JP3899195B2 - ノズル保持器及び部品搭載装置 - Google Patents
ノズル保持器及び部品搭載装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3899195B2 JP3899195B2 JP28858898A JP28858898A JP3899195B2 JP 3899195 B2 JP3899195 B2 JP 3899195B2 JP 28858898 A JP28858898 A JP 28858898A JP 28858898 A JP28858898 A JP 28858898A JP 3899195 B2 JP3899195 B2 JP 3899195B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- resetter
- nozzles
- mounting
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Manipulator (AREA)
- Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品搭載装置とその吸着ノズルを保持する吸着ノズル保持器に関し、特に、複数サイズの吸着ノズルを保持することが可能な吸着ノズル保持器及びそれを備えた部品搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体チップなどの電子部品を作業ヘッドに装着されたノズルで吸着し、回路基板などに搭載する部品搭載装置(いわゆるチップマウンタ)が、電子機器の製造段階などで利用されている。
搭載対象部品の種類(サイズ、材質、重量など)は部品毎に異なっており、部品搭載装置は、搭載対象部品の種類に応じてノズルを最適なものに取り替えて搭載対象部品を吸着している。
また、従来の部品搭載装置は、複数種類のノズルを保持するためのノズル保持器を備えている。
【0003】
図15に示すように、従来のノズル保持器90は、ノズル91が配列されるノズル載置部96の両側面に配置されたリセッタ95をスライドすることによって、係止爪95aとノズル91の拡散板とを当接させ又は当接を解くことにより、固定又は脱着可能な状態にしている。
【0004】
従来のノズル載置部96では、ノズルを装着し直す際に、大きなサイズのノズルに合わせてリセッタ95をスライドしなければならず、保持可能なノズルの本数が制限されるという問題点がある。
また、保持可能なノズルの本数が制限されるために、保持可能なノズルの種類を制限され、搭載可能な部品の種類が制限されるという問題点もある。
【0005】
さらに、大きなサイズのノズルにリセッタ95の移動距離を合わせる必要があり、小さなサイズのノズルの配列ピッチを大きなサイズのノズルに合わせなければならない。このため、ノズル保持器のサイズが大きくなり、部品搭載装置上で、他の装置を配置するスペースが制限されてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、保持可能なノズルの種類を増加することが可能なノズル保持器を提供することを目的とする。
また、搭載可能な部品の種類を増加することが可能なノズル保持器を提供することを目的とする。
さらに、小型で省スペース型のノズル保持器を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点にかかるノズル保持器は、
部品を吸着するための吸着管と前記吸着管に吸着されている部品の姿勢を確認するための照明光を拡散するための拡散板とを有する複数種類のノズルを、保持するノズル保持器において、
前記複数種類のノズルを載置するように前記各ノズルの前記吸着管が挿入される載置穴が、列になって形成されたノズル載置部と、
前記ノズル載置部の両側面に沿ってスライド可能にそれぞれ形成され、それぞれ、複数の係止爪が、前記ノズル載置部の各載置穴の上方にそれぞれ突出して、スライドの初期位置で前記各ノズルの拡散板を係止するように形成され、それぞれ、スライド用の当接部が固定された2つのリセッタと、
前記2つのリセッタのそれぞれの当接部に係合するように2つの先端部にそれぞれ切欠部が形成されて回転軸が前記ノズル載置部に固定された回転板を有し、いずれか一方のリセッタが前記ノズル載置部の側面に沿ってスライドすることにより、前記一方のリセッタに固定された前記当接部が前記回転板の一方の切欠部と係合して前記回転板を回転させ、他方のリセッタに固定された当接部に前記回転板の他方の切欠部が係合して前記回転板が回転することにより、前記他方のリセッタを、前記一方のリセッタのスライド方向とは逆方向にスライドさせて、前記複数のリセッタにそれぞれ形成された前記複数の係止爪による前記各ノズルの係止を解除するリンク機構部と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成するため、この発明の第2の観点にかかる部品搭載装置は、
搭載対象部品を吸着するための複数の吸着ノズルを着脱可能に保持するノズル保持器と、前記ノズル保持器に保持されている吸着ノズルを装着し、装着した吸着ノズルにより、搭載対象部品を吸着して搬送して搭載対象物に載置する作業ヘッドと、を備える、部品搭載装置であって、
前記各吸着ノズルは、部品を吸着するための吸着管と、前記吸着管に吸着されている部品の姿勢を確認するための照明光を拡散するための拡散板とを有するものであって、
前記ノズル保持器は、
前記複数種類のノズルを載置するように前記各ノズルの前記吸着管が挿入される載置穴が、列になって形成されたノズル載置部と、
前記ノズル載置部の両側面に沿ってスライド可能にそれぞれ形成され、それぞれ、複数の係止爪が、前記ノズル載置部の各載置穴の上方にそれぞれ突出して、スライドの初期位置で前記各ノズルの拡散板を係止するように形成され、それぞれ、スライド用の当接部が固定された2つのリセッタと、
前記2つのリセッタのそれぞれの当接部に係合するように2つの先端部にそれぞれ切欠部が形成されて回転軸が前記ノズル載置部に固定された回転板を有し、いずれか一方のリセッタが前記ノズル載置部の側面に沿ってスライドすることにより、前記一方のリセッタに固定された前記当接部が前記回転板の一方の切欠部と係合して前記回転板を回転させ、他方のリセッタに固定された当接部に前記回転板の他方の切欠部が係合して前記回転板が回転することにより、前記他方のリセッタを、前記一方のリセッタのスライド方向とは逆方向にスライドさせて、前記複数のリセッタにそれぞれ形成された前記複数の係止爪による前記各ノズルの係止を解除するリンク機構部と、を備えたものであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる電子部品搭載装置を図面を参照して説明する。
本実施の形態の部品搭載装置100は、図1(a),(b)に示すように、コンベア2と、支持部3と、テーブル4と、作業塔(作業ヘッド)5と、X軸部6と、Y軸部7と、ノズル保持器10を備え、制御回路によって制御される。
【0019】
コンベア2は、コンベアベルトと移動する案内レールとを備え、部品搭載対象の基板8を矢印YD方向に搬送する。
支持部3は、一対のコンベアベルトの間に設けられ、部品を基板8に搭載する際に、基板8を一時的に保持する。
テーブル4には、搭載対象の部品を供給する複数の部品供給用カセット9が載置される。
【0020】
X軸部6は、リニアガイド、ボールネジ、X軸モータなどを備え、X軸モータの回転によってボールネジが回転し、このボールネジの回転によって作業塔5をX軸方向に移動する。
【0021】
Y軸部7は、リニアガイド、ボールネジ、及びY軸モータを備え、Y軸モータの回転によってボールネジが回転し、このボールネジの回転によってX軸部6をY軸方向に移動し、X軸部6に固定された作業塔5をY軸方向に移動する。
【0022】
作業塔5は、図2(a)に示すように作業ヘッド51を備え、図示しないZ軸モータによって作業ヘッド51をZ軸方向(上下方向)に移動する。作業ヘッド51は、図2(a)に示すように、空気の圧力をノズルに伝達する管部52と、ノズルを把持するチャック53とを備える。チャック53は、管部52の先端近傍に配置され、図2(b)に示すように、バネ54に付勢され、この付勢によってノズル60又は70を先端部に把持する。
【0023】
作業ヘッド51に装着されるノズルは、大型のノズル60と小型のノズル70を含む。
大型のノズル60は、図3(a)に示すように、部品を吸着するための吸着管60aと、吸着している部品の姿勢を確認するための照明光を拡散するための拡散板60bと、チャック53に装着される装着部60cとを備える。拡散板60bは、一辺の長さがほぼPL1の方形の平板状に形成されてる。
【0024】
ノズル70は、図3(b)に示すように、部品を吸着するための吸着管70aと、照明光を拡散するための拡散板70bと、チャック53に装着される装着部70cとを備える。拡散板70bは、逆三角錐状に形成され、逆三角錐の底面の直径は、PL1よりも小さいPS1に形成されている。
【0025】
ノズル保持器10は、図4に示すように、大型のノズル60と小型のノズル70とを保持する。
ノズル保持器10は、図4及び図5(a),(b)に示す様に、ノズルが載置されるノズル載置部15と、ノズルをノズル載置部15に固定し又は着脱可能にするリセッタ20a,20bと、リセッタ20aをノズル載置部15に沿って矢印YA、YB方向にスライドする駆動部30と、リセッタ20aのスライドに従ってリセッタ20bをスライドするリンク機構部40とを備える。
【0026】
ノズル載置部15は、上面に設けられた上板151に、ノズル60が配置される大ノズル部15aと、ノズル70が配置される小ノズル部15bとを備える。
【0027】
大ノズル部15aは、連通した載置穴18aと、上板151の長手方向への拡散板の移動を規制する移動規制ピン17aとを備える。
各載置穴18aは、例えば、図6(a)に示すように、ノズル60の拡散板60bの一辺の長さPL1よりやや長いピッチPL2で配列され、ノズル60の吸着部60aが挿入される。
移動規制ピン17aは、隣接する載置穴18aの間に、配列され、拡散板60bに当接してノズル60の矢印YA、YB方向への移動を規制する。
【0028】
図4と図5に戻って、小ノズル部15bは、連通した載置穴18bを備え、2列に形成されている。各載置穴18bはノズル70の拡散板70bの最大径PS1よりやや長いピッチPS2で配列され、ノズル70が挿入される。
載置穴18bは円錐状に形成され、ノズル70の拡散板70bの傾斜面を載置する傾斜部19と、傾斜部19に載置されたノズル70の回転を規制するピン17bとを備える。
【0029】
リセッタ20aは、ノズル載置部15の一側面に沿って形成され、小ノズル部15bでは、上板151の上の載置穴18bの列に沿って延在し、矢印YA、YB方向にスライド可能に形成されている。リセッタ20aは、載置穴18bの上方に突出して形成された複数の係止爪22と、大ノズル部15aの上方に突出して形成された複数の係止爪21aとを備える。
【0030】
係止爪22は、図6(a)、(b)に示すように、ピッチPS2で形成され、先端部に切欠部220を備える。
係止爪22は、リセッタ20aが初期位置にある時に、図6(a)に示すように、載置穴18bの上に位置して、ノズル70を固定し、リセッタ20aのYA方向へのスライドにより、図6(b)に示すように、ノズル70を避ける位置に移動してノズル70を脱着可能にする。
【0031】
一方、係止爪21aは、図6(a)、(b)に示すように、ピッチPL2で形成されている。係止爪21aは、リセッタ20aが初期位置にある時、図6(a)に示すように、ノズル60の拡散板60bの一辺からPS1/2の距離シフトした位置に配置されており、ノズル60を上方より固定する。一方、係止爪21aは、リセッタ20aのYA方向へのスライドにより、図6(b)に示すように、ノズル60の拡散板60bを避ける位置に移動してノズル60を脱着可能にする。
【0032】
リセッタ20bは、図5(a)に示すように、ノズル載置部15の他側面に沿って、矢印YA及びYB方向にスライド可能に形成されている。リセッタ20bは、大ノズル部15aの上方に突出して形成された複数の係止爪21bを備える。
【0033】
係止爪21bは、リセッタ20bが初期位置にある場合、図6(a)に示すように、ノズル60の拡散板60bの他辺からPS1/2の距離シフトした位置に配置されており、係止爪21aと共にノズル60を上方より固定する。一方、係止爪21aは、リセッタ20bのYB方向へのスライドにより、図6(b)に示すように、拡散板60bを避ける位置に移動し、ノズル60を脱着可能にする。
【0034】
図5(b)に示す駆動部30は、エアシリンダなどを備え、供給される圧縮ガスにより、リセッタ20aを矢印YA方向及びYB方向に移動する。
【0035】
図4及び図5(a),(b)に示すリンク機構部40は、ノズル載置部15の内部に設けられ、図7(a)、(b)に示すように、リセッタ20aに固定された当接部41と、リセッタ20bに固定された当接部45と、当接部41と45に切欠部44a,44bで係合し、ノズル載置部15に固定された回転軸43を中心に回転する回転板44とを備える。回転板44は、リセッタ20aのスライドによる当接部41の動きをリセッタ20bの当接部45に伝え、リセッタ20bをリセッタ20aのスライド方向と反対方向にスライドさせる。
【0036】
図8は、この部品搭載装置100の回路構成を示す。図示するように、この部品搭載装置100は、X、Y、Zモータ81,82,83と、駆動回路84と、駆動部30と、記憶回路85と、制御回路86とを備える。
【0037】
X、Y、Z軸モータ81,82,83は、前述のように、作業ヘッド51をX軸、Y軸、Z軸方向に移動させる。
駆動回路84は、駆動部30に接続され、リセッタ20aをスライドさせる。
記憶回路85は制御回路86の動作プログラムを記憶している。
【0038】
制御回路86は、記憶回路85が記憶する動作プログラムを実行し、X軸モータ81とY軸モータ82とZ軸モータ83とを制御して作業ヘッド51を移動させ、さらに、ノズルの交換時、駆動回路84を駆動してノズルを交換可能とする。
【0039】
以下、本実施の形態の部品搭載装置100の動作を図面を参照して説明する。
ここでは、図2(b)に示すように、作業ヘッド51にノズル60が装着されているとする。
【0040】
このとき、ノズル保持器10は、図9に示すように、係止爪21aと21bとで、方形状の拡散板60bのほぼ対角線上の位置を押さえて、ノズル60をノズル載置部15に固定している。また、ノズル保持器10は、対向している係止爪22で、ノズル70をノズル載置部15に固定している。
【0041】
この状態で、例えば、作業ヘッド51に装着されているノズル60を、ノズル70に変更する場合、制御回路86は、X軸部6及びY軸部7を制御して、大ノズル部15aの空いている載置穴18aの上方に作業ヘッド51を移動する。
【0042】
制御回路86は、作業ヘッド51の移動が完了すると、駆動部30を制御して、リセッタ20aを矢印YA方向にPS1/2の距離だけスライドする。リセッタ20aのスライドは、リンク機構部40を介してリセッタ20bに伝達され、リセッタ20bは矢印YB方向、即ち、リセッタ20aの移動方向とは逆方向にPS1/2の距離だけスライドする。
【0043】
リセッタ20a,20bのスライドによって、係止爪21aと係止爪21bはそれぞれYA方向とYB方向にPS1/2の距離移動して、図10に示すように、拡散板60bの上から退避し、大ノズル部15aへのノズル60の着脱を可能にする。また、係止爪22は矢印YA方向にPS1/2の距離移動して、ノズル70の拡散板70b上から退避して小ノズル部15bへのノズル70の着脱を可能にする。
【0044】
続いて、制御回路86は、Z軸モータ83を制御して作業ヘッド51を降下する。
【0045】
制御回路86は、ノズル60が載置穴18aに挿入されると、駆動部30を制御して、リセッタ20aを矢印YB方向にPS1/2の距離スライドし、リンク機構部40により、リセッタ20bを矢印YA方向にPS1/2の距離移動する。
【0046】
リセッタ20a,20bのスライドによって、係止爪21aは矢印YB方向に、係止爪21bは矢印YA方向にそれぞれPS1/2の距離移動して、図11に示すように元の位置に戻り、ノズル60の拡散板60bを、その対角線上で押さえる。また、係止爪22はノズル70の拡散板上に位置し、ノズル70を固定する。
【0047】
制御回路86は、Z軸モータ83を制御して、作業ヘッド51を上昇させる。拡散板60bが係止爪21a,21bにより係止されているため、バネ54の付勢に抗して、チャック53による把持が解け、ノズル60はノズル載置部15に残留する。
【0048】
次に、制御回路86は、ノズル70を作業ヘッド51に装着するため、X軸部6及びY軸部7を制御して、小ノズル部15bに固定されているノズル70の上方に作業ヘッド51を移動する。
【0049】
制御回路86は、ノズル70の上方に作業ヘッド51を移動すると、駆動部30を制御して、リセッタ20aを矢印YA方向にPS1/2の距離スライドする。これにともなって、リセッタ20bも矢印YB方向にPS1/2の距離スライドする。
【0050】
リセッタ20a,20bのスライドによって、図12に示すように、係止爪22は矢印YA方向にPS1/2の距離移動して、ノズル70上から退避し、ノズル70の着脱を可能にする。なお、このとき、係止爪21aと21bもそれぞれ矢印YA方向とYB方向にPS1/2の距離移動して、ノズル60の拡散板60b上から退避し、ノズル60の着脱も可能になる。
【0051】
制御回路86は、Z軸モータ83を制御して、作業ヘッド51を降下し作業ヘッド51にノズル70装着する。続いて、制御回路86は、Z軸モータ83を制御して、ノズル70が装着された作業ヘッド51を上昇させる。制御回路86は、ノズル70がノズル保持器10から抜けると、駆動部30を制御して、リセッタ20aと20bを元の位置に戻す。
【0052】
なお、作業ヘッド51からノズル70を外して、ノズル60を装着する場合の動作も実質的に同様である。即ち、係止爪22を載置穴18b上から退避させて、ノズル70を空いている載置穴18bに挿入する。続いて、係止爪22を元のノズル70上の位置に戻して、作業ヘッド51を上昇させて、作業ヘッド51からノズル70を引き抜く。次に、作業ヘッド51をノズル60の上に移動し、係止爪21a,21bを拡散板60bの上から退避させた後、作業ヘッド51を降下させて、作業ヘッド51とノズル60を結合させ、引き上げる。
【0053】
以上説明したように、この実施の形態のノズル保持器10では、係止爪21aと21bとをノズル60の拡散板60bのほぼ対角線上に位置させ、反対方向にスライドさせることにより、係止爪21a、21bのスライドする距離を、ノズル60の配列ピッチの半分よりも小さく、ノズル70の配列ピッチのほぼ半分の距離にできる。
【0054】
また、平面が円形のノズル70を係止する係止爪22の先端部に切欠部220を設けることによって、係止爪22のスライド量を更に小さくすることが出来る。このため、係止爪21a,21b、22がスライドする距離を更に短くすることが可能である。
【0055】
従って、小型で省スペース型のノズル保持器を提供することができる。
また、保持可能なノズルの種類を増加することが可能となり、それに伴って、搭載可能な部品の種類を増加できる。
【0056】
また、方形状の拡散板60bの対角線上の端部を係止しているので、ノズル60を作業ヘッド51から引き抜く際にも、ノズル60が傾いたりせず、安定して引き抜くことができる。
【0057】
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
【0058】
各ノズルが備える拡散板のサイズ、形状及び材質は任意である。
例えば、上記実施の形態では、拡散板を備えるノズル60と70とをノズル保持器10に保持する場合について説明したが、この構成に限定されず、例えば、拡散板を備えないノズルと拡散板を備えるノズルとを保持するノズル保持器でもよい。
【0059】
例えば、図13(a)、(b)に示すように、方形の拡散板を備えるN種類のサイズのノズルを載置する載置装置において、各係止爪21a,21b,22を拡散板の端辺からそれぞれ距離Lだけ離して配置し、反対方向にスライドするように構成してもよい。この場合、サイズの異なるノズルを少ないスライド量Lで着脱することが可能になる。スライド量Lは、最小の拡散板の一辺部の長さの1/2にも制限されない。
【0060】
また、図14(a)、(b)に示すように、平面形状が円形の拡散板を備えるM種類のサイズのノズルを載置する載置装置において、各係止爪21a,21b,22を拡散板のスライド方向の端部からそれぞれ距離Lだけ離して配置し、しかも、各係止爪21a,21b,22の先端部に切欠220を形成し、反対方向にスライドするように構成してもよい。この場合、サイズの異なるノズルを、スライド量L以下で着脱することが可能になる。
【0061】
また、リセッタ20aと20bとを反対方向にスライドさせるための構成は、リンク機構を用いる構成に限定されず、任意である。例えば、リセッタ20aと20bとにそれぞれラックを設け、両ラックに噛み合うギアを配置し、リセッタ20aのスライドをギアを介してリセッタ20bに伝達してもよい。
【0062】
係止爪22に形成された切欠部220は、係止爪22の一側面に形成される構成に限定されず、ノズルの形状やリセッタのスライド量に応じて形成され、例えば、両側面に形成されてもよい。
【0063】
ノズルの載置ピッチ及びリセッタのスライド量は、ノズルの形状、サイズ、係止爪の幅、長さ、先端の切欠部のサイズ・形状などに応じて任意に変更可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、部保持可能なノズルの種類を増加することが可能である。
また、搭載可能な部品の種類を増加することが可能である。
さらに、部品搭載装置上での他の装置を配置するスペースを広くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態に係る部品搭載装置の斜視図である。
(b)は図1(a)の部品搭載装置の平面図である。
【図2】(a)は図1(a)の作業塔が備える作業ヘッドの部分断面図である。
(b)はノズルが装着された状態での作業ヘッドの部分断面図である。
【図3】(a)と(b)は、ノズルの例を示す図である。
【図4】図1(a)のノズル保持器の斜視図である。
【図5】(a)は図3のノズル保持器の平面図、(b)は図3のノズル保持器の側面図である。
【図6】(a)はノズルが固定されている状態のノズル保持器の平面模式図である。
(b)はノズルが脱着可能な状態のノズル保持器の平面模式図である。
【図7】(a)はノズルが固定されている状態のリンク機構部の部分平面図である。
(b)はノズルが脱着可能な状態のリンク機構部の部分平面図である。
【図8】図1の部品搭載装置の回路構成を示すブロック図である。
【図9】ノズルが固定された状態のノズル保持器の平面図である。
【図10】ノズルを脱着可能な状態のノズル保持器の平面図である。
【図11】ノズルが固定された状態のノズル保持器の平面図である。
【図12】ノズルを脱着可能な状態のノズル保持器の平面図である。
【図13】(a)はノズルが固定された状態のノズル保持器の変形例を示す図である。
(b)はノズルを脱着可能な状態のノズル保持器の変形例を示す図である。
【図14】(a)はノズルが固定された状態のノズル保持器の変形例を示す図である。
(b)はノズルを脱着可能な状態のノズル保持器の変形例を示す図である。
【図15】従来のノズル保持器の平面図である。
【符号の説明】
100 部品搭載装置
2 コンベア
3 支持部
4 テーブル
5 作業塔
6 X軸部
7 Y軸部
8 基板
9 部品供給用カセット
10 ノズル保持器
15 ノズル載置部
18a、18b 載置穴
20a、20b リセッタ
21a、21b、22 係止爪
220 切欠部
30 駆動部
40 リンク機構部
51 作業ヘッド
60、70 ノズル
Claims (2)
- 部品を吸着するための吸着管と前記吸着管に吸着されている部品の姿勢を確認するための照明光を拡散するための拡散板とを有する複数種類のノズルを、保持するノズル保持器において、
前記複数種類のノズルを載置するように前記各ノズルの前記吸着管が挿入される載置穴が、列になって形成されたノズル載置部と、
前記ノズル載置部の両側面に沿ってスライド可能にそれぞれ形成され、それぞれ、複数の係止爪が、前記ノズル載置部の各載置穴の上方にそれぞれ突出して、スライドの初期位置で前記各ノズルの拡散板を係止するように形成され、それぞれ、スライド用の当接部が固定された2つのリセッタと、
前記2つのリセッタのそれぞれの当接部に係合するように2つの先端部にそれぞれ切欠部が形成されて回転軸が前記ノズル載置部に固定された回転板を有し、いずれか一方のリセッタが前記ノズル載置部の側面に沿ってスライドすることにより、前記一方のリセッタに固定された前記当接部が前記回転板の一方の切欠部と係合して前記回転板を回転させ、他方のリセッタに固定された当接部に前記回転板の他方の切欠部が係合して前記回転板が回転することにより、前記他方のリセッタを、前記一方のリセッタのスライド方向とは逆方向にスライドさせて、前記複数のリセッタにそれぞれ形成された前記複数の係止爪による前記各ノズルの係止を解除するリンク機構部と、を備えた、
ことを特徴とするノズル保持器。 - 搭載対象部品を吸着するための複数の吸着ノズルを着脱可能に保持するノズル保持器と、前記ノズル保持器に保持されている吸着ノズルを装着し、装着した吸着ノズルにより、搭載対象部品を吸着して搬送して搭載対象物に載置する作業ヘッドと、を備える、部品搭載装置であって、
前記各吸着ノズルは、部品を吸着するための吸着管と、前記吸着管に吸着されている部品の姿勢を確認するための照明光を拡散するための拡散板とを有するものであって、
前記ノズル保持器は、
前記複数種類のノズルを載置するように前記各ノズルの前記吸着管が挿入される載置穴が、列になって形成されたノズル載置部と、
前記ノズル載置部の両側面に沿ってスライド可能にそれぞれ形成され、それぞれ、複数の係止爪が、前記ノズル載置部の各載置穴の上方にそれぞれ突出して、スライドの初期位置で前記各ノズルの拡散板を係止するように形成され、それぞれ、スライド用の当接部が固定された2つのリセッタと、
前記2つのリセッタのそれぞれの当接部に係合するように2つの先端部にそれぞれ切欠部が形成されて回転軸が前記ノズル載置部に固定された回転板を有し、いずれか一方のリセッタが前記ノズル載置部の側面に沿ってスライドすることにより、前記一方のリセッタに固定された前記当接部が前記回転板の一方の切欠部と係合して前記回転板を回転させ、他方のリセッタに固定された当接部に前記回転板の他方の切欠部が係合して前記回転板が回転することにより、前記他方のリセッタを、前記一方のリセッタのスライド方向とは逆方向にスライドさせて、前記複数のリセッタにそれぞれ形成された前記複数の係止爪による前記各ノズルの係止を解除するリンク機構部と、を備えたものである、
ことを特徴とする部品搭載装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28858898A JP3899195B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | ノズル保持器及び部品搭載装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28858898A JP3899195B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | ノズル保持器及び部品搭載装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000117675A JP2000117675A (ja) | 2000-04-25 |
JP3899195B2 true JP3899195B2 (ja) | 2007-03-28 |
Family
ID=17732211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28858898A Expired - Fee Related JP3899195B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | ノズル保持器及び部品搭載装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3899195B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4699656B2 (ja) * | 2001-09-10 | 2011-06-15 | 富士機械製造株式会社 | 電気部品装着システム |
JP4490236B2 (ja) * | 2004-11-08 | 2010-06-23 | ヤマハ発動機株式会社 | ノズル交換ユニットおよび同ユニットを備えた表面実装機 |
CN109648283B (zh) * | 2019-01-31 | 2024-03-29 | 快克智能装备股份有限公司 | 一种吸嘴快速更换设备 |
-
1998
- 1998-10-12 JP JP28858898A patent/JP3899195B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000117675A (ja) | 2000-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101014293B1 (ko) | 전자 부품의 실장 장치 및 실장 방법 | |
WO2016129069A1 (ja) | 部品供給装置 | |
KR20100103141A (ko) | 전자 부품 공급 유니트 | |
JP3899195B2 (ja) | ノズル保持器及び部品搭載装置 | |
JPH09270595A (ja) | 電子部品装着装置および装着ヘッド装置 | |
JP2007150105A (ja) | 電子部品装着装置 | |
JP4315572B2 (ja) | ノズル交換装置 | |
WO2017056239A1 (ja) | 部品実装機、部品保持部材撮像方法 | |
JP3115958B2 (ja) | 実装機におけるノズル交換装置 | |
JPH07118493B2 (ja) | フリップチップの実装装置 | |
JP4220036B2 (ja) | 実装機におけるフィーダー交換装置 | |
JPH0760841B2 (ja) | 電子部品実装装置 | |
JP7486140B2 (ja) | ノズルホルダ着脱装置およびヘッドメンテナンス方法 | |
WO2001030543A1 (fr) | Buse d'aspiration et methode et appareil permettant d'installer des pieces au moyen de celle-ci | |
JP3507279B2 (ja) | 電子部品装着方法および装着装置 | |
JPH0494599A (ja) | 部品装着装置 | |
JP4415326B2 (ja) | ボールマウント装置 | |
KR101294766B1 (ko) | 자동노즐교환장치를 구비한 부품실장기 | |
JP2019197930A (ja) | 部品保持装置、および保持具決定方法 | |
JP2019197929A (ja) | 部品保持装置、および吸着ノズル決定方法 | |
JPH0846392A (ja) | 電子部品自動装着装置 | |
JP3654944B2 (ja) | 吸着ビット交換装置 | |
KR101190867B1 (ko) | 자동노즐교환장치를 구비한 부품실장기 | |
WO2023084686A1 (ja) | 部品実装機及び基板の製造方法 | |
KR100454894B1 (ko) | 마운터 헤드의 노즐 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060905 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |