JP3892859B2 - タービンノズルの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンのセラミック製タービンノズルをノズルサポートに押し当てて支持する支持構造に関するものである。
ガスタービンの高効率化を図るためには、タービンノズル出口温度、つまりタービン入口温度を上昇させることが有効である。これに対し、従来の中型および大型のガスタービンにおけるタービンノズルには、金属製の単独翼あるいは複数枚を一体化したセグメント翼が一般的に採用されており、このような金属製のタービンノズルでは、その材料の耐熱限界から、上述のタービン入口温度を上昇させることが困難であるため、ガスタービンの圧縮空気によりタービルノズルを冷却する方法がとられる。ところが、この冷却用の空気は、ガスの燃焼に寄与しないだけでなく、燃焼後のガス温度を低下させる。
そこで、所定のタービン入口温度を保つためには、燃焼器の出口温度を一層上昇させる必要が生じるが、そのようにした場合には、燃焼過程で生じるNOX の増大を招く。また、所定のタービン入口温度を保つためには、ノズル翼を、耐熱材料を用いた複雑な冷却構造を持つ精密鋳造製とする必要があるために、ノズル翼が高価となり、さらに、高温下での酸化や腐食などによる劣化や硬度低下による磨耗などが生じ易い。
一方、上述のタービン入口温度を上昇させる課題を解決するため、高温での酸化、腐食および磨耗などに強い耐久性を発揮するセラミックを燃焼器やタービンなどの高温部品の形成材料に適用する工夫がなされている。ガスタービンの高温部品をセラミック製とした場合には、金属のみを使用したガスタービンに比べて無冷却あるいは少ない冷却空気で高いタービン入口温度を実現でき、高効率化、低公害化および長寿命化などを図ることができる。
ところが、セラミックは脆さや小さい弾性変形能などといった、金属とは異なる特性を有しており、セラミック製部品が隣接する金属製部品と干渉すると、損傷し易いので、その適用には相当の工夫が必要となる。そこで、中型および大型のガスタービンでは、大きさに伴って増大する熱応力や製造技術上の問題を解決するために、タービノズルを周方向に分割された複数のセラミック製ノズルセグメントにより形成したものがある。このようなノズルセグメントの支持構造として、各ノズルセグメントをコイルスプリングで支持部品に押さえ付ける構造を採用することにより、ノズルセグメントとこれに隣接する金属製支持部品などとの熱膨張差をコイルスプリングの伸縮により吸収して、金属製支持部品との変形の不適合を解消することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−317577号
しかしながら、ノズルセグメントを保持する機構のためのスペースには制約があるから、前記コイルスプリングとして小型のものしか採用することができない。そのために、ノズルセグメントからなるタービンノズルの保持力が不足する。
本発明は、前記従来の課題に鑑みてなされたもので、セラミック製タービンノズルを、小さなスペース内で発生させた大きな押圧力によりノズルサポートに強く押し付けることで、安定して支持することができる支持構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係るタービンノズルの支持構造は、ガスタービンにおけるタービンの入口側に配置されたセラミック製のタービンノズルをノズルサポートに支持する構造であって、前記タービンノズルに形成された径方向に突出するフランジと、前記フランジを前記ノズルサポートに押圧する倍力機構とを備え、前記倍力機構は、ばね受部、支点部および押圧部を有する押圧部材と、前記ばね受部にばね力を付加するばね体と、前記支点部を支持する支点部材とを有している。
このタービンノズルの支持構造によれば、倍力機構は、ばね体のばね力を、ばね受部におけるばね体のばね力の作用点から支点部までの距離と支点部から押圧部までの距離との比を乗算した値に増大させて、その増大した押圧力でタービンノズルのフランジをノズルサポートに強く押圧する。したがって、狭いスペースに収納できる小さなばね体を使用しながらも、タービンノズルを、ノズルサポートに安定して支持することができる。また、タービンノズルは耐熱性に優れたセラミック製としたので、高いタービン入口温度を実現して、ガスタービンの高効率化、低公害化および長寿命化を実現できる。しかも、セラミック製タービンノズルは、これに隣接する金属製支持部品などとの熱膨張差がばね体の伸縮により吸収されて、軸方向に弾性的、かつ周方向に相互独立的に支持されていることから、金属製支持部品の変形による影響を受けにくいので、金属製支持部品との変形の不適合による損傷の発生が防止される。
本発明の好ましい実施形態では、前記タービンノズルが周方向に分割された複数のノズルセグメントにより形成され、各ノズルセグメントごとに前記倍力機構を備えている。この構成によれば、タービンノズルが分割型セグメント構造になっているので、熱応力や製造技術上の問題などから一体化構造とすることが困難な中型または大型のガスタービンに採用することができるとともに、複数のノズルセグメントは、個々の倍力機構からそれぞれ強い押圧力を受けてノズルサポートに安定して支持される。
同上のタービンノズルが周方向に分割された複数のノズルセグメントにより形成されている構成において、前記ノズルサポートに、前記ノズルセグメントの前記フランジに係合して前記ノズルセグメントの周方向位置決めを行う切欠部を有するアダプタが取り付けられていることが好ましい。この構成によれば、複数のノズルセグメントは、フランジと切欠部との係合によって周方向への位置決めがなされる。
本発明の好ましい他の実施形態では、前記押圧部材の支点部と支点部材の受け部は、その一方が回転楕円体の表面形状を持ち、互いに点接触している。この構成によれば、支点部と支点部材との接触面積を、単純な球面と平面間の点接触よりも大きくとることができ、かつ、線接触に比べて、支点部の支点部材に対する自由度が多いため、スムーズに動くことができ、ばね体のばね力を押圧部材の回動を介してタービンノズルに効果的、かつ確実に作用させることができる。また、押圧部材や支点部材の製造上の加工精度や相互の組み付け精度が悪い場合であっても、若干傾いた配置となる押圧部材の支点部を支点部材に所定の相対配置で支障なく接触させることができる利点がある。
本発明の好ましい他の実施形態では、前記タービンノズルのフランジと押圧部材とが線接触している。この構成によれば、押圧部材が正常な姿勢からずれて傾いても、面接触の場合と異なり、フランジに片当たりして作用点がずれることがなく、安定してタービンノズルを押圧できる。
本発明の好ましい他の実施形態では、前記ノズルサポートに、ガスタービンの圧縮機からの圧縮空気を前記倍力機構に導入する空気導入口が形成されている。この構成によれば、タービンノズルをセラミック製としたことに伴ってタービン入口温度を高く設定した場合においても、倍力機構の金属製の押圧部材、ばね体および支点部材を圧縮空気により効果的に冷却することができる。
本発明の好ましい他の実施形態では、前記倍力機構と前記タービンノズルとの間に遮熱板が配置されている。この構成によれば、タービンノズルをセラミック製としたことに伴ってタービン入口温度を高く設定した場合においても、倍力機構の金属製の押圧部材、ばね体および支点部材にタービンノズルからの輻射熱が伝熱するのを簡単な構成により効果的に防止できる。
本発明のタービンノズルの支持構造によれば、ばね体のばね力を、倍力機構を介して増大させた大きな押圧力でタービンノズルのフランジをノズルサポートに押圧するので、狭いスペースに収納できる小さな機構としながらも、タービンノズルを安定して支持することができる。また、タービンノズルをセラミック製としたので、高いタービン入口温度を実現して高効率化、低公害化および長寿命化を図ったガスタービンとしながら、セラミック製タービンノズルが、隣接する金属製支持部品との変形の不適合により損傷するのを防止できる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るタービンノズルの支持構造を適用したガスタービン1を示す一部破断した側面図である。同図において、ガスタービン1は、圧縮機2で空気IAを圧縮して燃焼器3に導くとともに、ガスまたは液体燃料Fを、燃焼器3内に噴射して燃焼させ、その高温高圧の燃焼ガスGのエネルギによりタービン4を駆動する構成になっている。このタービン4は圧縮機2を駆動するとともに、例えば発電機(図示せず)のような負荷を駆動する。
前記圧縮機2として、軸流圧縮機を備えたガスタービン1を例示してある。この軸流圧縮機2は、回転軸12の外周面に配置された多数個の動翼13と、ハウジング14の内周面に複数段に配置された静翼15との組合せにより、吸気ダクト16から吸入した空気IAを圧縮して、その圧縮空気Aを環状に形成された車室17に送給する。
燃焼器3は、環状の車室17に、その周方向に沿って複数個(例えば6個)が等間隔で配置されており、車室17に送給された圧縮空気Aが、矢印a,bで示すように、燃焼筒21内の燃焼室22に導入される。一方、燃焼器3の燃料ノズル23から燃料Fが燃焼室22内に噴射され、この燃料Fが圧縮空気Aと混合されて燃焼し、その高温高圧の燃焼ガスGが、燃焼筒21の下流側(燃焼ガスGの流れ方向の下流側)に接続された遷移ダクト26を通って、タービンノズル7からタービン4内に流入する。
図2は、図1のII−II線から見た前記タービンノズル7の一部破断した拡大図である。同図に2点鎖線で示したタービンノズル7は、周方向Qに分割された複数(この実施形態において36個)のセラミック製ノズルセグメント8を周知の連結構造により相互に連結して環状に構成され、図1のタービン4の第1段タービン動翼の入口側に配置されている。図2の各ノズルセグメント8は、図5に示すように、翼部9の径方向Rの両端部に外周壁部10および内周壁部11が一体形成され、さらに、外周壁部10から径方向Rの外方に向け一体に突設されたフランジ20を備えている。各ノズルセグメント8は、フランジ20が後述のノズルサポートに押し付けられることにより、外周壁部10を介して支持されている。内周壁部11の支持構造についても後述する。
つぎに、前記タービンノズル7の支持構造について説明する。図3は図2のIII −III 線に沿って切断した断面図であり、同図において、タービンノズル7を支持するための金属製ノズルサポート27は、径方向Rに2分割された構造であって、このノズルサポート27に前記遷移ダクト26を保持する金属製サポート部材28がボルト29により固定されている。複数のノズルセグメント8からなるタービンノズル7は、遷移ダクト26の下流端出口に対向する配置とされて、各ノズルセグメント8のフランジ20が倍力機構30からの押圧力で前記サポート部材28に押し付けられて、ガスタービン1の軸方向Pに移動可能に弾性的に支持されている。前記倍力機構30は、いずれも金属製の押圧部材31、ばね体32および支点部材33により構成されており、各ノズルセグメント8ごとに一つずつ配設されている。したがって、倍力機構30はノズルセグメントと同数だけ設けられている。
前記押圧部材31は、ばね体32を収納するばね受部31aと、支点部材33に当接する支点部31bと、ノズルセグメント8のフランジ20をノズルサポート27に押圧する押圧部31cとを有している。ばね受部31aには、図6に示すように、支点部材33に対向する箇所に4個の冷却空気出口31dが開口されている。支点部31bと押圧部31cの詳細については後述する。図3のばね体32は、コイルスプリングが用いられており、ばね受部材38とともにばね受部31a内に収納されて、そのばね受部材38の中心部から突出した球面状の荷重受部によって、ばね力をほぼ一点に集中してばね受部31aの所定の相対位置に作用させるようになっている。
図2に示す支点部材33は、リング体を周方向に2分割した半円形状であって、後面側(図2の裏面側)に、押圧部材31を内部に収納して被覆する複数(この実施形態において36個)の収納凹所33aが周方向に沿って等間隔に設けられている。また、図7に明示するように、各収納凹所33aに対し径方向Rの内方側の近傍箇所に、細長い円筒面形状を持つ受け溝(受け部)33bが周方向に沿った配置で形成されている。また、支点部材33における収納凹所33aとは反対側の面には、隣接する各2つの収納凹所33aの各間の箇所において、円形の退避凹所33cとこれの中心部に位置する挿通孔33dとが形成されている。
図2のIV−IV線に沿って切断した断面図である図4に示すように、前記支点部材33は、後方のアダプタ37に重合した配置で、ボルト34を退避凹所33c側から挿通孔33dおよびアダプタ37の挿通孔37aを介してノズルサポート27に螺合することにより、アダプタ37とともにノズルサポート27に固定されている。
また、図2に示すように、支点部材33は、隣接する各2個の受け溝33bの間の箇所において、図4の退避凹所33cに対向する内面側からそれぞれ支持片33eが径方向Rの内方に向け一体に突設され、この支持片33eに、周方向に延びる取付スリット33fが形成されている。一定間隔で配設された支持片33eの取付スリット33fには、図4に示すように、周方向に2分割された円弧状の遮熱板39が、各支持片33eに架け渡す状態で嵌入して固着され、前記遮熱板39がタービンノズル7と倍力機構30との間の箇所に配設されている。
図8に示すように、前記アダプタ37は、リング体を周方向に2分割した円弧状であって、その内周部には、周方向に並べて複数の切欠部37bが形成されており、この各切欠部37bに、図2に示すノズルセグメント8のフランジ20が噛み合う状態に係合している。これにより、ノズルセグメント8は、周方向についての位置決めが図られているとともに、図3に示す燃焼ガスGの流れ方向であるガスタービン1の軸方向Pへは移動自在とされている。
また、図8に示すように、前記アダプタ37は、厚み方向の一面側(図8の表面側)にばね体32の受け凹所37cが、かつ、他面側(図8の裏面側)に環状の係合凹所37dがそれぞれ形成されているとともに、受け凹所37cの中央部に冷却空気通過孔37eが開口されている。図3に示すように、アダプタ37は、係合凹所37dにノズルサポート27の環状の係合突部27aが係合した状態でボルト34でノズルサポート27に固定されている。これにより、アダプタ37は、ノズルサポート27の熱変形に追従して変形できるようになっている。
一方、ばね体32は、押圧部材31のばね受部31aとアダプタ37の受け凹所37cとで囲まれた空間内に保持されて、自身のばね力をばね受部材38を介して押圧部材31に付与するようになっている。押圧部材31は、ばね体32からばね受部31aに受けるばね力により、支点部材33の受け溝(受け部)33bに当接された支点部31回りの回動力が付与され、円筒面形状に形成された押圧部31cがノズルセグメント8のフランジ20の平坦面に線接触により圧接した状態で保持されている。
前記支点部材の受け溝33bに当接された押圧部材31の前面の支点部31bは、図2に破断して明示したように、正面視でほぼ楕円形の膨出した部分であり、回転楕円体の表面形状を持つ。一方、この支点部31bが当接される支点部材33の受け溝33bは、上述したように円筒体の内周面形状を有している。これにより、支点部31bは受け溝33bに対し点接触している。
ノズルサポート27におけるノズルセグメント8のフランジ20に対向する箇所には、受圧プレート40が、各ノズルセグメント8ごとにノズルサポート27の当該箇所に対し面一となる状態に埋設されて、ボルト41によりノズルサポート27に固定されている。ノズルセグメント8は、この受圧プレート40における円筒面形状に形成された内周縁部40aを支点として前後に傾斜する。この内周縁部40aは、図9に示すように軸方向から見ると、すべての受圧プレート40が並んだ状態で、ノズルセグメント8の数に対応した正多角形(この実施形態では正36角形)となっており、これにより、ノズルセグメント8が傾斜しても、この内周縁部40aとノズルセグメント8のフランジ20とが線接触を保持するようになっている。また、この受圧プレート40においても、アダプタ37のノズルサポート27に対する取付構造と同様に、受圧プレート40の環状の係合凹所40bにノズルサポート27の環状の係合突部27bが係合した状態で、ボルト41によりノズルサポート27に固定されている。
一方、図3に示すように、各ノズルセグメント8の内周壁部11は以下のような構造で支持されている。すなわち、内周壁部11は、セラミック製のシールリング42およびセラミックばね43を介して、インナハウジング50に固定された金属製のばね受け部材44に支持されている。前記ばね受け部材44はタービン軸心C(図1)の回りにリング状に形成され、インナハウジング50に固定されている。シールリング42は周方向に分割された複数のセラミック製リング片からなり、セラミックばね43はシールリング42の内周面と曲率半径が異なる円弧状に湾曲した細長い形状に形成されたセラミック材料からなる。シールリング42は、セラミックばね43の弾性力により、ノズルセグメント8の内周壁部11の内径面に圧接される。これにより、セラミック製の複数のノズルセグメント8からなるタービンノズル7は、複数のリング片からなるシールリング42により内周側をシールされている。
上記構成の支持構造では、各ノズルセグメント8のフランジ20が押圧部材31の支点部31bにより、ばね体32のばね力を倍力機構30により増大した押圧力でノズルサポート27の受圧プレート40に押し付けられることで、各ノズルセグメント8を軸方向Pに移動自在に支持している。倍力機構30は、てこの原理を応用したものであって、ばね体32のばね力を、押圧部材31のばね受部31aにおけるばね体32のばね力の作用点から支点部31bまでの距離L1と、支点部31bから押圧部31cまでの距離L2との比(L1/L2)に相当する倍率に増大させる。例えば、この実施形態においては、前記比(L1/L2)を5/1に設定してあり、ばね体32として、24kgfのばね力を有するものを用いた場合、倍力機構30の押圧部材31の押圧部31cが120kgfの押圧力でフランジ20を受圧プレート40に押し付けることになる。
したがって、前記支持構造では、狭いスペースに収納できる小さなばね体32であっても、タービンノズル7を、ノズルサポート27に強く押圧して、周辺から作用する励振力、例えば隣接する周辺部品の振動や燃焼ガスGの回転流による振動に起因する励振力、あるいは後段のタービン翼からの気流を介しての励振力に抗して、振動することなく安定して支持することができる。また、タービンノズル7を構成する各ノズルセグメント8は、耐熱性に優れたセラミック製であるから、高いタービン入口温度を実現して高効率化、低公害化および長寿命化などを図ったガスタービン1とすることができる。さらに、セラミック製タービンノズル7は、これに隣接する押圧部材31、支点部材33、ノズルサボート27などの金属製支持部品との熱膨張差が、ばね体32の伸縮により吸収されて、軸方向に弾性的に支持されることから、金属製支持部品の大きな変形に影響を受けることがないので、金属製支持部品との変形の不適合による損傷が防止される。
また、タービンノズル7は、周方向に分割された複数のノズルセグメント8を連結して構成された分割型セグメント構造になっているので、熱応力や製造技術上の問題などから一体化構造のセラミック製タービンノズルとすることが困難な中型または大型のガスタービンに採用することができる。しかも、各ノズルセグメント8ごとに個々に対応して前記倍力機構30を配設しているので、各ノズルセグメント8のフランジ20を個々に大きな押圧力でノズルサポート27に押し付けて支持することができるから、タービンノズル7の全体を均等に支持することができる。
複数の各ノズルセグメント8は、図2に示すフランジ20とアダプタ37の切欠部37bとの係合によって周方向への位置決めがなされていることにより、タービンノズル7としての全体形状を常に保持しながら、図3の燃焼ガスGの流れ方向であるガスタービン1の軸方向Pに対し個々に移動自在に支持することができるので、隣接する金属製支持部品などとの熱膨張差を個々のノズルセグメント8の軸方向Pへの移動により吸収することができる。
倍力機構30は、押圧部材31の膨出した回転楕円体の表面形状を持つ支点部31bが、支点部材33の円筒面形状を有する受け溝33bに点接触しているから、支点部31bと受け溝33bとの接触面積を単純な球面と平面間の点接触よりも大きくとることができ、かつ、線接触に比べて、支点部31bの支点部材33に対する自由度が多いため、スムーズに動くことができるので、ばね体32のばね力を押圧部材31の回動を介してノズルセグメント8に効果的、かつ確実に作用させることができる。また、押圧部材31や支点部材33の製造上の加工精度や相互の組み付け精度が悪い場合であっても、若干傾いた配置となる押圧部材31の支点部31bを支点部材33の受け溝33bに所定の相対配置で支障なく接触させることができる利点もある。さらに、支点部31bから受け溝33bに大きな荷重が作用して支点部31bが弾性変形した場合には、接触面積が大きくなり、大きな荷重を十分伝達できる。
また、ノズルセグメント8のフランジ20と押圧部材31の押圧部31cとが線接触しているから、押圧部材31が正常な姿勢からずれて傾いても、面接触の場合と異なり、フランジ20に片当たりして作用点がずれることがなく、安定してノズルセグメント8、つまりタービンノズル7を押圧できる。特に、円筒面形状の押圧部31cがフランジ20の平坦面に線接触しているから、押圧部材31の前後への傾動によっても、フランジ20上の接触位置(作用点)がほとんど変化しないので、タービンノズル7を安定して支持できる。
また、ノズルサポート27には、車室17からアダプタ37の冷却空気通過孔37eを介して押圧部材31のばね受部31aの内部に通じる空気導入口27cおよび空気通路27dが形成されている。したがって、図1の圧縮機2から車室17に送られた圧縮空気Aの一部は、図3の空気導入口27c、空気通路27dおよび冷却空気通過孔37eを通って押圧部材31のばね受部31a内に流入したのち、ばね受部31aの4個の冷却空気出口31dを通って押圧部材31と支点部材33との隙間に流れる。このため、タービンノズル7の各ノズルセグメント8をセラミック製としたことによってタービン入口温度を高く設定した場合においても、倍力機構30の金属製の押圧部材31、ばね体32および支点部材33を圧縮空気Aにより効果的に冷却することができる。
さらに、倍力機構30とタービンノズル7との間には、遮熱板39が配置されているので、タービンノズル7をセラミック製としたことによってタービン入口温度を高く設定した場合においても、倍力機構30の金属製の押圧部材31、ばね体32および支点部材33に高温のタービンノズル7からの輻射熱が伝熱するのを効果的に防止できる。
なお、前記実施形態とは異なり、点接触する前記押圧部材31の支点部31bを円筒面形状の溝により、支点部材33の受け部33bを回転楕円の表面形状の膨出部により、それぞれ形成してもよい。また、線接触するゾズルセグメント8のフランジ20の方に円筒面形状の被押圧部を形成し、押圧部材31の押圧部31cを平坦面としてもよい。
本発明の一実施形態に係るタービンノズルの支持構造を適用したガスタービンを示す一部破断した側面図である。 図1のII−II線から見た前記タービンノズルの支持構造におけるガスタービンの軸心の上方箇所の一部破断した拡大図である。 図2のIII −III 線に沿った断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 同上のタービンノズルのノズルセグメントを示す斜視図である。 同上の支持機構の押圧部材を示す斜視図である。 同上の支持機構の支点部材を示す正面図である 同上の支持機構のアダプタを示す正面図である。 同上の支持機構の受圧プレートを示す正面図である。
符号の説明
1 ガスタービン
2 圧縮機
4 タービン
7 タービンノズル
8 ノズルセグメント
20 フランジ
27 ノズルサポート
27c 空気導入口
30 倍力機構
31 押圧部材
31a ばね受部
31b 支点部
31c 押圧部
32 ばね体
33 支点部材
33b 受け溝(受け部)
37 アダプタ
37b 切欠部
38 ばね受部材
39 遮熱板
40 受圧プレート
A 圧縮空気

Claims (7)

  1. ガスタービンにおけるタービンの入口側に配置されたセラミック製のタービンノズルをノズルサポートに支持する構造であって、
    前記タービンノズルに形成された径方向に突出するフランジと、
    前記フランジを前記ノズルサポートに押圧する倍力機構とを備え、
    前記倍力機構は、ばね受部、支点部および押圧部を有する押圧部材と、前記ばね受部にばね力を付加するばね体と、前記支点部を支持する支点部材とを有しているタービンノズルの支持構造。
  2. 請求項1において、前記タービンノズルが周方向に分割された複数のノズルセグメントにより形成され、各ノズルセグメントごとに前記倍力機構を備えているタービンノズルの支持構造。
  3. 請求項2において、前記ノズルサポートに、前記ノズルセグメントの前記フランジに係合して前記ノズルセグメントの周方向位置決めを行う切欠部を有するアダプタが取り付けられているタービンノズルの支持構造。
  4. 請求項1,2または3において、前記押圧部材の支点部と支点部材の受け部は、その一方が回転楕円体の表面形状を持ち、互いに点接触しているタービンノズルの支持構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、前記タービンノズルのフランジと押圧部材とが線接触しているタービンノズルの支持構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項において、前記ノズルサポートに、ガスタービンの圧縮機からの圧縮空気を前記倍力機構に導入する空気導入口が形成されているタービンノズルの支持構造。
  7. 請求項1から5のいずれか一項において、前記倍力機構と前記タービンノズルとの間に遮熱板が配置されているタービンノズルの支持構造。
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