JP3868736B2 - ガス検出装置及びガス検出方法 - Google Patents

ガス検出装置及びガス検出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災時に発生する低濃度のガス成分を、その他の例えば不完全燃焼時に発生する一酸化炭素(CO)や都市ガスの漏洩時に発生するメタン(CH)等のガスよりも高感度に検知し、更には、火災時に発生するガスと雑ガスとなるエタノールとを1つのガスセンサで識別するガス検出装置及びガス検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
不完全燃焼時に発生する一酸化炭素と都市ガス漏洩時に発生するメタンとをそれぞれ識別するためのガスセンサとしては、従来より例えば半導体式ガスセンサが用いられており、この半導体ガスセンサは、触媒活性を利用して、一酸化炭素とメタンとを弁別している。図13にSnO触媒を用いた半導体式ガスセンサのガス感度特性を示す。
【0003】
図13において、横軸はセンサの素子温度であり、縦軸はセンサ抵抗である。図13からもわかるように、SnO触媒は、低温域で一酸化炭素に対する活性が高く、高温域でメタンに対する活性が高い性質を有している。すなわち、一酸化炭素は低温域でセンサ抵抗が小さく、メタンは高温域でセンサ抵抗が小さいため、半導体式ガスセンサは、低温域で一酸化炭素を選択し、高温域でメタンを選択する特性を持つ。
【0004】
このため、図14に示すようなパルス駆動方式で、ガス検出装置に設けられた1つのガスセンサを低温域(例えば、100℃)と高温域(例えば、400℃)とに周期的に交互に駆動させることにより、低温域のCO検知ポイント(図14中の黒丸印)において一酸化炭素ガス濃度を検出し、高温域のメタン検知ポイント(図14中の黒丸印)においてメタンガス濃度を検出することができる。
【0005】
また、従来のこの種のガス検出装置としては、例えば特開昭59−143948号公報に記載されたガス漏れ検出装置が知られている。
【0006】
この特開昭59−143948号公報に記載されたガス漏れ検出装置は、図15に示すように、可燃性ガスに触れると抵抗値の低下する金属酸化物の感応体102と、この感応体102を所定温度に保持するヒータ103と、感応体101の抵抗値の変化を検出する電圧弁別回路106と、この電圧弁別回路106の出力によりヒータ103のヒータ電圧を変化させるヒータ電圧制御回路105と、感応体101の抵抗値の変化により温度依存性を検知し、可燃性ガスの種類を判別する演算回路108とを有する。
【0007】
このようなガス漏れ検出装置によれば、可燃性ガスが感応体102に触れて抵抗値が低下し、A点の電位が設定された基準電位よりも下がると、電圧弁別回路106が作動してタイマ回路107を作動させ、ヒータ電圧制御回路105によりヒータ103に印加される電圧を変化させる。
【0008】
そして、ヒータ103の電圧変化前後の電位を演算回路108で演算し、現在検出しているガスの温度依存性を演算することにより、ガスの種類を検知することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のガス検出装置や特開昭59−143948号公報に記載されたガス漏れ検出装置にあっては、不完全燃焼時に発生する一酸化炭素と都市ガスの漏洩時に発生するメタンとを識別することができる。また、エタノール等の雑ガスに関しては、センサそのものの触媒能で、またセンサ素子に活性炭やシリカゲル等のフィルター材を用いて感度を有さないように工夫されていた。
【0010】
しかしながら、火災時に発生するガスと不完全燃焼時に発生する一酸化炭素及び都市ガスの漏洩時に発生するメタンとエタノール等の雑ガスとのそれぞれを識別することができなかった。また、火災時に発生するガス成分さえも明確に分かっていないのが現状であった。
【0011】
そこで、本発明は、火災時に発生する低濃度のガス成分を、その他の例えば不完全燃焼時に発生する一酸化炭素や都市ガスの漏洩時に発生するメタン等のガスよりも高感度に検知し、更には、火災時に発生するガスと雑ガスとなるエタノールとを1つのガスセンサで識別することができるガス検出装置及びガス検出方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、以下の構成とした。請求項1の発明のガス検出装置は、ヒータとガスを検出するセンサ素子とが設けられたガスセンサと、オフ時間とオン時間とが交互に複数回繰り返されたときの合計時間を周期とし該周期中の各オン時間が略同一値を有し前記周期中の各オフ時間が前記各オン時間に対して長く且つ互いに異なる値を有するパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号を前記ヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させるパルス駆動手段と、前記周期中の前記各オン時間において前記センサ素子からセンサ出力値を検出するセンサ出力検出手段と、このセンサ出力検出手段で検出された各センサ出力値を比較し比較結果に基づき前記ガスの種類を識別するガス識別手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項1の発明のガス検出装置によれば、周期中の各オフ時間がオン時間に対して長く設定されているので、火災時に発生するガス(酢酸)の低濃度時のセンサ感度が急激に増大する。このため、センサ出力検出手段で検出されたセンサ出力値も大きくなり、ガス識別手段は、センサ出力値に基づき、火災時に発生するガス成分とその他の例えば不完全燃焼時に発生する一酸化炭素及び都市ガスの漏洩時に発生するメタン等のガスとを容易に識別することができる。また、周期中の各オフ時間が互いに異なるので、ガスによっては、各センサ出力値に違いが出るため、各センサ出力値を比較し比較結果に基づきガスの種類を識別することができる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1記載のガス検出装置において、前記パルス駆動手段は、第1オフ時間と第1オン時間と前記第1オフ時間よりも短い第2オフ時間と第2オン時間との合計時間を前記周期とするパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号を前記ヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させ、前記センサ出力検出手段は、前記第1オン時間において前記センサ素子から第1センサ出力値を検出し、前記第2オン時間において前記センサ素子から第2センサ出力値を検出し、前記ガス識別手段は、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値を超えている場合には、前記ガスを火災時に発生するガスと判定することを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明によれば、第1オフ時間と第1オン時間と第1オフ時間よりも短い第2オフ時間と第2オン時間との合計時間を周期とするパルス駆動信号をヒータに印加してガスセンサをオン駆動/オフ駆動させ、第1オン時間においてセンサ素子から第1センサ出力値を検出し、第2オン時間においてセンサ素子から第2センサ出力値を検出し、第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が第2センサ出力値を超えている場合には、ガス識別手段によって、ガスを火災時に発生するガスと判定することことができる。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2項記載のガス検出装置において、前記ガス識別手段は、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値と略同一値である場合には、前記ガスを雑ガスと判定することを特徴とする。
【0017】
請求項3の発明によれば、第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ第1センサ出力値が第2センサ出力値と略同一値である場合には、ガス識別手段によって、ガスを雑ガスと判定することができる。
【0018】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3記載のガス検出装置において、前記ガス識別手段は、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が前記第1しきい値よりも小さい第2しきい値以上である場合には、前記ガスを非火災時に発生するガスと判定することを特徴とする。
【0019】
請求項4の発明によれば、第1センサ出力値及び第2センサ出力値が第1しきい値よりも小さい第2しきい値以上である場合には、ガス識別手段によって、ガスを非火災時に発生するガスと判定することができる。
【0020】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のガス検出装置において、前記ガス識別手段で識別されたガスの種類の識別結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0021】
請求項5の発明によれば、ガス識別手段で識別されたガスの種類の識別結果を報知するので、発生したガスの種類を容易に識別することができ、これによって安全性を向上することができる。
【0022】
請求項6の発明のガス検出方法は、オフ時間とオン時間とが交互に複数回繰り返されたときの合計時間を周期とし該周期中の各オン時間が略同一値を有し前記周期中の各オフ時間が前記各オン時間に対して長く且つ互いに異なる値を有するパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号をガスセンサに設けられたヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させるパルス駆動ステップと、前記周期中の前記各オン時間において前記ガスセンサに設けられたセンサ素子からセンサ出力値を検出するセンサ出力検出ステップと、検出された各センサ出力値を比較し比較結果に基づき前記ガスの種類を識別するガス識別ステップとを含むことを特徴とし、請求項1の発明の作用及び効果と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0023】
請求項7の発明は、請求項6記載のガス検出方法において、前記パルス駆動ステップは、第1オフ時間と第1オン時間と前記第1オフ時間よりも短い第2オフ時間と第2オン時間との合計時間を前記周期とするパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号を前記ヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させ、前記センサ出力検出ステップは、前記第1オン時間において前記センサ素子から第1センサ出力値を検出し、前記第2オン時間において前記センサ素子から第2センサ出力値を検出し、前記ガス識別ステップは、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値を超えている場合には、前記ガスを火災時に発生するガスと判定することを特徴とし、請求項2の発明の作用及び効果と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0024】
請求項8の発明は、請求項7項記載のガス検出方法において、前記ガス識別ステップは、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値と略同一値である場合には、前記ガスを雑ガスと判定することを特徴とし、請求項3の発明の作用及び効果と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0025】
請求項9の発明は、請求項7または請求項8記載のガス検出方法において、前記ガス識別ステップは、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が前記第1しきい値よりも小さい第2しきい値以上である場合には、前記ガスを非火災時に発生するガスと判定することを特徴とし、請求項4の発明の作用及び効果と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0026】
請求項10の発明は、請求項6乃至請求項9のいずれか1項記載のガス検出方法において、前記ガス識別ステップで識別されたガスの種類の識別結果を報知する報知ステップを含むことを特徴とし、請求項5の発明の作用及び効果と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のガス検出装置及びガス検出方法の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
実施の形態のガス検出装置及びガス検出方法は、火災時に発生する低濃度のガス成分を、その他、例えば不完全燃焼時に発生する一酸化炭素や都市ガス漏洩時に発生するメタン等のガスよりも高感度に検知し、更には、火災時に発生するガスと雑ガスとなるエタノールとを1つのガスセンサで識別することを特徴とするものである。
【0029】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態のガス検出装置の回路構成図である。図2は第1の実施の形態のガス検出装置におけるガスセンサの詳細な構造図である。図3は第1の実施の形態のガス検出装置におけるガスセンサの温度のタイミングチャートである。
【0030】
図1に示すガス検出装置において、ガスセンサ1は、たとえば、接触燃焼式ガスセンサであり、この接触燃焼式ガスセンサは、ヒータを有するガス検知素子(以下、センサ素子と称する。)とヒータを有する比較素子とで、ガスを燃焼する際に発生する燃焼熱を検出し、得られたセンサ出力に基づいてガスを識別する。
【0031】
このガスセンサ1は、図2に示すように、20μm〜50μmの白金コイルからなるヒータ2上にアルミナ系の触媒51を塗布して素子を形成し、この素子としてヒータ2を有するセンサ素子3とヒータ2を有する比較素子4とを有している。
【0032】
センサ素子3は、パラジウム(Pd)を担持したγ−アルミナを触媒として用い、比較素子4は、γ−アルミナまたはα−アルミナを触媒として用いている。触媒51は、ヒータ2の発熱量に応じて発熱してガスの燃焼に対して触媒として作用する。
【0033】
また、センサ素子3と比較素子4と抵抗R11と抵抗R12とでブリッジ回路6を構成している。そして、ヒータ駆動回路5からの電圧をブリッジ回路6の端子aと端子bとに印加し、端子cと端子dとから出力電圧Vをセンサ出力として取り出している。すなわち、ブリッジ回路6は、センサ素子3と比較素子4とでガスを燃焼する際に発生する燃焼熱に起因して発生するセンサ素子3の抵抗値変化、及び比較素子4の抵抗値変化を、センサ素子3と比較素子4との接続点から検出し、センサ出力として後述する中央処理装置(CPU)11に出力するようになっている。
【0034】
電源回路7は、タイマー駆動回路8及びヒータ駆動回路5に電源を供給する。タイマー駆動回路8は、電源回路7の電源供給を受けて図示しないタイマーを駆動する。ヒータ駆動回路5は、タイマー駆動回路8により駆動されたタイマーからのタイマー信号に基づきパルス駆動信号を発生し、発生したパルス駆動信号をヒータ2に印加することによりガスセンサ1をオン/オフ駆動させる。
【0035】
パルス駆動信号は、図3に示すように、35.2秒周期でオン/オフを繰り返す信号であり、周期は、第1オフ時間30秒と、第1オン時間0.1秒と、第2オフ時間5秒と、第2オン時間0.1秒とからなる。すなわち、互いに大きさの異なる第1オフ時間と第2オフ時間とを交互に繰り返してガスセンサ1を駆動する。
【0036】
また、図3に示すように、パルス駆動信号によりガスセンサ1をオフ駆動することで低温(R.T℃を9900ms間だけ維持)とし、ガスセンサ1をオン駆動することで高温(400℃を100ms間だけ維持)としている。なお、ヒータ駆動回路5及びタイマー駆動回路8は、パルス駆動手段を構成する。
【0037】
また、前記CPU11は、図1に示すように、センサ出力検出手段としてのセンサ出力検出部13、ガス識別手段としてのガス識別部15を有する。
【0038】
センサ出力検出部13は、センサ温度が400℃になっている期間中(第1オン時間)の第1ガス検出ポイントDP1(図3中の黒丸印)において、ガスセンサ1のセンサ素子3から第1オフ時間(30秒)におけるセンサ出力値V30を検出する。
【0039】
また、センサ温度が400℃になっている期間中(第2オン時間)の第2ガス検出ポイントDP2(図3中の黒丸印)において、ガスセンサ1のセンサ素子3から第2オフ時間(5秒)におけるセンサ出力値Vを検出する。
【0040】
ガス識別部15は、センサ出力検出部13で検出された各々のセンサ出力値V30,Vが予め定められた第1しきい値SH1以上である場合には、センサ出力値V30がセンサ出力値Vよりも大きいかどうかを判定し、センサ出力値V30がセンサ出力値Vよりも大きい場合には、識別対象ガスを火災時に発生するガス(酢酸)と判定する。
【0041】
また、ガス識別部15は、センサ出力値V30がセンサ出力値Vと略同一値を有する場合には、識別対象ガスを雑ガスすなわちエタノールと判定する。
【0042】
また、ガス識別部15は、センサ出力検出部13で検出された各々のセンサ出力値V30,Vが前記第1しきい値SH1よりも小さい予め定められた第2しきい値SH2以上である場合には、識別対象ガスを非火災時に発生するガス(COまたはメタン等)と判定する。
【0043】
また、CPU11には、火災時に発生する酢酸等のガスを識別するために点灯するLED21aと、雑ガスを識別するために点灯するLED21bと、非火災時の一酸化炭素やメタン等のガスを識別するために点灯するLED21cとが接続されている。スピーカ19は、火災時のガスであることを音声により報知する。スピーカ19、LED21a、LED21b、LED21cは、報知手段を構成する。
【0044】
次に、このように構成された実施の形態のガス検出装置の動作の説明に先立って、実施の形態のガス検出装置が図3に示すようなパルス駆動方式を採用した理由を図4乃至図10の図面を参照して説明する。
【0045】
まず、材木を燻焼させた場合に発生するガス、すなわち、材木の火災時に発生する各種のガスを分析した。図4に材木を燻焼させた場合のガス分析結果を示す。無機ガスは、ガスクロマトグラフィー法により測定し、低沸点化合物及び高沸点化合物は、ガスクロマトグラフィー法、質量分析法により測定した。ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドの定量分析は、液体クロマトグラフィー法により測定し、酢酸、ギ酸の定量分析は、イオンクロマトグラフィー法により測定した。
【0046】
図4からもわかるように、材木の火災時に発生する各種のガスの主成分として、一酸化炭素(ガス濃度1120ppm)及び酢酸(ガス濃度840ppm)が検出された。
【0047】
次に、実施の形態のガスセンサ1を図3に示すようなパルス駆動方式で作動させ且つオフ時間を変化させたときのガスセンサ1の各種ガスと酢酸とエタノール感度特性を図5乃至図10に示す。
【0048】
図5はガスセンサのオン/オフ周期によるCO濃度対センサ出力特性を示す。図6はガスセンサのオン/オフ周期によるメタン濃度対センサ出力特性を示す。図7はガスセンサのオン/オフ周期による水素濃度対センサ出力特性を示す。図8はガスセンサのオン/オフ周期によるイソブタン濃度対センサ出力特性を示す。図9はガスセンサのオン/オフ周期による酢酸濃度対センサ出力特性を示す。図10はガスセンサのオン/オフ周期によるエタノール濃度対センサ出力特性を示す。
【0049】
図5乃至図10に示す例では、オン時間が連続通電を除いて100msecで全て一定とし、オフ時間を1秒、5秒、10秒、30秒としたときのガス濃度に対するセンサ出力を表している。ここに表されているセンサ出力(mV)は、センサ素子から得られたセンサ出力を50倍だけ増幅したものである。
【0050】
図5乃至図8に示すように、CO、メタン、水素、イソブタン等の一般的なガス種では、基本的にオフ時間が長くなると、感度が低下していく。一方、図9及び図10に示すように、酢酸とエタノールに関しては、オフ時間が長くなると、特に低濃度の感度が急激に増大していることがわかる。
【0051】
この要因としては、酢酸は吸着性が高いことが挙げられ、オフ時に触媒層45表面に吸着した酢酸がオン時に瞬間的に燃焼反応する。オフ時間が長くなることにより、酢酸の吸着量が増加し、感度の増幅効果を与えていると考えられる。また、ガスでも比較的吸着性の高いCOでは、連続通電に比較してオン/オフ駆動させた方が多少高い感度を示していることからもわかる。
【0052】
このため、図3に示すようなパルス駆動方式で例えば、オフ時間を5秒以上にすることで、COやメタン等の他ガスの影響を受けずに、火災時に発生する酢酸を検知して、火災を判定することができるようになっている。
【0053】
さらに、エタノールでは5秒以上で感度特性は等しくなるが、酢酸に関しては5秒以上でも低濃度では出力に差が出てくる。すなわち、1つのガスセンサ1でオフ時間を5秒、30秒と交互に繰り返して駆動し得られたセンサ出力を比較することでエタノールと酢酸とを識別可能となっている。
【0054】
次に、このように構成された実施の形態のガス検出装置の動作、すなわちガス検出方法を図3に示すタイミングチャート及び図11に示すフローチャートを参照して説明する。
【0055】
まず、第1しきい値とこの第1しきい値よりも小さい第2しきい値を設定し(ステップS101)、次に、ヒータ駆動回路5が図3に示すようなパルス駆動信号を発生し、このパルス駆動信号によりブリッジ回路6内のヒータ2を駆動する(ステップS103)。すなわち、パルス駆動信号によりヒータ2がオン駆動/オフ駆動され、図3に示すように、オフ駆動によりガスセンサ1が低温となり、オン駆動により高温となる。
【0056】
次に、センサ出力検出部13は、センサ温度が400℃になった第1オン時間の第1ガス検出ポイントDP1(図3中の黒丸印)において、第1オフ時間(30秒)におけるガスセンサ1のセンサ素子3からのセンサ出力値を検出し、検出されたセンサ出力値を図示しないアナログ・デジタル変換器(A/D)によりA/D変換することにより、電圧値V30を得る(ステップS105)。
【0057】
次に、センサ出力検出部13は、センサ温度が400℃になった第2オン時間の第2ガス検出ポイントDP2(図3中の黒丸印)において、第2オフ時間(5秒)におけるガスセンサ1のセンサ素子3からのセンサ出力値を検出し、検出されたセンサ出力値を図示しないアナログ・デジタル変換器(A/D)によりA/D変換することにより、電圧値Vを得る(ステップS107)。
【0058】
さらに、ガス識別部15は、得られた電圧値V30,Vのそれぞれが第1しきい値以上であるか否かを判定し(ステップS109)、電圧値V30,Vが第1しきい値以上である場合には、センサ出力値V30がセンサ出力値Vよりも大きいかどうかを判定する(ステップS111)。センサ出力値V30がセンサ出力値Vよりも大きい場合には、識別対象ガスを火災時に発生するガス(酢酸)と判定する(ステップS113)。
【0059】
この場合、CPU11からの火災警報信号によりLED21aを点灯させて火災警報を行うので(ステップS115)、識別対象ガスが火災時に発生する酢酸等のガスであることを容易に識別することができる。また、スピーカ19により、識別対象ガスが火災時のガスであることを報知する。
【0060】
また、ステップS111において、センサ出力値V30がセンサ出力値Vよりも大きくない場合には、ガス識別部15は、センサ出力値V30がセンサ出力値Vと略同一値を有するかどうかを判定し(ステップS117)、センサ出力値V30がセンサ出力値Vと略同一値を有する場合には、ガス識別部15は、識別対象ガスを雑ガスすなわちエタノールと判定する(ステップS119)。この場合、CPU11からの警報信号によりLED21bを点灯させるので、識別対象ガスが雑ガスであることを容易に識別することができる。
【0061】
一方、ステップS109において、得られた電圧値V30,Vが第1しきい値未満である場合には、得られた電圧値V30,Vが第2しきい値以上であるか否かを判定し(ステップS121)、電圧値V30,Vが第2しきい値以上である場合には、ガス識別部15は、識別対象ガスを非火災時に発生するガスと判定する(ステップS123)。この場合、CPU11からの警報信号によりLED21cを点灯させるので、識別対象ガスが非火災時に発生する一酸化炭素やメタン等のガスであることを容易に識別することができる。
【0062】
このように、第1の実施の形態のガス検出装置によれば、オン時間に対してオフ時間を十分に長く設定したパルス駆動信号をヒータ2に印加してガスセンサ1をオン駆動/オフ駆動させるが、パルス駆動信号のオフ時間が十分に長くなると、火災時に発生するガスの低濃度時のセンサ感度が急激に増大する。このため、検出されたセンサ出力値も大きくなり、該センサ出力値に基づき火災時に発生するガス成分とその他の例えば不完全燃焼時に発生する一酸化炭素及び都市ガスの漏洩時に発生するメタン等のガスとを容易に識別することができ、これによって、一酸化炭素及びメタン等のガスの影響を受けずに火災を検知することができる。
【0063】
また、1つのガスセンサで、互いに大きさの異なる第1オフ時間と第2オフ時間とを交互に繰り返して駆動させ、第1センサ出力値と第2センサ出力値とを比較することにより、雑ガスであるエタノールと火災発生時の酢酸等のガスとを識別することができる。
【0064】
また、その旨をスピーカ19やLED21a〜21cにより報知するので、容易にガスの種類を識別することができ、安全性を向上することができる。
【0065】
また、1つのガスセンサ1によって、木材の火災時に発生する酢酸ガス等のガスとそれ以外の一酸化炭素ガス及びメタン等のガスとエタノール等の雑ガスとを容易に識別することができるため、火災センサ等を設ける必要がなくなり、安価なガス検出装置を提供することができる。
【0066】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態のガス検出装置について説明する。第2の実施の形態のガス検出装置が特徴とするところは、ガスセンサとしてマイクロガスセンサを用いた点にある。ガスセンサ以外のガス検出装置のその他の構成は、図1に示す構成と同一構成である。
【0067】
図12は第2の実施の形態のガス検出装置におけるガスセンサの詳細な構造図である。図12(a)にガスセンサ1の断面図、図12(b)にガスセンサの上面図を示す。ガスセンサ1は、マイクロセンサからなり、触媒を加熱する白金(Pt)からなるヒータ2と各種のガスを検出するセンサ素子3と、比較素子4とを有して構成され、センサ素子3と比較素子4とでガスを検出するようになっている。
【0068】
センサ台座31上にはシリコン単結晶からなる基板33が設けられており、この基板33にはダイアフラム35が形成されている。このダイアフラム35は、基板33を異方性エッチングすることによって形成されている。
【0069】
センサ素子3及び比較素子4のそれぞれは、基板33上に設けられ、ダイアフラム35に接触した状態で、ダイアフラム35上に積層されたSiO膜からなる酸化膜37及びSi膜39上に積層されている。
【0070】
センサ素子3及び比較素子4のそれぞれは、ヒータ2を有し、センサ素子3のヒータ2は、電極41a、41bに接続され、比較素子4のヒータ2は、電極41c、41dに接続されていて、各電極41a〜41dは金(金線43)のワイヤボンディングにより固定されている。
【0071】
センサ素子3は、ヒータ2と、このヒータ2上に積層され且つパラジウム(Pd)5〜15wt%担持したγ−アルミナを触媒とした触媒層45とを備えている。比較素子4は、ヒータ2と、このヒータ2上に積層され且つγ−アルミナまたはα−アルミナを触媒とした触媒層(図示せず)とを備えて構成されている。ヒータ2は、ガスの燃焼を促すものであり、触媒層45は、ヒータ2の発熱量に応じて発熱してガスの燃焼に対して触媒として作用する。
【0072】
以上の構成のマイクロセンサを用いても、第1の実施の形態のガス検出装置の効果と同様な効果が得られる。
【0073】
なお、本発明は、前述した実施の形態のガス検出方法及びガス検出装置に限定されるものではない。実施の形態では、第1及び第2オン時間のそれぞれを0.1秒、第1オフ時間を約30秒、第2オフ時間を約5秒としたが、第1及び第2オン時間のそれぞれを例えば約1秒、第1オフ時間を約30秒、第2オフ時間を約5秒としても良い。
【0074】
また、実施の形態では、パルス駆動信号は各周期がオン/オフを2回繰り返したが、例えば各周期がオン/オフを3回繰り返しても良い。すなわち、周期が第1オフ時間、第1オン時間、第2オフ時間、第2オン時間、第3オフ時間、第3オン時間の合計時間からなる。このときの各周期毎の各オン時間が略同一値とし、各周期毎の各オフ時間がオン時間に対して十分に長く且つ互いに異なる値にする。このようにすれば、3種類のガス、例えば、火災時の酢酸ガスと、エタノールと、その他のガスとを識別可能となる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1の発明のガス検出装置、請求項6の発明のガス検出方法によれば、周期中の各オフ時間がオン時間に対して長く設定されているので、火災時に発生するガス(酢酸)の低濃度時のセンサ感度が急激に増大する。このため、センサ出力検出手段で検出されたセンサ出力値も大きくなり、ガス識別手段は、センサ出力値に基づき、火災時に発生するガス成分とその他の例えば不完全燃焼時に発生する一酸化炭素及び都市ガスの漏洩時に発生するメタン等のガスとを容易に識別することができる。また、周期中の各オフ時間が互いに異なるので、ガスによっては、各センサ出力値に違いが出るため、各センサ出力値を比較し比較結果に基づきガスの種類を識別することができる。
【0076】
請求項2の発明のガス検出装置、請求項7の発明のガス検出方法によれば、第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ第1センサ出力値が第2センサ出力値を超えている場合には、ガスを火災時に発生するガスと判定することができる。
【0077】
請求項3の発明のガス検出装置、請求項8の発明のガス検出方法によれば、第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ第1センサ出力値が第2センサ出力値と略同一値である場合には、ガスを雑ガスと判定することができる。
【0078】
請求項4の発明のガス検出装置、請求項9の発明のガス検出方法によれば、第1センサ出力値及び第2センサ出力値が第1しきい値よりも小さい第2しきい値以上である場合には、ガスを非火災時に発生するガスと判定することができる。
【0079】
請求項5の発明のガス検出装置、請求項10の発明のガス検出方法によれば、識別されたガスの種類の識別結果を報知するので、発生したガスの種類を容易に識別することができ、これによって安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のガス検出装置の回路構成図である。
【図2】第1の実施の形態のガス検出装置におけるガスセンサの詳細な構造図である。
【図3】第1の実施の形態のガス検出装置におけるガスセンサの温度のタイミングチャートである。
【図4】材木を燻焼させた場合のガス分析結果を示す図である。
【図5】ガスセンサのオン/オフ周期によるCO濃度対センサ出力特性を示す図である。
【図6】ガスセンサのオン/オフ周期によるメタン濃度対センサ出力特性を示す図である。
【図7】ガスセンサのオン/オフ周期による水素濃度対センサ出力特性を示す図である。
【図8】ガスセンサのオン/オフ周期によるイソブタン濃度対センサ出力特性を示す図である。
【図9】ガスセンサのオン/オフ周期による酢酸濃度対センサ出力特性を示す図である。
【図10】ガスセンサのオン/オフ周期によるエタノール濃度対センサ出力特性を示す図である。
【図11】第1の実施の形態のガス検出装置により実現されるガス検出方法を説明するためのフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態のガス検出装置におけるガスセンサの詳細な構造図である。
【図13】従来の触媒を用いた半導体式ガスセンサのガス感度特性を示す図である。
【図14】従来のガス検出装置におけるガスセンサの温度のタイミングチャートである。
【図15】従来のガス漏れ検出装置の構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 ガスセンサ
2 ヒータ
3 センサ素子
4 比較素子
5 ヒータ駆動回路
6 ブリッジ回路
7 電源回路
8 タイマー駆動回路
11 CPU
13 センサ出力検出部
15 ガス識別部
19 スピーカ
21a〜21c LED
31 センサ台座
33 基板
35 ダイアフラム
37 酸化膜
39 Si
41 電極
43 金線
45 触媒層
47 金網
DP1 第1ガス検出ポイント
DP2 第2ガス検出ポイント

Claims (10)

  1. ヒータとガスを検出するセンサ素子とが設けられたガスセンサと、
    オフ時間とオン時間とが交互に複数回繰り返されたときの合計時間を周期とし該周期中の各オン時間が略同一値を有し前記周期中の各オフ時間が前記各オン時間に対して長く且つ互いに異なる値を有するパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号を前記ヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させるパルス駆動手段と、
    前記周期中の前記各オン時間において前記センサ素子からセンサ出力値を検出するセンサ出力検出手段と、
    このセンサ出力検出手段で検出された各センサ出力値を比較し比較結果に基づき前記ガスの種類を識別するガス識別手段と、
    を備えることを特徴とするガス検出装置。
  2. 前記パルス駆動手段は、第1オフ時間と第1オン時間と前記第1オフ時間よりも短い第2オフ時間と第2オン時間との合計時間を前記周期とするパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号を前記ヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させ、
    前記センサ出力検出手段は、前記第1オン時間において前記センサ素子から第1センサ出力値を検出し、前記第2オン時間において前記センサ素子から第2センサ出力値を検出し、
    前記ガス識別手段は、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値を超えている場合には、前記ガスを火災時に発生するガスと判定することを特徴とする請求項1記載のガス検出装置。
  3. 前記ガス識別手段は、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値と略同一値である場合には、前記ガスを雑ガスと判定することを特徴とする請求項2項記載のガス検出装置。
  4. 前記ガス識別手段は、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が前記第1しきい値よりも小さい第2しきい値以上である場合には、前記ガスを非火災時に発生するガスと判定することを特徴とする請求項2または請求項3記載のガス検出装置。
  5. 前記ガス識別手段で識別されたガスの種類の識別結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のガス検出装置。
  6. オフ時間とオン時間とが交互に複数回繰り返されたときの合計時間を周期とし該周期中の各オン時間が略同一値を有し前記周期中の各オフ時間が前記各オン時間に対して長く且つ互いに異なる値を有するパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号をガスセンサに設けられたヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させるパルス駆動ステップと、
    前記周期中の前記各オン時間において前記ガスセンサに設けられたセンサ素子からセンサ出力値を検出するセンサ出力検出ステップと、
    検出された各センサ出力値を比較し比較結果に基づき前記ガスの種類を識別するガス識別ステップと、
    を含むことを特徴とするガス検出方法。
  7. 前記パルス駆動ステップは、第1オフ時間と第1オン時間と前記第1オフ時間よりも短い第2オフ時間と第2オン時間との合計時間を前記周期とするパルス駆動信号を発生し、該パルス駆動信号を前記ヒータに印加することにより前記ガスセンサをオン駆動/オフ駆動させ、
    前記センサ出力検出ステップは、前記第1オン時間において前記センサ素子から第1センサ出力値を検出し、前記第2オン時間において前記センサ素子から第2センサ出力値を検出し、
    前記ガス識別ステップは、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値を超えている場合には、前記ガスを火災時に発生するガスと判定することを特徴とする請求項6記載のガス検出方法。
  8. 前記ガス識別ステップは、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が予め定められた第1しきい値以上であり且つ前記第1センサ出力値が前記第2センサ出力値と略同一値である場合には、前記ガスを雑ガスと判定することを特徴とする請求項7項記載のガス検出方法。
  9. 前記ガス識別ステップは、前記第1センサ出力値及び第2センサ出力値が前記第1しきい値よりも小さい第2しきい値以上である場合には、前記ガスを非火災時に発生するガスと判定することを特徴とする請求項7または請求項8記載のガス検出方法。
  10. 前記ガス識別ステップで識別されたガスの種類の識別結果を報知する報知ステップを含むことを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか1項記載のガス検出方法。
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