JP3904896B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグが、窓の上縁側から窓に隣接するピラー部の上方にかけて配設されたルーフヘッドライニングに覆われるとともに、展開膨張時に窓とピラー部との車内側を覆い可能に折り畳まれて収納される頭部保護エアバッグ装置に関し、特に、エアバッグとルーフヘッドライニングの下縁側から構成されるエアバッグカバーとが、それぞれ、ピラー部の上方に配置された部位を、窓の上縁側に配置させた部位より、車内側に変位させて、配設されている頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、この種の頭部保護エアバッグ装置としては、エアバッグが、窓の上縁側から窓に隣接するピラー部の上方にかけて配設されたルーフヘッドライニングに覆われるとともに、展開膨張時に窓とピラー部との車内側を覆い可能に、折り畳まれて収納されるものがあった(特許第3093199号公報参照)。なお、ルーフヘッドライニングは、下縁側が、展開膨張時のエアバッグによって車内側に押し開かれるエアバッグカバーとして、構成されていた。
【0003】
そして、上記のエアバッグ装置では、エアバッグが、エアバッグカバーを車内側に押し開いて、ピラー部の上方から、車内側の下方側へ展開膨張する際、ピラー部の車内側を覆うピラーガーニッシュに、引っ掛らないように、ピラーガーニッシュの上方に、エアバッグ用の所定の展開方向規制手段を配設させていた。この展開方向規制手段は、ピラーガーニッシュの上方に配置されて、折り畳まれて収納されたエアバッグの車外側と下方側とを規制可能な断面をL字形状とした金属プレートから、構成され、展開膨張するエアバッグを車内側方向へ突出させるように、案内していた。
【0004】
しかし、このような展開方向規制手段を、ピラーガーニッシュの上方に配設させても、ピラーガーニッシュが、少なくとも上端側を、車内側の窓の上縁側より、車内側に大きく変位させていれば、エアバッグが、ピラー部の近傍で、安定して展開膨張しない事態を招いていた。
【0005】
すなわち、ピラーガーニッシュが、少なくとも上端側を、車内側の窓の上縁側より、車内側に大きく変位させていれば、エアバッグは、展開膨張時にピラーガーニッシュの車内側を円滑に覆い可能にするために、ピラーガーニッシュの上方で、窓の上縁側に収納された部位より、車内側に変位させて、収納されることとなる。そして、その結果、エアバッグは、窓の上縁側に配置される一般部と、ピラー部の上方で、一般部より車内側の位置に変位し、かつ、一般部と車両の前後方向で離れて配置される変位部と、一般部と変位部とを連結する中間部と、を備えて構成されることとなる。
【0006】
また、エアバッグカバーも、折り畳まれたエアバッグを覆えるように、窓の上縁側に配置されて、エアバッグの一般部の車内側と下方側とを覆う一般カバー部と、ピラーガーニッシュの上方で一般カバー部より車内側に位置して、エアバッグの変位部の車内側と下方側とを覆う変位カバー部と、一般カバー部と変位カバー部とを連結して、エアバッグの中間部を覆う中間カバー部と、を備える構成となる。
【0007】
そして、ルーフヘッドライニングの中間カバー部は、ピラーガーニッシュの車内側に突出した上端と窓との境界部位に配置されることから、エアバッグの折り畳まれた中間部の車内側や直下の下方側だけでなく、中間部の下方の車外側も覆う構成となる。
【0008】
そのため、収納されたエアバッグの中間部の周囲では、車内側や下方側には、ルーフヘッドライニングの中間カバー部が配設されるものの、中間部の車外側では、中間部からルーフサイドレール部におけるボディ側のインナパネルまでの間に、大きなスペースが空くこととなる。そして、エアバッグの中間部に膨張用ガスが流入された際、エアバッグの中間部は、ルーフヘッドライニングの中間カバー部を車内側に押し開くのではなく、車外側方向に膨張する場合が生じ、エアバッグが、ピラー部の近傍部位で、安定して展開膨張しない事態を招いていた。
【0009】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ピラーガーニッシュの少なくとも上端側が、車内側の窓の上縁側より、車内側に変位させて配設されて、エアバッグとルーフヘッドライニングの下縁側から構成されるエアバッグカバーとが、それぞれ、ピラー部の上方に配置された部位を、窓の上縁側に配置させた部位より、車内側に変位させて、配設されていても、エアバッグのピラー部近傍の展開膨張を、安定させることができる頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、窓に隣接したピラー部の車内側を覆うピラーガーニッシュが、少なくとも上端側を、車内側の前記窓の上縁側より、車内側に変位させるように、配設されて、
前記窓の上縁側から前記ピラーガーニッシュの上方にかけて配設されるルーフヘッドライニングの下縁側が、展開膨張時のエアバッグによって、車内側に押し開かれるエアバッグカバーとして、構成され、
前記エアバッグが、展開膨張時に前記窓と前記ピラーガーニッシュとの車内側を覆い可能に、前記窓の上縁側に収納される一般部と、前記ピラーガーニッシュの上方で、前記一般部より車内側の位置に変位し、かつ、前記一般部と車両の前後方向で離れて収納される変位部と、前記一般部と前記変位部とを連結するように収納される中間部と、を備えて構成され、
前記エアバッグカバーが、前記窓の上縁側に配置されて、前記エアバッグの一般部の車内側と下方側とを覆う一般カバー部と、前記ピラーガーニッシュの上方で前記一般カバー部より車内側に位置して、前記エアバッグの変位部の車内側と下方側とを覆い、下端を前記ピラーガーニッシュの上端と略水平方向に重ねて配設される変位カバー部と、前記一般カバー部と前記変位カバー部とを連結して、前記エアバッグの前記中間部の車内側と下方側とを覆うとともに、前記中間部の下方の車外側までを覆う中間カバー部と、を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
折り畳まれて収納された前記エアバッグが車外側への展開膨張を規制する規制部材に規制されて、配設されて
前記規制部材が、前記エアバッグの前記一般部を収納する一般規制部、前記エアバッグの中間部を収納する中間規制部、及び、前記エアバッグの変位部を収納する変位規制部を備えて、底壁部と該底壁部の縁から延びる壁部とを備えた断面L字形状として、
前記規制部材における前記底壁部の縁から延びる前記壁部が、前記エアバッグの突出時に案内するガイド面を備えて構成されて、
前記規制部材の前記変位規制部では、前記エアバッグの変位部を車内側方向に突出するように案内可能に、前記底壁部の縁から延びる前記壁部が、上面側を前記ガイド面として、前記底壁部の下方側で略水平方向に沿わせて、配設され、
前記規制部材の前記一般規制部では、前記エアバッグの一般部を下方向に突出するように案内可能に、前記底壁部の縁から延びる前記壁部が、車内側の面を前記ガイド面として、前記底壁部の車外側で略鉛直方向に沿わせて、配設され、
前記規制部材における前記底壁部と前記底壁部の縁から延びる前記壁部とが、前記一般規制部から前記変位規制部まで、略90度の範囲内で緩やかにねじられて配置されて、
前記規制部材の前記中間規制部が、前記底壁部と該底壁部の縁から延びる前記壁部とで、前記エアバッグの中間部の車外側への展開膨張を規制していることを特徴とする。
【0012】
また、前記規制部材は、前記底壁部の縁から延びる前記壁部と対向する壁部を備えて、相互に対向する二つの前記対向壁部間の開口側から前記エアバッグを突出可能に、前記底壁部と前記底壁部の両縁から相互に対向するように延びる二つの前記対向壁部とを備えた断面をコ字形状とした長尺材から、構成してもよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグが展開膨張する際、エアバッグの中間部は、車外側への展開膨張が規制部材によって規制されることから、円滑に、エアバッグカバーの中間カバー部を、車内側に押し開いて展開膨張して、ピラーガーニッシュと窓との境界部位付近の車内側を、的確に覆うこととなる。
【0014】
そして、勿論、ピラーガーニッシュの少なくとも上端側が、車内側の窓の上縁側より、車内側に変位させて配設されていても、エアバッグとルーフヘッドライニングの下縁側から構成されるエアバッグカバーとが、それぞれ、ピラー部の上方に配置された部位を、窓の上縁側に配置させた部位より、車内側に変位させて、配設されていることから、エアバッグにおけるピラーガーニッシュの上方に配設された変位部は、展開膨張時、エアバッグカバーの変位カバー部を車内側に押し開いて、車内側の下方側へ展開し、ピラーガーニッシュの車内側を円滑に覆うことが可能となる。
【0015】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、ピラーガーニッシュの少なくとも上端側が、車内側の窓の上縁側より、車内側に変位させて配設されて、エアバッグとルーフヘッドライニングの下縁側から構成されるエアバッグカバーとが、ピラー部の上方に配置された部位を、窓の上縁側に配置させた部位より、車内側に変位させて、配設されていても、エアバッグのピラー部近傍の展開膨張を、安定させることができて、ピラー部とピラー部近傍との車内側を的確にエアバッグで覆うことができる。
【0016】
そしてエアバッグの変位部は、展開膨張時、規制部材のガイド面により、車内側方向に突出するように案内されることから、ルーフヘッドライニングの変位カバー部が、その下端をピラーガーニッシュの上端と略水平方向に重ねていても、ピラーガーニッシュの上端に引っ掛ることなく、エアバッグの変位部の車内側と下方側とを覆っていた変位カバー部を、車内側に押し開いて、円滑に、展開膨張することとなる。また、エアバッグの一般部は、展開膨張時、規制部材のガイド面により、下方向へ突出するように案内されることから、ルーフヘッドライニングにおけるエアバッグの一般部の車内側と下方側とを覆っていた一般カバー部を、車内側に押し開いて、円滑に、展開膨張することとなる。その結果、エアバッグは、ピラーガーニッシュの上端に引っ掛ることなく、展開膨張を完了させて、ピラーガーニッシュと窓との車内側を、円滑に覆うことができる。
【0017】
また、請求項2に記載するように構成する場合には、展開膨張時のエアバッグは、収納された規制部材における開口周縁の対向する対向壁部相互に案内されて、開口から突出することから、エアバッグの突出方向を、正確に設定することができて、一層、エアバッグの円滑な展開膨張を、確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1に示す実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ20、インフレーター50、エアバッグカバー13、及び、エアバッグ20の規制手段としての規制部材38、を備えて構成され、エアバッグ20が、展開膨張時、車両Vの窓W1・W2・W3と窓W1・W2・W3に隣接するピラー部P1・P2・RPとの車内側を覆うように、配設されている。規制部材38は、折り畳まれたエアバッグ20の一部を収納して、ピラー部P1の上方付近に配設されている。
【0020】
なお、この車両Vは、前方側から、それぞれ略上下方向に配置されるフロントピラー部FP、第1中間ピラー部P1、第2中間ピラー部P2、及び、リヤピラー部RPが、順に配設されて、前後のピラー部FP・P1・P2・RP間に、三つの窓W1・W2・W3が配設されて、構成されている。
【0021】
そして、各ピラー部FP・P1・P2・RPの車内側には、それぞれ、車体(ボディ1)側の板金製のインナパネル1aを覆うように、合成樹脂製のピラーガーニッシュ3・4・9・10が配設されている。また、各ピラー部FP・P1・P2・RPの上方から各窓W1・W2・W3の上縁側にかけてのルーフサイドレール部RRの車内側では、ボディ1側のインナパネル1aを覆うように、合成樹脂製のルーフヘッドライニング12が、配設されている。
【0022】
そして、この車両Vでは、窓W1・W2に隣接した第1中間ピラー部P1の車内側Iを覆うピラーガーニッシュ4が、図1・4・7に示すように、上端部4a側を、車内側Iの窓W1・W2の上縁側より、車内側Iに変位させるように、配設されている。ピラーガーニッシュ4は、横断面として、車内側Iの正面壁部5と、正面壁部5における車両Vの前後方向の両縁から車外側Oへ延びる側面壁部6・7(図1・7参照)と、を備えて構成されている。そして、実施形態の場合、正面壁部5の上端部4a側の車外側Oにおけるルーフヘッドライニング12の下縁12aとの間に、上方を照らす間接照明用の照明具8を配設させているために、正面壁部5の上端部4a側が、車内側Iに変位している。
【0023】
エアバッグカバー13は、実施形態の場合、ルーフヘッドライニング12の下縁12aとフロントピラーガーニッシュ3の下縁3aとから構成されている。エアバッグカバー13は、折り畳まれて収納されたエアバッグ20の車内側Iや下方側等を覆うように配設されるとともに、展開膨張時のエアバッグ20を車内側Iの下方側へ突出可能とするために、エアバッグ20に押されて車内側Iに開くように、構成されている。
【0024】
そして、エアバッグカバー13のピラー部P1付近では、窓W1・W2の上縁側に配置される一般カバー部14・14(図2・7参照)と、ピラーガーニッシュ4の正面壁部5の上方に配置される変位カバー部15(図3・4・7参照)と、各一般カバー部14・14と変位カバー部15とを連結する中間カバー部16・16(図5・7参照)と、を備えて構成されている。これらのカバー部14・15・16は、車両Vの前後方向に沿ってなだらかに連続するように、配設されている。
【0025】
一般カバー部14は、図2に示すように、折り畳まれて収納されたエアバッグ20の後述する一般部32の車内側Iと下方側とを覆うように配設され、下端14aを、窓W1・W2の上縁側に配置されたウェザストリップ18のリップ18aの車外側Oに、係止させている。変位カバー部15は、正面壁部5の車内側Iへの突出に対応して、一般カバー部14より車内側Iに変位するように配置されている。そして、変位カバー部15は、図3・4に示すように、折り畳まれて収納されたエアバッグ20の後述する変位部33の車内側Iと下方側とを覆うように配設され、下端15aを、ピラーガーニッシュ4の正面壁部5の上端5aと水平方向で重ねるように、上端5aの車外側Oに配置させて、照明具8の車外側Oに係止させている。また、中間カバー部16・16は、それぞれ、変位カバー部15と変位カバー部15の両縁側の一般カバー部14・14とをなだらかに連結するように配設されて、図5に示すように、折り畳まれて収納されたエアバッグ20の後述する中間部34の車内側Iと直下の下方側のみならず、中間部34の下方の車外側Oまでを覆っている。
【0026】
そして、各中間カバー部16の下端(車外側端)16aは、ガーニッシュ4の側面壁部6・7側では、各壁部6・7の上端の内側(壁部6・7相互の対向する内側)に係止されて、窓W1・W2の上縁側では、ウェザストリップ18のリップ18aの上面側に係止されている。そのため、各中間カバー部16では、図5・7に示すように、下端16a付近で、上方から見て三角形状となって、正面壁部5付近から、ルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側のインナパネル1aまで延びる湾曲した横板部16bが、配設されることとなる。そして、これらの横板部16bが、エアバッグ20における中間部34の下方における車外側Oを覆っている。
【0027】
なお、エアバッグカバー13における第1中間ピラー部P1付近以外の窓W3やピラー部P2・RPの上方では、一般カバー部14と同様な構成としている。そして、窓W3の上縁側の上縁では、エアバッグカバー13の下端が、窓W3の上縁側の図示しないウェザストリップにおけるリップの車外側に係止され、各ピラー部P2・RPの上方では、エアバッグカバー13の下端が、各ピラーガーニッシュ9・10の上端の車外側に係止されている。
【0028】
エアバッグ20は、各ピラー部P1・P2の上方を跨いで、窓W1・W2・W3の上縁側やピラー部RPの上方側で、折り畳まれて収納されるとともに、エアバッグカバー13に覆われている。
【0029】
エアバッグ20は、展開膨張時、図1の二点鎖線に示すように、窓W1・W2・W3や第1・2中間ピラー部P1・P2・リヤピラー部RPの車内側を覆い可能な略長方形の板状としている。そして、エアバッグ20は、図6のAに示すように、後述する板状部30a・30cを除いて、ポリアミド糸やポリエステル糸等を利用した袋織りによって、形成されている。板状部30a・30cは、ポリアミド糸やポリエステル糸等の織布から形成されて、後述する周縁部27の前後両端に縫合されて連結されている。さらに、エアバッグ20は、インフレーター50からの膨張用ガスGを流入させて車内側壁部21aと車外側壁部21bとを離すように膨張するガス流入部21と、膨張用ガスGを流入させない非流入部26と、を備えて構成されている。
【0030】
ガス流入部21は、エアバッグ20の膨張完了時、窓W1・W2・W3やピラー部P1等の車内側を覆う膨張遮蔽部22と、インフレーター50からの膨張用ガスGをガス流入部21に導く流入口部24と、を備えて構成されている。膨張遮蔽部22は、上下方向の棒状に膨らむ複数の縦セル22aを配設させて構成され、流入口部24は、エアバッグ20の前後方向の中間部位に、上方へ突出するように、円筒状に形成されている。また、ガス流入部21は、各縦セル22aに膨張用ガスGを供給できるように、供給路部23を備えている。供給路部23は、各縦セル22aの上端と連通するように、エアバッグ20の上縁20a側に位置して、前後方向に延びるように配設されている。
【0031】
非流入部26は、ガス流入部21を囲むように、ガス流入部21の周縁に配置される周縁部27と、取付部29と、板状部30と、を備えて構成されている。さらに、非流入部26は、エアバッグ20の下縁20b側における周縁部27から上方に延びて、各縦セル22aを前後方向で区画する複数の厚さ規制部28を備えている。厚さ規制部28は、膨張完了時のエアバッグ20の各部を略均等な厚さとするために、配設されている。
【0032】
取付部29は、エアバッグ20の上縁20a側から上方に延びるように、複数配設されている。各取付部29には、取付ボルト47(図2・7参照)を挿通させる取付孔29aが設けられている。各取付部29は、当て板36(図1・参照)が取り付けられ、ボルト47を使用して、ルーフサイドレール部RRのボディ1側のインナパネル1aに固定されている。各ボルト47は、インナパネル1aに固着されたナット2に螺合することとなる。なお、取付部29は、エアバッグ20の前後両端の板状部30a・30cの上縁側にも、配設されている。また、ピラー部P1付近の四つの取付部29は、規制部材38の後述する取付部43と、共締めされて、インナパネル1aに固定されることとなる。
【0033】
板状部30は、エアバッグ20の前端に配置される略三角板状の前板状部30aと、エアバッグ20の前後方向の中間部位に配置される略長方形板状の中間板状部30bと、エアバッグ20の後端に配置される略三角板状の後板状部30cと、を備えて構成されて、エアバッグ20の全体形状を確保するとともに、ガス流入部21の容積を少なくして、展開膨張完了までの時間を短縮させるために、配設されている。
【0034】
収納時のエアバッグ20の折り畳みは、図6のA・Bに示すように、谷折りや山折りの多数の折目Cをつけて、下縁20b側を上縁20a側に接近させるように、蛇腹折りして、折り畳む。なお、折り畳み後には、適宜、破断可能な折り崩れ防止用の図示しないテープ材でくるんでおく。
【0035】
また、車両Vへの収納時のエアバッグ20は、第1中間ピラー部P1の上方付近において、一般部32・32、変位部33、中間部34・34を設けて、収納されている。一般部32・32は、図2・7に示すように、それぞれ、エアバッグカバー13の一般カバー部14に車内側Iと下方側とを覆われて、窓W1・W2の上縁側に収納されている。変位部33は、図3・4・7に示すように、エアバッグカバー13の変位カバー部15に車内側Iと下方側とを覆われて、ピラーガーニッシュ4の正面壁部5の上方で、一般部32より車内側Iの位置に変位し、かつ、一般部32と車両の前後方向に離れて収納されている。中間部34・34は、図5・7に示すように、それぞれ、エアバッグカバー13の中間カバー部16・16に、車内側Iと下方側とを覆われて、変位部33の前後両縁と一般部32・32とを斜めの略直線状に連結するように収納されている。各中間部34・34は、それぞれ、各中間カバー部16の横板部16bによって、下方側の車外側Oも覆われている。
【0036】
インフレーター50は、図1に示すように、略円柱形状の本体部50aと、本体部50aからの膨張用ガスを下方へ導く供給パイプ50bと、を備えて構成され、供給パイプ50bの下端に、エアバッグ20における流入口部24の上端を外装させ、クランプ(図符号省略)を利用して、エアバッグ20と連結されている。そして、インフレーター50は、ブラケット51を利用して、窓W2の上方におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル1aに、ルーフヘッドライニング12の下縁12aに覆われて、取付固定されている。
【0037】
規制部材38は、板金製として、図1〜5に示すように、第1中間ピラー部P1の上方付近に配設されて、折り畳まれたエアバッグ20の一般部32・32・変位部33・中間部34を収納している。また、規制部材38は、図2〜5・7・8に示すように、一般部32・変位部33・中間部34を収納する本体部39と、四つの取付部43と、二つの支持ブラケット部44と、一つの支持ブラケット部45と、を備えて構成されている。
【0038】
本体部39は、底壁部39cと、底壁部39cの両縁から相互に対向するように延びる対向壁部39a・39bと、を備えた断面コ字形状とし、車両Vの前後方向に延びる長尺物として、収納したエアバッグ20を開口39dから突出可能に、構成されている。開口39dは、本体部39の前後両端では、図2に示すように、僅かに車外側Oに向いた下向きに配置され、本体部39の前後方向の中間部位では、図3・4に示すように、水平方向の車内側Iに向く方向に配置されている。また、本体部39の前後両端から中間部位までの開口39dは、略90°の範囲内で、緩やかにねじられて配置されている。
【0039】
そして、本体部39は、前後両端付近を、それぞれ、折り畳まれたエアバッグ20の一般部32を収納する一般規制部40・40とし、前後方向の中間部位を、折り畳まれたエアバッグ20の変位部33を収納する変位規制部41とし、変位規制部41と両一般規制部40との間を、それぞれ、折り畳まれたエアバッグ20の中間部34を収納する中間規制部42としている。各規制部40・41・42では、折り畳まれたエアバッグ20の一般部32・変位部33・中間部34の蛇腹折りの折り重ね方向を、底壁部39cと開口39dとを結ぶ方向に一致させ、エアバッグ20の上縁20aを、底壁部39c側に配置させて、それぞれ、一般部32・変位部33・中間部34を収納している。
【0040】
なお、実施形態の場合、各規制部40・41・42の内部の容積は、折り畳まれたエアバッグ20の各部32・33・34の容積と略等しくして、各部32・33・34を嵌挿可能な容積としている。
【0041】
各取付部43は、本体部39における各一般規制部40の対向壁部39aと底壁部39cとを鉛直方向に切り起こして、形成されており、その車内側Iの面には、エアバッグ20のピラー部P1近傍に位置する取付部29が配置されることとなる。そして、各取付部43には、取付孔29aに対応して、取付ボルト47を挿通させる取付孔43aが、形成されている。
【0042】
各支持ブラケット部44は、図4・7に示すように、本体部39における変形規制部41の前後方向両側付近から車外側Oに延びて、下方へ屈曲された先端部44aが、ボディ1側のインナパネル1aにボルト48止めされるように、構成されている。なお、ボルト48は、インナパネル1aに固着されたナット2に螺合し、先端部44aには、取付ボルト48を挿通させる取付孔44bが形成されている。
【0043】
支持ブラケット部45は、図3・7に示すように、本体部39における変位規制部41の前後方向中間付近から車外側Oに延びて、先端部45aが、インナパネル1aから延びるブラケット1bにボルト49止めされるように構成されている。なお、ボルト49は、ブラケット1bに固着されたナット2に螺合し、先端部45aには、取付ボルト49を挿通させる取付孔45bが形成されている。
【0044】
そして、規制部材38は、エアバッグ20の一般部32・32・変位部33・中間部34・34を収納した状態で、取付部43・支持ブラケット部44・45が、インナパネル1aにボルト47・48・49止めされることにより、安定して、ボディ1側に支持されることとなる。
【0045】
実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明すると、まず、平らに展開したエアバッグ20を、図6のA・Bに示すように、谷折りや山折りの多数の折目Cをつけて、下縁20b側を上縁20a側に接近させるように、蛇腹折りして、折り畳む。なお、折り畳み後には、適宜、破断可能な折り崩れ防止用の図示しないテープ材でくるんでおく。さらに、各取付部29に、当て板36を取り付ける。
【0046】
同時に、折り畳まれたエアバッグ20の一般部32・32・変位部33・中間部34・34を、それぞれ、本体部39の一般規制部40・40・変位規制部41・中間規制部42・42内に収納するとともに、対応する取付部29を取付部43の車内側Iに配置させて、規制部材38をエアバッグ20に組み付ける。なお、この時、適宜、エアバッグ20から規制部材38が外れないように、破断可能な図示しないテープ材で、規制部材38の周囲をくるんでおいてもよい。
【0047】
そして、図示しないクランプを利用しつつ、流入口部24にインフレーター50を連結し、ついで、その周囲に、取付ブラケット51を取り付け、インフレーター50をエアバッグ20に組み付けて、エアバッグ組立体を形成しておく。
【0048】
その後、各支持ブラケット44・45の先端部44a・45aを、取付ボルト48・49を利用して、インナパネル1aの所定部位に取付固定するとともに、各取付部29を、取付部43ごと、取付ボルト47を使用して、インナパネル1aの所定部位に取付固定し、さらに、取付ブラケット51を、ボルトを使用して、インナパネル1aの所定部位に取付固定すれば、エアバッグ組立体を車両Vのボディ1に取り付けることができる。
【0049】
なお、ピラー部P2・RPの上方において、展開膨張時のエアバッグ20が、ピラーガーニッシュ9・10の上端と干渉する虞れがある場合には、既述した断面L字形の展開方向規制用のプレートを、エアバッグ組立体の車両Vへの取付時、各ピラー部P2・RPの上方に配設させてもよい。
【0050】
そして、インフレーター50から延びる図示しないリード線を、所定のエアバッグ作動回路に接続させるとともに、ルーフサイドレール部RRでは、ボディ1側のインナパネル1aにルーフヘッドライニング12を取付固定し、さらに、各ピラー部FP・P1・P2・RPでは、ボディ1側のインナパネル1aに各ピラーガーニッシュ3・4・9・10を取付固定すれば、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
【0051】
その後、インフレーター50が作動されれば、膨張用ガスGが、流入口部24からガス流入部21の供給路部23内に流入して、図示しないテープ材を破断させ、さらに、膨張遮蔽部22の各縦セル22aが展開膨張して、エアバッグ20は、エアバッグカバー13を車内側に押して開かせ、図1〜5の二点鎖線に示すように、窓W1・W2・W3や第1・2中間ピラー部P1・P2・リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、展開膨張することとなる。
【0052】
そして、実施形態では、エアバッグ20が展開膨張する際、ピラー部P1付近において、エアバッグ20の中間部32・32は、図5・7に示すように、車外側Oに大きなスペースSを空けていても、その車外側Oへの展開膨張が規制部材38の対向壁部39bと底壁部39cとによって規制される。そのため、中間部32・32は、円滑に、エアバッグカバー13の中間カバー部16を、車内側Iに押し開いて展開膨張して、ピラーガーニッシュ4と窓W1・W2との境界部位付近の車内側を、的確に覆うこととなる。
【0053】
また、勿論、ピラーガーニッシュ4の少なくとも上端部4a側が、図3・4・7に示すように、車内側Iの窓W1・W2の上縁側より、車内側Iに変位させて配設されていても、エアバッグ20とエアバッグカバー13とが、それぞれ、ピラー部P1の上方に配置された部位33・15を、窓W1・W2の上縁側に配置させた部位32・14より、車内側Iに変位させて、配設されていることから、エアバッグ20におけるピラーガーニッシュ4の上方に配設された変位部33は、展開膨張時、エアバッグカバー13の変位カバー部15を車内側Iに押し開いて、車内側Iの下方側へ展開し、ピラーガーニッシュ4の車内側Iを円滑に覆うことが可能となる。
【0054】
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、ピラーガーニッシュ4の少なくとも上端部4a側が、車内側Iの窓W1・W2の上縁側より、車内側Iに変位させて配設されて、エアバッグ20とルーフヘッドライニング12の下縁12a側から構成されるエアバッグカバー13とが、ピラー部P1の上方に配置された部位33・15を、窓W1・W2の上縁側に配置させた部位32・14より、車内側Iに変位させて、配設されていても、エアバッグ20のピラー部P1近傍の展開膨張を、安定させることができて、ピラー部P1とピラー部P1近傍との車内側Iを的確にエアバッグ20で覆うことができる。
【0055】
なお、上記の作用・効果は、エアバッグ20の中間部33の車外側Oが、規制部材に規制されていれば良いことから、実施形態の中間規制部42のように、断面コ字形状でなくとも、例えば、中間規制部42における中間部33の車外側Oに位置する対向壁部39bと底壁部39cとを備えた断面L字形状、としてもよい。そして、規制部材は、エアバッグ20と一体的に組み付けられて、ボディ1側にエアバッグ20とともに、別途固定する規制部材38でなくとも、エアバッグ20と別々にボディ1側に組み付けられる部材から構成したり、あるいは、予め、ボディ1側に配設されている部位を、中間部33の車外側Oを規制する規制部材としてもよい。
【0056】
そして、実施形態の場合、規制部材38が、変位規制部41の対向壁部39bを底壁部39cの下方側に位置させ、変位規制部41における下方側の対向壁部39bの上面側を、略水平方向に沿ったガイド面41aとして、展開膨張時のエアバッグ20の変位部33を、車内側I方向へ突出するように案内可能とし、また、一般規制部40の対向壁部39bを底壁部39cの車外側Oに位置させ、一般規制部40における車外側Oの対向壁部39bにおける車内側Iの面を、略鉛直方向に沿ったガイド面40aとして、展開膨張時のエアバッグ20の一般部32を、下方向へ突出するように案内可能としている。
【0057】
そのため、エアバッグ20の変位部33が、展開膨張時、規制部材38の変位規制部41におけるガイド面41aに案内されて、車内側I方向に突出するため、ルーフヘッドライニング12の変位カバー部15が、その下端15aをピラーガーニッシュ4の正面壁部5における上端5aと略水平方向に重ねていても、図3・4の二点鎖線に示すように、変位部33は、ピラーガーニッシュ4の上端5aに引っ掛ることなく、エアバッグ変位部33の車内側Iと下方側とを覆っていた変位カバー部15を、車内側Iに押し開いて、円滑に、展開膨張することとなる。また、エアバッグ20の一般部32は、展開膨張時、規制部材38の一般規制部40におけるガイド面40aに案内されて、下方向へ突出するため、ルーフヘッドライニング12の一般部32の車内側Iと下方側とを覆っていた一般カバー部14を、車内側Iに押し開いて、円滑に、展開膨張することとなる。
【0058】
その結果、エアバッグ20は、ピラーガーニッシュ4の上端部4aに引っ掛ることなく、展開膨張を完了させて、ピラーガーニッシュ4と窓W1・W2との車内側Iを、円滑に覆うことができる。
【0059】
なお、上記の作用・効果は、実施形態のように、エアバッグの変位部33や一般部32が断面コ字形状の変位規制部41や一般規制部40に収納されていなくとも、ガイド面41a・40aを備えて、展開膨張時の変位部33を車内側I方向に案内でき、かつ、展開膨張時の一般部32を下方に案内できれば、例えば、対向壁部39bと底壁部39cとを備えた断面L字形状、としてもよい。そして、規制部材は、エアバッグ20と一体的に組み付けられて、ボディ1側にエアバッグ20とともに、別途固定する規制部材38でなくとも、エアバッグ20と別々にボディ1側に組み付けられる部材から構成したり、あるいは、予め、ボディ1側に配設されている部位を、中間部20の車外側Oを規制する規制部材としてもよい。
【0060】
さらに、実施形態では、規制部材38が、折り畳まれたエアバッグ20の一般部32・変位部33・中間部34を内部に収納させて、開口39d側から各部32・33・34を突出可能な断面をコ字形状とした長尺材から、構成されている。
【0061】
そのため、展開膨張時のエアバッグ20における各部32・33・34は、規制部材38における開口39d周縁の対向する対向壁部39a・39b相互に案内されて、開口39dから突出することから、各部32・33・34の突出方向を、正確に設定することができて、一層、エアバッグ20の各部32・33・34の円滑な展開膨張を、確保することができる。そして、規制部材38が連続する各部32・33・34を一体的に収納することができるため、単に、規制部材38にエアバッグ20の所定部位32・33・34を収納させるだけで、各部32・33・34の突出方向を、一括して、設定することができる。
【0062】
なお、実施形態では、規制部材38が、車両前後方向の両端相互を対称的として、変位規制部41の両側に中間規制部42・42を配置し、中間規制部42・42の端部側に、それぞれ、一般規制部40・40を配置させている。しかし、エアバッグの収納状態によっては、変位規制部41から前後方向の片側だけに、中間規制部42と一般規制部40とを配設させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態を示す車内側から見た正面図である。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大縦断面図である。
【図3】図1のIII−III部位の概略拡大縦断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の概略拡大縦断面図である。
【図5】図1のV−V部位の概略拡大縦断面図である。
【図6】実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説明する図である。
【図7】図1のVII−VII部位の概略拡大横断面図である。
【図8】実施形態に使用する規制手段の斜視図である。
【符号の説明】
4…ピラーガーニッシュ、
4a…上端部、
5…上端、
12…ルーフヘッドライニング、
13…エアバッグカバー、
14…一般カバー部、
15…変位カバー部、
16…中間カバー部、
20…エアバッグ、
32…一般部、
33…変位部、
34…中間部、
38…(規制手段)規制部材、
40…一般規制部、
40a・41a…ガイド面、
41…変位規制部、
42…中間規制部、
P1…(ピラー部)第1中間ピラー部、
W1・W2…窓、
I…車内側、
O…車外側、
V…車両、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 窓に隣接したピラー部の車内側を覆うピラーガーニッシュが、少なくとも上端側を、車内側の前記窓の上縁側より、車内側に変位させるように、配設されて、
    前記窓の上縁側から前記ピラーガーニッシュの上方にかけて配設されるルーフヘッドライニングの下縁側が、展開膨張時のエアバッグによって、車内側に押し開かれるエアバッグカバーとして、構成され、
    前記エアバッグが、展開膨張時に前記窓と前記ピラーガーニッシュとの車内側を覆い可能に、前記窓の上縁側に収納される一般部と、前記ピラーガーニッシュの上方で、前記一般部より車内側の位置に変位し、かつ、前記一般部と車両の前後方向で離れて収納される変位部と、前記一般部と前記変位部とを連結するように収納される中間部と、を備えて構成され、
    前記エアバッグカバーが、前記窓の上縁側に配置されて、前記エアバッグの一般部の車内側と下方側とを覆う一般カバー部と、前記ピラーガーニッシュの上方で前記一般カバー部より車内側に位置して、前記エアバッグの変位部の車内側と下方側とを覆い、下端を前記ピラーガーニッシュの上端と略水平方向に重ねて配設される変位カバー部と、前記一般カバー部と前記変位カバー部とを連結して、前記エアバッグの前記中間部の車内側と下方側とを覆うとともに、前記中間部の下方の車外側までを覆う中間カバー部と、を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、
    折り畳まれて収納された前記エアバッグが車外側への展開膨張を規制する規制部材に規制されて、配設されて
    前記規制部材が、前記エアバッグの前記一般部を収納する一般規制部、前記エアバッグの中間部を収納する中間規制部、及び、前記エアバッグの変位部を収納する変位規制部を備えて、底壁部と該底壁部の縁から延びる壁部とを備えた断面L字形状として、
    前記規制部材における前記底壁部の縁から延びる前記壁部が、前記エアバッグの突出時に案内するガイド面を備えて構成されて、
    前記規制部材の前記変位規制部では、前記エアバッグの変位部を車内側方向に突出するように案内可能に、前記底壁部の縁から延びる前記壁部が、上面側を前記ガイド面として、前記底壁部の下方側で略水平方向に沿わせて、配設され、
    前記規制部材の前記一般規制部では、前記エアバッグの一般部を下方向に突出するように案内可能に、前記底壁部の縁から延びる前記壁部が、車内側の面を前記ガイド面として、前記底壁部の車外側で略鉛直方向に沿わせて、配設され、
    前記規制部材における前記底壁部と前記底壁部の縁から延びる前記壁部とが、前記一般規制部から前記変位規制部まで、略90度の範囲内で緩やかにねじられて配置されて、
    前記規制部材の前記中間規制部が、前記底壁部と該底壁部の縁から延びる前記壁部とで、前記エアバッグの中間部の車外側への展開膨張を規制していることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記規制部材が、前記底壁部の縁から延びる前記壁部と対向する壁部を備えて、相互に対向する二つの前記対向壁部間の開口側から前記エアバッグを突出可能に、前記底壁部と前記底壁部の両縁から相互に対向するように延びる二つの前記対向壁部とを備えた断面をコ字形状とした長尺材から、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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