JP3897911B2 - ネットワーク管理情報収集方法およびネットワーク管理装置ならびに管理対象装置 - Google Patents

ネットワーク管理情報収集方法およびネットワーク管理装置ならびに管理対象装置 Download PDF

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Description

【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は、複数の管理対象ノード(以下、エージェントともいう)と少なくとも一つのネットワーク管理装置(以下、マネージャともいう)からなるネットワークのネットワーク管理方式に関し、特にネットワーク管理プロトコル(Simple Network Management Protocol:以下、SNMPという)を用いて管理情報ベース(Management Information Base:以下、MIBという)の収集を行うネットワーク管理情報収集方式およびそれに用いるネットワーク管理装置ならびに管理対象ノードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のエージェントと少なくとも一つのマネージャからなるネットワークにおいて、SNMPを用いてマネージャからエージェントで保持しているMIBを収集する場合のMIB収集方法としては、
▲1▼「Get-Request」
▲2▼「Get-Next-Request」
▲3▼「Get-Bulk-Request」(SNMPv2の仕様)
を用いてマネージャからエージェントにMIBの値を問い合わせるコネクション形式の方法と、
▲4▼「Trap」
を用いてエージェントからマネージャに対して自立的に通知するコネクションレス形式の方法があった。
【0003】
▲1▼「Get-Request」は、マネージャで収集したいMIBを指定してエージェントに問い合わせる方法であり、たとえば1000個のMIBをエージェントが実装していたとすると、マネージャはMIBを収集する度にエージェントに対して1000回の問い合わせを行う必要があり、以下の問題が発生した。
・マネージャとエージェント間の通信量が多くなり、それと同じ通信路を共有している他の通信を妨げることや、しいては長時間通信帯域を占有してしまうことがある。
・管理対象ノード数が多いと、全体のMIBを収集するのに多大な時間がかかる。
・管理項目数をさらに増やそうとしたとき、MIBの収集時間もさらに増えてしまうので安易に増やすことができない。
・マネージャとエージェント間で1000回の問い合わせを行わなければならないので、その間マネージャのエージェントに対する他のオペレーションが困難になりオペレータの負担になる。
・マネージャおよびエージェントは、1000回の問い合わせに対する処理を行う必要があるので、それぞれその分の処理負荷がかかってしまう。またそれの是正として高性能な機器を求めようとするとその分、高価な機器を購入する必要が発生しユーザの負担がかかる。
・マネージャがエージェントの状態をリアルタイムにオペレータに伝えるためにエージェントに対してポーリング的にMIBを収集すると、その間通信帯域の占有および処理負荷がかかってしまいネットワーク管理のためにネットワークヘ悪影響を与えてしまう。
【0004】
▲2▼「Get-Next-Request」は、マネージャでMIBを指定してエージェントに対して問い合わせ、エージェントはそのMIBから名前が辞書順で次に実装されているMIBを探し出してそれ毎に答える方法であり、マネージャがエージェントのMIB実装状態を認識していないときなどに用いる方法である。この方法も同様の例として1000個のMIBをマネージャに個々に収集する必要があり「Get-Request」同様の問題が発生する。
【0005】
▲3▼「Get-Burk-Request」は、マネージャで収集したいMIBを複数個まとめてエージェントから収集できる方法であるが、収集するデータ量は結局同様の例として1000個になるため、この方法でも通信帯域の占有および処理負荷の増加を招くことが問題となる。
【0006】
▲4▼「Trap」は、エージェントからマネージャに自立的な状態変化(MIBの状態変化も含まれる)を通知する方法であるが以下の問題が発生した。
・コネクションレス方式であるので、エージェントからマネージャヘの到達確認が行われず通信経路上で紛失する可能性がある。またその紛失があったときの救済方式も実現方式は存在するがその機能のインプリメントを行う必要が発生し、マネージャおよびエージェントの開発ベンダーに負担がかかってしまう。
・単位時間に状態変化が多発するとその分エージェントからマネージャに対する「Trap」通知の件数が増加してしまい通信帯域の圧迫および、マネージャおよびエージェントの処理負荷の増加が発生してしまう。また「しきい値」による抑止または通知をマネージャおよびエージェントにインプリメントしようとすると、それぞれの開発ベンダーに負担がかかってしまう。
・「Trap」をMIBの項目数分マネージャおよびエージェントでインプリメントする必要があるので(たとえばMIBが1000個だとTrapも1000個必要)それぞれの開発ベンダーにそれを開発する負担が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、マネージャとエージェント間でMIBの収集量および収集時間がかかってしまっていた従来のMIB収集方式に対して、収集量および収集時間の短縮化がはかれるMIB収集方式を提供することを課題とする。
さらに、本発明は、SNMPv1およびSNMPv2双方に実装できるMIB収集方式を提供することを課題とする。
本発明は、以上に述べた課題を達成するためのネットワーク管理情報収集方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、ネットワーク管理装置と、自装置のMIBを記憶する記憶部を有する管理対象装置を通信回線を介して接続したネットワークの管理情報収集方法において、前記ネットワーク管理装置が、前記管理対象装置に対して全てのMIB収集を行うため、前記管理対象装置に対して標準収集モード指定指示を行うステップと、前記管理対象装置が、前記標準収集モード指定指示を受信すると、自装置を標準収集モードとするステップと、前記ネットワーク管理装置が、標準収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行い、前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の全てのMIBを収集するステップと、前記ネットワーク管理装置が、前記管理対象装置の全てのMIBを収集した後、前記管理対象装置に対して、差分収集モード指定指示を行うステップと、前記管理対象装置が、前記ネットワーク管理装置より、差分収集モード指定指示を受信すると自装置を標準収集モードから差分収集モードとするステップと、前記ネットワーク管理装置が、前記差分収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行い、前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の差分のMIBを収集するステップと、前記管理対象装置が、自装置を差分収集モードとした後に、自装置にMIB削除が発生した場合であって、前記ネットワーク管理装置よりMIB要求があった場合は、前記ネットワーク管理装置に対して自装置のMIBの削除を通知するステップと、前記ネットワーク管理装置が、前記管理対象装置よりMIB削除の通知を受信すると、前記収集した前記管理対象装置の全てのMIBを削除するステップと、前記ネットワーク管理装置が、前記全てのMIBの削除を行った後に、前記管理対象装置に対して全てのMIBの収集を行うため、標準収集モード指定指示を行うステップと、前記管理対象装置が、前記標準収集モード指定指示を受信すると、自装置を差分収集モードから標準収集モードとするステップと、前記ネットワーク管理装置が、標準収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行い、前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の全てのMIBを再収集するステップと、を行うようにした。また、本発明は、管理対象装置の情報を通信回線を介して収集するネットワーク管理装置は、前記SNMPマネージャ制御部は、前記管理対象装置の全てのMIBを収集するとともに、前記記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶した後、前記管理対象装置に対して、差分収集指示を行う手段と、前記管理対象装置におけるMIBの削除の有無を問合せて、前記管理対象装置よりMIB削除の応答を受信すると、前記記憶部に記憶した前記管理対象装置の全てのMIBを削除し、当該管理対象装置の全てのMIBの再取得動作を行う手段と、を有する。さらに、本発明は、通信回線を介してネットワーク管理装置に情報を管理される管理対象装置であって、自装置のMIBを記憶する記憶部と、前記ネットワーク管理装置よりのMIB収集指示に従いMIBを送出するSNMPエージェント制御部とを有し、前記SNMPエージェント制御部は、前記ネットワーク管理装置より、差分収集指示を受信すると自装置を差分収集モードとし、それ以降に前記ネットワーク管理装置よりMIB収集指示を受信した場合、変化のあるMIBのみを前記ネットワーク管理装置に送信する手段と、前記ネットワーク管理装置よりMIBを削除したかの問合せがあった場合に、自装置のMIBの削除の有無を通知する手段と、を有する。
【0009】
【作用】
本発明では、マネージャがエージェントからMIBを収集するとき、MIBの差分のみを収集ればよいので、MIBの収集量および収集時間を短縮化できる。また、MIB定義のインタフェースを用いることで、SNMPv1およびSNMPv2を用いたそれぞれのネットワーク管理システムに実装が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明にかかるネットワーク管理システムの実施の形態を説明する。
図1を用いて、本発明にかかるネットワーク管理システムのシステム構成例を説明する。図1は、本発明のネットワーク管理システムのシステム構成例を示すブロック図である。
ネットワーク管理システムは、少なくとも一つのネットワーク管理装置(マネージャ)10と、複数の管理対象ノード(エージェント)20を通信回線30で接続して構成される。
ここではネットワークの構成は、スター型のネットワークトポロジーで示してあるが、本発明におけるネットワークは必ずしもスター型に限定されるべきものではなく、メッシュ型や、バス型、リング型をも含むものである。また、エージェントは管理対象ノードに内蔵されるものを示してあるが、外付けの機器をSNMPで管理するための代理エージェント方式も含むものである。
【0011】
マネージャ(ネットワーク管理装置)10は、図3に示す構成例を備えており、エージェント20に対して図2に示すシーケンスおよび図5に示すMIBを通信回線30を用いて本発明の実施を行う手段を備えている。
【0012】
エージェント20は図4に示す構成例を備えており、マネージャ10に対して図2に示すシーケンスおよび図5に示すMIBを通信回線30を用いて本発明の実施を行う手穎を備えている。
【0013】
図2を用いて、マネージャ10とエージェント20間でMIBの設定/参照を実現するSNMPのプロトコル方式を説明する。図2は、SNMPのプロトコル方式図である。
本発明では、マネージャ10とエージェント20間で本シーケンスを用いてネットワーク管理情報収集方式を実現する。
【0014】
第一のシーケンスP1は、マネージャからエージェントに対して所定のMIBの取出要求「Get-Request」を送出し、エージェントがこれに応えて対応するMIBの取出応答「Get-Responce」を送出するプロトコルである。
【0015】
第2のシーケンスP2は、マネージャからエージェントに対して所定のMIBの次のMIBの取出要求「Get-Next-Request」を送出し、エージェントがこれに応えて順次MIBの取出応答「Get-Responce」を送出するプロトコルである。
【0016】
第3のシーケンスP3は、複数のMIBを取得する場合のプロトコルで、マネージャからエージェントに対して複数のMIBの取出要求「Get-Bulk-Request」を送出し、エージェントがこれに応えて複数のMIBの取出応答「Responce」を送出するプロトコルである。
【0017】
第4のシーケンスP4は、エージェントに対してマネージャの要求する値の設定を要求する場合のプロトコルで、マネージャからエージェントに対して「Set-Request」を送出し、エージェントがこれに応えて要求「Get-Responce」を送出するプロトコルであり、具体例としてアラームランプの滅火、回線スピードの改定などを行う。
【0018】
第5のシーケンスP5は、エージェントからマネージャに対して自立的に報告する場合のプロトコルで、エージェントから「Trap」を送出するプロトコルであり、障害発生情報などを送出する。
【0019】
この実施の形態では、マネージャからの「Get-Next-Request」P2に対してエージェントがMIBの差分収集に応答する方式を説明するが、必ずしもそれに限ったことではなく、「Get-Bulk-Request」P3に対してエージェントがMIBの差分収集に応答する方式も含むものである。
【0020】
図3を用いて、本発明に使用するネットワーク管理装置10の構成を説明する。図3は、ネットワーク管理装置(マネージャ)10の構成例を示すブロック図である。
ネットワーク管理装置10は、下位プロトコルスタック11と、SNMP処理部12と、SNMPマネージャ制御部13と、画面制御部14と、ネットワーク管理情報表示画面15と、MIBテーブル記憶部16とを有して構成される。
【0021】
下位プロトコルスタック11は、ハードウエアとソフトウエアから構成されて下位インタフェースを司り、エージェントとの通信を行う通信回線30に接続される。SNMP処理部12は、ソフトウエアによって構成され、SNMP送受信処理を行う。SNMPマネージャ制御部13は、本発明のネットワーク管理情報収集方式を制御する。画面制御部14は、ネットワーク管理装置10の画面を制御する。ネットワーク管理情報表示画面15は、管理対象ノードの状態を表示する。MIBテーブル記憶部16は、管理対象ノードのMIBの記憶制御を行い、MIB情報の記憶媒体として用いるMIBテーブル161が設けられる。
【0022】
図4を用いて、エージェント20の構成を説明する。図4は、管理対象ノード(エージェント)20の構成例を示すブロック図である。
管理対象ノード20は、下位プロトコルスタック21と、SNMP処理部22と、SNMPエージェント制御部23と、MIBテーブル記憶部24とを有して構成される。
【0023】
下位プロトコルスタック21は、ハードウエアとソフトウエアから構成されて下位インタフェースを司り、マネージャとの通信を行う通信回線30に接続される。SNMP処理部22は、ソフトウエアによって構成され、SNMP送受信処理を行う。SNMPエージェント制御部23は、本発明のネットワーク管理情報収集方式を制御する。MIBテーブル記憶部24は、MIBの記憶制御を行い、MIB情報の記憶媒体として用いるMIBテーブル241を備えている。
【0024】
ここでは、MIBテーブル記憶部24およびMIBテーブル241として示してあるが必ずしもMIBのデータベースとして制御および記憶しているものではなく、メモリデータとして装置固有の制御および記憶する方式をも含むものである。
【0025】
図5を用いて、本発明で用いるMIBの定義の例(SNMPv1)を説明する。
MIB定義として、エージェントがマネージャにネットワーク管理情報として見せるべき既存のMIB情報MIB1〜MIB4と、特に本発明で用いる差分収集モード実現用MIBであるMIB5とMIB6を備えている。
MIB5はマネージャからエージェントに対して差分収集モードまたは標準収集モードの指定または参照を可能とする。MIB6はマネージャからエージェントに対してMIBの差分状態を参照可能とする。
【0026】
ここではMIB5とMIB6は1つのMIBグループ(ここではMIB1〜MIB4)に対して1組、差分収集モード実現用にマネージャとエージェント間の取り決めとして定義した例を示したが、必ずしもそれに限ったことではなく、管理対象ノード毎に1組定義する方式や、差分収集したいMIBのエントリ毎に1組定義する方式や、さらには管理する側となるマネージャ毎(マネージャn重化用)に1組定義する方式も含むものである。
また、ここではSNMPv1での定義例を示しているが必ずしもそれに限ったことではなくSNMPv2での定義方法をも含むものである。
【0027】
図6を用いて、差分収集モードの実行シーケンス例を説明する。
まず、マネージャは管理対象ノードのMIBを全収集するために、エージェントに対してシーケンスS1に示す「標準収集モード」の指定を行う。エージェントはそれをトリガにマネージャがそれ以降の「Get-Next-Request」に対する応答を標準プロトコル仕様での「Get-Responce」で応答してほしいと要求していることが認識できる。
MIBの実装数分繰り返されるシーケンスS2と、MIBが終了したことを示すシーケンスS3が終わると、それ以降はMIBの差分のみをマネージャが収集すれば良いためマネージャはエージェントに対してシーケンスS4に示す「差分収集モード」の指示を行う。エージェントはそれ以降の「Get-Next-Request」に対する応答を差分があるMIBだけに限定すればよいことを認識できる。
定期的な差分収集ではマネージャはまずエージェント側に自立的なMIBの削除があったかどうかシーケンスS5にて確認を行う。これはMIBの削除があったとき「Get-Next」では削除MIBがスキップされるためマネージャがその差分を認識できなくなりマネージャのMIBテーフルに削除MIBが残ってしまうのを防ぐために行う。その手段は図7,図8で別途説明する。
【0028】
差分のあるMIB収集はシーケンスS6での「Get-Next」の繰り返しで実現し、差分MIBの全収集終了のマネージャ側認識手段はシーケンスS7の「No-Such-Name」応答があつたことで実現する。これによりたとえば全くMIBの差分がないときは1回目のシーケンスS6ですぐ「No-Such-Name」となり、少ない通信でマネージャはエージェントの全MIB状態を把握することが可能となり、収集量および収集時間の短縮化をはかることができる。
【0029】
ここでは差分があるMIBを応答する方式を示したが、これに限ったことではなく、MIBの状態変化の装置特性に合わせ、変わる可能性のあるMIBだけを差分ありとして扱う簡易的な方式や、マネージャから見て差分はないが状態変化によりもとの状態に戻ったMIBも差分ありとして扱う方式や、例外的に差分が管理できなくなる状態が発生し、全MIBを差分ありとして扱う方式も含むものである。
【0030】
図7を用いて、マネージャから差分収集する周期タイミングの間にMIBの削除があったときの実行シーケンス例を説明する。
MIB削除が発生したトリガS11の後にマネージャの定期的な差分収集が発生するとマネージャからシーケンスS12のMIB差分状態確認要求がありエージェントはMIBの削除があったことをその応答として返答する。マネージャはそれをトリガにマネージャ内MIBの全削除を行う。これはMIBの削除をマネージャが認識する方式の1つの手段であり、最初から全収集することでマネージャ内MIBとエージェント内MIBの同期をとることができるために行う。
マネージャはMIBの全収集をするため、エージェントに対してシーケンスS14に示す「標準収集モード」の指示を行う。これがないとエージェントは「差分収集モード」のままの応答形態をとってしまう可能性があるため、これを行う。
この後マネージャはシーケンスS15、S16に示すMIBの全収集を行うことで、エージェントとのMIB状態の同期をとる。
【0031】
ここではエージェント側のMIBの削除によりマネージャのMIBを全削除しているが、これに限ったことではなく、削除したMIBをリスト形式でマネージャに見せる方式を採用することで、削除MIBの同期をとる方法をも含むものである。
また、ここでは、マネージャ内MIBの全削除をMIBの全収集の前に行っているが、ネットワーク管理仕様として全収集の前の状態を保持しておきたいときはその順序が逆になる方式をも含むものである。
また、ここではMIB差分状態のMIBをマネージャから指定して確認する方式を説明しているが、本MIBを差分管理対象となるMIBグループの先頭のみまた、は、先頭および最後に定義することで、「Get-Next-Request」だけによるMIB削除のマネージャ側認識を可能とできる方式をも含むものである。
【0032】
図8はマネージャから差分収集しているときにMIBの削除があったときの実行シーケンス例を示す図である。
MIBの削除が発生したトリガS23があるとエージェントは差分収集シーケンスS24に対する応答を「Gen-Error」で応答し、マネージャに差分収集モードでの応答ができなくなったことをマネージャに認識させる。以降の処理は図7でのシーケンスS12以降と同様である。
【0033】
マネージャのMIB収集フローの例を示す図9を用いて、マネージャのMIB収集処理を説明する。
図9は、図6〜図8に示した実行シーケンスのマネージャ側処理をまとめたフローチャートであり、マネージャとエージェント間の差分収集によるMIB同期あわせを実現するために特にSNMPマネージャ制御部に有するものである。
マネージャ処理が起動される(S31)と、管理対象エージェントを発見する(S32)。ついでマネージャ内に当該エージェントのMIBがあればそれを全て削除する(S33)。
その後当該エージェントに対して図6に示す「xxxGetNextMode=1」をセットして標準収集モードを指示する(S34)。図6に示すシーケンスS2,S3を繰り返してエージェントからMIBの全てを収集する(S35)。当該エージェントの全てのMIBの収集が終了すると、当該エージェントに対して図6の「XXXGetNextMode=2」をセットして差分収集モードを指示する(S36)。ついで、当該エージェントに対して図6の「XXXMIBStatus」のGetを送信してMIB差分状態(「XXXMIBStatus」(MIB6))を取得する(S37)。取得した「XXXMIBStatus」にMIBの削除があるか否かを判断する(S38)。
【0034】
ステップS38において、MIBの削除がない場合には、当該エージェントからMIBの差分を収集し(S39)、エラー状態の有無を判断する(S40)。ステップS40においてエラーがないときには、ステップS37に戻って次のMIBの差分状態を収集する。
【0035】
ステップS40において、エラーが検出されたときには、当該エージェントに対して再度当該MIBの差分状態の取得を働きかけ(S41)、取得した取得した「XXXMIBStatus」にMIBの削除があるか否かを判断する(S42)。この判断で、MIBの削除がない場合には、エラー処理に移行する(S43)。
【0036】
ステップS38、S42における判断でMIB削除がある場合には、ステップS33に戻ってマネージャ内MIBの全削除から実行しなおす。
【0037】
図10を用いて、エージェントのMIB応答フローを説明する。図10は、図6〜図8のエージェント側の処理をまとめたフローチャートである。この処理は、マネージャとエージェント間のMIB同期あわせを実現するために、特にSNMPエージェント制御部に有する。内容はエージェントの初期設定処理S52と、標準収集モードでの処理フローS53〜S57と、差分収集モードでの処理フローS60〜S66を有している。
【0038】
エージェント処理が起動されると、エージェント20は、図10のMIB応答処理を開始し(S51)、全MIBの差分フラグを未収集に、MIB差分状態をMIB削除ありに設定する初期設定処理を実行する(S52)。
【0039】
「xxxGetNextMode=1」を受けて標準収集モードを設定し、このMIBの差分フラグを収集済みにし、MIB差分状態を編集する(S53)。次いで、SNMPの受信を監視し(S54)、SNMPを受信したときには、差分収集モード指示であるか否かを判定する(S55)。
ステップS55で差分収集モード指示でないと判断したときには、Get-Rquest/Get-Next-Request/Set-Requestに対して応答する(S56)。このときGet-Next-Requestに対しては標準収集モードで対応する。
次いで、MIB毎の差分フラグを収集済みに設定しMIB差分状態の編集処理を行った(S57)後、ステップS54に戻りSNMPの受信を監視する。
【0040】
ステップS55で受信したSNMPが差分収集モードを指示していた場合には、差分収集モードを設定し、このMIBの差分フラグを収集済みに設定し、MIBの差分状態を編集する(S60)。
次いで、SNMPの受信を監視し(S61)、SNMPを受信したときには、標準収集モード指示であるか否かを判定する(S62)。
ステップS62で標準収集モード指示でないと判断したときには、MIB削除あり時のGet-Next-Requestであるか否かを判断する(S63)。
MIB削除あり時のGet-Next-Requestでないときには、Get-Rquest/Get-Next-Request/Set-Requestに対して応答する(S64)。このときGet-Next-Requestに対しては差分収集モードで対応する。
次いで、MIB毎の差分フラグを収集済みに設定しMIB差分状態の編集処理を行った(S65)後、ステップS61に戻りSNMPの受信を監視する。
【0041】
ステップS62の判断で、SNMPが標準収集モードを指示しているときには、ステップS53の標準収集モードに戻る。
ステップS63の判断で、MIB削除あり時のGet-Next-Requestであるときには、「Gen-Error」応答して(S66)、ステップS61に戻りSNMPの受信を監視する。
【0042】
図11を用いて、エージェント20のMIB応答時のステップS53,S57,S60,S65における、MIB差分状態の編集処理を説明する。
エージェント20は、MIB差分状態をマネージャ10に見せるため、処理フローS71〜S75を有している。この処理は、SNMPエージェント制御部23に有している。
MIB差分状態の編集処理に入ると(S71)、全ての差分フラグが収集済みとなっているか否かを判断する(S72)。全ての差分フラグが収集済みとされているときには、MIB差分状態を判断し、差分があるか否かを判断する(S73)。差分があるときには、図5のMIB6の「INTEGER」の内容を差分なし(none)とするとともに、このMIBの差分フラグを未収集とし(S74)、MIB差分状態の編集処理を終了する(S75)。
ステップS72の差分フラグが収集済み以外であるとき、ステップS73のMIB差分状態が差分なしであるときには、MIB差分状態の編集処理を終了する(S75)。
【0043】
図12を用いて、エージェント20のMIBが変化したときの処理を説明する。
この処理は、マネージャ10からのSNMP制御によるMIBの変化ではなく、管理対象ノードの自立的な運用状態の変化によるMIBの変化があった場合の処理である。この処理は、SNMPエージェント制御部23に有している。
エージェント10は、MIBに変化が生じると(S81)、その変化がMIBの削除であるか否かを判断する(S82)。変化がMIBの削除でない場合には、MIB差分状態がMIBの削除ありであるか否かを判断する(S83)。MIBの削除ありでない場合には、変化したMIBの差分フラグを未収集に設定するとともにMIB差分状態をMIB変更ありまたは追加ありに設定し(S85)、この処理を終了する(S85)。
【0044】
ステップS82の判断で、MIBの削除であったとき、全てのMIBの差分フラグを未収集に設定するとともにMIB差分状態をMIB削除ありに設定して(S86)、この処理を終了する(S85)。
ステップS83の判断で、MIBの差分状態がMIBの削除ありであったときには、この処理を終了する(S85)。
【0045】
図13を用いて、エージェントの標準収集モードでのGet-Next応答処理を説明する。
この処理は、SNMPでの方式そのものであり参考である。特にSNMPエージェント制御部23に有している。
エージェント20は、「Get-Next-Request」を受信すると(S91)、MIBの辞書の順の次に来るMIBを検索する(S92)。ステップS93の判断で全てのMIBの検索が終了しておらず、次に来るMIBが検索できた場合には、そのMIBで正常な応答処理を実行した(S94)後、この処理を終了する(S96)。
ステップS93の判断で全てのMIBの検索が終了した場合には、「No-Such-Name」の応答を処理を実行し(S95)、この処理を終了する(S96)。
【0046】
図14を用いて、エージェントの差分収集モードでのGet-Next応答処理を説明する。
この処理は、図13に示した標準収集モードでの「Get-Next-Request」応答処理とほとんとどじであるが、処理フローS104に示す差分フラグが収集済みか未収集であるかの判断処理を有する点に特徴がある。
エージェント20は、差分収集モードで「Get-Next-Request」を受信すると(S101)、MIBの辞書の順の次に来るMIBを検索する(S102)。全てのMIBの差分の収集が終了したか否かを判断し(S103)、終了していないときには、差分フラグを参照して差分を収集済みであるか否かを判断し(S104)、収集していないときには、正常な応答処理を実行した(S105)後、この処理を終了する(S107)。
【0047】
ステップS103の判断で全てのMIBの検索が終了した場合には、「No-Such-Name」の応答を処理を実行し(S106)、この処理を終了する(S107)。
ステップS104の判断で、差分フラグが収集済みとなっているときには、ステップS102の戻り次のMIBの差分を検索する。
【0048】
これによってマネージャ10に対する差分収集モードの応答が可能となる。この処理は、エージェント20のSNMPエージェント制御部23に有している。
ここでは、差分のあるMIBの検索を単純検索方式により実現しているが、差分のあるMIBのみを集めた辞書順ソートファイルを別途用意すれば、応答時間を短縮することができる方式をも含むものである。
【0049】
図15以下を用いてマネージャ10内のMIBテーブル161の内容を説明する。図15はMIBを全て削除したときのマネージャ10内のMIBテーブル161の内容を示している。
MIBテーブル161には、MIB毎のオブジェクトIDを意味する項欄と、値欄とが関係付けられて設けられている。MIB名欄は、本発明の説明を分かり易くするために設けてある。
MIBを全て削除した場合には、MIBテーブル161の内容の全てが空きになっている。MIB削除あり時も本テーブルの内容となる。
【0050】
図16を用いて、MIBの全収集を行ったときのマネージャ10内のMIBテーブル161の内容を説明する。
例えば、項欄には、1〜999,1001,1002が記載される。値欄には項,MIB名に対応して値が記載される。
例えば、システム情報1〜999に対応してそのときの装置状態がそれぞれ最初の値として記憶され、GetNext収集モードに対応して「標準収集モード」、MIB差分状態に対応して「MIB削除あり」が記載されている。
【0051】
図17を用いて、定期的な差分収集を行ったときのマネージャ10内のMIBテーブル161の内容を説明する。この例では、「システム情報1〜999」に変化がないときを示している。
マネージャ10からエージェント20に対する「Get-Next-Request」では、1周期目に「MIB差分状態=差分なし」のみの応答となり、2周期目以降は全て「No-Such-Name」となり、それだけでマネージャ10とエージェント20間のMIB同期をとることが可能となる。
【0052】
図18を用いて、定期的な差分収集を行ったときのマネージャ10内のMIBテーブル161の内容説明する。この例は、「システム情報999」にMIB状態の変更(999から0への変更)があったときを示している。
マネージャ10からエージェント20に対する「Get-Next-Request」では1周期目に「システム情報999=0」と「MIB差分状態=MIB変更/追加あり」のみの応答となり、さらに2周期目は「MIB差分状態=差分なし」のみの応答となり、3周期目以降は全て「No-Such-Name」で済ませることができる。
【0053】
図19を用いて、定期的な差分収集を行ったときのマネージャ10内のMIBテーブル161の内容を説明する。この例は、「システム情報1000」がMIBに追加になったときを示している。
マネージャ10からエージェント20に対する「Get-Next-Request」では1周期目に「システム情報1000=1000」と「MIB差分状態=MIB変更/追加あり」のみの応答となり、さらに2周期目は「MIB差分状態=差分なし」のみの応答となり、3周期目以降は全て「No-Such-Name」で済ませることができる。
【0054】
以下、図20〜図24を用いて、エージェント20内のMIBテーブル241の内容を説明する。
図20を用いて、全MIBの差分フラグを未収集にしたときのエージェント20内のMIBテーブル241の内容を説明する。
MIBテーブル241には、MIB毎のオブジェクトIDを意味する項欄と、値欄と、差分フラグが対応付けられて設けられている。
例えば、項欄には、1〜999,1001,1002が記載される。値欄にはMIB名に対応して値が記載される。例えば、システム情報1〜999に対応してそのときの装置状態がそれぞれ最初の値として記憶され、GetNext収集モードに対応して「標準収集モード」、MIB差分状態に対応して「MIB削除あり」が記載されている。
この場合は、実装している全MIBに対して差分フラグは全て未収集とされる。
MIB削除あり時も本テーブルの内容となる。特に図20〜図24は管理対象ノード(エージェント)20のMIBテーブル241に記憶されるものである。
【0055】
図21を用いて、MIBの全収集を行った後のエージェント20内MIBテーブル241の記載内容を説明する。
この状態では、システム情報1からシステム情報999および「Get-Next収集モード」の差分フラグ欄は、収集済みとされ、「MIB差分状態」をMIB削除ありから差分なしにエージェントが自立的に変えたため、その差分フラグのみ未収集扱いとなっている。
【0056】
図22を用いて、定期的な差分収集を行った後のエージェント20内MIBテーブル241の内容例を説明する。この例は、「システム情報1〜999」に変化がないときを示している。
このときの値欄に記載された値は、図21の値欄の記載内容と同様である。このように、エージェント20のMIBテーブル241に記載された全てのMIBがマネージャ10のMIBテーブル161内の内容と同期がとれているので、全ての差分フラグが収集済みとなる。
【0057】
図23を用いて、定期的な差分収集を行った後のエージェント20内MIBテーブル241の内容例を説明する。この例は、「システム情報999」にMIB状態の変更(999から0に変更)があったときを示す。
マネージャ100からエージェント20に対して「Get-Next-Reqest」する前は収集前の差分フラグ欄に示すように、「システム情報999」および「MIB差分状態」が未収集とされ、その値はそれぞれ0およびMIB変更/追加ありである。
未収集の差分フラグが設定されたエージェントに対してマネージャ10から1周期目の「Get-Next-Request」の収集が行われた後の差分フラグは、エージェント20がMIB差分状態をMIB変更/追加ありから差分なしへ自立的に変えたので、そこだけ未収集扱いとされている。未収集の差分フラグが設定されたエージェントに対してマネージャ10から2周期目以降の「Get-Next-Request」の収集が行われた後は、エージェント20のMIBテーブル241内の全てのMIBがマネージャ20のMIBテーブル161のMIBと同期がとられているので、差分フラグは全て収集済みとなる。
【0058】
図24を用いて、定期的な差分収集を行った後のエージェント20内のMIBテーブル241の内容例を説明する。この例は、「システム情報1000」がMIB追加になったときを示している。
マネージャ10からエージェント20に対して「Get-Next-Reqest」する前は、「システム情報1000」および「MIB差分状態」が未収集とされ、その値はそれぞれ1000およびMIB変更/追加ありとなっている。差分フラグが未収集となっているエージェントに対してマネージャ10から1周期目の「Get-Next-Request」の収集が行われた後の差分フラグは、エージェント20がMIB差分状態をMIB変更/追加ありから差分なしへ自立的に変えたので、そこだけ未収集扱いとなる。未収集の差分フラグが設定されたエージェントに対してマネージャ10から2周期目以降の「Get-Next-Request」の収集が行われた後は、エージェント20のMIBテーブル241内の全てのMIBがマネージャ10のMIBテーブル161のMIBと同期がとられているので、全て収集済みとなる。
【0059】
【発明の効果】
本発明のネットワーク管理情報収集方式は、マネージャ10がエージェント20からMIBを収集するとき、差分があるMIBの差分のみを収集しMIBの収集量および収集時間を短縮化しているので以下の効果がある。
【0060】
▲1▼マネージャとエージェント間の通信量が少なくなり、それと同じ通信路を共有している他の通信を妨げる事や、しいては長時間通信帯域を占有してしまう事を防ぐことができる。
【0061】
▲2▼管理対象ノード数が多数存在する時はその1つの管理対象ノードに対するアクセス量が減るので、全体としての管理情報収集時間を大幅に削減することが可能となる。
【0062】
▲3▼管理項目数をさらに増やそうとしたとき、その特性が差分の発生しにくい管理項目であれば、ほとんどネットワーク管理情報収集性能のパフォーマンスを下げなくて済む。
【0063】
▲4▼マネージャとエージェント間で差分があった分の問い合わせだけを行えばよいので.マネージャのエージェントに対する他のオペレーションが困難になるのを防止できオペレータの負担が軽減できる。
【0064】
▲5▼マネージャおよびエージェントは差分があった分だけの問い合わせ処理を行えばよいのでそれぞれその分、処理負荷を軽減することができる。またそれによって高性能な機器を求める必要がなくなり、ユーザの負担を軽減できる。
【0065】
▲6▼マネージャがエージェントの状態をリアルタイムにオペレータに伝えるためにエージェントに対してポーリング的にMIBを収集したとき、そのあいだ通信帯域の占有および処理負荷がかかってしまうことを防くことができ、ネットワーク管理のためにネットワークへ悪影響を与えることが少なくできる。
【0066】
▲7▼「Trap」を用いる必要性が少なくなり、それがコネクションレス方式であるために発生するエージェントからマネージャヘの通信経路上で紛失する問題を防ぐことができる。
また、その紛失があったときの救済方式も機能にインプリメントを行う必要性が少なくなり、マネージャおよびエージェントの開発ベンダーに多く負担をかけなくて済む。
さらに、また単位時間に状態変化が多発してもエージェントからマネージャに対する「Trap」通知の件数が増加しなくて済み通信帯域の圧迫および、マネージャおよびエ−ジェントの処理負荷の増加を招かなくて済む。
また、「しきい値」によってある件数分発生したらそれを抑止又は通知する方式も、実現しなくて済む。
「Trap」自体をMIBの項目数分マネージャおよびエージェントでインブリメントする必要性が少なくなるのでそれぞれの開発ベンダーにそれを開発する負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のネットワーク管理システムのシステム構成例を示す図。
【図2】マネージャ、エージェント間でMIBの設定/参照を実現するプロトコル方式図。
【図3】ネットワーク管理装置のマネージャ構成例を示す図。
【図4】管理対象ノードのエージェント構成例を示す図。
【図5】本発明のMIB定義例((SNMPv1)での例)を示す図。
【図6】差分収集モード実行シーケンス例を示す図。
【図7】マネージャから差分収集していないときにMIBの削除があったときの実行シーケンス例を示す図。
【図8】マネージャから差分収集しているときにMIBの削除があったときの実行シーケンス例を示す図。
【図9】マネージャのMIB収集フローチャート例を示す図。
【図10】エージェントのMIB応答フローチャート例を示す図。
【図11】エージェントのMIB差分状態の編集フローチャート例を示す図。
【図12】エージェントのMIBが変化したときのフローチャート例を示す図。
【図13】エージェントの標準収集モードでのGet-Next応答フローチャート例を示す図。
【図14】エージェントの差分収集モードでのGet-Next応答フローチャート例を示す図。
【図15】マネージャ内MIBを全削除したときのマネージャ内MIBテーブル例を示す図。
【図16】MIBの全収集を行ったときのマネージャ内MIBテーブル例を示す図。
【図17】定期的な差分収集を行ったときのマネージャ内MIBテーブル例を示す図。(「システム情報1〜999」に変化がないとき)
【図18】定期的な差分収集を行ったときのマネージャ内MIBテーブル例を示す図。(「システム情報999」にMIB変更[999→0への変更]があったとき)
【図19】定期的な差分収集があったときのマネージャ内MIBテーブル例を示す図。(「システム情報1000」がMIB追加になったとき)
【図20】全MIBの差分フラグ=未収集にしたときのエージェント内MIBテーブル例を示す図。
【図21】MIBの全収集を行った後のエージェント内MIBテーブル例を示す図。
【図22】定期的な差分収集を行った後のエージェント内MIBテーブル例を示す図。(「システム情報1〜999」に変化がないとき)
【図23】定期的な差分収集を行った後のエージェント内MIBテーブル例を示す図。(「システム情報999」にMIB変更[999→0への変更]があったとき)
【図24】定期的な差分収集を行った後のエージェント内MIBテーブル例を示す図。
(「システム情報1000」がMIB追加になったとき)
【符号の説明】
10 ネットワーク管理装置(マネージャ)
11 下位プロトコルスタック
12 SNMP処理部
13 SNMPマネージャ制御部
14 画面制御部
15 ネットワーク管理情報表示画面
16 MIBテーブル記憶部
161 MIBテーブル
20 管理対象ノード(エージェント)
21 下位プロトコルスタック
22 SNMP処理部
13 SNMPエージェント制御部
24 MIBテーブル記憶部
241 MIBテーブル
30 通信回線

Claims (3)

  1. ネットワーク管理装置と、自装置のMIBを記憶する記憶部を有する管理対象装置を通信回線を介して接続したネットワークの管理情報収集方法において、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記管理対象装置に対して全てのMIB収集を行うため、前記管理対象装置に対して標準収集モード指定指示を行うステップと、
    前記管理対象装置が、
    前記標準収集モード指定指示を受信すると、自装置を標準収集モードとするステップと、
    前記ネットワーク管理装置が、
    標準収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行い、前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の全てのMIBを収集するステップと、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記管理対象装置の全てのMIBを収集した後、前記管理対象装置に対して、差分収集モード指定指示を行うステップと、
    前記管理対象装置が、
    前記ネットワーク管理装置より、差分収集モード指定指示を受信すると自装置を標準収集モードから差分収集モードとするステップと、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記差分収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行い、前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の差分のMIBを収集するステップと、
    前記管理対象装置が、
    自装置を差分収集モードとした後に、自装置にMIB削除が発生した場合であって、前記ネットワーク管理装置よりMIB要求があった場合は、前記ネットワーク管理装置に対して自装置のMIBの削除を通知するステップと、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記管理対象装置よりMIB削除の通知を受信すると、前記収集した前記管理対象装置の全てのMIBを削除するステップと、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記全てのMIBの削除を行った後に、前記管理対象装置に対して全てのMIBの収集を行うため、標準収集モード指定指示を行うステップと、
    前記管理対象装置が、
    前記標準収集モード指定指示を受信すると、自装置を差分収集モードから標準収集モードとするステップと、
    前記ネットワーク管理装置が、
    標準収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行い、前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の全てのMIBを再収集するステップと、
    を行うことを特徴とするネットワーク管理情報収集方法。
  2. 管理対象装置の情報を通信回線を介して収集するネットワーク管理装置であって、
    記管理対象装置のMIBの収集を行うSNMPマネージャ制御部は
    前記管理対象装置に対して全てのMIBの収集を行うため、標準収集モード指定指示を行い、
    標準収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行うとともに前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の全てのMIBを収集し、
    前記管理対象装置の全てのMIBを収集した後、前記管理対象装置に対して、差分収集 モード指定指示を行い、
    前記差分収集モード指定指示を行った後に、前記管理対象装置に対してMIB要求を行うとともに前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の差分のMIBを収集し、
    前記差分のMIBの収集中に、前記管理対象装置よりMIB削除の通知を受信すると、前記収集した前記管理対象装置の全てのMIBを削除し、
    前記管理対象装置に対して全てのMIBの収集を行うため、標準収集モード指定指示を行い、
    前記管理対象装置に対してMIB要求を行い、前記管理対象装置の当該MIB要求に対するMIB応答により、前記管理対象装置の全てのMIBを再収集する
    ことを特徴とするネットワーク管理装置。
  3. 通信回線を介してネットワーク管理装置に情報を管理される管理対象装置であって、
    自装置のMIBを記憶する記憶部と、
    前記ネットワーク管理装置よりのMIB収集指示に従いMIBを送出するSNMPエージェント制御部とを有し、
    前記SNMPエージェント制御部は、
    前記ネットワーク管理装置より、前記標準収集モード指定指示を受信すると、自装置を標準収集モードとし、
    自装置を標準収集モードとした後に、前記ネットワーク管理装置よりMIB要求を受信すると、当該MIB要求に対するMIB応答にて、自装置の全てのMIBを前記ネットワーク管理装置に送信し、
    前記ネットワーク管理装置より、差分収集モード指定指示を受信すると自装置を標準収集モードから差分収集モードとし、
    自装置を差分収集モードとした後に、前記ネットワーク管理装置よりMIB要求を受信すると、当該MIB要求に対するMIB応答にて、自装置の差分のMIBを前記ネットワーク管理装置に送信し、
    自装置を差分収集モードとした後に、自装置にMIB削除が発生した場合であって、前記ネットワーク管理装置よりMIB要求があった場合は、前記ネットワーク管理装置に対して自装置のMIBの削除を通知する
    ことを特徴とする管理対象装置。
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