JP3860770B2 - 攪拌脱泡装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業用ペースト材料等の流動性を有する材料の撹拌及び脱泡を行う攪拌脱泡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、産業用ペースト材料等のような被混練材料の攪拌脱泡には、被混練材料を収容した混練容器を所定軌道上で公転させつつ自転させるように構成した攪拌脱泡装置が用いられている。この種の攪拌脱泡装置においては、混練容器の公転運動によって働く遠心力により混練容器内の被混練材料を混練容器の内壁に押し付けて、被混練材料に内在する気泡を外部に放出すると共に、混練容器の自転運動により混練容器内の被混練材料を撹拌するようになっている。
【0003】
従来の攪拌脱泡装置としては、図8に示す攪拌脱泡装置11を例示できる。
攪拌脱法装置11は、図示しない本体容器に弾性支持された支持板12の上面側に突出した公転軸131に公転体13が取り付けられている。公転体13は、支持板12の上面に対して上方に向けて所定角度傾斜した状態で、一端部(図8における右側)が公転軸131に取り付けられており、公転駆動モータ14の駆動が公転軸131に伝達されて、公転軸131を回転軸として回転するようになっている。
【0004】
公転体13の他端部(図8における左側)には、混練容器15を保持するための容器ホルダ16が、公転体13の上面に沿って自転自在に自転軸161に軸支されている。公転体13の一端部に設けられた自転駆動モータ17の駆動は、ベルト171を介して容器ホルダ16に伝達され、容器ホルダ16の回転に従って、混練容器15が自転軸161を回転軸として公転体13上を自転するようになっている。
【0005】
この攪拌脱泡装置11は、容器ホルダ16に保持された混練容器15が、公転駆動モータ14の駆動による公転体13の回転に伴い、公転軸131を公転軸線として公転運動すると共に、自転駆動モータ17の駆動により自転軸161を自転軸線として自転運動し、混練容器15内の被混練材料が、混練容器15の公転運動によって働く遠心力で混練容器15内壁に押し付けられて脱泡され、混練容器15の自転運動により攪拌されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような攪拌脱泡装置では、一般的な被混練材料は良好に攪拌脱泡できるが、被混練材料が流動性の悪いものである場合や、混練容器が内径の小さなものである場合には、混練容器内の被混練材料を十分に攪拌できるよう攪拌機構を設けることも行われる。
【0007】
例えば、図8の攪拌脱泡装置11の例では、攪拌機構21として、公転体13に設けられたガイドフレーム22に送りねじ23を軸支し、この送りねじ23にアーム24の基端部を螺合させ、上下駆動モータ25の駆動で送りねじ23を正逆回転させて、送りねじ23とアーム24との螺子動作によりアーム24を上下動させる機構を有している。そして、アーム24が下降すると、アーム24の攪拌翼241が混練容器15内に入り込んで、自転軸161からオフセットした状態となる。そのため、自転する混練容器15に対して、攪拌棒241が見かけ上、混練容器15内で混練容器15の自転軸線の周囲を回転し、混練容器15内の被混練材料を攪拌するようになっている。
【0008】
このように、従来の攪拌脱泡装置11では、公転軸及び自転軸の周りに公転及び自転する混練容器15内の被混練材料を、攪拌機構21で攪拌することにより、被混練材料を混練容器15内で十分に攪拌できる。しかし、従来の攪拌機構21は、容器ホルダ16に保持された混練容器15から攪拌翼241を出し入れするために攪拌翼241を上下動させる機構を必要とするため、構成が複雑化し、装置が大型化してしまう。
【0009】
また、被混練材料の攪拌脱泡においては、混練容器から使用目的に合わせた容器に被混練材料を移す際に、被混練材料が混練容器に付着して、被混練材料の移し漏れが生じたり、使用者の手に付着するといったことを避けるため、混練容器内に1回分の使用量だけ被混練材料を充填して攪拌脱泡することが行われている。
【0010】
この場合、容器ホルダの軸線の周囲に複数の混練容器を配置し、容器ホルダ内で各混練容器を公転運動させて、一度に複数の混練容器内の被混練材料を攪拌することも考えられるが、前記したような構成の攪拌機構21では、攪拌翼241が公転体14に対して所定位置に固定された状態で、容器ホルダ16を自転させるため、攪拌翼241が混練容器15の公転運動を妨げることとなる。このため、従来の攪拌機構21は、複数の混練容器15を攪拌脱泡する際に用いることができないという問題があった。
【0011】
このため、複雑な機構を設けることなく、複数の混練容器内の被混練材料を攪拌すべく、セラミック製の玉を被混練材料と共に混練容器内に入れて、攪拌脱泡することも考えられているが、この方法では、被混練材料内にセラミック製の玉が混ざり込んでしまい、攪拌脱泡処理を終えた被混練材料を使用しづらいという問題があった。
【0012】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により混練容器内の被混練材料を十分に攪拌・脱泡できる攪拌脱泡装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の攪拌脱泡装置は、回転体上に回転自在に設けられた容器ホルダで混練容器を保持し、前記容器ホルダを前記回転体の回転軸を公転軸線として公転させると共に前記容器ホルダの回転軸を自転軸線として自転させて、前記混練容器内の被混練材料を攪拌及び脱泡する攪拌脱泡装置であって、前記容器ホルダに保持された混練容器内に前記容器ホルダの回転軸に沿う方向の回転軸線に対して回転自在に軸支された攪拌部材と、前記攪拌部材と一体に構成され、前記混練容器の公転で働く遠心力により、前記攪拌部材を前記回転体に対して所定の姿勢を保った状態で回転させるための錘とから成る攪拌機構を備えることを特徴とする。
【0014】
この攪拌脱泡装置は、被混練材料が充填された混練容器を容器ホルダで保持した状態で、回転体を回転させると共に回転体上に設けられた容器ホルダを回転させて、容器ホルダを回転体の回転軸を公転軸線として公転させると共に容器ホルダの回転軸を自転軸線として自転させて、混練容器内の被混練材料を攪拌及び脱泡するものである。
【0015】
そして、攪拌機構を構成する攪拌部材は、容器ホルダと共に回転体の回転軸を公転軸線として公転運動する。この公転運動により攪拌部材と共に公転運動する錘に遠心力が働き、錘が回転体の外周方向に押し付けられた状態となる。一方、混練容器は、容器ホルダと共に回転体の回転軸を公転軸線として公転運動すると共に、容器ホルダの回転軸を中心に回転する。攪拌機構を構成する攪拌部材は、容器ホルダの回転軸に沿う方向の回転軸線に対し回転自在に軸支された状態であるため、錘に働く遠心力により回転体上で一定の姿勢を保つ。このため、見かけ上、混練容器内で攪拌部材が回転し、混練容器内の被混練材料が攪拌部材により攪拌される。
【0016】
このように、この攪拌脱泡装置は、容器ホルダに保持された混練容器内に容器ホルダの回転軸に沿う方向の回転軸線に対し回転自在に軸支された攪拌部材を設けるという簡単な構成により、混練容器内の被混練材料を十分に攪拌することができるものである。このため、この攪拌脱泡装置によれば、簡単な構成により混練容器内の被混練材料を十分に攪拌・脱泡できる。
【0017】
この攪拌脱泡装置では、前記容器ホルダで保持する混練容器がシリンジ容器であることが好ましい。シリンジ容器のような径の小さな混練容器の場合、混練容器を単に公転運動及び自転運動させるだけでは、混練容器内の被混練材料を十分に攪拌することができないことがある。しかし、この攪拌脱泡装置によれば、混練容器内の被混練材料を攪拌部材で攪拌するため、混練容器内の被混練材料を十分に攪拌でき、混練容器内の被混練材料を十分に攪拌脱泡できる。
【0018】
また、この攪拌脱泡装置では、前記容器ホルダが、複数の混練容器を保持し得るよう構成されていることが好ましい。前記攪拌機構は、攪拌部材が、回転体に対して所定の姿勢を保った状態で、容器ホルダの軸線に沿って配置された混練容器と共に公転運動するため、攪拌部材が容器ホルダ内での混練容器の公転運動を妨げることなく、混練容器内の被混練材料を攪拌できる。このため、容器ホルダが複数の混練容器を保持し得るよう構成することにより、一度に多数の混練容器を容器ホルダで保持でき、被混練材料を複数回使用する場合にも多数の混練容器を効率よく攪拌脱泡できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例に係る攪拌脱泡装置1を、図面を参照しつつ説明する。
攪拌脱泡装置1は、例えば、図2に示すような構成の混練容器8を保持した状態の容器ホルダ6を所定軌道上を公転運動させつつ自転運動させ、混練容器8内の被混練材料kを攪拌脱泡するためのものである。
【0020】
混練容器8は、図2に示すような構成のシリンジ容器であり、基端開口部81から混練容器8内に嵌挿される図示しないプランジャが、混練容器8の基端側から先端側にかけて摺動動作することにより、被混練材料kを混練容器8の先端縮径部83側に押し出して、先端縮径部83に開口する先端開口部82から、混練容器8内の被混練材料kを注出するようになっている。
【0021】
攪拌脱泡装置1は、図1に示すように、図示しない本体容器内に複数のばねを介して弾性支持しされた支持板2に、公転基盤4(回転体)が、支持板2の上面に沿って回転し得るよう公転駆動軸31により軸支され、支持板2の裏面側に設けられた駆動モータ3の駆動で公転駆動軸31が回転し、これにより公転基盤4が支持板2の上面に沿って、図1に矢印YAで示すように、回転するようになっている。
【0022】
公転基盤4は、公転駆動軸31を挟んで一側(図1における右側)に混練容器8を保持するための容器ホルダ6を回転自在に支持するホルダ支持部41が設けられ、他側(図1における左側)に公転基盤4上での重量のバランスをとるためのバランス錘取付部42が設けられている。
【0023】
ホルダ支持部41では、公転基盤4を支持板2に対して上方に約45度傾けて構成されている。ホルダ支持部41は、混練容器8を保持するための容器ホルダ6が、公転基盤4の上面に沿って自転し得るよう自転駆動軸32により公転基盤4に軸支されている。
【0024】
容器ホルダ6は、図2に示すように、有底筒状に形成されており、その外周に沿ってV溝61が設けられている。そして、図1に示すように、公転駆動軸31に同心して支持板2に固定されたプーリ51と公転基盤4に軸支されたプーリ52aとの間にベルト53を掛装すると共に、プーリ52aと一体に回転するプーリ52bとV溝61との間にベルト54を掛装し、これらベルト53及びベルト54を介して、駆動モータ3の駆動が容器ホルダ6に伝達され、容器ホルダ6が自転駆動軸32を回転軸として、公転基盤4の上面に沿って、図1に矢印YBで示すように、回転するようになっている。容器ホルダ6は、アダプタ62により、図2に示すように、容器ホルダ6の軸線に混練容器8の軸線が沿った状態で、混練容器8を保持するようになっている。
【0025】
バランス錘取付部42は、公転基盤4の径方向に沿って設けられた螺子部材421と螺子部材421に螺合したバランス錘422との螺子動作により、バランス錘422が公転基盤4の径方向に沿って移動して、公転基盤4上での重量のバランスをとるようになっている。
【0026】
また、この攪拌脱泡装置1は、混練容器8内の被混練材料kを攪拌するための攪拌棒7を備える。攪拌棒7は、図3に示すように、混練容器8の先端開口部82の内径よりやや小さな外径の棒状体から形成されている。攪拌棒7は、先端部7Aのやや基端側から中央部にかけてが略コの字状に形成されると共に、基端部7Bが一側方向に向けて屈曲した形状を呈しており、基端部7Bのやや先端側には混練容器8の基端開口部81を閉塞するための蓋体71が攪拌棒7を回転軸として回転自在に設けられ、基端部7Bには錘72が設けられている。
【0027】
このような構成の攪拌棒7は、図2に示すように、アダプタ62で容器ホルダ6に保持された状態の混練容器8の基端開口部81から、その先端部7A側から混練容器8内に挿入され、先端部7Aが混練容器8の先端開口部82内に進入して、攪拌棒7の基端部7Bの屈曲部分が公転基盤4の他側を向くよう混練容器8内に配置されると共に、基端部7Bのやや先端側に設けられた蓋体71で混練容器8の基端開口部81を閉塞して、図2に矢印YCで示すように、混練容器8の軸線を自転軸として回転自在に混練容器8内に保持されるようになっている。
【0028】
このような構成の攪拌脱泡装置1を用いて被混練材料kを攪拌脱泡する場合、まず、被混練材料kが充填された混練容器8を、アダプタ62によって容器ホルダ6に保持する。次いで、図2に示すように、混練容器8の先端開口部82に攪拌棒7の先端部7Aを挿入すると共に基端開口部81を蓋体71で閉塞して、混練容器8の軸線方向に沿って回転自在に混練容器8内に攪拌棒7を取り付ける。これにより、攪拌棒7が容器ホルダ6の回転軸に沿う方向の回転軸線に対して回転自在に軸支された状態となる。
【0029】
そして、駆動モータ3の駆動で、公転基盤4を公転駆動軸31を回転軸として、図1に矢印YAで示すように回転させると共に、容器ホルダ6を自転駆動軸32を回転軸として、図1に矢印YBで示すように回転させ、容器ホルダ6を公転駆動軸31を公転軸線として公転運動させると共に、自転駆動軸32を自転軸線として自転運動させる。これにより、混練容器8内の被混練材料kは、混練容器8の公転運動によって働く遠心力で混練容器8の内壁に押し付けられて脱泡され、混練容器8の自転運動により攪拌される。
【0030】
このとき、混練容器8に取り付けられた攪拌棒7は、公転駆動軸31を公転軸線として、容器ホルダ6と共に公転し、この公転による遠心力が錘72に働く。しかし、攪拌棒7は、その先端部7Aが混練容器8の先端開口部82に回転可能に挿入されていると共に、基端部7Bのやや先端側に蓋体71が回転可能に設けられて、容器ホルダ6の回転軸線に沿う方向の回転軸に対して回転自在に混練容器8に取り付けられているので、公転基盤4の公転運動によって働く遠心力により公転基盤4上で一定の姿勢が保たれる。このため、見かけ上、容器ホルダ6に保持された混練容器8内で攪拌棒7が、図2に矢印YCで示すように回転して、混練容器8内の被混練材料kが攪拌される。
【0031】
このように、この攪拌脱泡装置1によれば、容器ホルダ6に保持された混練容器8内に、容器ホルダ6の回転軸線に沿う方向の回転軸に対して回転自在に攪拌棒7を設けるという簡単な構成により、混練容器8内の被混練材料kを十分に攪拌して、混練容器8内の被混練材料を十分に攪拌・脱泡できる。
【0032】
なお、本発明の攪拌脱泡装置は、前記実施例の攪拌脱泡装置1に限定されず、本発明の要旨を逸脱しないかぎり、適宜変更して差し支えない。前記実施の形態では、攪拌棒7は、先端部7Aのやや基端側から中央部にかけてが略コの字状に形成されていたが、混練容器8内の被混練材料kを、混練容器8の自転運動に応じて十分に攪拌できるのであれば、その形状は任意であり適宜変更して差し支えない。例えば、図4に示すように、攪拌棒7の先端部7Aのやや基端側から中央部にかけてを螺旋状に形成することにより、被混練材料kが混練容器8内で上下動して十分に攪拌できる。また、攪拌棒7を平板状に形成してもよい。
【0033】
前記実施の形態では、攪拌棒7の基端部7Bに錘72を設けたが、公転基盤4の回転動作に伴い攪拌棒7に働く遠心力により、攪拌棒7を混練容器8内で相対的に回転させることができるのであれば、錘72の重さは任意であり、また、錘72を外見上設けない構成としてもよい。即ち、棒自体の重さを錘としてもよい。攪拌棒7への錘72の取付方法は、攪拌棒7の基端部7Bを一側方向に屈曲させて取り付けるものである必要はなく、例えば、図5に示すように逆方向を向くように屈曲させて取り付ける構成でもよい。図1では、攪拌棒7の錘72が公転基盤4の回転軸線を越えて反対側に位置した状態で攪拌脱泡する状態を示しているが、必ずしも公転基盤4の回転軸線を超える必要はない。
【0034】
前記実施の形態では、主に錘72に働く遠心力で、攪拌棒7を公転基盤4に所定姿勢で保持して、見かけ上混練容器8内で回転するようにしたが、攪拌棒7を公転基盤4に所定姿勢で保持する方法は任意であり、例えば、公転基盤4に設けた磁石と攪拌棒7の基端部7Bに設けた磁石との磁力によるものでもよい。また、本発明の攪拌脱泡装置は、シリンジ容器である混練容器8のような、内径の小さな混練容器に充填された被混練材料の攪拌脱泡に好適に用いることができるものであるが、混練容器8のサイズや形状は任意であり、被混練材料の使用量等に応じて適宜変更して差し支えない。
【0035】
前記実施の形態では、容器ホルダ6で一つの混練容器8を保持した状態で攪拌脱泡する場合について説明した。しかし、容器ホルダ6で保持する混練容器8の数量は、一つに限らず、被混練材料kの使用回数や使用量、混練容器8や容器ホルダ6のサイズに応じて適宜変更して差し支えない。この場合、容器ホルダ6の軸線の周囲に配置された各混練容器8に攪拌棒7を取り付けた状態で、容器ホルダ6を公転運動及び自転運動させることにより、各攪拌棒7が公転基板4に対して所定の姿勢を保った状態で、容器ホルダ6内の混練容器8と共に公転運動するため、攪拌部材7が容器ホルダ6内での混練容器8の公転運動を妨げることなく、混練容器8内の被混練材料kを攪拌できる。このため、一度に多数の混練容器を容器ホルダで保持でき、被混練材料を複数回使用する場合にも多数の混練容器を効率よく攪拌脱泡できる。
【0036】
前記実施の形態の攪拌脱泡装置1は、容器ホルダ6に保持された混練容器8を、単に公転運動及び自転運動させて、混練容器8内の被混練材料kを攪拌及び脱泡する構成のものであった。しかし、混練容器8内を真空に保った状態で公転運動及び自転運動させる構成とすることにより、被混練材料kに内在する気泡が外部に放出し易くなり、攪拌脱泡に要する時間を短縮でき、攪拌脱泡処理を効率よく行える。混練容器8内を真空状態にする構成としては、例えば、支持板2上面から公転基盤4にかけてを気密状態に覆うように蓋体を設けると共に吸引手段で蓋体内を吸引する構成が挙げられる。また、容器ホルダ6に保持された混練容器8を気密状態に覆うように混練容器8に蓋体を設けると共に吸引手段で混練容器8内を吸引する構成によれば、混練容器8内を真空状態にするのに必要な時間を短くでき、更に攪拌脱泡に要する時間を短縮でき、攪拌脱泡処理を効率よく行える。
【0037】
容器ホルダ6に保持された混練容器8を公転運動及び自転運動させる機構は、前記実施の形態でのものに限定されず、適宜変更して差し支えない。例えば、図6に示すように、公転駆動軸31に同心して支持板2に固定されたプーリ31aと、自転駆動軸32に嵌着したプーリ32aとの間にベルト55を掛装し、ベルト55を介して駆動モータ3の駆動を自転駆動軸32に伝達し、これにより容器ホルダ6内の混練容器8を公転運動及び自転運動させるようにして、構成を簡略化してもよい。
【0038】
前記実施の形態では、公転基盤4における公転駆動軸31を挟んだ一側(図1における右側)に容器ホルダ6を設け、他側(図1における左側)にバランス錘422を設けて、公転基盤4上におけるバランス錘422の取付位置の調整により、公転基盤4上での重量のバランスをとるようにした。しかし、図7に示すように、公転基盤4における公転駆動軸31を挟んで対称となる位置に一対のホルダ支持部41を設けてバランスをとるようにしてもよい。この構成によれば、一度に複数の混練容器8を攪拌脱泡できる。さらに、ホルダ支持部41に設ける容器ホルダ6の数量や、公転基盤4上での配置位置は、公転基盤4上での重量のバランスを保つことができれば任意であり、適宜変更して差し支えない。
【0039】
【実施例】
次に、本発明の実施例について説明する。
〔実施例〕
図1に示す構成の攪拌脱泡装置1を用い、混練容器に攪拌棒を取り付けて、以下の条件で、被混練材料の攪拌脱泡処理を行った。
(1)攪拌脱泡条件
公転速度:2000rpm、自転速度:800rpm、運転時間:60秒
(2)被混練材料
アルギン酸4.2gに水10gを添加したもの
(3)攪拌棒の錘
13g
(4)混練容器
内径:22.5mm、長さ:115mm
【0040】
以上、述べた実施例によると、混練容器内のアルギン酸と水とは十分に混ざり合った状態となっており、歯科用の印象材として十分用いることができるものであった。このように、混練容器に攪拌棒を取り付けるという簡単な構成により、混練容器内の被混練材料を十分に攪拌できることが認められた。
【0041】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明に係る攪拌脱泡装置によれば、容器ホルダに保持された混練容器内に容器ホルダの回転軸に沿って回転自在に軸支された攪拌部材及び錘を設けるという簡単な構成により、混練容器内の被混練材料を十分に攪拌でき、簡単な構成により混練容器内の被混練材料を十分に攪拌・脱泡できる。
【0042】
本発明の請求項2に記載の発明に係る攪拌脱泡装置によれば、シリンジ容器のような径の小さな混練容器内の被混練材料を十分に攪拌することができる。
【0043】
本発明の請求項3に記載の発明に係る攪拌脱泡装置によれば、一度に多数の混練容器を容器ホルダで保持でき、被混練材料を複数回使用する場合にも多数の混練容器を効率よく攪拌脱泡できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る攪拌脱泡装置の概略を説明する図である。
【図2】同攪拌脱泡装置を構成する容器ホルダで混練容器を保持した状態を説明する図である。
【図3】同攪拌脱泡装置を構成する攪拌棒の一例を説明する図である。
【図4】同攪拌脱泡装置を構成する攪拌棒の他の例を説明する図である。
【図5】同攪拌脱泡装置を構成する攪拌棒の更に他の例を説明する図である。
【図6】本発明に係る攪拌脱泡装置の他の例を説明する図である。
【図7】本発明に係る攪拌脱泡装置の更に他の例を説明する図である。
【図8】従来の攪拌脱泡装置及び攪拌機構を説明する図である。
【符号の説明】
1 攪拌脱泡装置
2 支持板
3 駆動モータ
31 公転駆動軸
32 自転駆動軸
4 公転基盤
41 ホルダ支持部
42 バランス錘取付部
421 螺子部材
422 バランス錘
6 容器ホルダ
7 攪拌棒
7A 先端部
7B 基端部
71 蓋体
72 錘
8 混練容器
81 基端開口部
82 先端開口部
83 先端縮径部
k 被混練材料
Claims (3)
- 回転体上に回転自在に設けられた容器ホルダで混練容器を保持し、前記容器ホルダを前記回転体の回転軸を公転軸線として公転させると共に前記容器ホルダの回転軸を自転軸線として自転させて、前記混練容器内の被混練材料を攪拌及び脱泡する攪拌脱泡装置であって、
前記容器ホルダに保持された混練容器内に前記容器ホルダの回転軸に沿う方向の回転軸線に対して回転自在に軸支された攪拌部材と、前記攪拌部材と一体に構成され、前記混練容器の公転で働く遠心力により、前記攪拌部材を前記回転体に対して所定の姿勢を保った状態で回転させるための錘とから成る攪拌機構を備えることを特徴とする攪拌脱泡装置。 - 前記容器ホルダで保持する混練容器がシリンジ容器であることを特徴とする請求項1に記載の攪拌脱泡装置。
- 前記容器ホルダは、複数の混練容器を保持し得るよう構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の攪拌脱泡装置。
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