の振幅に基づいて求めると説明したが、基音成分と倍音成分との強度比は、振幅の比には限定されない。音の強さを表すパラメータを用いた比率であれば任意である。例えば、音量センサを利用した音量値を使用することもできる。
【0063】
上記実施の形態では、曲調情報は、メジャー及びマイナーの和音構成と相対倍音強度とから構成され、環境設定条件は、曲調情報に対応する色、明度、温度、風量から構成されると説明した。しかし、曲調情報テーブルの和音コードは一例であり、メジャー及びマイナーの和音構成に限定されるものではなく、セブンス、ディミニッシュ等これら以外の各種和音構成を含むことができる。また、環境設定条件も、色、明度、温度、風量に限定されず、曲調を表現できる(曲調と対応付け可能な)環境要素であれば良い。
【0064】
上記実施の形態では、照明装置は、赤、青、緑の3原色のランプ群を備えると説明したが、発光部はランプに限定されず、LED(発光ダイオード、light emitting diode)、LCD(液晶、liquid crystalline device)、有機EL(エレクトロルミネッセンス、electroluminescence)等が使用可能である。
【0065】
上記実施の形態では、空調装置は、冷媒循環式であると説明したが、任意の空調装置が使用可能であり、例えば、ヒートポンプ式、燃料電池式等の空調装置であってもよい。
【0066】
上記実施の形態では、倍音成分の基音成分に対する強度比は、5段階の相対倍音強度として曲調情報を構成し、この相対倍音強度に対応させて、環境同期制御部が、照明装置の明度及び空調装置の風量を制御すると説明した。しかし、倍音成分の基音成分に対する強度比に基づいて、照明装置及び空調装置を制御する方法は上記実施の形態に限定されず任意であり、また制御対象も明度及び風量のみに限定されない。
【0067】
上記実施の形態で説明した環境同期制御システムの装置構成は、一例であり、これに限定されることなく、その装置構成は任意である。例えば、装置構成の一部又は全部を、パーソナルコンピュータ等から構成することもできる。この場合、
上記実施の形態で説明した装置各部は、コンピュータのハードウェア若しくはソフトウェアにより、その機能を実現可能である。例えば、コンピュータに、上記実施の形態で説明した動作の一部又は全部を実行させるためのプログラムを、コンピュータのハードディスク装置に、CD−ROM等の記録媒体に、若しくはダウンロードによりコンピュータのメモリ等に、記憶させて使用しても良い。
【0068】
上記実施の形態では、音源から供給される楽音を音響信号変換部で音響信号に変換し、この音響信号をそのまま和音分析部に供給すると説明したが、音響信号変換部で音響信号に変換した後に、音響信号に所定の加工処理を行う信号加工部を加えても良い。例えば、曲調の変化に乏しい楽音が提供される場合には、変換された音響信号に所定の増幅処理を、あるいは、録音等により高周波領域がカットされた楽音が供給される場合には、変換された音響信号に周波数補正処理を施すようにしても良い。なお、これらの加工処理は、音響信号に変換される前の楽音に対して直接行なうこともできる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、曲調と同期した照明等の環境制御を行うことができる環境同期制御システム及び方法等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる環境同期制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】FFT(高速フーリエ変換)処理された音響信号の周波数スペクトルの一例を表す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる和音構成テーブルの一例である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる曲調情報テーブルの一例である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる環境設定テーブルの一例である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる環境同期制御システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 環境同期制御システム
11 音響信号変換部
12 和音分析部
13 曲調情報生成部
14 環境同期制御部
15 照明調整部
16 空調制御部
17 照明装置
18 空調装置
Claims (5)
- 楽音の周波数に基づいて和音を検出する和音検出部と、
当該和音を構成する基音の整数倍の周波数を有する倍音の強度を検出する倍音検出部と、
前記和音検出部が検出した和音と、前記倍音検出部が検出した倍音と前記基音との強度比と、に基づいて楽音の調子を表す曲調を判別し、当該曲調を示す曲調情報を生成する曲調情報生成部と、
前記曲調情報生成部で生成した曲調情報に基づいて、所定の聴環境を実現する環境装置を制御して、曲調に同期させて聴環境を調整する環境制御部と、
を備える、
ことを特徴とする環境同期制御システム。 - 音源から供給される楽音に同期して、聴環境を制御するシステムであって、
所定の聴環境を実現する環境装置を調整する装置調整部と、
音源から供給される楽音を音響信号に変換する音響信号変換部と、
前記音響信号変換部で変換された音響信号の周波数に基づいて和音を構成する基音と当該基音の整数倍の周波数を有する倍音の強度とを検出して、前記和音と、前記倍音の前記基音に対する強度比と、に基づいて曲調を判別し、楽音の曲調を表す曲調情報を生成する曲調分析情報生成部と、
前記曲調情報生成部が生成した曲調情報に基づいて、前記装置調整部を制御して、音源から供給される楽音と同期して、聴環境を調節する環境調節部と、
を備える、
ことを特徴とする環境同期制御システム。 - 前記環境装置は、照明装置と空調装置の少なくとも一方を含み、
前記装置調整部は、照明装置の色及び/又は明るさと、空調装置の温度及び/又は風量の少なくとも1つを調整する、
ことを特徴とする請求項2に記載の環境同期制御システム。 - 音源から供給される楽音に同期して、聴環境を制御する方法であって、
音源からの楽音をピックアップして音響信号に変換する信号変換ステップと、
前記信号変換ステップにて変換された音響信号の周波数に基づいて和音を構成する基音と当該基音の整数倍の周波数を有する倍音の強度とを検出する和音検出ステップと、
前記和音と、前記倍音の前記基音に対する強度比と、に基づいて曲調を判別し、楽音の曲調を表す曲調情報を生成する曲調情報生成ステップと、
前記曲調情報生成ステップにて生成した曲調情報に基づいて、照明装置と空調装置の少なくとも一方を制御して、音源から供給される楽音と同期して、聴環境を調節する環境調節ステップと、
を備える、
ことを特徴とする環境同期制御方法。 - コンピュータに、請求項4に記載の環境同期制御方法を構成するステップの一部又は全部を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
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