JP3868726B2 - 皮膚感覚提示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてバーチャルリアリティの分野において用いられる感覚情報提示装置に係り、特に、物体の表面粗さ、摩擦特性などといった物体の表面性状を擬似的に再現することで、人間が対象物に触れた際に得られる皮膚感覚あるいは触感を、操作者に対して伝達可能とする皮膚感覚提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バーチャルリアリティ(Virtua1 Rea1ity:VR、あるいは、人工現実感)の分野においては、操作者(あるいは、被験者)の感じる現実感を増大させるために、仮想空間内において対象物に触れた際、その接触感覚を操作者にフィードバックする感覚提示装置が必要とされている。
【0003】
物体に接触した際に受ける接触感覚は、大きく次の二つに分けられる。一つは、接触反力などの力覚であり、もう一つは、表面粗さや摩擦特性などの表面性状を感じ取る感覚である。後者の感覚は、皮膚感覚、あるいは、質感(Texture)などと呼ばれ、感覚的な表現を用いれば、つるつる、ざらざら、ねばねば、さらさら、などと表現される感覚である。
【0004】
これら2種の接触感覚のうち、前者の力覚の提示装置に関しては、後者の皮膚感覚提示装置に比べ研究開発が進んでおり、フォースフィードバック機能を備えたマニピュレータ等が数多く開発されている。
【0005】
一方、後者の皮膚感覚あるいは質感に関する提示装置としては、アレイ状に並んだ多数のピンを利用したものや、弾性振動を利用したものなどが提案されている。ピンを利用したものとしては、例えば、文献〔R.D.Howe,W.J.Peine,D.A.Kontarinis,J.S.Son:“Remote Palpation Technology for Surgica1 App1ications”,IEEE Engineering in Medicine and Bio1ogy Magazine,14(3),pp.318−323,1995〕に示される装置がある。この装置では中心間距離2mmで配置された6×4個のピンアレイを用い、各々のピンの高さを調節することにより、所望の表面粗さを提示することができる。
【0006】
しかし、このタイプのピンアレイを利用した装置は、提示可能な表面性状の空間分解能がピンの配置密度により決定されるため、空間分解能を高くするのが困難であるという問題がある。また、摩擦特性等の提示も困難である。さらに、多数のピンを駆動するために多数のアクチュエータを必要とし、低価格化も難しい。
【0007】
弾性振動を利用した皮膚感覚提示装置としては、例えば、文献〔奈良,柳田,前田,舘:「弾性波動を用いた皮膚感覚ディスプレイ」,日本バーチャルリアリティ学会論文誌,3(3),pp.89−97.1998〕に示される装置がある。この装置では、圧電振動子を用いて弾性板を振動させた際の振動の包絡線を仮想物体の表面形状にみたて、その包絡線の波長や振幅を制御することにより、様々な表面性状を提示することができる。その後の研究報告〔奈良,柳田,前田,舘:「弾性波動を用いた皮膚感覚ディスプレイ(第三報)」、日本バーチャルリアリティ学会第4回大会論文集,pp.45−48.1999〕により、異なる摩擦特性を有する面を提示することも可能であることが報告されている。しかしながら、振動の励振に大型の圧電振動子を利用するなど、装置が大型であるという問題点を有している。
【0008】
一方、このような皮膚感覚提示装置は、いわゆるバーチャルリアリティの分野の他にも、次のような分野での利用が考えられる。例えば、インターネット等を介した洋服等の通信販売等において、顧客側のコンピュータ端末に皮膚感覚提示装置を接続しておき、商品提供側が、皮膚感覚に係る情報を電送することにより、購入する洋服等の質感、手触りといったものを、顧客側が理解した上で、購入することが可能となる。
【0009】
あるいは、このような装置は、視聴覚障害者用の情報伝達装置としての利用や、個人の触覚能力を検査するための検査装置、さらには、触覚に障害を有する人のためのリハビリテーション用装置として利用することも考えられる。
【0010】
このような多様な分野への利用には、コンパクト且つ低価格で、豊かな表現力を有する皮膚感覚提示装置が必要とされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したように、これまでに開発されている皮膚感覚提示装置は、装置構成が複雑であるため小型化や低価格化が困難であり、上記のような幅広い分野での利用は期待できない。
【0012】
また、これまで提案されている装置の多くは、提示できる表面性状が一種類(例えば表面粗さのみ)の性状のみに限定される、あるいは、表現の空間分解能が低い、といったことから表現力に乏しいという問題点がある。
【0013】
したがって、より簡易な構成で、なおかつ、表現力に優れた新たな皮膚感覚提示装置の開発が求められている。
【0014】
本発明は、前記のような皮膚感覚提示装置における従来の問題点を鑑みて創案されたものであり、簡易且つコンパクトな構成でありながら、空間分解能が高く、且つ表面粗さや摩擦特性といった複数の表面性状を表現することができる、皮膚感覚提示装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の皮膚感覚提示装置は、上記した目的を達成するために、互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の帯状電極を有する固定部材と、互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の帯状電極を有する可動部材と、前記固定部材の電極及び可動部材の電極に多相電圧を印加する電源と、操作者によって操作可能な、前記可動部材の操作表面を備え、前記可動部材の操作表面の操作によって、前記固定部材と可動部材との間に働く静電気のクーロン力により、特定の表面粗さや摩擦特性を表現する力を固定部材と可動部材との間に発生せしめることを特徴とする。
【0016】
これにより、前記可動部材を操作者が指先等によって所定方向に操作することによって、操作者は操作する指先に、クーロン力によって表現される仮想的な表面粗さや摩擦特性等を感ずることが可能となる。
【0017】
また、前記固定部材あるいは可動部材のいずれかに代えて、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて表面もしくは内部を帯電させた絶縁性部材を用いてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、固定部材と可動部材の電極近傍に、所定の電位分布を生起することができる。固定部材と可動部材の両電極が対向するように両部材を配置した場合、固定部材と可動部材との間には、それぞれの電位分布の相互作用により静電気のクーロン力が働く。ここで、固定部材と可動部材とを相対的に運動させると、その運動に応じて両者に付随する電位分布も相対的に変位する。この電位分布の相対位置の変化は、固定部材と可動部材との間に働くクーロン力を変化させる。
【0019】
したがって、固定部材を固定し、可動部材を操作者の指先をもって動かし固定部材に対し相対運動させると、可動部材を介して操作者は上記のクーロン力を指先に知覚する。このクーロン力の大きさや作用方向が可動部材の運動に応じて変化すると、指先に知覚するクーロン力があたかも表面の凹凸すなわち表面粗さを表現しているかのように操作者に知覚される。固定部材と可動部材に発生させる電位分布の状態を制御することにより、操作者に知覚される凹凸の大きさや間隔を制御することができるため、様々な表面粗さを操作者に提示することが可能となる。この際、凹凸の空間分解能を電極の配置密度のみによらず任意に決定できる点も、本発明におけるもう一つの特徴である。
【0020】
また、クーロン力が、固定部材と可動部材を引きつけあう方向に作用する場合、固定部材と可動部材との間には、クーロン力を垂直抗力とする摩擦力が発生する。そのため、操作者が指先をもって可動部材を固定部材に対して相対運動せしめると、操作者はその指先に摩擦力を知覚する。固定部材と可動部材に発生させる電位分布の状態を制御することを通じて、垂直抗力に相当するクーロン力の大きさを変化させると、操作者が指先に感ずる摩擦力が変化する。操作者が一定の圧力で可動部材を押し付けていれば、この摩擦力の変化は、あたかも摩擦係数の変化として操作者に感じられる。そのため、様々な摩擦特性を有する面を操作者に提示することが可能となる。
【0021】
特にこれらにおいて、操作者の操作の対象となる可動部材を、薄板状あるいはフィルム状の薄型かつ軽量な部材により構成することで、操作者はその部材の存在をほとんど関知することなく、あたかも仮想物体の表面を直接なぞっているかのように感じることが可能である。
【0022】
以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の第1実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図、図2はその電極構造と印加電圧および電極周辺に発生する電位分布の説明図である。
【0024】
これらの図に示すように、第1部材(固定子)1には絶縁体2に帯状電極(以下、電極という)3が埋め込まれている。第2部材(移動子)4にも、第1部材1と同様に、絶縁体5に帯状電極(以下、電極という)6が埋め込まれている。電極3と電極6の配置間隔は同じであり、どちらも200μmである。電極3は3本ごとに電気的に結線されており3相構造をなしている。電極6も同様に3本ごとに電気的に結線され3相構造をなしている。
【0025】
本発明の皮膚感覚提示装置の操作者は、移動子4を指先7で押さえ、移動子4と指先7を一体として図1に示す操作方向に往復運動をさせる。
【0026】
電極3と電極6には3相交流電圧が印加される。その電圧は順次、E sin 2πft、E sin 2πft−(2/3)π、E sin 2πft−(4/3)πである。ここで、Eは電圧振幅、fは周波数である。電圧振幅Eは200V〜500V程度が望ましい。周波数fには特に制限はなく、f=0、すなわち直流電圧であっても良い。
【0027】
上記のような電圧が印加されると、固定子1および移動子4上には、図2に示すような波長λの電位分布8,9が発生し、周波数fに比例した等しい速度で進行する。電極配置間隔をpとすると、波長λはλ=3pとなる。このとき固定子1と移動子4の間には、図3に示すように、2つの電位分布8,9の空間的位相差によって決定される力Fが操作方向に発生する。
【0028】
移動子4が静止している場合、電位分布8と電位分布9の進行速度は等しいため空間的位相差δは一定であり、移動子4には一定の力が働く。しかし、その際の力は移動子4を自力で動かすには微弱であるため、指先7により操作者が意図的に移動子4を動かさない限りは、移動子4は移動しない。
【0029】
移動子4を指先7により動かすと、電位分布8と電位分布9の空間的位相差δが変化するため、図3に示すように移動子4に加わる力が変化する。この力の変化は、移動子4を通して指先7により知覚される。移動子4が波長λ移動することによって、位相差が2π変化するため、指先7に知覚される力は図4に示すようになる。すなわち、移動子4を動かすと、指先7は進行方向へと引き込まれる力と、逆に押し返される力とを交互に受ける。この力の変化が操作者に仮想物体表面の凹凸として感じられるため、操作者は、突起間隔λで突起が並んでいる表面をなぞったかのように知覚する。
【0030】
力の変化周期が突起間隔を表すのに対し、力の変化振幅は突起の大きさを擬似的に表現するものと考えられる。力の変化振幅は、電圧振幅Eの2乗に比例するため、電圧振幅Eを制御することによって、操作者に提示する突起の大きさを変化させることが可能である。ただし、この実施例においては、突起間隔は常に一定であり、電極の配置間隔により決定される。
【0031】
図5は本発明の第2実施例における印加電圧および電極周辺に発生する電位分布の説明図である。
【0032】
この実施例は、印加電圧が異なる以外は、第1実施例と同じ構成である。第1実施例においては、操作者に提示する突起間隔は一定であり、波長λ=3pに等しい。これに対し、本実施例においては、第1実施例とは異なった電圧を印加することにより、第1実施例と同一の装置構成により、異なる突起間隔を提示することを可能とする。
【0033】
本実施例においては、電極3と電極6には、それぞれ異なる3相交流電圧が印加される。
【0034】
つまり、電極3には順次、E1 sin 2πf1 t、E1 sin 2πf1 t−(2/3)π、E1 sin 2πf1 t−(4/3)πが印加される。ここでE1 は電圧振幅、f1 は周波数である。電圧振幅E1 は200〜500V程度が望ましい。周波数f1 には特に制限はないが、一定に保つことが必要である。
【0035】
同様に電極6には順次、E2 sin 2πf2 t、E2 sin 2πf2 t−(2/3)π、E2 sin 2πf2 t−(4/3)πが印加される。ここで、E2 は電圧振幅、f2 は周波数である。電圧振幅E2 は200〜500V程度が望ましい。周波数f2 は、後述するように、移動子進行速度vに応じて制御される。
【0036】
上記のような電圧が印加されると、固定子1および移動子4上には、図5に示すような波長λの電位分布18、19が発生し、周波数に比例した速度で進行する。電極配置間隔をpとすると、波長λはλ=3pとなる。それぞれの電位分布の進行速度は、固定子1側の電位分布18が、固定子1に固定された座標系から見てλf1 、移動子4側の電位分布19が、移動子4に固定された座標系から見てλf2 である。
【0037】
移動子4および指先7が速度vで移動する場合、空間に固定された座標系から見ると移動子4上の電位分布19は、λf2 +vの速度で移動する。そのため、電位分布18と電位分布19の相対速度は、λf2 −λf1 +vとなり、移動子4および指先7に働く力は、tb =λ/(λf2 −λf1 +v)と表される時間周期tb で変化する。指先7と移動子4は速度vで動いているため、知覚される突起間隔をλb とすると、λb =tb v=λv/(λf2 −λf1 +v)となる。よって、λb が所望の値となるようにf2 を制御することで、任意の突起間隔を提示することができる。
【0038】
図6は本発明の第3実施例における印加電圧および電極周辺に発生する電位分布の説明図である。
【0039】
この実施例は、印加電圧が異なる以外は、第1実施例、第2実施例と同じ構成である。第2実施例においては、2種類の異なる3相正弦波を印加することで任意の突起間隔を提示しているが、この実施例においては、1つの3相正弦波によって任意の突起間隔を提示可能である。
【0040】
本実施例においては、電極3と電極6には、同一の3相正弦波が、それぞれ接続順が逆向きになるように接続される。すなわち、電極3における印加電圧がE sin 2πft−(4/3)π、E sin 2πft−(2/3)π、E sin 2πftであり、電極6における印加電圧は、E sin 2πft、E sin 2πft−(2/3)π、E sin 2πft−(4/3)πとなる。
【0041】
このとき、固定子1と移動子4に生起される電位分布(図示なし)の速度は、それぞれ固定子1と移動子4に固定された座標系から見て−λfとλfとなる。指先7と移動子4が速度vで動いているとすると、空間に固定された座標系から見た移動子4上の電位分布の速度はv+λfとなる。よって、二つの電位分布の相対速度はv+2λfとなり、知覚される突起間隔は、λb =vλ/(v+2λf)となる。よって、周波数fをf=(λ/λb −1)v/2λとして制御することによって、任意の突起間隔λb を提示可能である。この実施例によれば、第2実施例に比べて、より簡易な電源回路と制御装置を用いて同等の提示を行うことができる。
【0042】
次に、本発明の第4実施例について述べる。
【0043】
第4実施例においては、第2実施例と同様の構成を用いる。電位分布8と電位分布9との間には、図3に示したような力が動作方向に発生するが、固定子1、移動子4の電極配置面と直交する方向には、図7に示す力FN が発生する。
【0044】
第2実施例おいて、電位分布8と電位分布9の相対速度が0となるようにf2 を制御する場合、すなわちv+λf2 =λf1 とした場合、動作方向に働くクーロン力は一定となるため、突起の存在しない滑らかな面を提示することができる。一方、このとき、電極配置面と直交する方向に対しても一定のクーロン力FN が働く。固定子1と移動子4との間の摩擦係数をμとすると、固定子1と移動子4との間にはμFN の摩擦力が働く。指先7が移動子4を一定の力FN ′で押し付けているとすると、操作者は、μ′=μFN /FN ′の摩擦係数を持った面をなぞっているように知覚する。FN の大きさは電圧振幅E1 、E2 により制御可能であるため、これにより任意の摩擦係数を有し、突起の存在しない滑らかな表面を提示することができる。
【0045】
さらに、電圧振幅E1 、E2 と周波数f1 、f2 を適切に制御することにより、任意の突起間隔を有し且つ任意の摩擦係数を有する面を提示することも可能である。
【0046】
なお、上記した動作と同様の動作は、第3実施例に示した電圧印加方法を用いても実施可能である。
【0047】
図8は本発明の第5実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【0048】
第1部材(固定子)21には絶縁体22に帯状電極(以下、電極という)23が埋め込まれている。第2部材(移動子)24には、絶縁体25に電極26が埋め込まれている。ここで、電極26の形状が(操作方向を含む平面内において)波形となっていることにこの実施例の特徴がある。電極23と電極26の配置間隔は同じであり、どちらも200μmである。電極23は3本ごとに電気的に結線されており3相構造をなしている。電極26も同様に3本ごとに電気的に結線され3相構造をなしている。本実施例は、第1実施例から第4実施例までに示したものと同様の電圧印加により、前記実施例と同様の感覚提示を行うことができる。なお、27は指先を示している。
【0049】
第1実施例に示した装置では、第1部材1および第2部材4の製造方法によっては、図9に示すように、電極の配置に応じて表面に微細な凹凸ができる場合がある。このような凹凸が第1部材1と第2部材4の両者に存在すると、一切の電圧印加を行わない場合においても、両者の凹凸のひっかかりにより操作者は突起を知覚する。このような本来意図しない突起の存在は、意図する突起を提示する際の障害、あるいはノイズ成分となり好ましくない。
【0050】
それに対し、図8に示す第5実施例では、第1部材21と第2部材24との電極形状が異なるため、両者の表面に電極形状に沿った凹凸が存在する場合でも、両凹凸の相互作用による意図しない突起の出現を防ぐことが可能である。
【0051】
図10は本発明の第6実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【0052】
第1部材(固定子)31には絶縁体32に帯状電極(以下、電極という)33が埋め込まれている。第2部材(移動子)34は絶縁体であり電極等の歯構造は有していない。
【0053】
固定子31と移動子34を対向させ、電極33に電圧を印加することで、移動子34の表面もしくは内部に電荷を誘導することができる。これにより、移動子34表面には波長λの周期的な電荷分布(図示なし)が発生する。よって、電極33に印加する電圧を制御することにより、固定子31上に発生する電位分布(図示なし)と移動子34の電荷との相互作用により、前記の一連の実施例と同様に感覚提示を行うことができる。なお、37は指先を示している。
【0054】
本実施例においては、第2部材34をエレクトレットとすることによっても、同様の動作を得ることができる。
【0055】
図11は本発明の第7実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【0056】
第1部材(固定子)41には絶縁体42に帯状電極(以下、電極という)43と、それに直交する向きの電極44が埋め込まれている。電極43と電極44とは互いに絶縁されている。同様に第2部材(移動子)45には、絶縁体46に電極47と、それと直交する向きの電極48が埋め込まれている。電極47と電極48とは互いに絶縁されている。なお、49は指先を示している。
【0057】
図11に示すように固定子41と移動子45を対向して設置すると、電極43と電極47の組み合わせは、図1の第1実施例における電極3と電極6と同様の役割を果たす。また、電極44と電極48の組み合わせに関しても同様である。そのため、これら2つの組み合わせを用いて第1実施例から第5実施例に示したような電圧印加をそれぞれの組み合わせに対して行えば、平面上の2方向に異なる表面性状を提示することが可能となり、筋目や木目等の表面性状の表現が可能となる。
【0058】
図12は本発明の第8実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【0059】
第1部材(固定子)51には、絶縁体52にマトリクス状ドット電極53が埋め込まれている。同様に第2部材(移動子)54には、絶縁体55にマトリクス状ドット電極56が埋め込まれている。なお、57は指先を示している。
【0060】
これにより、第7実施例と同様に、2方向に異なる表面性状を提示することが可能となる。
【0061】
図13は本発明の第9実施例を示す皮膚感覚提示装置の電極構造の説明図である。
【0062】
第1部材(固定子)61には、絶縁体62に帯状電極(以下、電極という)63が埋め込まれている。第2部材(移動子)64には、絶縁体65に電極66が埋め込まれている。電極63と電極66は、それぞれ12本おきに電気的に結線され、12相電極を構成している。
【0063】
電極63の12相のうち、a,e,iの3本に3相正弦波を印加する。電極66の12相のうち、a′,e′,i′の3本に3相正弦波を印加する。これにより、固定子61と移動子64の電極近傍には、波長λ=12pの電位分布が発生し、第1実施例と同様の原理により、λ=12pの突起間隔を有する面を提示することができる。このとき、電極63と電極66の残りの相については、電位分布を乱さないよう電気的にオープンの状態にするか、もしくは電位分布を補間するような電圧を印加する。
【0064】
電極63の12相のうち、a,c,eの3本に3相正弦波を、同様にg,i,kの3本にも同じ3相正弦波を印加する。電極66の12相のうち、a′、c′、e′の3本に3相正弦波を、同様にg′、i′、k′の3本にも同じ3相正弦波を印加する。これにより、固定子61と移動子64の電極近傍には、波長λ=6pの電位分布が発生し、λ=6pの突起間隔を有する面を提示することができる。同様に、3相正弦波を印加する相を切り替えることにより、λ=3pの突起間隔を有する面を提示することも可能である。
【0065】
これにより、第2実施例、第3実施例より簡易な制御回路により、複数の突起間隔を提示することができる。
【0066】
図14は本発明の第10実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【0067】
第1部材(固定子)71には、絶縁体72に放射状電極73が埋め込まれている。第2部材(回転子)74には、絶縁体75に放射状電極76が埋め込まれている。操作者は、指先77を回転子74に押し付け、指先と回転子を一体として回転させることで、皮膚感覚の提示を受ける。放射状電極73と放射状電極76には、前記の複数の実施例と同様に3相交流電圧が印加される。
【0068】
図15は本発明の第11実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【0069】
円筒状部材である第1部材(固定子)81には、円周方向にのびる巻回状電極82が形成されている。管状部材である第2部材(移動子)83には、円周方向にのびる巻回状電極(図示なし)が形成されている。操作者は、指先(図示なし)を移動子83に押し付け、指先と移動子を一体として移動させることで、皮膚感覚の提示を受ける。
【0070】
図16は本発明の第12実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【0071】
円筒状部材である第1部材(固定子)91は、軸方向にのびる帯状電極92が形成されている。管状部材である第2部材(回転子)93には、軸方向にのびる帯状電極(図示なし)が形成されている。操作者は、指先(図示なし)を回転子93に押し付け、指先と回転子を一体として回転させることで、皮膚感覚の提示を受ける。
【0072】
ここまでに示した実施例においては、第1部材側を固定子とし、第2部材側を移動子もしくは回転子として説明してきたが、両者の役割を入れ替えても同様の動作は可能である。あるいは、第1部材、第2部材の両者とも固定せず、例えば操作者の親指と人差し指により第1部材と第2部材を挟み込み、2本の指をすりあわせる動作にあわせて第1部材と第2部材とを相対運動させることにより、2本の指の両方において皮膚感覚の提示を受けることも可能である。これにより、布等を2本の指で挟み込み感触を確かめるのと同様の操作感覚で皮膚感覚提示を受けることが可能となる。
【0073】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0074】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の皮膚感覚提示装置は、互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の帯状電極を有する固定部材と、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の帯状電極を有する可動部材と、前記固定部材の電極及び可動部材の電極の電位もしくは電荷量を制御する制御手段からなり、前記固定部材と可動部材との間に働く静電気のクーロン力により、表面粗さや摩擦特性に相当する力を固定部材と可動部材との間に発生せしめることを特徴とする。
【0075】
従って、本発明の皮膚感覚提示装置にあっては、従来の装置よりも大幅に簡易な構成でありながら、任意の表面粗さや摩擦特性を有する仮想物体に触れた際に得られる皮膚感覚を操作者に提示することが可能となる。
【0076】
特に、静電気力の特徴を鑑み、薄型且つ軽量に移動子部材を構成した場合には、操作者は、移動子の存在を気にすることなく、あたかも物体を直接手でなぞっているかのような感触を得ることができる。
【0077】
また、印加する電圧の振幅や電圧パターンを制御することにより、表面の粗さを構成する突起の間隔や大きさを任意に制御し、操作者に提示することができる。
【0078】
同様に、印加する電圧の振幅や電圧パターンを制御することにより、任意の摩擦特性を有する面を操作者に提示することができる。また、突起間隔を、摩擦特性と独立に制御でき、任意の突起間隔を有し且つ任意の摩擦特性を有する面を操作者に提示することができる。
【0079】
更に、請求項6、請求項7記載の発明にあっては、平面上の2軸の方向に対してそれぞれ異なる表面性状を表現することができ、筋目や木目のような表面性状を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施例を示す皮膚感覚提示装置の電極構造と印加電圧および電極周辺に発生する電位分布の説明図である。
【図3】 本発明の第1実施例を示す皮膚感覚提示装置の電位分布の位相差に依存する静電力の説明図である。
【図4】 本発明の第1実施例を示す皮膚感覚提示装置の移動子位置に依存する指先が知覚する力の説明図である。
【図5】 本発明の第2実施例を示す皮膚感覚提示装置の電極構造と印加電圧および電極周辺に発生する電位分布の説明図である。
【図6】 本発明の第3実施例を示す皮膚感覚提示装置の電極構造と印加電圧および電極周辺に発生する電位分布の説明図である。
【図7】 本発明の第4実施例を示す皮膚感覚提示装置の電位分布の位相差に依存する静電吸引力の説明図である。
【図8】 本発明の第5実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【図9】 本発明の第5実施例において解決しようとする第1実施例を示す皮膚感覚提示装置における断面形状の説明図である。
【図10】 本発明の第6実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【図11】 本発明の第7実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【図12】 本発明の第8実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【図13】 本発明の第9実施例を示す皮膚感覚提示装置の電極構造の説明図である。
【図14】 本発明の第10実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【図15】 本発明の第11実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【図16】 本発明の第12実施例を示す皮膚感覚提示装置の斜視図である。
【符号の説明】
1,21,31,41,51,61,71,81,91 第1部材(固定子)2,5,22,25,32,42,46,52,55,62,65,72,75 絶縁体
3,6,23,26,33,43,44,47,48,63,66,92 帯状電極
4,24,34,45,54,64,83 第2部材(移動子)
7,27,37,49,57,77 指先
8,9,18,19 電位分布
53,56 マトリクス状ドット電極
73,76 放射状電極
74,93 第2部材(回転子)
82 巻回状電極
Claims (9)
- (a)互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の帯状電極を有する固定部材と、
(b)互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の帯状電極を有する可動部材と、
(c)前記固定部材の電極及び前記可動部材の電極に多相電圧を印加する電源と、
(d)操作者によって操作可能な、前記可動部材の操作表面を備え、
(e)前記可動部材の操作表面の操作によって、前記固定部材と前記可動部材間の静電気のクーロン力により物体表面の突起または摩擦特性を擬似的に表現し、操作者に皮膚感覚として伝達せしめることを特徴とする皮膚感覚提示装置。 - 前記多相電圧が3相正弦波形である請求項1記載の皮膚感覚提示装置。
- 前記多相電圧の電圧振幅および周波数もしくは位相を制御することにより、提示する物体表面の突起間隔や突起高さを制御することが可能な請求項1記載の皮膚感覚提示装置。
- 前記多相電圧の電圧振幅および周波数もしくは位相を制御することにより、提示する物体表面の摩擦特性を制御することが可能な請求項1記載の皮膚感覚提示装置。
- 前記固定部材及び可動部材の一方もしくは両方が波形形状の帯状電極を有する請求項1記載の皮膚感覚提示装置。
- 前記固定部材が直交する2つの帯状電極を有し、前記可動部材が直交する2つの帯状電極を有し、平面上の2方向に異なる表面性状を提示することが可能な請求項1記載の皮膚感覚提示装置。
- (a)互いに絶縁され、所定の2つの方向で且つそれぞれの方向において所定の間隔を設けて配置された複数のマトリクス状ドット電極を有する固定部材と、
(b)互いに絶縁され、所定の2つの方向で且つそれぞれの方向において所定の間隔を設けて配置された複数のマトリクス状ドット電極を有する可動部材と、
(c)前記固定部材の電極及び前記可動部材の電極に多相電圧を印加する電源と、
(d)操作者によって操作可能な、前記可動部材の操作表面を備え、
(e)前記可動部材の操作表面の操作によって、前記固定部材と前記可動部材間の静電気のクーロン力により物体表面の突起または摩擦特性を擬似的に表現し、操作者に皮膚感覚として伝達せしめることを特徴とする皮膚感覚提示装置。 - (a)互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の帯状電極を有する固定部材と、
(b)表面もしくはその近傍に所定の電荷パターンを誘導させることが可能な可動部材と、
(c)前記固定部材の電極に多相電圧を印加する電源と、
(d)操作者によって操作可能な、前記可動部材の操作表面を備え、
(e)前記可動部材の操作表面の操作によって、前記固定部材と前記可動部材間の静電気のクーロン力により物体表面の突起または摩擦特性を擬似的に表現し、操作者に皮膚感覚として伝達せしめることを特徴とする皮膚感覚提示装置。 - (a)互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の放射状電極を有する固定円板状部材と、
(b)互いに絶縁され、所定の方向で且つ所定の間隔を設けて配置された複数の放射状電極を有する可動円板状部材と、
(c)前記固定円板状部材の電極及び前記可動円板状部材の電極に多相電圧を印加する電源と、
(d)操作者によって操作可能な、前記可動部材の操作表面を備え、
(e)前記可動部材の操作表面の操作によって、前記固定円板状部材と前記可動円板状部材間の静電気のクーロン力により物体表面の突起または摩擦特性を擬似的に表現し、操作者に皮膚感覚として伝達せしめることを特徴とする皮膚感覚提示装置。
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