JP3884036B2 - 血糖値測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、採血せずに生体中のグルコース濃度を測定する無侵襲血糖値測定装置に関する。
Hilsonらは、糖尿病患者にグルコースを静脈注射すると、その後に顔面及び舌下温度が変化することを報告している(非特許文献1)。Scottらは、糖尿病患者と体温調節の問題を論じている(非特許文献2)。これらの研究知見に基づき、Choらは、採血を伴わずに、温度測定によって血中グルコース濃度を求める方法及び装置を提案している(特許文献1,2)。
また、採血を伴わないグルコース濃度の算出に関してはさらに様々な試みがなされている。例えば、測定部位へ3つの波長の近赤外光を照射して透過光強度を検出するとともに生体温度を検出し、吸光度の2次微分値の代表値を求め、予め定めた基準温度からの生体温度のずれに対応して上記代表値を補正し、補正された代表値に相当する血糖濃度を求める方法が提案されている(特許文献3)。また、測定部位において生体温度をモニタしながら加熱もしくは冷却を行い、温度が変化する瞬間に光照射に基づく減光度を測定して、減光度の温度依存性の原因となっているグルコース濃度を測定する装置が提供されている(特許文献4)。また、参照光と試料に照射した後の透過光との出力比をとり、出力比の対数と生体の温度との1次式からグルコース濃度を算出する装置が報告されている(特許文献5)。
Diabete & Metabolisme, "Facial and sublingual temperature changes following intravenous glucose injection in diabetics" by R.M. Hilson and T.D.R. Hockaday, 1982, 8, 15-19 Can. J. Physiol. Pharmacol., "Diabetes mellitus and thermoregulation", by A.R. Scott, T. Bennett, I.A. MacDonald, 1987, 65, 1365-1376 米国特許第5,924,996号公報 米国特許第5,795,305号公報 特開2000−258343号公報 特開平10−33512号公報 特開平10−108857号公報
血液中のグルコース(血糖)は細胞内でグルコース酸化反応に使われ、生体の維持に必要なエネルギーを産生する。特に基礎代謝の状態においては、産生されたエネルギーの大部分は体温を維持するための熱エネルギーとなるのであるから、血中グルコース濃度と体温との間には何らかの関係があることは予想されるところではある。しかし、病気による発熱を考えれば明らかなように、体温は血中グルコース濃度以外の要因によっても変動する。従来、採血を伴わずに温度測定によって血中グルコース濃度を求める方法が提案されてはいたが、十分な精度を有するものとは言い難かった。
本発明は、採血を伴わずに高精度で血中グルコース濃度を求める装置を提供することを目的とする。
血糖は、血管系、特に毛細血管によって全身の細胞に供給されている。ヒトの体内には複雑な代謝経路が存在するが、グルコース酸化は、根源的には血糖と酸素が反応し、水と二酸化炭素とエネルギーを産生する反応である。ここでいう酸素とは血液から細胞へ供給される酸素であり、酸素供給量は血液中のヘモグロビン濃度と、ヘモグロビン酸素飽和度と、血流量によって決まる。一方、グルコース酸化によって体内で産生した熱は、熱対流、熱輻射、伝導等の形で体から奪われる。我々は、体温は体内でのグルコース燃焼によるエネルギー産生量、すなわち熱産生とこれら熱放散のバランスによって決まると考え、次のようなモデルを考えた。
(1)熱産生量と熱放散量とは同等視される。
(2)熱産生量は、血中グルコース濃度と酸素供給量の関数である。
(3)酸素供給量は、血中ヘモグロビン濃度と、血中ヘモグロビン酸素飽和度と、毛細血管内の血流量によって決まる。
(4)熱放散量は、主に熱対流と熱輻射とによって決まる。
このモデルに従い、体表を熱測定し、同時に血液中の酸素濃度に関するパラメータ及び血流量に関するパラメータを測定し、これらの測定結果を用いて血糖値を高精度に求めることができることを見出し、本発明を完成した。一例として、上記パラメータを求めるための測定は、ヒトの体の一部、例えば指先を測定対象として行うことができる。対流と輻射に関するパラメータは指先を熱測定することにより求めることができる。血中ヘモグロビン濃度及び血中ヘモグロビン酸素飽和度に関するパラメータは、血液中のヘモグロビンを分光学的に測定し、酸素と結合しているヘモグロビンと結合していないヘモグロビンの比率により求めることができる。血流量に関するパラメータは、組織内部の血中ヘモグロビン濃度と血液サンプルの血中ヘモグロビン濃度との比率により求めることができる。
本発明による血糖値測定装置は、一例として、体表面に由来する温度を測定し、体表面からの熱放散に関する対流伝熱量と輻射伝熱量の算出に用いる情報を得る熱量測定部と、体表面に光照射し、組織内部の血中ヘモグロビン濃度及びヘモグロビン酸素飽和度に関する測定値を取得する光学測定部と、別途採取した血液試料を用いて測定した血中ヘモグロビン濃度に関する測定値を記憶するとともに、前記温度、前記組織内部の血中ヘモグロビン濃度及びヘモグロビン酸素飽和度、並びに組織内部の血流量に各々対応するパラメータと血糖値との関係を記憶した記憶部と、熱量測定部及び光学測定部から入力された複数の測定値を前記パラメータへ各々変換し、前記パラメータを記憶部に記憶した関係に適用して血糖値を演算する演算部と、演算部によって算出された結果を表示する表示部とを備え、組織内部の血流量に対応するパラメータは、組織内部の血中ヘモグロビン濃度と血液試料を用いて測定した血中ヘモグロビン濃度の比をもとに生成するものである。
また、本発明による血糖値測定装置は、環境温度を測定する環境温度測定器と、体表面からの輻射熱を測定する輻射熱検出器と、体表面に向けて少なくとも第1の波長の光と第2の波長の光とを照射する光源と、光が体表面で反射されて生じる反射光を検出する光検出器と、別途採取した血液試料を用いて測定した血中ヘモグロビン濃度に関する測定値を記憶する記憶部と、当該記憶した測定値と、環境温度測定器、輻射熱検出器及び光検出器各々の出力を複数のパラメータに変換する変換部と、前記パラメータと血糖値との関係を予め記憶し、前記パラメータを前記関係に適用して血糖値を算出する処理部とを有する演算部と、演算部から出力される結果を表示する表示部とを備えるものである。ここで、上記第1の波長、及び上記第2の波長は各々略810nm及び略950nmとするのが好ましい。ここで略810nmの光及び略950nmの光とは、各々波長810nm及び950nmの成分をピークとする光を言い、±10nm程度の波長の光を含むものとしてもよく、また、発光ダイオードを光源として用いる際に一般に想定される波長の誤差の範囲を含むものとしてもよい。
本発明によると、無侵襲測定でありながら従来の侵襲法と変わらない精度で血糖値を求めることが可能になる。
本発明によれば、高精度な無侵襲血糖値測定装置及び測定方法を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
最初に、前記モデルの具体化について説明する。熱放散量について考えると、その主要な要因である対流熱伝達は、ニュートンの冷却法則より環境温度(室温)と体表温の間の温度差が関係し、他の主要な要因である輻射による熱放散量はシュテファン・ボルツマンの法則より体表温の4乗に比例する。従って、人体からの熱放散量には、室温と体表温が関係していることが分かる。一方、熱産生量に関係するもう一つの要因である酸素供給量は、ヘモグロビン濃度と、ヘモグロビン酸素飽和度と、血流量の積として表される。
ここで、ヘモグロビン濃度は、酸素結合型ヘモグロビンと還元(脱酸素)型ヘモグロビンのモル吸光係数が等しくなる波長(等吸光波長)の吸光度より測定できる。ヘモグロビン酸素飽和度は、上記の等吸光波長の吸光度と、酸素結合型ヘモグロビンと還元(脱酸素)型ヘモグロビンのモル吸光係数の比が既知の最低限他の1波長の吸光度を測定し、連立方程式を解くことにより測定できる。すなわち、ヘモグロビン濃度と、ヘモグロビン酸素飽和度は、最低2波長の吸光度測定によって得ることができる。
皮膚を通して測定したヘモグロビン濃度は、光が入射・透過した皮膚組織内部の血中ヘモグロビン濃度であるので、組織内部にある血液量に比例する。また、血液試料を採取して、分光光度法などの方法により正確に測定した血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度にも比例する。よって、組織内部の血中ヘモグロビン濃度は、組織内部の血液量と、血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度の積に比例する。
つづいて血流量について考える。定常状態では毛細血管内の血液速度は一定であるとみなし、このとき血流量は組織内部の血液量に比例する。
以上の議論より、血流量は(組織内部の血中ヘモグロビン濃度/血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度)に比例する。
以上の説明から、前記モデルによって血中グルコース濃度を求めるために必要な測定量は、室温(環境温度)、体表面からの輻射による温度、最低限2波長の吸光度、及び別途測定した血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度であることが分かる。
図1は、各種センサによる測定値と、それから導出されるパラメータとの関係を図示した説明図である。体表面の輻射温度T1と室温T2を測定する。また、ヘモグロビンの吸収に関係する少なくとも2種類の波長で吸光度A1,A2を測定する。温度T1から輻射伝熱量に関するパラメータが得られ、温度T1と温度T2から対流伝熱量に関するパラメータが得られる。また吸光度A1からヘモグロビン濃度に関するパラメータが得られ、吸光度A1とA2からヘモグロビン酸素飽和度に関するパラメータが得られる。また、吸光度A1と、予め測定した血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度から血流量に関するパラメータが得られる。
次に、本発明の原理に従って無侵襲血糖値測定を実現する具体的な装置構成について説明する。
図2は、本発明による無侵襲血糖値測定装置の上面図である。この装置では、体表面として指先の腹の皮膚を使うが、他の体表面を使うことも可能である。
装置上面には、操作部11、測定対象となる指が置かれる測定部12、測定結果の表示、装置の状態や測定値などを表示する液晶表示器13が設けられている。操作部11には、装置の操作を行うための4個の押しボタン11a〜11dが配置されている。測定部12にはカバー14が設けられ、カバー14を開けると(図はカバーを開けた状態を示す)、楕円型の周縁を持つ指置き部15がある。指置き部15の中には、輻射温度センサ部の開口端16と光学センサ部18がある。
図3に装置内部の機能ブロック図を示す。本装置はバッテリー41で駆動され、電源スイッチ57によりバッテリー電圧供給のオン/オフを切り替える。マイクロプロセッサ55はソフトウェアを格納するROMを内蔵している。センサ部48は温度センサと光学センサで構成され、光学センサの光源である2個の発光ダイオードはマイクロプロセッサ55により時分割的に発光する。センサ部48で測定した信号は、各センサに対応して配置されるアナログ/デジタル変換器AD1〜AD3へ入りデジタル信号へ変換される。デジタル信号はマイクロプロセッサ55に取り込まれ、RAM42に格納される。マイクロプロセッサ55の周辺回路としては、アナログ/デジタル変換器AD1〜AD3、液晶表示器13、RAM42、ICカード43、リアルタイムクロック45、EEPROM46があり、これらの回路はバスライン44を介してマイクロプロセッサ55からアクセスされる。また、押しボタン11a〜11dはそれぞれマイクロプロセッサ55と接続されている。さらに、ブザー56がマイクロプロセッサ55に接続され、マイクロプロセッサ55の制御によりブザー音をONまたはOFFにすることができる。
図4は測定部12の構造を示す図であり、(a)は上面図、(b)はそのXX断面図、(c)はそのYY断面図である。
以下、測定部12にある温度センサ及び光学センサ部18ついて説明する。最初に、温度センサについて説明する。指置き部15に置かれた被検部(指の腹)を見通せる装置内部の位置に赤外線レンズ25が配され、赤外線レンズ25の下方に赤外線透過窓26を介してサーモパイル27が配置されている。また、サーモパイル27に近接して白金測温抵抗体28が設置されている。
このように測定部の温度センサ部は2個の温度センサを有し、次の2種類の温度を測定する。
(1)指の輻射温度(サーモパイル27):T1
(2)室温(白金測温抵抗体28):T2
次に、光学センサ部18について説明する。光学センサ部18は、酸素供給量を求めるために必要なヘモグロビン濃度とヘモグロビン酸素飽和度、及び血流量を測定するためのものである。ヘモグロビン濃度とヘモグロビン酸素飽和度、及び血流量を測定するには最低2波長での吸光度測定が必要であり、図4(c)は2個の光源33,34と1個の検出器35によって2波長測定を行うための構成例を示している。
光学センサ部18には、3個の光ファイバー30,31,32の端部が位置する。光ファイバー30,31は光照射用の光ファイバーであり、光ファイバー32は受光用の光ファイバーである。図4(c)に示すように、光ファイバー30,31の末端には2つの波長の発光ダイオード33,34がそれぞれ配されている。受光用光ファイバー32の末端には、フォトダイオード35が配されている。発光ダイオード33は波長810nmの光を出射し、発光ダイオード34は波長950nmの光を出射する。波長810nmは、酸素結合型ヘモグロビンと還元型(脱酸素)型ヘモグロビンのモル吸光係数が等しくなる等吸光波長であり、波長950nmは酸素結合型ヘモグロビンと還元型ヘモグロビンのモル吸光係数の差が大きい波長である。
2個の発光ダイオード33,34は時分割的に発光し、発光ダイオード33,34から発生された光は光照射用光ファイバー30,31から被検者の指に照射される。指に照射された光は、指の皮膚で反射し、受光用光ファイバー32に入射してフォトダイオード35によって検出される。指に照射された光が指の皮膚で反射されるとき、一部の光は皮膚を通して組織内部に侵入し、毛細血管を流れる血液中のヘモグロビンによる吸収を受ける。フォトダイオード35による測定データは反射率Rであり、吸光度は近似的にlog(1/R)で計算される。波長810nmと波長950nmの光について各々照射を行い、各々につきRを測定し、かつlog(1/R)を求めることにより、波長810nmの吸光度A1と波長950nmの吸光度A2が測定される。
還元型ヘモグロビン濃度を[Hb]、酸素結合型ヘモグロビン濃度を[HbO2]とすると、吸光度A1及び吸光度A2は次式で表される。
Figure 0003884036
AHb(810nm)とAHb(950nm)、AHbO2(810nm)とAHbO2(950nm)はそれぞれ還元型ヘモグロビン、酸素結合型ヘモグロビンのモル吸光係数であり各波長で既知である。aは比例係数である。組織内部の血中ヘモグロビン濃度([Hb]+[HbO2])T、組織内部の血中ヘモグロビン酸素飽和度([HbO2]/([Hb]+[HbO2])) Tは上式から次のように求められる。
Figure 0003884036
なお、ここでは2波長による吸光度測定によって組織内部の血中ヘモグロビン濃度とヘモグロビン酸素飽和度を測定する例について説明したが、3波長以上で吸光度を測定することによって、妨害成分の影響を低減し測定精度を高めることも可能である。
また、組織内部の血流量BFは、組織内部の血中ヘモグロビン濃度([Hb]+[HbO2])Tと血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度([Hb]+[HbO2])Bの比に比例するから次式で表される。
Figure 0003884036
図5、図6及び図7にグルコース濃度測定操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す。電源スイッチ57を押してマイクロプロセッサ55に電源が投入されると、初期プログラムが動作した後マイクロプロセッサ55周辺にある各回路の機能をテストする。回路テストが終了すると、液晶表示器13にメニュー画面が表示される。ここで、被験者がボタン11dを押すと測定モードに移行し、ウォーミングアップを開始する。ウォーミングアップが終了すると測定開始画面が表示される。被験者がボタン11dを押すと、液晶表示器13に「指を置いてください」と表示し、ブザー音を鳴らす。指置き待ち状態では、0.1秒間隔でADコンバータから温度センサのデータを取得し、T1の変化分から指が置かれたかどうかを判定する。指置き部に指が置かれると、液晶表示器13に「測定中」と表示され、測定動作を開始する。
測定動作では、810nmLEDのパルス駆動を開始した後、0.1秒間隔でADコンバータから温度センサと光学センサ18の値を取り込みRAM42に格納する。これを0.5秒間行う。つづいて、950nmLEDのパルス駆動を開始し、0.1秒間隔でADコンバータから温度センサと光学センサ18の値を取り込みRAM42に格納する。これを0.5秒間行った後、液晶表示器13に表示している残り秒数をカウントダウンする。以上の測定動作を測定開始から10秒経過するまで行う。
測定動作が終了すると、液晶表示器13に「指を離してください」と表示しブザー音を鳴らす。指離れ待ち状態では、0.1秒間隔で各温度センサのデータを取得し、T1の変化分から指が離れたかどうかを判定する。
指置き部から指が離れると、ソフトウェアは、指が置かれた間に取得した温度センサ値及び光学センサ値からパラメータ計算を行う。ここで、ソフトウェアはEEPROM46から記憶しておいた被験者情報、すなわち「健常者」または「糖尿病患者」の判別情報を読み出す。被験者が「健常者」であれば、つづけてEEPROM46から健常者用の回帰関数、パラメータ平均値、及び標準偏差を読み出しRAM42へ格納する。一方、被験者が「糖尿病患者」であれば、つづけてEEPROM46から糖尿病患者用の回帰関数、パラメータ平均値、及び標準偏差を読み出しRAM42へ格納する。さらに、ソフトウェアはEEPROM46から予め測定して記憶しておいた血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度を読み出し、RAM42へ格納する。RAM42に格納された血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度は、血流量に関するパラメータ計算に使用される。パラメータ計算につづいてグルコース濃度計算を行う。算出されたグルコース濃度は液晶表示器13に表示され、測定日時とともにICカードに記録される。ボタン11dを押すと再び測定開始画面に戻る。
図8は、被験者情報の入力操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す。メニュー画面表示までの動作は血糖値測定操作と同じである。メニュー画面でボタン11aを押すと設定モードに移行する。設定モードでは、日付時刻の設定、過去の血糖値履歴データの参照、被験者情報の設定、及び血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度の設定をすることができる。ボタン11b及びボタン11cにより被験者情報設定モードを選択し、ボタン11dを押すと被験者情報設定モードに移行する。ここでボタン11bとボタン11cにより「健常者」または「糖尿病患者」のいずれかを設定し、ボタン11dを押すと設定値が確定される。確定した被験者情報はEEPROM46に記憶され、メニュー画面に戻る。
図9は、血液試料内部の血中ヘモグロビン濃度の入力操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す。設定モード移行までの動作は被験者情報入力操作と同じである。ボタン11b及びボタン11cにより血中ヘモグロビン濃度設定モードを選択し、ボタン11dを押すと血中ヘモグロビン濃度設定モードに移行する。ここでボタン11bとボタン11cにより数値を設定し、ボタン11dを押すと設定値が確定される。確定した設定値はEEPROM46に記憶され、メニュー画面に戻る。血液を採取し、分光光度計を用いて行う血中ヘモグロビン濃度の測定、及びEEPROM46に記憶されている血中ヘモグロビン濃度値の更新は、月に1回から2回の頻度で行えばよい。
図10は、装置内におけるデータ処理の流れを示す概念図である。本例の装置には、サーモパイル27、白金測温抵抗体28、フォトダイオード35からなる3個のセンサがある。フォトダイオード35では波長810nmの吸光度と波長950nmの吸光度を測定するため、装置には4種類の測定値が入力されることになる。
3種類のアナログ信号は、それぞれA1〜A3の増幅器を経由して、AD1〜AD3のアナログ/デジタル変換器によってデジタル変換される。デジタル変換された値からパラメータxi(i=1,2,3,4,5)が計算される。xiを具体的に表記すると以下のとおりとなる。(a1〜a5は比例係数)
Figure 0003884036
つづいて、実際の多数の健常者及び糖尿病患者のデータから得られたパラメータxiの平均値と標準偏差から正規化パラメータを算出する。各パラメータxiから正規化パラメータXi(i=1,2,3,4,5)を次の式で計算する。
Figure 0003884036
前述の5つの正規化パラメータをもって、最終的な表示を行うためのグルコース濃度への変換計算が行われる。処理計算に必要なプログラムは、装置に組み込まれたマイクロプロセッサに内蔵されたROMに記憶されている。また、処理計算に必要なメモリー領域は、同様に装置に組み込まれているRAM42に確保される。計算処理された結果は、液晶表示部に表示される。
EEPROM46には処理計算に必要なプログラム構成要素として、特にグルコース濃度Cを求めるための回帰関数が入っている。回帰関数は、多数の糖尿病患者と健常者について侵襲法である酵素電極法によって測定したグルコース濃度および当該多数の糖尿病患者と健常者について同時に求めた正規化パラメータを用いた最小二乗法によって、糖尿病患者と健常者の各々について予め決定されている。
以下、回帰関数の決定方法を糖尿病患者用回帰関数を例に説明する。まず、グルコース濃度CDは以下の式(1)で表現される。aDi(i=0,1,2,3,4,5)は、複数の糖尿病患者の測定データから前もって決定されている。aDiを求める手順は以下のとおり。
(1)正規化パラメータとグルコース濃度CDの関係を示す重回帰式を作成する。
(2)最小二乗法によって得られた式から正規化パラメータに関する正規方程式(連立方程式)を求める。
(3)正規方程式から係数aDi(i=0,1,2,3,4,5)の値を求め、重回帰式に代入する。
初めに、糖尿病患者のグルコース濃度CDと糖尿病患者の正規化パラメータXD1,XD2,XD3,XD4,XD5の関係を示す次の回帰式(1)を作る。
Figure 0003884036
つづいて、酵素電極法によるグルコース濃度測定値CDiとの誤差が最小になるような重回帰式を求めるため、最小二乗法を用いる。残差の二乗和をRDとすると、RDは次式(2)で表される。
Figure 0003884036
残差の二乗和RDが最小になるのは、式(2)をaD0,aD1,…,aD5で偏微分してゼロとなるときなので、次式が得られる。
Figure 0003884036
D、XD1〜XD5の平均値をCDmean、XD1mean〜XD5meanとするとXDimean=0(i=1〜5)であるので、式(1)から式(4)が得られる。
Figure 0003884036
また、正規化パラメータ間の変動・共変動は、式(5)で表され、正規化パラメータXDi(i=1〜5)とCDとの共変動は式(6)で表される。
Figure 0003884036
式(4)(5)(6)を式(3)に代入して整理すると、連立方程式(正規方程式)(7)が得られ、これを解くことでaD1〜aD5が求まる。
Figure 0003884036
定数項aD0は、式(4)を用いて求める。以上で求めたaDi(i=0,1,2,3,4,5)は装置製造時にEEPROM46に格納される。装置による実際の測定では、測定値から求めた正規化パラメータXD1〜XD5を回帰式(1)に代入することで、グルコース濃度CDが算出される。
同様にして、健常者用の係数aNi(i=0,1,2,3,4,5)も多数の健常者の測定データから前もって決定され、健常者用の回帰関数(8)としてEEPROM46に格納される。
Figure 0003884036
以下にグルコース濃度の算出過程の具体例を示す。予め糖尿病患者に対して測定した多数のデータから回帰式(1)の係数が決められており、EEPROM46には下記のグルコース濃度の算出式が格納されている。さらに、パラメータx1〜x5の平均値と標準偏差が格納されている。
Figure 0003884036
同様に、健常者に対するグルコース濃度の算出式(10)およびパラメータx1〜x5の平均値と標準偏差がEEPROM46に格納されている。
Figure 0003884036
D1〜XD5はパラメータx1〜x5を糖尿病患者の平均値および標準偏差で正規化したものである。XN1〜XN5はパラメータx1〜x5を健常者の平均値および標準偏差で正規化したものである。パラメータの分布が正規分布であると仮定すると、正規化パラメータの95%は−2から+2の間の値をとる。
従来の測定方法である、採血によって得た血液を試薬と反応させ、この反応によって発生した電子量を測定して血糖値を測定する酵素電極法による測定結果と本発明の1実施例による測定結果について以下に述べる。糖尿病患者の測定値の例として、酵素電極法によるグルコース濃度が257mg/dlのとき、同時刻に本法による測定から得た正規化パラメータX1=-0.35、X2=+0.28、X3=-0.09、X4=-0.14、X5=-0.29を上記の式(9)に代入するとCD=241mg/dlとなる。
また、健常者の測定値の1例として、酵素電極法によるグルコース濃度が88mg/dlのとき、同時刻に本法による測定から得た正規化パラメータXN1=-0.19、XN2=+0.14、XN3=+0.08、XN4=+0.11、XN5=-0.13 を上記の式(10)に代入するとCN=90mg/dlとなる。上記の結果より、本発明の方法によって、高精度でグルコース濃度を求められることが確認された。
図11は、縦軸を本法によるグルコース濃度の算出値、横軸を酵素電極法によるグルコース濃度の測定値として、複数の糖尿病患者および健常者に対してそれぞれの測定値をプロットした図である。本法の様に酸素供給量・血流量を測定することで良好な相関が得られる(相関係数=0.9194)。
各種センサによる測定値と、それから導出されるパラメータとの関係を図示した説明図。 本発明による無侵襲血糖値測定装置の上面図。 装置内部の回路ブロックを示す図。 測定部の詳細図。 グルコース濃度測定操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す図。 グルコース濃度測定操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す図。 グルコース濃度測定操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す図。 被験者情報の入力操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す図。 血中ヘモグロビン濃度の入力操作におけるソフトウェアとハードウェアの動作フローを示す図。 装置内におけるデータ処理の流れを示す概念図。 本発明によるグルコース濃度算出値及び酵素電極法によるグルコース濃度測定値のプロット図。
符号の説明
11…操作部、12…測定部、13…表示部、15…指置き部、16…輻射温度センサ部の開口端、18…光学センサ部、25…赤外線レンズ、26…赤外線透過窓、27…サーモパイル、28…白金測温抵抗体、30,31,32…光ファイバー、33,34…光源、35…フォトダイオード

Claims (11)

  1. 体表面に由来する温度を測定し、前記体表面からの熱放散に関する対流伝熱量と輻射伝熱量の算出に用いる情報を得る熱量測定部と、
    体表面に光照射し、組織内部の血中ヘモグロビン濃度及びヘモグロビン酸素飽和度に関する測定値を取得する光学測定部と、
    別途採取した血液試料を用いて測定した血中ヘモグロビン濃度に関する測定値を記憶するとともに、前記温度、前記組織内部の血中ヘモグロビン濃度及びヘモグロビン酸素飽和度、並びに組織内部の血流量に各々対応するパラメータと血糖値との関係を記憶した記憶部と、
    前記熱量測定部及び前記光学測定部から入力された複数の測定値を前記パラメータへ各々変換し、前記パラメータを前記記憶部に記憶した前記関係に適用して血糖値を演算する演算部と、
    前記演算部によって算出された結果を表示する表示部とを備え、
    前記組織内部の血流量に対応するパラメータは、前記組織内部の血中ヘモグロビン濃度と前記血液試料を用いて測定した血中ヘモグロビン濃度の比をもとに生成することを特徴とする血糖値測定装置。
  2. 請求項1記載の血糖値測定装置において、前記光学測定部は、少なくとも2つの異なる波長の光を発生する光源と、前記光源からの出射光を体表面に照射するための光学系と、体表面からの反射光を検出する光検出器とを有することを特徴とする血糖値測定装置。
  3. 請求項2記載の血糖値測定装置において、前記光学測定部は、波長略810nmの光を出射する光源と、波長略950nmの光を出射する光源を備えることを特徴とする血糖値測定装置。
  4. 請求項1記載の血糖値測定装置において、前記熱量測定部は、環境温度を測定する環境温度検出器と体表面からの輻射熱を測定する輻射温度検出器とを有することを特徴とする血糖値測定装置。
  5. 環境温度を測定する環境温度測定器と、
    体表面からの輻射熱を測定する輻射熱検出器と、
    体表面に向けて少なくとも第1の波長の光と第2の波長の光とを照射する光源と、
    前記光が前記体表面で反射されて生じる反射光を検出する光検出器と、
    別途採取した血液試料を用いて測定した血中ヘモグロビン濃度に関する測定値を記憶する記憶部と、
    当該記憶した測定値と、前記環境温度測定器、前記輻射熱検出器及び前記光検出器各々の出力を複数のパラメータに変換する変換部と、
    前記パラメータと血糖値との関係を予め記憶し、前記パラメータを前記関係に適用して血糖値を算出する処理部とを有する演算部と、
    前記演算部から出力される結果を表示する表示部とを備えることを特徴とする血糖値測定装置。
  6. 請求項5記載の血糖値測定装置において、前記記憶した測定値は、前記光検出器の出力と対応付けて前記パラメータに変換されることを特徴とする血糖値測定装置。
  7. 請求項5記載の血糖値測定装置において、前記記憶した測定値は、前記光検出器の出力との比に基づいて前記パラメータに変換されることを特徴とする血糖値測定装置。
  8. 請求項5記載の血糖値測定装置において、前記光源が前記第1の波長の光と前記第2の波長の光とを照射する開口端と、前記輻射熱検出器との間に赤外線レンズを有することを特徴とする血糖値測定装置。
  9. 請求項7記載の血糖値測定装置において、前記赤外線レンズと前記輻射熱検出器との間に赤外線透過窓を有することを特徴とする血糖値測定装置。
  10. 請求項5記載の血糖値測定装置において、前記環境温度測定器は、前記輻射熱検出器の近傍に設置された測温抵抗体であることを特徴とする血糖値測定装置。
  11. 請求項5記載の血糖値測定装置において、前記第1の波長、及び前記第2の波長は各々略810nm及び略950nmであることを特徴とする血糖値測定装置。
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