JP3866253B2 - 廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法 - Google Patents

廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3866253B2
JP3866253B2 JP2004195447A JP2004195447A JP3866253B2 JP 3866253 B2 JP3866253 B2 JP 3866253B2 JP 2004195447 A JP2004195447 A JP 2004195447A JP 2004195447 A JP2004195447 A JP 2004195447A JP 3866253 B2 JP3866253 B2 JP 3866253B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
waste
combustion
combustion chamber
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004195447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006017384A (ja
Inventor
虎勝 宮下
和之 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2004195447A priority Critical patent/JP3866253B2/ja
Publication of JP2006017384A publication Critical patent/JP2006017384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3866253B2 publication Critical patent/JP3866253B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Description

この発明は、都市ごみや産業廃棄物などのごみ(以下、単に廃棄物ともいう)をごみ層でガス化し、そのガスを部分燃焼したのち再燃焼を含めて燃焼を段階的に行う方式の廃棄物焼却炉における操業方法のうちの、とくに燃焼空気の制御方法に関する。
この種の焼却炉の先行技術に関して、例えば流動床式焼却炉の流動化空気量を制御する方法として、温度検出器により炉床温度を測定し、この炉床温度に基づいて流量調整弁の開度を調整し、炉床温度を一定に制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
他の先行技術としてごみ焼却炉の炉内温度制御方法について、一次燃焼室の上方に二次燃焼室を備えたごみ焼却炉の炉内温度の制御方法で、二次燃焼室を構成する複数の垂直区画ゾーンの各上部において、温度センサにより温度を検知し、検知温度の高低に応じて水噴射ノズルからの噴射水量の制御および二次空気供給ノズルからの冷却空気量の制御を行う方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−343823号公報(段落番号0011、0020および図1) 特開平7−49111号公報(段落番号0010、0013および図2)
しかしながら、上記公報に記載の方法では、次のような問題点がある。すなわち、
1) 特許文献1は流動層式焼却炉に関するもので、流動砂の温度を監視して流動化空気量を制御するので、炉内に投入されるごみ量が変動しても熱容量の大きい大量の砂があることから、炉内での燃焼温度の変動は少ない。しかし、ごみの投入が中断したり、短時間に大量のごみが投入されると、燃焼温度が大きく変動する。こうした変動を抑えるためには、安定した給塵を必要とするが、ごみの給塵を一定に保持するのは困難である。
2) 特許文献2はごみ質が変動する対策として、炉内温度を検知して過剰空気を供給したり水噴射を行ったりすることで不完全燃焼や燃焼温度の上昇し過ぎを制御しようとするものであるが、燃焼温度の変動を吸収するためには、一般に燃焼炉以降の設備に30%以上の余裕をもたせることによって対応している。このため、設備コストが上がって大型化する。また、燃焼温度を抑えるために常時水を噴射する必要があるので、排ガス中の水分含有量が多く露点が高いので、低い温度まで熱回収できず、回収効率が低い。さらに、煙突から排出される排ガスから白煙が出るので、高温の空気を混合して白煙を防止する必要があり、この点でも無駄なエネルギーを使うことになる。
3) 従来の一般的な廃棄物焼却炉であるストーカ炉(固定段と可動段とを交互に階段状に備えた炉)に関しては、廃棄物は粉砕されず、また水分を絞り取られない状態で炉に投入されるため、ごみ質(発熱量)が低いときには炉内の熱が不足するので、燃焼用空気が過剰になり、焼却温度が低下する。また廃棄物中の含水量にバラツキがあるため、炉内の発生ガス流量が予期せず大きく変動することから、後段に位置する再燃焼炉において燃焼排ガス流量が大きく変動し、良好なガス燃焼が得られにくく、NOxやCOなどの有害ガスの含有量が増大するおそれがある。さらに、廃棄物の性状が不均一で、炉内の廃棄物層を通過するガスが偏流する場合がある。その結果、炉内廃棄物層の一部が加熱不良の状態で下部へ降下し、廃棄物の処理能力が低下する。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、二次燃焼温度および再燃焼温度を安定して制御できる、二次燃焼温度および再燃焼温度の変動が少ないので、異常高温によるクリンカーが発生しにくい、ごみの二次燃焼および再燃焼(三次乃至それ以降の燃焼)が安定するとともに、公害物質の発生が少ない廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明にかかる燃焼空気の制御方法は、炉内に投入された廃棄物(ごみ)の層内に燃焼ガスを吹き込んでガス化して発生させたガスを、二次燃焼室で部分燃焼したのち三次燃焼室以降へ段階的に送って再燃焼する方式の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法において、前記二次燃焼室と前記三次燃焼室間の差圧を測定し同差圧に基づいて(二次燃焼室出口からの排ガス流量を求め、二次燃焼室への散水量および二次燃焼空気量を差し引くことにより)ガス化して発生させた前記ガスの量を演算するとともに、この演算結果から前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量を決定することを特徴とするものである。
上記の構成からなる燃焼空気の制御方法によれば、前記二次燃焼室と前記三次燃焼室間の差圧を測定しガス化して発生させたガス量(以下、ガス化発生ガス量ともいう)を演算するので、タイムラグがなくガス化発生ガス量を正確に演算でき、したがって前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量を決定できる。この結果、二次燃焼温度および再燃焼(三次燃焼)温度を安定して制御できる、二次燃焼温度および再燃焼(三次燃焼)温度の変動が少ないので、クリンカーが発生しにくい、ごみの二次燃焼および再燃焼(三次燃焼)が安定するとともに、公害物質の発生が少なくなる、ごみの供給が変動した場合でも、二次燃焼および再燃焼(三次燃焼)を安定して制御できる、ごみ質の変動を吸収して安定した燃焼を行える、などの効果がある。なお、上記の特許文献1・2に記載の制御方法はいずれも炉内の温度を測定し、その温度が一定になるように燃焼空気を制御したり水噴射量を制御したりするものであるが、温度を一定にするためには、そのほかに炉内へ投入した廃棄物の層内への酸素吹き込み量を制御するなど、種々の方法があり、何をどのように制御するかが重要なことであって、それは言及されていない。この点、本発明では燃焼空気量をガス化発生ガス量に基づき決定するものであり、上記先行技術とは解決手段が全く相違する。
請求項2に記載のように、前記三次燃焼室以降の再燃焼温度に基づいて前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量を補正することができる。
請求項2記載の燃焼空気の制御方法によれば、再燃焼温度が設定温度より高ければ空気量を増やし、過剰空気分によって冷却し温度が降下し、逆に設定温度よりも低ければ空気量を減らすことにより、温度が上昇する。また、空気比を少なくできる。
請求項3に記載のように、前記焼却炉が高濃度酸素吹き込み式直接溶融炉であって、前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量に基づいて前記廃棄物(ごみ)層内への酸素吹き込み量を補正してガス化して発生させる前記ガスの量を制御することができ、もしくは、請求項4に記載のように、排ガス流量と二次燃焼温度から廃棄物発熱量を演算し、この演算結果から前記廃棄物(ごみ)層内への酸素吹き込み量を補正してガス化して発生させる前記ガスの量を制御することができ、あるいは、請求項5に記載のように、前記炉内の前記廃棄物(ごみ)層の差圧を測定し同差圧に基づいて前記廃棄物(ごみ)層内への酸素吹き込み量を補正してガス化して発生させる前記ガスの量を制御することができる。
請求項3〜請求項5記載の燃焼空気の各制御方法によれば、ガス化量すなわちごみ処理量を平均化できる、設備能力一杯の焼却処理ができるので、設備に余裕を持たせる必要がないから、設備がコンパクトになる、燃焼処理が安定するので、運転操作が容易になる、再燃焼温度制御の外乱が減少するので、再燃焼が安定化する、炉内投入前にごみの粉砕や撹拌混合およびごみの脱水ペレット化が不要になる−などの効果がある。
本発明の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法は、上記のとおり炉内に投入された廃棄物(ごみ)の層内に燃焼ガスを吹き込んでガス化して発生させたガスを、二次燃焼室で部分燃焼したのち三次燃焼室以降へ段階的に送って再燃焼する方式の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法において、前記二次燃焼室と前記三次燃焼室間の差圧を測定し同差圧に基づいてガス化して発生させた前記ガスの量を演算するとともに、この演算結果から前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量を決定することにより燃焼温度を所定の温度範囲に保持するので、次のような優れた効果がある。すなわち、
二次燃焼温度および再燃焼温度(三次燃焼温度)を安定して一定に制御できる。
二次燃焼温度および再燃焼温度(三次燃焼温度)の変動が少ないので、クリンカーが発生しにくい。
ごみの二次燃焼および再燃焼(三次燃焼)が安定するとともに、公害物質の発生が少なくなる。
ごみの供給が変動した場合でも、二次燃焼および再燃焼(三次燃焼)を安定して制御できる。
ごみ質の変動を吸収して安定した燃焼を行える。
以下、本発明にかかる廃棄物焼却炉の燃焼空気量の制御方法について実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を高濃度酸素吹き込み式ガス化溶融炉に適用した実施例1を示す中央縦断面図である。図1に示すように、本例のガス化溶融炉1は直接溶融方式の溶融炉で、縦型シャフト炉1aと縦型副燃焼炉1bとから構成されている。シャフト炉1aは円筒状直胴部11の下端に逆円錐台部12が一体に連設され、さらに逆円錐台部12の下端に、燃焼ガス吹込み炉14が一体に連設され、この燃焼ガス吹込み炉14に複数の燃焼バーナー(図示せず)が内側に向けて配備されている。各燃焼バーナーからは酸素にLPGや重油などの燃料もしくは酸素にLPGを混合した燃料ガスが、一斉に吹き込まれる。さらに燃焼ガス吹込み炉14の炉底の一側方に、溶融スラグの取出し口(図示せず)が設けられる。
ガス化溶融炉1の円筒状直胴部11の上端には、円筒状二次燃焼室部17が円錐台部17aを介して一体に連設され、この二次燃焼室部17の頂部に排気ダクト18の一端が接続されている。二次燃焼室部17の下部には二次空気の吹き込み口17bが開口され、二次燃焼室部17内の上部に散水ノズル19が配備されている。さらに、廃棄物Aの投入口13が、円筒状直胴部11の上下方向の中間部に炉壁を内方へ貫通して配設されている。
一方、副燃焼炉1bは、上部の円筒状三次燃焼室部20と下部の円筒状冷却室部21とから構成されている。排気ダクト18の他端は三次燃焼室部20に接続され、この接続位置付近で排気ダクト18の端部口径がほぼ半分に絞られている。三次燃焼室部20の上部には三次空気の吹き込み口20bが開口され、冷却室部21内の上部に別の散水ノズル22が配備されている。冷却室部21の下部には別の排気ダクト23の一端が接続され、排気ダクト23の他端側には、図示を省略した浄化処理設備、例えばサイクロン、バグフィルタが順に接続され、最終的に煙突に至っている。
排気ダクト18の壁面に温度センサ25が装着され、排気ダクト18内を通過するガス化ガスの温度を測定し、散水ノズル19に至る散水量を制御する。また、三次燃焼室(再燃焼室)20Aにも別の温度センサ26が装備され、再燃焼温度を測定し、燃焼空気量を調整する。さらに、排気ダクト23の壁面に温度センサ27が装着され、排気ダクト23内を通過する排ガスの温度を測定し、散水ノズル22に至る散水量を制御する。さらにまた、二次燃焼室17Aの内圧と三次燃焼室20Aの内圧との差圧を各燃焼室17A・20Aに装備した圧力センサ28により測定し、発生ガス量を算定する。
上記のようにして本実施例に係るガス化溶融炉1が構成されるが、つづいてこのガス化溶融炉1における燃焼空気量の制御方法について説明する。
図1に示すように、廃棄物Aは投入口13からシャフト炉1a内に投入される。炉底部の燃焼ガス吹込み炉14からは、燃焼バーナーよりLPGに酸素を混合した燃焼ガスが吹込まれる。炉1a内に投入された廃棄物は、炉1aの上部で乾燥されたのち、徐々に下降して熱分解され、このとき分解ガスが廃棄物A中の可燃成分から発生する。
二次燃焼室17Aでは、吹き込み口17bより二次燃焼空気を吹き込み、前記分解ガスを部分燃焼させるが、散水ノズル19からの散水および燃焼空気量の制御により部分燃焼温度(二次燃焼温度)が800〜1000℃になるように調整する。前記分解ガス(以下、発生ガスという)は、排気ダクト18をとおって炉1aから排出され、副燃焼炉1bの三次燃焼室20Aへ送られる。三次燃焼室20Aでは吹き込み口20bより三次燃焼空気を吹き込み、完全燃焼させるが、燃焼空気量の制御により再燃焼温度が850〜1000℃になるように調整する。
本発明の制御方法によれば、シャフト炉1a内で発生したガス量と燃焼空気量とが比例関係にあることを利用し、二次燃焼室17Aと三次燃焼室20Aとの差圧DP(およびガス密度MWおよびガス温度T)ならびに二次燃焼室17A出口の断面積から計算できる。こうして求めた部分燃焼後のガス量から散水量と二次燃焼空気量を差し引くことにより発生ガス量を計算できる。
上記実施例1のガス化溶融炉1では、具体的には、排気ダクト18の絞り部の出口径をD、排ガス分子量をMW、排気ダクト18内の温度をT、差圧をDPとし、例えばD=600mm,MW=25.2,T=900℃,DP=40mmH2Oで、処理量を100ton/dayとすると、
通過ガス流量:G1=π/4×D2×(DP×2×g/(MW/22.414×273/(273+T))0.5×(273/(273+T))=3.58Nm3/sec(128888Nm3/h)
発生ガス流量:G0=G1−二次燃焼室散水量(蒸気量として)−二次燃焼空気量
再燃焼空気量:Ga=Ga0+ΔG0×K1=5300±500×0.5(K1=0.5の時)=5050〜5550 Ga0は基準空気量、K1は補正係数(0.1〜0.9として任意の値を入れて制御量を実際に調べる。)

二次燃焼空気量の設定値と測定値の差をPID制御して
送風機のダンパー制御を行う。
上記実施例1によれば、ガス化ガスの組成(CH3・H2・COなどの比率)がおおよそ一定範囲内であるため、上記のようにして必要な燃焼空気量を算定することができる。また、二次燃焼空気と三次燃焼空気の割合を固定した上で、各吹き込み口17b・20bより吹き込むようにすれば、部分燃焼の割合が一定に保たれる。したがって、部分燃焼が安定化するので、散水量を調整することにより部分燃焼温度を容易に調整できる。この結果、再燃焼温度をほぼ予定の温度である850〜1000℃に設定することができる。二次空気を送風機のダンパで制御すると遅れが生じるが、部分燃焼温度を散水で制御すれば応答が早く精度が高くなる。
しかし、上記のように燃焼空気量を制御しても再燃焼温度が予定温度を超えて高くなり過ぎる場合には、再燃焼空気量を増やすことによって過剰空気で冷却されて温度が低下する。また、逆に再燃焼温度が予定よりも低くなり過ぎる場合には、空気量を絞ることにより温度が上昇する。
廃棄物の性状のばらつきに起因するガス化(ガス発生量)の変動については予知できないから、ガス化が活発なときと低調なときのいずれの場合にも、ガス発生量を調整することが有効である。すなわち、活発なときには酸素吹き込み量を減らし、低調なときには酸素吹き込み量を増やす。二次空気量の計算値が差圧DPによるので、応答の遅れを回復できるから、精度が向上するのである。
また、ごみ質によって必要な酸素量が異なるが、これも予見できないので、結果としてガス発生量に関わるごみ層の差圧、要求される燃焼空気量および排ガス情報から算出可能なガス発生量のいずれか、あるいはそれらの組み合わせによって酸素吹き込み量を制御すれば、ガス発生量が安定化する。
以上のような手順で、廃棄物の焼却処理速度を平均化させられる。
こうして、完全に燃焼したのちの排ガスが排気ダクト23をとおって排出されるが、排気ダクト23を通過する排ガス温度が温度センサ27で測定され、上流側の冷却室21Aを通過する際に散水ノズル22から噴射される水で、通常、250℃以下に冷却される。
上記に燃焼空気量の制御方法について一実施例を示したが、下記のように実施することもできる。すなわち、
◎実施例2 上記実施例1の制御方法において再燃焼温度Tcに基づいて再燃焼空気量を補正する。
再燃焼空気量:Ga=Ga0+ΔG0×K1−ΔTc×K2=5000〜5600Nm3/h(ΔG0≒0の時)
Ga0は基準空気量 K1・K2は補正係数(K2=2〜40)

二次燃焼空気量の設定値と測定値の差
再燃焼温度の設定値と測定値の差
送風機のダンパー制御
◎実施例3 上記実施例1または2の各制御方法において二次燃焼空気量に基づいて酸素吹き込み量を補正することにより、ガス化反応量(ガス発生量)を補正制御する。
酸素吹き込み量:Gs=Gs0+ΔGa×K3=600+(±300×0.1)=570〜630Nm3/h(K3=0.1の時) Gs0は基準酸素量 K3は補正係数(K3=0.02〜0.5)

基準空気量との差
吹き込み酸素量制御
◎実施例4 上記実施例3の制御方法において排ガス流量と再燃焼温度Tcから演算したごみ発熱量に基づいて酸素吹き込み量を補正することにより、ガス化反応量(ガス発生量)を補正制御する。
酸素吹き込み量:Gs=Gs0+ΔGa×K3−(基準入熱−排ガス流量(Ge×ΔTc ×比熱)×K4 Gs0は基準酸素量 K3・K4は補正係数(K4=0.001〜 0.002) ここで、Ge=2000Nm3/h ΔTc=±30℃
比熱=0.37kcal/Nm7

基準空気量との差
基準入熱量の差
吹き込み酸素量制御
◎実施例5 上記実施例4の制御方法においてごみ層の差圧に基づいて酸素吹き込み量を補正することにより、ガス化反応量(ガス発生量)を補正制御する。
酸素吹き込み量:Gs=Gs0−ΔGa×K3−(基準入熱−排ガス流量(Ge×ΔTc×比熱)×K4−ごみ層差圧(dPb×K5) Gs0は基準酸素量 K3・K4・K5は補正係数(K5=0.1〜0.3) ここで、dPb=200mmH2O(0〜 500mmH2O)

基準空気量と二次燃焼空気量の差
基準入熱量と排ガス熱量の差
ごみ層の差圧
吹き込み酸素量制御

◎上記各実施例では、基準値に対し補正係数(K1〜K5)で補正を加えるようにしている。現実的な値を基準値と係数を選び、希望する範囲内で調節するためである。
その他の補正項に関しては、上記の他、余剰酸素量、ごみ処理量を組み入れることができる。ごみ処理量を組み込めば、クレーン投入の累積ごみ投入量ないし移動平均値との比較において、その差で酸素吹き込み量修正し、計画ごみ処理量を調節できる。また余剰酸素濃度を組み込めば、空気比を制御できる。
なお、実際には、二次燃焼空気量や酸素吹き込み量には上限、下限があるので、制御はその範囲内で実施できるようなメカニカルまたはソフト上の制限を設ける。この結果、設備を破損しないように制限される。
二次燃焼空気と三次燃焼空気の分配は、例えば1:1でもよいが、三次燃焼空気により再燃焼する容量が一定になるようにする。合計燃焼負荷が小さいときには、二次燃焼空気を絞るので、三次燃焼空気による三次燃焼負荷が常に一定化し、安定した再燃焼ができる。
このようにするために、要求燃焼空気量に対してそれぞれの空気に応じた分配割合を規定し、対応できる。
最終的な再燃焼が安定すれば、再燃焼温度が850℃以上(850〜1000℃)になってダイオキシンを含む公害物質の焼却が十分になされるので、好都合である。また、燃焼が変動しにくいとごみの燃焼やガス化(溶融)の外乱にならないので、焼却処理が安定する。さらに、ごみ処理処理量や発生ガス量が変動するときに比べて、処理効率を向上することができる。
本発明の廃棄物ガス化溶融炉の実施例を示す中央縦断面図である。
符号の説明
1 ガス化溶融炉
1a縦型シャフト炉
1b縦型副燃焼炉
11 円筒状直胴部
12 逆円錐台部
13 廃棄物投入口
14 燃焼ガス吹込み炉
17 二次燃焼室部
17A二次燃焼室
17a円錐台部
17b二次燃焼空気吹き込み口
18・23 排気ダクト
19・22 散水ノズル
20 三次燃焼室部
20A三次燃焼室
20b三次燃焼空気吹き込み口
25〜27 温度センサ
28 圧力センサ
A 廃棄物(ごみ)

Claims (5)

  1. 炉内に投入された廃棄物の層内に燃焼ガスを吹き込んでガス化して発生させたガスを、二次燃焼室で部分燃焼したのち三次燃焼室以降へ段階的に送って再燃焼する方式の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法において、
    前記二次燃焼室と前記三次燃焼室間の差圧を測定し同差圧に基づいてガス化して発生させた前記ガスの量を演算するとともに、この演算結果から前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量を決定することを特徴とする廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法。
  2. 前記三次燃焼室以降の再燃焼温度に基づいて前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量を補正することを特徴とする請求項1記載の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法。
  3. 前記焼却炉が高濃度酸素吹き込み式直接溶融炉であって、前記二次燃焼室および前記三次燃焼室の燃焼空気量に基づいて前記廃棄物層内への酸素吹き込み量を補正してガス化して発生させる前記ガスの量を制御する請求項1または2記載の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法。
  4. 前記焼却炉が高濃度酸素吹き込み式直接溶融炉であって、排ガス流量と二次燃焼温度から廃棄物発熱量を演算し、この演算結果から前記廃棄物層内への酸素吹き込み量を補正してガス化して発生させる前記ガスの量を制御する請求項1または2記載の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法。
  5. 前記焼却炉が高濃度酸素吹き込み式直接溶融炉であって、前記炉内の前記廃棄物層の差圧を測定し同差圧に基づいて前記廃棄物層内への酸素吹き込み量を補正してガス化して発生させる前記ガスの量を制御する請求項1または2記載の廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法。
JP2004195447A 2004-07-01 2004-07-01 廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法 Expired - Fee Related JP3866253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004195447A JP3866253B2 (ja) 2004-07-01 2004-07-01 廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004195447A JP3866253B2 (ja) 2004-07-01 2004-07-01 廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006017384A JP2006017384A (ja) 2006-01-19
JP3866253B2 true JP3866253B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=35791835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004195447A Expired - Fee Related JP3866253B2 (ja) 2004-07-01 2004-07-01 廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3866253B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5401578B2 (ja) * 2012-03-29 2014-01-29 メタウォーター株式会社 有機性廃棄物の処理装置および処理方法、並びに燃焼装置の制御方法および制御装置
CN110848701A (zh) * 2019-11-14 2020-02-28 陕西润和环保科技有限公司 一种内热式垃圾气化焚烧炉装置
CN117231987B (zh) * 2023-11-14 2024-03-26 光大环境科技(中国)有限公司 一种适用于垃圾焚烧炉的深度低氮燃烧配风系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006017384A (ja) 2006-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100705204B1 (ko) 화격자식(火格子式) 폐기물 소각로 및 그 연소 제어방법
CA2537514A1 (en) Process for combusting fuels, in particular waste
KR100852507B1 (ko) 폐기물 용융로의 가연성 가스의 처리 방법 및 처리 장치
US5762008A (en) Burning fuels, particularly for incinerating garbage
KR101249713B1 (ko) 산소 연소 보일러의 연소 제어 방법 및 장치
JPS5837415A (ja) 低NOx用ごみ焼却炉
JPS6323442B2 (ja)
US3745941A (en) Slagging refuse incinerators
JP5013808B2 (ja) ストーカ式焼却炉の燃焼制御装置
JP3866253B2 (ja) 廃棄物焼却炉における燃焼空気の制御方法
JP4184291B2 (ja) ストーカ型ごみ焼却炉によるごみの燃焼方法
JP4299841B2 (ja) コークス乾式消火方法及び装置
JP4938043B2 (ja) コークス乾式消火方法
JP4343931B2 (ja) 燃焼溶融炉及び燃焼溶融炉の運転方法
CN113574320B (zh) 焚烧炉
JP2010065932A (ja) 熱分解ガスの二次燃焼炉の燃焼制御装置及び燃焼制御方法
JP3742441B2 (ja) シャフト炉方式の廃棄物の溶融炉における燃焼温度調整方法
Jørgensen et al. Modern control systems for MSW plants
CN204786351U (zh) 分级混烧燃煤工业炉
JP3869669B2 (ja) コークス乾式消火方法及び装置
RU2230983C1 (ru) Топочное устройство
JP3868205B2 (ja) 廃棄物のガス化燃焼装置及び燃焼方法
JP3621792B2 (ja) 廃棄物溶融炉生成ガス燃焼炉の燃焼制御方法
JP4068483B2 (ja) 溶融炉
WO2019107423A1 (ja) 流動床炉及びその運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3866253

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees