JP3869060B2

JP3869060B2 - Endoscope

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Publication number: JP3869060B2
Application number: JP34405196A
Authority: JP
Inventors: 宏樹森山
Original assignee: Olympus Corp
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1996-12-24
Filing date: 1996-12-24
Publication date: 2007-01-17
Anticipated expiration: 2016-12-24
Also published as: JPH10179509A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挿入部を構成する可撓管の先端側の硬度を調整可能にした内視鏡に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、細長の挿入部を体腔内に挿入することにより、切開を必要とすることなく、体腔内の検査対象部位を観察したり、必要に応じ、処置具を用いて治療処置の行える内視鏡が広く用いられるようになった。
【０００３】
上記内視鏡の挿入部は、屈曲した挿入経路内にも挿通させることができるように可撓性を有するが、可撓性を持たせたことによって、挿入部手元側の操作に対する先端側の方向性が定まらず、目的部位までスムーズに挿通させることが難しいという問題があった。
【０００４】
この問題に対処するため、例えば実開平３−４３８０２号公報には、内視鏡の内部にコイルパイプとワイヤとからなる硬度可変手段（或いは可撓性可変手段という）を設け、内視鏡検査を行う術者が簡単な操作を行うことで挿入部の可撓性を調整することにより、屈曲した経路内への挿入を行い易くした内視鏡が開示されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、可撓管の柔軟度が予め先端側部分と手元側部分とで変化させた例えば手元側部分の柔軟度を先端側部分より硬めに設定した可撓管の、手元側部分に硬度可変手段が設けられていた場合には、予め硬めに設定されている手元側部分の硬度を更に硬くすることはできるが、それより先端側の柔軟性の高い部分の硬度を硬めに調整することはできなかった。このため、柔軟性の高い先端側部分が軟らかいままの状態となるので、例えば経肛門的に直腸、Ｓ字結腸から下行、横行結腸及び上行結腸などの深部まで挿入させて観察を行うとする場合、術者の手元操作が先端部まで十分に伝わらず、良好な追従性が得られないことから思い通りの操作ができず、スムーズに目的部位まで挿入することができないという問題があった。
【０００６】
また、硬度可変手段の先端部を、可撓管の硬さが変化する硬度変化部と略々同じ位置に配置した場合では、硬度可変手段を硬状態にしたとき、可撓管の硬度変化部の硬さに加え、前記硬度可変手段が硬くなることによって、この硬度変化部より先端側の柔軟性に比べてこの硬度変化部の硬さが急激に硬くなるので、可撓管が滑らかな形状で曲がらずに、この硬度変化部近傍で屈曲して良好な挿入性を損なうおそれがあった。
【０００７】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、可撓管の柔軟性を重視する一方で、可撓管内に設けられている硬度可変手段の機能を最大限に活用して、手元操作を先端部に伝えて良好な追従性を得られる内視鏡を提供することを目的にしている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡は、外層部分を構成する外皮によって、先端から所定の範囲を硬度が最も低い軟性可撓部として形成した柔軟性を有する可撓管と、長手方向に硬度可変領域を備え、前記硬度可変領域の先端を前記軟性可撓部内で、かつ前記可撓管の先端から所定長さ離間した位置に配置するとともに、前記可撓管内に沿って設けられた硬度可変手段と、前記軟性可撓部の所定長さの硬度に対して当該所定長さよりも基端側において前記硬度可変手段の硬度を変化させる操作手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明による内視鏡は、外層部分を構成する外皮によって、先端から所定の範囲を硬度が最も低い軟性可撓部、基端から所定の範囲を硬度が最も高い硬性可撓部、及び前記軟性可撓部と前記硬性可撓部との間に硬度を最も低い値から最も高い値まで変化させた硬度変化部を形成した柔軟性を有する可撓管と、長手方向に硬度可変領域を備え、前記硬度可変領域の先端を前記硬度変化部内で、かつ前記可撓管の先端から所定長さ離間した位置に配置するとともに、前記可撓管内に沿って設けられた硬度可変手段と、前記軟性可撓部から前記硬度変化部に至る所定長さの硬度に対して当該所定長さよりも基端側において前記硬度可変手段の硬度を変化させる操作手段とを具備することを特徴とする。
【０００９】
この構成によれば、可撓管の先端側の追従性の悪かった部分に配設された硬度可変手段の硬度を変えることによって、可撓管の先端側部分の追従性が補われて、挿入性の良好な内視鏡が実現する。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図１ないし図７は本発明の第１実施形態に係り、図１は電子式内視鏡の概略構成を示す説明図、図２は図１のＡ−Ａ断面図、図３はコイルパイプの可撓管内での配置位置を説明する模式図、図４は図３のＢ―Ｂ断面図、図５は硬度変化部を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図、図６は硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図、図７は内視鏡を経肛門的に挿入しているときの挿入状態を示す図である。
【００１１】
図１に示すように本発明の第１の実施形態である電子式内視鏡（以下内視鏡と記載）１は、細長で可撓性を有する挿入部２と、この挿入部２の後端側に連設された操作部３と、この操作部３の側部から延出するユニバーサルケーブル４とを備えて構成されている。このユニバーサルケーブル４には前記内視鏡１の外部装置である照明光を供給する光源部及び内視鏡１から送出される電気信号を信号処理する信号処理部とを有する制御装置（不図示）に接続されるコネクタ４ａが設けられている。なお、前記制御装置から出力される映像信号は、モニタ（不図示）の画面上に表示されるようになっている。
【００１２】
前記挿入部２は、先端側に硬性の先端部１０を備え、この先端部１０に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲部１１を連設し、さらにこの湾曲部１１の後方に柔軟性を有する管状態の可撓管１２を連設して構成されている。
【００１３】
前記先端部１０は、硬性部材を略円筒状に形成した先端部本体１３を有しており、この先端部本体１３には挿入部２の長手方向に対して平行に形成した鉗子チャンネル用透孔１４及び観察用透孔１５などが設けられている。
【００１４】
前記鉗子チャンネル用透孔１４には連結管１６が内蔵されており、この連結管１６の前記先端部本体１３の後端面から突出する後端部に鉗子チャンネル１７を形成する可撓性を有する鉗子チャンネル用チューブ１８の先端部が連結されている。この鉗子チャンネル用チューブ１８は、挿入部２内を挿通して操作部３内に導かれ、後端部を操作部３に設けた鉗子口１９に連通されている。
【００１５】
前記観察用透孔１５の先端部には対物レンズ系２０が配設されており、この対物レンズ系２０の結像位置に固体撮像素子２１が設けられている。この固体撮像素子２１には入出力信号を伝送するための信号ケーブル２２が接続されている。この信号ケーブル２２は、挿入部２内を挿通してさらに操作部３内及びユニバーサルコード４内を経て前記コネクタ４ａに設けた電気接点４ｂに接続されている。
【００１６】
前記コネクタ４ａには図示しない光源部より観察部位を照明するように出射した照明光を、内視鏡挿入部２内を挿通するライトガイド２３の端部に入射させるように形成したライトガイドコネクタ２４が設けられている。前記ライトガイド２３は、ユニバーサルケーブル４内及び操作部３内，挿入部２内を経て、その先端部を先端部本体１３に設けたライトガイド用透孔（不図示）に配設している。
【００１７】
前記湾曲部１１内には複数の略環状の関節駒２６，…，２６が互いに回動自在に挿入部２の長手方向対して連接されており、前記関節駒２６，…，２６のうち最先端に位置する第１関節駒２６ａは、先端部本体１３の後端部に外嵌固定され、最後端に位置する関節駒２６ｅは可撓管１２の先端に設けらている環状の接続管２７の先端部に嵌入固定されている。前記複数の関節駒２６，…，２６を連接した湾曲部１１は、前記操作部３に設けた図示しない湾曲操作ノブを操作することによって例えば上下／左右方向に湾曲するようになっている。
【００１８】
前記接続管２７には、先端部本体１３の後端部に固定され、且つ金属製のコイルパイプによって形成されたアングルワイヤガイド４１（図２参照）が保持固定されている。このアングルワイヤガイド４１の内部には前記操作部３に設けられている湾曲操作ノブを操作することによって牽引弛緩操作される撚線等で構成されたアングルワイヤ４２（図２参照）が挿通している。つまり、前記湾曲操作ノブを操作することにより前記アングルワイヤ４２が牽引弛緩操作されて湾曲部１１を湾曲させて、この湾曲部１１の前方に位置する先端部１０を所望の方向に指向させるようになっている。なお、前記湾曲部１１を構成する複数の関節駒２６，…，２６は、軟性の外皮２８で被覆されている。
【００１９】
前記可撓管１２は内側から順に螺旋管２９、網管３０、外皮３１で構成されている。そして、この螺旋管２９の内壁面側には可撓管１２の柔軟性（以下硬度と表現する）を変化させる硬度可変手段であるコイルパイプ３２が長手方向に沿って設けられている。また、このコイルパイプ３２内部には可撓管１２の硬度を所望の硬さに調整する操作手段となる硬度調整ワイヤ３３が挿通している。
【００２０】
前記コイルパイプ３２の先端部には、前記硬度調整ワイヤ３３の中途部がろう３５などの固定部材によって強固に固定されている。また、前記コイルパイプ３２の先端より突出してさらに先端方向に延出した硬度調整ワイヤ３３の先端部は、前記接続管２７の一部にろう３５などで強固に固定されている。一方、前記コイルパイプ３２の手元側は後端口金３６にろう３５などにより強固に固定されている。
【００２１】
即ち、前記硬度調整ワイヤ３３は、コイルパイプ３２の先端部で中途部がろう３５によって固定されている以外、コイルパイプ３２に対して移動可能な状態（非固定状態）になっている。
【００２２】
なお、前記コイルパイプ３２の手元側端部より延出していく硬度調整ワイヤ３３の端部は、操作部３に設けられてる操作機構に接続されており、この操作機構を操作して硬度調整ワイヤ３３を牽引することで、前記コイルパイプ３２が圧縮されて、このコイルパイプ３２の曲げ方向に対する剛性が上がることによって可撓管１２の硬度を、負荷のかかっていない軟状態から硬度調整ワイヤ３３を牽引した硬めの状態までの任意の硬さに調整することができるようになっている。
【００２３】
図２の上方向は、内視鏡１のＵＰ方向を示すものであり、内視鏡１のＵＰ方向とは操作部３に設けられている湾曲操作ノブの上方向湾曲用ノブを操作したときに先端部１０が曲がる方向である。モニター画面上では上方向（反重力方向）にあたる。図に示すように前記コイルパイプ３２及び硬度調整ワイヤ３３は、内視鏡１内のＵＰ方向側に配置されている。なお、符号４３は送気管路を構成する送気チューブ，符号４４は送水管路を構成する送水チューブであり、どちらのチューブの先端部も前記先端部本体１３に設けた送気・送水用透孔（不図示）に連通している。
【００２４】
まず、上述のように構成したコイルパイプ３２の可撓管１２の断面方向に対する配置位置を具体的に説明する。
図３に示すように内視鏡１の可撓管１２の内壁側の長手方向に沿って設けられているコイルパイプ３２の先端部は、前述したように硬度調整ワイヤ３３にろう３５で固定されており、このコイルパイプ３２の先端面から延出している調整ワイヤ３３の先端部が接続管２７に固定されている。一方、前記コイルパイプ３２の手元側は後端口金３６にろう３５で固定されている。また、前記可撓管１２を構成する螺旋管２９、網管３０、外皮３１のそれぞれの先端部は、前記接続管２７の後端部に一体的に強固に固定され、それぞれの後端部を後端口金３６の先端部に一体的に強固に固定して管状態を形成している。
【００２５】
図４に示すように前記可撓管１２を構成する螺旋管２９の内壁面側に配設されているコイルパイプ３２の中心位置は、前記螺旋管２９内を破線で示すように４分割したとき、記号Ｃから記号Ｄまでの範囲内のＵＰ側領域、または記号Ｅから記号Ｆまでの範囲内のＤＯＷＮ側領域のそれぞれ壁面側２９ａに配置させている。
【００２６】
このため、前記螺旋管２９、網管３０、外皮３１で構成されている管状態の可撓管１２を単体で湾曲させた場合、この可撓管１２の中心軸より円弧の内側に位置する部分の螺旋管２９、網管３０、外皮３１は縮みながら湾曲し、中心軸より円弧の外側に位置する部分の螺旋管２９、網管３０、外皮３１は伸びながら湾曲する。
【００２７】
ここで例えば、前記可撓管１２内部に設けられている硬度調整ワイヤ３３を牽引してコイルパイプ３２を圧縮させて硬状態にする。そして、この状態で前記可撓管１２をＵＰ方向に湾曲させる。すると、内視鏡１のＵＰ側に位置する螺旋管２９、網管３０、外皮３１の中心軸より円弧の内側に位置する部分が縮もうとするが、図４の実線で示すようにＵＰ側領域に配置されている硬状態のコイルパイプ３２によって、前記螺旋管２９、網管３０、外皮３１の部位の縮みを抑えて湾曲していく。
【００２８】
また、前記コイルパイプ３２が上述とは逆に図４の二点鎖線で示すようにＤＯＷＮ側に配置されている場合には、前記可撓管１２のＵＰ方向への湾曲に対して螺旋管２９、網管３０、外皮３１の中心軸より円弧の外側に位置する部分が伸びようとするが、ＤＯＷＮ側領域に配置されている硬状態のコイルパイプ３２によって、前記螺旋管２９、網管３０、外皮３１の部位の伸びを抑えて湾曲していく。
【００２９】
次に、上述のように構成したコイルパイプ３２の可撓管１２の長手方向に対する配置位置を具体的に説明する。
本実施形態に使用している内視鏡１の可撓管１２は、図５に示すように硬さの異なる別体の２つの外皮３１ａ，３１ｂをつないで硬度変化部３４ａを有する可撓管１２Ａと、図６に示すように硬さが徐々に変化する硬度変化域３４ｂを有する外皮３１ｃで構成した可撓管１２Ｂである。
【００３０】
図５に示す可撓管１２Ａは、スコープ先端から５０cm付近までを形成する柔軟な軟性外皮３１ａを被覆した軟性可撓部と、この５０cmから手元側までを形成する柔軟であるが前記軟性外皮３１ａよりやや硬度の高い硬性外皮３１ｂを被覆した硬性可撓部とで構成されている。つまり、スコープ先端からから５０cm近傍の硬度変化部３４ａを境に、先端部側より手元部側の硬度が硬く設定されている。そして、前記可撓管１２Ａの内部に挿通されているコイルパイプ３２の先端部を、前記可撓管基端側の最も硬い部分より先端側で、前記スコープ先端から略々３０cmの硬度変化部３４ａより先端部１０側の軟性可撓部に配設している。
【００３１】
図５のグラフで示すように前記コイルパイプ３２内を挿通する硬度調整ワイヤ３３を牽引していない軟状態（コイルパイプ３２が無負荷状態）のとき、可撓管１２の硬度はグラフの実線に示すように設定されている。また、前記硬度調整ワイヤ３３を最大に牽引して前記コイルパイプ３２を最も圧縮させた硬状態（コイルパイプ３２に最大負荷が係っている状態）のとき、可撓管１２の硬度は図の破線で示すようになる。つまり、前記硬度調整ワイヤ３３を適宜牽引操作することによって可撓管１２の硬度は実線から破線に示す範囲内を変化する。
【００３２】
なお、前記コイルパイプ３２の先端部がスコープ先端から３０cmの部分より先端部側に配置されていないため、このスコープ先端から３０cmまでの範囲の軟性可撓部の硬さ調整は行えない。また、先端側の硬度の最も低い実線に示す部分を最軟状態部Ｓ、手元側の硬度の最も高い実線に示す部分を最硬状態部Ｈと呼ぶ。
【００３３】
図６に示す可撓管１２Ｂは、スコープ先端から約３４cmから５０cm付近までの間で硬度が徐々に最軟状態から最硬状態に変化する硬度変化域３４ｂを備えた外皮３１ｃで構成されている。つまり、この可撓管１２Ｂではスコープ先端から３４cm近傍までの範囲が最軟状態部Ｓとなる軟性可撓部であり、スコープ先端から３４cmの部位から５０cm付近までの間が硬度が最軟状態から最硬状態まで徐々に変化する硬度変化域３４ｂ、スコープ先端から５０cmより手元側の範囲が最硬状態部Ｈとなる硬性可撓部となっている。そして、前記可撓管１２Ｂの内部に挿通されているコイルパイプ３２の先端部を、前記可撓管基端側の最も硬い部分縒り先端側で、前記スコープ先端から略々３０cmの硬度変化域３４ｂより先端部１０側の軟性可撓部に配設している。
【００３４】
図６のグラフの実線は、コイルパイプ３２内を挿通する硬度調整ワイヤ３３を牽引していない軟状態のときの可撓管１２の硬度を示し、グラフの破線は前記硬度調整ワイヤ３３を最大に牽引して前記コイルパイプ３２を最も圧縮させた硬状態のときの可撓管１２の硬度を示している。本内視鏡においては内視鏡先端面から３４cm付近より５０cm付近に設けた硬度変化域３４ｂより先端部側の硬度を変化させることができるようになっている。なお、硬度変化域３４ｂは、軟らかな樹脂材料の中に途中から徐々に硬い樹脂材料を混ぜ合わせる割合を増やして成形したものである。その他の構成は図５に示す可撓管１２Ａと同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【００３５】
上述のように構成した内視鏡１の作用を図７を参照して説明する。
まず、内視鏡１の挿入部２を例えば、同図（ａ）に示すように肛門５１から直腸５２を通して曲がりくねったＳ状結腸５３に挿入していく。このとき、可撓管１２Ａは軟状態である。このため、スコープ先端から５０cmぐらいまでの範囲の硬度が軟らかいので、Ｓ状結腸５３の屈曲形状に対応させたループを形成しながら患者に苦痛を与えることなく挿入されていく。
【００３６】
また、術者の有する挿入法によっては、Ｓ状結腸５３でループをあまり形成させることなく、硬度調整ワイヤ３３を操作して徐々にコイルパイプ３２を圧縮して可撓管１２Ａを直線化させて（Ｓ状結腸５３を折り畳むように短縮化しながら）挿入する挿入法を用いる場合もある。この場合には、コイルパイプ３２を圧縮して可撓管１２Ａの硬度を術者の所望の硬さに設定することで、手元の押し引きやねじりなどの微妙な手元操作が先端に伝えられてスムーズに挿入されていく。
【００３７】
次に、前記内視鏡１の先端部１０がＳ状結腸５３を越えて下行結腸５４または脾湾曲５５近傍に到達した所で、同図（ｂ）に示すように前記可撓管１２Ａを捻りながら引くように操作して前記ループを解除し、今度はできるだけ直線に近い状態にする。このとき、前記Ｓ状結腸５３は折り畳まれた状態である。また、前記可撓管１２Ａが軟状態であった場合には硬度調整ワイヤ３３を適宜操作して所望の硬度に切り替えることで、前記先端部１０を横行結腸５６、肝湾曲５７、上行結腸５８、盲腸５９に挿入していく際、手元操作が先端部１０まで敏感に伝わってスムーズに挿入されていく。
【００３８】
なお、患者によって横行結腸５６や肝湾曲５７の形状が異なることがあり、例えば横行結腸５６、肝湾曲５７の形状があまり複雑でない患者の場合には、手元操作を行って横行結腸５６を折り畳むようにして、この横行結腸５６で極力ループを作らずに肝湾曲５７を通過させて、同図（ｃ）に示すように略々直線的に先端部１０を盲腸５９に到達させることが可能になる。このように、横行結腸５６、肝湾曲５７の形状があまり複雑でない患者の場合には、可撓管１２Ａを所望の硬さに調整することで先端部１０を速やかに盲腸まで挿入することができる。
【００３９】
一方、横行結腸５６が非常に長かったり、形状が複雑な患者の場合には、手元操作を行って横行結腸５６を折り畳んでいくことが難しく、うまく行えないことがある。このような場合には、手元操作で横行結腸５６にループを作りながら押し込んで、先端部１０を腸壁に沿わせて滑らすようにして挿入していく。この挿入法では、可撓管１２Ａが硬状態では横行結腸５６や肝湾曲５７の屈曲した形状に対応できなくなって、かえって挿入性が悪化するおそれがあるので、硬度調整ワイヤ３３を適宜操作して可撓管１２Ａを軟状態にして、同図（ｄ）に示すように先端側の軟性可撓部を横行結腸５６や肝湾曲５７の形状に沿わせて押し進めて挿入していくする。
【００４０】
なお、大腸への内視鏡挿入を術者が一人で行う場合、大腸の屈曲している部位を通過させる際一般的に、ＵＰ方向に湾曲をかけて通過させていく。つまり、ＤＯＷＮ、ＬＥＦＴ、ＲＩＧＨＴ方向への湾曲をあまり使わず、ＵＰ方向への湾曲操作と可撓管１２の捻り操作の手元操作とで挿入方向を定めている。従って、可撓管１２もＵＰ方向に曲がりながら、大腸の各屈曲部を通過していく。
【００４１】
また、前記図５及び図６のグラフで示したようにスコープ先端から５０cmの部位より手元側の硬度を、軟状態であっても前記先端面側より予め硬く設定したことにより、図７（ｂ）に示すように、一端短縮化させたＳ状結腸５３が再びループを形成して、手元での操作が先端部１０までほとんど伝達されなくなることを防止している。
【００４２】
さらに、コイルパイプ３２の先端部の配設位置を、前記可撓管１２のスコープ先端側近くにすることによって追従性の向上を図ることができるが、図７（ｃ）で示した挿入法で挿入していく場合にも、挿入部を横行結腸５６や肝湾曲５７の屈曲に沿わせて押しながら挿入することが考えられる。このため、ループを作ることがないように、且つ屈曲に沿わせて押しながら挿入することが可能なように、あえてスコープ先端から３０cmの最軟状態部Ｓにコイルパイプ３２の先端部を配設して、スコープ先端から３０cmまでの部分に最軟状態部Ｓを残している。
【００４３】
このように、可撓管に設けられている最軟部に、コイルパイプの先端部を配設したことにより、最軟部の少なくとも一部の硬度を変化調整することができる。このことにより、内視鏡の挿入部の追従性が大幅に向上して術者の様々な挿入法に対応可能となる。また、図７（ｃ）で示したように挿入した場合などに、仮にコイルパイプの先端部がスコープ先端から５０cmの部位より手元側の位置に配設されていたことにより、スコープ先端から５０cmまでのところにある最軟状態部Ｓの硬度を変えることができずに発生していた手元操作が先端部まで伝わらないという不具合が解消される。
【００４４】
また、コイルパイプを可撓管を構成する螺旋管のＵＰ側領域またはＤＯＷＮ側領域の内壁側の長手方向に沿わせて設けたことにより、より少ない硬度調整ワイヤの牽引力量または移動距離を短くして所望の曲げ硬度を得ることができる。即ち、本来コイルパイプ単体が有する硬度可変機能に加えて、内壁側に沿わせて設けたことにより、可撓管のＵＰ方向、ＤＯＷＮ方向に対する曲げ剛性が増大して、可撓管の硬度を負荷を大きくかけることなく硬めに設定することができる。このことにより、コイルパイプ単体の硬度調節幅をあまり大きくとる必要がなくなると共に、コイルパイプ及び硬度調整ワイヤにかける負荷が小さくなって、コイルパイプ、硬度調整ワイヤの耐久性が向上する。
【００４５】
さらに、コイルパイプの先端部の配設位置を硬度変化部または硬度変化域より先端部側にしたことにより、硬度変化部または硬度変化域で硬度が急激に変化することによって発生する可撓管の急激な曲がりを防止することができる。このことにより、可撓管がスムーズな曲げ形状となって体腔内に挿入される。
【００４６】
なお、硬度可変手段と操作手段とは、コイルとワイヤとに限定されるものではなく、形状記憶合金や細長形状のバルーンを用いたものなどであってもよい。
【００４７】
図８及び図９は本発明の第２実施形態に係り、図８は複数の硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図、図９は硬度変化域の距離を長く設定した可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図である。
【００４８】
本実施形態では可撓管の最軟状態部Ｓから最硬状態部Ｈに変わるまでの長手方向の距離を長く設定して硬度変化域近傍における可撓管の急激な曲がりを防止するものであり、図８は最軟状態部Ｓから最硬状態部Ｈに変わるまでの間に最軟状態部Ｓと最硬状態部Ｈとの略中間の硬さ状態である中間硬さ状態部Ｍに変化させる第１の硬度変化域６１と、中間硬さ状態部Ｍから最硬状態部Ｈに変化させる第２の硬度変化域６２とを設けた外皮３１ｄを設けて、可撓管１２Ｃの硬度を段階的に変化させるようにしている。そして、前記可撓管１２Ｃの内部にはコイルパイプ３２が挿通されており、このコイルパイプ３２の先端部を、前記可撓管基端側の最も硬い部分より先端側で、前記スコープ先端から４０cmの中間硬さ状態部Ｍに配設して中間硬さ状態部Ｍの硬度を変化させられるようにしている。
【００４９】
一方、図９は最軟状態部Ｓから最硬状態部Ｈに至るまでの長手方向の距離を略４５cmと長めに設定した幅広硬度変化域６３を有する外皮３１ｅを設けて、可撓管１２Ｄの硬度を無段階的に変化させるようにしている。そして、前記可撓管１２Ｄの内部にはコイルパイプ３２が挿通されており、このコイルパイプ３２の先端部を、前記可撓管基端側の最も硬い部分より先端側で、前記スコープ先端から３０cmの幅広硬度変化域６３の中途部に配設して幅広硬度変化域６３の先端側の硬度を変化させられるようにしている。
【００５０】
なお、可撓管１２Ｃを、３つの硬度の異なる別体の外皮を、軟らかいものから順に先端部側から並べて構成しても硬度を段階的に変化させることが可能である。また、図８に示す可撓管１２Ｃと図９に示す可撓管１２Ｄとではコイルパイプ３２の先端部の配設位置が多少異なるが、これは術者の挿入法や挿入技術の違い等に対応するものであり、各術者の好みに対応させた１例を示すものである。
【００５１】
このように、可撓管に複数の硬度変化域または幅広硬度変化域をもうけることによって可撓管の最軟状態部から最硬状態部に変わるまでの長手方向の距離を長く設定することによって、可撓管がループ状態になるとき、よりスムーズな曲がり形状を形成することができる。このことにより、内視鏡を挿入する際、より良好な挿入性が得られる。
【００５２】
図１０は本発明の第２実施形態の変形例に係る硬度変化部と硬度変化域とを有する可撓管を備える内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図である。
図に示すように本実施形態の可撓管１２Ｅは、硬度変化部６４と硬度変化域６５とを設けて硬度を段階的に変化させている。
【００５３】
前記硬度変化部６４は、可撓管１２Ｅの内部にコイルパイプ３２ａを配設して設けたものである。即ち、前記コイルパイプ３２ａ自体は、上述のコイルパイプ３２より例えば素線断面積を太径に形成したものであり、予め硬度を高めに設定したものである。このため、可撓管１２Ｅの先端側の最軟状態部Ｓから中間硬さ状態部Ｍへの移行を、可撓管１２を構成する外皮３１の硬さに変化をつけることで行うのではなく、可撓管１２内に配設する内蔵物で硬さに変化をつけている。
【００５４】
このように、可撓管内を挿通する内蔵物によって可撓管の硬度に変化を付けることによって、容易に複数の硬度の異なる硬度変化部を設けることができる。このことにより、硬度の異なる複数の別体の外皮を用意することなく、可撓管の硬度を段階的に変化させられるので、外皮の数を減らせると共に、製造行程も簡略化される。
【００５５】
なお、前記図８で示したように成形の際に外皮に２箇所の硬度変化域を設ける場合、最軟状態部と最硬状態部との間の硬さの差が大きいほど段階的に硬度を変化させることが難しくなるので、図１０に示したようにどちらか一方の硬度変化域を内蔵物を設けることによって変化させることで、容易に段階的な硬度の変化が実現される。また、前記可撓管の硬度を変化させる内蔵物としてはコイルパイプに限定されるものではなく、例えば送気チューブや送水チューブなどの内蔵物であってもよく、これらチューブの肉厚を変化させることによっても行える。
【００５６】
図１１は本発明の前記第１実施形態及び第２実施形態の変形例に係る２つの硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図である。
図に示すように本実施形態では可撓管１２Ｆに前方側硬度変化域６６と後方側硬度変化域６７とを設けている。前記前方側硬度変化域６６は、最軟状態部Ｓから最硬状態部Ｈに変化させるものであるのに対して、前記後方側硬度変化域６７は最硬状態部Ｈを軟らかな手元軟部６８に変化させるものである。
【００５７】
このように、可撓管の手元側に最硬状態部を軟らかに変化させる後方側硬度変化域によって手元軟部を設けることによって、軟状態でＳ状結腸に挿入する際、操作部を極力捻ることなく可撓管を捻り操作することにより、軟らかな手元軟部が撓んで可撓管の捻れを吸収して、捻り力量を下げることができる。このことにより、可撓管の捻り操作性が向上する。
【００５８】
なお、大腸の深部まで挿入した際、最硬状態部Ｈより手元側に位置する手元軟部６８まで挿入されて、この手元軟部６８が撓むおそれがある。しかし、この手元軟部６８にはコイルパイプ３２が挿通されているので、このコイルパイプ３２の剛性を高めることによって手元軟部６８の軟らかさを補って、手元軟部６８がが生体内で撓むことが防止される。
【００５９】
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【００６０】
［付記］
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【００６１】
（１）挿入部長手方向の先端側に対して基端側の硬度を硬めに形成した柔軟性を有する可撓管と、この可撓管の内部に長手軸方向に沿わせて設けた柔軟性を変化させる硬度可変手段と、この硬度可変手段の硬度を調整して可撓管を任意の硬度に変化させる操作手段とを有する内視鏡において、
前記硬度可変手段の先端部を前記可撓管の基端側の最も硬い部分より先端側に配設し、この可撓管の先端側の少なくとも一部を硬度可変にした内視鏡。
【００６２】
（２）前記可撓管が先端側の軟性可撓部と手元側の硬性可撓部とで構成され、前記硬度可変手段の先端部を前記可撓管の基端側の最も硬い部分より先端側の可撓管の軟性可撓部に配設して、この軟性可撓部の少なくとも一部を硬度可変にした内視鏡。
【００６３】
（３）前記可撓管の硬度が切換る硬度変化部と、前記硬度可変手段によって硬度が硬くなる位置とが異なる内視鏡。
【００６４】
（４）前記硬度可変手段を、可撓管の垂直断面内において、ＵＰ方向またはＤＯＷＮ方向の可撓管内壁側に長手方向に沿わせて設けた内視鏡。
【００６５】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、可撓管の柔軟性を重視する一方で、可撓管内に設けられている硬度可変手段の機能を最大限に活用して、手元操作を先端部に伝えて良好な追従性を得られる内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１ないし図７は本発明の第１実施形態に係り、図１は
電子式内視鏡の概略構成を示す説明図
【図２】図１のＡ−Ａ断面図
【図３】コイルパイプの可撓管内での配置位置を説明する模式図
【図４】図３のＢ―Ｂ断面図
【図５】硬度変化部を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図６】硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図７】内視鏡を経肛門的に挿入しているときの挿入状態を示す図
【図８】図８及び図９は本発明の第２実施形態に係り、図８は
複数の硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図９】硬度変化域の距離を長く設定した可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図１０】本発明の第２実施形態の変形例に係る硬度変化部と硬度変化域とを有する可撓管を備える内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【図１１】本発明の前記第１実施形態及び第２実施形態の変形例に係る２つの硬度変化域を有する可撓管を備えた内視鏡のスコープ先端からの距離と硬度との関係を示す図
【符号の説明】
１０…先端部
１２Ａ…可撓管
３２…コイルパイプ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an endoscope capable of adjusting the hardness of the distal end side of a flexible tube constituting an insertion portion.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, an endoscope capable of observing a site to be examined in a body cavity without inserting an incision by inserting an elongated insertion portion into the body cavity or performing a therapeutic treatment using a treatment tool as necessary. Became widely used.
[0003]
The insertion portion of the endoscope has flexibility so that it can be inserted into a bent insertion path. However, by providing flexibility, the insertion portion on the distal end side with respect to the operation on the proximal side of the insertion portion is provided. There was a problem that the directionality was not fixed and it was difficult to smoothly insert the target part.
[0004]
In order to cope with this problem, for example, Japanese Utility Model Laid-Open No. 3-43802 has a hardness variable means (or flexible variable means) composed of a coil pipe and a wire inside an endoscope, and is used for endoscopy. An endoscope is disclosed that makes it easy to insert into a bent path by adjusting the flexibility of the insertion section by a simple operation performed by a surgeon.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the flexibility of the flexible tube is changed in advance between the distal end portion and the proximal portion. For example, the flexibility of the proximal portion of the flexible tube is set to be harder than the distal end portion. However, it is possible to further increase the hardness of the hand side portion that is set to be harder in advance, but it is not possible to adjust the hardness of the more flexible portion on the tip side to be harder than that. There wasn't. For this reason, since the highly flexible distal end portion remains in a soft state, for example, when the anus is inserted through the rectum and sigmoid colon to the deep part of the descending, transverse colon, and ascending colon for observation. There is a problem that the operator's hand operation is not sufficiently transmitted to the distal end, and satisfactory followability cannot be obtained, so that the intended operation cannot be performed and the target site cannot be smoothly inserted.
[0006]
In addition, when the tip of the hardness varying means is disposed at substantially the same position as the hardness varying portion where the hardness of the flexible tube changes, the hardness varying portion of the flexible tube when the hardness varying means is in a hard state. In addition to the hardness of the hardness, the hardness changing means becomes harder, so that the hardness of the hardness changing portion becomes sharper than the flexibility on the tip side of the hardness changing portion, so that the flexible tube has a smooth shape. There is a risk that it will bend in the vicinity of this hardness change portion and bend in the good insertion property without bending.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and attaches importance to the flexibility of the flexible tube, while making full use of the function of the hardness varying means provided in the flexible tube to perform hand operation. An object of the present invention is to provide an endoscope that can be transmitted to the distal end portion to obtain good followability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
An endoscope according to the present invention , By the outer skin constituting the outer layer part, A flexible tube having flexibility formed in a predetermined range from the tip as a soft flexible portion having the lowest hardness, a hardness variable region in the longitudinal direction, and the tip of the hardness variable region in the soft flexible portion; A hardness varying means disposed at a position spaced apart from the tip of the flexible tube by a predetermined length and provided along the flexible tube; ,in front The base end side of the predetermined length with respect to the hardness of the predetermined length of the soft flexible portion In the hardness varying means And operating means for changing the hardness.
Moreover, the endoscope according to the present invention includes By the outer skin that constitutes the outer layer part, Soft flexible part with the lowest hardness within a predetermined range from the tip , Group Hard flexible part with the highest hardness within a predetermined range from the end ,as well as A flexible tube having flexibility, in which a hardness changing portion in which the hardness is changed from the lowest value to the highest value is formed between the soft flexible portion and the hard flexible portion, and a hardness variable region in the longitudinal direction. A hardness varying means provided along the flexible tube, the distal end of the hardness varying region being disposed in the hardness changing portion and at a position spaced apart from the distal end of the flexible tube by a predetermined length; ,in front The base end side of the predetermined length with respect to the predetermined length of hardness from the soft flexible portion to the hardness changing portion In the hardness varying means And operating means for changing the hardness.
[0009]
According to this configuration, by changing the hardness of the hardness variable means arranged in the portion where the followability on the distal end side of the flexible tube is poor, the followability of the distal end portion of the flexible tube is compensated and inserted. A good endoscope is realized.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
1 to 7 relate to a first embodiment of the present invention, FIG. 1 is an explanatory view showing a schematic configuration of an electronic endoscope, FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 1, and FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 3, and FIG. 5 is a distance and hardness from the scope tip of an endoscope having a flexible tube having a hardness changing portion. FIG. 6 is a diagram showing the relationship between the distance from the scope tip of the endoscope having a flexible tube having a hardness change range and the hardness, and FIG. 7 is a transanal view of the endoscope transanally. It is a figure which shows the insertion state when inserting.
[0011]
As shown in FIG. 1, an electronic endoscope (hereinafter referred to as an endoscope) 1 according to a first embodiment of the present invention includes an elongated and flexible insertion portion 2 and a rear portion of the insertion portion 2. The operation unit 3 is connected to the end side, and the universal cable 4 extends from the side of the operation unit 3. The universal cable 4 includes a control device (not shown) having a light source unit that supplies illumination light, which is an external device of the endoscope 1, and a signal processing unit that processes an electric signal transmitted from the endoscope 1. The connector 4a connected to is provided. The video signal output from the control device is displayed on the screen of a monitor (not shown).
[0012]
The insertion portion 2 includes a hard distal end portion 10 on the distal end side, and a bending portion 11 that can be bent is connected to the rear side adjacent to the distal end portion 10. Further, the insertion portion 2 has flexibility behind the bending portion 11. A tube-like flexible tube 12 is continuously provided.
[0013]
The distal end portion 10 has a distal end portion main body 13 in which a rigid member is formed in a substantially cylindrical shape. The distal end portion main body 13 has a forceps channel through-hole formed parallel to the longitudinal direction of the insertion portion 2. 14 and an observation through-hole 15 are provided.
[0014]
The forceps channel through-hole 14 incorporates a connecting tube 16, and a flexible forceps that forms a forceps channel 17 at a rear end portion of the connecting tube 16 protruding from the rear end surface of the tip end body 13. The tip of the channel tube 18 is connected. The forceps channel tube 18 is inserted into the insertion portion 2 and guided into the operation portion 3, and the rear end portion is communicated with a forceps port 19 provided in the operation portion 3.
[0015]
An objective lens system 20 is disposed at the distal end portion of the observation through-hole 15, and a solid-state image sensor 21 is provided at the imaging position of the objective lens system 20. A signal cable 22 for transmitting input / output signals is connected to the solid-state imaging device 21. The signal cable 22 is inserted into the insertion portion 2 and further connected to the electrical contact 4b provided on the connector 4a through the operation portion 3 and the universal cord 4.
[0016]
A light guide connector 24 is formed on the connector 4a so that illumination light emitted so as to illuminate an observation site from a light source (not shown) is incident on an end of a light guide 23 inserted through the endoscope insertion portion 2. Is provided. The light guide 23 is disposed in the light guide through hole (not shown) provided in the distal end body 13 through the universal cable 4, the operation section 3, and the insertion section 2.
[0017]
A plurality of substantially annular joint pieces 26,..., 26 are connected to the longitudinal direction of the insertion portion 2 so as to be rotatable with respect to each other, and the most advanced of the joint pieces 26,. The first joint piece 26 a located at the outer end is fitted and fixed to the rear end portion of the distal end body 13, and the joint piece 26 e located at the rearmost end of the annular connecting tube 27 provided at the distal end of the flexible tube 12. It is fitted and fixed to the tip. The bending portion 11 connecting the plurality of joint pieces 26,..., 26 is bent in, for example, the up / down / left / right directions by operating a bending operation knob (not shown) provided in the operation portion 3.
[0018]
An angle wire guide 41 (see FIG. 2) fixed to the rear end portion of the tip end body 13 and formed of a metal coil pipe is held and fixed to the connection pipe 27. Inside the angle wire guide 41, an angle wire 42 (see FIG. 2) composed of a stranded wire or the like that is pulled and loosened by operating a bending operation knob provided in the operation unit 3 is inserted. Yes. That is, by operating the bending operation knob, the angle wire 42 is pulled and loosened to bend the bending portion 11 so that the distal end portion 10 located in front of the bending portion 11 is directed in a desired direction. It has become. The plurality of joint pieces 26,..., 26 constituting the bending portion 11 are covered with a soft outer skin 28.
[0019]
The flexible tube 12 includes a spiral tube 29, a mesh tube 30, and an outer skin 31 in order from the inside. On the inner wall surface side of the spiral tube 29, a coil pipe 32, which is a hardness varying means for changing the flexibility (hereinafter referred to as hardness) of the flexible tube 12, is provided along the longitudinal direction. Further, a hardness adjusting wire 33 serving as an operating means for adjusting the hardness of the flexible tube 12 to a desired hardness is inserted into the coil pipe 32.
[0020]
A middle portion of the hardness adjusting wire 33 is firmly fixed to the tip end portion of the coil pipe 32 by a fixing member such as a brazing filler 35. Further, the tip end portion of the hardness adjusting wire 33 protruding from the tip end of the coil pipe 32 and extending further in the tip end direction is firmly fixed to a part of the connecting pipe 27 with a braze 35 or the like. On the other hand, the proximal side of the coil pipe 32 is firmly fixed to the rear end cap 36 by a braze 35 or the like.
[0021]
That is, the hardness adjusting wire 33 is in a movable state (non-fixed state) with respect to the coil pipe 32 except that the middle portion is fixed by the wax 35 at the tip end portion of the coil pipe 32.
[0022]
Note that the end of the hardness adjusting wire 33 extending from the proximal end of the coil pipe 32 is connected to an operating mechanism provided in the operating section 3, and the hardness adjusting wire is operated by operating this operating mechanism. By pulling the wire 33, the coil pipe 32 is compressed and the rigidity of the coil pipe 32 in the bending direction is increased, so that the hardness of the flexible tube 12 is reduced from the soft state where no load is applied. It can be adjusted to an arbitrary hardness up to the pulled hard state.
[0023]
2 indicates the UP direction of the endoscope 1, and the UP direction of the endoscope 1 is when the upward bending knob provided in the operation unit 3 is operated. This is the direction in which the tip 10 is bent. It corresponds to the upward direction (antigravity direction) on the monitor screen. As shown in the figure, the coil pipe 32 and the hardness adjusting wire 33 are arranged on the UP direction side in the endoscope 1. Reference numeral 43 denotes an air supply tube constituting the air supply conduit, and reference numeral 44 denotes a water supply tube constituting the water supply conduit, and the distal end portion of either tube is an air / water supply permeation provided in the distal end portion main body 13. It communicates with a hole (not shown).
[0024]
First, the arrangement position of the coil pipe 32 configured as described above in the cross-sectional direction of the flexible tube 12 will be specifically described.
As shown in FIG. 3, the distal end portion of the coil pipe 32 provided along the longitudinal direction on the inner wall side of the flexible tube 12 of the endoscope 1 is fixed to the hardness adjusting wire 33 with the wax 35 as described above. The tip of the adjustment wire 33 extending from the tip surface of the coil pipe 32 is fixed to the connection pipe 27. On the other hand, the proximal side of the coil pipe 32 is fixed to the rear end cap 36 with a wax 35. The distal ends of the spiral tube 29, the mesh tube 30, and the outer skin 31 constituting the flexible tube 12 are firmly and integrally fixed to the rear end portion of the connection tube 27, and the rear end portions are connected to the rear end portion. A tube state is formed by firmly and integrally fixing to the distal end portion of the end cap 36.
[0025]
As shown in FIG. 4, the center position of the coil pipe 32 arranged on the inner wall surface side of the spiral tube 29 constituting the flexible tube 12 is divided into four as shown by the broken line in the spiral tube 29. The UP side region in the range from the symbol C to the symbol D, or the DOWN side region in the range from the symbol E to the symbol F, respectively, is arranged on the wall surface side 29a.
[0026]
For this reason, when the flexible tube 12 in a tube state constituted by the spiral tube 29, the mesh tube 30, and the outer skin 31 is bent alone, the portion of the portion located inside the arc from the central axis of the flexible tube 12 The spiral tube 29, the mesh tube 30, and the outer skin 31 are curved while contracting, and the spiral tube 29, the mesh tube 30, and the outer skin 31 that are located outside the arc from the central axis are curved while extending.
[0027]
Here, for example, the hardness adjusting wire 33 provided inside the flexible tube 12 is pulled to compress the coil pipe 32 to be in a hard state. In this state, the flexible tube 12 is bent in the UP direction. Then, the spiral tube 29, the mesh tube 30, and the portion located inside the arc from the central axis of the outer skin 31 of the endoscope 1 try to shrink, but as shown by the solid line in FIG. The coiled pipe 32 in a hard state disposed in the curved line is curved while suppressing contraction of the helical tube 29, the mesh tube 30, and the outer skin 31.
[0028]
When the coil pipe 32 is disposed on the DOWN side as shown by a two-dot chain line in FIG. 4 contrary to the above, the spiral tube 29 against the bending of the flexible tube 12 in the UP direction. The portion located outside the arc from the central axis of the mesh tube 30 and the outer skin 31 tends to extend, but the helical tube 29, the mesh tube 30 and the outer skin 31 are arranged by a hard coil pipe 32 arranged in the DOWN side region. It curbs while suppressing the growth of the part.
[0029]
Next, the arrangement position of the coil pipe 32 configured as described above in the longitudinal direction of the flexible tube 12 will be specifically described.
As shown in FIG. 5, the flexible tube 12 of the endoscope 1 used in this embodiment is a flexible tube having two hardnesses 34a connected by connecting two outer skins 31a and 31b having different hardnesses. 12A and a flexible tube 12B constituted by an outer skin 31c having a hardness change region 34b in which the hardness gradually changes as shown in FIG.
[0030]
A flexible tube 12A shown in FIG. 5 is a soft flexible portion covering a soft soft skin 31a that forms a portion up to 50 cm from the distal end of the scope, and a soft portion that covers from the 50 cm to the hand side, but the soft skin 31a. It is comprised by the hard flexible part which coat | covered the hard outer skin 31b with a somewhat higher hardness. That is, the hardness on the proximal side is set to be harder than the distal side on the boundary of the hardness changing portion 34a near 50 cm from the distal end of the scope. The distal end portion of the coil pipe 32 inserted into the flexible tube 12A is closer to the distal end side than the hardest portion on the proximal end side of the flexible tube, and the hardness changing portion 34a is approximately 30 cm from the distal end of the scope. Further, it is disposed in the soft flexible part on the tip part 10 side.
[0031]
As shown in the graph of FIG. 5, when the hardness adjusting wire 33 inserted through the coil pipe 32 is not pulled, the hardness of the flexible tube 12 is shown by a solid line in the graph. It is set as shown. Further, when the hardness adjustment wire 33 is pulled to the maximum and the coil pipe 32 is most compressed (the coil pipe 32 has a maximum load), the flexibility of the flexible tube 12 is as shown in the figure. As shown by the broken line. That is, by appropriately pulling the hardness adjusting wire 33, the hardness of the flexible tube 12 changes from the solid line to the broken line.
[0032]
Since the tip of the coil pipe 32 is not disposed on the tip side from the portion 30 cm from the scope tip, the hardness of the flexible flexible portion in the range of 30 cm from the tip of the scope cannot be adjusted. Further, the portion indicated by the solid line having the lowest hardness on the tip side is referred to as the softest state portion S, and the portion indicated by the solid line having the highest hardness on the hand side is referred to as the hardest state portion H.
[0033]
The flexible tube 12B shown in FIG. 6 includes an outer skin 31c having a hardness change region 34b in which the hardness gradually changes from the softest state to the hardest state between about 34 cm and about 50 cm from the scope tip. . That is, in this flexible tube 12B, the range from the scope tip to the vicinity of 34 cm is the soft flexible portion that is the softest state portion S, and the hardness is from the softest state between the portion 34 cm from the scope tip to the vicinity of 50 cm. A hardness change region 34b that gradually changes to the hardest state, and a rigid flexible portion in which the range from the distal end of the scope to 50 cm from the distal end of the scope becomes the hardest state portion H. Then, the distal end portion of the coil pipe 32 inserted into the flexible tube 12B is the hardest part turning distal end side on the proximal end side of the flexible tube, and a hardness change region 34b approximately 30 cm from the distal end of the scope. Further, it is disposed in the soft flexible part on the tip part 10 side.
[0034]
The solid line in the graph of FIG. 6 shows the hardness of the flexible tube 12 when the hardness adjusting wire 33 inserted through the coil pipe 32 is not pulled, and the broken line in the graph maximizes the hardness adjusting wire 33. The hardness of the flexible tube 12 in the hard state in which the coil pipe 32 is most compressed by being pulled is shown. In the present endoscope, the hardness on the distal end side can be changed from the hardness change region 34b provided from about 34 cm to about 50 cm from the distal end surface of the endoscope. The hardness change region 34b is formed by increasing the proportion of the soft resin material mixed with the hard resin material gradually from the middle. Other configurations are the same as those of the flexible tube 12A shown in FIG. 5, and the same members are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0035]
The operation of the endoscope 1 configured as described above will be described with reference to FIG.
First, the insertion portion 2 of the endoscope 1 is inserted into the sigmoid colon 53 that winds from the anus 51 through the rectum 52 as shown in FIG. At this time, the flexible tube 12A is in a soft state. For this reason, since the hardness in the range from the distal end of the scope to about 50 cm is soft, it is inserted without causing pain to the patient while forming a loop corresponding to the bent shape of the sigmoid colon 53.
[0036]
Further, depending on the insertion method that the operator has, the flexible pipe 12A is linearized by operating the hardness adjusting wire 33 and gradually compressing the coil pipe 32 without forming too many loops in the sigmoid colon 53. An insertion method of insertion (while shortening the sigmoid colon 53 to be folded) may be used. In this case, by compressing the coil pipe 32 and setting the hardness of the flexible tube 12A to a level desired by the operator, a delicate hand operation such as pushing and pulling at hand or twisting is transmitted to the tip. It will be inserted smoothly.
[0037]
Next, when the distal end portion 10 of the endoscope 1 reaches the vicinity of the descending colon 54 or the splenic curve 55 beyond the sigmoid colon 53, the flexible tube 12A is twisted as shown in FIG. The loop is released by operating while pulling while making it as close to a straight line as possible. At this time, the sigmoid colon 53 is in a folded state. In addition, when the flexible tube 12A is in a soft state, the distal end portion 10 can be switched to a desired hardness by appropriately operating the hardness adjusting wire 33 so that the distal end portion 10 is moved to the transverse colon 56, the liver curve 57, the ascending colon 58, When inserting into the cecum 59, the hand operation is transmitted to the tip 10 in a sensitive manner and inserted smoothly.
[0038]
Note that the shape of the transverse colon 56 and the liver curvature 57 may differ depending on the patient. For example, in the case of a patient whose shape of the transverse colon 56 and the liver curvature 57 is not so complicated, the transverse colon 56 is folded by performing a hand operation. Thus, it is possible to cause the distal end portion 10 to reach the cecum 59 substantially linearly as shown in FIG. 3C by passing through the liver curve 57 without making a loop as much as possible in the transverse colon 56. . Thus, in the case of a patient whose shapes of the transverse colon 56 and the liver curve 57 are not so complicated, the distal end portion 10 can be quickly inserted into the cecum by adjusting the flexible tube 12A to a desired hardness. .
[0039]
On the other hand, in the case of a patient whose transverse colon 56 is very long or complicated in shape, it is difficult to perform the hand operation to fold the transverse colon 56 and it may not be performed well. In such a case, it is pushed by making a loop in the transverse colon 56 by hand operation, and the distal end portion 10 is inserted so as to slide along the intestinal wall. In this insertion method, when the flexible tube 12A is in a hard state, it becomes impossible to correspond to the bent shape of the transverse colon 56 or the liver curve 57, and the insertion property may be deteriorated. Therefore, the hardness adjusting wire 33 is appropriately operated. The flexible tube 12A is softened, and the soft flexible portion on the distal end side is pushed along the shape of the transverse colon 56 and the liver curve 57 and inserted as shown in FIG.
[0040]
In addition, when an operator inserts an endoscope into the large intestine alone, when passing through a bent portion of the large intestine, generally the curved portion is passed in the UP direction. That is, the insertion direction is determined by the bending operation in the UP direction and the hand operation of the twisting operation of the flexible tube 12 without using the bending in the DOWN, LEFT, and RIGHT directions. Therefore, the flexible tube 12 also passes through each bent portion of the large intestine while bending in the UP direction.
[0041]
Further, as shown in the graphs of FIG. 5 and FIG. 6, the hardness on the proximal side from the portion 50 cm from the distal end of the scope is set to be harder than the distal end surface side even in the soft state. ), The sigmoid colon 53 shortened at one end forms a loop again to prevent the operation at hand from being almost transmitted to the distal end portion 10.
[0042]
Furthermore, the followability can be improved by placing the distal end portion of the coil pipe 32 near the scope distal end side of the flexible tube 12, but the insertion method shown in FIG. Even in the case of insertion, it is conceivable that the insertion portion is inserted while being pushed along the bending of the transverse colon 56 or the liver curvature 57. For this reason, the tip of the coil pipe 32 is intentionally arranged in the softest state portion S 30 cm from the tip of the scope so as not to make a loop and to be able to insert it while pushing along the bend. Thus, the softest state portion S is left in a portion from the distal end of the scope to 30 cm.
[0043]
Thus, by arranging the tip of the coil pipe in the softest part provided in the flexible tube, it is possible to change and adjust the hardness of at least a part of the softest part. As a result, the followability of the insertion portion of the endoscope is greatly improved, and it is possible to cope with various insertion methods of the surgeon. In addition, when the coil pipe is inserted as shown in FIG. 7 (c), the tip of the coil pipe is arranged at a position closer to the hand than the part 50 cm from the scope tip. However, the problem that the hand operation that has occurred without being able to change the hardness of the softest state portion S at that point is not transmitted to the tip portion is solved.
[0044]
In addition, the coil pipe is provided along the longitudinal direction of the inner wall side of the UP side region or the DOWN side region of the spiral tube constituting the flexible tube, thereby reducing the traction force amount or the moving distance of the less hardness adjusting wire. Thus, a desired bending hardness can be obtained. That is, in addition to the hardness variable function that the coil pipe itself originally has, it is provided along the inner wall side, so that the bending rigidity of the flexible pipe in the UP direction and DOWN direction increases, and the hardness of the flexible pipe is loaded. It can be set to be stiff without applying a large amount. Accordingly, it is not necessary to make the hardness adjustment width of the coil pipe alone so large, the load applied to the coil pipe and the hardness adjustment wire is reduced, and the durability of the coil pipe and the hardness adjustment wire is improved.
[0045]
Furthermore, by arranging the tip end portion of the coil pipe closer to the tip end side than the hardness change portion or the hardness change region, the flexible pipe generated by the sudden change of the hardness in the hardness change portion or the hardness change region. A sudden bend can be prevented. As a result, the flexible tube is inserted into the body cavity in a smooth bending shape.
[0046]
The hardness varying means and the operating means are not limited to coils and wires, and may be those using a shape memory alloy or an elongated balloon.
[0047]
FIGS. 8 and 9 relate to the second embodiment of the present invention, and FIG. 8 is a diagram showing the relationship between the distance from the scope tip of the endoscope having a flexible tube having a plurality of hardness change regions and the hardness, FIG. 9 is a diagram showing the relationship between the distance from the scope distal end and the hardness of an endoscope having a flexible tube in which the distance in the hardness change region is set long.
[0048]
In the present embodiment, the distance in the longitudinal direction from the softest state portion S of the flexible tube to the hardest state portion H is set to be long so as to prevent the bending of the flexible tube in the vicinity of the hardness change region. FIG. 8 changes from the softest state portion S to the hardest state portion H until the intermediate hardness state portion M, which is a substantially intermediate hardness state between the softest state portion S and the hardest state portion H. The outer skin 31d provided with the first hardness change region 61 to be changed and the second hardness change region 62 to be changed from the intermediate hardness state portion M to the hardest state portion H is provided, and the hardness of the flexible tube 12C is stepped. To change it. A coil pipe 32 is inserted into the flexible tube 12C, and the distal end portion of the coil pipe 32 is 40 cm from the distal end of the scope, on the distal end side than the hardest portion on the proximal end side of the flexible tube. The intermediate hardness state portion M is arranged so that the hardness of the intermediate hardness state portion M can be changed.
[0049]
On the other hand, FIG. 9 is provided with an outer skin 31e having a wide hardness change region 63 in which the distance in the longitudinal direction from the softest state portion S to the hardest state portion H is set to be approximately 45 cm, and the flexible tube 12D is provided. The hardness is changed steplessly. A coil pipe 32 is inserted into the flexible tube 12D, and the distal end portion of the coil pipe 32 is 30 cm from the distal end of the scope on the distal end side than the hardest portion on the proximal end side of the flexible tube. It is arranged in the middle of the wide hardness change region 63 so that the hardness on the tip side of the wide hardness change region 63 can be changed.
[0050]
Note that it is possible to change the hardness stepwise even if the flexible tube 12C is constructed by arranging three separate outer shells having different hardnesses in order from the distal end side in order from the softest one. Further, the flexible tube 12C shown in FIG. 8 and the flexible tube 12D shown in FIG. 9 are slightly different in the arrangement position of the distal end portion of the coil pipe 32. This is due to differences in the operator's insertion method and insertion technique. An example corresponding to each surgeon's preference is shown.
[0051]
Thus, by setting a long distance in the longitudinal direction until changing from the softest state portion of the flexible tube to the hardest state portion by providing a plurality of hardness change regions or wide hardness change regions in the flexible tube, When the flexible tube is looped, a smoother bent shape can be formed. This makes it possible to obtain better insertability when inserting the endoscope.
[0052]
FIG. 10 is a diagram showing the relationship between the distance from the scope distal end and the hardness of an endoscope including a flexible tube having a hardness change portion and a hardness change region according to a modification of the second embodiment of the present invention.
As shown in the figure, the flexible tube 12E of the present embodiment is provided with a hardness change portion 64 and a hardness change region 65 to change the hardness stepwise.
[0053]
The hardness changing portion 64 is provided by providing a coil pipe 32a inside the flexible tube 12E. That is, the coil pipe 32a itself has, for example, a larger wire cross-sectional area than the above-described coil pipe 32, and has a higher hardness set in advance. For this reason, the transition from the softest state portion S on the distal end side of the flexible tube 12E to the intermediate hardness state portion M is not performed by changing the hardness of the outer skin 31 constituting the flexible tube 12. The hardness is changed by a built-in object disposed in the flexible tube 12.
[0054]
As described above, by changing the hardness of the flexible tube by the built-in object inserted through the flexible tube, a plurality of hardness changing portions having different hardnesses can be easily provided. As a result, the hardness of the flexible tube can be changed stepwise without preparing a plurality of separate skins with different hardnesses, so that the number of skins can be reduced and the manufacturing process is simplified.
[0055]
As shown in FIG. 8, when two hardness change regions are provided in the outer shell during molding, the hardness is gradually increased as the difference in hardness between the softest state portion and the hardest state portion increases. Since it is difficult to change the hardness, it is possible to easily realize a gradual change in hardness by changing one of the hardness change areas by providing a built-in object as shown in FIG. Further, the built-in material for changing the hardness of the flexible tube is not limited to the coil pipe, and may be a built-in material such as an air supply tube or a water supply tube. The thickness of these tubes is changed. It can also be done.
[0056]
FIG. 11 shows the relationship between the distance from the scope tip and the hardness of an endoscope having a flexible tube having two hardness change regions according to a modification of the first embodiment and the second embodiment of the present invention. FIG.
As shown in the figure, in the present embodiment, the flexible tube 12F is provided with a front side hardness change region 66 and a rear side hardness change region 67. The front-side hardness change region 66 changes the softest state portion S to the hardest state portion H, while the rear-side hardness change region 67 changes the hardest state portion H to a soft hand soft portion 68. To change.
[0057]
In this way, by providing the proximal soft part by the posterior-side hardness change region that softly changes the hardest state part on the proximal side of the flexible tube, the operation part is twisted as much as possible when inserted into the sigmoid colon in the soft state. If the flexible tube is twisted, the soft hand soft part bends and absorbs the twist of the flexible tube, thereby reducing the amount of twisting force. This improves the twisting operability of the flexible tube.
[0058]
In addition, when inserted to the deep part of the large intestine, the hand soft part 68 located on the hand side from the hardest state part H may be inserted and the hand soft part 68 may bend. However, since the coil pipe 32 is inserted into the hand soft part 68, the softness of the hand soft part 68 is compensated by increasing the rigidity of the coil pipe 32, and the hand soft part 68 bends in vivo. Is prevented.
[0059]
It should be noted that the present invention is not limited to the embodiments described above, and various modifications can be made without departing from the spirit of the invention.
[0060]
[Appendix]
According to the embodiment of the present invention as described above in detail, the following configuration can be obtained.
[0061]
(1) A flexible tube having flexibility in which the hardness on the base end side is made harder than the distal end side in the longitudinal direction of the insertion portion, and the flexibility provided along the longitudinal axis inside the flexible tube In an endoscope having a hardness variable means for changing the hardness, and an operation means for adjusting the hardness of the hardness variable means to change the flexible tube to an arbitrary hardness,
An endoscope in which the distal end portion of the hardness varying means is disposed on the distal end side from the hardest portion on the proximal end side of the flexible tube, and at least a part of the distal end side of the flexible tube is variable in hardness.
[0062]
(2) The flexible tube is composed of a soft flexible portion on the distal end side and a hard flexible portion on the proximal side, and the distal end portion of the hardness varying means is distal to the hardest portion on the proximal end side of the flexible tube. An endoscope which is disposed in a soft flexible part of a flexible tube on the side and at least a part of the soft flexible part has variable hardness.
[0063]
(3) An endoscope in which the hardness changing portion where the hardness of the flexible tube is switched and the position where the hardness is increased by the hardness varying means are different.
[0064]
(4) An endoscope in which the hardness varying means is provided along the longitudinal direction on the flexible tube inner wall side in the UP direction or the DOWN direction in a vertical section of the flexible tube.
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, while placing importance on the flexibility of the flexible tube, the function of the hardness varying means provided in the flexible tube is utilized to the maximum so that the hand operation can be performed at the tip. It is possible to provide an endoscope that can be transmitted to obtain good followability.
[Brief description of the drawings]
1 to 7 relate to a first embodiment of the present invention, and FIG.
Explanatory drawing which shows schematic structure of an electronic endoscope
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining an arrangement position of a coil pipe in a flexible tube.
4 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the distance from the distal end of a scope and the hardness of an endoscope having a flexible tube having a hardness changing portion;
FIG. 6 is a diagram showing the relationship between the distance from the scope tip of an endoscope having a flexible tube having a hardness change region and the hardness;
FIG. 7 is a diagram showing an insertion state when an endoscope is inserted transanally.
8 and 9 relate to a second embodiment of the present invention, and FIG.
The figure which shows the relationship between the distance from the scope front-end | tip of an endoscope provided with the flexible tube which has a some hardness change area, and hardness
FIG. 9 is a diagram showing the relationship between the distance from the scope tip of an endoscope having a flexible tube with a long distance in the hardness change region and the hardness;
FIG. 10 is a diagram showing the relationship between the distance from the scope distal end and the hardness of an endoscope including a flexible tube having a hardness change portion and a hardness change region according to a modification of the second embodiment of the present invention.
FIG. 11 shows the relationship between the distance from the scope distal end and the hardness of an endoscope having a flexible tube having two hardness change regions according to a modification of the first embodiment and the second embodiment of the present invention. Illustration
[Explanation of symbols]
10 ... tip
12A ... Flexible tube
32 ... Coil pipe

Claims

A flexible tube having a softness in which a predetermined range from the tip is formed as a soft flexible portion with the lowest hardness by the outer skin constituting the outer layer portion ;
A hardness variable region is provided in the longitudinal direction, and the tip of the hardness variable region is disposed in the soft flexible portion and at a position spaced apart from the tip of the flexible tube by a predetermined length, and is provided along the flexible tube. Hardness varying means provided,
To the hardness of a predetermined length before Symbol soft flexible portion, and an operation means for changing the hardness of the hardness varying means at the proximal end than the predetermined length,
An endoscope comprising:

Due to the outer skin constituting the outer layer portion, the soft flexible portion having the lowest hardness from the tip, the hard flexible portion having the highest hardness from the base end , and the soft flexible portion and the hard flexible A flexible tube having the flexibility of forming a hardness change part in which the hardness is changed from the lowest value to the highest value between the parts,
A hardness variable region is provided in the longitudinal direction, and the tip of the hardness variable region is disposed in the hardness changing portion and at a position spaced a predetermined length from the tip of the flexible tube, and is provided along the flexible tube. Hardness varying means,
Operation means for changing the hardness of the hardness varying means before Symbol proximal to the said predetermined length with respect to the hardness of a predetermined length from the flexible flexible portion extending to the hardness change unit,
An endoscope comprising: